JP2009276731A - ミクロ吸盤ラベル - Google Patents
ミクロ吸盤ラベル Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009276731A JP2009276731A JP2008152211A JP2008152211A JP2009276731A JP 2009276731 A JP2009276731 A JP 2009276731A JP 2008152211 A JP2008152211 A JP 2008152211A JP 2008152211 A JP2008152211 A JP 2008152211A JP 2009276731 A JP2009276731 A JP 2009276731A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- transparent
- release
- micro
- micro sucker
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Combination Of More Than One Step In Electrophotography (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【課題】電子式カラーレーザープリンターにて出力されたトナー画像を、あるいはインクジェットプリンターにて出力されたインクジェットインキ画像を、あるいは一般印刷された印刷画像を、専用ラミネーター機械を使わず、素手で容易にラミネートができて、画像を隠蔽保護し、画像の光沢度を可変できる印刷媒体の提供。
【解決手段】支持体5と、繰り返し貼り付け・剥離する機能及び抱き込んだ空気の気泡を内部に吸収拡散する機能を両有するミクロ吸盤4と、一方の面は剥離可能に、他の面は出力・印刷可能に処理された透明な離型物2と、をこの順に具備したミクロ吸盤ラベル10であって、他の面13に鏡画像を出力・印刷した後、透明な離型物2を手剥がして表裏反転して、ミクロ吸盤4に貼り合わせることで、トナー画像・インクジェットインキ画像・印刷画像を隠蔽保護し、外部から光沢度可変な正画像として視認できるミクロ吸盤ラベル10。
【選択図】図1
【解決手段】支持体5と、繰り返し貼り付け・剥離する機能及び抱き込んだ空気の気泡を内部に吸収拡散する機能を両有するミクロ吸盤4と、一方の面は剥離可能に、他の面は出力・印刷可能に処理された透明な離型物2と、をこの順に具備したミクロ吸盤ラベル10であって、他の面13に鏡画像を出力・印刷した後、透明な離型物2を手剥がして表裏反転して、ミクロ吸盤4に貼り合わせることで、トナー画像・インクジェットインキ画像・印刷画像を隠蔽保護し、外部から光沢度可変な正画像として視認できるミクロ吸盤ラベル10。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子写真方式カラーレーザープリンター(以降カラーレーザープリンターと記す)で出力されたトナー画像、インクジェットプリンターで出力されたインクジェットインキ画像、あるいは各種の印刷法にて印刷された印刷画像、を保護するミクロ吸盤ラベルに関する。
カラーレーザープリンターで出力される印刷媒体としては紙、及び樹脂フイルムがある。樹脂フイルムとしてはポリエステルフイルムが代表的であるが、電子写真方式によるカラーレーザープリンターで透明なポリエステルフイルムに画像を出力するとその表面光沢度は5〜40%と低く画像に豪華性が出せない難点が指摘されている。また出力されたトナー画像は傷つき易く耐傷性に劣り、また太陽光線にて退色しやすく、ポリエステルフイルムにはトナー画像の密着性が悪くトナー画像にヒビ割れが生じ、ポリエステルフイルム面からトナー画像が脱落してしまうという諸欠点がある。
これらの諸欠点つまり光沢性、防汚性、耐水性、耐ヒビ割れ性、耐傷性、退色性、を向上させる画像の保護技術は、インクジェットプリンターで出力されたインクジェットインキ画像、あるいは各種の印刷法にて印刷された印刷画像の保護においても重要である。
これらの諸欠点つまり光沢性、防汚性、耐水性、耐ヒビ割れ性、耐傷性、退色性、を向上させる画像の保護技術は、インクジェットプリンターで出力されたインクジェットインキ画像、あるいは各種の印刷法にて印刷された印刷画像の保護においても重要である。
上記の問題点を解決するために一般に取られているひとつの方法は、一般印刷画像、あるいはカラーレーザープリンターで樹脂フイルム(ポリエステルフイルム)等に出力されたトナー画像、あるいはインクジェットプリンターで樹脂フイルム、紙等に出力されたインクジェットインキ画像を厚さ20〜50μの透明粘着フイルムを使って、気泡の混入の無い様に印刷画像あるいはトナー画像の上からラミネートして、画像を保護する方法である。もうひとつは熱溶融する透明感熱接着フイルムにて気泡の混入の無い様に加熱ラミネーターで被覆する方法である。後者の代表がパウチ加工と呼称され、例えば、カラーレーザープリンターで出力された樹脂フイルム(ポリエステルフイルム)あるいは紙上のトナー画像を、透明な感熱接着剤を塗布した2枚の透明なポリエステルフイルムでサンドイッチ状に挟み込み、160℃程度の二本の熱ローラーを通して熱接着させてトナー画像を保護する方法である。
前者の透明粘着フイルムの張り合わせ、専用貼り合わせ機械(以降ラミネーターと表記)を使わず、素手で貼り合わせると、図6のように抱き込んだ気泡が内部に滞留することが多くその除去は困難な作業となる。その場合透明粘着フイルムの上から、針で気泡を刺して空気を外部に押し出す方法が取られている。しかし、これは大変な作業であるばかりか表面に穴を開けてしまう。気泡の抱き込みも無く透明粘着フイルムを貼り合わせるにはどうしても専用ラミネーターが必要となっている。一方、後者の透明感熱接着フイルムを使用してインクジェットインキ画像・印刷画像・トナー画像を保護する方法は、パウチ加工機という加熱ラミネーターを使って気泡を押し出しながら印刷画像、あるいはトナー画像、インクジェットインキ画像を貼り合わせ出来る。しかし、いずれの方法も専用ラミネーターが必要になる。それに対して本発明はミクロ吸盤ラベルを使うことにより前記の専用ラミネーター、あるいはパウチ機を使わず、印刷画像・トナー画像・インクジェットインキ画像を気泡の抱きこみもなく、素手で簡単に透明な樹脂フイルムをラミネートして画像を保護し、かつ表面の光沢性を低光沢から高光沢まで変えられるミクロ吸盤ラベルに関する。トナー画像、印刷画像を保護する関連文献及びミクロ吸盤の応用に関する文献を以下に挙げた。
