図1は、本発明を適用した写真シール自販機としての画像印刷装置1の構成例を示す斜視図である。
画像印刷装置1の垂直な面1Aには、保持部材13を介して撮影装置12が面1Aから突出した状態で設けられている。撮影装置12は、面1Aに垂直方向に配設されているレール14に従って、所定の範囲内で上下方向に移動可能とされている。また、撮影装置12は、保持部材13との接合部を中心として、垂直平面内で上下方向に首振り自在に保持部材13に取り付けられている。
従って、画像印刷装置1を利用するユーザは、撮影装置12をレール14に従って好みの高さに調節し、また、撮影装置12の正面(CCD(Charge Coupled Device)21および画像表示部22が設けられている面)を好みの角度に調節し、撮影を行うことができる。
撮影装置12には、CCD21が設けられ、CCD21の下には画像表示部22が設けられている。CCD21により被写体の画像が取り込まれ、取り込まれている画像(動画像)がリアルタイムで画像表示部22に表示される。また、所定の撮影タイミングにおいて、CCD21による撮影が行われ、ユーザ(被写体)の画像が静止画像として画像印刷装置1に保存される。画像表示部22がCCD21の近傍に設けられているため、ユーザは、CCD21に視線を向けた状態で、画像表示部22に表示される自分自身の画像を確認しながら、撮影を行うことができる。
撮影装置12(レール14)の左側にはフラッシュ照射部15−1が設けられており、また、右側にはフラッシュ照射部15−2が設けられている。フラッシュ照射部15−1,15−2は、撮影装置12(CCD21)により撮影されるタイミングで、画像印刷装置1の内部に設けられている照明装置から出射されるフラッシュ光を透過し、被写体を照射する。
フラッシュ照射部15−2の下には、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode-Ray Tude)などにより構成される撮影用モニタ16が設けられている。撮影用モニタ16には、撮影処理の進行段階に応じて、撮影方法などを案内する各種のメッセージなどが表示される。また、撮影用モニタ16には、撮影された画像が表示されるため、ユーザは、表示される撮影画像の中から、編集(落書き)対象の画像を選択することができる。後述するように、ユーザは、撮影を終了した後、画像印刷装置1の裏側に移動し、撮影された画像に対して好みの文字や図形などを入力し、編集を施すことができる。
撮影用モニタ16の下には、面1Aから突出した状態で操作部11が設けられている。操作部11の上面11Aは若干斜め上方を向いた状態で設けられており、そこに操作パネル17が設けられている。ユーザは、操作パネル17に設けられている各種のボタンにより、撮影処理を進行する。
操作パネル17には、例えば、撮影用モニタ16に表示される各種の選択に対して、決定するときに操作される「○ボタン」、決定したものをキャンセルするときに操作される「×ボタン」、撮影用モニタ16に表示されるカーソルなどを上下左右に移動するときに操作される「矢印ボタン」などが配置される。また、そのほかにも、撮影を開始するとき操作される「撮影開始ボタン」なども適宜配置される。操作部11には、撮影用モニタ16に直接押し当てることで各種の選択を行うための入力ペンなども適宜用意される。
面1Aの左下には、硬貨投入口18が設けられている。ユーザは、画像印刷装置1を利用して撮影するとき、所定の代金を硬貨投入口18に投入する。
画像印刷装置1の左側面1Bの下方には、シール取り出し口31が設けられている。撮影され、編集等が施された画像が所定の数だけ、所定の大きさでシール紙に印刷され、得られたシール紙がシール取り出し口31から排出される。
図2は、画像印刷装置1の面1Aの反対側に相当する、面1C側の構成例を示す斜視図である。なお、以下において、適宜、面1Aが設けられている面を画像印刷装置1の正面として説明し、面1Aの反対側に相当する、面1Cが設けられて面を画像印刷装置1の背面として説明する。
画像印刷装置1の面1Cには、編集用モニタ51−1乃至51−3(表示領域)が水平に並置されている。編集用モニタ51−1の下には収納部52−1が設けられ、そこに、編集用モニタ51−1に直接押し当てることで画像の編集などを行うための入力ペン53−1が収納される。同様に、編集用モニタ51−2の下に設けられる収納部52−2には入力ペン53−2が収納され、編集用モニタ51−3の下に設けられる収納部52−3には入力ペン53−3が収納される。
撮影装置12により撮影され、編集対象の画像として選択された画像は、ユーザが撮影処理を終了した後、編集用モニタ51−1乃至51−3にそれぞれ表示される。編集用モニタ51−1乃至51−3には、タッチパネルが積層されており、ユーザは、表示されている画像に対し、任意の文字や図形などを、入力ペン53−1乃至53−3を利用して書き込む(入力する)ことができる。
編集用モニタ51−1乃至51−3には、編集対象の画像とともに、様々な編集ツールを選択(操作)するためのボタンが表示される。そして、そのボタンが操作され、画像の編集が行われたとき、編集用モニタ51−1乃至51−3には、入力に応じて生成された編集済みの画像が表示される。
入力ペン53−1および53−2は、編集用モニタ51−1乃至51−3に積層されるタッチパネルの位置検出方式(例えば、抵抗膜式、超音波式など)に応じて構成される。
以上のような外観構成を有する画像印刷装置1においては、画像印刷装置1を利用する、1組のユーザの人数に基づいて、編集用モニタ51−1乃至51−3の表示が切り替わるようになされている。
