JP2006062067A - 空気動工具 - Google Patents

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Abstract

空気動工具の排気音を消音すると共に、作業効率の低下が少なく、様々な作業環境に適応できる空気動工具を得る。
【課題】 チゼル4を往復運動または振動させることによりコンクリート等を破砕する空気動工具において、この空気動工具の外周部に少なくともひとつ以上の空気排出孔1bを有する工具ボディ1と、この工具ボディ1の外周部を取り囲むように上記空気排出孔1bから所定の距離の位置に装着された振動吸収体21と、この振動吸収体21の外周部を取り囲み、上記工具ボディ1の外周部と上記の振動吸収体21との間で消音処理室20aを形成する消音ジャケット22を備える。
【選択図】 図2

Description

圧縮空気にて打撃ピストンを往復運動させ、この打撃ピストンにてチゼルを打撃することにより、コンクリート等を破砕する空気動工具に関するものである。
従来の空気動工具としては、工具ボディに設けられた空気排出孔の周囲にゴム製の筒状体を装着し、この筒状体に設けられた弾性リブにより排気の流れを抑制し排気音を消音するものがある。(例えば、特許文献1参照)
また従来の空気動工具としては、工具本体に開設された排気孔に筒状の消音器を付けたものがある。この消音方法は排気孔にゴム製のエルボー、またはゴム製のホースを用いて、その先に消音体を設置することにより、排気音を消音するものである。(例えば、特許文献2参照)
実開平6−50773号公報(第1頁、第2頁、第1.2図) 特開2001−47381号公報(第5頁、第2、3、4図)
発明が解決しようとしている課題
上記のような従来の空気動工具において、特許文献1の空気動工具は、工具ボディの空気排出孔から排出された圧縮空気が筒状体の弾性リブの先端を押し曲げて大気との連通孔のある室へ排出される際に非常に大きな排気抵抗を生じるため、排気の流れが阻害されることにより打撃ピストンの動作が遅くなり、作業効率が低下するという問題点があった。また、弾性リブがゴム製であるため、磨耗した際に工具ボディとの隙間が生じた場合、消音効果が低下するため、消音効果を保つには頻繁に交換しなければならないとい問題点があった。
また、筒状体が圧縮空気を密閉するため肉厚の厚いゴム製で、工具ボディの外周部の径と筒状体の内周部の径がほぼ同じ径であり分断面が全くないため空気動工具への脱着がしにくく、消音が必要ない作業現場において空気動工具から筒状体を取り外し難いという問題点があった。
また、特許文献2の空気動工具においては、消耗品を使用しないため経済的ロスは発生しにくいが、周囲の環境に配慮しているというレベルまで消音した場合、作業効率が非常に低下するという問題があった。これは消音方法が消音体によるもので、消音体内部の隔壁、排気穴の大きさの縮小、緩衝材をいったものに消音を依存していているため、大きな排気抵抗を生じているためである。そのため、消音効果を高めるほど排気効率が低下するため、その結果をして工具の作業効率が低下する事となる。
この発明は上述のような問題点を解決するためになされたもので、排気抵抗が少なく作業効率の低下を少なくすると共に、消音装置の耐久性が高く頻繁に交換する必要がなく、様々な作業環境に応じて消音装置の脱着が簡便な空気動工具を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
この発明の空気動工具は、チゼルを往復運動または振動させることによりコンクリート等を破砕する空気動工具において、この空気動工具の外周部に少なくともひとつ以上の空気排出孔を有する工具ボディと、この工具ボディの外周部を取り囲むように上記空気排出孔から所定の距離の位置に装着されたの振動吸収体と、この振動吸収体を取り囲み、上記工具ボディの外周部と上記振動吸収体との間で消音処理室を形成する消音ジャケットとを備えたものである。
また、上記消音ジャケットの外周部に、外周面に対して弦方向に交差するよう開口され、上記消音処理室から排気される空気の排気管を設けたものである。
また、上記消音ジャケットの排気管に連通する、少なくともひとつ以上の消音装置を備えたものである。
また、上記消音装置は、有底筒状の筐体と、この筐体の上部を密閉するフタと、このフタの中央部に装着され上記筐体内部へ挿入され排出路となる筒状の内筒と、上記筐体の外周面に対して弦方向に交差するよう開口された導入管とを備えたものである。
発明の効果
この発明の空気動工具は、空気動工具ボディと、この工具ボディの外周部を取り囲むように装着された振動吸収体と、この振動吸収体を取り囲み、工具ボディの外周部と振動吸収体との間で消音処理室を形成する消音ジャケットを備えることにより、従来からあった空気動工具では抑えることが困難であった大きな排気騒音を大幅に低減させることが出来ると共に、空気動工具の排気抵抗を少なくし作業効率の低下を大幅に低減することが出来る。また消音するための隔壁や、排気孔の大きさの縮小、緩衝材等を使用しない構造にて騒音を抑制することが出来るため、経年変化が非常に少なく安定した消音効果を得ることが出来た。また消音ジャケットの脱着が簡便なため、様々な作業場所に応じた消音形態の変更が容易になる。
発明の実施するための最良の形態
実施の形態1.
