JP2005279906A - 空気圧打撃工具の消音装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気圧打撃工具の工具性能を維持しつつ、騒音低減効果を十分発揮でき、メンテナンスが容易で、ハツリ作業等が容易に行える空気圧打撃工具の消音装置を提供する。
【解決手段】工具ボディに設けられたシリンダ3内を摺動するハンマーピストン4が、圧縮空気の供給により往復運動して、チゼルを打撃動作させるようになっている空気圧打撃工具1において圧縮空気の排気時に生じる騒音を押さえるための消音装置であって、シリンダ3に設けられた排気口6を覆うようにシリンダ3の外周を囲むケーシング12を備え、ケーシング12には内外に貫通する排気口16a,16bを設けると共に、ケーシング12の内周面とシリンダ3の外周面との間に通気可能な吸音材を介挿してなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、空気圧打撃工具において圧縮空気の排気時に生じる爆発的な騒音を低減するための消音装置に関する。
従来より、土木工事現場、坑内工事現場、採石場などにおいては、圧縮空気の供給によりシリンダ内を往復運動する打撃ピストンによってチゼルを打撃して振動させ、これによりコンクリートのハツリ、石ハツリ、土固め等の作業を行う空気圧打撃工具が広く使用されている。
この空気圧打撃工具は、工具ボディに形成された排気口を通じてシリンダからの圧縮空気を直接に大気中に排気する構成になっているので、圧縮空気の排気時に生じる爆発的な騒音が非常に大きく、このため、作業現場の周囲に騒音公害をもたらすだけでなく、作業者自身にとっても騒音によって疲労度が増すなどの弊害を生じる。
そのため、従来技術では、工具ボディの上端部にある操作ハンドルと工具ボディの下端に突出するチゼルを除く工具ボディ全体を囲い込むように消音装置を配置した構成のものや(例えば、特許文献1〜3)、圧縮空気の排気口の形成箇所を覆って工具ボディ中央部外周を局部的に囲むように消音装置を配置した構成のもの(例えば、特許文献4〜6)が提案されている。
特開平6−79652号公報 実登3024348号公報 特開平7−96476号公報 実開昭61−181678号公報 実開平6−50773号公報 特開2001−47381号公報
しかしながら、前者の操作ハンドル及びチゼルを除く工具ボディ全体を囲い込んで消音装置を配置した構成のものは、全体の重量が増加すると共に装置全体が大型化するので、空気圧打撃工具を用いてハツリ作業等を行う際の作業性が悪くなる。また、排気口から排気された圧縮空気を消音装置を経由して円滑に外部に排気することが難しくて打撃力が低下するなど、工具性能が劣化する。更に、消音装置全体が大型化する分、高価なものになる。
一方、後者のように、圧縮空気の排気口の形成箇所を覆って工具ボディ中央部外周を局部的に囲むように消音装置を配置した構成のものは、前者のような不具合は生じないものの、未だ次の点で不十分である。
即ち、上記の特許文献3〜6に記載されている従来の消音装置は、その内部に膨張室を形成して圧縮空気で生じる音波を減衰させるだけの構造であるため、圧縮空気は瞬間的に外部に排気されてしまい、音響エネルギを小さくするための時間が短すぎて騒音低減効果が未だ不十分である。しかも、従来の消音装置は、空気圧打撃工具のシリンダ部に差し込み装着する構成となっているので簡単に着脱することができず、消音装置のメンテナンス作業が煩雑である。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、空気圧打撃工具の工具性能を維持しながら、十分な騒音低減効果を発揮することができ、メンテナンスも容易となり、しかもハツリ作業等を容易に行うことができる空気圧打撃工具の消音装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、 請求項1に係る発明は、工具ボディ2に設けられたシリンダ3内を摺動するハンマーピストン4が、圧縮空気の供給により往復運動して、工具ボディ2の下端に突出するチゼル5を打撃動作させるようになっている空気圧打撃工具1において前記圧縮空気の排気時に生じる騒音を押さえるための消音装置であって、前記シリンダ3に貫設された圧縮空気の排気口6を覆うようにシリンダ3の外周を囲むケーシング12を備え、このケーシング12には内外に貫通する排気口16a,16bを設けると共に、このケーシング12の内周面とシリンダ3の外周面との間に通気可能な吸音材19a,19bを介挿してなることを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の空気圧打撃工具の消音装置において、前記ケーシング12内には多孔状の押さえ板48a,48bを環状に挿入配備し、この押さえ板48a,48bとケーシング12との間に通気可能な吸音材19a,19bを介してなることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2に記載の空気圧打撃工具の消音装置において、前記ケーシング12の内部は、前記シリンダ3の排気口6よりも上方に設けられている予備排気口7と接続管47を介して連通されていることを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載の空気圧打撃工具の消音装置において、前記ケーシング12の排気口16a,16bは、前記シリンダ3の排気口6に対して周方向に沿って離間した位置に設けられていることを特徴とする。
