JP2006056557A - ポリオレフィン系食品包装用フィルム - Google Patents

ポリオレフィン系食品包装用フィルム Download PDF

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Abstract

【課題】、耐熱性、透明性が高く、柔軟性および伸縮性が良好で、フィルムを延伸した際の白化が少なく、密着性(保管安定性)、弾性回復(変形回復)、包装作業性、包装仕上がりを有する食品包装用フィルムを得る
【解決手段】(A)アイソタクティックポリプロピレン0〜90重量%と、(B)プロピレンから導かれる構成単位を90モル%を超えて含有するシンジオタクティックポリプロピレン0〜90重量%と、(C)プロピレンから導かれる構成単位を90〜55モル%の量で含有し、プロピレンを除く炭素原子数2〜20のα−オレフィンから導かれる構成単位を10〜45モル%の量で含むシンジオタクティックプロピレン・α−オレフィン共重合体10〜100重量%(ここで(A)(B)(C)の合計量は100重量%)とからなる樹脂組成物を主成分とする層を構成層の少なくとも一層とする。

Description

本発明は、食品包装用フィルム(ラッピングフィルム)に関する。特には、耐熱性、透明性が高く、柔軟性および伸び性が良好で、更にはフィルムを延伸した際の白化が少なく、従来から好適に用いられているPVC食品包装用フィルムと類似した密着性(保管安定性)、弾性回復(変形回復)、包装作業性、包装仕上がりを有する食品包装用フィルムに関する。
食品等の保存に際し、家庭用または業務用に使用されている食品包装用フィルムとしては、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンが使用されている。しかしながらこれらのフィルムには、原料樹脂中に多量の塩素原子を含んでいることから、廃棄、焼却方法によってはダイオキシン発生の原因となる可能性もあり、塩素原子を含まない食品包装用フィルム用組成物の開発が行われている。
塩素原子を含まないポリオレフィン系の食品包装用フィルムとしては、従来、低密度ポリエチレンと各種樹脂等からなる組成物によるフィルムを少なくとも一つの層とした単層または多層フィルム、ポリプロピレンと各種樹脂等からなる組成物によるフィルムを少なくとも一つの層とした単層または多層フィルムが知られている。ポリプロピレンを組成物の一部として使用したフィルムは特に耐熱性が良好で、電子レンジ調理にも耐えることができる。
しかしながら、ポリオレフィ系組成物からなるフィルムは、食品または食品容器をラッピングする際に、強く引張り、伸ばされることでフィルムの白化が発生し、包装外観を損ねることがあった。また従来のPVC系食品包装用フィルムに比べ密着性、弾性回復が劣るため、実用的な面でも問題が発生する場合があった。そこで、強く延伸しても白化が発生せず、さらにPVC系食品包装用フィルムと同等の密着性、弾性回復を有する食品包装用フィルムが所望されていた。
特開平9−254338号公報には、多層フィルムのコア層を、ポリプロピレンとポリブテンからなる樹脂組成物を使用することにより、低温収縮性、耐引裂き性、耐突刺し性が改良された食品包装用フィルム開示されている。しかしながら、該公報によるフィルムでは、未だ耐突刺し性が不充分であり、包装する内容物にも限りがあった(特許文献1)。
特開平09−067483号公報には、ポリプロピレン樹脂と、特定のプロピレン−エチレンランダム共重合体、及び特定のエチレン・α−オレフィン共重合体成分からなる食品包装用フィルムが開示されている。これらは、従来のポリプロピレン系食品包装用フィルムに比べ弾性回復(変形回復)が改良されているが、従来のPVC系食品包装用フィルムと比較すると、未だ十分であるとはいえない。(特許文献2)
特開平9−254338号公報 特開平9−067483号公報
本発明者らは、耐熱性、透明性が高く、柔軟性および伸縮性が良好で、更にはフィルムを延伸した際の白化が少なく、従来から好適に用いられているPVC食品包装用フィルムと類似した密着性(保管安定性)、弾性回復(変形回復)、包装作業性、包装仕上がりを有する食品包装用フィルムを得るために鋭意検討した結果、これらに特定樹脂組成物を使用することにより上記課題が解決し、本発明を完成するに至った。
本発明の食品包装用フィルムは、(A)アイソタクティックポリプロピレン0〜90重量%と、(B)プロピレンから導かれる構成単位を90モル%を超えて含有するシンジオタクティックポリプロピレン0〜90重量%と、(C)プロピレンから導かれる構成単位を90〜55モル%の量で含有し、プロピレンを除く炭素原子数2〜20のα−オレフィンから導かれる構成単位を10〜45モル%の量で含むシンジオタクティックプロピレン・α−オレフィン共重合体10〜100重量%(ここで(A)(B)(C)の合計量は100重量%)さらには必要に応じて添加される(D)エチレン・α−オレフィンランダム共重合体を含む樹脂組成物を主成分とする層を構成層の少なくとも一層とすることで得られる。
