本発明は、カップ麺など即席食品の密封包装に使用する成形容器の蓋材に関するものであり、さらに詳しくは、カップ麺などの即席食品を食する場合において、容器内の乾燥状態の即席食品に熱湯を注ぐ作業を容易にするために、開封した蓋材をそのまま開封状態に保持する機能を備えた開封状態保持機能付き蓋材に関するものである。
従来、食品包装分野において、特に熱湯を加えて食する状態にするカップ麺などの即席食品を収納する成形容器として、カップ状、あるいはどんぶり状の形状で、紙にポリエチレン樹脂(PE)をエキストルーダーでラミネートした積層材料による成形容器、ポリスチレン樹脂(PS)成形容器、ポリプロピレン樹脂(PP)成形容器、ポリスチレン樹脂(PS)シートとポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)シートとをラミネートした積層材料による成形容器などが使用されている。
一方、カップ麺など即席食品の密封包装に使用する該容器の蓋材は、紙基材を主体として、アルミニウム箔などを積層した積層体が使用され、前記成形容器に乾燥した麺や具などを収納し、該容器の開口部を該蓋材で覆い、該容器のフランジ部をヒートシール方式などによりシールし、密閉する包装方法が取られている。
ところで、蓋材としては、種々のものが開発され提案されているが、通常蓋材を構成する積層材料には、アルミニウム箔を含んだ積層材料が多い。例えば、従来の蓋材は紙層を主体とした基材上面に絵柄印刷インキ層を設け、同じく該基材下面に熱可塑性樹脂層、アルミニウム箔層、イージーピールシーラント層を順次に積層してなる積層材料により形成されている。
前記紙層は、木材などの植物原料を化学的または機械的に処理してセルロースを取り出した状態のパルプで製造した晒クラフト紙、純白ロール紙、上質紙、アート紙、コート紙などを使用している。前記熱可塑性樹脂層は、主に低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)が使用され、該低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)を熱溶融した後、エキストルーダ(押出機)によって押し出され、紙層を主体とした基材とバリア層であるアルミニウム箔層とを積層するための接着剤の役割をしている。前記アルミニウム箔層は、厚みが7μ以上のアルミニウム箔が使用されるが、防湿性、ガスバリア性、保香性、遮光性に優れ、更にデッドホールド性(成形保持性)が良いので蓋材に多く使用されている。
以上のように、従来の蓋材は、主にアルミニウム箔を含んだ積層材料が使用されているので、ガスバリア性などの物性が優れ、開封後のデッドホールド性があるので開封した蓋材をそのまま開封状態に保持する機能を備えている。一般的に、消費者はカップ状、或いはどんぶり状の形状をした成形容器に入っている、例えば、即席麺を食する時、先ず該容器から蓋材の一部分を剥がし、その開口部から、一旦、液体スープの素や具の入った袋を取り出した後、中身だけを再度該容器内に戻した後、熱湯を注ぎ、開封した蓋材を該容器の開口部に再封する。このように熱湯を注ぐ作業を行う場合、蓋材が開封状態を保持する機能を備えていると、容器内の即席食品に熱湯を注ぐ作業が容易になるのでカップ麺などの即席食品の密封包装に使用する容器の蓋材には好適である。
このようにアルミニウム箔を含んだ積層材料から作製される蓋材は、ガスバリア性などの物性が優れ、開封後のデッドホールド性があるので開封した蓋材をそのまま開封状態に保持する必要がある機能を求められる用途には最適な蓋材である。しかしながら、近年ア
ルミニウム箔を積層した積層体からなる蓋材は、さまざまな問題が指摘されている。例えば、使用後の廃棄処分において焼却処理を行うと、そのアルミニウム箔が残査として残ってしまう問題や、焼却炉を傷めてしまう恐れがある問題など、いわゆる廃棄処分にともなう問題が発生している。また、資源再利用の要請から、蓋材を使用後に回収し、材料別に分別し再利用することが要望されているが、上記のようなアルミニウム箔を使用した積層材料では、紙基材、アルミニウム箔、樹脂フィルムなどの各材料をそれぞれに分別回収することが著しく困難であり、再利用を図ることは実質的には不可能である。更に、食品包装後の衛生安全面から行う金属等の異物の混入を確認する金属探知器の使用が不可能であり、衛生安全面も良くない。
そこで、これらの問題点を解決するために、紙を主体として、各種のプラスチックフィルムを組み合わせた積層体からなる蓋材が検討されている。すなわち、アルミニウム箔を含まなくても、ガスバリア性などの物性が優れ、開封後のデッドホールド性がある積層体の開発である。ガスバリア性などの物性は、プラスチックフィルムに無機酸化物などを蒸着した積層体を使用すれば、アルミニウム箔に匹敵する優れたものはあるが、基本的に剛性があり、開封後のデッドホールド性を有するものはなく、特にデッドホールド性に優れたプラスチックフィルムがなく、素材面でアルミニウム箔を代替する蓋材を得る可能性が少ないために蓋材の開封状態を保持する機能として次のような方法による蓋材や構造面を改良した蓋材が開発されている。例えば、蓋材にあらかじめ粘着剤を塗布しておき、蓋材の開封状態を保持する方法であるが、この方法の場合は、粘着剤の取り扱いの問題、該粘着剤の内容物や容器内面への移行の問題などが挙げられる。
次に、蓋材の開封用プルタブ部分に切れ目加工を施し、容器本体のフランジ部の端に引っ掛ける構造の蓋材が提案されている。しかしながらこの場合は、紙とプラスチックフィルムからなる積層体の剛度による反発が大きく、引っ掛けることが容易ではない。また、蓋材の開封用プルタブ部分の切れ目が、最外層から最内層まで全貫通加工であるので、蓋材に加工した切れ目の位置が、容器本体のフランジ内側に加工した場合には、密閉性が損なわれ内容物の保存性に問題が発生する。
次に、主に紙からなる表基材とプラスチックフィルムを積層した積層体を使用し、さらに該表基材とプラスチックフィルムの層間に剥離剤層を設けて、層間剥離による開封機能を有する蓋材に関しては、剥離した表基材を完全に除去することで熱湯を注入する開口部を形成させる機構をもった蓋材が従来品としてあるが、内容物である麺を蒸らす必要のある商品の場合には、該蓋材を容器本体に再封する必要があるので完全に蓋を除去できず、熱湯を注ぐ作業にじゃまにならないように、剥離した表基材を反らせるなどして、蓋材に開封状態を保持する機能を具備させる必要がある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解決しようとするものであり、カップ麺などの即席食品を食する場合において、容器内の乾燥状態の即席食品に熱湯を注ぐ作業を容易にするために、開封した蓋材をそのまま開封状態に保持する機能を備えた開封状態保持機能付き蓋材を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、本発明の請求項1に係る発明は、容器本体(B)の開口部とほぼ同じ外形を有し、外周縁(6)に開封用プルタブ(4)を有する開封状態保持機能付き蓋材(A)であって、表基材層(20)と、プラスチックフィルム層(50)とを積層した積層体からなり、前記表基材層(20)とプラスチックフィルム層(50)との層間には剥離剤の塗布された剥離剤層(14)からなる剥
