JP2006074975A - リニアモータおよびリニア移動ステージ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一方向にN極とS極が並ぶようにベース2側に配置している複数の永久磁石6と、永久磁石6の配置方向に沿って並び、かつ、永久磁石6との間に電磁空隙を介して対面するように、ステージ3側に電機子として固定されている複数の扁平形のコイル5U〜5Wとを有している。そして、このステージ3側のコイル固定面に、当該コイル固定面とコイル5U〜5Wとの間に空隙を形成する凹部3Bが形成されている。
【選択図】図3
Description
これに対し、可動コイル型リニアモータは、そのような不利益がなく、その点で優れている。
図10に示すコアレスリニアモータ100は、断面コ字状のサイドヨーク101を備え、サイドヨーク101の上片(上サイドヨーク102)と、下片(下サイドヨーク103)との対向面に永久磁石列104と105を設けている。このとき永久磁石列104と105を構成する個々の磁石を、サイドヨーク101の長手方向(モータ可動方向)の隣接磁石間で極性が異なるように並べ、かつ、上サイドヨーク側と下サイドヨーク側で対向する磁石の極性が異なるように配置する。この対向する永久磁石列104と105の間に、移動体が開放端側に取り付けられる移動体取り付け板106を挿通し、その厚さ方向の両側に、それぞれコイル107を装着した補強部材108を固定している。
電機子としての3つのコイル107に三相交流電流を流すと、可動子としての移動体取り付け用の組み立て体、すなわち移動体取り付け板106、コイル107および補強部材108に対し、磁界および電界によるローレンツ力が作用し、これがリニアモータの推進力となる。
図10に示すリニアモータ構造では、永久磁石列104または105に対し、扁平形のコイル107を対面させている。コイル107および永久磁石列104または105、ならびに、上サイドヨーク102および下サイドヨーク103により磁気回路を構成している。この構成では、以下の(1)〜(4)の観点により薄型化が困難である。
(1)図10に示すように、コイル107を厚さ方向に2つ配置しており、それぞれのコイル107は、所望の磁気空隙をおいて永久磁石列104または105と対向させる必要がある。
(2)磁気回路のヨークは、上サイドヨーク102、下サイドヨーク103と厚さ方向に見ると2つ必要になる。この上サイドヨーク102、下サイドヨーク103は、磁気飽和を起こさないように、ある程度の厚みが必要である。ただし、磁気飽和の影響が少なくヨークをある程度薄くできる場合でも、上サイドヨーク102と下サイドヨーク103との間に強い磁気吸引力が作用し、強度的な制約により、それぞれのヨークをある程度厚くする必要がある。
(3)強度的な意味では、移動体取り付け板106もある程度厚くする必要がある。
(4)ステージ(不図示)を上サイドヨーク102のさらに上方に配置する際、上サイドヨーク102が固定であることから、ステージと上サイドヨーク102と間に空間を確保する必要がある。
以上の(1)〜(4)の観点より、図10に示す構造のリニアモータ100自体が厚く、そのため、これをリニア移動ステージ装置に応用すると、リニア移動ステージ装置の薄型化が構造上困難であるという課題がある。
コイル107のボビンが樹脂などからなり、また図11に示すように、磁石対向面以外の多くの面が樹脂などの補強部材108に囲まれていることから放熱性が悪く、コイル107に電流を流すと過熱状態になりやすい。このため、コイル107に余り電流を流すことができず、その結果、磁場強度を上げざるを得ず、これが永久磁石列104と105を構成する各磁石の肉厚アップ、ヨーク(上サイドヨーク102と下サイドヨーク103)などの肉厚アップを招きやすい。
コイル107の取り付け部から推力作用点(すなわち、ステージ位置)までの距離が長く、しかも、断面L字状の移動体取り付け板106を介して推進力をステージに伝達することから、とくにヨーイング(横揺れ)方向の振動を誘起しステージの性能を損なう偶力が発生しやすい。そのために制御ゲインの低下を招き、ステージ速度の安定性、ステージ位置決め時の整定時間および保持精度等の低下が問題となる。
