JP2006083426A - ガリウム中のゲルマニウム除去方法及びこの方法によって得たガリウム並びにゲルマニウム除去装置 - Google Patents

ガリウム中のゲルマニウム除去方法及びこの方法によって得たガリウム並びにゲルマニウム除去装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ガリウム中に含まれるゲルマニウムを、容易に、迅速に、効率良く、かつ安定的に除去でき、かつ低コストである、ガリウム中のゲルマニウム除去方法及びこれによって得たガリウム並びにゲルマニウム除去装置を提供する。
【解決手段】 電解液11を入れる電解槽12と、ガリウム中にゲルマニウムを含む原料液体13を陽極14とし該原料液体を収容する陽極室15と、陰極16とを備える。電解槽から取り出した電解液を陽極室底部から陽極室内に吹き込む電解液循環系20を設ける。陽極と陰極とに電圧を印加して電気分解を行いながら、電解液循環系を動作させ、原料液体を攪拌することで、電解液へのゲルマニウムの溶解を促進させ、陽極室内の原料液体からゲルマニウムを除去する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガリウム(Ga)中にゲルマニウム(Ge)を含む原料液体を陽極とし、陽極と陰極との間に電解液を入れて電気分解を行い、原料液体からゲルマニウムを除去する、ガリウム中のゲルマニウム除去方法とこの方法によって得たガリウム並びにゲルマニウム除去装置に関する。
ガリウム金属は、GaAsやGaP等の化合物半導体素子や発光素子の原料として、近来その需要が増大している。ガリウムを豊富に含む鉱石はないので、ガリウムは主としてアルミニウム製造工程や亜鉛製錬の副産物として産出し、半導体材料やGaAs発光ダイオード(LED)用の液相成長に用いられた融液などのスクラップのリサイクル原料もガリウム原料となる。このようなガリウム原料に含まれる不純物を除去するガリウム精製法として、従来より結晶精製法、単結晶引上げ法や電解精製法などが良く知られている。
従来の結晶精製法は、溶融したガリウム金属の冷却媒体側に種子結晶を存在せしめて冷却媒体による冷却効果で種子結晶を成長させ、成長した結晶側に精製された固体ガリウムを得る方法である。単結晶引上げ法は、溶融したガリウム金属中に種子結晶の先端を接触させ、この種子結晶から成長する、不純物が除かれた単結晶をゆっくり引き上げる精製法である。電解精製法は、ガリウム原料を陽極として通電すると電解液中にガリウム及び電気化学的にガリウムより卑な金属が溶出し、陰極においてガリウム及びガリウムより貴な金属が電着する性質を利用して、陰極に精製されたガリウム金属を得る方法である。
ところで、化合物半導体素子や発光素子の原料としてのガリウムは、より高純度のものが望まれており、特に不純物としての混入が望ましくない元素が存在する。このような不純物として、半導体に深い準位を形成し発光特性及び耐圧の劣化やリーク電流を増大させる金などの重金属と、導電型を制御するゲルマニウムなどのドーパントと、を挙げることができる。
従来の金の除去方法として、特許文献1及び2には、ガリウム原料液体を陽極とし陰極に精製ガリウムを電解液中で析出させる際に、電解液中のガリウム原料液体に遠心力を付与し、その中心に集まるスカムを電解槽の外に析出することにより、スカムと共に不純物である金も除去できることが開示されている。このように、不純物のうち多くの物質は除去することができるようになった。
近年、LEDの液相成長用の不純物源などに用いられるゲルマニウムの使用量が増大している。このようなゲルマニウムが含有されたガリウムスクラップの場合に、結晶精製法では、ゲルマニウムが分散して完全に除去することは難しい。
また、電解精製法では、ガリウムとゲルマニウムの各標準電極電位を比較すると、ゲルマニウムは陽極に残り、陰極や電解液中には残らないことになる。しかし、原因は明らかではないが、陰極にゲルマニウムが析出するために、電解製錬ではゲルマニウムを除去できないのが現状である。
このように、ゲルマニウムが添加されたガリウムスクラップから、効率良くゲルマニウムを除去する技術は現在まで確立されていなかった。
特開2000−144474号公報 特開2000−144475号公報
