JP3291852B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JP3291852B2
JP3291852B2 JP18539993A JP18539993A JP3291852B2 JP 3291852 B2 JP3291852 B2 JP 3291852B2 JP 18539993 A JP18539993 A JP 18539993A JP 18539993 A JP18539993 A JP 18539993A JP 3291852 B2 JP3291852 B2 JP 3291852B2
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尚樹 大西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放電灯を高周波で点灯さ
せ、且つ低光束まで連続的に調光できる放電灯点灯装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、放電灯を低光束まで連続的に調光
するために、図11に示すような点灯装置が提案されて
いる。この装置は、特願平1−75572として既に提
案しており、例えば、蛍光灯のような放電灯11と、放
電灯11にインピーダンス要素Z1 を介して高周波電流
を供給する高周波電源12と、低レベルでの点灯を安定
化させるための直流電力重畳手段14よりなり、高周波
成分に直流成分を重畳させて放電灯11を安定点灯させ
るものである。調光制御部13は高周波電源12からの
出力電力を制御することにより放電灯11の光出力を制
御している。直流電力重畳手段14は、放電灯11にイ
ンピーダンス要素Z2 を介して直流電流を供給する直流
電源15を備えている。この点灯装置によると、広範囲
での連続的な調光が可能となる。
【0003】このような広範囲にわたって連続的に安定
した調光が可能な安定器を用いて、2灯のランプを点灯
させる場合について検討する。従来、調光機能無しのイ
ンバータ回路を用いて2灯のランプを点灯させる場合に
は、図12に示すような負荷回路構成が使用されてい
る。図中、インバータ回路は直流電圧Vdcを高周波に
変換し、インダクタLとコンデンサCよりなる共振回路
により得られる共振電圧を放電灯1,2に印加してい
る。まず、図12(a)は直列点灯方式であり、放電灯
1,2を直列に接続している。この方式では、通常、一
方の放電灯2に並列にシーケンスコンデンサCsを接続
することにより、放電灯1,2を点灯しやすくして、始
動時の2次電圧を下げている。次に、図12(b)は並
列点灯方式であり、インダクタL1 ,L2 および共振コ
ンデンサC01,C02をそれぞれ2個ずつ設けて、2つの
放電灯1,2の共振回路をそれぞれ別個に設計する。ま
た、図12(c)はバランサTを用いた並列点灯方式で
あり、共振回路を共用でき、回路構成が簡単になる。バ
ランサTは、2つの放電灯1,2に流れる電流を等しく
するために用いられる。図12(b)及び(c)のよう
な並列点灯方式を用いた方が、2次電圧が低くなるた
め、始動時の印加電圧を低減できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の図11に示すよ
うな広範囲で連続的に調光が可能なインバータ式の点灯
装置を用いて、2灯の同じ種類の放電灯を点灯させた場
合、2つの放電灯の光出力は本来ならば同じになるはず
であるが、通常、回路の素子のばらつき等により、2つ
の放電灯の光出力には差が生じている。この光出力の差
は、光出力が大きい場合、例えば、放電灯が定格点灯に
近いところで調光されているとき、2つの放電灯の光出
力差は大きく目立つことはない。これは、放電灯の定格
出力時に、ランプ輝度が高く、微小な光出力差を眼で認
識できないため、あるいは、小さな差であれば、さほど
問題とならないためである。ところが、放電灯の定格点
灯時に比べて、深く調光した場合、ランプ輝度は低下
し、微小な光出力差に対しても、眼で認識することがで
き、2つの放電灯の光出力の差を見分けられる。
【0005】これを数式で説明すると、以下の通りであ
る。いま、放電灯を定格点灯している場合の光束をΦ0
とする。調光信号により80%光束に調光した場合、放
