JP4624708B2 - 多方向観察装置 - Google Patents

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Description

この発明は、同一の観察対象物を異なる複数の方向から観察可能な多方向観察装置に関するものである。
従来、観察対象物を横方向から観察する観察装置としては、例えば、非特許文献1に示された構造のものがある。この観察装置は、撮像手段から観察対象物までの光路をミラーによって屈曲させて、斜め方向から観察対象物を撮像するようになっている。撮像手段に向かう光軸回りにミラーを回転させることにより、ワークを傾けることなく、観察対象物を360°のあらゆる方向から観察することができるようになっている。
「マイクロスコープ/デジタル顕微鏡:オムロン制御機器」、[online]、[平成16年4月6日検索]、インターネット<URL: http://www.fa.omron.co.jp/sensing/selection/eizou/vc-hr/tokucho.html>
しかしながら、このような構造の観察装置では、観察対象物に焦点を合わせた後には、ミラーの回転のみによって容易に全周にわたる画像を撮像可能であるが、撮像手段に向かう光軸がミラーによって遮られているために、撮像手段は、観察対象物を直接撮像することができない。このため、斜め方向からの画像のみを用いて焦点合わせを行うことになるが、この場合には、ミラーを回転させたときにピントが合う位置は1カ所に限られる場合が多く、ミラーを回転させて異なる方向から観察するたびに焦点合わせを行う必要があるという煩わしさがある。これを回避するためには、観察対象物への焦点合わせ作業を、別の手段を用いて行う必要があり、装置が複雑化するという不都合がある。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で同一の観察対象物を複数の方向から観察可能な多方向観察装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、同一観察対象物の正面と複数の側面を同時に観察する多方向観察装置であって、前記正面を観察する一の光路上の焦点位置の像と、前記複数の側面を観察する複数の他の光路上の焦点位置の像とを同一の撮像手段に結像させる結像光学系と、前記複数の他の光路上にそれぞれ配置され、前記観察対象物から前記撮像手段までの、前記一の光路と前記複数の他の光路の空気換算長を一致させる焦点位置補正部材とを備え、前記焦点位置補正部材が、該焦点位置補正部材を通る全光路の空気換算長が等しくなるように、前記焦点位置補正部材と前記観察対象物との距離に応じた長さを有する多方向観察装置を提供する。
この発明によれば、焦点位置補正部材の作動により、一の光路および他の光路の空気換算長が一致させられるので、一の光路上の焦点位置の像と、他の光路上の焦点位置の像とが結像光学系によって、同時に同一の撮像手段に結像されることになる。したがって、簡易な構成により、同一の観察対象物を複数方向から同時に観察することができる。
上記発明においては、前記焦点位置補正部材が、一の光路に対して、該一の光路とは異なる方向に他の光路を偏向する偏向部材であることが好ましい。観察方向を異ならせる偏向部材が焦点位置補正部材を兼ねることにより、部品点数を少なくして簡易な構成により上記作用を達成することが可能となる。
また、上記発明においては、前記焦点位置補正部材がプリズムからなることが好ましい。プリズムを透過させることにより、空気との屈折率の相違によって簡易に空気換算長を一致させることができる。
また、上記発明においては、前記焦点位置補正部材が複数に分割され、少なくとも1つが挿脱可能に設けられていることが好ましい。焦点位置補正部材の少なくとも1つを挿脱することにより、空気換算長を変化させることができる。したがって、寸法の異なる観察対象物を観察する場合にも、焦点位置補正部材を挿脱させるだけで、光路長の異なる複数の方向から同一観察対象物の像を同時に同一の撮像手段に結像させることが可能となる。
また、上記発明においては、前記一の光路に沿う方向に、前記観察対象物、結像光学系または撮像手段を変位させる第1の焦点位置調節手段と、前記一の光路に直交し、かつ、前記他の光路を含む平面に沿う方向に前記焦点位置補正部材または前記観察対象物を変位させる第2の焦点位置調節手段とを備えることが好ましい。
