JP2006075262A - 発色性に優れた遊技機の装飾シート - Google Patents

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Abstract


【課題】 発色性に優れた遊技機の装飾シートを提供する。
【解決手段】 表面に印刷インクによる図柄印刷層3が形成された紙製シート2と、透明フィルム1を接合するに際して、接着剤として溶剤型アクリル系接着剤4を用いて接合して一体の装飾シートとなした。以上のように構成したものは、水性接着剤を用いた場合よりも、図柄印刷層3が高い発色性を示した。なお、溶剤型アクリル系接着剤として、接着後における色彩が無色透明であるものを用いるのが望ましく、また、紙製シートとして、塗工紙を用いるのが望ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パチンコ機などの遊技機に用いられる遊技機の装飾シートに関するものである。
パチンコ機の正面の台板には、ポリエステルなどの樹脂製の透明フィルムに図柄や模様がオフセット印刷などにより描かれた装飾シートが貼付されて、遊技者の視覚を刺激して遊技の興趣を盛り上げる。このような装飾シートにおいて、図柄を鮮明に見えるようにしておくためには、透明フィルムの印刷面をできるだけ平滑な光沢面とするのが望ましいが、このようにすることは逆に印刷インクの濡れ性が劣ることとなって、インクむらなどによって図柄が不鮮明になるという弊害をもたらす。
上記のような弊害を解消するために、図柄印刷層を紙製シートに形成した装飾シートがある。即ち、紙製シートには微細な凹凸が存在し、またインク接着剤などが塗布されていたりするので、その表面に図柄印刷層を形成することにより、紙製シートと印刷インクとがよくなじんでインクむらのない鮮明な図柄を印刷することができる。そして、このような図柄印刷層を形成した紙製シートを接着剤により透明フィルムに接合することによって一体の装飾シートとすることができる。
しかしながら、従来は接着剤を選定するに際して、単に取り扱いの簡便さ、コスト、接着強度に着目しており、図柄の発色性に主眼をおいて接着剤を選択することはほとんどなかった。特に、金属、樹脂等に比して高い接着強度を必要としない紙製シートの接着に当たっては、酢酸ビニル系や澱粉質系などの水性接着剤が用いられており、このような水性接着剤により接合された装飾シートは発色効果において十分満足できるものではなかった。
図柄印刷層が形成された紙製シートを水性接着剤により接着した場合に、発色性が十分発揮されない理由は必ずしも明らかではないが、水性接着剤は、酢酸ビニル、EVA、アクリル等のエマルジョンを乳化重合によりコロイド状に水に分散させたものであるので、エマルジョンや水性接着剤自体によって発色効果が抑えられていると推定することができる。また、印刷インクは、色材、ビヒクル、溶剤、補助剤から構成されるので、ビヒクル、補助剤などと水性接着剤の成分との反応により発色性が阻害されることが考えられる。
本発明の出願人に係る特許文献1には、図柄の印刷精度に優れた装飾シートが開示されている。この開示にかかるものは、印刷層を紙製シートに形成し、この紙製シートと透明フィルムの両方に接着力強化用のコーティング層を設けたうえ、紙製シートと透明フィルムとを接着剤により接着したものである。しかしながら、この場合も接着剤として、酢酸ビニル系などの水性接着剤を用いていたので、図柄印刷層と透明フィルムの間に水性接着剤層が介在することとなって、図柄等の発色性が抑えられてしまっていた。
特開平10−99490号公報 (図1)
本発明は上記した従来の問題点を解決して、発色性に優れた遊技機の装飾シートを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために発明者らは鋭意研究を重ねた結果、溶剤型アクリル系接着剤が装飾シートの発色性向上に大きな効果のあることを見出して、本発明を完成するに至った。即ち、本発明の遊技機の装飾シートは、表面に印刷インクによる図柄印刷層が形成された紙製シートが、樹脂製の透明フィルムの裏面に、溶剤型アクリル系接着剤により接合されていることを特徴とするものである。なお、上記装飾シートにおいて、溶剤型アクリル系接着剤は、接着後の色彩が無色透明であるのが望ましく、また、紙製シートとして、塗工紙を用いることができ、さらに、透明フィルムの裏面に、透明インクを用いた図柄印刷層を形成することができる。
本発明の装飾シートは、従来は主として接着強度のみが重視されて専ら金属や樹脂などの接着に用いられ、紙製シートの接着に用いられることがなかった溶剤型アクリル系接着剤を用いて、印刷インクによる図柄印刷層が形成された紙製シートと透明フィルムとを接合したものである。したがって、印刷インクの発色効果が接着剤中のエマルジョンなどにより妨げられたりすることがないので、発色性に優れた装飾シートを得ることができる。
以下に図面を参照しつつ本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1は、本発明に係る台板装飾シートの第1の実施形態を示す図であって、1は、ポリエステル、セルロイド、キャブロイド、PETなどの樹脂からなる透明フィルム、2はアート紙、コート紙、マット紙などの塗工紙、又は、上質紙などの非塗工紙からなる紙製シートである。図柄の光沢、輪郭の鮮明性の面からは塗工紙を用いるのが望ましい。
紙製シート2には、文字、図柄、模様などが描かれた図柄印刷層3が、印刷インクを用いたオフセット印刷、スクリーン印刷などにより形成されている。印刷インクとして、プロセスインク、および金、銀、パールインク、蛍光インクなどの特殊インクを用いることができる。既記したように、紙製シート2と印刷インクとはよくなじむので、紙製シート2の表面にインクむらのない鮮明な図柄を印刷することができる。
