JP2016095940A - 固体酸化物形燃料電池システム及びこれを備える複合発電システム、並びに、固体酸化物形燃料電池システムの停止方法 - Google Patents

固体酸化物形燃料電池システム及びこれを備える複合発電システム、並びに、固体酸化物形燃料電池システムの停止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料極の破損を確実に防止できる固体酸化物形燃料電池システム及びこれを備える複合発電システム、並びに、固体酸化物形燃料電池システムの停止方法を提供する。【解決手段】燃料ガス及び酸化性ガスの送給が停止されてトリップに移行することにより、第1遮断弁61及び第2遮断弁63が開放して固体酸化物形燃料電池15内での燃料ガス及び酸化性ガスの圧力を低下させる。酸化性ガスの送給が遮断された直後に、または、固体酸化物形燃料電池15内の酸化性ガスの圧力が所定値に到達した時に、第3遮断弁77が開放して空気極側に不活性ガスまたは酸素以外の酸化性ガスのいずれかであるパージガスが送給され、空気極内の酸素分圧を低下させる。【選択図】図1

Description

本発明は、固体酸化物形燃料電池システム及び該固体酸化物形燃料電池システムを備える複合発電システム、並びに、固体酸化物形燃料電池システムの停止方法に関する。
固体酸化物形燃料電池の例として、円筒型固体酸化物形燃料電池や平板型固体酸化物形燃料電池が知られている。例えば円筒型固体酸化物形燃料電池では、複数の円筒形状のセルスタックが電気的に並列または直列に接続されて燃料電池内部に収容される。各セルスタックにおいて、例えばカルシウム安定化ジルコニア(CSZ)製の多孔質の基体管上に、燃料極、固体電解質膜、及び、空気極が積層されたセルが複数形成され、隣接するセルがインターコネクタで連結される。
複数のセルスタックは圧力容器内に収容されて、モジュール化される。
上記セルにおいて、燃料極は、一般にNiとイットリア安定化ジルコニア(YSZ)との混合物である。空気極は、導電性を有する酸化物であり、例えばLaMnO系材料、LaFeO系材料、LaCoO系材料などが用いられる。
上記構成の固体酸化物形燃料電池は、900℃近傍で運転される。固体酸化物形燃料電池の運転時では、基体管内部に燃料ガス(Hガス、CHガス、COガス等)が流通し、圧力容器内部に酸化性ガス(空気等)が流通する。燃料ガスと酸化性ガスとが固体電解質膜の界面で反応することによって発電する。
燃料電池の異常が検知されると、燃料電池の停止動作を行うトリップ状態に移行する。緊急停止時などの燃料電池の停止時においては、燃料ガスの供給が遮断されるトリップ状態に移行する。トリップ状態に移行する原因としては、軽故障と重故障とがある。軽故障は、電圧異常や温度異常の場合である。重故障は運転継続が不可であり、且つ、軽故障時のトリップ動作が不可能であり、ガスの封じ込めが必要な場合である。例えば、重故障とは、火災や燃料ガス系統の故障など可燃性ガスが使用できない場合、停電や制御装置の故障により制御装置への電源が喪失する場合、再循環ブロワの故障などである。
燃料電池の運転時において燃料極は燃料ガスに曝されるため、燃料極のNiは還元状態に保たれている。しかし、重故障によりトリップ状態に移行すると、燃料ガスの供給が停止される。トリップ状態の際に空気極側に酸素を含む酸化性ガスが存在していると、酸化性ガス中の酸素が固体電解質膜を通過して燃料極に到達し、残存する燃料ガスが酸化反応により消費される。トリップ状態が継続して燃料極側の燃料ガスが欠乏してくると、運転温度に近い高温状態で燃料極材料のNiが酸素と反応してNiOが生成する。この反応は大きな体積変化を伴うものであるため、燃料極において大きな応力が発生し、燃料極や空気極をはじめとした電極膜や基体管の破損に繋がる。上記構成のように圧力容器内に酸化性ガスが存在する場合には、固体酸化物形燃料電池の発電室内では、酸化性ガスの容積が燃料ガスの容積よりも大きいため、燃料極の酸化反応が特に発生しやすい。
トリップ時に燃料極を保護する方法として、可燃性ガスなどの還元性ガスが使用可能な状況では燃料極に還元性ガスを流通させて燃料極側を還元性雰囲気に保持する方法が採用される。
特許文献1は、トリップ時に燃料極側に不活性ガスなどのパージガスを供給して燃料極の損傷を防止する方法を開示する。
特許文献2は、燃料電池の停止時に本体が降温するまでの間に燃料をアノード内に封止し、封止後のアノード内部の圧力を制御することによって燃料極の破損を防止することを開示する。
特開2012−227064号公報 特開2013−165042号公報
例えば災害、燃料ガス系統異常、可燃性ガス漏洩、制御装置故障などが原因でトリップ状態に移行した場合には、可燃性ガスを使用することができない。
特許文献2では、災害や制御装置の重故障時などにより制御装置の電源を喪失すると、適切な燃料極保護を行うことができないことから、制御装置を介さないで固体酸化物形燃料電池を停止させる機構が求められている。
