JP2006056382A - 車両用空気吹出口装置 - Google Patents

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正司 塚田
Masato Yabuoshi
正人 薮押
Kouji Kani
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Abstract

【課題】 空気吹出口の近接座席以外の座席に位置する乗員の周囲の空調状態を乱すことのないように、空気を吹き出させ得る車両用空気吹出口装置を提供する。
【解決手段】 ハウジング10の開口部20内に一列に配設された複数の風向部材26の互いに隣り合うもの同士のうち、一方の側への回動方向の後方側に位置する第一の風向部材26の回動角度を、該一方の側への回動方向の前方側に位置する第二の風向部材26の回動角度よりも大きく為す回動角度調節機構31,33を設けて、該複数の風向部材26が他方の側に回動せしめられたときに、それら第一及び第二の風向部材26,26同士の間の幅が、車室内への空気の吹出方向の上流側から下流側に向かって徐々に増大せしめられるように構成した。
【選択図】 図 3

Description

本発明は、車両用空気吹出口装置に係り、特にハウジングの内部に取り付けられた複数の風向部材の回動によって、吹出空気の向きが変化せしめられるようにした車両用空気吹出口装置の改良された構造に関するものである。
従来から、自動車等の車両における空気調和装置や外気取入口装置等から車室内に空気を吹き出す空気吹出口には、吹出空気の向きを変えるための空気吹出口装置が取り付けられている。
また、この空気吹出口装置には様々な構造を有するものがあり、その中の一種として、車室内に開口する開口部を備えたハウジングと、かかるハウジングの開口部内に、互いに平行な回動軸回りにそれぞれ回動可能に且つそれら各回動軸に直角な一方向において所定距離を隔てて互いに対向して、隣り合うように配設された、平板形状等を呈する複数のブレード(風向部材)と、それら複数のブレードに連結され且つ複数のブレードの配設方向に往復移動可能とされた連結部材を含んで構成されたものが、知られている(例えば、特許文献1参照)。そして、このような構造を有する空気吹出口装置においては、外部からの手動乃至は自動操作により連結部材が往復移動せしめられることによって、複数のブレードが連動して、一斉に回動せしめられるようになっているのである。
ところで、近年では、自動車等において、車室内環境の更なる快適化を目指して、車室内の互いに異なる位置に乗車した乗員がそれぞれ所望の空調状態を得られるように、各乗員に専用の空気吹出口が設けられる場合がある。そして、その場合には、それら各空気吹出口に対して、空気吹出口装置がそれぞれ取り付けられているのであるが、従来の空気吹出口装置の構造よりして、全ての乗員が、それぞれの環境に応じた空調状態を得ることは困難であった。
すなわち、例えば、自動車の車室内を模式的に表す図7に示されるように、自動車の左側前席(助手席)100aと右側前席(運転席)100bと左側後席102aと右側後席102bとにそれぞれ座る各乗員に専用の空気吹出口104a,104b,106a,106bが設けられる場合、前席100a,100bと後席102a,102bの乗員の全てが吹出空気に直接に当たりたいときには、前席用の空気吹出口104a,104bや後席用の空気吹出口106a,106bにそれぞれ取り付けられる、図示しない空気吹出口装置内の、例えば、水平方向(左右方向)に回動可能とされた複数の縦ブレード(図示せず)が、図7において矢印:アの向きから矢印:イの向きの間の任意の向きに向けられるように回動操作されて、各空気吹出口104a,104b,106a,106bからの吹出空気が各乗員に向かって吹き出されるように、かかる吹出空気の吹出方向が調節されることとなる。
一方、前席100a,100bと後席102a,102bの乗員の全員が、吹出空気に直接に当たりたくないときには、各空気吹出口104a,104b,106a,106bに取り付けられる空気吹出口装置内の縦ブレードが、例えば、図7において矢印:イの向きから矢印:ウの向きの間の任意の向きに向けられるように回動操作されて、各空気吹出口104a,104b,106a,106bからの吹出空気が各乗員に向かって吹き出されないように、かかる吹出空気の吹出方向が調節される。
ところが、従来の空気吹出口装置では、複数の縦ブレードが如何なる回動位置にあっても、それら複数の縦ブレードのうち、隣り合うもの同士が互いに平行に位置せしめられるようになっているため、吹出空気が、常に、縦ブレードの向きと同一の向きにおいて真っ直ぐに集中的に吹き出される。それ故、例えば、前席100a,100bと後席102a,102bの各乗員が吹出空気に直接に当たらないように、各空気吹出口104a,104b,106a,106bに取り付けられる空気吹出口装置内の縦ブレードが、図7の矢印:イの向きから矢印:ウの向きの間の任意の向きに回動操作された際に、前席100a,100b用の空気吹出口104a,104bからの吹出空気が、後席102a,102b側まで届いてしまう場合がある。そうすると、後席102a,102bの乗員が、そのような吹出空気を直接に受けるようになり、それによって、後席102a,102bの乗員が所望する空調状態が得られなくなってしまうのである。
特開2000−6652号公報
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、ハウジングの開口部内に取り付けられた複数の風向部材の一方向への回動により、ハウジングの開口部に最も近い近接座席側に向かって空気が吹き出される一方、それら複数の風向部材の一方向とは反対方向への回動により、かかる近接座席側とは異なる方向に空気が吹き出されるようにした車両用空気吹出口装置において、近接座席とは異なる方向に空気が吹き出される際に、その吹出空気によって、車室内における近接座席以外の部分の空調状態に及ぼされる影響が可及的に小さくされ得るように改良された構造を提供することにある。
而して、本発明者等は、かかる課題の解決のために様々な検討を繰り返す過程で、複数の風向部材を、各回動軸に直角な一方向において所定距離を隔てて互いに対向して、隣り合うように配設すると共に、それら各風向部材の回動角度を、それぞれの配設位置によって互いに異なるようにした、実開昭63−147650号公報等に記載される技術について、着目した。そして、更に鋭意研究を重ねた結果、そのような技術を利用した新規な構造を採用することにより、車室内の所定の空気吹出口から、その近接座席とは異なる方向に向かって吹き出された空気が、真っ直ぐに強く吹き出されることを防止出来、それによって、従来装置において惹起される問題を有利に解消し得ることを、見出したのである。