また本発明は、上記リニアモータと同様に薄型化を達成した上で、さらにコイルの取り付け部から推力作用点までの距離を短くし、推進力を直接ステージに伝達することによって偶力の発生を抑制し、その結果、薄型で制御ゲインが高いリニア移動ステージ装置を提供するものである。
さらに好ましくは、前記放熱プレートにフィンが形成してある。
さらに好ましくは、前記フィンは前記凹部内で前記コイルの中心付近に設けられ、フィンの端面に当該コイルのボビン部材が固定されている。
さらに好ましくは、前記冷却媒体としての気体を前記コイルに向けて吐き出す吐出し口が、前記冷却媒体の通路に設けられている。
本発明では、好ましくは、前記ステージまたは前記放熱プレートに冷却媒体の通路が形成されている。さらに好ましくは、前記冷却媒体としての気体を前記コイルに向けて吐き出す吐出し口が、前記冷却媒体の通路に設けられている。
また、本発明のリニア移動ステージ装置は、上記リニアモータと同様な利点に加え、コイルの取り付け部から推力作用点(ステージ位置)までの距離を短くし、推進力を直接ステージに伝達することによって偶力の発生を抑制し、その結果、制御ゲインが高いという利点がある。
図1に、第1の実施の形態に係るリニア移動ステージ装置の平面図を示す。また、図2にステージ移動方向<A>の側面図を、図3に図1のX−X線の断面図を示す。
リニア移動ステージ装置1は、ベース2と、移動台としてのステージ3と、ベース2とステージ3との間に設けられているリニアガイド4と、リニアガイド4によってベース2に対して支持された状態で直線移動が可能な推進力をステージ3に付与するリニアモータとを有する。なお、リニアモータは、一般にコイル、永久磁石およびヨークなどにより構成されるが、それぞれの構成要素は後述する。
ベース2の上面には永久磁石6が固定されている。永久磁石6については後述する。
なお、ステージ3の幅はこれに限らないが、積載物を載置する上面の幅を大きくし全体の小型化を図るためには、ステージ3の幅をベース2の幅とほぼ同じ程度にすることが望ましい。
詳細な図示を省略しているが、ガイドレール41と各スライドユニット42は、それぞれの係合部がガイドレール41の両側面などで噛み合い、容易に抜けない構造を有している。
また、スライドユニット42の取り付け位置および個数は図示例のものに限らないが、ステージ3およびその上面に載置される積載物の重量をほぼ均等にベース2側に伝えるためには、スライドユニット42をテーブル3の移動方向<A>および幅方向<B>に対称に設けることが望ましい。
なお必須の構成ではないが、図示例の場合、エンド部材21のベース中央側に面する側面の上部に緩衝部22が設けられ、これによってステージ3の動きを、衝撃を和らげて規制するようになっている。
このエンコーダ7は図1および図3では1つしか設けられていないが、これを規定のピッチで複数設けることもできる。エンコーダ7を複数設ける場合の理由は、ベース長が長い場合にステージ3がベース長のどの位置にある場合でも、どれかのエンコーダ7によりステージ3の位置を検出可能とするためである。また、ステージ位置検出の必要がなければ、これらエンコーダ7、および、それを取り付けるためのセンサ固定板21やスケール固定板31は不要である。
コイル5U〜5Wのそれぞれは、永久磁石6に対面して配置される扁平形(略トラック形状)の巻き線コイルであり、図3に示すように、コイルボビンを兼ね、ガラスエポキシ樹脂などからなる薄板形状の補強部材51の外周に、ウエット巻きにより巻き線を幾重にも巻いて形成されている。ここで「ウエット巻き」とは、巻き線を巻き込んで所定のコイル形状を形作り、その巻き線の隙間にエポキシ樹脂などを浸透させてコイル形状を維持したままで巻き線同士を固着させる巻き線方法である。なお、空芯のウエット巻きでもよいし、あるいは自己融着巻き線を使った巻き線でもよい。
コイル5U〜5Wのそれぞれは、2つの側部5Aとその両端のコーナー部でステージ3の裏面に固定されている。この固定は、図3に示すように、コイル5U〜5Wからの発熱を熱容量が大きいステージ3に逃がすために、熱伝導性固着材としてのコイル固着フィルム52を介して行われている。なお、コイル固着フィルム52に代えて、焼付塗装、電着塗装あるいは薄い樹脂板を用いることができる。
焼付塗装はエポキシ系、メラミン系のいずれでもよい。また、薄い樹脂板としてはガラスエポキシクロス等を用いることができる。
なお、ステージ3の上面の平坦性が多少損なわれることが許されるのであれば、放熱のためのフィンをステージ上面の任意の箇所、たとえばコイル固定部分の近くに設けることも可能である。
