JP2006066351A - 点灯制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性が確保されつつ、放電灯を安定して点灯させることができる点灯制御装置を提供すること。
【解決手段】点灯制御装置1は、放電により点灯するネオン管30に接続され、交流電源電圧を全波整流した入力信号S1を平滑化した平滑信号S2を生成する平滑化回路12と、制御信号が入力された場合に平滑信号S2に基づく点灯電圧をネオン管30に印加するネオントランス13と、制御信号を間欠的に出力することにより制御信号の連続出力時間を制限する制御部22とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばネオン管等の放電灯の点灯を行う点灯制御装置に関する。
従来、ネオン管等の放電灯の点灯を行う点灯制御装置として、例えば特許文献1に示される点灯制御装置が提案されている。この種の点灯制御装置は、商用電源電圧を全波整流し、この全波整流された入力信号の位相角度を調整することによりネオン管に印加される電圧を調整している。入力信号の電圧がネオン管の封入ガスの放電開始電圧(放電閾値)を超えると、同封入ガスが放電してネオン管は点灯する。
特開平7−160211号公報
ところで、従来の点灯制御装置において用いられる入力信号は、商用電源電圧が全波整流されたものであるため、その入力信号の電圧値は時間の経過に伴って変動する。このため、入力信号の電圧が放電閾値を越える際、放電現象の性質ゆえ、放電したりしなかったりといった不安定な放電状態が生じ、いわゆる「ちらつき」といった現象が発生してネオン管が安定して点灯しないといった問題があった。そこで、入力信号を平滑化することにより該入力信号の電圧変動を抑制する方法が考えられる。しかし、同方法によるとネオン管に印加される平均電圧が高くなって点灯制御装置を構成する電子部品にかかる負荷が増大する。このため、電子部品が発熱により破壊したり劣化したりして点灯制御装置の信頼性が低下してしまうといった新たな問題が生じることになる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、信頼性が確保されつつ、放電灯を安定して点灯させることができる点灯制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明では、放電により点灯する放電灯に接続され、交流電源電圧を全波整流した入力信号に基づく電圧を前記放電灯に印加することにより該放電灯を点灯させる点灯制御装置において、前記入力信号を平滑化した平滑信号を生成する平滑化手段と、制御信号が入力された場合に前記平滑信号に基づく点灯電圧を前記放電灯に印加する印加手段と、前記制御信号を間欠的に出力することにより、該制御信号の連続出力時間を制限する制御手段とを備えることを要旨とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の点灯制御装置において、前記制御手段は、前記交流電源電圧の一周期に対応する前記平滑信号の平均電圧が前記交流電源電圧の実効値以下となるように前記制御信号の連続出力時間を制限することを要旨とする。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の点灯制御装置において、前記制御手段は、前記交流電源電圧が最大または最小となる時点が中間時点となるような出力時間で前記制御信号を出力することを要旨とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれか一項に記載の点灯制御装置において、前記平滑化手段は、コンデンサを備え、該コンデンサの静電容量は、前記制御信号の出力時間内において、前記平滑信号に対応する前記点灯電圧の値が、前記放電灯の放電開始電圧を示す放電閾値よりも大となるように前記入力信号を平滑化する値に設定されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれか一項に記載の点灯制御装置において、前記制御手段は、前記制御信号の連続出力時間を更に制限することにより前記放電灯の輝度に対応する調光データで示される期間だけ前記制御信号を出力して前記放電灯の調光制御を行うことを要旨とする。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜5のいずれか一項に記載の点灯制御装置において、前記交流電源電圧の電圧値を測定電圧値として検出する検出手段を備え、前記制御手段は、前記交流電源電圧の一周期に対応する前記平滑信号の平均電圧が前記交流電源電圧の実効値以下となるように前記制御信号の連続出力時間を前記測定電圧値に基づいて変更することを要旨とする。
以下、本発明の作用について説明する。