離領域(1)と、該剥離領域(1)内に配置された非剥離領域(7)と、前記剥離領域(1)に隣接して配置された他の非剥離領域(8)に区画され、前記剥離領域(1)内にある非剥離領域(7)内には注湯などの開口部(5)を形成する開口部形成用切り取り線(2)が、該プラスチックフィルム層(50)の最内面側から該表基材層(20)に至る範囲で設けられ、前記開封用プルタブ(4)が、前記剥離領域(1)に隣接して配置された他の非剥離領域(8)と該剥離領域(1)との境界線とは反対側の該剥離領域(1)内の中央先端部分に設けられ、且つ該開封用プルタブ(4)の近傍に開口部(5)を形成する際の開口開始部形成用切り取り線(2a)が、該プラスチックフィルム層(50)の最内面側から該表基材層(20)に至る範囲で設けられ、さらに前記剥離剤層(14)が、該開封用プルタブ(4)を基点として剥離領域(1)と他の非剥離領域(8)との境界線までの間において、未塗工ドットパターンで形成され、且つ該未塗工ドットパターンが段階的に直径の大きくなる未塗工ドットで形成されていることを特徴とする開封状態保持機能付き蓋材である。
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1記載の開封状態保持機能付き蓋材において、前記開口部形成用切り取り線(2)および開口開始部形成用切り取り線(2a)が、ミシン目または連続する線状のハーフカットもしくはミシン目状の断続的なハーフカットのいずれかからなることを特徴とする開封状態保持機能付き蓋材である。
本発明の請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の開封状態保持機能付き蓋材において、前記表基材層(20)が、紙層(11)単体または少なくとも該紙層(11)の片面に保護フィルム層(10)が積層された積層体からなることを特徴とする開封状態保持機能付き蓋材である。
本発明の請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の開封状態保持機能付き蓋材において、前記プラスチックフィルム層(50)が、中間基材層(30)と、シーラント層(40)とを積層した積層体からなることを特徴とする開封状態保持機能付き蓋材である。
本発明の請求項5に係る発明は、請求項4記載の開封状態保持機能付き蓋材において、前記中間基材層(30)が、熱可塑性樹脂層(12)とバリアフィルム層(13)とを積層した積層体からなることを特徴とする開封状態保持機能付き蓋材である。
本発明の開封状態保持機能付き蓋材は、容器本体の開口部とほぼ同じ外形を有し、外周縁に開封用プルタブを有する開封状態保持機能付き蓋材であって、表基材層と、プラスチックフィルム層とを積層した積層体からなり、前記表基材層とプラスチックフィルム層との層間には剥離剤の塗布された剥離剤層からなる剥離領域と、該剥離領域内に配置された非剥離領域と、前記剥離領域に隣接して配置された他の非剥離領域に区画され、前記剥離領域内にある非剥離領域内には注湯などの開口部を形成する開口部形成用切り取り線が、該プラスチックフィルム層の最内面側から該表基材層に至る範囲で設けられ、前記開封用プルタブが、前記剥離領域に隣接して配置された他の非剥離領域と該剥離領域との境界線とは反対側の該剥離領域内の中央先端部分に設けられ、且つ該開封用プルタブの近傍に開口部を形成する際の開口開始部形成用切り取り線が、該プラスチックフィルム層の最内面側から該表基材層に至る範囲で設けられ、さらに前記剥離剤層が、該開封用プルタブを基点として剥離領域と他の非剥離領域との境界線までの間において、未塗工ドットパターンで形成され、且つ該未塗工ドットパターンが段階的に直径の大きくなる未塗工ドットで形成されていることにより、開封した蓋材をそのまま開封状態に保持する開封状態保持機能が得られるので、カップ麺などの即席食品を食する場合、容器本体内の乾燥状態の即席食品に熱湯を注ぐ作業が容易になり、蓋材のタブ部分に加工しているので、充填機の制約は
なく、あらゆるサイズの蓋材に対し、蓋材の開封状態を保持できる機能を付与することができる。
本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る開封状態保持機能付き蓋材(A)の1実施例を示す平面図であり、図2は本発明に係る開封状態保持機能付き蓋材(A)の剥離剤層(14)が、未塗工ドットパターンで形成され、且つ該未塗工ドットパターンが段階的に直径の大きくなる未塗工ドットで形成されている1実施例を説明する説明図であり、図3は本発明に係る開封状態保持機能付き蓋材(A)を開封し、注湯などの開口部(5)が形成され、且つ蓋材(A)が開封状態を保持している状態を示す斜視図であり、図4は図1のX−X線側断面図である。
本発明の1実施例の開封状態保持機能付き蓋材(A)は、図1に示すように、容器本体(B)の開口部とほぼ同じ外形を有し、外周縁(6)に開封用プルタブ(4)を有する開封状態保持機能付き蓋材(A)である。また、図4に示すように、表基材層(20)と、プラスチックフィルム層(50)が積層され、前記表基材層(20)とプラスチックフィルム層(50)との層間には剥離剤の塗布された剥離剤層(14)が部分的に形成されている層構成になっている。
前記表基材層(20)が、紙層(11)単体または少なくとも該紙層(11)の片面に保護フィルム層(10)が積層された積層体から構成されている。また、前記プラスチックフィルム層(50)が、中間基材層(30)と、シーラント層(40)とを積層した積層体から構成されている。さらに、前記中間基材層(30)が、熱可塑性樹脂層(12)とバリアフィルム層(13)とを積層した積層体から構成されている。
本発明の開封状態保持機能付き蓋材(A)は、図1に示すように、前記表基材層(20)とプラスチックフィルム層(50)との層間に剥離剤の塗布された剥離剤層(14)からなる剥離領域(1)と、該剥離領域(1)内に配置された非剥離領域(7)と、前記剥離領域(1)に隣接して配置された他の非剥離領域(8)に区画されている。
次に、前記剥離領域(1)内にある非剥離領域(7)内には注湯などの開口部(5)を形成する開口部形成用切り取り線(2)が、図4に示すように、該プラスチックフィルム層(50)の最内面側から該表基材層(20)に至る範囲で設けられている。
また、図1に示すように、開封用プルタブ(4)が、前記剥離領域(1)に隣接して配置された他の非剥離領域(8)と、該剥離領域(1)との境界線とは、反対側の該剥離領域(1)内の中央先端部分に設けられ、且つ該開封用プルタブ(4)の近傍に開口部(5)を形成する際の開口開始部形成用切り取り線(2a)が、図4に示すように、該プラスチックフィルム層(50)の最内面側から該表基材層(20)に至る範囲で設けられている。