凹部3Bの深さ、すなわちステージ3のコイル固定面から凹部3B内のコイル対向面までの高さ方向の距離は、永久磁石6とコイル5U〜5Wによる電磁界によって凹部3B内のコイル対向面で渦電流が生じない、あるいは、生じてもステージ3の温度上昇に殆ど寄与しない程度に規定されている。
言い換えると、各コイル5U〜5Wにステージ最大推進力を得るための最大規定電流を流したときに、凹部3B内のコイル対向面の表面磁束が1000ガウス以下となるように凹部3Bの深さが規定されている。
永久磁石6は、図4に示す上面視において、隣接する極性が相異なって長手方向(ステージ移動方向<A>)に着磁されており、その着磁により形成された各単位磁石61からの磁束が余り上方に到達することなく、隣接する相異なる磁性の単位磁石61にショートカットする。
なお、永久磁石6の長手方向の両端部に、磁石の端部の磁場を他の箇所と同一とするための磁束吸い込み用補助磁石62が設けられている。
さらに、単位磁石61によるN極とS極のピッチは、所定のコイル5U〜5Wのピッチとの関係でスムーズなリニア推進力が得られる値に規定されている。
不図示の駆動回路から三相交流電流がコイル5U〜5Wに供給されると、コイル5U〜5Wに対し磁界および電界によるローレンツ力が作用し、これがリニアモータの推進力となる。したがって、コイル5U〜5Wに固定されたステージ3がリニアガイド4に支持されて直線移動する。このときステージ3位置がエンコーダ7により検出され、その検出結果を受けた駆動回路により三相交流電流が制御される。
また、リニアモータの構造が簡素で、その部品点数が少ない。
なお、ベース2はヨークも兼ねることから、磁気飽和を起こさない厚さと、リニアガイド4によりステージ3を支える機械的強度が要求されるが、磁気吸引力の影響は考慮しなくてよいことから、材質や厚さについての選択の自由度が高い。
このときコイル5U〜5Wは、ステージ3と熱伝導性能が高いコイル固着フィルム52を介して固定されるため、推力発生点(コイル位置)と推力作用点(ステージ位置)との距離を大幅に短縮することができる。そのため、制御性能の低下を招きやすい偶力を大幅に抑制することが可能となっている。
とくにコイル5U〜5W側で発生した推進力が直接ステージに伝達されることから、屈曲し剛性が弱い移動体取り付け板106を通して推進力を伝える図10の場合と比較すると偶力が格段に小さく、機械的振動も大幅に抑制されている。
このため、推力作用点であるステージ3とその上の積載物(不図示)の荷重が、推力発生点(コイル位置)に略鉛直にかかる。したがって、ステージ移動の際にステージ3の横揺れの方向(ヨーイング方向)に偶力が発生しない。
そのため、図10に示す従来のリニアモータと比較すると、ステージ移動時の力学的外乱が小さく、その結果、制御性能が向上している。
コイルが非磁性体からなる補強部材に囲まれると、その非磁性体は磁気抵抗が大きく界磁を弱めるため効率が低下する。
すなわち、本実施の形態ではコイルボビンとしての補強部材51などに、その強度を確保する意味で非磁性体(ガラスエポキシ樹脂)が用いられることがあるが、その他のコイル表面は、コイル5U〜5Wを固定するために必要な部分を除くと、その多くが空気に晒されている。
さらに、コイル5U〜5Wの放熱性が良いと、放熱性とともに低下する効率の低下分を補って所望の推進力を得るために永久磁石6の肉厚を上げて磁場強度を向上させる必要がなく、この点も薄型化に貢献する。
図5に、第2の実施の形態に係るリニア移動ステージ装置の平面図を示す。また、図6にステージ移動方向の側面図を、図7に図5のX−X線の断面図を示す。
本実施の形態のリニア移動ステージ装置1が第1の実施の形態のものと大きく異なる点は、ベース20の形状と、ヨーク30およびコイル放熱構造(とくに、放熱プレート10を新たに設けたこと)である。以下、この点を順次説明する。なお、他の部分は基本的に第1の実施の形態と変わらないことから、図面に同一符号を付して説明を省略する。
本例のコイル放熱構造は放熱プレート10を有するため、その配置空間が必要である。この放熱プレート10および永久磁石6の配置空間を確保するために、ベース20の幅方向の両側部分20Aを厚くしている。図7に示すように、ベース20は全体として凹部形の断面形状を有している。
