JP2006066481A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 固体撮像装置においてリーク電流を低減する。
【解決手段】 第1導電型の半導体領域と、前記第1導電型の半導体領域に設けられた、光電変換により得られた信号電荷を蓄積する第2導電型の信号蓄積領域と、前記第1導電型の半導体領域の表面から下方に離間した位置に設けられた第2導電型のドレイン領域と、前記第2導電型の信号蓄積領域と前記第2導電型のドレイン領域の間における前記第1導電型の半導体領域の表面上にゲート絶縁膜を介して設けられた読み出しゲート電極とを有することを特徴とする固体撮像装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体撮像装置に関するものである。
近年、固体撮像装置の一つとして、増幅型MOSセンサを用いた固体撮像装置が用いられるようになってきている。この増幅型MOSセンサを用いた固体撮像装置は、セル(画素)毎に光電変換部(フォトダイオード)で検出した信号をトランジスタで増幅するものであり、高感度、単一電源駆動、低消費電力という特徴をもつ。具体的には、光電変換により発生した信号電荷で信号蓄積領域の電位を変調し、その電位により画素内部の増幅トランジスタを変調することで画素内部に増幅機能をもたせており、画素数の増加やイメージサイズの縮小による画素サイズの縮小に適した固体撮像装置として期待されている。
例えば、増幅型MOSセンサを用いた固体撮像装置としては、特許文献1に示すようなものがある。
従来の増幅型MOSセンサを用いた固体撮像装置では、ドレイン領域の表面側の端部である上端が、半導体基板表面と一致するようにして形成されている。しかし、この半導体基板表面および半導体基板表面の近傍は、半導体基板内部に比べて、製造プロセス中のダメージ等を原因として、結晶欠陥を多く有している。また、半導体基板表面の表面上には、SiO2等の層間絶縁膜が形成されるため、半導体基板表面に表面準位が存在する。このため、信号蓄積領域からドレイン領域に読み出されてきた信号電荷が、ドレイン領域内に存在する結晶欠陥や表面準位にトラップされ、この結晶欠陥を発生中心としてリーク電流が発生するという問題が生じていた。
また、ドレイン領域内に結晶欠陥や表面準位が存在するため、リセット動作を行うときに、ドレイン領域中の結晶欠陥や表面準位にトラップされた信号電荷が排出され、リセット動作を行っても、信号蓄積領域に残存した信号電荷を排出しにくくなり、ノイズが増加しS/N比が低下するという問題が生じていた。
特許第3484071号公報
本発明は、リーク電流を低減することが可能な固体撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の固体撮像装置は、第1導電型の半導体領域と、前記第1導電型の半導体領域に設けられた、光電変換により得られた信号電荷を蓄積する第2導電型の信号蓄積領域と、前記第1導電型の半導体領域の表面から下方に離間した位置に設けられた第2導電型のドレイン領域と、前記第2導電型の信号蓄積領域と前記第2導電型のドレイン領域の間における前記第1導電型の半導体領域の表面上にゲート絶縁膜を介して設けられた読み出しゲート電極とを有することを特徴としている。
本発明によれば、リーク電流を低減することが可能な固体撮像装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
本発明の実施例1に係る固体撮像装置を図1乃至図3を用いて説明する。まず、本実施例に係る固体撮像装置の構造を説明する。図1は、本発明の実施例1に係る固体撮像装置の要部断面図である。
図1に示すように、P型ウェル領域1の表面上の一部には、ゲート絶縁膜2を介して読み出しゲート電極3が設けられている。そして、P型ウェル領域1の表面上の読み出しゲート電極3の側部には、SiO2若しくはSiN等の絶縁物からなる側壁12が、読み出しゲート電極3に対して自己整合的に形成されている。なお、このP型ウェル領域1の不純物濃度は約1×1014〜1×1017cm−3程度である。
P型ウェル領域1内には、上記読み出しゲート電極3に隣接して、光信号を受光して光電変換するためのフォトダイオードの信号蓄積領域4が設けられている。この信号蓄積領域4は、不純物としてリン(P)を有するN型の不純物領域であり、その不純物濃度は約1×1015〜1×1018cm−3程度である。
信号蓄積領域4の上部のP型ウェル領域1には、信号蓄積領域4でのリーク電流を抑制するために、不純物としてホウ素(B)を有し、約1×1015〜1×1019cm−3程度の不純物濃度を有するP+型のサーフェスシールド領域5が設けられている。
一方、上記読み出しゲート電極3の側方であって、信号蓄積領域4およびサーフェスシールド領域5が形成されていない側には、P型ウェル領域1の表面から所定の距離だけ下方に離間したところ、例えばP型ウェル領域1の表面から0.1μmの深さの位置に、不純物として、リン(P)を有し、約1×1016〜1×1020cm−3程度の不純物濃度を有するN型のドレイン領域6が設けられている。このドレイン領域6には、上記読み出しゲート電極3によって、上記信号蓄積領域4内より読み出された信号電荷が転送される。
