JP5311195B2 - 顕微鏡装置 - Google Patents

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本発明は、対象物にライン状の照明光を投光する投光光学系と、ライン状の照明光によって生じる光を受光して検出器上に結像させる検出光学系と、ライン状の照明光を走査する走査手段と、を備え、走査手段によりライン状の照明光を走査することで得られる平面上の画像情報を検出器からの信号に基づいて取得する顕微鏡装置に関する。
顕微鏡観察において、生体の深部観察を行う際には、焦点面以外からの戻り光の影響により、画像のSNは劣化する。この現象はたとえ共焦点顕微鏡を用いたとしても充分取り除くことはできていない。
この、問題点を解消するための技術(USP5,973,828、USP5,969,854、USP6,423,956、DE4326473)が提案されている。
これらの技術では、二つの対物レンズを用いて、それぞれの焦点領域が交差するように配置することと共焦点顕微鏡技術を組み合わせるによって、それらの交差領域のみの情報が得られることにより、水平分解能は少々悪くなるが、主として深度方向の分解能を向上させるものである(USP5,973,828の図2参照)。
また、これらの構成を比較的低NAのレンズで構成した場合には次の効果があることが非特許文献2に記載されている。
(1)光軸方向の分解能が向上する。
(2)NAが小さいため、生体深部観察においても収差が発生しにくい。
(3)小さい径のものが製作しやすい。
(4)WDを長くできて深部観察に適する。
(5)二つの光路が別々のため、深部観察を行っても観察面以外からの戻り光などのノイズ光の影響を受けにくい。
また、USP5,973,828の図7には、二つの対物レンズの位置関係を保ったまま焦点位置を走査する走査機構が開示されている。また、非特許文献1、非特許文献2には、対象物をステージ等で移動させて走査する方法が開示されている。
米国特許第5,973,828号明細書 米国特許第5,969,854号明細書 米国特許第6,423,956号明細書 独国特許第4326473号明細書 「Confocal microscope with large field and working distance」, Applied Optics, Vol.38, No.22, pp.4870 「Dual-axis confocal microscope for high-resolution in vivo imaging」,Optics Letters,Vol.28,No.6,pp414
しかしながら、角度のついた二つの対物レンズを通る光の焦点の位置関係を保ったまま焦点位置を走査する機構は複雑な上に、走査に時間がかかることが考えられる。また、ステージ等を移動させて走査する方法を適用する場合も、実際には極めて長時間の走査時間がかかると考えられる。
本発明の目的は、照明光を容易に走査でき、生体深部の観察に適した顕微鏡装置を提供することにある。
本発明の顕微鏡装置は、対象物にライン状の照明光を投光する投光光学系と、前記ライン状の照明光によって生じる光を受光して検出器上に結像させる検出光学系と、前記ライン状の照明光を走査する走査手段と、を備え、走査手段により前記ライン状の照明光を走査することで得られる平面上の画像情報を前記検出器からの信号に基づいて取得する顕微鏡装置において、前記投光光学系の対物レンズの主軸と、前記検出光学系の対物レンズの主軸とが一定の角度で交わるとともに、前記検出器は、前記ライン状の照明光によって生じる前記光の当該ライン上における強度分布を検出し、前記投光光学系の対物レンズと前記検出光学系の対物レンズとが共通の駆動部に取り付けられ、前記走査手段は、前記駆動部を走査幅だけ走査方向に移動させることにより、前記投光光学系の対物レンズと前記検出光学系の対物レンズとの相対位置関係を維持するとともに、前記投光光学系の対物レンズの主軸と前記検出光学系の対物レンズの主軸とがなす一定の角度を保持した状態で、前記照明光を走査することを特徴とする。
この顕微鏡装置によれば、投光光学系の対物レンズの主軸と、検出光学系の対物レンズの主軸とが一定の角度で交わるとともに、検出器は、ライン状の照明光によって生じる光の当該ライン上における強度分布を検出するので、照明光を容易に走査でき、生体深部の観察に適した顕微鏡装置を得ることができる。

前記ライン状の照明光によって生じる前記光は前記対象物からの蛍光であってもよい。
前記ライン状の照明光によって生じる前記光は前記対象物からの反射光または散乱光であってもよい。
前記角度が90度であってもよい。
前記角度が30度〜180度の範囲にあってもよい。
前記投光光学系は近赤外レーザ光を照射してもよい。
前記投光光学系は平行光をシリンドリカルレンズに入射させることで前記ライン状の照明光を投光してもよい。
前記ライン状の照明光が、前記検出光学系の焦点面上にあってもよい。
