JPH1123941A - 可動コイル型リニアアクチュエータ付きレンズ鏡筒 - Google Patents

可動コイル型リニアアクチュエータ付きレンズ鏡筒

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JPH1123941A
JPH1123941A JP19522797A JP19522797A JPH1123941A JP H1123941 A JPH1123941 A JP H1123941A JP 19522797 A JP19522797 A JP 19522797A JP 19522797 A JP19522797 A JP 19522797A JP H1123941 A JPH1123941 A JP H1123941A
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JP
Japan
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movable
coil
linear actuator
coils
type linear
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JP19522797A
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Inventor
Shigeo Saito
重男 斉藤
Takatoshi Oyama
貴俊 大山
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Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2個の可動コイルの推力の均一化を図った可
動コイル型リニアアクチュエータ付きのレンズ鏡筒を安
価に生産可能とする。 【解決手段】 リニアアクチュエータ10は、2つの平
板部21,22を有し、平板部21に永久磁石25を固
定した直線界磁体30と、平板部22を周回するように
それぞれ巻線されかつ移動自在な2つの可動コイル3
1,32とを有し、コイル31,32のコイル長をそれ
ぞれLa,Lbとし、コイル31,32の可動有効範囲
Sa,Sbにそれぞれ対応する永久磁石の磁極を互いに
異極とし、各磁極の磁極長をMa,Mbとしたとき、L
b/La=k(Sb/Sa)、但し、kは0.8〜1.
2となり、かつMb/Ma=h(Sb/Sa)、但し、
hは0.8〜1.2となるように設定し、コイル31を
レンズ系の1つに連結するとともに、コイル32を他の
1つに連結する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のレンズ系
を、2個の可動コイルを持つ可動コイル型リニアアクチ
ュエータの可動コイルにそれぞれ連結し、該可動コイル
への通電により、当該可動コイル及びレンズ系を直線移
動させることが可能な可動コイル型リニアアクチュエー
タ付きレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカメラの光学系において、
複数のレンズ系(1枚又は複数枚のレンズを有する構造
体)を個別に動作させる場合、アクチュエータを各レン
ズ系に対応させて複数設けるのが基本的な構成である。
しかし、レンズ鏡筒内にアクチュエータを複数個並べる
場合、各アクチュエータのレンズ取付部の相互干渉を避
けるために、レンズ鏡筒の外形が大型化する場合があっ
た。
【0003】また、特開平8−94905号に提案され
たレンズ鏡筒は、リニアモータにより移動自在にされた
複数の可動部材を有していて、2つのリニアモータのヨ
ークを共通部品としたものをレンズ系と一体構造として
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、ビデオカメラの光学系において、複数のレンズ系
に対応させてアクチュエータを複数設ける構成は、レン
ズ鏡筒の大型化、構成の複雑化を招くので好ましくな
い。
【0005】また、レンズ駆動用の2つの可動部材に対
し2つのリニアモータのヨークを共通部品とする構成
は、レンズとリニアモータ側の可動部材が一体に組み付
けられており、各構成部分に分離して組立作業を行う
(例えば、リニアモータ部分のみを組み立てておく等)
ことができず、生産性の面で問題がある。また、各レン
ズ系を駆動する推力の均一化を図る上で、磁気回路の構
成に関して更なる配慮が必要である。
【0006】本発明の第1の目的は、上記の点に鑑み、
可動コイル型リニアアクチュエータの磁気回路を工夫す
ることで2個の可動コイルの推力の均一化を図った可動
コイル型リニアアクチュエータ付きレンズ鏡筒を提供す
ることにある。
【0007】本発明の第2の目的は、可動コイル型リニ
アアクチュエータの各可動コイルとレンズ系とをジョイ
