JP2006062592A - 遮蔽部材制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】制御ECUの仕様を統一することができる遮蔽部材制御システムを提供する。
【解決手段】制御ECU1とカーテン用モータユニット3a、3bとの間に介設される電装コネクタ2a、2bが、通信線Cを介して制御ECU1から送信されてくる制御信号を受信し、受信された制御信号に応答して、モータ駆動回路21からカーテン用モータユニット3a、3bに含まれるモータを駆動させるための駆動信号が出力される。すなわち、リアサンシェード用カーテンCTNのタイプの差異に起因する各カーテン用モータユニット3a、3bのバリエーションの差異を電装コネクタ2a、2bで吸収する。これにより、制御ECU1は各カーテン用モータユニット3a、3bのタイプに応じた制御信号を出力するだけでよくなるので、制御ECU1のハードウエア仕様を統一することができる。
【選択図】図1
【解決手段】制御ECU1とカーテン用モータユニット3a、3bとの間に介設される電装コネクタ2a、2bが、通信線Cを介して制御ECU1から送信されてくる制御信号を受信し、受信された制御信号に応答して、モータ駆動回路21からカーテン用モータユニット3a、3bに含まれるモータを駆動させるための駆動信号が出力される。すなわち、リアサンシェード用カーテンCTNのタイプの差異に起因する各カーテン用モータユニット3a、3bのバリエーションの差異を電装コネクタ2a、2bで吸収する。これにより、制御ECU1は各カーテン用モータユニット3a、3bのタイプに応じた制御信号を出力するだけでよくなるので、制御ECU1のハードウエア仕様を統一することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、車内におけるサンシェード用カーテン等の遮蔽部材を開閉制御するシステムに関し、特に、制御ECUから遮蔽部材用モータユニットに対して指令を出して遮蔽部材を開閉制御するシステムに関する。
近年、車内においては、各電装機器等に対応した複数のECU(Electronic Control Unit)が通信線で接続された車内ネットワークが多用されている。このような車内ネットワークには、車内に搭載されるサンシェード用カーテン等の遮蔽部材を開閉させるための遮蔽部材用モータユニットに対して、遮蔽部材制御を指令する制御ECUも含まれている。すなわち、近年、車内においては、遮蔽部材制御を指令する制御ECUと、この制御ECUに指令されて遮蔽部材を開閉させる複数の遮蔽部材用モータユニットと、を備えた遮蔽部材制御システムが装備されることが多くなっている。
図6は、従来の遮蔽部材制御システムの基本構成を示す図である。図6に示す遮蔽部材制御システムにおける制御ECU901は、例えば、ジャンクションボックスJ/B等とよばれる電気接続箱に内蔵され、制御回路91、通信回路92、電源回路93、入出力部94a、94b、モータ駆動回路95a、95b、スイッチ入力回路96a、96bを含む。
制御ECU901の入出力部94a及び94bにはそれぞれ、電源線、制御線、グランド線を含むワイヤーハーネスを介して、カーテン用モータユニット3a及び3bが接続されている。カーテン用モータユニット3a及び3bはそれぞれ、各リアサンシェード用カーテンCTN(代表してひとつのみ図示)を開閉させるためのモータを少なくとも備え、スイッチ素子を備えている場合もある。
このような構成において、通信回路92にて所定のリアサンシェード用カーテンCTNを開閉させるための制御信号が受信されると、制御回路91はこれを解読して所定の遮蔽部材用モータユニット3a又は3bに制御信号を送信するように、入出力部94a又は94bを制御する。また、遮蔽部材用モータユニット3a、3bからスイッチ信号が送信されてくる場合には、このスイッチ信号はスイッチ入力回路96a、96bに入力されて、制御回路91に与えられる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
特願2003−058777
特願2003−100457
特願2003−105206
周知のように、車種や車格等に応じて、或いは、オプション設定により、サンシェード用カーテン等の遮蔽部材には種々のバリエーションが存在する。例えば、左右のリアサンシェード用カーテン、後部のリアサンシェード用カーテン、開閉感知素子付きカーテン等、種々のバリエーションが存在する。また、これらを駆動するモータ間にも端子数や定格等が異なる場合がある。したがって、これにともなって、遮蔽部材用モータユニットにも数やタイプの差異を含めて、種々のバリエーションが発生する。
