JP2006070502A - ハンドルの取付構造およびドア - Google Patents

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Abstract

【課題】 コスト増加や作業時間の長期化を招くことなく作業性を向上させることができるハンドルの取付構造、およびドアを提供すること。
【解決手段】屋外側のハンドル10の突出部13と、扉体7の屋内側側面に沿った固定部材30とを結合することにより、屋外側のハンドル10が扉体7に固定され、固定部材30を介して屋内側のハンドル20が扉体7に固定されることで、一対のハンドル10,20を同時に固定しなくてもよいため、ハンドル取付作業の作業性を向上させることができる。さらに、屋外側のハンドル10を仮止めするためだけに用いられる仮止め部材が不要なので、無駄を省いた経済的な部品設計が可能になるとともに、仮止め部品を取り付ける作業も不要にできる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ハンドルの取付構造およびドアに関し、詳しくは、玄関ドアや引き戸などの面材の両面に一対で設けられ、面材の開閉の際に手で操作するハンドルの取付構造およびドアに関する。
従来より、扉体(面材)の両面に一対のハンドルが設けられたドアが知られている(例えば、特許文献1参照)。このドアにおいて、屋外側および屋内側の一対のハンドルは、扉体を挟んで略同一位置に設けられ、それぞれ上下2つずつの台座部と、台座部に揺動自在に支持された把手部とを有して構成され、屋内外から把手部を操作することにより錠のラッチが外れて扉体が開放されるものである。そして、一対のハンドルは、扉体に設けた挿通孔に屋外側の台座部から突設した雌ねじ(または雄ねじ)を貫通させ、この雌ねじ(または雄ねじ)に屋内側の台座部を介して雄ねじ(または雌ねじ)を螺合することにより固定されている。さらに、屋外側のハンドルの取り付けに際して雌ねじ(または雄ねじ)先端に仮止めピースを圧入(または螺合)することで、屋外側のハンドルを扉体に仮止めしてから、屋内側のハンドルを固定するようになっている。
特許第2516878号公報
しかしながら、従来のドアにおけるハンドルの取付構造では、取付作業の途中で屋外側のハンドルを仮止めしていることで、屋内外一対のハンドルを取り付ける際の作業性を向上させることができるものの、取付状態のハンドルにとっては取付強度上寄与しない仮止めピースが必要になるとともに、この仮止めピースを圧入(または螺合)するという余分な作業も必要になってしまう。このため、ハンドルの取付部品点数や取付作業工程が増加することにより、部品コストが増大したり、作業時間が長期化してしまうという問題がある。
本発明の目的は、コスト増加や作業時間の長期化を招くことなく作業性を向上させることができるハンドルの取付構造、およびドアを提供することにある。
本発明のハンドルの取付構造は、面材の両面に一対で設けられるハンドルの取付構造であって、前記面材には、前記一対のハンドルを固定するための固定用孔が当該面材の一方の側面から他方の側面まで貫通して設けられ、前記一対のハンドルは、それぞれ前記面材に固定されるハンドル台座部と、このハンドル台座部に支持されて前記面材の開閉操作に用いられるハンドル操作部とを備え、前記一対のハンドルのうち、前記面材の一方の側面に固定される一方のハンドルには、前記ハンドル台座部から突出して前記固定用孔に挿入される突出部が設けられ、前記面材の他方の側面には、前記面材の一方の側面から前記固定用孔に挿入された前記突出部の先端部に結合されて前記一方のハンドルを前記面材に固定する固定部材が設けられ、前記固定部材は、前記突出部の先端部と仮結合して前記一方のハンドルを前記面材に仮固定する仮固定手段を有し、前記一対のハンドルのうち、前記面材の他方の側面に固定される他方のハンドルのハンドル台座部は、前記固定部材を介して前記面材に固定されることを特徴とする。
ここで、面材としては、玄関ドア等の開き戸においてスイング開閉可能に設けられた扉体や、引き戸においてスライド開閉可能に設けられた障子等が例示可能である。