電灯1の光出力が0.8×Φ0 、放電灯2の光出力が
0.81×Φ0 であったとすると、両放電灯1,2の光
束差ΔΦは、ΔΦ=0.81×Φ0 −0.8×Φ0
0.01Φ0 となる。このとき、0.8×Φ0 に対する
光束差ΔΦの比率は、0.01/0.8=1.25%で
ある。一方、調光信号により5%光束に調光した場合、
上記と同様に0.01Φ0 の光束差があると、0.05
×Φ0 に対する光束差ΔΦの比率は、0.01/0.0
5=20%となる。したがって、深い調光時のほうが光
出力の差による影響が大きくなる。
【0006】上述の図12に示した各負荷回路構成にお
いて、この光出力差が生じる主な原因は次のようなもの
である。まず、図12(a)の直列点灯方式の場合、シ
ーケンスコンデンサCsに電流が流れるため、その分、
一方の放電灯2に流れる電流が少なくなり、光出力差を
生じる原因となる。次に、図12(b)の並列点灯方式
の場合、インダクタL1 ,L2 と共振コンデンサC01
02のばらつきにより、2つの放電灯1,2に流れる電
流に差が生じて、光出力に差が生じる。また、図12
(c)のバランサTを用いた並列点灯方式の場合、バラ
ンサTの特性(主に2つの巻線のインダクタンス値)に
より、光出力差が生じる。2灯の同じ種類の放電灯1,
2を点灯させる場合、2つの放電灯1,2のランプ電圧
及びランプ電流が等しくなるようにする必要があるた
め、バランサTの2巻線の巻数を等しく設計する。しか
し、バランサTの構造によっては、2巻線のインダクタ
ンス値に大きな差を生じたり、ばらつきが生じる場合が
あり、これが光出力に差を生じる原因となる。
【0007】このように、図12(a)〜(c)に示し
たいずれの負荷回路構成においても、光出力差を生じる
原因がある。しかし、図12(c)のバランサTを用い
た並列点灯方式の場合、バランサTの構造を2巻線のイ
ンダクタンスの差を小さくできる構造とすることによ
り、光出力差を小さくすることができる。
【0008】図13と図14は公知のバランサの構造を
示している。図13は単層整列巻の構造を示しており、
この構造では、2次側の巻線N2 が1次側の巻線N1
外側にあるため、巻線の内側を通る磁束は2次側の巻線
2 の方が多くなり、その結果、2次側の巻線N2 のイ
ンダクタンス値の方が1次側の巻線N1 のインダクタン
ス値よりも大きくなる。また、図14と図15はオート
トランス構造を示している。バランサは通常オートトラ
ンスの構造であり、一体形ボビンに1次巻線N 1 と2次
巻線N2 を巻き、その間を絶縁テープ等で絶縁してい
る。このような構造においては、図14に示したよう
に、1次巻線N1 の巻き方が不均一となった場合、2次
巻線N2 も不均一となる可能性が高い。いま、図14に
示すように、1次巻線N1 がフェライトコアのギャップ
側に近寄って巻かれ、2次巻線N2 がギャップから遠い
方に近寄って巻かれた場合、1次巻線N1 と2次巻線の
巻数が一定であっても、ギャップによる漏れ磁束のため
に、1次巻線N1 のインダクタンス値は均一に巻かれた
場合よりも減少し、逆に、2次巻線N2 のインダクタン
ス値は増加する。また、図15に示すように、2次巻線
2 がフェライトコアのギャップ側に近寄って巻かれ、
1次巻線N1 がギャップから遠い方に近寄って巻かれた
場合、1次巻線N1 と2次巻線N2 の巻数が一定であっ
ても、ギャップによる漏れ磁束のために、2次巻線N2
のインダクタンス値は均一に巻かれた場合よりも減少
し、逆に、1次巻線N1 のインダクタンス値は増加す
る。このように、バランサの2巻線N1 ,N2 のインダ
クタンス値が異なる場合、これらのバランサを用いて放
電灯を点灯させると、2つの放電灯のランプ電圧やラン
プ電流が異なってくるため、光出力差の原因となる。
【0009】本発明は上述のような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、広範囲で連続的
な調光が可能な2灯用の放電灯点灯装置において、負荷
回路構造をバランサを用いた並列点灯とすることによ
り、始動時に生じる2次電圧を低く抑え、安全で且つ確
実に点灯させることができ、回路構成が簡単で、また、
バランサの構造を2巻線のインダクタンス値の差が小さ