また、特許文献2の手段では、トリップ時に空気極側に酸素を含む酸化性ガスが流通するため酸化性ガスの一部が燃料極に到達して燃料極が酸化される恐れが高い。特に圧力容器内に酸化性ガスを流通させる構成では、圧力容器内に酸化性ガスが満たされて空気極側を流通することから酸化性ガス量が多い状況にあるため、トリップ時に未反応の酸素が燃料極側に拡散し、封止された燃料ガスと反応して燃料ガスを消費してしまうために燃料極が酸化されてしまうことが問題となっていた。
特許文献1の手段を採用した場合でも、トリップ時に空気極側に酸素を含む酸化性ガスが流通するので、特許文献2と同様の問題が発生する恐れがあった。
本発明は、セルスタック、特に燃料極の破損を防止することができる固体酸化物形燃料電池システム及びこれを備える複合発電システム、並びに、固体酸化物形燃料電池システムの停止方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、複数のセルを有する1つまたは複数のセルスタックを備える固体酸化物形燃料電池と、セルスタックの燃料極側に燃料ガスを送給する燃料ガス送給ラインと、燃料ガスをセルスタックの燃料極側から排出する燃料ガス排出ラインと、セルスタックの空気極側に酸素を含む酸化性ガスを送給する酸化性ガス送給ラインと、酸化性ガスをセルスタックの空気極側から排出する酸化性ガス排出ラインと、燃料ガス排出ラインから分岐する燃料ガスベントラインと、燃料ガスベントラインに設けられるフェイルオープンの第1遮断弁と、酸化性ガス排出ラインから分岐する酸化性ガスベントラインと、酸化性ガスベントラインに設けられるフェイルオープンの第2遮断弁と、燃料ガスベントライン及び酸化性ガスベントラインがガス下流側で合流する排出ラインと、を有するベント部と、酸化性ガス送給ラインに接続し、不活性ガスまたは酸素以外の酸化性ガスのいずれかであるパージガスを酸化性ガス送給ラインに送給するパージガスラインと、パージガスラインに設けられるフェイルオープンの第3遮断弁とを有するパージガス供給部と、を備え、燃料ガス送給ラインからの燃料ガスの送給及び酸化性ガス送給ラインからの酸化性ガスの送給が遮断されることにより、第1遮断弁及び第2遮断弁が開放されることで、ベント部が固体酸化物形燃料電池内の燃料ガスおよび酸化性ガスを固体酸化物形燃料電池から排出させて燃料極ガスの圧力及び酸化性ガスの圧力を低下させ、酸化性ガス送給ラインからの酸化性ガスの送給が遮断されることにより第3遮断弁が開放され、酸化性ガスの送給が遮断された直後に、または、固体酸化物形燃料電池内の酸化性ガスの圧力が所定値に到達した時に、パージガス供給部がセルスタックの空気極側にパージガスを送給する固体酸化物形燃料電池システムである。
本発明の第2の態様は、複数のセルを有する1つまたは複数のセルスタックを含み、セルスタックの燃料極側に燃料ガスを送給し、セルスタックの空気極側に酸素を含む酸化性ガスを送給して、セルの固体電解質膜において燃料ガスと酸化性ガスとを反応させて発電する固体酸化物形燃料電池システムの停止方法であって、燃料ガスの送給及び酸化性ガスの送給が停止されることにより、燃料極から燃料ガスが排出され、空気極から酸化性ガスが排出されて、固体酸化物形燃料電池内で燃料ガスの圧力及び酸化性ガスの圧力が低下する工程と、燃料ガスの送給が停止されることにより、セルスタックの空気極側に不活性ガスまたは酸素以外の酸化性ガスのいずれかであるパージガスが送給される工程と、を含む固体酸化物形燃料電池システムの停止方法である。
本発明の第3の態様は、第1の態様の固体酸化物形燃料電池システムと、タービンと、該タービンに連結される発電機と、タービンに燃焼ガスを送給する燃焼器と、燃焼器及びセルスタックの空気極に酸化性ガスを送給可能とする圧縮機とを有する発電装置と、を備え、燃料ガス排出ラインが燃焼器に連結し、固体酸化物形燃料電池の燃料極から排出された燃料ガスが燃焼器に送給され、酸化性ガス排出ラインが圧縮機及び燃焼器に連結し、圧縮機で圧縮された酸化性ガスが固体酸化物形燃料電池の空気極に送給され、空気極から排出された酸化性ガスが燃焼器に送給される複合発電システムである。
本発明では、固体酸化物形燃料電池がトリップ状態に移行し燃料ガス及び酸化性ガスが遮断されることにより、固体酸化物形燃料電池内から燃料ガス及び酸化性ガスを排出して燃料電池内のガス圧力を下げるとともに、空気極側にパージガスを流通させる。こうすることにより、空気極側での酸素分圧を低下させて、拡散により燃料極に到達する酸素量を低減させることができる。酸化性ガスの遮断と同時にパージガスの流通を実施すれば、空気極側の酸素分圧を早期に減少させることができる。また、空気極側での酸化性ガス圧力がある程度減圧されてからパージガスを流通させれば、酸素希釈に必要なパージガス量を削減することができる。
また、燃料極内で燃料ガスを膨張させながら燃料ガスを排出することにより、燃料ガスの圧力が低下し、燃料ガスの温度を低下させて、燃料ガスと酸素との反応性(反応速度)を低下させる。この結果、トリップ時に燃料極が酸化されて損傷することが防止される。
