JP2006081269A - 積層コイルおよびこれを用いたモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】積層コイルにおいてコイルパターンの導体断面積を大きくすることで、コイルの発熱を小さくすることを目的とする。
【解決手段】導電性ペーストにより複数個のコイルパターンを印刷した非導電性基材を積層し、スルーホールにてそれぞれの層の前記コイルパターンを電気的に接続して複数層のコイルをひとつの積層構造体として形成した積層コイルにおいて、前記スルーホールによるコイルパターンの電気的接続方法に、直列接続部と並列接続部の両方を含んでいる構成とする。
【選択図】図1
【解決手段】導電性ペーストにより複数個のコイルパターンを印刷した非導電性基材を積層し、スルーホールにてそれぞれの層の前記コイルパターンを電気的に接続して複数層のコイルをひとつの積層構造体として形成した積層コイルにおいて、前記スルーホールによるコイルパターンの電気的接続方法に、直列接続部と並列接続部の両方を含んでいる構成とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、積層コイルに関する。
従来の積層コイルを、図4に示す。複数個のコイルパターン(116、117、118、119)を印刷した非導電性基材(111、112、113、114、115)を積層し、スルーホールにてそれぞれの層の前記コイルパターンを電気的に接続して複数層のコイルをひとつの積層構造体として形成している。前記コイルパターンの電気的接続は各層をそれぞれ直列接続することにより、設計上必要なコイル巻数を得ている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平5−336712号公報
特開2003−174749号公報
従来の積層コイルにおいて、非電動性基材の上に印刷されるコイルパターンの厚みは
1μm〜数10μm程度で非常に薄い膜厚であるのが特徴である。一方、積層コイルを使用するモータ分野では、ますます高速回転化、駆動電圧の低電圧化が進み、モータの巻数は少なくなると同時にコイルに流れる電流は大きくなってきている。したがって、モータコイルの断面積を大きくしなければ電流密度が大きくなり発熱が非常に高くなってしまう。しかしながら、コイルパターンの膜厚は非常に薄いためこれを厚くするには製造プロセス上限界があり、コイルの発熱を抑えるのが非常に困難になるのが大きな課題である。
1μm〜数10μm程度で非常に薄い膜厚であるのが特徴である。一方、積層コイルを使用するモータ分野では、ますます高速回転化、駆動電圧の低電圧化が進み、モータの巻数は少なくなると同時にコイルに流れる電流は大きくなってきている。したがって、モータコイルの断面積を大きくしなければ電流密度が大きくなり発熱が非常に高くなってしまう。しかしながら、コイルパターンの膜厚は非常に薄いためこれを厚くするには製造プロセス上限界があり、コイルの発熱を抑えるのが非常に困難になるのが大きな課題である。
上記課題を解決するために本発明は、導電性ペーストにより複数個のコイルパターンを印刷した非導電性基材を積層し、スルーホールにてそれぞれの層の前記コイルパターンを電気的に接続して複数層のコイルをひとつの積層構造体として形成した積層コイルにおいて、前記スルーホールによるコイルパターンの電気的接続方法に、直列接続部と並列接続部の両方を含んでいることを特徴とし、直列接続部で設計上必要な巻数を得ると同時に、並列接続部を組み合わせることで、1ターンあたりのコイルパターンの断面積を大きくすることが可能になる。
本発明のコイルは、一定巻数のコイルパターンを非導電性基材のうえに印刷し、これらを複数枚積層し、それぞれの基板上のコイルをスルーホールにて電気的に接続した積層コイルにおいて、前記スルーホールによるコイルパターンの電気的接続方法に、直列接続部と並列接続部の両方を含ませることで、直列接続部で設計上必要な巻数を得ると同時に、並列接続部を組み合わせることで、1ターンあたりのコイルパターンの断面積を大きくすることが可能になる。これにより、コイルの電流密度を小さくでき、コイルの発熱を小さく抑えることが可能になるという大きな効果を得ることができる。
以下、本発明の最良の形態を、図面とともに説明する。
実施例1について図1をもとに説明する。
図1(a)は本発明の積層コイルの外観を分解斜視した図であり、1、2、3、4は非導電性基材とその上に印刷されたコイルパターンである。1は1層目、2は2層目、3は3層目、4はn層目のコイルパターンである。ここで、nは整数であり、n層のコイルは全て直列接続されている。また、11、22、33、44も非導電性基材とその上に印刷されたコイルパターンであり、11は4の下層に配置され、以下22、33...、44の順番に配置される。コイルパターン11、22、33、44もまたスルーホールにより直列接続されており、1、2、3、4までのコイル群と11、22、33、44までのコイル群は並列接続されている。各コイルコイルパターンの断面積をSとすれば、2つのコイル郡が並列に接続されるため、コイルの断面積は2Sとなる。図1では2並列の場合を図示しているが、3並列、4並列とすることで、コイルの断面積をさらに大きくすることも可能である。
図1(b)は、図1(a)に示された本発明の積層コイルの電気的接続図を示す。図1(b)から明らかなように、断面積Sのコイルが並列に接続されており全体では2Sの断面積にすることができる。このように、並列接続することで、コイルの断面積を大きくすることが可能になるため、モータに求められる負荷トルクが大きくなった場合や、高速回転数用途、低電圧用途などのモータコイルの発熱を小さくすることができる。
実施例2について図2をもとに説明する。
