JP5582776B2 - 空気圧打撃機の防音カバー - Google Patents

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Description

本発明は、破砕作業等に用いる空気圧打撃機の排気音を低減させるための防音カバーに関する。
例えばコンクリート製の構造物を破砕するために、コンクリートブレーカと称される空気圧打撃機が使用されている。空気圧打撃機の一例は、空気圧によって往復運動する打撃ピストンが内蔵されたボディと、該ボディの上部に設けられたハンドルと、前記打撃ピストンによって駆動される破砕具(チゼル)などを備えている。
前記打撃ピストンが作動する際に、圧縮空気が排気孔から排出されるため、打撃ピストンの作動中に大きな排気音が生じる。このため作業環境によっては、排気騒音を低減させるための防音装置が使用されている。防音装置の一例が下記特許文献1や特許文献2に開示されている。
特許文献1に開示されている防音装置は、空気圧打撃機のボディ側面の排気孔が設けられている部位に円筒形の消音ジャケットを取付け、さらにこの消音ジャケットにホースを介して消音装置を接続している。一方、特許文献2に開示されている防音装置は、ボディ側面の排気孔が設けられている位置に円筒形のケーシングを取付け、該ケーシングの内部に吸音材を収容することにより、排気音を減少させている。
特許第3928175号明細書 特開2005−279906号公報
前記特許文献1,2をはじめとして従来の防音装置は、空気圧打撃機の作動中に発生する激しい振動によって、防音装置を固定するためのボルトが弛んだり、ボルトが外れたりすることがあり、長時間の使用に耐えないなどの問題があった。また、弛み止め機能を有する特殊なねじ部材を使用して防音装置を取付けたとしても、結局は振動によってねじ部が弛んだりねじ部が破損したりすることにより、防音装置が脱落するおそれがあった。
また特許文献1あるいは特許文献2に記載されている防音装置は、所望の防音効果を得るためには外径の大きなケーシングやジャケットが必要である。このため作業員がチゼルを目視する際に防音装置のケーシング等によって視界が妨げられるなど、作業の安全性の面で改善の余地がある。
しかも従来の防音装置は空気圧打撃機の外側にケーシング等が大きく突出するため、取扱いが容易でない。また空気圧打撃機を水平に構えて作業を行なうためにロープなどで空気圧打撃機を横吊りする必要があるときに、防音装置のケーシング等が邪魔になり、水平に吊ることが難しいなどの問題もある。
従って本発明の目的は、空気圧打撃機の振動によって脱落したり取付けが弛んだりすることがなく、しかも防音効果が高く、横吊りが可能な防音カバーを提供することにある。
本発明は、ボディの左右両側にハンドルが突出する空気圧打撃機に取付ける防音カバーであって、前記ボディの外周面を覆いかつこの外周面との間に前記空気圧打撃機の排気孔と連通する排気流路が形成されるシェル部材と、前記シェル部材の上端に配置され前記空気圧打撃機の頭部を覆いかつ前記排気路に連通する排気音減衰室を有するキャップ部材と、前記シェル部材に設けられ前記ハンドルの下面側が嵌合する第1嵌合部と、前記キャップ部材に設けられ前記ハンドルの上面側が嵌合する第2嵌合部と、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部が前記ハンドルに嵌合した状態において前記キャップ部材が前記シェル部材の軸線方向に移動することを阻止する拘束手段とを具備し、前記拘束手段が、前記シェル部材の上端に形成された凹部と、前記キャップ部材の下面に形成され前記凹部に挿入可能な凸部と、前記凸部が前記凹部に挿入された状態において前記シェル部材の外面と前記凸部の外面とにわたって該シェル部材の周方向に連続するバンド取付溝と、径方向に弾性変形可能で前記バンド取付溝に嵌合させることにより前記キャップ部材を前記シェル部材に固定する第1のバンド部材とを具備している。
この発明の好ましい形態では、前記シェル部材の下端側に、前記ボディを両側から挟む一対の分割片を備えたコネクタ部材が配置され、前記コネクタ部材は、前記分割片の外周面に形成され該コネクタ部材の周方向に連続する溝部と、前記分割片の内周面に形成され前記ボディの外周面段部が上方から当接する係止部と、径方向に弾性変形可能で前記溝部に嵌合した状態において前記分割片どうしを前記ボディに固定する第2のバンド部材とを具備し、前記ハンドルと前記コネクタ部材とによって前記シェル部材の上下方向の移動を阻止している。
