JP2006069537A - 自転車用スポーク付き車輪、その構成部品、および関連する製造方法 - Google Patents

自転車用スポーク付き車輪、その構成部品、および関連する製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】動的不平衡を低減し、または完全に取り除くことができる自転車用スポーク付き車輪を提供する。
【解決手段】ハブ12とリム13とを接続するスポーク接続部セット14を有するスポーク付き車輪11において、スポーク接続部セット14はスポーク15およびスポークの接続部材16を有し、少なくとも1つのスポーク15の質量または接続部材16の質量を他のスポーク15の質量または接続部材16の質量とを異ならせることにより、スポーク接続部セット14が全体として回転軸に対して不平衡になる様にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、広くは自転車のスポーク付き車輪の分野に関し、とくには車輪、スポーク接続部セット、およびそのためのスポーク、ならびに車輪およびスポークの製造方法に関する。
自転車のスポーク付き車輪は、通常は、リム、ハブ、およびリムとハブとの間のスポーク接続部セットで構成されている。
さらに具体的には、リムとハブの間の接続については、第1の端部に拡大された頭部を有し、第1の端部と反対の第2の端部に外面のねじ山を有しているスポークを備えることが通常である。
スポークの拡大された頭部が、通常はハブまたはハブのフランジに設けられる適切な形状の座へと収容される。スポークを半径方向、またはほぼ半径方向に引っ張ることができるよう、通常は、スポークの第1の端部の近傍に曲げが設けられる。しかしながら、この第1の端部におけるスポークの曲げは、例えば、特許文献1に記載されているようなハブを使用する場合には、省略することができる。
米国特許出願公開公報 第2002/0033635号
スポークの第2の端部のねじ山は、通常はリムに設けられるねじ孔へとねじ込みによって接続され、あるいは好ましくは、例えば、特許文献1に示されているように、リムの座孔に当接するニップル式またはナット式の着脱可能な接続部材へと、おそらくはプレートを介在させつつねじ込みによって接続される。
欧州特許出願公開公報 第0936085号
例えばスポークの頭部がリムへと接続されるように意図され、スポークのねじ山がハブへと接続されるように意図されているスポークなど、リムおよびハブに対して別の取付け手段を備えているスポークも、やはり知られており、本発明は、決して特定の種類のスポーク接続部に限定されるものではない。
本明細書および特許請求の範囲においては、「スポーク接続部」という表現によって、スポークと、おそらくは存在するであろう前記ニップルおよび介在プレートなどの着脱可能な接続部材との組合せを指すことを意味している。
ハブは、自転車の車輪の軸に対して回転対称である部材であり、スポーク接続部は、スポーク接続部の質量の中心が全体として常に車輪の軸に位置するよう、車輪の円周に沿って配置される。さらに具体的には、スポーク接続部をリムに沿って等間隔で配置することができ、あるいは2つ以上のスポーク接続部からなる複数のグループを、リムに沿って等間隔で配置することができる。
ハブの一方の側と他方の側との間で、車輪の中央面に対するスポーク接続部の角度(キャンバ)が異なっているという理由、および/またはスポークがハブの面に対して接線として取付けられるという理由、および/またはとくには複雑なスポーク・パターンといった他の理由により、質量の異なるスポーク接続部が存在する可能性があるが、依然として、同一のスポーク接続部からなるサブセットは、回転軸に対して規則的に設けられている。したがって、このような場合にも、スポーク接続部セットの質量の中心は車輪の回転軸にあり、すなわち換言すれば、スポーク接続部セットが、回転軸に対してバランスされている。
公知のリムの幾何形状も、やはりリムが車輪の軸に対して回転対称の部材であるような形状である。
したがって、初歩的な分析においては、車輪は動的にバランスしている。
しかしながら、現実には、インナ・チューブを備える形式、チューブレスの形式、またはチューブラタイヤを備える形式である空気タイヤ内の空気の保持用バルブによって構成されるが、不平衡すなわち局所的な増加質量の原因が、常に存在する。バルブは、リムに形成された適切な孔に固定されるが、通常は真鍮から作られて規格に沿った寸法を有しており、したがって所定の重量を有している。バルブそのもののために設けられる収容孔によって、リムにわずかな軽量化が生じるが、これはバルブにおいて生じる局所的な増加質量を補償するために充分ではない。また、イタリアのカンパニョーロ社(Campagnolo S.r.l.)によって市販されているボーラ(Bora)という車輪など、カーボンファイバの成型によって得られたリムにおいては、バルブにおける局所的な増加質量が、そのような領域においてバルブ用の孔によるリムの強度低下を補うべくリムの厚さを増加させることによって、さらなる増加質量を伴うこともある。
金属製のリムの場合には、バルブによって生じる不平衡の原因に、さらに第2の原因が加わる。実際、とくに鋼製またはアルミニウム合金製の金属リムは、リムの所望の断面に従って棒材を押し出すことに製作され、次いでこの棒材が、カレンダ加工によって円周へと成形される。棒材の両端部のジョイント部がさまざまなやり方で行なわれるが、それらはすべて材料の追加をもたらし、したがって局所的な増加質量を生じさせる。例えば、ジョイント部を実行するための公知の方法によれば、(a)押し出し成形された棒材の両端部の壁面に形成された対応する孔バットへと、1つ以上のピンが干渉をともなって挿入され、あるいは(b)押し出し成形された棒材の内側室内に、おそらくは接着性の物質を追加しつつ両端部からの或る範囲にわたってスリーブが挿入され、あるいは(c)溶接材料を加えても加えなくてもよいが、いずれにせよ溶接時にリムを変形させる恐れなく適切なピンサーで両端部を把持できるよう、押し出し成形された棒材の内側室内に丈夫な金属インサートを使用しつつ両端部が突き合わせ溶接される。
これら局所的増加質量の原因のいずれかまたは両者によって、質量の中心が車輪の回転軸に属さなくなる。動的な観点から、そのような局所的な増加質量によって引き起こされる不平衡が、車輪に好ましくない不安定をもたらす。さらに、不平衡が車輪の速度の増加とともに増大することを考えると、とくに坂下りなど走行速度が速いときにより危険になり、逆に言えば、きわめて安定な車輪が必要とされる。
金属製のリムの場合には、動的不平衡の問題を軽減するため、バルブのための孔を、押し出し成形された棒材のジョイント位置と正反対の位置に設けることが知られている。しかしながら、このようにして得られた運動時の質量のバランスは、通常はジョイント領域において付加された質量がバルブ本体の質量と異なっており、バルブ本体の質量よりも大であることが典型的であるため、車輪に良好な安定をもたらすためには不充分である。また、スポークのパターンが奇数である車輪の場合には、押し出し成形された棒材のジョイント位置と正反対の位置がスポークまたはスポークのグループによって占められているため、この正反対の位置にバルブのための孔を設けることが不可能であって、ほぼ反対の位置にしか設けることができない場合がある。したがって、前記質量の相違、および/または2つの局所的増加質量による遠心力が形成する角度ゆえ、合力の相殺が不可能である。
また、このようなリムにおけるバランスの問題を、バルブ孔の位置にプレートを貼り付けることによって解決しようとする試みがなされている。しかしながら、追加の部材を設けることにより、リムの重量が増加するばかりか、プレートが自転車の使用によって脱落する恐れがあり、かつ見た目が好ましくなく空気力学的でもないため、このような追加は、製造上の観点および最終製品の観点の両者から、満足できるものではない。
本発明の出発点にある技術的課題は、自転車の車輪の動的不平衡を効果的に低減することにある。さらに野心的な目的は、自転車の車輪の動的不平衡を完全に取り除くことにある。
本発明は、その第1の態様において、ハブ、リム、およびハブとリムとを接続するスポーク接続部セットを有する自転車用のスポーク付き車輪であって、前記スポーク接続部セットの質量が、全体として回転軸に対して不平衡であることを特徴とする車輪に関する。
このようにすることで、車輪の局所的な質量の増加、とくにはジョイント部および/または空気タイヤの空気を保持するためのバルブを、少なくとも部分的に補償することができる。
好ましくは、前記スポーク接続部セットの回転軸に対する不平衡が、車輪の少なくとも1つの局所的な増加質量に起因する不平衡を補償し、結果として車輪が動的に完全にバランスする。
とくに、前記サブセット部セットが、少なくとも回転軸に対して規則的なスポーク接続部サブセット内の残りのスポーク接続部と質量が異なっている少なくとも1つのスポーク接続部を含んでいる。
とくに簡潔かつ効果的な実施形態においては、質量の異なるスポーク接続部が、ただ1つまたは2つ存在する。
典型的には、スポーク接続部のそれぞれが、スポークと、リムまたはハブとの着脱可能な接続のために前記スポークの第1の端部に位置する着脱可能な接続部材とを有している。
そのような場合、第1実施形態において、少なくとも1つのスポーク接続部のスポークが、他のスポーク接続部のスポークと異なる質量を有している。
前記質量の異なる少なくとも1つのスポークが、自身の端部部分と異なる断面積を有する中間部を備えるとことが好ましい。このようにすることで、すべてのスポークの端部部分を同一にすることができ、リムおよび/またはハブに設けられるスポーク取付け座を異ならしめる必要が無く、さらにすべてが互いに等しい任意の着脱可能な接続手段を使用することができる。
空気力学的な形状のスポークを得るため、前記中間部を平たくすることができる。
前記中間部は、スポークの中央に位置してもよく、スポークのリム側の端部により近く位置してもよい。前記中間部をリム側に近く配置することによって、質量の相違がより大きな遠心力または向心力を生み、局所的な増加質量に起因する車輪の不平衡の補償または部分的除去を容易にする。
スポークに代え、あるいはスポークに加えて、少なくとも1つのスポーク接続部の着脱可能な接続部材が、他のスポーク接続部の着脱可能部材と異なる質量を有してもよい。
好ましくは、前記質量の異なる着脱可能な接続部材が、リムとの接続のためのものである。このようにすることで、質量の相違が、より大きな遠心力または向心力を生む。
とくに、着脱可能な接続部材のそれぞれが、スポークの端部の雄ねじと組み合わされる雌ねじ部材を有している場合には、少なくとも1つのスポーク接続部の雌ねじ部材に、他のスポーク接続部の雌ねじ部材と異なる質量を持たせることができる。
これに代え、あるいはこれに加え、着脱可能な接続部材のそれぞれが、スポークの端部の雄ねじと組み合わされる雌ねじ部材と、当て板とを有している場合には、少なくとも1つのスポーク接続部の当て板に、他のスポーク接続部の当て板と異なる質量を持たせることができる。
さらに代案として、少なくとも1つのスポーク接続部の着脱可能な接続部材が、当て板を1つしか有さずあるいは1つも有していない他のスポーク接続部に比べて、追加の当て板を有することができる。
スポーク接続部の質量の違いは、比重の異なる材料を使用することによって得ることができる。
とくに、前記比重の異なる材料は、一方がアルミニウムからなり、他方が鋼または真鍮からなることができる。
いくつかの実施形態によれば、車輪が第1の位置に第1の局所的な増加質量を有しており、前記スポーク接続部セットが、質量が軽減されている少なくとも1つのスポーク接続部を、前記第1の位置を中心とするリム半分に配置して有している。リム半分とは、リムの周方向に沿った半周部分をいう。
