JP2006081460A - 乳化状ソース類 - Google Patents
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Abstract
【課題】 加熱殺菌による乳化状ソース類の乳化破壊を防止するために有機酸モノグリセリドを配合したにも拘らず、この有機酸モノグリセリドに由来する酸味を主とした風味が抑制された乳化状ソース類の提供。
【解決手段】 有機酸モノグリセリド及びソーマチンを含有することを特徴とする乳化状ソース類。
【選択図】 なし
【解決手段】 有機酸モノグリセリド及びソーマチンを含有することを特徴とする乳化状ソース類。
【選択図】 なし
Description
本発明は、乳化安定性に優れ、しかも風味が良好な、特に、加熱殺菌を施しても、乳化状態を維持し、かつ、酸味や甘味の点で風味を損ねることがない乳化状ソース類に関する。
一般に、ホワイトソースやカルボナーラソース等の乳化状ソース類は、乳化状態となっていることにより良好な口溶けと独特の滑らかな舌触りを有している。しかしながら、これらの乳化状態にあるソース類は、これを加熱殺菌すると、乳化状態が破壊されてしまうと云う問題があった。そこで、従来斯かる加熱殺菌時の乳化状態の破壊防止を目的として、例えば有機酸モノグリセリドを配合する方法が既に知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、有機酸モノグリセリドを乳化状ソース類に配合した場合、有機酸モノグリセリドに由来する風味、特にその酸味のため、乳化状ソース類特有の風味が損なわれてしまうのが実状であった。
特許第3354101号公報
そこで本発明は、上記の如き従来の問題と実状に鑑み、加熱殺菌による乳化状ソース類の乳化破壊を防止するために有機酸モノグリセリドを配合したにも拘らず、この有機酸モノグリセリドに由来する酸味を主とした風味が抑制された乳化状ソース類を提供することを課題とする。
本発明者は、当該課題を解決すべく種々研究を重ねた結果、有機酸モノグリセリドとソーマチンを併用すれば、加熱殺菌によっても乳化状ソース類の乳化状態が破壊されず、しかも当該有機酸モノグリセリドに由来する酸味を主とした風味を抑制することができると共に、ソーマチンによる甘味も呈することがないことを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、有機酸モノグリセリド及びソーマチンを含有することを特徴とする乳化状ソース類により、上記課題を解決したものである。
本発明によれば、加熱殺菌によっても乳化安定性に優れ、しかも有機酸モノグリセリドに由来する酸味が抑えられた、風味良好な乳化状ソース類を提供することができる。加えて、本発明の乳化状ソース類は、ソーマチンを含有しているにも拘らず、加熱殺菌後に甘味を呈することもない。
本発明において用いられる有機酸モノグリセリドを構成する有機酸の種類は特に限定されず、例えばコハク酸、クエン酸、酒石酸、ジアセチル酒石酸、リンゴ酸、アジピン酸、グルタル酸、マレイン酸、フマル酸等が挙げられ、特にコハク酸、ジアセチル酒石酸が好ましい。
また、有機酸モノグリセリドを構成する脂肪酸の種類も特に限定されず、例えばカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の飽和または不飽和の脂肪酸が挙げられる。
このような有機酸モノグリセリドの具体例としては、例えばコハク酸モノステアリン酸モノグリセリド、ジアセチル酒石酸モノステアリン酸モノグリセリド等が挙げられる。
このような有機酸モノグリセリドの具体例としては、例えばコハク酸モノステアリン酸モノグリセリド、ジアセチル酒石酸モノステアリン酸モノグリセリド等が挙げられる。
本発明において用いられるソーマチンは、マランタセア科のタウマトコッカス ダニエリの仮種皮から水で抽出、精製、乾燥することにより得られる甘味料である。市販品としては、「ソウマックス」(吉岡食材(株))、「サンスイートT」(三栄化学工業(株))、「ネオサンマルクD」(三栄源エフ・エフ・アイ(株))等が挙げられる。
本発明において、乳化状ソース類中の有機酸モノグリセリドの含有量としては、0.01〜0.5質量%、特に0.1〜0.3質量%が好ましい。
また、ソーマチンの含有量としては、有機酸モノグリセリドの0.05〜1質量%、特に0.25〜1質量%が好ましい。
また、ソーマチンの含有量としては、有機酸モノグリセリドの0.05〜1質量%、特に0.25〜1質量%が好ましい。
本発明の乳化状ソース類においては、有機酸モノグリセリドとソーマチンの他、必要に応じて、油脂、小麦粉、各種澱粉類、乳化剤、増粘剤、香料、酸味料、調味料、安定剤等を適宜添加配合することができる。