請求項5は、請求項1〜4の何れかに記載の空気圧打撃工具の消音装置において、前記ケーシング12の排気口16a,16bには吸音材52を内装した排気筒51を接続してなることを特徴とする。
請求項6は、請求項1〜5の何れかに記載の空気圧打撃工具の消音装置において、前記ケーシングは左右一対の半割体12a,12bからなるもので、左右の各半割体12a,12bの周方向の一端側が開閉自在に枢着され、他端側が締結具45,46により互いに締結されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、上端部に把手8を有する工具ボディ2に設けられたシリンダ3内を摺動するハンマーピストン4が、圧縮空気の供給により往復運動して、工具ボディ2の下端に突出するチゼル5を打撃動作させるようになっている空気圧打撃工具11において前記圧縮空気の排気時に生じる騒音を押さえるための消音装置であって、前記シリンダ3に貫設された圧縮空気の排気口6を覆うようにシリンダ3の外周を囲む円筒状のケーシング21を設けて、このケーシング21の内周面とシリンダ3の外周面との間に形成される環状空間部22に通気可能な吸音材24を挿入し、前記ケーシング21には管状の把手25をケーシング軸方向と直交するように突設すると共に、この管状把手25の内部には一端部が前記環状空間部22に連通し且つ他端部を大気への排気口26とする多孔状の排気管27を挿入し、この排気管27の外周面と管状把手25の内周面との間に通気可能な吸音材28を介挿してなることを特徴とする。
請求項8は、請求項7に記載の空気圧打撃工具の消音装置において、前記ケーシング21にはケーシング周方向に長い長孔32をケーシング周方向一定間隔おきに複数形成し、これらの長孔32を覆う一対の半割体34,35からなる円環状のカバー体33であって、両半割体34,35の一端部34a,35a同士が開閉自在に枢着され且つ他端部34b,35b同士が締結具37により締結されるカバー体33を前記ケーシング21に外嵌装備し、このカバー体33の一方の半割体34には前記ケーシング側の長孔32と連通する排気用連通孔39を設け、このカバー体33に前記管状把手25の一端部を取り付けると共に、前記排気管27の一端部をカバー体33の排気用連通孔39に連通連結してなることを特徴とする。
請求項9は、請求項7又は8に記載の空気圧打撃工具の消音装置において、前記ケーシング21内の環状空間部22は、前記シリンダ3の排気口6よりも上方に設けられている予備排気口7と接続管43を介して連通されていることを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、シリンダ3の排気口6からケーシング12内に導入された圧縮空気は、ケーシング12の内部に介在する吸音材19a,19b内に押し入って、そこを通過する間に消音され、ケーシング12の排気口16a,16bより外部の大気中に排気される。従って、圧縮空気の音波は、ケーシング12内部の吸音材19a,19bによる吸収作用によって減衰されるので、音響エネルギが大幅に減衰され、従来より大きな消音効果が得られる。しかも、シリンダ3の排気口6からの圧縮空気はケーシング12の排気口16a,16bから円滑に外部に排気されるため、空気圧打撃工具1の工具性能を低下させることもない。また、この発明の消音装置は、空気圧打撃工具のシリンダを局部的に囲む構成であるために比較的軽量で、ハツリ作業等を円滑に行うことができ、しかも簡単な構成であるために安価に実施することができる。
請求項2に係る発明によれば、排気口6からケーシング12内に導入された圧縮空気は、ケーシング12内においてシリンダ3の外周面と押さえ板48a,48bとの間に形成された膨張空間Sa,Sb内で膨張する。そして膨張後の圧縮空気は、各押さえ板48a,48bの貫通孔49a,49b,50a,50bから吸音材19a,19bを通って排気口16a,16bから外部の大気中に排気される。従って、圧縮空気の音波は膨張空間Sa,Sbでの反射や共鳴現象、更には吸音材19a,19bによる吸収等により時間をかけて次第に減衰されるので、音響エネルギが大幅に減衰され、より一層大きな消音効果が得られる。
請求項3記載の発明によれば、予備排気口7から排気される圧縮空気に起因した騒音発生も抑えられる。このため、空気圧打撃工具1全体の騒音発生がより一層低減される。
請求項4記載の発明によれば、シリンダ3の排気口6から排気された圧縮空気がケーシング12の排気口16a,16bから外部に排気されるのまで距離が長くなり、それだけ音響エネルギの減衰量が大きくなるため、騒音発生をより一層効果的に低減することができる。
請求項5記載の発明によれば、ケーシング12の排気口16a,16bに吸音材52を内装した排気筒51を接続して場合には、より一層の消音効果が得られる。
