JP2008130215A - 自動編集装置及び自動編集方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザが容易に入手可能で、しかも客観性の担保された情報に基づいてコンテンツの編集を行うことができる自動編集装置及び自動編集方法を提供する。
【課題を解決するための手段】区間で区切られたコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、取得したコンテンツの区間に関連付けてパラメータ値を取得するパラメータ値取得部と、取得したパラメータ値に基づいて区間を選択する選択部とを有する自動編集装置及び自動編集方法を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画や音楽などのコンテンツの自動編集装置及び自動編集方法に関する。
放送、通信その他の媒体を通じて提供される動画、音楽等のコンテンツは、近年ますます増加の一途をたどる一方、ユーザの好みも多様化・高度化している。このため、膨大な量のコンテンツのすべてを視聴することは困難かつ無駄であり、一定の情報や基準に基づいてユーザの好みに合う部分などを抽出してダイジェスト版を作成するための編集がさらに重要度を増している。
このようなニーズに応えるための編集装置としては、例えば、編集装置とデータベース装置を連携させて編集を行うための装置であって、他のユーザが入力した区間情報に関連付けられたコメントを評価し、コンテンツの各区間の評価を決定してその評価をもとにダイジェスト版(部分コンテンツ)を作成する方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2004‐364183号公報
しかし、かかる方法の場合、他のユーザが自由に入力したテキストを評価してダイジェスト版を作成するため、コメントの評価を行うために多くの計算や記録を要し、時間やコストがかかった。また、ユーザが自身でコメントを入力しなければならないため、コメント入力に手間がかかり、また、このため、他の多くのユーザからコメントを収集して評価することも困難であり、客観的で適正な評価を行って編集に反映させるという点でも限界があった。
そこで、本発明の解決すべき課題は、ユーザが容易に入手可能で、しかも客観性の担保された情報に基づいてコンテンツの編集を行うことができる自動編集装置及び自動編集方法を提供することにある。
以上の課題を解決するため、本発明のうち、請求項1に記載の発明は、区間で区切られたコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、取得したコンテンツの区間に関連付けてパラメータ値を取得するパラメータ値取得部と、取得したパラメータ値に基づいて区間を選択する選択部とを有する自動編集装置を提供する。また、請求項2に記載の発明は、選択部は、パラメータ値が所定の閾値を超える区間を選択する閾値選択手段を有する請求項1に記載の自動編集装置を提供する。また、請求項3に記載の発明は、選択部は、選択した区間の合計時間が設定された時間となるような閾値を選択に際して利用する設定時間手段を有する請求項2に記載の自動編集装置を提供する。また、請求項4に記載の発明は、パラメータ値取得部は、ネットワークを介して外部からパラメータ値を取得する外部取得手段を有する請求項1から3のいずれか一に記載の自動編集装置を提供する。また、請求項5に記載の発明は、パラメータ値取得部は、外部取得手段にて取得されるパラメータ値をその送信元識別情報で選択してその選択されたパラメータ値のみを選択部に区間選択のために利用させる送信元選択手段を有する請求項4に記載の自動編集装置を提供する。また、請求項6に記載の発明は、パラメータ値が示す値は、コンテンツの区間をどの程度の人が視聴したかを推定した値である請求項1から5のいずれか一に記載の自動編集装置を提供する。また、請求項7に記載の発明は、パラメータ値が示す値は、過去の視聴の際のコンテンツの再生速度によって定められる値である請求項1から5のいずれか一に記載の自動編集装置を提供する。また、請求項8に記載の発明は、パラメータ値が示す値は、コンテンツの区間をどの程度の人が推薦したかによって定められる値である請求項1から5のいずれか一に記載の自動編集装置を提供する。また、請求項9に記載の発明は、コンテンツ取得部は、コンテンツを区切る区間を示す情報である区間情報を取得する区間情報取得手段と、コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、取得したコンテンツを取得した区間情報で示される区間で区切る区切手段とを有する請求項1から8のいずれか一に記載の自動編集装置を提供する。また、請求項10に記載の発明は、区間で区切られたコンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、取得したコンテンツの区間に関連付けてパラメータ値を取得するパラメータ値取得ステップと、取得したパラメータ値に基づいて区間を選択する選択ステップとを有する自動編集方法を提供する。また、請求項11に記載の発明は、選択ステップは、パラメータ値が所定の閾値を超える区間を選択する閾値選択サブステップを有する請求項10に記載の自動編集方法を提供する。また、請求項12に記載の発明は、選択ステップは、選択した区間の合計時間が設定された時間となるような閾値を選択に際して利用する設定時間閾値選択利用サブステップを有する請求項11に記載の自動編集方法を提供する。また、請求項13に記載の発明は、パラメータ値取得ステップは、ネットワークを介して外部からパラメータ値を取得する外部取得サブステップを有する請求項10から12のいずれか一に記載の自動編集方法を提供する。また、請求項14に記載の発明は、パラメータ値取得ステップは、外部取得サブステップにて取得されるパラメータ値をその送信元識別情報で選択してその選択されたパラメータ値のみを選択ステップにおける区間選択のために利用させる送信元選択サブステップを有する請求項13に記載の自動編集方法を提供する。また、請求項15に記載の発明は、パラメータ値が示す値は、コンテンツの区間をどの程度の人が視聴したかを推定した値である請求項10から14のいずれか一に記載の自動編集方法を提供する。また、請求項16に記載の発明は、パラメータ値が示す値は、過去の視聴の際のコンテンツの再生速度によって定められる値である請求項10から14のいずれか一に記載の自動編集方法を提供する。また、請求項17に記載の発明は、パラメータ値が示す値は、コンテンツの区間をどの程度の人が推薦したかによって定められる値である請求項10から14のいずれか一に記載の自動編集方法を提供する。また、請求項18に記載の発明は、コンテンツ取得ステップは、コンテンツを区切る区間を示す情報である区間情報を取得する区間情報取得サブステップと、コンテンツを取得するコンテンツ取得サブステップと、取得したコンテンツを取得した区間情報で示される区間で区切る区切サブステップとを有する請求項10から17のいずれか一に記載の自動編集方法を提供する。
本発明により、ユーザが容易に入手可能で、しかも客観性の担保された情報に基づいてコンテンツの編集を行うことができる自動編集装置及び自動編集方法を提供することが可能となる。
以下に、本発明の実施例を説明する。実施例と請求項の相互の関係は以下のとおりである。実施例1は主に請求項1、請求項2、請求項10、請求項11などに関し、実施例2は主に請求項3、請求項12などに関し、実施例3は主に請求項4、請求項13などに関し、実施例4は主に請求項5、請求項14などに関し、実施例5は主に請求項6、請求項15などに関し、実施例6は主に請求項7、請求項16などに関し、実施例7は主に請求項8、請求項17などに関し、実施例8は主に請求項9、請求項18などに関する。なお、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
<概要>
本実施例の自動編集装置は、区間で区切られたコンテンツを取得する手段と、取得したコンテンツの区間に関連付けてパラメータ値を取得する手段と、取得したパラメータ値に基づいて区間を選択する手段とを有する。また、本実施例の自働編集装置は、パラメータ値が所定の閾値を超える区間を選択する手段を有するものであってもよい。
<構成>
(全般)
図1は、本実施例の自動編集装置の機能ブロックの一例を示す。本図に示すように、「自動編集装置」0100は、「コンテンツ取得部」0110と、「パラメータ値取得部」0120と、「選択部」0130とを有する。
(コンテンツ取得部)
「コンテンツ取得部」は、区間で区切られたコンテンツを取得するように構成されている。
「コンテンツ」の種類は問わないので、放送コンテンツや通信コンテンツであっても、DVDなどの記録媒体に記録されたコンテンツであってもよい。この場合、コンテンツの取得は、放送の受信、インターネットからのダウンロードおよびDVDなどのメディアからの読み込みなどの手法により行うことが可能である。
なお、取得したコンテンツをユーザが視聴できるようにするため、本発明の自動編集装置は、コンテンツを出力するコンテンツ出力部を有していてもよい。この場合、コンテンツは通常、MPEG−4やH.264などの動画符号化器や、MP3やAACなどの音声符号化器により圧縮した後、動画データと音声データが多重化されている。そこで、コンテンツ出力部は多重化されたコンテンツを分離後、適切な復号器にて復号を行いディスプレイやスピーカへ動画や音声を出力する。
「区間で区切られた」とは、コンテンツが複数の部分に区切られていることを意味し、「区間」は、典型的には、その区切られた個々の部分をいう。この区切りは、例えば、「再生開始(0秒)から1秒までの区間」、「1秒から2秒までの区間」というように、コンテンツの再生開始位置からの経過時間によって区切られる。ただし、区間は秒単位に限定されない。例えば「再生開始(0分00秒)から1分00秒までの区間」、「1分00秒から2分00秒までの区間」というように、分単位であってもよいし、さらにこれより長い時間単位であってもよい。さらに、各区間の長さは均一でなくてもよく、例えば30分間のコンテンツが15分間、10分間、5分間の3個の区間に区切られているといったようなものであってもよい。
また、「区間情報」は、区切られた個々の部分ではなく、区切り位置を示すものであってもよい。両者の違いは、区切られた個々の部分を示す区間情報がどこからどこまでという時間的な長さの観念が含まれるものであるのに対し、区切り位置を示す区間情報は、一点を示し、時間的な長さの観念が含まれないことである。かかる意味での区間情報を用いて区間を選択する処理の一例については、別の実施例で後述する。
(パラメータ値取得部)
「パラメータ値取得部」は、取得したコンテンツの区間に関連付けてパラメータ値を取得するように構成されている。
「パラメータ値」とは、ここでは、コンテンツの区間を選択するための指標として設けられた値をいう。この選択は、コンテンツを編集してダイジェスト版を作るために行われるものであるから、パラメータ値は、ダイジェスト版に残すかどうかの指標となるもの、即ち、ユーザに対する視聴推奨度を示す指標となり得る値であることが望ましい。例えば、ユーザに対する視聴推奨度を、一定の基準に基づいて一定の数値幅の範囲内における値で表したもの(以下「視聴推奨度数」という。)が該当する。また、単にユーザに対して視聴を「推奨する」か「推奨しない」かを「1」、「0」といった指標で区別したものも、ここでいうパラメータ値に含まれる。例えば、コマーシャルの場面は「0」、それ以外の場面は「1」で表すといったごときである。