前記において、質量が軽減されているとは、前記スポーク接続部セットを回転軸に対してバランスさせるであろう質量に比べて軽減されていることを意味する。
前記質量が軽減されている少なくとも1つのスポーク接続部は、好ましくは、前記第1の位置に隣接して配置される。
他の実施形態によれば、車輪が第1の位置に第1の局所的な増加質量を有しており、前記スポーク接続部セットが、質量が増やされている少なくとも1つのスポーク接続部を、前記第1の位置を中心とするリム半分と反対のリム半分に配置して有している。
前記において、質量が増やされているとは、前記スポーク接続部セットを回転軸に対してバランスさせる質量に比べて増やされていることを意味する。
前記質量が増やされている少なくとも1つのスポーク接続部は、好ましくは、前記第1の位置とほぼ正反対に配置される。
好都合なことに、さらに上記課題解決策は、前記第1の局所的な増加質量よりも小さい第2の局所的な増加質量も、少なくとも部分的に補償する。
これは、とくには、前記第2の局所的な増加質量が、前記第1の局所的な増加質量とほぼ正反対に位置するスポーク間領域にあり、したがって2つの局所的な増加質量が互いに部分的に相殺し合う場合に生じる。
しかしながら、2つの不連続すなわち局所的な増加質量について別個に、少なくとも部分的な補償を実行することが可能である。
すなわち、車輪がさらに、前記第1の局所的な増加質量よりも小さい第2の局所的な増加質量を第2の位置に有している場合、前記実施形態のすべてにおいて、前記スポーク接続部セットがさらに、質量が軽減されている少なくとも1つのスポーク接続部を前記第2の位置を中心とするリム半分に、好ましくは前記第2の位置に隣接させて配置して備えることができ、あるいは前記スポーク接続部セットがさらに、質量が増やされている少なくとも1つのスポーク接続部を前記第2の位置を中心とするリム半分と反対のリム半分に、好ましくは前記第2の位置とほぼ正反対に配置して備えることができる。
他の実施形態においては、前記スポーク接続部セットのスポーク接続部は、車輪の回転軸の周りに不規則に配置されている。
そのように不規則に配置されたスポーク接続部セットの不平衡に関して、部分的にバランスさせたり、または好ましくは車輪の局部的な増加質量に起因する動的な不平衡を補償する、同じ質量のスポーク接続部であっても、1つまたはそれ以上のスポーク接続部を動的に不平衡な車輪を改良するために既存の車輪に簡単に追加できる。
好ましい実施形態においては、前記スポーク接続部セットが回転軸に関してバランスされたスポーク接続部サブセットと、補償のために用いられる少なくとも1つの追加のスポーク接続部とを有している。
前記バランスされたスポーク接続部サブセットはハブおよび/またはリムのどちらかの取付け具により長さの異なるスポーク接続部および/または隣接するスポーク接続部の複数のグループを有することができる。
特に、追加のスポーク接続部に張力が付加されさないときには、車輪は静的な観点から見て最適化される。
好ましくは、追加のスポーク接続部がバランスされたスポーク接続部サブセットのある部分または全てのスポーク接続部と同じものである。したがって、特別なスポーク接続部を用意する必要はない。
また、追加のスポーク接続部はバランスされたスポーク接続部サブセットのある部分または全てのスポーク接続部と異なる質量を有しており、したがって、車輪の局所的な質量をバランスするさらなる自由度を備えている。
異なる質量の追加のスポーク接続部は前記で開示したいずれかの方法で取得することができる。
特に、追加のスポーク接続部の少なくとも一部分が、例えば、合成樹脂のバランスされたスポーク接続部サブセットのある部分または全てのスポーク接続部と異なる比重の材料で作ることができる。
とくに簡潔かつ効果的な実施形態においては、追加のスポーク接続部が、ただ1つまたは2つ存在する。
それらの実施形態のいくつかによれば、車輪が第1の位置に第1の局所的な増加質量を有しており、前記少なくとも1つの追加のスポーク接続部が、前記第1の位置を中心とするリム半分と反対のリム半分に配置され、好ましくは前記第1の位置とほぼ正反対に配置されている。
好都合なことに、さらに上記課題解決策は、前記第1の局所的な増加質量よりも小さい第2の局所的な増加質量も、少なくとも部分的に補償する。
これは、とくには、前記第2の局所的な増加質量が、前記第1の局所的な増加質量とほぼ正反対に位置するスポーク間領域にあり、したがって2つの局所的な増加質量が互いに部分的に相殺し合う場合に生じる。
しかしながら、2つの不連続すなわち局所的な増加質量について別個に、少なくとも部分的な補償を実行することが可能である。
すなわち、車輪がさらに、前記第1の局所的な増加質量よりも小さい第2の局所的な増加質量を第2の位置に有している場合、前記スポーク接続部セットがさらに、少なくとも1つの追加のスポーク接続部を前記第2の位置を中心とするリム半分と反対のリム半分に、好ましくは前記第2の位置とほぼ正反対に配置して備えることができる。
他の実施形態においては、前記スポーク接続部セットが、スポーク接続部を車輪の円周を巡って非一様な配置であり、回転軸に対してバランスしたスポーク接続部サブセットを有していない。
それゆえ、前記スポーク接続部セットが密集した領域、即ち多くのスポーク接続部および密集していない領域、即ち少ないスポーク接続部を有しており、車輪の局所的な増加質量に関する配置の基準は、車輪の回転軸に関してスポーク接続部サブセットに異なる質量のスポーク接続部を規則的に配置している前記の基準と類似している。
本発明は、その第2の態様において、以上説明したようなスポーク接続部セットに関する。
本発明は、その第3の態様において、ハブと、リムと、リムとハブを接続するためのスポーク接続部セットとを用意するステップを含んでいる自転車用スポーク付き車輪の製造方法であって、前記スポーク接続部セットの質量が全体として回転軸に対して不平衡になるようにスポーク接続部を配置するステップを特徴とする方法に関する。
好ましくは、前記配置するステップが、車輪の少なくとも1つの局所的な増加質量に起因する不平衡を補償するようにスポーク接続部を配置するステップを含んでおり、この結果、車輪は動的に完全にバランスされる。
本発明は、その第4の態様において、以上説明したような車輪のためのスポークであって、両端部分よりも大きい断面積の中間部を有することを特徴とするスポークに関する。
前記中間部は、平たくすることができ、スポークの中央に位置してもよく、あるいはスポークのリム側の端部部分により近く位置してもよい。
本発明は、その第5の態様において、以上説明したようなスポーク接続部セットのためのスポークの製造方法であって、
i)第1の直径を有する金属製の円柱形ワイヤを用意するステップと、
ii)ワイヤの所定の長さ部分の直径を、前記ワイヤの所定の長さ部分の第1および第2の端部において第2の直径へと小さくするステップと、
iii)前記ワイヤの前記所定の長さ部分を切り出すステップと、
iv)前記第1の端部にハブ取付け手段を形成するステップと、
v)前記第2の端部の少なくとも一部に沿ってリム取付け手段を形成するステップ
とを有するスポークの製造方法に関する。
前記ワイヤの所定の長さ部分を切り出すステップiii)は、ワイヤの直径を小さくするステップii)の前に位置してもよいが、好ましくは後に配置される。
このスポークの製造方法は、さらに、
vi)ワイヤの前記第1の端部と前記第2の端部との間の部分を平たくするステップ
を含むことができる。
これに代えてまたは追加として、このスポークの製造方法は、
vii)前記第1の端部を曲げるステップ
を含むことができる。
典型的には、ステップii)は、延伸または圧延によって実行される。
1つの実施形態においては、前記第1の直径が2.3ミリメートルであり、前記第2の直径が2ミリメートルである。
典型的には、前記リム取付け手段が雄ねじを有している。
さらに、典型的には、前記ハブ取付け手段が頭部を有している。
典型的には、ステップiv)は、据え込み鍛造によって実行される。
以下では、添付の図面にもとづき、いくつかの実施形態および実施例を参照しつつ、本発明をさらに詳しく説明するが、図面において、相応する構成要素には類似の番号が付されている。
図1を参照すると、本発明による車輪11の右側からの図が示されている。ここに示されている車輪11は、とくには前輪であって、フランジ付きのハブ12、リム13、およびハブ12とリム13の間にスポーク接続部セット14を備えている。
さらに図2を参照すると、スポーク接続部14がそれぞれ、スポーク15および着脱可能な接続部材16を備えており、接続部材16は、雌ねじ部材161すなわちニップルと当て板162とから構成されているが、当て板162は省略可能である。
各スポーク15は、屈曲部152で曲げられている第1の端部にハブ取付け手段である頭部151を有し、第1の端部と反対の第2の端部にリム取付け手段である雄ねじ153を有している。スポークのこれらの要素は、以下で説明する特別なスポークに関する図であるが、図6および7においてさらにはっきりと見ることができる。屈曲部152は、引用文献として本明細書に組み込まれたものとする特許文献1に、例えば示されているようなフランジ無しのハブへの取付けの場合には、なくてもよい。
各スポークの頭部151が、ハブ12の対応する座121へと収容される。スポーク15の雄ねじ153が、雌ねじ部材161の雌ねじと係合し、雌ねじ部材161は、当て板162を介在させつつ対応するスポーク取付け座131においてリム13に当接する。さらに、リム13の上部ブリッジ133に、工具によって雌ねじ部材161へとアクセスするための開口131aが示されている。
これに代えて、例えば雌ねじ部材がハブ12と係合し、頭部151がリム13と係合する構成など、スポーク接続部14について、この技術分野においてよく知られている他の任意の構成を使用することが可能である。
車輪11のスポークのパターンは、スポーク接続部14がリム13の円周に沿って等間隔に配置される種類のパターンである。
さらに、車輪11のスポークのパターンは、スポーク接続部セット14が16個のスポーク接続部からなり、すなわちハブ12の右側に位置する8つのスポーク接続部1401r〜1408rおよびハブ12の左側に位置する8つのスポーク接続部1401l〜1408lからなるため、偶数タイプのパターンである。
リム13は金属製であり、適切な断面による棒材の押し出し、カレンダ加工、およびジョイント領域132における両端部の接合によって製作されている。領域132における接合は、図3に示すスリーブ133によって実行され、すなわちスリーブ133が、押し出し加工およびカレンダ加工された棒材の両端から或る長さにわたって、図4に示されるように干渉を伴ってリム13の内側室134へと挿入される。保持力を高めるため、おそらくは接着性の物質がスリーブ133に塗布される。
スリーブ133の代わりに、領域132における接合を、リムの両端部の壁体に多数のピンを挿入することによって行なうことができ、あるいは押し出しおよびカレンダ加工された棒材の両端を突合せ溶接することによって行なうことができる。図5に、一対の丈夫な金属製インサート133aが示されており、これが、溶接時に両端部をリム13を変形させる恐れなく適切なピンサーで把持できるよう、リム13の内側室134へと挿入される。