また、このドレイン領域6は、側壁12に対して自己整合的に形成されており、ドレイン領域6と読み出しゲート電極3の端部との間には、側壁12の幅程度のオフセットを有してドレイン領域6が形成されている。
P型ウェル領域1の表面上には、後述するように層間絶縁膜9が形成される。そのため、P型ウェル領域1と層間絶縁膜9の界面のP型ウェル領域1の表面には、表面準位が存在する。また、P型ウェル領域1の表面は、製造工程中のダメージを受けるため、P型ウェル領域1の内部に比べて結晶欠陥が存在する確率が高い。
そして、P型ウェル領域1の表面からの距離が近い位置(P型ウェル領域1表面からの深さが浅い位置)のほうが、P型ウェル領域1の表面からの距離が離れている位置(P型ウェル領域1表面からの深さが深い位置)に比べて、この結晶欠陥が存在する確率が高い。
ドレイン領域6は、表面準位が存在し結晶欠陥が存在する確率が高いP型ウェル領域1の表面およびその近傍を避けるようにして、P型ウェル領域1の内部に形成されている。このように、ドレイン領域6は、表面準位が存在し、結晶欠陥が存在する確率が高いP型ウェル領域1の表面から離間した位置に形成され、結晶欠陥が存在する確率が低いところに形成されている。このため、信号蓄積領域4から読み出された信号電荷が、表面準位や結晶欠陥にトラップされにくくなるので、ドレイン領域6におけるリーク電流の発生を抑制することが可能となる。
そして、ドレイン領域6の上部であってP型ウェル領域1の表面部には、ホウ素(B)がイオン注入されて形成されるP+型のドレインシールド領域7が設けられている。このP+型のドレインシールド領域7は、P型ウェル領域1よりも不純物濃度が高く、約1×1016〜1×1020cm−3程度の不純物濃度を有し、側壁12に対して自己整合的に形成されている。
このドレイン領域6の上部にP+型のドレインシールド領域7が形成されることによって、ドレイン領域6とP+型のドレインシールド領域7の間に電位障壁を形成し、ドレイン領域6中に読み出された信号電荷が、P型ウェル領域1の表面に存在する表面準位や、P型ウェル領域1の表面およびその近傍の結晶欠陥にトラップされにくくすることが可能となっている。
さらに、P型ウェル領域1の表面部には、ドレインシールド領域7およびドレイン領域6に接するように、コンタクトインプラ部8が形成されている。このコンタクトインプラ部8は、ドレイン領域6とほぼ同等の不純物濃度を有し、約1×1016〜1×1019cm−3程度の不純物濃度を有する。なお、コンタクトインプラ部8は、P型ウェル領域1の表面から所定の距離だけ離間して形成されているドレイン領域6と、後述のプラグ10を接続するために形成されるものであり、少なくともドレイン領域6に接するように形成されればよい。
P型ウェル領域1、読み出しゲート電極3、サーフェスシールド領域5、ドレインシールド領域7および側壁12の上部にはSiO2等の層間絶縁膜9が形成され、コンタクトインプラ部8の上部にはコンタクトインプラ部8と接続されるプラグ10が形成されている。そして、プラグ10には配線11が接続され形成されている。このようにして、本実施例に係る固体撮像装置が形成されている。
次に、図2を用いて、本実施例の実施例1に係る固体撮像装置のドレイン領域6が形成されている位置について説明する。図2は、図1におけるA−A’線での不純物濃度分布図である。図2内の線aはイオン注入されたP型不純物(例えば、ホウ素)の濃度を示し、線bはイオン注入されたN型不純物(例えば、リン)の濃度を示し、線cは、P型ウェル領域1の不純物濃度を示す。図2に示した不純物濃度分布図では、P型ウェル領域1の表面から0.1μm下方に離間した位置にドレイン領域6が形成されている場合の不純物濃度分布を示している。
1×1016cm-3程度の不純物濃度を有するP型ウェル領域1に、P型不純物であるホウ素がイオン注入されて、ドレインシールド領域7が形成され、N型不純物であるリンがイオン注入されて、ドレイン領域6が形成されている。
P型不純物は、P型ウェル領域1の表面部に不純物濃度のピークをもつようにイオン注入されている。また、N型不純物は、P型不純物濃度のピークをもつ位置よりも下方に不純物濃度のピークがくるようにイオン注入されている。
ここで、P型の不純物濃度よりも、N型の不純物濃度のほうが高い領域が、ドレイン領域6となる。そして、P型ウェル領域1の表面部は、N型の不純物濃度よりも、P型の不純物濃度のほうが高くなっており、この部分がP+型のドレインシールド領域7となる。つまり、図2における線aと線bの交点Xがドレインシールド領域7とドレイン領域6の境界であり、ドレイン領域6の上端となり、また、線bと線cの交点Yがドレイン領域6とP型ウェル領域1の境界であり、ドレイン領域6の下端となる。
ドレイン領域6の上部のP型ウェル領域1内には、ドレイン領域6とは逆の導電型の不純物領域が形成されている。そして、ドレイン領域6の上端が、P型ウェル領域1の表面よりも下方に存在し、ドレイン領域6は、P型ウェル領域1の表面から下方に離間した位置に形成されている。