以上のように、従来では、電解精製ではガリウムからゲルマニウムを完全に除去することはできず、また、繰り返し電解精錬を行うために時間がかかり、高コストになるという課題がある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、ガリウム中に含まれるゲルマニウムを、容易に、迅速に、効率良く、かつ安定的に除去でき、かつ低コストである、ガリウム中のゲルマニウム除去方法と、この除去方法により得られたガリウム並びにゲルマニウム除去装置を提供することを目的とする。
本発明者は、いかに効率よく且つ安定的にゲルマニウムをガリウムから除去するかにつき、鋭意研究した結果、電気分解中の電流密度などを調整することにより、ゲルマニウムがガリウムよりも先に電解液へ溶出する条件を見出し、本発明を完成するに至った。
上記目的を達成するために、本発明のガリウム中のゲルマニウム除去方法は、ガリウム中にゲルマニウムを含む原料を陽極とし、陽極と陰極との間に電解液を入れて、原料が融解する以上の温度で電気分解を行って、原料内のゲルマニウムを電解液に溶出させることにより、原料からゲルマニウムを除去することを特徴とし、ゲルマニウムがガリウムよりも先に電解液へ溶出する条件のもとで行う。
上記方法によれば、原料の液体からゲルマニウムを電解液中に溶出させることで、原料からゲルマニウムを除去することができる。
また、本発明のガリウム中のゲルマニウム除去方法は、ガリウム中にゲルマニウムを含む原料を陽極とし、該陽極と陰極との間に電解液を入れて、原料が融解する以上の温度で電気分解を行って、原料内のゲルマニウムを電解液に溶出させ、かつ、陰極に析出させることにより、原料からゲルマニウムを除去することを特徴とし、ゲルマニウムがガリウムよりも先に電解液へ溶出する条件のもとで行う。
上記方法によれば、原料の液体からゲルマニウムを電解液中に溶出させ、かつ、陰極に析出させることにより、原料からゲルマニウムを高精度で除去することができる。
上記構成において、電解液として、好ましくは、濃度100g/リットル〜200g/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を用いる。また、電解液の温度は、好ましくは、ガリウムの融点以上である35℃〜70℃である。また、陽極と陰極との間で流れる電流の密度は、好ましくは、0.05A/cm2 〜0.3A/cm2 である。上記条件下で、原料液体からゲルマニウムを効率良く安定的に完全に除去することができる。
また、本発明のガリウムは、上記の何れかのガリウム中のゲルマニウム除去方法によって、精製されたガリウムであることを特徴とする。好ましくは、ガリウム中のゲルマニウムの純度は、少なくとも1ppm以下である。このガリウムは、ゲルマニウムが除去されおり、高純度である。
本発明のガリウム中のゲルマニウム除去装置は、電解液を入れる電解槽と、ガリウム中にゲルマニウムを含む原料液体を陽極とし該原料液体を収容する陽極室と、陰極と、を備え、原料が融解する以上の温度で陽極と陰極との間に電流を流して電気分解を行って、原料液体から電解液中にゲルマニウムを溶出させ、陽極室内の原料液体からゲルマニウムを除去することを特徴とする。
上記構成によれば、電気分解を行うことで、陽極室内に収容した原料液体から電解液中にゲルマニウムが溶かし出され、陽極室にてガリウムからゲルマニウムを除去することができる。
上記構成において、好ましくは、電解槽から取り出した電解液を陽極室の底部から陽極室内に吹き込む電解液循環系を設け、電解液循環系からの電解液を、陽極室内の原料液体中に吹き込んで原料液体を攪拌する。
具体的には、電解液循環系は、電解槽から電解液を取り出す第1管路と、第1管路からの電解液を収容する中間槽と、中間槽と陽極室とに両端を接続されて電解液を陽極室に戻す第2管路とを備え、第2管路は、陽極室内の原料液体の逆流を阻止するために、一旦鉛直上方に立ち上げてから、陽極室に配管が接続される。
上記構成によれば、陽極室内に電解液循環系から電解液を吹き出させて陽極室内の原料液体を攪拌し、常に、電解槽内で陽極室内の原料液体と電解液との界面におけるゲルマニウムの濃度を均一にして、電解液へのゲルマニウムの溶解を促進させることができる。