請求項6記載の発明によれば、空気圧打撃工具1に対して消音装置A,A′を簡単に着脱することができ、メンテナンス作業等を容易に行うことができる。
請求項7に係る発明によれば、シリンダ3の排気口6から排気された圧縮空気は、ケーシング21内部の環状空間部22に介在する吸音材24内に押し入って、そこを通過する間に消音されながら、管状把手25内部に配管された排気管27の一端部内に入り、排気管27の一端部内に入った空気は、その圧力によって、排気管27の貫通孔27aから外側の吸音材28中に入り、この吸音材28を通過する間に圧縮空気は貫通孔27aから排気管27内部に戻ると云う様な動作を繰り返し行いながら、把手25内部をその一端側から他端側へと蛇行状に移動し、排気管27先端部の排気口26から大気中に円滑に排気されることになる。
従って、排気口6から排気された圧縮空気の音波は、ケーシング21内部においては、主として吸音材24によるエネルギー吸収によって次第に減衰され、しかして把手25の内部においては、圧縮空気が排気管27内部とその外側の吸音材28とを行ったり来たりしながら管状把手25内部を蛇行状態で移動する間に、吸音材28によるエネルギー吸収作用を受けて、その音響エネルギが大幅に減衰される。それによって、従来よりも格段に大きな消音効果が得られる。このため、作業現場の環境が改善されるだけでなく、作業者自身の騒音による疲労を軽減することができる。また、シリンダ3からの圧縮空気は円滑に外部に排出されるため、工具性能を低下させるおそれもない。
更に、この発明によれば、作業者が、工具ボディ2の上端部に形成された把手8と、ケーシング21のカバー体33に突設された把手25とを両手で把持して作業を行うことにより、コンクリートハツリ等の作業を安定した状態で楽に且つ安全に行うことができる。また、この把手25の内部を利用して、消音装置の一部を構成しているから、消音装置の構造のコンパクトを図ることができる。
請求項8に係る発明によれば、空気圧打撃工具1の使用にあたり、作業者が、工具ボディ2の上端部にある把手8と、ケーシング21のカバー体33に突設された把手25とを両手で把持して作業を行う場合に、右利きの作業者と左利きの作業者とでは把手25の取付位置が異なる。いま、図7に示す状態の空気圧打撃工具11では、把手25が左向きに突出した状態にあり、この取付状態を仮に右利き用とすれば、この状態では左利きの作業者は使用できないから、この空気圧打撃工具11を左利きの作業者が使用する時には、カバー体33をケーシング21に締結固定している締結具37を緩めれば、カバー体33がケーシング21に対し回転可能となるから、その緩めた状態でカバー体33を第2把手25と共に反転させることによって、把手25が図7とは反対の右向きに突出する左利き用に簡単に変更することができる。
上記のようにカバー体33をケーシング21に対し回転させて取付位置を変更する場合には、カバー体33側の排気用連通孔39が周方向に移動するため、この連通孔39とケーシング21内部の環状空間部22との連通状態が危惧されるが、ケーシング21側にはケーシング周方向に長い長孔32がケーシング周方向一定間隔おきに複数形成されているから、カバー体33が回転しても、その長孔32を介してカバー体33側の排気用連通孔39をケー3ング21内部の環状空間部22に確実に連通させることができる。
請求項9に係る発明によれば、予備排気口7から排気される圧縮空気に起因した騒音の発生を抑えられ、それによって空気圧打撃工具11全体の騒音発生をより一層低減することができる。
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1の(a) は空気圧打撃工具に本発明に係る消音装置Aを装着した状態を示す正面図、(b) はケーシングの排気口に排気筒を接続した場合の排気筒の断面図、図2は図1のV−V線に沿う断面図、図3は図2のQ−Q線に沿う断面図、図4は本発明の消音装置Aを空気圧打撃工具から取り外した状態の斜視図である。
空気圧打撃工具1は、工具ボディ2に設けられたシリンダ3内を摺動自在なハンマーピストン4が、圧縮された空気の供給によって往復運動し、これにより工具ボディ2の下端に突出するチゼル5を打撃動作されるように構成されたもので、シリンダ3には、ハンマーピストン4の下降摺動時にシリンダ3内の圧縮空気を外部に排気する排気口6が複数設けられ、またこの排気口6よりも上方にはハンマーピストン4の昇降動作を円滑に行わせるための図示しないバイパス回路に連通した予備排気口7が設けられている。この予備排気口7はハンマーピストン4の上昇摺動時にシリンダ3内の圧縮空気を排気するようになっている。また、従来タイプの空気圧打撃工具と同様に工具ボディ2の上端部に操作ハンドル8が設けられ、このハンドル8にはその一端側にシリンダ3内に通じる圧縮空気の供給口9が設けられ、また、他端側に圧縮空気の供給をオン/オフ調整する操作レバー10が設けられている。尚、図1の(a) において、Wはチゼル5の振動用のバネである。
