JP2001169529A - 移動体および移動体システム - Google Patents

移動体および移動体システム

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JP2001169529A
JP2001169529A JP34674099A JP34674099A JP2001169529A JP 2001169529 A JP2001169529 A JP 2001169529A JP 34674099 A JP34674099 A JP 34674099A JP 34674099 A JP34674099 A JP 34674099A JP 2001169529 A JP2001169529 A JP 2001169529A
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moving body
holding member
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work holding
magnetic field
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Application number
JP34674099A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nakagawa
洋 中川
Masaaki Naruhisa
雅章 成久
Yutaka Maeda
豊 前田
Katsuyoshi Nakano
克好 中野
Yosuke Muraguchi
洋介 村口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニアモータで駆動されるコイルを備えた移
動体に搭載されるロボットなどにコイルの発生した熱が
伝達されることを低減する。 【解決手段】 レール20上に沿って移動する移動体2
1は、磁界発生機構24と作業用保持部材25とを備え
ている。磁界発生機構24は、レール20に設けられた
二次側コア22との間で磁界を発生する一次側コア27
およびコイル28を有しており、これらは支持部材29
により支持されている。ここで、ロボットなどが搭載さ
れる作業用保持部材25と支持部材29との間には空間
Sが形成された状態で両者がボルト30で結合されてい
る。これにより、コイル28の発した熱が作業用保持部
材25へ伝達されることを低減している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁界を発生により
推力を取得し、軌道に沿って移動可能な移動体、および
これを備える移動体システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体工場などにおいては、
半導体部品を搬送したり、作業ロボットを移動させる移
動体システムが用いられている。このような移動体シス
テムにおいては、リニアモータ方式やボールスクリュー
方式などがある。リニアモータを利用した方式は、ほこ
り等の発生が少なくクリーンであり、また静粛性にも優
れている。さらに、移動体の位置決め精度も高いといっ
た利点がある。この他にも、1つの軌道上に複数の移動
体を配置するが可能であるといった利点や、摩耗部分が
少なく耐久性に優れるといった利点など様々な利点があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、図1に従来の
リニアモータ方式を用いた移動体システムの構成を示
す。同図に示すように、このシステムでは、移動体3
は、図の紙面垂直方向に敷設された軌道1上をリニアガ
イド2により移動可能に案内支持されている。移動体3
は、コア4と、コア4に券回されるコイル5と、コア4
を支持する支持部材9とを備える磁界発生機構8を備え
ている。この磁界発生機構8では、コイル5に電流を供
給することにより、軌道1におけるコア4と対向する位
置に配置された二次側コア6との間に磁界を発生し、こ
れにより推力を発生して移動体3を移動させる。
【0004】このような移動体3には、上述した推力を
発生する磁界発生機構8に加え、半導体部品を実装する
実装ヘッドなどが載置される載置部材7が設けられてい
る。ここで、載置部材7と上記磁界発生機構8の支持部
材9とがボルト10により固定されている。従って、載
置部材7上に実装ヘッド等を搭載すれば、この実装ヘッ
ドを軌道1中の任意の位置に移動させることができるよ
うになっている。
【0005】しかしながら、載置部材7に搭載される半