本発明により、耐熱性、透明性が高く、柔軟性および伸縮性が良好で、更にはフィルムを延伸した際の白化が少なく、従来から好適に用いられているPVC食品包装用フィルムと類似した密着性(保管安定性)、弾性回復(変形回復)、包装作業性、包装仕上がりを有するオレフィン系の食品包装フィルムが可能となる。
以下、本発明について詳細に説明する。
(A)アイソタクティックポリプロピレン
本発明で用いられるアイソタクティックポリプロピレン(A)は、NMR法により測定したアイソタクティックペンタッド分率が0.9以上、好ましくは0.95以上のポリプロピレンである。
アイソタクティックペンタッド分率(mmmm)については、先行公報特開2003−147135に記載されている方法で測定・計算されるものである。
アイソタクティックポリプロピレン(A)としては、プロピレン単独重合体またはプロピレンと少なくとも1種のプロピレン以外の炭素原子数が2〜20のα−オレフィンとの共重合体を挙げることができる。ここで、プロピレン以外の炭素原子数が2〜20のα−オレフィンとしては、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなどが挙げられるが、エチレンまたは炭素原子数が4〜10のα−オレフィンが好ましい。
これらのα−オレフィンは、プロピレンとランダム共重合体を形成してもよく、ブロック共重合体を形成してもよい。
これらのα−オレフィンから導かれる構成単位は、ポリプロピレン中に35モル%以下、好ましくは30モル%以下の割合で含んでいてもよい。アイソタクティックポリプロピレン(A)は、ASTM D 1238 に準拠して230℃、荷重2.16kgで測定されるメルトフローレート(MFR)が0.01〜1000g/10分、好ましくは0.05〜100g/10分の範囲にあることが望ましい。
また必要に応じて複数の(A)アイソタクティックポリプロピレンを併用することができ、例えば融点や剛性の異なるの2種類以上の成分を用いることもできる。
このようなアイソタクティックポリプロピレン(A)は、例えばマグネシウム、チタン、ハロゲンおよび電子供与体を必須成分として含有する固体触媒成分と有機アルミニウム化合物および電子供与体からなるチーグラー触媒系、またはメタロセン化合物を触媒の一成分として用いたメタロセン触媒系でプロピレンを重合あるいはプロピレンと他のα―オレフィンを用いて共重合することにより製造することができる。
(B)シンジオタクティックポリプロピレン
本発明で用いられるシンジオタクティックポリプロピレン(B)は、プロピレンの単独重合体またはプロピレンとプロピレン以外のオレフィン類との共重合体であり、実質的にシンジオタックティック構造を有するポリプロピレンである。
プロピレン以外のオレフィン類としては、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセン等が挙げられる。プロピレン以外のオレフィン類は、少量例えば、10モル%未満、好ましくは5モル%以下、特好ましくは3モル%以下の量で共重合されていてもよい。これらのオレフィン類が上記の量で共重合されると、物性に優れた組成物が得られる傾向がある。
ここで実質的にシンジオタックティック構造であるとは、プロピレンの単独重合体にあっては、シンジオタックティックペンタッド分率(rrrr、ペンタッドシンジオタクティシティー)が0.5以上、好ましくは0.6以上、より好ましくは0.7以上、特に好ましくは0.80以上であるものであり、シンジオタックティックペンタッド分率が0.5以上のものは耐熱性、成形性に優れ、結晶性のポリプロピレンとしての特性が良好で好ましい。
なお、上記のシンジオタクティックペンタッド分率(rrrr)は、先行公報特開2003−147135に記載されている方法で測定・計算されるものである。
また、プロピレンと他のオレフィン類との共重合体にあっては、実質的にシンジオタックティック構造であるとは、1,2,4−トリクロロベンゼン溶液測定したC13-NMRで約20.2ppmに観測されるピーク強度がプロピレン単位の全メチル基に帰属されるピーク強度の0.3以上、好ましくは0.5以上であり、特にこの値が0.3以上のものは、透明性、耐傷付性、耐衝撃性が良好となるため好ましい。
シンジオタクティックポリプロピレン(B)は、135℃のテトラリン溶液で測定した極限粘度[η]が通常0.1〜20dl/g、好ましくは0.5〜10dl/g程度である。
