JP2006082309A - 透明感熱記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透明支持体上に少なくとも無色又は淡色のロイコ染料と、該ロイコ染料を加熱発色せしめる顕色剤及び結着剤としてのバインダー樹脂を主成分とする感熱記録層、更にその上に樹脂を含む保護層を設けてなる感熱記録材料において、感熱記録層と反対側の支持体に近い側に、少なくともバインダーを含むカール防止層を設け、更にその上に少なくともフィラー及びバインダーを含有する密着防止層を設け、更にその上に少なくとも帯電防止剤を含有する帯電防止層を設けた事を特徴とする透明感熱記録媒体。
【選択図】なし
Description
しかし、これらの密着搬送性、帯電防止、カール防止等はそれぞれ単独の材料での提案であり、全てを取り入れた場合、他の効果が十分でなくなる、また透明性、地肌濃度が低下するという問題が残っている。
そして、密着防止層としては最外層に粗さを持たせればよい為、バック面に平均粒径3μm以上、好ましくは、平均粒径5μm以上の大きいフィラーを入れる事で目的を達成できる。しかし、最外層の帯電防止層へこれらフィラーを添加した場合、導電性を阻害する要因となると共に、前記したとおり、帯電防止層は薄膜化する必要があるのに対し、フィラーの粒径が大きい為、フィラーを保持する機能が十分でなく、添加したフィラーが製造工程、取り扱いの中で欠落するという問題がある。
これらの事から、密着防止としてのフィラー添加は最外層の帯電防止層とは別に膜厚2μm以上の層に添加することが必要となる。
その程度の導電性を持たせられる帯電防止剤として、大きく分けると界面活性剤を用いるものと、導電性金属酸化物を用いるもの、導電性ポリマーを用いるものに分けられる。まず、前者の界面活性剤を用いるものは現在の帯電防止剤の大半を占めている。これら界面活性剤はアニオン系、カチオン系、ノニオン系、両性の4種類に分けられるが、帯電防止剤としてはカチオン系、あるいは両性の界面活性剤が制電性、耐久性の点で優れている。これらの界面活性剤タイプのものは比較的安価であり、種類も豊富でまた性能的にも良いものがあるが、界面活性剤自体の水分の吸着によって導電性を実現しているものが多いため、湿度の影響を受けやすく、低湿下での制電性は低下する傾向にある。
また、導電性ポリマーに関しては近年開発が進んできた材料であり有機高分子中に電子供与体をドーピングした材料等がこれに挙げられ、これらに用いられる有機高分子としてはポリアセチレン等に代表される脂肪族系、ポリパラフェニレンなどの芳香族、ポリピロール等の複素環、ポリアニリンなどの芳香族アミン類等共役系高分子、また、主鎖が共役系でなくとも、側鎖に環状π共役基などがあげられ、これらの高分子材料に電子供与体をドーピングさせる。これらの材料も導電性金属酸化物などと同様に水分による、導電性機能ではない為、低湿化でも導電性機能を示す。また、高分子、電子供与体によっても違うが、導電機能が非常に高くする事が可能で、薄い膜でも帯電防止には十分な機能を持たすことができる。
これらの樹脂の中でカール防止としてはアクリル系樹脂がより少ない量で効果を示しやすい。またこれらの樹脂と支持体との接着性が悪い場合、必要に応じて支持体への接着処理、あるいは接着層を設けてもよい。
これらのフィラーに関しては前記述べたように、密着性を防止するために平均3μm以上がよく、更に好ましくは平均粒子径5μm以上が好ましい。また本発明の目的である、透明性を低下させない為には少ない量のフィラーを効果的に使用することが望ましく、その理由から球形のフィラーが好ましい。更に球形で粒径分布をそろえることが望ましく、有機フィラーが目的に適している。
下記一般式(1)で表されるものが好ましく用いられる。
ドデシルホスホン酸、テトラデシルホスホン酸、ヘキサデシルホスホン酸、オクタデシルホスホン酸、エイコシルホスホン酸、ドコシルホスホン酸、テトラコシルホスホン酸、ヘキサコシルホスホン酸、オクタコシルホスホン酸等。
下記一般式(4)で表されるα−ヒドロキシ脂肪酸類が好ましく用いられる。
R5−CH(OH)−COOH (4)
(ただし、R5は炭素数12以上の脂肪族基を表す)
