JP2006067726A - モータ状態報知方法及びモータ駆動装置 - Google Patents

モータ状態報知方法及びモータ駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】最小限の部品構成で出荷時の検査結果や動作異常を報知することができ、しかも周囲環境の厳しい場所でも何等問題なく使用することができるモータ状態報知方法及びモータ駆動装置を得る。
【解決手段】モータ30の駆動巻線に人間の可聴範囲である4kHz程度の電流を流してモータ30を振動させ、その振動による振動音によって検査結果や動作異常の報知を行う。これにより、従来のようなLED、ブザー、スピーカ等の報知手段が不要となり、その分コストダウンが図れ、また部品を取り付けるスペースが不要となることから、製品の小型化ができる。さらに、周囲が高温になる環境や防水等を考慮しなければならないような周囲環境の厳しい場所でも異常を報知することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パルス幅変調方式にて駆動されるモータの状態を外部に報知するモータ状態報知方法及びパルス幅変調方式でモータを駆動するモータ駆動装置に関する。
従来、マイクロコンピュータ等のコンピュータで制御される直流モータで、該コンピュータを利用して出荷時の検査を自動的に行い、その検査結果を外部に報知する方法として、LED(発光ダイオード)等による光の点灯や点滅、またはブザー等による音の発生によって検査結果を報知していた。
また、出荷時検査の他に、モータ作動中などでモータそのものや該モータを制御する制御回路の異常を検知したときにもその異常を報知する方法として、上述したLEDやブザー等の報知手段を用いて異常を報知するようにしている。
図6は、この種のモータ駆動装置の概略構成を示すブロック図であり、MPU(マイクロプロセッシングユニット)11と、ROM12と、RAM13の制御によってモータ30を駆動するドライバ20と、出荷前の検査時や出荷後の動作異常時にMPU11の制御によって鳴動するブザー21並びに点等又は点滅するLED22とを備えている。
ROM12には、検査プログラムや異常検知プログラム等が書き込まれている。
MPU11は検査時には検査プログラムに従って装置各種機能の検査を行い、異常のある機能が判明した際には、その異常があった機能が分かる形でLED22を駆動するか、またはブザー21を鳴動させる。
また、MPU11は、通常動作時に異常が生じたことを検知すると、その機能が分かる形でLED22を駆動するか、またはブザー21を鳴動させる。
一方、LEDやブザー等の報知手段によって、出荷時の検査結果や、モータや該モータの制御回路の異常を報知する方法のほかに、モータが短絡した際にモータ駆動装置のインバータの発振周波数が可聴域になるようにし、その発振周波数でスピーカを鳴動させて、充電ミスを報知するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開昭63−310335号公報
しかしながら、従来のモータ駆動装置においては、LED、ブザー、スピーカ等の報知手段を用いて、出荷時の検査結果、モータやモータ制御回路の異常、充電ミスの報知を行っている。
従来のモータ駆動装置では、これらの部品を設ける分、構成部品が増加してコストアップになり、またこれらの部品を取り付けるスペースも必要となることからその分、製品の小型化が困難であるという問題がある。
さらに、周囲環境の厳しい場所、例えば周囲が高温になる環境や防水等を考慮しなければならない環境では、これらの部品を使用できない場合があり、そのような場合では異常を報知することが困難になるという問題もある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、最小限の部品構成で出荷時の検査結果や通常の動作中における異常を報知することができ、しかも周囲環境の厳しい場所でも何等問題なく使用することができるモータ状態報知方法及びモータ駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的は下記方法又は構成により達成される。
1.モータ状態報知方法において、モータの固定子側の駆動巻線に可聴範囲の周波数の電流を流すことで当該駆動巻線に電磁力を発生させて、その電磁力の影響による振動により前記モータの状態を外部に報知する。
2.上記1に記載のモータ状態報知方法において、前記可聴範囲内で周波数を選択することによって、複数の異なった振動音を発生させて複数の状態を報知する。
