JP2006066244A - 燃料電池システム及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高温作動型の燃料電池を、劣化或いは破損してしまうこと無く緊急停止をすることが出来て、緊急停止後に自立運転を安全で容易且つ確実に行うことが出来る様な燃料電池システムおよび制御方法の提供。
【解決手段】 燃料電池(例えば、固体酸化物燃料電池や溶融炭酸塩型燃料電池の様な高温作動型の燃料電池1)に燃料が供給されなくなった状態(例えば、地震その他の自然災害等、不測の事態により燃料電池1への燃料供給が遮断された状態)を検出する検出手段(緊急状態監視手段4)と、検出手段(4)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された場合に燃料電池(1)を緊急停止する緊急停止手段(5)、とを含んでいる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)の様な高温作動型の燃料電池システム及びその出力制御方法に関する。より詳細には、例えば、地震、停電、落雷の様な自然災害等で、高温作動型の燃料電池を緊急停止する技術と、緊急停止した後に非常用燃料により高温作動型燃料電池を自立運転するための技術に関する。
固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)といった高温作動型燃料電池を利用した発電システムがある。そして、固体酸化物燃料電池(SOFC)では600〜1000℃以上、溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)では約500〜900℃以上の高温で動作させている。
上記燃料システムでは、炭化水素系燃料を用いて運転する場合、これらの燃料は脱硫器を通して燃料中の硫黄分を除去し、純水などを蒸発させて発生した蒸気を燃料中に混合して予備改質触媒を用いることで、高級炭化水素成分をメタンに改質し、続いて本改質触媒を用いることで、メタン水蒸気を水素と一酸化炭素に改質して燃料電池の燃料ガス(アノードガス)として供給する。したがって、燃料電池の運転過程に水蒸気改質を伴う場合は、改質に必要となる水又は水蒸気を供給する必要がある。
水蒸気改質を行う場合、適切な水蒸気量を供給しないと、予備改質触媒上で炭素が析出し、触媒性能が劣化する場合がある。一方、このように触媒表面上などで炭素析出が起きた場合、高温で水蒸気濃度の高いガスを供給すると、析出した炭素が解離して一酸化炭素となってガス化排出させることが可能となる。
燃料電池の酸化剤極側に供給する酸化剤(カソードガス、一般的には空気)は、電気モータ式のブロワを用いて供給することが多い。この他にも運転制御システムなど、電力を消費する機器がシステム内に構成されている。
この様に燃料システムに電気モータ式のブロワや電力を消費する機器が用いられている場合、停電時にはこれらの機器が動かないので燃料電池への酸化剤の供給等は出来なくなる。
ここで、400度以上の高温雰囲気では、燃料電池の燃料極側に酸素があっても、また、空気極側に燃料成分があっても、夫々の電池構成材料が反応し、燃料電池が劣化してしまう。
高温作動型の燃料電池を緊急停止した場合に、緊急停止してから一定時間が経過する以前の段階では、燃料電池温度は400℃以上の高温状態である。400℃以上の状態にある燃料電池の燃料極側に酸素が存在すると、燃料極の材料が酸化反応を起こして劣化してしまう。一方、400℃以上の状態にある燃料電池の空気極側に燃料が存在すると、空気極の材料と酸化反応を起こして劣化してしまう。
一方、燃料電池温度が400℃未満だと、燃料と空気極材料、酸化剤(酸素)と燃料極材料とは、殆ど反応しない(500℃未満だと反応し難い)。
従って、高温作動型の燃料電池を緊急停止した場合、燃料電池温度が400℃未満に低下するまで、燃料電池には燃料も酸化剤も供給するべきではない。
しかし、電池の通常運転時は、500〜1000℃レベルの高温で運転されていること、さらに電池の熱容量が大きいことから、緊急停止が必要な場合などに冷却空気を大量供給するといった、強制冷却を試みても、速やかに400℃以下の温度レベルまで冷却することは極めて難しい。また、急速冷却を行うこと自体が、燃料電池の性能や耐久性を維持する上で好ましくない。
その他の従来技術として、例えば、固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)などの高温作動型燃料電池について、発電停止時や燃料電池の温度が低下した際に、燃料供給路を切り換え、未改質燃料及び空気をパージガス生成器に通じ、得られたパージガス(主として一酸化炭素及び/又は水素から成る)を燃料電池のスタック内に供給し、一定期間封入することで、燃料電池を劣化させること無く運転停止する方法が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、係る技術では、燃料極と酸化剤極がオフガス燃焼部等を通じて連通するため、どちらかが開放端構造となっている高温作動型燃料電池では、(開放端側から酸素(O2)が流入してしまわない様に)一酸化炭素及び/又は水素から成るパージガスを流通して封入した場合、燃料極側の酸化は防止出来る一方、酸化剤極側が温度500℃以上においては、このパージガスと反応して劣化してしまう。
また、燃料流路の切換のためのバルブやパージガス生成器の設置や、これらの連係制御が伴い、システムが複雑となってしまう。
また、その他の従来技術としては、天然ガスが得られない地域での運用や、災害時などの運用の際に、備蓄しているメタノールを気化して用いて燃料電池を運転するための燃料改質方法が提案されている(例えば特許文献2参照)。
しかし、かかる技術では、システムに脱硫装置や脱硫方法が含まれていないため、軽油や石油などの液体燃料を用いて同様の手段(液体燃料を気化させて、気体の状態で燃料電池に供給する手段)を講じると、改質触媒や燃料電池が劣化してしまう。また、メタノールを利用して水蒸気改質を行う際に、水の供給、(純水を得るための)水の処理、及び処理水(純水)の改質器への供給が必要である。水の供給を受け、これを水処理装置で処理し、処理水タンクを通じて処理水をポンプ供給して水蒸気を生成しているが、設備設置のために広いスペースが必要で、且つ、水処理や処理水供給のための動力が必要となり、災害時等においても設備運転のために補機動力が大きく、得られる電力供給量が減少してしまうという問題点を抱えている。
また、その他の従来技術としては、災害時など、電気・ガス・水道が破壊、遮断された時に、備蓄しておいたLPガス等を自動切換により供給することで、燃料電池等を継続的に運転して利用する方法がある(例えば、特許文献3参照)。
しかし、その技術も、高温作動型燃料電池の場合、LPガス等に燃料を切り換えただけで、それを水蒸気改質する際の水蒸気供給量や、燃料ガス供給量、酸化剤供給量、燃料利用率を調整しなければ、燃料電池の熱バランスが崩れて(酸素枯れ、燃料枯れを生じて)運転不能となったり、燃料改質触媒上で炭素析出が起きて、電池の性能が低下したり運転不能となってしまう。
特開2004−39552号公報 特開2004−67979号公報 特開2001−259613号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、高温作動型の燃料電池を、劣化或いは破損してしまうこと無く緊急停止をすることが出来て、緊急停止後に自立運転を安全で容易且つ確実に行うことが出来る様な燃料電池システムおよび制御方法の提供を目的としている。
本発明の燃料電池システムは、燃料、電気、水の少なくとも1つが燃料電池(例えば、固体酸化物燃料電池や溶融炭酸塩型燃料電池の様な高温作動型の燃料電池1)に供給されなくなった状態(例えば、地震その他の自然災害等、不測の事態により燃料電池1への燃料供給が遮断された状態)を検出する検出手段(緊急状態監視手段4、改質用水供給ラインLwに設けられたセンサ、系統電力の受電状態を検出するセンサ等)と、燃料、電気、水の少なくとも1つが燃料電池(1)に供給されなくなった場合(例えば、不測の事態が生じた場合)に燃料電池(1)を緊急停止する緊急停止手段(5)、とを含んでいる(請求項1:図1)。
また、本発明の燃料電池システムは、燃料、電気、水の少なくとも1つが燃料電池(例えば、固体酸化物燃料電池や溶融炭酸塩型燃料電池の様な高温作動型の燃料電池1)に供給されなくなった状態を検出する検出手段(緊急状態監視手段4、改質用水供給ラインLwに設けられたセンサ、系統電力の受電状態を検出するセンサ等)を有し、燃料、電気、水の少なくとも1つが燃料電池(1)に供給されなくなった状態でも燃料電池(1)の運転を継続する様に構成されている(請求項2:図1)。
ここで、本明細書において、燃料、電気、水の少なくとも1つが燃料電池(1)へ供給されなくなった場合において、燃料電池(1)の運転を継続することを「自立運転」と称している。そして、係る自立運転を可能ならしめる手段を「自立運転手段(6)」と記載している。
本発明の燃料電池システムの実施に際して、燃料、電気、水の少なくとも1つが燃料電池(例えば、固体酸化物燃料電池や溶融炭酸塩型燃料電池の様な高温作動型の燃料電池1)に供給されなくなった状態(例えば、地震その他の自然災害等、不測の事態により燃料電池1への燃料供給が遮断された状態)を検出する検出手段(緊急状態監視手段4、改質用水供給ラインLwに設けられたセンサ、系統電力の受電状態を検出するセンサ等)と、燃料、電気、水の少なくとも1つが燃料電池(1)に供給されなくなった場合(例えば、不測の事態が生じた場合)に燃料電池(1)を緊急停止する緊急停止手段(5)と、燃料、電気、水の少なくとも1つが燃料電池(1)に供給されなくなった状態でも燃料電池(1)の運転を継続せしめる自立運転手段(6)、とを含んでいるのが好ましい(請求項3:図1)。
本発明の燃料電池システムにおいて、前記検出手段(緊急状態監視手段4)は、燃料電池(1)本体に設けた感震センサ(41)、燃料電池(1)に燃料ガスを供給する燃料供給系統(燃料流路3)に介装された流量センサ(32)又は圧力センサ(31)、燃料電池(1)に改質用水を供給する改質用水供給系統(改質用水供給ラインLw)に介装された流量センサ又は圧力センサ(改質用水の有無を監視するセンサ)、系統電力の受電状態を検出するセンサ(例えば、電流クランプや電圧計)、の何れかであるのが好ましい(請求項4:図2)。
本発明の燃料電池システムにおいて、燃料電池に酸化剤(空気、酸素)を供給する酸化剤供給系統(酸化剤流路2)に流量調整手段(酸化剤調整・遮断弁Vo)が介装されており、燃料電池(1)に燃料ガスを供給する燃料供給系統(燃料流路3)に流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)が介装されており、前記緊急停止手段は、酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び/又は燃料供給系統(燃料流路3)に連通した不活性ガス供給手段(51)と、制御手段(コントロールユニット10)とを含み、該制御手段(コントロールユニット10)は、前記検出手段(燃料圧力センサ31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、酸化剤供給系統(酸化剤流路2)に介装された流量調整手段(酸化剤調整・遮断弁Vo)及び燃料供給系統(燃料流路3)に介装された流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)を遮断し、不活性ガス供給手段(51)から不活性ガスを発生し、酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び/又は燃料供給系統(燃料流路3)を経由して燃料電池(1)に供給する制御を行う様に構成されている(請求項5:図3〜図5)。
係る燃料電池システム(請求項5)の制御方法において、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、酸化剤供給系統(酸化剤流路2)に介装された流量調整手段(酸化剤調整・遮断弁Vo)及び燃料供給系統(燃料流路3)に介装された流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)を遮断する工程(S3)と、不活性ガス供給手段(51)から不活性ガスを発生する工程(S4)と、発生した不活性ガスを酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び/又は燃料供給系統(燃料流路3)の双方を経由して燃料電池(1)に供給する工程(S4)、とを有している(請求項18:図3〜図5)。
ここで、前記不活性ガスは、酸素分圧10−13〜10−15atmであるのが好ましい。
また、不活性ガスは、燃料電池温度が500℃未満、好ましくは400℃未満になるまで、燃料電池に供給されるのが好ましい。
そして、前記不活性ガス供給手段は、不活性ガスを充填したボンベ(5B)であることが好ましい(請求項6、図5)。