請求項1に記載の発明によれば、平滑化手段により入力信号が平滑化され、入力信号に比較して凹凸の少ない平滑信号(リップルの少ない信号)が生成される。放電灯は、放電により点灯するため、通常、その放電が始まる電圧値近傍においては不安定な点灯状態となる。平滑信号に基づく点灯電圧が印加手段によって放電灯に印加されるため、放電灯の放電開始時には放電閾値よりも高い電圧が放電灯に印加されることとなり、放電灯のちらつきは抑制される。また、制御手段は、間欠的に制御信号を出力することにより該制御信号の連続出力時間を制限する。このため、制御信号が連続的に出力される場合に比較して、点灯制御装置を構成する電子部品にかかる負荷は軽減され、点灯制御装置の信頼性は向上する。したがって、本発明の点灯制御装置によれば、点灯制御装置の信頼性を確保しつつ、放電灯を安定して点灯させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、制御手段は、交流電源電圧の一周期に対応する平滑信号の平均電圧が交流電源電圧の実効値以下となるように制御信号の連続出力時間を制限する。一般に、交流電源電圧を全波整流して平滑化すると、その平滑化された平滑信号の最大電圧は交流電源電圧の実効値の約1.4倍(√2倍)になる。このため、平滑信号に基づいて放電灯が点灯させられる際、点灯制御装置を構成する電子部品には、従来の点灯制御装置に比較して約1.4倍の負荷がかかることになる。本発明の点灯制御装置によれば、制御信号の連続出力時間が交流電源電圧の実効値に合わせて制御手段により調整されるため、点灯制御装置を構成する電子部品にかかる負荷は、従来の点灯制御装置における負荷と同等またはそれ以下になる。したがって、点灯制御装置を構成する電子部品の発熱を従来の点灯制御装置と同程度に抑制することができ、点灯制御装置の信頼性を一層確実に確保することができる。
請求項3に記載の発明によれば、印加手段には、交流電源電圧が最大または最小となる時点が中間時点となるような出力時間で制御信号が入力される。このため、平滑化手段により入力信号が完全に平滑化されなくても、つまり、交流電源電圧の最大値または最小値に対応する山を有するリップルを平滑信号が有していても、印加手段は、平滑信号のうち電圧値が高い領域に基づいた点灯電圧を放電灯に印加することになる。したがって、放電灯には相対的に高電圧が印加されることとなり、放電灯は一層放電し易くなる。
請求項4に記載の発明によれば、平滑化手段が備えるコンデンサの静電容量は、制御信号の出力時間内において、平滑信号に対応する点灯電圧の値が放電閾値よりも大となるように入力信号を平滑化する値に設定されている。このため、制御信号の出力時間内においては、点灯電圧の値が放電灯の放電閾値よりも確実に大となり、コンデンサの静電容量の大小に起因して放電灯がちらつくといったことはない。したがって、このような値にコンデンサの静電容量が設定されることにより、平滑化手段として過剰に大容量のコンデンサを適用する必要がなくなり、点灯制御装置の大型化を抑制することができる。
請求項5に記載の発明によれば、制御手段は、制御信号の連続出力時間を更に制限することにより放電灯の調光を行う。このため、制御手段により放電灯が最大輝度で連続的に点灯されたとしても、印加手段には制御信号が間欠的に入力される。したがって、このような放電灯の点灯態様においても、点灯制御装置を構成する電子部品にかかる負荷を確実に軽減することができる。
請求項6に記載の発明によれば、制御手段は、測定電圧値に基づいて制御信号の連続出力時間を変更する。このため、交流電源電圧が変動したとしても、点灯制御装置を構成する電子部品には、想定した一定の交流電源電圧の実効値以下の電圧が安定的に印加されることになる。したがって、点灯制御装置を構成する電子部品の発熱を従来品と同程度に安定的に抑制することができるとともに、交流電源電圧の変動による放電灯の明るさの変動を抑制することができる。
本発明によれば、信頼性が確保されつつ、放電灯を安定して点灯させることができる点灯制御装置を提供することができる。
(第1実施形態)
以下、ネオン管の調光を行う点灯制御装置に本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1に示すように、点灯制御装置1は、交流電源電圧として商用電源電圧(AC100V)に接続されるフィルタ部10、全波整流回路11、平滑化手段としての平滑化回路12、及び印加手段としてのネオントランス13を備えている。ネオントランス13には、放電灯としてのネオン管30が接続されている。また、点灯制御装置1は、ゼロクロス検出回路21、制御手段としての制御部22、及び出力回路23を備えている。
フィルタ部10は、図示しない保護回路とフィルタ回路とから構成される。保護回路は、商用電源電圧の急激な変動を防止するための回路であり、フィルタ回路は、商用電源に重畳しているノイズを除去する回路である。フィルタ部10は、このようにノイズの抑制された商用電源電圧(以下、「電源信号S0」という)を、全波整流回路11及びゼロクロス検出回路21に出力する。
全波整流回路11は、ダイオードブリッジにより構成されている(図3参照)。全波整流回路11は、フィルタ部10から入力された電源信号S0(図5(a)参照)を全波整流し、その整流した入力信号S1(図5(b)参照)を平滑化回路12に出力する。
平滑化回路12は、コンデンサC1を備えている。コンデンサC1は、一般的な平滑コンデンサであり、図3に示すように、入力信号S1のライン間に接続されている。平滑化回路12は、入力信号S1を平滑化し、その平滑化した平滑信号S2(図5(c)参照)を図3に示す信号端子TN1及び信号端子TN2からネオントランス13に出力する。
ネオントランス13は、図3に示すように、トランス14及びインバータ部15を備えている。トランス14は、入力側の一次巻線17と出力側の二次巻線18と三次巻線19とから構成されている。二次巻線18の両端はネオン管30に接続されている。
インバータ部15は、トランス14のインダクタンス成分とLC共振回路を構成する共振用コンデンサC3と、FET(電界効果トランジスタ)Q1,Q2と、フォトカプラPCとを備えている。