例えば、撮影処理において、ユーザ(1組のグループ)に対して、利用するユーザの人数を問い合わせる画面が表示され、その画面に対するユーザからの入力に基づいて、ユーザの人数が画像印刷装置1により取得される。なお、入力した人数を、例えば、落書き処理(編集処理)の最中などの、その後の処理において適宜変更できるようにしてもよい。
そして、画像印刷装置1を利用しているユーザの数が1人である場合、例えば、編集対象の画像が編集用モニタ51−2に表示されると共に、その左右の編集用モニタ51−1および51−3には、編集対象画像を編集するための各種の編集ツールのメニューが複数表示される。これにより、ユーザは、編集ツールを編集用モニタ51−1および51−3に表示されている画像(メニュー)の中から容易に選択でき、また、編集用モニタ51−2に拡大して表示されている編集対象画像に対して、より細かい編集を容易に入力することができる。
一方、例えば、画像印刷装置1を利用しているユーザの数が2人である場合、編集用モニタ51−1および51−3には編集対象画像がそれぞれ表示され、それぞれのユーザに対して割り当てられる。また、中央の編集用モニタ51−2には、それぞれのユーザが編集ツールを容易に選択できるように、編集ツールのメニューが表示される。
このように、利用するユーザの人数やユーザの遊びの好みに応じて編集用モニタ51−1乃至51−3の表示が切り替えられるため、編集用モニタ51−1乃至51−3を有効に利用することができる。また、ユーザは、効率的に、かつ迅速に画像を編集することができる。編集用モニタ51−1乃至51−3に表示される画像の配置の例については後に詳述する。
図3は、画像印刷装置1の配置の例を示す図である。
画像印刷装置1の正面(面1A)に対向する位置には、所定距離だけ離間して背景パネル61が設置され、ユーザ(ユーザ81)は、画像印刷装置1と背景パネル61の間を撮影空間62として撮影を行う。なお、撮影空間62には、画像印刷装置1の上面と背景パネル61により支持される天井部材63、および、撮影空間62の内部が外側から見えないように、カーテン64−1と側面パネル65−1が設けられている。
撮影を終了した後に移動し、画像の編集を行う空間として、面1Cに臨む位置に編集空間73が設けられている。編集空間73には、その内部が外部から覗かれるのを防止すべく、カーテンフレーム71にカーテン72−1が取り付けられている。カーテン72−1は、面1Bと略同一平面上に設けられ、カーテン72−2は、面1Cに対向して、所定の距離だけ離間して設けられる。なお、この例においては、カーテンフレーム71は、天井部材43とほぼ同一平面上に設けられている。
図4は、画像印刷装置1の配置の例を、その上方から示す図である。
図4に示されるように、画像印刷装置1の右側面1D側にも、面1B側と同様に、撮影空間62の内部が外側から覗かれることを防止すべく、カーテン64−2と側面パネル65−2が設けられている。撮影空間62の内部(背景パネル61、天井部材63、側面パネル65−1,65−2等の内側)は、撮影装置12により撮影された画像から、ユーザの画像のみをいわゆるクロマキ処理により抽出できるように、例えば、白色や青色などの単一色の面とされる。
図4を参照し、撮影を開始してからシール紙を受け取るまでのユーザの移動について説明する。
ユーザは、画像印刷装置1を利用するとき、白抜き矢印A1で示されるように撮影空間62に入場し、撮影処理を行う。所定の数の画像を編集対象の画像として選択し、撮影を終えたとき、ユーザは、例えば、白抜き矢印A2で示されるようにして撮影空間62から退場し、白抜き矢印A3で示されるようにして画像印刷装置1の背面側に設けられる編集空間73に移動する。
上述したように、編集空間73から確認できる編集用モニタ51−1乃至51−3には、撮影空間62において撮影し、選択した画像が、それを編集する人数や好みに応じて切り替えられて表示されるため、ユーザは、それに対して編集を行う。ユーザは、編集を終えたとき、次に、画像印刷装置1の面1Bに臨む場所である印刷待ち空間74に白抜き矢印A4で示されるようにして移動し、編集した画像がシール紙にプリントされ、排出されるまで待機する。
そして、シール取り出し口31にシール紙が排出されたとき、ユーザは、それを受け取り、画像印刷装置1の利用を終える。これらの移動の案内は、撮影用モニタ16、編集用モニタ51−1乃至51−3、または図示せぬスピーカなどにより行われる。
このように、撮影を行う空間、編集を行う空間、印刷が終了するのを待機する空間を、画像印刷装置1の異なる面の前方にそれぞれ設けることにより、撮影処理、編集処理、印刷処理を併行して実行させることができ、これらの処理を1つの空間で実行させる場合に較べて、画像印刷装置1を利用する顧客の回転率を向上させることができる。また、撮影処理に要する時間、編集処理に要する時間等を長く確保することができる。
図5は、画像印刷装置1の内部の構成例を示すブロック図である。上述した構成について、その詳細な説明は適宜省略する。
制御装置101は、パーソナルコンピュータなどにより構成され、画像印刷装置1の全体の動作を制御する。具体的には、制御装置101に設けられているCPU(Central Processing Unit)141により、ROM(Read Only Memory)142やハードディスクなどにより構成される記憶部146(いずれも図6)に記憶されているプログラムに基づく処理が実行される。
硬貨処理部102は、ユーザにより所定の代金が硬貨投入口18に投入されたとき、それを検出し、制御装置101に通知する。照明制御部103は、撮影装置12により被写体が撮影されるタイミングに併せて、制御装置101からの指示に基づいてフラッシュ光を出射する。出射されたフラッシュ光は、図1のフラッシュ照射部15−1および15−2を介して被写体(ユーザ)を照射する。