本発明の実施の形態に係る消音装置Aは、工具ボディ2に設けられた圧縮空気の排気口6の形成箇所を覆って局部的にシリンダ3の外周を囲むドーナツ状のケーシング12を備えている。このケーシング12は、左右一対の半割体12a,12bからなるもので、各半割体12a,12bは、一端部同士がピン13によって開閉自在に枢着され且つ他端部に形成されたフランジ部分f,f同士がゴム製のパッキン14を介して締結具としてのボルト45およびナット46によって互いに一体に締結されている。尚、各半割体12a,12bの一端部同士間にもパッキン14が介装される。このケーシング12は、図3に示すように、シリンダ3の外周面所要部に形成された浅い環状溝3aにパッキン47を介して取り付けられる。
ケーシング21の各半割体12a,12bの内面側には、周方向に沿って断面凹状の周回溝15a,15bが形成されている。また各半割体12a,12bの周壁部には周回溝15a,15bに臨んで内外に貫通する排気口16a,16bが形成されている。これらの排気口16a,16bは、騒音減衰効果を高めるために、工具ボディ2のシリンダ3に形成された排気口6に対し周方向に沿って離間した位置(ここでは、図2に示すようにシリンダ3の排気口6と周方向において略直交した位置)に配置されるようになっている。更に、一方の半割体12aには、周回溝15a内に開口する連結パイプ17が取り付けられ、この連結パイプ17は、工具ボディ2に設けられている予備排気口7と樹脂チューブ等の接続管18を介して連結される。
そして、このケーシング12の半割体12a,12bの周回溝15a,15bには夫々シリンダ3の外周面との間に、通気性を有する吸音材19a,19bが介在されている。この場合の吸音材19a,19bとしては、この実施形態では吸音性の高いスポンジを使用しているが、これに限らず、ガラスウール等の通気性が確保された他の材質のものを使用することもできる。図4には、夫々厚板状のスポンジからなる吸音材19a,19bを示しており、この厚板状スポンジからなる吸音材19a,19bを半割体12a,12bの周回溝15a,15b内に夫々押し込んで、その内周面の形状に添うように変形させることにより、図2及び図3の断面図に示すような状態となる。尚、各半割体12a,12bの排気口16a,16bには吸音材19a,19bを貫通する管材56が取り付けてあり、この管材56が貫通する吸音材19a,19bには貫通孔57が設けてある。
上記のように構成される空気圧打撃工具1の使用にあたり、作業者は、工具ボディ2の上端部にあるハンドル8を把持した状態で操作レバー10を操作しながらシリンダ3への圧縮空気の供給を開始する。この空気圧打撃工具1は、工具ボディ2のシリンダ3内に供給される圧縮空気によりハンマーピストン4が往復運動して、チゼル5を打撃動作させることにより、チゼル5が振動してコンクリートや地盤等を破砕することになる。
この時、シリンダ3内に供給された圧縮空気は、ハンマーピストン4の上昇時および下降時に工具ボディ2の排気口6および予備排気口7からそれぞれ排気されて消音装置Aのケーシング12内に導入される。しかして、排気口6,7からケーシング12内に導入された圧縮空気は、ケーシング12内部に介在する吸音材19a,19b内に押し入って、そこを通過する間に消音され、ケーシング12の排気口29a,29bより外部の大気中に排気される。従って、圧縮空気の音波は、ケーシング12内部の吸音材19a,19bによる吸収作用によって減衰されるので、音響エネルギが大幅に減衰され、従来よりも大きな消音効果が得られる。例えば、この消音装置Aを使用した場合には、使用しない場合に比べて騒音が3〜5dB程度減衰される。しかも、シリンダ3の排気口6からの圧縮空気はケーシング12の排気口16a,16bから円滑に外部に排気されるため、空気圧打撃工具1の工具性能を低下させることもない。
尚、消音装置Aを長期使用していると吸音材19a,19bが次第に劣化するのでメンテナンスが必要となるが、その場合には、ボルト45とナット46を緩めてケーシング21の各半割体12a,12bを開放することにより、劣化した吸音材19a,19bを取り外して、新しいものと簡単容易に交換することができる。
上記した実施形態では、ケーシング12には排気口16a,16bを2箇所に設けているが、これに限らず、3箇所以上設けることも可能である。その場合にも、各排気口は、工具ボディ2の排気口6に対して出来るだけ周方向に沿って離間した位置に設けるのが、騒音発生をより一層効果的に低減する上で好ましい。
また、上記実施形態では、シリンダ3の排気口6からの圧縮空気を最終的にケーシング12の排気口16a,16bから排出させるようにしたものであるが、このケーシング12の排気口16a,16bに、吸音材を内装した排気筒51を接続することによって、より一層の消音効果を得ることができる。即ち、図1の(a) には、ケーシング12の排気口16a,16bに夫々排気筒51を接続配管した状態を示す。この場合、排気口16a,16bは、同図の(b) に示すようにケーシング12の各半割体12a,12bの下端部に設け、排気筒51をシリンダ3の両側に平行に添うように配管するのがよい。この排気筒51は、外筒53内に多孔状の内筒54を挿入し、両筒53,54間に前記吸音材19a,19bと同様な吸音材52を介挿し、外筒53の先端部にキャップ55を装着してなるものである。
