JP2006072252A - プレーナ型アクチュエータ及びその製造方法 - Google Patents

プレーナ型アクチュエータ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 可動部の上下方向の移動を規制してトーションバー等の破損を防止するための規制部を、適切な位置に容易に配置できるようにしたプレーナ型アクチュエータ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 可動部3と、可動部3を固定部1に対して回動可能に軸支するトーションバー2とを、半導体基板に一体形成し、可動部3をトーションバー軸回りに駆動する駆動コイル4及び永久磁石6A,6Bからなる駆動手段を備えるプレーナ型アクチュエータにおいて、トーションバー2部分の下方に、可動部3の上下方向の移動を規制する規制部7を、固定部1と一体形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体製造技術を利用して製造するプレーナ型アクチュエータに関し、特に、トーションバーの破損を防止する技術に関する。また、このプレーナ型アクチュエータの製造方法に関する。
従来、半導体製造技術を利用して製造するプレーナ型アクチュエータは、半導体基板に、可動部と、該可動部を回動可能に軸支するトーションバーとを一体に形成し、可動部に対して例えば電磁力、静電引力等の駆動力を作用させて、可動部を回動させる構成である。そして、例えば可動部にミラーを設けることにより、光ビームを偏向走査する光スキャナ等に適用される。
かかるプレーナ型アクチュエータは、可動部に対して上下方向の力が繰り返し加わると、極めて細いトーションバーが破損する虞れがあるため、従来、可動部を形成する半導体基板の上下に、可動部の回動動作を許容するための溝を設けた絶縁基板をそれぞれ設け、これら上側及び下側絶縁基板の溝部の可動部中心部と対面する部位に、可動部の上下方向の移動を規制する部材を設けたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−258721号公報
ところで、特許文献1では、半導体基板と別部材の絶縁基板に規制部材を形成した後、半導体基板に絶縁基板を貼り合わせて形成するため、可動部の回動動作を妨げない可動部中心部に規制部材が正確に位置するよう、半導体基板と絶縁基板を精度良く貼り合わせる必要がある。しかし、規制部材の表面を絶縁基板表面と面一に形成する従来の構成では、半導体基板と絶縁基板の位置合わせが極めて難しく、半導体基板と絶縁基板を精度良く貼り合わせることが難しいという問題がある。また、規制部材を、可動部中心部に配置しているために、可動部の裏面側にミラーを設けることができなかった。
本発明は前記問題点に着目してなされたもので、可動部の上下方向の移動を規制する規制部を、適切な位置に容易に配置できるようにしたプレーナ型アクチュエータ及びその製造方法を提供することを目的とする。
このため、請求項1の第1の発明は、可動部と、該可動部を固定部に対して回動可能に軸支するトーションバーとを、半導体基板に一体形成し、前記可動部を前記トーションバーの軸回りに駆動する駆動手段を備える構成のプレーナ型アクチュエータにおいて、前記トーションバー部分が当接可能な位置で前記可動部の上下方向の移動を規制する規制部を、前記半導体基板に一体形成したことを特徴とする。
かかる構成では、可動部の上下方向の移動を規制する規制部を、半導体基板に一体に形成するので、従来のような規制部を形成した部材と半導体基板との位置合わせが不要になる。また、規制部を、可動部部分ではなくトーションバー部分が当接可能な位置に配置することにより、可動部裏面側にミラーを設けることが可能になる。
前記規制部は、請求項2のように、前記トーションバーの上方側及び下方側の少なくとも一方側に設ける構成とする。
前記規制部は、請求項3のように、前記固定部の表面と段違いに前記固定部より薄く形成する構成とするとよい。