ところが、上記従来のシステムによると、上述のような遮蔽部材用モータユニットのバリエーションに応じて、異なるハードウエア構成の制御ECUが必要となる。すなわち、接続される遮蔽部材用モータユニットのバリエーション、例えば、モータ駆動回路の性能、数、スイッチ入力回路96a、96bの有無等に応じて、異なるハードウエア構成の制御ECUが必要となる。
したがって、従来のシステムによると、遮蔽部材用モータユニットのバリエーション毎に制御ECUがそれぞれ必要となるため、制御ECUの仕様の統一が困難であった。また、制御ECUと遮蔽部材用モータユニットとを接続する多数の電線が必要であるため、ワイヤーハーネスが複雑化かつ肥大化していた。このため、コストアップや組付工数の増大を招いていた。
よって本発明は、上述した現状に鑑み、遮蔽部材用モータユニットのバリエーションの差異にかかわらず、制御ECUの仕様を統一することができる遮蔽部材制御システムを提供することを課題としている。また、本発明は、制御ECUの仕様を統一すると共にワイヤーハーネスの簡素化、軽量化、省線化を図ることができる遮蔽部材制御システムを提供することを課題としている。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の遮蔽部材制御システムは、所定の制御信号によって車内における複数のタイプの遮蔽部材を開閉制御する機能を備えた制御ECUと、前記制御ECUと特定のタイプの遮蔽部材を開閉させるためのモータを含む遮蔽部材用モータユニットとの間に介設される、前記遮蔽部材用モータユニットに対応した電子回路を含む電子回路ユニットと、を備えた遮蔽部材制御システムであって、前記電子回路ユニットは、通信線を介して前記制御ECUから送信されてくる前記制御信号を受信する受信手段と、前記遮蔽部材用モータユニットに含まれる前記モータを駆動させるための駆動信号を出力する出力手段と、受信された前記制御信号に応答して、前記出力手段から前記駆動信号を出力させる制御手段と、を含む、ことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、制御ECUと遮蔽部材用モータユニットとの間に介設される電子回路ユニットが、通信線を介して制御ECUから送信されてくる制御信号を受信し、受信された制御信号に応答して遮蔽部材用モータユニットに含まれるモータを駆動させるための駆動信号を出力する。すなわち、遮蔽部材のタイプの差異に起因する遮蔽部材用モータユニットのバリエーションの差異を電子回路ユニットで吸収することが可能になる。
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の遮蔽部材制御システムは、請求項1記載の遮蔽部材制御システムにおいて、前記遮蔽部材は、リアサンシェード用カーテンである、ことを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、遮蔽部材はリアサンシェード用カーテンであるので、制御すべきカーテンの数に応じて、電子回路ユニットの数を変えるだけでよい。
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の遮蔽部材制御システムは、請求項1又は請求項2記載の遮蔽部材制御システムにおいて、前記電子回路ユニットは、前記遮蔽部材用モータユニットに着脱可能な電装コネクタに内蔵される、ことを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、電子回路ユニットは遮蔽部材用モータユニットに着脱可能な電装コネクタに内蔵されるので、部品点数及び組立工数を削減することができる。
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の遮蔽部材制御システムは、請求項1又は請求項2記載の遮蔽部材制御システムにおいて、前記電子回路ユニットは、前記遮蔽部材用モータユニットに含まれる前記モータに内蔵される、ことを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、電子回路ユニットは、遮蔽部材用モータユニットに含まれるモータに内蔵されるので、限られた車内スペースを有効に利用できる。
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の遮蔽部材制御システムは、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の遮蔽部材制御システムにおいて、電源重畳多重方式が採用され、前記通信線は、前記制御ECUから電源供給を受けるための電源線である、ことを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、電源重畳多重方式が採用され、通信線は制御ECUから電源供給を受けるための電源線が兼用されているので、専用の通信線が不要になる。