このように、本実施例に係る固体撮像装置は、ドレイン領域6がP型ウェル領域1の表面から下方に離間したところに形成されていることに特徴を有する。ドレイン領域6が、結晶欠陥の存在する確率がP型ウェル領域1の表面に比べて低く、また、表面準位が存在し、結晶欠陥の存在する確率が高いP型ウェル領域1の表面から離間したところに形成されるので、ドレイン領域6に読み出された信号電荷が結晶欠陥にトラップされにくくなり、ドレイン領域6におけるリーク電流を低減することが可能となる。
さらに、本実施例に係る固体撮像装置は、ドレイン領域6上部のP型ウェル領域1内にP型ウェル領域1よりも不純物濃度の高いP+型のドレインシールド領域7を有しているところに特徴を有する。ドレイン領域6の上部のP型ウェル領域1の表面部に、P+型のドレインシールド領域7が形成されることによって、ドレイン領域6とその上部領域であるP+型のドレインシールド領域7の間の電位障壁が大きくなり、結晶欠陥が存在する確率の高いP型ウェル領域1の表面近傍や、表面準位の存在するP型ウェル領域1の表面に、ドレイン領域6に読み出された信号電荷が、移動しにくくなる。このため、ドレイン領域6におけるリーク電流を低減することが可能となる。
また、信号電荷が表面準位や、結晶欠陥にトラップされにくくなるため、リセット動作時において、信号蓄積領域4に残存した信号電荷が排出されやすくなり、S/N比の低下を抑制することが可能となる。
なお、側壁12は本実施例に係る固体撮像装置のドレイン領域6およびドレインシールド領域7を、側壁12の幅だけ読み出しゲート電極3から離れたところに形成するために設けられるものであるため、ドレイン領域6、ドレインシールド領域7の形成後に側壁12を除去してもよい。
次に、図3を用いて本発明の実施例1に係る固体撮像装置の製造方法を説明する。図3は、本発明の実施例1に係る固体撮像装置の製造工程を示す要部断面図である。
まず、図3(a)に示すように、P型ウェル領域1の内部に光信号を受光して光電変換するフォトダイオードのN型の信号蓄積領域4を形成する。続いて、信号蓄積領域4の上部に、P+型のサーフェスシールド領域5を形成する。続いて、P型ウェル領域1の表面上の一部に、ゲート絶縁膜2および読み出しゲート電極3を形成する。この信号蓄積領域4、サーフェスシールド領域5、ゲート絶縁膜2および読み出しゲート電極3は、一般に知られている様々な方法を用いて形成することができる。
次に、図3(b)に示すように、ゲート絶縁膜2および読み出しゲート電極3の側部に側壁12を形成した後、側壁12の上面および側壁12の側方のP型ウェル領域1の表面の一部が露出するような形状のレジストパターン20を、P型ウェル領域1上に形成する。このレジストパターン20をマスクとして、P型ウェル領域1の表面から所定の距離だけ、例えば0.1μm下方に離間したところリン(P)をイオン注入し、N型のドレイン領域6を側壁12に対して自己整合的に形成する。
このイオン注入条件としては、例えば、リン(P)イオン種として、100KeV程度の加速度で、1×1013〜1×1014cm−3程度のドーズ量の条件でイオン注入することにより、図10の線bに示すような不純物濃度分布が得られる。
次に、図3(c)に示すように、レジストパターン20を除去した後、ドレイン領域6上部のP型ウェル領域1の表面の一部が露出するような形状のレジストパターン21を、P型ウェル領域1上に形成する。このレジストパターン21をマスクとして、ドレイン領域6の上部であってP型ウェル領域1の表面部に、ホウ素(B)をイオン注入し、P+型のドレインシールド領域7を、側壁12に対して自己整合的に形成する。
このイオン注入条件としては、例えば、ホウ素(B)イオン種として、10〜30KeV程度の加速度で、1×1013〜1×1014cm−3程度のドーズ量の条件でイオン注入することにより、図10の線bに示すような不純物濃度分布が得られる。
次に、図3(d)に示すように、レジストパターン21を除去した後、P型ウェル領域1の表面の全面に層間絶縁膜9を形成し、その層間絶縁膜9をRIE等によりエッチングし、ドレイン領域6の上部のドレインシールド領域7が形成されていない部分に開口部を形成する。
次に、図3(e)に示すように、層間絶縁膜9上にレジストパターン22を形成し、層間絶縁膜9の開口部から表面が露出しているP型ウェル領域1の表面部にリン(P)をイオン注入し、ドレイン領域6の上部のP型ウェル領域1内に、ドレイン領域6と接するようにコンタクトインプラ部8を形成する。
次に、図3(f)に示すように、レジストパターン22を除去し、W−CVDにより、プラグ10を形成し、続いて、配線11を形成する。以上のようにして、図1に示すような構造の固体撮像装置を製造することが可能となる。
(実施例1の変形例)
実施例1の変形例に係る固体撮像装置を図4を用いて説明する。図4に示すように、本実施例1の変形例に係る固体撮像装置は、ドレイン領域6がP型ウェル領域1の表面から下方に離間したところに形成され、且つ、図1の実施例1とは異なり、P+型のドレインシールド領域7が設けられていないところに特徴を有する。