特許文献3、特許文献8はトナー画像の保護と光沢性に関するもので、いずれも液体塗布による方法を開示している。
特許文献9は家庭で手軽に製作できる印刷媒体において、本発明に類似するが、接着剤を使用して固着された印刷媒体であって、貼ってはがせるミクロ吸盤を応用した本発明とは明らかに異なる。
特開2002−67504 特開2002−254793 特開2003−98715 特開2003−107775 特開2003−107776 特開2003−330373 特開2003−330737 特開2004−020956 特開2004−45521 特開2004−117862 特開2005−234021 特開2006−276280 特開2002−274002 特開平9−127901 特開平9−25464 特開平10−249982
前者の透明粘着フイルムの張り合わせ、専用貼り合わせ機械(以降ラミネーターと表記)を使わず、素手で貼り合わせると、図6のように抱き込んだ気泡が内部に滞留することが多くその除去は困難な作業となる。その場合透明粘着フイルムの上から、針で気泡を刺して空気を外部に押し出す方法が取られている。しかし、これは大変な作業であるばかりか表面に穴を開けてしまう。気泡の抱き込みも無く透明粘着フイルムを貼り合わせるにはどうしても専用ラミネーターが必要となっている。一方、後者の透明感熱接着フイルムを使用してインクジェットインキ画像・印刷画像・トナー画像を保護する方法は、パウチ加工機という加熱ラミネーターを使って気泡を押し出しながら印刷画像、あるいはトナー画像、インクジェットインキ画像を貼り合わせ出来る。しかし、いずれの方法も専用ラミネーターが必要になる。それに対して本発明はミクロ吸盤ラベルを使うことにより前記の専用ラミネーター、あるいはパウチ機を使わず、印刷画像・トナー画像・インクジェットインキ画像を気泡の抱きこみもなく、素手で簡単に透明な樹脂フイルムをラミネートして画像を保護し、かつ表面の光沢性を低光沢から高光沢まで変えられるミクロ吸盤ラベルに関する。トナー画像、印刷画像を保護する関連文献及びミクロ吸盤の応用に関する文献を以下に挙げた。
特許文献3、特許文献8はトナー画像の保護と光沢性に関するもので、いずれも液体塗布による方法を開示している。
特許文献9は家庭で手軽に製作できる印刷媒体において、本発明に類似するが、接着剤を使用して固着された印刷媒体であって、貼ってはがせるミクロ吸盤を応用した本発明とは明らかに異なる。
本発明はカラーレーザー出力においてトナー画像の保護、つまり防汚性、耐水性、耐ヒビ割れ性、耐傷性、退色性、を大幅に向上させると同時に希望の表面光沢性を付与できるミクロ吸盤ラベルに関する。さらに本発明はインクジェットプリンター出力面のインクジェットインキ画像の保護、及び一般印刷の印刷画像の保護を可能にすると同時に希望の表面光沢性を付与できるミクロ吸盤ラベルに関する。
課題を解決するための手段としては、以下の通りである。支持体と、繰り返し貼り付け・剥離する機能及び抱き込んだ空気の気泡を内部に吸収拡散する機能を有するミクロ吸盤と、一方の面は剥離処理された、他の面は出力可能な、あるいは印刷可能な透明な離型物と、をこの順に具備したミクロ吸盤ラベルにおいて、透明な離型物の他の面に鏡画像を出力あるいは印刷した後、透明な離型物をミクロ吸盤から剥がし表裏反転して、鏡画像をミクロ吸盤の表面に貼り合わせて出力画像・印刷画像を保護し外部から正画像として視認可能なミクロ吸盤ラベルに関する。つまり防汚性、耐水性、耐ヒビ割れ性、耐傷性、退色性の向上に加え希望の表面光沢性を付与できるミクロ吸盤ラベルに関する。
本発明は支持体5と、繰り返し貼り付け・剥離する機能と抱き込んだ気泡をミクロ吸盤4内部に吸収拡散する機能の両機能を有するミクロ吸盤4と、透明離型物2とをこの順に具備したミクロ吸盤ラベル10であって、トナー画像6及びインクジェットインキ画像、印刷画像を隠蔽保護するミクロ吸盤ラベル10に関する。つまり、透明なポリエステルフイルム離型物2の離型を行わない面、カラーレーザー用ミクロ吸盤について説明する。他の面13にカラーレーザープリンターにてトナー画像6を鏡像で出力した後、透明なポリエステルフイルム離型物2をミクロ吸盤4から剥離して表裏反転させ、透明なポリエステルフイルム離型物2のトナー画像6(鏡画像)をミクロ吸盤4に貼合わせるとトナー画像は正像となる。図3に見る如くトナー画像6は内部に隠蔽され(図3)、トナー画像6は外部から隠蔽保護され耐水性、耐ヒビ割れ性、耐傷性、退色性、防汚性が向上する。それと同時に透明なポリエステルフイルム離型物2の他の面13が表に出てくるのでトナー画像6の表面光沢度は、他の面13の光沢度と同一光沢度となって見える。トナー画像6の光沢性の付与について説明すると表裏反転すると剥離層3が図3の如く外面に出てくるのであるが、剥離層3の面が平滑で高光沢であれば、表面は高光沢度のミクロ吸盤ラベル表示物となる。つまり外部より見るトナー画像6の光沢度は透明なポリエステルフイルム離型物2の剥離層の表面光沢度と同一になって見える。一方、ラミネートされない前のトナー画像の光沢度は10%(JISZ8741にて測定)に対して剥離層3の光沢度が90%を有する透明なポリエステル離型物2にてラミネートするとトナー画像6の光沢度は必然的に90%になる。光沢度が50%を有する透明なポリエステル離型物2にてラミネートするとトナー画像の光沢度は50%になる。一般にはカラーレーザー出力面の光沢度は75%以上が好ましく、90%以上が良いとされている。