前記投光光学系はスリットを前記対称物に結像させることによって前記ライン状の照明光を投光してもよい。
前記投光光学系の焦点面と前記検出光学系の焦点面とが交差する線上に前記ライン状の照明光を照射してもよい。
前記走査手段は、前記ライン状の照明光を前記ラインに対して垂直方向に走査してもよい。
前記走査手段は、前記投光光学系および前記検出光学系の全部または一部を移動させることにより前記照明光を走査してもよい。
前記検出光学系の結像面にスリットを配置してもよい。
前記検出器がラインセンサであってもよい。
前記検出器が2次元センサであり、前記走査手段による走査と同期して前記2次元センサを検出光に合わせて移動させてもよい。
本発明の顕微鏡装置によれば、投光光学系の対物レンズの主軸と、検出光学系の対物レンズの主軸とが一定の角度で交わるとともに、検出器は、ライン状の照明光によって生じる光の当該ライン上における強度分布を検出するので、照明光を容易に走査でき、生体深部の観察に適した顕微鏡装置を得ることができる。
以下、本発明による顕微鏡装置の実施形態について説明する。
以下、図1〜図3を参照して実施例1の顕微鏡装置について説明する。
図1は、実施例1の顕微鏡装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施例の顕微鏡装置の光学ヘッド1には、図示しない光源からの光を導く光ファイバ2が配置されている。ここで光源の光は、生体の深部観察のため近赤外光が望ましく、光ファイバ2はシングルモードファイバのように、コア径が小さいものが望ましい。光ファイバ2の前方にはコリメートレンズ3がある。
さらに、光学ヘッド1には、反射ミラー4、シリンドリカルレンズ5、開口窓6、対物レンズ8、ミラー9、結像レンズ10が光路に沿って配置されている。
シリンドリカルレンズ5はY方向の軸(図1において紙面に垂直な軸)を有する円筒面から構成されている。ここでシリンドリカルレンズ5に対して、その主軸に沿って平行光を導入した際に形成されるライン状の集光7のほぼ中点(ライン幅の中点)に、対物レンズ8の物体側焦点が来るように、各光学部品が配置されている。
対物レンズ8のNAは比較的小さいものが使用されている。さらにラインCCD11は図1に示すように結像レンズ10の集光位置に配置されている。ここでラインCCD11の画素はY方向(図1において紙面に垂直な方向)に配列されている。
図1に示すように、光学ヘッド1は2軸ステージ12によってX方向とZ方向に移動可能とされている。
さらに、ラインCCD11および2軸ステージ12は破線で示す信号線を介してコントローラ15に接続されており、またコントローラ15にはモニタ16が接続されている。
次に、本実施例の顕微鏡装置の動作について説明する。
光源からの近赤外光は光ファイバ2の先端から発せられた後、コリメータレンズ3で平行光に変換され、ミラー4で反射した後にシリンドリカルレンズ5の作用によって、開口窓6を透過した後にライン状の集光7となる。ここで集光7はY方向(図1において紙面に垂直な方向)に延びるライン状となる。
図2は集光点を模式的に示す図である。
図2に示すように、集光7は対物レンズ8の焦点面8A上に位置する。この集光7に生体などの対象物があり、散乱光又は蛍光などが発せられる場合、これらの光は対物レンズ8の作用で平行光に変換される。平行に変換された光はミラー9で反射されて、結像レンズ10の作用により、ライン状の集光7はラインCCD11上に結像され、ラインCCD11により集光7のライン上の強度分布が検出される。ラインCCD11の画素は十分小さいとみなせるので共焦点光学系となり、焦点面8A以外の光の影響は少なくなる。また、必要に応じて、ラインCCD11上にスリットを配置してもよい。
図3は、ライン状の集光7の拡大図である。
図3には、シリンドリカルレンズ5の点像分布関数(PSF)によるビームの広がりと、対物レンズ8にその主軸に沿って逆方向から平行光を導入した場合の点像分布関数(PSF)によるビームの広がりが示されている。ラインCCD11には、図3のハッチングで示した両レンズによるビーム形状の重なっている領域の光のみが投影されることになるので、光軸方向に分解能の良い状態で、集光7のライン上の情報が伝えられる。
なお、集光7からの散乱光を得る場合には図1の構成のままで良いが、対象物からの蛍光情報を得る場合には、ラインCCD11の前面付近に図示しない蛍光フィルタを適宜挿入することが望ましい。
ここで、コントローラ15によって、2軸ステージ12をX方向(図1)に移動させることにより、ライン状の集光7はX方向に走査される。この時の各位置でのライン状の集光7の情報は、ラインCCD11で撮影される。コントローラ15は、2軸ステージ12の位置信号とラインCCD11からの信号を用いて、XY断面画像をモニタ16に表示させ、あるいは、コントローラ15内部の記録装置にXY断面画像を記録することが可能である。