この場合、ケーシング12の排気口16a,16bから排気筒51の内筒54の一端部内に入った空気は、その圧力によって、内筒54孔からその外側の吸音材52中に入り、この吸音材52を通過する間に圧縮空気は内筒54の孔から内筒54の内部に戻ると云う様な動作を繰り返し行いながら、排気筒51をその一端側から他端側へ蛇行状に移動する間に吸音材28によるエネルギー吸収作用を受けて、その音響エネルギが大幅に減衰される。
図5及び図6はケーシング12内に多孔状の押さえ板48a,48bを環状に挿入配備して、これら押さえ板48a,48bとケーシング12との間に前記吸音材19a,19bを介在させた消音装置A′を示すもので、図5は図2に対応する断面図、図6は図3に対応する断面図である。即ち、ケーシング12の各半割体12a,12bには、断面略コ字状に形成された可撓性を有する帯状の押さえ板48a,48bが各周回溝15a,15bに沿って嵌着され、これらの押さえ板48a,48bには多数の貫通孔49a,49bが形成されており、特に排気口16a,16bに対向した位置にある貫通孔50a,50bは、圧縮空気の排気性を高めるために、他の貫通孔49a,49bよりも口径が大きくなるように形成される。そして、各半割体12a,12bの周回溝15a,15b内面と押さえ板48a,48bとの間に吸音材19a,19bが介挿されている。
上記構成の消音装置A′を使用した場合は、排気口6,7からケーシング12内に導入された圧縮空気は、ケーシング12内においてシリンダ3の外周面と押さえ板48a,48bとの間に形成された膨張空間Sa,Sb内で膨張する。そして膨張後の圧縮空気は、各押さえ板48a,48bの貫通孔49a,49b,50a,50bから吸音材19a,19bを通って排気口16a,16bから外部の大気中に排気される。従って、音波は、消音装置A′の膨張空間Sa,Sbでの反射や共鳴現象、更には吸音材19a,19bによる吸収等により時間をかけて次第に減衰されるので、音響エネルギが大幅に減衰され、より一層大きな消音効果が得られる。
図7は空気圧打撃工具11に本発明に係る他の消音装置Bを装着した状態の正面図であり、図8は消音装置Bの拡大縦断面図で、図9の(a) のY−Y線に沿った断面図である。図9の(a) は図7のX−X線に沿った断面図、(b) は(a) のZ−Z線に沿った断面図、図10は他の消音装置B′を示すもので、(a) は図9の(a) と同様な断面図、(b) は(a) のS−S線断面図、(c) は(a) のT−T線に沿った断面図である。
空気圧打撃工具11は、空気圧打撃工具1と同様に、工具ボディ2のシリンダ3内を摺動自在なハンマーピストン4が圧縮された空気の供給によって往復運動し、これによりチゼル5を打撃動作されるように構成されたもので、シリンダ3には、ハンマーピストン4の下降摺動時にシリンダ3内の圧縮空気を外部に排気する排気口6が複数設けられ、この排気口6よりも上方には予備排気口7が設けられている。また、工具ボディ2の上端部に第1の把手8が設けられ、この第1把手8にはその一端側にシリンダ3内に通じる圧縮空気の供給口9が設けられ、また、他端側に圧縮空気の供給をオン/オフ調整する操作レバー10が設けられている。
この空気圧打撃工具11に装着される消音装置Bは、工具ボディ2のシリンダ3に貫設された圧縮空気の排気口6を覆うようにシリンダ3の外周を囲む円筒状ケーシング21を設けて、このケーシング21の内周面とシリンダ3の外周面との間に環状の空間部22を形成し、この環状空間部22内に通気可能な吸音材24を挿入し、このケーシング21に管状の第2把手25をケーシング軸方向と直交するように突設すると共に、この管状第2把手25の内部には一端部が前記環状空間部22に連通し且つ他端部を大気への排気口26とする多孔状の排気管27を挿入し、この排気管27の外周面と管状第2把手25の内周面との間に通気性の吸音材28を介挿してなるものである。この場合、吸音材28は、排気管27の外周面に接触させず、その外周面との間に適当な空間部を形成するように配せるすることが望ましく、そうすることによって消音効果を上げることができる。
前記円筒状ケーシング21は、鋼管材によって形成されたもので、その一端部の雄ねじ部21aを工具ボディ2側の雌ねじ部2aに螺合することによって工具ボディ2に取り付けられ、このケーシング21の他端部には、蓋部材30が、ケーシング21側の雌ねじ部21bと蓋部材30側の雄ねじ部30aとの螺合によって取り付けられる。
また円筒状ケーシング21の下半部は、その外周面に凹溝部21aが形成されて、上半部よりも若干薄肉となっており(図8参照)、この薄肉部31に、ケーシング周方向に長い長孔32がケーシング周方向一定間隔おきに複数形成され、しかしてこのケーシング21外周面の凹溝部21aには、複数の長孔32を覆う円環状のカバー体33がパッキン38を介して外嵌装備されている。パッキン38は、周方向に配設された複数の長孔32を隔ててその両側に配置されており、その状態を図8の仮想線で示す。