かかる構成では、可動部にミラーを設けて光ビームを偏向走査する場合に、光ビームを走査する際に、規制部が邪魔にならず光ビームの走査範囲を広くできるようになる。
請求項4のプレーナ型アクチュエータの製造方法では、前記可動部を半導体基板に形成する工程と、該可動部を固定部に対して回動可能に軸支するトーションバーを前記半導体基板に形成する工程と、前記可動部を前記トーションバーの軸回りに駆動する駆動手段を形成する工程と、前記トーションバー部分が当接可能な位置で前記可動部の上下方向の移動を規制する規制部を前記半導体基板に形成する工程と、を備えることを特徴とする。
前記規制部を半導体基板に形成する工程は、請求項5のように、SOI半導体基板の前記規制部形成部位に複数の孔を形成した後、該複数の孔を介してSOI半導体基板の埋め込み酸化膜をエッチング除去し、前記トーションバー部分との間に隙間を形成して前記規制部を形成するようにするとよい。
請求項6の第2の発明は、可動部と、該可動部を固定部に対して回動可能に軸支するトーションバーとを、半導体基板に一体形成し、前記可動部を前記トーションバーの軸回りに駆動する駆動手段を備える構成のプレーナ型アクチュエータにおいて、 前記トーションバー部分が当接可能な位置で前記可動部の上下方向の移動を規制する規制部を枠の内側に突設形成した枠状部材を、前記可動部及びトーションバーより厚い枠状の前記固定部が形成された前記半導体基板の前記固定部表面に、前記規制部部分を前記固定部内側に嵌合して貼り合わせる構成とした。
かかる構成では、半導体基板とは別の枠状部材の内側に突設形成した規制部を半導体基板の枠状の固定部内側に嵌合するようにして、枠状部材を半導体基板に貼り合わせればよいので、半導体基板と枠状部材の面倒な位置合わせを行う必要がない。
以上説明したように第1の発明のプレーナ型アクチュエータによれば、規制部を、可動部やトーションバーを形成する半導体基板に一体に形成すると共に可動部部分ではなくトーションバー部分に形成したので、可動部の回動動作を妨げないよう、規制部を設けた別部材と半導体基板とを高精度に位置合わせする必要がなく、規制部を適切な位置に容易に配置できる。また、別部材と半導体基板の貼り合わせ作業を省略できるので、製造工程を簡素化できる。
第2の発明のプレーナ型アクチュエータによれば、半導体基板に枠状部材の規制部部分を嵌合して、半導体基板に枠状部材を貼り合わせればよいので、従来のような規制部を設けた別部材と半導体基板とを精度良く位置合わせする作業を行うことなく、規制部を適切な位置に容易に配置できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に、第1の発明に係るプレーナ型アクチュエータの第1実施形態の平面図を示す。
図1において、本実施形態のプレーナ型アクチュエータは、枠状の固定部1に一対のトーションバー2を介して平板状の可動部3を回動可能に軸支する。前記固定部1、トーションバー2及び可動部3は、半導体基板である例えばSOI(Silicon-on-insulator)基板を用いて一体に形成される。本実施形態のプレーナ型アクチュエータは、電磁駆動タイプであり、可動部3の周縁部に、通電により磁界を発生する駆動コイル4を形成する。駆動コイル4は、各トーションバー2を通って固定部1に形成した一対の電極端子5A,5Bに電気的に接続する。トーションバー2の軸方向と平行な可動部対辺部と対面する固定部1の外方には、前記可動部対辺部の駆動コイル4部分に静磁界を作用する静磁界発生手段として一対の例えば永久磁石6A,6Bが、互いに反対磁極を対向して配置する。ここで、駆動コイル4と永久磁石6A,6Bで、可動部3を駆動する駆動手段を構成する。尚、静磁界発生手段は、電磁石でもよい。