すなわち、本発明は、かかる知見に基づいて完成されたものであって、その第一の態様とするところは、車室内に開口する開口部を備えたハウジングと、該ハウジングの開口部内において、該開口部を横切る方向に互いに所定距離を隔てて一列に位置する、互いに平行な回動軸回りに、それぞれ往復回動可能に配設された複数の風向部材と、それら複数の風向部材を一斉に回動せしめる回動手段とを有し、該回動手段による該複数の風向部材の一方の側への回動により、該ハウジングの開口部に最も近い近接座席側に向かって空気が吹き出される一方、該回動手段による該複数の風向部材の他方の側への回動により、該近接座席側とは異なる方向に空気が吹き出されるようにした車両用空気吹出口装置において、前記複数の風向部材の互いに隣り合うもの同士のうち、前記一方の側への回動方向において後方側に位置する第一の風向部材の回動角度が、該一方の側への回動方向において前方側に位置する第二の風向部材の回動角度よりも大きくなるように、それら第一及び第二の風向部材の回動角度をそれぞれ調節する回動角度調節機構を設け、前記回動手段により、該複数の風向部材が前記他方の側に回動せしめられたときに、該第一の風向部材が、該第二の風向部材よりも大きな回動角度をもって回動せしめられることによって、それら互いに隣り合う第一及び第二の風向部材同士の間の幅が、前記車室内への空気の吹出方向の上流側から下流側に向かって徐々に増大せしめられるように構成したことを特徴とする車両用空気吹出口装置にある。なお、ここで言う風向部材の回動方向とは、風向部材における回動軸よりも車室内への空気吹出方向の下流側部位の回動方向、換言すれば、車室側から見たときの風向部材の回転方向を指すものであることが理解されるべきである。
要するに、この本態様にあっては、複数の風向部材が、回動手段により、それら複数の風向部材の一方の側とは反対の他方の側に回動せしめられて、空気吹出口からの吹出空気が、近接座席側とは異なる方向に吹き出されるようにされた状態下において、互いに隣り合う風向部材同士の幅が、回動角度調節機構にて、車室内への空気の吹出方向の上流側から下流側に向かって徐々に増大せしめられるようになっている。
それ故、かくの如き本態様によれば、先に詳述せるような構造を有する従来装置、即ち、各風向部材の回動位置に拘わらず、隣り合う風向部材同士が互いに平行に位置せしめられているために、空気吹出口からの吹出空気が、風向部材の向きと同一方向において真っ直ぐに集中的に吹き出されるように構成された従来装置とは異なって、各風向部材が、空気吹出口からの吹出空気を近接座席側とは異なる方向に吹き出させるような回動位置に位置せしめられた際に、かかる吹出空気が、近接座席とは異なる方向に拡散して吹き出され、それによって、そのような吹出空気が、近接座席とは異なる座席に位置する乗員に対して直接に当たってしまうことが効果的に解消乃至は抑制され得るようになるといった特徴が発揮される。
また、本発明に従う車両用空気吹出口装置の第二の態様においては、前記回動手段が、前記複数の風向部材に連結され且つ該複数の風向部材の前記一方の側への回動方向における前方側と後方側とに往復移動可能とされた連結部材と、外部からの操作に従って、該連結部材を往復移動させる操作部材とを有し、該操作部材に対する操作により、該連結部材が往復移動せしめられることによって、該複数の風向部材が連動して、一斉に回動せしめられるように構成される一方、該複数の風向部材の互いに隣り合うもの同士のうち、前記第一の風向部材における回動軸と該連結部材の連結部との間の距離が、前記第二の風向部材における回動軸と該連結部材の連結部との間の距離よりも小さくされることにより、該第一の風向部材の回動角度を該第二の風向部材の回動角度よりも大きく為す前記回動角度調節機構が構成されることとなる。
さらに、本発明に従う車両用空気吹出口装置の第三の態様においては、前記複数の風向部材のそれぞれに、連結ピンが設けられると共に、該複数の風向部材の互いに隣りもの同士のうち、前記第一の風向部材における前記回動軸と該連結ピンとの間の距離が、前記第二の風向部材における前記回動軸と該連結ピンとの間の距離よりも小さくされる一方、前記連結部材における各風向部材との連結部に、該連結ピンが回動可能に挿入せしめられる連結孔が、それぞれ設けられて、それら複数の風向部材にそれぞれ設けられた複数の連結ピンが、該連結部材に設けられた複数の連結孔内に各々回動可能に挿入せしめられることにより、該複数の風向部材が、該連結部材に連結されることとなる。
更にまた、本発明に従う車両用空気吹出口装置の第四の態様では、前記複数の連結孔のうちの少なくとも一つが、前記連結部材の往復移動方向に交差する方向に延びる長孔にて構成されて、該長孔からなる連結孔に挿入される前記連結ピンが、該連結孔内を、該長孔の延出方向に移動可能とされる。
また、本発明に従う車両用空気吹出口装置の第五の態様では、前記操作部材の操作に基づいて、前記連結部材に対して駆動力を作用せしめる駆動手段が更に設けられ、かかる駆動力にて、該連結部材が往復移動せしめられることによって、前記複数の風向部材の回動が行われるように構成される。
さらに、本発明に従う車両用空気吹出口装置の第六の態様においては、前記駆動手段に対して、該駆動手段の駆動を任意に制御する制御信号を出力する制御手段が、更に設けられることとなる。
また、本発明に従う車両用空気吹出口装置の第七の態様では、前記複数の風向部材が、前記回動手段により前記一方の側に回動せしめられたときに、前記第一の風向部材と前記第二の風向部材とが、それらの回動軸が列を為す方向に直角な方向に一致する位置よりも該一方の側に回動せしめられた回動位置において、互いに平行に位置せしめられるように構成される。
このような本態様にあっては、例えば、複数の風向部材のうち、一方の側への回動方向における前方側の最も端に位置する回動方向前端側風向部材の回動角度を十分に小さくする一方、一方の側への回動方向における後方側の最も端に位置する回動方向後端側風向部材の回動角度を十分に大きくすれば、複数の風向部材が、一方の側とは反対の他方の側への回動により、その回動死点位置にまで回動せしめられたときに、回動方向前端側風向部材を、回動軸が列を為す方向に直角な方向に一致する基準位置よりも、一方の側への回動方向の前方側に位置せしめる一方、回動方向後端側風向部材を、かかる基準位置よりも、一方の側への回動方向の後方側に位置させることが出来る。
つまり、本態様によれば、複数の風向部材が、近接座席側とは異なる方向に空気が吹き出される回動位置にまで回動せしめられたときに、それらの複数の風向部材のうちの回動方向前端側風向部材と回動方向後端側風向部材とを、空気の吹出方向の上流側から下流側に向かってハの字状に広がるような向きにおいて位置させることが出来、それによって、吹出空気を、近接座席とは異なる方向において、より広範囲に拡散して吹き出させることが可能となるといった特徴が発揮されるのである。