また、パラメータ値はコンテンツの区間の選択のためのものであることから、パラメータ値はコンテンツの区間に関連付けられる。換言すれば、パラメータ値は、コンテンツの区間ごとに付与されることになる。例えば、「再生開始(0秒)から1秒までの区間」には、パラメータ「10」が関連付けられ、「1秒から2秒までの区間」には、パラメータ「15」が関連付けられるといったごときである。
その際、前述のように区間は秒単位に限定されないが、区間がある程度長い場合には、例えば秒単位で取得したパラメータ値のその区間内における最大値をその区間のパラメータ値としてもよいし、その区間内における平均値をその区間のパラメータ値としてもよい。
パラメータ値の取得方法には、様々な態様が考えられる。例えば、パラメータ値が上述の視聴推奨度数の例である場合、予め放送局などのコンテンツ提供者が区間と関連付けて付与した数値を放送波に含めて送信したものをそのまま取得してもよい。この場合、当該数値はコンテンツ提供者が任意に設定したものであってもよいし、客観的なデータに基づいて設定したものであってもよい。後者の例としては、例えば再放送の場合に以前に放送した際の瞬間視聴率のデータを視聴推奨度数として取得する場合が挙げられる。その他に考えられるものとしては、自分以外の一人以上の者がコンテンツを閲覧して面白いと思った区間をデータベースへ入力することにより、他者の推薦度合いを視聴推薦度数として取得することもある。また、瞬間視聴率や他者の推薦度合いのデータの場合は、放送波に含まれるデータをコンテンツと一緒に取得するのではなく、別途取得したものを取得したコンテンツの各区間と関連付けるようにしてもよい。
また、視聴推奨度数は、自動編集装置が自身で生成して取得してもよい。例えば、コンテンツが映画やドラマの場合、音声認識技術等を利用して区間ごとの台詞の多寡に関する情報を取得し、これを所定の換算ルールに従って視聴推奨度数で表したものを生成してもよい。この場合、台詞の多寡に関する情報は、例えば、音声認識技術を用いて認識した音声データをテキスト形式のデータに変換し、当該データに含まれる語数や文字数などをカウントした情報として取得することができる。同様の要領で視聴推奨度数を生成、取得するものとしては、他に、スポーツ中継番組における観客の歓声の大きさや、映画やドラマにおける特定の俳優の出演場面(例えば画像認識技術を利用して形状の一致度に応じて度数化を行う)などが考えられる。
(選択部)
「選択部」は、取得したパラメータ値に基づいて区間を選択するように構成されている。
パラメータ値に基づく区間の選択は、例えば、パラメータ値が単にユーザに対して視聴を「推奨する」か「推奨しない」かを「1」、「0」といった指標で二者択一に設定されている場合は、一方のパラメータ値を有する区間を選択する形で実行される。また、パラメータ値が視聴推奨度に応じて例えば「0」から「255」までといった度数で設定されている場合には、例えばこの度数が「128」を超えるものを選択するというように、一定の閾値を定めておき、当該所定の閾値を超えるパラメータ値を有する区間を選択するようにしてもよい。このため、本実施例の自働編集装置は、パラメータ値が所定の閾値を超える区間を選択する手段を有していてもよい。
図2は、本実施例の自働編集装置の機能ブロックの別の一例を示す図であって、選択部がかかる選択手段を有する自動編集装置の一例を示す。即ち、本図の「自働編集装置」0200も「コンテンツ取得部」0210と、「パラメータ値取得部」0220と、「選択部」0230とを有するところ、「選択部」は、パラメータ値が所定の閾値を超える区間を選択する「閾値選択手段」0231を有する。
(閾値選択手段)
図3は、閾値選択手段が行う、閾値を超えるパラメータ値を有する区間の選択要領の一例を示す図である。本図では横軸に時間、縦軸にパラメータ値をとり、時間経過に応じたパラメータ値の変化をグラフで表すことで、区間情報とパラメータ値とを関連付けたデータが示されている。具体的には、パラメータ値である視聴推奨度数を「0」から「255」の範囲で表すとともに、閾値(Ty)が度数「128」に設定されている。
その際、パラメータ値と関連付けられる区間情報は、本図では秒単位の区間について示されている。即ち、本図では図示の便宜上、一部の区間のみを例示して示したが、区間は「t0」、「t1」などで示した個々の時間帯を指す。
そして、「S1」0301及び「S2」0302で示した範囲に含まれる各区間において視聴推奨度数がこの閾値を超えているので、この2個の範囲に含まれる各区間が「パラメータ値が所定の閾値を超える区間」として選択されていることが示されている。この結果、これらの区間を抜粋したダイジェスト版を作成することが可能となる。
なお、本図の例では、「S1」及び「S2」の2個の範囲に挟まれた区間の範囲「S0」は選択されないようになっているが、例えばこの区間の合計時間(即ち、閾値に基づいて選択される区間の合計時間)が短い場合(例えば5秒以下)の場合にはこの範囲に含まれる区間も合わせて選択するようにしてもよい。これは、例えば映画やドラマの場合、あまり選択する区間をぶつ切りにしてダイジェスト版を作るとストーリー展開がわからなくなるおそれがあるといった場合に、ダイジェスト版の時間が長くなりすぎない範囲で上の欠点を補うことを目的とする。
さらに、この閾値は、ユーザが自由に設定し直すことができるようにしてもよい。例えば、視聴時間をあまり確保できないなどの理由によりダイジェスト版の長さを短くしたいユーザであれば、閾値を高く設定する(例えば上例で「200」を超える値に設定する)ことなどが考えられる。
(その他:ダイジェスト版の出力)
このようにして区間が選択された場合、当該選択された区間にかかるコンテンツにかかる情報は選択部から例えば前出のコンテンツ出力部に送付され、当該コンテンツ出力部が選択された区間にかかるコンテンツのみを出力していくことにより、ダイジェスト版として出力することが可能となる。
(構成の目的)
以上に述べたような構成は、ユーザがコンテンツ全てを視聴することなく、視聴が推奨されている部分のみを複雑な操作を必要とせずに視聴することを可能にすることを目的とする。かかる視聴のための出力を行う場合、一つのコンテンツのうち選択される区間の間に隙間が生じる場合(例えば、図3で示したように「S1」と「S2」の間に隙間「S0」が生じる場合)には、これらの隔離された区間を連続的に出力しても良いし、ひとつの連続した区間の出力が終わった際にユーザに次の区間に飛んで出力するか問い合わせても良い。この問合せによる出力は、例えば、画面に「次の区間を出力しますか」といったメッセージを含むダイアログボックスを表示し、ユーザが「はい」をクリックすると次の区間を出力するといった構成により実行可能である。
(ハードウェア構成)
次に、本実施例の自動編集装置のハードウェア構成について説明する。
図4は本実施例の自動編集装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。本図に示すように、本実施例の自動編集装置のコンテンツ取得部とパラメータ値取得部は「記憶装置(記録媒体)」0401と、「メインメモリ」0402と、「CPU」0403と、「I/O」0404などから構成される。また、選択部(閾値選択手段を含み得る)は、「記憶装置(記録媒体)」と、「メインメモリ」と、「CPU」などから構成される。なお、本実施例の自動編集装置は、取得したコンテンツや選択した区間にかかるコンテンツをダイジェスト版として出力するための「ディスプレイ」や「スピーカ」(いずれも図示を省略)を有していてもよい。これらは「システムバス」0405などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。記憶装置はCPUによって実行される各種プログラムなどを記憶している。またメインメモリは、プログラムがCPUによって実行される際の作業領域であるワーク領域を提供する。また、このメインメモリや記憶装置にはそれぞれ複数のメモリアドレスが割り当てられており、CPUで実行されるプログラムは、そのメモリアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている。本例ではコンテンツ取得プログラムとパラメータ値取得プログラムと選択プログラムが記憶装置に記憶されており、これらのプログラムは例えば電源投入とともに自動的に記憶装置から読み出されてメインメモリに常駐する。
コンテンツの取得は、公知技術を用いて行うので、説明は省略する(一例だけ挙げれば、例えば、コンテンツが放送コンテンツの場合は、CPUがチューナ(図示を省略)で受信した放送波に含まれるコンテンツをI/Oを介して取得してメインメモリに格納する)。その際、本発明では、この取得は、コンテンツの区間を認識できるデータ形式で行われる。
次に、パラメータ値の取得に係るハードウェア構成について説明する。
まず、パラメータ値が予めコンテンツ提供者などによりコンテンツの各区間に付加され、コンテンツとともに取得される場合は、CPUが、コンテンツの各区間のパラメータ値を当該区間を示す情報である区間情報と関連付けて取得する。取得した各パラメータ値は、それぞれに対応する区間情報とともに、メインメモリの同じ領域に一旦格納される(本図では、便宜上1個のパラメータ値とこれに対応する区間情報で代表して図示した)。
図5は、かかる区間情報0501とパラメータ値0502との関連付けの一例を示す。本例では、パラメータ値は、予めコンテンツ提供業者などによってコンテンツの区間ごとに付加された視聴推奨度であり、「0」から「255」までの度数で表したものである。本図では、図示の便宜上、区間が1分間ごとに設定された10分間の短いコンテンツの例で示したが、秒毎などより短い区間が設定された、より長いコンテンツであっても同様である。
一方、図示は省略したが、自動編集装置がコンテンツに付加された情報に基づいてパラメータ値を生成して取得する場合、まず、CPUは、コンテンツに付加されたパラメータ値の生成元となる情報(ここでは便宜上「パラメータ値生成元情報」という。例えば、上で述べた例に即せば台詞の多寡に関する情報がこれにあたる)を取得し、メインメモリに一旦格納する。一方、記憶装置には、パラメータ値生成元情報をパラメータ値に換算するための換算ルールが記憶されている。そこで、CPUは当該換算ルールをメインメモリに読み出し、これを参照して、パラメータ値生成情報をパラメータ値に換算することにより、パラメータ値を生成する。この生成もこれに対応する区間ごとに行われる。生成された各パラメータ値は、それぞれに対応するコンテンツの区間情報とともに、メインメモリの同じ領域に一旦格納される。
次に、取得したパラメータ値に基づく区間の選択に係るハードウェア構成について説明する。
記憶装置には、予め、区間の選択基準にかかるデータ(選択基準データ)が記憶されている。このデータは、パラメータ値(例えば、視聴推奨度数)のうち一定の閾値を超える度数を示す区間を選択するために、当該閾値を定めたものである。
