JP2006067564A - ダイジェストの作成方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】尺に合うダイジェストを簡便に作成できるダイジェスト作成装置を提供する。
【解決手段】リプレイ映像の放送区間と実際の撮影時間帯を表す参照区間とを含むリプレイ情報と、ダイジェストの長さについて指定する情報とが入力する入力部20と、リプレイ情報からリプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、リプレイのカット切替わり数等を求め、これらを基にリプレイ映像の重要度を算出するリプレイ重要度算出部30と、リプレイ映像をダイジェスト候補に設定して、ダイジェストの長さ条件に収まり、かつ重要度の総和が最大になるダイジェスト候補の組合せを選択するダイジェスト作成部40とを設ける。これにより、放送機器の履歴等から容易に入手できる情報を利用して長さ条件を満たすダイジェスト情報を作成できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、本放送の番組映像等からダイジェストを作成する方法、並びに、その方法を実行する装置及びプログラムに関し、特に、ダイジェストの作成が、手間を掛けずに実施できるようにしたものである。
デジタル放送では、放送局から、例えば野球中継の放送データにハイライトシーンの識別情報を含めて放送すれば、受信装置は、受信情報を蓄積してハイライトシーンから成るダイジェストを作成することができ、視聴者は、好きな時間帯に、ダイジェストで試合を視聴することができる。
また、ダイジェストの作成は、放送局内でも、試合内容を要約してスポーツ番組のコーナーで紹介する場合等に必要となる。
下記特許文献1には、ダイジェストの簡便な作成方法として、放送映像に含まれるリプレイ映像を抽出し、繋ぎ合わせてダイジェストを作成する方法が記載されている。放送でリプレイされる場面は、例えば、得点シーンなど、放送の送り手側が重要と判断した部分であるから、このリプレイ映像を抽出して繋ぎ合わせることにより、重要場面を示すダイジェストの自動作成が可能になる。
しかしながら、この場合は、リプレイ映像を繋ぎ合わせるだけなので、ダイジェストの長さ(以下「尺」と言う。)がリプレイシーンの長さによって自動的に決まり、ダイジェストの尺を調節することができない。尺を調節するためには、シーンに重要度を付し、ダイジェストに含めるシーンを、重要度に基づいて選択することが必要になる。
下記特許文献2には、尺の調節が可能なダイジェストの作成方法が記載されている。この方法では、放送局側が、観客の歓声などから評価した「盛り上がり度」や、試合の進行情報を示す「ゲームパラメータ」等のダイジェスト作成用インデックスを番組に付加して送出する。受信装置は、このインデックス情報を用いて、評価値の高いカットをダイジェストの尺に合わせて選択し、ダイジェストを作成する。
図35には、この方法を実施するダイジェスト作成装置110を模式的に示している。この装置110は、インデックス情報として、入力端末160から出力された「盛り上がり度」や「ゲームパラメータ」等の情報と編集装置170やスイッチャー180から出力された制作パラメータ情報とが入力する入力部120と、インデックス情報に基づいて番組の各カットの重要度を算出する重要度算出部130と、評価値の高いカットを尺に合わせて選択してダイジェスト情報を作成するダイジェスト作成部140と、ダイジェスト情報を出力する出力部150とを備えている。
「盛り上がり度」は、その場面のゲーム上での重要度、緊迫度、観客の盛り上がり状況などから評価者が主観的に評価した値であり、評価者は、この値を端末から入力する。「ゲームパラメータ」は、どちらが攻撃側でどちらが防御側かを示す情報や、得点情報、反則の発生やゲームの中断等を示す情報である。「選手情報」は、画面に映る全ての選手を表す情報である。また、「制作パラメータ」は、カット切り替え時刻を示す情報やCM中か否かを示す情報、リプレイの開始位置・終了位置を示す情報などである。
重要度算出部130は、入力したインデックス情報に対して、視聴者の嗜好情報等に依る重み付けを行った後、インデックス情報を加算して各カットの重要度を求める。ダイジェスト作成部140は、予め設定されたダイジェスト長に達するまで、重要度の高いカットを選択し、ダイジェスト情報を生成する。このダイジェスト情報で指定されたカットが、蓄積された番組の映像音声データの中から選択的に再生され、ダイジェストが表示される。
特開平9-65287号公報 特開2002−300518号公報
しかしながら、前記特許文献2に記載された方法では、番組に付加する「盛り上がり度」等の情報の作成に非常に大きなコストが掛かると言う問題点がある。
本発明は、こうした従来の問題点を解決するものであり、尺に合わせたダイジェストを極めて簡便に作成することができるダイジェスト作成方法を提供し、また、その方法を実行する装置及びコンピュータプログラムを提供することを目的としている。
そこで、本発明では、ダイジェスト作成装置に、リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報とリプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報と、ダイジェストの長さを指定するダイジェスト条件情報とを入力する入力部と、リプレイ情報から求める、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出し、リプレイ情報に重要度を付した重要度付きリプレイ情報を出力するリプレイ重要度算出部と、重要度付きリプレイ情報とダイジェスト条件情報とを受信し、リプレイ映像/音声をダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、重要度の総和が最大になる1または複数のダイジェスト候補の組み合わせを選択し、当該ダイジェスト候補の取得先を特定する情報を出力するダイジェスト作成部とを設けている。
この装置では、放送機器の履歴などから容易に入手できる情報を利用して、長さの条件を満たすダイジェスト情報を作成することができる。
また、本発明のダイジェスト作成装置のダイジェスト作成部は、リプレイ参照区間が重複する複数のリプレイ映像/音声の内、重要度が最大でないリプレイ映像/音声をダイジェスト候補から除外して、前記組み合わせを選択する。
こうすることで、指定されたダイジェストの時間長の中で、多くの情報を含むダイジェストを作成することができる。
また、本発明では、ダイジェスト作成装置に、リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報とリプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報と、ダイジェストの長さを指定するダイジェスト条件情報と、映像/音声の区間を示す情報とを入力する入力部と、リプレイ情報から求める、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出し、リプレイ情報に重要度を付した重要度付きリプレイ情報を出力するリプレイ重要度算出部と、この重要度付きリプレイ情報とダイジェスト条件情報とを受信し、リプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含する区間の映像/音声を、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、重要度の総和が最大になる1または複数のダイジェスト候補の組み合わせを選択し、当該ダイジェスト候補の取得先を特定する情報を出力するダイジェスト作成部とを設けている。
この装置では、リプレイ映像/音声に代えて、リプレイ映像/音声が撮影/収音された時間帯の他の映像/音声をダイジェストに含めることができる。
また、本発明では、ダイジェスト作成装置に、リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報とリプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報と、ダイジェストの長さを指定するダイジェスト条件情報と、映像/音声を放送する放送のカットの切り替わり点を示すカット特定情報とを入力する入力部と、リプレイ情報から求める、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出し、リプレイ情報に重要度を付した重要度付きリプレイ情報を出力するリプレイ重要度算出部と、重要度付きリプレイ情報とダイジェスト条件情報とカット特定情報とを受信し、リプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含する前記放送のカットを、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、重要度の総和が最大になる1または複数のダイジェスト候補の組み合わせを選択し、当該ダイジェスト候補の放送区間情報を出力するダイジェスト作成部とを設けている。
この装置では、リプレイ映像/音声が撮影/収音された時間帯の放送のカットをダイジェストに含めることができる。
また、本発明のダイジェスト作成装置では、リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報とリプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報と、ダイジェストの長さを指定するダイジェスト条件情報と、放送される映像/音声のシーンを示すシーン情報とを入力する入力部と、リプレイ情報から求める、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出し、リプレイ情報に重要度を付した重要度付きリプレイ情報を出力するリプレイ重要度算出部と、重要度付きリプレイ情報とダイジェスト条件情報とシーン情報とを受信し、リプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含するシーン情報で区切られた映像/音声のシーンを、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、重要度の総和が最大になる1または複数のダイジェスト候補の組み合わせを選択し、当該ダイジェスト候補の取得先を特定する情報を出力するダイジェスト作成部とを設けている。