相応しい接着性物質を含むスリーブ133(またはジョイント領域132における他の均等な部材)は、質量m1を有しており、これが車輪11に質量の不連続、詳しくは局所的な増加質量をもたらしている。スリーブ133と正反対の位置においてリム13に収容孔135が、リム13の外側に組み合わされる空気タイヤ(図示されていない)に空気を保持するバルブ7のために設けられている。バルブ7は、通常は真鍮で作られており、車輪11にもう1つの質量の不連続、詳しくは局所的な増加質量をもたらしている。以下では、説明を簡潔にするため、バルブ7の存在に起因する局所的な質量の増加からバルブ7のための孔135の存在に起因する局所的な質量の減少を減算したものを、バルブ7の質量m2とする。すでに述べたように、通常は、質量m1は質量m2と異なっており、したがってジョイント領域132とバルブ7用の孔135とが正反対に位置しているにもかかわらず、車輪11は動的に不平衡である。多くの場合、ジョイント部の質量m1はバルブの質量m2よりも大きいので、この実施形態および後続の実施形態においては、これを前提とする。
本発明によれば、車輪11の不平衡を低減し、できれば打ち消すため、スポーク接続部1402r‐1408rおよび1401l‐1408lが質量msを有する一方で、バルブ7のための孔135に隣接するスポーク接続部1401rは、より大きな質量ms+m3を有している。単に説明のために、このように質量が大きくされているスポーク接続部1401rは、黒塗りで示されている。
さらに具体的には、スポーク接続部1401rの質量の増加m3は、スポーク1501rの質量を残りのスポークに比べて大きくする一方で、車輪11の着脱可能な接続部材16は互いに同一にすることによって実現できる。
本発明の一態様によれば、スポーク1501rが、図6により分かり易く示されているとおり、中間部154において、頭部151および雄ねじ153を有する両端部の断面に比べて大きい断面を有する一方で、残りのスポークは、その全長にわたってほぼ円柱形である。
スポーク接続部14の16個のスポーク15のすべてについて、頭部151および雄ねじ153を有する両端部が同一であると、スポーク接続部セット14は、スポーク取付け座131がすべて同一である従来からのリム13と一緒に使用でき、かつ同様に従来からのハブ12と一緒に使用できると好都合である。
本発明の質量が大きくされているスポーク1501rを製作するためのプロセスは、以下のステップを有している。
i)第1の直径d1を備える円柱形の金属ワイヤを準備するステップ。
ii)例えば、延伸または圧延によって、ワイヤの所定の長さ部分の直径を、前記ワイヤの所定の長さ部分の第1および第2の端部において、或る長さにわたって第2の直径d2へと小さくし、中間部154を得るステップ。
iii)前記ワイヤの所定の長さ部分を切り出すステップ。
iv)座121においてハブ12へと取付けるため、例えば据え込み鍛造によって、ワイヤの第1の端部に頭部151を形成するステップ。
v)着脱可能な接続部材またはニップル16の雌ねじ部材161にとねじ込むことによってリム13へと取付けるため、前記ワイヤの第2の端部に雄ねじ153を形成するステップ。
vi)ワイヤを屈曲部152にて縦方向に曲げるステップ。
曲げのステップは、例えば引用文献である特許文献1に示されているようなフランジ無し取付けのハブの場合には、省略することができる。したがって、質量が大きくされてなるスポーク1501r’は、図7に示すようになる。
ワイヤの所定の長さ部分を切り出すステップiii)は、ワイヤの直径を小さくするステップii)の前に位置してもよいが、好ましくは後に配置される。
随意により、上述の方法の追加のステップとして、スポーク1501rの空気力学的形状を得るため、直径d1の中間部を平たくするステップを有することができる。
運動状態において車輪11に作用する遠心力の合力は、以下の式(1)で表現することができ、ここではベクトル値が太字で示されており、これは後続の式についてもまったく同様である。
F=F1+F2+F3 (1)
ここで、各分力要素は、以下の式で表現することができる。
F1=m1*ω*R1 (2)
F2=m2*ω*R2 (3)
F3=m3*ω*R3 (4)
ここで、ωは車輪11の角速度を表わしており、R1、R2およびR3は、それぞれジョイント部132の質量m1、バルブ7の質量m2、および質量が大きくされているスポーク1501rの増加質量分m3について、これらの質量中心と車輪11の中心との距離を表わしている。
R1およびR2が、互いにほぼ等しく、かつ車輪11の幾何学的半径Rにほぼ等しい一方で、R3は、ハブ12の半径にスポーク1501rの長さの半分を加えたものに等しく、車輪11の幾何学的半径Rのほぼ半分であることに注目すべきである。
さらに、式(1)の第1の分力F1、すなわち領域132におけるジョイント部の影響が、第2の分力F2、すなわちバルブ7の影響と平行かつ反対向きであり、第3の分力F3、すなわち他のスポークに対するスポーク1501rの増加質量の影響とほぼ反対向きである点に、注目すべきである。
質量が大きくされているスポーク1501rの増加質量m3の値が、例えば1または2グラムなどときわめて小さくても、合力Fの値はゼロに近づき、16個のスポーク接続部のすべてが同一である車輪、あるいは16個のスポーク接続部が何らかのかたちでバランスされた集合を構成するようにされている車輪に比べて、車輪11の動的不平衡が小さくなる。
このとき、スポーク接続部14の集合は不平衡になるが、ひとたびハブ12とリム13との間で車輪に接続され、さらにバルブ7が取付けられると、車輪11の不平衡は、完全にはバランスさせられないかもしれないが少なくとも小さくなる。
図6においては、中間部154がスポーク1501rの中央部分であるが、これに代えて、このような中間部154を、雄ねじ153を有している端部に向かって中央からずらしてもよい。このような場合、増加質量m3の質量中心がさらにリム13に向かって移動し、したがって上記式(4)の距離R3がより大きくなり、その結果、車輪11の不平衡を低減するためにより小さい増加質量m3でも充分であることを、理解できる。
式(1)においてジョイント部132の領域に起因する分力(F1)とバルブ7に起因する分力(F2)は、ジョイント領域132とバルブ7の間を延びる直径Dに沿って反対向きである。
スポーク1501rの増加質量に起因する力F3は、前記直径Dとの間に1回転の32分の1すなわち11.25°の角度を形成する方向に沿って作用し、したがって前記直径Dに沿って、係数cos(11.25°)=0.98を考慮する必要がある。
上記においては、スポーク15が実際には車輪11の中央面(図1の面)には位置していないという事実が無視されており、スポーク15は実際には、ハブ12の両側から、やはり正確には車輪11の中央面に位置していないリムの座131まで延びている。したがって、厳密に言えば、遠心力F3は前記中央面の外側と平行な平面内に位置するが、この事実が車輪の動的な挙動に大きな影響を及ぼすことはない。
質量が6グラムであるオンロード用自転車のための標準サイズの真鍮製バルブ7、および質量が8.5グラムであるスリーブ133を備えるジョイント部について、検討する。
バルブ7およびスリーブ133の質量m1およびm2の値があらかじめ決まっていることを、強調しておく。
式(1)〜(4)においてこのような値を考慮し、さらにR1=R2=RおよびR3=R/2を考慮すると、質量が大きくされているスポーク1501rの増加質量m3が5グラムそこそこであれば、車輪11がほぼバランスする。
長さが286ミリメートルであって、直径が2ミリメートルである円柱形の鋼製スポーク15について検討する。各スポークの質量は、7.2グラムである。質量が大きくされているスポーク1501rを鋼から、直径が2ミリメートルである端部部分および長さが約240ミリメートルであって直径が2.75ミリメートルである中間部154を備えて製作することによって、スポーク1501rの質量は12.5グラムになり、したがって車輪11のほぼ完全なバランスに適した5.3グラムの増加質量が得られる。
上記車輪11において、ハブ12の左側に位置するスポーク接続部1401l〜1408lが、例えばそれらが車輪11の中央面との間に右側のスポーク接続部とは異なる角度を有するという理由で、質量msと異なる質量ms’を有してもよいことを、理解できる。そのような質量ms’は、例えばスポーク接続部1401rの質量ms+m3と同一であってさえよく、合力Fに関する上記の説明に何ら変化はない。同様に、ハブ12の右側のスポーク接続部1402r〜1408rにおいても、質量msと異なる質量のスポーク接続部サブセット(例えば、90°間隔で位置する4つのスポーク接続部)が規則的に存在してよい。
図8に示されている本発明の第2実施形態による車輪21は、バルブ7用の孔235に隣接するスポーク接続部2401rおよび2401lの両者の質量が、残りのスポーク接続部2402r〜2408rおよび2402l〜1408lに比べて大きくされている点で、図1の車輪11と相違している。やはり図8においても、単に説明のために、質量が大きくされているスポーク接続部が黒塗りで示されている。
運動状態において車輪21に作用する遠心力の合力は、以下の式(5)で表現することができ、
F=F1+F2+F4+F5 (5)
ここで、
F4=m4*ω*R4 (6)
F5=m5*ω*R5 (7)
であり、R4およびR5は、それぞれ質量が大きくされているスポーク接続部2401rの増加質量m4および質量が大きくされているスポーク接続部2401lの増加質量m5について、それらの質量中心と車輪21の中心との距離を表わしており、残りの符号は、第1実施形態に関してすでに説明したとおりである。
スポーク接続部2401rおよび2401lの増加質量が、図6または図7に示したような2本のスポークによって達成される場合、R4およびR5は、車輪21の幾何学的半径Rの半分にほぼ等しい(実際には、ハブ22の半径にスポーク2401rおよび2401lの長さの半分を加えたものに等しい)。やはり、力F4およびF5がそれぞれ、ジョイント部232の領域とバルブ7との間を延びる直径Dに対して11.25°の角度を形成し、この直径に沿って力F1およびF2が反対向きに作用する点に注目すべきである。したがって、2つの力F4およびF5の合力は、直径Dに沿って作用する。さらに、厳密に言えば、力F4およびF5は、車輪21の中央面の両側において車輪21の中央面と平行な平面内に位置するが、それらの車輪21の動的挙動に対する影響は、全体として無視できる。
この場合にも、増加質量m4およびm5が、例えば1または2グラムなどときわめて小さい値であっても、16個のスポーク接続部のすべてが互いに同一である車輪、あるいは16個のスポーク接続部が何らかのかたちでバランスされたセットを構成するようにされている車輪に比べて、車輪21の動的不平衡が低減される。
このような場合においては、スリーブ133または他の種類のジョイント部の存在およびバルブ7に起因する不平衡を、値m4およびm5を下記の実施例のように適切に選択することによって完全に相殺し、完全なバランスを得ることができる。実際、合力Fの値はゼロに等しくなる。
以上説明した状況、ならびに実施例1にて示した質量m1およびm2の値において、スポーク接続部2401rおよび2401lのスポークの増加質量m4およびm5がそれぞれ2.5グラムであれば、車輪21は完全にバランスする。
質量が大きくされているスポーク接続部2401rおよび2401lのスポークを鋼から、直径が2ミリメートルである端部部分および直径が2.34ミリメートルである長さ約265ミリメートルの中間部154を備えるように製作することによって、スポーク接続部2401rおよび2401lのスポークの重量は9.7グラムになり、したがってこの実施例においては同一の質量である残りのスポーク接続部2402r〜2408rおよび2402l〜2408lのスポークに対し、車輪21の完全なバランスに適した2.5グラムの増加質量が得られる。