各トーションバー2の下方には、可動部3の上下方向の移動を規制する規制部7が、固定部1と一体にSOI(Silicon-on-insulator)基板に形成されている。規制部7の下面は、図1の裏面を示す図2に示すように固定部1の下面と面一に形成されている。また、規制部7の上面は、図3に示すようにトーションバー2の下面と適切な間隔を有しており、可動部3に対して上下方向の力が作用して可動部3及びトーションバー2が下方に移動したときに、トーションバー2下面が規制部7上面に当接してそれ以上のトーションバー2の移動を規制して可動部3の移動を規制する。尚、図中、8は、規制部7に複数形成したリリース用孔であり、後述する製造工程においてSOI基板100の規制部7とトーションバー2との間の埋め込み酸化膜100b部分をエッチング除去するためのものである。
本実施形態の電磁駆動タイプのプレーナ型アクチュエータは、駆動コイル4に電流を流すことにより発生する磁界と、永久磁石6A,6Bの作る静磁界との相互作用により、トーションバーの軸方向と平行な可動部対辺部にフレミングの左手の法則に従った方向に電磁力が作用して可動部3が回動する。可動部3が回動するとトーションバー2が捩じられてばね反力が発生し、電磁力とばね反力が釣り合う位置まで可動部3が回動する。
かかる本実施形態のプレーナ型アクチュエータによれば、可動部3の上下方向の移動を規制する規制部7を、固定部1、トーションバー2及び可動部3と共に半導体基板に一体に形成すると共に可動部3部分ではなくトーションバー2部分に形成したので、従来のように別部材に規制部を設けて半導体基板と貼り合わせる必要がなく、貼り合わせ作業を省略できる。また、可動部の回動動作を妨げないようにするための高精度な位置合わせ作業の必要がなく、規制部を適切な位置に容易に配置できる。更に、可動部3の下面側は開口状態になっており従来のように規制部が存在しないので、可動部3の下面側にもミラーを設けることができる。
次に、第1の発明のプレーナ型アクチュエータの製造工程を図4及び図5に基づいて説明する。尚、図4及び図5は、図1のA−O−Bに沿った断面で示す。
SOI基板100を準備する。SOI基板100は、例えば100μmのシリコン活性層100aと、1μmの埋め込み酸化膜100bと、400μmのシリコン支持基板層100cを積層した構造である。このSOI基板100の両面に、例えば1μmのSiO2の熱酸化膜101a,101bを形成する(工程(a))。
次に、固定部1部分と、リリース用孔8部分を除いた規制部7部分とをレジストでマスクし、RIE(Reaction Ion Etching)装置等によるドライエッチングやフッ酸系のウェットエッチングによりシリコン支持基板層100c側の熱酸化膜101bをエッチングして除去する。そして、レジストと熱酸化膜101bをマスクとして、RIE装置を用いてシリコン支持基板層100cを400μmエッチングした後、レジストを除去する。この際、埋め込み酸化膜100bがエッチストップ層となる。これにより、規制部7にリリース用孔8が形成される。また、可動部3の下面側が開口状態に形成される(工程(b))。
次に、シリコン活性層100a側の熱酸化膜101aを保護した後、フッ酸系のウェットエッチングにより、シリコン支持基板層100c側の熱酸化膜101bと埋め込み酸化膜100bを等方性エッチングする。等方性エッチングのため、リリース用孔8からサイドエッチングにより、図に示すようにトーションバー2部分と規制部7部分との間の埋め込み酸化膜100bも除去される。これにより、規制部7が形成される(工程(c))。
次に、駆動コイルを形成する。まず、熱酸化膜101aの略全面に例えば良電導性の金属としてアルミニウムの薄膜を1μm程度の厚さでスパッタリング等により形成する。その後、駆動コイル4、一方のトーションバー2側の配線部分、電極端子5A,5B及びコンタクト部にそれぞれ相当する部分を、ポジ型レジストでマスクし、アルミニウム薄膜をエッチングした後、ポジ型レジストを除去する。これにより、電極端子5A,5Bや1層目の駆動コイル4と一方の電極端子との接続配線部分に相当するアルミニウム層と、1層目の駆動コイル4に相当するアルミニウム層102a、1層目のコンタクト部103aが形成される(工程(d))。