本発明の燃料電池システムにおいて、燃料電池(1)に酸化剤(空気、酸素)を供給する酸化剤供給系統(酸化剤流路2)に流量調整手段(酸化剤調整・遮断弁Vo)が介装されており、燃料電池(1)に燃料ガスを供給する燃料供給系統(燃料流路3)に流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)が介装されており、前記緊急停止手段は、燃料供給系統(燃料流路3)に介装され或いは酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び燃料供給系統(燃料流路3)の双方に連通した水蒸気発生手段(例えば、燃料電池が保有する熱が伝達される蒸発器52)と、制御手段(コントロールユニット10)とを含み、該制御手段(コントロールユニット10)は、前記検出手段(燃料圧力センサ31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、酸化剤供給系統(酸化剤流路2)に介装された流量調整手段(酸化剤調整・遮断弁Vo)及び燃料供給系統(燃料流路3)に介装された流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)を遮断し、水蒸気発生手段(蒸発器52)に水(例えば、改質用水)を供給して水蒸気を発生し、発生した水蒸気を燃料供給系統(燃料流路3)を経由して、或いは酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び燃料供給系統(燃料流路3)の双方を経由して、燃料電池(1)に供給する制御を行う様に構成されている(請求項7:図8、図9)。
本発明の燃料電池システム(請求項7)の制御方法において、前記検出手段(燃料圧力センサ31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、酸化剤供給系統(酸化剤流路2)に介装された流量調整手段(酸化剤調整・遮断弁Vo)及び燃料供給系統(燃料流路3)に介装された流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)を遮断する工程(S3)と、水蒸気発生手段(蒸発器52)に水(例えば、改質用水)を供給して水蒸気を発生する工程(S4)と、発生した水蒸気を燃料供給系統(燃料流路3)を経由して、或いは酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び燃料供給系統(燃料流路3)の双方を経由して、燃料電池(1)に供給する工程(S4)、とを有している(請求項19:図8、図9)。
ここで、前記水蒸気は、酸素混入量が1%以下、好ましくは0.1%以下であるのが好ましい。
また、水蒸気は、燃料電池温度が500℃未満、好ましくは400℃未満になるまで、燃料電池に供給されるのが好ましい。
前記燃料電池システムにおいて、前記緊急停止手段は燃料電池(1)の排気流路(8)に介装された開閉手段(例えば、開閉弁Vh)を有しており、前記制御手段(コントロールユニット10)は、不活性ガス又は水蒸気を燃料電池(1)に充満した後に燃料電池(1)の排気流路(8)に介装された開閉手段(例えば、開閉弁Vh)を遮断する制御を行う様に構成されているのが好ましい(請求項8:図6、図7、図10、図11)。
また本発明の燃料電池システム(請求項8)の制御方法において、不活性ガス又は水蒸気を燃料電池(1)に充満した後に燃料電池(1)の排気系統(排気流路8)に介装された開閉手段(例えば、開閉弁Vh)を遮断する工程(S3−1、S24−1)を有しているのが好ましい(請求項20:図6、図7、図10、図11)。
前記燃料電池システムにおいて、燃料供給系統(燃料流路3)に介装された水蒸気発生手段(例えば、燃料電池が保有する熱が伝達される蒸発器52)の燃料電池(1)側の領域に酸素捕捉手段(例えば、酸素トラップフィルタFo)を配置するのが好ましい(請求項9:図12、図13)。
ここで、酸素捕捉手段(例えば、酸素トラップフィルタFo)は、Niメッシュ、Niを分散されたZrO多孔質体、酸化性の高い金属で作られたメッシュで構成されるのが好ましい。
そして、酸素捕捉手段(例えば、酸素トラップフィルタFo)を通過した気体中の酸素混入量は1%以下、好ましくは0.1%以下となる程度の性能を具備していることが好ましい。
前記燃料電池システムにおいて、燃料供給系統(燃料流路3)には水蒸気発生手段(例えば、燃料電池が保有する熱が伝達される蒸発器52)の燃料電池(1)側の領域から分岐するバイパス流路(3b)が設けられ、該バイパス流路(3b)には酸素と反応して還元する酸素還元手段(例えば、炭素材フィルタFc)が介装されており且つ分岐箇所よりも燃料電池(1)側の領域で燃料供給系統(燃料流路3)と合流しており、該バイパス流路(3b)の分岐箇所及び/又は合流箇所には流路切換手段(例えば、三方弁V31、V32)が設けられており、前記制御手段(コントロールユニット10)は、水蒸気発生手段(蒸発器52)に水(例えば、改質用水)を供給して水蒸気を発生した際に、発生した水蒸気が前記バイパス流路(3b)を流れる側に流路切換手段(例えば、三方弁V31、V32)を切り換える制御を行う様に構成されている(請求項10:図14、図15)。
そして前記燃料電池システム(請求項10)の制御方法において、水蒸気発生手段(蒸発器52)に水(例えば、改質用水)を供給して水蒸気を発生した際に、発生した水蒸気が前記バイパス流路を流れる側に流路切換手段(例えば、三方弁V31、V32)を切り換える工程(S23−3)を有し、発生した水蒸気に包含されている酸素がバイパス流路(3b)に介装された酸素還元手段(例えば、炭素材フィルタFc)により還元されて(還元性ガス、例えばCOとなって)燃料電池(1)に供給される(請求項21:図14、図15)。
ここで、前記酸素還元手段(例えば、炭素材フィルタFc)は、炭素粒子を分散させた多孔質体、或いは、メッシュ状に加工した活性炭で構成されるのが好ましい。
また、酸素還元手段(例えば、炭素材フィルタFc)を通過した気体中の酸素混入量は1%以下、好ましくは0.1%以下となる程度の性能を具備していることが好ましい。
本発明の燃料電池システムにおいて、前記不活性ガス供給手段は、燃料ガスの排気系統(排気流路82,83)に設けられ、排気中の不活性ガス(例えば、CO)を吸蔵し且つ必要な場合には放出する不活性ガス吸蔵放出手段(例えば、排気クーラー8cと、CO吸収液或いはCO吸収剤との組み合わせによる不活性ガス吸蔵放出手段54)を有し、前記制御手段(コントロールユニット10)は、前記検出手段(燃料圧力センサ31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に(例えば、燃料電池1の熱を伝達することにより)不活性ガス吸蔵放出手段(54)に吸蔵されている不活性ガス(例えば、CO)を放出させる制御を行う様に構成されている(請求項11:図16、図17)。
本発明の燃料電池システム(請求項11)の制御方法において、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、(例えば、燃料電池1の熱を伝達することにより)不活性ガス吸蔵放出手段(例えば、排気クーラー8cと、CO吸収液或いはCO吸収剤との組み合わせによる不活性ガス吸蔵放出手段54)に吸蔵されている不活性ガス(例えば、CO)を放出させる工程(S37、S38)を有している(請求項22:図16、図17)。
本発明の燃料電池システムにおいて、前記不活性ガス供給手段は、排気系統(58、59)が酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び/又は燃料供給系統(燃料流路3)に連通している燃焼手段(例えば、ストイキ燃焼バーナー56)と、該燃焼手段(例えば、ストイキ燃焼バーナー56)に燃料を供給する燃料供給手段(例えば、燃料備蓄手段55と、備蓄燃料の供給ライン57)とを有しており、前記制御手段(コントロールユニット10)は、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、燃料供給手段(燃料備蓄手段55と、備蓄燃料の供給ライン57)から燃焼手段(56)に燃料を供給して燃焼せしめ、燃焼排ガスを酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び/又は燃料供給系統(燃料流路3)を経由して燃料電池(1)に供給する制御を行う様に構成されている(請求項12:図18、図19)。
ここで、前記不活性ガス供給手段(55〜59)は、燃焼手段(ストイキ燃焼バーナー56)の酸素含有量を調節する調節手段(例えば、酸素センサ60と、備蓄燃料の供給ライン57に介装された備蓄燃料の流量制御弁Vaと、前記コントロールユニット10)を有しており、前記制御手段(コントロールユニット10)は、燃焼手段(ストイキ燃焼バーナー56)の燃焼排ガス中の酸素濃度を検出し、その酸素濃度を所定範囲(1%以下、好ましくは0.1%以下)とするべく前記調節手段(流量調整弁Va)を制御する様に構成されているのが好ましい。
また、本発明の燃料電池システム(請求項12)の制御方法において、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、燃料供給手段(燃料備蓄手段55と、備蓄燃料の供給ライン57)から燃焼手段(ストイキ燃焼バーナー56)に燃料を供給して燃焼せしめ、燃焼排ガスを酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び/又は燃料供給系統(燃料流路3)を経由して燃料電池(1)に供給する工程(S45)を有している(請求項23:図18、図19)。
ここで、燃焼手段の燃焼排ガス中の酸素濃度を検出する工程と、その検出結果(燃焼排ガス中の酸素濃度)が所定範囲(酸素濃度が1%以下、好ましくは0.1%以下)となる様にするべく燃焼手段(56)に供給される備蓄燃料の流量を調節する工程(S49)、とを有するのが好ましい。
本発明の燃料電池システムにおいて、燃料電池(1)に酸化剤(空気、酸素)を供給する酸化剤供給系統(酸化剤流路2)に流量調整手段(酸化剤調整・遮断弁Vo)が介装されており、燃料電池(1)に燃料ガスを供給する燃料供給系統(燃料流路3)に流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)が介装されており、燃料供給系統(燃料流路3)に介装され或いは酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び燃料供給系統(燃料流路3)の双方に連通した気化手段(例えば、燃料電池が保有する熱が伝達される蒸発器52)を有し、前記自立運転手段は、液体燃料(例えば、脱硫済の備蓄燃料、メタノールのような水和性アルコール燃料等)と水との混合物を貯蔵する貯蔵手段(Tf)と、該貯蔵手段(Tf)と前記気化手段(52)とを連通する供給ライン(備蓄燃料供給ラインLf)と、制御手段(コントロールユニット10)とを含み、該制御手段(コントロールユニット10)は、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、燃料供給系統(燃料流路3)に介装された流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)を遮断し、前記供給ライン(備蓄燃料供給ラインLf)を介して前記気化手段(例えば、燃料電池が保有する熱が伝達される蒸発器52)に液体燃料(例えば、脱硫済の燃料、メタノールのような水和性アルコール燃料等)と水との混合物を供給し、気化手段(蒸発器52)で気化した燃料(例えば、脱硫済の燃料、メタノールのような水和性アルコール燃料等)及び水蒸気を燃料供給系統(燃料流路3)を経由して、或いは酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び燃料供給系統(燃料流路3)の双方を経由して、燃料電池(1)に供給する制御を行う様に構成されている(請求項13:図20〜図24)。
本発明の燃料電池システム(請求項13)において、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に燃料供給系統(燃料流路3)に介装された流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)を遮断する工程(S53)と、前記供給ライン(備蓄燃料供給ラインLf)を介して前記気化手段(例えば、燃料電池が保有する熱が伝達される蒸発器52)に液体燃料(例えば、脱硫済の燃料、メタノールのような水和性アルコール燃料等)と水との混合物を供給する工程(S54)と、気化手段(52)で気化した燃料(例えば、脱硫済の燃料、メタノールのような水和性アルコール燃料等)及び水蒸気を燃料供給系統(燃料流路3)を経由して、或いは酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び燃料供給系統(燃料流路3)の双方を経由して、燃料電池(1)に供給する工程、とを有している(請求項24:図20〜図24)。
本発明の燃料電池システムにおいて、燃料電池(1)に酸化剤(空気、酸素)を供給する酸化剤供給系統(酸化剤流路2)に流量調整手段(酸化剤調整・遮断弁Vo)が介装されており、燃料電池(1)に燃料ガスを供給する燃料供給系統(燃料流路3)に流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)が介装されており、前記自立運転手段は、燃料(脱硫が必要な備蓄燃料、例えばLPガス等)を貯蔵する貯蔵手段(Tg)と、該貯蔵手段(Tg)と前記燃料供給系統(燃料流路3)とを連通する供給ライン(備蓄燃料供給ラインLfg)と、該供給ライン(備蓄燃料供給ラインLfg)に介装された脱硫手段(脱硫器62)と、制御手段(コントロールユニット10)とを含み、該制御手段(コントロールユニット10)は、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、燃料供給系統(燃料流路3)に介装された流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)を遮断し、前記供給ライン(備蓄燃料供給ラインLfg)及び脱硫手段(脱硫器62)を介して燃料供給系統(燃料流路3)に燃料を供給する制御を行う様に構成されている(請求項14:図25〜図29)。