以上説明した車輪21においても、ハブ22の左側に位置するスポーク接続部2402l〜2408lが、スポーク接続部2402r〜2408rの質量msと異なる質量ms’を有することができ、当然ながら、式(7)のm5がスポーク接続部2401lとスポーク接続部2402l〜2408lとの質量の差を表わしているという前提で、合力Fに関する上記の説明に何ら変化はない。さらに、ハブ22の一方の側および/または他方の側において、質量msと異なる質量を有するスポーク接続部が規則的に位置してなるサブセット(例えば、4つのスポーク接続部が90°間隔で位置している)が存在してもよい。
とくには後輪であるが、本発明の第3実施形態による車輪31が、図9に示されている。
車輪31のスポークのパターンは、スポーク接続部を、それらがハブ32の付近で三つ揃いをなして交叉しているにせよ、リム33の円周に沿って等間隔に配置して有している。
さらに、車輪31のスポークのパターンは、スポーク接続部セットが21個のスポーク接続部からなり、すなわちハブ32の右側に位置する14個のスポーク接続部3401r〜3414rおよびハブ32の左側に位置する7個のスポーク接続部3401l〜3407lからなる点で、奇数タイプのパターンである。
バルブ7用の孔335は、ジョイント領域332と正反対に位置してはおらず、その位置には、スポーク接続部3401r用の座131のうちの1つが存在している。したがって、バルブ7のための孔335は、ジョイント領域332を通過する直径D1に対して約8.5°の角度(1回転の42分の1)にある。
本発明によれば、ジョイント部332およびバルブ7の局所的な質量m1およびm2に起因する車輪31の動的不平衡を低減するため、質量が増やされているスポーク接続部3401lを使用し、このスポーク接続部3401lは、図9において単に説明のために黒く塗られている。
質量が増やされているスポーク接続部3401lは、正確には、ジョイント部332の領域と正反対に位置するスポーク接続部3401rにバルブ7と反対側において隣接するスポーク接続部であり、したがって他のスポーク接続部を基準にし、あるいは例えばスポーク接続部3401r〜3414rからなるサブセットなど、スポーク接続部3401lが属するスポーク接続部の規則的なサブセットの残りのスポーク接続部を基準にしたスポーク接続部3401lの増加質量m6に起因する遠心力F6が、ジョイント部332の領域を通過する直径D1に沿う力成分と、バルブ7に起因する遠心力の前記直径D1に直交する力成分を打ち消すために適した力成分とを有することになる。
やはり車輪31の場合も、スポーク接続部3401lの増加質量が、例えば1または2グラムなどときわめて小さい値であっても、21個のスポーク接続部のすべてが互いに同一である車輪、あるいは21個のスポーク接続部が何らかのかたちでバランスされた集合を構成するようにされている車輪に比べて、動的不平衡を低減することができ、そのような増加質量の値を適切に選択することで、このような不平衡をほぼ無くすことができる。
図10に示した本発明の第4実施形態による車輪41は、ジョイント部432の領域と正反対に位置するスポーク接続部4401r、およびバルブ7の反対側で前記スポーク接続部4401rに隣接するスポーク接続部4401lという2つのスポーク接続部の質量が増やされている点で、車輪31と相違しており、これら2つのスポーク接続部が、単に説明のために黒塗りで示されている。
質量が増やされているスポーク接続部4401rおよび4401lのそれぞれの増加質量は、必ずしも互いに等しくなくてもよいが、バルブ7およびジョイント領域432によってもたらされる局所的な増加質量の質量に関連し、さらに全て同じ値であってもよく例えばハブ42の一方の側と他方の側とで異なるなど異なった値であってもよいセットの残りのスポーク接続部の質量に関連して、適切な値となるように選択される。
やはり車輪41の場合も、スポーク接続部4401rおよび4401lの増加質量が、例えば1または2グラムなどときわめて小さい値であっても、21個のスポーク接続部のすべてが互いに同一である車輪、あるいは21個のスポーク接続部が何らかのかたちでバランスされたセットを構成するようにされている車輪に比べて、動的不平衡を低減することができ、そのような増加質量の値を適切に選択することで、このような不平衡をほぼ無くすことができる。
残りのスポーク接続部に対するスポーク接続部4401lの増加質量m7の影響である力F7と同様、スポーク接続部4401rの増加質量m8の影響である力F8も、半径方向に作用する点に注目すべきである。したがって、種々の遠心力F1、F2、F7、F8が、異なる4つの方向に沿って作用する。
図11は、とくには後輪であるが、本発明の第5実施形態による車輪51を示している。
この車輪51のスポークのパターンは、図9の車輪31を参照してすでに説明したものと同じであり、21個のスポーク接続部を交叉する三つ揃いにして備える奇数タイプのパターンである。
一方で、この車輪51においては、リム53が、高分子材料のマトリックス中の例えばカーボン繊維などの繊維材料を成型・網状化または成型・硬化させることによって作られた複合材料で作られている。このリム53の製造の詳細については、例えば、特許文献3見出すことができ、この公報の内容は、ここでの引用によって本明細書に組み込まれたものとする。リム53は一体の部品であり、したがってジョイント部は存在しない。
欧州特許出願公開公報 第1231077号
それにもかかわらず、このリム53の場合にも、バルブ7に代表される局所的な質量の不連続または増加が存在する。すでに述べたように、バルブ7用の孔535の領域において、リムの肉厚をリム53の残りの部分よりも大にすることができる。バルブ7およびおそらくはこの肉厚に起因する増加質量から、バルブ7用の孔535から除去された材料を減算したものが、本発明により、バルブ7と正反対に位置するスポーク接続部5404lの質量を増やすことによって、補償される。やはりスポーク接続部5404lも、単に説明のために黒塗りで示されている。
運動状態において車輪51に作用する遠心力の合力は、以下の式(8)で表現することができ、
F=F2+F3 (8)
ここで、符号は、第1実施形態に関してすでに説明したとおりである。詳しくは、質量が増やされているスポーク接続部5404lの増加質量m3は、例えばスポーク接続部5401l〜5403lおよび5405l〜5407lなど、スポーク接続部セットのうちで少なくともバランスされた規則的なサブセットを構成しているスポーク接続部の質量を基準にするものである。
力F2、すなわちバルブ7に起因する局所的な増加質量の影響が、力F3、すなわちスポーク接続部5404lの増加質量の影響と平行かつ反対向きである点に、注目すべきである。
やはり車輪51の場合も、スポーク接続部5404lの増加質量が、例えば1または2グラムなどときわめて小さい値であっても、21個のスポーク接続部のすべてが互いに同一である車輪、あるいは21個のスポーク接続部が何らかのかたちでバランスされたセットを構成するようにされている車輪に比べて、動的不平衡を低減することができ、そのような増加質量の値を適切に選択することで、以下の実施例によって示されるとおり、このような不平衡をほぼ無くすことができる。
質量が6グラムであるオンロード用自転車のための標準サイズの真鍮製バルブ7について検討し、バルブ7用の孔535およびそのような孔の周辺の厚さの増加の影響については無視することにする。
絶対値がm2*ω*R2である力F2が、スポーク接続部5404lの質量を残りのスポーク接続部5401l〜5403l、5405l〜5407lに対して約12グラム増加させることによって、スポーク接続部5401r〜5414rの質量にかかわらず相殺される。
質量が増やされているスポーク5504lを鋼から、直径が2ミリメートルである端部部分および直径が3.4ミリメートルである長さ約240ミリメートルの中間部154を備えるように製作することによって、質量が増やされているスポーク5504lの質量は18.7グラムになり、したがって車輪51のほぼ完全なバランスに適した12グラムの増加質量が得られる。
図12は、とくには後輪であるが、本発明の第6実施形態による車輪61を示している。
車輪61のスポークのパターンは、8つの三つ揃いにまとめられた24個のスポーク接続部6401l〜6408l、6401r〜6416rを有している。
やはり車輪61においても、リム63は複合材料から作られている。したがって、ジョイント部は存在しておらず、バルブ7における局所的な増加質量が動的な不平衡を引き起こすであろう。
そのような不平衡は、本発明によれば、バルブ7と正反対の位置に直ぐ隣接する2つの位置に位置し、単に説明のために黒塗りで示されている2つのスポーク接続部6408rおよび6409rの質量を増すことによって、低減され、あるいは除去される。
運動状態において車輪61に作用する遠心力の合力は、以下の式(9)で表現することができ、
F=F2+F4+F5 (9)
ここで、符号は、第1および第2実施形態に関してすでに説明したとおりである。
力F4およびF5の和、すなわち質量が増やされているスポーク接続部6408rおよび6409rの増加質量の影響の力が、力F2すなわちバルブ7に起因する局所的な増加質量の影響の力と、平行かつ反対向きであることに、注目すべきである。
したがって、車輪61の動的な不平衡を低減するために、質量が増やされているスポーク接続部6408rおよび6409rについて、わずか1または2グラムの増加質量の値で充分である。
質量の増加m4およびm5は、互いに等しくなるように選択するのが好ましい。
以上の実施形態のすべてにおいて、それぞれの場合に関与するスポーク接続部について、図6および7に示した形式のスポークを、全長にわたって円柱であって残りのスポークよりも大きい直径を有しているスポークに置き換えることが、当然ながら可能である。そのようなスポークは、当然ながら、すでに述べたプロセスよりも簡単なプロセスで製造できるが、リムのスポーク取付け座および着脱可能な接続部材を異なるものにする必要がある。
図13は、本発明の第7実施形態による車輪71を示しており、図1に示した車輪と同じ形式の車輪である。
図13によれば、ジョイント領域732およびバルブ7での局所的な増加質量に起因する動的な不平衡が、ジョイント領域732に隣接して配置され、質量がmsである残りのスポーク接続部7401r〜7404r、7406r〜7408r、7401l〜7408lに比べて少ない質量ms−m9のスポーク接続部7405rによって補償される。この質量が減らされているスポーク接続部が、単に説明のために黒塗りで示されている。やはりこの場合にも、例えばスポーク接続部7401l〜7408lなどのスポーク接続部サブセットが、質量msと異なる質量ms’を有してもよく、さらには前記減らされた質量ms−m9と等しい質量であっても差し支えない。
運動状態において車輪71に作用する合力は、式(10)で表現することができ、
F=F1+F2+F9 (10)
ここで、スポーク接続部7405rの軽減質量の影響である力F9は、半径方向内側を向くとともに分力要素m9*ω*R9の力であり、残りの符号は、第1実施形態に関してすでに説明したとおりである。
やはり車輪71の場合も、スポーク接続部7405rにおける質量の軽減が、例えば1または2グラムなどといったきわめて小さい値であっても、16個のスポーク接続部のすべてが互いに同一である車輪、あるいは16個のスポーク接続部が何らかのかたちでバランスされたセットを構成するようにされている車輪に比べて、動的不平衡を低減することができる。
スポーク接続部7405rの質量の軽減は、さまざまなやり方でもたらすことができ、そのうちの1つは、すべてのスポークを円柱形にするが、以下の実施例に示すとおり直径を異ならしめるものである。