本発明の防音カバーは、空気圧打撃機のボディの外周面をシェル部材によって覆うととともに、空気圧打撃機の頭部をキャップ部材によって覆うことにより、高い防音効果が得られる。しかも空気圧打撃機のボディに強固に設けられているハンドルを利用してシェル部材とキャップ部材の動き止めをなすことができ、ボルト等のねじ部材を用いる必要がないため、空気圧打撃機の激しい振動を受けてもシェル部材やキャップ部材が脱落するおそれがない。またシェル部材の外側にロープ等を巻掛ければ、横向きに吊下げることができる。
本発明の1つの実施形態に係る防音カバーを備えた空気圧打撃機の正面図。 図1に示された防音カバーを備えた空気圧打撃機の斜視図。 前記防音カバーの分解斜視図。 前記防音カバーの縦断面図。 図4中のF5−F5線に沿うシェル部材の断面図。 図4中のF6−F6線に沿うキャップ部材の断面図。 前記キャップ部材を構成するキャップ本体とアンダーキャップの斜視図。 キャップ部材の変形例を示す分解斜視図。
以下に本発明の1つの実施形態に係る防音カバー(サイレンサー)について、図1から図7を参照して説明する。図1は、例えばコンクリート等の破砕作業に使用される空気圧打撃機10と、この空気圧打撃機10に取付けられた防音カバー20とを示している。図2は、防音カバー20を備えた空気圧打撃機10の斜視図である。
空気圧打撃機10は、円柱形の胴部を構成するボディ11と、ボディ11の内部のシリンダ室12に収容された打撃ピストン13を備えている。ボディ11の下端部に、被破砕物を砕くためのチゼル(chisel)14が取付けられている。
打撃ピストン13は、シリンダ室12に供給された圧縮空気によって、ボディ11の軸線X方向に往復運動する。打撃ピストン13が往復運動することにより、チゼル14が軸線X方向に駆動される。ボディ11の側面に排気孔15が開口している。排気孔15は、打撃ピストン13を作動させた圧縮空気(排気)をボディ11の外側に排出する機能を有している。
ボディ11の上部に棒状の一対のハンドル16a,16bが設けられている。ハンドル16a,16bは、ボディ11の径方向(軸線Xに対して直角な方向)に延び、例えば溶接等によってボディ11に強固に固定されている。一方のハンドル16aにホース接続口17が設けられている。ホース接続口17には圧縮空気を供給するためのホース18(図1に一部のみ示す)が接続される。他方のハンドル16bに、打撃ピストン13を駆動する際に操作される操作部材19が設けられている。操作部材19を操作することにより、圧縮空気をシリンダ室12に供給することができる。
図3は防音カバー20の分解斜視図である。防音カバー20は、円筒形のシェル部材21と、シェル部材21の上端側に配置されたキャップ部材22と、シェル部材21の下端側に配置されたコネクタ部材23などを有している。シェル部材21とキャップ部材22とコネクタ部材23の材料の一例は、ナイロン(ポリアミド)等のように金属と比較して振動減衰効果が高い合成樹脂が適しているが、アルミニウム合金などの軽金属でもよい。また、ガラス繊維等によって強化された繊維強化プラスチック(FRP)が使用されてもよい。
図4に示されるように、シェル部材21の内側に空気圧打撃機10のボディ11が挿入され、シェル部材21がボディ11と同心に配置されることにより、ボディ11の外周面11aがシェル部材21によって覆われるようになっている。ボディ11の外周面11aとシェル部材21の内周面21aとの間に、排気室30が形成されている。排気室30はシェル部材21の周方向に連続する環状の空間である。
排気室30の上方に、厚肉部31と、排気室30に連通する排気流路32が形成されている。排気流路32はシェル部材21の軸線X(図1に示す)に沿って上下方向に延びている。図5に示されるように厚肉部31の内面はシェル部材21の内側に突出し、ボディ11の外周面11aと接近した状態で対向している。
図3に示すようにシェル部材21の上端に一対の凹部40,41が形成されている。これら凹部40,41は、シェル部材21の軸線Xに沿って形成され、シェル部材21の上端面21bにおいて開口するとともに、ハンドル16a,16bを上方から挿入することができる大きさを有している。
凹部40,41の底に、それぞれ第1嵌合部42,43が形成されている。図5に示すように第1嵌合部42,43は、シェル部材21の中心Cを挟んで180°対称の位置に形成されている。これら第1嵌合部42,43は、ハンドル16a,16bの外径と対応した円弧状の凹面をなし、ハンドル16a,16bの下面側(下半部)をほぼ隙間無く嵌合させることができるようになっている。
シェル部材21の上端部の外周面にバンド取付溝45が形成されている。このバンド取付溝45は、第1嵌合部42,43よりもシェル部材21の上端面21bに近い位置、すなわちハンドル16a,16bよりも高い位置に形成され、シェル部材21の周方向に延びている。
