JP2006072109A - 観察方法および観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 試料の動きに合わせてリアルタイムに観察光学系を動作させることなく、画像に発生するブレを低減し、見やすい観察画像を得る。
【解決手段】 試料の観察対象部位Bの観察に先立って、所定の時間範囲にわたり、観察対象部位Bを含む観察範囲の試料表面を撮像し、取得された試料表面の画像Gを処理して複数の特徴点を抽出し、抽出された各特徴点の前記時間範囲にわたる動作軌跡Qを算出し、観察対象部位Bに配される特徴点の動作軌跡Qが最も短くなる位置に観察光学系の光軸を配置する観察方法を提供する。
【選択図】 図5

Description

この発明は、生体等の試料を生きたまま(in vivo)観察するための観察方法および観察装置に関するものである。
近年、光学顕微鏡を用いて蛍光プローブによるイオン濃度、膜電位などの可視化が行われるようになっており、例えば、神経細胞などの生体機能観察、特に動的挙動の観察が行われるようになっている。
このような動的挙動を観察するものとしては、顕微鏡写真撮影装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−275539号公報
しかしながら、このような従来の顕微鏡写真撮影装置は、試料としての生体の動的な挙動に合わせて写真を撮影するものであるが、カメラの焦点距離を一定に保ちながら、試料の動的な挙動の内の、ピントの合う静止状態を選択的に撮影するものであるため、得られる画像は細切れになり、特に、動いている状態の試料の様子を観察することができないという問題がある。
また、現実に生きたままの試料の動いている状態を観察しようとする場合、呼吸動作、拍動等の脈動によって、試料が3次元的に動くために、画像にブレが生じてしまう不都合がある。画像のブレは、特に、カメラの光軸に対して交差する方向に試料が動いてしまう場合に発生する。しかしながら、試料の動きに合わせてリアルタイムにカメラを含む観察光学系の光軸を移動させることは、装置を複雑化させてしまう不都合があるとともに、特に、試料の拡大観察を行う顕微鏡装置の場合には非現実的である。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、試料の動きに合わせてリアルタイムに観察光学系を動作させることなく、画像に発生するブレを低減し、見やすい観察画像を得ることができる観察方法および観察装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、観察光学系による観察対象部位の観察に先立って、所定の時間範囲にわたり、観察対象部位を含む観察範囲の試料表面を撮像し、取得された試料表面の画像を処理して複数の特徴点を抽出し、抽出された各特徴点の前記時間範囲にわたる動作軌跡を算出し、観察対象部位に配される特徴点の動作軌跡が最も短くなる位置に観察光学系の光軸を配置する観察方法を提供する。
本発明によれば、観察光学系による観察に先立って、試料表面の画像における観察対象部位に配される特徴点の所定時間範囲にわたる動作軌跡が最も短くなる位置に観察光学系の光軸を配置するので、観察光学系による観察時には、試料の観察対象部位が観察光学系の光軸方向に沿って移動するように、試料と観察光学系との相対位置関係を設定することができる。観察光学系の光軸方向に沿う試料の動きに対しては、観察光学系の被写界深度を大きくしたり、オートフォーカスを採用することにより、ピントを合わせた状態に保持することが可能である。これにより、観察光学系により取得される画像のブレを低減し、観察対象部位の観察を容易にすることができる。