直径が2ミリメートルの鋼製の円柱スポーク7505rであり、一方、残りのスポーク接続部7401r〜7404r、7406r〜7408r、7401l〜7408lのスポークは、円柱形であって、2.3mmの直径を有する鋼で作られているものについて検討する。
長さが286ミリメートルのスポークを考えると、質量が小さくされているスポーク7505rの重量が7.2グラムである一方で、残りのスポークの重量は9.2グラムである。さらに、距離R9がやはり車輪の幾何学的半径Rの半分にほぼ等しい(実際、ハブ72の半径にスポーク7505rの長さの半分を加えたものに等しい)ことを考え、この2グラムの質量軽減によって、車輪71の動的な不平衡が低減される。
さらに、直径2.3ミリメートルの鋼製スポークが、この分野において、経済的価値が車輪の重量を軽量に保つ必要性よりも優先される低級な車輪やマウンテンバイクに広く使用されていることに注目すべきである。
リム73にスポーク取付け座131を2つの寸法で設ける必要性を無くすため、スポーク接続部7405rのスポークにおいて、端部部分の直径を残りのスポークと同じ例えば2.3ミリメートルにし、中間部の直径を例えば2ミリメートルに小さくすることができる。中間部155の直径が小さくされているスポークが、図14に示されている。
図14に示したスポークにおいては、直径が小さくされている中間部155が中央に位置しているが、低減質量m9の質量中心からの距離R9を大きくするため、リム取付け側に向かって中央からずらしてもよい。また、スポークを空気力学的にするため、直径が小さくされている中間部155を平たくしてもよい。
図15に示されている本発明の第8実施形態による車輪81は、ジョイント領域832に隣接するスポーク接続部8405rおよび8405lの両者の質量が、残りのスポーク接続部8401r〜8404r、8406r〜8408r、8401l〜8404l、および8406l〜8408lに比べて小さくされている点で、図13の車輪71と相違している。ここでもスポーク接続部8405rおよび8405lは、単に説明のために黒塗りで示されている。また、この場合も、例えばスポーク接続部8401l〜8408lなどスポーク接続部サブセットが、質量msと異なる質量ms’を有していてもよく、さらにはスポーク接続部8405rおよび8405lの一方または両者と同じ質量を有していてもよい。
運動状態において車輪81に作用する合力は、以下の式(11)で表現することができ、
F=F1+F2+F10+F11 (11)
ここで、スポーク接続部8405rおよび8405lの質量軽減の影響である力F10およびF11は、内側を向くとともに分力要素m10*ω*R10およびm11*ω*R11を有し、残りの符号は、第1実施形態に関してすでに説明したとおりである。
やはり車輪81の場合も、スポーク接続部8405rおよび8405lにおける質量の軽減が、例えば1または2グラムなどといったきわめて小さい値であっても、16個のスポーク接続部のすべてが互いに同一である車輪、あるいは16個のスポーク接続部が何らかのかたちでバランスされた集合を構成するようにされている車輪に比べて、動的不平衡を低減することができ、そのような質量軽減の値を適切に選択することで、以下の実施例に示すとおり、このような不平衡を無くすことができる。
ジョイント領域832の質量が8.5グラムであり、バルブ7の質量が6グラムであると考える。
スポーク接続部8405rおよび8405lのそれぞれのスポークの質量を2.5グラム軽減することにより、ほぼ動的にバランスした車輪81を得ることができる。
以上説明したすべての実施形態において、質量の増加または質量の軽減を、すでに述べたように、断面が他よりも大きい中間部154または断面が他よりも小さい中間部155を、リムへの取付けのための雄ねじに向かって中央からずらして備えるスポークによって達成することができ、車輪の回転軸からそのような増加質量または軽減質量の質量中心までの距離が大きくなるという利益が得られ、したがって質量そのものに必要な値を小さくすることができる。
本発明のすべての実施形態に適用しうる代案は、関係するスポーク接続部のスポークの質量ではなく、それらの着脱可能な接続部材16を異ならしめることで構成され、すなわち換言すれば、雌ねじ部材またはニップル161の質量および/または当て板162の質量を異ならしめることによって構成され、さらに/あるいは質量を大きくするスポーク接続部にのみ当て板162を設けることによって構成される。
さらに、これらの場合には、質量の相違を、例えばアルミニウムおよび真鍮または鋼など、種類の異なる2つの材料を使用することによって実現でき、あるいは同じ材料であるが寸法の異なる部材161、162を使用することによって実現できる。
この場合、増加質量または質量軽減の質量中心が、車輪の回転軸から車輪そのものの幾何学的半径とほぼ等しい(実際、ハブの半径にスポークの長さを加えたものに等しい)距離にあり、必要となる増加質量または質量軽減が、以下の実施例に例示するように、スポークを異ならしめる場合に必要となる増加質量または質量軽減の約半分である。
実施例2の条件において、スポーク接続部2401rおよび2401lのスポークを、他のスポーク接続部2402r〜2408rおよび2402l〜2408lのスポークと同一のスポークに交換する。質量が他の着脱可能な接続部材2602r〜2608rおよび2602l〜2608lの質量よりも1.25グラム大きい2つの着脱可能な接続部材2601rおよび2601lを使用することで、車輪の動的なバランスがもたらされる。
とくには後輪であるが、本発明の第9実施形態による車輪91が、図16に示されている。
車輪91のスポークのパターンは、スポーク接続部を、それらがハブ92の付近で三つ揃いをなして交叉しているにせよ、リム93の円周に沿って等間隔に配置して有している。
車輪91のスポークのパターンは、スポーク接続部セットが27個のスポーク接続部からなり、すなわちハブ92の右側に位置する18個のスポーク接続部9401r〜9418rおよびハブ92の左側に位置する9個のスポーク接続部9401l〜9409lからなる点で、奇数タイプのパターンである。
バルブ7用の孔935は、ジョイント領域932と正反対に位置してはおらず、その位置には、スポーク接続部9418r用の座131のうちの1つが存在している。したがって、バルブ7用の孔935は、ジョイント領域932を通過する直径D1に対して約6.7°の角度(1回転の54分の1)にある。
本発明によれば、ジョイント部932およびバルブ7の局所的な質量m1およびm2に起因する車輪91の動的不平衡を低減するため、バルブ7用の孔935に隣接するスポーク接続部9401rおよび9418rの両者の質量が、残りのスポーク接続部9402r〜9417rおよび9401l〜9409lに比べて大きくされている。やはり図16においても、質量が増やされているスポーク接続部は、単に説明のために黒塗りで示されている。
質量が増やされているスポーク接続部9401rおよび9418rのそれぞれの増加質量は、必ずしも互いに等しくなくてもよいが、バルブ7およびジョイント領域932によってもたらされる局所的な増加質量の質量に関連し、さらに全て同じ値であってもよく例えばハブ92の一方の側と他方の側とで異なるなど異なった値であってもよいセットの残りのスポーク接続部の質量に関連して、適切な値となるように選択される。
運動状態において車輪91に作用する遠心力の合力は、以下の式(12)で表現することができ、
F=F1+F2+F12+F13 (12)
ここで、
F12=m12*ω*R12 (13)
F13=m13*ω*R13 (14)
であり、R12およびR13は、それぞれ質量が大きくされているスポーク接続部9401rの増加質量分m12および質量が大きくされているスポーク接続部9418rの増加質量m13について、それらの質量中心と車輪91の中心との距離を表わしており、残りの符号は、第1実施形態に関してすでに説明したとおりである。
スポーク接続部9401rおよび9418rの増加質量が、図6または図7に示したスポークのような2つのスポークによって実現される場合、R12およびR13は、車輪91の幾何学的半径Rの半分にほぼ等しい(実際、ハブ92の半径にスポーク接続部9401rまたは9418rのスポークの長さの半分を加えたものに等しい)。
残りのスポーク接続部に対するスポーク接続部9401rおよび9418rの増加質量m12およびm13の影響による力F12およびF13が、半径方向に作用する点に注目すべきである。さらに、力F2、F12およびF13がそれぞれ、ジョイント部932を通過する直径D1に対して6.7°の角度、20°よりも小さい角度、および6.7°よりも小さい角度を形成する点に注目すべきである。このように、種々の遠心力F1、F2、F12、F13が、異なる4つの方向に沿って作用する。さらに、力F12およびF13は、厳密に言えば、車輪91の中央面と平行な平面内に位置するが、これによる車輪91の動的な動きに対する影響は、全体として無視できる。
やはり車輪91の場合も、スポーク接続部9401rおよび9418rの増加質量が、例えば1または2グラムなどときわめて小さい値であっても、27個のスポーク接続部のすべてが互いに同一である車輪、あるいは27個のスポーク接続部が何らかのかたちでバランスされたセットを構成するようにされている車輪に比べて、動的不平衡を低減することができ、そのような増加質量の値を適切に選択することで、このような不平衡を無くすことができる。
とくには後輪であるが、本発明の第10実施形態による車輪101が、図17に示されている。
車輪101のスポークのパターンは、スポーク接続部セットが27個のスポーク接続部からなり、すなわちハブ102の右側に位置する18個のスポーク接続部10401r〜10418rおよびハブ102の左側に位置する9個のスポーク接続部10401l〜10409lからなる点で、奇数タイプのパターンである。これらのスポーク接続部が、9つの三つ揃いへとグループ化されている。
バルブ7用の孔1035は、接合の領域1032と正反対の位置がスポーク接続部10401rのための座131のうちの1つが存在している位置にきわめて近いため、そのような位置には位置していない。したがって、バルブ7用の孔1035は、ジョイント領域1032を通過する直径D1に対して約4°の角度にある。
本発明によれば、ジョイント部1032およびバルブ7の局所的な質量m1およびm2に起因する車輪101の動的不平衡を低減するため、バルブ7用の孔1035に隣接する三つ揃いのスポーク接続部のうちの中央のスポーク接続部10401lの質量が、残りのスポーク接続部10402l〜10409lおよび10401r〜10418rに比べて大きくされている。やはり図17においても、質量が増やされてなるスポーク接続部10401lが、単に説明のために黒塗りで示されている。
質量が増やされているスポーク接続部10401lは、正確には、接合1032の領域と基本的に正反対に位置するスポーク接続部10401rにバルブ7と反対側において隣接するスポーク接続部であり、したがって他のスポーク接続部を基準にし、あるいは例えばスポーク接続部10401l〜10409lからなるサブセットなど、スポーク接続部10401lが属するスポーク接続部の規則的なサブセットの残りのスポーク接続部を基準にしたスポーク接続部10401lの増加質量m14に起因する遠心力F14が、ジョイント部1032の領域を通過する直径D1に沿う成分と、バルブ7に起因する遠心力F2の前記直径D1に直交する成分を部分的に打ち消すために適した成分とを有することになる。