導体実装用ロボットなどは熱に弱い精密機械であるもの
も多く、この場合、磁界発生機構8のコイル5等が発生
した熱が支持部材9を介して大量に載置部材7に伝達し
てしまうと、誤動作や故障の原因となってしまうことが
ある。また、載置部材7が熱変形し、この変形により載
置されるロボット等の精度が低下してしまうと行った問
題もある。
【0006】また、ロボットを搭載する以外にも、載置
部材7が部品搬送用に用いられた場合にも、熱に弱い部
品を搬送する場合には、磁界発生機構8の発生した熱が
大量に載置部材7に伝達することは部品故障等の原因と
なってしまう。
【0007】さらに、上述したように伝達された熱が載
置部材7から軌道1に伝達されると、軌道1が熱変形し
て移動体3の進行方向に伸びてしまい(例えば、軌道1
が鉄の場合、長さ1mで温度が1℃上昇すると、12μ
m程度伸びる)、以下に説明するような問題が生じる。
【0008】まず、リニアモータシステムでは、移動体
3の位置制御のために、軌道1に位置センサを設け、こ
の位置センサの検出結果に基づいて移動体3の停止位置
などを制御している。しかし、上述したように軌道1が
変形してしまうと、位置センサの取り付け位置が変化し
たり、熱によるセンサが誤動作したりするなどに起因し
て移動体3の位置制御に支障を来すことがあり得る。ま
た、軌道1が変形すると、このリニアモータシステムの
各部の位置が変動してしまい、原点などの絶対位置も変
動してしまう。また、X軸方向に沿った直線軌道を有す
るリニアモータシステム自体をY軸方向に駆動すること
により、XY平面における任意の位置に移動体3に搭載
されたロボット等を移動可能に設けるシステムにおい
て、軌道1が熱変形すると、以下に示すような問題が生
じる。上記のようなシステムでは、X軸方向に沿って設
けられた直線軌道の両端をY軸方向方向に移動可能な可
動部材に固定している。したがって、軌道が熱変形する
と、この軌道の両端を固定する可動部材に過大な応力が
かかり、Y軸方向の駆動システムの寿命などに影響を及
ぼすこともあり得る。一方、Y軸方向の駆動システムが
強固な構造である場合には、X軸方向の設けられた軌道
自体が変形してしまうこともあり得る。また、リニアパ
ルスモータのようにオープンループ制御を行うシステム
では、軌道1の変形が移動体3の位置決め精度に大きな
影響を及ぼすことになる。
【0009】このような磁界発生機構8の発生した熱に
よる問題を解決するために、送風機等の冷却機能を移動
体3に搭載することも考えられるが、構成が複雑となっ
てしまう。
【0010】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、簡易な構成でありながら、リニアモータを
利用した移動体システムにおいて、磁界発生機構の発生
した熱が搬送や実装などの作業を行う部位に伝達される
ことを低減するとともに、熱に起因する位置決め精度の
低下などの問題を抑制することが可能な移動体およびこ
れを備える移動体システムを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の移動体は、軌道に沿って
移動可能に設けられ、リニアモータにより駆動される移
動体であって、前記軌道との間に磁界を発生させて該移
動体に推力を付与するコイルと、前記コイルを支持する
支持部材と、所定の作業を行う作業実行手段を保持する
作業用保持部材と、前記作業用保持部材と前記支持部材
とを結合する結合機構とを具備し、前記結合機構は、前
記作業用保持部材と前記支持部材との間に空間を形成し
た状態で両者を結合することを特徴としている。
【0012】また、請求項2に記載の移動体は、請求項
1に記載の移動体において、前記結合手段は、前記作業
用保持部材と前記支持部材との間に部分的に配置される
スペーサを有しており、これにより前記作業用保持部材
と前記支持部材との間に空間を形成するようにしたこと
を特徴としている。
【0013】また、請求項3に記載の移動体は、請求項
2に記載の移動体において、前記スペーサは、前記作業
用保持部材および前記支持部材よりも熱伝導率の低いも
のであることを特徴としている。
【0014】また、請求項4に記載の移動体は、請求項
1に記載の移動体において、前記作業用保持部材および
前記支持部材のいずれか一方の部材には、他方の部材と
対向する位置に他方の部材側に突出する突起が形成され
ており、この突起を他方の部材に接触させることによ
り、前記作業用保持部材と前記支持部材との間に空間を
形成するようにしたことを特徴としている。
【0015】また、請求項5に記載の移動体は、請求項