請求項1記載の発明によれば、制御ECUと遮蔽部材用モータユニットとの間に介設される電子回路ユニットが、通信線を介して制御ECUから送信されてくる制御信号を受信し、受信された制御信号に応答して遮蔽部材用モータユニットに含まれるモータを駆動させるための駆動信号を出力する。すなわち、遮蔽部材のタイプの差異に起因する遮蔽部材用モータユニットのバリエーションの差異を電子回路ユニットで吸収することが可能になる。したがって、制御ECUは遮蔽部材用モータユニットのタイプに応じた制御信号を出力するだけでよくなるので、制御ECUのハードウエア仕様を統一することができる。
請求項2記載の発明によれば、遮蔽部材はリアサンシェード用カーテンであるので、制御すべきカーテンの数に応じて、電子回路ユニットの数を変えるだけでよい。したがって、オプション等による数の増減に拘わらず、制御ECUのハードウエア仕様を統一することができる。
請求項3記載の発明によれば、電子回路ユニットは遮蔽部材用モータユニットに着脱可能な電装コネクタに内蔵される。したがって、部品点数及び組立工数を削減することができる。
請求項4記載の発明によれば、電子回路ユニットは、遮蔽部材用モータユニットに含まれるモータに内蔵される。したがって、部品点数を削減できると共に、限られた車内スペースを有効に利用できる。
請求項5記載の発明によれば、電源重畳多重方式が採用され、通信線は制御ECUから電源供給を受けるための電源線が兼用されているので、専用の通信線が不要になる。したがって、ワイヤーハーネスの簡素化、軽量化、省線化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図2は本発明の第1実施形態に関し、図3〜図5は本発明の第2実施形態に関するものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の遮蔽部材制御システムの基本構成を示す図である。図2は、図1における電装コネクタの電気的な構成を示すブロックである。
図1は、第1実施形態の遮蔽部材制御システムの基本構成を示す図である。図2は、図1における電装コネクタの電気的な構成を示すブロックである。
図1に示す遮蔽部材制御システムは、例えば、車両のリアサンシェード用カーテンの制御システムであり、制御ECU1、カーテン用モータユニット3に対応する電装コネクタ2、これらを接続する電源線B、通信線C、グランド線Gを含んで構成される。
制御ECU1は、遮蔽部材制御用のECUであり、例えば、ジャンクションボックスJ/B等とよばれる電気接続箱に内蔵され、図1に示すように、制御回路11、通信回路12、電源回路13及び入出力部14を含む。制御回路11は、CPU(中央処理装置)、ROM(読み出し専用メモリー)、及びRAM(随時書き込み読み出しメモリー)を含むマイクロコンピュータから構成され、遮蔽部材制御や通信制御等を司る。
通信回路12は、車両ECU等の他ECUとの通信機能を有する。電源回路13は、車載バッテリから電源供給を受けて、制御ECU1の各部に電力分配すると共に、外部機器にも与えるために入出力部14に出力する。入出力部14は、各回路11、12、13及び電源線B、通信線C、グランド線Gのインターフェース回路や電源線B、通信線C、グランド線Gに対応するコネクタ端子を含む。
通信回路12にて所定のリアサンシェード用カーテンCTNを開閉させるための制御信号が受信されると、制御回路11はこれを解読して所定のカーテン用モータユニット3に制御信号を送信するように、入出力部14を制御する。すなわち、対応する電源線B、通信線Cをアクティブにする。
電装コネクタ2は、例えば、カーテン用モータユニット3a及び3bにそれぞれ対応する電装コネクタ2a及び2bから構成される。電装コネクタ2a及び2bは、樹脂製の筐体で構成され、基本的に同形状である。電装コネクタ2a及び2bはそれぞれ、入力端子22a及び22b、出力端子23a及び23b、モータ駆動回路21a及び21bを少なくとも備え、更に、スイッチ入力回路24a及び24bを備えている場合もある。入力端子22a及び22bは、ワイヤーハーネスの電源線B、通信線C、グランド線Gの一端に着脱可能な端子形状をしており、出力端子23a及び23bは、カーテン用モータユニット3a及び3bの入力端に着脱可能な端子形状をしている。