3.上記1又は2に記載のモータ状態報知方法において、前記可聴範囲内の電流の大きさを選択することによって、振動音の大きさを選択して複数の状態を報知する。
4.上記1〜3のいずれか1項に記載のモータ状態報知方法において、前記モータのカバーを可聴範囲の周波数に共振する形状又は構造とする。
5.上記1〜4のいずれか1項に記載のモータ状態報知方法において、前記モータをパルス幅変調方式により駆動すると共に、前記パルス幅変調方式で可聴範囲内の周波数の駆動電流を生成し、この駆動電流を前記モータの固定子側の駆動巻線に供給することで前記モータを振動させる。
6.パルス幅変調方式にて生成した駆動電流をモータの固定子側の駆動巻線に供給する駆動電流生成手段を備えたモータ駆動装置において、前記モータ又は装置本体の異常を検知する異常検知手段と、前記モータ又は装置本体に異常を検出した場合、前記駆動電流生成手段から可聴範囲の周波数の駆動電流を生成して前記モータに供給して、前記モータを可聴範囲で振動させる報知手段とを備える。
7.上記6に記載のモータ駆動装置において、前記報知手段は、前記駆動電流生成手段から可聴範囲内で周波数の異なる複数の駆動電流を生成させる。
8.上記6又は7に記載のモータ駆動装置において、前記報知手段は、前記駆動電流生成手段から可聴範囲内で大きさの異なる複数の駆動電流を生成させる。
9.モータを検査する検査装置において、パルス幅変調方式にて生成した駆動電流をモータの固定子側の駆動巻線に供給する駆動電流生成手段と、前記モータの異常を検知する検知手段と、前記モータに異常がある場合、前記駆動電流生成手段から可聴範囲の周波数の駆動電流を生成してモータに供給して前記モータを可聴範囲で振動させる報知手段とを備る。
10.パルス幅変調方式にて生成した駆動電流をモータの固定子側の駆動巻線に供給する駆動電流生成手段を備えたモータ駆動装置において、前記モータ又はモータ駆動装置の異常を検知する検知手段と、前記モータ又は前記モータ駆動装置に異常がある場合、前記駆動電流生成手段から可聴範囲の周波数の駆動電流を生成したモータに供給して前記モータを可聴範囲で振動させる報知手段とを備える。
11.上記10に記載のモータ駆動装置において、前記報知手段は、前記駆動電流生成手段から可聴範囲内で周波数の異なる複数の駆動電流を生成させる。
12.上記10に記載のモータ駆動装置において、前記報知手段は、前記駆動電流生成手段から可聴範囲内で大きさの異なる複数の駆動電流を生成させる。
13.モータにおいて、可聴範囲内の周波数の振動に共振する構造又は形状のカバーを備える。
上記1に記載のモータ状態報知方法では、モータの固定子側の駆動巻線に人間の可聴範囲内の周波数(4kHz程度)の電流を流してモータを振動させ、そのときの振動音によって検査結果や動作異常の報知を行うので、従来のようなLED、ブザー、スピーカ等の報知手段が不要となり、その分コストダウンが図れ、また部品を取り付けるスペースが不要となることから、製品の小型化ができる。さらに、周囲が高温になる環境や防水等を考慮しなければならないような周囲環境の厳しい場所でも異常を報知することが可能となる。
上記2に記載のモータ状態報知方法では、周波数の異なる振動音を発生させるので、検査結果の違いや通常の動作時における異常状態の違いを識別することができる。
上記3に記載のモータ状態報知方法では、音量の異なる振動を発生させるので、
検査結果の違いや通常の動作時における異常状態の違いを識別することができる。
上記4に記載のモータ状態報知方法では、モータのカバーを可聴範囲の周波数に共振する形状又は構造とするので、振動音をより大きくすることができる。
上記5に記載のモータ状態報知方法では、駆動電流の生成にパルス幅変調方式を用いることで、極めて容易に可聴範囲の周波数の駆動信号を生成することができる。
上記6に記載のモータ駆動装置では、モータの固定子側の駆動巻線に人間の可聴範囲内の周波数(4kHz程度)の電流を流してモータを振動させて、そのときの振動音によって検査結果や動作異常の報知を行うので、従来のようなLED、ブザー、スピーカ等の報知手段が不要となり、その分コストダウンが図れ、また部品を取り付けるスペースが不要となることから、製品の小型化ができる。
さらに、周囲が高温になる環境や防水等を考慮しなければならないような周囲環境の厳しい場所でも異常を報知することが可能となる。
上記7に記載のモータ駆動装置では、周波数の異なる振動音を発生させるので、検査結果の違いや通常の動作時における異常の違いを識別することができる。