次に、感光性ポリイミド等の絶縁物質を例えば2μmの厚さで塗布し、1層目のアルミニウム層102aと1層目の駆動コイル4と一方の電極端子との接続配線部分に相当するアルミニウム層をマスクした後、ポリイミドを除去する。これにより、1層目のアルミニウム層102aと一方の電極端子までの接続配線部分に相当するアルミニウム層を覆う厚さ2μmのポリイミドの絶縁層104が形成される。
次に、工程(d)と同様にして、SOI基板100の略全面にアルミニウムの薄膜を1μm程度成膜した後、これをエッチングして、電極端子5A,5Bと、2層目の駆動コイル4と他方の電極端子との接続配線部分に相当するアルミニウム層と、2層目の駆動コイル4に相当するアルミニウム層102b、2層目のコンタクト部103bが形成される。これにより、コンタクト部103aと103bを介して1層目の駆動コイル4と2層目の駆動コイル4が接続される。そして、前述と同様にして、感光性ポリイミドを例えば2μmの厚さで塗布し、2層目のアルミニウム層102bと2層目の駆動コイル4と他方の電極端子との接続配線部分に相当するアルミニウム層部分をマスクした後、ポリイミドを除去する。これにより、2層目のアルミニウム層102bと、2層目のアルミニウム層102bと他方の電極端子までの接続配線部分に相当するアルミニウム層とを覆う厚さ2μmのポリイミドの絶縁層105が形成される。(工程(e))。
次に、シリコン活性層100a側の熱酸化膜101aの固定部1、トーションバー2及び可動部3に相当する部分をレジストマスクで覆い、熱酸化膜101aをエッチングして除去した後、レジストをマスクとして、RIE装置を用いてシリコン活性層100aを100μmエッチングし、レジストを除去する(工程(f))。これにより、図1に示すような規制部7を半導体基板に一体形成したプレーナ型アクチュエータが形成される。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。尚、第1実施形態と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態は、図6に示すように、規制部7の下面が固定部1の下面と段違いとなるように固定部1より厚さを薄く形成してある。尚、第2実施形態の上面側平面形状は、図1に示す第1実施形態は同じである。
かかる第2実施形態の構成によれば、可動部3の下面側にミラーを設けた場合に、規制部7の厚さが薄いために、光ビームの走査角度範囲を第1実施形態と比較して広くできる利点がある。
次に、第2実施形態のプレーナ型アクチュエータの製造工程を図7に基づいて説明する。尚、図7は、図1のA−O−Bに沿った断面で示す。
第1実施形態と同様のSOI基板100を準備し、SOI基板100の両面に、第1実施形態と同様に例えば1μmのSiO2の熱酸化膜101a,101bを形成する(工程(a))。
次に、固定部1部分をレジストでマスクし、RIE(Reaction Ion Etching)装置等によるドライエッチングやフッ酸系のウェットエッチングによりシリコン支持基板層100c側の熱酸化膜101bをエッチングして除去する。その後、固定部1部分と、リリース用孔8部分を除いた規制部7部分とをレジスト110でマスクし、RIE装置を用いてシリコン支持基板層100cを200μmエッチングする(工程(b))。
次に、レジスト110を除去した後、熱酸化膜101bをマスクとしてRIE装置を用いてシリコン支持基板層100cを200μmエッチングする。この際、埋め込み酸化膜100bがエッチストップ層となる((工程(c))。
次に、シリコン活性層100a側の熱酸化膜101aを保護した後、フッ酸系のウェットエッチングにより、シリコン支持基板層100c側の熱酸化膜101bと埋め込み酸化膜100bを等方性エッチングする。これにより、固定部1の下面と段違い形状の固定部1より厚さの薄い規制部7が形成される(工程(d))。