各電装コネクタ2(2a及び2b)は、詳しくは、図2に示すように、モータ駆動回路21、入力端子22B、22C、22G、出力端子23M1、23M2、マイコン(マイクロコンピュータ)25、制御IC(Integrated Circuit)26、送信回路27及び受信回路28を含み、更に、スイッチ入力回路24、スイッチ端子23S1、23S2、23S3、を含んでいる場合もある。
モータ駆動回路21は、例えば、MOS型電界効果トランジスタから構成されるHブリッジ回路を備える。そして、モータ駆動回路21は、制御IC26からのハイ/ロー信号により、カーテン用モータユニット3に含まれるモータを駆動させるための駆動信号を生成して出力する。
入力端子22B、22C及び22Gはそれぞれ、電源線B、通信線C及びグランド(GND)線Gが接続される端子である。出力端子23M1及び23M2はそれぞれ、カーテン用モータユニット3に含まれるモータの各端子(2端子型の場合)に接続され、スイッチ端子23S1、23S2及び23S3は、カーテン用モータユニット3に含まれるスイッチ素子の各端子に接続される端子である。
スイッチ入力回路24は、カーテン用モータユニット3からのスイッチ信号が入力され、これを制御IC26に適したレベルに変換して制御IC26に与える。マイコン25は、CPU、ROM、及びRAMを含む。マイコン25は、受信回路28から入力された信号を解読して、制御IC26に含まれるドライバを制御するための信号を出力する。マイコン25はまた、他の電装コネクタやECUに各種制御信号を送信する必要がある場合は、当該制御信号を送信回路27に出力する。
制御IC26は、モータ駆動回路21に含まれるトランジスタを駆動するためのハイ/ロー信号を生成するドライバ、このドライバに供給する電圧を昇圧するためのチャージポンプ等を含む。ここで、制御IC26に送信回路27、受信回路28を組み込んでIC化してもよいし、更に、マイコン25を組み込んでIC化してもよい。
送信回路27は、マイコン25から入力されたパルス状のディジタル信号を変調して通信線Cに送出する。受信回路28は、通信線Cからディジタル信号を受信し、復調してマイコン25に出力する。なお、バッテリ電源を供給する電源線Bからは、モータ駆動回路21、スイッチ入力回路24、制御IC26等にバッテリ電源が供給されている。また、モータの速度制御が必要な場合は、制御IC26内に周知のPWM(Pulse Wide Modulation)制御回路を設ける。当該PWM制御回路は、任意のデューティ比のPWM波形をモータ駆動回路21に出力する。
図1に示すように、カーテン用モータユニット3は、リアウインドガラスWの遮蔽部材としてのリアサンシェード用カーテンCTN(代表してひとつのみ図示)を開閉させる、例えば、カーテン用モータユニット3a及び3bから構成される。カーテン用モータユニット3a及び3bはそれぞれ、電装コネクタ2a及び2bの出力端子23a及び23bに着脱可能な入力部を有している。
カーテン用モータユニット3a及び3bはまた、各リアサンシェード用カーテンCTNを開閉させるためのモータ及びスイッチ素子を備えていてもよいし、モータのみを備えスイッチ素子は備えていなくてもよい。スイッチ素子は、例えば、カーテンCTNの全閉及び全開を感知してスイッチ信号を出力する素子である。
カーテン用モータユニット3a及び3bは、同等であってもよいし異なっていてもよい。異なる場合としては、例えば、スイッチ素子の有無、モータの端子数や定格等が異なる場合等が想定される。これらの場合には、図2で例示した電装コネクタ2の構成に対してマイナーチェンジされる。そして、リアサンシェード用カーテンCTNは、制御ECU1から発せられる制御信号に応答して、カーテン用モータユニット3a及び3bに含まれるモータの駆動力で開閉される。
このような構成において、制御ECU1とカーテン用モータユニット3a、3bとの間に介設される電装コネクタ2a、2bが、通信線Cを介して制御ECU1から送信されてくる制御信号を受信し、受信された制御信号に応答して、モータ駆動回路21からカーテン用モータユニット3a、3bに含まれるモータを駆動させるための駆動信号がそれぞれ出力される。すなわち、リアサンシェード用カーテンCTNのタイプの差異に起因する各カーテン用モータユニット3a、3bのバリエーションの差異を電装コネクタ2a、2bで吸収することが可能になる。勿論、モータユニット3a、3bは同等であっても問題ない。
このように、第1実施形態によると、制御ECU1は各カーテン用モータユニット3a、3bのタイプに応じた制御信号を出力するだけでよくなるので、制御ECU1のハードウエア仕様を統一することができる。
[第2実施形態]
図3は、第2実施形態の遮蔽部材制御システムの基本構成を示す図である。図4は、第2実施形態で採用される電源重畳多重方式の基本原理を説明するための図である。図5は、図3における電装コネクタの電気的な構成を示すブロックである。