共振用コンデンサC3は、一次巻線17に対して並列に接続されている。フォトカプラPCの一端(ノードN1)は、抵抗R6,R5、ダイオードD1、及びチョークコイルL1を介して平滑化回路12の信号端子TN1に接続されている。フォトカプラPCの他端(ノードN2)は、平滑化回路12の信号端子TN2に接続されている。また、ノードN1は、ダイオードD2及びチョークコイルL1を介して信号端子TN1に接続されるとともに、抵抗R6及びコンデンサC2を介して信号端子TN2に接続されている。ノードN1とノードN2との間には、フォトカプラPCと並列にツェナーダイオードZD1と、抵抗R1及び抵抗R3と、抵抗R2及び抵抗R4とがそれぞれ接続されている。なお、フォトカプラPCは一つのパッケージ内に納められた電子部品であるが、説明の便宜上、フォトカプラPCのうちフォトトランジスタ部分を図3にフォトカプラPC(1/2)として示し、発光ダイオード部分を図2にフォトカプラPC(2/2)として示している。
FETQ1のドレインは一次巻線17の一端に接続され、FETQ2のドレインは一次巻線17の他端にそれぞれ接続されている。FETQ1,Q2のソースは共に平滑化回路12の信号端子TN2に接続されている。一方、FETQ1のゲートは三次巻線19の一端に接続されるとともに、抵抗R1及び抵抗R3の接続点に接続され、FETQ2のゲートは三次巻線19の他端に接続されるとともに、抵抗R2及び抵抗R4の接続点に接続されている。
このように構成されたネオントランス13においてフォトカプラPCがオフすると、ノードN1とノードN2との間に電圧が印加され、一次巻線17及び三次巻線19と共振用コンデンサC3とは共振する。このため、FETQ1及びFETQ2は、その共振周波数で交互にオンする。よって、フォトカプラPCがオフしている期間にわたって、一次巻線17には平滑信号S2を高周波でスイッチングした電圧(作動電圧V1)が印加されることになる。そして、一次巻線17と二次巻線18との巻数比だけ昇圧された点灯電圧が二次巻線18に誘起され、この点灯電圧がネオン管30の放電開始電圧(放電閾値TH)を超えると、ネオン管30は点灯する。換言すると、放電閾値THに対応する一次巻線17側の電圧(閾値電圧Vth)を作動電圧V1が超えると、ネオン管30は点灯する。
ところで、平滑化回路12が備えるコンデンサC1の静電容量は、図5(e)に一点鎖線で示すように、作動電圧V1のプラス側の最大値を結ぶ曲線Sで示される電圧が閾値電圧Vthを常に超える状態となるように入力信号S1を平滑化する値に設定されている。すなわち、コンデンサC1の静電容量は、制御部22から出力される制御信号の出力時間内において、ネオン管30に印加される点灯電圧がネオン管30の放電閾値THよりも大となるように入力信号S1を平滑化する値に設定されている。
ゼロクロス検出回路21は、電源信号S0が入力されると、その電源信号S0の電圧の極性が反転する時点、すなわち、電源信号S0の電圧がゼロになる時点(ゼロクロスポイント)を検出する。そして、ゼロクロス検出回路21は、電源信号S0がゼロクロスポイントを横切ったことをトリガとして、その旨を示す信号を制御部22に出力する。例えば、ゼロクロス検出回路21は、電源信号S0の電圧値が正極の場合にはハイレベルの直流信号を出力し、電源信号S0の電圧値が負極の場合にはローレベルの直流信号を出力する。
図2に示すように、出力回路23は、制御部22から出力された信号に基づいてフォトカプラPCをオンまたはオフさせる回路である。詳しくは、出力回路23は、プルアップ抵抗R7、及びトランジスタTR1を備えている。トランジスタTR1のベースは、プルアップ抵抗R7に接続されるとともに制御部22に接続され、エミッタは接地されている。一方、トランジスタTR1のコレクタは、フォトカプラPCを構成する発光ダイオードのカソードに接続されている。このような構成において、制御部22からハイレベルの制御信号が入力されると、トランジスタTR1がオンしてフォトカプラPCがオンする。これとは反対に、制御部22からローレベルの制御信号が入力されると、トランジスタTR1がオフしてフォトカプラPCがオフする。
制御部22は、図示しないCPU、RAM、及びタイマTMを備えている。制御部22は、ネオン管30を点灯させる点灯制御を所定の時間毎に行う。以下、このような制御部22が行う点灯制御について、図4に示すフローチャートにしたがって説明する。
まず、ステップ100において制御部22は、ゼロクロス検出回路21により商用電源電圧のゼロクロスポイントZ(i)(ここでiは、RAMに記録された順番を示す整数とする)を検出したか否かを判断する。ゼロクロスポイントZ(i)を検出したと判断した場合、制御部22は、ステップ101においてゼロクロスポイントZ(i)の時間をRAMに記録する。一方、ゼロクロスポイントZ(i)を検出していないと判断した場合、制御部22は、処理を一旦終了する。
ステップ102において制御部22は、点灯サイクルT1を算出する。具体的には、制御部22は、検出したゼロクロスポイントZ(i)の時間からRAMに記録されているゼロクロスポイントZ(i−1)の時間を減算することで、ゼロクロスポイントZ(i−1)からゼロクロスポイントZ(i)までの経過時間で示される点灯サイクルT1を算出する。
続くステップ103において制御部22は、まず、電源信号S0の一周期内における平滑信号S2の平均電圧が電源信号S0の実効値以下になるように最大出力時間T2を求める。この最大出力時間T2は、制御部22が制御信号を連続的に出力する最長時間(連続出力時間)であり、制御部22は、制御信号を間欠的に出力することになる。すなわち、制御部22は、制御信号を間欠的に出力することにより、制御信号の連続出力時間を制限する。