ヨーク30は、薄肉のSPCC材を単数あるいは複数積層して精密プレスすることにより形成され、磁石のN極とS極のピッチを小さくすれば、磁石の磁束を小さくできることから薄肉化が容易となる。なお、ヨーク30は他の低炭素鋼から形成してもよい。
このヨーク30上に永久磁石6を固定している。永久磁石6の材料および形状、ならびに着磁に関しては第1の実施の形態と同じである(図4参照)。
一般的には、許される範囲で熱容量および表面積を大きくし、しかも、全体の軽量化のために軽い材料から放熱プレート10を形成することが望ましい。本実施の形態では、放熱プレート10をアルミニウムなどの比較的熱伝導率が高く軽量な材質から形成している。
コイル5U〜5Wの固定位置に対する凹部10Bの相対的位置関係および平面図でのサイズは、第1実施の形態と同じであり、また、凹部を設けた目的および深さも第1の実施の形態とほぼ共通する。
言い換えると、各コイル5U〜5Wにステージ最大推進力を得るための最大規定電流を流したときに、凹部10B内のコイル対向面の表面磁束が1000ガウス以下となるように凹部10Bの深さが規定されている。
ただし本実施の形態では、放熱プレート10自体の熱伝導率が高く、また、凹部10Bにより形成されたコイル5U〜5Wとの隙間、さらにはスペーサ11により形成されたステージ3との隙間によって空冷効果が働くことから、放熱プレート10を薄くしても十分な放熱が可能である。
すなわち、従来構造との比較において本実施の形態では、薄型化および軽量化が可能であり、磁気吸引力が作用しないことから強度的制約がなく、推力の発生点と作用点の距離が短く偶力の発生が抑制され、対称構造による加重バランスが良く横揺れが防止でき、さらに、固有振動数が高くスムーズなリニア移動が可能であり、その結果、制御性が飛躍的に向上している。
第1の実施の形態では、ベース2がヨークを兼ねるため板厚や剛性に制約があるが、第2の実施の形態のベース20には、そのような制約がない。
そのときベース20側がある程度一緒に撓むように剛性を抑えておくと、このような摩擦の増大、それによる機械的性能の低下および電流値の増大を防止できる。
X−Yテーブル装置では、X軸またはY軸の一方に沿って移動する第1のリニア移動ステージ部と、第1のリニア移動ステージ部のステージ上にリニア移動方向が直交する第2のリニア移動ステージ部を固定する構造の採用が可能である。その場合、第2のリニア移動ステージ部のステージを、最終的に移動させたい物を載せるためのX−Yテーブルとする。このとき、第1および第2のリニア移動ステージ部のそれぞれを、本発明を適用した上述した構造で構築する。
上述した第1および第2の実施の形態において、ステージ3または放熱プレート10に冷却媒体、たとえば空気または水等の気体あるいは液体の通路を設けることができる。本実施の形態は、この通路を設けた場合を示すものである。
本例では、ステージ3または放熱プレート10内に通路70を構成する管が埋め込まれている。通路70の位置および本数は任意であるが、本例ではコイル5の固定部分の近くに2本、コイル5の中央付近に1本の通路70が設けられている。さらに望ましくは、コイル5に直接気体を吹き付けて冷却するための冷却気体の吐出し口71が中央付近の通路70に設けられている。冷却気体の吐出し口71のコイル1個あたりの個数および位置は任意であるが、本例では、図8(B)に示すように、コイル1個あたり2箇所に冷却気体を吹き付けることが可能になっている。
このため中央の通路70の冷却媒体は気体である必要があるが、コイル固定位置付近の通路70は気体のほかに液体を流すようにしてもよい。
冷却気体の吐出し口71を設ける場合には、さらにコイル5の冷却効果を高めることができる。
なお、このような高い放熱効果の付与によって放熱プレート10を省略することが容易になり、このことが全体の剛性向上につながるという利点がある。
上述した第1〜第3の実施の形態において、コイル5に近接する可動子側部材、たとえばステージ3または放熱プレート10に、コイル5の補強部材51を支持し、かつ補強部材51からの熱を逃がす役割のフィンを設けることができる。本実施の形態は、このフィンを設けた場合を示すものである。
この図示例におけるフィン80は、図示の断面方向で3つ設けられている。この数および形状は任意であるが、フィン80の端面がコイル5の中心部で補強部材51に接している必要がある。好ましくは、フィン80の端面と補強部材51との間に、図示を省略しているが、コイル固着フィルム52と同じ材料の層、その他の焼付塗装などが介在し、これによって両者が熱的および機械的に強固に固定されている。