1に記載の移動体において、前記作業用保持部材および
前記支持部材のいずれか一方の部材には、他方の部材と
対向する位置に他方の部材側に突出する突起が形成され
ており、前記突起と前記他方の部材との間に配置され、
前記支持部材および前記作業用保持部材よりも熱伝導率
の小さい平板状の断熱部材をさらに具備し、前記断熱部
材と前記一方の部材との間に空間を形成するようにした
ことを特徴としている。
【0016】また、請求項6に記載の移動体システム
は、請求項1ないし5のいずれかに記載の移動体と、前
記移動体を案内支持する軌道とを具備することを特徴と
している。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。まず、図2および図3は本発
明の一実施形態に係る移動体を備えた移動体システムの
構成を示す。図2に示すように、この移動体システム
は、所定の軌道に沿って敷設されたレール20に沿って
移動体21が移動可能になされており、その駆動方式は
リニアモータ方式である。図3に示すように、レール2
0は、上方が開放した断面コ字状の部材であり、その左
右の内周面に沿って二次側コア22が設けられている。
また、レール20の左右両端部20aには、それぞれリ
ニアガイド23が設けられており、このリニアガイド2
3に移動体21が支持されている。これにより、移動体
21はレール20に沿って移動することができるように
なっている。
【0018】移動体21は、大別すると、箱状のレール
20の内部に配置され、上記二次側コア22とともに磁
界を発生してこの移動体21に推力を付与する磁界発生
機構24と、磁界発生機構24の上方に配置され、半導
体部品実装ヘッドなど所定の作業を実行する機器などを
搭載する作業用保持部材25と、磁界発生機構24と作
業用保持部材25とを連結する結合機構26とを備えて
いる。
【0019】磁界発生機構24は、上述したレール20
に沿って設けられる各二次側コア22に対向する位置に
設けられる一次側コア27と、各一次側コア27に券回
されるコイル28と、一次側コア27およびこれに券回
されるコイル28を支持する支持部材29とを備えてい
る。ここで、図4を参照しながら、磁界発生機構24と
レール20に設けられた二次側コア22とによる移動体
21の具体的な駆動構成例について説明する。本実施形
態では、二次側コア22と、一次側コア27およびコイ
ル28とは、支持部材29を挟んで2組設けられている
が、両者は同一の原理で動作するため、一方のみを図示
してその動作原理について説明する。
【0020】図4に示すように、レール20に設けられ
た二次側コア22の一次側コア27と対向する面には、
歯部22aが長手方向に沿って等間隔に形成されてい
る。移動体21の一次側コア57は、コ字状のA相鉄心
70およびB相鉄心71と、A相鉄心70のA相磁極7
0aおよび相磁極70bに券回されるコイル28a,2
8bと、B相鉄心71のB相磁極71aおよび相磁極7
1bに券回されるコイル28c,28dと、A相鉄心7
0およびB相鉄心71の二次側コア52と反対側の面に
設けられた永久磁石72,73と、永久磁石72,73
に取り付けられた板状の磁性体によって構成されるバッ
クプレート74とから構成されている。A相磁極70a
の二次側コア22と対向する面には、歯部22aのピッ
チPと同一ピッチで3個の極歯75aが形成されてお
り、その他の磁極70b,71a,71bにも同様に3
個の極歯76b,77a,77bが形成されている。ま
た、各磁極70b,71a,71bはA相磁極70aに
対して順次P/4ずつずらして配置され、これにより各
磁極70b,71a,71bは互いに位相が90°ずつ
異なった位置関係となっている。このような構成の下、
コイル28a,28b,28c,28dに一相励磁方式
等によりパルス信号を供給することにより、コイル28
a,28b,28c,28dに順次発生する磁束と、永
久磁石72,73が発生する磁束とが各磁極70a,7
0b,71a,71bにおいて順次加減され、二次側コ
ア22に対する移動体21の磁気的安定位置が順次移動
し、これにより移動体21が二次側コア22に沿った方
向、つまりレール20に沿って移動させられる。これ
は、一般的なリニアパルスモータの構成であるが、この
他にも、例えば特開平3−124259号公報に記載さ
れたリニアパルスモータ方式などを用いるようにしても
よい。
【0021】図3に戻り、作業用保持部材25は、略板
状の部材であり、その図の左右両端側において上述した
リニアガイド23に支持されている。また、作業用保持
部材25の上面には、所定の作業を実行するための装置