さらに、本発明に従う車両用空気吹出口装置の第八の態様においては、前記複数の風向部材が、前記ハウジングの開口部内において、該開口部を鉛直方向に横切るように延び出して、水平方向に互いに所定距離を隔てて一列に位置せしめられた複数の回動軸回りに、それぞれ往復回動可能に配設される。
而して、このような本発明に従う車両用空気吹出口装置の第一の態様にあっては、前述せる如き特徴が発揮されることによって、近接座席とは異なる方向に空気が吹き出される際に、そのような吹出空気が、近接座席以外の座席に位置する乗員の周囲の空調状態に対して影響を及ぼすようなことが可及的に解消乃至は抑制され得る。そして、その結果として、例えば、車室内の互いに異なる位置に乗車した各乗員に専用の空気吹出口が設けられる場合にあっても、それら各乗員が、所望の空調状態を、それぞれ容易に且つ確実に得ることが可能となるのである。
また、本発明に従う車両用空気吹出口装置の第二の態様によれば、回動角度調節機構が、従来装置にも設けられる連結部材を利用した比較的に簡略な構造をもって構成され得、それによって、全体構造を複雑化することなく、上述せる如き優れた効果が確実に発揮され得ることとなる。
さらに、本発明に従う車両用空気吹出口装置の第三の態様によれば、複数の風向部材が、連結部材に対して、より簡単な構造において連結され得る。
更にまた、本発明に従う車両用空気吹出口装置の第四の態様によれば、連結部材が、複数の風向部材との連結状態下で往復移動せしめられる際に、連結ピンの連結部材に対する連結位置が、連結部材の往復移動方向と交差する方向において変化せしめられるようなことがあっても、そのような連結ピンの連結部材に対する連結位置の変化が、長孔からなる連結孔の延出方向への連結ピンの移動によって有利に吸収され得、以て、連結部材の円滑な往復移動が、効果的に確保され得ることとなる。
さらに、本発明に従う車両用空気吹出口装置の第五の態様によれば、複数の風向部材の自動回動が有利に実現せしめられ得て、高い高級感が得られると共に、使用性が効果的に高められ得る。
更にまた、本発明に従う車両用空気吹出口装置の第六の態様にあっては、駆動手段の駆動を、例えば、車室内の温度と設定(目標)温度との差や、空気吹出口から吹き出される空気の量等に基づいて、制御手段により任意に制御して、各風向部材の回動位置を変えることが出来、それによって、各乗員の周囲の室内環境等に応じた所望の空調状態を、各乗員毎に、より確実に且つ容易に実現することが可能となる。
また、本発明に従う車両用空気吹出口装置の第七の態様にあっては、前述せる如く特徴が発揮されることにより、近接座席以外の座席に位置する乗員の周囲の空調状態が、近接座席とは異なる方向に吹き出される空気によって乱されるようなことが、更に一層効果的に解消乃至は抑制され得ることとなる。
さらに、本発明に従う車両用空気吹出口装置の第八の態様によれば、複数の風向部材が水平方向に回動せしめられて、近接座席とは異なる方向に空気が吹き出されるような回動位置に位置せしめられたときに、吹出空気が、近接座席以外の座席に位置する乗員に対して直接に当たるようなことが有利に解消乃至は抑制され得る。
以下、本発明をより具体的に明らかにするために、本発明に係る車両用空気吹出口装置の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1乃至図3には、本発明に従う車両用空気吹出口装置の一実施形態として、自動車のインストルメントパネルに取り付けられる空気吹出口装置が、その正面形態と縦断面形態と横断面形態とにおいて、それぞれ概略的に示されている。それらの図から明らかなように、本実施形態の空気吹出口装置は、ハウジング10を有して、構成されている。
より詳細には、このハウジング10は、上下方向(図1及び図2における上下方向で、図3における紙面に垂直な方向)に対向位置する上下の底壁部12,14と、インストルメントパネルへの取付状態下において車室内から見たときの左右方向(図1における左右方向で、図2における紙面に垂直な方向、及び図3における上下方向)に対向位置する左右の側壁部16,18とにて囲まれた矩形の筒体からなり、前後方向(図1における紙面に垂直な方向で、図2及び図3における左右方向)にそれぞれ開口する前方側及び後方側開口部20,22を有している。
そして、このようなハウジング10が、従来と同様に、前方側開口部20を車室内に向かって開口せしめる一方、後方開口部22を、図示しない空気調和装置等の空気通路に接続せしめた状態で、インストルメントパネルの空気吹出口(図示せず)に取り付けられることにより、空気調和装置等から供給される空気を、前方側開口部20を通じて、車室内に吹き出し得るようになっている。
また、かかるハウジング10の前方側開口部20内には、風向部材としての横ブレード24と縦ブレード26とが、前側と後ろ側とにそれぞれ位置する状態で、それぞれ、例えば5個ずつ配設されている。
それら5個の横ブレード24a〜24eは、何れも、ハウジング10の幅(左右の側壁部16,18の対向面間距離)よりも所定寸法小さな長さを有する長手矩形の狭幅平板形状を呈している。また、各横ブレード24においては、長手方向両端面の幅方向一端部に、回動軸28が、それぞれ一つずつ、所定長さをもって一体的に突設されている一方、長手方向一方側端面の幅方向他端部には、連結ピン29が、回動軸28よりも短い突出長さをもって一体形成されている。
そして、このような5個の横ブレード24a〜24eが、ハウジング10の前方側開口部20内の前側部分において、各回動軸28の形成側を前側とし、且つ全体が左右方向(水平方向)に延びるように位置せしめられた状態で、上下方向(鉛直方向)に所定間隔をおいて互いに対向して、一列に並べられて配されており、また、かかる配置状態下で、各回動軸28が、ハウジング10の左右の側壁部16,18に軸支されている。これにより、各横ブレード24が、左右方向に延びる各回動軸28回りに上下方向に回動可能な状態で、ハウジング10に組み付けられている。
また、そのような5個の横ブレード24a〜24eにおいては、それらにそれぞれ一体形成された各連結ピン29が、ハウジング10の前方側開口部20内に上下方向に延び、且つ上下方向に往復移動可能に配置された横ブレード連動プレート30に対して、それの回動を許容する状態で連結されており、以て、5個の横ブレード24a〜26eが、かかる横ブレード連動プレート30を介して、相互に連結されている。
かくして、ここでは、5個の横ブレード24a〜24eのうちの何れか一つが回動軸28回りに上下方向に回動せしめられることにより、横ブレード連動プレート30が上下方向に往復移動せしめられ、それに伴って、全ての横ブレード24が連動して、上下方向に回動せしめられるようになっている。そして、このような全ての横ブレード24の回動によって、ハウジング10の前方側開口部20から吹き出される空気の向きが、上下方向に変化せしめられ得るようになっているのである。