防汚性についてさらに説明すると、表裏反転すると剥離層3が図3の如く外面に出てくるのであるが、剥離層は物に付着しにくいシリコーン樹脂であるため、汚れが付着しにくく、たとえ付着しても簡単に拭けば取れる。本発明のミクロ吸盤ラベルをカラーレーザー出力用使うことによって専用ラミネーターを使わずに、素人が手で簡単に気泡の抱き込みも無くトナー画像を隠蔽保護して耐水性、耐ヒビ割れ性、耐傷性、退色性、防汚性を高め、かつ光沢性の高い表示物を作成できる。
本発明は支持体5と、繰り返し貼り付け・剥離する機能と抱き込んだ気泡をミクロ吸盤4内部に吸収拡散する機能の両機能を有するミクロ吸盤4と、透明離型物2とをこの順に具備したミクロ吸盤ラベル10であって、トナー画像6及びインクジェットインキ画像、印刷画像を隠蔽保護するミクロ吸盤ラベル10に関する。つまり、透明なポリエステルフイルム離型物2の離型を行わない面、カラーレーザー用ミクロ吸盤について説明する。他の面13にカラーレーザープリンターにてトナー画像6を鏡像で出力した後、透明なポリエステルフイルム離型物2をミクロ吸盤4から剥離して表裏反転させ、透明なポリエステルフイルム離型物2のトナー画像6(鏡画像)をミクロ吸盤4に貼合わせるとトナー画像は正像となる。図3に見る如くトナー画像6は内部に隠蔽され(図3)、トナー画像6は外部から隠蔽保護され耐水性、耐ヒビ割れ性、耐傷性、退色性、防汚性が向上する。それと同時に透明なポリエステルフイルム離型物2の他の面13が表に出てくるのでトナー画像6の表面光沢度は、他の面13の光沢度と同一光沢度となって見える。トナー画像6の光沢性の付与について説明すると表裏反転すると剥離層3が図3の如く外面に出てくるのであるが、剥離層3の面が平滑で高光沢であれば、表面は高光沢度のミクロ吸盤ラベル表示物となる。つまり外部より見るトナー画像6の光沢度は透明なポリエステルフイルム離型物2の剥離層の表面光沢度と同一になって見える。一方、ラミネートされない前のトナー画像の光沢度は10%(JISZ8741にて測定)に対して剥離層3の光沢度が90%を有する透明なポリエステル離型物2にてラミネートするとトナー画像6の光沢度は必然的に90%になる。光沢度が50%を有する透明なポリエステル離型物2にてラミネートするとトナー画像の光沢度は50%になる。一般にはカラーレーザー出力面の光沢度は75%以上が好ましく、90%以上が良いとされている。
防汚性についてさらに説明すると、表裏反転すると剥離層3が図3の如く外面に出てくるのであるが、剥離層は物に付着しにくいシリコーン樹脂であるため、汚れが付着しにくく、たとえ付着しても簡単に拭けば取れる。本発明のミクロ吸盤ラベルをカラーレーザー出力用使うことによって専用ラミネーターを使わずに、素人が手で簡単に気泡の抱き込みも無くトナー画像を隠蔽保護して耐水性、耐ヒビ割れ性、耐傷性、退色性、防汚性を高め、かつ光沢性の高い表示物を作成できる。
ミクロ吸盤4の代わりに粘着剤を使用したカラーレーザープリンター出力用ポリエステルフイルム粘着ラベルにおいては、表裏反転させ、トナー画像6を粘着層11に貼合わせると、粘着層11には繰り返し貼り付け・剥離する機能、及び抱き込んだ気泡を内部に吸収拡散する機能を保有していないため透明なポリエステルフイルム離型物2と粘着層11の間に図6の如く多数の気泡を抱き込み、その泡が多数であるがゆえに透明なポリエステルフイルム離型物2を通して見るトナー画像6は気泡7で遮られ視認し難い表示物となる。
本発明は、ミクロ吸盤ラベルの持つ、繰り返し貼って剥がせる機能と、ミクロ吸盤の凹状陥没穴12の中に抱き込んだ気泡を吸収拡散する連泡構造9の機能に、負うところが大である。図6に見る如くミクロ吸盤4と透明な離型物2の間に抱き込まれた気泡は、ミクロ吸着4の無数の連泡構造9に吸収され消失する。この2つの機能によって専用ラミネーターを使わず表裏反転した透明な離型物2を素手でミクロ吸盤4に繰り返し貼り付けが可能になり、抱き込んだ気泡7は連泡構造に吸収されトナー画像6・インクジェットインキ画像、印刷画像を隠蔽保護して、かつ、他の面13の光沢度を可変できるミクロ吸盤ラベル表示物9を作成することができる。
本発明の支持体5とはカラーレーザープリンター出力用ミクロ吸盤ラベルにあっては耐熱性のある上質紙、コート紙、ポリエステルフイルムを用いるのが最適である。ポリエステルフイルム支持体5は透明であっても、不透明であっても良い。ミクロ吸盤ラベルの厚みは、特に制限はないが、カラーレーザープリンターに通紙可能な100μ〜400μ、好ましくは120〜220μに納まるのが良い。カラーレーザープリンターを使わずにインクジェット出力用、オフセット印刷用のミクロ吸盤ラベルにあっては支持体5としては上質紙、コート紙、合成紙、ポリエステルフイルム、塩ビフイルム、ポリプロピレンフイルム、ウレタンフイルム、合成紙が良い。要は以下に示すミクロ吸盤の製造法において、ミクロ吸盤と密着性の良い支持体5であれば特に制限は無い。
本発明のミクロ吸盤4とは特許文献特開2006−276280に見る如くアクリル酸エステル共重合体エマルジョン液に、整泡剤、増粘剤、起泡剤、硬化剤、顔料、可塑剤を一定の割合に混合して、機械的発泡機「オークスミキサー」を通して、加圧空気を送り込み、発泡倍率(発泡前の単位容積当たりの重量を発泡後の単位容積あたりの重量で除した数値)1.5倍〜5倍にして無数の微細気泡を物理的に発生させた泡沫状アクリルエマルジョン液(樹脂の固形分含有量は40から55重量%)をコンマコーターにてポリエステルフイルム支持体5の上に塗布、水分を蒸発乾燥して形成される厚さ50〜200μの発泡シートをいう。ミクロ吸盤は柔軟で弾性をもち、支持体5に接着して、ミクロ吸盤の表面には無数の凹状陥没穴12を形成し該穴はその径より大きな径を持つ内部の気泡に連続し、該内部の気泡は他の気泡と細径管にて連続した構造を有する不透明、あるいは半透明な吸着性連泡発泡シートである。アクリル酸エステル共重合体エマルジョン液の添加薬品として整泡剤、増粘剤、起泡剤、硬化剤、顔料、可塑剤を一定の割合に混合するが、その内、顔料を添加したものは不透明発泡シートになり、顔料を添加しないものは半透明発泡シートになる。半透明性はミクロ吸盤内部の無数の気泡(直径5〜100μ)に光を当てると乱反射して、すりガラス程度に半透明発泡シートとなるのである。不透明発泡シートにするには顔料としては酸化チタンを使いアクリル酸エステル共重合体エマルジョン液に対して3%以上添加するのが良い。