その後の駆動コイル4の形成工程は、図5に示す第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図8に、第3実施形態を示す。本実施形態は、2次元タイプの電磁駆動プレーナ型アクチュエータに適用した場合の実施形態である。
図8において、2次元タイプのプレーナ型アクチュエータは、固定部1に外側トーションバー2Aで回動可能に支持した枠状の外側可動部3Aと、該外側可動部3Aに前記外側トーションバー2Aと軸方向が直交する内側トーションバー2Bで回動可能に支持した内側可動部3Bとを備える。また、図示しないが、外側可動部3Aには電極端子5A,5Bに接続する外側駆動コイルが設けられ、内側可動部3Bには電極端子9A,9Bに接続する内側駆動コイルが設けられる。そして、外側トーションバー2Aの軸方向と平行な外側可動部3Aの両対辺部の駆動コイル部分と、内側トーションバー2Bの軸方向と平行な内側可動部3Bの両対辺部の駆動コイル部分とに、それぞれ図1に示すようにして配置した永久磁石等の静磁界発生手段(図示省略)により静磁界を作用する構成である。
そして、本実施形態では、外側トーションバー2Aの下方に、外側及び内側可動部3A,3Bの上下方向の移動を規制する図1と同様の規制部7を、固定部1に半導体基板で一体に形成する構成である。これにより、2次元タイプのプレーナ型アクチュエータにおける外側及び内側可動部3A,3Bの上下方向の移動を規制でき、2次元タイプのプレーナ型アクチュエータの耐久性を向上できる。また、1次元タイプより更に高精度の規制部の位置合わせが要求される2次元タイプのプレーナ型アクチュエータでも、1次元タイプと同様にして規制部7を容易に設けることができる。
尚、規制部7の形状は、1次元タイプ及び2次元タイプ共に上述した実施形態に限定されず、例えば固定部1の下面側から見た場合に、図9や図10に示すような形状でもよい。また、言うまでもなく、図9及び図10の形状において、規制部7を固定部より薄い段付き形状としてもよい。更に、規制部7は、トーションバー2が上下方向に移動したときにトーションバー2が当接してその移動が規制できればよく、トーションバー2の幅より狭い形状でもよい。
次に、第2の発明に係るプレーナ型アクチュエータの実施形態について説明する。
図11に、第2の発明の実施形態の断面図を示す。尚、図1と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
図11において、本実施形態のプレーナ型アクチュエータは、固定部1、トーションバー2及び可動部3を半導体基板で一体形成し、駆動コイル4、電極端子5A,5Bを備える図1と同様の構成のアクチュエータ本体10と、規制部11を突設形成した部材として例えばガラス基板12とを備えて構成されている。尚、図示しないが、アクチュエータ本体10に静磁界を作用する図1と同様に配置された静磁界発生手段が設けられていることは言うまでもない。
前記ガラス基板12は、図12に示すように、アクチュエータ本体10のトーションバー2及び可動部3より厚く枠状に形成された固定部1の下面形状と対応する枠部12Aの内側に、規制部12Bがアクチュエータ本体10の固定部1内側に嵌合可能に突設形成されている。
かかる構成のアクチュエータは、アクチュエータ本体10下面の固定部1内側にガラス基板12の規制部12B部分を嵌合し、アクチュエータ本体10下面側にガラス基板12を貼り合わせる。これにより、ガラス基板12の規制部12Bが、アクチュエータ本体10のトーションバー2下方に位置し、トーションバー2及び可動部3の上下方向の移動を規制するようになる。
かかる実施形態によれば、ガラス基板12をアクチュエータ本体10に嵌め込むだけで、規制部12Bを所定の適切な位置に配置できるので、従来のような規制部12Bの位置合わせ作業が不要になる。