また、ハンドル操作部としては、回動自在に設けられて錠のラッチを進退させる一般的なドアノブやレバーハンドルの他に、プッシュプルハンドルにおける把手部材や、面材に対して移動不能に固定されたハンドルの把手部分等が含まれる。
以上のような本発明によれば、一方のハンドルの突出部の先端部と固定部材とを結合することにより一方のハンドルを面材に固定し、固定部材を介して他方のハンドルを面材に固定することにより、一方のハンドルを面材に固定してから他方のハンドルを固定するという取付手順が採用できる。これにより、一対のハンドルを同時に固定しなくてもよいため、両方のハンドルを手で押さえながら固定作業を行ったり、2人以上の作業者が各ハンドルを押さえながら固定作業を行ったりする必要がなく、作業者が一人であっても一方および他方のハンドルを順に取り付けることで、一対のハンドルを面材に固定することができる。
そして、固定部材は、一方および他方のハンドルを面材に対して本固定するための部材であって、従来の仮止めピースのように単に取付作業中の仮止めに用いられる部材ではないため、仮止めのためだけに部品を用意する必要がなく、部品点数や取付作業工程が増加することがない。これにより、ハンドルの取付状態において必要とされる取付強度に応じて固定部材等の各部材を設計すればよいため、無駄を省いた経済的な部品設計が可能になるとともに、仮止め部品を取り付ける作業を不要にすることができる。従って、コスト増加や作業時間の長期化を招くことなくハンドル取付作業の作業性を向上させることができる。
さらに、固定部材が突出部の先端部と仮結合して一方のハンドルを面材に仮固定する仮固定手段を有していることで、固定部材に突出部の先端部を仮結合させれば、一方のハンドルが面材に仮固定され、このハンドルから手を離した状態で本固定作業を実施することができ、より一層作業効率を向上させることができる。さらに、本固定用の固定部材によって一方のハンドルが仮止めされるので、仮止め用の部材を追加する必要がなく、部品点数の増加を回避することができる。
さらに、本発明のハンドルの取付構造では、前記面材は、前記一方および他方の側面を各々構成する第1および第2の板材を有して構成され、前記固定用孔は、前記第1および第2の板材に各々設けられた第1および第2の固定用孔で構成されており、前記一方のハンドルの突出部は、軸部と、この軸部の先端に螺合されて当該軸部の軸方向に進退自在に設けられた進退部とを有して構成され、前記進退部には、前記面材の第2板材表面よりも突出して前記固定部材に係合する係合部が形成され、前記第1および第2の固定用孔は、前記突出部の軸部よりも径大で当該軸部および前記係合部が挿通可能に形成され、前記軸部の先端は、前記面材の第2板材の外側面と略同一平面位置に設けられ、前記固定部材は、前記進退部を前記軸部に向かって締め付けることにより、前記軸部の先端と前記係合部とで挟持されて前記突出部に結合されることが好ましい。
また、本発明のハンドルの取付構造では、前記面材は、前記一方および他方の側面を各々構成する第1および第2の板材を有して構成され、前記固定用孔は、前記第1および第2の板材に各々設けられた第1および第2の固定用孔で構成されており、前記一方のハンドルの突出部は、軸部と、この軸部の先端に螺合されて当該軸部の軸方向に進退自在に設けられた進退部とを有して構成され、前記進退部には、前記面材の第2板材表面よりも突出して前記固定部材に係合する係合部が形成され、前記第1固定用孔は、前記突出部の軸部よりも径大で当該軸部および前記係合部が挿通可能に形成され、前記第2固定用孔は、前記突出部の軸部よりも径小で当該軸部が挿通不能かつ前記係合部が挿通可能に形成され、前記軸部の先端は、前記面材の第2板材の内側面と略同一平面位置に設けられ、前記固定部材は、前記進退部を前記軸部に向かって締め付けることにより、前記第2板材を介した前記軸部の先端と前記係合部とで挟持されて前記突出部に結合されるようにしてもよい。