本実施形態における交流電源電圧は100Vであるため、平滑信号S2の最大電圧値Vmaxは約140V(100×√2)となり、最大出力時間T2は、点灯サイクルT1の約70%となる。制御部22は、最大出力時間T2に基づいて、制御信号の出力開始時間STと制御信号の出力停止時間FTとを算出する。すなわち、制御部22は、フォトカプラPCをオフするタイミングとフォトカプラPCをオンするタイミングとを求める。この際、制御部22は、電源信号S0の最大または最小となる時点が中間時点となるように、すなわち、点灯サイクルT1の半分に当たる時点(点灯サイクルT1/2)が中間時点となるような出力時間で制御信号が出力されるように出力開始時間STと出力停止時間FTとを求める。具体的には、制御部22は、点灯サイクルT1×15%の時点を出力開始時間STとして求め、点灯サイクルT1×85%の時点を出力停止時間FTとして求める。
その後、制御部22は、ステップ104においてタイマTMを作動させ、続くステップ105においてタイマTMの値が出力開始時間STに等しくなるまで待つ。タイマTMの値が出力開始時間STに等しくなった場合、制御部22は、ステップ106において制御信号を出力する。すなわち、制御部22は、ゼロクロスポイントZ(i)から出力開始時間STが経過したときに制御信号を出力する。
続くステップ107において制御部22は、タイマTMの値が出力停止時間FTに等しくなるまで待つ。すなわち、制御部22は、タイマTMの値が出力停止時間FTになるまで制御信号の出力を継続する。タイマTMの値が出力停止時間FTに等しくなった場合、制御部22は、ステップ108において制御信号の出力を停止し、続くステップ109においてタイマTMを停止させて処理を一旦終了する。つまり、制御部22は、ゼロクロスポイントZ(i)を検出してから出力開始時間STが経過したときに制御信号を出力し、ゼロクロスポイントZ(i)を検出してから出力停止時間FTが経過したときに制御信号の出力を停止する。このため、制御部22は、最大出力時間T2の期間内でのみ制御信号を出力することになる。
制御部22は、所定時間毎に上記点灯制御を行い、ステップ100においてゼロクロスポイントZ(i+1)を検出した場合、ステップ101〜103において点灯サイクルT1、最大出力時間T2、出力開始時間ST、及び出力停止時間FTを再度求める。よって、点灯サイクルT1、最大出力時間T2、出力開始時間ST、及び出力停止時間FTの値は、ゼロクロスポイントZ(i)が検出される度に更新される。
このように、制御部22は、間欠的に制御信号を出力することにより、ネオントランス13を構成するFETQ1,Q2や抵抗R1〜R4等の電子部品にかかる負荷を抑制する。よって、これら電子部品による発熱が抑制され、過剰な負荷や発熱による電子部品の劣化や破壊等が抑制されることから、同電子部品の信頼性は確保される。
更に、制御部22は、最大出力時間T2の期間内で調光制御を行う。すなわち、制御部22は、ネオン管30を最大輝度で点灯させる場合でも、最大出力時間T2を超えて制御信号を出力することはない。以下、前記点灯制御を前提として制御部22が行う調光制御について説明する。
制御部22のRAMには、ネオン管30の輝度に対応する複数の調光データDTが予め記録されている。調光データDTは一定の順番にしたがってRAMに予め記録され、この順番がネオン管30の調光態様となる。ここでは、調光データDTのデータ長が8ビットの場合、すなわち、ネオン管30の輝度の諧調が0〜255(最大輝度)の256通りの場合を例として説明する。この調光データDTは、ネオン管30の輝度が大きくなるほど大きな値となるように設定されている。なお、調光データDTを予めRAMに記録する方式に代えて、点灯制御装置1の意匠面に設けられたロータリースイッチ等の操作部の操作に基づいて調光データDTをその都度生成するようにしてもよい。
制御部22は、ゼロクロスポイントZ(i)を検出すると、最大出力時間T2内における調光データDTで示される期間(最大出力時間T2×調光データDT/調光データDTの最大値(255))に基づいて、出力開始時間ST及び出力停止時間FTを算出する。この際、制御部22は、前記点灯制御と同様に、点灯サイクルT1の半分に当たる時点が中間時点となるように、すなわち、最大出力時間T2の半分に当たる時点(最大出力時間T2/2)が中間時点となるような出力時間で制御信号が出力されるように出力開始時間STと出力停止時間FTとを求める。具体的には、制御部22は、(ゼロクロスポイントZ(i)の時間)+(最大出力時間T2/2)−(1/2×最大出力時間T2×調光データDT/調光データDTの最大値(255))にしたがって出力開始時間STを算出する。また、制御部22は、(ゼロクロスポイントZ(i)の時間)+(最大出力時間T2/2)+(1/2×最大出力時間T2×調光データDT1/調光データDTの最大値(255))にしたがって出力停止時間FTを算出する。そして、制御部22は、点灯制御と同様に、ゼロクロスポイントZ(i)を検出してから出力開始時間STが経過したときに制御信号を出力し、ゼロクロスポイントZ(i)を検出してから出力停止時間FTが経過したときに制御信号の出力を停止する。このため、制御部22は、最大出力時間T2の期間内で、且つ、調光データDTで示される期間でのみ制御信号を出力することになる。