また、コントローラ15によって、2軸ステージ12をZ方向(図1)に移動させることにより、ライン状の集光7はZ方向に走査される。この時の各位置でのライン状の集光7の情報は、ラインCCD11で撮影される。コントローラ15は、2軸ステージ12の位置信号とラインCCD11からの信号を用いて、YZ断面画像をモニタ16に表示させ、あるいは、コントローラ15内部の記録装置にYZ断面画像を記録することが可能である。
上記実施例では対物レンズとしてシリンドリカルレンズと対物レンズを用いたが、これに限らず同様の作用を有する他のレンズ系でも構わない。また、凹面ミラーのように反射光学系を用いても構わない。
以上のように、本実施例の顕微鏡装置では、投光光学系が集光するライン上に、検出系光学系の対物レンズ8の物体側焦点が位置し、両方の光学系の光軸を角度をつけて配置したため、光軸方向の分解能に優れる状態で、ライン上の情報が得られる。この光軸間の角度は30度〜180度の範囲で選択されることが好ましく、さらにこの角度が90度であればさらに好ましい。
また、投光光路と集光光路が分離しているため、集光位置以外の光が戻りにくい構成となり、SN比の良い画像が得られる。
また、投光光学系の対物レンズとしてNAの小さいシリンドリカルレンズ5を用いているで、WDが取れる上、収差が少ないので、深部観察に適している。
さらに、上記のようにラインを走査して画像を得る構成としたので、走査方法が容易な上に高速での走査が可能である。
さらにまた、光源に近赤外光を用いたので、深部観察に適した顕微鏡装置を得ることができる。
以下、図4〜図6を参照して実施例2の顕微鏡装置について説明する。
図4は、実施例2の顕微鏡装置の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、本実施例の顕微鏡装置の光学ヘッド1Aには、図示しない光源からの近赤外光を導く光ファイバ21、コリメータレンズ22、シリンドリカルレンズ23、シリンドリカルレンズ23の集光点に設けられたスリット24、結像レンズ25と反射ミラー26、反射ミラー27、及び対物レンズ28が投光光学系の光路に沿って配置されている。
また、対物レンズ28と対物レンズ30の物体側焦点29は一致するように配置されている。また二つの対物レンズの光軸の成す角度は90度となっている。これらの対物レンズ28および対物レンズ30は比較的NAの小さいものが用いられている。なお、この光軸間の角度は90度でなくてもよいが、30度〜180度の範囲で選択することが好ましい。
さらに反射ミラー31および反射ミラー32が、図4に示すように配置されている。
ここで、反射ミラー27、反射ミラー31、対物レンズ28、対物レンズ30はX駆動ユニット33として一体化されている。X駆動ユニット33はX駆動ステージ34でX方向に移動可能とされている。また、X駆動ユニット33、X駆動ステージ34、反射ミラー26、反射ミラー32はZ駆動ユニット36として一体化されており、Z駆動ステージ37によってZ方向に移動可能に構成されている。
さらに、光路には、図1に示すように、結像レンズ39と、結像レンズ39の結像位置に設けられたスリット40と、リレーレンズ41と、リレーレンズ42とが配置されている。また、リレーレンズ42の焦点位置には2次元センサとしての高感度カメラ43が配置されている。
高感度カメラ43はX駆動ステージ44でX方向に移動可能とされている。
X駆動ステージ34、Z駆動ステージ37、第2のX駆動ステージ44、および高感度カメラ43は破線で示す信号線を介してコントローラ46に接続されており、さらに、コントローラ46にはモニタ47が接続されている。
次に、本実施例の顕微鏡装置の動作について説明する。
光源からの近赤外光は光ファイバ21の先端から発せられた後、コリメータレンズ22で平行光に変換され、シリンドリカルレンズ23でスリット24に集光される。スリット24を通過することのできた光は、結像レンズ25でスリット24の位置に応じた平行光に変換される。この平行光は反射ミラー26、反射ミラー27で反射した後に、対物レンズ28を通る。ここで結像レンズ25と対物レンズ28の作用で、スリット24は、結像29に投影される。
ここでスリット24はY方向(図1において紙面に垂直な方向)に延びており、結像29もY方向に延びるライン状となる。
図5は、対物レンズの位置関係を示す図である。
図5に示すように、対物レンズ28の焦点面28Aと対物レンズ30の焦点面30Aは互いに交差し、この交差部分が作る直線上に対物レンズ28および対物レンズ30の焦点が位置するとともに、ライン状の結像29も、この直線上に位置するようになる。
この結像29の位置に生体などの対象物があり、散乱光又は蛍光などが発せられる場合、これらの光は対物レンズ30の作用で平行光に変換される。平行に変換された光はミラー31およびミラー32で反射されて、結像レンズ39の作用により、スリット40上に集光される。