また、シンジオタクティックポリプロピレン(B)は、MFRが0.001〜1000g/10分、好ましくは好ましくは0.05〜100g/10分の範囲にあることが望ましい。い。MFRがこのような範囲にあると、良好な流動性を示し、このシンジオタクティックポリプロピレン(B)を他の成分と配合し易く、また得られた組成物から機械的強度に優れた食品包装用フィルムが得られる傾向がある。
シンジオタクティックポリプロピレン(B)は、密度が0.86〜0 .91g/cm3、好ましくは0 .865 〜0.905g/cm3 の範囲にあることが望ましい。このような密度のものを用いると、成形加工性が良好となり、充分な柔軟性を有する食品包装用フィルムが得られる傾向がある。
このようなシンジオタクティックポリプロピレン(B)の合成方法については先行公報特開2003−147135に記載されている。
(C)シンジオタクティックプロピレン・α−オレフィン共重合体
本発明で用いられるシンジオタクティックプロピレン・α−オレフィン共重合体(C)は、実質的にシンジオタクティック構造であり、プロピレンから導かれる構成単位を90〜55モル%、好ましくは85〜60モル%、特に好ましくは80〜65モル%の量で、プロピレン以外の炭素原子数2〜20のα−オレフィンから導かれる構成単位を10〜45モル%、好ましくは12〜40モル%の量、特に好ましくは15〜35モル%の量で含有している。
プロピレン以外のオレフィン類としては、エチレン;炭素原子数4以上のα-オレフィン、例えば1 −ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、4−メチル−1−ペンテン、ビニルシクロヘキサン、1−ヘキサデセン、ノルボルネン等;ジエン類例えば、ヘキサジエン、オクタジエン、デカジエン、ジシクロペンタジエン、5−エチリデン−2−ノルボルネン等が挙げられるが、特に好ましいのはエチレンであり、このようなシンジオタクティックプロピレン・エチレン共重合体は耐寒性、低温特性に優れるため、本発明に好適に利用できる。
このような量でプロピレン単位およびα−オレフィン単位を含有するシンジオタクティックプロピレン・α−オレフィン共重合体(C)は、シンジオタクティックポリプロピレン(B)との相溶性が良好となり、得られるポリプロピレン樹脂組成物は、充分な透明性、柔軟性、耐熱性、耐傷付性を発揮する傾向がある。
実質的にシンジオタックティック構造であるとは、1,2,4−トリクロロベンゼン溶液測定したC13-NMRで約20.2ppmに観測されるピーク強度がプロピレン単位の全メチル基に帰属されるピーク強度の0.3以上、好ましくは0.5以上、特に好ましくは0.6以上であるものをいい、特にこの値が0.3以上のものは、透明性、耐傷付性、耐衝撃性が良好となるため好ましい。
シンジオタクティックプロピレン・α−オレフィン共重合体(C)は、135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が、通常0.01〜10dl/g、好ましくは0.05〜10dl/gの範囲にあることが望ましい。該シンジオタクティックプロピレン・α−オレフィン共重合体(C)の極限粘度[η]が、前記範囲内にあると、耐候性、耐オゾン性、耐熱老化性、低温特性、耐動的疲労性などの特性に優れる。
またGPCにより測定した分子量分布Mw/Mn(ポリスチレン換算、Mw :重量平均分子量、Mn :数平均分子量)は4.0以下であることが好ましい。
このシンジオタクティックプロピレン・α−オレフィン共重合体(C)は、単一のガラス転移温度を有し、かつ示差走査熱量計(DSC )によって測定したガラス転移温度(Tg)が、通常−10℃以下、好ましくは−15℃以下の範囲にあることが望ましい。該シンジオタクティックプロピレン・α−オレフィン共重合体(C)のガラス転移温度(Tg)が前記範囲内にあると、耐寒性、低温特性に優れる。
このようなシンジオタクティックプロピレン・α−オレフィン共重合体(C)合成方法については先行公報特開2003−147135に記載されているほか、特願2002−332243に記載された触媒を用いて製造することが可能であるが、とくにこれらに限定されるものではない。
(D)エチレン・α−オレフィンランダム共重合体
本発明で必要に応じて用いられるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体(D)は、エチレンと炭素数3〜20、好ましくは炭素数3〜10までのα−オレフィン共重合させたものを意味するが、下記特徴を有するものが好ましく使用できる。
(a)密度(ASTM 1505 23℃)が0.850〜0.910g/cm3、好ましくは0.860〜0.905g/cm3、より好ましくは0.865〜0.895g/cm3