画像印刷装置1の面1Cに設けられている編集用モニタ51−1にはタッチパネル104−1が、編集用モニタ51−2にはタッチパネル104−2が、編集用モニタ51−3にはタッチパネル104−3がそれぞれ積層されている。タッチパネル104−1乃至104−3は、入力ペン53−1乃至53−3により入力されたユーザからの指示を制御装置101に出力する。
プリンタユニット105は、プリンタ部121と制御タグリーダライタ122により構成され、プリンタユニット105に装着されるシール紙ユニット106は、シール紙131と、個々のシール紙ユニット106を識別する識別情報等を管理する制御タグ132により構成される。
プリンタ部121は、編集処理等が施された画像データが制御装置101から供給されたとき、供給された画像データにより表される画像を、ユーザにより選択された画像のサイズおよび分割数に従って、シール紙131に印刷し、シール紙131をシール取り出し口31に排出する。
制御タグリーダライタ122は、制御タグ132に記憶されている識別情報を接触または非接触により読み出し、制御装置101に出力する。制御装置101は、制御タグリーダライタ122から供給された識別情報に基づいて、装着されているシール紙ユニット106が、画像印刷装置1において利用可能なユニットであるか否かを判定し、利用可能なユニットであると判定したときにのみ、プリンタ部121を動作可能にする。すなわち、制御装置101により、画像印刷装置1において利用可能とされるシール紙ユニットの識別情報が管理されている。
これにより、画像印刷装置1に対応していない(純正のものでない)シール紙が利用されるのを抑制することができる。また、制御タグ132により、シール紙131の残量等も管理される。なお、シール紙ユニット106が純正のものであるか否かを、シール紙ユニット106にプリントされているバーコードなどにより確認させるようにしてもよい。
図6は、図5の制御装置101の詳細な構成例を示すブロック図である。
CPU141は、ROM142に記憶されているプログラム、または、記憶部146からRAM(Random Access Memory)143にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM143にはまた、CPU141が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
CPU141、ROM142、およびRAM143は、バス144を介して相互に接続されている。バス144にはまた、入出力インタフェース145も接続されている。
入出力インタフェース145には、図5に示される、撮影装置12、撮影用モニタ16、操作パネル17、編集用モニタ51−1乃至51−3(編集用モニタ51)、硬貨処理部102、照明制御部103、タッチパネル104−1乃至104−3(タッチパネル104)、およびプリンタユニット105が接続されている。
記憶部146は、CPU141により実行されるプログラムの他、撮影装置12により取り込まれている被写体の画像と合成する背景画像のデータや、撮影して得られた画像のデータなどを記憶する。記憶部146は、CPU141からの要求に応じて、それらのデータを適宜読み出し、提供する。
入出力インタフェース145にはまた、必要に応じてドライブ147が接続され、磁気ディスク151、光ディスク152、光磁気ディスク153、或いは半導体メモリ154などが適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムや背景画像データが必要に応じて記憶部146に保存される。
次に、画像印刷装置1の処理について、フローチャートを参照して説明する。
始めに、図7のフローチャートを参照して、画像印刷装置1を利用する顧客(ユーザ)に応対する、画像印刷装置1の全体の処理について説明する。
ステップS1において、制御装置101のCPU141は、硬貨処理部102からの出力に基づいて、代金が投入されたか否か、すなわち、撮影を開始するユーザがいるか否かを判定し、代金が投入されたと判定するまで待機する。
CPU141は、ステップS1において、代金が投入されたと判定した場合、ステップS2に進み、撮影空間62における撮影処理を実行する。すなわち、ユーザに対しては、同時に撮影しているグループの人数の問い合わせが行われ、利用している人数が登録される。その後、撮影が行われ、所定の回数だけ撮影されたとき、撮影処理が終了される。ステップS2において実行される撮影処理については、図8のフローチャートを参照して後に詳述する。
ステップS3において、CPU141は、ユーザからの入力に応じて、撮影した画像を編集する編集処理を実行する。ステップS3において実行される編集処理については、図10のフローチャートを参照して後に詳述する。
CPU141は、ステップS4において、編集処理により編集され、生成された編集画像の画像データをプリンタユニット105のプリンタ部121に転送し、印刷させる。そして、印刷処理が終了されたとき、ステップS1に戻り、以上の処理が繰り返し実行される。
なお、図7に示される処理は、記載された順序に従って時系列的に行われるだけでなく、そのときの画像印刷装置1の利用状況に応じて並列的にも行われる。例えば、第1のユーザが撮影空間62において撮影を終了させ、編集空間73に移動した直後に、第2のユーザが撮影空間62において撮影を開始した場合、図7のステップS2の撮影処理(第2のユーザの処理)とステップS3の編集処理(第1のユーザの処理)が並列して行われることになる。同様に、撮影処理、編集処理、および、ステップS4における印刷処理のそれぞれが状況に応じて並列して行われる。