この装置では、リプレイ映像/音声が撮影/収音された時間帯の映像/音声のシーンをダイジェストに含めることができる。
また、この装置のダイジェスト作成部は、リプレイ映像/音声の重要度に応じて、リプレイ参照区間を包含する映像/音声のシーンの大きさを変える。
そのため、リプレイ映像/音声の重要度が高い場合に、長いシーンを選択し、リプレイ映像/音声の重要度が低い場合に、短いシーンを選択することができる。
また、本発明のダイジェスト作成装置のリプレイ重要度算出部は、リプレイ放送区間が連続し、リプレイ参照区間が重複していない複数のリプレイ映像/音声に対して重要度を加算する。
そのため、ハイライトとして放送された複数のリプレイはダイジェストに取り込まれ易くなり、ダイジェストの質が向上する。
また、本発明のダイジェスト作成方法では、リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報とリプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報から、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを求め、得られた値を用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出し、リプレイ映像/音声をダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、重要度の総和が最大になる1または複数のダイジェスト候補の組み合わせを選択し、当該ダイジェスト候補の取得先を特定する情報を出力するようにしている。
この方法では、放送機器の履歴などから容易に入手できる情報を利用して、長さの条件を満たすダイジェスト情報を作成することができる。
また、リプレイ参照区間が重複している複数のリプレイ映像/音声がある場合には、リプレイ映像/音声の内、重要度が最大でないリプレイ映像/音声をダイジェスト候補から除外して、前記組み合わせを選択するようにしている。
こうすることで、指定されたダイジェストの時間長の中で、多くの情報を含むダイジェストを作成することができる。
また、本発明のダイジェスト作成方法では、リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報とリプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報から、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを求め、得られた値を用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出し、このリプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含する区間の映像/音声を、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、重要度の総和が最大になる1または複数のダイジェスト候補の組み合わせを選択し、当該ダイジェスト候補の取得先を特定する情報を出力するようにしている。
この方法では、リプレイ映像/音声の代わりに、リプレイ映像/音声が撮影/収音された時間帯の映像/音声をダイジェストに含めることができる。
また、本発明のダイジェスト作成方法では、リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報とリプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報から、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを求め、得られた値を用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出し、リプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含する映像/音声の放送のカットを、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、重要度の総和が最大になる1または複数のダイジェスト候補の組み合わせを選択し、当該ダイジェスト候補の放送区間情報を出力するようにしている。
この方法では、リプレイ映像/音声の代わりに、リプレイ映像/音声が撮影/収音された時間帯の放送のカットをダイジェストに含めることができる。
また、本発明のダイジェスト作成方法では、リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報とリプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報から、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを求め、得られた値を用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出し、リプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含するシーン情報で区切られた映像/音声のシーンを、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、重要度の総和が最大になる1または複数のダイジェスト候補の組み合わせを選択し、当該ダイジェスト候補の取得先を特定する情報を出力するようにしている。
この方法では、リプレイ映像/音声の代わりに、リプレイ映像/音声が撮影/収音された時間帯の映像/音声のシーンをダイジェストに含めることができる。
また、この方法では、リプレイ映像/音声の重要度に応じて、リプレイ参照区間を包含する映像/音声のシーンの大きさを変えている。
また、リプレイ放送区間が連続し、リプレイ参照区間が重複していない複数のリプレイ映像/音声に対して重要度を加算するようにしている。
こうすることで、ハイライトに取り上げられたリプレイ映像/音声の重要度が高くなる。
また、本発明のコンピュータプログラムは、コンピュータに、リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報とリプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報から、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを求め、得られた値を用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出する手順と、リプレイ映像/音声をダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、重要度の総和が最大になる1または複数のダイジェスト候補の組み合わせを選択する手順とを実行させる。
また、コンピュータに、リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報とリプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報から、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを求め、得られた値を用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出する手順と、リプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含する区間の映像/音声を、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、重要度の総和が最大になる1または複数のダイジェスト候補の組み合わせを選択する手順とを実行させる。
また、コンピュータに、リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報とリプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報から、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを求め、得られた値を用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出する手順と、リプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含する映像/音声を放送する放送のカットを、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、重要度の総和が最大になる1または複数のダイジェスト候補の組み合わせを選択する手順とを実行させる。
また、コンピュータに、リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報とリプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報から、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを求め、得られた値を用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出する手順と、リプレイ映像/音声の重要度に応じて、シーン情報で区切られた映像/音声のシーンの階層を選択する手順と、リプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含する映像/音声の前記階層におけるシーンを、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、重要度の総和が最大になる1または複数の前記ダイジェスト候補の組み合わせを選択する手順とを実行させる。