一方、5個の縦ブレード26a〜26eは、何れも、ハウジング10の高さ(上下の底壁部12,14の対向面間距離)よりも所定寸法小さな長さ(高さ)を有する長手矩形の広幅平板形状を呈している。また、それら各縦ブレード26の長手方向(高さ方向)両端面、換言すれば、上端面と下端面の幅方向中央部には、回動軸32が、それぞれ一つずつ、所定長さをもって、一体的に突設されている。更に、各縦ブレード26の下端面における回動軸32が形成される中央部よりも幅方向一方側の部位には、回動軸32よりも短い突出長さを有する丸棒状の連結ピン31が、各々設けられている。
そして、このような5個の縦ブレード26a〜26eが、ハウジング10の前方側開口部20内の後ろ側部分において、連結ピン31の形成側を後ろ側とし、且つ全体が上下方向に延びるように位置せしめられた状態で、左右方向に所定間隔をおいて互いに対向して、一列に並べられて配されており、また、かかる配置状態下において、各回動軸32が、ハウジング10の上下の底壁部12,14に軸支されている。これにより、5個の縦ブレード26a〜26eが、上下方向に延びる各回動軸32回りに左右方向に回動可能な状態で、ハウジング10に組み付けられている。
換言すれば、ハウジング10の前方側開口部20内の上側部分と下側部分のそれぞれにおいて、上下方向に延びる5個の回動軸32a〜32eが、前方側開口部20を左右方向に横切る方向に互いに所定距離を隔てて一列に且つ平行に位置せしめられており、そして、5個の縦ブレード26a〜26bが、各回動軸32回りに左右方向に回動可能な状態で、それら各回動軸32を介して、ハウジング10の上下の底壁部12,14に取り付けられているのである。
また、そのようなハウジング10への組付状態下で、各縦ブレード26の下端面に設けられた連結ピン31a〜31eが、各縦ブレード26の下方において、左右方向に延び且つ左右方向に移動可能に配置された、連結部材としての長手平板状の縦ブレード連動プレート33に対して、それの回動を許容し得る状態で連結されており、以て、5個の縦ブレード26a〜26eが、縦ブレード連動プレート33を介して、相互に連結されている。
さらに、本実施形態では、5個の縦ブレード26a〜26eのうち、それらの中央に位置する縦ブレード26cの幅が、その他の縦ブレード26a,26b,26d,26eのそれぞれの幅に比して略半分程度とされている。そして、この狭幅の縦ブレード26cの長手方向中間部における横ブレード24配設側の前方側の端部には、扇状歯車34が、複数の歯が形成される円弧状外周面を前方側に向けた状態で、縦ブレード26cと一体回動可能に突設されている。
一方、ハウジング10の前方側開口部20内における縦ブレード26の前側において、上下方向に間隔を開けて対向位置せしめられた5個の横ブレード24a〜24eのうち、それらの中央に位置する横ブレード24cには、操作ノブ36が、取り付けられている。
この操作ノブ36は、断面形状が略コ字状乃至はU字状を呈する本体部38を有し、かかる本体部38が横ブレード24cを上下方向から挟持することにより、横ブレード24cに対して、その長さ方向、換言すれば左右方向にスライド移動可能に取り付けられている。また、操作ノブ36が取り付けられる横ブレード24cの上面には、二つのストッパ突起37,39が、横ブレード24cの長さ方向たる左右方向に所定距離を隔てて突設されており、以て、操作ノブ36の左右方向へのスライド移動が、この左側及び右側ストッパ突起37,39への本体部38の当接により、所定の移動位置において規制せしめられるようになっている。
また、操作ノブ36の本体部38においては、横ブレード24cへの取付状態での縦ブレード26配設側とは反対側の部位に、車室内に向かって突出する摘み部40が一体形成されている一方、縦ブレード26配設側には、前記狭幅の縦ブレード26cに設けられた扇状歯車34と噛合するラック部42が、左右方向に延びるようにして、一体的に設けられている。
これによって、ここでは、乗員が、摘み部40を摘んで、操作ノブ36を、本体部38が左側及び右側ストッパ突起37,38にそれぞれ当接せしめられるまでの範囲内において、左右方向にスライド操作することで、操作ノブ36のラック部42に噛合せしめられた扇状歯車34が、操作ノブ36のスライド方向に応じた方向に回動せしめられ、また、それと共に、5個の縦ブレード26a〜26eのうちの中央に位置する縦ブレード26cが、扇状歯車34と同一方向に一体回動せしめられるようになっている。そして、かかる縦ブレード26cの回動に伴って、縦ブレード連動プレート33が左右方向に往復移動せしめられることにより、5個の縦ブレード26a〜26eの全てが、連動して、左右方向に一斉に回動せしめられ、以て、ハウジング10の前方側開口部20から吹き出される空気の向きが、左右方向に変化せしめられ得るようになっているのである。なお、このことから明らかなように、本実施形態では、操作ノブ36と扇状歯車34とにて、操作部材が構成されていると共に、それら操作ノブ36と扇状歯車34と縦ブレード連動プレート33とにて、回動手段が構成されている。
而して、本実施形態の空気吹出口装置においては、特に、図3から明らかな如く、縦ブレード連動プレート33に連結された5個の縦ブレード26a〜26eの各下端面における回動軸32a〜32eの形成位置から連結ピン31a〜31eの形成位置までの距離:L1 〜L5 が、互いに異なる大きさとされている。
具体的には、ハウジング10の前方側開口部20内で左右方向に一列に並べられて、配置された5個の縦ブレード26a〜26eのうち、最も左側に配置された縦ブレード26aの下端面上での回動軸32aから連結ピン31aまでの距離:L1 が最も大きくされている一方、最も右側に配置された縦ブレード26eの下端面上での回動軸32eから連結ピン31eまでの距離:L5 が最も小さくされている。そして、それらの間に隣り合って配置された3個の縦ブレード26b,26c,26dにおいて、左側に配置されるものが、右側に配置されるものよりも、下端面上での回動軸32から連結ピン31までの距離:Lが大きくされている。つまり、ここでは、L1 >L2 >L3 >L4 >L5 となるように、連結ピン31が、各縦ブレード26の下端面に対して、それぞれ設けられている。
そして、それにより、本実施形態の空気吹出口装置においては、5個の縦ブレード26a〜26eが操作ノブ36のスライド操作に伴って左右方向に回動せしめられる際に、それら5個の縦ブレード26a〜26eが、互いに異なる回動角度:θ1 〜θ5 をもって回動せしめられるようになっているのである。