そして、CPUは、当該選択基準データをメインメモリに読み出すとともに、前記処理によりメインメモリに格納された各パラメータ値情報及びこれに関連付けられた区間情報も読み出す。
次に、CPUは、各パラメータ値について、選択基準データを参照して、閾値を超えているか比較を行い、閾値を超えるパラメータ値に関連付けられている区間情報を選択する。この処理は、各パラメータ値について順次実行される。選択された区間情報はメインメモリに格納される。
図6は、かかる区間情報の選択の一例を示す図であって、図5で示したパラメータ値である視聴推奨度数と区間情報との関連付けに基づいて、選択基準データの閾値を参照してこれを超える視聴推奨度数に関連付けられている区間情報だけを選択したものである。本例では選択基準データにおいて閾値が「128」と定められているものとし、この閾値を超えるパラメータ値(視聴推奨度数)0602に関連付けられている区間情報0601が選択された状態が示されている。
さらに、これらの選択に基づいてダイジェスト版を出力する場合には、CPUは、メインメモリから区間情報を読み出し、この区間情報に対応するコンテンツの区間を順次再生する。
<処理の流れ>
図7は、本実施例の自動編集装置における処理の流れの一例を示す図である。
本図に示すように、まず、コンテンツの取得ステップS0701において、自動編集装置は、区間で区切られたコンテンツを取得する。本例では、K個の区間に区切られたコンテンツを区間ごとに取得するものとする。
次に、選択基準データの読出しステップS0702において、自動編集装置は、記憶装置に記憶されている選択基準データを読み出す。ただし、ステップS0701とステップS0702の処理順序は逆であってもよい。
次に、パラメータ値の取得ステップにおいて、自動編集装置は、前記ステップS0701にて取得した区間に区切られたコンテンツの各区画のうち、まず1番目の区間(再生開始直後の区間)に含まれるパラメータ値を当該区間情報と関連付けて取得する(ステップS0703、S0704)。
次に、パラメータ値と選択基準データの比較ステップS0705において、自動編集装置は、第1回目の比較として、前記ステップS0703にて取得した1番目の区間に含まれるパラメータ値と前記ステップS0702にて読み出した選択基準データに含まれる閾値とを比較する。
次に、パラメータ値が閾値を超えているか否かの判断ステップS0706において、自動編集装置は、前記ステップS0705にての比較の結果においてパラメータ値が閾値を超えているか否かの判断を行い、その判断結果が超えているとの判断結果の場合には、区間情報の選択ステップS0707において、このパラメータ値情報に関連付けられている区間を選択する。
次に、次の区間があるか否かの判断ステップS0708において、自動編集装置は、かかる判断を行って、次の区間があるとの判断結果が得られる限り、前記ステップS0705に戻って(ステップS0708)、当該ステップS0705からステップS0707までの処理を繰り返す。この結果、本例では、コンテンツがK個の区間に区切られているので、自動編集装置は、パラメータ値の取得から区間の選択に至るステップ(ステップS0704からステップS0707まで)における処理をK回繰り返すこととなる。そして、次の区間があるか否かの判断ステップS0708において「N=K」即ちもはや次の区間が存在しないと判断されると、処理終了となる。
なお、本図には示されていないが、自働編集装置は、以上の処理の結果選択された区間情報に対応するコンテンツの区間を順次再生してもよく、かかる処理により、選択された区間からなるダイジェスト版をユーザが視聴することが可能となる。
<効果>
本実施例の発明により、ユーザが容易に入手可能で、しかも客観性の担保された情報に基づいてコンテンツの編集を行うことができる自動編集装置及び自動編集方法を提供することが可能となる。
<概要>
本実施例の自動編集装置は、基本的に実施例1(より詳細には、実施例1のうち、選択部が閾値選択手段を有する例)と共通する。ただし、本実施例では、自働編集装置が、選択した区間の合計時間が設定された時間となるような閾値を選択に際して利用する手段を有する点に特徴がある。
<構成>
(全般)
図8は、本実施例の自動編集装置の機能ブロックの一例を示す。本図に示すように、「自動編集装置」0800は、「コンテンツ取得部」0810と、「パラメータ値取得部」0820と、「選択部」0830とを有し、「選択部」は、「閾値選択手段」0831と、「設定時間手段」0832とを有する。
(設定時間手段)
「設定時間手段」は、選択した区間の合計時間が設定された時間となるような閾値を選択に際して利用するように構成されている。従って、かかる利用に先立って、自動編集装置が「設定された時間」を保持していることが前提となる。その余の構成は、実施例1(より詳細には、実施例1のうち、選択部が閾値選択手段を有する例)と同様である。
次に、設定時間手段が行う閾値の利用にかかる具体的構成について説明する。この場合、閾値の利用に係る具体的構成としては、大別して二通りのものが考えられる。
一つは、まず、設定された時間(具体的には、選択された区間の合計時間が一定の時間になるように予め設定された時間)を取得し、次いで実施例1で述べたような区間情報とパラメータ値との関連付けを行う際に、区間の合計時間がこの設定された区間の合計時間となるような閾値を検出して利用するという構成(以下「設定時間取得先行型の構成」という。)である。
もう一つは、先に区間情報とパラメータ値との関連付けを行うものであり、その際に、区間の合計時間と対応する閾値の組合せとして考えられるパターンを網羅したテーブル(合計時間パターンテーブル)を作成しておき、その後に、設定された時間を取得して、この時間に合うテーブル中の合計時間を検出して、これに対応する閾値を利用するという構成(以下「合計時間パターンテーブル作成先行型の構成」という。)である。
以下、それぞれの構成の概要について順次説明する。
(設定時間取得先行型の構成)
この場合、本実施例の自動編集装置は、予め設定された時間にかかる情報を保持している。
また、パラメータ値取得部は、実施例1で説明したところと同様の構成に従い、区間情報とパラメータ値との関連付けを行った上で、閾値を超えるパラメータ値を有する区間を選択する。そして、本例では、この区間の合計時間を計算して取得する。
次に、設定時間手段は、この合計時間と上記の設定された時間とを比較する。その結果、両者が一致すれば、この選択された区間がそのままダイジェスト版に利用可能となる。
一方、両者が一致しない場合であって、前者(閾値を超える区間の合計時間)が後者(設定された時間)より長い場合、設定時間手段は、閾値を上方修正する。例えば、パラメータ値が視聴推奨度に応じて「0」から「255」までといった度数で設定されている場合において閾値が「128」であれば、これを1ポイント上げて「129」とする。そして、改めてこの閾値を超えるパラメータ値を有する区間を選択して、この区間の合計時間を計算して取得し、この合計時間と上記の設定された時間とを比較する。この処理を比較結果が一致するまで繰り返す。
図9は、本例の自動編集装置の具体的構成の一例を説明するための図であって、実施例1について図3で示したのと同様のコンテンツの例で説明するものである。ただし、本例では、自動編集装置が、別途、設定された時間に関する情報を保持している。ここでは、この時間が「S時間」に設定されているものとする。
そこで、パラメータ値取得部は、実施例1で説明したところと同様の構成に従い、まず閾値Tyを超えるパラメータ値を有する区間を選択し、その合計時間が「(S1+S2)時間」であるという情報を取得する。
次に、設定時間手段は、この時間を設定された時間「S時間」と比較する。もし、この比較の結果両者が一致すれば(S=S1+S2)、閾値選択手段が、この閾値Tyを超えるパラメータ値を有する区間をそのまま最終的に選択する。
一方、比較の結果、閾値Tyを超えるパラメータ値を有する区間の合計時間が設定された時間より長い場合(S<S1+S2)、時間設定手段は、閾値を超えるパラメータ値を有する区間の合計時間がより短くなるように、閾値を上方修正する。そして、改めてこの閾値を超えるパラメータ値を有する区間を選択して、この区間の合計時間を計算して取得し、この合計時間と上記の設定された時間とを比較する。この処理を比較結果が一致するまで繰り返す。
そして、閾値をTy´まで上げた段階で当該閾値を超えるパラメータ値を有する区間の合計時間「(S1´+S2´)時間」が設定された時間「S時間」に一致したとすると、閾値選択手段がこの閾値Ty´を超えるパラメータ値を有する区間を最終的に選択する。
他方、比較の結果、閾値Tyを超えるパラメータ値を有する区間の合計時間が設定された時間より短い場合(S>S1+S2)、時間設定手段は、閾値を超えるパラメータ値を有する区間の合計時間がより長くなるように、閾値を下方修正する。そして、改めてこの閾値を超えるパラメータ値を有する区間を選択して、この区間の合計時間を計算して取得し、この合計時間と上記の設定された時間とを比較する。この処理を比較結果が一致するまで繰り返す。
そして、閾値をTy´´まで下げた段階で当該閾値を超えるパラメータ値を有する区間の合計時間「(S1´´+S2´´)時間」が設定された時間「S時間」に一致したとすると、閾値選択手段がこの閾値Ty´´を超えるパラメータ値を有する区間を最終的に選択する。
以上の結果、必要に応じて閾値を修正しつつ、その閾値を超えるパラメータ値を有する区間の合計時間が設定された時間に一致するような区間を選択することができるので、この選択された区間を抜粋したダイジェスト版を作成することが可能となる。
(合計時間パターンテーブル作成先行型の構成)
この場合、パラメータ値取得部は、実施例1で説明したところと同様の構成に従い、区間情報とパラメータ値との関連付けを行った上で、閾値を超えるパラメータ値を有する区間を選択する。そして、この区間の合計時間を計算して取得する。
次に、設定時間手段は、閾値を変動させて、それぞれの閾値を超えるパラメータ値を有する区間を選択し、この区間の合計時間を計算して取得する。この閾値の変動は、すべてのパラメータ値について行う。例えば、パラメータ値が視聴推奨度に応じて「0」から「255」までの度数で設定されている場合には、閾値を「0」から「255」までの間で例えば1度ずつ変動させ、それぞれの閾値を超えるパラメータ値を有する区間の合計時間を計算して取得する。
本例では、自動編集装置が、以上の取得結果に基づいてこれら複数の閾値と区間の合計時間との対応関係のパターンを示すテーブル(合計時間パターンテーブル)として生成する。
図10は、合計時間パターンテーブルの一例を示す。本図に示すように、閾値1001とこの閾値を超えるパラメータ値を有する区間の合計時間1002が対応付けられている。本例では、図示の便宜上、図9で用いた例ではなく、実施例1において図5で示したものと同様区間情報が1分間ごとに設定された10分間の短いコンテンツの例を用いた。このため、合計時間パターンテーブルでも区間が1分間ごとに設定されているが、秒毎などより短い区間が設定された、より長いコンテンツであっても同様である。なお、本図では図示の便宜上、閾値は同じ区間の長さに対応するものをまとめて示した。