上記8に記載のモータ駆動装置では、音量の異なる振動を発生させるので、検査結果の違いや通常の動作時にける異常の違いを識別することができる。
上記9に記載の検査装置では、モータの異常を検知すると、モータの固定子側の駆動巻線に人間の可聴範囲内の周波数(4kHz程度)の電流を流してモータを振動させ、そのときの振動音によって異常を報知する。
したがって、異常があった場合にそれを通知するためのLED、ブザー、スピーカ等の報知手段を必要としないので、その分コストダウンが図れ、また部品を取り付けるスペースが不要となることから、検査装置そのものを小型化できる。
さらに、周囲が高温になる環境や防水等を考慮しなければならないような周囲環境の厳しい場所でも異常を通知することが可能となる。
上記10に記載のモータ駆動装置では、モータ駆動装置を介して、モータ並びにモータ駆動装置そのものの異常を検知することができ、モータ又はモータ駆動装置の異常を検知すると、モータの固定子側の駆動巻線に人間の可聴範囲内の周波数(4kHz程度)の電流を流してモータを振動させ、そのときの振動音によって異常を報知する。
したがって、異常があった場合にそれを通知するためのLED、ブザー、スピーカ等の報知手段を必要としないので、その分コストダウンが図れ、また部品を取り付けるスペースが不要となることから、検査装置そのものを小型化できる。
さらに、周囲が高温になる環境や防水等を考慮しなければならないような周囲環境の厳しい場所でも異常を報知することが可能となる。
上記11に記載のモータ駆動装置では、周波数の異なる振動音を発生させるので、検査結果の違いや通常の動作にける異常の違いを識別することができる。
上記12に記載の検査装置では、音量の異なる振動を発生させるので、検査結果の違いや通常の動作時にける異常の違いを識別することができる。
上記13に記載のモータでは、可聴範囲内の周波数の振動に共振する構造又は形状のカバーを備えるので、上述したモータ駆動装置や検査装置を使用する用途で使用することで、モータから発生する振動音をより大きくさせて明確に聞くことができる。
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係るモータ駆動装置の構成を示すブロック図である。なお、この図において前述した図6と共通する部分には同一の符号を付けている。
図1において、本実施の形態のモータ駆動装置は、MPU11と、ROM12Aと、RAM13と、MPU11の制御によってモータ30を駆動するドライバ20とを備えており、図6に示す従来のモータ駆動装置とは、検査時の検査結果や通常の動作時にける異常の報知にモータ30そのものを用いている点に違いがある。
すなわち、本実施の形態のモータ駆動装置は、出荷時の検査結果を通知するときや、出荷後の動作中の異常を報知するときに、モータ30の駆動巻線(固定子側の巻線)に人間の可聴範囲である4kHz程度の電流を流してモータ30を振動させ、そのときの振動音によって検査結果や通常の動作における異常の報知を行うようにした。
さらに、具体的に説明すると、モータ30の駆動巻線に4kHz程度の周波数の駆動電流を流すことでモータ30の固定子側の巻線から4kHz程度の電磁力が発生し、その電磁力の反作用としてモータ30の回転子側もしくはその周辺部分が人間の可聴範囲である4kHz程度の周波数で振動する。
すなわちモータ30が一種のスピーカとなって振動が音となって出力される。
そのための報知プログラムがROM12Aに書き込まれている。
この報知プログラムは従来と同様の検査プログラムや異常検知プログラムとリンクされており、例えば出荷前の検査時に異常がある場合や、出荷後の通常の動作時に異常が発生した場合に報知プログラムによって4kHz程度の周波数の駆動電流をモータに流すことによってユーザに報知される。
特に、検査プログラムは、モータ駆動装置が持つ複数の機能を全て検査し、異常検知プログラムは、モータ駆動装置やモータの様々な動作異常を検知することから、報知プログラムは、異常のある機能や異常な動作を識別できるように(即ち検査結果の違いや動作異常の違いが分かるように)、可聴範囲内で周波数の異なる駆動電流を出力する。
すなわち、報知プログラムには、予め検査結果の違いや動作異常の違い応じて周波数の異なる駆動電流をモータ30の駆動巻線に流すためのテーブル(図示略)が設けられており、このテーブルを参照して状況を報知するのに割り当てられた周波数の駆動電流を決定する。
なお、検査プログラムは、図示せぬ検査スイッチがオン側に投入された検査状態でのみ実行される。
なお、異常検知プログラムは、通常の動作状態では常に実行されるのが望ましい。