次に、図8のフローチャートを参照して、図7のステップS2において実行される撮影処理の詳細について説明する。
ステップS11において、CPU141は、ユーザに対して、撮影/落書きの人数(撮影および編集を行うグループの人数)を選択する選択画面を撮影用モニタ16に表示させる。
図9は、ステップS11において撮影用モニタ16に表示される選択画面の例を示す図である。
例えば、選択画面には、その上方に「今日は何人で遊ぶ?人数を選択してね!」のメッセージが表示され、その下に、「1人」で撮影するとき操作される「1人用」ボタン161(ひとり)、「2人」で撮影するとき操作される「2人用」ボタン162(ふたり)、「3人」で撮影するとき操作される「3人用」ボタン163(3人)、および、さらに多人数で撮影するとき操作される「多人数用」ボタン164(たくさん)が表示される。
ユーザ(グループの代表者)は、操作パネル17やその近傍に用意されている入力ペンを操作し、グループの人数に対応するボタンを操作する。また、ユーザは、ボタンを操作することで入力した人数を画像印刷装置1に登録するとき、撮影用モニタ16の右下方に表示されている終了(OK)ボタン165を押下し、グループの人数を登録する。
CPU141は、ステップS12において、図9の画面において選択された人数を受け付ける。選択されたグループの人数を表す情報は、RAM143、或いは記憶部146などに保存される。
ステップS13において、CCD21により取り込まれている動画像が画像表示部22に表示される。CPU141は、ステップS14において、撮影を開始するか否かを判定し、撮影を開始すると判定するまで、ステップS13に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。
例えば、撮影装置12の高さや撮影角度の調節、または、撮影モードの選択などの各種の設定が行われ、ステップS14において、撮影を開始すると判定した場合、CPU141は、撮影までのカウントダウンを例えば「5,4,3,2,1,0」などのように撮影用モニタ16に表示する。また、図示せぬスピーカからも音声によりカウントダウンが出力される。
撮影までの時間が「0」になったとき(カウントダウンが「0」になったとき)、ステップS16において、CPU141は、照明制御部103を制御し、フラッシュを被写体に照射させるとともに、CCD21により撮影を行う(シャッターを閉じる)。
CPU141は、ステップS17において、撮影を終了するか否かを判定し、撮影を終了すると判定するまで、ステップS15に戻り、撮影を繰り返す。例えば、画像印刷装置1には、撮影回数が所定の回数だけ予め設定されており、また、撮影の制限時間が予め設定されており、残りの撮影回数が「0」になったとき、或いは、制限時間になったとき、撮影処理が終了される。
CPU141は、ステップS17において、撮影を終了すると判定した場合、ステップS18において、撮影した画像の中から、編集する画像(以下、適宜、編集対象画像と称する)を選択する画面を撮影用モニタ16に表示させる。表示される画面において、ユーザは、操作パネル17を操作し、所定の数の画像を編集対象画像として選択する。
また、ステップS18で表示される編集対象画像の選択画面においては、ユーザは、編集対象画像の明るさ(明度)を調節できるようになされており、ステップS20において、ユーザによる入力に基づいて、画像の明るさが調節される。
明るさが調節された編集対象画像は、ステップS21において、後述する編集処理において編集する画像として保存される。
ステップS22において、撮影用モニタ16には、例えば、「機械の裏側に移動してね」などのメッセージが表示され、ユーザに対して、編集空間73に移動することが案内される。この案内に従って、撮影処理を終えたユーザは、撮影空間62から編集空間73に移動する。
次に、図10のフローチャートを参照して、図7のステップS3において実行される編集処理の詳細について説明する。
ステップS31において、CPU141は、撮影処理(図8のステップS12)において登録されたグループの人数を例えばRAM143または記憶部146から読み出し、ステップS32に進み、グループの人数に応じて編集用モニタ51−1乃至51−3を割り当てる(利用形態を切り替える)とともに、編集用モニタ51−1乃至51−3に表示される編集対象画像、および、編集ツールを選択するとき操作されるボタンの画像の配置を切り替え、編集画面を表示する。
例えば、グループの人数が1人である場合(図9の画面においてグループの人数が「1人」であることが登録されている場合)、編集用モニタ51−1乃至51−3に表示される画像は、図11に示されるような配置となる。
図11は、画像印刷装置1の面1Cの構成を示す図であり、図に示されるように、画像を編集するユーザが1人である場合、編集用モニタ51−2には、編集対象画像が画面の大部分にわたって表示され、その左右の編集用モニタ51−1および51−3には、編集ツールを選択するとき操作されるボタンが複数表示される。
図12は、図11の編集用モニタ51−1乃至51−3の表示を拡大して示す図である。
例えば、編集用モニタ51−2には、編集対象の画像が拡大して表示される編集対象画像表示部184が表示され、ユーザは、画像選択部183に表示されている画像の中から、編集対象画像表示部184に表示させる画像を入力ペン53−2により選択することができる。画像選択部183には、撮影処理において編集対象の画像として保存することが指示された画像が一覧表示されており、図12に示される例においては、4種類の画像が編集対象の画像として選択されている。