次に、本例の自動編集装置も、設定された時間に関する情報を保持しているところ、ここで、当該設定された時間と合計時間パターンテーブルの照合を行う。具体的には、合計時間パターンテーブルに示されている複数の区間合計時間のなかから、設定された時間と一致する合計時間を検出し、この合計時間に対応する閾値を取得して、当該閾値を超えるパラメータ値を有する区間を選択する。
例えば、予め設定された時間が4分間であるとすると、設定時間手段は、合計時間パターンテーブルを参照して、閾値が「145以上169以下」に設定すれば、区間の合計時間が4分間になることを検出する。そこで、閾値選択手段は、この「145以上169以下」の範囲内の閾値を超えるパラメータ値を有する区間を選択する。この結果、4個の区間(具体的には、図5で示した10個の区間のうち「3分から4分まで」、「5分から6分まで」、「6分から7分まで」及び「7分から8分まで」の4個の区間)が選択され、この選択された区間を抜粋したダイジェスト版を作成することが可能となる。
なお、合計時間パターンテーブル中に予め設定された時間と一致する区間の合計時間が存在しない場合も考えられる。例えば、図10で示したような、区間が分単位で設定されたようなコンテンツでは、このようなことが容易に想定されるところであり、例えば図10の例に即せば、仮に予め設定された時間が4分30秒間であるとすると、パラメータ値の閾値が「144以下」であるところでは、パラメータ値がこの閾値を超える区間の長さは5分間以上となるのに対し、当該閾値が「145以上」であるところでは、かかる区間の長さは4分間となり、区間の長さが求める4分30秒間となる閾値は存在しないことになる。そこで、かかる場合に備え、合計時間パターンテーブル中に含まれる区間の合計時間と、予め設定された時間とが一致する点が存在しない場合には、選択された区間の合計時間が予め設定された時間を超えない範囲でもっとも長い時間になるような値(本例では、「145以上169以下」の範囲内の値)を閾値として選択するようにしてもよい。この結果、設定された時間にぴったり一致するダイジェスト版の作成は無理でも、この時間を超えない範囲で最も近い時間のダイジェスト版の作成が可能となり、かかる条件下での最もユーザのニーズに対応した最良の処理が可能となる。
(合計時間パターンテーブル作成先行型の構成の目的)
かかる合計時間パターンテーブル作成先行型の構成の目的は、以下のとおりである。
確かに、設定時間取得先行型の構成によれば、この取得した設定時間に合わせてかかる閾値を検出するための最小限の修正を行うだけで済む(場合によっては、はじめから予め設定された合計時間に対応する区間の合計時間となる閾値を取得できる可能性もある)ので、合計時間パターンテーブルの作成は不要となり、処理としては簡便である。
しかし、ユーザのニーズには様々な態様が考えられる。例えば、とりあえず前の晩にコンテンツ全部を録画しておき、そのうちどの程度の時間のダイジェスト版を作るかについては、翌朝になってからその日のスケジュールなどを勘案して決めたいという場合も考えられる。この場合、前の晩から翌朝までの時間を利用して合計時間パターンテーブルを作成しておけば、翌朝設定された時間を決めたところで即時にこの設定された時間に合計時間が一致する区間が選択できる。この場合、設定時間取得先行型のような閾値の修正は不要である。
なお、本例の場合、上述から明らかなように「設定された時間」の設定のタイミングは、典型的には、閾値選択手段がパラメータ値が所定の閾値を超える区間を選択する処理を行う直前となる。このように、本実施例における「設定された時間」の設定のタイミングは、パラメータ値が所定の閾値を超える区間を選択より前であれば、いつでもよい。
さらに、以上では、「設定された時間」が例えば「5分間」というように絶対的な時間で設定されたものである場合を念頭に置いて説明したが、この「設定された時間」は例えば「コンテンツの長さの20%」というように相対的な時間で設定されたものであってもよい。
(ハードウェア構成)
次に、本実施例の自動編集装置のハードウェア構成について説明する。
ここでは、設定時間にかかるハードウェア構成について説明する。その余の構成は、実施例1で説明したところと同様であるから、説明を省略する。また、ここでも、上述したところに対応して、設定時間取得先行型と合計時間パターンテーブル作成先行型のそれぞれについて説明する。
まず、設定時間取得先行型のハードウェア構成について説明する。
図11は本例の自動編集装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。本実施例の自動編集装置のハードウェア構成は、実施例1と基本的に共通する。即ち、コンテンツ取得部とパラメータ値取得部は「記憶装置(記録媒体)」1101と、「メインメモリ」1102と、「CPU」1103と、「I/O」1104などから構成される。また、選択部(閾値選択手段及び設定時間手段を含む)は、「記憶装置(記録媒体)」と、「メインメモリ」と、「CPU」などから構成される。なお、本実施例の自動編集装置も、取得したコンテンツや選択した区間にかかるコンテンツをダイジェスト版として出力するための「ディスプレイ」や「スピーカ」(いずれも図示を省略)を有していてもよい。これらは「システムバス」1105などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
記憶装置には、設定された時間のデータ(設定時間データ)が記憶されている。
また、記憶装置には、実施例1と同様、区間の選択基準にかかるデータである選択基準データも記憶されている。ただし、実施例1と異なり、本実施例では、この選択基準データの閾値を超えるパラメータ値を有するとして選択された区間がそのまま最終的に選択されるわけではなく、その後の修正処理を経て選択されることを予定したいわば第一次的な基準として用いられるものである。
そこで、実施例1で説明した構成に従い、CPUが区間ごとのパラメータ値とこれに対応する区間情報を関連付けて取得すると、CPUは、まず、記憶装置から設定時間データと、選択基準データを読み出し、一旦メインメモリに格納する。
次に、CPUは、選択基準データを読み出すとともに、各パラメータ値について、選択基準データを参照して、そこに含まれる閾値を超えているか比較を行い、閾値を超えているパラメータ値に関連付けられている区間を選択する。
次に、CPUは、選択した区間の合計時間を計算する。この計算は、例えば、コンテンツの区間の開始位置からの順序及び1個区間の時間の長さ(例えば、デジタルテレビ放送の放送コンテンツの場合、1個フレームを1個区間とすれば30分の1秒)並びに選択された区間の個数を取得することで可能である。
次に、CPUは、設定時間データを読み出し、計算した合計時間をこの設定された時間と比較する。
この比較結果が、計算した合計時間と設定された時間とが一致するとの比較結果であれば、CPUはこの計算した合計時間を超えるパラメータ値に関連付けられている区間情報を選択する。この処理は、前記処理によって既に選択されている当該閾値を超えているパラメータ値に関連付けられている区間をそのまま最終的に選択するため、当該区間情報をメインメモリに格納する。
一方、比較結果が、計算した合計時間と設定された時間とが一致しないとの比較結果である場合の処理にかかるハードウェア構成を、計算した合計時間の方が設定された時間より長い場合の例で説明すると、以下のとおりである。
この場合、CPUは、選択基準データの閾値をこれより大きい値に上方修正する(例えば、パラメータ値が視聴推奨度に応じて「0」から「255」までといった度数で設定されている場合において閾値が「128」であれば、これを1ポイント上げて「129」とする)。そして、この修正された閾値について、改めて各区間のパラメータ値について閾値を超えているか比較を行い、閾値を超えているパラメータ値に関連付けられている区間を選択する。さらにCPUは、選択した区間の合計時間を計算し、設定時間データを読み出すとともに、計算した合計時間をこの設定された時間と比較する。CPUは、この処理を比較結果が一致するまで繰り返す。
そして、閾値をある値まで上げた段階で当該閾値を超えるパラメータ値を有する区間の合計時間が設定された時間に一致したとすると、閾値選択手段がこの閾値を超えるパラメータ値を有する区間を最終的に選択する。
計算した合計時間の方が設定された時間より短い場合の処理にかかるハードウェア構成もこれと同様である。
次に、合計時間パターンテーブル作成先行型のハードウェア構成について説明する。
図12は本例の自動編集装置のハードウェア構成の一例を示す概略図であり、基本的に図11で示した設定時間取得先行型のハードウェア構成と同じである。ただし、本図では、以下に述べるように、CPUが合計時間パターンテーブルを生成してメインメモリに格納する(さらに必要に応じて記憶装置にも記憶する)点が異なっている。
本例でも、記憶装置には区間の選択基準にかかるデータである選択基準データが記憶されている。
そこで、実施例1で説明した構成に従い、CPUが区間ごとのパラメータ値とこれに対応する区間情報を関連付けて取得する。
次に、CPUは、選択基準データを読み出すとともに、各パラメータ値について、選択基準データを参照して、そこに含まれる閾値を超えているか比較を行い、閾値を超えているパラメータ値に関連付けられている区間を選択する。また、CPUは、この区間の合計時間を計算する。
次に、CPUは、閾値を変動させて、それぞれの閾値を超えるパラメータ値を有する区間を選択し、この区間の合計時間を計算して取得する。この閾値の変動は、すべてのパラメータ値について行う。例えば、パラメータ値が視聴推奨度に応じて「0」から「255」までの度数で設定されている場合には、閾値を「0」から「255」までの間で例えば1度ずつ変動させ、それぞれの閾値を超えるパラメータ値を有する区間の合計時間を計算する。
そして、CPUは、以上の計算結果に基づいて、これら複数の閾値と区間の合計時間との対応関係のパターン示すテーブル(合計時間パターンテーブル)を生成して、メインメモリに格納する。また、この合計時間パターンテーブルは、本図にも示したように不揮発性のメモリである記憶装置に記憶してもよい。これは、一旦自動編集装置の電源を切った後、後刻このテーブルを利用することを可能にするためである。
次に、本例の自動編集装置も、設定された時間に関する情報(設定時間データ)を保持しているところ、ここでCPUは、当該設定された時間と合計時間パターンテーブルの照合を行う。具体的には、合計時間パターンテーブルに示されている複数の区間合計時間のなかから、設定された時間と一致する合計時間を検出し、この合計時間に対応する閾値を特定して、当該閾値を超えるパラメータ値を有する区間を選択する。選択された区間はメインメモリに格納される。
<処理の流れ>
図13、図14は、本実施例の自動編集装置における処理の流れの一例を示す図である。ここでも、上述したところに対応して、設定時間取得先行型と合計時間パターンテーブル作成先行型のそれぞれについて説明する。
まず、図13は設定時間取得先行型の場合の処理の流れの一例を示す。