この発明によれば、まず、第1の焦点位置調節手段を作動させることにより、観察対象物、結像光学系または撮像手段を一の光路に沿う方向に変位させ、一の光路上の焦点位置の像を撮像手段に結像させる。次いで、第2の焦点位置調節手段を作動させ、一の光路に直交する方向に焦点位置補正部材または観察対象物を変位させることにより、一の光路上の焦点位置の像を撮像手段に結像させたまま、他の光路上の焦点位置の像を同じ撮像手段に結像させることができる。
また、本発明の参考例として、同一観察対象物を光路長の異なる複数方向から観察する装置であって、一の光路上の焦点位置の像と、他の光路上の焦点位置の像とを同一の撮像手段に結像させる結像光学系と、前記一の光路上の焦点位置の像が撮像手段に結像された状態から、当該一の光路と他の光路との光路長の差に基づいて決定される所定距離だけ、前記一の光路上の像の結像状態をずらして、他の光路上の焦点位置の像を撮像手段に結像させる焦点位置調節手段とを備える多方向観察装置を提供する。
この参考例によれば、光路長の異なる複数の光路が結像光学系の作動により、同一の撮像手段に結像される。この場合に、一の光路と他の光路とでは光路長が異なるので、一の光路上の焦点位置の像を撮像手段に結像させると、他の光路上の焦点位置の像は撮像手段に結像されずに撮像される。したがって、焦点位置調節手段を作動させることにより、光路長の差に基づいて決定される所定距離だけ一の光路上の像の結像状態をずらして、他の光路上の焦点位置の像を撮像手段に結像させることができる。これにより、同一の撮像手段によって、光路長の異なる複数方向から同一の観察対象物を観察することが可能となる。
本発明によれば、同一の観察対象物を異なる複数の方向から観察した場合の画像を同一の撮像手段によって簡易に取得することができる。その結果、同一の観察対象物を複数の方向から観察する場合に、焦点位置合わせを容易に行うことができ。全ての光路上の焦点位置の像を鮮明に撮像することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る多方向観察装置について、図1〜図3を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る多方向観察装置1は、図1に示されるように、観察対象物であるICチップSの裏面に設けられた端子Sの長さ寸法を計測する装置であって、光源2と、該光源2からの光を偏向するハーフミラー3と、ハーフミラー3により偏向された光をICチップSの裏面に結像させる第1の結像光学系4と、ICチップSの裏面において反射され、第1の結像光学系4およびハーフミラー3を透過した光を撮像するCCD(荷電結合素子:Charge Coupled Device)のような撮像素子(撮像手段)5と、該撮像素子5とハーフミラー3との間に配置され、ハーフミラー3を透過した光を撮像素子5の撮像面に結像させる第2の結像光学系6と、ICチップSの裏面に対し間隔を空けて配置される焦点位置補正部材7とを備えている。図中符号8は、撮像された画像を表示するモニタ、符号9は、ICチップSを搭載するステージである。
焦点位置補正部材7は、図2(a)に示されるように、正方形のICチップSの外形寸法より、若干大きな間隔をあけて、ICチップSの各辺に沿って配置される4個のプリズム(以下、プリズム7という。)により構成されている。各プリズム7は、同図(b)に示されるように、相互に対向する側面の下部に、下方に向かって漸次中心から離れる方向に傾斜する傾斜面7aを備えている。この傾斜面7aの傾斜角度は、水平に配置された前記ICチップSの裏面に対して60°の角度をなしており、ICチップSの裏面に直交する光路L1に対して60°の角度をなした方向からICチップSの端子S1を観察できるようになっている。
言い換えると、水平に配置されたICチップSを鉛直上方から見ると、図2(a)に示されるように、4個のプリズム7によって囲まれた空間にICチップS全体を見ることができるとともに、4個のプリズム7の上端面には、30°斜め上から見たICチップSを見ることができるようになっている。
すなわち、図2(b)に示されるように、ICチップSを直接鉛直上方から見る第1の光路Lと、プリズム7を介して斜め上方4方向からICチップSを見る第2〜第5の光路L〜Lとが形成されている。図2(b)には、説明の簡単のために光路L,L,Lを示し、光路L,Lは省略している。第1の光路Lと第2〜第5の光路L〜Lとは、異なる光路長を有している。