図5を用いて、本実施例の実施例1の変形例に係る固体撮像装置のドレイン領域6が形成されている位置について説明する。図5は、図4におけるB−B’線での不純物濃度分布図である。図5内の線dはイオン注入されたN型不純物(例えば、リン)の濃度を示し、線eは、P型ウェル領域1の不純物濃度を示す。図5に示した不純物濃度分布図では、P型ウェル領域1の表面から0.1μm下方に離間した位置にドレイン領域6が形成されている場合の不純物濃度分布を示している。
1×1016cm-3程度の不純物濃度を有するP型ウェル領域1に、N型不純物であるリンがイオン注入されて、ドレイン領域6が形成されている。
N型不純物は、P型ウェル領域1の表面から下方に離間した位置に不純物濃度のピークがくるようにイオン注入されている。
ここで、P型の不純物濃度よりも、N型の不純物濃度のほうが高い領域が、ドレイン領域6となる。そして、P型ウェル領域1の表面部は、N型の不純物濃度よりも、P型の不純物濃度のほうが高くなっており、この部分がP型ウェル領域1である。つまり図5における線dと線eの交点Z1がドレイン領域6とP型ウェル領域1の境界であり、ドレイン領域の上端となり、線dと線eの交点Z2がドレイン領域6とP型ウェル領域1の境界であり、ドレイン領域6の下端となる。
ドレイン領域6の上部のP型ウェル領域1内には、ドレイン領域6とは逆の導電型の不純物領域が形成されている。そして、ドレイン領域6の上端が、P型ウェル領域1の表面よりも下方に存在し、ドレイン領域6は、P型ウェル領域1の表面から下方に離間した位置に形成されている。
このように、ドレイン領域6が、結晶欠陥の存在する確率がP型ウェル領域1の表面に比べて低く、また、表面準位が存在し、結晶欠陥の存在する確率が高いP型ウェル領域1の表面から離間したところに形成されるので、ドレイン領域6に読み出された信号電荷が結晶欠陥にトラップされにくくなり、ドレイン領域6におけるリーク電流を低減することが可能となる。
また、信号電荷が表面準位や、結晶欠陥にトラップされにくくなるため、リセット動作時において、信号蓄積領域4に残存した信号電荷が排出されやすくなり、S/N比の低下を抑制することが可能となる。
実施例1の変形例に係る固体撮像装置のように、ドレイン領域6の上部にP+型のドレインシールド領域を有していなくとも、ドレイン領域におけるリーク電流の低減およびS/N比の低下の抑制することが可能となる。
本発明の実施例2に係る固体撮像装置を図6および図7を用いて説明する。同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。本実施例に係る固体撮像装置は、実施例1に示した固体撮像装置と比べ、読み出しゲート電極3方向にドレイン領域6が延在していることにその特徴を有する。図6は、本発明の実施例2に係る固体撮像装置の要部断面図である。図6におけるC−C’での深さ方向の不純物濃度分布は、図2に示した不純物濃度分布図と同一であるため、その説明を省略する。
図6に示すように、P型ウェル領域1の表面から所定の距離だけ下方に離間したところに、ドレイン領域6が読み出しゲート電極3に対して自己整合的に形成されている。そして、ドレイン領域6の上部のP型ウェル領域1の表面部には、側壁12に対して自己整合的にドレインシールド領域7が形成され、側壁12の下部に形成されるドレイン領域6は、その上部にドレインシールド領域7を有していない形状となり、ドレイン領域6が読み出しゲート電極3の下部まで延在して形成されている。
ここで、信号蓄積領域4からドレイン領域6に信号電荷を読み出す際には、信号電荷は、読み出しゲート電極3の下部のP型ウェル領域1から、ドレイン領域6の読み出しゲート電極3の下部まで延在して形成された部分を経由してドレイン領域6に読み出される。
このようにドレイン領域6が読み出しゲート電極3の下部まで延在して形成されているので、読み出しゲート電極3下部のP型ウェル領域1とドレイン領域6の間の電位障壁を緩和することが可能となり、信号電荷をドレイン領域6に読み出しやすくすることが可能となる。
また、読み出しゲート電極3近傍のドレイン領域6の一部分の上部にはドレインシールド領域7が形成されていない。これは、読み出しゲート電極3近傍のドレイン領域6の上部にP+型のドレインシールド領域7が形成されていると、ドレインシールド領域7が、読み出しゲート電極3下部のP型ウェル領域1を経てドレイン領域6に信号電荷が読み出される際の電位障壁となり、信号電荷がドレイン領域6に読み出されにくくなる。そのため、読み出しゲート電極3近傍のドレイン領域6の上部には、P+型のドレインシールド領域7が形成されていない。このように、ドレイン領域6が読み出しゲート電極3の下部まで延在して形成されるので、信号電荷をドレイン領域6に読み出しやすくすることが可能である。
なお、上記の図6に示した本実施例2に係る固体撮像装置の要部断面図においては、ドレイン領域6の端部と、読み出しゲート電極3の端部が一致しているが、ドレイン領域6が、読み出しゲート電極3の下方のP型ウェル領域1に延在して形成されていてもよい。この場合、読み出しゲート電極3をマスクとして、不純物を斜めにイオン注入する、アニールにより横方向に拡散させる等の種々の方法により、ドレイン領域6は読み出しゲート電極3の下方にまで延在して形成される。このように、ドレイン領域6が読み出しゲート電極3の下方にまで延在して形成された場合には、信号電荷をドレイン領域6に読み出しやすくすることが可能である。