一般式(4)で表されるα−ヒドロキシ脂肪族カルボン酸化合物としては、例えば以下のものが挙げられる。
ドデシルリンゴ酸、テトラデシルリンゴ酸、ヘキサデシルリンゴ酸、オクタデシルリンゴ酸、エイコシルリンゴ酸、ドコシルリンゴ酸、テトラコシルリンゴ酸、ドデシルチオリンゴ酸、テトラデシルチオリンゴ酸、ヘキサデシルチオリンゴ酸、オクタデシルチオリンゴ酸、エイコシルチオリンゴ酸、ドコシルチオリンゴ酸、テトラコシルチオリンゴ酸、ドデシルジチオリンゴ酸、テトラデシルジチオリンゴ酸、エイコシルジチオリンゴ酸、ドコシルジチオリンゴ酸、テトラコシルジチオリンゴ酸等。脂肪族カルボン酸化合物としては、下記一般式(6)で表される二塩基酸も好ましく用いられる。
ドデシルブタン二酸、トリデシルブタン二酸、テトラデシルブタン二酸、ペンタデシルブタン二酸、オクタデシルブタン二酸、エイコシルブタン二酸、ドコシルブタン二酸、2,3−ジヘキサデシルブタン二酸、2,3−ジオクタデシルブタン二酸、2−メチル−3−ドデシルブタン二酸、2−メチル−3−テトラデシルブタン二酸、2−メチル−3−ヘキサデシルブタン二酸、2−エチル−3−ドデシルブタン二酸、2−プロピル−3−ドデシルブタン二酸、2−オクチル−3−ヘキサデシルブタン二酸、2−テトラデシル−3−オクタデシルブタン二酸等、脂肪族カルボン酸化合物としては、下記一般式(7)で表される二塩基酸も好ましく用いられる。
ドデシルマロン酸、テトラデシルマロン酸、ヘキサデシルマロン酸、オクタデシルマロン酸、エイコシルマロン酸、ドコシルマロン酸、テトラコシルマロン酸、ジドテシルマロン酸、ジテトラデシルマロン酸、ジヘキサデシルマロン酸、ジオクタデシルマロン酸、ジエイコシルマロン酸、ジドコシルマロン酸、メチルオクタデシルマロン酸、メチルドコシルマロン酸、メチルテトラコシルマロン酸、エチルオクタデシルマロン酸、エチルエイコシルマロン酸、エチルドコシルマロン酸、エチルテトラコシルマロン酸等。脂肪族カルボン酸化合物としては、下記一般式(8)で表される二塩基酸も好ましく用いられる。
2−ドデシル−ペンタン二酸、2−ヘキサデシル−ペンタン二酸、2−オクタデシルペンタン二酸、2−エイコシル−ペンタン二酸、2−ドコシル−ペンタン二酸、2−ドデシル−ヘキサン二酸、2−ペンタデシル−ヘキサン二酸、2−オクタデシル−ヘキサン二酸、2−エイコシル−ヘキサン二酸、2−ドコシル−ヘキサン二酸等。脂肪族カルボン酸化合物としては、長鎖脂肪酸によりアシル化されたクエン酸などの三塩基酸も好ましく用いられる。
下記一般式(9)で表される化合物が好ましく用いられる。
p−(ドデシルチオ)フェノール、p−(テトラデシルチオ)フェノール、p−(ヘキサデシルチオ)フェノール、p−(オクタデシルチオ)フェノール、p−(エイコシルチオ)フェノール、p−(ドコシルチオ)フェノール、p−(テトラコシルチオ)フェノール、p−(ドデシルオキシ)フェノール、p−(テトラデシルオキシ)フェノール、p−(ヘキサデシルオキシ)フェノール、p−(オクタデシルオキシ)フェノール、p−(エイコシルオキシ)フェノール、p−(ドコシルオキシ)フェノール、p−(テトラコシルオキシ)フェノール、p−ドデシルカルバモイルフェノール、p−テトラデシルカルバモイルフェノール、p−ヘキサデシルカルバモイルフェノール、p−オクタデシルカルバモイルフェノール、p−エイコシルカルバモイルフェノール、p−ドコシルカルバモイルフェノール、p−テトラコシルカルバモイルフェノール、没食子酸ヘキサデシルエステル、没食子酸オクタデシルエステル、没食子酸エイコシルエステル、没食子酸ドコシルエステル、没食子酸テトラコシルエステル等。フェノール化合物としては、下記一般式(10)で表されるカフェー酸アルキルエステルを使用することもできる。
一般式(11)で表されるアルキルまたはアルケニルメルカプト酢酸の金属塩を好ましく用いることができる。
(R15−S−CH2−COO)2M (11)
(ただし、R15は炭素数10〜18の脂肪族基を表し、Mはスズ、マグネシウム、亜鉛又は銅を表す。)
一般式(11)で表されるメルカプト酢酸金属塩の具体例としては、例えば以下のものが挙げられる。
(式中、R1は炭素数4〜16の直鎖のアルキル基又はアルキルアミノ基を表わす)