い構造とすることにより、2灯間の光出力の差を低減す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、上記
の課題を解決するために、図1に示すように、複数の放
電灯1,2に並列的に高周波電力を供給する高周波電源
3と、前記高周波電源3の出力を変化させて複数の放電
灯1,2を同時に調光制御する制御部とを備え、複数の
放電灯1,2を低光束域まで連続的に調光可能とした放
電灯点灯装置において各放電灯1,2をバランサTを
介して高周波電源3の出力に並列接続し、前記バランサ
Tは各放電灯1,2の出力差を低減するように1次巻線
1 と2次巻線N 2 のインダクタンスが略等しくなるよ
うに構成したことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】本発明によれば、低光束域まで広範囲で連続的
な調光が可能な放電灯点灯装置において、バランサを介
して複数の放電灯を並列点灯させるとともに、例えば、
1次巻線と2次巻線とを交互に巻き上げるとか、あるい
は、複数のバランサを各放電灯の出力差を低減するよう
に組み合わせることにより、バランサの2巻線のインダ
クタンス値の差を小さくしたことで、低光束域における
複数の放電灯の光出力差を少なくできるものである。
【0012】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例の回路図であ
る。この点灯装置では、2灯の放電灯1,2をバランサ
Tを介して高周波電源3の出力に並列接続している。こ
のバランサTは、図2に示すように、1次巻線N1 と2
次巻線N2 を交互に巻き上げることにより、2つの巻線
1 ,N2 の中を通る磁束をほぼ等しくして、インダク
タンス成分の差を小さくしたものである。図2におい
て、N11,N12,…,N 1nは1次巻線N1 の巻線であ
り、N21,N22,…,N2nは2次巻線N2 の巻線であ
り、2n段の巻線がボビンBに巻き上げられている。こ
のボビンBはE型のコアEcに装着され、ギャップ紙G
pを介してI型のコアIcを接合して磁気回路を構成し
ている。
【0013】図3は本発明の第2の実施例の要部回路図
である。この実施例では、2つのバランサT1 ,T2
用いることを特徴とする。バランサT1 とT2 は同一構
造、同一形状であれば、図3に示した単層整列巻の構造
で1次巻線N1 と2次巻線N 2 のインダクタンス成分の
差が大きくても良い。バランサT1 のインダクタンスの
大きい方の巻線N11と、バランサT2 のインダクタンス
の小さい方の巻線N22を接続し、バランサT1 のインダ
クタンスの小さい方の巻線N12と、バランサT 2 のイン
ダクタンスの大きい方の巻線N21を接続している。バラ
ンサT1 ,T2は同一構造であるから、インダクタンス
の差はほぼ同じと考えられる。よって、巻線N11+N22
のインダクタンスと、巻線N12+N21のインダクタンス
はほぼ等しくなり、光出力差を小さくできる。
【0014】図4は本発明の第3の実施例である。この
実施例では、ボビンBを2つに分割し、各々に各巻線N
1 ,N2 を巻くことにより、1次巻線N1 の巻き方が2
次巻線N2 の巻き方に影響を及ぼすことがなく、それぞ
れ単独の巻き方の不均一によるインダクタンス値のばら
つきだけに抑えられる。
【0015】図5は本発明の第4の実施例である。この
実施例では、2つのE型コアEcを接合して、EE型の
フェライトコアとしたものであり、巻線N1 ,N2 は分
割ボビンBに各々巻かれる。この場合、コアギャップ付
近の漏れ磁束は、2つの巻線N1 ,N2 に同等に影響す
るので、1次巻線N1 と2次巻線N2 のインダクタンス
はほぼ等しくなり、光出力差を小さくできる。なお、図
4及び図5のバランサの構成は、放電灯の異常状態を検
出するためのランプ電圧やランプ電流の検出回路の誤動
作を抑制するためのバランサの構成として、既に特願平
1−17162号において示されているが、本発明のよ
うに、低光束調光用点灯装置に応用すれば、特に光出力
差が目立ちにくくなる。
【0016】最後に、これまで示したバランサを用いた
点灯装置の一例を示す。図6は本実施例の全体構成を示
すブロック図であり、図7〜図10は、各部の詳細な回
路図である。まず、フィルタ回路8は、チョッパー回路
5で発生する入力電流の高周波成分をカットし、入力電