また、本発明は、観察対象部位を含む観察範囲の試料表面を所定の時間範囲にわたり撮像する撮像部と、該撮像部により取得された試料表面の画像を処理して複数の特徴点を抽出する特徴点抽出部と、抽出された各特徴点の前記時間範囲にわたる動作軌跡を算出する動作軌跡算出部と、試料表面を観察する観察光学系と、前記試料表面に対する該観察光学系の光軸の方向を変化させる光軸方向変更部と、該光軸方向変更部の動作を制御する制御部とを備え、該制御部が、観察光学系による観察に先立って、前記動作軌跡算出部により算出された観察対象部位に配される特徴点の動作軌跡が最も短くなる位置に観察光学系の光軸を配置するよう光軸方向変更部を制御する観察装置を提供する。
本発明によれば、撮像部により撮像された所定の時間範囲にわたる試料表面の画像が、特徴点抽出部の作動により処理されて、試料表面の画像内から複数の特徴点が抽出される。動作軌跡算出部は、抽出された特徴点の動作を所定の時間範囲にわたって追跡することにより、各特徴点の動作軌跡を算出する。動作軌跡は、撮像部の光軸に対して直交する方向への各特徴点の移動量を表すため、試料に対して撮像部の光軸を変化させると各特徴点の動作軌跡の長さが変化する。そこで、制御部の作動により、動作軌跡算出部により算出された観察対象部位に配される特徴点の動作軌跡が最も短くなる位置に、観察光学系の光軸を配置するよう光軸方向変更部を作動させることにより、観察対象部位が、主として観察光学系の光軸に沿う方向のみに変位するようになる。この状態で、観察光学系による観察を行うことにより、ブレの少ない画像を得ることができる。
また、本発明は、観察対象部位を含む観察範囲の試料表面を所定の時間範囲にわたり撮像する撮像部を備える観察光学系と、前記撮像部により取得された試料表面の画像を処理して複数の特徴点を抽出する特徴点抽出部と、抽出された各特徴点の前記時間範囲にわたる動作軌跡を算出する動作軌跡算出部と、前記撮像部により取得された試料表面の画像と、前記動作軌跡算出部により算出された各特徴点の動作軌跡とを重ね合わせて表示する画像表示部とを備える観察装置を提供する。
本発明によれば、観察光学系の撮像部の作動により試料表面の画像が撮像され、特徴点抽出部の作動により、取得された試料表面の画像が処理されて複数の特徴点が抽出され、動作軌跡算出部の作動により各特徴点の所定の時間範囲にわたる動作軌跡が算出される。画像表示部は、撮像部により取得された試料表面の画像と動作軌跡算出部により算出された特徴点の動作軌跡とを重ね合わせて表示するので、観察者は、画像表示部上において、これから観察しようとする観察対象部位がどの方向にどれだけ移動しているのかを確認することができる。そして、観察対象部位の移動軌跡が小さくなるように、観察光学系の光軸を移動させた後に、観察光学系によって観察を行うことにより、ブレの小さい観察対象部位の画像を得ることが可能となる。
本発明によれば、観察光学系による観察に先立って、試料の観察対象部位が観察光学系の光軸に対して交差する方向に移動しない位置に設定されるので、試料の動きに合わせてリアルタイムに観察光学系を動作させることなく、画像に発生するブレを低減し、見やすい観察画像を得ることができるという効果を奏する。
以下、本発明の第1の実施形態に係る観察装置および観察方法について、図1〜図6を参照して説明する。
本実施形態に係る観察装置1は、図1および図2に示されるように、観察対象である生体Aを載置するステージ2と、ステージ2に対向配置される測定ヘッド3と、レーザ光源4および光検出器5を備える光学ユニット6と、これら測定ヘッド3と光学ユニット6とを接続する光ファイバ7と、測定ヘッド3の姿勢を変更可能に支持する姿勢変更機構8と、姿勢変更機構8の動作を制御する制御装置9とを備えている。
前記ステージ2は、ベース10に対して該ステージ2を鉛直軸線C1回りに回転させるステージ回転機構2aを備えている。測定ヘッド3を固定し、ステージ回転機構2aを作動させることで、生体Aを全周にわたって異なる角度方向から観察することができるようになっている。
前記測定ヘッド3は、ステージ2に対向する先端に配置された対物光学系11と、該対物光学系11を取り付ける筐体12内に配置されたコリメート光学系13、光走査部14、瞳投影光学系15および結像光学系16を備えている。コリメート光学系13は光ファイバ7により伝播されてきたレーザ光を平行光に変換するようになっている。光走査部14は図中には模式的に示しているが、例えば、2枚のガルバノミラーを直交する2軸回りにそれぞれ揺動させることでコリメート光学系13からの平行光を2次元的に走査させることができるようになっている。