上記一般式(12)で表わされる化合物の具体例としては、4−(n−ペンタノイルアミノ)サリチル酸、4−(n−ヘキサノイルアミノ)サリチル酸、4−(n−オクタノイルアミノ)サリチル酸、4−(ヘキサデカノイルアミノ)サリチル酸、4−(N’−nーブチルカルバモイルアミノ)サリチル酸、4−(N’−nーヘキシルカルバモイルアミノ)サリチル酸、4−(N’−nーオクチルカルバモイルアミノ)サリチル酸、4−(N’−ヘキサデシルカルバモイルアミノ)サリチル酸等が挙げられる。
特に顕色剤として下記一般式(13)で示される化合物を用いると、地肌カブリの発生が少なく、保存性が優れた透過型感熱記録材料が得られる。
(式中、R2は炭素数6〜12の直鎖アルキル基を表わす。)
これらの化合物は単独あるいは2種以上混合して用いることができる。又、さらなる効果向上を狙って種々公知の顕色剤を混合することもできる。
下記組成物をボールミルで平均粒径0.3μmまで粉砕・分散し記録層塗布液を作製した。
〔A液〕
2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン 4部
オクタデシルホスホン酸 12部
ポリビニルブチラール(電気化学工業社製、デンカブチラール
#3000−2) 6部
トルエン 57部
メチルエチルケトン 57部
以上のようにして調製した塗布液を厚さ175μmのポリエステルフィルム(ユニチカ製T−175Haze度3%)上に〔A液〕を塗布した後、70℃1分乾燥して厚さ11μmの感熱記録層を形成した。次に下記組成物を混合し(B液)を作製した。
〔B液〕
グアナミン−ホルムアルデヒド共重合体粒子(日本触媒製、エポ
スターS、平均粒径0.3μm) 1部
シリコン変成ポリビニルブチラール樹脂(大日精化製、SP−
712、固形分、12.5%) 80部
ポリビニルアセトアセタール樹脂溶解液(積水化学製,KS−1,
10%MEK溶解液) 10部
メチルエチルケトン 119部
以上のようにして調製した保護層塗布液〔B液〕を、超音波処理を15分行った後、先に得られた感熱記録層上に塗布、70℃1分乾燥して、厚さ2.5μmの保護層を設けた。
SnO2−Sb微粉末(触媒科学TL21) 3.5部
ポリエステル樹脂(東洋紡バイロンGK110 Tg50℃) 5部
タルク(富士タクル製LMS-300平均粒径0.5μm) 1.5部
メチルエチルケトン 40部
以上のように調製した塗布液(C液)を前記得られた支持体裏面上に厚さ6μmとなるようにバック層を塗布、70℃1分乾燥して6μmのバック層を形成して、得られたサンプルを40℃の恒温槽中で1晩エージングさせて、本発明の透明感熱記録材料を得た。
〔D液、カール防止層〕
ポリエステル樹脂(東洋紡バイロンGK110 Tg50℃) 10部
メチルエチルケトン 90部
〔E液 密着防止層〕
ポリエステル樹脂(東洋紡バイロンGK880 Tg84℃) 8.5部
タルク(富士タクル製LMS−300平均粒径0.5μm) 1.5部
メチルエチルケトン 90部
〔F液 帯電防止層〕
α−エチル(トリメチルアンモニウム)アルカノイルエステル
(日本純薬SAT−5) 10部
メタノール 90部
上記〔D、E、F液〕を前記得られた支持体裏面上に厚さそれぞれ、2.5μm、1μm、2μmとなるようにバック層を3層塗布乾燥後、得られたサンプルを40℃の恒温槽中で1晩エージングさせて、本発明の透明感熱記録材料を得た。
〔G液 カール、密着防止層〕
ポリエステル樹脂(東洋紡バイロンGK110 Tg50℃) 8.5部
タルク(富士タクル製LMS−300平均粒径0.5μm) 1.5部
メチルエチルケトン 90部
上記〔G、F液〕を前記得られた支持体裏面上に厚さそれぞれ、2.5μm、2μmとなるようにバック層を2層塗布乾燥後、得られたサンプルを40℃の恒温槽中で1晩エージングさせて、本発明の透明感熱記録材料を得た。
〔H液 カール、密着防止層〕
ポリエステル樹脂(東洋紡バイロンGK880 Tg84℃) 8.5部
タルク(富士タクル製LMS−300平均粒径0.5μm) 1.5部
メチルエチルケトン 90部