本実施形態においては、第2〜第5の光路L〜Lは、空気光路とプリズム7内の光路とを備え、例えば、図3に示されるように、空気光路長Bと、プリズム7内の光路長C+C+Cとを足し合わせた光路長を有している。プリズム7の屈折率をnとすると、第2〜第5の光路L〜Lの空気換算光路長Aは、A=B+(C+C+C)/nとなる。本実施形態においては、第1の光路Lの光路長をAとして、A=Aとなるようにプリズム7の屈折率nが選択されている。その結果、第1の光路Lとその他の光路L〜Lとは空気換算光路長において一致することとなるので、各光路L〜L上の焦点位置をICチップSのそれぞれの観察位置に一致させることにより、全ての光路L〜L上における同一の観察対象物であるICチップSの像を同時に撮像素子5の撮像面に結像させることができるようになっている。
このように構成された本実施形態に係る多方向観察装置1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る多方向観察装置1を用いて、ICチップSの裏面および該裏面に立設されている端子S1の長さを観察するには、まず、裏面を上に向けたICチップSを水平なステージ9上に配置し、その上方から本実施形態の多方向観察装置1を近接させる。
プリズム7をICチップSに近接配置するとともに、4個のプリズム7の間の空間を通して上方からICチップS全体が見えるように位置調整して、光源2を作動させる。光源2から発せられた光は、ハーフミラー3により反射されることにより、第1の結像レンズ4を介してICチップSの裏面に集光され、プリズム7間の空間を通過する第1の光路Lと、プリズム7を通過する第2〜第5の光路L〜Lを通ってICチップSに照射される。
ICチップSにおいて反射された光は、第1の結像レンズ4を透過して戻り、ハーフミラー3を透過して第2の結像レンズ6により撮像素子5の撮像面に集光されることになる。
ICチップSの裏面を真上から観察する第1の光路Lと、ICチップSの足を斜め上から観察する第2〜第5の光路L〜Lとが、その空気換算光路長を一致させられているので、第1〜第5の光路L〜L上の全てのピントが同時に合う位置に、多方向観察装置1を配置することができる。
この場合において、本実施形態に係る多方向観察装置1によれば、同一の撮像素子5によって光路長の異なる全ての光路L〜L上の焦点位置の像を撮像することができる。したがって、まず、第1の光路Lにおける焦点位置をICチップSの裏面に一致させ、次いで、第1の光路Lにおける焦点位置がICチップSの裏面に一致した状態を維持したまま、他の光路L〜Lにおける焦点位置をICチップSの足に一致させることができる。これにより、全ての光路上L〜Lの焦点位置の像を同時に撮像素子5に簡単に結像させることができる。
また、この場合に、第1の光路Lにおける焦点位置合わせ作業を特別な装置を用いることなく実施できる。したがって、装置を入れ替えることなく、簡易かつ迅速に、同一のICチップSを複数方向から見た鮮明な画像を取得することができる。また、同一の撮像素子5によって全ての光路L〜L上の焦点位置の像を撮像するので、装置の構成を簡易にすることができ、また、装置のコンパクト化を図ることができる。
なお、上記実施形態においては、焦点位置調節部材として、4個のプリズム7を設けたが、その個数に限定されるものではなく、観察する箇所に応じて個数を任意に設定してもよい。
また、4個のプリズム7は、同一形状のものを使用した場合について説明したが、これに代えて、同一観察対象物Sの異なる位置の観察対象部位f,fを観察する場合には、図4に示されるように、異なる形状のプリズム7′,7″を採用してもよい。
また、図5に示されるように、観察対象物Sが正方形ではない異形の場合、例えば、長方形の場合には、それに合わせて4個のプリズム7の長さを異ならせることにしてもよい。
さらに、形状の異なる複数の観察対象物S,S′を観察したい場合には、図6に示されるように、観察対象物S,S′を変更することにより生ずる光路長の増減を補償するための光路長補償部材10を挿脱可能に設けることにしてもよい。図6に示される例では、第1の実施形態のプリズム7上に挿脱される他のプリズム10である。このプリズム10の厚さおよび屈折率を調節することにより、このプリズム10を挿入したときの空気換算光路長を任意に調節することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る多方向観察装置11について、図7および図8を参照して以下に説明する。