本発明の燃料電池システム(請求項14)の制御方法において、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、燃料供給系統(燃料流路3)に介装された流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)を遮断する工程(S53)と、前記供給ライン(備蓄燃料供給ライLfgン)及び脱硫手段(脱硫器62)を介して燃料供給系統(燃料流路3)に燃料を供給する工程(S54−2、S54−3)、とを有している(請求項25:図25〜図28)。
ここで、前記燃料が液体燃料である場合には、前記供給ライン(備蓄燃料供給ラインLfg)の脱硫手段(脱硫器62)と貯蔵手段(Tg)の間の領域に、液体燃料を気化するための気化手段(64)を設けるのが好ましい(請求項15:図27)。
本発明の燃料電池システムにおいて、燃料電池(1)の出力系統(71,72)には蓄電手段(例えば、2次電池、キャパシタC)が介装されており、該蓄電手段(C)は、その出力(出力電流)が酸化剤供給系統(酸化剤流路2)、燃料供給系統(燃料流路3)、燃料改質用の水の供給系統(ラインLf、Lw)に介装された流体供給手段(ブロワ21や燃料ポンプ24P、29P、水ポンプ26P)の駆動源に供給される様に構成されており、前記制御手段(コントロールユニット10)は、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、前記蓄電手段(C)の出力(出力電流)を前記流体供給手段(ブロワ21や燃料ポンプ24P、29P、水ポンプ26P)の駆動源に供給する制御を行う様に構成されている(請求項16:図23、図24;図28、図29)。
そして本発明の燃料電池システム(請求項16)の制御方法において、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、前記蓄電手段(C)の出力(出力電流)を前記流体供給手段(ブロワ21や燃料ポンプ24P、29P、水ポンプ26P)の駆動源に供給する工程(S54−1)を有している(請求項26:図23、図24;図28、図29)。
本発明の燃料電池システムは、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知されてからの経過時間を計測する計時手段(例えば、タイマー或いはコントロールユニット10に内蔵されたクロック11)を備え、前記制御手段(コントロールユニット10)は、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知されてから所定時間を経過する以前には、改質ガスの水蒸気濃度を濃く(水蒸気/炭素比率が2.5以上)する制御を行う様に構成されている(請求項17:図8、図30)。
また、本発明の燃料電池システム(請求項17)の制御方法は、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知されてからの経過時間を計時する工程(S62)と、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知されてからの経過時間が所定時間を経過する以前には、改質ガスの水蒸気濃度を濃く(水蒸気/炭素比率が2.5以上)する制御を行う工程(S63、S67)、とを有している(請求項27:図8、図30)。
上述した構成及び制御方法を具備した本発明の燃料電池システムによれば、燃料電池(1)に燃料が供給されなくなった状態(例えば、地震その他の自然災害等、不測の事態により燃料電池1への燃料供給が遮断された状態)を検出する検出手段(緊急状態監視手段4)と、検出手段(4)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された場合に燃料電池(1)を緊急停止する緊急停止手段(5)、とを含んでおり、地震その他の自然災害等、不測の事態により燃料電池(1)への燃料供給が遮断された場合には、検出手段(4)がいち早く燃料供給の遮断を検知し、緊急停止手段(5)を作動させ、燃料電池(1)の稼動を停止させるため、燃料極と酸化剤極の何れか一方が開放端構造となっている、或いはオフガス燃焼部を通じて連通している高温作動型燃料電池でも、燃料極側には酸素の供給を停止し、酸化剤極側には燃料の供給を停止するため、燃料極と酸化剤極双方の劣化が抑制される(請求項1:図1)。
または、燃料電池(1)に燃料が供給されなくなった状態(例えば、地震その他の自然災害等、不測の事態により燃料電池1への燃料供給が遮断された状態)を検出する検出手段(緊急状態監視手段4)と、検出手段(4)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された後に燃料電池(1)を自立運転せしめる自立運転手段(6)、とを含んでおり、地震その他の自然災害等、不測の事態により燃料電池(1)への燃料供給が遮断された場合には、検出手段(4)がいち早く燃料供給の遮断を検知し、自立運転手段を作動させ、燃料電池の運転を続行させることが出来る(請求項2:図1)。
或いは、燃料電池(1)に燃料が供給されなくなった状態(例えば、地震その他の自然災害等、不測の事態により燃料電池1への燃料供給が遮断された状態)を検出する検出手段(緊急状態監視手段4)と、検出手段(4)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された場合に燃料電池(1)を緊急停止する緊急停止手段(5)と、検出手段(4)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された後に燃料電池(1)を自立運転せしめる自立運転手段(6)、とを含んでいる場合には、地震その他の自然災害等、不測の事態により燃料電池(1)への燃料供給が遮断された際、検出手段(4)がいち早く燃料供給の遮断を検知し、緊急停止手段(5)を作動させ、燃料電池(1)の可動を停止させるため、燃料極と酸化剤極の何れか一方が開放端構造となっている、或いはオフガス燃焼部を通じて連通している高温作動型燃料電池でも、燃料極側には酸素の供給を停止し、酸化剤極側には燃料の供給を停止するため、燃料極と酸化剤極双方の劣化が抑制される。
その後、自立運転手段を作動させ、燃料電池の運転を続行させることも出来る(請求項3:図1)。
本発明の燃料電池システムにおいて、燃料電池に酸化剤(空気、酸素)を供給する酸化剤供給系統(酸化剤流路2)に流量調整手段(酸化剤調整・遮断弁Vo)が介装されており、燃料電池(1)に燃料ガスを供給する燃料供給系統(燃料流路3)に流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)が介装されており、前記緊急停止手段は、酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び/又は燃料供給系統(燃料流路3)に連通した不活性ガス供給手段(51)と、制御手段(コントロールユニット10)とを含み、該制御手段(コントロールユニット10)は、前記検出手段(燃料圧力センサ31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、酸化剤供給系統(酸化剤流路2)に介装された流量調整手段(酸化剤調整・遮断弁Vo)及び燃料供給系統(燃料流路3)に介装された流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)を遮断し、不活性ガス供給手段(51)から不活性ガスを発生し、酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び/又は燃料供給系統(燃料流路3)を経由して燃料電池(1)に供給する制御を行う様に構成されており、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、酸化剤供給系統(酸化剤流路2)に介装された流量調整手段(酸化剤調整・遮断弁Vo)及び燃料供給系統(燃料流路3)に介装された流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)を遮断し、不活性ガス供給手段(51)から不活性ガスを発生させ、発生した不活性ガスを酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び/又は燃料供給系統(燃料流路3)の双方を経由して燃料電池(1)に供給するため、緊急停止時であっても燃料極と酸化剤極双方の劣化が抑制される。
本発明の燃料電池システムにおいて、燃料電池(1)に酸化剤(空気、酸素)を供給する酸化剤供給系統(酸化剤流路2)に流量調整手段(酸化剤調整・遮断弁Vo)が介装されており、燃料電池(1)に燃料ガスを供給する燃料供給系統(燃料流路3)に流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)が介装されており、前記緊急停止手段は、燃料供給系統(燃料流路3)に介装され或いは酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び燃料供給系統(燃料流路3)の双方に連通した水蒸気発生手段(例えば、燃料電池が保有する熱が伝達される蒸発器52)と、制御手段(コントロールユニット10)とを含み、該制御手段(コントロールユニット10)は、前記検出手段(燃料圧力センサ31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、酸化剤供給系統(酸化剤流路2)に介装された流量調整手段(酸化剤調整・遮断弁Vo)及び燃料供給系統(燃料流路3)に介装された流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)を遮断し、水蒸気発生手段(蒸発器52)に水(例えば、改質用水)を供給して水蒸気を発生し、発生した水蒸気を燃料供給系統(燃料流路3)を経由して、或いは酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び燃料供給系統(燃料流路3)の双方を経由して、燃料電池(1)に供給する制御を行う様に構成されており、前記検出手段(燃料圧力センサ31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、酸化剤供給系統(酸化剤流路2)に介装された流量調整手段(酸化剤調整・遮断弁Vo)及び燃料供給系統(燃料流路3)に介装された流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)を遮断し、水蒸気発生手段(蒸発器52)に水(例えば、改質用水)を供給して水蒸気を発生させ、発生した水蒸気を燃料供給系統(燃料流路3)を経由して、或いは酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び燃料供給系統(燃料流路3)の双方を経由して、燃料電池(1)に供給するので、緊急停止時であっても燃料極と酸化剤極双方の劣化が抑制される。
本発明の燃料電池システムにおいて、燃料供給系統(燃料流路3)に介装された水蒸気発生手段(例えば、燃料電池が保有する熱が伝達される蒸発器52)の燃料電池(1)側の領域に酸素捕捉手段(例えば、酸素トラップフィルタFo)を配置すれば、緊急停止のための装置や停止方法が簡便となり、迅速な対応が可能である(請求項9:図12)。
また、本発明の燃料電池システムによれば、前記自立運転手段は、液体燃料(例えば、脱硫済の備蓄燃料、メタノールのような水和性アルコール燃料等)と水との混合物を貯蔵する貯蔵手段(Tf)と、該貯蔵手段(Tf)と前記気化手段(52)とを連通する供給ライン(備蓄燃料供給ラインLf)と、制御手段(コントロールユニット10)とを含み、該制御手段(コントロールユニット10)は、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、燃料供給系統(燃料流路3)に介装された流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)を遮断し、前記供給ライン(備蓄燃料供給ラインLf)を介して前記気化手段(例えば、燃料電池が保有する熱が伝達される蒸発器52)に液体燃料(例えば、脱硫済の燃料、メタノールのような水和性アルコール燃料等)と水との混合物を供給し、気化手段(蒸発器52)で気化した燃料(例えば、脱硫済の燃料、メタノールのような水和性アルコール燃料等)及び水蒸気を燃料供給系統(燃料流路3)を経由して、或いは酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び燃料供給系統(燃料流路3)の双方を経由して、燃料電池(1)に供給する制御を行う様に構成されており、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に燃料供給系統(燃料流路3)に介装された流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)を遮断する工程と、前記供給ライン(備蓄燃料供給ラインLf)を介して前記気化手段(例えば、燃料電池が保有する熱が伝達される蒸発器52)に液体燃料(例えば、脱硫済の燃料、メタノールのような水和性アルコール燃料等)と水との混合物を供給する工程と、気化手段(52)で気化した燃料(例えば、脱硫済の燃料、メタノールのような水和性アルコール燃料等)及び水蒸気を燃料供給系統(燃料流路3)を経由して、或いは酸化剤供給系統(酸化剤流路2)及び燃料供給系統(燃料流路3)の双方を経由して、燃料電池(1)に供給する工程、とを有しているので、軽油、石油など様々な種類の備蓄燃料を用いて自立運転が可能となる。