これらの構成によれば、固定部材が係合部と軸部の先端とで挟持されて突出部に結合される、あるいは固定部材が第2板材を介した軸部の先端と係合部とで挟持されて突出部に結合されるので、進退部を締め付けた際の締め付け力が面材の両側面から作用することがなく、面材の変形を防止することができる。すなわち、一般的に扉体や障子等の面材は、第1および第2の板材間に中空部を有して形成されており、このような面材に両側面から挟みつけるような締め付け力が作用すると、面材が厚さ方向内側に変形してしまうことがある。このため、従来のハンドルの取付構造では、雄ねじ(または雌ねじ)を締め付けると、この締め付け力が台座部を介して面材に作用し、面材が変形することでハンドルの取付状態が良好に維持できない可能性がある。これに対して本発明では、進退部を締め付けた際の締め付け力が固定部材(または固定部材および第2板材)を介して突出部の軸部に伝達される、つまり固定部材が係合部と軸部とで挟持されるので、面材の変形を防止して、ハンドルの取付状態を良好に維持することができる。
さらに、本発明のハンドルの取付構造では、前記軸部には、当該軸部の先端から凹んだ雌ねじ部または当該軸部の先端から突出した雄ねじ部が形成され、前記進退部は、前記雌ねじ部または雄ねじ部に螺合可能な雄ねじ部材または雌ねじ部材で構成され、前記係合部は、前記雄ねじ部材または雌ねじ部材のねじ頭で構成され、前記固定部材には、前記雄ねじ部材または雌ねじ部材が係合する係合孔が設けられ、この係合孔は、前記ねじ頭が挿通可能な大径部と、この大径部に連続形成されて前記ねじ頭が挿通不能な小径部とを有していることが好ましい。
このような構成によれば、進退部を雄ねじ部材または雌ねじ部材で構成し、そのねじ頭で係合部を構成する、つまり一般的なねじ部材を軸部の先端に螺合するだけの簡単な構造により、安価に突出部を構成することができる。また、固定部材に大径部および小径部からなる係合孔を設けることで、ねじ頭を大径部に挿通してから小径部側に移動させて係合孔とねじ頭とを係合させ、この小径部にねじ頭を仮結合することで前記一方のハンドルを面材に仮固定する仮固定手段を構成することができる。従って、ねじ部材を締め付けなくても突出部を介して一方のハンドルが面材に仮固定でき、前述と同様に作業効率を向上させることができる。
一方、本発明のドアは、前記面材は、建物開口部においてスイング開閉可能に設けられた扉体であり、前記したいずれかのハンドルの取付構造を備えたことを特徴とする。
このような構成によれば、前述の作用効果と同様の作用効果を有するドアを構成することができる。すなわち、コスト増加や作業時間の長期化を招くことなくハンドル取付作業の作業性を向上させることができる。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、第2実施形態以降において、次の第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材、および同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態の構成部材と同じ符号を付し、それらの説明を省略または簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の実施形態に係るドア(玄関ドア)1を示す外観姿図である。図2は、ドア1のハンドル部分を示す分解斜視図である。図3は、ドア1のハンドル部分を分解して示す側面図である。図4は、ハンドルの取付部分を拡大して示す断面図である。
図1〜図3において、ドア1は、上枠2、下枠3、および左右の縦枠4,5を四周枠組みした枠体6と、この枠体6の内側にスイング開閉自在に支持された面材としての扉体7とを備えて構成されている。扉体7は、図1中、右側の縦枠5に丁番(ヒンジ)8を介して取り付けられている。また、扉体7は、図2に示すように、屋外側の側面を構成する第1板材71と、屋内側の側面を構成する第2板材72とを有して中空状に形成されている。そして、扉体7の屋外側側面(一方の側面)および屋内側側面(他方の側面)には、扉開閉操作用の一対のハンドル10,20が取り付けられている。
一対のハンドル10,20は、それぞれ扉体7に固定される上下2つずつのハンドル台座部11,21と、これらのハンドル台座部11,21に支持されて扉体7の開閉操作に用いられるハンドル操作部12,22とを備えたプッシュプルハンドルである。すなわち、屋外側ハンドル10におけるハンドル操作部12を扉体7から離れる方向(屋外方向)に引く、または屋内側のハンドル20におけるハンドル操作部22を扉体7に向かって(屋外方向に)押すことで、図示しない錠のラッチが外れて扉体7が開放されるようになっている。