発泡倍率とはアクリル酸エステル共重合体エマルジョン液に、整泡剤、増粘剤、起泡剤、硬化剤、顔料、可塑剤を一定の割合に混合した調薬液単位容積当たりの重量を、機械的発泡機「オークスミキサー」を通して、加圧空気を送り込んで作られる発泡液の単位容積当たりの重量で除した数値を発泡倍率という。調薬液はコンマコーターにてポリエステル支持体2上に塗布、水分を蒸発乾燥して発泡シートを形成するが、乾燥後の発泡倍率も調薬液の発泡倍率と一致する。
発泡倍率とはアクリル酸エステル共重合体エマルジョン液に、整泡剤、増粘剤、起泡剤、硬化剤、顔料、可塑剤を一定の割合に混合した調薬液単位容積当たりの重量を、機械的発泡機「オークスミキサー」を通して、加圧空気を送り込んで作られる発泡液の単位容積当たりの重量で除した数値を発泡倍率という。調薬液はコンマコーターにてポリエステル支持体2上に塗布、水分を蒸発乾燥して発泡シートを形成するが、乾燥後の発泡倍率も調薬液の発泡倍率と一致する。
凹状陥没穴12は必ずしも真円ではなく、凹状陥没穴の長径は300ミクロン以下で、平均的には5〜100ミクロンの凹状陥没穴が個数で約95%を占め、ミクロ吸盤単位面積あたり1〜10万個/cm2が形成されている。この微細で柔軟な凹状陥没穴12が吸着力を発揮し、図6にて抱き込んだ空気を凹状陥没穴12から吸収して内部の連泡構造に拡散し、平滑面あるいは一定の凹凸面であればどんなものでも良く吸着する。吸着力とは凹状陥没穴12が被着体表面に圧着されると、凹状陥没穴と被着体表面によって形成される密閉空間が減圧状態となることにより発生する吸引力である。発泡倍率と抱き込んだ気泡を内部に吸収拡散する機能との関係は、発泡倍率が高くなるほど抱き込んだ気泡を内部に吸収拡散する機能は高まる。しかし発泡倍率を5倍以上にすると繰り返し貼って剥がしを続けると剥がした時にミクロ吸盤が層間剥離を起こして破壊して吸着効果が消失する(図9)一方1.5倍以下になると抱き込んだ気泡は内部に吸収拡散出来なくなる。
特許文献6特開平1−259043号公報(明細書)によると発泡シート(ミクロ吸盤)の平滑面に対する吸着力の発現機構は基材の親和性や化学的結合によるものではなく、また粘着性によるものでもないとしている。
特許文献6特開平1−259043号公報(明細書)によると発泡シート(ミクロ吸盤)の平滑面に対する吸着力の発現機構は基材の親和性や化学的結合によるものではなく、また粘着性によるものでもないとしている。
本発明の透明な離型物2とはカラーレーザープリンターで出力されるミクロ吸盤ラベルにあっては透明なポリエステルフイルム離型物2である。その一方の面3−1はシリコーン樹脂にて剥離処理され、他の面13はトナーと良く密着する易接着の透明なポリエステルフイルム離型物2である。例えば易接着処理が施された透明なポリエステルフイルム離型物2(例えば東洋紡のA4300)の厚さは50μ〜200μ、好ましくは50μ〜100μが良い。水性インクジェットプリンター出力用ミクロ吸盤ラベルにあっては透明な離型物2とはインク受理層を有する厚さ25μ〜100μの透明ポリエステルフイルムであれば良い。例えば東洋紡(株)の透明なポリエステルフイルムMT501、日清紡(株)Peach jettoがある。溶剤インクジェットプリンター出力用には厚さ50〜150μの透明塩ビフイルムあるいは透明なアクリルフイルムが良い。
透明な離型物2とは、目的によっては剥離層3が無くても人の手でミクロ吸盤4を剥がせる程度の剥離性を透明な離型物2自体が保有していれば剥離層3を形成する必要は無い。たとえば透明なポリエチレンフイルム、透明なポリプロピレンフイルム、透明なウレタンフイルム、透明な塩ビフイルムが該当する。
透明な離型物2とは、目的によっては剥離層3が無くても人の手でミクロ吸盤4を剥がせる程度の剥離性を透明な離型物2自体が保有していれば剥離層3を形成する必要は無い。たとえば透明なポリエチレンフイルム、透明なポリプロピレンフイルム、透明なウレタンフイルム、透明な塩ビフイルムが該当する。
本発明のミクロ吸盤4は不透明であっても良く、半透明であっても良い。半透明ミクロ吸盤はすりガラス程度に光を通すことから、特に半透明ミクロ吸盤の応用として、本発明は透明な支持体5と半透明なミクロ吸盤4と、透明な離型物2とをこの順に具備したミクロ吸盤ラベルとなる。この構成のミクロ吸盤ラベル10は半透明であることから電飾用表示物として使われる。カラーレーザープリンターで出力されたトナー画像6を、表裏反転してミクロ吸盤4に貼り合わせたミクロ吸盤ラベル表示物9は、透明ガラス、透明アクリル板に貼って背面から光を通すと、トナー画像6は正像として視認でき、電飾用ミクロ吸盤ラベル表示物9となる。
剥離層3とは、ミクロ吸盤4から透明な離型物2を簡単に素手で剥離するための処理層であって、透明な離型物2の一方の面3に2〜3μ厚の剥離剤が塗工された剥離層である。剥離剤は目的に応じて適宜選択することが出来る。例えば、エマルション型シリコーン樹脂、溶剤型シリコーン樹脂、無溶剤型シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アミノアルキッド樹脂等が挙げられる。これらの中でも剥離力、安全性、環境面の観点から付加反応型シリコーン樹脂が良い。剥離剤処理された他の面13の光沢度はトナー画像、インクジェットインキ画像の光沢度より高光沢で、物に付着しない性質をもつことから汚染防止効果を発揮する。一方、剥離層3はその目的によっては剥離以外の機能を同時に付与させても良い。他の表面13をホワイトボードの筆記面として使う場合はマーカーインクの筆記性と払拭性とをもつ紫外線硬化樹脂を塗布して剥離層3とするのが良い。