特に水和性のアルコール燃料を備蓄する場合、改質水の供給や処理に関わる補機動力が大幅に削減される。
水和性アルコール燃料の備蓄利用と、蓄電システムを利用すれば、常用燃料の供給停止、改質水の供給停止、系統電力の停電が重なる状況下においても、高温作動型燃料電池を再起動し、自立運転させることが出来る。
また、本発明の燃料電池システムによれば、前記自立運転手段は、燃料(脱硫が必要な備蓄燃料、例えばLPガス等)を貯蔵する貯蔵手段(Tg)と、該貯蔵手段(Tg)と前記燃料供給系統(燃料流路3)とを連通する供給ライン(備蓄燃料供給ラインLfg)と、該供給ライン(備蓄燃料供給ラインLfg)に介装された脱硫手段(脱硫器62)と、制御手段(コントロールユニット10)とを含み、該制御手段(コントロールユニット10)は、前記検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、燃料供給系統(燃料流路3)に介装された流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)を遮断し、前記供給ライン(備蓄燃料供給ラインLfg)及び脱硫手段(脱硫器62)を介して燃料供給系統(燃料流路3)に燃料を供給する制御を行う様に構成されており、検出手段(31)により燃料が燃料電池(1)へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された際に、燃料供給系統(燃料流路3)に介装された流量調整手段(燃料調整・遮断弁Vf)を遮断する工程と、前記供給ライン(備蓄燃料供給ラインLfg)及び脱硫手段(脱硫器62)を介して燃料供給系統(燃料流路3)に燃料を供給する工程、とを有しているので、LPGなどの備蓄燃料を用いて自立運転が可能となる。
また、本発明の燃料電池システムによれば、燃料供給系統(燃料流路3)には水蒸気発生手段(蒸発器52)の燃料電池(1)側の領域から分岐するバイパス流路(3b)が設けられ、該バイパス流路(3b)には酸素と反応して還元する酸素還元手段(例えば、炭素材フィルタFc)が介装されており且つ分岐箇所よりも燃料電池(1)側の領域で燃料供給系統(燃料流路3)と合流しており、該バイパス流路(3b)の分岐箇所及び/又は合流箇所には流路切換手段(例えば、三方弁V31、V32)が設けられており、前記制御手段(コントロールユニット10)は、水蒸気発生手段(蒸発器52)に水(例えば、改質用水)を供給して水蒸気を発生した際に、発生した水蒸気が前記バイパス流路(3b)を流れる側に流路切換手段(例えば、三方弁V31、V32)を切り換える制御を行う様に構成されており、水蒸気発生手段(蒸発器52)に水(例えば、改質用水)を供給して水蒸気を発生した際に、発生した水蒸気が前記バイパス流路を流れる側に流路切換手段(例えば、三方弁V31、V32)を切り換える工程を有し、発生した水蒸気に包含されている酸素がバイパス流路(3b)に介装された酸素還元手段(例えば、炭素材フィルタFc)により還元されて(還元性ガス、例えばCOとなって)燃料電池(1)に供給されるので、燃料切換時の炭素析出を防ぐと共に、仮に非常時運転で炭素析出を起こしてしまっても、常用運転時の再起動時に析出した炭素を一酸化炭素として離脱させることで、非常時運転の再起動に伴う性能劣化を回避出来る。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
先ず、図1を参照して、第1実施形態を説明する。
図1において、第1実施形態の燃料電池システムは、例えば、固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)の様な高温作動型の燃料電池1とその燃料電池1に酸化剤を供給する酸化剤供給系統(以降、酸化剤供給系統を酸化剤流路と言う)2と燃料電池1に燃料を供給する燃料供給系統(以降、燃料供給系統を燃料流路と言う)3と、補助燃料供給系統Lf、とを有している。
前記燃料電池1には、燃料電池1に燃料が供給されなくなった状態(例えば、地震その他の自然災害等、不測の事態により燃料電池1への燃料供給が遮断された状態)を検出する検出手段(緊急状態監視手段)4が内蔵されおり、排気を排出する排気系統(排気管)8と、出力系統である電力出力ライン7を有している。
図示の実施形態では明確には示されていないが、燃料電池1に燃料が供給されなくなった状態を検出する検出手段4に加えて、或いは検出手段4に代えて、改質用水供給ラインLwに介装されて改質用水の有無を検出するセンサ(燃料電池1に水が供給されなくなった状態を検出する検出手段)や、系統電力の受電状態を検出するセンサ(例えば、電流クランプや電圧計:燃料電池1に電気が供給されなくなった状態を検出する検出手段)を設けることが出来る。
前記酸化剤流路2及び/又は燃料流路3には、緊急状態監視手段4により燃料が燃料電池1へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された場合に燃料電池1を緊急停止するための緊急停止手段5が介装されている。
また、第1実施形態の燃料電池システムは、制御手段であるコントロールユニット10と、燃料流路3に介装され、前記緊急状態監視手段4により燃料が燃料電池1へ供給されなくなった状態(不測の事態)が検知された後に、燃料電池の劣化を伴うことなく迅速に、軽油などの補助燃料供給系統Lfによって燃料電池1を自立運転せしめる自立運転手段6と、酸化剤流路2に介装され、実際に自立運転を行うため強制的に酸化剤や(液体)燃料、改質用の水を燃料電池に圧送するブロワ21(液体)燃料供給ポンプ、改質水供給ポンプ、とを有している。
コントロールユニット10と緊急状態監視手段4とは入力信号ラインLiによって、また、コントロールユニット10と前記緊急停止手段5及び自立運転手段6とは制御信号ラインLoによって接続されている。
自立運転手段6とブロワ21(液体)燃料ポンプ、および改質水の供給ポンプは、電流供給ラインLeによって接続されている。
なお、燃料電池1に燃料が供給されなくなった状態(例えば、地震その他の自然災害等、不測の事態により燃料電池1への燃料供給が遮断された状態)を検出する検出手段として、後述するように、燃料供給系統3に燃料圧力センサを介装することも出来る。或いは、後述(図2)するように、コントロールユニット10に内蔵した感震センサ41を用いても良い。
図1において、緊急停止手段5と、自立運転手段6との何れか一方のみを設ける様に構成することも可能である。
図1の第1実施形態によれば、地震その他の自然災害等、不測の事態により燃料電池1への燃料供給が遮断された場合には、検出手段4がいち早く燃料供給の遮断を検知し、緊急停止手段5を作動させ、燃料電池1の稼動を停止させるため、燃料極と酸化剤極の何れか一方が開放端構造となっている、或いはオフガス燃焼部を通じて連通している高温作動型燃料電池でも、燃料極側には酸素の供給を停止し、酸化剤極側には燃料の供給を停止させて、燃料極と酸化剤極双方の劣化が抑制される。
または、自立運転手段6を有しており、地震その他の自然災害等、不測の事態により燃料電池1への燃料供給が遮断された場合には、検出手段4がいち早く燃料供給の遮断を検知し、自立運転手段6を作動させ、燃料電池1の運転を続行させることが出来る。
次に、図2を参照して第2実施形態を説明する。
図2の第2実施形態は、図1の第1実施形態に対して、緊急状態監視手段を、燃料電池1の内蔵された感震センサ41、燃料流路3上の燃料圧力センサ31、流量センサ32の何れかに限定する実施形態である。
図2において、緊急状態監視手段として、燃料電池1に内蔵の感震センサ41、燃料流路3上の燃料圧力センサ31、流量センサ32を表示しているが、この中の何れかを設置すれば良い。
次に、図3及び図4を参照して第3実施形態を説明する。
固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)の様な高温作動型の燃料電池1では、500℃以上では、燃料極と酸化剤極がオフガス燃焼部を通じて連通するため、どちらかが開放端となっている燃料電池では酸素(酸化剤)及び/又は燃料が存在すると、開放端側の極が酸素(酸化剤)及び/又は燃料と反応してしまい、燃料電池を劣化させてしまう。
しかし、この酸素分圧(酸素濃度)が所定値(10−13〜10−15atm)以下であれば、燃料電池1が500℃以上であっても、少なくとも燃料極側の材料とは反応しない。
そこで、図3及び図4の第3実施形態では、COやNのような不活性ガスを酸化剤流路2及び/又は燃料流路3に供給することにより、酸素分圧の低いガスを燃料電池1に供給して、燃料極側の材料と反応しない様に構成している。
以下、図3に基づいて、第3実施形態の構成を説明する。
図3において、第3実施形態の燃料電池システムは、燃料電池1と、その燃料電池1に酸化剤を供給する酸化剤流路2と、燃料電池1に燃料を供給する燃料流路3と緊急停止時の制御を行うコントロールユニット10を有している。
前記酸化剤流路2には、ブロワ21及びブロワ21の下流側に酸化剤の流量調整手段である酸化剤調整・遮断弁Vo(以降、遮断弁Voと略記する)が介装され、前記燃料流路3には燃料電池1側に向って順に、検出手段(緊急状態監視手段)である燃料圧力センサ31及び流量調整手段である燃料調整・遮断弁Vf(以降、遮断弁Vfと略記する)が介装されている。
また、第3実施形態の燃料電池システムは、緊急停止手段として、COやNのような不活性ガスを貯留しておく不活性ガス貯留タンク51と、そのタンク51に接続され流量調整弁Vgを介装した不活性ガス供給管231と、その不活性ガス供給管231に中央部を接続され両端が夫々酸化剤流路2及び燃料流路3に連通した分岐管232を有している。
コントロールユニット10と前記燃料圧力センサ31とは入力信号ラインLiによって、また、コントロールユニット10と前記流量調整弁Vg、遮断弁Vo、Vfとは制御信号ラインLoによって接続されている。
ここで、図3では酸素供給系(酸素流路)2及び燃料供給系(燃料流路)3の双方から不活性ガスが燃料電池1へ供給されているが、不活性ガスを酸素供給系2のみから供給しても良いし、燃料供給系3のみから供給しても良い。
次に図4に基づいて図3をも参照して、第3実施形態の燃料電池システムの緊急停止の際の制御方法を説明する。
先ず、ステップS1において燃料圧力センサ31によって燃料圧力を検出する。次のステップS2では、コントロールユニット10は、検出した燃料圧力の情報に基づいて、緊急停止の事態が発生したか否かを判断する。
緊急停止の事態が発生していれば(ステップS2のYES)、次のステップS3に進み、緊急停止事態が発生していなければ(ステップS2のNO)、ステップS2のループを繰り返す。
ステップS3では、前記酸化剤流路2の遮断弁Vo、燃料流路3の遮断弁Vfを遮断して、酸化剤、燃料の双方の供給を停止する。
次のステップS4では、不活性ガスの流量調整弁Vgを開放して、酸素分圧が所定値(10−13〜10−15atm)以下となる様に不活性ガス貯留タンク51から不活性ガス、例えばCO又はNを不活性ガスの供給管231、分岐管232を介して酸化剤流路2及び燃料流路3に供給する。
不活性ガスは燃料電池1に供給され、燃料電池1は次第に温度を下げる。
コントロールユニット10は、図示しない温度センサによって作動温度を検出しており、ステップS5では、燃料電池1の温度が400℃以下になったか否かを判断する。
燃料電池の温度が400℃以下まで下がったなら(ステップS5のYES)、ステップS6に進み、一方、未だ400℃以上であれば(ステップS5のNO)、ステップS5のループを繰り返す。
ステップS6では、流量調整弁Vgを遮断することにより不活性ガスの供給を停止し、制御を終了する。
図3の第3実施形態の変形例(図5)として、不活性ガス供給手段を、不活性ガスが充填されたボンベ5Bで構成することが出来る。この場合、不活性ガス供給手段における不活性ガス供給弁Vbは、不活性ガスが充填されたボンベの元弁となる。
図3〜図5の第3実施形態は、図1、図2の第1、第2実施形態と組み合わせることが出来る。
上述の第3実施形態によれば、緊急停止時であっても、燃料電池には燃料流路3、又は燃料流路3と酸化剤流路2とによって、燃料電池1に不活性ガスが供給され、燃料電池1の劣化は防止される。
次に、図6及び図7を参照して第4実施形態を説明する。
図6(構成を示す)及び図7(制御フローチャート)の第4実施形態は、図3(構成を示す)及び図4(制御フローチャート)の第3実施形態の応用である。すなわち、図3及び図4の第3実施形態では、不活性ガスは、燃料電池1の温度が500℃未満、好ましくは400℃未満になるまで、不活性ガスを供給しつづけなけれバーナーらない(不活性ガスを流し放し)。ところが、不活性ガスを流し放しでは、不活性ガス供給量が大きくなり過ぎ、巨大なボンベが必要となる。