規制部の形状は、上記実施形態に限らず、例えば図13のようにL字状に形成してもよく、図14のように図12のものより幅の狭い形状でもよく、トーションバー2の移動を規制できる形状であればどのような形状でもよい。
尚、上記の各実施形態では、規制部を、アクチュエータ下面側に設ける構成を示したが、アクチュエータの上面側に設けてもよく、また、アクチュエータの上下面の両方に設けてもよい。
また、本発明は、上述した電磁駆動タイプのプレーナ型アクチュエータだけでなく、静電駆動タイプ、圧電駆動タイプ等、あらゆるプレーナ型アクチュエータに適用できる。
第1の発明に係るプレーナ型アクチュエータの第1実施形態を示す平面図 第1実施形態の裏面側を示す平面図 第1実施形態のトーションバー付近を示す斜視図 第1実施形態のアクチュエータの製造工程を示す説明図 図4に続く製造工程を示す説明図 第1の発明に係る第2実施形態のトーションバー付近の裏面側を示す斜視図 第2実施形態のアクチュエータの製造工程を示す説明図 第1の発明に係る第3実施形態を示す2次元タイプのアクチュエータの裏面側を示す平面図 別の形状の規制部を設けたアクチュエータの裏面側を示す平面図 更に別の形状の規制部を設けたアクチュエータの裏面側を示す平面図 第2の発明に係るプレーナ型アクチュエータの実施形態を示す断面図 規制部を突設形成したガラス基板の斜視図 別の形状の規制部を突設形成したガラス基板の斜視図 更に別の形状の規制部を突設形成したガラス基板の斜視図
符号の説明
1 固定部
2,2A,2B トーションバー
3,3A,3B 可動部
4 駆動コイル
5A,5B,9A,9B 電極端子
6A,6B 永久磁石
7,12B 規制部
10 アクチュエータ本体
12 ガラス基板

Claims (6)

  1. 可動部と、該可動部を固定部に対して回動可能に軸支するトーションバーとを、半導体基板に一体形成し、前記可動部を前記トーションバーの軸回りに駆動する駆動手段を備える構成のプレーナ型アクチュエータにおいて、
    前記トーションバー部分が当接可能な位置で前記可動部の上下方向の移動を規制する規制部を、前記半導体基板に一体形成したことを特徴とするプレーナ型アクチュエータ。
  2. 前記規制部は、前記トーションバーの上方側及び下方側の少なくとも一方側に設ける構成とした請求項1に記載のプレーナ型アクチュエータ。
  3. 前記規制部は、前記固定部の表面と段違いに前記固定部より薄く形成する構成とした請求項1又は2に記載のプレーナ型アクチュエータ。
  4. 前記可動部を半導体基板に形成する工程と、該可動部を固定部に対して回動可能に軸支するトーションバーを前記半導体基板に形成する工程と、前記可動部を前記トーションバーの軸回りに駆動する駆動手段を形成する工程と、前記トーションバー部分が当接可能な位置で前記可動部の上下方向の移動を規制する規制部を前記半導体基板に形成する工程と、を備えることを特徴とするプレーナ型アクチュエータの製造方法。
  5. 前記規制部を半導体基板に形成する工程は、SOI半導体基板の前記規制部形成部位に複数の孔を形成した後、該複数の孔を介してSOI半導体基板の埋め込み酸化膜をエッチング除去し、前記トーションバー部分との間に隙間を形成して前記規制部を形成するようにした請求項4に記載のプレーナ型アクチュエータの製造方法。
  6. 可動部と、該可動部を固定部に対して回動可能に軸支するトーションバーとを、半導体基板に一体形成し、前記可動部を前記トーションバーの軸回りに駆動する駆動手段を備える構成のプレーナ型アクチュエータにおいて、
    前記トーションバー部分が当接可能な位置で前記可動部の上下方向の移動を規制する規制部を枠の内側に突設形成した枠状部材を、前記可動部及びトーションバーより厚い枠状の前記固定部が形成された前記半導体基板の前記固定部表面に、前記規制部部分を前記固定部内側に嵌合して貼り合わせる構成としたことを特徴とするプレーナ型アクチュエータ。
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