これらのプログラムをダイジェスト作成装置に搭載して、リプレイ重要度算出部及びダイジェスト作成部の機能を実現することができる。
本発明のダイジェスト作成装置及びダイジェスト作成方法では、放送機器の履歴情報などから容易に入手できる情報を用いて、指定された長さに対応したダイジェスト情報を生成することができる。また、放送のシーン情報が与えられる場合には、リプレイ映像が撮影された時間帯の本放送のシーンをダイジェストに含めることが可能であり、シーンの長さを重要度に応じて変えるなどして、ダイジェストの質を高めることができる。
(第1の実施形態)
本発明の実施形態では、野球等のスポーツ中継におけるダイジェストを、選択したリプレイ映像を繋ぎ合わせて作成する場合について説明する。図2に示すように、スポーツ中継では、試合のライブ映像の途中に、しばしば、過去の映像のリプレイ映像が挿入されて放送される。ここでは、リプレイ映像が実際に撮影された時間帯を「リプレイ参照区間」と言い、リプレイ映像が放送された時間帯を「リプレイ放送区間」と言うことにする。図3に示すように、リプレイ参照区間は、放送局内において、各カメラの映像を監視する操作者が、編集機器から、カメラ番号を指定して「Q打」の操作を行った時が開始時点であり、次の「Q打」操作で終了する。また、リプレイ放送区間は、操作者がスイッチャーから「リプレイ・スタート」の操作を行った時が開始時点であり、生放送への戻りの操作で終了する。
本発明の第1の実施形態におけるダイジェスト作成方法では、リプレイ参照区間の開始時刻及び終了時刻を示す「リプレイ参照区間情報」、リプレイ映像の撮影カメラを示す「カメラ情報」、並びに、リプレイ放送区間の開始時刻及び終了時刻を示す「リプレイ放送区間情報」(これらの情報を纏めて「リプレイ情報」と言う)に基づいて、ダイジェストに取り込むべきリプレイ映像を選択する。
図1は、この方法を実施するダイジェスト作成装置10の構成を示している。この装置10は、編集装置機器70及びスイッチャー80からリプレイ情報が入力する入力部20と、入力された各リプレイ映像情報の重要度を算出するリプレイ重要度算出部30と、ダイジェストの尺に合わせて重要度の高いリプレイ映像情報を選択し、ダイジェスト情報を作成するダイジェスト作成部40と、作成されたダイジェスト情報を出力する出力部50とを備えている。なお、リプレイ重要度算出部30及びダイジェスト作成部40は、ダイジェスト作成装置10に内蔵されたコンピュータが、動作を規定するプログラムを実行することにより実現される。
図4は、入力部20に入力するリプレイ情報のデータ構造を示している。リプレイ情報には、各リプレイを識別するためのリプレイ番号の他に、リプレイ放送区間開始時刻、リプレイ放送区間終了時刻、リプレイ参照区間開始時刻、リプレイ参照区間終了時刻、及び、撮影カメラ番号の情報が含まれている。図5には、本放送に挿入されるリプレイ映像(a)と、リプレイ情報のデータ内容(b)との関係を模式的に示している。
また、図6は、ダイジェスト作成装置10の各部に入出力する情報を示している。入力部20には、編集機器70及びスイッチャー80からリプレイ情報(図4)が入力し、また、ダイジェストの尺を指定するダイジェスト条件情報が入力する。このダイジェスト条件情報は、ダイジェスト作成装置10が放送受信側にある場合には、中継された試合内容をダイジェストで視聴しようとするユーザの操作により入力し、また、放送送出側にある場合には、試合内容を要約したダイジェスト番組を提供しようとする編集者の操作により入力する。なお、放送送出側の編集者がダイジェストの尺を決定し、これを放送受信側のダイジェスト作成装置に送出しても良い。図7には、ダイジェスト条件情報のデータ構造を示している。入力部20は、リプレイ情報をリプレイ重要度算出部30に出力し、ダイジェスト条件情報をダイジェスト作成部40に出力する。
リプレイ重要度算出部30は、各リプレイ情報の重要度を算出し、重要度付きリプレイ情報をダイジェスト作成部40に出力する。図8には、重要度付きリプレイ情報のデータ構造を示している。ダイジェスト作成部40は、重要度付きリプレイ情報(図8)に示された各リプレイ情報の重要度と、ダイジェスト条件情報(図7)の指定条件とに基づいて、指定された尺のダイジェストを作成する上で組み合わせるべきリプレイ映像を選択し、ダイジェスト情報を出力部50に出力する。図9には、ダイジェスト情報のデータ構造を示している。出力部50は、このダイジェスト情報を外部に出力する。
次に、リプレイ情報の重要度を計るための観点について説明する。
(a)リプレイ回数:リプレイ回数が「多い」場合は、制作者が強く強調していると考えられるため、重要度が高い。
(b)リプレイ放送区間とリプレイ参照区間との間隔:リプレイ放送区間開始時刻とリプレイ参照区間開始時刻との間隔が「広い」場合は、試合全体から評価して、制作者が見せたいと思うシーンと考えられるため、重要度が高い。
(c)リプレイの長さ:リプレイ放送区間が「長い」場合は、より長い時間説明を行いたい部分と考えられるため、重要度が高い。
(d)リプレイの再生スピード:再生スピードが「遅い」場合は、より詳しく説明したい部分と考えられるため、重要度が高い。
(e)リプレイ放送区間のカット切り替わり数:図5のリプレイ3のように、リプレイ放送区間でカットの切り替わり数が「多い」場合は、いろいろな角度のシーンを利用して強く強調していると考えられるため、重要度が高い。
図10は、このダイジェスト作成装置10の処理手順を示している。入力部20は、リプレイ情報を取得する(ステップ1)。リプレイ重要度算出部30は、取得したリプレイ情報について、リプレイ参照区間が一部でも重なっているリプレイの個数から「(a)リプレイ回数」の観点に基づく重要度(回数重要度)を算出し(ステップ2−1)、また、リプレイ放送区間開始時刻とリプレイ参照区間開始時刻との差から「(b)リプレイ放送区間とリプレイ参照区間との間隔」の観点に基づく重要度(間隔重要度)を算出し(ステップ2−2)、また、リプレイ放送区間終了時刻とリプレイ放送区間開始時刻との差から「(c)リプレイの長さ」の観点に基づく重要度(長さ重要度)を算出し(ステップ2−3)、また、リプレイ放送区間終了時刻とリプレイ放送区間開始時刻との差と、リプレイ参照区間終了時刻とリプレイ参照区間開始時刻との差の比率から「(d)リプレイの再生スピード」の観点に基づく重要度(再生スピード重要度)を算出し(ステップ2−4)、また、リプレイ情報のリプレイ参照区間開始時刻の数から「(e)リプレイ放送区間のカット切り替わり数」の観点に基づく重要度(切り替え数重要度)を算出する(ステップ2−5)。
次いで、回数重要度、間隔重要度、長さ重要度、再生スピード重要度、及び、切り替え数重要度から、例えば、各重要度に重み係数αを乗じて、それらの総和を取ることによりリプレイ重要度を算出し、各リプレイ情報に付加する(ステップ3)。こうした処理を全てのリプレイ情報にリプレイ重要度が付加されるまで繰り返す(ステップ4)。
例えば、図5のリプレイ1の場合、図11に示すように、回数重要度が1(回)、間隔重要度が120(秒)、長さ重要度が20(秒)、再生スピード重要度が1(倍速)、また、切り替え数重要度が1(回)であるから、リプレイ重要度R1は、
R1=α1・(回数重要度)+α2・(間隔重要度)+α3・(長さ重要度)
+α4・(再生スピード重要度)+α5・(切り替え数重要度)
=α1・1+α2・120+α3・20+α4・1+α5・1
ここで、α1=α2=α3=α4=α5=1とすると、
R1=143
となる。
同様の手順で、リプレイ2の重要度R2、及び、リプレイ3の重要度R3は、次のようになる。
R2=1+105+15+1+1=123
R3=1+50+25+1+2=79
リプレイ重要度算出部30は、こうして求める重要度を各リプレイ情報に付加して重要度付きリプレイ情報を作成し(図)、これをダイジェスト作成部40に出力する。
ダイジェスト作成部40は、リプレイの組み合わせのうち、ダイジェスト条件情報で指定された尺に一番近く、かつ、重要度の和が最大になる組み合わせを選択して、ダイジェスト情報を作成する(ステップ5)。
このときのダイジェスト作成部40での詳細手順を図12に示している。ダイジェスト作成部40は、重要度付きリプレイ情報とダイジェスト条件情報とを受信し(ステップ61)、全てのリプレイをダイジェスト候補(ダイジェストを作成する上で、組み合わせを考える要素)として以下の処理を行う(ステップ62)。
まず、ダイジェスト候補のリプレイの総時間長が、指定されたダイジェストの尺を超えるか否か判定する(ステップ63)。超えるときは、指定されたダイジェストの尺に収まるダイジェスト候補の組み合わせをすべて挙げ(ステップ65)、挙げた組み合わせごとに、リプレイ重要度の総和を算出し(ステップ66)、リプレイ重要度の総和が最大となるリプレイの組み合わせを選択し(ステップ67)、選択した組み合わせのリプレイを時系列に並べて、ダイジェスト情報を作成する(ステップ68)。また、ステップ63において、ダイジェスト候補のリプレイの総時間長が、指定されたダイジェストの尺を超えないときは、ダイジェスト候補に含まれる全てのリプレイを選択して(ステップ64)、ステップ68の処理を行う。
図5の場合、ダイジェスト条件情報によって指定されたダイジェストの尺が40秒だとすると、40秒に収まるリプレイの組み合わせは、「リプレイ1のみ」「リプレイ2のみ」「リプレイ3のみ」「リプレイ1+リプレイ2」及び「リプレイ2+リプレイ3」の5通りであり、各々のリプレイ重要度の総和は次のようになる。
「リプレイ1のみ」:143
「リプレイ2のみ」:123
「リプレイ3のみ」:79
「リプレイ1+リプレイ2」:266
「リプレイ2+リプレイ3」:211
その結果、リプレイ重要度の総和が最も大きい「リプレイ1+リプレイ2」が選択され、それらのリプレイを時系列に並べて、ダイジェスト情報が作成される。
ダイジェスト作成装置10の出力部50は、ダイジェスト作成部40が作成したダイジェスト情報を出力する(ステップ6)。このダイジェスト情報(図9)に従って、蓄積された本放送映像の中から、ダイジェスト情報で指定されたリプレイ放送区間開始時刻からリプレイ放送区間終了時刻までのリプレイ映像のみを順次表示することにより、指定された尺を超えないダイジェストが表示できる。