編集用モニタ51−1には、例えば、編集対象画像に線や文字などを入力するための「ペンツール」を選択するとき操作されるペンメニュー181が表示され、その左側のペン一覧182には、ペンメニュー181で選択されているペンの柄が一覧表示されている。すなわち、ペンメニュー181で選択されているペンが切り替えられたとき、ペン一覧182に表示される柄も切り替えられることとなる。
図12の例においては、ペンメニュー181において「ペン(通常のペン)」が選択されていることが斜線により表されており、そのカテゴリに属する柄がペン一覧182に一覧表示されている。ユーザは、入力ペン53−2によりペンメニュー181からペンのカテゴリを選択し、ペン一覧182からペンの柄を選択する。
一方、編集用モニタ51−3には、編集対象画像に所定のスタンプ画像を配置する「スタンプツール」を選択するとき操作されるスタンプメニュー185が表示されている。また、スタンプメニュー185の右側のスタンプ一覧186には、スタンプメニュー185で選択されているスタンプのカテゴリに属するスタンプ画像が一覧表示されている。すなわち、スタンプメニュー185で選択されているカテゴリが切り替えられたとき、スタンプ一覧186に表示される画像も切り替えられることとなる。
図12の例においては、スタンプメニュー185において「半透明スタンプ」が選択されていることが斜線により表されており、そのカテゴリに属するスタンプ画像がスタンプ一覧186に一覧表示されている。ユーザは、入力ペン53−2によりスタンプメニュー185からスタンプ画像のカテゴリを選択し、スタンプ一覧186からスタンプ画像を選択する。
図12に示されるものの他、編集用モニタ51−1および51−3には、例えば、一度入力した落書き等を消すための「消しゴムツール」を選択するとき操作される消しゴムメニュー、被写体の背景部分に好みのテクスチャを配置する「背景ブラシツール」を選択するとき操作される背景ブラシメニュー、および、「ペンツール」の太さを選択するとき操作される太さメニューや、それらのツールにより入力される柄の一覧などが適宜表示される。
編集対象画像が表示されている画面の左右に編集ツールが一覧表示されることにより、ユーザ(図11のユーザ81)は、編集ツール(図12の例においてはペンツールやスタンプ画像)を容易に選択することができる。また、後述する図13に示される場合と較べて編集対象画像が大きく表示されているため、ユーザは、詳細な編集を編集対象画像に施すことができる。
また、グループの人数が3人である場合(図9の画面においてグループの人数が「3人」であることが登録されている場合)、図10のステップS32においては、例えば、図13に示されるように、編集用モニタ51−1乃至51−3のそれぞれに、編集対象画像と各種の編集ツールを選択するとき操作されるボタンが表示される。
編集用モニタ51−1に表示されている編集対象画像は、その近傍にボタンが表示されている編集ツールによりユーザ81Aにより編集され、編集用モニタ51−2に表示されている編集対象画像は、その近傍にボタンが表示されている編集ツールによりユーザ81Bにより編集される。また、編集用モニタ51−3に表示されている編集対象画像は、その近傍にボタンが表示されている編集ツールによりユーザ81Cにより編集される。
図14は、図13の編集用モニタ51−1乃至51−3の表示を拡大して示す図である。
編集用モニタ51−1の編集対象画像表示部184−1(図12の編集対象画像表示部184と同様のもの)の近傍には編集ツールを選択するとき操作される各種のボタンが表示されており、例えば、編集対象画像表示部184−1の右側には、編集対象画像表示部184−1に表示させる画像を選択する画像選択部183−1(図12の画像選択部183と同様のもの)が表示されている。
また、編集用モニタ51−1の左上方にはペンメニュー181−1(図12のペンメニュー181と同様のもの)およびスタンプメニュー185−1(図12のペンメニュー185と同様のもの)が表示され、その右側にはペンツールにより入力される画像の色を選択するとき操作される色メニュー191−1が表示されている。編集用モニタ51−1の左側には消しゴムメニュー192−1、背景ブラシメニュー193−1、および、太さメニュー194−1が表示されている。
例えば、ペンメニュー181−1のいずれかのボタンが操作されたとき、ボタンに対応するカテゴリが選択され、そのカテゴリの柄の一覧がペンメニュー181−1に重畳して表示される。
編集用モニタ51−2および51−3には、編集用モニタ51−1に表示されているものと同様の画面が表示されており、ユーザ81Bおよび81Cは、それぞれの画面に表示されている編集対象画像を編集することができる。なお、編集用モニタ51−1乃至51−3においては、それぞれ異なる編集対象画像が選択されている。
さらに、グループの人数が2人である場合(図9の画面においてグループの人数が「2人」であることが登録されている場合)、ステップS32において表示される編集用モニタ51−1乃至51−3の表示は、図15に示されるものとなる。
すなわち、図15に示されるように、編集用モニタ51−1および51−3のそれぞれに、編集対象画像と各種の編集ツールを選択するとき操作されるボタンが表示され、編集用モニタ51−2には、例えば、編集ツールを選択するとき操作されるボタンと、選択されているボタンのカテゴリに属する柄が拡大して一覧表示される。
編集用モニタ51−1に表示されている編集対象画像は、その近傍に設けられている編集ツール、および編集用モニタ51−2に表示され、設けられている編集ツールによりユーザ81Aにより編集され、編集用モニタ51−3に表示されている編集対象画像は、その近傍に設けられている編集ツール、および編集用モニタ51−2に表示され、設けられている編集ツールによりユーザ81Bにより編集される。