図6はキャップ部材22の径方向の断面を示している。キャップ部材22は、スパイラル形の排気音減衰室50と、排気音減衰室50の流入側に形成された排気絞り孔51と、排気音減衰室50の流出側に形成された排気出口孔52などを有している。排気音減衰室50は排気絞り孔51から排気出口孔52に向って螺旋(スパイラル)形に形成されている。排気出口孔52は大気に開放されている。
図7に示されたキャップ部材22の一例は、キャップ本体55と、キャップ本体55の下面側に設けられたアンダーキャップ56とを備えている。アンダーキャップ56は円板形の隔壁57を備えている。隔壁57の中央に円形の排気絞り孔51が形成されている。
キャップ本体55とアンダーキャップ56は例えば合成樹脂からなり、図7に平行斜線(ハッチング)で示す接合部S等を、例えば高周波加熱による溶着あるいは接着剤等の固定手段によって互いに接合することにより、キャップ本体55とアンダーキャップ56とが互いに一体化されている。図4に示すようにアンダーキャップ56の隔壁57の下面にシェル部材21の上端面21bが当接する。このように構成されたキャップ部材22によって、空気圧打撃機10のボディ11の頭部11bがすっぽりと覆われている。
アンダーキャップ56の下面に凸部60,61が形成されている。凸部60,61は、アンダーキャップ56の下側に突出し、シェル部材21の前記凹部40,41に丁度嵌合する形状に作られている。凸部60,61の下面に、それぞれ第2嵌合部65,66が形成されている。第2嵌合部65,66は、ハンドル16a,16bの外径と対応した円弧状の凹面をなし、ハンドル16a,16bの上面側(上半部)をほぼ隙間無く嵌合させることができるようになっている。
前記凸部60,61の外面にバンド取付溝70が形成されている。このバンド取付溝70は、シェル部材21の前記バンド取付溝45と対応した位置に形成されている。すなわち凸部60,61が凹部40,41に挿入された状態において、これらバンド取付溝45,70がシェル部材21の周方向に環状に連続するようになっている。
キャップ部材22は、ばね性を有する金属製の第1のバンド部材75(図1〜図3に示す)によってシェル部材21に固定される。第1のバンド部材75は上方から見て略C形に形成され、径方向に弾性変形可能であり、図3に矢印P1で示す方向に力を加えて径を広げることにより、シェル部材21の側面方向からバンド取付溝45,70に嵌め込むことができる。
このバンド部材75は、バンド取付溝45,70に嵌合した状態において、自らの弾性復元力により、バンド取付溝45,70に保持される。そしてバンド部材75の両端75a,75bに形成された筒形のピン挿入部を上下に重ねてスナップピン等の止めピン75cを挿入することにより、シェル部材21とキャップ部材22とにわたって固定される。バンド部材75をバンド取付溝45,70から取外す際には、止めピン75cを取外し、両端75a,75bを広げてバンド部材75の径を広げることにより、バンド取付溝45,70から取外すことができる。
ハンドル16a,16bを凹部40,41に挿入し、その上から凸部60,61を凹部40,41に挿入し、さらに第1のバンド部材75をバンド取付溝45,70に取付けることにより、凹部40,41と凸部60,61との嵌合状態を維持できる。しかも第1嵌合部42,43と第2嵌合部65,66とがハンドル16a,16bに嵌合した状態となる。このため、キャップ部材22がシェル部材21に対して周方向に回転することを防止できるとともに、キャップ部材22の抜け止めをなすことができる。これら凹部40,41と凸部60,61とバンド取付溝45,70と第1のバンド部材75は、キャップ部材22がシェル部材21の周方向および軸線X方向に移動することを阻止するための拘束手段として機能する。
シェル部材21の下端21c側にコネクタ部材23が設けられている。コネクタ部材23は、ボディ11を両側から挟む一対の分割片81,82と、分割片81,82をボディ11に取付けるための第2のバンド部材83とを含んでいる。分割片81,82の内周面には、内側に突出する係止部85が形成されている。この係止部85は、空気圧打撃機10のボディ11の外周面から外側に突出する段部11c(図4に示す)に上方から当接するようになっている。
分割片81,82の外面に溝部86が形成されている。溝部86は、分割片81,82をボディ11に取付けた状態において互いに対応した位置に形成され、コネクタ部材23の周方向に環状に連続するようになっている。分割片81,82は、第2のバンド部材83を溝部86に嵌め込むことによって、ボディ11に保持される。