流を正弦波に近づけ、力率を1に近くなるようにする回
路である。突入電流防止回路7は、零クロススイッチを
用いることにより、電源投入時の突入電流を防ぐための
回路である。チョッパー回路5は全波整流された電源電
圧を直流電圧に変換する回路であるが、所望の直流電圧
が得られればどのような構成であっても良く、昇圧チョ
ッパーのほか、降圧チョッパー等でも良い。インバータ
回路4は、チョッパー回路5から出力される直流電圧を
高周波電圧に変換するものであり、制御回路6により連
続調光が可能なものであれば、どのような回路構成であ
っても良い。バランサTの構造は、上述の図2〜図5の
構造のうち、どれでも良い。
【0017】図7にフィルタ回路の従来例を示し、図8
に本実施例のフィルタ回路を示す。入力端子,には
交流電源が接続され、出力端子,にはダイオードブ
リッジDBの交流入力端子が接続される。図7の従来の
フィルタ回路では、低域用、高域用のフィルタコイル
と、ノーマルチョークおよび3個のコンデンサからな
る。一方、図8に示す本実施例のフィルタ回路では、コ
ンデンサを2個にすることにより、高周波歪みを低減で
き、図7に示す従来例の構成よりもノイズを低減するこ
とができる。
【0018】図9に突入電流防止回路7の具体例を示
す。交流電源ACの投入時の基本動作を説明する。図6
において、交流電源に接続された電源スイッチSWを投
入すると、直列に接続された抵抗R5 ,R6 の両端に交
流入力電圧Vinが印加される。抵抗R5 ,R6 の抵抗
値を等しく設定すると、抵抗R5 とR6 のどちらが高圧
になっても、抵抗R5 とR6 の接続点の電圧Vsは同じ
電圧になる。また、ダイオードブリッジDBの負出力端
子(以下、この端子をグランドとする)を基準にする
と、電圧VsはダイオードブリッジDBにより全波整流
されて脈流電圧となる。この電圧Vsは、抵抗R1 ,R
2 により分圧されて、静電誘導サイリスタQ 1 のトリガ
ータイミングの信号源として利用されると共に、コンデ
ンサC2 に蓄積されて静電誘導サイリスタQ1 のトリガ
ー電源としても利用される。
【0019】抵抗R1 ,R2 の分圧点に得られる電圧V
1 をトリガータイミング信号源とし、ダイオードD1
2 、及びトランジスタQ2 のベース・エミッタ間ダイ
オードの直列回路で形成される比較回路に印加する。コ
ンデンサC3 は、電源スイッチSWの投入時に、抵抗R
1 ,R2 の分圧点に得られる電圧V1 が素早く立ち上が
るようにするために、抵抗R1 と並列に挿入してある。
電圧V1 が所定の閾値電圧Vth(ダイオードD1 ,D
2 の順方向電圧降下VfとトランジスタQ2 のベース・
エミッタ間電圧降下Vbeの和)よりも高いときには、
トランジスタQ 2 がオンして、静電誘導サイリスタQ1
のゲート・カソード間を短絡させて、静電誘導サイリス
タQ1 をオフする。また、電圧V1 が前記所定の閾値電
圧Vthよりも低いときには、トランジスタQ2 がオフ
して、抵抗R4 の電圧が上昇し、静電誘導サイリスタQ
1 がオンする。交流電源ACが正弦波的に徐々に立ち上
がるのに従って、平滑コンデンサを徐々に充電するた
め、電源投入時に急減に負荷に流れる突入電流が抑制さ
れる。静電誘導サイリスタQ1 が一度オンすると、電圧
Vsが上昇しても、抵抗R1 ,R2 の接続点から静電誘
導サイリスタQ1 のアノードに接続されたダイオードD
3 に電流が流れるので、電圧V1 はダイオードD3 の順
方向電圧降下Vfと静電誘導サイリスタQ1 のアノード
・カソード間電圧Vakの和以上には上昇しない。した
がって、静電誘導サイリスタQ1 がオンした後には、電
圧Vsの値に関係なく、静電誘導サイリスタQ1 のゲー
トがトリガーされて、静電誘導サイリスタQ1 はオン状
態を保つ。
【0020】一方、電圧VsはダイオードD4 を介して
コンデンサC2 を充電し、これを抵抗R3 ,R4 で分圧
して、抵抗R4 の両端を静電誘導サイリスタQ1 のゲー
ト・カソード間に接続して、静電誘導サイリスタQ1
トリガーする電源とする。また、抵抗R4 の両端にトラ
ンジスタQ2 のコレクタ・エミッタを接続して、電圧V
1 が前記所定の閾値Vthよりも大きいときには、抵抗
4 の両端を短絡させて、静電誘導サイリスタQ1 をオ