本実施形態の説明においては、上述した第1の実施形態に係る多方向観察装置1と構成を共通とする箇所に同一符号を付して説明を簡略化する。
本実施形態に係る多方向観察装置11は、図7に示されるように、第1の結像光学系4をその光軸方向(すなわち、上下方向)に変位させる光学系移動機構(第1の焦点位置調節機構)12と、観察対象物であるICチップSを搭載したステージ9を水平2方向(X、Y方向)に変位させる対象物移動機構(第2の焦点位置調節機構)13とを備えている。また、撮像素子5により撮像されたICチップSの画像を受信して画像処理し、前記光学系移動機構12と対象物移動機構13とを制御する制御装置14を備えている。その他の構成は、第1の実施形態に係る多方向観察装置1と同じである。
前記制御装置14は、まず、撮像素子5により撮像された画像に基づいて、光学系移動機構12を作動させ、次いで、対象物移動機構13を作動させるように構成されている。
以下、制御装置14の動作手順の一例について、図8を参照して説明する。
図8は撮像素子5の撮像面に撮像される画像を示している。撮像面は、画像処理の便宜上図8中に鎖線で示されるように、中央の領域P、周囲の領域Q〜Qに分割されているものとする。
図8(a)に示されるように、ICチップSの中心位置Oと撮像素子5の中心位置Oとがずれており、かつ、第1の結像光学系4の結像位置もICチップSの裏面から離れた位置にある状態から、全ての光路L〜L上の焦点位置をICチップSの裏面に一致させる場合について説明する。
撮像素子5において画像が撮像されると、制御装置14は、まず、図8(a)に示される撮像素子5の撮像面の中央近傍の領域Pの画像Gを処理してそのコントラスト比を計算する。そして、領域Pのコントラスト比の計算を光学系移動機構12を逐次作動させながら繰り返し、コントラスト比が最も大きくなる位置に光学系移動機構12を停止する。
これにより、画像のコントラスト比が最も大きくなった時点で、図8(b)に示されるように、領域Pの画像Gはピントが合った鮮明な画像となる。領域Pの画像Gは、プリズム7間の空間を通過して真上からICチップS全体を観察する第1の光路Lの画像を示している。したがって、これにより第1の光路Lの焦点位置がICチップSの裏面に一致させられたことになる。
一方、ICチップSの中心位置Oと撮像素子5の中心位置Oとは相変わらずずれているので、周囲の領域Q〜Qの画像はピントが合っていない。
次に制御装置は、ピントがあった領域Pの画像Gを処理して、ICチップSの外縁を検出する。これにより、撮像素子5の中心位置OがICチップの中心位置Oに対して、どちらにどれだけずれているのかが判るので、制御装置14は、そのずれが少なくなる方向に対象物移動機構13を作動させてステージ9を水平方向に変位させる。
図8(b)に示す例では、撮像素子5の中心位置OはICチップの中心位置Oに対して左下方向にずれているので、まずステージ9をX方向に矢印で示されるように移動させ、撮像素子5の中心位置OのX座標とICチップSの中心位置OのX座標とを一致させる。制御装置14は、上記において検出したICチップSの外縁から割り出した移動量だけステージ9を変位させることにしてもよいが、上記と同様に、領域Q,Qのいずれかのコントラスト比が最も大きくなる地点、あるいは、これら領域Q,Qのコントラスト比が一致する地点においてステージ9の変位を停止することにしてもよい。これにより、領域Pの画像Gに加え、領域Q,Qの画像G,G、すなわち、第2、第4の光路L,L上の焦点位置がICチップSに一致させられ、ICチップSの裏面に設けられた足S1を斜め上方から見た鮮明な画像を得ることができる。
同様にして、図8(c)に示されるように、ステージ9をY方向に矢印で示されるように移動させ、撮像素子5の中心位置OのY座標とICチップSの中心位置OのY座標とを一致させる。制御装置14は、同様にICチップSの外縁から割り出した移動量だけステージ9を変位させることにしてもよいが、上記と同様に、領域Q,Qのいずれかのコントラスト比が最も大きくなる地点、あるいは、これら領域Q,Qのコントラスト比が一致する地点においてステージ9の変位を停止することにしてもよい。これにより、図8(d)に示されるように、全ての領域P,Q〜Qの画像G〜G、すなわち第1〜第5の全ての光路L〜L上の焦点位置がICチップSに一致させられ、ICチップSの裏面を光路長の異なる複数方向から見た鮮明な画像を得ることができる。