前記瞳投影光学系15は光走査部14により走査されたレーザ光を集光させて中間像を結像させるようになっている。前記結像光学系16は、中間像を結像したレーザ光を集光させて平行光に変換するようになっている。
前記対物光学系11は、ステージ2に搭載された生体Aに近接して配置され、結像光学系16からの平行光を集光して生体Aの表面あるは生体Aの内部組織に設定した焦点位置に再結像させるようになっている。
また、測定ヘッド3内には、瞳投影光学系15から光走査部14側に戻る戻り光の光路中に挿脱可能に配されるミラー17と、該ミラー17が光路中に挿入されたときに、該ミラー17により対物光学系11の光軸C2に沿って照明光を入射させる照明光学系18と、ミラー17により反射された生体Aからの戻り光を撮像する撮像光学系19とを備えている。
照明光学系18は、LED等の光源18aと、光源18aから発せられた光を平行光にするコリメートレンズ18bと、平行光に変換された光源18aからの光をミラー17に入射させるハーフミラー18cとを備えている。撮像光学系19は、集光レンズ19aとCCDカメラ19bとを備えている。
さらに、測定ヘッド3には、生体A表面までの距離を測定する距離センサ20と、該距離センサ20からの出力に応じて焦点位置を調節するようコリメート光学系13を光軸方向に移動させるオートフォーカス機構21とが備えられている。
前記光学ユニット6はレーザ光源4から発せられたレーザ光を平行光に変換するコリメートレンズ22と、該レーザ光を反射するとともに光学ユニット6に戻ってきた戻り光を透過させるダイクロイックミラー23と、該ダイクロイックミラー23によって反射されたレーザ光を光ファイバ7の端面7aに集光させる集光レンズ24と、ダイクロイックミラー23を透過した戻り光を光検出器5に集光する集光レンズ25とを備えている。光検出器5は、例えば、光電子増倍管である。光検出器5には、制御装置9内の画像処理装置(図示略)を介してモニタ26が接続され、撮像された画像がモニタ26に表示されるようになっている。
前記光ファイバ7は、前記光学ユニット6および測定ヘッド3に接続され、光学ユニット6から送られるレーザ光を伝播して測定ヘッド3内に入射させるとともに、測定ヘッド3から戻る戻り光を伝播して光学ユニット6内に入射させるようになっている
前記姿勢変更機構8は、例えば、水平軸線C3回りに回転可能な回転アーム27と、該回転アーム27の先端に取り付けられ回転アーム27の長手方向に沿う方向およびそれに直交する方向にそれぞれ測定ヘッド3を移動させる2軸の直動機構28とを備えている。
回転アーム27は、モータ29によって、鉛直面内において揺動可能に設けられている。直動機構28は、例えば、モータ30と、ボールネジ31と、図示しないリニアガイドによって支持されボールネジ31によって直線移動させられるスライダ32とを備えている。
前記制御装置9は、前記CCDカメラ19bに接続され、所定の時間間隔をあけて少なくとも2枚の画像を取得するようになっている。CCDカメラ19bにより最初の画像が取得されると、制御装置9は、まず、取得された画像においてその特徴点を複数抽出するようになっている。特徴点は、例えば、画像中の輝度が所定値より高い画素である。所定範囲内に所定値より高い画素が複数存在する場合には、その範囲内においては最も輝度が高い画素を特徴点として抽出するようになっている。
次いで、制御装置9は、抽出された画像中の特徴点が、取得された複数の画像間において、どのように移動したのかを示す、各特徴点の動作軌跡を計算するようになっている。CCDカメラ19bにより撮像する画像数が、例えば、2枚の場合には、その2枚の画像を重ねて、対応する特徴点どうしを結ぶことにより動作軌跡が計算される。そして、画像中における観察対象部位、例えば、画像の中心位置近傍における動作軌跡が最も短くなるように、姿勢変更機構8を作動させるようになっている。