やはり車輪101の場合も、スポーク接続部10401lの増加質量が、例えば1または2グラムなどときわめて小さい値であっても、27個のスポーク接続部のすべてが互いに同一である車輪、あるいは27個のスポーク接続部が何らかのかたちでバランスされた集合を構成するようにされている車輪に比べて、動的不平衡を低減することができ、そのような増加質量の値を適切に選択することで、このような不平衡をほぼ無くすことができる。
着脱可能な接続部材が、リムではなく車輪のハブに設けられる場合において、それら着脱可能な接続部材の質量を異ならしめることも可能であるが、そのような課題解決策は、回転軸からの距離がきわめて小さくなってしまい、質量の差をきわめて大きくする必要があるため、あまり好ましくない。
当然ながら、関係するスポーク接続部において、スポークと着脱可能な接続部材との間により大きい質量またより小さい質量を配置することも可能であり、さらには、鋼およびアルミニウムまたは真鍮およびアルミニウムなど、寸法が同じであるが比重の異なる2つの材料から作られたスポークを使用することも可能である。
これまでの実施形態においては、ジョイント部の質量m1がバルブの質量m2よりも大きいという仮定を、これが最も一般的な状況であることから、常に検討対象としてきた。しかしながら、ジョイント部の質量m1がバルブの質量m2よりも小さい場合でも、これまで説明した課題解決策を必要な変更を加えて適用できることを、当業者であれば理解できるであろう。
さらに、質量が増やされ、あるいは減らされているスポーク接続部が、必ずしもただ1つまたは2つでなくてもよいことを、理解すべきである。あくまで一例であるが、第1および第2実施形態の課題解決策を組み合わせ、適切に質量を増加させたスポーク接続部7405l、7405r、7406lを第1実施形態の車輪に配置することが可能である。
本明細書を読むことによって、当業者であれば、本発明のさらなる一般化として、例えば複合材料から作られたリムのような一体成形のリムの場合に、バルブによってもたらされるただ1つの局所的な質量の不連続または増加を中心とするリム半分の反対側のリム半分において、質量を必ずしもではないが好ましくは互いに同じ量だけ増加させた任意の数のスポーク接続部を使用することができ、あるいはバルブを中心とするリム半分において、質量を小さくした任意の数のスポーク接続部を使用できることを、理解できるであろう。
例えば金属製のリムなどジョイント部を有するリムの場合には、一般的に、最も大きい局所的な増加質量(通常はジョイント領域である)を中心とするリム半分と反対側のリム半分において、質量を増加させた任意の数のスポーク接続部を使用することができ、あるいは最も大きい局所的な増加質量を中心とするリム半分において、質量を小さくした任意の数のスポーク接続部を使用できる。
このような簡潔なやり方で、さらに通常はバルブである第2のより小さい局所的な増加質量を、少なくとも部分的に補償することが可能である。
これは、とくには、第2のより小さい局所的な増加質量が第1の局所的な増加質量に対して正反対またはほぼ反対に位置し、したがって2つの局所的な増加質量が図示の実施形態のように互いに部分的に相殺する場合に生じる。
しかしながら、例えば金属製のリムなどジョイント部を有するリムの場合において、本発明が、ジョイント領域がバルブに対して正反対またはほぼ反対に位置するということによって限定されるわけではないことを、はっきりさせておかなければならない。それら要素がお互いにより近く位置している場合には、例えばジョイント部とバルブの間の中間の位置にほぼ対向する位置である適切な位置に配置される質量が増やされているスポーク接続部について、その質量を大きくすることで充分であり、あるいは、例えばジョイント部のほぼ近接する位置である適切な位置に配置される質量が減らされているスポーク接続部について、その質量を小さくすることで充分であることを、当業者であれば理解できるであろう。
さらに、ジョイント領域とバルブとによってもたらされる局所的な質量の不連続または増加について別個に補償を提供することも、例えばバルブにほぼ対向して位置する1つまたは2つのスポーク接続部の質量を大きくし、かつジョイント領域にほぼ対向して位置する1つまたは2つのスポーク接続部の質量を大きくすることによって、あるいはバルブにほぼ隣接する1つまたは2つのスポーク接続部の質量を小さくし、かつジョイント領域にほぼ隣接する1つまたは2つのスポーク接続部の質量を小さくすることによって、あるいは最大の局所的増加質量にほぼ対向する1つまたは2つのスポーク接続部の質量を大きくし、かつ最小の局所的増加質量にほぼ隣接する1つまたは2つのスポーク接続部の質量を小さくすることによって、可能である。
図18は、とくには前輪であるが、本発明の第11実施形態による車輪111を示している。
車輪111のスポークのパターンは、16個のスポーク接続部11401l〜11408l、11401r〜11408rからなる偶数タイプのサブセットを有するものであることが分かる。本発明によれば、ジョイント部1132による局所的な質量m1およびバルブ7による局所的な質量m2に起因する車輪111の動的な不平衡を低減するため、単に説明のために黒塗りで図示されているが、さらなる追加のスポーク接続部14409が使用される。
スポーク接続部の全てのセット11401l−11408l、11401r−11408r、11409は車輪111の回転軸の周りに不規則に配置されていることに注目すべきである。
バルブ7用の孔1135は、ジョイント領域1132の正反対の位置にスポーク接続部用の座131が存在しないにもかかわらず、そのような位置には配置されていない。代わりに、バルブ7用の孔1135は、ジョイント領域1132を通過する直径D1に対して約3.75°の小さい角度の位置にある。
追加のスポーク接続部11409は、ジョイント領域1132と正反対の位置にバルブ7の反対側において隣接し、直径D1に対して同じ3.75°の角度にある。
運動状態において車輪111に作用する遠心力の合力は、以下の式(15)で表現することができ、
F=F1+F2+F15 (15)
ここで、
F15=m15*ω*R15 (16)
であり、R15は、追加のスポーク接続部11409の質量m15の質量中心と車輪111の中心との距離を表わしており、残りの符号はすでに説明したとおりである。
R15が、車輪111の幾何学的半径Rの半分にほぼ等しく、実際にはハブ112の半径に追加のスポーク11409の長さの半分を加えたものに等しいことに、注目すべきである。
さらに、遠心力F15が、ジョイント部1132の領域を通過する直径D1に沿う成分と、バルブ7に起因する遠心力F2の前記直径D1に直交する成分を少なくとも部分的に打ち消すために適した成分とを有することに、注目すべきである。
追加のスポーク11409の質量m15を適切な値とすることで、合力Fの値がゼロに近づき、互いに同一である16個のスポーク接続部11401l〜11408l、11401r〜11408rのみが存在する車輪、あるいはバランスされたスポーク接続部の集合が構成されるようにされている車輪に比べて、車輪111の動的な不平衡が小さくなる。
車輪111のスポーク接続部のセットはバランスしていないが、ひとたびハブ112とリム113との間で車輪に接続され、さらにバルブ7が取付けられると、車輪111の不平衡は、完全にはバランスさせられないかもしれないが少なくとも小さくなる。
好ましくは、追加のスポーク接続部11409は、ハブの左側の他のスポーク接続部11401l−11408lおよび/またはハブの右側の他のスポーク接続部11401r−11408rと同一である。これにより、特別なスポーク接続部とくには特別なスポークを製造する必要が無くなり、さらに/またはリム113に異なるスポーク取付け座131を穿孔する必要が無くなる。
しかし、また追加のスポーク接続部11409の質量m3は、ハブの左側の他のスポーク接続部11401l−1408lおよび/またはハブの右側の他のスポーク接続部11401r−1408rの質量と異なるようにすることができる。
質量が異なる追加のスポーク接続部11409は前記の多くの方法のいずれかで取得することができる。
特に、追加のスポーク接続部11409の少なくとも一部分が合成樹脂で作られているとき、追加のスポーク接続部11409は金属で作られバランスしたスポーク接続部サブセットのスポーク接続部11401l−11408l、11401r−11408rより軽いものとなる。
さらに、好ましくは、追加のスポーク接続部11409には張力が付加されておらず、したがって車輪111は、静的な観点から見てもやはりバランスしている。
図19は、とくには前輪であるが、本発明の第12実施形態による車輪141を示している。
やはり車輪141のスポークのパターンも、16個のスポーク接続部14401l〜14408l、14401r〜14408rからなる偶数タイプのサブセットを有するものであることが分かる。本発明によれば、ジョイント部1432による局所的な質量m1およびバルブ7による局所的な質量m2に起因する車輪141の動的な不平衡を低減するため、単に説明のために黒塗りで図示されているが、追加のスポーク接続部14409lおよび14409rが使用される。
車輪141においては、バルブ7用の孔1435が、ジョイント領域1432と正反対に位置している。
追加のスポーク接続部14409lおよび14409rは、バルブ7に関してバルブ7用の孔1435の両側で、バルブ7用の孔1435に隣接して位置している。
運動状態において車輪141に作用する遠心力の合力は、以下の式(17)で表現することができ、
F=F1+F2+F16+F17 (17)
ここで、
F16=m16*ω*R16 (18)
F17=m17*ω*R17 (19)
であり、R16およびR17は、それぞれ追加のスポーク接続部14409lの質量m16および追加のスポーク接続部14409rの質量m17の質量中心と車輪141の中心との距離を表わしており、残りの符号はすでに説明したとおりである。
ジョイント部1432の領域とバルブ7との間を延びる直径Dに沿って力F1およびF2が反対方向に作用するとともに、力F16およびF17がそれぞれ、この直径Dに対して3.75°の角度を形成している点に注目すべきである。したがって、2つの力F16およびF17の合力は、直径Dに沿って作用する。さらに、厳密に言えば、力F16およびF17は、車輪141の中央面の両側において車輪141の中央面と平行な平面内に位置するが、それらの車輪141の動的な動きに対する影響は、全体として無視できる。
追加の質量m16およびm17を適切な値とすることで、互いに同一である16個のスポーク接続部14401l〜14408l、14401r〜14408rのみが存在する車輪、あるいはバランスされたスポーク接続部のセットが構成されるようにされている車輪に比べて、車輪141の動的な不平衡が小さくなる。
このような場合においては、スリーブ133または他の種類のジョイント部ならびにバルブ7の存在からもたらされる不平衡を、値m16およびm17の適切な選択によって完全に相殺でき、完全なバランスを得ることができる。
やはり車輪141のスポーク接続部のセットはバランスしていないが、ひとたびハブ142とリム143との間で車輪に接続され、さらにバルブ7が取付けられると、車輪141の不平衡が、完全にはバランスさせられないかもしれないが少なくとも小さくなる点に、注目すべきである。
やはりこの場合にも、特別な製造を必要としないよう、好ましくは追加のスポーク接続部14409lおよび14409rが他の16個のスポーク接続部と同一であるとともに、追加のスポーク接続部14409lおよび14409rには張力が付加されておらず、したがって車輪141は、静的な観点から見てもやはりバランスしている。