本図に示すように、まず、コンテンツの取得ステップS1301において、自動編集装置は、区間で区切られたコンテンツを取得する。本例では、K個の区間に区切られたコンテンツを区間ごとに取得するものとする。
次に、設定時間データの読出しステップS1302において、自動編集装置は、設定時間データを読み出す。
次に、選択基準データの読出しステップS1303において、自動編集装置は、選択基準データを読み出す。なお、ステップS1301からS1303までの処理順序は、どのようなものであってもよい。
次に、自動編集装置は、パラメータ値が閾値を超える区間を選択する(ステップS1304)。ここでは細部の処理の記載を省略したが、具体的な処理の内容は、実施例1において図7で説明したステップS0703以下の処理の内容と同じである。
次に、自動編集装置は、前記ステップS1304において選択した区間の合計時間を計算する(ステップS1305)。
次に、自動編集装置は、前記ステップS1302において読み出した設定時間データと前記ステップS1305において計算した合計時間とを比較する(ステップS1306)。
次に、前記ステップS1306での比較結果が位置するか否かの判断ステップS1307において、比較結果が一致するか否かの判断を行い、一致するとの判断結果の場合には、パラメータ値が当該閾値を超える区間を最終的に選択する(ステップS1311)。
一方、前記ステップS1307における判断結果が、一致しないとの判断結果の場合には、続いて、計算した合計時間の方が設定された時間より長いか否かの判断を行い(ステップS1308)、計算した合計時間の方が長いとの判断結果の場合には、自動編集装置は、選択基準データの閾値を上方修正する(ステップS1309)。そして、再びステップS1304以下のステップにおける処理を繰り返す。この処理は、ステップS1307において「比較結果が一致する」との判断結果が得られるまで繰り返される。
他方、前記ステップS1308における判断結果が、計算した合計時間の方が短いとの判断結果の場合には、自動編集装置は、選択基準データの閾値を下方修正する(ステップS1310)。そして、再びステップS1304以下のステップにおける処理を繰り返す。この処理も、ステップS1307において「比較結果が一致する」との判断結果が得られるまで繰り返される。
そして、これらの繰返し処理の結果、「比較結果が一致する」との判断結果が得られれば、ステップS1311に進んで、自動編集装置はパラメータ値が当該閾値を超える区間を最終的に選択する。
次に、図14は合計時間パターンテーブル作成先行型の場合の処理の流れの一例を示す。
本図に示すように、まず、コンテンツの取得ステップS1301において、自動編集装置は、区間で区切られたコンテンツを取得する。本例では、K個の区間に区切られたコンテンツを区間ごとに取得するものとする。
次に、選択基準データの読出しステップS1402において、自動編集装置は、選択基準データを読み出す。なお、ステップS1401とS1402の処理順序は逆でもよい。
次に、自動編集装置は、パラメータ値が閾値を超える区間を選択する。ここでも細部の処理の記載を省略したが、具体的な処理の内容は、実施例1において図7で説明したステップS0703以下の処理の内容と基本的に同じである。
ただしその際、以下に述べるように、自動編集装置は、合計時間パターンテーブルを作成するために、閾値を変動させて、すべての閾値について当該閾値を超えるパラメータ値を有する区間を選択することになる。そこで、この閾値の変動を機械的に行うために、最初の閾値の選択及び変動のルールが単純に定められていることが望ましい。例えば、パラメータ値が「0」から「255」の範囲で表される視聴推奨度数であり、選択基準テーブルで閾値(Ty)が度数「128」に設定されている場合であれば、最初の閾値を「128」としてステップS1203における処理を行い、その後、閾値を1度ずつ「255」まで上方修正しつつ同様の処理を行った後、閾値を「127」から1度ずつ下方修正しつつ同様の処理を行うといったパターンが考えられる。あるいは、最初の閾値を「0」(又は「125」)に設定し、上方修正(下方修正)だけを1度ずつ行いつつ同様の処理を行うようにしてもよい。本例では、便宜上後者のパターンで処理を行う場合で説明することとし、変動させるべき閾値がL個あるとして、これを1番目の閾値からL番目の閾値まで順次変動させるものとして説明する。従って、本例では、パラメータ値が閾値を超える区間を選択する処理として、まず、最初の閾値として「1」を選択して当該閾値を超えるパラメータ値を有する区間を選択する処理を行う(ステップS1403、S1404)。
次に、自動編集装置は、前記ステップS1404において選択した区間の合計時間を計算する(ステップS1405)。
次に、自動編集装置は、次の閾値(具体的には、1大きい値の閾値)が存在するか否かの判断を行い(ステップS1406)、存在するとの判断結果の場合、この値に閾値を変動させ(ステップS1407)、ステップS1404に戻って、当該閾値を超えるパラメータ値を有する区間を選択する。そして、自動編集装置はこの選択した区間について合計時間を計算し、次の閾値が存在するか否かの判断を行う。自動編集装置は、この処理を、前記ステップS1406における判断結果が「存在しない」との判断結果になるまで繰り返す。
次に、前記ステップS1406における判断結果が「存在しない」との判断結果の場合(即ち、L個すべての閾値について上記の処理が完了した場合)、合計時間パターンテーブルの生成ステップS1408において、自動編集装置は、前記ステップS1405にて計算した合計時間の計算結果に基づいて、これら複数の閾値と区間の合計時間との対応関係のパターンを示すテーブル(合計時間パターンテーブル)を生成する。
次に、設定時間データの読出しステップS1409において、自動編集装置は、設定時間データを読み出す。
次に、設定時間データに対応する合計時間の検出ステップS1410において、自動編集装置は、前記ステップS1409にて読み出した設定時間データと、前記ステップS1409にて生成した合計時間パターンテーブルとの照合を行って、合計時間パターンテーブルに示されている複数の区間合計時間のなかから、設定された時間と一致する合計時間を検出する。
なお、合計時間パターンテーブル中に予め設定された時間と一致する区間の合計時間が存在しない場合には、自動編集装置は、選択された区間の合計時間が予め設定された時間を超えない範囲でもっとも長い時間になるような値を閾値として選択する。
次に、区間の選択ステップS1411において、自動編集装置は、この合計時間に対応する閾値(対応する閾値がない場合は、予め設定された時間を超えない範囲でもっとも長い時間になるような閾値)を特定して、当該閾値を超えるパラメータ値を有する区間を選択する。
<効果>
本実施例の発明により、ユーザが時間的な都合に合わせてコンテンツの編集を行うことができる自動編集装置及び自動編集方法を提供することが可能となる。
<概要>
本実施例の自動編集装置は、実施例1などと基本的に共通する。ただし、本実施例の自動編集装置は、ネットワークを介して外部からパラメータ値を取得する手段を有する点に特徴を有する。
<構成>
(全般)
図15は本実施例の自動編集装置の機能ブロックの一例を示す図である。本実施例の自動編集装置は実施例1で図1などを用いて説明した自動編集装置と基本的に共通する。ただし、本実施例の「自動編集装置」1500の「パラメータ値取得部」1520は、「外部取得手段」1521を有する。
(外部取得手段)
「外部取得手段」は、ネットワークを介して外部からパラメータ値を取得するように構成されている。
パラメータ値取得部は、外部からパラメータ値を取得する際に、当然のことながら取得したコンテンツの区間に関連付けてパラメータ値を取得することとなるが、このための構成の一例としては、外部データベースにおいてコンテンツ及びその区間がこれを一意的に識別するためのコンテンツID、区間IDと関連付けられる(両者を一体化した1個のIDをコンテンツの区間と直接関連付けてもよい)とともに、コンテンツの各区間がパラメータ値とも関連付けられて保持されている場合が考えられる。この場合、パラメータ値取得部がこのコンテンツの区間に関連付けてパラメータ値を取得しようとする際には、このコンテンツID等を手掛かりに外部データベース内のコンテンツを検出するとともに、このコンテンツに関連付けられているパラメータ値を取得するように構成される。
なお、本実施例の自動編集装置の構成には直接関わらないが、外部データベースに保持されるパラメータ値を最新の状態にするための方法には、様々なものが考えられる。
その一例としては、他人の推奨を挙げることができる。具体的には、ある別のユーザがそのコンテンツを視聴した結果、特定の区間を気に入り、他者に対しても是非同じ区間を見てもらいたいと考えてその区間を「視聴推奨区間」として外部データベースに登録することなどが考えられる。この場合、外部データベースへの登録は、例えば、当該別のユーザが、当該視聴推奨区間の開始時及び終了時にボタンを押下することで当該区間を指定し、この指定された区間に係る情報が外部データベースに送信されることで実現可能である。また、その際、当該別のユーザの視聴推奨度合いに応じてある区間は視聴推奨度数を「200」、別のある区間は視聴推奨度数を「100」というように、推奨する度合いに応じて異なる値を付して当該区間情報を送信するようにしてもよい。さらに、外部データベースは、同様の情報の送信を複数のユーザから受け付けて、これらに示される区間の指定数や当該区間の視聴推奨度数の累計値を取得して登録しておき、これを送信するようにしてもよい。これにより、より精緻で客観的なパラメータ値の取得が可能となる。
さらに、ユーザが一旦送信して登録されている視聴推奨度合い等の情報を、後刻追加したり、変更したりすることが可能なように構成されていてもよい。これは、例えば、各ユーザを一意的に識別するためのユーザIDをユーザごとに付与しておき、当該ユーザから新たな情報がユーザIDとともに送信されてきたときには、同じユーザIDと関連付けられている以前に送信された情報に追加したり、上書して変更したりすることにより実現可能である。
なお、区間の選択に利用されたパラメータ値は、改めて当該ユーザからのパラメータ値として外部データベースに送信して登録させるようにしてもよい。これにより、ユーザは次回以降、これを含むパラメータ値を取得することが可能となり、より自身の好みに近いパラメータ値やより最新の状況を反映したパラメータ値の取得が可能となる。これは次実施例でも同様である。
(構成の目的)
本実施例の構成の目的は、外部のデータベース等からパラメータ値を取得することで、コンテンツに埋め込まれた固定的なパラメータ値ではなく、最新の情報を反映したパラメータ値を取得できるようにすることを目的とする。これは、同じコンテンツであっても、時間が経過すれば、社会的背景が変化したり、ユーザの好みが変化したりすることなどにより、ユーザに対して視聴を推奨すべき区間が変化することがあることに対応したものである。
(ハードウェア構成)
次に、本実施例の自動編集装置のハードウェア構成について説明する。