上記〔H、F液〕を前記得られた支持体裏面上に厚さそれぞれ、2.5μm、2μmとなるようにバック層を2層塗布乾燥後、得られたサンプルを40℃の恒温槽中で1晩エージングさせて、本発明の透明感熱記録材料を得た。
〔I液 カール、密着防止層〕
アクリル樹脂(三菱レイヨンBR80 Tg105℃) 8.5部
タルク(富士タクル製LMS−300平均粒径0.5μm) 1.5部
メチルエチルケトン 90部
上記〔I、F液〕を前記得られた支持体裏面上に厚さそれぞれ、2.5μm、2μmとなるようにバック層を2層塗布乾燥後、得られたサンプルを40℃の恒温槽中で1晩エージングさせて、本発明の透明感熱記録材料を得た。
上記〔I、F液〕を前記得られた支持体裏面上に厚さそれぞれ、5μm、2μmとなるようにバック層を2層塗布乾燥後、得られたサンプルを40℃の恒温槽中で1晩エージングさせて、本発明の透明感熱記録材料を得た。
実施例6
〔J液 カール、密着防止層〕
アクリル樹脂(三菱レイヨンBR80 Tg105℃) 8.5部
シリカ(水澤化学製P−527 平均粒径7μm) 1.5部
メチルエチルケトン 90部
上記〔J、F液〕を前記得られた支持体裏面上に厚さそれぞれ、5μm、2μmとなるようにバック層を2層塗布乾燥後、得られたサンプルを40℃の恒温槽中で1晩エージングさせて、本発明の透明感熱記録材料を得た。
〔K液 カール、密着防止層〕
アクリル樹脂(三菱レイヨンBR80 Tg105℃) 8.5部
球形ガラスビーズ(ホ゜ッタース゛ハ゛ロティーニ製EMB−10 平均粒径6μm) 1.5部
メチルエチルケトン 90部
上記〔K、F液〕を前記得られた支持体裏面上に厚さそれぞれ、5μm、2μmとなるようにバック層を2層塗布乾燥後、得られたサンプルを40℃の恒温槽中で1晩エージングさせて、本発明の透明感熱記録材料を得た。
〔L液 カール、密着防止層〕
アクリル樹脂(三菱レイヨンBR80 Tg105℃) 8.5部
球形PMMAフィラー(総研化学製 平均粒径12μm) 1.5部
メチルエチルケトン 90部
上記〔L、F液〕を前記得られた支持体裏面上に厚さそれぞれ、5μm、2μmとなるようにバック層を2層塗布乾燥後、得られたサンプルを40℃の恒温槽中で1晩エージングさせて、本発明の透明感熱記録材料を得た。
〔M液 カール、密着防止層〕
アクリル樹脂(三菱レイヨンBR80 Tg105℃) 9.8部
球形PMMAフィラー(総研化学製 平均粒径12μm) 0.2部
メチルエチルケトン 90部
上記〔M、F液〕を前記得られた支持体裏面上に厚さそれぞれ、5μm、2μmとなるようにバック層を2層塗布乾燥後、得られたサンプルを40℃の恒温槽中で1晩エージングさせて、本発明の透明感熱記録材料を得た。
上記〔M、F液〕を前記得られた支持体裏面上に厚さそれぞれ、2.5μm、2μmとなるようにバック層を2層塗布乾燥後、得られたサンプルを40℃の恒温槽中で1晩エージングさせて、本発明の透明感熱記録材料を得た。
実施例10
〔N液 帯電防止層〕
SnO2−Sb微粉末(触媒科学TL21 ) 5部
アクリル樹脂(三菱レイヨンBR80 Tg105℃) 5部
メチルエチルケトン 90部
上記サンプルをボールミルにて分散し、平均粒径0.5μmとした。
上記〔M、N液〕を前記得られた支持体裏面上に厚さそれぞれ、5μm、1.5μmとなるようにバック層を2層塗布乾燥後、得られたサンプルを40℃の恒温槽中で1晩エージングさせて、本発明の透明感熱記録材料を得た。
上記〔M、N液〕を前記得られた支持体裏面上に厚さそれぞれ、5μm、0.5μmとなるようにバック層を2層塗布乾燥後、得られたサンプルを40℃の恒温槽中で1晩エージングさせて、本発明の透明感熱記録材料を得た。
実施例12
〔O液 帯電防止層〕
SnO2−SbMEk分散液(石原産業製SNS−10M 固形分30%平均粒径0.1μm以下)
15部
アクリル樹脂(三菱レイヨンBR80 Tg105℃) 5部
メチルエチルケトン 80部
上記〔M、O液〕を前記得られた支持体裏面上に厚さそれぞれ、5μm、0.4μmとなるようにバック層を2層塗布乾燥後、得られたサンプルを40℃の恒温槽中で1晩エージングさせて、本発明の透明感熱記録材料を得た。