このように構成された本実施形態に係る観察装置1による観察方法について以下に説明する。
本実施形態に係る観察装置1により、マウス等の実験小動物のような生体Aを生きたままで観察する場合には、まず、測定ヘッド3内において、光走査部14と瞳投影光学系15との間にミラー17を挿入して、光源18aからの光を、コリメートレンズ18b、ハーフミラー18c、ミラー17、瞳投影光学系15、結像光学系16および対物光学系11を介して生体Aに照射し、対物光学系11、結像光学系16、瞳投影光学系15、ミラー17、ハーフミラー18cを介して戻る生体Aからの戻り光を集光レンズ19aにより集光してCCDカメラ19bにより撮像する。
撮像は、例えば、時間間隔をあけて2回行われる。そして、制御装置9の作動により、CCDカメラ19bによって撮像された2枚の画像中の対応する特徴点が抽出され、その動作軌跡が計算される。
具体的には、撮像された2枚の画像Gにおいて所定値以上の輝度を有する画素を特徴点Pとして、図3に示されるように抽出する。ここでは、説明の容易のために画像Gを視覚的に示すが、本実施形態においては、この過程の画像をモニタ26に表示する必要は必ずしもなく、計算上において行えばよい。図中、符号Bは観察対象部位である。そして、2枚の画像Gを図4に示されるように重ね合わせ、対応する特徴点P1,P2の中心点どうしを図5に示されるように接続することにより、動作軌跡Qを算出することができる。
図5においては、観察対象部位B内における動作軌跡Qは、画像G中の最も短い動作軌跡ではなく、生体Aは、観察対象部位Bにおいて対物光学系11の光軸C2に対して交差する方向に移動していることになる。このまま観察作業を行うと、観察対象部位Bの画像においてブレが生ずることになるので、計算された複数の特徴点Pにおける動作軌跡Qの内、観察対象部位Bにおける動作軌跡Qが最も短くなるように、姿勢変更機構8が作動させられる。
本実施形態においては姿勢変更機構8は、回転アーム27と2軸の直動機構28とから構成されているため、対物光学系11の焦点位置を固定したままの状態で、回転アーム27の回転面に平行な平面内において測定ヘッド3の光軸C2の角度を、任意に調節することができる。また、それ以外の方向に、測定ヘッド3の光軸C2の角度を変更したい場合には、ステージ回転機構2aの作動により、ステージを鉛直軸線回りに回転させる。これにより、生体Aに対して任意の3次元方向に光軸C2の姿勢を調節することが可能となる。
そして、これにより、観察対象部位Bにおける特徴点Pが移動しないように測定ヘッド3の光軸C2の姿勢が調節され、3次元的に変位している生体Aは、当該観察対象部位Bにおいては測定ヘッド3の光軸C2に沿う方向にのみ変位するようになる。
この状態で、測定ヘッド3内において、光走査部14と瞳投影光学系15との間からミラー17を抜き出して、光学ユニット6を作動させ、レーザ光源4からレーザ光を出射すると、出射されたレーザ光が、コリメートレンズ22、ダイクロイックミラー23および集光レンズ24を経て光ファイバ7の端面7aに集光されて入射される。
光ファイバ7内に入射されたレーザ光は、光ファイバ7内を伝播させられて測定ヘッド3に伝達され、測定ヘッド3内のコリメート光学系13、光走査部14、瞳投影光学系15、結像光学系16および対物光学系11を経て、生体A内に設定された焦点位置に結像される。レーザ光が照射されることにより生体Aの内部組織において発生した蛍光は、対物光学系11、結像光学系16、瞳投影光学系15、光走査部14およびコリメート光学系13を介して光ファイバ7内を伝播して戻り、光学ユニット6の集光レンズ24によって平行光に変換された後に、ダイクロイックミラー23を通過させられて集光レンズ25により光検出器5に入射される。光検出器5における検出信号は、制御装置9に送られ、画像処理されて蛍光画像としてモニタ26に表示されることになる。