図16は、本実施例の自動編集装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。本実施例の自動編集装置のハードウェア構成は、実施例1と基本的に共通する。即ち、コンテンツ取得部とパラメータ値取得部は「記憶装置(記録媒体)」1601と、「メインメモリ」1602と、「CPU」1603と、「I/O」1604などから構成される。また、選択部(閾値選択手段及び設定時間手段を含む)は、「記憶装置(記録媒体)」と、「メインメモリ」と、「CPU」などから構成される。なお、本実施例の自動編集装置も、取得したコンテンツや選択した区間にかかるコンテンツをダイジェスト版として出力するための「ディスプレイ」や「スピーカ」(いずれも図示を省略)を有していてもよい。これらは「システムバス」1605などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
ここでは、ネットワークを介して外部からパラメータ値を取得するためのハードウェア構成について説明する。その余の構成は、実施例1で説明したところと同様であるから、説明を省略する。
本図には示されない外部データベースには、予め、パラメータ値が保持されている。このパラメータ値は、どのコンテンツのどの区間にかかるものであるかを特定するため、コンテンツIDや区間IDと関連付けて保持されている。
そこで、本図に示す自動編集装置のCPUは、区間に区切られたコンテンツをコンテンツIDや区間IDとともに取得すると、パラメータ値の送信要求情報を生成して、当該要求情報を当該コンテンツID、区間IDとともに、I/Oを介して外部データベースに送信する。外部データベースは、これを受けて、当該コンテンツID、区間IDで識別されるコンテンツの区間のパラメータ値を自動編集装置に対して返信する。
そこで、CPUは、当該返信されたパラメータ値をI/Oを介して取得する。取得したパラメータ値は、その後、区間の選択に利用されることとなるが、そのためのハードウェア構成は、すでに実施例1などで説明したところと同様である。
<処理の流れ>
図17は、本実施例の自動編集装置における処理の流れの一例を示す図である。本実施例の処理の流れは、基本的に実施例1と共通する。
ただし、本例では、実施例1で説明した処理の流れに加え、以下のステップを有する。
パラメータ値の送信要求情報の生成ステップS1703にて、自動編集装置は、前記ステップS1701にて取得したコンテンツの区間に係るパラメータ値の送信を外部データベースに要求するための要求情報を生成する。
次に、要求情報の送信ステップS1704において、自動編集装置は、前記ステップS1703にて生成した要求情報を、コンテンツの取得ステップS1701にてコンテンツとともに取得したコンテンツID・区間IDとともに、外部データベースに対して送信する。
次に、パラメータ値の受信ステップS1705において、自動編集装置は、前記ステップS1704における送信を受けて外部データベースから返信されたパラメータ値を受信する。なお、選択基準データの読出しステップS1702からステップS1705までの処理順序は、ステップS1703からS1705までがこの順であれば、どのような順序であってもよい。
その余の構成は、実施例1において図7で説明したところと同様であるから、説明を省略する。
<効果>
本実施例の発明により、社会的背景やユーザの好みの変化による最新の情報を反映したパラメータ値を取得し、これを利用してコンテンツの編集を行うことができる自動編集装置及び自動編集方法を提供することが可能となる。
<概要>
本実施例の自動編集装置は、実施例3の自動編集装置と基本的に共通するが、外部取得手段にて取得されるパラメータ値をその送信元識別情報で選択してその選択されたパラメータ値のみを選択部に区間選択のために利用させる手段を有する点に特徴を有する。
<構成>
(全般)
図18は、本実施例の自動編集装置の機能ブロックの一例を示す図である。本例の自動編集装置は実施例3の装置と基本的に共通する。ただし、本図に示すように本例の「自動編集装置」1700の「パラメータ値取得部」1820は、「外部取得手段」1821に加え、さらに「送信元選択手段」1822を有する。
(送信元選択手段)
「送信元選択手段」は、外部取得手段にて取得されるパラメータ値をその送信元識別情報で選択してその選択されたパラメータ値のみを選択部に区間選択のために利用させるように構成されている。
「送信元識別情報」とは、外部データベースに蓄積されているパラメータ値の送信元であるユーザを一意的に識別するための情報である。このための識別子としては、例えば送信元であるユーザの氏名、住所などが利用される。あるいは、パラメータ値の選別のために必要最低限の情報であればよいとの観点(さらにこれに加え個人情報保護の観点)から、識別子として、パラメータ値の送信元であるユーザの属性である年齢、性別、職業、趣味などを識別子として利用してもよい。
この送信元識別情報は、例えば、前実施例に述べた構成に従い、自動編集装置が外部データベースに対してパラメータ値の送信要求情報を送信し、これを受けて外部データベースがパラメータ値を返信する際に、既述のコンテンツIDや区間IDとともに返信される。
そこで、自動編集装置は、パラメータ値等とともに、この送信元識別情報を取得し、これを以後の区間の選択のための処理に利用することが可能となる。
(構成の目的)
本実施例の構成の目的は、外部のデータベース等からパラメータ値を取得する際に、合わせてそのパラメータ値の送信元であるユーザの個性や属性を識別するための送信元識別情報を取得することで、パラメータ値を利用しようとしているユーザにふさわしいパラメータ値だけを選別して利用できるようにすることを目的とする。例えば、そのユーザが囲碁ファンであって、あるコンテンツが「囲碁対局番組」であれば、住所、年齢、性別、職業に関係なく、囲碁を趣味とする者が面白いと思った場面がもっとも視聴推奨に値すると考えられるので、囲碁を趣味とする者が送信元となっているパラメータ値だけを選別することが望ましいが、本実施例によれば、かかる趣味による選別が可能となる。
かかる構成を実現するため、本実施例の自動編集装置は、送信元識別情報のなかから区間の選択に利用するものを選択するための送信元選択基準を有していることが望ましい。この基準は、上例に即せば、例えば「送信元識別情報における趣味が囲碁であること」といった基準である。
なお、外部データベースから送信されるパラメータ値は、前実施例と同様、送信元のユーザの視聴推奨度合いに応じてある区間は視聴推奨度数を「200」、別のある区間は視聴推奨度数を「100」というように、推奨する度合いに応じて異なる値を付して当該区間情報を送信するようにしてもよいし、同様の情報の送信を複数のユーザから受け付けて、これらに示される区間の指定数や当該区間お視聴推奨度数の累計値を取得して登録したものを送信するようにしてもよい。従って、本実施例で、送信元識別情報に基づいて選択されたパラメータ値は、かかる推奨度数の差や区間の指定数(その区間を指定した送信元ユーザの人数)を反映したものとなり得る。この結果、やはり前実施例と同様、より精緻で客観的なパラメータ値の取得が可能となる。
(ハードウェア構成)
次に、本実施例の自動編集装置のハードウェア構成について説明する。
図19は、本実施例の自動編集装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。本実施例の自動編集装置のハードウェア構成は、実施例1と基本的に共通する。即ち、コンテンツ取得部とパラメータ値取得部は「記憶装置(記録媒体)」1901と、「メインメモリ」1902と、「CPU」1903と、「I/O」1904などから構成される。また、選択部(閾値選択手段及び設定時間手段を含む)は、「記憶装置(記録媒体)」と、「メインメモリ」と、「CPU」などから構成される。なお、本実施例の自動編集装置も、取得したコンテンツや選択した区間にかかるコンテンツをダイジェスト版として出力するための「ディスプレイ」や「スピーカ」(いずれも図示を省略)を有していてもよい。これらは「システムバス」1905などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
ここでは、送信元識別情報の取得と、これに基づく区間の選択にかかるハードウェア構成を中心に説明する。その余の構成は実施例3で説明した構成と同じであるので、説明を省略する。
CPUは、実施例3で説明した構成に従い、外部データベースからパラメータ値を取得する。その際、そのパラメータ値の送信元識別情報も合わせてI/Oを介して取得する。
一方、記憶装置には、予め、送信元識別情報のなかから区間の選択に利用するものを選択するための基準である送信元選択基準が記憶されている。そこで、CPUは当該送信元選択基準をメインメモリに読み出す。
次に、CPUは、送信元識別情報を手掛かりに、取得したパラメータ値のなかから、当該送信元選択基準に従って選択される送信元から送信されたパラメータ値だけを選択する。具体的には、パラメータ値のなかから、当該送信元識別情報が当該送信元選択基準と一致する送信元だけを選択し、この送信元からのパラメータ値を選択する。なお、ここでいう「一致」とは全部一致又は一部一致をいう(後者の例として、送信元選択基準が「趣味が囲碁であること」のみを基準としている場合、送信元識別情報の趣味の中に囲碁が含まれていれば、他の趣味の有無・内容、さらには他の個性・属性に関する情報に関係なく、当該送信元識別情報と関連付けられたパラメータ値が選択される)。
そこで、CPUは、当該選択されたパラメータ値を利用して区間の選択を行う。そのためのハードウェア構成は、すでに実施例1などで説明したところと同様である。
(別の実施例:送信元のフィルタリング)
以上では、送信元は、送信元識別情報で識別可能であるにせよ、送信されるパラメータ値はあくまで、これらすべての送信元からのパラメータ値をまとめて送信される場合を念頭に置いて説明した。これに対し、別の実施例として、送信元を何らかのメルクマールでフィルタリングし、かかるフィルタリングで区分けされたユーザグループごとのパラメータ値が送信されるようにしてもよい。
即ち、本例と上例の違いは、上例では、外部データベースから送信されたパラメータ値の中から、自動編集装置が送信元識別情報によって自分の趣味と一致するなどの一定の送信元からのパラメータ値のみを選択して区間の選択に利用するのに対し、本例では、この送信元識別情報に基づくパラメータ値の選択が外部データベースでなされ、自動編集装置は、最初からこの選択されたパラメータ値のみを受信して区間の選択に利用する点にある。
例えば、前出の「囲碁対局番組」の例に即せば、本例では、「送信元が囲碁を趣味とする者であるかどうか」というメルクマールによって、囲碁を趣味とするユーザグループとそれ以外のユーザグループに区分けすることが考えられる。この場合、この区分けは、外部データベースにおいて予めなされており、パラメータ値を送信する際に自動的にかかる区分けに応じたパラメータ値が送信されるようになっていてもよいし、ユーザがパラメータ値の送信を要求する要求情報を送信する際に、かかる区分けを合わせて要求し、これを受けて外部データベースにおいて区分けを行って送信するようになっていてもよい。いずれの場合においても、本例では、自動編集装置は、パラメータ値を取得する段階で、すでに区分けされたパラメータ値としてこれを取得することができるため、上例と異なり、送信元識別情報を手掛かりに、取得したパラメータ値のなかから、当該送信元選択基準に従って選択される送信元から送信されたパラメータ値だけを選択するという処理は不要となる。