ント構造とすることで、安価で生産性の良好な可動コイ
ル型リニアアクチュエータ付きレンズ鏡筒を提供するこ
とにある。
【0008】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数のレンズ系を可動コイル型リニアア
クチュエータで駆動する可動コイル型リニアアクチュエ
ータ付きレンズ鏡筒において、前記可動コイル型リニア
アクチュエータは、閉磁路を成し互いに平行な第1及び
第2の平板部を有する軟磁性体ヨークの前記第1の平板
部の内面に永久磁石を固定した直線界磁体と、前記第2
の平板部を周回するようにそれぞれ巻線されかつ移動自
在な第1及び第2の可動コイルとを有し、該第1及び第
2の可動コイルのコイル長をそれぞれLa,Lbとし、
前記第1及び第2の可動コイルの前記直線界磁体に対す
る可動有効範囲Sa,Sbにそれぞれ対応する前記永久
磁石の第1及び第2の磁極を互いに異極とし、かつ前記
第1及び第2の磁極の磁極長をMa,Mbとしたとき、
前記コイル長と前記可動有効範囲との関係がLb/La
=k(Sb/Sa)、但し、kは0.8〜1.2とな
り、かつ前記磁極長と前記可動有効範囲との関係がMb
/Ma=h(Sb/Sa)、但し、hは0.8〜1.2
となるように設定し、前記第1の可動コイルを前記複数
のレンズ系のうちの1つに連結するとともに、前記第2
の可動コイルを前記複数のレンズ系のうちの他の1つに
連結する構成としている。
【0010】前記可動コイル型リニアアクチュエータ付
きレンズ鏡筒において、前記可動コイルに軸受構造を持
つホルダーを一体化して可動コイル体を構成し、前記軸
受構造が摺動自在に嵌合する少なくとも1本以上のガイ
ド軸を前記直線界磁体で平行に支持し、前記ガイド軸で
前記可動コイル体を摺動自在に支持する構成としてもよ
い。
【0011】また、前記可動コイルにジョイント構造を
設けたホルダーを一体化し、前記レンズ系と該ホルダー
とを、該ジョイント構造部分にて推力方向以外は回転自
在又は自由可動となるように連結する構成としてもよ
い。
【0012】さらに、前記軟磁性体ヨークが前記第1の
平板部から延長した側面部を有し、前記第1及び第2の
可動コイルに通電する電力供給線が前記側面部と前記第
2の平板部と間のスペースに配設されるようにしてもよ
い。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る可動コイル型
リニアアクチュエータ付きレンズ鏡筒の実施の形態を図
面に従って説明する。
【0014】図1乃至図3で本発明の第1の実施の形態
を説明する。これらの図において、1は光学部品を収納
したケーシングであり、2は固定レンズ系(1枚のレン
ズ又はレンズ群を持つ)であって、ケーシング1の前部
に固定保持されている。3,4は可動レンズ系(1枚の
レンズ又はレンズ群を持つ)であり、可動レンズ系3,
4のレンズ3a,4aを保持した保持枠3b,4bは軸
受構造を持ち一対のガイド軸5で移動可能なように支持
されている。すなわち、図2の如く保持枠3b,4bの
一方の側にガイド軸5が摺動自在に貫通する軸受穴6
が、他方の側にガイド軸5が摺動自在に嵌合する軸受溝
7がそれぞれは形成されている。
【0015】可動レンズ系3,4を駆動するために可動
コイル型リニアアクチュエータ10がケーシング1内に
固定されている。この可動コイル型リニアアクチュエー
タ10は、閉磁路を成し互いに平行な第1及び第2の平
板部21,22を有する軟磁性体ヨーク20の前記第1
の平板部21の内面に永久磁石25を固定した直線界磁
体30と、前記第2の平板部22を周回するようにそれ
ぞれ巻線されかつ移動自在な第1及び第2の可動コイル
31,32とを有している。ここで、永久磁石25は第
1の平板部21の長手方向に沿って長い平板状であり、
片面2極着磁である。図1の例では、永久磁石25の長
さをM、第1の可動コイル31の動く領域に対面させて
N極(磁極長Ma)を、第2の可動コイル32の動く領
域に対面させてS極(磁極長Mb)を配している(磁極
長Maの磁極と隣接する磁極長Mbの磁極とが異極とな
っている。)。
【0016】第1及び第2の可動コイル31,32は、
通電時に直線界磁体30側の磁力との間でフレミング力
(電磁力)を発生するものである。ここで、第1及び第
2の可動コイル31,32のコイル長をそれぞれLa,
Lbとすると、それぞれの可動有効範囲Sa,Sbは、
Sa=Sa1+Sa2、Sb=Sb1+Sb2(但し、
Sa+La=Ma、Sb+Lb=Mb)と表せる。
【0017】前記第1及び第2の可動コイル31,32
にはジョイント構造を設けたホルダー41a,42aが
それぞれ一体化されて第1及び第2の可動コイル体4
1,42を構成しており、ホルダー41a,42aに一
体のジョイントアーム41b,42bの前後面にそれぞ
れ形成された半球状凸部43が前記可動レンズ系3,4
の保持枠3b,4b側ジョイント部の凹部(又は溝)4