制御部22は、ゼロクロスポイントZ(i)を検出する都度、RAMに記録されている調光データDTを順次読み出し、その調光データDTで示される期間にわたって制御信号を出力する。このようにして、制御部22はネオン管30の調光制御を行う。なお、調光データDTが大きいほど出力停止時間FTと出力開始時間STとの差分が大きくなり(デューティ比が大きくなり)、ネオン管30はより明るく点灯し、これとは反対に、調光データDTが小さいほど出力停止時間FTと出力開始時間STとの差分は小さくなり(デューティ比が小さくなり)、ネオン管30はより暗くなる。つまり、制御部22は、デューティ比を制御する、いわゆるデューティ制御(PWM制御)を行うことによりネオン管30の調光制御を行っている。
次に、このように構成された点灯制御装置1の動作について図5にしたがって詳細に説明する。
全波整流回路11は、フィルタ部10から入力される電源信号S0(図5(a))を全波整流し、図5(b)に示す入力信号S1を出力する。入力信号S1が入力された平滑化回路12は、入力信号S1を平滑化して図5(c)に示す平滑信号S2を出力する。すなわち、平滑化回路12は、入力信号S1に比較して凹凸の少ない波形(リップルの少ない波形)を生成する。ここで、コンデンサC1の単位時間当たりの放電電圧の割合(以下、放電角度θという)は、コンデンサC1の静電容量によって変化する。詳しくは、コンデンサC1の静電容量が大きい場合には、ゆっくりと放電するため放電角度θは小さな値となり、コンデンサC1の静電容量が小さい場合には、短時間で放電するため放電角度θは大きな値となる。
図5(d)に示すように、制御部22は、例えば調光データDTが最大値「255」の場合、図5(a)に示すゼロクロスポイントZ1から出力開始時間ST1が経過した時点で制御信号を出力して、フォトカプラPCをオン状態からオフ状態にする。このため、ネオントランス13におけるトランス14の一次巻線17には、図5(e)に示す作動電圧V1が印加される。この際、図5(c)に示すように平滑信号S2の電圧は、閾値電圧Vthを超えた値となっている。このため、FETQ1がオンまたはFETQ2がオンした際に放電閾値TH近傍の値を極短時間のうちに通過するため、ネオン管30はちらつかない。そして、ゼロクロスポイントZ1から出力停止時間FT1(出力開始時間ST1+最大出力時間T2×100%)が経過した時点で制御信号の出力を停止して、フォトカプラPCをオフ状態からオン状態にする。すなわち、制御部22は、調光データDTが最大値の場合でも、点灯サイクルT1の70%に当たる期間しか制御信号を出力しない。よって、ネオン管30を最大輝度で連続的に点灯させる場合でも、ネオントランス13には平均して100V以下の電圧が印加されることになる(100V×√2×約70%=約99V)。
また、例えば調光データDTが「146」の場合、制御部22は、図5(a)に示すゼロクロスポイントZ2から出力開始時間ST2が経過した時点で制御信号を出力して、フォトカプラPCをオン状態からオフ状態にする。この場合も、平滑信号S2の電圧は閾値電圧Vthを超えた値となっているため、ネオン管30はちらつかない。そして、ゼロクロスポイントZ2から出力停止時間FT2(出力開始時間ST1+最大出力時間T2×約57%)が経過した時点で制御信号の出力を停止して、フォトカプラPCをオフ状態からオン状態にする。このとき、出力停止時間FT2と出力開始時間ST2との差分で示される制御信号の出力時間は、最大出力時間T2の約57%となっている。このため、ネオン管30の輝度は、調光データDTが「255」の場合に比較して暗くなる。なお、最大出力時間T2の約57%は点灯サイクルT1の約40%(約57%×約70%)に相当する。したがって、このように調光データDTが小さな値であって制御信号を出力する期間がT1×50%以下の場合でも、平滑信号S2の最大値近傍の電圧がスイッチングされた作動電圧V1がネオントランス13に印加されることになる。
本実施形態の点灯制御装置1によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)制御部22は、平滑化回路12により平滑化された平滑信号S2を用いてネオン管30の点灯を行う。このため、フォトカプラPCがオフした際には、閾値電圧Vthよりも高い電圧がスイッチングされた作動電圧V1がトランス14の一次巻線17に印加され、ネオン管30はちらつかない。すなわち、従来の点灯制御装置において生じたネオン管30の放電開始時のちらつきを抑制することができる。したがって、点灯制御装置1によれば、ネオン管30を安定して点灯させることができる。
(2)一般に、電子部品は、正常に動作するための条件(例えば耐圧)が予め設定されている。この耐圧を超えた過大な電圧が電子部品に印加された場合、同電子部品は異常に発熱して破損してしまうおそれがある。入力信号S1を平滑化すると、その平均電圧は、電源信号S0の実効値よりも高い電圧となるため、ネオントランス13を構成する電子部品が破損してしまうおそれがある。本実施形態において制御部22は、制御信号を間欠的に出力して制御信号の連続出力時間を最大でも最大出力時間T2に制限する。このため、ネオントランス13に印加される平均電圧は、制御手段により制御信号が連続して入力された場合に比較して低下する。したがって、点灯制御装置1によれば、ネオントランス13を構成する電子部品にかかる負荷を軽減し、点灯制御装置1の信頼性を向上させることができる。