図16は、図15の編集用モニタ51−1乃至51−3の表示を拡大して示す図である。図14と同様の表示については同一の符号を付してある。
編集用モニタ51−1および51−3には、ユーザが3人である場合と同様に、編集対象画像と、その画像に編集を施す編集ツールを選択するとき操作されるボタンがそれぞれ表示され、編集用モニタ51−2には、図12の編集用モニタ51−3に表示されているものと同様の画面、すなわち、スタンプメニュー185と、スタンプ画像の柄が一覧表示されている。
なお、編集用モニタ51−2に表示される編集ツールのメニューをユーザが選択できるようにしてもよい。例えば、編集用モニタ51−1を利用しているユーザ81Aにより、色メニュー191−1を拡大表示することが指示された場合、その指示に従って、編集用モニタ51−1に表示されているものと較べて拡大され、色を容易に選択できるようにされた色メニュー191−1が編集用モニタ51−1に表示される。
このように、利用されていない画面である編集用モニタ51−2に、編集ツールを選択する画像のみを表示させるようにしたため、その左右の画面で編集を行っているユーザは、編集ツールを容易に選択することができる。
図10の説明に戻り、ステップS32において、編集用モニタ51−1乃至51−3に編集画面を表示させた後、ステップS33に進み、CPU141は、ユーザからの入力に応じて、編集対象画像を編集する。
例えば、ユーザが1人であり、編集用モニタ51−1乃至51−3に、図12に示されるような画面がそれぞれ表示されている場合、CPU141は、所定のペンツールの柄がペン一覧182から選択され、文字が編集対象画像に入力されたとき、CPU141は、入力された文字に対応する、ペン一覧182から選択された柄の画像を編集対象画像に重畳して表示させる。
CPU141は、ステップS34において、編集処理を終了するか否かを判定し、例えば、編集用モニタ51−1乃至51−3の所定の位置に表示されている終了ボタンが操作されていないため編集処理を終了しないと判定した場合、かつ、予め設定されている制限時間が経過していないと判定した場合、ステップS33に戻り、以上の処理を繰り返し実行する。
一方、終了ボタンが操作された場合、または、予め設定されている制限時間が終了した場合、CPU141は、ステップS34において、編集処理を終了すると判定する。
ステップS35において、CPU141は、編集用モニタ51−1乃至51−3に、印刷待ち空間74に移動することを案内するメッセージを表示させる。また、CPU141は、ステップS36において、編集が入力された編集対象画像のデータをプリンタ部121に出力する。
編集用モニタ51−1乃至51−3に表示されるメッセージに従って、ユーザは印刷待ち空間74に移動し、シール取り出し口31からシール紙が排出されてくるのを待機する。
その後、処理は図7のステップS4に進み、編集が入力された画像(編集画像)が、例えば、撮影処理における所定のタイミング、或いは編集処理における所定のタイミングでユーザにより設定された分割数に従ってシール紙131に印刷される。編集画像が印刷されたシール紙131は、シール取り出し口31から排出され、ユーザに提供される。
以上のように、画像印刷装置1を利用するユーザの数(撮影画像を編集するユーザの数)に応じて、編集用モニタ51−1乃至51−3の表示を切り替え、例えば、ユーザの数がモニタの数より少ない場合には、編集対象画像が表示されない画面に、編集ツールを選択するとき操作されるボタンが多数表示されるようにしたので、それらのモニタを有効に利用して画像を編集させることができる。また、ユーザは、ボタンのみが表示される画面を利用して、容易に、かつ迅速に、好みの編集ツールを選択することができる。
以上においては、編集対象画像が表示されず、ユーザによる編集が行われていない編集用モニタには、編集を行っているユーザが編集ツールを容易に選択できるように、編集ツールのメニューなどが表示されるとしたが、編集画面や編集ツールのメニュー以外の画面が表示され、その画面を利用して、編集処理と並行して、ユーザが様々な処理を行うことができるようにしてもよい。
上述したように、ユーザは、編集して得られた画像が印刷される位置、およびそのサイズを表すシール紙131の分割数(印刷パターン)を選択する必要があるが、その分割数を選択する画面を編集用モニタ51−1乃至51−3のいずれかに表示させ、その画面を利用して、画像の編集処理と並行して、分割数を選択できるようにしてもよい。
この場合、編集用モニタ51−1乃至51−3の表示は、例えば、図17に示されるものとなる。
図17の例においては、画像印刷装置1を利用するユーザは3人(ユーザ81A乃至81C)とされ、ユーザ81Aにより、編集用モニタ51−1に表示される編集画面が利用されて画像の編集が行われ、ユーザ81Bにより、編集用モニタ51−2に表示される編集画面が利用され、画像の編集が行われている。また、編集用モニタ51−3には、シール紙131の分割数を選択する選択画面が表示され、ユーザ81Cにより、分割数の選択が行われている。
図18は、図17に示される編集用モニタ51−1乃至51−3の表示を拡大して示す図である。
図18に示されるように、例えば、編集用モニタ51−1および51−2には、図14に示されるもの(ユーザが3人である場合の画面)と同様の編集画面が表示され、編集用モニタ51−3には、シール紙131に印刷する画像を選択するとき操作される画像選択部201、シール紙131を表し、画像選択部201において選択された画像の配置位置を選択するとき操作される配置選択部202が表示されている。また、画像選択部201の下には、画像選択部201において選択された画像のサイズを選択するとき操作されるサイズ選択ボタン203(「大」、「中」、「小」)が表示されている。