前記中間槽には、好ましくは、収容する電解液を35℃〜70℃に加熱する加熱手段が設けられる。これにより、循環系で、電解液の温度調整をすることができ、電解中の原料液体を固化しないように保持することができる。
本発明のガリウム中のゲルマニウム除去方法によれば、従来ガリウム結晶精製法や電解精錬法ではできなかった、スクラップガリウムからゲルマニウムの除去を容易に、迅速にそして効率良くかつ安定的に除去できる。
また、本発明の方法で精製したガリウムは、ゲルマニウムが除去されている高純度ガリウムであり、各種結晶材料に用いることができる。
さらに、本発明のガリウム中のゲルマニウム除去装置によれば、簡便な装置で、スクラップガリウムからゲルマニウムを除去することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明で用いるガリウム中のゲルマニウム除去装置10の概略図である。ガリウム中のゲルマニウム除去装置10は、電解液11が満たされる電解槽12と、電解槽12に挿入される陽極14及び陰極16と、電解用の直流電源18と、電解液11を循環させる電解液循環系20と、を具備して構成されている。
電解槽12は、ガリウム(Ga)中にゲルマニウム(Ge)を含んだ原料液体13を収容する陽極室15と、陰極16に析出したガリウム及びゲルマニウムを捕集する陰極室17と、に画成されている。このため、陽極室15と陰極室17とは、電解液11で連通している。ここで、2室の陽極室15,15は、例えば、円筒容器を電解槽12内で両側方に、かつ、円筒容器の高さが電解液11の液面より低くなるようにして配設されている。円筒容器の代わりに部分的に角を有するものであってもよい。
上記陽極室15と陰極室17との構成は、上記例に限定されず、例えば、陽極室15を形成する円筒容器に隣接して独立した陰極室17を設け、両室を区切る壁に連通路を設けるような、他の構成であってもよい。
陽極室15,15内に収容した原料液体13, 13には、それぞれ陽極14,14が挿し込まれている。陽極14,14は、陽極配線14a,14aを介して直流電源18の正極と接続している。そして、陽極14,14は原料液体13, 13に挿し込まれる先端部を除いて、絶縁被膜が被覆され、電解液11と絶縁されている。これにより、原料液体13, 13自体が陽極となる。
他方、陰極室17内の上方の電解液11には、陰極16が浸漬されている。そして、陰極16が陰極配線16aを介して直流電源18の負極と接続している。これにより、直流電源18から、陽極14及び陰極16に電解液11を介して直流電圧が印加される。
なお、陽極14及び陰極16と電解液11と、を単位セルとして、このようなセルを並列接続、直列接続、あるいは、直並列接続にして電解槽12を構成することができる。以下、本発明において、直流電源18の電圧は、1セル当たりの電圧として定義する。したがって、例えば、電解槽12が2セルの直列接続の場合には、1セルの2倍の電圧を印加すればよい。
陽極室15,15の底部には、それぞれ、抜き出し口15a,15aが開口している。そして、陰極室17の底部には、抜き出し口17aが開口している。各抜き出し口15a,15a,17aにはバルブが取り付けられて、各バルブを開けることで各陽極室15,15, 陰極室17に収容又は捕集したものを回収できるように構成されている。
次に、電解液循環系20について説明する。
電解液循環系20は、電解槽12から電解液11を取り出す第1管路21と、第1管路21からの電解液を収容する中間槽22と、中間槽22と各陽極室15, 15の底部吹き込み口15b, 15bとに両端を接続されて電解液11を各陽極室15, 15に戻す第2管路23と、を有して構成されている。
第1管路21は、例えば、電解槽12の底部を貫通し、陽極室15となっている円筒容器上端よりも高い位置に配管の一端が延設され、この配管の他端が中間槽22に配管接続されている。つまり、第1管路21は、電解槽12に収容される電解液11の量を調整する、いわばオーバーフローラインとして機能する。よって、同様な機能を果たすように、例えば、電解槽12の側壁に、陽極室15となっている円筒容器の上端より上方の位置に溢流口を開口し(図示省略)、この溢流口と中間槽22との間を配管して第1管路21を構成するようにしてもよい。