(3)制御部22は、電源信号S0の一周期に対応する平滑信号S2の平均電圧が電源信号S0の実効値以下になるように制御信号の最大出力時間T2を設定する。商用電源電圧のAC100Vを平滑化すると約140Vの直流電圧となり、ネオントランス13を構成する電子部品には、従来の点灯制御装置の場合に比較して1.4倍の負荷がかかることになる。制御信号の最大出力時間T2を点灯サイクルT1の約70%にすることより、点灯制御装置1を構成する電子部品にかかる負荷を従来の点灯制御装置における場合と同等またはそれ以下にすることができる。したがって、点灯制御装置1を構成する電子部品の発熱を従来品と同程度に抑制することができる。
(4)ネオントランス13には、点灯サイクルT1の中間時点が中心となるような出力時間で制御信号が入力されるため、ネオントランス13は、平滑信号S2のうち電圧値が高い領域に基づいた点灯電圧をネオン管30に印加する。このため、調光データDTが小さな値の場合でも、平滑信号S2の電圧は閾値電圧Vthを超えた値となっているため、平滑信号S2の最大値近傍の電圧がスイッチングされた作動電圧V1がネオントランス13に印加されることになる。したがって、コンデンサC1の放電特性による平滑信号S2の電圧降下が点灯電圧に及ぼす影響を抑制することができる。また、平滑信号S2の電圧値が高い部分に基づく点灯電圧がネオン管30に印加されるため、ネオン管30には相対的に高電圧が印加されることとなり、ネオン管30は一層放電し易くなる。したがって、点灯制御装置1によれば、ネオン管30を一層安定して点灯させることができる。
(5)コンデンサC1の静電容量は、制御信号の出力時間内において、点灯電圧の値が放電閾値THよりも大となるように入力信号S1を平滑化する値に設定されている。つまり、制御信号の出力時間内において平滑信号S2の電圧は、閾値電圧Vthを超えた値となっている。このため、FETQ1がオンまたはFETQ2がオンした際に放電閾値TH近傍の値を極短時間のうちに通過するため、ネオン管30はちらつかない。また、コンデンサC1の値がこのような値に設定されていれば、コンデンサC1の静電容量の大小に起因してネオン管30がちらつくといったこともない。したがって、点灯制御装置1によれば、コンデンサC1の静電容量を過剰に大きくして完全な平滑化を行う必要がないため、コンデンサC1の大型化を抑制でき、点灯制御装置1の大型化を抑制することができる。
特に本実施形態においては、前記(4)で述べたように、平滑信号S2のうち電圧値が最も高い領域に基づいた点灯電圧がネオン管30に印加されるようになっている。このため、比較的小さな静電容量のコンデンサC1を用いても、制御信号の出力時間内においては平滑信号S2の電圧が閾値電圧Vthを超えた値となり、ネオン管30がちらつくといったことはない。
(6)制御部22は、最大出力時間T2内でネオン管30の調光を行う。このため、ネオン管30を最大輝度で点灯させる場合でも、ネオントランス13には、制御信号が間欠的に入力される。したがって、ネオン管30を最大輝度で連続的に点灯させる点灯態様においても、点灯制御装置1を構成する電子部品にかかる負荷を確実に軽減することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図6に基づいて説明する。本実施形態は、ネオントランス13及び出力回路23と回路構成が異なるネオントランス50及び出力回路53を点灯制御装置1が備えている点で、前記第1実施形態と主として相違する。以下、このような点灯制御装置1について説明する。なお、ここでは第1実施形態と相違する点を述べ、共通する点については同一部材番号を付すのみとしてその説明を省略する。
図6に示すように、ネオントランス50は、前記第1実施形態におけるネオントランス13の回路構成(トランス14、インバータ部15)に加え、全波整流機能部51及びフィルタ機能部52を新たに備えている。また、インバータ部15は、前記第1実施形態と異なり、フォトカプラPCが省略された構成となっている。なお、ネオントランス50は、トランス14、インバータ部15、全波整流機能部51、及びフィルタ機能部52を含むユニットとして構成されている。
全波整流機能部51は、前記第1実施形態において説明した全波整流回路11と同様に、ダイオードブリッジにより構成されている。全波整流機能部51は、信号端子TN1,TN2から入力された平滑信号S2を全波整流し、この整流した信号(整流信号)をフィルタ機能部52に出力する。フィルタ機能部52は、複数のコンデンサにより構成されている。フィルタ機能部52は、整流信号に重畳したノイズを除去して、このノイズが除去された整流信号をインバータ部15に出力する。
このように構成されたネオントランス50において、信号端子TN1と信号端子TN2との間に平滑信号S2が入力されると、すなわち、信号端子TN1と信号端子TN2との間に平滑信号S2に対応する入力電圧が印加されると、一次巻線17及び三次巻線19と共振用コンデンサC3とは共振する。よって、信号端子TN1と信号端子TN2との間に入力電圧が印加されている期間にわたって、一次巻線17には作動電圧V1が印加されることになる。
出力回路53は、平滑化回路12とネオントランス50との間に設けられている。出力回路53には、図1に一点鎖線で示す経路を経て平滑化回路12から平滑信号S2が入力される。出力回路53は、制御部22からの制御信号に基づいて、信号端子TN1と信号端子TN2との間に平滑信号S2と対応する入力電圧を印加する回路である。詳しくは、出力回路53は、FET54を備えている。FET54は、信号端子TN2とGNDとの間に接続されている。出力回路53は、制御部22からハイレベルの制御信号が入力されると、FET54をオンさせて信号端子TN1と信号端子TN2との間に平滑信号S2と対応する入力電圧を印加する。これとは反対に、制御部22からローレベルの制御信号が入力されると、出力回路53は、FET54をオフさせて信号端子TN1と信号端子TN2との間への平滑信号S2と対応する入力電圧の印加を停止する。