すなわち、下端面上での回動軸32から連結ピン31までの距離:L1 が最も大きくされた縦ブレード26aの回動角度:θ1 が最も小さくされる一方、下端面上での回動軸32から連結ピン31までの距離:L5 が最も小さくされた縦ブレード26eの回動角度:θ5 が最も大きくされている。そして、それらの間に互いに隣り合って配置された3個の縦ブレード26b,26c,26dにおいても、下端面上での回動軸32から連結ピン31までの距離:Lが小さくされたもの程、回動角度:θが大きくされている。
換言すれば、5個の縦ブレード26a〜26bにおいて互いに隣り合うもの同士のうち、右側に位置する、第一の風向部材たる縦ブレード26の回動角度:θが、左側に位置する、第二の風向部材たる縦ブレード26の回動角度:θよりも大きくされている。つまり、θ5 >θ4 >θ3 >θ2 >θ1 となるように、各縦ブレード26の回動角度:θが設定されているのである。このことから明らかなように、本実施形態では、各縦ブレード26の連結ピン31と縦ブレード連動プレート33とにて、回動角度調節機構が構成されている。
なお、かくの如く、ここでは、5個の縦ブレード26a〜26eの各下端面における回動軸32から連結ピン31までの距離:L1 〜L5 が互いに異なる大きさとされて、それら5個の縦ブレード26の回動角度:θ1 〜θ5 が互いに異なる大きさとされているため、図3から明らかなように、縦ブレード連動プレート33の左右方向への往復移動に伴って、5個の縦ブレード26a〜26eが一体回動せしめられる際に、それら各縦ブレード26の連結ピン31が、互いに異なる移動量において、前後方向に変位せしめられるようになるが、そのような状態下においても、縦ブレード連動プレート33が、左右方向にスムーズに往復移動せしめられるように、5個の縦ブレード26a〜26eのうち、両側に位置する2個の縦ブレード26a,26eを除いた3個の縦ブレード26b,26c,26dの縦ブレード連動プレート33に対する連結位置が可変とされている。
すなわち、本実施形態においては、縦ブレード連動プレート33に対して、5個の連結孔35a〜35eが、長手方向に等間隔をおいて形成されている。また、それら5個の連結孔35a〜35eのうち、縦ブレード連動プレート33の両端側に位置する2個の連結孔35a,35eは、真円状の円形孔からなる一方、残りの3個の連結孔35b,35c,35dは、縦ブレード連動プレート33の幅方向に延びる長円状の長孔とされている。
そして、5個の縦ブレード26a〜26eのうちの両端に位置する2個の縦ブレード26a,26eにそれぞれ設けられた丸棒状の連結ピン31a,31eが、縦ブレード連動プレート33の両端側に位置する、真円状の円形孔からなる連結孔35a,35e内に、回動可能に挿入固定されており、また、それら2個の縦ブレード26a,26eの間に挟まれた3個の縦ブレード26b,26c,26dにそれぞれ設けられた連結ピン31b,31c,31dが、長円状の長孔からなる連結孔35b,35c,35d内に、回動可能で且つ長孔の長さ方向、つまり縦ブレード連動プレート33の幅方向に移動可能に挿入固定されている。
かくして、操作ノブ36のスライド操作による縦ブレード連動プレート33の左右方向への往復移動に伴って、5個の縦ブレード26a〜26eの全てが、連動して、左右方向に回動せしめられる際に、それら5個の縦ブレード26a〜26eのうち、中央側に位置する3個の縦ブレード26b,26c,26dの各連結ピン31b,31c,31dが、縦ブレード連動プレート33の連結孔35b,35c,35d内を、縦ブレード連動プレート33の幅方向、換言すれば、ハウジング10内の前後方向に移動せしめられ得るようになっており、以て、中央側に位置する3個の縦ブレード26b,26c,26dの縦ブレード連動プレート33に対する連結位置が、ハウジング10内の前後方向において可変とされている。
そして、これにより、縦ブレード連動プレート33の左右方向への往復移動に伴って、5個の縦ブレード26a〜26eが一体回動せしめられる際に、それら各縦ブレード26の連結ピン31が互いに異なる移動量において前後方向に変位せしめられるにも拘わらず、縦ブレード連動プレート33の左右方向への往復移動がスムーズに行われ得るようになっているのである。
なお、このような構成を採用することにより、例えば、中央側に位置する3個の縦ブレード26b,26c,26dの各連結ピン31b,31c,31dを、長孔状の各連結孔35b,35c,35dの長さ方向の一方側と他方側の各開口周縁部に接触せしめることで、縦ブレード連動プレート33の左右方向への往復移動の限度位置を規定するように為すことも可能となり、以て、長孔状の各連結孔35b,35c,35dの長さを適宜に変更することにより、前記ストッパ突起37,39を省略した状態で、縦ブレード連動プレート33の左右方向への往復移動量、ひいては5個の縦ブレード26a〜26eのそれぞれの回動角度の大きさを、容易に調節することも出来るようになる。
而して、かくの如き構造とされた本実施形態の空気吹出口装置にあっては、図3に示されるように、操作ノブ36が、左側及び右側ストッパ突起37,39との間の中間位置に位置せしめられているときに、5個の縦ブレード26a〜26eが、中間回動位置(図3において実線で示される位置)に位置せしめられるようになっている。
すなわち、5個の縦ブレード26a〜26eが中間回動位置に位置せしめられた状態では、それら5個の縦ブレード26a〜26eのうち、最も右側に位置する縦ブレード26eが、前方側に向かって右側に傾けられた状態で位置せしめられる一方、残りの4個の縦ブレード26a〜26dは、前方側に向かって左側に傾けられた状態で位置せしめられることとなる。なお、かかる中間回動位置では、左側に傾けられた4個の縦ブレード26a〜26dの傾斜角度が、左側に位置するもの程大きくされている。
そして、操作ノブ36の本体部38が左側ストッパ突起37に当接するまで、操作ノブ36が左方向(図3中、下側方向)にスライド操作されて、5個の縦ブレード26a〜26eが、図3に示される如き状態から、図3中、矢印:Aの方向に回動せしめられることで、5個の縦ブレード26a〜26eが、図4に示される如き左側回動死点位置に位置せしめられるようになっている。
つまり、5個の縦ブレード26a〜26eが左側回動死点位置に位置せしめられた状態では、それら5個の縦ブレード26a〜26eが、それらの配設方向に対して直角な方向、換言すればハウジング10の前方開口部20の開口方向に一致する基準位置(図4中、二点鎖線で示される回動位置)よりも左側に回動せしめられた回動位置において、互いに平行に位置せしめられる。そして、それにより、ハウジング10の前方側開口部20からの吹出空気が、5個の縦ブレード26a〜26eの向きと同一の方向に向かって、真っ直ぐに集中的に吹き出されるようになっているのである。