等が搭載されている。例えば、半導体部品実装作業を実
行する場合には、半導体部品実装ヘッドや半導体部品搬
送用ロボットなどが搭載され、単に半導体部品を搬送す
る作業を実行する場合には、半導体部品等を収容するラ
ックなどが搭載されることになる。なお、作業用保持部
材25が搭載する作業用機器としては、上述した半導体
製造に関わるものに限定されるものではなく、他の用途
に用いられるロボット等であってもよい。
【0022】作業用保持部材25の下面には、結合機構
26により磁界発生機構24の支持部材29が結合され
ている。これにより、作業用保持部材25およびこれに
搭載されるロボットなどは、レール20上の任意の位置
に移動することができるようになっている。
【0023】ここで、図5は結合機構26による磁界発
生機構24と作業用保持部材25の結合構造を示す分解
斜視図である。同図に示すように、この結合機構26
は、複数のボルト30を有しており、このボルト30に
より作業用保持部材25と支持部材29とを結合してい
る。また、これらのボルト30は、作業用保持部材25
と支持部材29の間に配置される円筒状のスペーサ31
に挿通させられている。これにより、スペーサ31が支
持部材29の上面と作業用保持部材25の下面との間に
介在した状態で作業用保持部材25と支持部材29が結
合され、作業用保持部材25の下面と支持部材29の上
面の間に空間Sが形成されるようになっている。
【0024】この構成の下、この移動体システムでは、
上述したように移動体21のコイル28に順次電流を供
給することにより、一次側コア27およびコイル28と
二次側コア22との間に磁界が発生し、これにより移動
体21に推力が付与され、移動体21が移動する。この
とき、電流が供給されたコイル28は発熱することにな
る。コイル28の発した熱は、コイル28が券回される
一次側コア27を介して支持部材29に伝達される。そ
して、支持部材29に伝達された熱はその上面側にも伝
達されるが、本実施形態では、上記のように支持部材2
9の上面と作業用保持部材25の下面との間にスペーサ
31が介在させられ、両者の間に空間Sが形成されてい
る、つまり熱伝導率の小さい空気が両者の面間に介在さ
せられている。このため、図1に示した従来の構造のも
の比較して、支持部材29から作業用保持部材25への
熱の伝達を大幅に低減することができ、作業用保持部材
25の温度上昇を抑制することができる。この際、上記
スペーサ31として、一般的に鉄が用いられる支持部材
29や作業用保持部材25よりも熱伝導率の小さい断熱
材を用いるようにすれば、その効果がより顕著になる。
また、移動体21が移動した場合、この空間S内の空気
が移動体21に対して相対的に流れることになり、空冷
効果が得られ、磁界発生機構24や作業等保持部材25
の両者を同時に冷却することができる。従って、作業用
保持部材25上に熱に弱いロボットや部品などを搭載し
た場合にも、ロボットや部品などがコイル28の発した
熱に起因して損傷したりすることを低減できる。また、
作業用保持部材25に伝達される熱が少なく、また上述
したような冷却効果も得られるため、作業用保持部材2
5の熱変形を低減できる。従って、作業用保持部材25
の変形に起因する実装ヘッド等の装置の精度の低下を低
減することができる。
【0025】また、上記のように作業用保持部材25へ
の熱伝達の抑制等により、作業用保持部材25からリニ
アガイド23を介してレール20に伝達される熱量も低
減され、レール20の温度上昇を抑制できる。これによ
り、レール20の熱変形を低減することができ、レール
20の熱変形に起因する移動体21の位置決め精度の低
下を抑制することができる。
【0026】また、このように作業用保持部材25の温
度上昇を抑制するために、送風装置などの冷却用機器を
設けるわけではなく、作業用保持部材25と支持部材2
9との間にスペーサ31を配置しているだけであるた
め、構成も簡易である。
【0027】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、例えば上述した実施形態のレール
20に設けられる二次側コア22の代わりにマグネット
を配置した構成のリニアモータであってもよい。要する
に、移動体21がレール20側との間で磁界を発生させ
るためのコイルを有するリニアモータの構成であれば、
本発明を適用することが可能である。
【0028】また、上述した実施形態においては、作業
用保持部材25の下面と支持部材29の上面との間にス
ペーサ31を配置することにより、作業用保持部材25
の下面と支持部材29の上面との間に空間Sを形成する
