JP3682399B2 - ドアの錠 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として一般住宅のドアに取付けられる錠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般住宅に設けられるドアにおいては、間取りの都合から、ヒンジをその左側に取付けた、いわゆる左吊り用(左用)と、右側に取付けた、右吊り用(右用)が使用されている。また、これに対応してドア枠も左用と右用のものが使用されている。しかし、左用と右用の二種類のドアおよびドア枠を製造するということは、製造のみならず保管や販売等においても二重の手間を要することとなり好ましくない。
【0003】
こうした点に鑑み、本出願人は、左用と右用の両方に兼用することのできるドアとドア枠との組合わせ構造を発明し、先に出願した(特願平11−046347号)。これは、ドアハンドルの高さ位置を変更することなく、ドアの中間高さ位置にラッチを設けると共に、ドア枠の同じく中間高さ位置にラッチ穴を設けることができる構造としたものである。この発明によって、同一のドアおよびドア枠を左右両用に使用することが可能となった。
【0004】
しかし、このドアに取付けられる錠のラッチは、その形状から左右両方に兼用することが困難であった。ラッチも、その姿勢を自在に反転させて、ドアおよびドア枠と同じように左右兼用とすることができれば便利である。
【0005】
従来、ラッチの姿勢を反転可能とした錠として、例えば「チューブラ錠」と称されるものがある。この錠におけるラッチの反転は、ハンドルを含む錠全体を一旦取付け穴から完全に取外し、ラッチの方向を反対にして差し戻した後、ハンドルを取付けることによって行っている。
【0006】
また、他の従来技術として、ドアに形成したラッチ用の開口部を、大きな開口部を有する裏側プレートと、ラッチの形状に対応した開口部を有する表側プレートとで塞ぎ、表側プレートを外してラッチの方向を反転した後、当該表側プレートを再び取付けるようにしたものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、「チューブラ錠」と称される前者の従来技術は、ラッチの姿勢を反転するために、ハンドルを含めた錠全体を取外さなければならず、作業が厄介である。また、その際、錠の取付けネジを一旦取外し、再度、同一箇所に締め込むので、当然にネジが緩み易くなる。
【0008】
また、二枚のプレートを有する後者の従来技術においては、余分なプレートを必要とすることになり、また、ラッチを反転させるに際して、表側プレートを一旦取外した後、再度取付けなければならないので、取付ネジが緩み易くなると言った問題がある。
【0009】
そこで、本発明の目的とするところは、ラッチの姿勢を容易に反転することのできるドアの錠を提供することにある。
また、他の目的は、ラッチの姿勢を容易に反転することができ、左吊り用および右吊り用の両方に兼用できるドアに取付けるドアの錠を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のドアの錠(15)は、ドアハンドル(90)を回動することによって、ラッチ(40)を進退動させるラッチ駆動機構(60)を有するドアの錠において、ラッチ(40)を回動自在にすると共に大径の先端頭部(40F)とそれより径の小さい後端部(40R)とで形成し、ラッチ駆動機構(60)を、ドアハンドル(90)の軸(91)から立設した立設片(61)と、ドアハンドル(90)の軸(91)から垂下設した垂下片(62)と、ラッチ(40)の後端部(40R)に挿通して立設した垂直バー(72)と、後端部に大径部(64a)が設けられ、大径部(64a)の前側に立設片(61)を回動自在に取付けられると共に立設片(61)のさらに前側に垂直バー(72)の上端部が連結された水平バー(64)と、水平バー(64)の、立設片(61)と垂直バー(72)との間に介挿され、垂直バー(72)を前方へ付勢してラッチ(40)の先端頭部をドア(10)から突出させる第一バネ材(66)と、垂下片(62)を後方へ付勢して立設片(61)を前方に回動させドアハンドル(90)を定位置に戻す第二バネ材(65)とで構成し、さらに、ラッチ(40)の先端頭部(40F)に凹部(40a)を