上記円環状カバー体33は、一対の半割体34,35からなるもので、両半割体34,35の一端部34a,35a同士がピン36により開閉自在に枢着され且つ他端部34b,35b同士がボルト37a及びナット37bからなる締結具37により締結されるようになっており、そして一方の半割体34には円筒状ケーシング21側の長孔32と連通する排気用連通孔39が設けられている。
上記カバー体33の一方の半割体34の外周面には、排気用連通孔39の外周縁を囲むように排気管取付用の短円筒部材40が突設されると共に、この短円筒部材40を取り囲むようにそれより径大の第2把手取付用短円筒部材41が突設され、短円筒部材40にはその内周面に雌ねじ部40aが形成され、短円筒部材41には外周面に雄ねじ部41aが形成されている。
前記第2把手25は、鋼管材によって形成されたもので、その一端部の雌ねじ部25aを、上記カバー体33の一方の半割体34に突設された第2把手取付用短円筒部材41の雄ねじ部41aに螺合することにより、カバー体33に一体的に取り付け固定され、また多孔状排気管27は、その一端部の雄ねじ部27aを、排気管取付用短円筒部材40の雌ねじ部40aに螺合することによって、第2把手25と同心状にカバー体33に一体的に取り付け固定される。また、第2把手25の他端部にはキャップ42が、第2把手25側の雄ねじ部25bとキャップ42側の雌ねじ部42aとの螺合によって取り付けられる。排気管27の他端部の排気口26はキャップ42を貫通して外部へ突出している。
前記ケーシング21内の環状空間部22に挿入される吸音材24ならびに管状第2把手25の内周面と多孔状の排気管27の外周面との間に通気性の吸音材28としては、この実施形態においては吸音性の高いスポンジが使用されるが、これに限らず、ガラスウール等の通気性が確保された他の材質のものを使用することも可能である。前記多孔状排気管27は鋼管材に多数の貫通孔27aを形成したものからなる。
また、図7及び図8に示すように、円筒状ケーシング21内の環状空間部22は、シリンダ3の排気口6よりも上方に設けられている予備排気口7と接続管43を介して連通連結されている。即ち、ケーシング21にはその上部側に金属製連結パイプ44の一端部が環状空間部22内に突入するように取り付けられ、この連結パイプ44の他端部と予備排気口7の突出端部とが樹脂製チューブ等の可撓性を有する所要長さの接続管43によって連結されるようになっている。
上記のように構成される空気圧打撃工具11の使用にあたり、作業者は、工具ボディ2の上端部に設けてある第1把手8とケーシング21のカバー体33に突設された第2把手25とを両手で把持しながら、操作レバー10を操作してシリンダ3への圧縮空気の供給を開始する。この空気圧打撃工具11は、工具ボディ2のシリンダ3内に供給される圧縮空気によりハンマーピストン4が往復運動して、チゼル5を打撃動作させることにより、チゼル5が振動してコンクリートや地盤等を破砕することになる。
この時、シリンダ3内に供給された圧縮空気は、ハンマーピストン4の上昇時及び下降時にシリンダ3の排気口6及び予備排気口7から排気されて、消音装置Bのケーシング21内部に導入される。排気口6,7から排気された圧縮空気は、ケーシング21内部に介在する吸音材24内に押し入って、そこを通過する間に消音され、ケーシング21側の長孔32及びカバー体33側の排気用連通孔39から、第2把手25の内部に配管された排気管27の一端部内に入る。
こうして排気管27の一端部内に入った空気は、その圧力によって、排気管27の貫通孔27aから外側の吸音材28中に入り、この吸音材28を通過する間に圧縮空気は貫通孔27aから排気管27内部に戻ると云う様な動作を繰り返し行いながら、第2把手25内部をその一端側から他端側へと蛇行状に移動し、排気管27先端部の大気への排気口26から大気中に円滑に排気されることになる。
従って、排気口6から排気された圧縮空気の音波は、ケーシング21内部においては、吸音材24によるエネルギー吸収によって次第に減衰される。こうしてケーシング21内部で減衰された音波は、第2把手25の内部において、排気管27内部とその外側の吸音材28とを行ったり来たりしながら第2把手25内部をその一端側から他端側へと蛇行状態で移動する間に、吸音材28によるエネルギー吸収作用を受けて、その音響エネルギが大幅に減衰される。それによって、従来よりも格段に大きな消音効果が得られる。
尚、ケーシング21内部の古い吸音材24を新しいものと交換する時には、ケーシング21の下端部に螺着されている蓋部材30を緩めてケーシング21から下方へ離間させるようにすれば、古い吸音材24を下方へ引きずり出して、新しい吸音材24と交換することができる。また、第2把手25内部の吸音材28を交換する時は、把手25の端部に螺着してあるキャップ42を緩めて取り外せば、古い吸音材28を引き出して、新しい吸音材28と交換することができる。