図3は、第2実施形態の遮蔽部材制御システムの基本構成を示す図である。図4は、第2実施形態で採用される電源重畳多重方式の基本原理を説明するための図である。図5は、図3における電装コネクタの電気的な構成を示すブロックである。
図3に示す遮蔽部材制御システムは、例えば、車両のリアサンシェード用カーテンの制御システムであり、制御ECU6、カーテン用モータユニット3に対応する電装コネクタ7、これらを接続する電源線B、グランド線Gを含んで構成される。
制御ECU6は、遮蔽部材制御用のECUであり、例えば、ジャンクションボックスJ/B等とよばれる電気接続箱に内蔵され、図3に示すように、制御回路61、通信回路62、電源回路63及び入出力部64を含む。制御回路61は、CPU、ROM、及びRAMを含むマイクロコンピュータから構成され、遮蔽部材制御や通信制御等を司る。
通信回路62は、車両ECU等の他ECUとの通信機能を有する。特に、第2実施形態では、通信回路62は、後述する電源重畳多重方式に適合する通信機能を有する。このため、通信線が電源線に共用化されて専用の通信線が不要となる。電源回路63は、車載バッテリから電源供給を受けて、制御ECU6の各部に電力分配すると共に、外部機器にも与えるために入出力部64に出力する。入出力部64は、各回路61、62、63及び電源線B、グランド線Gのインターフェース回路や電源線B、グランド線Gに対応するコネクタ端子を含む。
通信回路62にて所定のリアサンシェード用カーテンCTNを開閉させるための制御信号が受信されると、制御回路61はこれを解読して所定のカーテン用モータユニット3に制御信号を送信するように、入出力部64を制御する。すなわち、対応する電源線B(通信線が共用される)をアクティブにする。
電装コネクタ7は、例えば、カーテン用モータユニット3a及び3bにそれぞれ対応する電装コネクタ7a及び7bから構成される。電装コネクタ7a及び7bは、樹脂製の筐体で構成され、基本的に同形状である。電装コネクタ7a及び7bはそれぞれ、入力端子72a及び72b、出力端子73a及び73b、モータ駆動回路71a及び71bを少なくとも備え、更に、スイッチ入力回路74a及び74bを備えている場合もある。入力端子72a及び72bは、ワイヤーハーネスの電源線B、グランド線Gの一端に着脱可能な端子形状をしており、出力端子73a及び73bは、カーテン用モータユニット3a及び3bの入力端に着脱可能な端子形状をしている。
更に、電装コネクタ7は、電源重畳多重方式に適合する通信機能を有する。図4を用いて、電源重畳多重方式の基本原理について説明する。電源重畳多重方式とは、電源線に通信を重畳させることで専用通信線なしで信号を伝送する周知の方式である。電源重畳多重方式では、図4に示すように、送信回路107、受信回路108及び重畳回路109を備えた通信部100が用いられる。
送信回路107は、制御部(例えば、図5のマイコン75)から入力されたパルス状の送信データを、例えば、ASK(Amplitude Shift Keying)変調して、重畳回路109(例えば、図5のフィルタ79)に出力する。重畳回路109は、送信回路107から入力された変調後の信号を電源線に重畳する。また、重畳回路109は、電源線に重畳された通信信号を分離して、受信回路108に出力する。受信回路108は、重畳回路109から入力された信号を復調し、パルス状のディジタル信号を受信データとして制御部に出力する。したがって、電源重畳多重方式を採用すると、電源線が通信線に共用されるので、専用の通信線が不要となる。
各電装コネクタ7(7a及び7b)は、詳しくは、図5に示すように、モータ駆動回路71、入力端子72B、72G、出力端子73M1、73M2、マイコン75、制御IC76、送信回路77、受信回路78及びフィルタ79を含み、更に、スイッチ入力回路74、スイッチ端子73S1、73S2、73S3、を含んでいる場合もある。この電装コネクタ7では、電源重畳多重方式が採用され、送信回路77、受信回路78、フィルタ79は、図4の通信部100に相当する。
モータ駆動回路71は、例えば、MOS型電界効果トランジスタから構成されるHブリッジ回路を備える。そして、モータ駆動回路71は、制御IC76からのハイ/ロー信号により、カーテン用モータユニット3に含まれるモータを駆動させるための駆動信号を生成して出力する。
入力端子72B及び72Gはそれぞれ、電源線B及びグランド(GND)線Gが接続される端子である。電源線Bは上述したように通信線を兼ねる。出力端子73M1及び73M2はそれぞれ、カーテン用モータユニット3に含まれるモータの各端子(2端子型の場合)に接続され、スイッチ端子73S1、73S2及び73S3は、カーテン用モータユニット3に含まれるスイッチ素子の各端子に接続される端子である。