屋外側のハンドル台座部11には、屋内側に向かって突出する上下2つの突出部13が設けられている。これらの突出部13は、ハンドル台座部11に固着された軸部としての雌ねじ(雌ねじ部)14と、この雌ねじ14の屋内側先端に螺合された進退部としての雄ねじ(雄ねじ部材)15とを有して構成されている。雄ねじ15は、スクリュドライバ等を用いた回転操作により雌ねじ14に対して進退移動可能になっている。そして、扉体7の第1および第2の板材71,72には、一対のハンドル10,20を固定するための第1および第2の固定用孔71A,72A(図4)が設けられており、これらの固定用孔71A,72Aに突出部13が屋外側から屋内側に向かって挿入され、雄ねじ15が屋内側に突出するようになっている。
すなわち、図4に示すように、雄ねじ15は、ねじ頭(係合部)15Aを有し、雌ねじ14に対して緩めた状態で螺合されており、ねじ頭15Aと扉体7の第2板材72表面との間に隙間が形成されている。また、第1および第2の固定用孔71A,72Aは、突出部13の雌ねじ14よりも径大で当該雌ねじ14およびねじ頭15Aが挿通可能に形成されており、雌ねじ14の先端は、第2板材72の屋内側側面(外側面)と略同一平面位置、あるいは第2板材72の屋内側側面よりも若干屋外側に凹んだ位置に設けられている。
扉体7の屋内側の側面には、扉体7の第2固定用孔72Aから突出した雄ねじ15により突出部13に結合される固定部材30が設けられている。この固定部材30は、金属板材から形成され、扉体7の屋内側の側面に沿って設けられる固定部材本体31と、この固定部材本体31の両側縁から屋内側に向かって折り曲げられた固定片部32とを有している。そして、固定部材本体31には、上側の突出部13の雄ねじ15に係合する係合孔33と、下側の突出部13の雄ねじ15に係合する係合凹部34とが形成されている。これらの係合孔33および係合凹部34に係合した雄ねじ15を締め付けることで、突出部13と固定部材30とが結合され、屋外側のハンドル10が扉体7に固定される。また、固定部材30の固定片部32にビス23を用いてハンドル台座部21を固定することで、屋内側のハンドル20が扉体7に固定されるようになっている。
次に、ハンドル10,20の取付手順について、図5〜図9に基づいて詳しく説明する。
図5は、ハンドルの取付手順を示す斜視図である。図6(A),(B)および図7(A),(B)は、それぞれ固定部材30の取付手順を示す正面図および断面図である。図8および図9は、それぞれ図5〜7に続くハンドルの取付手順を示す側面図および斜視図である。
ハンドル10,20の取り付けに際しては、先ず、屋外側のハンドル10を扉体7に固定し、その後に、屋内側のハンドル20を扉体7に固定する。
屋外側のハンドル10の取付手順としては、前述の図4のように、扉体7の固定用孔71A,72Aに突出部13を挿入し、雄ねじ15のねじ頭15Aを屋内側に突出させた状態で、固定部材30の係合孔33および係合凹部34とねじ頭15Aとを係合させる。ここで、係合孔33は、図6、7に示すように、ねじ頭15Aが挿通可能な大径部33Aと、この大径部33Aの上側に連続形成されてねじ頭15Aが挿通不能な小径部33Bとを有して形成されている。従って、図5、6に矢印で示すように、ねじ頭15Aを大径部33Aに挿通してから、固定部材30を下方に下げてねじ頭15Aを小径部33Bに係止させる。これにより、屋外側のハンドル10が固定部材30により仮止めされた状態となり、屋外側のハンドル10から手を離しても落下しないようになっている。すなわち、小径部33Bにねじ頭15Aを仮結合することで屋外側のハンドル10を扉体7に仮固定する仮固定手段が構成されている。
そして、図7に示すように、雄ねじ15を雌ねじ14に向かって締め付けることにより、固定部材30が雌ねじ14の先端と雄ねじ15のねじ頭15Aとで挟持されて突出部13に結合される。この際、雌ねじ14の先端が第2板材72の屋内側側面と略同一平面位置、あるいは第2板材72の屋内側側面よりも若干屋外側に凹んだ位置に設けられていることで、雄ねじ15の締め付け力により扉体7が変形しない、あるいはほとんど変形しないようになっている。