このように、このダイジェスト作成方法では、容易に入手可能な、放送機器の履歴(Q打ちのタイミング、スイッチの切り替え情報等)の情報のみを利用して、指定された長さのダイジェストを作成することが可能になる。
なお、リプレイ情報は、本放送映像に多重化して提供しても良く、あるいは、試合終了後に全てのリプレイ情報を纏めて提供したり、一定期間に含まれるリプレイ映像のリプレイ情報を纏めて、定期的に提供したりしてもよい。また、放送の種類(スポーツ番組、ニュース番組等)や視聴者の嗜好に応じて、重要度算出の重み係数を変更できるようにしてもよい。
また、本実施形態1では、同一放送局が同一試合中に放送するリプレイ、つまり、中継番組内で用いられるリプレイを使って重要度を算出する場合について説明したが、それだけに限る必要はない。他チャンネル(マルチチャンネルを含む)や他の試合で一度使ったリプレイが参照される場合もあり、例えば、ニュース番組やスポーツ番組等で参照される。こうした場合、当該リプレイに対しても重要度を付加しても良い。これにより、中継番組以外の番組で使用されたリプレイをダイジェストに使用することができる。
また、本実施形態1のダイジェスト作成装置は、受信局側の受信端末に設置して、視聴者がダイジェスト視聴を行うためのダイジェスト情報を作成して使用しても良い。また、放送局側のセンター装置に設置して、試合内容を要約したダイジェスト番組作成のためのダイジェスト情報を出力しても良い。あるいは、放送を通じて受信端末に提供するためのダイジェスト情報を出力するようにしても良い。リプレイ情報及びダイジェスト条件情報の取得には、「放送」「配信」「ネットワーク経由」等を用いることができる。
また、ダイジェスト作成装置の一部の機能ブロックをセンター装置に含め、他の機能ブロックを受信端末に含めることも可能である。例えば、リプレイ重要度算出部30及びダイジェスト作成部40をセンター装置に設置する場合、また、リプレイ重要度算出部30をセンター装置に設置し、ダイジェスト作成部40を受信端末に設置する場合、あるいは、リプレイ重要度算出部30及びダイジェスト作成部40を受信端末に設置する場合等があり、何れの場合もセンター装置側あるいは受信端末側で設定するダイジェスト条件情報に収まるダイジェスト情報を作成することができ、また、両装置間でダイジェスト作成処理の負荷を分担することや、ユーザの嗜好を加味したダイジェスト情報を作成すること等ができる。なお、センター装置において、ダイジェスト情報を作成した場合や、重要度付きリプレイ情報等を作成した場合には、当該各情報をデータベース(図示しない)で管理しても良く、受信端末がセンター装置との間で双方向通信を行った上で、データベースで管理している当該各情報を取得しても良い。これにより、両装置間においてダイジェスト作成処理を効率良く行うことができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態におけるダイジェスト作成方法では、リプレイ参照区間が重ならないリプレイ映像をダイジェストに取りこむようにして、ダイジェストの質を高めている。
図14に示すように、本放送映像にリプレイ1〜4が挿入されている場合、重要度を算出すると、「リプレイ1+リプレイ2+リプレイ3」の方が「リプレイ1+リプレイ3+リプレイ4」よりも高くなる。しかし、「リプレイ1+リプレイ2+リプレイ3」は、リプレイ参照区間が重複する「リプレイ1」と「リプレイ2」とを含み、一方、「リプレイ1+リプレイ3+リプレイ4」は、リプレイ参照区間が重複するリプレイ(即ち、同じ内容の映像)を含んでいないため、「リプレイ1+リプレイ3+リプレイ4」の方が多くの情報量を有している。従って、この場合、「リプレイ1+リプレイ3+リプレイ4」を選択することにより、ダイジェストの質が向上する。
この方法を行うダイジェスト作成装置の構成は、第1の実施形態(図1、図6)と変わりがない。リプレイ重要度算出部30は、第1の実施形態と同様の処理により各リプレイの重要度を算出し、重要度付きリプレイ情報をダイジェスト作成部40に出力する。
ダイジェスト作成部40は、図15に示す手順でダイジェスト情報を作成する。ダイジェスト作成部40は、重要度付きダイジェスト情報とダイジェスト条件情報とを受信し(ステップ61)、全てのリプレイをダイジェスト候補と見て(ステップ62)、ダイジェスト候補のリプレイの総時間長が、指定されたダイジェストの尺を超えるか否か判定する(ステップ63)。超えるときは、リプレイ参照区間が重複するリプレイ情報の有無を調べ(ステップ631)、重複するリプレイが存在する場合に、リプレイ重要度が最小のものをダイジェスト候補から削除する(ステップ632)。
その後の処理は第1の実施形態と同じであり、指定されたダイジェストの尺に収まるダイジェスト候補の組み合わせをすべて挙げ(ステップ65)、挙げた組み合わせごとに、リプレイ重要度の総和を算出し(ステップ66)、リプレイ重要度の総和が最大となるリプレイの組み合わせを選択し(ステップ67)、選択した組み合わせのリプレイを時系列に並べて、ダイジェスト情報を作成する(ステップ68)。また、ステップ63において、全てのリプレイの総時間長が、指定されたダイジェストの尺を超えないときは、全てのリプレイを選択して(ステップ64)、ステップ68の処理を行う。
図16は、図14の場合に、ダイジェストの尺が110秒と指定されているときの処理手順を図解している。
(a)全てのリプレイをダイジェスト候補としたときのリプレイの総時間長は160秒であり、110秒を超えている。
(b)そこで、リプレイ参照区間が重複しているリプレイを検出する。リプレイ1とリプレイ2とが重複しているので、リプレイ重要度が最小のリプレイ2をダイジェスト候補から削除する。
(c)その結果、ダイジェスト候補は、リプレイ1、リプレイ3、リプレイ4に絞られるが、その総時間長は120秒であり、指定された尺(110秒)を超えている。
(d)そのため、(参照区間が重複しているリプレイはもう存在しないので)リプレイ1、リプレイ3、リプレイ4を対象として、110秒を超えない組み合わせを列挙し、リプレイ重要度の総和を算出する。
(e)この組み合わせの内、重要度の総和が最も高いのは、リプレイ1+リプレイ3の組み合わせである。
(f)リプレイ1+リプレイ3の組み合わせを選択し、リプレイ1、リプレイ3を時系列に並べて最終的なダイジェストとする。
このように、本実施の形態2では、リプレイ参照区間が重なるリプレイの中からダイジェスト候補を1つだけ選択することにより、ダイジェストの情報量を高めることができる。
(第3の実施形態)
スポーツ中継では、それまでのハイライト場面が度々リプレイされる。本発明の第3の実施形態におけるダイジェスト作成方法では、このハイライトに高い評価を与えてダイジェストの質の向上を図る。ハイライトは、試合を通じて重要だと思われるリプレイを集めたものであり、ハイライトという状態をダイジェスト作成に反映することにより、ダイジェストの質が高まる。
図17は、ハイライトと通常のリプレイとの違いを示している。ハイライトは、リプレイ放送区間が連続し、リプレイ参照区間が重複していない複数のリプレイから成る。複数のリプレイの放送区間が連続していても、それらのリプレイ参照区間が重複している場合は、通常のリプレイであり、ハイライトではない。
このダイジェスト作成方法を行う装置の構成は、第1の実施形態(図1、図6)と同じである。ただ、リプレイ重要度算出部30が、リプレイ情報の重要度を計る観点の1つとして、ハイライトに着目し、ハイライトに対して重要度(ハイライト重要度)を付加している点が違っている。
図18は、このリプレイ重要度算出部30の処理を含めたダイジェスト作成装置10の処理手順を示している。リプレイ重要度算出部30は、入力部20から送られたリプレイ情報について、回数重要度(ステップ2−1)、間隔重要度(ステップ2−2)、長さ重要度(ステップ2−3)、再生スピード重要度(ステップ2−4)及び切り替え数重要度(ステップ2−5)を算出すると共に、リプレイ放送区間が連続していて、リプレイ参照区間が重複していない場合、それらのリプレイ群をハイライトと判定し、個々のリプレイに対してハイライト重要度を設定する(ステップ2−6)。
次いで、回数重要度、間隔重要度、長さ重要度、再生スピード重要度、切り替え数重要度、及び、ハイライト重要度からリプレイ重要度を算出し、リプレイ情報に付加する(ステップ3)。こうした処理を全てのリプレイ情報にリプレイ重要度が付加されるまで繰り返す(ステップ4)。リプレイ重要度算出部30から重要度付きリプレイ情報を受信したダイジェスト作成部40の動作は、第1の実施形態と同じである。
図19に示すリプレイ1〜5の場合、各リプレイについて、回数、間隔、長さ、再生スピード、切り替え数に加えて、それぞれのリプレイがハイライトであるかどうかが判定される。リプレイ1及びリプレイ2は、リプレイ放送区間は連続しているが、リプレイ参照区間が重複しているため、ハイライトではない。一方、リプレイ3、リプレイ4及びリプレイ5は、リプレイ放送区間が連続していて、リプレイ参照区間が重複していないため、ハイライトと判定される。そのため、リプレイ3、リプレイ4、リプレイ5のそれぞれのリプレイには、ハイライト重要度が設定される。リプレイ1とリプレイ5との重要度を比較すると、次のようになる。
リプレイ1の重要度=回数重要度+間隔重要度+長さ重要度+再生スピード重要度
+切り替え数重要度
=1+60+40+1+1=103
リプレイ5の重要度=回数重要度+間隔重要度+長さ重要度+再生スピード重要度
+切り替え数重要度+ハイライト重要度
=1+60+20+1+1+30=113
このように、本実施の形態3では、ハイライト放送区間のリプレイ映像のリプレイ重要度を高くすることにより、番組の制作者が重要と判断したハイライト映像をダイジェストに取り込むことが可能になる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態では、リプレイ映像以外の映像を用いてダイジェストを作成する方法について説明する。この方法では、リプレイ情報と共に、ライブ映像のカット切り替わり点の情報を取得して、図20に示すように、リプレイ映像をダイジェストに用いる代わりに、リプレイ参照区間を含むライブ映像のカット(即ち、そのリプレイ映像が実際に撮影された時間帯のライブ映像)をダイジェストに使用する。