図1はこの発明の空気動工具の実施の形態1を示す正面図である。図2は図1に示す消音装置の一部を破断した正面図である。図3はこの発明の実施の形態1の第1の消音装置の斜視図である。図4はこの発明の第1の消音装置を空気動工具に装着した使用状態における縦拡大断面図である。図5はこの発明の実施の形態1で消音装置を空気動工具に装着した状態を示す一部を破断した平面図である。図6はこの発明の第2の消音装置を示す斜視図である。図7はこの発明の第2の消音装置を示す拡大縦断面図である。
図において、10は第1の消音装置を取り付ける空気動工具(この工具、工具の形状、機能等は限定されない)であり、外周部が円形である工具ボディ1と、チゼルホルダスプリング2と、チゼルホルダ3と、コンクリート等を破砕するチゼル4と、ハンドル5と、このハンドル5に取り付けられた操作レバー6と、工具ボディ1の内部へ空気圧縮機(図示せず)から圧縮空気を導入する空気導入孔7と、チゼル4を打撃する打撃ピストン8等により構成されている。また工具ボディ1には圧縮空気が打撃ピストン8に仕事をさせるためのシリンダー室1aと、仕事をした後の圧縮空気を排出するための少なくともひとつ以上の空気排出孔1bが設けられている。
20は第1の消音装置であり、図2及び図3に示すように、工具ボディ1の外周部に巻回された柔軟性を有する振動吸収体21と、この振動吸収体21の円形の外周部を取り囲むように設置された消音ジャケット22で構成されている。すなわち、工具ボディ1の外周部と振動吸収体21と消音ジャケット22との間の空間で消音処理室20aが構成されている。振動吸収体21は、例えば対候性、対ガス性、対オゾン製、対油性等に優れた合成ゴム等で形成され、工具ボディ1の円形の外周部を取り囲み、工具ボディ1の軸方向(図2の上下方向)に空気排出孔1bから所定の距離で上下方向へ離れた位置に装着されている。振動吸収体21はその断面が台形で、消音処理室20a側がテーパー面21aになっていて、工具ボディ1側の厚みが薄く、消音ジャケット22側の厚みが厚くなっている。
消音ジャケット22の外周部には、消音ジャケット22が取り囲んでいる上側の振動吸収体21の下部の近傍に開口する排気孔23aを有する排気管23が設けられている。この排気管23は消音ジャケット22の外周部の外周面に対して弦方向に交差するよう設置されている。また、消音ジャケット22には、鋼板例えばステンレス鋼板の厚板を円筒状に形成し、その両端面から折り曲げられた締付用の1対のツバ部24が設けられている。このツバ部24を締付けることにより工具ボディ1に振動吸収21を巻き付けて密着させ、空気排出孔1bから排気された空気が直接外部に漏れないようにしている。24aは後述する締付ボルト25を通す複数のボルト貫通孔である。
30は第2の消音装置であり、図6,図7に示すように、有底筒状の筐体31と、この筐体31の上部を密閉するフタ32と、このフタ32の中央部に装着され筐体31内部へ挿入された筒状の内筒33とで構成されている。この筐体31の底部31aは曲面に形成されており、内筒33の下端面33bと底部31aの間に空隙yを設けている。また、内筒33は排気孔33aを有するものである。34は筐体31の外周部の横断面弦方向に開口された導入管であり、導入孔34aを有するものである。35は排気管23と導入管34の間を接続するホースである。(図5に示す)
上述のように構成された空気動工具において、空気動工具の動作及び圧縮空気の流れを図2、図4、図5、図7に基づき説明する。空気動工具で仕事した空気の流れはA、B、C、D、E、Fの矢印のように流れていく。先ず、操作レバー6を操作し空気動工具10を作動させると、図示しない空気圧縮機より空気導入孔7へ圧縮空気が導入され、工具ボディ1内のシリンダー室1aに流入する。この圧縮空気は打撃ピストン8を往復運動させることにより、チゼルホルダスプリング2とチゼルホルダ3に支持されたチゼル4を打撃し往復運動させることによって、コンクリート等を破砕する。このチゼル4の往復運動において、シリンダー室1a内の空気は図4に示すように工具ボディ1に設けられた複数の空気排出孔1bから矢印A方向へ排出され、第1の消音装置20内の消音処理室20aに流入する。