(b)190℃、荷重2.16kgで測定されるMFRが0.1〜150g/10分、好ましくは0.3〜100g/10分 。
エチレン・α−オレフィンランダム共重合体(D)の製造法については特に制限はないが、ラジカル重合触媒、フィリップス触媒、チーグラー・ナッタ触媒、あるいはメタロセン触媒を用いて、エチレンとα−オレフィンとを共重合することによって製造することができる。特にメタロセン触媒を用いて製造された共重合体は通常分子量分布(Mw/Mn)が3以下であり、本発明に好ましく利用できる。
本発明で用いられるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体(D)は、X 線回折法により測定される結晶化度が通常40%以下、好ましくは0〜39%、さらに好ましくは0〜35 %である。
コモノマーとして使用される炭素数3から20のα−オレフィンの具体例としては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチルペンテン−1、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセンが挙げられ、これらを単独で、または2種以上の組み合わせが可能であり、中でもプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンが好ましい。また、必要に応じて他のコノモマー、例えば1,6−ヘキサジエン、1,8−オクタジエン等のジエン類や、シクロペンテン等の環状オレフィン類等を少量含有してもよく、共重合体中のα−オレフィン含量としては、3〜50モル%、通常5〜30モル%、好ましくは5〜25モル%である。
その分子構造は、直鎖状であってもよいし、長鎖または短鎖の側鎖を有する分岐状であってもよい。また、複数の異なるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体(D)を混合して使用することも可能である。
このようなエチレン・αオレフィン共重合体はバナジウム系触媒、チタン系触媒またはメタロセン系触媒などを用いる従来公知の方法により製造することができ、例えば特許公開平10−212382号に記載されている方法が挙げられる。
樹脂組成物
本発明に係る樹脂組成物は、上記アイソタクティックポリプロピレン(A)と、上記シンジオタクティックポリプロピレン(B)と、上記シンジオタクティックプロピレン・α−オレフィン共重合体(C)と、必要に応じて、エチレン・α−オレフィンランダム共重合体(D)からなる。
さらに本発明の目的を損なわない範囲で、耐候性安定剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、スリップ防止剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、滑剤、顔料、染料、可塑剤、老化防止剤、塩酸吸収剤、酸化防止剤等、結晶核剤、その他成分・添加剤を配合することができる。
アイソタクティックポリプロピレン(A)は、樹脂組成物全体((A)+(B)+(C))(ここで(A)(B)(C)の合計量は100重量%)に対して0〜90重量%、好ましくは0〜70重量%、特に好ましくは0〜60重量%配合される。アイソタクティックポリプロピレンを配合することで、食品包装用フィルムの耐熱性および成形性が向上し好ましい。
シンジオタクティックポリプロピレン(B)は、樹脂組成物全体((A)+(B)+(C))(ここで(A)(B)(C)の合計量は100重量%)に対して、0〜90重量%、好ましくは5〜80重量%、さらに好ましくは10〜60重量%配合される。シンジオタクティックポリプロピレンを配合することで食品包装用フィルムの耐熱性、柔軟性、透明性が向上し好ましい。
シンジオタクティックプロピレン・α−オレフィン共重合体(C)は、樹脂組成物全体((A)+(B)+(C))(ここで(A)(B)(C)の合計量は100重量%)に対して、5〜100量%、好ましくは10〜90重量%、さらに好ましくは20〜60重量%の量で含有されている。
また、シンジオタクティックポリプロピレン(B)とシンジオタクティックプロピレン・α−オレフィン共重合体(C)との重量比(B/C)が10/90〜90/10、好ましくは50/50〜90/10の範囲にあるものは、伸縮性、柔軟性、耐傷つき性、透明性、耐熱性が向上するとともに、折り曲げ時の耐白化性や耐折れしわ性に優れる傾向がある。
必要に応じて用いられるエチレン・α−オレフィンランダム共重合体(D)は、樹脂組成物全体(ここで(A)(B)(C)(D)の合計量は100重量%)に対して、通常0〜40重量%、好ましくは0〜35重量%、さらに好ましくは0〜30重量%の量で含まれていてもよい。エチレン・α−オレフィンランダム共重合体(D)を含有すると、柔軟性および表面硬度、耐衝撃性、特に耐低温衝撃強度の優れた食品包装用フィルムが得られる。