4にそれぞれ嵌合(係合)することで連結、固定されて
いる。この場合、図2に示すように、可動レンズ系3,
4とホルダー41a,42aの左右両側に、ジョイント
構造部分が設けられており、第1及び第2の可動コイル
31,32はそれぞれ第1及び第2の可動レンズ系3,
4に連結状態にて一体的に推力方向(前後方向)に移動
する。
【0018】図3の可動コイル型リニアアクチュエータ
10の平面図のように、2個の可動コイル31,32に
通電する電力供給線には、FPC等のフレキシブル・ケ
ーブル50を用いている。このフレキシブル・ケーブル
50は両方の可動コイル用の電力供給線を一体化したも
のであり、先端部分を2股に分岐して可動コイル31,
32にそれぞれ接続している。そして、フレキシブル・
ケーブル50は、軟磁性体ヨーク20における前記第1
の平板部21から垂直をなして延長した側面部23と第
2の平板部22と間のスペースに配設されて、直線界磁
体30の端面に絶縁固定された電力供給端子24に接続
されている。
【0019】この第1の実施の形態において、2個の可
動コイル31,32の電流を個別に制御することで、各
可動コイル体41,42と連結、固着された各可動レン
ズ系3,4をそれぞれ独立して駆動制御することが可能
である。このとき、2個の可動コイル31,32に同一
電力を供給したときの推力(以下、同一電力時推力とい
う)が均一であることが望ましいが、そのためには、下
記の条件を満足することが必要であることを、本発明者
は見いだした。つまり、可動コイル31,32のコイル
長La,Lbと可動有効範囲Sa,Sbとの関係が Lb/La=k(Sb/Sa) …(1) (但し、kは0.8〜1.2) であり、かつ永久磁石25の各磁極長Ma,Mbと可動
有効範囲Sa,Sbとの関係が Mb/Ma=h(Sb/Sa) …(2) (但し、hは0.8〜1.2) となっていることが、2個の可動コイル31,32の同
一電力時推力を均一化する上で必要である。
【0020】例えば、前記(1),(2)式のk,hの値が、
0.8より小さいときは、第2の可動コイル32側のア
クチュエータ部分の推力は図4の(ハ)のカーブのよう
になり、ストロークは取れるが、推力は減少する。この
とき、第1の可動コイル31側のアクチュエータ部分の
推力は(ニ)のカーブのようになり、推力は取れるが、
ストロークは減少することになり、2個の可動コイル3
1,32の推力バランスが崩れ、有効なリニアアクチュ
エータとならない。
【0021】逆に、k,hの値が、1.2より大きいと
きは、第2の可動コイル32側のアクチュエータ部分の
推力は(イ)のカーブ、第1の可動コイル31側のアク
チュエータ部分の推力は(ヘ)のカーブのようになり、
やはり推力バランスが崩れ、有効なリニアアクチュエー
タとならない。
【0022】前記(1),(2)式のk,hの値が0.8以上
で1.2以下の範囲内であれは、第2の可動コイル32
側のアクチュエータ部分の推力は(ロ)のカーブ、第1
の可動コイル31側のアクチュエータ部分の推力は
(ホ)のカーブのようになり、同一電力時推力が均一と
なり、有効なリニアアクチュエータとして機能する。
【0023】この第1の実施の形態によれば、次の通り
の効果を得ることができる。
【0024】(1) 1個の直線界磁体30を2個の可動
コイル31,32で共通に利用する構造であり、小型、
省スペース、低コスト化が可能である。
【0025】(2) 直線界磁体30の永久磁石25は2
個の可動コイル31,32の各々の可動範囲に対応する
磁極が異極となっているから、永久磁石25が長い場合
でも中央部での磁力の低下がなく安定した推力が得られ
る。
【0026】(3) 前記(1),(2)式を満足するように、永
久磁石25の2個の磁極の磁極長Ma,Mb、可動コイ
ル31,32のコイル長La,Lb及び有効可動範囲S
a,Sbを規定することで、2個の可動コイル31,3
2の同一電力時推力をバランスさせ、均一化できる。こ
のため、2個のレンズ系3,4を確実に駆動、制御する
動作が可能である。
【0027】(4) 可動コイル31,32にジョイント
構造を設けたホルダー41a,42aを一体化して可動
コイル体41,42を構成し、可動レンズ系3,4とホ
ルダー41a,42aとを、該ジョイント構造部分にて
連結、固着することができ、可動レンズ系3,4部分の
組立と可動コイル型リニアアクチュエータ10部分の組
立をそれぞれ独立して実施後、後で組み合わせる製造手
順を採用でき、生産性の向上を図ることができる。
【0028】(5) 軟磁性体ヨーク20は第1の平板部
21から垂直をなして延長した側面部23を有し、第1
及び第2の可動コイル31,32に通電する電力供給線
としてのフレキシブル・ケーブル50が側面部23と第
2の平板部22と間のスペースに配設されているから、
可動コイル型リニアアクチュエータ10の外側にフレキ
シブル・ケーブル50の配置スペースを確保する必要が