トナー受理層1とは特にカラーレーザープリンター出力用ミクロ吸盤ラベルにあっては、トナー受理層1は透明なポリエステルフイルム離型物2の表面に塗工される。その役割は出力時のトナーと透明な離型物2との接着強度の向上にある。特許文献8、及び9にある如くトナー受理層は熱可塑性樹脂を少なくとも含み、さらに必要に応じてその他の成分を含んでいる。該熱可塑性樹脂としては水分散性ポリエステル樹脂又は水分散性アクリル樹脂が良い。トナー受理層1を有しない透明ポリエステルフイルムはカラーレーザープリンター出力のトナー画像6との接着強度が弱く、簡単にトナーの脱落、ひび割れが発生し好ましくない。トナー画像6との接着強度が弱い透明なポリエステルフイルム離型物2を表裏反転して使用すると、図7の如く、トナー画像6はミクロ吸盤4上に転位され、透明なポリエステルフイルム離型物2を通して見ると、トナー画像6は灰色に変色してミクロ吸盤ラベル表示物9としての美観を損ねる。ここにカラーレーザープリンター出力用ミクロ吸盤ラベルは図1の如く支持体5、ミクロ吸盤4、剥離層3、透明な離型物2、トナー受理層1、とこの順になり、トナー受理層1に対するトナー画像6の接着力(P1)、ミクロ吸盤4に対するトナー画像6の接着力(P2)、ミクロ吸盤4に対する剥離層3の接着力(P3)とすると接着力の関係は、P1>P2>P3の関係を満たしたカラーレーザープリンター用ミクロ吸盤ラベル10である。
インクジェット受理層1とは、紙、繊維、フイルム上にインクを受理する層として樹脂等を塗布したものでこれにより印刷を鮮明にし、画像の耐久性を発現できる樹脂層である。紫外線カット処理された樹脂フイルム、例えば紫外線吸収剤を添加されたポリエステルフイルム、あるいは塩ビフイルムは紫外線をカットする機能を有することからこれらをミクロ吸盤ラベルの透明な離型物2として使い、トナー画像、あるいはインクジェットプリンターで出力されたインクジェットインキ画像、あるいは印刷画像の上にラミネートすることで、トナー画像、インキ画像の退色を抑制できる。
本発明はミクロ吸盤ラベル10の持つ、貼って剥がせる機能と、抱き込んだ気泡をミクロ吸盤内部の凹状陥没穴12に吸収し連泡構造に拡散する機能を、専用ラミネーターを使わず素手でラミネートできるよう工夫したもので、その効果は素手でラミネートできる利便性と、印刷面、トナー画像面の保護と表面光沢度の可変にある。つまり防汚性、耐水性、耐ヒビ割れ性、耐傷性、退色性、を大幅に向上させると同時に希望の表面光沢度を付与できる効果がある。
次に本発明にかかる実施形態について説明する。本発明のカラーレーザープリンター用ミクロ吸盤ラベルは図1の如く、厚さ75μポリエステルフイルム支持体5と、発泡倍率2.5倍のミクロ吸盤4と、他の面13にはトナー受理層1を、一方の面3−1には剥離層3が形成された厚さ75μの透明なポリエステルフイルム離型物2と、をこの順に有するミクロ吸盤ラベル10である。ポリエステルフイルム支持体5は静電防止処理されたものが好ましく、カラーレーザープリンター通紙時のカール抑制の面から支持体5と、離型物2とは同じ厚さが良い。
本発明のミクロ吸盤ラベルにおいては、トナー受理層1に対するトナーの接着力(P1)、ミクロ吸盤4に対するトナー画像6の接着力(P2)、ミクロ吸盤4に対する離型層3の接着力(P3)の関係は、P1>P2>P3を満たすのが良い。P2>P1であると透明なポリエステルフイルム離型物2上のトナー受理層1に接着したトナー画像6はトナーが剥離脱落して図4、図5の如くミクロ吸盤4上に転移しトナー画像6は脱落、破壊してポリエステルフイルム離型物2を通してみるトナー画像6は表示物としての美観を損ねるからである。P2>P3について説明すると、剥離層3とミクロ吸盤4との接着力P3はA4サイズの離型物2をミクロ吸盤4から素手で剥がし出来る程度の接着力P3が好ましく、一方、離型物2を表裏反転して、他の面13(ここではトナー受理層面1)とミクロ吸盤2との接着力P2はP3より大きいのが好ましく、P3>P2になると、トナー画像6がミクロ吸盤4より浮いて剥がれやすくなり不安定な表示物となる。
図1の断面図において、支持体として不透明な厚さ75μ白色ポリエステルフイルム支持体(日清紡(株)製品SETY−85)5と、その上に塗布乾燥して形成された発泡倍率2倍の厚さ80μのミクロ吸盤4と、一方の面にはシリコーン樹脂剥離剤(トーレシリコーンRX211)を2〜3μ塗布した剥離層3、他の面13には水性ポリエステル樹脂を5μ塗布した75μ易接着、透明なポリエステルフイルム離型物2(東洋紡(株)コスモシャインA4300)と、からなるA4サイズの総厚さ240μ、ミクロ吸盤ラベル10を作成した。ミクロ吸盤ラベルの製造方法の詳細は下記に示した。これを電子式カラーレーザー(カシオ計算機(株)スピーディヤ5300)のΓミューフィット」モードにて、果物のトナー画像6を鏡画像にて出力した。出力された果物のトナー画像6と易接着75μ透明なポリエステルフイルム離型物2(東洋紡(株)コスモシャインA4300)との接着力P1は強く、指の爪にて果物のトナー画像6を引き掻いてもトナー画像6が脱落せず良く接着していた。次に透明な75μ易接着透明なポリエステルフイルム離型物2を手剥がし、表裏反転してトナー画像6が正像になる様にミクロ吸盤4に素手で貼り合わせた。しかし表裏反転貼り合わせはA4サイズの4隅がぴたっと合わないため何度も75μ易接着透明なポリエステルフイルム2を手剥がして、4隅がぴたっと合うまで貼り剥がしを繰り返した。貼り合わせの度に抱き込んだ気泡は図6、図7に示す如くミクロ吸盤の凹状陥没穴12から内部の連泡構造に吸収され抱き込んだ気泡は消失した。透明な易接着ポリエステルフイルム離型物2上に形成されたトナー画像6の易接着ポリエステルフイルム離型物2に対する接着力は強く、トナー画像が剥離脱落してミクロ吸盤4に転移することは無く(図5)、P1>P2の関係が成り立っている。透明な易接着ポリエステルフイルム離型物2を介して外部から見る果物のトナー画像6は正画像として視認可能となった。他の面13の光沢は剥離層3の表面光沢度と同一で表面光沢度90%(JISZ28741にて測定、以下光沢度の測定法は同じ)の高光沢感のあるミクロ吸盤ラベル表示物9(図7)を得ることが出来た。一方、本来のトナー画像6の表面光沢度は10%であったものが、75μ易接着透明なポリエステルフイルム離型物2を介して見る果物のトナー画像6(正像)の光沢度は10%から90%にアップしたことになる。