以上のように屋外側のハンドル10を扉体7に固定してから、図8、9に示すように、屋内側のハンドル20を固定部材30に当てがい、ビス23をハンドル台座部21の両側面から固定部材30の固定片部32に螺合する。これにより、屋内側のハンドル20が固定部材30を介して扉体7に固定され、ハンドル10,20の取付作業が完了する。
また、ハンドル10,20を取り外す場合には、先ずビス23を外して屋内側のハンドル20を取り外し、次に、雄ねじ15を緩めて固定部材30を突出部13から外して屋外側のハンドル10を扉体7から取り外す。このように、ハンドル10,20は、屋内側からしか取り外せないようになっているため、防犯上有効である。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)すなわち、屋外側のハンドル10の突出部13と固定部材30とを結合することにより屋外側のハンドル10が扉体7に固定され、固定部材30を介して屋内側のハンドル20が扉体7に固定される。これにより、一対のハンドル10,20を同時に固定しなくてもよいため、両方のハンドル10,20を手で押さえながら固定作業を行ったり、2人以上の作業者が各ハンドル10,20を押さえながら固定作業を行ったりする必要がなく、作業者が一人であっても屋外側および屋内側のハンドル10,20を順に取り付けることで、ハンドル取付作業の作業性を向上させることができる。
(2)そして、固定部材30により屋外側および屋内側のハンドル10,20が扉体7に本固定されるので、従来の仮止めピースのように単に取付作業中の仮止めに用いられる部材を用意する必要がなく、部品点数や取付作業工程が増加することがない。これにより、ハンドル10,20の取付状態において必要とされる取付強度に応じて突出部13や固定部材30等の各部材を設計すればよいため、無駄を省いた経済的な部品設計が可能になるとともに、仮止め部品を取り付ける作業を不要にすることができる。従って、コスト増加や作業時間の長期化を招くことなくハンドル取付作業の作業性を向上させることができる。
(3)さらに、固定部材30が雄ねじ15のねじ頭15Aと雌ねじ14の先端とで挟持されて突出部13に結合されるので、雄ねじ15を締め付けた際の締め付け力により扉体7が変形することを防止でき、ハンドル10,20の取付状態を良好に維持することができる。
(4)また、突出部13が雄ねじ15を雌ねじ14の先端に螺合するだけの簡単な構造で突出部13を構成したので、ハンドル10,20の構成部品を安価に製造することができる。
(5)また、固定部材30に大径部33Aおよび小径部33Bからなる係合孔33を設けることで、雄ねじ15を締め付けなくても突出部13を介して屋外側のハンドル10が扉体7に仮止めされ、このハンドル10から手を離した状態で雄ねじ15の締め付け作業を実施することができ、より一層作業効率を向上させることができる。さらに、本固定用の固定部材30によって屋外側のハンドル10が仮止めされるので、仮止め用の部材を追加する必要がなく、部品点数の増加を回避することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態を図10〜図12に基づいて説明する。
図10は、第2実施形態のハンドルの取付部分を拡大して示す断面図である。図11(A),(B)および図12(A),(B)は、それぞれ固定部材30の取付手順を示す正面図および断面図である。
本実施形態のハンドル取付構造は、前述の第1実施形態における突出部13および固定部材30の形状が異なるものであり、その他の構成は、第1実施形態と略同様である。以下、相違点について説明する。
図10に示すように、突出部13の雌ねじ14の先端は、第2板材72の屋外側側面(内側面)と略同一平面位置、あるいは第2板材72の屋外側側面よりも若干屋外側の位置に設けられている。また、第1固定用孔71Aは、雌ねじ14よりも径大で当該雌ねじ14およびねじ頭15Aが挿通可能に形成され、第2固定用孔72Aは、雌ねじ14よりも径小で当該雌ねじ14が挿通不能かつねじ頭15Aが挿通可能に形成されている。すなわち、雄ねじ15を雌ねじ14に向かって締め付けることにより、雌ねじ14の先端が第2板材72の屋外側側面に当接し、固定部材30が第2板材72を介した雌ねじ14の先端と雄ねじ15のねじ頭15Aとで挟持されて突出部13に結合されるようになっている。