食品包装用フィルム
本発明の食品包装用フィルムは、上記成分からなる樹脂組成物からなる層を1層以上有する、少なくとも2層からなる多層構成の食品包装用フィルムである。
本発明の食品包装用フィルムの代表的な例として、例えば図1に示す様に、前記樹脂組成物からなる層をコア層(Y)に、エチレン系(共)重合体からなる構成層を表面層(X)に用いるものを挙げることができる。
エチレン系(共)重合体の例としては、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、その他のエチレン・α−オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体等のエチレン・不飽和カルボン酸共重合体やエチレン・不飽和カルボン酸エステル共重合体、アイオノマー樹脂等を挙げることができる。これらの中で、柔軟性、透明性、ヒートシール性が優れることから、密度が0.910〜0.930g/cm3の低密度ポリエチレン、密度が0.910〜0.930g/cm3の直鎖状低密度ポリエチレン、密度が0.860〜0.910g/cm3のエチレン・α−オレフィン共重合体、密度が0.910〜0.970g/cm3のエチレン・酢酸ビニル共重合体やこれらの混合物が好ましく使用できる。上記エチレン・α−オレフィン共重合体におけるα−オレフィンとしては、炭素数3〜20、好ましくは炭素数3〜10までのα−オレフィンを挙げることができる。
エチレン系(共)重合体の190℃で測定したMFRは0.1〜50g/10分、好ましくは0.5〜30g/10分である。
上記エチレン系(共)重合体からなる表面層(X)は、少なくとも1層以上形成してもよい。2層以上形成する場合に使用されるエチレン系(共)重合体は、各層で同じであっても異なっていても良い。
前記樹脂組成物からなるコア層(Y)と、エチレン系(共)重合体からなる表面層(X)を積層する方法としては、通常のポリオレフィン積層フィルムを製造する方法を採用することができる。具体的には、多層T−ダイ成形、多層インフレ成形、押出ラミネーション成形、ドライラミネーション法などを挙げることができる。
本発明のフィルムの厚みは、フィルム強度、柔軟性、透明性の観点から、3〜700μm、好ましくは5〜400μmである。
本発明のフィルムの製造方法に関しては、通常のポリオレフィンのフィルム成形に使用される多層T−ダイ成形機、またはインフレ成形機を用いて製造することができる。
本発明のフィルムには、粘着性や防曇性を調整するために、粘着付与剤、界面活性剤を添加しても良い。粘着付与剤としては、ポリブテンやオレフィン系オリゴマー等の炭化水素液状物、流動パラフィン、脂肪系石油樹脂、脂環系石油樹脂等を挙げることができる。界面活性剤としては、モノグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等を挙げることができる。これらは単独でも、2種以上の混合物として使用してもよい。これらの添加剤は、コア層(Y)、表面層(X)のどちらか一方または両方に添加してもよい。
上記本発明のフィルムは、必要に応じ少なくとも一方向に延伸され、延伸フィルムとすることもできる。
このような延伸フィルムは、伸縮性に優れるとともに熱収縮性も有するため、ラッピングフィルムやストレッチフィルム、ボトル用ストレッチラベル等の用途に適するとともに、シュリンク包装用フィルムとしても好適に使用できる。延伸方法としては、ポリオレフィン延伸フィルムを製造する公知の方法を用いることができる。具体的には、ロール延伸、テンター延伸、チューブラー延伸等を挙げることができる。延伸倍率としては、1.5〜20倍、通常2〜15倍である。延伸フィルムの厚みとしては、1〜700μm、好ましくは5〜400μmである。
次に実施例によって本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[実施例]以下に実施例を挙げて本発明を詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下、本実施例および比較例で評価した試験方法を示す。
i)物性試験項目
1.突刺し強度、突刺し伸び
125mmの枠に固定したフィルムサンプルに、先端形状1mmφの針を50mm/minの速度で突刺し、貫通するまでの最大荷重を突刺し強度とした。突刺し強度測定時、針が貫通するまでの最大伸びを突刺し伸びとした。
2.耐白化性
JIS K6781に準拠し、200mm/minの引張速度で引張試験を実施し、試験後のサンプルを目視で評価した。
○:白化無し △:やや白化有り ×:白化が著しい 。
3.弾性回復性