ンしないようにする。コンデンサC2 の電荷が抵抗
1 ,R2 の接続点に得られる電圧V1 の大きさに影響
を与えないように、ダイオードD4 を挿入している。静
電誘導サイリスタQ1 のゲート・カソード間にはコンデ
ンサC1 を挿入してあり、静電誘導サイリスタQ1 のオ
ン・タイミングをトランジスタQ2 のオン・タイミング
に対して遅らせると共に、静電誘導サイリスタQ1 がノ
イズ等により誤トリガーされることを防止するものであ
る。
【0021】瞬時停電時には、入力電圧Vinを分圧し
た電圧Vsがゼロになり、コンデンサC2 の充電が停止
されるため、コンデンサC2 が放電される。静電誘導サ
イリスタQ1 がオフすれば、電圧V1 もリセットされ
る。そして、電源が復帰するとゼロクロス・オン動作す
る。したがって、この回路の瞬時停電時のリセット性
は、コンデンサC2 の放電時間と静電誘導サイリスタQ
1 のオフ特性による。
【0022】図中の破線で囲まれた部分は、直流対応回
路9である。入力電源が直流入力の場合には、入力電圧
がゼロクロスしないため、電源投入時に静電誘導サイリ
スタQ1 はオフしたままである。この場合、静電誘導サ
イリスタQ1 に並列に接続されたパワーサーミスタRt
hを介してインバータ回路に電力が供給される。この電
力により制御電源電圧Vccが立ち上がり、トランジス
タQ3 をオンさせ、トランジスタQ2 がオフする。よっ
て、静電誘導サイリスタQ1 のゲートに電圧が印加され
て、静電誘導サイリスタQ1 がオンし、パワーサーミス
タRthには電流が流れなくなる。この回路により、直
流電源入力時の突入電流を抑制することができ、且つ、
パワーサーミスタRthのロスを少なくし、消費電力を
低減することができる。
【0023】図10に昇圧チョッパー回路5の具体例を
示す。MOSトランジスタQ4 を高速でスイッチングす
ることにより、端子,間の脈流電圧を直流電圧に変
換して端子,に出力する。MOSトランジスタQ4
のゲート端子には、制御回路6から駆動信号が入力さ
れている。MOSトランジスタQ4 のドレインとグラン
ド間に挿入されたコンデンサC4 は、MOSトランジス
タQ4 の両端に印加される電圧のスイッチング時の立上
がり、立下がりの傾きを緩やかにして、スイッチング損
失を低減させる。このコンデンサC4 の容量は、大きい
方がMOSトランジスタQ4 の電圧の立ち上がりが緩や
かになり、回路損失が減る。また、コンデンサC4 の容
量が小さ過ぎると、MOSトランジスタQ4 のゲート電
圧に影響を与え、スイッチングの波形が乱れることがあ
るので、コンデンサC4 の容量は大きい方がよい。しか
し、コンデンサC4 の容量が大き過ぎると、ノイズの影
響を受けやすくなり、これによりインバータ回路が誤動
作をする。そこで、コンデンサC4 の容量は500pF
以下にすることが望ましく、最適値は200〜300p
F程度である。
【0024】
【発明の効果】請求項1乃至3の発明によれば、高周波
電源により複数の放電灯に並列的に高周波電力を供給し
て、各放電灯を同時に低光束域まで広範囲で連続的に調
光可能とした放電灯点灯装置において、複数の放電灯を
バランサを介して並列接続し、さらに、バランサの構成
を2つの巻線のインダクタンスの差が小さくなるような
構成とすることにより、各放電灯の光出力差を少なくす
ることができるという効果がある。また、請求項4乃至
7の発明によれば、交流電源および直流電源の両方に対
応でき、電源投入時の突入電流を防止でき、入力電流の
高周波歪みが少なく、消費電力を低く抑えることができ
る放電灯点灯装置を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の回路図である。
【図2】本発明の第1の実施例に用いるバランサの構造
を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例に用いるバランサの回路
図である。
【図4】本発明の第3の実施例に用いるバランサの構造
を示す断面図である。
【図5】本発明の第4の実施例に用いるバランサの構造
を示す断面図である。
【図6】本発明の第5の実施例の回路図である。
【図7】従来のフィルタ回路の回路図である。
【図8】本発明に用いるフィルタ回路の回路図である。