なく、フレキシブル・ケーブル50が軟磁性体ヨーク2
0の内側で電磁シールドされるため、他の回路部分から
の悪影響を受けることもない。
【0029】図5乃至図7で第2の実施の形態を説明す
る。この場合、可動コイル型リニアアクチュエータ60
は、第1及び第2の可動コイル31,32にそれぞれホ
ルダー61a,62aを一体化して第1及び第2の可動
コイル体61,62を構成している。ホルダー61a,
62aはそれぞれ1箇所の軸受構造65を持ち、直線界
磁体30で第2の平板部22に対して平行に支持された
1本のガイド軸26に摺動自在に嵌合して移動できるよ
うになっている。
【0030】前記ホルダー61a,62aはそれぞれジ
ョイント構造を有し、ホルダー61a,62aに一体の
ジョイントアーム61b,62bの前後面にそれぞれ形
成された半球状凸部63が前記可動レンズ系3,4の保
持枠3c,4c側ジョイント部の凹部(又は上下方向の
溝)64にそれぞれ係合することでいわゆるフリージョ
イントを構成し、可動レンズ系3,4とホルダー61
a,62aとを、該ジョイント構造部分にて推力方向
(前後方向)以外は自由可動となるように連結してい
る。但し、第1及び第2の可動コイル31,32の横振
れ防止のためにジョイント構造の横方向の遊びは無いこ
とが望ましい。
【0031】なお、その他の構成は、前述した第1の実
施の形態と同様であり、同一又は相当部分に同一符号を
付して説明を省略する。
【0032】この第2の実施の形態では、第1及び第2
の可動コイル31,32とホルダー61a,62aとを
一体化した第1及び第2の可動コイル体61,62を軟
磁性体ヨーク20側にて固定、支持したガイド軸26で
摺動自在に案内でき、第1及び第2の可動コイル31,
32の直線移動動作が円滑、かつ正確になる利点があ
る。その他の作用効果は前述した第1の実施の形態と同
様である。
【0033】図8乃至図10で第3の実施の形態を説明
する。この場合、可動コイル型リニアアクチュエータ7
0は第1及び第2の可動コイル31,32にそれぞれ複
数箇所の軸受構造を持つホルダー71a,72aを一体
化して第1及び第2の可動コイル体71,72を構成し
ている。また、図9及び図10の如く複数本のガイド軸
26が直線界磁体30で第2の平板部22に対して平行
に支持され、ホルダー71a,72aはそれぞれ複数箇
所の軸受構造75,76が、各ガイド軸26に摺動自在
に嵌合又は係合することで移動できるようになってい
る。
【0034】なお、その他の構成は、前述した第2の実
施の形態と同様であり、同一又は相当部分に同一符号を
付して説明を省略する。
【0035】この第3の実施の形態では、第1及び第2
の可動コイル体71,72のホルダー71a,72aは
複数本のガイド軸26で支えられているから、いっそう
がたつきのない可動コイル31,32の移動ができ、可
動コイル31,32の直線移動動作がより円滑、かつ正
確になる。その他の作用効果は前述した第2の実施の形
態と同様である。
【0036】図11及び図12で第4の実施の形態を説
明する。この場合、可動レンズ系3,4を駆動するため
の可動コイル型リニアアクチュエータ10を両側に設け
て、推力を向上させた構成となっており、両方の可動コ
イル型リニアアクチュエータ10の第1の可動コイル3
1が可動レンズ系3にそれぞれ連結され、第2の可動コ
イル32が可動レンズ系4にそれぞれ連結されている。
細部の構造は前述した第1の実施の形態と同様であり、
同一又は相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0037】この第4の実施の形態では、可動レンズ系
3,4の重量が大きい場合等でも高速駆動が可能であ
る。
【0038】なお、上記各実施の形態では、片面2極着
磁の永久磁石25を用いたが、2個の永久磁石片を互い
に反対極性となるように連結した組み合わせ構造の永久
磁石であってもよい。
【0039】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る可動
コイル型リニアアクチュエータ付きレンズ鏡筒によれ
ば、1個の直線界磁体を2個の可動コイルで共通に利用
する構造であり、小型、省スペース、低コスト化が可能
である。また、直線界磁体の永久磁石は2個の可動コイ
ルの各々の可動範囲に対応する磁極が異極となっている
から、永久磁石が長い場合でも中央部での磁力の低下が
なく安定した推力が得られる。前述した(1),(2)式を満
足するように、永久磁石の2個の磁極の磁極長Ma,M
b、可動コイルのコイル長La,Lb及び有効可動範囲
Sa,Sbを規定することで、2個の可動コイルの同一
電力時推力をバランスさせ、均一化できるから、2個の
可動レンズ系を確実に駆動、制御する動作が可能となる
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可動コイル型リニアアクチュエー