トレー(長さ200mm、幅150mm、高さ30mm)にフィルムを包装固定し、中央部を指で押した後の押し後の状況を評価した。
○:完全に復元する △:やや跡が残る ×:大きく跡が残る 。
ii)原料物性試験項目
1.融点(Tm)、結晶化温度(Tc)およびガラス転移温度(Tg);
DSCの発熱・吸熱曲線を求め、降温時の最大発熱ピーク位置の温度をTc、昇温時の最大融解ピーク位置の温度をTm、また−100℃〜0℃の間の吸熱曲線で観測される2次転移点をTgとした。測定は、試料をアルミパンに詰め、100℃/分で200℃まで昇温して200℃で5分間保持したのち、10℃/分で−150℃まで降温し次いで10℃/分で昇温する際の発熱・吸熱曲線より求めた。
2.極限粘度[η];
135℃、デカリン中で測定した。
3.Mw/Mn;
GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)を用い、オルトジクロロベンゼン溶媒で、140℃で測定した。
以下、本実施例および比較例で用いた原料の合成方法および物性を示す。
・合成例1(シンジオタクティックプロピレン・エチレン共重合体(sPER−1)の合成)
減圧乾燥および窒素置換してある1.5リットルのオートクレーブに、常温でヘプタンを750ml加え、続いてトリイソブチルアルミニウムの1.0ミリモル/mlトルエン溶液をアルミニウム原子に換算してその量が0.3ミリモルとなるように0.3ml加え、撹拌下にプロピレンを50.7リットル(25℃、1 気圧)装入し、昇温を開始し30℃に到達させた。その後、系内をエチレンで5.5kg/cm2Gとなるように加圧し、公知の方法で合成したジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)フルオレニルジルコニウムジクロリドのヘプタン溶液(0.0002mM/ml)を3.75ml、(トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート)のトルエン溶液(0.002mM/ml)を2.0ml加え、プロピレンとエチレンの共重合を開始させた。この時の触媒濃度は、全系に対してジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)フルオレニルジルコニウムジクロリドが0.001ミリモル/リットル、トリフェニルカルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレートが0.004ミリモル/リットルであった。
重合中、エチレンを連続的に供給することにより、内圧を5.5kg/cm2Gに保持した。重合を開始して30分後、重合反応をメチルアルコールを添加することにより停止した。脱圧後、ポリマー溶液を取り出し、このポリマー溶液に対して、「水1リットルに対して濃塩酸5ml を添加した水溶液」を1:1の割合で用いてこのポリマー溶液を洗浄し、触媒残渣を水相に移行させた。この触媒混合溶液を静置したのち、水相を分離除去しさらに蒸留水で2回洗浄し、重合液相を油水分離した。次いで、油水分離された重合液相を3倍量のアセトンと強撹拌下に接触させ、重合体を析出させたのち、アセトンで十分に洗浄し固体部(共重合体)を濾過により採取した。得られた(共)重合体は、窒素流通下、130℃、350mmHgで12時間乾燥した。
以上のようにして得られたシンジオタクティックプロピレン・エチレン共重合体(sPER−1 )の収量は50gであり、135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]は2.4dl/gであり、ガラス転移温度Tgは−28℃であり、C13−NMRで求めたエチレン含量は24.0モル%であり、GPCにより測定した分子量分布(Mw/Mn)は2.9であった。なお、前述のDSC測定条件では融解ピークは、実質的に観測されなかった。
・合成例2(シンジオタクティックプロピレン・エチレン共重合体(sPER−2)の合成)
充分に窒素置換した2000mlの重合装置に、833mlの乾燥ヘキサンとトリイソブチルアルミニウム(1.0mmol)を常温で仕込んだ後、重合装置内温を90℃に昇温しプロピレンで系内の圧力を0.66MPaになるように加圧した後に、エチレンで、系内圧力を0.69MPaに調整した。次いで、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)(オクタメチルジヒドロベンゾイルフルオレニル)ジルコニウムジクロリド0.001mmolとアルミニウム換算で0.3mmolのメチルアルミノキサン(東ソー・ファインケム社製)を接触させたトルエン溶液を重合器内に添加し、内温90℃、系内圧力を0.69MPaにエチレンで保ちながら20分間重合し、20mlのメタノールを添加し重合を停止した。脱圧後、2Lのメタノール中で重合溶液からポリマーを析出し、真空下130℃、12時間乾燥した。得られたポリマーは、46.4gであり、極限粘度[η]が2.3dl/gであり、ガラス転移温度Tgは−24℃であり、エチレン含量は19.0モル%であり、GPCにより測定した分子量分布(Mw/Mn)は2.3であった。また、前述のDSC測定条件では融解ピークは、実質的に観測されなかった。