中間槽22には、ヒーターなどの加熱手段24が設けられており、中間槽22内に収容した第1管路21からの電解液11を所定の温度に加熱できるようになっている。
第2管路23には、電解液11を循環させるために圧力を加える循環ポンプ25と、逆流防止弁26とを介設している。循環ポンプ25の出口、すなわち下流側に配設される逆流防止弁26は、第2管路23内における電解液11の逆流を防止する。そして、循環ポンプ25の下流側で、第2管路23を形成する配管を、一旦鉛直上方に所定の位置まで延設した後に折り返して、鉛直下方に延設し、各陽極室15の底部吹き込み口15b, 15bに配管が接続されている。ここで、所定の位置とは、陽極室15に収容した原料液体13と電解液11との界面から鉛直上方に最低でも1.7m離れた位置である。これは、ガリウムの比重が、約6であることから算出した値である。
これにより、陽極室15内に流入する電解液11に圧力が加わるので、陽極室15の底部吹き込み口15bから第2管路23内の電解液中をガリウムが自重により逆流することを防止することができる。このように、第2管路23の循環ポンプ25より下流側は、ガリウム逆流防止ラインとしても機能する。
以上のように構成された、ガリウム中のゲルマニウム除去装置10により、ガリウム中に含まれるゲルマニウムを除去する方法について説明する。
ガリウム中のゲルマニウム除去装置10において、陽極室15にゲルマニウムを含んだスクラップガリウムを投入した後に、電解槽12内に電解液11を注入する。
次に、電解液循環系20を動作させ、電解液を加熱手段24により所定の温度に加熱する。後述するように、電解液11の温度はガリウムの融点(29.8℃)よりも高い温度に設定されているので、スクラップガリウムは溶解し、原料液体13となる。この際、電解液11が、各陽極室15の底部吹き込み口15b, 15bから陽極室15内に圧力が印加されて流入するので、陽極室15,15中の原料液体13が、電解液11の圧力による推進力で攪拌される。
そして、後述するゲルマニウムがガリウムよりも先に電解液へ溶出する条件、すなわち、電解処理の好ましい条件下で、直流電源18により陽極14及び陰極16間に電圧を印加すると、陽極14として機能する原料液体13から電解液11内にゲルマニウム及びガリウムが溶け出す。電解液11内に溶出したゲルマニウム及びガリウムは、陰極16に析出する。原料液体13のゲルマニウム濃度が低い場合などには、陰極16にはゲルマニウムが析出せず、ガリウムだけが析出する。
ここで、電解液11の温度はガリウムの融点よりも高い温度に設定されているので、陰極16に析出したガリウムは液体状態となり、ゲルマニウムとともに、電解槽12の底部に落下し、析出物30となる。
これにより、原料液体13からゲルマニウムを除去できる。電気分解をした後のゲルマニウムが除去された高純度ガリウムは、各陽極室15,15の底部に設けた抜き出し口15a,15aから回収することができる。一方、陰極16に析出した析出物30(ガリウム+ゲルマニウム)は、電解槽12の底部に落下して陰極室17に捕集されるので、陰極室17の底部に設けた抜き出し口17aから回収することができる。
ここで、ゲルマニウムがガリウムよりも先に電解液へ溶出する条件、すなわち、電解処理の好ましい条件について説明する。
電解液11としては水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液が挙げられ、100g/リットル〜200g/リットルの濃度の水酸化ナトリウム水溶液を用いるのが好ましい。
水酸化ナトリウム水溶液の濃度が100g/リットル未満であると、陽極4側で水素ガスが発生する虞れがあり、安全に電解処理を行うことができなくなり、好ましくない。一方、水酸化ナトリウム水溶液の濃度が200g/リットルを越えると電解液11の粘性が増すので、電解液11を電解液循環系20で循環させることが難しくなり好ましくない。また、中間槽22に収容されている電解液11の温度が上昇しすぎたり、さらに、電解槽12内の電解液11の温度調整が困難となって好ましくない。