<処理の流れ>
図20は、本実施例の自動編集装置における処理の流れの一例を示す図であって、このうち、送信元識別情報の取得と、これに基づく区間の選択にかかる処理の流れの一例を示すものである。
実施例3で説明した処理の流れに従い、自動編集装置がパラメータ値を取得すると(図17のステップS1705)、まず、送信元識別情報の取得ステップS2001において、自動編集装置は、外部データベースから送信元識別情報を取得する。ただし、この処理はパラメータ値を取得より先に行っても、あるいは同時に行ってもよい。
次に、送信元選択基準の読出しステップS2002において、自動編集装置は、送信元選択基準を読み出す。なお。ステップS2001における処理とステップS2002における処理の順序は逆でもよい。
次に、送信元の選択ステップS2003において、自動編集装置は、前記ステップS2001で取得した送信元識別情報のなかから、前記ステップS2002で読み出した送信元選択基準に合致する送信元識別情報を選択する。
次に、パラメータ値の選択ステップS2004において、自動編集装置は、前記ステップS2003において選択された送信元識別情報に基づいてパラメータ値を選択する。
その後、自動編集装置は、実施例3で説明した処理の流れに従い、パラメータ値を順次取得し、このパラメータ値に基づいて区間の選択を行う。従って、本実施例では、区間の選択は、前記ステップS2004において選択されたパラメータ値を利用して行うことになる。
<効果>
本実施例の発明により、そのパラメータ値の送信元であるユーザの個性や属性を識別するための送信元識別情報を取得することで、パラメータ値を利用しようとしているユーザにふさわしいパラメータ値だけを選別し、これを利用してコンテンツの編集を行うことができる自動編集装置及び自動編集方法を提供することが可能となる。
<概要>
本実施例の自動編集装置は、基本的に実施例1などの自動編集装置と共通するが、パラメータ値が示す値は、コンテンツの区間をどの程度の人が視聴したかを推定した値である点に特徴を有する。
<構成>
(構成の概要)
本実施例の自動編集装置の機能ブロックは、実施例1において図1で示したものと基本的に共通する。ただし、本例の自動編集装置においては、パラメータ値が示す値は、コンテンツの区間をどの程度の人が視聴したかを推定した値である。
ここでいう「程度」は、人数の多寡の程度を意味する。「コンテンツの区間をどの程度の人が視聴したかを推定した値」の典型例は、瞬間視聴率である。
(構成の目的)
本実施例の構成の目的は、より多くの人が視聴したコンテンツの区間に高いパラメータ値を付与することにより、視聴推奨区間の選択を、より客観性のある、偏りのない形で行うことができるようにすることを目的とする。
(ハードウェア構成)
本実施例の自動編集装置のハードウェア構成は、実施例1と比較して、処理対象であるパラメータ値の示す値の定め方が異なるだけであり、構成自体は実施例1で説明したハードウェア構成と同じであるので、説明は省略する。
<処理の流れ>
本実施例の自動編集装置における処理の流れは、実施例1と比較して、処理対象であるパラメータ値の示す値の定め方が異なるだけであり、処理の流れ自体は実施例1で説明した処理の流れと共通するので、説明は省略する。
<効果>
本実施例の発明により、社会的背景やユーザの好みの変化による最新の情報を反映したパラメータ値を取得し、これを利用してコンテンツの編集を行うことができる自動編集装置及び自動編集方法を提供することが可能となる。
<概要>
本実施例の自動編集装置は、基本的に実施例1などの自動編集装置と共通するが、パラメータ値が示す値は、過去の視聴の際のコンテンツの再生速度によって定められる値である点に特徴を有する。
<構成>
(構成の概要)
本実施例の自動編集装置の機能ブロックは、実施例1において図1で示したものと基本的に共通する。ただし、本例の自動編集装置においては、パラメータ値が示す値は、過去の視聴の際のコンテンツの再生速度によって定められる値である。
過去の視聴の際のコンテンツの再生速度によって、パラメータ値の示す値を決める理由は、これがコンテンツの重要度を反映している蓋然性が高いためである。例えば、早送りで再生された区間は重要度が低いと考えられ、通常速度で再生された区間は重要度が高いと考えられる。あるいは、スローで再生された区間はさらに重要度が高いと考えることもできる。
さらに、何度も巻き戻すなどにより繰り返し視聴した区間は、重要度が高い区間であると考えて、これに応じたパラメータ値を定めるようにしてもよい(「再生速度」には、繰り返し視聴したことによって次の区間に移行するのが遅くなったことを含むと観念できるので、かかる構成も本実施例に含まれる)。
なお、本実施例の構成とは異なるが、再生のしかたが重要度を反映していると考えられる要素であれば、これをパラメータ値の示す値に反映してもよい。例えば、ステレオで再生されたかどうか、大音量で再生されたかどうかといった要素が考えられる。
ここでいう過去の視聴の主体は、典型的には、他のユーザである。従って、本実施例でも、かかる過去の視聴の際のコンテンツの再生速度は、外部データベースからパラメータ値を取得する際に、当該パラメータ値にすでに反映された形で取得する。
ただし、本実施例の過去の視聴の際のコンテンツの再生速度は、このようなものに限らず、パラメータ値を利用しようとしている当該ユーザが過去に視聴した際のコンテンツ再生速度によって定めてもよい。この場合には、自動編集装置が、過去の視聴の際のコンテンツの再生速度を記録しておき、これに基づいてパラメータ値を生成する処理を行うことが必要となるが、この記録は、例えば、コンテンツの区間ごとに、その再生開始時刻と再生終了時刻(あるいは再生所要時間)をその区間と関連付けて記録しておくことで実現可能である。
(ハードウェア構成)
本実施例の自動編集装置のハードウェア構成は、実施例1と比較して、処理対象であるパラメータ値の示す値の定め方が異なるだけであり、構成自体は実施例1で説明したハードウェア構成と同じであるので、説明は省略する。
なお、自動編集装置が自身で過去に行った再生の再生速度によってパラメータ値を定める場合は、当該再生時における区間ごとの再生開始時刻と再生終了時刻(あるいは再生所要時間)をその区間と関連付けて記憶装置に記憶しておき、CPUが、これを読み出すとともに、パラメータ値生成プログラムが定める手順に従って、所定の再生速度を所定のパラメータ値に対応させていくことで実行される。
<処理の流れ>
本実施例の自動編集装置における処理の流れは、実施例1と比較して、処理対象であるパラメータ値の示す値の定め方が異なるだけであり、処理の流れ自体は実施例1で説明した処理の流れと共通するので、説明は省略する。
<効果>
本実施例の発明により、過去の視聴状況によって示されるコンテンツの各区間の重要度を反映したパラメータ値を取得し、これを利用してコンテンツの編集を行うことができる自動編集装置及び自動編集方法を提供することが可能となる。
<概要>
本実施例の自動編集装置は、基本的に実施例1などの自動編集装置と共通するが、パラメータ値が示す値は、コンテンツの区間をどの程度の人が推薦したかによって定められる値である点に特徴を有する。
<構成>
(構成の概要)
本実施例の自動編集装置の機能ブロックは、実施例1において図1で示したものと基本的に共通する。ただし、本例の自動編集装置においては、パラメータ値が示す値は、コンテンツの区間をどの程度の人が推薦したかによって定められる値である。
ここでいう「程度」は、人数の多寡の程度を意味する。また、推薦した人の数だけではなく、それぞれの人が推薦の度合いを指定し、それをパラメータ値に反映しても良い。この場合、各推薦度合いごとに、推薦の度合いに応じた重みとそれを指定した人の数の積を求めて、それらの積を合計することによりパラメータ値を算出する。
(構成の目的)
本実施例の構成の目的は、より多くの人が推薦したコンテンツの区間に高いパラメータ値を付与することにより、視聴推奨区間の選択を、より客観性のある、偏りのない形で行うことができるようにすることを目的とする。
(ハードウェア構成)
本実施例の自動編集装置のハードウェア構成は、実施例1と比較して、処理対象であるパラメータ値の示す値の定め方が異なるだけであり、構成自体は実施例1で説明したハードウェア構成と同じであるので、説明は省略する。
<処理の流れ>
本実施例の自動編集装置における処理の流れは、実施例1と比較して、処理対象であるパラメータ値の示す値の定め方が異なるだけであり、処理の流れ自体は実施例1で説明した処理の流れと共通するので、説明は省略する。
<効果>
本実施例の発明により、他者の推薦度合いを反映したパラメータ値を取得し、これを利用してコンテンツの編集を行うことができる自動編集装置及び自動編集方法を提供することが可能となる。
<概要>
本実施例の自動編集装置は、基本的に実施例1などの自動編集装置と共通するが、コンテンツを区切る区間を示す情報である区間情報を取得する手段と、コンテンツを取得する手段と、取得したコンテンツを取得した区間情報で示される区間で区切る手段とを有する点に特徴を有する。
<構成>
(構成の概要)
図21は、本実施例の自動編集装置の機能ブロックの一例を示す図である。本例の装置は基本的に実施例1などの自動編集装置と共通する、ただし、本図に示すように、本実施例の「自動編集装置」2100の「パラメータ値取得部」2120は、「区間情報取得手段」2123と、「コンテンツ取得手段」2124と、「区切手段」2125とをさらに有する。
(区間情報取得手段)
「区間情報取得手段」は、コンテンツを区切る区間を示す情報である区間情報を取得するように構成されている。
(コンテンツ取得手段)
「コンテンツ取得手段」は、コンテンツを取得するように構成されている。
(区切手段)
「区切手段」は、取得したコンテンツを取得した区間情報で示される区間で区切るように構成されている。
即ち、本実施例は、前実施例までにおいて念頭に置いて説明してきたところと異なり、区間情報は、コンテンツを区切る箇所を示す情報である。具体例を挙げれば、前実施例までにおける区間情報は、主に、「再生開始から1分間の区間」とか「再生開始後1分から2分までの区間」というように、区間の時間的な長さあるいは、区間の開始位置と終了位置(この場合も時間の計算が可能である)を示す概念として用いられていた。これに対し、本実施例では、「コンテンツを再生開始から20分の区間で前後に区切る」というように、区間情報は、一点だけを示す概念であって、時間的な長さを観念できないものとして用いられている。
(構成の目的)
かかる用例を本発明にいう「区間情報」に含めたのは、単に、コンテンツを何箇所かで区分けして、それぞれの箇所の視聴推奨度や重要度に応じて、その一部をダイジェスト版として使用することも考えられるからである。例えば、30分間の報道番組のうち、前半の20分間はニュース、後半の10分間は天気予報と番組のお知らせで構成されている場合、あるユーザが後半の視聴を好まず、前半だけの視聴を行うために前半の20分間からなるダイジェスト版を作成する場合、これを区間の合計時間が20分間の前半部分と、区間の合計時間が10分間の後半部分とに分けて、前半部分を構成する各区間を一つ一つ選択していってもよいが、本実施例によれば、番組開始から20分間の位置で区切るだけで、この区切り位置を示す区間情報に基づいてそれより前の部分をまとめて選択して20分間のダイジェスト版を作成することができる。