形成すると共に、ラッチ(40)の後端部(40R)に肉太部(40b)を形成しその肉太部(40b)と垂直バー(72)との間に第一バネ材(66)より大きな弾力を有する反転バネ材(71)を介挿してなり、凹部(40a)に棒片(95)の先端を差込んで、ラッチ(40)を反転バネ材(71)の付勢に抗してその後端部(40R)がドア(10)から突出する一定長さ引き出し、左右を反転し、棒片(95)の先端を抜くと、ラッチ(40)が反転バネ材(71)の付勢によって引き戻され左右反転した状態になるようにしたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に記載のドアの錠(15)は、ドアハンドル(90)を回動することによって、ラッチ(40)を進退動させるラッチ駆動機構(60)を有するドアの錠において、ラッチ(40)を回動自在にすると共に大径の先端頭部(40F)とそれより径の小さい後端部(40R)とで形成し、ラッチ駆動機構(60)を、ドアハンドル(90)の軸(91)から立設した立設片(61)と、ドアハンドル(90)の軸(91)から垂下設した垂下片(62)と、ラッチ(40)の後端部(40R)に挿通して垂下設した垂直バー(63)と、後端部に大径部(64a)が設けられ、大径部(64a)の前側に立設片(61)を回動自在に取付けられると共に立設片(61)のさらに前側に垂直バー(63)の下端部が連結された水平バー(64)と、水平バー(64)の、立設片(61)と垂直バー(63)との間に介挿され、垂直バー(63)を前方へ付勢してラッチ(40)の先端頭部をドア(10)から突出させる第一バネ材(66)と、垂下片(62)を後方へ付勢して立設片(61)を前方に回動させドアハンドル(90)を定位置に戻す第二バネ材(65)とで構成し、さらに、ラッチ(40)の先端頭部(40F)に凹部(40a)を形成すると共に、ラッチ(40)の後端部(40R)に肉太部(40b)を形成しその肉太部(40b)と垂直バー(63)との間に第一バネ材(66)より大きな弾力を有する反転バネ材(71)を介挿してなり、凹部(40a)に棒片(95)の先端を差込んで、ラッチ(40)を反転バネ材(71)の付勢に抗してその後端部(40R)がドア(10)から突出する一定長さ引き出し、左右を反転し、棒片(95)の先端を抜くと、ラッチ(40)が反転バネ材(71)の付勢によって引き戻され左右反転した状態になるようにしたことを特徴とする。
【0013】
なお、カッコ内の符号は図面および後述する発明の実施の形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
【0014】
本発明に記載のドアの錠によれば、ドアハンドルを回動することによって、ラッチを進退動させるラッチ駆動機構を有し、ラッチの先端頭部に凹部を形成すると共に、ラッチの後端部に反転バネ材を介挿したので、凹部に棒片(例えばドライバー)の先端を差込んで、ラッチを反転バネ材の付勢に抗して一定長さ引き出し、左右反転した後、棒片の先端を抜くと、ラッチは反転バネ材の弾力によって引き戻され左右反転した状態になる。従って、錠を取外すことなくラッチだけの姿勢を反転することができる。
【0015】
また、本発明の請求項1に記載のドアの錠によれば、ドアハンドルの立設片が取付けられた水平バーに上端部が連結された垂直バーをラッチの後端部から立設したので、ドアハンドルの軸とラッチの高さを同じ位置にすることができる。
逆に本発明の請求項2に記載のドアの錠によれば、ドアハンドルの立設片が取付けられた水平バーに下端部が連結された垂直バーをラッチの後端部から垂下設したので、ドアハンドルの軸よりラッチの高さが高位置になる。よって、ラッチの高さをドアを縦方向に二等分する位置に設け、左吊り用ドアおよび右吊り用ドアの両方に適用することができ、しかもラッチの姿勢を、錠を取外すことなく簡単に反転させることができる。
なお、請求項1及び2の発明によれば、反転バネ材の弾力を、第一バネ材のそれより強く設定しているので、ドアハンドルの回動によって第一バネ材が収縮しても反転バネ材は収縮せず、よってラッチを円滑に後退させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第一実施形態)