【図9】本発明に用いる突入電流防止回路の回路図であ
る。
【図10】本発明に用いる昇圧チョッパー回路の回路図
である。
【図11】従来例の回路図である。
【図12】従来の並列点灯装置の回路図である。
【図13】従来の単層整列巻きのバランサの断面図であ
る。
【図14】従来のオートトランス構造のバランサの断面
図である。
【図15】従来のオートトランス構造の他のバランサの
断面図である。
【符号の説明】
1 放電灯 2 放電灯 3 高周波電源 T バランサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平3−91700(JP,U) 実開 昭57−106111(JP,U) 実開 昭61−82399(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 41/392 H05B 41/02 H05B 41/24

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の放電灯に並列的に高周波電力を
    供給する高周波電源と、前記高周波電源の出力を変化さ
    せて複数の放電灯を同時に調光制御する制御部とを備
    え、複数の放電灯を低光束域まで連続的に調光可能とし
    た放電灯点灯装置において各放電灯をバランサを介し
    て高周波電源の出力に並列接続し、前記バランサは各放
    電灯の出力差を低減するように1次巻線と2次巻線のイ
    ンダクタンスが略等しくなるように構成したことを特徴
    とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記バランサにおいて、1次巻線と2
    次巻線とを交互に巻き上げたことを特徴とする請求項1
    記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 第1及び第2の放電灯に並列的に高周
    波電力を供給する高周波電源と、前記高周波電源の出力
    を変化させて各放電灯を同時に調光制御する制御部とを
    備え、各放電灯を低光束域まで連続的に調光可能とした
    放電灯点灯装置において、同一構造の第1及び第2のバ
    ランサを備え、第1のバランサのインダクタンスの大き
    い方の巻線と第2のバランサのインダクタンスの小さい
    方の巻線を介して第1の放電灯を高周波電源の出力に接
    続すると共に、第1のバランサのインダクタンスの小さ
    い方の巻線と第2のバランサのインダクタンスの大きい
    方の巻線を介して第2の放電灯を高周波電源の出力に接
    続したことを特徴とする放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】 前記高周波電源は直流電源より直流電
    力を供給され、直流電源投入時の突入入力電流を低減す
    るための抵抗負荷を、前記直流電源と前記高周波電源と
    の間に挿入し、前記高周波電源を制御する制御部の制御
    電圧の上昇を検出して、前記抵抗負荷を短絡するスイッ
    チング素子を有することを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記直流電源が交流入力電源を全波整
    流した脈流電圧であるときに、前記抵抗負荷を短絡する
    スイッチング素子がゼロクロス点で導通するように制御
    する手段を備えることを特徴とする請求項4記載の放電
    灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 前記高周波電源は放電灯を高周波で点
    灯させるためのインバータ回路と、インバータ回路の入
    力電圧を完全平滑するためのチョッパー回路とを有し、
    チョッパー回路のスイッチング素子のスイッチング損失
    を低減させるために、前記スイッチング素子に並列接続
    したコンデンサの容量を500pF以下としたことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の放電灯点灯装
    置。
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