このように、本実施の形態のモータ駆動装置は、従来のようなLED、ブザー、スピーカ等の報知手段を必要としないので、その分コストダウンが図れ、またそれらの部品を取り付けるスペースが不要となることから製品の小型化ができる。
さらに、周囲が高温になる環境や防水等を考慮しなければならないような周囲環境の厳しい場所でも異常を報知することが可能となる。
ドライバ20は、パルス幅変調(PWM)制御方式にてモータ30を駆動する駆動電流を生成する。
図2はドライバ20の構成の1例を示すブロック図である。
また、図3はドライバ20を構成する駆動波形生成回路206の構成の1例を示すブロック図である。
図2において、ドライバ20は、交流電源201の交流電圧を直流電源回路202で整流した直流電圧をパワートランジスタ群203で構成されるインバータで一般的な120度通電のU相、V相、W相の3相にスイッチングしてモータ30に供給することにより、PWM制御方式でモータ30を駆動制御する。
また、モータ30のロータ位置を位置検出センサ204により検出し、この検出信号を位置検出回路205経由で位置検出信号Spとして駆動波形生成回路206に供給する。駆動波形生成回路206は、位置検出回路205からの位置検出信号Spからモータ30のロータ位置情報を検出し、該ロータ位置情報からU相の上下相U+、U−、V相の上下相V+、V−、W相の上下相W+、W−の駆動信号Sdを生成し、この駆動信号Sdでパワートランジスタ群203を駆動し、これによりモータ30の通電を順次切り替えてモータ30を制御する。
駆動波形生成回路206は、図3に示すように位置検出回路205からの位置検出信号Spからロータ位置情報を検出する位置検出部2061を有し、この位置検出部2061からのロータ位置情報は速度検出部2062及び転流部2063に供給される。速度検出部2062は、ロータ位置情報からロータ位置検出が行われる間隔、すなわち位置検出間隔を計測し、パワートランジスタ群203の出力相の切り替え、すなわち転流を行うタイミングを演算する。
なお、位置検出センサ204がホール素子で構成される場合、位置検出が行われると同時に転流が行われるのが通常である。
また、位置検出センサ204を用いた位置検出方法の他に、モータ30の各相に流れる電流を検出して位置検出する場合もある。
速度検出部2062で演算されて転流が行われるタイミングは転流部2063に供給され、転流部2063は指定されたタイミングでパワートランジスタ群203の出力相切り替えの信号を出力相切替部2064に供給する。
また、速度検出部2062は上述したように転流のタイミングを演算するとともに、位置検出間隔をデューティ補正部2065に供給する。デューティ補正部2065は、所望の目標回転速度信号が入力されており、この目標回転速度に対応する目標位置検出間隔を演算し、この目標位置検出間隔を速度検出部2062から供給された位置検出間隔と比較し、パルス幅変調制御のデューティ比を比較し、このデューティ比信号を出力相切替部2064に供給する。
出力相切替部2064は、転流部2063から供給された転流のタイミングとデューティ比信号に基づいてパワートランジスタ群203のU相の上下相U+、U−、V相の上下相V+、V−、W相の上下相W+、W−の駆動信号Sdを図4に示すように生成し、該駆動信号Sdによって駆動回路207を介してインバータを構成するパワートランジスタ群203を駆動し、モータ30を制御する。
MPU11は、ドライバ20の駆動波形生成回路206を制御してモータ30を動作させるが、検査結果を通知するときや動作異常を報知するときには、駆動波形生成回路206を制御してモータ30の駆動巻線に人間の可聴範囲である4kHz程度の周波数の電流を流す。これによりモータ30から人間が感知可能な振動音が発生される。
この際、上述したように検査結果の違いや、通常の動作時における異常の違いが分かるように、可聴範囲内で周波数の異なる駆動電流を流す。
これにより、出荷前の機能異常や出荷後の通常動作時における異常を識別することができる。
なお、上記ドライバ20は、駆動電流生成手段に対応する。また、上記MPU11とROM12Aは、異常検知手段と制御手段に対応する。
次に、図5に示すフローチャートを参照しながら、上記構成のモータ駆動装置の検査時並びに通常の動作時における異常検知時の報知動作について説明する。
まず、装置への電源投入後、図示せぬ検査スイッチの設定位置を読み込み、検査スイッチのオン/オフを判定する(ステップS10)。