本実施形態に係る多方向観察装置11によれば、第1の実施形態に係る多方向観察装置1と同様に、光路長の異なる複数の方向から同一の観察対象物Sを同一の撮像素子5によって同時に撮像することができる。
また、まず、第1の光路L上の焦点位置の像を撮像素子5に結像させ、得られた画像に基づいて第2から第5の光路L〜L上の焦点位置の像を撮像素子5に結像させるので、光路長の異なる複数方向から同一の観察対象物Sを見た鮮明な画像を自動的に取得することができる。
なお、本実施形態においては、X、Y方向の焦点位置あわせを別個に行う場合について説明したが、これに代えて、X、Y方向同時に焦点位置調節を行うことも可能である。
また、ICチップSの外縁を検出して、撮像素子5の中心位置OとICチップSの中心位置Oとのずれ方向を検出したが、これに代えて、ICチップSの裏面に付された記号や模様を検出し、これに基づいてズレ量を補正することにしてもよい。
また、第1の結像光学系4を光軸方向に移動させる場合について説明したが、これに代えて、観察対象物Sを載せたステージ9または撮像素子5を上下方向に変位させることにしてもよい。
次に、本発明の第3の実施形態に係る多方向観察装置20について、図9および図10を参照して以下に説明する。
本実施形態の説明においては、上述した第2の実施形態に係る多方向観察装置11と構成を共通とする箇所に同一符号を付して説明を簡略化する。
本実施形態に係る多方向観察装置20は、焦点位置調節部材7に代えて、ミラー21を採用している点で第2の実施形態に係る多方向観察装置11と相違している。本実施形態に係る多方向観察装置20は、光路長の異なる複数の光路の空気換算光路長を一致させずに、複数の観察方向から同一の観察対象物Sを同一の撮像素子5に撮像する装置である。
本実施形態に係る多方向観察装置20は、図9に示されるように、第1,第2の実施形態におけるプリズム7に代えて、4枚のミラー21を配置している。ミラー21の間に形成される空間を通して、ICチップSを真上から直接観察可能な第1の光路Lを有するとともに、ミラー21によって屈折されてICチップSを斜め上から観察する第2〜第5の光路L〜Lを備えている。
本実施形態においては、制御装置14内に、第1の光路Lの光路長と、第2〜第5の光路L〜Lの光路長との差が既知の値として記憶されている。第1〜第5の光路L〜Lの空気換算光路長を一致させていないので、撮像素子5に撮像された複数光路L〜L上の画像G〜Gは同時に焦点位置が合うことはないが、光路長の差が予め制御装置14内に記憶されており、第1の光路L上の焦点位置の像が撮像素子5の撮像面に結像された時点で、上下方向にどれだけ焦点位置をずらせば、第2〜第5の光路L〜L上の焦点位置の像を撮像素子5の撮像面に結像させることができるかは判っていることになる。
そこで、本実施形態においては、制御装置14が、図10に示されるように制御を行う。
まず、図10(a)に示されるように、ICチップSの中心位置Oと撮像素子5の中心位置Oとがずれており、かつ、第1の結像光学系4の結像位置もICチップSの裏面から離れた位置にある状態から、全ての光路L〜L上の焦点位置をICチップSの裏面に一致させる場合について説明する。
撮像素子5において画像が撮像されると、制御装置14は、まず、図10(a)に示される撮像素子5の撮像面の中央近傍の領域Pの画像Gを処理してそのコントラスト比を計算する。そして、領域Pの画像Gのコントラスト比の計算を光学系移動機構12を逐次作動させながら繰り返し、コントラスト比が最も大きくなる位置に光学系移動機構12を停止する。
これにより、画像のコントラスト比が最も大きくなった時点で、図10(b)に示されるように、領域Pの画像Gはピントが合った鮮明な画像となる。領域Pの画像Gは、ミラー21間の空間を通過して真上からICチップS全体を観察する第1の光路Lの画像を示している。したがって、これにより第1の光路Lの焦点位置がICチップSの裏面に一致させられたことになる。
次に制御装置14は、ピントがあった領域Pの画像Gを処理して、ICチップSの外縁を検出する。これにより、制御装置14は、撮像素子5の中心位置OがICチップSの中心位置Oに対して、どちらにどれだけずれているのかを演算する。また、上述したように、制御装置14には、第1の光路Lの光路長と第2〜第5の光路L〜Lの光路長との差を記憶しているので、光学系移動機構12を作動させて、第2〜第5の光路L〜L上の焦点位置を撮像素子5に結像可能な位置まで第1の結像光学系4を変位させる。これにより、図10(c)に示されるように、撮像素子5上の画像G〜Gは全ての画像のピントがずれた状態になる。