この場合において、本実施形態に係る観察装置1によれば、観察対象部位Bの観察に先立って、制御装置9により、観察対象部位Bが光軸C2方向にのみ変位するように、生体Aに対して測定ヘッド3の光軸C2方向が設定されるので、観察中に光軸C2を固定したままの状態に維持することができ、ブレを抑えた蛍光画像を得ることができる。また、距離センサ20の作動によって、生体A表面の測定ヘッド3の光軸C2方向に沿う変位を検出し、それに応じてオートフォーカス機構21を作動させるだけで、観察対象部位Bに対してピントを合わせた状態に維持することができる。したがって、鮮明な蛍光画像を得ることができるという利点がある。なお、共焦点効果を利用して生体A内部を撮像する場合には、距離センサ20の検出する表面位置と対物光学系11の焦点位置とをずらしておくことにより、生体A内部の所定の深さ位置に焦点位置を固定した状態で共焦点観察を行うことが可能となる。
このように、本実施形態に係る観察装置1によれば、例えば、マウスのような生体Aの観察対象部位Bが、呼吸動作等の周期的な変位を伴う場合においても、観察に先立って、予めその観察対象部位Bの3次元的な変位方向に測定ヘッド3の光軸C2を沿わせて固定しておくので、生体Aの変位による画像Gのブレを極力抑えることができる。そして、光軸C2方向に沿う観察対象部位Bの変位に対しては、オートフォーカス機構21により、常に焦点位置を観察対象部位Bに一致させた状態に維持することができる。その結果、ブレおよびボケのない鮮明な画像Gが得られることになる。
なお、上記実施形態においては、CCDカメラ19bへの光路と光学ユニット6への光路とをミラー17の挿脱により切り替える構造を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、CCDカメラ19bへの切替時に、倍率の小さな対物光学系に同時に切り替えることにより、測定ヘッド3の光軸C2合わせ作業時には、比較的広い範囲を撮像してその動作軌跡Qを確認し、光学ユニット6を用いた観察時には、倍率の大きな対物光学系11に切り替えることで、狭い範囲に限定した観察対象部位Bの拡大観察を行うことができる。
また、上記実施形態においては、測定ヘッド3の光軸C2の姿勢を変更する機構として、回転アーム27と2軸の直動機構28とからなる姿勢変更機構8および鉛直軸線回りに回転可能なステージ2を採用したが、これに代えて、他の任意の軸構成を有するマニピュレータを採用することができる。
また、時間間隔をあけて撮像した2枚の画像を用いて動作軌跡を算出する場合を例に挙げて説明したが、これに代えて、3以上の画像、あるいは動画を用いて動作軌跡を算出することにしてもよい。
次に、この発明の第2の実施形態に係る観察装置および観察方法について、図5〜図8を参照して以下に説明する。
なお、本実施形態の説明においては、上述した第1の実施形態に係る観察装置1と構成を共通とする箇所に同一符号を付して説明を簡略化する。
本実施形態に係る観察装置40は、姿勢変更機構8を自動的に制御する制御装置9に代えて、図7に示されるように、姿勢変更機構8を手動により操縦するための操縦装置41を備えた制御装置42を備えている。操縦装置41は、マウス、ジョイスティック等の任意の入力手段により構成されている。
制御装置42は、内部に画像処理装置43を備えている。画像処理装置43は、図8に示されるように、CCDカメラ19bにより取得された生体Aの画像情報S1を記憶する画像記憶部44と、取得された画像情報S1を処理して複数の特徴点Pを抽出して特徴点情報S2を出力する特徴点抽出部45と、抽出された各特徴点Pの動作軌跡Qを算出して、動作軌跡情報S3を出力する動作軌跡算出部46と、CCDカメラ19bにより取得された生体Aの画像と、算出された各特徴点Pの動作軌跡Qとを重ね合わせる画像合成部47とを備えている。画像処理装置43の画像合成部47から出力された画像信号S4はモニタ26に送られて表示されるようになっている。
操縦装置41は、測定ヘッド3の光軸C2を所望の角度方向に移動させることができるようになっている。