(表面抵抗値)10cm×10cmの透明感熱記録媒体を試験片とし表面抵抗測定器(HEWLETT PACKARD 4329A HIGH RESISTANCE METER)で、測定環境5℃、30%RH、10V印加後1分値の電流値から表面抵抗値とした。表面抵抗値は低ければ低い方が帯電しにくい。
(密着力)
東洋精機製の摩擦角試験機を用い、69mm×88mmのサイズにカットした表面と裏面をそれぞれ重ね合わせ、1kgの荷重をかけて、サンプルが動き出す摩擦角を測定し、摩擦係数に換算した。摩擦係数は低い方が密着し難いと判断する。
210mm×297mmのサイズ12dot/mmのサーマルヘッドを使用した印字装置で0.147W/dot、印加パルス幅2msで全ベタを印字後のサンプルのカール量を金尺を用いて測定し、4片の値を平均してカール値とした。カール値は記録層面側を+、バック面側を―値として表示し、0に近いほどよいと判断する。
(ヘイズ)
50mm×50mmの透明感熱記録媒体を試験片とし、東洋精機製直読ヘイズメーターでヘイズ(曇率)を測定する。ヘイス゛値は低いほど透明性がよいと判断する。
(地肌濃度)
作成したサンプルの地肌部分の透過濃度をXーrite301(Xrite社製)を用いて測定する。透過濃度は低いほど透過性がよいと判断する。
Claims (13)
- 透明支持体上に少なくとも無色又は淡色のロイコ染料と、該ロイコ染料を加熱発色せしめる顕色剤及び結着剤としてのバインダー樹脂を主成分とする感熱記録層、更にその上に樹脂を含む保護層を設けてなる感熱記録材料において、感熱記録層と反対側の支持体に近い側に、少なくともバインダーを含むカール防止層を設け、更にその上に少なくともフィラー及びバインダーを含有する密着防止層を設け、更にその上に少なくとも帯電防止剤を含有する帯電防止層を設けた事を特徴とする透明感熱記録媒体。
- 透明支持体上に少なくとも無色又は淡色のロイコ染料と、該ロイコ染料を加熱発色せしめる顕色剤及び結着剤としてのバインダー樹脂を主成分とする感熱記録層、更にその上に樹脂を含む保護層を設けてなる感熱記録材料において、感熱記録層と反対側の支持体に近い側に、少なくともバインダー及びフィラーを含むカール、密着防止層を設け、更にその上に少なくとも帯電防止剤を含有する帯電防止層を設けた事を特徴とする透明感熱記録媒体。
- 前記カール防止層のアクリル系樹脂のTgが60℃以上である事を特徴とする請求項1または2に記載透明感熱記録媒体。
- 前記カール防止層のバインダーが少なくともアクリル系樹脂を含有する事を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載透明感熱記録媒体。
- 前記カール防止層の膜厚が3μm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の透明感熱記録媒体。
- 前記密着防止層に含有するフィラーの平均粒径が3μm以上である事を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の透明感熱記録媒体。
- 前記フィラーが球形の粒子である事を特徴とする請求項6記載の透明感熱記録媒体。
- 前記球形フィラーが有機系材料である事を特徴とする請求項6または7に記載の透明感熱記録媒体。
- 前記フィラーが含有する層内中に0.1〜10wt%含有する事を特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の透明感熱記録媒体。
- 前記密着防止層の膜厚が3μm以上である事を特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の透明感熱記録媒体。
- 前記帯電防止層が金属酸化物とバインダーを含有した事を特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の透明感熱記録媒体。
- 帯電防止層が膜厚が1μm以下である事を特徴とする請求項11記載の透明感熱記録媒体。
- 帯電防止層の金属酸化物の平均粒径が0.2μm以下である事を特徴とする請求項11または12記載の透明感熱記録媒体。
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