尚、前記開口部形成用切り取り線(2)および開口開始部形成用切り取り線(2a)が、ミシン目または連続する線状のハーフカットもしくはミシン目状の断続的なハーフカットのいずれかであってもよい。
また、該開口部形成用切り取り線(2)および開口開始部形成用切り取り線(2a)の深さは、該プラスチックフィルム層(50)の厚さの範囲内であり、蓋材(A)のバリア性を考慮して紙層(11)と接する部分までが好ましい。
尚、該開口部形成用切り取り線(2)および開口開始部形成用切り取り線(2a)を施す方法は、例えば、厚いベニヤ合板、或いは合成樹脂板を所定の形に切断するためにレーザー光線を使用する切断装置や糸鋸などで溝部を設け、その溝部に切れ刃或いはミシン刃を組み込み、それらの両側にスポンジゴムを貼り付けた雄型からなる平板の打ち抜き型を使用するか、あるいはロータリーダイカッターを使用してもよい。
次に、図2に示すように、前記剥離剤層(14)が、該開封用プルタブ(4)を基点として剥離領域(1)と他の非剥離領域(8)との境界線までの間において、未塗工ドットパターンで形成され、且つ該未塗工ドットパターンが段階的に直径(φ)の大きくなる未塗工ドットで形成されている。
上記のように、剥離剤層(14)のパターン形状を段階的に変化させることにより、剥離強度をコントロールすることができる。すなわち、未塗工ドットパターンにおける未塗工ドット部分は、剥離剤が塗布されていないので蓋材(A)を構成している表基材層(20)と、プラスチックフィルム層(50)が完全に接着している。したがって、未塗工ドット部分が大きくなれば、層間の接着強度は強くなるので剥離する際の剥離強度はその分大きくなる。
以上のようなことから、本発明の蓋材(A)においては、開封用プルタブ(4)を基点として剥離領域(1)と他の非剥離領域(8)との境界線までの間の剥離剤層(14)を未塗工ドットパターンで形成し、且つ該未塗工ドットパターンを段階的に直径の大きくなる未塗工ドットで形成することにより、剥離強度を段階的に大きくして剥離抵抗を徐々に大きくすることで、開封時にプラスチックフィルム層(50)から分離した表基材層(20)をしごく効果が発生するので、該表基材層(20)を反らせることができ、該蓋材(A)の開口状態を保持することができる。
以上のような、本発明の開封状態保持機能付き蓋材(A)の使用方法について詳細に説明する。
先ず、開封用プルタブ(4)をつまんで該開封用プルタブ(4)の近傍に設けられた、開口部(5)を形成する際の開口開始部形成用切り取り線(2a)をきっかけにして該蓋材(A)の表基材層(20)を取り去ることにより、図3に示すように、該表基材層(20)と一緒に非剥離領域(7)内のプラスチックフィルム層(50)が取り除かれて、剥離領域(1)内には熱湯を注入する開口部(5)が現出する。
本発明の蓋材(A)においては、開封用プルタブ(4)を基点として剥離領域(1)と他の非剥離領域(8)との境界線までの間の剥離剤層(14)を未塗工ドットパターンで形成し、且つ該未塗工ドットパターンを段階的に直径の大きくなる未塗工ドットで形成することにより、剥離強度を段階的に大きくして剥離抵抗を徐々に大きくすることで、開封時に表基材層(20)をしごく効果が発生するので、表基材層(20)を反らせることができ、該蓋材(A)の開口状態を保持することができるので熱湯を注ぐ作業の邪魔にならず、スムースに行なうことができる。
また、表基材層(20)は、一旦しごかれているので熱湯を注ぐ作業が終了したら、該蓋材(A)を容易にもとの未開封の状態に戻すことができる。また、本発明の蓋材(A)は、該蓋材(A)の外周の形状変更はないので、充填ラインを改造することなく、現状の製造ラインを用いることができる。
次に、本発明の開封状態保持機能付き蓋材(A)を構成する表基材層(20)と、プラ
スチックフィルム層(50)、及び該表基材層(20)とプラスチックフィルム層(50)との層間に部分的に形成されている剥離剤層(14)を構成する使用材料について詳細に説明する。
開封状態保持機能付き蓋材(A)は、図4に示すように、少なくとも、表面側の表基材層(20)と内面側の該プラスチックフィルム層(50)からなる積層体で形成されている。さらに詳しくは、前記表基材層(20)としては、紙層(11)単体、または紙層(11)の少なくとも片面に保護フィルム層(10)を積層した積層体を使用することができる。
前記紙層(11)には、木材などの植物原料を化学的、または機械的に処理してセルロースを取り出した状態のパルプを抄造したアート紙、コート紙などを使用することができる。該紙層(11)の厚さは、力学的強さ(引張り強さ、破裂強さ、衝撃強さなど)、包装作業性、機械適応性、経済性などにより適宜決定されるが、坪量40g/m2から270g/m2位のもの、好ましくは坪量50g/m2 から130g/m2の範囲内のものを使用するのが望ましい。
尚、該紙層(11)上面に商品の販売促進効果を向上させるなどの理由で文字や絵柄などの印刷インキ層(図示せず)を設けることができる。
該印刷インキ層を形成する印刷インキとしては、インキに色彩を与える顔料や染料などからなる色材と該色材を微細な粒子に分散・保持しつつ、被印刷体に固着させる樹脂と該樹脂を安定して溶解し、該顔料や染料などの分散性、インキの流動性を保持し、かつ印刷の版からインキの適正量を転移できる溶剤とから構成されるビヒクル、更に色材の分散性、発色性向上や沈殿防止、流動性の改良を目的に界面活性剤などからなる助剤から形成されているが、特に色材は、耐候性の良い顔料が好ましい。
該印刷インキ層を設ける印刷方式は、該紙層(11)に印刷できる印刷方式ならば、特に制約はないが、鉄製の円筒(シリンダー)表面上に銅メッキを施して下地を形成し、該銅メッキ面上に剥離層を設け、更に銅メッキをして、その表面を鏡面状に研磨した銅面に彫刻方式や腐食方式により、凹部(セル)を作成し、該セル内の印刷インキを該紙層(11)上面に転移させ、調子物でもカラフルに印刷ができ、且つ訴求効果も高いグラビア印刷方式が好ましい。
次に、前記保護フィルム層(10)の材質としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)、ポリプロピレンフィルム(PP)、ポリアミドフィルム(PA)、ポリ塩化ビニルフィルム(PVC)、ポリエチレンフィルム(PE)、ポリブチレンテレフタレートフィルム(PBT)、ポリカーボネートフィルム(PC)、ポリスチレンフィルム(PS)、普通セロファン(PT)などを使用することができる。
また、該保護フィルム層(10)の厚さは、加工性を考慮すると、3〜200μmの範囲内であることが好ましく、6〜30μmの範囲内がより好ましい。
次に、前記紙層(11)と保護フィルム層(10)とを積層する方法は、例えば、ウエットラミネーション方法、ドライラミネーション方法、ノンソルベントドライラミネーション方法、ホットメルトラミネーション方法、エクストルージョンラミネーション方法、及び該エクストルージョンラミネーション方法を利用したサンドイッチラミネーション方法などの公知の方法を使用することができる。
例えば、ウエットラミネーション方法は、一方の基材に水溶性の接着剤を塗工し、接着