そのため、図6及び図7の第4実施形態では、燃料電池1の排気系(排気管)8に緊急遮断弁Vhを設けて、燃料電池1を密閉し、燃料電池1内に所定時間不活性ガスを閉じ込めてしまうように構成されている。
燃料電池1の排気系(排気管)8に緊急遮断弁Vhを設け、その緊急遮断弁Vhとコントロールユニット10を制御信号ラインLoで接続した以外の構成は、図3の第3実施形態と実質的に同様である。
図7に基づいて図6をも参照して、第4実施形態における緊急停止時の制御方法を説明する。
ステップS3までは、図4の第3実施形態の制御フローのステップS3までと同じであり、次のステップS3−1において、燃料電池1の排気系(排気管)8に介装した緊急遮断弁Vhを遮断する。
次のステップS4では、不活性ガスの流量調整弁Vgを開放して、酸素分圧が所定値(10−13〜10−15atm)以下となる様に不活性ガス貯留タンク51から不活性ガス、例えばCO又はNを不活性ガスの供給管231、分岐管232を介して酸化剤流路2及び燃料流路3に供給する。
次のステップS5−1では、コントロールユニット10は、燃料電池1内に不活性ガスが充満したか否かを判断し、不活性ガスが充満したなら(ステップS5−1のYES)、次のステップS6に進み、一方、充満していないなら(ステップS5−1のNO)、ステップS5−1のループを繰り返す。
ステップS6では、流量調整弁Vgを遮断することにより不活性ガスの供給を停止し、制御を終了する。
図6及び図7の第4実施形態も、図1の第1実施形態、図2の第2実施形態と組み合わせることが出来る。
図6及び図7の第4実施形態によれば、燃料電池1の排気形8に介装した緊急遮断弁Vhを所定時間遮断することによって、無駄なく効率的に不活性ガスを燃料電池1に供給することが出来る。
次に、図8及び図9を参照して第5実施形態を説明する。
高温作動型燃料電池1では、緊急停止時に、燃料電池1の温度が500℃未満、好ましくは400℃未満になるように制御されなくてはならない。
図3及び図4の第3実施形態及び、図6及び図7の第4実施形態は緊急停止時に、不活性ガスを燃料流路3及び/又は燃料流路3と酸化剤流路2に供給することによって燃料電池の温度を下げる実施形態であった。
これに対して、図8及び図9の第5実施形態は、酸素混入量が所定値以下の蒸気を燃料流路3及び/又は燃料流路3と酸化剤流路2に供給することによって燃料電池の温度を下げる実施形態である。
図8において、第5実施形態の燃料電池システムは、燃料電池1と、燃料電池1に酸化剤を供給する酸化剤流路2と、燃料電池1に燃料を供給する燃料流路3と、緊急停止時の制御を行うコントロールユニット10を有している。
前記酸化剤流路2には、ブロワ21とブロワ21の下流側に酸化剤の流量調整手段である遮断弁Voが介装され、前記燃料流路3には燃料電池1側に向って順に、検出手段(緊急状態監視手段)である燃料圧力センサ31及び流量調整手段である燃料遮断弁Vf及び後述の改質用水を蒸発させる蒸発器52とが介装されている。
また、燃料流路3において前記遮断弁Vfと蒸発器52との間の領域には、燃料を改質するための改質用水を供給する改質用水供給ラインLwが連通しており、その改質用水供給ラインLwには流量制御弁Vwが介装されている。
さらに、図示の例では、燃料流路3における蒸発器52と燃料電池1との間の領域からは、バイパス流路32の一端が接続され、そのバイパス流路の他端は酸化剤流路2における遮断弁Voと燃料電池1との間の領域に連通している。
尚、このバイパス流路32は省略することが出来る。
前記流量調整弁Vwは制御信号ラインLoによってコントロールユニット10に接続されている。
コントロールユニット10と前記燃料圧力センサ31とは入力信号ラインLiによって、また、コントロールユニット10と前記流量調整弁Vw、遮断弁Vo、Vfとは制御信号ラインLoによって接続されている。
尚、図8の符号11は燃料電池1に内蔵されたタイマーを示すが、そのタイマー11の機能については、第15実施形態で後述する。
図8及び図9の第5実施形態では、燃料圧力センサ31により緊急停止を検知したら、酸化剤流路2及び燃料流路3の遮断弁Vo、Vfを遮断する様に構成されている。
前記蒸発器52は、遮断弁Vo、Vfを遮断した後、改質用水供給量調整弁(流量調整弁)Vwの開放し、改質用水を供給され、その改質用水を気化させて、水蒸気を得る様に構成されている。なお、蒸発器52で気化させるための熱は、図示しない伝熱手段で、燃料電池1より供給される。
水蒸気を酸素供給系2へ供給するには、例えば、図8において点線で示すバイパス流路32を経由して供給する。
図9に基づいて、第5実施形態の緊急停止時の制御方法を説明する。
先ず、ステップS21において燃料圧力センサ31によって燃料圧力を検出する。次のステップS22では、コントロールユニット10は、検出した燃料圧力の情報に基づいて、緊急停止の事態が発生したか否かを判断する。
緊急停止の事態が発生していれば(ステップS22のYES)、次のステップS23に進み、緊急停止事態が発生していなければ(ステップS22のNO)、ステップS22のループを繰り返す。
ステップS23では、前記酸化剤流路2の遮断弁Vo、燃料流路3の遮断弁Vfを遮断して、酸化剤、燃料の双方の供給を停止する。
次のステップS24では、改質用水供給ラインLwに介装した流量制御弁Vwを調整し、改質用水を蒸発器52に供給し、酸素混入量が所定値(1.0%〜0.1%(好ましくは0.1%))以下の蒸気とし、その蒸気を燃料流路3及び又はバイパス流路32を介して酸化剤流路から燃料電池1に供給する。
燃料電池1は供給された蒸気によって次第に温度を下げる。
コントロールユニット10は、図示しない温度センサによって作動温度を検出しており、ステップS25では、燃料電池1の温度が400℃以下になったか否かを判断する。
燃料電池の温度が400℃以下まで下がったなら(ステップS5のYES)、ステップS6に進み、一方、未だ400℃以上であれば(ステップS5のNO)、ステップS5のループを繰り返す。
ステップS26では、流量調整弁Vwを遮断することにより燃料電池1に対する蒸気の供給を停止し、制御を終了する。
図8及び図9の第5実施形態は、図1の第1実施形態、図2の第2実施形態、図3及び図4の第3実施形態、図6及び図7の第4実施形態と組み合わせることが出来る。
図8及び図9の第5実施形態によれば、水蒸気を用いているので、燃料の備蓄手段が不要となる。蒸気を発生させる事も容易であり、前述の不活性ガスを用いた実施例に比較して、さらにメリットがある。
緊急時には、水の供給量を増加してやれば、水蒸気中の酸素濃度は所定値以下に調整出来る。
次に、図10(構成図)及び図11(制御フローチャート)を参照して第6実施形態を説明する。
図10及び図11の第6実施形態は、図8及び図9の第5実施形態の応用の実施形態である。図8及び図9の第5実施形態では、燃料電池1の温度が500℃未満、好ましくは400℃未満になるまで、水蒸気を発生しつづけなけれバーナーらない(水蒸気を流し放し)。
そのため、図10及び図11の第6実施形態では、排気系8に緊急遮断弁Vhを設けて、燃料電池1を密閉する(水蒸気で燃料電池1を充満してから燃料電池を密閉する)様に構成されている。
図10の第6実施形態の構成は、図8の第5実施形態の構成に対して、排気系8に緊急遮断弁Vhを設け、緊急遮断弁Vhとコントロールユニット10とを制御信号ラインLoで接続したこと以外は、図8の第5実施形態と同様である。
次に、図11に基づいて、図10をも参照して、第6実施形態における緊急停止時の制御方法を説明する。
ステップS24までは、図9の第5実施形態の制御フローのステップS23までと同じであり、次のステップS24−1において、燃料電池1の排気系(排気管)8に介装した緊急遮断弁Vhを遮断する。
次のステップS25−1では、コントロールユニット10は、図示しない検出手段によって燃料電池内に蒸気が充満したか(或いは蒸気が充満することによって燃料電池が所定以下の温度に下がったか)を判断する。
燃料電池内に蒸気が充満したなら(ステップS25−1のYES)、ステップS26に進み、一方、蒸気が燃料電池1内に充満していないのであれば(ステップS25−1のNO)、ステップS25−1のループを繰り返す。
ステップS26では、改質用水供給ラインLwに介装した流量調整弁Vwを遮断することにより燃料電池1への蒸気の供給を停止し、制御を終了する。
図10及び図11の第6実施形態は、図1の第1実施形態、図2の第2実施形態、図3〜図5の第3実施形態、図6及び図7の第4実施形態と組み合わせることが出来る。
図10及び図11の第6実施形態によれば、水蒸気を用いているので、燃料の備蓄手段が不要となる。蒸気を発生させる事も容易であり、前述の不活性ガスを用いた実施例に比較して、さらにメリットがある。
緊急時には、水の供給量を増加してやれば、水蒸気中の酸素濃度は所定値以下に調整出来る。
更に、燃料電池1の排気形8に緊急遮断弁Vhが介装してあるので、燃料電池1に供給する水蒸気の量も節約出来る。
次に、図12及び図13を参照して第7実施形態を説明する。
図12及び図13の第7実施形態は、図8及び図9の第5実施形態、或いは、図10及び図11の第6実施形態において、「酸素濃度の少ない水蒸気をどうつくるか?」を具体的に解決するため、図10及び図11の第6実施形態に対して、燃料流路3における蒸発器52と燃料電池1との間の領域に、酸素トラップToを介装した実施例である。
通常、酸素トラップは酸素があると、直ぐ酸化してしまう。酸素が多い空気流路に設けると、酸素トラップは直ぐに使い物にならなくなる。そのため、第7実施形態では燃料流路に酸素トラップToを介装している。
その酸素トラップToは、NiメッシュやNiを分散させたZrO多孔質体、若しくは酸化性の高い金属で作られたメッシュである酸素トラップフィルタであることが望ましい。
酸化剤流路2における遮断弁Voと燃料電池1との間の領域には3方弁Vo3が介装されている。燃料流路3のいける遮断弁Vfと改質用水供給ラインの連通箇所33との間の領域には前記三方弁Vo3に接続されたバイパス流路320が連通している。
なお、バイパス流路320は緊急時には、三方弁Voによって酸化剤流路2と燃料流路3とを連通する様に切り換わり、この流路320に空気が流れる。
次に図13に基づいて図12をも参照して、第7実施形態の燃料電池システムの緊急停止の際の制御方法を説明する。
先ず、ステップS21において燃料圧力センサ31によって燃料圧力を検出する。次のステップS22では、コントロールユニット10は、検出した燃料圧力の情報に基づいて、緊急停止の事態が発生したか否かを判断する。
緊急停止の事態が発生していれば(ステップS22のYES)、次のステップS23−1に進み、緊急停止事態が発生していなければ(ステップS22のNO)、ステップS22のループを繰り返す。
ステップS23−1では、燃料流路3の遮断弁Vfを遮断して、燃料の供給を停止する。尚、酸化剤流路の遮断弁Voは開放のままである。
次のステップS23−2では、酸化剤流路3の3方弁Vo3を燃料流路3側に切り替える。
次のステップS24以降は、図11(第6実施形態の制御フローチャート)のステップS24以降と同じであり、以降の説明を省略する。
図12及び図13の第7実施形態は、図1の第1実施形態、図2の第2実施形態、図3〜図5の第3実施形態、図6及び図7の第4実施形態、図8及び図9の第5実施形態、図10及び図11の第6実施形態と組み合わせることが出来る。
上述のような構成及び制御方法を有する第7実施形態によれば、酸化性の高い酸素トラップフィルタToを蒸発器52以降の燃料流路3に介装しているため、余分な酸素は確実に除去され、安定した低酸素濃度の水蒸気が燃料電池1に供給され、緊急停止時であっても燃料電池を劣化させることがない。
次に、図14及び図15を参照して第8実施形態を説明する。
図14及び図15の第8実施形態は、図12及び図13の第7実施形態に対し、燃料流路3における蒸発器52と燃料電池1の間の領域に介装した酸素トラップフィルタToに代えて、バイパス流路3b及びバイパス流路3bへ流路を切り換える切換バルブ(第1及び第2のバイパス切換弁:第1及び第2の3方弁)V31、V32を介装し、そのバイパス流路3bに炭素系フィルタFcを介装した実施形態である。
炭素系フィルタFcは、バイパス流路3bを流れる気体に酸素があると、反応して、CO(還元性ガス)となって出て来る。燃料電池1には、燃料ガスに代えて、パージガスである還元性ガスを供給する(不活性ガスを充填するのと同様)様に構成されている。
ここで、炭素材フィルタFcは、炭素粒子を分散させた多孔質体、或いは、メッシュ状に加工した活性炭で構成されるのが好ましい。
また、炭素材フィルタFcを通過した気体中の酸素混入量は1%以下、好ましくは0.1%以下となる程度の性能を具備していることが好ましい。
すなわち、炭素系フィルタFcは、「酸素濃度を減らす」、「還元性ガスを発生する」という、2つの作用を発揮するように構成されていることが好ましい。
次に図15に基づいて図14をも参照して、第8実施形態の燃料電池システムの緊急停止の際の制御方法を説明する。
第8実施形態の制御方法(図15)は、図13の第7実施形態の制御方法を示すフローチャートにおいて、「酸化剤側の3方弁を燃料流路3側に切り換える」工程(ステップS23−2)と、「酸素混入量が所定値以下の水蒸気を燃料流路3、又は燃料流路3と酸化剤流路2の双方から燃料電池1に供給」工程(ステップS24)との間に、「蒸気がバイパス流路3b側を流れる様にバイパス切換弁V31、V32を切り換える」工程(ステップS23−3)を挿入した実施形態である。