また、かかる空気吹出口装置においては、図3や図4に示されるような状態から、操作ノブ36の本体部38が右側ストッパ突起39に当接するまで、操作ノブ36が右方向(図3中、上側方向)にスライド操作されて、5個の縦ブレード26a〜26eが、図3及び図4中、矢印:Bの方向に回動せしめられることで、それら5個の縦ブレード26a〜26eが、図5に示される如き右側回動死点位置に位置せしめられることとなる。
すなわち、5個の縦ブレード26a〜26eが右側回動死点位置に位置せしめられる状態では、それら5個の縦ブレード26a〜26eのうち、最も左側に位置する縦ブレード26aが、5個の縦ブレード26a〜26eの配設方向に対して直角な方向に一致する基準位置(図5中、二点鎖線で示される回動位置)にまで回動せしめられることなく、かかる基準位置よりも所定の量だけ左側に傾けられた回動位置に位置せしめられる。また、そのような縦ブレード26aに対して、その右側に隣り合って位置せしめられる縦ブレード26bは、基準位置から右側に僅かな量だけ回動せしめられた回動位置に位置せしめられる。更に、残りの3個の縦ブレード26c〜26eにあっても、右側に位置するもの程、より大きな回動量において、基準位置から右側に回動せしめられた回動位置に、それぞれ位置せしめられる。
これによって、5個の縦ブレード26a〜26eにおいて互いに隣り合うもの同士の間の幅が、前方に向かって徐々に増大せしめられて、ハウジング10の前方側開口部20からの吹出空気が、拡散せしめられつつ、吹き出されるようになっている。
しかも、ここでは、最も左側に位置する縦ブレード26aが、前記基準位置よりも左側に傾けられた回動位置に位置せしめられる一方、それ以外の4個の縦ブレード26b〜26eが基準位置よりも右側に傾けられた回動位置に位置せしめられるようになっていることで、それら縦ブレード26aとそれ以外の4個の縦ブレード26b〜26eとが、それぞれ、空気の吹出方向の上流側から下流側に向かってハの字状に広がるような向きにおいて位置せしめられている。それによって、ハウジング10の前方側開口部20からの吹出空気が、より広範囲に拡散せしめられるようになっているのである。
ところで、かくの如き構造とされた本実施形態の空気吹出口装置にあっては、例えば、図7に前席用空気吹出口104aとして示される、インストルメントパネルにおいて主に左側前席(助手席)用として設けられる空気吹出口等に取り付けられて、使用されることとなる。
そして、そのような形態において使用される場合にあっては、例えば、操作ノブ36が中間位置に位置せしめられて、5個の縦ブレード26a〜26eが、図3に示される如き中間回動位置に位置せしめられることにより、5個の縦ブレード26a〜26eが、図7中、矢印:イに示される方向に向けられて、ハウジング10の前方側開口部20からの吹出空気の一部が、左側前席に乗車する乗員に向かって吹き出されるようになる。
また、そのような状態から、操作ノブ36の本体部38が左側ストッパ突起37に当接する位置まで、操作ノブ36が左側にスライド操作されて、5個の縦ブレード26a〜26eが、図4に示される如き左側回動死点位置まで、一斉に左側に回動せしめられることで、それら5個の縦ブレード26a〜26eが、図7中、矢印:アに示される方向に向けられるようになる。そして、それによって、ハウジング10の前方側開口部20からの吹出空気の全部が、左側前席に座る乗員側に向かって集中的に吹き出され、以て、かかる左側前席の乗員に対して、吹出空気が直接に且つ強く当てられるようになる。
一方、操作ノブ36の本体部38が右側ストッパ突起39に当接する位置まで、操作ノブ36が右側にスライド操作されて、5個の縦ブレード26a〜26eが、図5に示される如き右側回動死点位置まで、一斉に右側に回動せしめられることで、それら5個の縦ブレード26a〜26eが、図7中、矢印:ウに示される方向に向けられるようになる。そして、それによって、ハウジング10の前方側開口部20からの吹出空気が、左側前席の乗員側と異なる、左側前席と運転席との間の方向に向かって吹き出され、以て、左側前席の乗員には、吹出空気が直接には当たらないようにされる。そして、そのとき、左側前席の乗員側とは異なる方向に吹き出される空気は、広範囲に拡散せしめられるようになるのである。
このように、かかる空気吹出口装置が左側前席専用の空気吹出口に取り付けられる場合等においては、左側前席の乗員側とは異なる方向に吹き出される空気が広範囲に拡散せしめられるようになるため、そのような吹出空気が、後部座席に座る乗員に対して直接に当たることが効果的に解消乃至は抑制され得る。
従って、本実施形態の空気吹出口装置にあっては、例えば、左側前席専用の空気吹出口に取り付けられる場合において、5個の縦ブレード26a〜26eを右側回動死点位置にまで回動せしめる等して、左側前席の乗員に対して吹出空気が直接に当たらないように、吹出空気の向きを変更せしめた際に、そのような吹出空気が、後席の乗員の周囲の空調状態を乱すようなことが可及的に解消乃至は抑制され得る。そして、その結果として、左側前席の乗員と後席の乗員が、何れも、所望の空調状態を、安定的に且つ確実に得られることとなるのである。
また、かかる本実施形態にあっては、単に、5個の縦ブレード26a〜26eの各下端面上に、連結ピン31を、回動軸32との間の距離:Lが互いに異なるように設けると共に、かかる連結ピン31が連結される縦ブレード連動プレート33を介して、5個の縦ブレード26a〜26eを相互に連結せしめるようにしただけの簡略な構造を採用することによって、各縦ブレード26の回動角度が互いに異なるように構成されているところから、上述の如き優れた特徴が、全体構造を複雑化することなく、極めて有利に発揮され得ることとなる。しかも、それら縦ブレード連動プレート33や連結ピン31が、従来装置でも設けられるものであるところから、上述の如き優れた特徴を確保するために、コストが高騰するようなこともない。
さらに、本実施形態の空気吹出口装置においては、5個の縦ブレード26a〜26eが、右側回動死点位置に位置せしめられたときに、最も左側に位置する縦ブレード26aとそれ以外の4個の縦ブレード26b〜26eとが、それぞれ、空気の吹出方向の上流側から下流側に向かってハの字状に広がるような向きにおいて位置せしめられて、ハウジング10の前方側開口部20からの吹出空気が、より広範囲に拡散せしめられるようになっているところから、左側前席の乗員に対して吹出空気が直接に当たらないように、吹出空気の向きを変更せしめた際に、そのような吹出空気が、後席の乗員の周囲の空調状態を乱すようなことが、より一層有利に解消乃至は抑制され得ることとなる。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