剤が湿潤の状態で他方の基材とラミネーションし、しかる後に乾燥装置で水分を蒸発乾燥させて接着させる方式である。
次に、ドライラミネーション方法は、フィルム上に接着剤を塗布するコーティング部、乾燥装置、ニップローラー部の3つのセクションと、巻き出し、巻き取り、及びテンションコントロールシステムから構成されている。
該コーティング部は、一般的にグラビアロールコーティング方式、又はリバースロールコーティング方式を採用している。
該ドライラミネーション方法に使用する接着剤層(図示せず)は、一般的に、ポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロース系、その他などのラミネート用接着剤を使用することができる。
前記ラミネーション用接着剤は、溶剤型接着剤、或いは無溶剤型接着剤が使用されるが、無溶剤型接着剤を使用する場合は、乾燥装置は不要であり、特に、ノンソルベントドライラミネーション方法と呼んでいる。
前記ホットメルトラミネーション方法は、加熱溶融したエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などのホットメルト接着剤を一方の基材上に塗工し、直ちに、他方の基材をラミネーションする方法である。
前記エクストルージョンラミネーション方法は、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂を加熱し、シリンダーと呼ばれる筒の中で溶解し、スクリューで圧力をかけて押し出し、該シリンダーの先端部にあるTダイスと呼ばれる細いスリットからカーテン状に溶解した樹脂を押し出してフィルム状にした後、ラミネート基材にラミネーションする方法である。
この際、該エクストルージョンラミネーション方法を利用して、ポリエチレンやポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂を接着剤の代わりにして、一方の基材と他方の基材とをラミネーションするサンドイッチラミネーション方法を使用することもできる。
次に、前記プラスチックフィルム層(50)は、中間基材層(30)と、シーラント層(40)とを積層した積層体で構成されている。前記中間基材層(30)は、蓋材(A)のバリア性などの付与のためにバリアフィルム層(13)で構成されるが、前記紙層(11)と積層するための接着剤替わりに熱可塑性樹脂層(12)を加えた層構成でもよい。
前記バリアフィルム層(13)としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)、ポリアミドフィルム(PA)、ポリカーボネートフィルム(PC)、ポリ塩化ビニリデンフィルム(PVDC)、ポリビニルアルコールフィルム(PVA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム(EVOH)、無機酸化物(酸化珪素、酸化アルミニウムなど)の薄膜を有する樹脂フィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物などのフィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物などにポリ塩化ビニリデン(PVDC)を塗工したフィルム、或いはまたこれらフィルムの1種乃至それ以上を組み合わせた積層体を使用することができる。
また、該バリアフィルム層(13)の厚さは、加工性を考慮すると、3〜200μmの範囲内であることが好ましく、6〜30μmの範囲内がより好ましい。
また、熱可塑性樹脂層(12)としては、例えば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などの樹脂を使用することができる。
前記熱可塑性樹脂層(12)は、前記紙層(11)とバリアフィルム層(13)とをラミネーションを行なう際の接着剤の役目をするものである。
ラミネーション方法としては、前記エクストルージョンラミネーション方法を利用したサンドイッチラミネーション方法を使用することができる。
次に、最内層のシーラント層(40)には、例えば、ヒートシール性に優れる低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、無延伸ポリプロピレン樹脂(CPP)などのポリオレフィン樹脂、またはエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)などのエチレン共重合体のフィルム、もしくは、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体などからなるホットメルト接着剤を塗布量15〜25g/m2程度で設けてもよく、これらシーラント層(40)によって、シール条件の選択により、容器本体(B)のフランジ部(3)との充分な密封性(シール性)と易開封性(イージーピール性)を可能とすることができる。
ところが、本発明の開封状態保持機能付き蓋材(A)においては、容器本体(B)が紙にポリエチレン樹脂(PE)をエキストルーダーでラミネートした積層材料による成形容器、ポリスチレン樹脂(PS)成形容器、ポリプロピレン樹脂(PP)成形容器、ポリスチレン樹脂(PS)シートとポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)シートとをラミネーションした積層材料による成形容器など各種の材質に対応できるようにするために、それぞれの被着体である該容器本体(B)のフランジ部(3)の端面と強接着すると同時に該蓋材(A)を開封する時には、容易に開封できる易開封性(イージーピール性)をもつ、より完全なシーラント層(40)を選択する。
このような要求を満たすため、シーラント層(40)には、様々な機能を付与しているが、その一つが、易開封機構の設計であり、それらの例として、界面剥離機構、層間剥離機構、凝集剥離機構が挙げられる。
このうち、凝集剥離機構は、熱可塑性樹脂からなるベース樹脂と、非相溶系あるいは部分相溶系の熱可塑性樹脂とをブレンドすることで設計され、その剥離原理としては、非相溶系あるいは部分相溶系の熱可塑性樹脂ブレンド層が凝集力の小さいことを利用して、開封時は蓋材(A)の最内層である該シーラント層(40)と被着体との界面ではなく、このような非相溶系あるいは部分相溶系のブレンド層の凝集破壊を利用することが挙げられる。
以上のことから、該シーラント層(40)を形成する樹脂は、熱可塑性樹脂をベース樹脂とし、該ベース樹脂に非相溶系あるいは部分相溶系の熱可塑性樹脂をポリマーブレンドした混合樹脂を使用する方法が好ましい。
例えば、前記ベース樹脂としては、該容器本体(B)のフランジ部(3)のシール端面
の材質に応じて様々な樹脂を使用することが可能であり、例えば低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などを使用することができる。また、これらの樹脂は、前記の樹脂単体、または前記の樹脂を混合した樹脂を使用しても構わない。