第1の消音装置20内の消音処理室20aに流入した空気は、振動吸収体21を取り囲むように設置された消音ジャケット22に衝突すると共に、その一部は振動吸収体21にも当たり、第1の消音処理室20a内を同一方向に旋回(矢印B)しながら排気孔23aの方向に流れ(矢印C)、接続ホース35を介して第2の消音装置30へと流れていく。
第1の消音装置20の排気管23が消音ジャケット22の外周部の外周面に対して弦方向に交差するよう開口されているため、消音ジャケット22の内周部に沿って上昇した空気は旋回する方向である横方向に設けられた第1の消音装置20の排気孔23aから排気されることになり、最初の旋回流(矢印B)が発生する。一旦旋回が始まった消音処理室20aにおいて、空気動工具10の空気排出孔1bから排出された圧縮空気(矢印A)は自動的にこの旋回流(矢印B)に乗ることになり、長い距離を移動して消音処理室20a内から排出される。
消音処理室20a内で旋回流(矢印B)を効率よく発生させるには図5に示すように、消音ジャケット22に開口された排気管23の位置を、工具ボディ1の軸心方向に垂直であり、消音ジャケット22の中心線Tと排気管23の中心線23bとの角度θが90度付近であり、排気管23の中心線23bは工具ボディ1の軸心1cから出来るだけ離した位置で、消音ジャケット22の外周部の横断面弦方向に設置することが望ましい。
第1の消音装置20の排気管23の上下方向の位置は図4に示すような消音ジャケット22の上部でなく、下部でも中央付近であってもよい。排出位置により消音効果は多少変化するが、どの位置でも消音処理室20a内での空気の流れは基本的に上述したとおりであり、旋回流(矢印B)による消音効果を得ることが可能である。
実施の形態1では消音ジャケット22は振動吸収体21を締付用の1対のツバ部24を有し、振動吸収体21は消音ジャケット22の内側の上下に装着されている。そして縦方向に消音ジャケット22の筒部が分断されている事で、この消音ジャケット22の直径を拡げる事により振動吸収体21の直径を工具ボディ1の直径より大きくすることが可能になり、結果として第1の消音装置20の取り付けが従来の消音装置に比べて非常に簡便となっている。
上記空気動工具の空気排出孔1bから排出された圧縮空気は、排気孔の断面変化による膨張効果により先ず消音される。更に第1の消音処理室20a内を旋回して排気孔23aから排出されることにより、空気動工具10の空気排出孔1bから直接大気に排出される場合と比較して非常に長い距離を消音処理室20a内で移動することによる音の減衰効果と、消音ジャケット22の内周部を取り囲んでいる振動吸収体21に旋回しながら当たり続けることで音の振動を低減させることにより、空気動工具10から排出された圧縮空気は消音されることになる。
また、消音装置20a内において旋回流を発生させる事で、異なる方向に排気された圧縮空気Aを干渉させず同一方向に導くことにより、排気抵抗の低減にも繋がっている。
上記振動吸収体21は第1の消音装置20の耐久性を上げるため、空気動工具10の発生する大きな振動を直接消音ジャケット22に伝達させず、振動を和らげる役目を持つ。さらに振動吸収体21の工具ボディ1側の厚みを薄くし、消音ジャケット22側の厚みを厚くすることにより、工具ボディ1と消音ジャケット22の間をテーパー面21aにしている。テーパー面21aとする事で消音処理室20aの上下で空気のよどみを発生させず、排気抵抗の低減を図っている。つまり、この振動吸収体21は空気動工具10の振動を吸収するだけではなく、排気された空気の流れを整流することにも役立っている。
この実施の形態1では消音ジャケット22と振動吸収体21を異なる材質で製作したが、同じ材質で一体成型しても効果は同じである。また、振動吸収体21、消音ジャケット22は今後の研究(形状、材質、取付方法、寸法等)により、更なる効果が期待できる。