以上のような図柄印刷層3が形成された紙製シート2は、印刷面に直接球が擦り付けられることのないように、透明フィルム1を接合して印刷面を保護するのであるが、本発明は、接着剤として溶剤型アクリル系接着剤を用いて、この接着剤を所要面に塗布することにより接着剤層4を形成し、これによって透明フィルム1と紙製シート2とを一体に接合したものである。なお、溶剤型アクリル系接着剤として、接着後において色彩が無色透明であるものを用いるのが望ましいが、発色に影響を及ぼさない淡黄色、淡水色程度の透明性は許容される。
溶剤型アクリル系接着剤には、一液型アクリル系接着剤と二液型アクリル系接着剤とがある。一液型アクリル系接着剤としては、アクリル系ポリマーと、酢酸エチルなどの有機溶媒とを含有する粘着型のものがある。また、二液型アクリル系接着剤としては、硬化促進剤(還元剤)の存在下で、重合開始剤としての有機過酸化物類や過安息香酸、過酢酸などの分解によりラジカルを発生させ、アクリルモノマーを重合させて硬化させるものが一般的であり、少なくとも一方の液にアクリルモノマーを含有し、且つ、重合開始剤と効果促進剤とが分けられて2液の形態をとるものである。
以上のような溶剤型アクリル系接着剤が発色効果を高める、或いは損なわないという機能については、これまで十分に知られていない。また、そのような機能を発揮する理由についても明らかではないが、一つには溶剤型アクリル系接着剤には、水性接着剤のようにエマルジョンを含有していないので発色効果が阻害されないことが考えられる。また、溶剤型アクリル系接着剤は水性接着剤よりも接着後の無色透明性が高く、このため図柄印刷層3に施された着色をそのままの色として透明フィルム1を通して明瞭に見ることができると解することもできる。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明する。
〔実施例1〕
図1に示す紙製シート2はコート紙からなり、この表面に印刷インクによる図柄印刷層3が形成されている。この紙製シート2の印刷面に溶剤型アクリル系接着剤を塗布して接着剤層4を形成し、ポリエステルからなる透明フィルム1と接合した。なお、溶剤型アクリル系接着剤として、アクリル酸エステル共重合物35〜45%、酢酸エチル30〜40%、トルエン15〜25%が混合された一液型のものを用いた。本剤は、比重約0.94の無色透明の液体である。このようにして構成した装飾シートは図柄の色彩の鮮やかさが増大されて高い発色性を示した。
本発明の装飾シートは、上記実施例1のように、紙製シート2を塗工紙とし、図柄印刷層3を印刷インクにより形成した場合に、特に溶剤型アクリル系接着剤により発色性が高められるものであった。即ち、印刷インクによる図柄印刷層3を塗工紙に形成することによって、インクむらのない鮮明な図柄を描くことができ、この塗工紙を溶剤型アクリル系接着剤を用いて樹脂製の透明フィルムと接合することによって、より効果的に発色性が発揮されたものと考えられる。
しかしながら、上記の図柄印刷層3が形成されたコート紙とポリエステル製の透明フィルム1とを従来の水性接着剤により接合した場合には、溶剤型アクリル系接着剤を用いた場合よりも発色性が大幅に劣るものであった。
〔実施例2〕
図2に示す紙製シート2は上質紙からなり、この表面にオフセット印刷により図柄印刷層3を形成した。一方、透明フィルム1をPET製のものとして、この透明フィルム1に透明インクによる図柄印刷層5を形成した。そして、この透明フィルム1の図柄印刷面に、セメダイン工業(株)の二液型アクリル系接着剤(品名Y620)を塗布して接着剤層4を形成して、透明フィルム1と紙製シート2とを接合した。本剤は淡黄色のA剤と青色のB剤とを等量混合して固化後に透明の接着剤層4を形成するものである。このようにして構成した装飾シートにおいても、図柄印刷層3、5は高い発色性を持って美麗な色彩を発することができた。
以上説明したように、本発明においては、接着剤として溶剤型アクリル系接着剤を用いるので、水性接着剤のようにエマルジョンなどが発色効果を抑制したりすることがなく、したがって、高い発色効果を発揮する装飾シートを得ることができる。
なお、本発明においては、ホットメルト型接着剤、エポキシ系接着剤等は、発色性、固化後の弾力性、取り扱い易さその他の問題から用いないこととしている。
第1の実施形態の装飾シートを示す断面図である。 第2の実施形態の装飾シートを示す断面図である。
符号の説明
1 透明フィルム
2 紙製シート
3 図柄印刷層
4 接着剤層
5 図柄印刷層

Claims (4)

  1. 表面に印刷インクによる図柄印刷層が形成された紙製シートが、樹脂製の透明フィルムの裏面に、溶剤型アクリル系接着剤を用いて接合されていることを特徴とする発色性に優れた遊技機の装飾シート。
  2. 溶剤型アクリル系接着剤は、接着後の色彩が無色透明であることを特徴とする請求項1に記載の発色性に優れた遊技機の装飾シート。
  3. 紙製シートは、塗工紙からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の発色性に優れた遊技機の装飾シート。
  4. 透明フィルムの裏面に、透明インクを用いた図柄印刷層が形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の発色性に優れた遊技機の装飾シート。

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60161138A (ja) * 1984-02-01 1985-08-22 Kureha Chem Ind Co Ltd 遊戯盤化粧シ−トの製造方法
JPS6114947A (ja) * 1984-06-30 1986-01-23 大日本印刷株式会社 化粧材
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JPH1099490A (ja) * 1996-10-01 1998-04-21 Toyo Kasei Kk パチンコ遊技機の台板装飾シート

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