更に、該樹脂中に低分子量の石油樹脂、例えば脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、脂環族系石油樹脂や、ロジン、重合ロジン、水素添加ロジン、ロジングリセリンエステル、およびその水添物または重合物、ロジンペンタエリストールおよびその水添物または重合物のようなロジン類を粘着付与剤として上記樹脂に適量を配合しても構わない。
次に、該ベース樹脂に配合するブレンド用の熱可塑性樹脂としては、ベース樹脂と非相溶あるいは部分相溶する樹脂が使用される。
該ベース樹脂の種類にもよるが、例えば低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリブテン樹脂(PB)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、エチレン−αオレフィン共重合体、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリアミド樹脂(Ny)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)やエチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)のような酸共重合物やエチレン・アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)のようなエステル化物、またエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、あるいはその鹸化物、更にポリスチレン樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂などが使用可能であり、特に上述した熱可塑性樹脂以外にも、酸変性物などさまざまな熱可塑性樹脂の使用が可能であり、これらの樹脂はベース樹脂と同様に単体でも、複数の樹脂をブレンドした樹脂でも構わない。
また、該ベース樹脂として微生物により合成される微生物分解性を有する共重合ポリエステルを使用することもできる。該共重合ポリエステルは、別名として、微生物ポリエステルと呼ばれており、動物の中性脂肪に相当する微生物のエネルギー貯蔵物質であり、高結晶性の熱可塑性プラスチックである。この高結晶性ポリエステルは、微生物分解性という機能を持つことから、環境的に無公害プラスチックとして注目されている。
本発明においては、該蓋材(A)で蓋をする容器本体(B)のフランジ部(3)のシールする端面である被着体がポリエチレン樹脂(PE)の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、ポリエチレン樹脂(PE)/エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、ポリエチレン樹脂(PE)/エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレン樹脂(PE)/エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、ポリエチレン樹脂(PE)/エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)の組合せなどが好ましい。
次に、容器本体(B)の該被着体がポリスチレン樹脂(PS)の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)/ポリブテン樹脂(PB)、ポリエチレン樹脂(PE)+エラストマー+石油樹脂/ポリブテン樹脂(PB)の組合せが好ましい。
次に、容器本体(B)の該被着体がポリプロピレン樹脂(PP)の場合は、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せとしては、ポリプロピレン樹脂(PP)/ポリスチレン樹脂(PS)、ポリプロピレン樹脂(PP)/ポリエチレン樹脂(PE)の組合せが好ましい。
また、該シーラント層(40)の厚さは、ヒートシール強度、加工性などを考慮すると、15〜100μmの範囲内であることが好ましく、30〜70μmの範囲内がより好ましい。
前記剥離剤層(14)には、レシチンなどの可食性界面活性剤や硝化綿系(ニトロセルロース)樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル系樹脂などが挙げられ、場合によってはこれらに、例えばポリエチレン系ワックス、ポリエステル系ワックス、またはシリコンなどを混合した剥離剤を使用することができる。
これらの剥離剤を紙層(11)に塗工する方法は、グラビアロールコーティング方式、シルクスクリーン方式などを使用することができる。
以下に、本発明の開封状態保持機能付き蓋材(A)について、具体的にいくつかの実施例を挙げて、さらに詳しく説明する。
本発明の開封状態保持機能付き蓋材(A)に使用する積層体は、図4に示すように、最外層の保護フィルム層(10)には、厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)を使用し、紙層(11)には、坪量が84.9g/m2の片アート紙を使用し、ウエットラミネーション方法により、ラミネーションして紙層(11)上に保護フィルム層(10)を積層した表基材層(20)を得た。
次に、前記表基材層(20)の紙層(11)面にワックス系の剥離剤を、図2に示すように、4段階に未塗工パターンを区画して製版した版を使用して、グラビアロールコーティング方式により、剥離剤層(14)を設けた。すなわち、1)全ベタ 2)0.3mmφドット未塗工パターン 3)0.4mmφドット未塗工パターン 4)0.5mmφドット未塗工パターンの剥離剤層パターンを作製した。
次に、中間基材層(30)のバリアフィルム層(13)としては、厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)を使用し、該バリアフィルム層(13)と前記表基材層(20)を構成している紙層(11)面とを低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)からなる熱可塑性樹脂層(12)を介して、サンドイッチラミネーション方法でラミネーションを行った。さらに、前記バリアフィルム層(13)上にイージーピール性シーラントとして、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せからなる、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)/ポリブテン樹脂(PB)を組合せた混合樹脂を使用し、エクストルージョンラミネーション方法により、シーラント層(40)を設けて、最外層の保護フィルム層(10)/紙層(11)/パターン状の剥離剤層(14)/熱可塑性樹脂層(12)/バリアフィルム層(13)/シーラント層(40)から構成される該蓋材(A)用の積層体を得た。