言うまでも無くトナー画像6は75μ易接着透明なポリエステルフイルム離型物2によって内部に隠蔽保護され、耐水性、防汚性、耐ひび割れ性、耐傷性,退色性が格段に向上した。
言うまでも無くトナー画像6は75μ易接着透明なポリエステルフイルム離型物2によって内部に隠蔽保護され、耐水性、防汚性、耐ひび割れ性、耐傷性,退色性が格段に向上した。
ミクロ吸盤の製造方法について説明する。ミクロ吸盤4は以下にて製造された。アクリル酸エステル共重合体DICNAL(大日本化学工業の商品名)MFP−20を100kg,製泡剤DICNAL M−20 4kg,整泡剤DICNAL M−40 4kg,増粘剤DICNAL MX1kg、架橋剤DICNAL GX 2kg,水溶性可塑剤トリアセチン(大八化学)5kgを混合し25%アンモニア水にて粘度を10000cps程度に調整する。これに連続発泡機オークスミキサー(ストーク社製)を使用して空気を混入させ発泡倍率2.0倍の泡沫アクリルエマルションを調薬した後、支持体5であるカラーレーザープリンター用ポリエステルフイルム(日清紡SETY130)に前記の泡沫アクリルエマルション280g/m2をコンマコーターにて塗工して、110℃〜140℃乾燥炉にて7分間乾燥し厚さ100μのミクロ吸盤4を形成した。これに片面に水性ポリエステル樹脂が、その反対面には3μ厚シリコーン樹脂(トーレシリコーン製品SRX211)からなる透明な75μポリエステルフイルム離型物2(東洋紡(株)コスモシャインA4300)の剥離層3の面上にラミネートされてミクロ吸盤ラベル10が製造された。ポリエステルフイルム支持体2の表面電気抵抗値が1012Ωと比較的低くしたのは、カラーレーザープリンター出力時の重送を避けるためと、ポリエステルフイルム離型物2を表裏反転して剥がす時の静電気の発生を抑制するためである。製品は1210mm幅にて300mが製造され、A4サイズ200枚のカラーレーザープリンター出力用ミクロ吸盤ラベル10が生産された。
図1の断面図にて、85μ白色ポリエステルフイルム支持体5(日清紡(株)製SETY−85)と、厚さ220μ、発泡倍率3倍のミクロ吸盤4と、厚さ100μの透明な塩ビフイルム(日本カーバイト(株)製)からなる透明な離型物2と、をこの順に具備したミクロ吸盤ラベル10において、その透明な離型物2に溶剤系インクジェットプリンター(セイコーインスツルメント製SII46)にて鏡画像として出力されたインクジェットインキ画像6を正方形1m2を出力した。次に透明な離型物2(透明な塩ビフイルム)を手剥がして、表裏反転後、インクジェットインキ画像6をミクロ吸盤に接面する様にスキージーを使って貼り合わせた。一度では貼り合わせの位置がずれたため、2度やり直しをして、4つ角の合った表裏反転表示物をつくることが出来た。表示物は気泡の抱きこみも無く、外部から正画像として視認できた。表裏反転貼り合わせには専用ラミネーターを使わず素手でスキージーを使い行った。貼り合わせにおいて抱き込んだ気泡7はミクロ吸盤4の持つ気泡拡散機能によって、気泡7は図6、図7に示す如く凹状陥没穴12から内部の連泡構造8に吸収され消失して、気泡7の無いミクロ吸盤ラベル表示物9を作成することができた。インクジェットインキ画像は表裏反転したことにより図7の如く内部に隠蔽保護され、インクジェットインキ画像は100μ厚の透明な塩ビフイルムを介して正画像として視認可能となった。溶剤系インクジェットプリンターにて出力されたインクジェットインキ画像の光沢度は40%であったが、表裏反転することにより透明な塩ビフイルムを介して見る正画像の光沢度は、透明な塩ビフイルムの光沢度80%と一致し、光沢度80%として視認された。同時にインクジェットインキ画像の耐水性、防汚性、耐ひび割れ性、耐傷性,退色性を向上させた表示物を作ることが出来た。
図1の断面図にて、85μ白色ポリエステルフイルム支持体5(日清紡(株)製SETY−85)と、厚さ240μ、発泡倍率3倍のミクロ吸盤4と、光沢度80%厚さ100μの透明な塩ビフイルム(日本カーバイト(株)製)からなる透明な離型物2と、をこの順に具備したミクロ吸盤ラベル10において、その透明な離型物2の透明な塩ビフイルムに、オフセット印刷にて鏡画像を印刷した。次に透明な塩ビフイルムを手剥がして、表裏反転後、印刷画像をミクロ吸盤に接面する様に貼り合わせることで、外部から正画像として視認可能な表示物を手作りすることが出来た。表裏反転貼り合わせには専用ラミネーターを使わず素手でスキージーを使い行った。貼り合わせにおいて抱き込んだ気泡7はミクロ吸盤4の持つ気泡拡散機能によって、気泡7は図6、図7に示す如く凹状陥没穴12から内部の連泡構造8に吸収され消失して、気泡7の無いミクロ吸盤ラベル表示物9を作成することができた。
100μ透明な塩ビフイルム上の印刷面は表裏反転したことにより図7の如く内部に隠蔽保護され、オフセット印刷された鏡画像は透明な塩ビフイルムを通して外部から正画像として視認され、耐水性、防汚性、耐ひび割れ性、耐傷性、退色性、に優れたミクロ吸盤ラベル表示物9となった。オフセット印刷の鏡画像面の光沢度は30%であったが表裏反転することにより外部から見る正像は透明な塩ビフイルムの光沢度80%として視認された。同時に印刷画像の耐水性、防汚性、耐ひび割れ性、耐傷性,退色性を向上させたミクロ吸盤ラベル表示物を作ることが出来た。
100μ透明な塩ビフイルム上の印刷面は表裏反転したことにより図7の如く内部に隠蔽保護され、オフセット印刷された鏡画像は透明な塩ビフイルムを通して外部から正画像として視認され、耐水性、防汚性、耐ひび割れ性、耐傷性、退色性、に優れたミクロ吸盤ラベル表示物9となった。オフセット印刷の鏡画像面の光沢度は30%であったが表裏反転することにより外部から見る正像は透明な塩ビフイルムの光沢度80%として視認された。同時に印刷画像の耐水性、防汚性、耐ひび割れ性、耐傷性,退色性を向上させたミクロ吸盤ラベル表示物を作ることが出来た。