第11および12実施形態のような追加のスポーク接続部によって、組み込みされバルブ7が取付けられたときに車輪を動的にバランスさせるであろうスポーク接続部の不平衡なセットを、例えば図10および図11に示した奇数タイプのスポーク・パターンなどの別のスポーク・パターンにおいても得ることができ、図12に示したような偶数タイプでも図17に示したような奇数タイプでもよいが三つ揃いなどのスポークの複数のグループを有しているスポーク・パターンにおいても得ることができ、複合材料から作られジョイント部を持たない図11および図12に示したようなリムにおいても得ることができることを、理解すべきである。
さらに、追加のスポーク接続部の数が、必ずしもただ1つまたは2つでなくてもよく、追加のスポーク接続部が、必ずしもバルブと同じスポーク間領域に配置されていなくてもよく、さらに一般的には最も軽い増加質量と同じスポーク間領域に配置されていなくてもよいことを、理解すべきである。代わりに、追加のスポーク接続部を、最も軽い局所的増加質量を含んでいるスポーク間領域に隣接するスポーク間領域に配置することができる。
例えば金属製のリムなど、ジョイント部を有するリムの場合には、最も大きい局所的増加質量(通常はジョイント領域である)を中心とするリム半分と反対のリム半分に、任意の数の追加のスポーク接続部を使用することが、一般に可能である。
ジョイント領域がバルブに対して正反対でなく、あるいはほぼ反対ではない場合、適切な質量を有する適切な数の追加のスポーク接続部が、例えばジョイント部とバルブとの間の中間位置にほぼ対向する位置など、適切な位置に配置される。
さらに、ジョイント領域とバルブとによってもたらされる局所的な質量の不連続または増加について別個に補償を提供することも、例えばバルブにほぼ対向して1つまたは2つの追加のスポーク接続部を設け、かつジョイント領域にほぼ対向して位置する1つまたは2つの追加のスポーク接続部を設けることによって可能である。
例えば複合材料から作られるリムなど、一体成型のリムの場合においては、スポーク接続部の質量を増加させる場合と同様、バルブによってもたらされるただ1つの局所的な質量の不連続または増加を中心とするリム半分と反対のリム半分において、必ずしも同じでなくてもよいが好ましくは同じ質量である任意の数の追加のスポーク接続部を使用することが可能である。
最後に、追加のスポーク接続部に張力を加えないことによって静的な観点からのバランスを容易に得ることができるよう、スポーク接続部サブセットを車輪の回転軸に対してバランスさせたままにしておくことが好ましいが、これが本発明において必須ではないことを、当業者であれば理解できるであろう。実際、バルブが取付けられたときに車輪に完全なバランスをもたらすように不平衡にされており、かつ静的な観点からも良好に機能するスポーク・パターンを、いくつも考え出すことができるであろう。
前記スポーク接続部セットが密集した領域、即ち多くのスポーク接続部および密集していない領域、即ち少ないスポーク接続部を有しており、車輪の局所的な増加質量に関する配置の基準は、車輪の配置が一様なスポーク接続部サブセットの中で異なる質量のスポーク接続部を配置している前記の基準と類似している。
第1実施形態による自転車用スポーク付き車輪の側面図である。 スポーク接続部が組合わされているリムの一部分の斜視切断図である。 リムの接合のためのスリーブの斜視図である。 リムへと挿入された図3のスリーブの断面図である。 リムの接合のための一対のインサートの斜視図である。 本発明による質量が増やされているスポークの側面図である。 本発明による質量が増やされている他のスポークの側面図である。 第2実施形態による自転車用スポーク付き車輪の側面図である。 第3実施形態による自転車用スポーク付き車輪の側面図である。 第4実施形態による自転車用スポーク付き車輪の側面図である。 第5実施形態による自転車用スポーク付き車輪の側面図である。 第6実施形態による自転車用スポーク付き車輪の側面図である。 第7実施形態による自転車用スポーク付き車輪の側面図である。 質量が軽減されているスポークの1つの実施形態の側面図である。 第8実施形態による自転車用スポーク付き車輪の側面図である。 第9実施形態による自転車用スポーク付き車輪の側面図である。 第10実施形態による自転車用スポーク付き車輪の側面図である。 第11実施形態による自転車用スポーク付き車輪の側面図である。 第12実施形態による自転車用スポーク付き車輪の側面図である。
符号の説明
11、21、31、41、51、61、71 車輪
81、91、101、111、141 車輪
12、22、32、42、52、62、72 ハブ
82、92、102、112、142 ハブ
13、23、33、43、53、63、73 リム
83、93、103、113、143 リム
14、24、34、54、64、74 スポーク接続部セット
84,94,104,114、144 スポーク接続部セット
15、25、35、45、55、65 スポーク
75、85、95、105 スポーク
16、26、36、46、56 接続部材
76、86、96、106 接続部材
154、155 中間部
1401r、2401r、2401l、3401l スポーク接続部
4401r、4401l、5404l、6408r スポーク接続部
6409r、7405r、8405r、8405l スポーク接続部
9401r、9418r、10401l スポーク接続部

Claims (58)

  1. ハブ(12、22、32、42、52、62、72、82、92、102、112、142)と、
    リム(13、23、33、43、53、63、73、83、93、103、113、143)と、
    前記ハブ(12、22、32、42、52、62、72、82、92、102、112、142)と前記リム(13、23、33、43、53、63、73、83、93、103、113、143)とを接続するスポーク接続部のセット(14、24、34、44、54、64、74、84、94、104、114、144)(以下、「スポーク接続部セット」という。)とを有する自転車用スポーク付き車輪(11、21、31、41、51、61、71、81、91、101、111、141)であって、
    前記スポーク接続部セット(14、24、34、44、54、64、74、84、94、104、114、144)の質量が、全体として回転軸に対して不平衡であることを特徴とする車輪。
  2. 請求項1において、
    前記スポーク接続部セットの回転軸に対する不平衡が、車輪の少なくとも1つの局所的な増加質量に起因する不平衡を補償することを特徴とする車輪。
  3. 請求項1または2において、
    前記スポーク接続部セットが、回転軸に対して規則的なスポーク接続部サブセット内の残りのスポーク接続部と質量が異なっている少なくとも1つのスポーク接続部(1401r;2401r、2401l;3401l;4401r、4401l;5404l;6408r、6409r;7405r;8405r、8405l;9401r、9418r;10401l)を有している車輪。
  4. 請求項3において、
    前記質量が異なっている少なくとも1つのスポーク接続部(1401r;3401l;5404l;7405r;10401l)が、質量が異なっているただ1つのスポーク接続部からなる車輪。
  5. 請求項3において、
    前記質量が異なっている少なくとも1つのスポーク接続部(2401r、2401l;4401r、4401l;6408r、6409r;8405r、8405l;9401r、9418r)は、質量が異なっている2つのスポーク接続部からなる車輪。
  6. 請求項3〜5の何れか一項において、
    各スポーク接続部(14、24、34、44、54、64、74、84、94、104)が、スポーク(15、25、35、45、55、65、75、85、95、105)と、
    前記リム(13、23、33、43、53、63、73、83、93、103)または前記ハブ(12、22、32、42、52、62、72、82、92、102)との着脱可能な接続のために前記スポークの第1の端部に位置する着脱可能な接続部材(16、26、36、46、56、66、76、86、96、106)とを有しており、
    少なくとも1つのスポーク接続部(1401r;2401r、2401l;3401l;4401r、4401l;5404l;6408r、6409r;7405r;8405r、8405l;9401r、9418r;10401l)のスポークが、他のスポーク接続部のスポークと異なる質量を有している車輪。
  7. 請求項6において、
    前記質量の異なる少なくとも1つのスポーク接続部(1401r;2401r、2401l;3401l;4401r、4401l;5404l;6408r、6409r;7405r;8405r、8405l;9401r、9418r;10401l)が、自身の端部部分と異なる断面積を有する中間部(154、155)を有している車輪。
  8. 請求項7において、
    前記中間部(154、155)が平たくされている車輪。
  9. 請求項7または8において、
    前記中間部(154、155)が中央である車輪。
  10. 請求項7または8において、
    前記中間部が、スポークのリム側の端部により近い車輪。
  11. 請求項3〜10の何れか一項において、
    各スポーク接続部(14、24、34、44、54、64、74、84、94、104)が、スポーク(15、25、35、45、55、65、75、85、95、105)と、
    前記リム(13、23、33、43、53、63、73、83、93、103)または前記ハブ(12、22、32、42、52、62、72、82、92、102)との着脱可能な接続のために前記スポークの第1の端部に位置する着脱可能な接続部材(16、26、36、46、56、66、76、86、96、106)とを有しており、
    少なくとも1つのスポーク接続部(1401r;2401r、2401l;3401l;4401r、4401l;5404l;6408r、6409r;7405r;8405r、8405l;9401r、9418r;10401l)の着脱可能な接続部材が、他のスポーク接続部の着脱可能部材と異なる質量を有している車輪。
  12. 請求項11において、
    前記質量の異なる少なくとも1つの着脱可能な接続部材が、リム(13、23、33、43、53、63、73、83、93、103)との接続のためのものである車輪。
  13. 請求項11または12において、
    前記着脱可能な接続部材(16、26、36、46、56、66、76、86、96、106)のそれぞれが、スポークの端部の雄ねじ(153)と組み合わされる雌ねじ部材(161)を有しており、
    少なくとも1つのスポーク接続部(1401r;2401r、2401l;3401l;4401r、4401l;5404l;6408r、6409r;7405r;8405r、8405l;9401r、9418r;10401l)の雌ねじ部材が、他のスポーク接続部の雌ねじ部材と異なる質量を有している車輪。
  14. 請求項11または12において、
    着脱可能な接続部材(16、26、36、46、56、66、76、86、96、106)のそれぞれが、スポークの端部の雄ねじ(153)と組み合わされる雌ねじ部材(161)と、
    当て板(162)とを有しており、
    少なくとも1つのスポーク接続部(1401r;2401r、2401l;3401l;4401r、4401l;5404l;6408r、6409r;7405r;8405r、8405l;9401r、9418r;10401l)の当て板が、他のスポーク接続部の当て板と異なる質量を有している車輪。
  15. 請求項11または12において、