続いて、この巻取状の積層体を枚葉状に大断ちした後、プラスチックフィルム層(50)の最内面側のシーラント層(40)から、該表基材層(20)の紙層(11)と接する部分まで連続する線状のハーフカットからなる開口部形成用切り取り線(2)、および開口開始部形成用切り取り線(2a)の加工を行った。次に、小断ち・打ち抜き加工を経て本発明の開封状態保持機能付き蓋材(A)を得た(巻取状の積層体を枚葉状に大断ちせず
に、巻取状の積層体を用いて、切り取り線・打ち抜き加工を一貫ラインで行なう場合もある)。
このようにして得た該蓋材(A)をあらかじめ成形されたポリスチレン樹脂(PS)からなる容器本体(B)のフランジ部(3)にヒートシールして開封状態保持機能付き蓋材(A)を被せたカップ麺入り容器を完成した。
次に、このような開封状態保持機能付きカップ麺入り容器を使用して、開封状態保持機能性などを評価した。
先ず、開封用プルタブ(4)をつまんで該開封用プルタブ(4)の近傍に設けられた、開口部(5)を形成する際の開口開始部形成用切り取り線(2a)をきっかけにして該蓋材(A)の表基材層(20)を取り去った。図3に示すように、該表基材層(20)と一緒に非剥離領域(7)内のプラスチックフィルム層(50)が取り除かれて、剥離領域(1)内には熱湯を注入する開口部(5)が現出した。
また、該蓋材(A)を開封した際、開封用プルタブ(4)を基点として剥離領域(1)と他の非剥離領域(8)との境界線までの間を、剥離強度を段階的に大きくして剥離抵抗を徐々に大きくしてあるので、開封時にプラスチックフィルム層(50)から分離した表基材層(20)をしごく効果が発生し、表基材層(20)を反らせることができ、該蓋材(A)の開口状態を保持することができたので熱湯を注ぐ作業がスムースに行なうことができた。さらに、表基材層(20)は、一旦しごかれているので熱湯を注ぐ作業が終了した後、該蓋材(A)を容易にもとの未開封の状態に戻すことができた。尚、本発明の蓋材(A)は、該蓋材(A)の外周の形状変更はないので、充填ラインを改造することなく、現状の製造ラインを用いることができた。
実施例1において、剥離剤層パターンを、1)0.1mmφドット未塗工パターン 2)0.4mmφドット未塗工パターン 3)0.5mmφドット未塗工パターン 4)0.6mmφドット未塗工パターンの4段階に変更した以外は同様にして、開封状態保持機能付き蓋材(A)を作製した。
次に、このような開封状態保持機能付きカップ麺入り容器を使用して、開封状態保持機能性などを評価した。
先ず、開封用プルタブ(4)をつまんで該開封用プルタブ(4)の近傍に設けられた、開口部(5)を形成する際の開口開始部形成用切り取り線(2a)をきっかけにして該蓋材(A)の表基材層(20)を取り去った。図3に示すように、該表基材層(20)と一緒に非剥離領域(7)内のプラスチックフィルム層(50)が取り除かれて、剥離領域(1)内には熱湯を注入する開口部(5)が現出した。
また、該蓋材(A)を開封した際、開封用プルタブ(4)を基点として剥離領域(1)と他の非剥離領域(8)との境界線までの間を、剥離強度を段階的に大きくして剥離抵抗を徐々に大きくしてあるので、開封時にプラスチックフィルム層(50)から分離した表基材層(20)をしごく効果が発生し、表基材層(20)を反らせることができ、該蓋材(A)の開口状態を保持することができたので熱湯を注ぐ作業がスムースに行なうことができた。さらに、表基材層(20)は、一旦しごかれているので熱湯を注ぐ作業が終了した後、該蓋材(A)を容易にもとの未開封の状態に戻すことができた。尚、本発明の蓋材(A)は、該蓋材(A)の外周の形状変更はないので、充填ラインを改造することなく、現状の製造ラインを用いることができた。
実施例1において、剥離剤層パターンを、1)0.2mmφドット未塗工パターン 2)0.5mmφドット未塗工パターン 3)0.6mmφドット未塗工パターン 4)0.7mmφドット未塗工パターンの4段階に変更した以外は同様にして、開封状態保持機能付き蓋材(A)を作製した。
次に、このような開封状態保持機能付きカップ麺入り容器を使用して、開封状態保持機能性などを評価した。
先ず、開封用プルタブ(4)をつまんで該開封用プルタブ(4)の近傍に設けられた、開口部(5)を形成する際の開口開始部形成用切り取り線(2a)をきっかけにして該蓋材(A)の表基材層(20)を取り去った。図3に示すように、該表基材層(20)と一緒に非剥離領域(7)内のプラスチックフィルム層(50)が取り除かれて、剥離領域(1)内には熱湯を注入する開口部(5)が現出した。
また、該蓋材(A)を開封した際、開封用プルタブ(4)を基点として剥離領域(1)と他の非剥離領域(8)との境界線までの間を、剥離強度を段階的に大きくして剥離抵抗を徐々に大きくしてあるので、開封時にプラスチックフィルム層(50)から分離した表基材層(20)をしごく効果が発生し、表基材層(20)を反らせることができ、該蓋材(A)の開口状態を保持することができたので熱湯を注ぐ作業がスムースに行なうことができた。さらに、表基材層(20)は、一旦しごかれているので熱湯を注ぐ作業が終了した後、該蓋材(A)を容易にもとの未開封の状態に戻すことができた。尚、本発明の蓋材(A)は、該蓋材(A)の外周の形状変更はないので、充填ラインを改造することなく、現状の製造ラインを用いることができた。
本発明の開封状態保持機能付き蓋材(A)に使用する積層体は、図4に示すように、最外層の保護フィルム層(10)には、厚み20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)を使用し、紙層(11)には、坪量が84.9g/m2の片アート紙を使用し、ウエットラミネーション方法により、ラミネーションして紙層(11)上に保護フィルム層(10)を積層した表基材層(20)を得た。
次に、前記表基材層(20)の紙層(11)面にワックス系の剥離剤を、図2に示すように、4段階に未塗工パターンを区画して製版した版を使用して、グラビアロールコーティング方式により、剥離剤層(14)を設けた。すなわち、1)全ベタ 2)0.3mmφドット未塗工パターン 3)0.4mmφドット未塗工パターン 4)0.5mmφドット未塗工パターンの剥離剤層パターンを作製した。
次に、中間基材層(30)のバリアフィルム層(13)としては、厚み25μmのエチレン−ビニルアルコール共重合体フィルム(EVOH)を使用し、該バリアフィルム層(13)と前記表基材層(20)を構成している紙層(11)面とを低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)からなる熱可塑性樹脂層(12)を介して、サンドイッチラミネーション方法でラミネーションを行った。さらに、前記バリアフィルム層(13)上にイージーピール性シーラントとして、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せからなるエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)/ポリブテン樹脂(PB)を組合せた混合樹脂を使用し、エクストルージョンラミネーション方法により、シーラント層(40)を設けて、最外層の保護フィルム層(10)/紙層(11)/パターン状の剥離剤層(14)/熱可塑性樹脂層(12)/バリアフィルム層(13)/シーラント層(40)から構成される該蓋材(A)用の積層体を得た。