・合成例3(シンジオタクティックプロピレン重合体(sPP)の合成)
特開平2−274763号公報に記載の方法に従い、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル)フルオレニルジルコニウムジクロライドおよびメチルアルミノキサンからなる触媒を用いて、水素の存在下でプロピレンの塊状重合法によって得られたシンジオタクティックポリプロピレンのMFR(230℃)が7.2g/10min、GPCによる分子量分布は2.3、C13−NMRによって測定されたシンジオタクチックペンタッド分率(rrrr)が0.823、示差走査熱量分析で測定したTmが127℃、Tcが58℃であった。
・アイソタクティックポリプロピレン(iPP)
表.2記載の物性を有するプロピレンランダムコポリマーを用いた。
・ブテン・プロピレンランダム共重合体(BPR)
MFR(230℃)が2.0g/10分、Tmが71℃、1−ブテン含量が77mol%のブテン・プロピレンランダム共重合体を用いた。
・直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)
MFR(190℃)が1.0g/10分、密度が0.915g/cm3の直鎖状低密度ポリエチレンを用いた。
Figure 2006056557
Figure 2006056557
[実施例1〜4]
コア層・表面層として、表.3に記載の組成物を使用し、50mmφの押出機を備えた幅300mmの3種3層T−ダイ成形機にて層構成(表面層60μm)/(コア層60μm)/(表面層60μm)からなる3層フィルムを得た。このフィルムを更にバッチ式2軸延伸機を用いて縦4.0倍、横4.5倍に80℃で同時二軸延伸することにより延伸フィルムを得た。得られた延伸フィルムの物性を表.3に示す。
[比較例1〜2]
表.3に記載の組成物を使用し、実施例1と同様の方法で延伸フィルムを得た。得られた延伸フィルムの物性を表.3に示す。
Figure 2006056557
本発明の樹脂組成物からなる食品包装用フィルムは優れた伸縮性、耐白化性、弾性回復性を有するとともに、耐熱性、透明性、良好な柔軟性を融資、良好な包装作業性・包装仕上がりを有するため、ラッピングフィルムやストレッチフィルム、ボトル用ストレッチラベル等に好適に利用できる。
は本発明の食品包装用フィルムの1例である。

Claims (3)

  1. (A)アイソタクティックポリプロピレン0〜90重量%と、(B)プロピレンから導かれる構成単位を90モル%を超えて含有するシンジオタクティックポリプロピレン0〜90重量%と、(C)プロピレンから導かれる構成単位を90〜55モル%の量で含有し、プロピレンを除く炭素原子数2〜20のα−オレフィンから導かれる構成単位を10〜45モル%の量で含むシンジオタクティックプロピレン・α−オレフィン共重合体10〜100重量%(ここで(A)(B)(C)の合計量は100重量%)を含む樹脂組成物を主成分とする層を少なくとも1層有する、少なくとも2層からなる多層構成の食品包装用フィルム。
  2. 少なくとも1層の表面層(X)とコア層(Y)からなる多層フィルムにおいて、表面層(X)がエチレン系(共)重合体からなり、コア層(Y)が請求項1に記載の樹脂組成物から形成されることを特徴とする食品包装用フィルム。
  3. 請求項1または2記載の食品包装用フィルムを縦方向および/または横方向に少なくとも2倍以上延伸することによって得られる食品包装用延伸フィルム。



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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019531929A (ja) * 2016-09-30 2019-11-07 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー メカノクロミック染料を組み込んだポリオレフィン系延伸フィルムおよびその使用方法
CN114096416A (zh) * 2019-07-10 2022-02-25 东洋纺株式会社 双轴取向聚丙烯系树脂膜及使用了其的包装体

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