    前記着脱可能な接続部材(16、26、36、46、56、66、76、86、96、106)のそれぞれが、スポークの端部の雄ねじ(153)と組み合わされる雌ねじ部材(161)を有しており、
    少なくとも1つのスポーク接続部(1401r;2401r、2401l;3401l;4401r、4401l;5404l;6408r、6409r;9401r、9418r;10401l)の着脱可能な接続部材(16、26、36、46、56、66、76、86、96、106)が、他のスポーク接続部に比べて追加の当て板(162)を有している車輪。
  16. 請求項3〜15の何れか一項において、
    少なくとも1つのスポーク接続部(1401r;2401r、2401l;3401l;4401r、4401l;5404l;6408r、6409r;7405r;8405r、8405l;9401r、9418r;10401l)が、他のスポーク接続部とは比重が異なる材料で作られている車輪。
  17. 請求項16において、
    前記比重の異なる材料が、一方はアルミニウムからなり、他方は鋼または真鍮からなる車輪。
  18. 請求項3〜17の何れか一項において、
    前記車輪(71、81)が第1の位置に第1の局所的な増加質量(133、133a、7)を有しており、
    前記スポーク接続部セットが、質量が軽減されている少なくとも1つのスポーク接続部(7405r;8405r、8405l)を、前記第1の位置を中心とするリム半分に配置した車輪。
  19. 請求項18において、
    前記質量が軽減されている少なくとも1つのスポーク接続部(7405r;8405r、8405l)を、前記第1の位置に隣接して配置した車輪。
  20. 請求項3〜17の何れか一項において、
    前記車輪(11、21、31、41、51、61、91、101)が第1の位置に第1の局所的な増加質量(133、133a、7)を有しており、
    前記スポーク接続部セットが、質量が増やされている少なくとも1つのスポーク接続部(1401r;2401r、2401l;3401l;4401r、4401l;5404l;6408r、6409r;9401r、9418r;10401l)を、前記第1の位置を中心とするリム半分と反対のリム半分に配置した車輪。
  21. 請求項20において、
    前記質量が増やされている少なくとも1つのスポーク接続部(1401r;2401r、2401l;3401l;4401r、4401l;5404l;6408r、6409r;9401r、9418r;10401l)が、前記第1の位置とほぼ正反対の位置に配置された車輪。
  22. 請求項18〜21の何れか一項において、
    前記車輪(11、21、31、41、51、61、71、81、91、101)が、前記第1の局所的な増加質量(133、133a、7)よりも小さい第2の局所的な増加質量(133、133a、7)を有している車輪。
  23. 請求項22において、
    前記第2の局所的な増加質量(133、133a、7)が、前記第1の局所的な増加質量(133、133a、7)とほぼ正反対に位置するスポーク間領域にある車輪。
  24. 請求項18〜21の何れか一項において、
    前記車輪がさらに、前記第1の局所的な増加質量(133、133a、7)よりも小さい第2の局所的な増加質量(133、133a、7)を第2の位置に有しており、
    前記スポーク接続部セットがさらに、質量が軽減されている少なくとも1つのスポーク接続部を、前記第2の位置を中心とするリム半分に配置した車輪。
  25. 請求項24において、
    前記質量が軽減されている少なくとも1つのスポーク接続部が、前記第2の位置に隣接して配置された車輪。
  26. 請求項18〜21の何れか一項において、
    前記車輪がさらに、前記第1の局所的な増加質量(133、133a、7)よりも小さい第2の局所的な増加質量(133、133a、7)を第2の位置に有しており、
    前記スポーク接続部セットがさらに、質量が増やされている少なくとも1つのスポーク接続部を、前記第2の位置を中心とするリム半分と反対のリム半分に配置して有する車輪。
  27. 請求項26において、
    前記質量が増やされている少なくとも1つのスポーク接続部が、前記第2の位置とほぼ正反対に配置されている車輪。
  28. 請求項1または2において、
    前記スポーク接続部セットのスポーク接続部が車輪(111、141)の回転軸の周りに不規則に配置された車輪。
  29. 請求項1または2において、
    前記スポーク接続部セットが、回転軸に関してバランスされたスポーク接続部サブセット、および少なくとも1つの追加のスポーク接続部(11409;14409r、14409l)を有する車輪。
  30. 請求項29において、
    前記のバランスされたスポーク接続部サブセットが隣接するスポーク接続部からなる複数のグループにより構成され、前記複数のグループが前記リムの周りに規則的に配置された車輪。
  31. 請求項29または30において、
    前記の少なくとも1つの追加のスポーク接続部(11409;14409l、14409r)は張力が付加されていない車輪。
  32. 請求項29〜31の何れか一項において、
    前記の少なくとも1つの追加のスポーク接続部(11409;14409l、14409r)は前記バランスされたスポーク接続部サブセットの少なくとも数個のスポーク接続部(11401l−11408l、11401r−11408r、14401l−14408l、14401r、14408r)と同じである車輪。
  33. 請求項29〜31の何れか一項において、
    前記の少なくとも1つの追加のスポーク接続部(11409;14409l、14409r)は前記バランスされたスポーク接続部サブセットの少なくとも数個のスポーク接続部(11401l−11408l、11401r−11408r、14401l−14408l、14401r、14408r)と異なる質量を有する車輪。
  34. 請求項33において、
    前記の少なくとも1つの追加のスポーク接続部(11409;14409l、14409r)の少なくとも一部分が前記バランスされたスポーク接続部サブセットの少なくとも数個のスポーク接続部(11401l−11408l、11401r−11408r、14401l−14408l、14401r、14408r)と異なる比重の材料で作られている車輪。
  35. 請求項34において、
    前記の少なくとも1つの追加のスポーク接続部(11409;14409l、14409r)は少なくとも一部分が合成樹脂で作られている車輪。
  36. 請求項29〜35の何れか一項において、
    前記少なくとも1つの追加のスポーク接続部(11409)が、ただ1つの追加のスポーク接続部からなる車輪。
  37. 請求項29〜35の何れか一項において、
    前記少なくとも1つの追加のスポーク接続部(14409r、14409l)が、2つの追加のスポーク接続部からなる車輪。
  38. 請求項29〜37の何れか一項において、
    前記車輪(111、141)が第1の位置に第1の局所的な増加質量(133、133a、7)を有しており、
    前記少なくとも1つの追加のスポーク接続部(11409;14409r、14409l)が、前記第1の位置を中心とするリム半分と反対のリム半分に配置された車輪。
  39. 請求項38において、
    前記少なくとも1つの追加のスポーク接続部(11409;14409r、14409l)が、前記第1の位置とほぼ正反対に配置された車輪。
  40. 請求項38または39において、
    前記車輪(111、141)が、前記第1の局所的な増加質量(133、133a、7)よりも小さい第2の局所的な増加質量(133、133a、7)を有している車輪。
  41. 請求項40において、
    前記第2の局所的な増加質量(133、133a、7)が、前記第1の局所的な増加質量(133、133a、7)とほぼ正反対に位置するスポーク間領域に有する車輪。
  42. 請求項38または39において、
    前記車輪がさらに、前記第1の局所的な増加質量(133、133a、7)よりも小さい第2の局所的な増加質量(133、133a、7)を第2の位置に有しており、
    前記少なくとも1つの追加のスポーク接続部が、前記第2の位置を中心とするリム半分と反対のリム半分にさらに配置された車輪。
  43. 請求項42において、
    前記少なくとも1つの追加のスポーク接続部が、前記第2の位置とほぼ正反対に配置された車輪。
  44. 請求項1〜43のいずれか1項に記載の車輪用のスポーク接続部セット(14、24、34、44、54、64、74、84、94、104、114、144)。
  45. ハブと、リムと、リムとハブを接続するためのスポーク接続部セットとを用意するステップを有する自転車用スポーク付き車輪の製造方法であって、
    前記スポーク接続部セットの質量が全体として回転軸に対して不平衡になるようにスポーク接続部を配置するステップ
    を有することを特徴とする車輪の製造方法。
  46. 請求項45において、
    前記スポーク接続部を配置するステップが、車輪の少なくとも1つの局所的な増加質量に起因する不平衡を補償するようにスポーク接続部を配置するステップを有する車輪の製造方法。
  47. 請求項1に記載の車輪用のスポーク(1501r、1501r’)であって、
    両端部分よりも大きい断面積の中間部(154)を有することを特徴とするスポーク。
  48. 請求項47において、
    前記中間部(154)が平たくされているスポーク。
  49. 請求項47または48において、
    前記中間部(154)が中央にあるスポーク。
  50. 請求項47または48において、
    前記中間部(154)が、スポークのリム側の端部により近いスポーク。
  51. 請求項1に記載の車輪用のスポークの製造方法であって、
    i)第1の直径(d1)を有する金属製の円柱形ワイヤを用意するステップと、
    ii)ワイヤの所定の長さ部分の直径を、前記ワイヤの所定の長さ部分の第1および第2の端部において第2の直径(d2)へと小さくするステップと、
    iii)前記ワイヤの前記所定の長さ部分を切り出すステップと、
    iv)前記第1の端部にハブ取付け手段を形成するステップと、
    v)前記第2の端部の少なくとも一部に沿ってリム取付け手段を形成するステップ
    とを有するスポークの製造方法。
  52. 請求項51において、
    vi)ワイヤの前記第1の端部と前記第2の端部との間の部分を平たくするステップ
    をさらに有するスポークの製造方法。
  53. 請求項51または52において、
    vii)前記第1の端部を曲げるステップ
    をさらに有するスポークの製造方法。
  54. 請求項51〜53の何れか一項において、
    前記ステップii)が延伸または圧延によって実行されるスポークの製造方法。
  55. 請求項51〜54の何れか一項において、
    前記第1の直径(d1)が2.3ミリメートルであり、前記第2の直径(d2)が2ミリメートルであるスポークの製造方法。
  56. 請求項51〜55の何れか一項において、
    前記リム取付け手段が雄ねじを有するスポークの製造方法。
  57. 請求項51〜56の何れか一項において、
    前記ハブ取付け手段が頭部を有するスポークの製造方法。
  58. 請求項51〜57の何れか一項において、
    前記ステップiv)が据え込み鍛造によって実行されるスポークの製造方法。
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