すなわち、燃料供給停止時に、バイパス切換弁V31、V32を切り換えて、燃料流路3を流れる気体をバイパスラインに流し、バイパスライン3bを流れる気体に包含される酸素を、炭素系フィルタFcにより還元して、還元性ガス(CO)を燃料電池1へ供給する様に制御している。
図14及び図15の第8実施形態は、図1の第1実施形態、図2の第2実施形態、図3〜図5の第3実施形態、図6及び図7の第4実施形態、図8及び図9の第5実施形態、図10及び図11の第6実施形態、図12及び図13の第7実施形態と組み合わせることが出来る。
図14及び図15の第8実施形態によれば、燃料供給停止時に炭素系フィルタFcによって水蒸気中の酸素混入量が確実に極めて低くおされられる。
次に、図16及び図17を参照して第9実施形態を説明する。
図16及び図17の第9実施形態は、不活性ガスの貯蔵・供給がCOの吸収法又は吸着法からなり、通常運転時の排ガスを吸収液又は吸着材に供給することで排ガス中のCOを吸蔵しておき、緊急時に波及収益や吸着剤の排ガス直接加熱によってCOを放出し、放出されたCOを燃料電池1への不活性ガス供給に用いる実施形態である。
図16において、第9実施形態の燃料電池システムは、燃料電池1と、その燃料電池1に酸化剤を供給する酸化剤流路2と、燃料電池1に燃料を供給する燃料流路3と緊急停止時の制御を行うコントロールユニット10を有している。
前記酸化剤流路2には、酸化剤の流量調整手段である遮断弁Voが介装され、前記燃料流路3には燃料電池1側に向って順に、燃料圧力センサ31及び流量調整手段である燃料遮断弁Vfが介装されている。
燃料電池1の排気系8には、排出方向に向かって順に、緊急遮断弁Vhと3方弁Vh3が介装されており、その3方弁の1ポートには排気クーラー8cを介装した排気バイパス流路82の一端が接続されている。
排気バイパス82の他端にはCO吸蔵手段54が接続されている。吸蔵手段54の内部にはCOを吸蔵する吸収液、或いは吸着剤が充填されている。
前記吸蔵手段54の図示しない排出口側には、酸化剤流路2の遮断弁Voと燃料電池1との間の領域に連通し、排気バイパス側開閉弁Vh2を介装したバイパス流路83が接続されている。また、吸蔵手段54は排気排出管84を備えており、余剰の排気ガスを排出出来るように構成されている。
コントロールユニット10と燃料圧力センサ31とは入力信号ラインLiによって、また、コントロールユニット10と遮断弁Vo、Vf、緊急遮断弁Vh、3方弁Vh3、排気バイパス側開閉弁Vh2、排気クーラー8cとは制御信号ラインLoによって接続されている。
次に図17に基づいて図16をも参照して、第9実施形態の燃料電池システムの緊急停止の際の制御方法を説明する。
先ず、燃料電池1は通常運転されており、ステップS31において、燃料圧力センサ31によって燃料流路を流れる燃料の圧力を検出する。次のステップS32では、排気系8の3方弁Vh3を排気がバイパス流路82側に流れるように切り換えられる。
ステップS33では排気クーラー8cをONにし、排気クーラー8cを流下した排ガスはCO吸蔵手段54に吸蔵される。次のステップS34では、コントロールユニット10は緊急停止状態になったか否かを判断する。
緊急停止の事態が発生していれば(ステップS34のYES)、次のステップS35に進み、緊急停止事態が発生していなければ(ステップS34のNO)、ステップS2のループを繰り返す。
ステップS35では、前記酸化剤流路2の遮断弁Vo、燃料流路3の遮断弁Vfを遮断して、酸化剤、燃料の双方の供給を停止する。そして排気系8の緊急遮断弁Vhを遮断する(ステップS36)。
次のステップS37では、排気クーラー8cを切り(OFF)、ステップS38でバイパス流路83に介装した排気バイパス弁Vh2を開放する。ここで、排気クーラー8cを切ることで、CO吸蔵手段54にそれまで吸収液或いは吸着剤に吸蔵されていたCOはバイパスされた熱い排気ガスで加熱され、再びガス状となって、酸化剤流路2に供給される。
尚、通常運転時であって、緊急停止を検知して、所定時間が経過するまでは、排気バイパス弁Vh2は閉止状態である。
ステップS39では、コントロールユニット10は、バイパス流路83から供給された再循環排気ガスが燃料電池1内に充満したか否かを判断する。
燃料電池1内に再循環排気ガスが充満したのであれば(ステップS39のYES)、ステップS40に進む。一方、未だ燃料電池1内に再循環排気ガスが充満し定なければ(ステップS39のNO)、充満するまでS39のループを繰り返す。
ステップS40では、排気開閉弁Vh2を閉止して制御を終了する。
なお、CO吸収剤或いはCO吸着剤で貯蔵されたCOを放出するためには、図示しない伝熱機構により、燃料電池1の熱をCO吸収剤或いはCO吸着剤へ伝熱してもよい。
図示の第9実施形態では、CO吸収剤或いはCO吸着剤は酸化剤供給流路2に連通しているが、燃料供給流路3に連通していても、或いは酸化剤供給流路2と燃料供給流路3の双方に連通していても良い。
図16及び図17の第9実施形態は、図1の第1実施形態、図2の第2実施形態、図3〜図5の第3実施形態、図6及び図7の第4実施形態、図8及び図9の第5実施形態、図10及び図11の第6実施形態、図12及び図13の第7実施形態、図14及び図15の第8実施形態と組み合わせることが出来る。
図16及び図17の第9実施形態によれば、燃料電池1の排ガスを再び不活性ガスとして利用している(燃料電池1に戻している)ので、新たな不活性ガス供給手段を備える必要がない。
次に、図18及び図19を参照して第10実施形態を説明する。
図18及び図19の第10実施形態は、不活性ガスの供給が備蓄燃料タンクからの供給燃料と空気とをバーナーや酸化触媒を用いてストイキ燃焼させた排気ガスであり、その排気ガス中の酸素混入量が1%以下、より好ましくは0.1%以下となるように、酸素センサと空気調整バルブ、燃料バルブによって空燃比調整されて燃料電池に供給される実施形態である。
図18において、第10実施形態の燃料電池システムは、燃料電池1と、その燃料電池1に酸化剤を供給する酸化剤流路2と、燃料電池1に燃料を供給する燃料流路3と緊急停止時の制御を行うコントロールユニット10を有している。
前記酸化剤流路2には、ブロワ21とブロワ21の下流側に酸化剤の流量調整手段である遮断弁Voが介装され、前記燃料流路3には燃料電池1側に向って順に、燃料圧力センサ31及び流量調整手段である燃料遮断弁Vfが介装されている。また、燃料電池1の排気系8には緊急遮断弁Vhが介装されている。
また、第10実施形態の燃料電池システムは、緊急停止手段として、備蓄燃料タンク55とストイキ燃焼バーナー56とを有している。
備蓄燃料タンク55とストイキ燃焼バーナー56とは、流量調整弁Vaを介装した備蓄燃料供給ライン57で接続されている。
ストイキ燃焼バーナーの排気は、図示の例では、ストイキ燃焼側排気管58及びその排気管58と連通し、両端が酸化剤流路2及び燃料流路3に連通した排気分岐管59によって酸化剤流路2及び燃料流路3に供給されるように構成されている。
前記ストイキ燃焼側排気管58には、酸素センサ60が介装されていて、排気管58を流過する燃焼ガスに含まれるO濃度を検出するように構成されている。
コントロールユニット10と燃料圧力センサ31、酸素センサ60とは入力信号ラインLiによって、また、コントロールユニット10と前記流量調整弁Va、遮断弁Vo、Vf、緊急遮断弁Vhとは制御信号ラインLoによって接続されている。
次に図19に基づいて図18をも参照して、第10実施形態の燃料電池システムの緊急停止の際の制御方法を説明する。
先ず、ステップS41において燃料圧力センサ31によって燃料圧力を検出する。次のステップS42では、コントロールユニット10は、検出した燃料圧力の情報に基づいて、緊急停止の事態が発生したか否かを判断する。
緊急停止の事態が発生していれば(ステップS42のYES)、次のステップS43に進み、緊急停止事態が発生していなければ(ステップS42のNO)、ステップS42のループを繰り返す。
ステップS43では、前記酸化剤流路2の遮断弁Vo、燃料流路3の遮断弁Vfを遮断して、酸化剤、燃料の双方の供給を停止する。
次のステップS44では、ストイキバーナー56を点火し、備蓄燃料調整弁Vaを例えば、初期値(の開度)まで開放する(ステップS45)。次のステップS46ではストイキ燃焼側排気管58に介装した酸素センサ60によって燃焼ガスに含まれるO2濃度を検出する。
次のステップS47では、コントロールユニット10はストイキ燃焼の燃焼ガス中の酸素混入量が所定値(例えば1.0%(好ましくは0.1%))以下であるか否かを判断する。
酸素混入量が所定値以下である場合は(ステップS47のYES)ステップS50に進み、所定値を超えていれば(ステップS47のNO)、ステップS49で前記調整弁Vaを、例えば、マップに従って調整した後、再びステップS46以降を繰り返す。
ステップS50では、燃料電池1の排気系8に介装した緊急遮断弁Vhを閉止して、次のステップS51に進む。
ステップS51では、燃料電池1に所定の排気ガスが充満したか否かを判断して、排気ガスが充満したなら(ステップS51のYES)、ステップS52に進みストイキバーナーの運転を停止し、制御を終了する。一方、所定の排気ガスが燃料電池1に未だ充満していなければ(ステップS51のNO)、ステップS51のループを繰り返す。
上述の構成及び制御方法を有する第10実施形態によれば、緊急停止時(燃料供給停止時)には、備蓄燃料をストイキ燃焼バーナーで燃やし、燃焼ガス(排ガス)に含まれる酸素濃度が低く、その酸素濃度が精度良く所定値以下に保たれた状態の排ガスをストイキバーナーで発生させ、燃料電池1に供給することによって、燃料電池1の酸素極および燃料極の双方とも劣化が阻止出来る。
図18及び図19の第10実施形態は、図1の第1実施形態、図2の第2実施形態、図3〜図5の第3実施形態、図6及び図7の第4実施形態、図8及び図9の第5実施形態、図10及び図11の第6実施形態、図12及び図13の第7実施形態、図14及び図15の第8実施形態、図16及び図17の第9実施形態と組み合わせることが出来る。
第3実施形態(図3〜図5)〜第10実施形態(図18、図19)が緊急停止に関する実施形態であった。
それに対して、図11実施形態以降は、緊急停止により燃料供給が停止した後に、当該燃料電池1を自立運転させるための実施形態である。
次に、図20〜図22を参照して第11実施形態を説明する。
固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)の様な高温作動型の燃料電池において、燃料として石油、灯油を使用する場合には脱硫が必要である。また、水が供給されないと、高温作動型の燃料電池の自立運転が出来ない。
そこで、図20〜図22の第11実施形態では、緊急停止後、運転を再開するに際して、脱硫不要で、且つ、水が不要なように、予め水で薄めたアルコール燃料を貯蔵して備蓄燃料として用いている。
燃料電池1の排熱で、水とアルコール燃料を同時に気化すれば、気化した水(水蒸気)及びアルコール燃料を改質触媒に入れるだけで、燃料電池1は自立運転が可能となるからである。
ここで、使用するアルコール燃料は水和性であり、燃料改質時に改質触媒上で炭素析出を起こさないで改質ガスを生成できるように、水蒸気/炭化水素の比率が2.5以上となるように予め水で薄められていることが好ましい。
システムの構成は、図20に示すように、図10の第6実施形態の構成に対して、蒸発器52の上流側の燃料流路3に連通した改質用水の供給ラインLw及び供給ラインLwに介装した流量調整弁Vwを廃止し、その代わり、蒸発器52に直接、改質水混入済みの備蓄燃料タンクTfに接続された備蓄燃料供給ラインLfを連通させている。
備蓄燃料供給ラインLfには備蓄燃料の流量を調整する調整弁Vf2が介装され、その調整弁Vf2は制御信号ラインLoでコントロールユニット10に接続されている。
次に図21に基づいて図20をも参照して、第11実施形態の燃料電池システムの緊急停止の際の制御方法を説明する。
先ず、ステップS51において燃料圧力センサ31によって燃料圧力を検出する。次のステップS52では、コントロールユニット10は、検出した燃料圧力の情報に基づいて、緊急停止の事態が発生したか否かを判断する。
緊急停止の事態が発生していれば(ステップS52のYES)、次のステップS53に進み、緊急停止事態が発生していなければ(ステップS52のNO)、ステップS52のループを繰り返す。
ステップS53では、燃料流路3の遮断弁Vfを遮断して、燃料の供給を停止する。尚、酸化剤流路の遮断弁Voは開放のままである。そして、ステップS54に進み、流量制御弁Vf2を開き予備燃料を蒸発器52に供給し、蒸発器52で気化した水(水蒸気)及びアルコール燃料を燃料電池1の改質触媒に供給して、燃料電池1を自立運転させる。
次のステップS55では、コントロールユニット10は、燃料電池1の自立運転を確率して、制御を終了する。
図22は、第11実施形態の変形例であり、非水和性のアルコール燃料を用いる場合の変形例である。
図20の第11実施形態に、何らかの撹拌手段或いは混合供給手段を設ければ良い。
図示の例では、非水和性アルコール燃料貯蔵手段Tfと水貯蔵手段Twを別に設け、非水和性アルコール燃料と水とを撹拌装置Mを設けた混合槽Tmに供給している。
或いは、撹拌装置を省略して、非水和性のアルコール及び水を同一配管で供給しラインミキシングを行っても良い。
図22において、符号Lf1は、非水和性アルコール燃料貯蔵手段Tfと混合層Tmを接続する予備燃料ラインを、符号Lwは水貯蔵手段Twと混合層Tmを接続する給水ラインを示す。