また、図11、12に示すように、固定部材30には、上下2箇所に係合孔33が形成されており、これらの係合孔33は、ねじ頭15Aが挿通可能な大径部33Aと、この大径部33Aの側方に連続形成されてねじ頭15Aが挿通不能な小径部33Bとを有して形成されている。従って、図11に矢印で示すように、ねじ頭15Aを大径部33Aに挿通してから、固定部材30を回転させてねじ頭15Aを小径部33Bに係止させることで、固定部材30の係合孔33とねじ頭15Aとが係合され、屋外側のハンドル10が扉体7に仮止めされるようになっている。すなわち、小径部33Bにねじ頭15Aを仮結合することで屋外側のハンドル10を扉体7に仮固定する仮固定手段が構成されている。
そして、本実施形態におけるハンドル10,20の取付手順は、前述の第1実施形態と略同様である。
このような本実施形態によれば、前述の(1)〜(5)効果と略同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記各実施形態では、一対のハンドル10,20としてプッシュプルハンドルを例示して説明したが、本発明のハンドルの取付構造は、一般的なドアノブやレバーハンドル、面材に対して移動不能に固定されたハンドルに適用してもよい。ただし、ハンドルがプッシュプルハンドルである場合には、ハンドルの長さ(高さ)寸法や重量が大きく、一方および他方の両方のハンドルを支持したまま取付作業を行うことは、一人の作業者だけでは困難であり、一方のハンドルを扉体に固定してから他方のハンドルを固定することで、作業効率を飛躍的に向上させることができる。また、このように重量が大きなプッシュプルハンドルを仮止め部材により扉体に仮止めした場合には、ハンドルが不安定になり作業中に落下する可能性がある。これに対して、本発明のように、一方のハンドルを固定部材によって本固定することで、安定した固定状態で取付作業を実施することができる。
また、前記各実施形態では、ハンドルが取り付けられる面材として、玄関ドア1等の開き戸においてスイング開閉可能に設けられた扉体7を例示して説明したが、これに限らず、引き戸においてスライド開閉可能に設けられた障子等であってもよい。
また、前記各実施形態では、突出部13の軸部を雌ねじ14から構成し、進退部を雄ねじ15から構成したが、これに限らず、軸部を雄ねじから構成し、進退部を雌ねじから構成してもよい。また、突出部13としては、このような雄ねじ雌ねじの組み合わせに限らず、先端に弾性変形可能な係合ピンを有し、この係合ピンが固定部材に係合可能に構成されたものでもよい。さらに、突出部先端に係合溝等を形成し、固定部材30に弾性変形可能な係合部を設け、突出部の係合溝と固定部材の係合部とが係合して結合されるように構成してもよい。
また、固定部材30に設けられる係合孔33は、前記各実施形態のように大径部33Aおよび小径部33Bから構成されたものに限られず、任意の形状のものが採用できる。ただし、前記各実施形態のように、屋外側のハンドル10を仮止めすることができるように構成することが望ましい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の実施形態に係るドアを示す外観姿図である。 前記ドアのハンドル部分を示す分解斜視図である。 前記ドアのハンドル部分を分解して示す側面図である。 前記ハンドルの取付部分を拡大して示す断面図である。 前記ハンドルの取付手順を示す斜視図である。 (A),(B)は、第1実施形態の固定部材の取付手順を示す正面図および断面図である。 (A),(B)は、第1実施形態の固定部材の取付手順を示す正面図および断面図である。 図5〜7に続くハンドルの取付手順を示す側面図である。 図5〜7に続くハンドルの取付手順を示す斜視図である。 第2実施形態のハンドルの取付部分を拡大して示す断面図である。 (A),(B)は、第2実施形態の固定部材の取付手順を示す正面図および断面図である。 (A),(B)は、第2実施形態の固定部材の取付手順を示す正面図および断面図である。
符号の説明