スイッチ入力回路74は、カーテン用モータユニット3からのスイッチ信号が入力され、これを制御IC76に適したレベルに変換して制御IC76に与える。マイコン75は、CPU、ROM、及びRAMを含む。マイコン75は、受信回路78から入力された信号を解読して、制御IC76に含まれるドライバを制御するための信号を出力する。また、マイコン75は、他の電装コネクタやECUに各種制御信号を送信する必要がある場合は、当該制御信号を送信回路77に出力する。
制御IC76は、モータ駆動回路71に含まれるトランジスタを駆動するためのハイ/ロー信号を生成するドライバ、このドライバに供給する電圧を昇圧するためのチャージポンプ等を含む。ここで、制御IC76に送信回路77、受信回路78、フィルタ79を組み込んでIC化してもよいし、更に、マイコン75を組み込んでIC化してもよい。
送信回路77は、マイコン75から入力されたパルス状のディジタル信号を変調して通信線を兼ねる電源線Bに送出する。受信回路78は、電源線Bを介してディジタル信号を受信し、復調してマイコン75に出力する。フィルタ79は、電源線Bに重畳されている制御信号を搬送している帯域をフィルタリングするバンドパスフィルタである。フィルタ79は、フィルタリングした帯域の信号を受信回路78に出力する。
なお、電源線Bからは、本来の機能通りに、モータ駆動回路71、スイッチ入力回路74、制御IC76等にバッテリ電源も供給されている。また、モータの速度制御が必要な場合は、制御IC76内に周知のPWM制御回路を設ける。当該PWM制御回路は、任意のデューティ比のPWM波形をモータ駆動回路71に出力する。
カーテン用モータユニット3は、図1を用いて説明した通りなので、ここでの重複説明は省略する。カーテン用モータユニット3a及び3bは、同等であってもよいし異なっていてもよい。異なる場合としては、例えば、スイッチ素子の有無、モータの端子数や定格等が異なる場合等が想定される。これらの場合には、図5で例示した電装コネクタ7の構成に対してマイナーチェンジされる。そして、リアサンシェード用カーテンCTNは、制御ECU6から発せられる制御信号に応答して、カーテン用モータユニット3a及び3bに含まれるモータの駆動力で開閉される。
このような構成において、制御ECU6とカーテン用モータユニット3a、3bとの間に介設される電装コネクタ7a、7bが、通信線を兼ねる電源線Bを介して制御ECU6から送信されてくる制御信号を受信し、受信された制御信号に応答して、モータ駆動回路71からカーテン用モータユニット3a、3bに含まれるモータを駆動させるための駆動信号が出力される。すなわち、リアサンシェード用カーテンCTNのタイプの差異に起因する各カーテン用モータユニット3a、3bのバリエーションの差異を電装コネクタ7a、7bで吸収することが可能になる。勿論、モータユニット3a、3bは同等であっても問題ない。
このように、第2実施形態によると、制御ECU6は各カーテン用モータユニット3a、3bのタイプに応じた制御信号を出力するだけでよくなるので、制御ECU6のハードウエア仕様を統一することができる。更に、第2実施形態では、電源重畳多重方式を採用しているので、専用の通信線が不要となり、ワイヤーハーネスの簡素化、軽量化、省線化を図ることもできる。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、オプション等によるモータユニットのバリエーションの差異を電装コネクタで吸収することが可能になる。したがって、制御ECUはモータユニットのタイプに応じた制御信号を出力するだけでよくなるので、制御ECUのハードウエア仕様を統一することができる。また、電源重畳多重方式を採用することにより、制御ECUのハードウエア仕様を統一すると共にワイヤーハーネスの簡素化、軽量化、省線化を図ることもできる。
なお、上記電装コネクタ2a、2b、7a、7bは、請求項中の電子回路ユニットに対応する。このような電子回路ユニットは、電装コネクタ2a、2b、7a、7bに替えて、リアサンシェード用カーテンCTNを駆動するモータに内蔵するようにしてもよい。これにより、部品点数を削減できると共に、限られた車内スペースを有効に利用できる。また、制御ECUを通常方式及び電源重畳多重方式の両方に対応できるようにしておけば、第1実施形態で示した電装コネクタ2a、2b及び第2実施形態で示した電装コネクタ7a、7bが混在するシステムにも、同一の制御ECUで対応可能になる。また、本発明における遮蔽部材は、サンシェード用のみならず、単なる外部に対する遮蔽用であってもよい。