次に第2の消音装置30の消音効果について図5、図7に基づき説明する。先ず、第1の消音装置20で消音された空気は、第2の消音装置30の導入管34から第2の消音処理室30a内に導かれる(矢印D)。この消音処理室30aに導かれた空気は有底円筒状の筐体31の内周部の壁に当たり、矢印Eの方向に旋回しながら筐体31の底部31aに向かう。内筒33の下端面33bと底部31aの間に空隙yの部分で旋回してきた空気の流れ(矢印E)は、筐体31の軸心方向に設置された排出路となる内筒33内に導入され縦方向の流れ(矢印F)に変換される。内筒33内を流れた空気は排気孔33aより大気に排出される。
第2の消音装置30に導入された空気は、先ず排気孔の断面変化による膨張効果により消音される。更に消音処理室30aを旋回すること(矢印E)で、消音処理室30aを通過させずに排気される場合と比べ、非常に長い距離を移動して排気されることにより、騒音が減衰され、結果として自然に消音される。そのため、排気抵抗は発生しない。また、曲面になった底部31aはすり鉢状とする事で、旋回してきた空気(矢印E)をスムーズに内筒33に導く役目を持つ。前記空気は横方向の旋回流(矢印E)から内筒33の内部に流入するため、縦方向の排気の流れに変換される(矢印F)。内筒33の下端面33bと底部31aの間に空隙yの部分で空気の流れの向きが急激に変わることと、第2の消音装置30の筐体31の内周部に沿って流れる速い速度の旋回流(矢印E)が中心部である流れの遅い部分に設置してある内筒33に向かうときの速度差により消音されることになる。
この空気の流れの向きが変わる部分である空隙yの距離を変更することで、消音効果と排気効率のバランスを変えることが出来る。空隙yを狭くすると消音効果は向上するが排気効率は低下し、広くすると消音効果は低下するが排気効率は向上する。この空隙yを使用する空気動工具に応じて最適な距離にする事で、消音効果と作用効率の両立を計ることが出来る。
なお、この実施の形態1では筐体31に合成ゴムを使用したが、今後の研究(形状、材質、取付方法、寸法等)により、第2の消音装置30の効果は更に期待できる。
この発明で空気動工具は、従来の空気動工具のように空気排出孔から排出された空気を隔壁に当てて消音させる方法でないため、大きな排気抵抗を発生させない。また、圧縮空気を用いて駆動している空気動工具において、仕事をした後の排気の流れに抵抗が出来ることは、空気動工具の作業効率を落とすことに直結する。この発明の空気動工具は、消音効果だけではなく作業効率にも重点を置くため、極力排気抵抗が起こらない構造で消音している。そのため、消音効果を大きくするには、第1の消音装置20または第2の消音装置30の直径を大きくする、第1の消音装置20または第2の消音装置30の全長を長くする等、排気された空気が消音処理室20aまたは消音処理室30aを長い距離と掛けて移動させることにより、排出されるまでの距離を長くして音を減衰させるという方法を講じることが出来る。消音処理室20aまたは消音処理室30aに導入された空気が排出されるまでの移動距離が長くなることにより、自然と空気の圧力が低下するため排気抵抗を増加させず、消音効果を上げることが可能となる。
図1、図2、図5を参照してこの発明である空気動工具の作業現場における適応能力の高さを図1、図2、図5を参照して説明する。図1、図5のように、空気動工具10に第1の消音装置20t第2の消音装置30を装着した状態が通常、この発明の空気動工具を使用する場合の例である。空気動工具10に取り付けられた第1の消音装置20と第2の消音装置30は、消音ジャケット22の締付用の1対のツバ部24に設けられたボルト貫通孔24aと第2の消音装置30の留め部分36に設けられた第2の消音装置30のボルト貫通孔36aの位置を重ね合わせ、締付ボルト25およびナット26を使用し共締めする事で結合させている。第1の消音装置20、第2の消音装置30共に小型で軽量であるため、通常使用する場合にはこの形状が最適である。
作業環境によっては非常に狭い場所での作業や、チゼルの方向が下方向ではなく横方向に使用する場合もある。そうした場合、図2に示すように、第2の消音装置30を空気動工具10から離れた場所に置くことにより作業スペースに余裕を作ることが出来る。また、接続ホース35を長くし、第2の消音装置30を作業場所から離れた場所に置くことにより、作業現場における更なる消音効果が期待できる。消音は必要なく作用効率を最重視する場合には第1の消音装置20、第2の消音装置30共に外して使用する。このような場合に第1の消音装置20、第2の消音装置30共に締付ボルト25およびナット26を外す事で簡単に脱着が可能であるため、作業現場にて消音方法の形態変更が容易であるという利点がある。