上記の減圧及びパージガスの供給は、制御装置等からの制御に依らず、燃料ガス及び酸化性ガスのガス遮断や、ガス圧力の低下により自発的に実施される。また、オペレータがバルブの開閉を行うことが無いため、トリップ移行直後に燃料極保護のための上記停止工程が実施される。このため、災害や制御装置が使用できないような重篤なトリップ要因であっても、確実に燃料極を保護することが可能である。
第1の態様において、パージガスラインにパージガス流量制御手段を更に備え、パージガス流量制御手段が、固体酸化物形燃料電池内の酸化性ガスの圧力が所定値に到達した時に、セルスタックの空気極側にパージガスを送給させることが好ましい。
第2の態様において、固体酸化物形燃料電池内の酸化性ガスの圧力が所定値に到達すると、パージガスが供給されることが好ましい。
このようにパージガス供給を調整することにより、パージガスによる希釈効果が大きくなるため、酸素置換のために使用するパージガス量を低減させることができる。
第1の態様において、排出ラインにオリフィスが設置されることが好ましい。
第2の態様において、燃料ガス及び酸化性ガスが排出されて、固体酸化物形燃料電池内で燃料ガスの圧力及び酸化性ガスの圧力が均圧化されることが好ましい。
トリップ時に燃料極側と空気極側との圧力差を小さくすることにより、セルの損傷が防止される。
第1の態様において、排出ラインに触媒燃焼器が設置されることが好ましい。
第2の態様において、固体酸化物形燃料電池から排出された燃焼ガス中のCOガスまたはHガスが完全燃焼してから系外に放出されることが好ましい。
こうすることにより、固体酸化物形燃料電池システムの停止時の安全性を高めることが可能である。
本発明によれば、制御装置を介することなく簡易な工程によって空気極側の酸素分圧を低下させることができる。この結果、固体酸化物形燃料電池システムが如何なる要因で停止した場合でも、燃料極の酸化を確実に防止することができ、セルスタックの破損を防止することが可能となる。
一実施形態に係る複合発電システムの概略図である。 円筒型の固体酸化物形燃料電池のセルスタックの一態様を示す概略図である。 SOFCカートリッジの一態様の断面図である。 固体酸化物形燃料電池システムの停止方法を説明するためのグラフである。
本発明の一実施形態に係る固体酸化物形燃料電池システム及び複合発電システムを図面を参照して説明する。
図1は、複合発電システムの一例の概略図である。複合発電システム1は、固体酸化物型燃料電池システム11と、ガスタービン発電装置13から構成される。
なお、本実施形態の複合発電システムは、固体酸化物形燃料電池システムと、ガスタービンと蒸気タービンとを組み合わせたガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)とを備える構成としても良い。
固体酸化物形燃料電池システム11は、固体酸化物形燃料電池(SOFC)15、燃料系統としての燃料ガス送給ライン21及び燃料ガス排出ライン23、空気系統としての酸化性ガス送給ライン25及び酸化性ガス排出ライン27を備える。
以下では円筒形のセルスタックを有する固体酸化物形燃料電池の構成を詳細に説明する。但し本実施形態では、固体酸化物形燃料電池15の種類は特に限定されず、例えば平板形のセルスタックであっても良い。
以下においては、説明の便宜上、紙面を基準として「上」及び「下」の表現を用いて各構成要素の位置関係を特定するが、鉛直方向に対して必ずしもこの限りである必要はない。例えば、紙面における上方向が鉛直方向における下方向に対応してもよい。また、紙面における上下方向が鉛直方向に直行する水平方向に対応してもよい。
図2は、円筒型の燃料電池のセルスタックの一態様を示すものである。円筒型の燃料電池は、発電室内に本実施形態のセルスタック101を複数本収容したものである。但し、セルスタック101を1本収容した場合も採用し得る。
セルスタック101は、円筒形状の基体管103と、基体管103の外周面に複数形成された燃料電池セル105と、隣り合う燃料電池セル105の間に形成されたインターコネクタ107とを有する。燃料電池セル105は、燃料極109と固体電解質膜111と空気極113とが積層して形成されている。また、セルスタック101は、基体管103の外周面に形成された複数の燃料電池セル105の内、基体管103の軸方向において最も端に形成された燃料電池セル105の空気極113に、インターコネクタ107を介して電気的に接続されたリード膜115を有する。
基体管103は、多孔質材料からなり、例えば、CaO安定化ZrO(CSZ)、又はY安定化ZrO2(YSZ)、又はMgAlとされる。この基体管103は、燃料電池セル105とインターコネクタ107とリード膜115とを支持すると共に、基体管103の内周面に供給される燃料ガスを基体管103の細孔を介して基体管103の外周面に形成される燃料極109に拡散させるものである。