カラーレーザープリンターを使ってホワイトボード用シートを作る方法を説明する。図1の断面図にて、75μ白色ポリエステルフイルム(東洋紡製SETY−85)からなる支持体5と、厚さ240μ発泡倍率3.0倍のミクロ吸盤4と、両面の光沢度40%の100μ透明なポリエステルフイルム離型物2(東京中井商事品)からなる透明な離型物2と、をこの順に具備したサイズA4のカラーレーザー用ミクロ吸盤ラベル10を製造した。厚さ100μの透明なポリエステルフイルム離型物2の一方の面3−1には厚さ5μの紫外線硬化樹脂層が、他の面13にはトナー密着の良いトナー受理層1が塗布されている。このミクロ吸盤ラベル10をカラーレーザープリンター(カシオ計算機(株)スピーディヤ5300)にて外周から幅20mmの域に額縁デザインされた鏡画像を出力した。次に透明なポリエステルフイルム離型物2を表裏反転して、ミクロ吸盤4の上に貼り合わせ外部からは正画像として視認できるミクロ吸盤ラベル表示物9とした。素手による表裏反転貼り合わせの作業は、抱き込んだ気泡がミクロ吸盤の気泡拡散機能によって図6、図7の如くミクロ吸盤4の凹状陥没穴12の内部の連泡構造8に吸収され気泡の混入の無い耐水性、防汚性、耐ひび割れ性、耐傷性、退色性に優れた表面光沢度40%のホワイトボード用シートを作ることが出来た。一方の面3−1の表面光沢度を40%とマット調にしたのは光反射によるギラツキを抑え人間の目に優しいホワイトボードにするためである。一方の面3−1(紫外線硬化樹脂層からなるハードコート面)にマーカーペンにて書き消しを試みたがホワイトボードとして十分使えるものであった。
1 トナー受理層(インクジェット受理層)
2 透明な離型物(透明なポリエステルフイルム離型物)
3 剥離層
3−1 一方の面
4 ミクロ吸盤
5 支持体(ポリエステルフイルム支持体)
6 トナー画像あるいはインクジェットインキ画像あるいは印刷画像
7 気泡
8 連泡構造
9 ミクロ吸盤ラベル表示物
10 ミクロ吸盤ラベル
11 粘着層
12 凹状陥没穴
13、他の面
2 透明な離型物(透明なポリエステルフイルム離型物)
3 剥離層
3−1 一方の面
4 ミクロ吸盤
5 支持体(ポリエステルフイルム支持体)
6 トナー画像あるいはインクジェットインキ画像あるいは印刷画像
7 気泡
8 連泡構造
9 ミクロ吸盤ラベル表示物
10 ミクロ吸盤ラベル
11 粘着層
12 凹状陥没穴
13、他の面
Claims (9)
- 支持体5と、繰り返し貼り付け・剥離する機能及び抱き込んだ空気の気泡を内部に吸収拡散する機能を有するミクロ吸盤4と、一方の面3−1は剥離処理された剥離層3、他の面13は出力可能にあるいは印刷可能に処理された透明な離型物2と、をこの順に具備したミクロ吸盤ラベル10であって、透明な離型物2の他の面13に鏡画像を出力あるいは印刷した後、透明な離型物2をミクロ吸盤4から剥がし表裏反転して、ミクロ吸盤4の表面に貼り合わせてトナー画像6・インクジェットインキ画像・印刷画像を隠蔽保護し、外部から光沢度可変な正画像として視認できるミクロ吸盤ラベル10。
- ポリエステルフイルム支持体5と、繰り返し貼り付け・剥離する機能、及び抱き込んだ気泡を内部に吸収拡散する機能を有するミクロ吸盤4と、一方の面3−1にはシリコーン樹脂にて剥離処理された剥離層3、他の面13にはトナー易接着処理が施された透明なポリエステルフイルム離型物2と、をこの順に具備したカラーレーザープリンター出力用ミクロ吸盤ラベル10であって、その透明なポリエステルフイルム離型物2の他の面13に鏡画像を出力した後、透明な離型物2をミクロ吸盤4から剥がし表裏反転して、ミクロ吸盤4の表面に貼り合わせてトナー画像6を保護し、外部から光沢度可変な正画像として視認できるミクロ吸盤ラベル10。
- 透明なポリエステルフイルム支持体5と、繰り返し貼り付け・剥離する機能、及び抱き込んだ気泡を内部に吸収拡散する機能を有する半透明なミクロ吸盤4と、一方の面3−1にはシリコーン樹脂にて剥離処理された剥離層3、他の面13にはトナー易接着処理が施された透明なポリエステルフイルム離型物2と、をこの順に具備したカラーレーザープリンター出力用ミクロ吸盤ラベル10であって、その透明なポリエステルフイルム離型物2の他の面13に鏡画像を出力した後、透明な離型物2をミクロ吸盤4から剥がし表裏反転して、ミクロ吸盤4の表面に貼り合わせてトナー画像6を保護し、外部から正画像として視認できる電飾用のミクロ吸盤ラベル10。
- ポリエステルフイルム支持体5と、繰り返し貼り付け・剥離する機能、及び抱き込んだ気泡を内部に吸収拡散する機能を有するミクロ吸盤4と、一方の面3−1にはホワイトボード筆記用剥離処理された剥離層3、他の面13にはトナー易接着処理が施された透明なポリエステルフイルム離型物2と、をこの順に具備した請求項2記載のカラーレーザープリンター出力用のミクロ吸盤ラベル10。
- トナー受理層1に対するトナー画像の接着力(P1)、ミクロ吸盤4に対するトナー画像の接着力(P2)、ミクロ吸盤に対する剥離層3の接着力(P3)において、P1>P2>P3の関係を満たす、請求項2、請求項3、請求項4記載のカラーレーザープリンター用ミクロ吸盤ラベル10。
- 一方の面3−1には剥離処理された剥離層3、他の面13にはインクジェット受理層1が施された透明な離型物2と、をこの順に具備した請求項1記載のインクジェットプリンター出力用ミクロ吸盤ラベル10。
- トナー画像6・インクジェットインキ画像・印刷画像の光沢度を離型物2、あるいは剥離層3の光沢度に可変できる請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項6記載のミクロ吸盤ラベル10。
- ミクロ吸盤の発泡倍率は1.5倍以上、5.0倍以下からなる請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項6記載のミクロ吸盤ラベル10。