また、空気圧打撃工具11の使用にあたって、作業者は、工具ボディ2の上端部にある第1把手8とケーシング21のカバー体33に突設された第2把手25とを両手で把持しながら作業を行うわけであるが、右利きの作業者と左利きの作業者とでは第2把手25の取付位置が異なる。いま、図7の正面図に示す状態の空気圧打撃工具11では、第2把手25が左向きに突出した状態にあり、この取付状態を仮に右利き用とすれば、この状態では左利きの作業者は使用し難いから、この空気圧打撃工具1を左利きの作業者が使用する時には、カバー体33をケーシング21に締結固定しているボルト37a及びナット37bを緩めれば、カバー体33がケーシング21に対し回転可能となるから、その緩めた状態でカバー体33を第2把手25と共に反転させることによって、第2把手25が図7に関して右向きに突出する状態の左利き用に簡単に変更することができる。
上記のようにカバー体33をケーシング21に対し所要角度回転させて取付位置を変更する場合には、カバー体33側の排気用連通孔39が移動するため、この連通孔39とケーシング21内部の環状空間部22との連通状態が危惧されるが、この場合、ケーシング21側には図9の(a) からも分かるようにケーシング周方向に長い長孔32がケーシング周方向一定間隔おきに複数形成されているから、カバー体33が回転しても、その長孔32を介してカバー体33側の排気用連通孔39をケーシング21内部の環状空間部22に確実に連通させることができる。
また上述のように、この空気圧打撃工具11では、工具使用時に作業者が把持する把手を工具ボディ2の上端部とケーシング21のカバー体33との2箇所に設けられている、即ち第1把手8と第2把手25とが設けられているから、作業者はこれら第1把手8と第2把手25とを両手で把持することによって、コンクリートハツリ等の作業を安定した状態で容易且つ安全に行うことができる。
また図10は、上述した消音装置Bと若干構成の異なる消音装置B′を示したもので、ケーシング21の内周面とシリンダ3の外周面との間に形成される環状空間部22の内周側寄りに多孔状の円筒部材23を挿入配置し、その外周寄り位置、つまり多孔状円筒部材23とケーシング21の内周面との間に通気可能な吸音材24を挿入すると共に、このケーシング21に管状の第2把手25をケーシング軸方向と直交するように突設すると共に、この管状第2把手25の内部には一端部が上記環状空間部22に連通し且つ他端部を大気への排気口26とする多孔状の排気管27を挿入し、この排気管27の外周面と管状第2把手25の内周面との間に通気性の吸音材28を介挿すると共に、多孔状排気管27の内部にその長手方向所要間隔おきに邪魔板29を設けている。
上記環状空間部22に挿入される多孔状円筒部材23は、例えば、厚さ2mm程度のステンレス鋼板をパンチングして貫通孔23aを形成した後、所定長さに切断して円筒状に曲げ加工して形成される。また、上記多孔状排気管27の内部にその長手方向所要間隔おきに配設される邪魔板29は、鋼板材を半円状に形成したもので、図10の(a) 〜(c) に示すように、多孔状排気管27の一端部から他端部へ向かう方向に前傾姿勢で且つ前後に隣り合う邪魔板29,29同士が互いに上下反対向きになるように排気管27に取り付けられている。この邪魔板29を多孔状排気管27に取り付けるには、排気管27の邪魔板取付位置に斜め方向の切り込みを入れ、その切り込みに邪魔板29を差し込んで溶接により固着すればよい。
上記構成の消音装置B′によれば、排気口6,7から排気された圧縮空気は、環状空間部22に配置された多孔状円筒部材23内で膨張し、膨張後の圧縮空気は、多孔状円筒部材23の貫通孔23aから吸音材24を通って、ケーシング21側の長孔32及びカバー体33側の排気用連通孔39から、第2把手25の内部に配管された排気管27の一端部内に入る。こうして排気管27の一端部内に入った圧縮空気は、そのまま排気管27内部を他端部側へ通り抜けようとするが、排気管27の内部には所要間隔おきに邪魔板29が配設されているため、その邪魔板29にぶつかって、排気管27の貫通孔27aから外側の吸音材28中に入り、そこを通過する間に圧縮空気は貫通孔27aから再び排気管27内部に入り、この排気管27内部を通過中に再び貫通孔27aから外側の吸音材28中に入る、と云った動作を何回も繰り返し行いながら、第2把手25内部をその一端側から他端側へと蛇行状に移動して、排気管27先端部の大気への排気口26から大気中に円滑に排気される。
従って、排気口6,7から排気された圧縮空気の音波は、ケーシング21内部においては、多孔状円筒部材23内での反射作用や共鳴現象、及び吸音材24によるエネルギー吸収によって次第に減衰される。こうしてケーシング21内部で減衰された音波は、第2把手25の内部において、排気管27内部とその外側の吸音材28とを行ったり来たりしながら第2把手25内部をその一端側から他端側へと蛇行状態で移動する間に効果的な反射作用や共鳴現象を受けると共に、吸音材28による有効なエネルギー吸収作用を受けて、その音響エネルギが大幅に減衰される。それによって、従来よりも格段に大きな消音効果が得られる。