この方法を行うダイジェスト作成装置の構成は、第1の実施形態(図1、図6)と同じである。ただ、入力部20に、リプレイ情報と共に、放送機器の操作履歴より得られるライブ映像のカット切り替わり点の情報が入力し、ダイジェスト作成部40が、重要度付きリプレイ情報に含まれるリプレイ参照区間の情報とカット切り替わり点の情報とから、リプレイ参照区間を含むライブ映像のカット(複数に跨る場合も有り得る)を特定し、そのカットを重要度が付されたダイジェスト候補と見做して、ダイジェスト情報を作成する点が違っている。
また、入力部20に、リプレイ情報と共に、シーン情報(意味のある映像の区切りを表す情報)が与えられる場合には、リプレイ映像をダイジェストに用いる代わりに、リプレイ参照区間を含むライブ映像のシーンをダイジェストに使用することもできる。
例えば、図21に示すように、野球中継において、イニングの区切りを表すシーン情報、打者の区切りを表すシーン情報、及び、投球の区切りを表すシーン情報が与えられる場合には、リプレイ参照区間を含むイニングのシーンをダイジェスト候補にしたり、リプレイ参照区間を含む打者のシーンをダイジェスト候補にしたり、あるいは、リプレイ参照区間を含む投球のシーンをダイジェスト候補にしたりすることができる。また、リプレイの重要度が高いときは、イニングのシーンをダイジェスト候補に設定し、リプレイの重要度が低いときは、投球のシーンをダイジェスト候補に設定する、と言うように、リプレイ重要度に応じて、区切るシーンの大きさを変えることもできる。
図22は、この場合のダイジェスト作成部40における処理手順を示している。ダイジェスト作成部40は、重要度付きリプレイ情報、ダイジェスト条件情報、及び、シーン情報を受信すると(ステップ611)、ダイジェスト候補を空にして以下の処理を行う(ステップ612)。リプレイの重要度の値により、シーンを区切る階層を決定し(ステップ614)、シーン情報を利用して、リプレイのリプレイ参照区間を包含しているシーンの区間を、指定された階層から取得し(ステップ615)、ダイジェスト候補に、取得したシーンの区間を追加する(ステップ616)。
この処理を全てのリプレイに対して繰り返し、全てのリプレイに対してシーン情報への対応付けが終了すると(ステップ613)、ダイジェスト候補のシーン区間の総時間長が、指定されたダイジェストの尺を超えるかを判断し(ステップ631)、超える場合は、指定されたダイジェストの尺に収まるダイジェスト候補の組み合わせをすべて挙げ(ステップ65)、挙げた組み合わせごとに、リプレイ重要度の総和を算出し(ステップ66)、リプレイ重要度の総和が最大となるダイジェスト候補の組み合わせを選択し(ステップ67)、選択した組み合わせのシーン区間を時系列に並べて、ダイジェスト情報を作成する(ステップ681)。また、ステップ631において、全てのシーン区間の総時間長が、指定されたダイジェストの尺を超えないときは、全てのシーン区間を選択して(ステップ641)、ステップ681の処理を行う。
図23及び図24は、この場合の処理を図解している。シーンを区切る単位(階層)を、重要度が高いリプレイ1は「イニングでの区切り」、重要度が低いリプレイ2は「投球での区切り」、重要度が中位のリプレイ3は「打者での区切り」と決定する。シーン情報から、リプレイ1の参照区間を包含する「イニングでの区切り」、リプレイ2の参照区間を包含する「投球での区切り」、及び、リプレイ3の参照区間を包含する「打者での区切り」を取得し、これらをダイジェスト候補とする。図24(a1)は、リプレイ1に対応するダイジェスト候補のシーン、図24(a2)は、リプレイ3に対応するダイジェスト候補のシーン、図24(a3)は、リプレイ2に対応するダイジェスト候補のシーンを示している。
ダイジェストの尺が160秒と指定されている場合は、この3つのダイジェスト候補を使って、160秒に収まるダイジェスト候補の組み合わせを全て求め、その中で重要度の総和が最大となる組み合わせを選択する。この場合、図24(b)に示す組み合わせが選択される。実際に、このダイジェスト情報を利用して視聴されるダイジェストは、図24(c)のように、「2回表」のシーン区間に対応する本放送映像部分(Live1の一部分)と、「打者1」に対応する本放送映像(Live3の一部分)のようになる。
このように、本実施の形態4では、リプレイ参照区間を包含する本放送映像のカットやシーンをダイジェストに用いることにより、リプレイ映像に映されたプレイがどのような状況で発生したかが分かり易くなり、ダイジェストの質を高めることができる。
なお、シーンの時間の区切りは、以上のものを用いるが、ダイジェストとして使用する映像は、本放送映像以外のもの(本放送以外の別カメラの映像等)を用いても良い。また、ここでは、1リプレイに対して、1つのシーンの区間を対応させ、シーンの区間だけを利用してダイジェストを作成しているが、必ずしもこの限りではなく、リプレイ、シーンの区間の両方を組み合わせてダイジェストを作成しても良い。
(第5の実施形態)
上記実施形態の説明からも明らかなように、各リプレイ情報の重要度の算出は、大きく分けると、二段階に分けられ、リプレイの回数、間隔、時間の長さ、放送スピード、あるいはカット切り替わり数などの重要度の算出を行った後、当該リプレイ情報の重要度の算出を行っている。本発明の第5の実施形態におけるダイジェスト作成方法では、実施形態1で示したリプレイ重要度算出部30の構成を第1リプレイ重要度算出部31と第2リプレイ重要度算出部32に分け、放送局側に備えるセンター装置100と受信局側に備える受信端末200に分けてダイジェストを作成する方法について説明する。
図25に示すように、センター装置100には編集機器70およびスイッチャー80(図1)から第1リプレイ情報を入力する入力部20と、第1リプレイ情報を取得し、当該情報から回数重要度、間隔重要度、長さ重要度、再生スピード重要度、切り替え数重要度等を算出し、各重要度と第1リプレイ情報を対応付けた第2リプレイ情報を作成する第1リプレイ重要度算出部31とを備えている。
図26は、入力部20に入力する第1リプレイ情報のデータ構造を示している。第1リプレイ情報には、各リプレイを識別するためのリプレイ番号の他に、リプレイ放送区間開始時刻、リプレイ放送区間終了時刻、リプレイ参照区間開始時刻、リプレイ参照区間終了時刻、及び、撮影カメラ番号の情報が含まれている。なお、本実施形態の第1リプレイ情報は、第1の実施形態で示したリプレイ情報のデータ構造と同じである。
また、図27は、第1リプレイ重要度算出部31で作成される第2リプレイ情報のデータ構造を示している。第2リプレイ情報は、第1リプレイ情報に示されている各々の情報から算出した、回数重要度、間隔重要度、長さ重要度、再生スピード重要度、切り替え数重要度等を第1リプレイ情報と対応付けている。例えば、図5のリプレイ1の場合、図11に示すように、回数重要度が1(回)、間隔重要度が120(秒)、長さ重要度が20(秒)、再生スピード重要度が1(倍速)、また、切り替え数重要度が1(回)であり、第2リプレイ情報は、これらの各重要度を第1リプレイ情報と対応付けている。
一方、受信端末200にはセンター装置100から送出される第2リプレイ情報を取得し、重み付けルール設定データベース60で管理されている重み係数に基づいて、第2リプレイ情報に示される各重要度を調整して当該リプレイ情報の重要度を算出し、重要度付きリプレイ情報を出力する第2リプレイ重要度算出部32と、当該重要度付きリプレイ情報及びユーザの操作により入力されるダイジェスト条件情報(ダイジェストの尺)を取得し、ダイジェストの尺に合わせて重要度の高いリプレイ情報を選択し、ダイジェスト情報を作成するダイジェスト作成部40と、作成されたダイジェスト情報を出力する出力部50とを備えている。なお、センター装置100の第1リプレイ重要度算出部31、受信端末200の第2リプレイ重要度算出部32及びダイジェスト作成部40は、それぞれの装置100あるいは端末200に内蔵されたコンピュータが動作を規定するプログラムを実行することにより実現される。
図29は、センター装置100で第1リプレイ情報を取得してから、受信端末200でダイジェスト情報を出力するまでの処理手順を示している。センター装置100における入力部20は、第1リプレイ情報を取得する(ステップ1)。第1リプレイ重要度算出部31は、第1リプレイ情報について、リプレイ参照区間が一部でも重なっているリプレイの個数から「(a)リプレイ回数」の観点に基づく重要度(回数重要度)を算出し(ステップ2−1)、また、リプレイ放送区間開始時刻とリプレイ参照区間開始時刻との差から「(b)リプレイ放送区間とリプレイ参照区間との間隔」の観点に基づく重要度(間隔重要度)を算出し(ステップ2−2)、また、リプレイ放送区間終了時刻とリプレイ放送区間開始時刻との差から「(c)リプレイの長さ」の観点に基づく重要度(長さ重要度)を算出し(ステップ2−3)、また、リプレイ放送区間終了時刻とリプレイ放送区間開始時刻との差と、リプレイ参照区間終了時刻とリプレイ参照区間開始時刻との差の比率から「(d)リプレイの再生スピード」の観点に基づく重要度(再生スピード重要度)を算出し(ステップ2−4)、また、リプレイ情報のリプレイ参照区間開始時刻の数から「(e)リプレイ放送区間のカット切り替わり数」の観点に基づく重要度(切り替え数重要度)を算出する(ステップ2−5)。
第1リプレイ重要度算出部31は、こうした処理を全てのリプレイ情報に対して各重要度が算出されるまで繰り返し行い(ステップ3)、当該処理が終了した場合、受信端末200の第2リプレイ重要度算出部30へ第2リプレイ情報を送出する(ステップ4)。
第2リプレイ重要度算出部30は、センター装置100の第1リプレイ重要度算出部31から送出される第2リプレイ情報を取得する(ステップ5)。これに従い、第2リプレイ重要度算出部30は、重み付けルール設定データベース70からジャンル毎に管理されている重み付けルール設定テーブル(図30)を取得し、当該テーブルに示されている重み係数に基づいて、第2リプレイ情報に示される各重要度を調整する。