- 透明な離型物2には紫外線カット処理が施された請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項6記載のミクロ吸盤ラベル10。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008152211A JP2009276731A (ja) | 2008-05-15 | 2008-05-15 | ミクロ吸盤ラベル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008152211A JP2009276731A (ja) | 2008-05-15 | 2008-05-15 | ミクロ吸盤ラベル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009276731A true JP2009276731A (ja) | 2009-11-26 |
Family
ID=41442197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008152211A Pending JP2009276731A (ja) | 2008-05-15 | 2008-05-15 | ミクロ吸盤ラベル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009276731A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018036302A (ja) * | 2016-08-29 | 2018-03-08 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置、および印刷紙 |
WO2018051984A1 (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 日本ゼオン株式会社 | 積層シートとその製造方法 |
CN110722896A (zh) * | 2018-07-16 | 2020-01-24 | 勤伦有限公司 | 可重复粘贴的刻字膜及其制法 |
-
2008
- 2008-05-15 JP JP2008152211A patent/JP2009276731A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018036302A (ja) * | 2016-08-29 | 2018-03-08 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像形成装置、および印刷紙 |
WO2018051984A1 (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 日本ゼオン株式会社 | 積層シートとその製造方法 |
CN109641433A (zh) * | 2016-09-16 | 2019-04-16 | 日本瑞翁株式会社 | 层叠片及其制造方法 |
JPWO2018051984A1 (ja) * | 2016-09-16 | 2019-06-27 | 日本ゼオン株式会社 | 積層シートとその製造方法 |
AU2017327140B2 (en) * | 2016-09-16 | 2021-04-01 | Yupo Corporation | Laminated sheet and method for producing the same |
US11124679B2 (en) | 2016-09-16 | 2021-09-21 | Zeon Corporation | Laminated sheet and method for producing the same |
CN110722896A (zh) * | 2018-07-16 | 2020-01-24 | 勤伦有限公司 | 可重复粘贴的刻字膜及其制法 |
CN110722896B (zh) * | 2018-07-16 | 2022-04-05 | 勤伦股份有限公司 | 可重复粘贴的刻字膜及其制法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20050142341A1 (en) | Imaged substrate process and articles | |
JP2015520044A (ja) | 多層フィルム | |
JP2012103673A (ja) | 内貼り透視シート | |
JP2002539977A (ja) | 画像グラフィック接着剤系およびその使用方法 | |
JPWO2006022335A1 (ja) | 装飾用部材 | |
JP2014100811A (ja) | 積層体および装飾性付与方法 | |
JP2009276731A (ja) | ミクロ吸盤ラベル | |
JP2005504650A (ja) | インクジェット転写印刷法 | |
JP2020020220A (ja) | 建築部材 | |
WO2004087432A1 (ja) | インクジェット被記録材料、それを用いた印刷物積層体及び印刷物貼着体の製造方法 | |
WO2007049513A1 (ja) | 情報表示体用覗き見防止フィルム及びその製造方法 | |
JP5749456B2 (ja) | 表示体用フィルム | |
JP4057413B2 (ja) | インクジェットプリンタ用記録媒体、印刷シート、及び転写シート | |
JPH07276785A (ja) | インクジェット記録用受像体及び表面処理方法 | |
JP6638176B2 (ja) | ホワイトボード用化粧シート | |
JP4682266B2 (ja) | 裏貼り広告ポスターシート | |
JP3112890U (ja) | シート状表示媒体 | |
JP2003246169A (ja) | ミクロ吸盤付き郵便はがき | |
JP4602103B2 (ja) | カードの製造方法 | |
JP3154134U (ja) | 吸着性印刷シート | |
CN101263013A (zh) | 可再贴图片卡 | |
JP2009023242A (ja) | 転写紙 | |
JP2002086897A (ja) | インクジェット記録材料 | |
JP2022054079A (ja) | シール型熱転写受像シート | |
JP2023053620A (ja) | 転写シート |