燃料極109は、Niとジルコニア系電解質材料との複合材の酸化物で構成され、例えば、Ni/YSZが用いられる。
固体電解質膜111は、ガスを通しにくい気密性と、高温で高い酸素イオン導電性とを有するYSZが主として用いられる。この固体電解質膜111は、空気極で生成される酸素イオン(O2−)を燃料極に移動させるものである。
空気極113は、例えば、LaSrMnO系酸化物、又はLaCoO系酸化物で構成される。この空気極113は、固体電解質膜111との界面付近において、供給される空気等の酸化性ガス中の酸素を解離させて酸素イオン(O2−)を生成するものである。
インターコネクタ107は、SrTiO系などのM1−xTiO(Mはアルカリ土類金属元素、Lはランタノイド元素)で表される導電性ペロブスカイト型酸化物から構成され、燃料ガスと酸化性ガスとが混合しないように緻密な膜となっている。また、インターコネクタ107は、酸化雰囲気と還元雰囲気との両雰囲気下で安定した電気導電性を有する。このインターコネクタ107は、隣り合う燃料電池セル105において、一方の燃料電池セル105の空気極113と他方の燃料電池セル105の燃料極109とを電気的に接続し、隣り合う燃料電池セル105同士を直列に接続するものである。
固体酸化物形燃料電池15では、複数のセルスタックが圧力容器17に収容される。例えば、複数のセルスタックが図3に示すようにSOFCカートリッジとして集合され、複数のカートリッジが圧力容器17内に収容される。
燃料系統及び空気系統が固体酸化物形燃料電池15の圧力容器17に接続する。燃料ガス送給ライン21は燃料極側に燃料ガスを送給する。燃料ガス排出ライン23は燃料極側から燃料ガスを排出する。酸化性ガス送給ライン25は空気極側に酸化性ガスを送給する。酸化性ガス排出ライン27は空気極側から酸化性ガスを排出する。
図3はSOFCカートリッジの一態様の断面図である。SOFCカートリッジ203は、図3に示す通り、複数のセルスタック101と、発電室215と、燃料ガス供給室217と、燃料ガス排出室219と、酸化性ガス供給室221と、酸化性ガス排出室223とを有する。
発電室215は、セルスタック101の燃料電池セル105が配置され、燃料ガスと酸化性ガスとを電気化学的に反応させて発電を行う領域である。また、この発電室215のセルスタック101長手方向の中央部付近での温度は、固体酸化物形燃料電池15の定常運転時に、およそ700℃〜1100℃の高温雰囲気となる。
燃料ガス供給室217は、SOFCカートリッジ203の上部ケーシング229aに備えられた燃料ガス供給孔231aによって図示しない燃料ガス供給枝管と連通され、燃料ガス送給ライン21に接続されている。また、燃料ガス供給室217には、セルスタック101の一方の端部が、セルスタック101の基体管103の内部が燃料ガス排出室219に対して開放して配置されている。この燃料ガス供給室217は、燃料ガス供給孔231aを介して供給される燃料ガスを、複数のセルスタック101の基体管103の内部に略均一流量で導くものである。
燃料ガス排出室219は、SOFCカートリッジ203の下部ケーシング229bに備えられた燃料ガス排出孔231bによって図示しない燃料ガス排出枝管と連通され、燃料ガス排出ライン23に接続されている。また、燃料ガス排出室219には、セルスタック101の他方の端部が、セルスタック101の基体管103の内部が燃料ガス排出室219に対して開放して配置されている。この燃料ガス排出室219は、複数のセルスタック101の基体管103の内部を通過して燃料ガス排出室219に供給される排燃料ガスを集約して、燃料ガス排出孔231bを介して燃料ガス排出ライン23に導くものである。
酸化性ガス供給室221は、下部ケーシング229bに備えられた酸化性ガス供給孔233aによって図示しない酸化性ガス供給枝管と連通され、酸化性ガス送給ライン25に接続されている。この酸化性ガス供給室221は、図示しない酸化性ガス供給枝管から酸化性ガス供給孔233aを介して供給される所定流量の酸化性ガスを発電室215に導くものである。
酸化性ガス排出室223は、上部ケーシング229aに備えられた酸化性ガス排出孔233bによって図示しない酸化性ガス排出枝管と連通され、酸化性ガス排出ライン27に接続されている。この酸化性ガス排出室223は、排酸化性ガスを発電室215から酸化性ガス排出孔233bを介して酸化性ガス排出ライン27に導くものである。
なお、本実施例においては、SOFCカートリッジ203は、燃料ガス供給室217と燃料ガス排出室219と酸化性ガス供給室221と酸化性ガス排出室223とが図3のように配置されることで、燃料ガスと酸化性ガスとがセルスタック101の内側と外側とを対向して流れる構造となっているが、必ずしもこの必要はなく、例えば、セルスタックの内側と外側とを平行して流れる、または酸化性ガスがセルスタックの長手方向と直交する方向へ流れるようにしても良い。