例えば、入力された第1リプレイ情報が野球を示している場合、図30に示すように、回数重要度、間隔重要度、長さ重要度、再生スピード重要度、切り替え数重要度の重み係数はそれぞれ、α1=1.5,α2=1.5,α3=1,α4=0.5,α5=1であるので、
図5のリプレイ1の重要度R1は、
R1=α1・(回数重要度)+α2・(間隔重要度)+α3・(長さ重要度)
+α4・(再生スピード重要度)+α5・(切り替え数重要度)
=1.5・1+1.5・120+1・20+0.5・1+1・1
=203
となる。
同様の手順で、図5のリプレイ2の重要度R2、及び、リプレイ3の重要度R3は、次のようになる。
R2=1.5・1+1.5・105+1・15+0.5・1+1・1
=175.5
R3=1.5・1+1.5・50+1・25+0.5・1+1・2
=104
リプレイ重要度算出部30は、こうして求める重要度を第2リプレイ情報に付加して重要度付きリプレイ情報を作成し(図28)、これをダイジェスト作成部40に出力する(ステップ6)。
なお、重み付けルール設定テーブルに示される重み係数の値は、放送局側または受信局側の人物の何れかが設定できるものとする。放送局側の人物が設定した場合には、利用者に対して同じ傾向のダイジェストを提供することができる。一方、受信局側の人物が設定した場合には、利用者の嗜好を加味したダイジェストを作成することができる。また、放送局側あるいは受信局側にとって好ましいダイジェストが作成できるよう、重み係数の値が更新されるようにしても良い。
ダイジェスト作成部40は、取得した重要度付きリプレイ情報の組み合わせのうち、ユーザの操作により入力されたダイジェスト条件情報で指定された尺に一番近く、且つ、重要度の和が最大になる組み合わせを選択して、ダイジェスト情報を作成する(ステップ7)。なお、このときのダイジェスト作成部40での詳細手順は図12や図15で示した手順と同じである。
図5の場合、ダイジェスト条件情報によって指定されたダイジェストの尺が40秒だとすると、40秒に収まるリプレイの組み合わせは、「リプレイ1のみ」「リプレイ2のみ」「リプレイ3のみ」「リプレイ1+リプレイ2」及び「リプレイ2+リプレイ3」の5通りであり、各々のリプレイ重要度の総和は次のようになる。
「リプレイ1のみ」:203
「リプレイ2のみ」:175.5
「リプレイ3のみ」:104
「リプレイ1+リプレイ2」:378.5
「リプレイ2+リプレイ3」:279.5
その結果、リプレイ重要度の総和が最も大きい「リプレイ1+リプレイ2」が選択され、それらのリプレイを時系列に並べて、ダイジェスト情報が作成される。
受信端末200の出力部50は、ダイジェスト作成部40が作成したダイジェスト情報を取得し、出力する(ステップ8)。このダイジェスト情報(図9)に従って、受信端末200に蓄積された本放送映像の中から、ダイジェスト情報で指定されたリプレイ放送区間開始時刻からリプレイ放送区間終了時刻までのリプレイ映像のみを順次表示することにより、指定された尺を超えないダイジェストが表示できる。
このように、このダイジェスト作成方法では、実施形態1乃至4で示したリプレイ重要度算出部の構成を分離し、放送局側と受信局側に分けており、リプレイの回数、間隔、時間の長さ、放送スピード、あるいはカット切り替わり数などの重要度の算出を放送局で行い、一方、当該リプレイ情報に対する重要度の算出を受信局で行うので、各リプレイ情報の重要度の算出を両装置間で分担して行うことができ、また、ユーザの嗜好を加味したダイジェスト情報を作成すること等ができる。
なお、本実施形態では、受信端末200が取得する第2リプレイ情報は、片方向通信により取得しているが、双方向通信により取得しても良い。つまり、センター装置100において、第1リプレイ重要度算出部31で算出した第2リプレイ情報をデータベース(図示しない)で管理し、受信端末200からセンター装置100に対して第2リプレイ情報を要求した上で取得しても良く、これにより、両装置間においてダイジェスト作成処理を効率良く行うことができる。
また、本実施形態では、受信端末200のダイジェスト作成部40で取得するダイジェスト条件情報は、ユーザの操作により入力しているが、センター装置100側で設定したダイジェスト条件情報を取得しても良い。何れの場合もセンター装置側あるいは受信端末側で設定するダイジェスト条件情報に収まるダイジェスト情報を作成することができる。
また、本実施形態では「第1リプレイ重要度算出部31」、「第2リプレイ重要度算出部32」を「センター装置100」、「受信端末200」にそれぞれ分離して説明したが、これらが同一装置内で動作できることは言うまでもなく、上記実施の形態1で説明したとおりである。
その他、リプレイ重要度算出の方法は、実施形態に示した方法以外であってもよい。例えば、「リプレイ放送区間とリプレイ参照区間との間隔」から算出する間隔重要度について、その差分のみで算出される重要度は、イベントが発生する時間帯に影響してしまう。つまり、図31に示すように、同じようなイベントであっても、試合の後半に発生したイベントのリプレイは、前半で発生したイベントのリプレイよりも間隔が短くなり、間隔の重要度は正確に反映されない。そこで試合放送の残り時間を考慮して、以下の計算式により、間隔重要度を算出しても良い。また、上記実施形態で示した間隔についての重要度の算出は、差分に定数(1)を乗じたものであるが、対数を乗じたものでも良いものとする。
Figure 2006067564
また、「リプレイ放送区間とリプレイ参照区間との間隔」から算出する間隔重要度について、リプレイ参照区間が重複し、リプレイ放送区間が連続して用いられる場合、すなわち、同じイベントのリプレイが連続して放送される場合、図32に示すように、後で使用されるリプレイ情報の間隔重要度は、前に使用されるリプレイの長さの分だけ間隔が開いてしまい、同じ値の間隔重要度が付けなければならないにもかかわらず、大きく算出されてしまう。このようなリプレイは、野球においては奪三振シーンを様々な角度からリプレイするような場合など、数多く放送されており、後で使用されるリプレイの方が重要であるということはない。従って、このような場合のリプレイ間隔重要度の算出に差が生じないように、同じイベントのリプレイ参照区間が連続して用いられる場合は、最初のリプレイ放送開始時刻を連続して用いられるイベントのリプレイ放送開始時刻とみなして、リプレイ間隔重要度の算出を行うよう設定する。
また、イベントの直後に用いられるリプレイは、主に当該イベントを強調するために用いられるが、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間との間隔が広いほど重要度を大きく算出する手段を設定していると、図33に示すように、イベントの直後に用いられるリプレイは間隔重要度の値が小さく算出されてしまう。イベントの直後に用いられるリプレイには、「ファインプレー」や「奪三振シーン」等のイベントがあり、これらは、試合に直接的に影響するイベントではないが、ダイジェストとして利用できるものである。そこで、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔について閾値を設定し、当該閾値を用いて各リプレイ映像/音声をグループ分けしても良い。すなわち、設定された閾値を用いてグループ分けすることにより、特徴が異なるリプレイ映像/音声を区分けすることができる。例えば、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔が閾値よりも小さい場合は、イベント直後のファインプレーや奪三振シーンなどのリプレイが含まれるグループを作成し、一方、当該間隔が閾値よりも大きい場合は、イベント発生からある時間以上経って使用されるリプレイ、つまり、試合の流れを示すリプレイが含まれるグループを作成することができる。そして、例えば、利用者がファインプレーや奪三振シーンに重きをおいたダイジェストを作成したい場合には、該当するグループ内のリプレイ映像/音声のリプレイ間隔重要度に所定の係数を乗じて間隔重要度を高く設定する。一方、試合全体を加味したダイジェストを作成したい場合には、該当するグループ内のリプレイ映像/音声のリプレイ間隔重要度に所定の係数を乗じて間隔重要度を高く設定する。これにより、ダイジェスト作成装置を利用する視聴者やダイジェスト作成者等は、所望のダイジェスト内容に応じたダイジェスト情報を取得することができる。
また、中継番組終了後に放送されるリプレイ、例えばニュース番組やスポーツ番組における放送は、番組編成に大きく関与しており、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間との間隔に重要度が比例していない。そこで、図34に示すように、中継番組終了後のリプレイ情報については、リプレイ間隔重要度を区別せず、同じ値の重要度に設定しておく。ただし、中継番組終了後に放送されるリプレイは、全て重要なものであると考えられるので、中継番組終了後のリプレイ情報については、重要度の数値を高く設定しておいたほうが良い。つまり、中継番組終了時点の前後で、間隔重要度の算出方法を個別に設定しておく必要がある。
また、上記実施形態では、リプレイ参照区間の開始時刻とリプレイ放送区間の開始時刻との「間隔」からリプレイ映像の重要度を差別化する場合について説明したが、その他の「間隔」に基づいて重要度の差別化を図ることも可能である。例えば、リプレイ参照区間とリプレイ放送区間の中間となる時刻の「間隔」からリプレイ映像の重要度を差別化しても良い。
なお、上記実施形態では、撮影カメラ台数が複数台の場合について説明したが、図13(a)に示すように、カメラは1台でも構わない。この場合、リプレイ情報には、図13(b)に示すように、撮影カメラ番号の情報を含める必要がない。さらに、リプレイ情報の重要度は、リプレイ映像を撮影したカメラの番号(カメラの撮影方向)によって差別化するようにしても良い。また、子画面表示されているリプレイ映像の画面の大きさや、CG表示のエフェクトにより重要度を差別化してもよい。
以上、本発明のダイジェスト作成方法及びプログラムは、このダイジェスト作成装置において実施され、また、本発明のダイジェスト作成装置の動作を規定するプログラムは、記録媒体に記録して、他の装置に移転または複写することができる。