図1を参照して、本発明の第一実施形態に係るドアの錠15について説明する。当該図1は、本発明の第一実施形態に係るドアの錠15を示す断面図である。
本発明の第一実施形態に係るドアの錠15は、ドアハンドル90を回動することによって、ドアハンドル90の軸91に固定した立設片61を介して、水平バー64を第一バネ材66に抗して後退させ、該水平バー64に垂直バー72を介して連結したラッチ40を後退させ、逆方向にドアハンドル90を回動するか、あるいはドアハンドル90を離すと第二バネ材65のはたらきによってラッチ40を前進させるラッチ駆動機構60を有するものである。
【0017】
具体的には、ドアハンドル90の立設片61が取付けられた水平バー64にその上端部が連結された垂直バー72をラッチ40の後端部40Rに挿通して立設したものであり、ラッチ40とドアハンドル90は、同一高さに設けている。また、ドアハンドル90の軸91から垂下片62を設け、当該垂下片62に第二バネ材65を弾接させている。
【0018】
すなわち、水平バー64とラッチ40の後端部40Rとを垂直バー72によって進退動自在に連結し、ラッチ40の後端部40Rに形成した肉太部40bと垂直バー72との間に反転バネ材71を介挿している。水平バー64は、その後端部に大径部64aを有し、大径部64aの前に立設片61が回動自在に取付けられ、また、その前端部に垂直バー72が第一バネ材66を介して連結固定されている。この水平バー64を挿通する状態でストッパー68が不動に設けられ、前進動した垂直バー72が突き当たることによってそれ以上の前進動が規制されている。
第一バネ材66は、つるまきバネで構成され、水平バー64に嵌装組付けされると共にその後端が固定部材67に固定され、その前端で垂直バー72をラッチ40の突出方向である前方へ付勢している。また第二バネ材65は、同じくつるまきバネで構成され、収納筒69に収納されその後端で垂下片62を後方へ付勢することにより立設片61を前方へ回動させてドアハンドル90を定位置にする。垂下片62の後方には停止突起70が設けられ、垂下片62の回動を規制している。
【0019】
なお、本実施形態にあってはロック機構80が設けられている。このロック機構80は、回動部81を時計回り方向へ回動すると、鍵部材82が下降し、その下端部が水平バー64の後端に位置するものである。鍵部材82の下降移動は、それから突設された突片83をガイド孔84に挿通させることによって正確に行われる。鍵部材82が下降した状態(ロック状態)で、ドアハンドル90を時計回り方向へ回動しても、水平バー64の後退動がこの鈎部材によって規制され、ロック状態が維持される。なお、鍵部材82のロック状態と非ロック状態は共に、ばね部材85の弾力によって保持される。
【0020】
この実施形態において、ドア10を開ける際のラッチ40の進退動は、これまで同様、ドアハンドル90を時計回り方向へ回動させることによって行う。すなわち、ドアハンドル90を回動すると、立設片61の回動によって水平バー64が後退し、これに伴い連結片である垂直バー72を介してラッチ40が後退する。この際、反転バネ材71の弾力を、第一バネ材66のそれより強く設定しているので、第一バネ材66が収縮しても反転バネ材71は収縮せず、よってラッチ40を円滑に後退させることができる。
【0021】
そして、ラッチ40を回動自在にすると共に大径の先端頭部40Fとそれより径の小さい後端部40Rとで形成し、しかもラッチ40の先端頭部40Fに凹部40aを形成すると共に、当該ラッチ40の後端部40Rに第一バネ材66より大きな弾力を有する反転バネ材71を介挿している。この凹部40aにドライバー95の先端を差込んで、ラッチ40を反転バネ材71の付勢に抗してその後端部40Rがドア10から突出する一定長さ引き出し、左右を反転させ、その後、ドライバー95の先端を引き抜くと、ラッチ40が反転バネ材71の付勢によって元の位置まで引き戻され左右反転した状態になる。これによって、ラッチ40の姿勢だけを容易に反転させることができる。
【0022】
(第二実施形態)