電解液11の好ましい温度は、ガリウムの融点以上である35℃〜70℃である。電解液11の温度が35℃未満であると、ガリウムの融点は29.8℃であることから、電解処理を効率良く開始することができず、陽極室15,15及び陰極室17の各底部に設けた抜き取り口15a,15a,17のバルブ中で固化するためである。一方、電解液11の温度が70℃を越えると、電解効率が上がらず、電解液11の抵抗が増加して温度上昇を招き好ましくない。特に、温度に対して弱い部品、例えば、電解槽12に電解液11を収容したり、循環ポンプ25などに電解液11を流したりすることが困難になるので好ましくない。
陽極14及び陰極16との間に流れる電流密度は、0.05A/cm2 〜0.3A/cm2 とするのが好ましい。電流密度が0.05A/cm2 を下回ると安定して電流を流すことが難しくなる。一方、電流密度が0.3A/cm2 を越えると、水素ガスが発生するおそれが生じ、好ましくない。
また、電解中に、陽極室15内に電解液循環系20から電解液11を流入させることにより、陽極室15内の原料液体13が攪拌されている。このため、原料液体13と電解液11との界面における不純物であるゲルマニウムの濃度が、常に均一に保持される。これにより、原料液体13から電解液11中に、不純物であるゲルマニウムを効率良く溶出させることができる。
以上の好ましい条件の下で、電解処理を、少なくとも5時間〜85時間行うことにより、スクラップガリウム中に含まれるゲルマニウムを、容易に、迅速に、効率良く、かつ安定的に除去することができる。また、本発明に用いる装置及びその運転には、高価な成長装置や高温処理が不要であり、低コストである。電解処理時間が5時間未満であると、ゲルマニウムの除去が不完全となり好ましくない。そして、電解処理時間が85時間を越えると、陰極16へのガリウムの析出が増し、このため陽極室15内の純化されたガリウムが減少し、収率が悪くなる。
次に、本発明のガリウムについて説明する。
本発明のガリウムは、上記の製造方法により製造されるガリウムである。本発明の除去方法でゲルマニウムを除去することにより、ガリウム中のゲルマニウムの量を、例えば、0.1ppm以下とすることができる。このため、本発明のガリウムは、各種のGaを含むGaAsなどの単結成長用材料の融液、液相成長の溶媒、MOCVD法に用いる有機ガリウムやMBE法のガリウム蒸発源として用いることができる。これにより、本発明のガリウムは、ゲルマニウムの量が、例えば、0.1ppm以下であるので、ガリウムを含む化合物半導体の結晶成長用材料として最適である。
以下、実施例に基づいて、本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1の電解液11として、純水140kgに水酸化ナトリウム20kgを溶解させた。
最初に、スクラップガリウムを陽極室15,15に投入し、その後、電解液11を電解槽12の中に注入し、電解液循環系20を動作させた。これにより、電解液11の温度を45℃〜55℃に保持し、スクラップガリウムを原料液体13とした。次に、陽極14及び陰極16間に電解電圧12Vを印加し、電解を開始した。このとき、電流密度は0.1A/cm2 であった。電解処理時間が24時間経過した後に、電解液11を新しいものに入れ替えた。
図2は、実施例1の電解液11中の水酸化ナトリウム濃度の電解処理時間依存性を示す図である。横軸は電解処理時間(時間)を示し、縦軸は水酸化ナトリウム濃度(g/リットル)を示している。図中、白丸(○印)及び黒丸(●印)は、それぞれ、24時間以内び24時間以降に使用した電解液中の水酸化ナトリウム濃度を示している。
図2から明らかなように、電解液11中の水酸化ナトリウムの濃度は電解処理時間の経過に伴い上昇した。また、電解液11を入れ替えても同様であった。
図3は、実施例1における電解液11中のガリウム濃度の電解処理時間依存性を示す図である。横軸は電解処理時間(時間)を示し、縦軸は電解液11中のガリウム濃度(g/リットル)を示している。図中、白丸(○印)及び黒丸(●印)は、それぞれ、24時間以内び24時間以降に使用した電解液中のガリウム濃度を示している。図3から明らかなように、電解液11中のガリウムの濃度は電解処理の開始直後で減少してその後は増加した。そして、電解処理を開始して24時間後に電解液を入れ替えた後では、電解処理時間の経過に伴い増加した。