図2(a)は実施例2の積層コイルの分解斜視図を示した図である。図において、1、2、3、4、11,22,33,44は非導電性基材とその上に印刷されたコイルパターンである。コイルパターンは上から1、11、2、22、3、33、4、44と積層されている。図2(b)に電気的接続図を示す。実施例2では図2(b)(c)に示されるように、2通りの電気的接続が考えられ、どちらも同じ効果を得ることが可能である。この場合も実施例1と同様に各コイルシートのコイル断面積をSとすれば、トータルの断面積を2Sにすることができる。また、図2では2並列の場合を図示しているが、3並列、4並列とすることで、コイルの断面積をさらに大きくすることも可能である。
本発明の積層コイルを使用した電動機の例を図3に示す。図3において、5はシャフト、6はロータ、7は軸受け、8は積層コイル、9は永久磁石である。永久磁石9は積層コイル8の真上にあるため、永久磁石の界磁磁束は積層コイルに対して鉛直方向に鎖交する。
しかし、積層コイル8の上側の層、つまり永久磁石に近い層のコイルパターンほど鎖交する磁束量は大きくなる。つまり、実施例1のように、直列コイル部と並列コイル部が分離されている構造では、コイル群1、2、3...、4に鎖交する磁束量は、コイル群11、22、33...、44に鎖交する磁束量より大きくなり、コイル群により鎖交磁束のバラツキが生じてモータ特性に悪影響を及ぼす可能性がある。
しかし、積層コイル8の上側の層、つまり永久磁石に近い層のコイルパターンほど鎖交する磁束量は大きくなる。つまり、実施例1のように、直列コイル部と並列コイル部が分離されている構造では、コイル群1、2、3...、4に鎖交する磁束量は、コイル群11、22、33...、44に鎖交する磁束量より大きくなり、コイル群により鎖交磁束のバラツキが生じてモータ特性に悪影響を及ぼす可能性がある。
一方、実施例2のようにコイル1の隣にコイル11、コイル2の隣にコイル22などのようにコイルの積層順序を分離せず混在させることで、鎖交磁束のバラツキを最小限に抑えることが可能になる。
以上のように、実施例2でも各コイルシートを並列接続することで、コイルの断面積を大きくすることが可能になるため、モータに求められる負荷トルクが大きくなった場合や、高速回転数用途、低電圧用途などのモータコイルの発熱を小さくすることができる。また、並列に接続するコイルシート間の鎖交磁束のバラツキも最小限に抑えることが可能であり、実施例1よりもさらに大きな効果を得ることが可能である。
また、モータの回転数が2000min-1以上の高速回転駆動や、電源電圧が24V以下の低電圧駆動で使用されるモータは、コイルの巻数が小さく、消費電流が大きくなるため、コイルパターンの導体断面積を大きくする必要があり、本発明のコイルを使用することで、コイルの発熱を大きく低減することが可能になる。
本発明の積層コイルは、薄型モータに最適であり、特に負荷トルクが大きく消費電流が大きい用途のモータや、高速回転駆動での用途、低電圧駆動用途などのモータにてコイルの発熱を小さくすることができるという大きな効果を得ることが可能である。例えば、薄型、高速回転、低電圧駆動が求められる光メディア駆動用スピンドルモータの分野では大きな効果を得ることができる。
1、2、3、4、11、22、33、44 非導電性基材とコイルパターン
5 シャフト
6 ロータ
7 軸受け
8 積層コイル
9 マグネット
111,112,113,114,115 従来の非導電性基材
116、117、118、119 従来の積層コイルのコイルパターン
5 シャフト
6 ロータ
7 軸受け
8 積層コイル
9 マグネット
111,112,113,114,115 従来の非導電性基材
116、117、118、119 従来の積層コイルのコイルパターン
Claims (5)
- 導電性ペーストにより複数個のコイルパターンを印刷した非導電性基材を積層し、スルーホールにてそれぞれの層の前記コイルパターンを電気的に接続して複数層のコイルをひとつの積層構造体として形成した積層コイルにおいて、前記スルーホールによるコイルパターンの電気的接続方法に、直列接続部と並列接続部の両方を含んでいることを特徴とした積層コイル。
- 導電性ペーストにより複数個のコイルパターンを印刷したセラミック基材を積層し、スルーホールにてそれぞれの層の前記コイルパターンを電気的に接続して複数層のコイルをひとつの積層構造体として形成した積層セラミックコイルにおいて、前記スルーホールによるコイルパターンの電気的接続方法に、直列接続部と並列接続部の両方を含んでいることを特徴とした積層セラミックコイル。
- 導電性ペーストにより複数個のコイルパターンを印刷した非導電性基材を積層し、スルーホールにてそれぞれの層の前記コイルパターンを電気的に接続して複数層のコイルをひとつの積層構造体として形成した積層コイルにおいて、前記スルーホールによるコイルパターンの電気的接続方法に、直列接続部と並列接続部の両方を含んでいるコイルを用いたことを特徴とした請求項1から請求項2のいずれかに記載のモータ。
- 電源電圧が24V以下の低電圧で駆動することが特徴の請求項3記載のモータ。
- 回転数が2000min-1以上の高速回転で使用されることが特徴の請求項3記載のモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004261041A JP2006081269A (ja) | 2004-09-08 | 2004-09-08 | 積層コイルおよびこれを用いたモータ |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|---|
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2004
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