制御部22は、前記第1実施形態と同様に、図4のフローチャートに示した点灯制御を所定の時間毎に行う。すなわち、制御部22は、ステップ100〜106に示すように、ゼロクロスポイントZ(i)から出力開始時間STが経過した時点でハイレベルの制御信号を出力する。その結果、出力回路53のFET54がオン状態となり、信号端子TN1と信号端子TN2との間に平滑信号S2と対応する入力電圧が印加される。このため、ネオントランス50におけるトランス14の一次巻線17には、作動電圧V1が印加されてネオン管30は点灯する。その後、制御部22は、ステップ107〜109に示すように、ゼロクロスポイントZ(i)から出力停止時間FTが経過した時点で制御信号の出力を停止、すなわちローレベルの信号を出力する。その結果、出力回路53のFET54がオフ状態となり、信号端子TN1と信号端子TN2との間に、平滑信号S2と対応する入力電圧が印加されなくなる。よって、トランス14の一次巻線17に作動電圧V1が印加されなくなり、ネオン管30は消灯する。すなわち、本実施形態において、信号端子TN1と信号端子TN2との間に平滑信号S2と対応する入力電圧が印加されるタイミングは、前記第1実施形態におけるフォトカプラPCがオフするタイミングに相当する。同様に、本実施形態において、信号端子TN1と信号端子TN2との間への入力電圧の印加が停止されるタイミングは、前記第1実施形態におけるフォトカプラPCがオンするタイミングに相当する。
このように、制御部22は、信号端子TN1と信号端子TN2との間への入力電圧の印加の有無を制御することによりネオン管30の点灯を制御する。更に、制御部22は、前記第1実施形態と同様に、出力停止時間FTと出力開始時間STとの差分である最大出力時間T2の期間内で調光制御を行う。すなわち、本実施形態においても制御部22は、ネオン管30を最大輝度で点灯させる場合でも、最大出力時間T2を超えて制御信号を出力することはない。
本実施形態の点灯制御装置1によれば、前記(1)〜(6)の効果に加えて以下のような効果を得ることができる。
(7)制御部22は、信号端子TN1と信号端子TN2との間への入力電圧の印加の有無を制御することによりネオン管30の点灯及び調光を制御する。つまり、制御部22は、インバータ部15の内部に設けられた電子部品(第1実施形態ではフォトカプラPC)ではなく、ネオントランス50への平滑信号S2の入力段階においてネオン管30の点灯及び調光の制御を行う。従来の点灯制御装置におけるネオントランスは、ネオントランス50に示す構成を成しているのが一般的である。制御部22によって平滑信号S2の入力段階でネオン管30の点灯及び調光制御が行われるため、ネオントランス50を構成する全電子部品にかかる負荷を軽減することができる。また、ネオントランス50を新たに製作したり改造したりといったことをしないで、市場に流通しているネオントランス50を用いて、前記(1)〜(6)の効果を安価な構成で好適に奏することができる。
なお、前記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・前記第2実施形態においてネオントランス50は、全波整流機能部51及びフィルタ機能部52のうち少なくとも一方を備えない構成でもよい。例えば、図7に示すように、第2実施形態における点灯制御装置1は、印加手段として、前記第1実施形態で用いたネオントランス13を備えた構成となっていてもよい。このようにしても、前記(1)〜(7)の効果を得ることができる。
・前記各実施形態において点灯制御装置1は、図1に示すように、例えば新たに電圧検出回路40を備え、制御部22は、該電圧検出回路40により検出された電源信号S0(測定電圧値)の最大電圧値に基づいて最大出力時間T2を変更するようにしてもよい。詳しくは、図1に破線で示すように、電圧検出回路40は、フィルタ部10と制御部22との間に接続されてもよい。電圧検出回路40は、例えばA/Dコンバータにより構成され、入力された電源信号S0の電圧値をデジタルデータ(電源電圧データS3)に変換して制御部22に出力するようにしてもよい。
制御部22は、電源電圧データS3から電源信号S0の最大電圧値Vmaxを求め、同最大電圧値Vmaxが、電源電圧変動がない場合における(定常状態での)電源信号S0の実効値Vs(前記実施形態では100V)以下になるように最大出力時間T2を設定する。例えば、最大電圧値Vmaxが156Vの場合、最大出力時間T2は点灯サイクルT1の約64%(100V/156V=約64%)となる。また、例えば、最大電圧値Vmaxが127Vの場合、最大出力時間T2は点灯サイクルT1の79%(100V/127V=約79%)となる。このようにすれば、交流電源電圧が変動したとしても、ネオントランス13を構成する電子部品には、100V以下の電圧が印加されることになり、点灯制御装置1を構成する電子部品の発熱を従来に比較して一層安定的に抑制することができる。また、交流電源電圧の変動による放電灯の明るさの変動を抑制することができる。
・前記各実施形態において制御部22は、ゼロクロスポイントZ(i)から一定時間が経過した時点を出力開始時間STとして固定してもよい。例えば、制御部22は、ゼロクロスポイントZ(i)から点灯サイクルT1×15%の時点を出力開始時間STとして固定し、その時点を起点として、調光データDTで示される期間にわたって制御信号を出力するようにしてもよい。このようにしても、前記(1)〜(3),(5),(6)の効果を得ることができる。