ユーザは、印刷パターンを選択するとき、画像選択部201に表示されているものの中から、シール紙131上に印刷する画像を選択し、次に、選択した画像のサイズを、サイズ選択ボタン203のいずれかのボタンを操作することで選択する。そして、選択した画像の配置位置を、配置選択部202の所定の位置を指示することで選択する。配置選択部202において選択された位置に対応するシール紙131の位置に、ユーザにより選択された画像が、選択されたサイズで印刷される。
なお、編集用モニタ51−3の右下には、印刷パターンの選択を終了するとき操作される終了ボタン(OKボタン)204が表示され、編集用モニタ51−3の左下には、分割数の選択に対して予め設定されている制限時間が表示されている。
図18の編集用モニタ51−3において選択された印刷パターンに従って、編集用モニタ51−1および51−2で編集された画像(印刷パターンの選択に並行して実行された編集処理により取得された編集画像)がシール紙131に印刷される。
このように編集処理と並列して処理を実行できるようにすることにより、ユーザ毎に分担して処理を行うことができ、1組のユーザに対して予め与えられた制限時間を有効に利用することができる。
すなわち、図18に示されるように分割数を選択する画面を表示させ、編集処理と並行して分割数を選択できるようにすることにより、3人のユーザで同時に編集処理を行い、それが終了した後に分割数を選択する場合と較べて、並列して異なる処理を行うことができる分だけ、制限時間を有効に利用することができる。
なお、シール紙131の分割数を選択する処理以外の、様々な処理を編集処理と並行して実行させることができるようにしてもよい。
例えば、編集処理と並行して、編集対象画像の明るさを調整できるようにしてもよいし、好みのスタンプ画像を作成し、それを、他の編集用モニタに表示されているスタンプメニューに追加できるようにしてもよい。また、編集用モニタの近傍に撮影部やスキャナなどの画像取り込み部が設けられている場合、撮影して得られた画像やスキャナにより取り込まれた画像をスタンプ画像として追加できるようにしてもよい。さらに、編集して得られた画像を、ユーザが有する携帯電話機などに送信できる機能が画像印刷装置1に設けられている場合、画像の送信先である携帯電話機のメールアドレスを入力する処理などを、編集処理と並行して実行させるようにしてもよい。
また、他のユーザが編集処理を終えるまでの時間を退屈することなく待つことができるように、モグラたたきゲームなどの簡単なゲームを編集処理と並行して行うことができるようにしてもよい。
このように、各種の処理を編集処理と並行して実行できるようにすることによっても、より効率的に制限時間を利用することができる。
以上においては、画像印刷装置1の面1Cに設けられる編集用モニタは、3つだけであるとしたが、その数は適宜変更可能である。例えば、図19に示されるように、6つの編集用モニタ(編集用モニタ51−1乃至51−6)が設けられるようにしてもよいし、図20に示されるように、図2に示されるものと較べて、1つの大きな編集用モニタ(編集用モニタ51)が設けられるようにしてもよい。
図19に示されるようにさらに多数の編集用モニタが設けられるようにすることで、3人以上からなるグループに対しても対応することが可能となる。また、編集対象画像が表示されていない全てのモニタに編集ツールのメニューを表示させることで、ユーザは、容易に編集ツールを選択することができる。
なお、図20に示されるように1つの大きな編集用モニタ51が設けられる場合、編集用モニタ51には、それを利用するユーザの人数に応じて、表示領域が設けられ、そこに、図11乃至図16を参照して説明したように編集対象画像および編集ツールの選択画面が表示される。
従って、図20に示されるように画像印刷装置1を利用するユーザが3人である場合、それぞれのユーザが立つ位置の正面には、表示領域51A乃至51Cが設定され、そこに、図14に示されるような編集画面が表示される。また、表示領域51A乃至51C以外の編集用モニタ51の領域には、編集ツールを選択するとき操作されるボタンや、編集処理と並行して各種の処理を行う画面が表示される。
また、図21に示されるように、ユーザの身長に併せて、編集用モニタ51の表示領域51A乃至51Cの高さが調節されるようにしてもよい。図21の例においては、最も背が高いユーザ81Aに対しては、編集用モニタ51の左上に表示領域51Aが設定され、次に背が高いユーザ81Bに対しては、編集用モニタ51の上下方向のほぼ中央の位置に表示領域51Bが設定され、最も背が低いユーザ81Cに対しては、編集用モニタ51の右下に表示領域51Cが設定されている。
この場合、ユーザの身長は、例えば、撮影画像から人物の領域が抽出され、それに基づいて取得されるようにしてもよいし、それぞれのユーザの身長を入力する画面を表示させ、その画面に対する入力に基づいて取得されるようにしてもよい。或いは、編集空間73で各種の処理を行っているユーザが、自分自身で表示領域の高さを調節できるようにしてもよい。
このように身長に応じて表示位置を切り替えることによっても、ユーザは、効率的に画像の編集などを行うことができる。
以上においては、画像印刷装置1を利用するグループの人数に応じて、編集用モニタ51−1乃至51−3の利用形態が切り替わるとしたが、グループの人数に応じて、そのグループに割り当てられる画面が選択され、例えば、割り当てられていない画面がまだある場合(使用されていない画面が残っている場合)、その画面が、次のグループに割り当てられるようにしてもよい。