続いて、この巻取状の積層体を枚葉状に大断ちした後、プラスチックフィルム層(50)の最内面側のシーラント層(40)から、該表基材層(20)の紙層(11)と接する部分まで連続する線状のハーフカットからなる開口部形成用切り取り線(2)、および開口開始部形成用切り取り線(2a)の加工を行った。次に、小断ち・打ち抜き加工を経て本発明の開封状態保持機能付き蓋材(A)を得た。(巻取状の積層体を枚葉状に大断ちせずに、巻取状の積層体を用いて、切り取り線・打ち抜き加工を一貫ラインで行なう場合もある)。
このようにして得た該蓋材(A)をあらかじめ成形されたポリスチレン樹脂(PS)からなる容器本体(B)のフランジ部(3)にヒートシールして開封状態保持機能付き蓋材(A)を被せたカップ麺入り容器を完成した。
次に、このような開封状態保持機能付きカップ麺入り容器を使用して、開封状態保持機能性などを評価した。
先ず、開封用プルタブ(4)をつまんで該開封用プルタブ(4)の近傍に設けられた、開口部(5)を形成する際の開口開始部形成用切り取り線(2a)をきっかけにして該蓋材(A)の表基材層(20)を取り去った。図3に示すように、該表基材層(20)と一緒に非剥離領域(7)内のプラスチックフィルム層(50)が取り除かれて、剥離領域(1)内には熱湯を注入する開口部(5)が現出した。
また、該蓋材(A)を開封した際、開封用プルタブ(4)を基点として剥離領域(1)と他の非剥離領域(8)との境界線までの間を、剥離強度を段階的に大きくして剥離抵抗を徐々に大きくしてあるので、開封時にプラスチックフィルム層(50)から分離した表基材層(20)をしごく効果が発生し、表基材層(20)を反らせることができ、該蓋材(A)の開口状態を保持することができたので熱湯を注ぐ作業がスムースに行なうことができた。さらに、表基材層(20)は、一旦しごかれているので熱湯を注ぐ作業が終了した後、該蓋材(A)を容易にもとの未開封の状態に戻すことができた。尚、本発明の蓋材(A)は、該蓋材(A)の外周の形状変更はないので、充填ラインを改造することなく、現状の製造ラインを用いることができた。
実施例4において、剥離剤層パターンを、1)0.1mmφドット未塗工パターン 2)0.4mmφドット未塗工パターン 3)0.5mmφドット未塗工パターン 4)0.6mmφドット未塗工パターンの4段階に変更した以外は同様にして、開封状態保持機能付き蓋材(A)を作製した。
次に、このような開封状態保持機能付きカップ麺入り容器を使用して、開封状態保持機能性などを評価した。
先ず、開封用プルタブ(4)をつまんで該開封用プルタブ(4)の近傍に設けられた、開口部(5)を形成する際の開口開始部形成用切り取り線(2a)をきっかけにして該蓋材(A)の表基材層(20)を取り去った。図3に示すように、該表基材層(20)と一緒に非剥離領域(7)内のプラスチックフィルム層(50)が取り除かれて、剥離領域(1)内には熱湯を注入する開口部(5)が現出した。
また、該蓋材(A)を開封した際、開封用プルタブ(4)を基点として剥離領域(1)と他の非剥離領域(8)との境界線までの間を、剥離強度を段階的に大きくして剥離抵抗を徐々に大きくしてあるので、開封時にプラスチックフィルム層(50)から分離した表
基材層(20)をしごく効果が発生し、表基材層(20)を反らせることができ、該蓋材(A)の開口状態を保持することができたので熱湯を注ぐ作業がスムースに行なうことができた。さらに、表基材層(20)は、一旦しごかれているので熱湯を注ぐ作業が終了した後、該蓋材(A)を容易にもとの未開封の状態に戻すことができた。尚、本発明の蓋材(A)は、該蓋材(A)の外周の形状変更はないので、充填ラインを改造することなく、現状の製造ラインを用いることができた。
実施例4において、剥離剤層パターンを、1)0.2mmφドット未塗工パターン 2)0.5mmφドット未塗工パターン 3)0.6mmφドット未塗工パターン 4)0.7mmφドット未塗工パターンの4段階に変更した以外は同様にして、開封状態保持機能付き蓋材(A)を作製した。
次に、このような開封状態保持機能付きカップ麺入り容器を使用して、開封状態保持機能性などを評価した。
先ず、開封用プルタブ(4)をつまんで該開封用プルタブ(4)の近傍に設けられた、開口部(5)を形成する際の開口開始部形成用切り取り線(2a)をきっかけにして該蓋材(A)の表基材層(20)を取り去った。図3に示すように、該表基材層(20)と一緒に非剥離領域(7)内のプラスチックフィルム層(50)が取り除かれて、剥離領域(1)内には熱湯を注入する開口部(5)が現出した。
また、該蓋材(A)を開封した際、開封用プルタブ(4)を基点として剥離領域(1)と他の非剥離領域(8)との境界線までの間を、剥離強度を段階的に大きくして剥離抵抗を徐々に大きくしてあるので、開封時にプラスチックフィルム層(50)から分離した表基材層(20)をしごく効果が発生し、表基材層(20)を反らせることができ、該蓋材(A)の開口状態を保持することができたので熱湯を注ぐ作業がスムースに行なうことができた。さらに、表基材層(20)は、一旦しごかれているので熱湯を注ぐ作業が終了した後、該蓋材(A)を容易にもとの未開封の状態に戻すことができた。尚、本発明の蓋材(A)は、該蓋材(A)の外周の形状変更はないので、充填ラインを改造することなく、現状の製造ラインを用いることができた。
本発明の開封状態保持機能付き蓋材(A)に使用する積層体は、図4に示すように、最外層の保護フィルム層(10)には、厚み12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)を使用し、紙層(11)には、坪量が84.9g/m2の片アート紙を使用し、ウエットラミネーション方法により、ラミネーションして紙層(11)上に保護フィルム層(10)を積層した表基材層(20)を得た。
次に、前記表基材層(20)の紙層(11)面にワックス系の剥離剤を、図2に示すように、4段階に未塗工パターンを区画して製版した版を使用して、グラビアロールコーティング方式により、剥離剤層(14)を設けた。すなわち、1)全ベタ 2)0.3mmφドット未塗工パターン 3)0.4mmφドット未塗工パターン 4)0.5mmφドット未塗工パターンの剥離剤層パターンを作製した。
次に、中間基材層(30)のバリアフィルム層(13)としては、無機酸化物である酸化アルミニウムを真空蒸着法により、20nmの膜厚を設けたポリエチレンテレフタレートフィルムを使用し、該バリアフィルム層(13)と前記表基材層(20)を構成している紙層(11)面とを低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)からなる熱可塑性樹脂層(12)を介して、サンドイッチラミネーション方法でラミネーションを行った。さらに、前