図2〜3の構成では、燃料ガスがセルスタック101内側を流通し、酸化性ガスがセルスタック101外側を流通するので、発電室215内では酸化性ガスの量の方が燃料ガスの量よりも多い状態となっている。
本実施形態の複合発電システム1は、図1に示すように、燃料ガス供給部31を備える。図1の燃料ガス供給部31は、燃料ガス源33及び燃料ガス配管35a,35bを備える。燃料ガス配管35aは燃料ガス送給ライン21に接続し、燃料ガス配管35bがガスタービン発電装置13の燃焼器93に接続する。燃料ガス源33は、複合発電システム1の運転時に燃料ガスとしてHガス、CHガス、及び、COガス等を、固体酸化物形燃料電池システム11及びガスタービン発電装置13に供給する。
燃料ガス排出ライン23は、ガスタービン発電装置13の燃焼器93に接続される。燃料ガス排出ライン23には再循環ブロワ41及び流量調整バルブV1が設置される。燃料ガス排出ライン23は固体酸化物形燃料電池15から排出された燃料ガスを燃焼器93に送給する。流量調整バルブV1は、燃焼器93に送給される燃料ガスの流量を制御している。
また、燃料ガス排出ライン23の途中位置にベントライン43が接続する。ベントライン43にバルブV2が設置される。複合発電システム1の運転時にはバルブV2は閉鎖されている。
再循環ブロア41のガス下流側で燃料ガス排出ライン23に再循環ライン45が接続されている。再循環ライン45は燃料ガス送給ライン21に接続する。再循環ブロワ41は、固体酸化物形燃料電池15から燃料ガス排出ライン23に排出される燃料ガスに含まれる未利用燃料を再循環ライン45及び燃料ガス送給ライン21を通じて固体酸化物形燃料電池15に再循環させている。
本実施形態の固体酸化物形燃料電池システム11はベント部51を備える。ベント部51は、燃料ガスベントライン53と、酸化性ガスベントライン55と、燃料ガスベントライン53及び酸化性ガスベントライン55がガス下流側で合流した排出ライン57とを備える。燃料ガスベントライン53は燃料ガス排出ライン23に接続する。酸化性ガスベントライン55は酸化性ガス排出ライン27に接続する。固体酸化物形燃料電池システム11の系統内に流通する燃料ガス及び酸化性ガスは、燃料ガスベントライン53及び酸化性ガスベントライン55により系外に排出される。
燃料ガスベントライン53及び酸化性ガスベントライン55には、それぞれ第1遮断弁61及び第2遮断弁63が設置される。第1遮断弁61及び第2遮断弁63は、フェイルオープンのバルブである。複合発電システム1の運転時に第1遮断弁61及び第2遮断弁63は閉鎖されている。
排出ライン57にはオリフィス65が設置される。燃料ガスとしてCOガス、Hガスが用いられる場合には、排出ライン57に触媒燃焼器67が設置されても良い。
本実施形態の固体酸化物形燃料電池システム11は、パージガス供給部71を備える。パージガス供給部71は酸化性ガス送給ライン25に接続する。パージガス供給部71は、パージガス源73、パージガス配管75、及び、第3遮断弁77を備える。第3遮断弁77はフェイルオープンのバルブである。複合発電システム1の運転時に酸化性ガスが酸化性ガス送給ライン25を流通している間は、図示しない制御装置により第3遮断弁77は閉鎖されている。
パージガス供給部71はパージガス流量制御手段81を更に備えていても良い。図1の固体酸化物形燃料電池システム11では、パージガス流量制御手段81として、ガス上流側から順に減圧弁83、ニードルバルブ85、背圧弁87が設置される。減圧弁83及び背圧弁87は、自立式圧力調整弁である。
パージガスは、不活性ガスまたは酸素以外の酸化性ガスのいずれかである。不活性ガスとして、窒素ガス、二酸化炭素などが利用できる。酸素以外の酸化性ガスとして、蒸気、燃焼排ガスなどが利用できる。
ガスタービン発電装置13は、燃焼ガスを膨張させて回転するガスタービン91aと、酸化性ガスを圧縮する圧縮機91bと、ガスタービン91aを駆動させるための燃焼ガスを生成する燃焼器93と、熱交換器95とを備える。圧縮機91bは、ガスタービン91aと同軸に連結されている。
圧縮機91bは、酸素を含む酸化性ガスを取り込み圧縮する。圧縮された酸化性ガスは、圧縮ガス搬送ライン97を通じて燃焼器93に搬送される。圧縮ガス搬送ライン97に流量調整バルブV3が設置される。
ここで、「酸化性ガス」とは酸素を略15%〜30%含むガスである。代表的には空気が好適であるが、空気以外にも燃焼排ガスと空気の混合ガスや、酸素と空気の混合ガスなどが使用可能である。
燃焼器93は、燃料ガス配管35bを介して燃料ガス源33と接続されている。また、燃焼器93は、燃料ガス排出ライン23を介して固体酸化物形燃料電池15の燃料極側と接続されている。燃焼器93は、複合発電システム1の運転時に、燃料ガスと酸化性ガスとを燃焼させて、高温高圧の燃焼ガスをガスタービン91aに供給している。
ガスタービン91aには発電機(不図示)が同軸に連結され、ガスタービン91aの駆動により発電が行われる。