スリット40を通過できた光はリレーレンズ41およびリレーレンズ42の作用で高感度カメラ43の画素上に結像する。
図6はライン状の結像29の拡大図である。
図6には、対物レンズ28の点像分布関数(PSF)によるビームの広がりと、対物レンズ30に光軸に沿って逆方向から平行光を導入した場合の点像分布関数(PSF)によるビームの広がりが示されている。高感度カメラ43には、図6のハッチングで示した両対物レンズによるビーム形状の重なっている領域の光のみが投影されることになるので、光軸方向に分解能の良いライン状の情報(集光7のライン上の強度分布)が検出される。
なお、結像29からの散乱光を得る場合には図4の構成のままで良いが、対象物からの蛍光情報を得る場合には、高感度カメラ43の前面付近に図示しない蛍光フィルタを適宜挿入することが望ましい。
ここで、コントローラ46によって、X軸ステージ34をX方向に駆動することにより、ライン状の結像29がX方向に走査される。
このとき、ミラー26およびミラー27間の光軸と、ミラー31およびミラー32間の光軸がそれぞれ平行光で、かつこれらの光軸がX方向にあるため、X駆動ユニット33を移動させても、その前後の光学系に影響を与えないようになっている。
また、X軸ステージ34による駆動と同時に、対応する位置だけ、X軸ステージ44も同期して移動させる。例えば光学系での倍率が10倍の場合、X駆動ユニット33を1μm移動させる場合は、同時に移動ステージ44を10μm移動させる。このようにコントローラ46は二つのステージの同期を取り、かつこれらの走査に同期して高感度カメラ43の露光時間の調節を行う。これによって高感度カメラ43は、ライン状の結像29をX方向に走査してできるXY平面の画像を均一な明るさで撮影し、この画像をコントローラ46に転送することによって、モニタ47で観察を行ったりコントローラ46内部の記録装置に記録を行ったりする。
また、コントローラ46によって、Z軸ステージ37をZ方向に駆動することにより、ライン状の結像29はZ方向に走査される。また、ミラー26と結像レンズ25間の光軸と、ミラー32と結像レンズ39間の光軸がそれぞれ平行光で、かつこれらの光軸が、Z方向にあるため、Z駆動ユニット36を移動させても、その前後の光学系に影響を与えないようになっている。
また、Z駆動ユニット36の駆動と同時に対応する位置だけ、X軸ステージ44も同期して移動させる。例えば光学系での倍率が10倍の場合、Z駆動ユニット36を1μm移動させる場合は、同時に移動ステージ44を10μm移動させる。このようにコントローラ46は二つのステージの同期を取り、かつこれらの走査に同期して高感度カメラ43の露光時間の調節を行う。これによって高感度カメラ43は、ライン状の結像29をZ方向に走査してできるYZ平面の画像を均一な明るさで撮影し、この画像をコントローラ46に転送することによって、モニタ47で観察を行ったりコントローラ46内部の記録装置に記録を行ったりする。
なお、本実施例では結像に2つの対物レンズを用いたが、これに限らず同様の作用を有する他のレンズ系でも構わない。また、凹面ミラーのように反射光学系を用いても構わない。また、より簡便な構成としては2つのスリット24およびスリット40を省略しても良い。
以上のように、本実施例の顕微鏡装置によれば、2つの対物レンズをその焦点位置が一致するように、その光軸に角度をつけて配置したため、光軸方向に分解能良くライン上の情報が得られる。
また、投光光路と集光光路が別になっているため、集光位置以外の光が戻りにくい構成となり、SN比の良い画像が得られる。
また、対物レンズにNAの小さいレンズを用いたので、WDが取れる上、収差が少ないので、深部観察に適している。
さらに、上記のラインを走査して、画像を得る構成としたので、走査方法が容易な上に高速での走査が可能である。
さらに、光源に近赤外光を用いたので、深部観察に適している。
また、必要な光学ユニットのみを走査する構成としたので、より高速化が可能である。
また、投光側、受光側にスリットを挿入して、共焦点光学系としたので、より焦点面のみの情報が得られSNが向上する。
さらに、受光に高感度カメラを用い、高感度カメラを相対的に移動させながら撮影する構成としたので、簡便に対象面の画像を得ることができる。
以上説明したように、本発明の顕微鏡装置によれば、投光光学系の対物レンズの主軸と、検出光学系の対物レンズの主軸とが一定の角度で交わるとともに、検出器は、ライン状の照明光によって生じる光の当該ライン上における強度分布を検出するので、照明光を容易に走査でき、生体深部の観察に適した顕微鏡装置を得ることができる。
本発明の適用範囲は上記実施形態に限定されることはない。本発明は、対象物にライン状の照明光を投光する投光光学系と、ライン状の照明光によって生じる光を受光して検出器上に結像させる検出光学系と、ライン状の照明光を走査する走査手段と、を備え、走査手段によりライン状の照明光を走査することで得られる平面上の画像情報を検出器からの信号に基づいて取得する顕微鏡装置に対し、広く適用することができる。