記バリアフィルム層(13)上にイージーピール性シーラントとして、ベース樹脂/ブレンド用の熱可塑性樹脂の組合せからなるエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)/ポリブテン樹脂(PB)を組合せた混合樹脂を使用し、エクストルージョンラミネーション方法により、シーラント層(40)を設けて、最外層の保護フィルム層(10)/紙層(11)/パターン状の剥離剤層(14)/熱可塑性樹脂層(12)/バリアフィルム層(13)/シーラント層(40)から構成される該蓋材(A)用の積層体を得た。
続いて、この巻取状の積層体を枚葉状に大断ちした後、プラスチックフィルム層(50)の最内面側のシーラント層(40)から、該表基材層(20)の紙層(11)と接する部分まで連続する線状のハーフカットからなる開口部形成用切り取り線(2)および開口開始部形成用切り取り線(2a)の加工を行った。次に、小断ち・打ち抜き加工を経て本発明の開封状態保持機能付き蓋材(A)を得た。(巻取状の積層体を枚葉状に大断ちせずに、巻取状の積層体を用いて、切り取り線・打ち抜き加工を一貫ラインで行なう場合もある)。
このようにして得た該蓋材(A)をあらかじめ成形されたポリスチレン樹脂(PS)からなる容器本体(B)のフランジ部(3)にヒートシールして開封状態保持機能付き蓋材(A)を被せたカップ麺入り容器を完成した。
次に、このような開封状態保持機能付きカップ麺入り容器を使用して、開封状態保持機能性などを評価した。
先ず、開封用プルタブ(4)をつまんで該開封用プルタブ(4)の近傍に設けられた、開口部(5)を形成する際の開口開始部形成用切り取り線(2a)をきっかけにして該蓋材(A)の表基材層(20)を取り去った。図3に示すように、該表基材層(20)と一緒に非剥離領域(7)内のプラスチックフィルム層(50)が取り除かれて、剥離領域(1)内には熱湯を注入する開口部(5)が現出した。
また、該蓋材(A)を開封した際、開封用プルタブ(4)を基点として剥離領域(1)と他の非剥離領域(8)との境界線までの間を、剥離強度を段階的に大きくして剥離抵抗を徐々に大きくしてあるので、開封時にプラスチックフィルム層(50)から分離した表基材層(20)をしごく効果が発生し、表基材層(20)を反らせることができ、該蓋材(A)の開口状態を保持することができたので熱湯を注ぐ作業がスムースに行なうことができた。さらに、表基材層(20)は、一旦しごかれているので熱湯を注ぐ作業が終了した後、該蓋材(A)を容易にもとの未開封の状態に戻すことができた。尚、本発明の蓋材(A)は、該蓋材(A)の外周の形状変更はないので、充填ラインを改造することなく、現状の製造ラインを用いることができた。
実施例7において、剥離剤層パターンを、1)0.1mmφドット未塗工パターン 2)0.4mmφドット未塗工パターン 3)0.5mmφドット未塗工パターン 4)0.6mmφドット未塗工パターンの4段階に変更した以外は同様にして、開封状態保持機能付き蓋材(A)を作製した。
次に、このような開封状態保持機能付きカップ麺入り容器を使用して、開封状態保持機能性などを評価した。
先ず、開封用プルタブ(4)をつまんで該開封用プルタブ(4)の近傍に設けられた、開口部(5)を形成する際の開口開始部形成用切り取り線(2a)をきっかけにして該蓋材(A)の表基材層(20)を取り去った。図3に示すように、該表基材層(20)と一
緒に非剥離領域(7)内のプラスチックフィルム層(50)が取り除かれて、剥離領域(1)内には熱湯を注入する開口部(5)が現出した。
また、該蓋材(A)を開封した際、開封用プルタブ(4)を基点として剥離領域(1)と他の非剥離領域(8)との境界線まで間が、剥離強度を段階的に大きくして剥離抵抗を徐々に大きくしてあるので、開封時に表基材層(20)をしごく効果が発生し、表基材層(20)を反らせることができ、該蓋材(A)の開口状態を保持することができたので熱湯を注ぐ作業がスムースに行なうことができた。さらに、表基材層(20)は、一旦しごかれているので熱湯を注ぐ作業が終了した後、該蓋材(A)を容易にもとの未開封の状態に戻すことができた。尚、本発明の蓋材(A)は、該蓋材(A)の外周の形状変更はないので、充填ラインを改造することなく、現状の製造ラインを用いることができた。
実施例7において、剥離剤層パターンを、1)0.2mmφドット未塗工パターン 2)0.5mmφドット未塗工パターン 3)0.6mmφドット未塗工パターン 4)0.7mmφドット未塗工パターンの4段階に変更した以外は同様にして、開封状態保持機能付き蓋材(A)を作製した。
次に、このような開封状態保持機能付きカップ麺入り容器を使用して、開封状態保持機能性などを評価した。
先ず、開封用プルタブ(4)をつまんで該開封用プルタブ(4)の近傍に設けられた、開口部(5)を形成する際の開口開始部形成用切り取り線(2a)をきっかけにして該蓋材(A)の表基材層(20)を取り去った。図3に示すように、該表基材層(20)と一緒にプラスチックフィルム層(50)が取り除かれて、剥離領域(1)内には熱湯を注入する開口部(5)が現出した。
また、該蓋材(A)を開封した際、開封用プルタブ(4)を基点として剥離領域(1)と他の非剥離領域(8)との境界線までの間を、剥離強度を段階的に大きくして剥離抵抗を徐々に大きくしてあるので、開封時にプラスチックフィルム層(50)から分離した表基材層(20)をしごく効果が発生し、表基材層(20)を反らせることができ、該蓋材(A)の開口状態を保持することができたので熱湯を注ぐ作業がスムースに行なうことができた。さらに、表基材層(20)は、一旦しごかれているので熱湯を注ぐ作業が終了した後、該蓋材(A)を容易にもとの未開封の状態に戻すことができた。尚、本発明の蓋材(A)は、該蓋材(A)の外周の形状変更はないので、充填ラインを改造することなく、現状の製造ラインを用いることができた。
本発明に係る開封状態保持機能付き蓋材の1実施例を示す平面図である。
本発明に係る開封状態保持機能付き蓋材の剥離剤層が、未塗工ドットパターンで形成され、且つ該未塗工ドットパターンが段階的に直径の大きくなる未塗工ドットで形成されている1実施例を説明する説明図である。
本発明に係る開封状態保持機能付き蓋材を開封し、注湯などの開口部が形成され、且つ蓋材が開封状態を保持している状態を示す斜視図である。
図1のX−X線側断面図である。
符号の説明
1・・・剥離領域
2・・・開口部形成用切り取り線 2a・・・開口開始部形成用切り取り線
3・・・フランジ部
4・・・開封用プルタブ
5・・・開口部
6・・・外周縁
7・・・非剥離領域
8・・・他の非剥離領域
10・・・保護フィルム層
11・・・紙層
12・・・熱可塑性樹脂層
13・・・バリアフィルム層
14・・・剥離剤層
20・・・表基材層
30・・・中間基材層
40・・・シーラント層
50・・・プラスチックフィルム層
A・・・蓋材
B・・・容器本体