熱交換器95は、ガスタービン91aからの排ガスと圧縮機91bからの空気との間で熱交換を行う。冷却された排ガスは、煙突99を通じて外部に放出される。
酸化性ガス送給ライン25は、圧縮ガス搬送ライン97の途中位置に接続する。酸化性ガス送給ライン25に流量調整バルブV4が設置される。酸化性ガス送給ライン25は、圧縮機91bから排出された酸化性ガスの一部を固体酸化物形燃料電池15の空気極側に送給する。
酸化性ガス排出ライン27は圧縮ガス搬送ライン97に接続する。酸化性ガス排出ライン27にはバルブV5が設置される。固体酸化物形燃料電池15から排出された排酸化性ガスは、酸化性ガス排出ライン27及び圧縮ガス搬送ライン97を通じて燃焼器93に搬送される。
バルブV5のガス上流側で酸化性ガス排出ライン27は分岐する。分岐した酸化性ガス排出ライン27’は煙突99に接続される。分岐した酸化性ガス排出ライン27’にバルブV6が設置される。固体酸化物形燃料電池15から排出された排酸化性ガスは、酸化性ガス排出ライン27’を通じて煙突99から系外に放出され得る。
次に、本実施形態の固体酸化物形燃料電池システム11の停止方法について説明する。
運転状態にある複合発電システム1に、重故障(例えば停電や制御装置の故障などにより制御装置への電源が喪失する異常、火災や燃料ガス系統の異常など可燃性ガスが使用できない異常、再循環ブロワの故障など)が発生すると、固体酸化物形燃料電池15がトリップ状態に移行する。本実施形態における「トリップ状態」は、燃料ガス供給部31からの燃料ガス供給が遮断されるとともに、燃料ガス排出ライン23のバルブV1及びベントライン43のバルブV2が閉鎖された状態である。すなわち、固体酸化物形燃料電池システム11内に燃料ガスが封じ込められる。
燃焼ガスの遮断によりガスタービン発電装置13が停止し、酸化性ガス送給ライン25のV4、酸化性ガス排出ライン27のV5が遮断し、圧縮ガス搬送ライン97のV3が開となる。これにより、圧縮機91bから固体酸化物形燃料電池15への酸化性ガスの供給が停止される。
上述のように、ベント部51の第1遮断弁61及び第2遮断弁63はフェイルオープンのバルブである。トリップ状態に移行することにより燃料ガス排出ライン23及び酸化性ガス排出ライン27でのガス流通が停止すると、第1遮断弁61及び第2遮断弁63が開放し、固体酸化物形燃料電池15内のベントが開始される。これにより、固体酸化物形燃料電池15の燃料極側に封じ込められていた燃料ガスが、燃料ガスベントライン53及び排出ライン57を通じて系外に放出される。また、固体酸化物形燃料電池15の空気極側に封じ込められていた酸化性ガスが、酸化性ガスベントライン55及び排出ライン57を通じて系外に放出される。
図4は固体酸化物形燃料電池システム11の停止方法を説明するためのグラフである。図4(a)は固体酸化物形燃料電池15内のガス圧力(具体的に、空気極側の酸化性ガス圧力)の経時変化を示している。図4(b)はパージガス流量制御手段81を設置する場合のパージガス流量の経時変化を示すグラフである。図4(c)は固体酸化物形燃料電池15の空気極側における酸素分圧の経時変化を示すグラフである。
図4(a)に示すように、固体酸化物形燃料電池15内のガス圧力は、ベント開始により初期圧力Pから時間経過とともに減少する。固体酸化物形燃料電池15内では燃料極側と空気極側とは均圧化される。ここでの「均圧化」とは、圧力差が±20kPaの範囲内であることを言う。燃料ガスベントライン53と酸化性ガスベントライン55が排出ライン57で合流しているため、排出ライン57では固体酸化物形燃料電池15内よりも均圧化されている。また、合流後の排出ライン57にオリフィス65が設置されているため、燃料極側と空気極側の系統差圧は更に均圧化される。
本実施形態では固体酸化物形燃料電池15内に燃料ガスが封じ込められた状態からベントされるため、燃料ガスの圧力が低下し、燃料ガスの温度が低下する。温度が低下することにより燃料ガスの消費反応速度が抑制されセルスタックの損傷を防止されることとなる。
燃料ガスがHガス、COガスである場合、触媒燃焼器67において燃料ガスを完全燃焼させてから、排ガスが系外に排出される。
第2遮断弁63が開放されて空気極側の酸化性ガスが排出されることにより、図4(c)に示すように酸素分圧が低下する。
トリップ状態に移行すると、第3遮断弁77が開放される。第3遮断弁77はフェイルオープンバルブであるため、第3遮断弁77の開放は弁駆動力が途絶えると自動的に行われる。
パージガス流量制御手段81を設ける場合は、図4(b)に示すようにベント開始直後はパージガス供給部71からパージガスは供給されない。固体酸化物形燃料電池15内のガス圧力(空気極側の酸化性ガス圧力)が所定値(図4(a)ではP(例えば定格運転時の60%))に到達すると、一定の流量でパージガスを供給する。