視聴推奨度や重要度の違いがコンテンツの細かい区間ごとに刻々と変化するのではなく、ある程度大括りされた時間帯ごとに現れる蓋然性の高いコンテンツ(その一例は上に挙げた報道番組であると考えられる)の場合には、かかる簡易な方法でダイジェスト版を作ることができることから、本実施例は有用である。
なお、本実施例では、区間がある程度長くなる蓋然性が高まるが、この場合には、その区間のパラメータ値は、区間内における最大値とすることなどが考えられる。あるいは、コンテンツがもともと実施例1で述べたような意味での時間的な観念を含む複数の区間情報で区切られており、本実施例の区切手段がこのうちいくつかのまとまった区間どうしを前後に区切る場合(例えば、長さが1分である区間が10個で構成される10分間のコンテンツを、開始から5分の位置で5個の区間で構成される前半部分と、5個の区間で構成される後半部分に区切る場合など)には、一つ一つの各区間がパラメータ値を有するので、区間のパラメータ値は、区切手段で区切られた区間内に含まれる各区間のパラメータ値の平均値としてもよい。
<ハードウェア構成>
次に本実施例の自動編集装置のハードウェア構成について説明する。
図22は、本実施例の自動編集装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。本実施例の自動編集装置のハードウェア構成は、実施例1と基本的に共通する。即ち、コンテンツ取得部とパラメータ値取得部は「記憶装置(記録媒体)」2201と、「メインメモリ」2202と、「CPU」2203と、「I/O」2204などから構成される。また、選択部(閾値選択手段及び設定時間手段を含む)は、「記憶装置(記録媒体)」と、「メインメモリ」と、「CPU」などから構成される。なお、本実施例の自動編集装置も、取得したコンテンツや選択した区間にかかるコンテンツをダイジェスト版として出力するための「ディスプレイ」や「スピーカ」(いずれも図示を省略)を有していてもよい。これらは「システムバス」2205などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
ここでは、取得したコンテンツを取得した区間情報で示される区間で区切るためのハードウェア構成を中心に説明する。その余の構成は実施例1で説明した構成と同じであるので、説明を省略する。
本例でも、自動編集装置が取得するコンテンツは区間で区切られたコンテンツであるが、ここでは「コンテンツを再生開始から20分の区間で前後に区切る」というように、区間が一点だけを示す概念であって、時間的な長さを観念できない概念として用いられている。そこで、自動編集装置がかかるコンテンツを取得した場合、CPUは、まず、当該コンテンツから当該区間(区切り位置としての区間情報)を取得する。
次に、CPUは取得した区間でコンテンツをその前後に区切る処理を行う。本例では、選択プログラムが「取得した区間が一点を示すものである場合には、その区間でコンテンツを前後に分けるように区切れ」という命令を含んでいるので、CPUは当該プログラムの定める手順に従って、コンテンツを区切る処理を行うことになる。仮に、この区間が複数箇所あれば、それぞれの区間でコンテンツがその前後に区切られ、全体として3つ以上の部分(区間の数より一つ多い部分)に区切られることになる。
そこで、実施例1などで説明した構成に従い、CPUが、この区切られた区間(ここでいう区間は時間の概念を含むものである。以下本段落においては、便宜的にこの概念で用いる場合はかぎかっこで示す)について、「区間」を選択するための処理を行うことなる。そこで、例えば、コンテンツが1個の区間で二つに区切られただけのものであれば、この選択処理は、2個の「区間」についてパラメータ値が閾値を超えるか否かを判断することになる。これは、コンテンツに含まれる多数の「区間」ごとに一つ一つかかる判断を行っていく場合に比べ、処理を簡易に行えるという利点を有する。従って、既述のように、コンテンツの種類によっては、かかる処理を用いることが有用である。
<処理の流れ>
図23は、本実施例の自動編集装置における処理の流れの一例を示す図である。
本図に示すように、まず、コンテンツの取得ステップS2301において、自動編集装置は、コンテンツを取得する。
次に、区間情報の取得ステップS2302において、自動編集装置は、前記ステップS2301にて取得したコンテンツから区間情報を取得する。
次に、コンテンツの区切りステップS2303において、自動編集装置は、前記ステップS2301にて取得したコンテンツを、前記ステップS2302にて取得した区間情報で示される区間で区切る処理を行う。
さらに、区間の選択ステップS2304において、自動編集装置は、区間を選択する。当該ステップにおける具体的処理内容は、図示を省略したが、実施例1において図7で説明したステップS0702以下における処理と同様である、
<効果>
本実施例の発明により、単に、コンテンツを何箇所かで区分けして、それぞれの箇所の視聴推奨度や重要度に応じて、簡易な方法でダイジェスト版を作ることができる自動編集装置及び自動編集方法を提供することが可能となる。
実施例1の自動編集装置の機能ブロックの一例を示す図 実施例1自動編集装置の機能ブロックの一例を示す図 閾値を超えるパラメータ値を有する区間の選択要領の一例を示す図 実施例1の自動編集装置のハードウェア構成の一例を示す概略図 区間情報とパラメータ値との関連付けの一例を示す図 区間情報の選択の一例を示す図 実施例1の自動編集装置における処理の流れの一例を示す図 実施例2の自動編集装置の機能ブロックの一例を示す図 実施例2の自動編集装置の具体的構成の一例を示す図 合計時間パターンテーブルの一例を示す図 実施例2の自動編集装置のハードウェア構成の一例を示す概略図 実施例2の自動編集装置のハードウェア構成の一例を示す概略図 実施例2の自動編集装置における処理の流れの一例を示す図 実施例2の自動編集装置における処理の流れの一例を示す図 実施例3の自動編集装置の機能ブロックの一例を示す図 実施例3の自動編集装置のハードウェア構成の一例を示す概略図 実施例3の自動編集装置における処理の流れの一例を示す図 実施例4の自動編集装置の機能ブロックの一例を示す図 実施例4の自動編集装置のハードウェア構成の一例を示す概略図 実施例4の自動編集装置における処理の流れの一例を示す図 実施例8の自動編集装置の機能ブロックの一例を示す図 実施例8の自動編集装置のハードウェア構成の一例を示す概略図 実施例8の自動編集装置における処理の流れの一例を示す図
符号の説明
0100 自動編集装置
0110 コンテンツ取得部
0120 パラメータ値取得部
0130 選択部
0231 閾値選択手段

Claims (18)

  1. 区間で区切られたコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、
    取得したコンテンツの区間に関連付けてパラメータ値を取得するパラメータ値取得部と、
    取得したパラメータ値に基づいて区間を選択する選択部と、
    を有する自動編集装置。
  2. 選択部は、
    パラメータ値が所定の閾値を超える区間を選択する閾値選択手段を有する請求項1に記載の自動編集装置。
  3. 選択部は、
    選択した区間の合計時間が設定された時間となるような閾値を選択に際して利用する設定時間手段を有する請求項2に記載の自動編集装置。
  4. パラメータ値取得部は、ネットワークを介して外部からパラメータ値を取得する外部取得手段を有する請求項1から3のいずれか一に記載の自動編集装置。
  5. パラメータ値取得部は、
    外部取得手段にて取得されるパラメータ値をその送信元識別情報で選択してその選択されたパラメータ値のみを選択部に区間選択のために利用させる送信元選択手段を有する請求項4に記載の自動編集装置。
  6. パラメータ値が示す値は、コンテンツの区間をどの程度の人が視聴したかを推定した値である請求項1から5のいずれか一に記載の自動編集装置。
  7. パラメータ値が示す値は、過去の視聴の際のコンテンツの再生速度によって定められる値である請求項1から5のいずれか一に記載の自動編集装置。
  8. パラメータ値が示す値は、コンテンツの区間をどの程度の人が推薦したかによって定められる値である請求項1から5のいずれか一に記載の自動編集装置。
  9. コンテンツ取得部は、
    コンテンツを区切る区間を示す情報である区間情報を取得する区間情報取得手段と、
    コンテンツを取得するコンテンツ取得手段と、
    取得したコンテンツを取得した区間情報で示される区間で区切る区切手段と、
    を有する請求項1から8のいずれか一に記載の自動編集装置。
  10. 区間で区切られたコンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、
    取得したコンテンツの区間に関連付けてパラメータ値を取得するパラメータ値取得ステップと、
    取得したパラメータ値に基づいて区間を選択する選択ステップと、
    を有する自動編集方法。
  11. 選択ステップは、
    パラメータ値が所定の閾値を超える区間を選択する閾値選択サブステップを有する請求項10に記載の自動編集方法。
  12. 選択ステップは、
    選択した区間の合計時間が設定された時間となるような閾値を選択に際して利用する設定時間閾値選択利用サブステップを有する請求項11に記載の自動編集方法。
  13. パラメータ値取得ステップは、ネットワークを介して外部からパラメータ値を取得する外部取得サブステップを有する請求項10から12のいずれか一に記載の自動編集方法。
  14. パラメータ値取得ステップは、
    外部取得サブステップにて取得されるパラメータ値をその送信元識別情報で選択してその選択されたパラメータ値のみを選択ステップにおける区間選択のために利用させる送信元選択サブステップを有する請求項13に記載の自動編集方法。
  15. パラメータ値が示す値は、コンテンツの区間をどの程度の人が視聴したかを推定した値である請求項10から14のいずれか一に記載の自動編集方法。
  16. パラメータ値が示す値は、過去の視聴の際のコンテンツの再生速度によって定められる値である請求項10から14のいずれか一に記載の自動編集方法。
  17. パラメータ値が示す値は、コンテンツの区間をどの程度の人が推薦したかによって定められる値である請求項10から14のいずれか一に記載の自動編集方法。
  18. コンテンツ取得ステップは、
    コンテンツを区切る区間を示す情報である区間情報を取得する区間情報取得サブステップと、
    コンテンツを取得するコンテンツ取得サブステップと、
    取得したコンテンツを取得した区間情報で示される区間で区切る区切サブステップと、
    を有する請求項10から17のいずれか一に記載の自動編集方法。
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