オン状態であれば、検査プログラムを実行し(ステップS11)、検査プログラムで設定された各種機能を検査する。
そして、機能検査の終了した後、異常のある機能の有無を判定する(ステップS12)。
異常のある機能がある場合(ステップS12でYESの場合)、当該異常を報知するための周波数(勿論、可聴範囲内の周波数で、例えば4kHz程度)の駆動電流を生成し、モータ30の固定子巻線に供給する(ステップS13)。
これにより、モータ30が振動して異常のあった機能に対応する報知音が出力される。この報知音は所定時間継続した後停止するか、またはユーザの手動操作により停止する(ステップS14、ステップS15)。
停止後はステップS10に戻る。また、本装置の各種機能を検査した結果、異常がない場合(ステップS12でNOの場合)は、異常がないことを通知するための周波数の駆動電流を生成し、モータ30の固定子巻線に供給する(ステップS16)。
これにより、モータ30から機能異常なしに対応する報知音が出力される。
この報知音は所定時間継続した後停止するか、またはユーザの手動操作により停止する(ステップS14、ステップS15)。停止後はステップS10に戻る。
一方、上記ステップS10の判定において、検査スイッチがオン状態でなければ、通常の動作を開始するとともに、異常検知プログラムが実行される(ステップS17)。
そして、異常検知プログラムに従って異常が有るかどうか判定する(ステップS18)。異常がある場合(ステップS18でYESの場合)は、当該異常を報知するための周波数(勿論、可聴範囲内の周波数で、例えば4kHz程度)の駆動電流を生成し、モータ30の固定子巻線に供給する(ステップS19)。
これにより、モータ30から異常状態に対応する報知音が出力される。この報知音は所定時間継続した後停止するか、またはユーザの手動操作により停止する(ステップS20、ステップS21)。停止後はステップS10に戻る。
異常がない場合(ステップS18でNOの場合)、異常がないことを報知するための周波数の駆動電流を生成し、モータ30の固定子巻線に供給する(ステップS22)。
これにより、モータ30から動作異常無しに対応する報知音が出力される。
この報知音は所定時間継続した後停止するか、またはユーザの手動操作により停止する(ステップS20、ステップS21)。
停止後はステップS10に戻る。
なお、ステップS22は省略して、通常の動作を継続することも可能である。
このように、本実施の形態のモータ駆動装置によれば、モータ30の駆動巻線に人間の可聴範囲である4kHz程度の電流を流してモータ30を振動させ、その振動による振動音によって検査結果や動作異常の報知を行うので、従来のようなLED、ブザー、スピーカ等の報知手段が不要となり、その分コストダウンが図れ、また部品を取り付けるスペースが不要となることから、製品の小型化ができる。
さらに、周囲が高温になる環境や防水等を考慮しなければならないような周囲環境の厳しい場所でも異常を報知することが可能となる。
なお、上記実施の形態では、可聴範囲内で駆動電流の周波数を変えるようにしたが、駆動電流の大きさを変えるようにしても良いし、あるいは周波数の変更と電流値の変更を組み合わせるようにしても良い。
さらに、同じ周波数でも振動間隔を変えたりするなどリズムを変えるようにしても良い。
また、上記実施の形態では、モータ駆動装置そのものに組み込んだが、モータの出荷時に検査を行う検査装置(図示略)に組み込むようにしても良い。
この場合、検査装置には、単にモータを検査するものや、モータ駆動装置を介してモータ並びにモータ駆動装置を検査できるものがある。
単にモータを検査するものは、モータに駆動電流を供給するための駆動電流生成手段が必要であるが、モータ駆動装置を介してモータ並びにモータ駆動装置を検査するものは、モータ駆動装置が駆動電流生成手段を備えるので、必ずしも備える必要はない。
単にモータを検査する検査装置は、本実施の形態のモータ駆動装置の検知手段と制御手段と同一のものを備えている。
また、上記実施の形態において、モータ30のカバー(図示略)を4kHz程度の周波数に共振する形状又は構造とすることで、振動音を大きくすることができる。
本発明は、最小限の部品構成で出荷時の検査結果や動作異常を報知することができ、しかも周囲環境の厳しい場所でも何等問題なく使用することができるといった効果を有し、モータ駆動装置への適用が可能である。