このように、本実施例に係る固体撮像装置は、ドレイン領域6がP型ウェル領域1の表面から下方に離間したところに形成されていることに特徴を有する。ドレイン領域6が、結晶欠陥の存在する確率がP型ウェル領域1の表面に比べて低く、また、表面準位が存在し、結晶欠陥の存在する確率が高いP型ウェル領域1の表面から離間したところに形成されるので、ドレイン領域6に読み出された信号電荷が結晶欠陥にトラップされにくくなり、ドレイン領域6におけるリーク電流を低減することが可能となる。
さらに、本実施例に係る固体撮像装置は、ドレイン領域6上部のP型ウェル領域1内にP型ウェル領域1よりも不純物濃度の高いP+型のドレインシールド領域7を有しているところに特徴を有する。ドレイン領域6の上部のP型ウェル領域1の表面部に、P+型のドレインシールド領域7が形成されることによって、ドレイン領域6とその上部領域であるP+型のドレインシールド領域7の間の電位障壁が大きくなり、結晶欠陥が存在する確率の高いP型ウェル領域1の表面近傍や、表面準位の存在するP型ウェル領域1の表面に、ドレイン領域6に読み出された信号電荷が、移動しにくくなる。このため、ドレイン領域6におけるリーク電流を低減することが可能となる。
また、信号電荷が表面準位や、結晶欠陥にトラップされにくくなるため、リセット動作時において、信号蓄積領域4に残存した信号電荷が排出されやすくなり、S/N比の低下を抑制することが可能となる。
また、本実施例に係る固体撮像装置は、ドレイン領域6が読み出しゲート電極3の下部まで延在して形成されているので、ドレイン領域6の読み出しゲート電極3側の端部と、読み出しゲート電極3の端部との距離が離れているものに比べて、信号蓄積領域4に蓄積された信号電荷を読み出しやすくすることが可能となる。
そして、ドレイン領域6のうち、読み出しゲート電極3の下部まで延在して形成された部分の上部には、ドレインシールド領域7が形成されていない。これにより、電位障壁の大きいところを経由せずに、信号蓄積領域4からドレイン領域6に信号電荷を読み出すことが可能となる。
なお、側壁12は本実施例に係る固体撮像装置のドレインシールド領域7を読み出しゲート電極3から離間したところに形成するために設けられるものであるため、側壁12が無くともドレイン領域6におけるリーク電流の低減およびS/N比の低下の抑制等の効果を得ることが可能である。また、ドレイン領域6、ドレインシールド領域7の形成後に側壁12を除去してもよい。
次に、図7を用いて本発明の実施例2に係る固体撮像装置の製造方法を説明する。図7は、本発明の実施例に係る固体撮像装置の製造工程を示す要部断面図である。
まず、図7(a)に示すように、P型ウェル領域1の内部に光信号を受光して光電変換するフォトダイオードのN型の信号蓄積領域4を形成する。続いて、信号蓄積領域4の上部に、P+型のサーフェスシールド領域5を形成する。続いて、P型ウェル領域1の表面上の一部に、ゲート絶縁膜2および読み出しゲート電極3を形成する。この信号蓄積領域4、サーフェスシールド領域5、ゲート絶縁膜2および読み出しゲート電極3は、一般に知られている方法により形成することができる。
次に、図7(b)に示すように、読み出しゲート電極3の側方のP型ウェル領域1の表面の一部が露出するような形状のレジストパターン60を、P型ウェル領域1上に形成する。このレジストパターン60をマスクとして、P型ウェル領域1の表面から所定の距離だけ、例えば0.1μm下方に離間したところにリン(P)をイオン注入し、N型のドレイン領域6を読み出しゲート電極3に対して自己整合的に形成する。
このイオン注入条件としては、例えば、リン(P)イオン種として、100KeV程度の加速度で、1×1013〜1×1014cm−3程度のドーズ量の条件でイオン注入することにより、図10の線bに示すような不純物濃度分布が得られる。
次に、図7(c)に示すように、レジストパターン60を除去した後、ゲート絶縁膜2および読み出しゲート電極3の側部に側壁12を形成する。続いて、側壁12の表面および側壁12の側方のP型ウェル領域1の表面の一部が露出するような形状のレジストパターン61を、P型ウェル領域1上に形成する。このレジストパターン61をマスクとして、ドレイン領域6の上部であってP型ウェル領域1の表面部に、ホウ素(B)をイオン注入し、P+型のドレインシールド領域7を、側壁12に対して自己整合的に形成する。これにより、側壁12の下部に形成されたドレイン領域6は、その上部にドレインシールド領域7が形成されていない形状となる。
このイオン注入条件としては、例えば、ホウ素(B)イオン種として、10〜30KeV程度の加速度で、1×1013〜1×1014cm−3程度のドーズ量の条件でイオン注入することにより、図10の線bに示すような不純物濃度分布が得られる。