実施例1の顕微鏡装置の構成を示すブロック図。 集光点を模式的に示す図。 ライン状の集光の拡大図。 実施例2の顕微鏡装置の構成を示すブロック図。 対物レンズの位置関係を示す図。 ライン状の結像の拡大図。
符号の説明
5 シリンドリカルレンズ(対物レンズ)
7 集光(照明光)
8 対物レンズ
8A 焦点面
11 ラインCCD(検出器、ラインセンサ)
12 2軸ステージ(走査手段)
15 コントローラ(走査手段)
24 スリット
34 X駆動ステージ(走査手段)
37 Z駆動ステージ(走査手段)
40 スリット
28 対物レンズ
28A 焦点面
30 対物レンズ
30A 焦点面
43 高感度カメラ(検出器、2次元センサ)

Claims (15)

  1. 対象物にライン状の照明光を投光する投光光学系と、前記ライン状の照明光によって生じる光を受光して検出器上に結像させる検出光学系と、前記ライン状の照明光を走査する走査手段と、を備え、走査手段により前記ライン状の照明光を走査することで得られる平面上の画像情報を前記検出器からの信号に基づいて取得する顕微鏡装置において、
    前記投光光学系の対物レンズの主軸と、前記検出光学系の対物レンズの主軸とが一定の角度で交わるとともに、
    前記検出器は、前記ライン状の照明光によって生じる前記光の当該ライン上における強度分布を検出し、
    前記投光光学系の対物レンズと前記検出光学系の対物レンズとが共通の駆動部に取り付けられ、
    前記走査手段は、前記駆動部を走査幅だけ走査方向に移動させることにより、前記投光光学系の対物レンズと前記検出光学系の対物レンズとの相対位置関係を維持するとともに、前記投光光学系の対物レンズの主軸と前記検出光学系の対物レンズの主軸とがなす一定の角度を保持した状態で、前記照明光を走査することを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 前記ライン状の照明光によって生じる前記光は前記対象物からの蛍光であることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。
  3. 前記ライン状の照明光によって生じる前記光は前記対象物からの反射光または散乱光であることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記角度が90度であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  5. 前記角度が30度〜180度の範囲にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  6. 前記投光光学系は近赤外レーザ光を照射することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  7. 前記投光光学系は平行光をシリンドリカルレンズに入射させることで前記ライン状の照明光を投光することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  8. 前記ライン状の照明光が、前記検出光学系の焦点面上にあることを特徴とする請求項7に記載の顕微鏡装置。
  9. 前記投光光学系はスリットを前記対称物に結像させることによって前記ライン状の照明光を投光することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  10. 前記投光光学系の焦点面と前記検出光学系の焦点面とが交差する線上に前記ライン状の照明光を照射することを特徴とする請求項9に記載の顕微鏡装置。
  11. 前記走査手段は、前記ライン状の照明光を前記ラインに対して垂直方向に走査することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  12. 前記走査手段は、前記投光光学系および前記検出光学系の全部または一部を移動させることにより前記照明光を走査することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  13. 前記検出光学系の結像面にスリットを配置したことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  14. 前記検出器がラインセンサであることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  15. 前記検出器が2次元センサであり、前記走査手段による走査と同期して前記2次元センサを検出光に合わせて移動させることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
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