図2乃至図7を参照して、本発明の第二実施形態に係るドアの錠15について説明する。図2は本発明の第二実施形態に係るドアの錠において、ラッチ40が前進位置にある状態を示す断面図であり、図3は後退位置にある状態を示す断面図である。図4は図2に示すドアの錠15において、ラッチ駆動機構60がロック機構80によってロックされた状態を示す断面図である。図5は図2に示すドアの錠15においてラッチを反転させる状態を示す概略断面図である。また、図6は本発明の第二実施形態に係るドアの錠15を取付けたドア10とドア枠とのドア構造を示す正面図である。図7は図6の要部を示す部分断面図であって、(a)は左吊り用、(b)は右吊り用を示す。
【0023】
本発明の第二実施形態に係るドアの錠15は、ドアハンドル90を回動することによって、ラッチ40を進退動させるラッチ駆動機構60を有するものである。当該ラッチ駆動機構60は、ドアハンドル90の軸91から立設した立設片61と、ドアハンドル90の軸91から垂下設した垂下片62と、ラッチ40の後端部40Rに挿通し垂下設し、該ラッチ40が取付けられるドア10を左吊り用および右吊り用の両方に兼用することを可能とした垂直バー63と、後端部に設けた大径部64aの前側に立設片61を回動自在に取付けると共に前部に垂直バー63の下端部を連結した水平バー64と、垂直バー63を前方へ付勢してラッチ40の先端頭部40Fをドア10から突出させる第一バネ材66と、垂下片62を後方へ付勢して立設片61を前方に回動させドアハンドル90を定位置に戻す第二バネ材65とで構成している。第一バネ材66の後端は固定部材67に弾接し、第二バネ材65の前端は収納筒69に弾接している。
【0024】
さらに、ラッチ40を回動自在にすると共に大径の先端頭部40Fとそれより径の小さい後端部40Rとで形成している。また、ラッチ40の先端頭部40Fに凹部40aを形成すると共に、当該ラッチ40の後端部40Rに形成した肉太部40bと垂直バー63との間に第一バネ材66より大きな弾力を有する反転バネ材71を介挿している。
そして、この凹部40aにドライバー95の先端を差込んで、ラッチ40を反転バネ材71の付勢に抗してその後端部40Rがドア10から突出する一定長さ引き出し、左右を反転させ、その後、ドライバー95の先端を引き抜くと、ラッチ40が反転バネ材71の付勢によって元の位置まで引き戻され左右反転した状態になる。これによって、ラッチ40の姿勢だけを容易に反転させることができる。
【0025】
本実施形態に係るドアの錠15の作用について説明する。ドアハンドル90を回動していない状態では、ドアハンドル90の軸91に一体成形された垂下片62が第二バネ材65の弾力によって後方へ押されるので、立設片61は前方へ回動される(図2参照)。このとき、水平バー64に連結されている垂直バー63は第一バネ材66の弾力によって前方へ押されるので、ラッチ40の先端頭部40Fがドア10から突出した状態に維持される。
【0026】
この状態から、ドア10を開けるべくドアハンドル90を時計回り方向へ回動すると、立設片61が同一方向へ回動して水平バー64の大径部64aに当接して大径部64aを後方へ押しやる。これによって、水平バー64に連結されている垂直バー63が第一バネ材66の弾力に逆らって後方移動すると共に、当該垂直バー63に連結されているラッチ40が同期して後退移動する(図3参照)。このとき、垂下片62も第二バネ材65の弾力に抗して時計回り方向へ回動する。係る状態でドアハンドル90を引く(あるいは押す)ことによりドア10が開けられる。
【0027】
再びドア10を閉じた状態でドアハンドル90を解放あるいは反時計回り方向へ回動すると、第二バネ材65が垂下片62を反時計回り方向へ付勢すると共に第一バネ材66が水平バー64に連結されている垂直バー63を水平バー64と共に前方へ付勢する。これによってラッチ40が前進動してドア10から突出すると共に軸91も定位置に復帰する(図2参照)。この状態で、垂直バー63がストッパー68に当接すると共に、垂下片62が停止突起70に当接するので、ラッチ40のそれ以上の前進動および軸91のそれ以上の回動が規制される。
【0028】
なお、本実施形態に係る錠15にはロック機構80が設けられている(図4参照)。このロック機構80は、回動部81を時計回り方向へ回動すると、鍵部材82が下降し、その下端部が水平バー64の後端に位置するものである。鍵部材82の下降移動は、それから突設された突片83をガイド孔84に挿通させることによって正確に行われる。鍵部材82が下降した状態(ロック状態)で、ドアハンドル90を時計回り方向へ回動しても、水平バー64の後退動がこの鈎部材によって規制され、ロック状態が維持される。なお、鍵部材82のロック状態と非ロック状態は共に、ばね部材85の弾力によって保持される。