本発明の乳化状ソース類としては、例えばホワイトソース、カルボナーラソース、ポタージュソース等が挙げられる。
次に、本発明をさらに具体的に説明するために実施例を掲げるが、本発明は、以下の実施例のみに限定されるものではない。
実施例1〜4並びに比較例1〜5
表1に示す配合に従い、以下のようにホワイトソースを調製した。
全脂粉乳、カゼインナトリウム及び有機酸モノグリセリド(コハク酸モノグリセリド又はジアセチル酒石酸モノグリセリド)を、ミキサーを用いて温水に分散溶解させ、均一な水分散液Aを得た。この水分散液Aに油脂を混合し、常法により油脂を均一分散(乳化)させ、乳化液を得た。
別途、冷水に焙焼小麦粉と焙焼していない小麦粉をダマにならないように少しずつ分散させ、水分散液Bを得た。この水分散液Bを攪拌しながら加熱し、約80℃まで昇温させた。これに上記乳化液と表1記載の原料をそれぞれ添加し、攪拌しながら達温90℃まで加熱し、ホワイトソースを得た。
得られたホワイトソースを290gずつ7号缶に充填し、密封後122℃で約30分間加熱殺菌した。
表1に示す配合に従い、以下のようにホワイトソースを調製した。
全脂粉乳、カゼインナトリウム及び有機酸モノグリセリド(コハク酸モノグリセリド又はジアセチル酒石酸モノグリセリド)を、ミキサーを用いて温水に分散溶解させ、均一な水分散液Aを得た。この水分散液Aに油脂を混合し、常法により油脂を均一分散(乳化)させ、乳化液を得た。
別途、冷水に焙焼小麦粉と焙焼していない小麦粉をダマにならないように少しずつ分散させ、水分散液Bを得た。この水分散液Bを攪拌しながら加熱し、約80℃まで昇温させた。これに上記乳化液と表1記載の原料をそれぞれ添加し、攪拌しながら達温90℃まで加熱し、ホワイトソースを得た。
得られたホワイトソースを290gずつ7号缶に充填し、密封後122℃で約30分間加熱殺菌した。
試験例1
実施例1〜4及び比較例1〜5で得られた加熱殺菌前のホワイトソースと加熱殺菌後室温まで冷却したホワイトソースを10名のパネラーにより、表3に示す評価基準により評価した。その評価結果を示せば表2のとおりである。
実施例1〜4及び比較例1〜5で得られた加熱殺菌前のホワイトソースと加熱殺菌後室温まで冷却したホワイトソースを10名のパネラーにより、表3に示す評価基準により評価した。その評価結果を示せば表2のとおりである。
Claims (2)
- 有機酸モノグリセリド及びソーマチンを含有することを特徴とする乳化状ソース類。
- 乳化状ソース類中の有機酸モノグリセリドの含有量が0.01〜0.5質量%であり、かつソーマチンの含有量が有機酸モノグリセリドの0.05〜1質量%である請求項1記載の乳化状ソース類。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008029311A (ja) * | 2006-08-01 | 2008-02-14 | Kaneka Corp | 加工食品用水中油型乳化油脂組成物 |
CN116268108A (zh) * | 2023-02-23 | 2023-06-23 | 麦肯嘉顿(佛山)食品科技有限公司 | 一种调制稀奶油及其制作方法 |
Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPH1075A (ja) * | 1996-06-14 | 1998-01-06 | House Foods Corp | 電子レンジ調理用ルウ食品及び該ルウ食品を用いた食品の調理方法 |
JP2002272428A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-09-24 | Nisshin Foods Kk | ホワイトソースの製造法 |
JP3354101B2 (ja) * | 1998-07-15 | 2002-12-09 | 雪印乳業株式会社 | 熱安定性の高い乳及び乳含有飲食品 |
-
2004
- 2004-09-16 JP JP2004269149A patent/JP2006081460A/ja active Pending
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CN116268108B (zh) * | 2023-02-23 | 2023-10-17 | 麦肯嘉顿(佛山)食品科技有限公司 | 一种调制稀奶油及其制作方法 |
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