例えば、縦ブレード26や横ブレード24の個数は、例示のものに、何等限定されるものではなく、複数個あれば良い。また、それらの形状や配設構造(支持形態)も、従来から公知の形状や構造が、何れも採用され得る。
さらに、前記実施形態では、操作ノブ36と扇状歯車34と縦ブレード連動プレート33とにて、回動手段が構成されていたが、この回動手段は、縦ブレード26の全てを一斉に回動せしめ得るものであれば、その構造が、特に限定されるものではない。
従って、例えば、図6に示される如く、駆動手段としての電動モータ44等を用いて、複数の縦ブレード26の全てを自動的に一斉回動せしめるようにすることも可能である。即ち、図6に示される空気吹出口装置においては、ステッピングモータ等からなる電動モータ44が、その駆動軸46を、複数のもののうちの何れか1個の縦ブレード26の上端面に設けられる回動軸32に対して、公知の連結コネクタ48を介して連結せしめた状態で、ハウジング10の上側底壁部12上に固設されている。また、ハウジング10の上側底壁部12上には、左右方向に傾倒可能な操作レバー50を備えたジョイスティック等からなる操作スイッチ52と、この操作スイッチ52の操作レバー50の傾倒操作に基づいて、電動モータ44の作動を制御する制御手段としてのコントローラ54とが、それぞれ位置固定に配設されている。
そして、ここでは、操作スイッチ52の操作レバー50が、左側又は右側に傾倒操作されることで、コントローラ54から電動モータ44に対して、所定の制御信号が出力されて、電動モータ44の駆動軸46が、操作レバー46の傾倒方向に応じた方向に、その傾倒操作が行われている間の時間だけ、回転駆動せしめられ、それによって、1個の縦ブレード26が、駆動軸46の回転駆動方向に回動せしめられると共に、それ以外の縦ブレード26も、かかる1個の縦ブレード26と一体回動せしめられるようになっている。このことから明らかなように、ここでは、操作スイッチ52とコントローラ54と電動モータ44とにて、回動手段が構成されている。
かくして、かかる空気吹出口装置においては、操作スイッチ52における操作レバー50の傾倒操作に基づいて、複数の縦ブレード26の全てが、左右方向に一斉に自動回動せしめられるようになっているのである。このような構造の採用により、高い高級感と優れた使用性とが有利に得られることとなる。
なお、このような縦ブレード26の自動回動構造を採用する場合にあっても、また、前記実施形態における如き縦ブレード26の手動による回動構造を採用する場合にあっても、回動手段の構造を、例示されるもの以外の公知の構造に代用しても、何等差し支えないのである。
また、上述の如き縦ブレード26の自動回動構造を、左側前席専用の空気吹出口に取り付けられる空気吹出口装置に適用する場合には、例えば、ハウジング10の前方側開口部20からの吹出空気の吹出量を切り換える切換スイッチ(図示せず)とコントローラ54とを電気的に接続して、吹出空気の吹出量に応じて、複数の縦ブレード26の回動位置を任意に制御するようにしても良い。
具体的には、例えば、吹出空気が予め定められた基準量と一致する量において吹き出されている場合には、各縦ブレード26の回動位置が中間回動位置となるように、電動モータ44の駆動軸46を所定の方向に所定量だけ回転駆動させて、複数の縦ブレード26のそれぞれを一斉に回動させる制御信号がコントローラ54から電動モータ44に出力されて、左側前席の乗員に対して、吹出空気の一部が当たるように為す一方、吹出空気の吹出量が基準量を上回る場合には、各縦ブレード26を左側回動死点位置まで回動させるように、駆動軸46を回転駆動させる制御信号が、コントローラ54から電動モータ44に出力されて、左側前席の乗員に対して吹出空気が直接に当たるように為し、更に、吹出空気の吹出量が基準量を下回る場合には、各縦ブレード26を右側回動死点位置まで回動させるように、駆動軸46を回転駆動させる制御信号が、コントローラ54から電動モータ44に出力されて、左側前席の乗員に対して吹出空気が直接に当たらないように為すことも可能なのである。
また、車室内の温度を検知する温度センサ(図示せず)とコントローラ54とを電気的に接続して、車室内温度が、設定(目標)温度(適当な幅を持たせても良い)と同じである場合には、各縦ブレード26を中間回動位置と為す一方、車室内温度が設定温度よりも高い場合には、各縦ブレード26を左側回動死点位置と為し、更に、車室内温度が設定温度よりも低い場合には、各縦ブレード26を右側回動死点位置と為すようにしても良い。
さらに、そのような車室内温度や吹出空気の吹出量とは無関係に、各縦ブレード26の回動位置が、規則的に或いは無規則に中間回動位置と左側回動死点位置と右側回動死点位置とに変化するように、各縦ブレード26を自動回動させるように為すことも可能である。これによって、乗員が吹出空気に当たって風を感じる時とそうでない時との間で、乗員が感ずる清涼感等に、より大きな差が生じ、以て、メリハリのある空調状態が容易に得られることとなる。また、特に、各縦ブレード26の回動位置が、中間回動位置と右側回動死点位置との間で、規則的に或いは無規則に変化するように、各縦ブレード26を自動回動させるように為せば、乗員に対して、吹出空気が、より拡散して吹き出されるように感じさせることが出来る。
また、前記実施形態では、複数の縦ブレード26の各下端面上に、回動軸32との間の距離が互いに異なるように設けられた連結ピン31と、それらの連結ピン31を介して、複数の縦ブレード26を相互に連結させる縦ブレード連動プレート33とにて、各縦ブレード26の回動角度を互いに異なる大きさと為す回動角度調節機構が構成されていたが、この回動角度調節機構も、その構造が、何等これに限定されるものではない。
すなわち、例えば、複数の縦ブレード26の各回動軸32に対して、図6に示されるような電動モータ44をそれぞれ一つずつ連結すると共に、それら各電動モータ44の駆動軸46が、互いに異なる回転量において回転駆動せしめられるように為して、それら各電動モータ44にて、回動角度調節機構を構成しても良い。また、この場合には、例えば、操作スイッチ52における操作レバー50の傾倒操作に基づいて、各縦ブレード26が、左側に位置するもの程、小さな回動角度をもって回動せしめられるようにされる。このような構造を採用すれば、連結ピン31や縦ブレード連動プレート33が省略され得、それによって、各縦ブレード26の回動角度がそれぞれ所望の大きさとなるように、連結ピン31と回動軸32との間の距離を調節する面倒な設計を行う必要が、有利に皆無ならしめられ得る。
また、複数の縦ブレード26を、一組が、例えば2〜3個のものからなる複数組に組分けして、各組毎に、それぞれ、別個の電動モータ44にて、互いに異なる回動角度をもって回動せしめられるように構成しても良い。なお、その際には、同じ組を構成する縦ブレード同士が、縦ブレード連動プレート33にて、相互に連結されることとなる。