図4は、実施例1における電解液11中のゲルマニウム濃度の電解処理時間依存性を示す図である。横軸は電解処理時間(時間)を示し、縦軸は電解液11中のゲルマニウムの濃度(ppm)を示している。図中、白丸(○印)及び黒丸(●印)は、それぞれ、24時間以内び24時間以降に使用した電解液中のゲルマニウム濃度を示している。図4から明らかなように、電解液11中のゲルマニウムの濃度は、電解処理の開始直後で大きく増加して、その後緩やかに増加し、50ppm程度となる。そして、電解処理を開始して24時間後に電解液を入れ替えた後では、電解処理時間が経過しても電解液11中のゲルマニウムの濃度は、10ppm〜20ppm程度であり、増加は見られなかった。
図5は、実施例1における原料液体13中のゲルマニウム濃度の電解処理時間依存性を示す図である。横軸は電解処理時間(時間)を示し、縦軸はゲルマニウム濃度(ppm)を示している。ここで、ゲルマニウム濃度は、誘導結合プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)発光分析により測定した。図5から明らかなように、電解処理開始時のゲルマニウム濃度は105ppmであるが、電解処理の開始により、急激に減少し、6時間経過すると10.9ppmと、電解処理開始時の約1/10まで大きく低下する。そして、電解処理開始から12時間経過すると、ゲルマニウム検出限界値の1ppm未満となった。
表1は、実施例1における陽極室15内の原料液体13中のゲルマニウムの濃度の電解処理時間依存性を示した表である。ゲルマニウム濃度は、ICP発光分析法よりも感度の高いグロー放電質量分析(GDMS:Glow Discharge Mass Spectrometry)分析による結果を示している。なお、電解処理の開始時及び6時間経過後の値は、図5のICP発光分析結果を用いている。
Figure 2006083426
表1から明らかなように、図5と同様に、電解処理を開始して12時間後には、1.86ppmまで減少し、その後は、0.1ppm(100ppb)以下に低下することが分かる。
実施例1の上記測定結果から、原料液体13から電解液11中にゲルマニウムが溶け出し、結果として、原料液体13中のゲルマニウムを、0.1ppm以下まで除去できることが分かる。
実施例2として、ゲルマニウムの濃度の異なる原料液体13を複数用意して電解処理を行い、原料液体13中に含まれるゲルマニウム濃度の電解処理前後での違いを比較した。電解液11として、濃度150g/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を用いた。電解液の温度は50℃とした。当初の原料液体13は130kgであった。電解電流及び電圧は、それぞれ、80A、12Vであり、電流密度は0.08〜0.3A/cm2 であった。表2は、原料液体13中の電解処理の開始前及び時間経過後のゲルマニウムの濃度を示している。
Figure 2006083426
表2から明らかなように、電解処理前のGe濃度が、89.3ppmの原料液体13を、24時間及び26時間電解処理すると、何れの場合も0.1ppm以下まで精製できた。さらに、電解処理前のGe濃度が95.5ppmの原料液体13を、85時間電解処理すると、0.1ppm以下まで精製できた。また、この表には示していないが、ゲルマニウムを除去するのに、最低5時間電解処理を行う必要があることが分かった。
これから、原料液体13中のゲルマニウム濃度が89ppm〜96ppm程度であれば、電解処理時間として、約5時間〜85時間とすれば、原料液体13からゲルマニウムを0.1ppm以下に精製できることが分かる。
上記実施例から、ガリウム中にゲルマニウムを含んだ原料液体13を陽極として水酸化ナトリウムの電解液11を用いて電解処理を行うことで、陽極室15において、ゲルマニウム濃度が0.1ppm以下の高純度ガリウムを得ることができることが分かる。
以上説明した本発明の幾つかの実施例は、本発明の一例に過ぎず、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々変更が可能である。例えば、電解槽中の陽極室や陰極室、電解液循環系などは、処理するスクラップガリウムの量に合わせて、適宜設計することができる。