第2のバンド部材83は第1のバンド部材75と同様にばね性を有する金属からなり、上方から見て略C形に形成されている。第2のバンド部材83も径方向に弾性変形可能であり、その両端83a,83bを図3に矢印P2で示す方向に広げることにより、コネクタ部材23の側面方向から溝部86に嵌め込むことができる。このバンド部材83は、溝部86に嵌合した状態において、自らの弾性復元力により、溝部86に保持される。そしてバンド部材83の両端83a,83bに形成された筒形のピン挿入部を上下に重ねてスナップピン等の止めピン83c(図3に示す)を挿入することにより、分割片81,82に固定される。バンド部材83を溝部86から取外す際には、止めピン83cを取外し、バンド部材83の径を広げることにより、溝部86から取外すことができる。
図1,図2,図4に示されるように、コネクタ部材23の分割片81,82どうしが第2のバンド部材83によってボディ11に固定された状態において、コネクタ部材23の上端にシェル部材21の下端21cが嵌合する。これにより、コネクタ部材23とシェル部材21とがほぼ気密に連結される。
以下に、前記防音カバー20を空気圧打撃機10に取付ける手順について説明する。
まず、シェル部材21の内側に空気圧打撃機10のボディ11を挿入する。その際にハンドル16a,16bをシェル部材21の凹部40,41に挿入し、さらにハンドル16a,16bの下面側を第1嵌合部42,43に嵌合させる。そしてシェル部材21の上からキャップ部材22を被せる。このときキャップ部材22の凸部60,61を凹部40,41に挿入するとともに、第2嵌合部65,66をハンドル16a,16bの上面側に嵌合させる。そして第1のバンド部材75をバンド取付溝45,70に嵌め込むことにより、キャップ部材22をシェル部材21に固定する。
またシェル部材21の下端21c側において、コネクタ部材23の分割片81,82をボディ11の両側から嵌合させ、第2のバンド部材83によって分割片81,82どうしをボディ11に固定する。この状態において、分割片81,82の係止部85がボディ11の段部11cに上方から当接するため、コネクタ部材23が下方に移動することを防止できる。その結果、シェル部材21の下方への移動がコネクタ部材23によって阻止される。
シェル部材21の上方への移動は、シェル部材21の第1嵌合部42,43がハンドル16a,16bに当接することにより阻止される。つまりシェル部材21の上下方向の動きをハンドル16a,16bとコネクタ部材23によって規制することができる。本実施形態では、ボルトやナット等のねじ部材を用いることなく、シェル部材21とキャップ部材22を空気圧打撃機10に取付けることができるため、空気圧打撃機10の作動時に生じる激しい振動によってキャップ部材22やシェル部材21がボディ11から脱落することを回避でき、確実に取付けておくことができる。
次に、防音カバー20を備えた空気圧打撃機10の作用について説明する。
作業員がハンドル16a,16bを手で握り、空気圧打撃機10を保持するとともに、操作部材19を操作することにより、ホース18を介して圧縮空気供給源から送られる圧縮空気をボディ11の内部のシリンダ室12に供給する。これにより打撃ピストン13が往復運動するため、チゼル14をコンクリート等の被破砕物に当てることによって被破砕物を破砕することができる。
シリンダ室12に供給された圧縮空気は、打撃ピストン13を作動させたのち、排気孔15から排気室30に流入し膨張する。排気室30に入った圧縮空気(排気)は、一対の排気流路32に沿って軸線X方向に上昇する。一対の排気流路32を上昇した排気は、隔壁57の下面付近で衝突し合流することによりエネルギーが減衰し、さらに排気絞り孔51を経てスパイラル形の排気音減衰室50に流入し、螺旋流を生じながらエネルギーが減衰したのち、排気出口孔52から大気中に排出される。このように、シェル部材21の内側の排気室30と、排気流路32と、排気絞り孔51と、スパイラル形の排気音減衰室50等の相乗効果により、空気圧打撃機10の作動音を十分下げることができる。
本実施形態の防音カバー20によれば、空気圧打撃機10の排気孔15から排気室30内に噴出した排気が排気室30において膨張し、さらに排気流路32に沿って上昇するため排気抵抗が小さく、従って排気効率が高い。このためシリンダ室12に供給された圧縮空気のエネルギーを効率良く使用して打撃ピストン13を作動させることができ、作業効率が良いものである。しかも合成樹脂製のシェル部材21とキャップ部材22を採用したことにより、排気孔15からシェル部材21の内側に噴出する排気のエネルギー減衰効果が大きい。