ようにしていたが、図6に示すように、支持部材29の
上面の複数箇所に上方に突出する突起41を一体形成し
ておき、これにより上記実施形態と同様に作業用保持部
材25の下面と支持部材29の上面との間に空間Sを形
成するようにしてもよい。また、作業用保持部材25の
下面の複数箇所に下方に突出する突起を設けて空間Sを
形成するようにしてもよい。
【0029】さらに、本発明を図7に示すようなXY平
面における任意の位置に移動体21を移動させるシステ
ムに適用するようにしてもよい。同図に示すように、こ
の移動体システムは、X軸方向に上記実施形態における
レール20が敷設されており、このレール20に沿って
移動可能に設けられる移動体21とを有する第1移動体
機構132を、X軸と直交するY軸方向に移動させる第
2移動体機構133を備えている。
【0030】第2移動体機構133は、レール20の両
端側にそれぞれ設けられるボールスクリュー140と、
ボールスクリュー140を駆動するモータ141とを備
えている。各ボールスクリュー140には、ボールスク
リュー140の回転によりY軸方向に移動させられる移
動架台142が設けられており、各移動架台42にレー
ル20の両端部がそれぞれ固定されている。これによ
り、レール20は移動架台142の移動に伴ってY軸方
向に移動させられるようになっている。
【0031】この構成の下、モータ141は、図示せぬ
制御回路等から入力されるY座標を示す位置情報に基づ
いて、ボールスクリュー140を回転駆動し、位置情報
に示される位置(Y座標)に移動架台42に固定された
レール20を移動させる。このとき、図示せぬ制御回路
からは第1移動体機構132にX座標を示す位置情報が
入力される。この情報を取得した第1移動体機構132
では、位置情報に示される位置(X座標)に位置するよ
うに移動体21を移動させる。この移動体システムで
は、このようにして移動体21をXY平面内の任意の位
置に移動させることができるようになっている。
【0032】このようなXY平面において任意に移動体
21を移動させるシステムでは、上記のようにレール2
0の両端を移動架台142に固定している。ここで、レ
ール20は、上述した実施形態で説明したようにその温
度上昇が抑制されており、熱変形がほとんど生じない。
従って、移動架台142は、レール20の変形に起因す
る過大な応力を受けることがなく、移動架台142およ
びこれをY軸方向に駆動する第2移動体機構133に損
傷等、例えば移動架台142のX軸方向への変位による
ボールスクリュー140の損傷等を低減し、システムに
悪影響を及ぼすことを低減できる。なお、この移動体シ
ステムにおいては、Y軸方向の駆動システムとしてボー
ルスクリュー方式を用いているが、Y軸方向の駆動方式
としてリニアモータを採用してもよい。
【0033】また、図8に示すように、支持部材29の
上面に凹凸形状とし、支持部材29の上面と作業用保持
部材25の下面との間に複数の空間Sを設けた状態で両
者を結合するようにしてもよい。この場合、支持部材2
9の上面に設ける凹凸は移動体21の進行方向に沿って
延在するものであってもよいし、部分的に設けるもので
あってもよい。また、支持部材29の上面ではなく、作
業用保持部材25の下面を凹凸形状とするようにしても
よい。
【0034】また、上記のように支持部材29の上面に
凹凸形状を設けた場合、図9に示すように、その凸部と
作業用保持部材25の間に、支持部材29や作業用保持
部材25よりも熱伝導率の小さい断熱シート200を介
在させるようにしてもよい。このようにした場合、上記
実施形態と同様に複数の空間Sが形成されるとともに、
作業用保持部材25と支持部材29との間に熱伝導率の
小さい断熱シート200が介在させられることになる。
従って、作業用保持部材25の温度上昇をさらに低減す
ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
簡易な構成でありながら、リニアモータを利用した移動
体システムにおいて、搬送や実装などの作業を行う部位
に駆動により発生した熱が伝達することを低減すること
ができる。また、磁界発生機構の発生した熱のレール軌
道への伝達を抑制し、レール軌道の熱変形に起因する移
動体システムの精度低下などの問題を低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のリニアモータの構成を示す断面図であ
る。
【図2】 本発明の一実施形態に係る移動体を備えた移
動体システムの外観を示す斜視図である。
【図3】 実施形態に係る前記移動体を備えた前記移動
体システムの構成を示す断面図である。