本発明のダイジェスト作成装置は、放送局の放送機器と組み合わせて、番組のダイジェストを作成するために用いることができ、あるいは、放送用のダイジェスト情報を作成する装置として利用することができる。また、受信端末と組み合わせて、蓄積した番組のダイジェスト視聴を可能にする装置として利用することもできる。
また、本発明のダイジェスト作成装置は、スポーツ番組以外にもニュース番組やドラマ番組等、リプレイを利用する他のジャンルに属する番組のダイジェストを作成する場合にも適用できる。さらに、リプレイが音声の場合にも適用できる。
本発明の第1の実施形態におけるダイジェスト作成装置の構成を示すブロック図 リプレイ放送区間とリプレイ参照区間とを説明する図 本発明の第1の実施形態におけるダイジェスト作成装置が使用する情報を説明する図 本発明の第1の実施形態におけるリプレイ情報のデータ構造を示す図 リプレイとリプレイ情報との関係を示す具体例 本発明の第1の実施形態におけるダイジェスト作成装置の各部に入力する情報を示す図 本発明の第1の実施形態におけるダイジェスト条件情報のデータ構造を示す図 本発明の第1の実施形態における重要度付きリプレイ情報のデータ構造を示す図 本発明の第1の実施形態におけるダイジェスト情報のデータ構造を示す図 本発明の第1の実施形態におけるダイジェスト作成装置の処理手順を示すフロー図 本発明の第1の実施形態におけるリプレイ重要度の算出方法を説明する図 本発明の第1の実施形態におけるダイジェスト作成部の処理手順を示すフロー図 カメラが1台の場合のリプレイとリプレイ情報との関係を示す図 本発明の第2の実施形態におけるダイジェスト作成方法を説明する図 本発明の第2の実施形態におけるダイジェスト作成部の処理手順を示すフロー図 本発明の第2の実施形態におけるダイジェスト作成方法を図解した図 本発明の第3の実施形態におけるダイジェスト作成方法を説明する図 本発明の第3の実施形態におけるダイジェスト作成装置の処理手順を示すフロー図 本発明の第3の実施形態におけるダイジェスト作成方法での重要度算出例を示す図 本発明の第4の実施形態におけるダイジェスト作成方法を説明する図 本発明の第4の実施形態におけるダイジェスト作成方法を説明する図 本発明の第4の実施形態におけるダイジェスト作成部の処理手順を示すフロー図 本発明の第4の実施形態における区切り階層決定方法を説明する図 本発明の第4の実施形態におけるダイジェスト情報作成手順を図解した図 本発明の第5の実施形態におけるダイジェスト作成装置の構成を示すブロック図 本発明の第5の実施形態における第1リプレイ情報のデータ構造を示す図 本発明の第5の実施形態における第2リプレイ情報のデータ構造を示す図 本発明の第5の実施形態における重要度付きリプレイ情報のデータ構造を示す図 本発明の第5の実施形態におけるダイジェスト作成装置の処理手順を示すフロー図 本発明の第5の実施形態におけるデータベースで管理されている重み付けルール設定テーブルを示す図 試合の前半及び後半に発生するイベントのリプレイの違いについて説明する図 同じイベントのリプレイを連続して用いられる場合の間隔重要度の算出方法について説明する図 イベントの直後に用いられるリプレイについて閾値を用いて間隔重要度を算出することを説明する図 中継番組以外に用いるリプレイの重要度の算出方法を説明する図 従来のダイジェスト作成装置の構成を示すブロック図
符号の説明
10 ダイジェスト作成装置
20 入力部
30 リプレイ重要度算出部
31 第1リプレイ重要度算出部
32 第2リプレイ重要度算出部
40 ダイジェスト作成部
50 出力部
60 重み付けルール設定データベース
70 編集機器
80 スイッチャー
100 センター装置
200 受信端末

Claims (24)

  1. リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報と前記リプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報と、ダイジェストの長さを指定するダイジェスト条件情報とを入力する入力部と、
    前記リプレイ情報から求める、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出し、前記リプレイ情報に前記重要度を付した重要度付きリプレイ情報を出力するリプレイ重要度算出部と、
    前記重要度付きリプレイ情報と前記ダイジェスト条件情報とを受信し、前記リプレイ映像/音声をダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、前記重要度の総和が最大になる前記ダイジェスト候補の組み合わせを選択するダイジェスト作成部とを備えることを特徴とするダイジェスト作成装置。
  2. 前記ダイジェスト作成部は、リプレイ参照区間が重複する複数のリプレイ映像/音声の内、前記重要度が最大でないリプレイ映像/音声を前記ダイジェスト候補から除外して、前記組み合わせを選択することを特徴とする請求項1に記載のダイジェスト作成装置。
  3. リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報と前記リプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報と、ダイジェストの長さを指定するダイジェスト条件情報と、映像/音声の区間を示す情報とを入力する入力部と、
    前記リプレイ情報から求める、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出し、前記リプレイ情報に前記重要度を付した重要度付きリプレイ情報を出力するリプレイ重要度算出部と、
    前記重要度付きリプレイ情報と前記ダイジェスト条件情報とを受信し、前記リプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含する区間の前記映像/音声を、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、前記重要度の総和が最大になる前記ダイジェスト候補の組み合わせを選択するダイジェスト作成部と
    を備えることを特徴とするダイジェスト作成装置。
  4. リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報と前記リプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報と、ダイジェストの長さを指定するダイジェスト条件情報と、映像/音声を放送する放送のカットの切り替わり点を示すカット特定情報とを入力する入力部と、
    前記リプレイ情報から求める、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出し、前記リプレイ情報に前記重要度を付した重要度付きリプレイ情報を出力するリプレイ重要度算出部と、
    前記重要度付きリプレイ情報と前記ダイジェスト条件情報と前記カット特定情報とを受信し、前記リプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含する前記放送のカットを、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、前記重要度の総和が最大になる前記ダイジェスト候補の組み合わせを選択するダイジェスト作成部とを備えることを特徴とするダイジェスト作成装置。
  5. リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報と前記リプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報と、ダイジェストの長さを指定するダイジェスト条件情報と、放送される映像/音声のシーンを示すシーン情報とを入力する入力部と、
    前記リプレイ情報から求める、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出し、前記リプレイ情報に前記重要度を付した重要度付きリプレイ情報を出力するリプレイ重要度算出部と、
    前記重要度付きリプレイ情報と前記ダイジェスト条件情報と前記シーン情報とを受信し、前記リプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含するシーン情報で区切られた映像/音声を、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、前記重要度の総和が最大になる前記ダイジェスト候補の組み合わせを選択するダイジェスト作成部とを備えることを特徴とするダイジェスト作成装置。
  6. 前記ダイジェスト作成部は、前記リプレイ映像/音声の重要度に応じて、前記リプレイ参照区間を包含する映像/音声のシーンの大きさを変えることを特徴とする請求項3または5に記載のダイジェスト作成装置。
  7. 前記リプレイ重要度算出部は、前記リプレイ放送区間が連続し、前記リプレイ参照区間が重複していない複数のリプレイ映像/音声に対して重要度を加算することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のダイジェスト作成装置。
  8. 前記リプレイ重要度算出部は、前記リプレイ情報を基に、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つの重要度を算出する、第1リプレイ重要度算出部と、
    前記第1リプレイ重要度算出部で算出した各重要度を基に、前記リプレイ情報の重要度を算出する第2リプレイ重要度算出部とを備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のダイジェスト作成装置。
  9. 前記第1リプレイ重要度算出部を送信局側に備え、前記第2リプレイ重要度算出部を受信局側に備えることを特徴とする請求項8に記載のダイジェスト作成装置。
  10. 前記リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔から算出するリプレイ間隔重要度は、差分に定数あるいは対数を乗じたものを用いることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のダイジェスト作成装置。