例えば、図13に示されるように、編集用モニタ51−1乃至51−3が設けられており、第1のグループの人数が2人であり、その次に使用した第2のグループの人数が1人である場合、編集用モニタ51−1乃至51−3は、図22に示されるようにして、それぞれのグループに割り当てられる。
図22の例においては、ユーザ81Aおよび81Bが画像印刷装置1を利用し、撮影処理を終了したとき、ユーザ81Aおよび81B(第1のグループ)に対しては、編集用モニタ51−1および51−2を利用して編集を行うことが案内されている。また、第1のグループに続いて、ユーザ81C(第2のグループ)が画像印刷装置1を使用し、撮影処理を終了したとき、ユーザ81Cに対しては、第1のグループにより使用されていない、編集用モニタ51−3において編集を行うことが案内される。
このように、グループの人数に応じて、編集処理において使用する画面を割り当てる、使用されていない画面を利用させることにより、顧客の回転率を向上させることができるとともに、1組のグループに対して、より長い編集時間を確保することができる。
なお、図22の例においては、それぞれの編集用モニタを挟むようにカーテンが昇降自在に設けられており、第1のグループ(ユーザ81Aおよび81B)と第2のグループ(ユーザ81C)を区切るように、カーテン54−3Aが降りた状態とされている。すなわち、編集用モニタ51−1を利用するユーザを挟む位置に設けられるカーテンが収納される、カーテン収納部54−1および54−2が面1Cに立設した状態で設けられ、編集用モニタ51−2を利用するユーザを挟む位置に設けられるカーテンが収納される、カーテン収納部54−2および54−3が面1Cに立設した状態で設けられ、編集用モニタ51−3を利用するユーザを挟む位置に設けられるカーテンが収納される、カーテン収納部54−3および54−4が面1Cに立設した状態で設けられる。
カーテン収納部54−1乃至54−4に収納されるカーテンは、グループの数と、それぞれのグループの人数に応じて、その昇降が制御される。例えば、3人からなるグループ(1組のグループ)が画像印刷装置1を利用し、編集処理を行う場合、カーテン54−3Aはカーテン収納部54−3に収納される。また、1人ずつのユーザからなる3組のグループが同時に編集を行う場合、図22の状態に加えて、カーテン収納部54−2に収納されているカーテンが降りた状態となり、3組のそれぞれのユーザにより同時に編集が行われる、
このように、それぞれのグループを区切るようにカーテンを降ろすことで、それぞれのグループにより行われる編集の内容が、互いに覗かれるのを防止することができる。
例えば、カーテン収納部54−1乃至54−4には、カーテンがロール状に収納されており、ユーザにより人数が入力されたときに自動的にカーテンの昇降が制御される。当然、ユーザが手動でカーテンを上げ下げできるようにしてもよい。
このように、人数に応じて画面を割り当てる画像印刷装置1においては、例えば、図9に示される画面において人数が入力されたとき、制御装置101のCPU141は、編集用モニタの使用状況を確認し、入力された人数が、そのとき使用されていない画面の数より少ないときには、そのユーザ(グループ)に対して、編集用モニタの割り当てが予約された旨を通知する画面を表示する。そして、撮影処理が終了されたとき、予約された編集用モニタを利用して、編集処理を行うことがユーザに案内される。
一方、入力された人数が、そのとき使用されていない画面の数より多いときには、そのユーザに対して、編集用モニタの空きができるまで(先に使用しているユーザが編集処理を終えるまで)、撮影処理などを繰り返し続行することが案内される。そして、先に使用していたグループが編集処理を終了したとき、例えば、撮影を繰り返していたグループに対して編集用モニタが割り当てられ、その画面を利用して編集処理を行うことが案内される。
また、以上においては、全ての編集用モニタが、画像印刷装置1の背面1Cに配置されるとしたが、編集用モニタと落書きを入力する入力ペンが設けられている編集用端末が、画像印刷装置1の近傍に設けられるようにしてもよい。
この場合、編集用端末と、画像印刷装置1は、無線若しくは有線の通信により接続される。そして、ユーザが画像印刷装置1において撮影を完了したとき、そのユーザに対して、装置の背面1Cに設けられている画面が空いている場合には、その画面を利用して編集処理を行うことが案内され、一方、装置の背面1Cに設けられている画面が空いていない場合には、近傍に設けられている編集用端末に移動することを案内する画面が表示される。また、割り当てられた編集用端末に設けられているランプを点灯するなどして、ユーザを誘導するようにしてもよい。
編集用端末において編集が行われる場合、画像印刷装置1から編集用端末に対して、撮影により得られた画像が送信され、編集用端末の画面において編集処理が行われる。編集用端末における編集により得られた画像は、編集用端末のプリンタによりシール紙に印刷されるようにしてもよいし、編集処理により得られた画像が無線若しくは有線により画像印刷装置1に送信され、画像印刷装置1のプリンタ121によりシール紙に印刷されるようにしてもよい。
図23は、画像印刷装置1により印刷され、シール取り出し口31に排出されたシール紙の例を示す図である。
図23に示されるように、シール紙211には、ユーザにより設定された分割数(4分割)に従って、文字や図形などの編集(落書き)が施された画像が印刷される。なお、図23の編集画像において、被写体の画像(人物の画像)の周辺に、或いは、被写体の画像に一部重畳して示されている「コノヤロ」、「スゴイ」の文字、およびハート形や星形のスタンプ画像はユーザにより入力された編集画像である。このように、ユーザは、好みの文字や画像を、撮影された画像に対して施すことができる。
このようなシール紙が、画像印刷装置1を利用したユーザに対して提供される。