【図4】 実施形態に係る前記移動体を備えた前記移動
体システムの動作原理を説明するための図である。
【図5】 実施形態に係る前記移動体の磁界発生機構と
作業用保持部材との結合構造を説明するための分解斜視
図である。
【図6】 実施形態に係る前記移動体の変形例における
磁界発生機構と作業用保持部材との結合構造を説明する
ための分解斜視図である。
【図7】 実施形態に係る前記移動体を備えた移動体シ
ステムの変形例を示す斜視図である。
【図8】 実施形態に係る前記移動体のその他の変形例
における磁界発生機構と作業用保持部材との結合構造を
説明するための断面図である。
【図9】 実施形態に係る前記移動体のさらにその他の
変形例における磁界発生機構と作業用保持部材との結合
構造を説明するための分解斜視図である。
【符号の説明】
20……レール、21……移動体、22……二次側コ
ア、23……リニアガイド、24……磁界発生機構、2
5……作業用保持部材、26……結合機構、27……一
次側コア、28……コイル、29……支持部材、30…
…ボルト、31……スペーサ、41……突起、200…
…断熱シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 41/02 H02K 41/02 C (72)発明者 前田 豊 三重県伊勢市竹ケ鼻町100 神鋼電機株式 会社伊勢事業所内 (72)発明者 中野 克好 三重県伊勢市竹ケ鼻町100 神鋼電機株式 会社伊勢事業所内 (72)発明者 村口 洋介 三重県伊勢市竹ケ鼻町100 神鋼電機株式 会社伊勢事業所内 Fターム(参考) 3F021 AA01 BA02 CA01 DA04 3F060 AA01 CA01 GA01 GA13 HA00 HA17 HA28 5F031 GA57 HA53 HA57 KA06 LA08 LA12 PA11 5H641 BB10 BB18 GG03 GG04 GG12 HH03 HH05 HH07 HH10 HH11 HH13 HH14 JA09 JB01 JB02 JB03 JB10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軌道に沿って移動可能に設けられ、リニ
    アモータにより駆動される移動体であって、 前記軌道との間に磁界を発生させて該移動体に推力を付
    与するコイルと、 前記コイルを支持する支持部材と、 所定の作業を行う作業実行手段を保持する作業用保持部
    材と、 前記作業用保持部材と前記支持部材とを結合する結合機
    構とを具備し、 前記結合機構は、前記作業用保持部材と前記支持部材と
    の間に空間を形成した状態で両者を結合することを特徴
    とする移動体。
  2. 【請求項2】 前記結合手段は、前記作業用保持部材と
    前記支持部材との間に部分的に配置されるスペーサを有
    しており、これにより前記作業用保持部材と前記支持部
    材との間に空間を形成するようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載の移動体。
  3. 【請求項3】 前記スペーサは、前記作業用保持部材お
    よび前記支持部材よりも熱伝導率の低いものであること
    を特徴とする請求項2に記載の移動体。
  4. 【請求項4】 前記作業用保持部材および前記支持部材
    のいずれか一方の部材には、他方の部材と対向する位置
    に他方の部材側に突出する突起が形成されており、この
    突起を他方の部材に接触させることにより、前記作業用
    保持部材と前記支持部材との間に空間を形成するように
    したことを特徴とする請求項1に記載の移動体。
  5. 【請求項5】 前記作業用保持部材および前記支持部材
    のいずれか一方の部材には、他方の部材と対向する位置
    に他方の部材側に突出する突起が形成されており、 前記突起と前記他方の部材との間に配置され、前記支持
    部材および前記作業用保持部材よりも熱伝導率の小さい
    平板状の断熱部材をさらに具備し、 前記断熱部材と前記一方の部材との間に空間を形成する
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の移動体。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の移
    動体と、 前記移動体を案内支持する軌道とを具備することを特徴
    とする移動体システム。
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