1…ドア、7…面材である扉体、71…第1板材、72…第2板材、71A…第1固定用孔、72A…第2固定用孔、10,20…ハンドル、11,21…ハンドル台座部、12,22…ハンドル操作部、13…突起部、14…軸部である雌ねじ、15…進退部である雄ねじ、15A…係合部であるねじ頭、30…固定部材、33…係合孔、33A…大径部、33B…小径部。

Claims (5)

  1. 面材の両面に一対で設けられるハンドルの取付構造であって、
    前記面材には、前記一対のハンドルを固定するための固定用孔が当該面材の一方の側面から他方の側面まで貫通して設けられ、
    前記一対のハンドルは、それぞれ前記面材に固定されるハンドル台座部と、このハンドル台座部に支持されて前記面材の開閉操作に用いられるハンドル操作部とを備え、
    前記一対のハンドルのうち、前記面材の一方の側面に固定される一方のハンドルには、前記ハンドル台座部から突出して前記固定用孔に挿入される突出部が設けられ、
    前記面材の他方の側面には、前記面材の一方の側面から前記固定用孔に挿入された前記突出部の先端部に結合されて前記一方のハンドルを前記面材に固定する固定部材が設けられ、前記固定部材は、前記突出部の先端部と仮結合して前記一方のハンドルを前記面材に仮固定する仮固定手段を有し、
    前記一対のハンドルのうち、前記面材の他方の側面に固定される他方のハンドルのハンドル台座部は、前記固定部材を介して前記面材に固定されるハンドルの取付構造。
  2. 前記面材は、前記一方および他方の側面を各々構成する第1および第2の板材を有して構成され、前記固定用孔は、前記第1および第2の板材に各々設けられた第1および第2の固定用孔で構成されており、
    前記一方のハンドルの突出部は、軸部と、この軸部の先端に螺合されて当該軸部の軸方向に進退自在に設けられた進退部とを有して構成され、前記進退部には、前記面材の第2板材表面よりも突出して前記固定部材に係合する係合部が形成され、
    前記第1および第2の固定用孔は、前記突出部の軸部よりも径大で当該軸部および前記係合部が挿通可能に形成され、前記軸部の先端は、前記面材の第2板材の外側面と略同一平面位置に設けられ、
    前記固定部材は、前記進退部を前記軸部に向かって締め付けることにより、前記軸部の先端と前記係合部とで挟持されて前記突出部に結合される請求項1に記載のハンドルの取付構造。
  3. 前記面材は、前記一方および他方の側面を各々構成する第1および第2の板材を有して構成され、前記固定用孔は、前記第1および第2の板材に各々設けられた第1および第2の固定用孔で構成されており、
    前記一方のハンドルの突出部は、軸部と、この軸部の先端に螺合されて当該軸部の軸方向に進退自在に設けられた進退部とを有して構成され、前記進退部には、前記面材の第2板材表面よりも突出して前記固定部材に係合する係合部が形成され、
    前記第1固定用孔は、前記突出部の軸部よりも径大で当該軸部および前記係合部が挿通可能に形成され、前記第2固定用孔は、前記突出部の軸部よりも径小で当該軸部が挿通不能かつ前記係合部が挿通可能に形成され、前記軸部の先端は、前記面材の第2板材の内側面と略同一平面位置に設けられ、
    前記固定部材は、前記進退部を前記軸部に向かって締め付けることにより、前記第2板材を介した前記軸部の先端と前記係合部とで挟持されて前記突出部に結合される請求項1に記載のハンドルの取付構造。
  4. 前記軸部には、当該軸部の先端から凹んだ雌ねじ部または当該軸部の先端から突出した雄ねじ部が形成され、
    前記進退部は、前記雌ねじ部または雄ねじ部に螺合可能な雄ねじ部材または雌ねじ部材で構成され、前記係合部は、前記雄ねじ部材または雌ねじ部材のねじ頭で構成され、
    前記固定部材には、前記雄ねじ部材または雌ねじ部材が係合する係合孔が設けられ、この係合孔は、前記ねじ頭が挿通可能な大径部と、この大径部に連続形成されて前記ねじ頭が挿通不能な小径部とを有している請求項2または請求項3に記載のハンドルの取付構造。
  5. 前記面材は、建物開口部においてスイング開閉可能に設けられた扉体であり、請求項1から請求項4のいずれかに記載のハンドルの取付構造を備えたドア。
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