但し、撹拌、混合でエネルギを消費するので、水和性のアルコールを使用して、図20の第11実施形態を採用することが好ましい。
次に、図23及び図24を参照して第12実施形態を説明する。
図23及び図24の第12実施形態は、図20〜図22の第11実施形態の出力側71,72に、蓄電手段(2次電池或いはキャパシタ:以降、蓄電手段をキャパシタと言う)Cを設け、キャパシタCと酸化剤供給用のブロワ、(液体)燃料供給用の燃料ポンプ、および燃料改質用の改質水供給ポンプ、ブロワ21を二次電流供給ラインLeで接続し、そのラインLeに介装した出力スイッチ75により、キャパシタCの出力電力を選択的に酸化剤流路2に介装したブロワ21、(液体)燃料供給流路に介装した燃料ポンプ、および燃料改質用の改質水供給ラインに介装した給水ポンプへ供給(放電)するように構成した実施形態である。
通常時にはブロワ21で空気(酸化剤)を燃料電池1側へ供給する。また、ガス燃料はガス管から、改質用の水は水道から供給される。しかし、停電時はブロワと、(液体)燃料および改質水を供給するためのポンプが回らない。そこで図23及び図24の第12実施形態では、燃料電池1からの電力でブロワやポンプが回転可能となるまでは、キャパシタCからの電力でブロワやポンプを回すようにしている。
ただし、液体燃料や改質水が、タンクからポンプの搬送動力が必要なく供給できる場合には、ポンプは不要であり、その場合にはポンプの駆動電力が削減できるので、より好ましい。
次に図24に基づいて図23をも参照して、第12実施形態の燃料電池システムの緊急停止の際の制御方法を説明する。
図24の制御方法は、前述の第11実施形態の制御フロー(図21)において、ステップS54とステップS55の間に、二次電流供給ラインLeの出力スイッチ75をONにする工程(ステップS54−1)を挿入したものである。ステップS54−1を挿入した以外は、第11実施形態の(図21)のフローと同じである。
スイッチ75を入れる(ONにする)ことで、停電下にあってもブロワ21は回転を続け、空気(酸化剤)は燃料に供給され、燃料電池1は自立運転を行うことが出来る。
図20〜図22、図23及び図24の各実施形態は、図1の第1実施形態、図2の第2実施形態、図3〜図5の第3実施形態、図6及び図7の第4実施形態、図8及び図9の第5実施形態、図10及び図11の第6実施形態、図12及び図13の第7実施形態、図14及び図15の第8実施形態、図16及び図17の第9実施形態、図18及び図19の第10実施形態と組み合わせることが出来る。
次に、図25〜図27を参照して第13実施形態を説明する。
図25〜図27の第13実施形態は、自立運転に用いる備蓄燃料が、LPガスなどの脱硫を要する気体燃料の場合の実施形態である。
図25において、第13実施形態の燃料電池システムは、燃料電池1と、その燃料電池1に酸化剤を供給する酸化剤流路2と、燃料電池1に燃料を供給する燃料流路3と、LPガス等の気体の備蓄燃料を貯留する備蓄燃料タンクTgと、改質用水を貯留する純水タンクTw1と、改質水蒸発器53と、緊急停止時の制御を行うコントロールユニット10を有している。
酸化剤流路2には、酸化剤の流量調整手段である遮断弁Voが介装され、燃料流路3には燃料電池1側に向って順に、燃料圧力センサ31及び流量調整手段である燃料遮断弁Vfが介装されている。
また、燃料電池1の排気系8には緊急遮断弁Vhが介装されている。
更に燃料流路3の遮断弁Vfの下流側には、備蓄燃料タンクTgと接続された備蓄燃料供給ラインLfgが連通し、そのまた下流側には純水タンクTw1と接続された純水供給ラインLw1が連通している。
備蓄燃料供給ラインLfgの備蓄燃料タンクTg側から燃料流路3側へ順に、脱硫器(脱硫触媒が入った容器)62と流量制御弁Vgが介装されている。
また、純水供給ラインLw1の純水タンクTw1側から燃料流路3側へ順に、流量制御弁Vw1、改質水蒸発器53が介装されている。
次に図26に基づいて図25をも参照して、第13実施形態の燃料電池システムの緊急停止の際の制御方法を説明する。
図26の制御方法は、前述の第11実施形態の制御フロー(図21)において、ステップS53とステップS55の間に、「備蓄燃料供給ラインLfgに介装した流量調整弁Vgを開放・調整して(LPガス等の)備蓄燃料を燃料流路3に供給する工程」S54−2と、「改質水供給ラインLw1に介装した流量調整弁Vw1を調整して純水を改質水蒸発器53に供給する工程」S54−3を挿入した以外は、第11実施形態の(図21)のフローと同じである。
したがって、ステップS54−2では、備蓄燃料供給ラインLfgに介装した流量調整弁Vgを開放・調整して備蓄燃料を燃料流路3に供給する際に、供給される備蓄燃料は備蓄燃料供給ラインLfgに介装した脱硫器62で脱硫される。
次のステップS54−3では、純水が改質水蒸発器53で気化されて燃料流路3に供給され、前記脱硫した備蓄燃料と混合し、燃料電池1に供給され、燃料電池1は自立運転を行うことが出来る。
図27は、図25及び図26の第13実施形態の変形例である。
図27は、図25の第13実施形態に対して、備蓄燃料供給ラインLfgにおいて、備蓄タンクTgと脱硫器62との間の領域に、気化手段64を介装して、備蓄燃料を脱硫器の前で予め気化してしまおうという実施形態である。気化手段64を追加した以外は、図25と同様である。
次に、図28及び図29を参照して第14実施形態を説明する。
図28及び図29の第14実施形態は、図25〜図27の第13実施形態の燃料電池の出力側71,72に蓄電手段であるキャパシタCを設け、キャパシタCの出力ラインLeに出力スイッチ75を設け、その出力スイッチ75により、キャパシタCの出力電力を選択的にブロワ21や燃料供給ポンプ、改質水供給ポンプへ供給するように構成した実施形態である。
次に図29に基づいて図28をも参照して、第14実施形態の燃料電池システムの緊急停止の際の制御方法を説明する。
図29の制御方法は、前述の第13実施形態の制御フロー(図26)において、ステップS54−3とステップS55の間に、「キャパシタの電流をブロワ21やポンプへ供給する工程」S54−4を挿入したもので、それ以外は、第13実施形態の(図26)のフローと同じである。
停電時に、それまでキャパシタCで蓄電していた電流(電力)をブロワ21やポンプに供給することで、燃料電池1への空気(酸化剤)供給、(液体)燃料の供給、および改質水の供給は維持され、燃料電池の自立運転が可能となる。
図25〜図27、図28及び図29の各実施形態は、図1の第1実施形態、図2の第2実施形態、図3〜図5の第3実施形態、図6及び図7の第4実施形態、図8及び図9の第5実施形態、図10及び図11の第6実施形態、図12及び図13の第7実施形態、図14及び図15の第8実施形態、図16及び図17の第9実施形態、図18及び図19の第10実施形態と組み合わせることが出来る。
次に、図8及び図30を参照して第15実施形態を説明する。
災害時運転(非常時運転)では、LPガスや軽油、ガソリン等、高級炭化水素成分を多く含む非常用燃料を利用する場合があり、そうした場合には、改質触媒や燃料電池に炭素が析出してしまう可能性がある。
そこで、図8及び図30の第15実施形態では、LPガスや軽油、ガソリン等、高級炭化水素成分を多く含む非常用燃料を利用して災害時運転(非常時運転)をした後に、都市ガスなどの高級炭化成分の少ない燃料を用いて常用運転を行う際に、再起動の数秒前から数十分程度の期間に、常用運転時よりも水蒸気濃度の高い(水蒸気/炭素比率=2.5以上)改質ガスを燃料電池システムに供給することで、改質触媒や燃料電池に析出した炭素を離脱するように構成している。
即ち、再起動する時に、水蒸気の濃度の高い改質ガス(水蒸気/炭素比率=2.5以上)を供給すると、炭素が改質触媒から脱離することを利用したものである。
具体的には、停電時の自立運転の間に、炭素が析出している可能性がある場合に、都市ガス復旧後、しばらくの間、水蒸気濃度を濃くして、炭素を触媒から離脱させる。
次に、図30に基づいて、図8をも参照して、第15実施形態の燃料電池システムの非常時の制御方法について説明する。尚、制御に先立って、燃料電池10にはタイマー11が内蔵してあるものとする。
先ず、ステップS61において、コントロールユニット10は都市ガス(炭素基が2以上の成分が少ない燃料)を用いた常用運転に復帰したか否かを判断しており、復帰したなら(ステップS61のYES)、ステップS62に進み、復帰していないのであれば(ステップS61のNO)、ステップS61のループを繰り返す。
ステップS62ではタイマー11によって経時を開始し、次のステップS63では、コントロールユニット10は水蒸気/炭素比率が2.5以上か否かを判断する。比率が2.5以上なら(ステップS63のYES)、ステップS64に進み、比率が2.5未満であれば(ステップS63のNO)なら、ステップS67まで進む。
ステップS64では、コントロールユニット10は経時から所定時間が経過したか否かを判断して、所定時間経過していれば(ステップS64のYES)、ステップS65に進み、一方、所定時間が経過していなければ(ステップS64のNO)、ステップS64のループを繰り返す。
ステップS65では、調整バルブVwの開度を減少させて改質水の供給量を減少させ、ステップS66でタイマー11を切り、制御を終了する。
ステップS67では、調整バルブVwの開度を増加させて改質水の供給量を増やした後、ステップS63まで戻り、再びステップS63以降を繰り返す。
図8及び図30の第15実施形態は、図1の第1実施形態、図2の第2実施形態、図3〜図5の第3実施形態、図6及び図7の第4実施形態、図8及び図9の第5実施形態、図10及び図11の第6実施形態、図12及び図13の第7実施形態、図14及び図15の第8実施形態、図16及び図17の第9実施形態、図18及び図19の第10実施形態、図20〜図22の第11実施形態、図23及び図24の第12実施形態、図25〜図27の第13実施形態、図28及び図29の第14実施形態と組み合わせることが出来る。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
例えば、図示の実施形態では、検出手段4により、燃料電池1に燃料が供給されているか否かを検出しているが、係る検出手段4に加えて、或いは検出手段4に代えて、改質用水供給ラインLwに介装されて改質用水の有無を検出する流量センサ又は圧力センサや、系統電力の受電状態を検出するセンサ(例えば、電流クランプや電圧計)を設けても良い。
本発明の第1実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第2実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第3実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第3実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態の変形例の構成を示すブロック図。 本発明の第4実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第4実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第5実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第5実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第6実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第6実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第7実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第7実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第8実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第8実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第9実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第9実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第10実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第10実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第11実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第11実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第11実施形態の変形例の構成を示すブロック図。 本発明の第12実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第12実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第13実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第13実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第13実施形態の変形例の構成を示すブロック図。 本発明の第14実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の第14実施形態の制御方法を示すフローチャート。 本発明の第15実施形態の制御方法を示すフローチャート。