背圧弁87の1次圧をPとして、定格における空気極側の酸化性ガスの圧力よりも低くなるように背圧弁87を調整しておく。トリップ時に空気極側の酸化性ガス圧力が低下して背圧弁87の1次圧よりも低くなった時に、パージガスの供給が開始されることになる。供給されるパージガスの流量が一定となるように、減圧弁83及び背圧弁87を予め設定しておく。なお、パージガスの供給を窒素ボンベにて行う場合は、残圧が徐々に低下する為、一定の流量で供給されていたパージガス流量が途中より徐々に低下することになる。
第3遮断弁77及びパージガス流量制御手段81により、パージガス源73からパージガス配管75を通じてパージガスが酸化性ガス送給ライン25に流入し、固体酸化物形燃料電池15の空気極側に搬送される。固体酸化物形燃料電池15の空気極側が酸素を含む酸化性ガスから酸素を含まないパージガスに置換される。
パージガス流量制御手段81を設置する場合は、ベントにより空気極側の酸化性ガス中の酸素濃度がある程度低下してからパージガスを供給するので、パージガスによる希釈効果が大きい。従って、酸素置換のために使用するパージガス量を低減させることができる。また、パージガスを図4(b)に示す一定流量で供給すれば、パージガスの使用量を大幅に削減することが可能であり、パージガス設備の容量を適正に縮小することができる。
パージガス流量制御手段81を設置しない場合は、第3遮断弁77の開放と同時に、パージガス源73からパージガス配管75及び酸化性ガス送給ライン25を通じて固体酸化物形燃料電池15の空気極側にパージガスが供給される。
この場合、パージガスの供給量は一定であるとは限らない。空気極側が減圧している間は、パージガス圧と空気極側の圧力との差が拡大するので、パージガス流量は増加する。一方、パージガスの供給を窒素ボンベにて行う場合は、残圧が低下した場合にパージガス流量が途中より徐々に低下する。
パージガスが供給されると、図4(c)に示すように空気極側での酸素分圧が急激に減少する。なお、パージガス流量調整手段81を設けない場合でも、パージガスの供給より空気極側の酸素分圧が急激に減少する。
本実施形態に依れば、トリップ移行直後に固体酸化物形燃料電池15内のガス圧力を低下させるとともに、酸化性ガスをパージガスと置換することにより、空気極側での酸素分圧を低減させて、燃料電池セル(図2の符号105)を介した燃料極側への酸素の拡散量を抑制する。更に、燃料ガスの温度低下により燃料ガス中の未反応燃料(H等)と酸化性ガス中の酸素との反応速度を低下させることにより、トリップ開始後の燃料極へ移動する酸素量は大幅に抑制され、燃料ガスとの酸化反応も更に抑制され、燃料ガスが酸化反応で消費されこともなくなるので、燃料極側に燃料ガスが欠乏することなく、燃料極の酸化損傷を発生することが防止される。
本実施形態における第1遮断弁61、第2遮断弁63、第3遮断弁77の開放は、上述のように、制御装置等からの制御に依らず、弁動作供給電源の停止により自発的に実施することが可能である。従って、災害や制御装置が使用できないような重篤なトリップ要因であっても、確実に燃料極109を保護することが可能である。
なお、上記では固体酸化物形燃料電池システムと別の発電装置とを組み合わせた複合発電システムを例に挙げて固体酸化物形燃料電池システムの停止方法を説明したが、本発明の停止方法は固体酸化物形燃料電池システムのみの構成とした場合にも適用可能である。
1 複合発電システム
11 固体酸化物形燃料電池システム
13 ガスタービン発電装置
15 固体酸化物形燃料電池
17 圧力容器
21 燃料ガス送給ライン
23 燃料ガス排出ライン
25 酸化性ガス送給ライン
27 酸化性ガス排出ライン
31 燃料ガス供給部
33 燃料ガス源
35a,35b 燃料ガス配管
41 再循環ブロワ
43 ベントライン
45 再循環ライン
51 ベント部
53 燃料ガスベントライン
55 酸化性ガスベントライン
57 排出ライン
61 第1遮断弁
63 第2遮断弁
65 オリフィス
67 触媒燃焼器
71 パージガス供給部
73 パージガス源
75 パージガス配管
77 第3遮断弁
81 パージガス流量制御手段
83 減圧弁
85 ニードルバルブ
87 背圧弁
91a ガスタービン
91b 圧縮機
93 燃焼器
95 熱交換器
97 圧縮ガス搬送ライン
99 煙突
101 セルスタック
103 基体管
105 燃料電池セル
107 インターコネクタ
109 燃料極
111 固体電解質膜
113 空気極
115 リード膜
203 SOFCカートリッジ
215 発電室
217 燃料ガス供給室
219 燃料ガス排出室
221 酸化性ガス供給室
223 酸化性ガス排出室
229a 上部ケーシング
229b 下部ケーシング
231a 燃料ガス供給孔
231b 燃料ガス排出孔
233a 酸化性ガス供給孔
233b 酸化性ガス排出孔

Claims (9)

  1. 複数のセルを有する1つまたは複数のセルスタックを備える固体酸化物形燃料電池と、
    前記セルスタックの燃料極側に燃料ガスを送給する燃料ガス送給ラインと、