次に、図7(d)に示すように、レジストパターン61を除去した後、P型ウェル領域1の表面の全面に層間絶縁膜を形成し、その層間絶縁膜をRIE等によりエッチングし、ドレイン領域6の上部にドレインシールド領域7が形成されていない部分のうち、読み出しゲート電極3から遠い部分に開口部を有する層間絶縁膜9を形成する。
次に、図7(e)に示すように、層間絶縁膜9上にレジストパターン62を形成し、層間絶縁膜9の開口部から表面が露出しているP型ウェル領域1の表面部にリン(P)をイオン注入し、ドレイン領域6の上部のP型ウェル領域1内に、ドレイン領域6と接するようにコンタクトインプラ部8を形成する。
次に、図7(f)に示すように、レジストパターン62を除去し、W−CVDにより、プラグ10を形成し、続いて、配線11を形成する。以上のようにして、図6に示すような構造の固体撮像装置を製造することが可能となる。
(実施例2の変形例)
実施例2の変形例に係る固体撮像装置を図8を用いて説明する。図8に示すように、本実施例2の変形例に係る固体撮像装置は、ドレイン領域6がP型ウェル領域1の表面から下方に離間したところに形成され、且つ、図6に示した実施例2の固体撮像装置とは異なり、P+型のドレインシールド領域7が設けられていないところに特徴を有する。図8におけるD−D’での深さ方向の不純物濃度分布は、図5に示した不純物濃度分布図と同一であるため、その説明を省略する。
このように、ドレイン領域6が、結晶欠陥の存在する確率がP型ウェル領域1の表面に比べて低く、また、表面準位が存在し、結晶欠陥の存在する確率が高いP型ウェル領域1の表面から離間したところに形成されるので、ドレイン領域6に読み出された信号電荷が結晶欠陥にトラップされにくくなり、ドレイン領域6におけるリーク電流を低減することが可能となる。
また、信号電荷が表面準位や、結晶欠陥にトラップされにくくなるため、リセット動作時において、信号蓄積領域4に残存した信号電荷が排出されやすくなり、S/N比の低下を抑制することが可能となる。
また、ドレイン領域6が読み出しゲート電極3の下部まで延在して形成されているので、ドレイン領域6の読み出しゲート電極3側の端部と、読み出しゲート電極3の端部との距離が離れているものに比べて、信号蓄積領域4に蓄積された信号電荷を読み出しやすくすることが可能となる。
実施例2の変形例に係る固体撮像装置のように、ドレイン領域6の上部にP+型のドレインシールド領域を有していなくとも、ドレイン領域におけるリーク電流の低減およびS/N比の低下の抑制することが可能となり、信号蓄積領域4に蓄積された信号電荷を読み出しやすくすることも可能となる。
本発明の実施例3に係る固体撮像装置を図9および図10を用いて説明する。同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。本実施例に係る固体撮像装置は、実施例1に示した固体撮像装置と比べ、N型不純物領域13が、ドレイン領域6の読み出しゲート電極3側に接するようにP型ウェル領域1内に形成されていることにその特徴を有する。図9は、本発明の実施例3に係る固体撮像装置の要部断面図である。図9におけるE−E’での深さ方向の不純物濃度分布は、図2に示した不純物濃度分布図と同一であるため、その説明を省略する。
図9に示すように、P型ウェル領域1の表面上であって、読み出しゲート電極3の側部に、側壁12が読み出しゲート電極3に対して自己整合的に形成されている。
ドレイン領域6は、P型ウェル領域1の表面から所定距離だけ下方に離間したところに側壁12に対して自己整合的に形成され、ドレイン領域6の上部であってP型ウェル領域1の表面部には、ドレインシールド領域7が側壁12に対して自己整合的に形成されている。
そして、ドレインシールド領域7に近いほうの側壁12の下部のP型ウェル領域1の表面部には、N型不純物領域13が、ドレイン領域6およびドレインシールド領域7の読み出しゲート電極3側に接するように、読み出しゲート電極3に対して自己整合的に形成されている。このN型不純物領域13の不純物濃度は、ドレイン領域6とほぼ同等の不純物濃度であって、約1×1015〜1×1019cm−3程度である。なお、このN型不純物領域13は、ドレインシールド領域7とは必ずしも接している必要はなく、少なくともドレイン領域6と接するように形成されればよい。
ここで、信号蓄積領域4からドレイン領域6に信号電荷を読み出す際には、信号電荷は、読み出しゲート電極3の下部のP型ウェル領域1から、N型不純物領域13を経由してドレイン領域6に読み出される。
このようにN型不純物領域13がドレイン領域に接するようにして形成されているので、読み出しゲート電極3下部のP型ウェル領域1とドレイン領域6の間の電位障壁を緩和することが可能となり、信号電荷をドレイン領域6に読み出しやすくすることが可能となる。
なお、このN型不純物領域13の不純物濃度は、ドレイン領域6よりも低濃度にし、ドレイン領域6の近傍での電界を緩和することも勿論可能である。このようにして、本実施例に係る固体撮像装置が形成されている。