符号の説明
1・・・燃料電池
2・・・酸化剤流路
3・・・燃料流路
4・・・検出手段/緊急状態監視手段
5・・・緊急停止手段
6・・・自立運転手段
7・・・出力系統/電力出力ライン
8・・・排気系統/排気管
10・・・制御手段/コントロールユニット
11・・・タイマー
21・・・ブロワ
24P、29P・・・液体燃料供給ポンプ
26P・・・改質水供給ポンプ
31・・・燃料圧力センサ
32・・・流量センサ
52・・・蒸発器
53・・・改質水蒸発器
Li・・・入力信号ライン
Lo・・・制御信号ライン
Vo・・・遮断弁
Vf・・・遮断弁

Claims (27)

  1. 燃料、電気、水の少なくとも1つが燃料電池に供給されなくなった状態を検出する検出手段と、燃料、電気、水の少なくとも1つが燃料電池に供給されなくなった場合に燃料電池を緊急停止する緊急停止手段、とを含んでいることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 燃料、電気、水の少なくとも1つが燃料電池に供給されなくなった状態を検出する検出手段を有し、燃料、電気、水の少なくとも1つが燃料電池に供給されなくなった状態でも燃料電池の運転を継続する様に構成されていることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 燃料、電気、水の少なくとも1つが燃料電池に供給されなくなった状態を検出する検出手段と、燃料、電気、水の少なくとも1つが燃料電池に供給されなくなった場合に燃料電池を緊急停止する緊急停止手段と、燃料、電気、水の少なくとも1つが燃料電池に供給されなくなった状態でも燃料電池の運転を継続せしめる自立運転手段、とを含んでいることを特徴とする燃料電池システム。
  4. 前記検出手段は、燃料電池本体に設けた感震センサ、燃料電池に燃料ガスを供給する燃料供給系統に介装された流量センサ又は圧力センサ、燃料電池に改質用水を供給する改質用水供給系統に介装された流量センサ又は圧力センサ、系統電力の受電状態を検出するセンサの何れかである請求項1〜3の何れか1項の燃料電池システム。
  5. 燃料電池に酸化剤を供給する酸化剤供給系統に流量調整手段が介装されており、燃料電池に燃料ガスを供給する燃料供給系統に流量調整手段が介装されており、前記緊急停止手段は、酸化剤供給系統及び/又は燃料供給系統に連通した不活性ガス供給手段と、制御手段とを含み、該制御手段は、前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知された際に、酸化剤供給系統に介装された流量調整手段及び燃料供給系統に介装された流量調整手段を遮断し、不活性ガス供給手段から不活性ガスを発生し、酸化剤供給系統及び/又は燃料供給系統を経由して燃料電池に供給する制御を行う様に構成されている請求項1、3、4の何れか1項の燃料電池システム。
  6. 前記不活性ガス供給手段は、不活性ガスを充填したボンベである請求項5の燃料電池システム。
  7. 燃料電池に酸化剤を供給する酸化剤供給系統に流量調整手段が介装されており、燃料電池に燃料ガスを供給する燃料供給系統に流量調整手段が介装されており、前記緊急停止手段は、燃料供給系統に介装され或いは酸化剤供給系統及び燃料供給系統の双方に連通した水蒸気発生手段と、制御手段とを含み、該制御手段は、前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知された際に、酸化剤供給系統に介装された流量調整手段及び燃料供給系統に介装された流量調整手段を遮断し、水蒸気発生手段に水を供給して水蒸気を発生し、発生した水蒸気を燃料供給系統を経由して、或いは酸化剤供給系統及び燃料供給系統の双方を経由して、燃料電池に供給する制御を行う様に構成されている請求項1、3〜6の何れか1項の燃料電池システム。
  8. 前記緊急停止手段は燃料電池の排気流路に介装された開閉手段を有しており、前記制御手段は、不活性ガス又は水蒸気を燃料電池に充満した後に燃料電池の排気流路に介装された開閉手段(例えば、開閉弁)を遮断する制御を行う様に構成されている請求項5〜7の何れか1項の燃料電池システム。
  9. 燃料供給系統に介装された水蒸気発生手段の燃料電池側の領域に酸素捕捉手段を配置している請求項7、8の何れかの燃料電池システム。
  10. 燃料供給系統には水蒸気発生手段の燃料電池側の領域から分岐するバイパス流路が設けられ、該バイパス流路には酸素と反応して還元する酸素還元手段が介装されており且つ分岐箇所よりも燃料電池側の領域で燃料供給系統と合流しており、該バイパス流路の分岐箇所及び/又は合流箇所には流路切換手段が設けられており、前記制御手段は、水蒸気発生手段に水を供給して水蒸気を発生した際に、発生した水蒸気が前記バイパス流路を流れる側に流路切換手段を切り換える制御を行う様に構成されている請求項7、8の何れかの燃料電池システム。
  11. 前記不活性ガス供給手段は、燃料ガスの排気系統に設けられ、排気中の不活性ガスを吸蔵し且つ必要な場合には放出する不活性ガス吸蔵放出手段を有し、前記制御手段は、前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知された際に不活性ガス吸蔵放出手段に吸蔵されている不活性ガスを放出させる制御を行う様に構成されている請求項1、3〜10の何れか1項の燃料電池システム。
  12. 前記不活性ガス供給手段は、排気系統が酸化剤供給系統及び/又は燃料供給系統に連通している燃焼手段と、該燃焼手段に燃料を供給する燃料供給手段とを有しており、前記制御手段は、前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知された際に、燃料供給手段から燃焼手段に燃料を供給して燃焼せしめ、燃焼排ガスを酸化剤供給系統及び/又は燃料供給系統を経由して燃料電池に供給する制御を行う様に構成されている請求項1、3〜11の何れか1項の燃料電池システム。
  13. 燃料電池に酸化剤を供給する酸化剤供給系統に流量調整手段が介装されており、燃料電池に燃料ガスを供給する燃料供給系統に流量調整手段が介装されており、燃料供給系統に介装され或いは酸化剤供給系統及び燃料供給系統の双方に連通した気化手段を有し、前記自立運転手段は、液体燃料と水との混合物を貯蔵する貯蔵手段と、該貯蔵手段と前記気化手段とを連通する供給ラインと、制御手段とを含み、該制御手段は、前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知された際に、燃料供給系統に介装された流量調整手段を遮断し、前記供給ラインを介して前記気化手段に液体燃料と水との混合物を供給し、気化手段で気化した燃料及び水蒸気を燃料供給系統を経由して、或いは酸化剤供給系統及び燃料供給系統の双方を経由して、燃料電池に供給する制御を行う様に構成されている請求項2〜12の何れか1項の燃料電池システム。
  14. 燃料電池に酸化剤を供給する酸化剤供給系統に流量調整手段が介装されており、燃料電池に燃料ガスを供給する燃料供給系統に流量調整手段が介装されており、前記自立運転手段は、燃料を貯蔵する貯蔵手段と、該貯蔵手段と前記燃料供給系統とを連通する供給ラインと、該供給ラインに介装された脱硫手段と、制御手段とを含み、該制御手段は、前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知された際に、燃料供給系統に介装された流量調整手段を遮断し、前記供給ライン及び脱硫手段を介して燃料供給系統に燃料を供給する制御を行う様に構成されている請求項2〜13の何れか1項の燃料電池システム。
  15. 前記燃料が液体燃料であり、前記供給ラインの脱硫手段と貯蔵手段の間の領域に、液体燃料を気化するための気化手段を設けている請求項14の燃料電池システム。
  16. 燃料電池の出力系統には蓄電手段が介装されており、該蓄電手段は、その出力が酸化剤供給系統、燃料供給系統、燃料改質用の水の供給系統に介装された流体供給手段の駆動源に供給される様に構成されており、前記制御手段は、前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知された際に、前記蓄電手段の出力を前記流体供給手段の駆動源に供給する制御を行う様に構成されている請求項2〜15の何れか1項の燃料電池システム。
  17. 前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知されてからの経過時間を計測する計時手段を備え、前記制御手段は、前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知されてから所定時間を経過する以前には、改質ガスの水蒸気濃度を濃くする制御を行う様に構成されている請求項2〜16の何れか1項の燃料電池システム。
  18. 請求項5の燃料電池システムの制御方法において、前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知された際に、酸化剤供給系統に介装された流量調整手段及び燃料供給系統に介装された流量調整手段を遮断する工程と、不活性ガス供給手段から不活性ガスを発生する工程と、発生した不活性ガスを酸化剤供給系統及び/又は燃料供給系統の双方を経由して燃料電池に供給する工程、とを有している燃料電池システムの制御方法。
  19. 請求項7の燃料電池システムの制御方法において、前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知された際に、酸化剤供給系統に介装された流量調整手段及び燃料供給系統に介装された流量調整手段を遮断する工程と、水蒸気発生手段に水を供給して水蒸気を発生する工程と、発生した水蒸気を燃料供給系統を経由して、或いは酸化剤供給系統及び燃料供給系統の双方を経由して、燃料電池に供給する工程、とを有している燃料電池システムの制御方法。
  20. 請求項8の燃料電池システムの制御方法において、不活性ガス又は水蒸気を燃料電池に充満した後に燃料電池の排気系統に介装された開閉手段を遮断する工程を有している燃料電池システムの制御方法。
  21. 請求項10の燃料電池システムの制御方法において、水蒸気発生手段に水を供給して水蒸気を発生した際に、発生した水蒸気が前記バイパス流路を流れる側に流路切換手段を切り換える工程を有し、発生した水蒸気に包含されている酸素がバイパス流路に介装された酸素還元手段により還元されて燃料電池に供給される燃料電池システムの制御方法。
  22. 請求項11の燃料電池システムの制御方法において、前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知された際に、不活性ガス吸蔵放出手段に吸蔵されている不活性ガスを放出させる工程を有している燃料電池システムの制御方法。
  23. 請求項12の燃料電池システムの制御方法において、前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知された際に、燃料供給手段から燃焼手段に燃料を供給して燃焼せしめ、燃焼排ガスを酸化剤供給系統及び/又は燃料供給系統を経由して燃料電池に供給する工程を有している燃料電池システムの制御方法。
  24. 請求項13の燃料電池システムの制御方法において、前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知された際に燃料供給系統に介装された流量調整手段を遮断する工程と、前記供給ラインを介して前記気化手段に液体燃料と水との混合物を供給する工程と、気化手段で気化した燃料及び水蒸気を燃料供給系統を経由して、或いは酸化剤供給系統及び燃料供給系統の双方を経由して、燃料電池に供給する工程、とを有している燃料電池システムの制御方法。
  25. 請求項14の燃料電池システムの制御方法において、前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知された際に、燃料供給系統に介装された流量調整手段を遮断する工程と、前記供給ライン及び脱硫手段を介して燃料供給系統に燃料を供給する工程、とを有している燃料電池システムの制御方法。
  26. 請求項16の燃料電池システムの制御方法において、前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知された際に、前記蓄電手段の出力を前記流体供給手段の駆動源に供給する工程を有している燃料電池システムの制御方法。
  27. 請求項17の燃料電池システムの制御方法において、前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知されてからの経過時間を計時する工程と、前記検出手段により燃料が燃料電池へ供給されなくなった状態が検知されてからの経過時間が所定時間を経過する以前には、改質ガスの水蒸気濃度を濃くする制御を行う工程、とを有している燃料電池システムの制御方法。
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