本発明の一実施の形態に係るモータ駆動装置の構成を示すブロック図である。 図1のドライバの構成を示すブロック図である。 図2の駆動波形生成回路の構成を示すブロック図である。 図2のドライバにより生成されるパワートランジスタ駆動波形図である。 図1のモータ駆動装置の検査時並びに通常の動作時における異常検知時の動作を説明するためのフローチャートである。 従来のモータ駆動装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
11 MPU
12A ROM
13 RAM
20 ドライバ
30 モータ
201 交流電源
202 直流電源回路
203 パワートランジスタ群
204 位置検出センサ
205 位置検出回路
206 駆動波形生成回路
207 駆動回路

Claims (13)

  1. モータの固定子側の駆動巻線に可聴範囲の周波数の電流を流して、当該駆動巻線に電磁力を発生させ、その電磁力による振動によって、前記モータの状態を外部に報知することを特徴とするモータ状態報知方法。
  2. 前記可聴範囲内で周波数を選択することによって、複数の異なった振動音を発生させて複数の状態を報知することを特徴とする請求項1に記載のモータ状態報知方法。
  3. 前記可聴範囲内の電流の大きさを選択することによって、振動音の大きさを選択して複数の状態を報知することを特徴とする請求項1に記載のモータ状態報知方法。
  4. 前記モータのカバーを可聴範囲の周波数に共振する形状又は構造としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ状態報知方法。
  5. 前記モータをパルス幅変調方式により駆動すると共に、前記パルス幅変調方式で可聴範囲内の周波数の駆動電流を生成し、この駆動電流を前記モータの固定子側の駆動巻線に供給することで前記モータを振動させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータ状態報知方法。
  6. パルス幅変調方式にて生成した駆動電流をモータの固定子側の駆動巻線に供給する駆動電流生成手段を備えたモータ駆動装置において、
    前記モータ又は装置本体の異常を検知する異常検知手段と、
    前記モータ又は装置本体に異常を検出した場合、前記駆動電流生成手段から可聴範囲の周波数の駆動電流を生成して前記モータに供給して、前記モータを可聴範囲で振動させる報知手段と、
    を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
  7. 前記報知手段は、前記駆動電流生成手段から可聴範囲内で周波数の異なる複数の駆動電流を生成させることを特徴とする請求項6に記載のモータ駆動装置。
  8. 前記報知手段は、前記駆動電流生成手段から可聴範囲内で大きさの異なる複数の駆動電流を生成させることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のモータ駆動装置。
  9. モータを検査する検査装置において、
    パルス幅変調方式にて生成した駆動電流をモータの固定子側の駆動巻線に供給する駆動電流生成手段と、
    前記モータの異常を検知する検知手段と、
    前記モータに異常がある場合、前記駆動電流生成手段から可聴範囲の周波数の駆動電流を生成してモータに供給して前記モータを可聴範囲で振動させる報知手段と、
    を備えたことを特徴とする検査装置。
  10. パルス幅変調方式にて生成した駆動電流をモータの固定子側の駆動巻線に供給する駆動電流生成手段を備えたモータ駆動装置において、
    前記モータ又はモータ駆動装置の異常を検知する検知手段と、
    前記モータ又は前記モータ駆動装置に異常がある場合、前記駆動電流生成手段から可聴範囲の周波数の駆動電流を生成したモータに供給して前記モータを可聴範囲で振動させる報知手段と、
    を備えたことを特徴とする検査装置付モータ駆動装置。
  11. 前記報知手段は、前記駆動電流生成手段から可聴範囲内で周波数の異なる複数の駆動電流を生成させることを特徴とする請求項10に記載の検査装置付モータ駆動装置。
  12. 前記報知手段は、前記駆動電流生成手段から可聴範囲内で大きさの異なる複数の駆動電流を生成させることを特徴とする請求項10に記載の検査装置付モータ駆動装置。
  13. 可聴範囲内の周波数の振動に共振する構造又は形状のカバーを備えたことを特徴とするモータ。
JP2004248444A 2004-08-27 2004-08-27 モータ状態報知方法及びモータ駆動装置 Pending JP2006067726A (ja)

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