図1、図2、図5において第2の消音装置30の内筒33は上方を向いているが、下方に向けても消音効果は変わらない。上方に向けている場合、作業員の顔に排気された圧縮空気が当たり作業の妨げになる場合、内筒33の排気孔33aにエルボーを付け排気の向きを横にしたり、この排気孔33aの向きを下向きにする事で対応できる。また下向きに向ける事で作業により発生したほこりは周囲に舞い上がりやすいが、作業員の顔に飛散してくる粉塵は減らすことが出来る。
実施の形態1における空気動工具の消音効果の測定結果を図10に示す。測定条件における消音装置20とは空気動工具10に第1の消音装置20のみを装着した場合であり、消音装置20+30とは空気動工具10に第1の消音装置20と第2の消音装置30の両方を装着した場合である。
図10に示すように、例えば空気動工具から5m離れた距離において、第1の消音装置20を装着した場合、消音装置なしと比べて騒音が14dB低下する。また、第1の消音装置20と第2の消音装置30を装着した場合には、消音装置なしと比べて騒音が16dB低下する。このように、この発明の空気動工具を採用することにより、作業効率を低下させることなく、騒音を大幅に低下させることが出来る。
実施の形態1では消音ジャケット22は締付用の1対のツバ部24を締付ボルト25およびナット26で締付けることにより固定しているが、固定方法はこの方法に限らず、確実に固定できれば固定方法は限定されない。また第1の消音装置と第2の消音装置の結合方法も、確実に固定できれば固定方法は限定されない。
この発明の第1の消音装置20に連通する消音装置は第2の消音装置30に限定されず、既存の消音装置や今後の研究により開発された消音装置を用いても良い。
なお、実施の形態1では、消音ジャケット22はステンレス鋼板を円筒状にして振動吸収体21を工具ボディ1に密着させるように構成したが、消音ジャケット22の内側または外側、あるいはその両側に振動を吸収する、例えば合成ゴム製の制振材を貼り付ける事により、さらに消音効果を向上することが出来る。
また、この発明の空気動工具において、作業効率は若干低下するが、作業現場で最も簡単に消音効果を向上させる方法としては次の方法が考えられる。消音効果を向上させるには、第1の消音装置20の排気管23をゴム栓(図示せず)などで塞ぐ。このゴム栓には小さい穴を開けて、排気管23の開口部を狭くする事で、消音処理室20aに流入した圧縮空気は排出孔23aが狭くなったため、排気の勢いが落ちて消音効果が向上する。この場合、大きな排気抵抗が発生するため作業効率は低下するが、作業現場において容易に消音効果を向上させることが可能である。
上述の空気動工具において、排気される空気の流れの途中に隔壁、多孔性の緩衝材、空気通路の縮小などをすることにより、消音効果が増すことはいうまでもない。
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2である空気動工具を示すもので、第3の消音装置を空気動工具に装着した状態を示す一部を破断した平面図である。図9はこの発明の第3の消音装置を示す拡大縦断面図である。図において、実施の形態1と同様なものは、同一符号を付けてその説明を省略する。
50は第3の消音装置であり、図8及び図9に示すように、工具ボディ1の外周部に巻回された柔軟性を持つ振動吸収体21と、この振動吸収体21を取り囲うように設置された消音ジャケット52で構成されている。すなわち工具ボディ1の外周部と振動吸収体21と消音ジャケット52との間の空間で消音処理室50aが構成されている。消音ジャケット52の外周部には、外周面に対して弦方向に交差するよう開口された排気孔53aを有する排気管53が設けられている。
上述のように構成された空気動工具において、空気動工具の動作及び圧縮空気の流れを図8、図9に基づき説明する。使用された空気の流れはA1またはA2、B1またはB2、C2の矢印の方向に流れていく。