このように構成された本実施形態に係る観察装置40によれば、図5に示されるように、CCDカメラ19bにより撮像された画像Gとともに各部の動作軌跡Qがモニタ26に表示される。観察者は、モニタ26の画像を見ながら、操縦装置41を操作することにより、モニタ26の画像G上の動作軌跡Qの変化を確認できる。モニタ26の画像G上に現れている観察対象部位Bにおける動作軌跡Qが長いときには、測定ヘッド3の光軸C2が生体Aの表面の動作方向に対して傾斜していることになり、動作軌跡Qが短いときには、測定ヘッド3の光軸C2が生体Aの表面の動作方向に近い方向に配されていることがわかる。
したがって、観察者は、操縦装置41を操作してモニタ26の画像G上の動作軌跡Qが短くなるように、測定ヘッド3の光軸C2の姿勢を調節することができる。
このようにして、測定ヘッド3の光軸C2が生体Aの変位方向に沿う方向に配置された後に、光学ユニット6による観察に切り替えて、観察を行うことにより、ブレのない蛍光画像を撮像することができる。
本発明の第1の実施形態に係る観察装置を示す正面図である。 図1の観察装置を示す側面図である。 図1の観察装置の測定ヘッドの姿勢変更手順の説明図であり、画像中に抽出された特徴点を示す図である。 図1の観察装置の測定ヘッドの姿勢変更手順の説明図であり、2枚の画像における特徴点の変位を示す図である。 図4の特徴点どうしを接続した姿勢変更前の動作軌跡を示す図である。 姿勢変更後の動作軌跡を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る観察装置を示す正面図である。 図7の観察装置の画像処理装置を説明するブロック図である。
符号の説明
A 生体(試料)
B 観察対象部位
C2 光軸
G 画像
P,P1,P2 特徴点
Q 動作軌跡
1,40 観察装置
2 ステージ(光軸方向変更部)
3 測定ヘッド(観察光学系)
8 姿勢変更機構(光軸方向変更部)
9 制御装置(制御部)
11 対物光学系(観察光学系)
19 撮像光学系(撮像部)
26 モニタ(画像表示部)
45 特徴点抽出部
46 動作軌跡算出部
47 画像合成部(画像表示部)

Claims (3)

  1. 試料の観察対象部位の観察に先立って、
    所定の時間範囲にわたり、観察対象部位を含む観察範囲の試料表面を撮像し、
    取得された試料表面の画像を処理して複数の特徴点を抽出し、
    抽出された各特徴点の前記時間範囲にわたる動作軌跡を算出し、
    観察対象部位に配される特徴点の動作軌跡が最も短くなる位置に観察光学系の光軸を配置する観察方法。
  2. 観察対象部位を含む観察範囲の試料表面を所定の時間範囲にわたり撮像する撮像部と、
    該撮像部により取得された試料表面の画像を処理して複数の特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
    抽出された各特徴点の前記時間範囲にわたる動作軌跡を算出する動作軌跡算出部と、
    試料表面を観察する観察光学系と、
    前記試料表面に対する該観察光学系の光軸の方向を変化させる光軸方向変更部と、
    該光軸方向変更部の動作を制御する制御部とを備え、
    該制御部は、観察光学系による観察に先立って、前記動作軌跡算出部により算出された観察対象部位に配される特徴点の動作軌跡が最も短くなる位置に観察光学系の光軸を配置するよう光軸方向変更部を制御する観察装置。
  3. 観察対象部位を含む観察範囲の試料表面を所定の時間範囲にわたり撮像する撮像部を備える観察光学系と、
    前記撮像部により取得された試料表面の画像を処理して複数の特徴点を抽出する特徴点抽出部と、
    抽出された各特徴点の前記時間範囲にわたる動作軌跡を算出する動作軌跡算出部と、
    前記撮像部により取得された試料表面の画像と、前記動作軌跡算出部により算出された各特徴点の動作軌跡とを重ね合わせて表示する画像表示部とを備える観察装置。
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