【0029】
本実施形態に係るドアの錠15は、左右兼用のドア10に取付けられるものである。また、このドア10は、同じく左右兼用のドア枠に取付けられるものである(図6、7参照)。ドア枠は、ドア10を回動自在に保持する一対のヒンジ30、30を取付けたヒンジ側縦枠材20と、ラッチ40を受け入れるラッチ穴52を本体部分51に形成したラッチ受け具50を取付けたラッチ受け具側縦枠材25と、両者の上端部間に結合された上枠材29とで構成されている。そして、その上端から上部のヒンジ30までの距離と、その下端から下部のヒンジ30までの距離を等しく設定すると共に、ラッチ穴52をドア枠の中間高さ位置に形成することによって、左用と右用の両方に使用できるようにしている。
【0030】
また、ドア10は、ヒンジ30、30によってドア枠に回動自在に保持され、本発明に係る錠15を備えている。そして、錠15のラッチ40の位置を、ドア10の中間高さ位置に設定することによって、左右兼用としている。なお、ドアハンドル90は、その機能上、ドア10の中間高さ位置(ラッチ40の高さ位置)より低く設定する必要があるため、ラッチ40とドアハンドル90との間に垂直バー63を設けている。
【0031】
図6および図7(a)に示すドア構造は左用の状態である。このドア構造を、次のようにして容易に図7(b)に示す右用の状態にすることができる。
すなわち、ドア枠は上下に反転した後、左右を入替える。ドア10は左右に反転する。まず、ドライバー95の先端を凹部40aに差し込み、ラッチ40を反転バネ材71の付勢に抗してその後端部40Rがドア10から突出する一定長さ引き出す(図5(a)参照)。
【0032】
次に引き出した状態のまま反転させる(図5(b))。つまり、ラッチ40を反転させようとしたとき、先端頭部40Fは大径であるため、ドア10に形成されたラッチ40が突出する孔45あるいは孔45に装着されたカバーC(カバーCは装着されたものとされていないものとがある)に当接して反転することができないが、引き出されたラッチ40の後端部40Rは先端頭部40Fに比較して小径であるので、孔45あるいはカバーC内で反転自存である。
【0033】
そして最後にドライバー95を外し、反転バネ材71の付勢で元の位置に戻す(図5(c))。なお、ヒンジ30も左右兼用のものを使用する。右用を左用に換えるのも同様にして簡単に行うことができる。これらドア枠、ドア10および錠15は共に左右兼用であるため、左用と右用の両方を製造等する必要がなく、極めて生産性に優れる。
【0034】
【発明の効果】
本発明に記載のドアの錠によれば、ドアハンドルを回動することによって、ラッチを進退動させるラッチ駆動機構を有し、ラッチの先端頭部に凹部を形成すると共に、ラッチの後端部に反転バネ材を介挿したので、凹部に棒片(例えばドライバー)の先端を差込んで、ラッチを反転バネ材の付勢に抗して一定長さ引き出し、左右反転した後、棒片の先端を抜くと、ラッチは反転バネ材の弾力によって引き戻され左右反転した状態になる。従って、錠を取外すことなくラッチだけの姿勢を反転することができる。
【0035】
これにより錠やプレート等を取外す必要がないためラッチの反転作業がきわめて容易であり、作業性が向上する。また、取付ネジを一旦取外して再び同一箇所に締めることもないので、取付ネジが緩むこともなく、機能が向上する。また、プレートも一枚で足りるので経済的である。さらに、左右兼用のドア枠およびドアと共に使用することにより、きわめて生産性の高いドア構造を提供することができる。
【0036】
また、本発明の請求項1に記載のドアの錠によれば、ドアハンドルの立設片が取付けられた水平バーに上端部が連結された垂直バーをラッチの後端部から立設したので、ドアハンドルの軸とラッチの高さを同じ位置にすることができる。
逆に本発明の請求項2に記載のドアの錠によれば、ドアハンドルの立設片が取付けられた水平バーに下端部が連結された垂直バーをラッチの後端部から垂下設したので、ドアハンドルの軸よりラッチの高さが高位置になる。よって、ラッチの高さをドアを縦方向に二等分する位置に設け、左吊り用ドアおよび右吊り用ドアの両方に適用することができ、しかもラッチの姿勢を、錠を取外すことなく簡単に反転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るドアの錠を示す断面図である。