1、6 制御ECU
2、7、 電装コネクタ(電子回路ユニット)
3 カーテン用モータユニット(遮蔽部材用モータユニット)
21、71 モータ駆動回路(出力手段)
24、74 スイッチ入力回路
25、75 マイコン(制御手段)
26、76 制御IC(制御手段)
27、77 送信回路(送信手段)
28、78 受信回路(受信手段)
79 フィルタ
2、7、 電装コネクタ(電子回路ユニット)
3 カーテン用モータユニット(遮蔽部材用モータユニット)
21、71 モータ駆動回路(出力手段)
24、74 スイッチ入力回路
25、75 マイコン(制御手段)
26、76 制御IC(制御手段)
27、77 送信回路(送信手段)
28、78 受信回路(受信手段)
79 フィルタ
Claims (5)
- 所定の制御信号によって車内における複数のタイプの遮蔽部材を開閉制御する機能を備えた制御ECUと、
前記制御ECUと特定のタイプの遮蔽部材を開閉させるためのモータを含む遮蔽部材用モータユニットとの間に介設される、前記遮蔽部材用モータユニットに対応した電子回路を含む電子回路ユニットと、
を備えた遮蔽部材制御システムであって、
前記電子回路ユニットは、
通信線を介して前記制御ECUから送信されてくる前記制御信号を受信する受信手段と、
前記遮蔽部材用モータユニットに含まれる前記モータを駆動させるための駆動信号を出力する出力手段と、
受信された前記制御信号に応答して、前記出力手段から前記駆動信号を出力させる制御手段と、を含む、
ことを特徴とする遮蔽部材制御システム。 - 請求項1記載の遮蔽部材制御システムにおいて、
前記遮蔽部材は、同じタイプのリアサンシェード用カーテンである、
ことを特徴とする遮蔽部材制御システム。 - 請求項1又は請求項2記載の遮蔽部材制御システムにおいて、
前記電子回路ユニットは、
前記遮蔽部材用モータユニットに着脱可能な電装コネクタに内蔵される、
ことを特徴とする遮蔽部材制御システム。 - 請求項1又は請求項2記載の遮蔽部材制御システムにおいて、
前記電子回路ユニットは、
前記遮蔽部材用モータユニットに含まれる前記モータに内蔵される、
ことを特徴とする遮蔽部材制御システム。 - 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の遮蔽部材制御システムにおいて、
電源重畳多重方式が採用され、
前記通信線は、前記制御ECUから電源供給を受けるための電源線である、
ことを特徴とする遮蔽部材制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004250100A JP2006062592A (ja) | 2004-08-30 | 2004-08-30 | 遮蔽部材制御システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004250100A JP2006062592A (ja) | 2004-08-30 | 2004-08-30 | 遮蔽部材制御システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006062592A true JP2006062592A (ja) | 2006-03-09 |
Family
ID=36109428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004250100A Abandoned JP2006062592A (ja) | 2004-08-30 | 2004-08-30 | 遮蔽部材制御システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006062592A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008121188A (ja) * | 2006-11-08 | 2008-05-29 | Aisin Seiki Co Ltd | 挟み込み検出装置 |
-
2004
- 2004-08-30 JP JP2004250100A patent/JP2006062592A/ja not_active Abandoned
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008121188A (ja) * | 2006-11-08 | 2008-05-29 | Aisin Seiki Co Ltd | 挟み込み検出装置 |
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