本発明で用いるガリウム中のゲルマニウム除去装置の概略図である。 実施例1の電解液中の水酸化ナトリウム濃度の電解処理時間依存性を示す図である。 実施例1における電解液中のガリウム濃度の電解処理時間依存性を示す図である。 実施例1における電解液中のゲルマニウム濃度の電解処理時間依存性を示す図である。 実施例1における原料液体中のゲルマニウム濃度の電解処理時間依存性を示す図である。
符号の説明
10:ガリウム中のゲルマニウム除去装置
11:電解液
12:電解槽
13:原料液体
14:陽極
14a:陽極配線
15:陽極室
15a, 17a:抜き出し口
15b:底部吹き込み口
16:陰極
16a:陰極配線
17:陰極室
18:直流電源
20:電解液循環系
21:第1管路
22:中間槽
23:第2管路
24:加熱手段
25:循環ポンプ
26:逆流防止弁
30:析出物(ガリウム+ゲルマニウム)

Claims (11)

  1. ガリウム中にゲルマニウムを含む原料を陽極とし、該陽極と陰極との間に電解液を入れて、上記原料が融解する以上の温度で電気分解を行って、上記原料内のゲルマニウムを上記電解液に溶出させることにより、上記原料からゲルマニウムを除去することを特徴とする、ガリウム中のゲルマニウム除去方法。
  2. ガリウム中にゲルマニウムを含む原料を陽極とし、該陽極と陰極との間に電解液を入れて、上記原料が融解する以上の温度で電気分解を行って、上記原料内のゲルマニウムを上記電解液に溶出させ、かつ、上記陰極に析出させることにより、上記原料からゲルマニウムを除去することを特徴とする、ガリウム中のゲルマニウム除去方法。
  3. 前記電解液として、濃度100g/リットル〜200g/リットルの水酸化ナトリウム水溶液を用いることを特徴とする、請求項1又は2に記載のガリウム中のゲルマニウム除去方法。
  4. 前記電解液の温度が、前記ガリウムの融点以上の35℃〜70℃であることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載のガリウム中のゲルマニウム除去方法。
  5. 前記陽極と前記陰極との間で流れる電流の密度が、0.05A/cm2 〜0.3A/cm2 であることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載のガリウム中のゲルマニウム除去方法。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載のガリウム中のゲルマニウム除去方法によって、精製されたことを特徴とする、ガリウム。
  7. 前記精製されたガリウム中のゲルマニウムの純度は、少なくとも1ppm以下であることを特徴とする、請求項6に記載のガリウム。
  8. 電解液を入れる電解槽と、ガリウム中にゲルマニウムを含む原料液体を陽極とし該原料液体を収容する陽極室と、陰極と、を備え、
    上記原料が融解する以上の温度で上記陽極と上記陰極との間に電流を流して電気分解を行って、上記原料液体から電解液中にゲルマニウムを溶出させ、上記陽極室内の原料液体からゲルマニウムを除去することを特徴とする、ガリウム中のゲルマニウム除去装置。
  9. 前記電解槽から取り出した電解液を前記陽極室の底部から前記陽極室内に吹き込む電解液循環系を設け、
    上記電解液循環系からの電解液を、前記陽極室内の原料液体中に吹き込んで原料液体を攪拌することを特徴とする、請求項8に記載のガリウム中のゲルマニウム除去装置。
  10. 前記電解液循環系は、前記電解槽から電解液を取り出す第1管路と、該第1管路からの電解液を収容する中間槽と、該中間槽と前記陽極室とに両端を接続されて電解液を前記陽極室に戻す第2管路とを備え、
    上記第2管路は、上記陽極室内の原料液体の逆流を阻止するために、一旦鉛直上方に立ち上げてから、前記陽極室に配管が接続されることを特徴とする、請求項9に記載のガリウム中のゲルマニウム除去装置。
  11. 前記中間槽には、収容する電解液を35℃〜70℃に加熱する加熱手段が設けられていることを特徴とする、請求項10に記載のガリウム中のゲルマニウム除去装置。
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