さらに望ましくは、フィン80の個数、位置および幅などの寸法が、渦電流への影響がないように決められている。なお、渦電流を十分抑制できる場合、ステージ3または放熱プレート10の材料はアルミニウム等のほかに、ステンレス鋼(SUS板)であってもよい。
Claims (18)
- 固定子に対し一方向に自在直線移動が可能な可動子に推進力を付与するリニアモータであって、
前記一方向にN極とS極が並ぶように固定子側に配置されている複数の永久磁石と、
永久磁石の配置方向に沿って並び、かつ、永久磁石との間に電磁空隙を介して対面するように、前記可動子側に電機子として固定されている複数の扁平形のコイルとを有し、
可動子側のコイル固定面に、当該コイル固定面と前記コイルとの間に空隙を形成する凹部を備える
リニアモータ。 - 前記凹部を備え前記コイルが固定されている可動子側部材が非磁性材料からなる
請求項1に記載のリニアモータ。 - 前記コイル固定面から前記凹部内の前記コイルとの対向面までの深さを、対向する磁石の磁場により発生する前記対向面の表面磁束が1000ガウス以下となるように規定している
請求項1または2に記載のリニアモータ。 - 前記可動子側部材は、前記凹部の周囲に熱伝導性固着材を介して前記コイルが固定されている非磁性金属製の放熱プレートである
請求項2に記載のリニアモータ。 - 前記放熱プレートにフィンが形成してある
請求項4に記載のリニアモータ。 - 前記フィンは前記凹部内で前記コイルの中心付近に設けられ、フィンの端面に当該コイルのボビン部材が固定されている
請求項5に記載のリニアモータ。 - 前記コイルが固定されている可動子側部材に冷却媒体の通路が形成されている
請求項1に記載のリニアモータ。 - 前記冷却媒体としての気体を前記コイルに向けて吐き出す吐出し口が、前記冷却媒体の通路に設けられている
請求項7に記載のリニアモータ。 - ベースと、ベースに対し一方向の自在直線移動が可能に組まれているステージと、ステージに前記一方向の推進力を付与するリニアモータとを備えているリニア移動ステージ装置であって、
前記リニアモータが、
前記一方向にN極とS極が並ぶようにベースに配置している複数の永久磁石と、
永久磁石の配置方向に沿って並び、かつ、永久磁石との間に電磁空隙を介して対面するように、前記ステージに対し電機子として固定されている複数の扁平形のコイルとを有し、
ステージ側のコイル固定面に、当該コイル固定面と前記コイルとの間に空隙を形成する凹部を備える
リニア移動ステージ装置。 - 前記ステージが非磁性材料からなり、当該ステージに凹部が形成され、当該凹部周囲のステージ面に前記コイルが固定されている
請求項9に記載のリニア移動ステージ装置。 - 前記ステージに、熱的絶縁体からなるスペーサを介して放熱プレートが固定され、
当該放熱プレートの反ステージ側の面に前記凹部が形成され、当該凹部周囲の放熱プレート面に熱伝導性固着材を介して前記コイルが固定されている
請求項9に記載のリニア移動ステージ装置。 - 前記コイルの固定面から前記凹部内の前記コイルとの対向面までの深さを、対向する磁石の磁場により発生する前記対向面の表面磁束が1000ガウス以下となるように規定している
請求項9〜11の何れかに記載のリニア移動ステージ装置。 - 前記放熱プレートのステージ側の面にフィンが形成してある
請求項9に記載のリニア移動ステージ装置。 - 前記フィンは前記凹部内で前記コイルの中心付近に設けられ、フィンの端面に当該コイルのボビン部材が固定されている
請求項13に記載のリニア移動ステージ装置。 - 前記ステージに冷却媒体の通路が形成されている
請求項9に記載のリニア移動ステージ装置。 - 前記冷却媒体としての気体を前記コイルに向けて吐き出す吐出し口が、前記冷却媒体の通路に設けられている
請求項15に記載のリニア移動ステージ装置。 - 前記放熱プレートに冷却媒体の通路が形成されている
請求項11に記載のリニア移動ステージ装置。 - 前記冷却媒体としての気体を前記コイルに向けて吐き出す吐出し口が、前記冷却媒体の通路に設けられている
請求項17に記載のリニア移動ステージ装置。
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