このように、本実施例に係る固体撮像装置は、ドレイン領域6がP型ウェル領域1の表面から下方に離間したところに形成されていることに特徴を有する。ドレイン領域6が、結晶欠陥の存在する確率がP型ウェル領域1の表面に比べて低く、また、表面準位が存在し、結晶欠陥の存在する確率が高いP型ウェル領域1の表面から離間したところに形成されるので、ドレイン領域6に読み出された信号電荷が結晶欠陥にトラップされにくくなり、ドレイン領域6におけるリーク電流を低減することが可能となる。
さらに、本実施例に係る固体撮像装置は、ドレイン領域6上部のP型ウェル領域1内にP型ウェル領域1よりも不純物濃度の高いP+型のドレインシールド領域7を有しているところに特徴を有する。ドレイン領域6の上部のP型ウェル領域1の表面部に、P+型のドレインシールド領域7が形成されることによって、ドレイン領域6とその上部領域であるP+型のドレインシールド領域7の間の電位障壁が大きくなり、結晶欠陥が存在する確率の高いP型ウェル領域1の表面近傍や、表面準位の存在するP型ウェル領域1の表面に、ドレイン領域6に読み出された信号電荷が、移動しにくくなる。このため、ドレイン領域6におけるリーク電流を低減することが可能となる。
また、信号電荷が表面準位や、結晶欠陥にトラップされにくくなるため、リセット動作時において、信号蓄積領域4に残存した信号電荷が排出されやすくなり、S/N比の低下を抑制することが可能となる。
また、本実施例に係る固体撮像装置は、N型不純物領域13が、ドレイン領域6に接するように読み出しゲート電極3近傍のP型ウェル領域1の表面部に形成されていることに特徴を有する。このN型不純物領域13が形成されることによって、信号蓄積領域4に蓄積された信号電荷を読み出しやすくすることが可能となる。
なお、側壁12は本実施例に係る固体撮像装置のドレイン領域6およびドレインシールド領域7を読み出しゲート電極3から離間したところに形成するために設けられるものであるため、側壁12が無くともドレイン領域6におけるリーク電流の低減およびS/N比の低下の抑制等の効果を得ることが可能である。また、ドレイン領域6、ドレインシールド領域7の形成後に側壁12を除去してもよい。
次に、図10を用いて本発明の実施例2に係る固体撮像装置の製造方法を説明する。図10は、本発明の実施例3に係る固体撮像装置の製造を示す要部工程断面図である。
まず、図10(a)に示すように、P型ウェル領域1の内部に光信号を受光して光電変換するフォトダイオードのN型の信号蓄積領域4を形成する。続いて、信号蓄積領域4の上部に、P+型サーフェスシールド領域5を形成する。続いて、P型ウェル領域1の表面上の一部に、ゲート絶縁膜2および読み出しゲート電極3を形成する。この信号蓄積領域4、サーフェスシールド領域5、ゲート絶縁膜2および読み出しゲート電極3は、一般に知られている方法により形成することができる。
次に、図10(b)に示すように、読み出しゲート電極3の側方のP型ウェル領域1の表面の一部が露出するような形状のレジストパターン90を、P型ウェル領域1上に形成する。このレジストパターン90をマスクとして、P型ウェル領域1の表面部にリン(P)をイオン注入し、P型ウェル領域1の表面部にN型不純物領域13を読み出しゲート電極3に対して自己整合的に形成する。
このイオン注入条件としては、例えば、リン(P)イオン種として、100KeV程度の加速度で、1×1013〜1×1014cm−3程度のドーズ量の条件でイオン注入することにより、図10の線bに示すような不純物濃度分布が得られる。
次に、図10(c)に示すように、レジストパターン90を除去した後、ゲート絶縁膜2および読み出しゲート電極3の側部に側壁12を形成する。続いて、側壁12の表面および側壁12の側方のP型ウェル領域1の表面の一部が露出するような形状のレジストパターン91を、P型ウェル領域1上に形成する。このレジストパターン91をマスクとして、P型ウェル領域1の表面から所定の距離だけ、例えば0.1μm下方に離間したところにリン(P)をイオン注入し、ドレイン領域6とN型不純物領域13とが接するように、ドレイン領域6を側壁12に対して自己整合的に形成する。
このイオン注入条件としては、例えば、ホウ素(B)イオン種として、10〜30KeV程度の加速度で、1×1013〜1×1014cm−3程度のドーズ量の条件でイオン注入することにより、図10の線bに示すような不純物濃度分布が得られる。
次に、図10(d)に示すように、レジストパターン91を除去した後、側壁12の表面および側壁12の側方のP型ウェル領域1の表面の一部が露出するような形状のレジストパターン92を、P型ウェル領域1上に形成する。このレジストパターン92をマスクとして、ドレイン領域6の上部であってP型ウェル領域1の表面部に、ホウ素(B)をイオン注入し、P+型のドレインシールド領域7を、側壁12に対して自己整合的に形成する。
次に、図10(e)に示すように、レジストパターン92を除去した後、P型ウェル領域1の表面の全面に層間絶縁膜を形成し、その層間絶縁膜をRIE等によりエッチングし、ドレイン領域6の上部にドレインシールド領域7が形成されていない部分に開口部を有する層間絶縁膜9を形成する。
次に、図10(f)に示すように、層間絶縁膜9上にレジストパターン93を形成し、層間絶縁膜の開口部から表面が露出しているP型ウェル領域1の表面部にリン(P)をイオン注入し、ドレイン領域6の上部のP型ウェル領域1内に、ドレイン領域6と接するようにコンタクトインプラ部8を形成する。