    前記燃料ガスを前記セルスタックの前記燃料極側から排出する燃料ガス排出ラインと、
    前記セルスタックの空気極側に酸素を含む酸化性ガスを送給する酸化性ガス送給ラインと、
    前記酸化性ガスを前記セルスタックの前記空気極側から排出する酸化性ガス排出ラインと、
    前記燃料ガス排出ラインから分岐する燃料ガスベントラインと、前記燃料ガスベントラインに設けられるフェイルオープンの第1遮断弁と、前記酸化性ガス排出ラインから分岐する酸化性ガスベントラインと、前記酸化性ガスベントラインに設けられるフェイルオープンの第2遮断弁と、前記燃料ガスベントライン及び前記酸化性ガスベントラインがガス下流側で合流する排出ラインと、を有するベント部と、
    前記酸化性ガス送給ラインに接続し、不活性ガスまたは酸素以外の酸化性ガスのいずれかであるパージガスを前記酸化性ガス送給ラインに送給するパージガスラインと、前記パージガスラインに設けられるフェイルオープンの第3遮断弁とを有するパージガス供給部と、を備え、
    前記燃料ガス送給ラインからの前記燃料ガスの送給及び前記酸化性ガス送給ラインからの前記酸化性ガスの送給が遮断されることにより、前記第1遮断弁及び前記第2遮断弁が開放されることで、前記ベント部が前記固体酸化物形燃料電池内の前記燃料ガスおよび前記酸化性ガスを前記固体酸化物形燃料電池から排出させて前記燃料極ガスの圧力及び前記酸化性ガスの圧力を低下させ、
    前記酸化性ガス送給ラインからの前記酸化性ガスの送給が遮断されることにより前記第3遮断弁が開放され、前記酸化性ガスの送給が遮断された直後に、または、前記固体酸化物形燃料電池内の前記酸化性ガスの圧力が所定値に到達した時に、前記パージガス供給部が前記セルスタックの前記空気極側に前記パージガスを送給する固体酸化物形燃料電池システム。
  2. 前記パージガスラインにパージガス流量制御手段を更に備え、
    前記パージガス流量制御手段が、前記固体酸化物形燃料電池内の前記酸化性ガスの圧力が所定値に到達した時に、前記セルスタックの前記空気極側に前記パージガスを送給させる請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池システム。
  3. 前記排出ラインにオリフィスが設置される請求項1または請求項2に記載の固体酸化物形燃料電池システム。
  4. 前記排出ラインに触媒燃焼器が設置される請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池システムと、
    タービンと、該タービンに連結される発電機と、前記タービンに燃焼ガスを送給する燃焼器と、前記燃焼器及び前記セルスタックの空気極に酸化性ガスを送給可能とする圧縮機とを有する発電装置と、を備え、
    前記燃料ガス排出ラインが前記燃焼器に連結し、前記固体酸化物形燃料電池の前記燃料極から排出された前記燃料ガスが前記燃焼器に送給され、
    前記酸化性ガス排出ラインが前記圧縮機及び前記燃焼器に連結し、前記圧縮機で圧縮された前記酸化性ガスが前記固体酸化物形燃料電池の前記空気極に送給され、前記空気極から排出された前記酸化性ガスが前記燃焼器に送給される複合発電システム。
  6. 複数のセルを有する1つまたは複数のセルスタックを含み、前記セルスタックの燃料極側に燃料ガスを送給し、前記セルスタックの空気極側に酸素を含む酸化性ガスを送給して、前記セルの固体電解質膜において前記燃料ガスと前記酸化性ガスとを反応させて発電する固体酸化物形燃料電池システムの停止方法であって、
    前記燃料ガスの送給及び前記酸化性ガスの送給が停止されることにより、前記燃料極から前記燃料ガスが排出され、前記空気極から前記酸化性ガスが排出されて、前記固体酸化物形燃料電池内で前記燃料ガスの圧力及び前記酸化性ガスの圧力が低下する工程と、
    前記燃料ガスの送給が停止されることにより、前記セルスタックの前記空気極側に不活性ガスまたは酸素以外の酸化性ガスのいずれかであるパージガスが送給される工程と、
    を含む固体酸化物形燃料電池システムの停止方法。
  7. 前記固体酸化物形燃料電池内の前記酸化性ガスの圧力が所定値に到達すると、前記パージガスが供給される請求項6に記載の固体酸化物形燃料電池システムの停止方法。
  8. 前記燃料ガス及び前記酸化性ガスが排出されて、前記固体酸化物形燃料電池内で前記燃料ガスの圧力及び前記酸化性ガスの圧力が均圧化される請求項6または請求項7に記載の固体酸化物形燃料電池システムの停止方法。
  9. 前記固体酸化物形燃料電池から排出された前記燃焼ガス中のCOガスまたはHガスが完全燃焼してから系外に放出される請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の固体酸化物形燃料電池システムの停止方法。
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