この状態で、上記により演算した撮像素子5の中心位置OとICチップSの中心位置Oとのズレ量だけ、対象物移動機構13を作動させてステージ9を水平方向に変位させる。
図10(c)に示す例では、撮像素子5の中心位置OはICチップSの中心位置に対して左下方向にずれているので、まずステージ9をX方向に矢印で示されるように移動させ、撮像素子5の中心位置OのX座標とICチップSの中心位置OのX座標とを一致させる。これにより、領域Q,Qの画像、すなわち、第2、第4の光路L,L上の焦点位置がICチップSに一致させられ、ICチップSの裏面に設けられた足Sを斜め上方から見た鮮明な画像を得ることができる。
同様にして、図10(d)に示されるように、ステージ9をY方向に矢印で示されるように移動させ、撮像素子5の中心位置OのY座標とICチップSの中心位置OのY座標とを一致させる。これにより、図10(e)に示されるように、周囲の領域Q〜Qの画像、すなわち第2〜第5の光路L〜L上の焦点位置がICチップSに一致させられ、ICチップSの裏面を光路長の異なる複数方向から見た鮮明な画像を得ることができる。
すなわち、本実施形態に係る多方向観察装置20によれば、領域Pの画像Gと領域Q〜Qの画像G〜Gとは同時にはピントを合わせることはできないが、領域Pのピントを合わせた鮮明な画像Gおよび領域Q〜Qのピントを合わせた鮮明な画像G〜Gを、それぞれ同一の撮像素子5によって撮像することができる。
なお、上記各実施形態においては、観察対象物としてICチップSを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、異なる方向から観察することが望まれる任意の観察対象物を観察するのに適用してもよい。
また、ピント合わせをコントラスト比により行う例を挙げて説明したが、これに代えて、照準光を投影してその反射光の位置ずれから合焦を検出する方法等、他の光学的な合焦点方法を用いてもよい。
本発明の一実施形態に係る多方向観察装置の全体構造を模式的に示す図である。 図1の多方向観察装置の焦点位置調節部材を示す(a)平面図および(b)側面図である。 図1の多方向観察装置の焦点位置調節部材による空気換算長光路長を説明する図である。 図1の多方向観察装置の焦点位置調節部材の変形例を示す側面図である。 図1の多方向観察装置の焦点位置調節部材の他の変形例を示す側面図である。 図1の多方向観察装置の焦点位置調節部材の他の変形例を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る多方向観察装置の全体構造を模式的に示す図である。 図7の多方向観察装置の動作手順を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る多方向観察装置の全体構造を模式的に示す図である。 図9の多方向観察装置の動作手順を示す説明図である。
符号の説明
S ICチップ(観察対象物)
第1の光路(一の光路)
〜L 第2〜第5の光路(他の光路)
1,11,20 多方向観察装置
4 第1の結像光学系(結像光学系)
5 撮像手段
6 第2の結像光学系(結像光学系)
7 プリズム(焦点位置補正部材,偏向部材)
10 プリズム(焦点位置補正部材)
12 光学系移動機構(第1の焦点位置調節手段)
13 対象物移動機構(第2の焦点位置調節手段)

Claims (1)

  1. 同一観察対象物の正面と複数の側面を同時に観察する多方向観察装置であって、
    前記正面を観察する一の光路上の焦点位置の像と、前記複数の側面を観察する複数の他の光路上の焦点位置の像とを同一の撮像手段に結像させる結像光学系と、
    前記複数の他の光路上にそれぞれ配置され、前記観察対象物から前記撮像手段までの、前記一の光路と前記複数の他の光路の空気換算長を一致させる焦点位置補正部材とを備え、
    前記焦点位置補正部材が、該焦点位置補正部材を通る全光路の空気換算長が等しくなるように、前記焦点位置補正部材と前記観察対象物との距離に応じた長さを有する多方向観察装置。
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