次に、図10(g)に示すように、レジストパターン93を除去し、W−CVDにより、プラグ10を形成し、続いて、配線11を形成する。以上のようにして、図9に示すような構造の固体撮像装置を製造することが可能となる。
(実施例3の変形例)
実施例3の変形例に係る固体撮像装置を図11を用いて説明する。図11に示すように、本実施例1の変形例に係る固体撮像装置は、ドレイン領域6がP型ウェル領域1の表面から下方に離間したところに形成され、且つ、図9に示した実施例3の固体撮像装置とは異なり、P+型のドレインシールド領域7が設けられていないところに特徴を有する。図11におけるF−F’での深さ方向の不純物濃度分布は、図5に示した不純物濃度分布図と同一であるため、その説明を省略する。
このように、ドレイン領域6が、結晶欠陥の存在する確率がP型ウェル領域1の表面に比べて低く、また、表面準位が存在し、結晶欠陥の存在する確率が高いP型ウェル領域1の表面から離間したところに形成されるので、ドレイン領域6に読み出された信号電荷が結晶欠陥にトラップされにくくなり、ドレイン領域6におけるリーク電流を低減することが可能となる。
また、信号電荷が表面準位や、結晶欠陥にトラップされにくくなるため、リセット動作時において、信号蓄積領域4に残存した信号電荷が排出されやすくなり、S/N比の低下を抑制することが可能となる。
また、N型不純物領域13が、ドレイン領域6に接するように読み出しゲート電極3近傍のP型ウェル領域1の表面部に形成されていることに特徴を有する。このN型不純物領域13が形成されることによって、信号蓄積領域4に蓄積された信号電荷を読み出しやすくすることが可能となる。
実施例3の変形例に係る固体撮像装置のように、ドレイン領域6の上部にP+型のドレインシールド領域を有していなくとも、ドレイン領域6におけるリーク電流の低減およびS/N比の低下の抑制することが可能となり、信号蓄積領域4に蓄積された信号電荷を読み出しやすくすることも可能となる。
本発明の実施例1に係る固体撮像装置の要部断面図。 図1におけるA−A’における不純物濃度の深さ方向の分布を説明するための不純物濃度分布図。 本発明の実施例1に係る固体撮像装置の製造工程を示す要部工程断面図。 本発明の実施例1の変形例に係る固体撮像装置の要部断面図。 図4におけるB−B’における不純物濃度の深さ方向の分布を説明するための不純物濃度分布図。 本発明の実施例2に係る固体撮像装置の要部断面図。 本発明の実施例2に係る固体撮像装置の製造工程を示す要部工程断面図。 本発明の実施例2の変形例に係る固体撮像装置の要部断面図。 本発明の実施例3に係る固体撮像装置の要部断面図。 本発明の実施例3に係る固体撮像装置の製造工程を示す要部工程断面図。 本発明の実施例3の変形例に係る固体撮像装置の要部断面図。
符号の説明
1 P型ウェル領域
2 ゲート絶縁膜
3 読み出しゲート電極
4 信号蓄積領域
5 サーフェスシールド領域
6 ドレイン領域
7 ドレインシールド領域
8 コンタクトインプラ部
9 層間絶縁膜
10 プラグ
11 配線
12 側壁
13 N型不純物領域
20、21、22、60、61、62、90、91、92、93 レジストパターン

Claims (5)

  1. 第1導電型の半導体領域と、
    前記第1導電型の半導体領域に設けられた、光電変換により得られた信号電荷を蓄積する第2導電型の信号蓄積領域と、
    前記第1導電型の半導体領域の表面から下方に離間した位置に設けられた第2導電型のドレイン領域と、
    前記第2導電型の信号蓄積領域と前記第2導電型のドレイン領域の間における前記第1導電型の半導体領域の表面上にゲート絶縁膜を介して設けられた読み出しゲート電極と
    を有することを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記第2導電型のドレイン領域が、少なくとも前記読み出しゲート電極の下部に到達する位置まで延在することを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記第1導電型の半導体領域よりも不純物濃度が高い第1導電型の不純物領域が、前記第2導電型のドレイン領域の上部の前記第1導電型の半導体領域に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記第1導電型の半導体領域よりも不純物濃度が高い第1導電型の不純物領域が、前記読み出しゲート電極近傍の一部を除いて、前記第2導電型のドレイン領域の上部の前記第1導電型の半導体領域に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  5. 前記第2導電型のドレイン領域の前記読み出しゲート電極側に接して、第2導電型の不純物領域が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
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