  11. 前記リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔から算出するリプレイ間隔重要度は、以下の式を用いて算出することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のダイジェスト作成装置。
    Figure 2006067564
  12. 前記リプレイ参照区間が重複し、前記リプレイ放送区間が連続して用いられる場合、前記リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔から算出するリプレイ間隔重要度は、最初に用いられるリプレイ放送区間の所定位置を、連続して用いられるイベントのリプレイ放送区間の所定位置とみなして算出することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のダイジェスト作成装置。
  13. 前記リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔から算出するリプレイ間隔重要度は、前記リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔について設定された閾値を用いて前記リプレイ映像/音声をグループ分けし、利用者により選択されるダイジェスト内容に応じて、該当するグループ内の前記リプレイ映像/音声の前記リプレイ間隔重要度に所定の係数を乗じることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のダイジェスト作成装置。
  14. リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報と前記リプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報から、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを求め、得られた値を用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出し、前記リプレイ映像/音声をダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、前記重要度の総和が最大になる前記ダイジェスト候補の組み合わせを選択することを特徴とするダイジェスト作成方法。
  15. 前記リプレイ参照区間が重複している複数のリプレイ映像/音声がある場合に、前記リプレイ映像/音声の内、前記重要度が最大でないリプレイ映像/音声を前記ダイジェスト候補から除外して、前記組み合わせを選択することを特徴とする請求項8に記載のダイジェスト作成方法。
  16. リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報と前記リプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報から、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを求め、得られた値を用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出し、前記リプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含する区間の映像/音声を、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、前記重要度の総和が最大になる前記ダイジェスト候補の組み合わせを選択することを特徴とするダイジェスト作成方法。
  17. リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報と前記リプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報から、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを求め、得られた値を用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出し、前記リプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含する映像/音声の放送のカットを、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、前記重要度の総和が最大になる前記ダイジェスト候補の組み合わせを選択することを特徴とするダイジェスト作成方法。
  18. リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報と前記リプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報から、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを求め、得られた値を用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出し、前記リプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含するシーン情報で区切られた映像/音声のシーンを、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、前記重要度の総和が最大になる前記ダイジェスト候補の組み合わせを選択する情報を出力することを特徴とするダイジェスト作成方法。
  19. 前記リプレイ映像/音声の重要度に応じて、前記リプレイ参照区間を包含する映像/音声のシーンの大きさを変えることを特徴とする請求項12に記載のダイジェスト作成方法。
  20. 前記リプレイ放送区間が連続し、前記リプレイ参照区間が重複していない複数のリプレイ映像/音声に対して重要度を加算することを特徴とする請求項8から請求項13のいずれかに記載のダイジェスト作成方法。
  21. コンピュータに、
    リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報と前記リプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報から、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを求め、得られた値を用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出する手順と、
    前記リプレイ映像/音声をダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、前記重要度の総和が最大になる前記ダイジェスト候補の組み合わせを選択する手順と
    を実行させるためのプログラム。
  22. コンピュータに、
    リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報と前記リプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報から、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを求め、得られた値を用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出する手順と、
    前記リプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含する区間の映像/音声を、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、前記重要度の総和が最大になる前記ダイジェスト候補の組み合わせを選択する手順と
    を実行させるためのプログラム。
  23. コンピュータに、
    リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報と前記リプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報から、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを求め、得られた値を用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出する手順と、
    前記リプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含する放送された映像/音声のカットを、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、前記重要度の総和が最大になる前記ダイジェスト候補の組み合わせを選択する手順と
    を実行させるためのプログラム。
  24. コンピュータに、
    リプレイ映像/音声の放送時間帯を特定するリプレイ放送区間情報と前記リプレイ映像/音声の実際の撮影/収音時間帯を特定するリプレイ参照区間情報とが含まれたリプレイ情報から、リプレイの回数、リプレイ放送区間とリプレイ参照区間の所定位置の間隔、リプレイの放送時間長、リプレイの放送スピード、または、リプレイのカット切り替わり数、の少なくとも一つを求め、得られた値を用いてリプレイ映像/音声の重要度を算出する手順と、
    前記リプレイ映像/音声の重要度に応じて、シーン情報で区切られた映像/音声のシーンの階層を選択する手順と、
    前記リプレイ映像/音声のリプレイ参照区間を包含する映像/音声の前記階層におけるシーンを、当該リプレイ映像/音声の重要度を有するダイジェスト候補に設定して、指定されたダイジェストの長さを超えない範囲で、前記重要度の総和が最大になる前記ダイジェスト候補の組み合わせを選択する手順と
    を実行させるためのプログラム。
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