本実施形態の防音カバー20から発生する音を測定したところ、排気出口孔52付近の騒音レベルが90〜97デシベル程度であり、10メートルほど離れた地点では80デシベル以下まで騒音が減衰し、生活環境に影響を与えるような騒音は検出されなかった。これに対し防音カバー20を設けない空気圧打撃機では、排気孔から直接出る騒音が105〜110デシベルもあり、空気圧打撃機から20メートル以上離れないと、80デシベル以下まで減衰させることができなかった。
本実施形態の防音カバー20のシェル部材21とキャップ部材22は、いずれも軸線Xを中心とする回転体形状であり、外径が比較的小さくてすむ。しかも従来の防音装置のような突出物がシェル部材21の外周側に存在しない。このため防音カバー20を備えた空気圧打撃機10を取扱う際に安全に作業をすることができる。
しかも防音カバー20を備えた空気圧打撃機10を横向きに構えて破砕作業をする際に、横吊り用のロープをシェル部材21に掛けることができるため、空気圧打撃機10を問題なく水平方向に吊ることができる。シェル部材21の外周面には、横吊り用のロープがずれることを防ぐための凸部(大径部)21dと、凸部21dに向ってシェル部材21の外径が減少するテーパ部21eが形成されている。しかしこのシェル部材21の外面には大きな突出物が存在しないため、作業中にチゼル14を容易に目視することができ、作業を安全に行なうことができる。
図8はキャップ部材22の他の形態を示している。この場合、キャップ本体55に旋回流を生じさせるための螺旋形の隔壁57が形成されている。キャップ本体55の下面側に接合されるアンダーキャップ56には、排気出口孔52に嵌合する凸部56aと、キャップ本体55の凸部60,61に嵌合する凹部56bが形成されている。それ以外の構成と作用は図7に示すキャップ部材22と同様であるため説明を省略する。
なお本発明を実施するに当たって、例えばシェル部材やキャップ部材、排気音減衰室、第1嵌合部、第2嵌合部等の形状や構造、配置等の態様を必要に応じて変形して実施できることは言うまでもない。
10…空気圧打撃機、11…ボディ、15…排気孔、16a,16b…ハンドル、20…防音カバー、21…シェル部材、22…キャップ部材、23…コネクタ部材、30…排気室、32…排気流路、40,41…凹部、42,43…第1嵌合部、45…バンド取付溝、50…排気音減衰室、60,61…凸部、65,66…第2嵌合部、70…バンド取付溝、75…第1のバンド部材、81,82…分割片、83…第2のバンド部材、86…溝部。

Claims (3)

  1. ボディの左右両側にハンドルが突出する空気圧打撃機に取付ける防音カバーであって、
    前記ボディの外周面を覆いかつこの外周面との間に前記空気圧打撃機の排気孔と連通する排気流路が形成されるシェル部材と、
    前記シェル部材の上端に配置され前記空気圧打撃機の頭部を覆いかつ前記排気流路に連通する排気音減衰室を有するキャップ部材と、
    前記シェル部材に設けられ前記ハンドルの下面側が嵌合する第1嵌合部と、
    前記キャップ部材に設けられ前記ハンドルの上面側が嵌合する第2嵌合部と、
    前記第1嵌合部と前記第2嵌合部が前記ハンドルに嵌合した状態において前記キャップ部材が前記シェル部材の軸線方向に移動することを阻止する拘束手段とを具備し、
    前記拘束手段は、
    前記シェル部材の上端に形成された凹部と、
    前記キャップ部材の下面に形成され前記凹部に挿入可能な凸部と、
    前記凸部が前記凹部に挿入された状態において前記シェル部材の外面と前記凸部の外面とにわたって該シェル部材の周方向に連続するバンド取付溝と、
    径方向に弾性変形可能で前記バンド取付溝に嵌合させることにより前記キャップ部材を前記シェル部材に固定する第1のバンド部材と、
    を具備したことを特徴とする空気圧打撃機の防音カバー。
  2. 前記第1嵌合部が前記凹部に形成され、前記第2嵌合部が前記凸部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気圧打撃機の防音カバー。
  3. 前記シェル部材の下端側に、前記ボディを両側から挟む一対の分割片を備えたコネクタ部材が配置され、
    前記コネクタ部材は、
    前記分割片の外周面に形成され該コネクタ部材の周方向に連続する溝部と、
    前記分割片の内周面に形成され前記ボディの外周面段部が上方から当接する係止部と、
    径方向に弾性変形可能で前記溝部に嵌合した状態において前記分割片どうしを前記ボディに固定する第2のバンド部材とを具備し、
    前記ハンドルと前記コネクタ部材とによって前記シェル部材の上下方向の移動を阻止することを特徴とする請求項2に記載の空気圧打撃機の防音カバー。
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