第3の消音装置50において、排気管53を工具ボディ1の軸心方向に対して垂直で、排気管23の中心線が工具ボディ1の軸心1cと重なるように設置する。設置高は消音ジャケット52の中央部に開設する。空気動工具10の空気排出孔1bより排気された圧縮空気は、直接第3の消音装置50の排気孔53aに向かう空気(A1)と、消音処理室50a内において工具ボディ1の周囲を空気が旋回することなく左右に分離する空気(A2)とに分かれる。消音処理室50a内において工具ボディ1の左方向に向かう空気(B1)と右方向に向かう空気(B2)は排気孔53aの前で再び集合し、排気孔53a内でひとつの流れ(C2)にまとまり排気管53から大気に排出されるという流れになる。
上述のように構成された第3の消音装置を空気動工具に装着した場合、実施の形態1と比較すると消音効果は若干低下することになる。その理由は消音処理室50aでの旋回流による消音効果はほとんどなく、消音処理室50aに留まっている時間が非常に短いため振動吸収体21による消音効果も少ないためである。
実施の形態2の消音効果の測定結果は、図11のようになる。
図11の測定条件における消音装置50とは空気動工具10に第3の消音装置50のみを装着した場合であり、消音装置50+30とは空気動工具10に第3の消音装置50と第2の消音装置30の両方を装着した場合である。
この発明の空気動工具の実施の形態1を示す正面図である。 図1に示す消音装置の一部を破断した正面図である。 この発明の第1の消音装置を示す斜視図である。 この発明の第1の消音装置を空気動工具に装着した使用状態における一部ゐ破断した縦拡大断面図である。 この発明の実施の形態1である空気動工具の排気音消音装置を示すもので、消音装置を空気動工具に装着した状態を示す一部を破断した平面図である。 この発明の第2の消音装置を示す斜視図である。 この発明の第2の消音装置を示す拡大縦断面図である。 この発明の実施の形態2である空気動工具を示すもので、第3の消音装置を空気動工具に装着した状態を示す一部を破断した平面図である。 この発明の第3の消音装置を示す一部を破断した縦拡大断面図である。 この発明の実施の形態1における空気動工具の騒音測定結果を示す説明図である。 この発明の実施の形態2における空気動工具の騒音測定結果を示す説明図である。
符号の説明
10 エアー工具、20 第1の消音装置、30 第2の消音装置
1 工具ボディ、1b 空気排出孔、4 チゼル、11 第1の消音装置の排気管
20a 第1の消音装置の消音処理室、21 振動吸収体、22 消音ジャケット
31 筐体、32 上部フタ、33 内筒、34 第2の消音装置の導入管

Claims (4)

  1. チゼルを往復運動または振動させることによりコンクリート等を破砕する空気動工具において、この空気動工具の外周部に少なくともひとつ以上の空気排出孔を有する工具ボディと、この工具ボディの外周部を取り囲むように上記空気排出孔から所定の距離の位置に装着された振動吸収体と、この振動吸収体を取り囲み、上記工具ボディの外周部と上記振動吸収体との間で消音処理室を形成する消音ジャケットとを備えたことを特徴とする空気動工具。
  2. 上記消音ジャケットの外周部に、外周面に対して弦方向に交差するよう開口され、上記消音処理室から排気される空気の排気管を設けたことを特徴とする請求項1記載の空気動工具。
  3. 上記消音ジャケットの排気管に連通する、少なくともひとつ以上の消音装置を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の空気動工具。
  4. 上記消音装置は有底筒状の筐体と、この筐体の上部を密閉するフタと、このフタの中央部に装着され上記筐体内部へ挿入され排出路となる筒状の内筒と、上記筐体の外周面に対して弦方向に交差するよう開口された導入管を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気動工具。
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