【図2】本発明の第二実施形態に係るドアの錠において、ラッチが前進位置にある状態を示す断面図である。
【図3】図2に示すドアの錠において、ラッチが後退位置にある状態を示す断面図である。
【図4】図2に示すドアの錠において、ラッチ駆動機構がロック機構によってロックされた状態を示す断面図である。
【図5】図2に示すドアの錠において、ラッチを反転させる状態を示す概略断面図である。
【図6】本発明の第二実施形態に係るドアの錠を取付けたドアとドア枠とのドア構造を示す正面図である。
【図7】図6の要部を示す部分断面図であって、(a)は左吊り用、(b)は右吊り用を示す。
【符号の説明】
10 ドア
15 錠
20 ヒンジ側縦枠材
25 ラッチ受け具側縦枠材
29 上枠材
30 ヒンジ
40 ラッチ
40a 凹部
40b 肉太部
40F 先端頭部
40R 後端部
45 孔
50 ラッチ受け具
51 本体部分
52 ラッチ穴
60 ラッチ駆動機構
61 立設片
62 垂下片
63 垂直バー
64 水平バー
64a 大径部
65 第二バネ材
66 第一バネ材
67 固定部材
68 ストッパー
69 収納筒
70 停止突起
71 反転バネ材
72 垂直バー
80 ロック機構
81 回動部
82 鍵部材
83 突片
84 ガイド孔
85 ばね部材
90 ドアハンドル
91 軸
95 棒片(ドライバー)
C カバー

Claims (2)

  1. ドアハンドルを回動することによって、ラッチを進退動させるラッチ駆動機構を有するドアの錠において、
    ラッチを回動自在にすると共に大径の先端頭部とそれより径の小さい後端部とで形成し、
    前記ラッチ駆動機構を、ドアハンドルの軸から立設した立設片と、ドアハンドルの軸から垂下設した垂下片と、ラッチの後端部に挿通して立設した垂直バーと、後端部に大径部が設けられ、大径部の前側に立設片を回動自在に取付けられると共に立設片のさらに前側に垂直バーの上端部が連結された水平バーと、水平バーの、立設片と垂直バーとの間に介挿され、垂直バーを前方へ付勢してラッチの先端頭部をドアから突出させる第一バネ材と、垂下片を後方へ付勢して立設片を前方に回動させドアハンドルを定位置に戻す第二バネ材とで構成し、
    さらに、ラッチの先端頭部に凹部を形成すると共に、ラッチの後端部に肉太部を形成しその肉太部と垂直バーとの間に第一バネ材より大きな弾力を有する反転バネ材を介挿してなり、
    前記凹部に棒片の先端を差込んで、ラッチを反転バネ材の付勢に抗してその後端部がドアから突出する一定長さ引き出し、左右を反転し、棒片の先端を抜くと、ラッチが反転バネ材の付勢によって引き戻され左右反転した状態になるようにしたことを特徴とするドアの錠。
  2. ドアハンドルを回動することによって、ラッチを進退動させるラッチ駆動機構を有するドアの錠において、
    ラッチを回動自在にすると共に大径の先端頭部とそれより径の小さい後端部とで形成し、
    前記ラッチ駆動機構を、ドアハンドルの軸から立設した立設片と、ドアハンドルの軸から垂下設した垂下片と、ラッチの後端部に挿通して垂下設した垂直バーと、後端部に大径部が設けられ、大径部の前側に立設片を回動自在に取付けられると共に立設片のさらに前側に垂直バーの下端部が連結された水平バーと、水平バーの、立設片と垂直バーとの間に介挿され、垂直バーを前方へ付勢してラッチの先端頭部をドアから突出させる第一バネ材と、垂下片を後方へ付勢して立設片を前方に回動させドアハンドルを定位置に戻す第二バネ材とで構成し、
    さらに、ラッチの先端頭部に凹部を形成すると共に、ラッチの後端部に肉太部を形成しその肉太部と垂直バーとの間に第一バネ材より大きな弾力を有する反転バネ材を介挿してなり、
    前記凹部に棒片の先端を差込んで、ラッチを反転バネ材の付勢に抗してその後端部がドアから突出する一定長さ引き出し、左右を反転し、棒片の先端を抜くと、ラッチが反転バネ材の付勢によって引き戻され左右反転した状態になるようにしたことを特徴とするドアの錠。
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