(a) は空気圧打撃工具1に本発明に係る消音装置Aを装着した状態を示す正面図、(b) はケーシング12の排気口16a,16bに排気筒51を接続した場合の排気筒の断面図である。 図1のV−V線に沿う断面図である。 図2のQ−Q線に沿う断面図である。 消音装置Aのケーシング12を空気圧打撃工具1から取り外した状態及び吸音材19a,19bをケーシング12から取り出した状態を示す斜視図である。 消音装置Aとは若干構成の異なる消音装置A′を示したもので、(a) は図2の(a) に対応する断面図、(b) は図2の(b) に対応する断面図である。 図5のR−R線に沿う断面図である。 空気圧打撃工具11に本発明に係る他の消音装置Bを装着した状態の正面図である。 消音装置Bの拡大縦断面図で、図9の(a) のY−Y線に沿って断面した断面図である。 (a) は図7のX−X線に沿った断面図、(b) は(a) のZ−Z線に沿った断面 図である。 消音装置Bとは若干構成の異なる消音装置B′を示すもので、(a) は図9の(a) と同様な断面図、(b) は(a) のS−S線断面図、(c) は(a) のT−T線に沿っ た断面図である。
符号の説明
1 空気圧打撃工具
11 空気圧打撃工具
A 消音装置
A′ 消音装置
B 消音装置
B′ 消音装置
2 工具ボディ
3 シリンダ
4 打撃ピストン
5 チゼル
6 シリンダの排気口
7 予備排気口
8 第1把手
16a ケーシングの排気口
16b ケーシングの排気口
20 消音装置
21 ケーシング
22 環状空間部
24,28 吸音材
25 第2把手
26 排気口
27 多孔状排気管
29 邪魔板
32 長孔
33 カバー体
34,35 半割体
51 排気筒
52 吸音材

Claims (9)

  1. 工具ボディに設けられたシリンダ内を摺動するハンマーピストンが、圧縮空気の供給により往復運動して、工具ボディの下端に突出するチゼルを打撃動作させるようになっている空気圧打撃工具において前記圧縮空気の排気時に生じる騒音を押さえるための消音装置であって、
    前記シリンダに貫設された圧縮空気の排気口を覆うようにシリンダの外周を囲むケーシングを備え、このケーシングには内外に貫通する排気口を設けると共に、このケーシングの内周面とシリンダの外周面との間に通気可能な吸音材を介挿してなることを特徴とする空気圧打撃工具の消音装置。
  2. 前記ケーシング内に多孔状の押さえ板を環状に挿入配備し、この押さえ板とケーシングとの間に通気可能な吸音材を介してなることを特徴とする請求項1に記載の空気圧打撃工具の消音装置。
  3. 前記ケーシングの内部は、前記シリンダの排気口よりも上方に設けられている予備排気口と接続管を介して連通されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気圧打撃工具の消音装置。
  4. 前記ケーシングの排気口は、前記シリンダの排気口に対して周方向に沿って離間した位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の空気圧打撃工具の消音装置。
  5. 前記ケーシングの排気口には吸音材を内装した排気筒を接続してなる請求項1〜4の何れかに記載の空気圧打撃工具の消音装置。
  6. 前記ケーシングは左右一対の半割体からなるもので、左右の各半割体の周方向の一端側が開閉自在に枢着され、他端側が締結具により互いに締結されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の空気圧打撃工具の消音装置。
  7. 上端部に把手を有する工具ボディに設けられたシリンダ内を摺動するハンマーピストンが、圧縮空気の供給により往復運動して、工具ボディの下端に突出するチゼルを打撃動作させるようになっている空気圧打撃工具において前記圧縮空気の排気時に生じる騒音を押さえるための消音装置であって、
    前記シリンダに貫設された圧縮空気の排気口を覆うようにシリンダの外周を囲む円筒状のケーシングを設けて、このケーシングの内周面とシリンダの外周面との間に形成される環状空間部に通気可能な吸音材を挿入し、前記ケーシングには管状の把手をケーシング軸方向と直交するように突設すると共に、この管状把手の内部には一端部が前記環状空間部に連通し且つ他端部を大気への排気口とする多孔状の排気管を挿入し、この排気管の外周面と管状把手の内周面との間に通気可能な吸音材を介挿してなることを特徴とする空気圧打撃工具の消音装置。
  8. 前記ケーシングにはケーシング周方向に長い長孔をケーシング周方向一定間隔おきに複数形成し、これらの長孔を覆う一対の半割体からなる円環状のカバー体であって、両半割体の一端部同士が開閉自在に枢着され且つ他端部同士が締結具により締結されるカバー体を前記ケーシングに外嵌装備し、このカバー体の一方の半割体には前記ケーシング側の長孔と連通する排気用連通孔を設け、このカバー体に前記管状把手の一端部を取り付けると共に、前記排気管の一端部をカバー体の排気用連通孔に連通連結してなることを特徴とする請求項7に記載の空気圧打撃工具の消音装置。
  9. 前記環状空間部は、前記シリンダの排気口よりも上方に設けられている予備排気口と接続管を介して連通されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の空気圧打撃工具の消音装置。
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