タ付きレンズ鏡筒の第1の実施の形態の正断面図であ
る。
【図2】同側断面図である。
【図3】第1の実施の形態で用いる可動コイル型リニア
アクチュエータの平面図である。
【図4】第1の実施の形態において、可動コイル型リニ
アアクチュエータの第1及び第2の可動コイルに対応し
た部分の推力とストロークとの関係を示す説明図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態の正断面図である。
【図6】同側断面図である。
【図7】第2の実施の形態で用いる可動コイル型リニア
アクチュエータの平面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態の正断面図である。
【図9】同側断面図である。
【図10】第3の実施の形態で用いる可動コイル型リニ
アアクチュエータの平面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態の正断面図であ
る。
【図12】同側断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 固定レンズ系 3,4 可動レンズ系 5,26 ガイド軸 6 軸受穴 7 軸受溝 10,60,70 可動コイル型リニアアクチュエータ 20 軟磁性体ヨーク 21 第1の平板部 22 第2の平板部 23 側面部 24 電力供給端子 25 永久磁石 30 直線界磁体 31,32 可動コイル 41,42,61,62,71,72 可動コイル体 41a,42a,61a,62a,71a,72a ホ
ルダー 43 半球状凸部 44 凹部 50 フレキシブル・ケーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレンズ系を可動コイル型リニアア
    クチュエータで駆動する可動コイル型リニアアクチュエ
    ータ付きレンズ鏡筒において、 前記可動コイル型リニアアクチュエータは、閉磁路を成
    し互いに平行な第1及び第2の平板部を有する軟磁性体
    ヨークの前記第1の平板部の内面に永久磁石を固定した
    直線界磁体と、前記第2の平板部を周回するようにそれ
    ぞれ巻線されかつ移動自在な第1及び第2の可動コイル
    とを有し、該第1及び第2の可動コイルのコイル長をそ
    れぞれLa,Lbとし、前記第1及び第2の可動コイル
    の前記直線界磁体に対する可動有効範囲Sa,Sbにそ
    れぞれ対応する前記永久磁石の第1及び第2の磁極を互
    いに異極とし、かつ前記第1及び第2の磁極の磁極長を
    Ma,Mbとしたとき、前記コイル長と前記可動有効範
    囲との関係がLb/La=k(Sb/Sa)、但し、k
    は0.8〜1.2となり、かつ前記磁極長と前記可動有
    効範囲との関係がMb/Ma=h(Sb/Sa)、但
    し、hは0.8〜1.2となるように設定し、前記第1
    の可動コイルを前記複数のレンズ系のうちの1つに連結
    するとともに、前記第2の可動コイルを前記複数のレン
    ズ系のうちの他の1つに連結することを特徴とする可動
    コイル型リニアアクチュエータ付きレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 前記可動コイルに軸受構造を持つホルダ
    ーを一体化して可動コイル体を構成し、前記軸受構造部
    分が摺動自在に嵌合する少なくとも1本以上のガイド軸
    を前記直線界磁体で平行に支持し、前記ガイド軸で前記
    可動コイル体を摺動自在に支持した請求項1記載の可動
    コイル型リニアアクチュエータ付きレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記可動コイルにジョイント構造を設け
    たホルダーを一体化し、前記レンズ系と該ホルダーと
    を、該ジョイント構造部分にて推力方向以外は回転自在
    又は自由可動となるように連結した請求項1記載の可動
    コイル型リニアアクチュエータ付きレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 前記軟磁性体ヨークは前記第1の平板部
    から延長した側面部を有し、前記第1及び第2の可動コ
    イルに通電する電力供給線が前記側面部と前記第2の平
    板部と間のスペースに配設されている請求項1,2又は
    3記載の可動コイル型リニアアクチュエータ付きレンズ
    鏡筒。
JP19522797A 1997-07-07 1997-07-07 可動コイル型リニアアクチュエータ付きレンズ鏡筒 Withdrawn JPH1123941A (ja)

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