・前記各実施形態において制御部22は、電源信号S0の一周期内における平滑信号S2の平均電圧が電源信号S0の実効値以下になるように制御信号の連続出力時間を制限している。しかし、制御部22は、電源信号S0の一周期内における平滑信号S2の平均電圧が必ずしも電源信号S0の実効値以下となるように制御信号の連続出力時間を制限しなくてもよい。例えば、制御部22は、最大出力時間T2を点灯サイクルT1の80%となるように設定することにより、電源信号S0の一周期内における平滑信号S2の平均電圧が電源信号S0の実効値よりも大きくなるような連続出力時間で制御信号を出力してもよい。このようにしても、制御信号を連続的に出力する場合に比較して、ネオントランス13を構成する電子部品に印加される平均電圧は抑制されるため、同電子部品の発熱を抑制することができる。要するに、制御部22は、間欠的に制御信号を出力すればよく、その制御信号の連続出力時間の長さは限定されない。
・前記各実施形態において商用電源電圧は、100Vに限定されず、例えば200Vでもよい。
・前記各実施形態においては、本発明をネオン管30の調光を行う点灯制御装置に適用したが、調光を行わないで単に点灯のみを行う点灯制御装置に適用されてもよい。この場合においても、ネオン管30を安定して点灯させることができるとともに、点灯制御装置を構成する電子部品にかかる負荷を軽減することができる。
次に、前記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(1)請求項2に記載の点灯制御装置において、前記制御手段は、前記制御信号の連続出力時間を前記交流電源電圧の周期の70%となるようにすること。
第1実施形態における点灯制御装置の電気ブロック図。 同点灯制御装置における出力回路の回路図。 同点灯制御装置における全波整流回路、平滑化回路、及びネオントランスの回路図。 同点灯制御装置において、制御部が行う調光制御を示すフローチャート。 (a)は、商用電源電圧の波形を示すグラフ、(b)は、入力信号S1の波形を示すグラフ、(c)は、平滑信号S2の波形を示すグラフ、(d)は、制御信号の波形を示すグラフ、(e)は、作動電圧V1の波形を示すグラフ。 第2実施形態における点灯制御装置の平滑化回路、出力回路、制御部、及びネオントランス間の接続関係を示す概略回路図。 他の実施形態における点灯制御装置の平滑化回路、出力回路、及びネオントランス間の接続関係を示す概略回路図。
符号の説明
1…点灯制御装置、12…平滑化手段としての平滑化回路、13,50…印加手段としてのネオントランス、22…制御手段としての制御部、30…放電灯としてのネオン管、40…検出手段としての電圧検出回路。

Claims (6)

  1. 放電により点灯する放電灯に接続され、交流電源電圧を全波整流した入力信号に基づく電圧を前記放電灯に印加することにより該放電灯を点灯させる点灯制御装置において、
    前記入力信号を平滑化した平滑信号を生成する平滑化手段と、
    制御信号が入力された場合に前記平滑信号に基づく点灯電圧を前記放電灯に印加する印加手段と、
    前記制御信号を間欠的に出力することにより、該制御信号の連続出力時間を制限する制御手段とを備えることを特徴とする点灯制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記交流電源電圧の一周期に対応する前記平滑信号の平均電圧が前記交流電源電圧の実効値以下となるように前記制御信号の連続出力時間を制限することを特徴とする請求項1に記載の点灯制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記交流電源電圧が最大または最小となる時点が中間時点となるような出力時間で前記制御信号を出力することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の点灯制御装置。
  4. 前記平滑化手段は、コンデンサを備え、
    該コンデンサの静電容量は、前記制御信号の出力時間内において、前記平滑信号に対応する前記点灯電圧の値が、前記放電灯の放電開始電圧を示す放電閾値よりも大となるように前記入力信号を平滑化する値に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の点灯制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記制御信号の連続出力時間を更に制限することにより前記放電灯の輝度に対応する調光データで示される期間だけ前記制御信号を出力して前記放電灯の調光制御を行うことを特徴とする請求項1〜4に記載の点灯制御装置。
  6. 前記交流電源電圧の電圧値を測定電圧値として検出する検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記交流電源電圧の一周期に対応する前記平滑信号の平均電圧が前記交流電源電圧の実効値以下となるように前記制御信号の連続出力時間を前記測定電圧値に基づいて変更することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の点灯制御装置。
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