さらに、前記実施形態では、複数の縦ブレード26のうち、右側に位置するものが、左側に位置するものよりも、回動角度が大きくなるように構成されていたが、その逆に、左側に位置するものが、右側に位置するものよりも、回動角度が大きくなるように構成することも出来る。
その際には、各縦ブレード26の回動位置が右側回動死点位置となった時に、吹出空気が、各縦ブレード26の向きと同一方向に向かって集中的に吹き出されるようになり、また、各縦ブレード26の回動位置が左側回動死点位置となった時に、吹出空気が、拡散状態で吹き出されるようになる。このような空気吹出口装置は、例えば、図7に前席用空気吹出口104bとして示される、インストルメントパネルにおいて主に右側前席(運転席)用として設けられる空気吹出口等に取り付けられて、好適に
使用されることとなる。
また、前記実施形態では、各縦ブレード26の回動位置が左側回動死点位置となった時に、各縦ブレード26が、それらの配設方向に対して直角な方向に一致する位置よりも左側に回動せしめられた回動位置において、互いに平行に位置せしめられるようになっていたが、互いに隣り合う縦ブレード26同士が、逆ハの字状に位置せしめられて、それら隣り合う縦ブレード26同士の間の幅が、車室内への空気の吹出方向の上流側から下流側に向かって徐々に減少せしめられるようにされていても良い。そうすれば、かかる空気吹出口装置が左側前席用空気吹出口に取り付けられた状態で、各縦ブレード26が左側回動死点位置に位置せしめられた際に、左側前席に座る乗員に対して、吹出空気が、より一層集中的に吹き出され得ることとなる。
さらに、複数の縦ブレード26の代わりに、複数の横ブレード24のそれぞれが、互いに異なる回動角度をもって回動せしめられるように構成しても良い。即ち、複数の横ブレード24のうち、上側に位置するもの程、回動角度が大きくされるように構成して、それら各横ブレード24が上側に回動せしめられたときに、互いに隣り合う横ブレード24同士の間の幅が、車室内への空気の吹出方向の上流側から下流側に向かって徐々に増大せしめられるように構成することも可能であり、或いは、複数の横ブレード24のうち、下側に位置するもの程、回動角度が大きくされるように構成して、それら各横ブレード24が下側に回動せしめられたときに、互いに隣り合う横ブレード24同士の間の幅が、車室内への空気の吹出方向の上流側から下流側に向かって徐々に増大せしめられるように構成することも可能である。
更にまた、回転角度調節機構を、複数の風向部材を一斉に回動せしめる回動手段とは独立した別個の構造において構成しても、何等差し支えないのである。
加えて、前記実施形態では、本発明を、自動車のインストルメントパネルに取り付けられる空気吹出口装置に対して適用してものの具体例が示されていたが、本発明は、その他、自動車のインストルメントパネル以外に取り付けられる空気吹出口装置や、自動車以外の車両に装備される空気吹出口装置の何れに対しても、有利に適用され得るものであることは、勿論である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
本発明に従う構造を有する空気吹出口装置の一例を示す正面説明図である。 図1におけるII−II断面説明図である。 図2におけるIII−III断面説明図である。 図1に示された空気吹出口装置の使用状態を説明するための図であって、複数の縦ブレードのそれぞれを左側回動死点位置まで回動させたときの状態を示している。 図1に示された空気吹出口装置の別の使用状態を説明するための図であって、複数の縦ブレードのそれぞれを右側回動死点位置まで回動させたときの状態を示している。 本発明に従う構造を有する空気吹出口装置の別の例を示す、図2に対応する図である。 従来の自動車における空気吹出口の配置位置を説明するために、自動車の車室内を模式的に表す図である。
符号の説明
10 ハウジング 20 前方側開口部
26 縦ブレード 31 連結ピン
32 回動軸 33 縦ブレード連動プレート
34 扇状歯車 36 操作ノブ
44 電動モータ 52 操作スイッチ
54 コントローラ

Claims (8)

  1. 車室内に開口する開口部を備えたハウジングと、該ハウジングの開口部内において、該開口部を横切る方向に互いに所定距離を隔てて一列に位置する、互いに平行な回動軸回りに、それぞれ往復回動可能に配設された複数の風向部材と、それら複数の風向部材を一斉に回動せしめる回動手段とを有し、該回動手段による該複数の風向部材の一方の側への回動により、該ハウジングの開口部に最も近い近接座席側に向かって空気が吹き出される一方、該回動手段による該複数の風向部材の他方の側への回動により、該近接座席側とは異なる方向に空気が吹き出されるようにした車両用空気吹出口装置において、
    前記複数の風向部材の互いに隣り合うもの同士のうち、前記一方の側への回動方向において後方側に位置する第一の風向部材の回動角度が、該一方の側への回動方向において前方側に位置する第二の風向部材の回動角度よりも大きくなるように、それら第一及び第二の風向部材の回動角度をそれぞれ調節する回動角度調節機構を設け、前記回動手段により、該複数の風向部材が前記他方の側に回動せしめられたときに、該第一の風向部材が、該第二の風向部材よりも大きな回動角度をもって回動せしめられることによって、それら互いに隣り合う第一及び第二の風向部材同士の間の幅が、前記車室内への空気の吹出方向の上流側から下流側に向かって徐々に増大せしめられるように構成したことを特徴とする車両用空気吹出口装置。
  2. 前記回動手段が、前記複数の風向部材に連結され且つ該複数の風向部材の前記一方の側への回動方向における前方側と後方側とに往復移動可能とされた連結部材と、外部からの操作に従って、該連結部材を往復移動させる操作部材とを有し、該操作部材に対する操作により、該連結部材が往復移動せしめられることによって、該複数の風向部材が連動して、一斉に回動せしめられるように構成される一方、該複数の風向部材の互いに隣り合うもの同士のうち、前記第一の風向部材における回動軸と該連結部材の連結部との間の距離が、前記第二の風向部材における回動軸と該連結部材の連結部との間の距離よりも小さくされることにより、該第一の風向部材の回動角度を該第二の風向部材の回動角度よりも大きく為す前記回動角度調節機構が構成されている請求項1に記載の車両用空気吹出口装置。
  3. 前記複数の風向部材のそれぞれに、連結ピンが設けられると共に、該複数の風向部材の互いに隣りもの同士のうち、前記第一の風向部材における前記回動軸と該連結ピンとの間の距離が、前記第二の風向部材における前記回動軸と該連結ピンとの間の距離よりも小さくされる一方、前記連結部材における各風向部材との連結部に、該連結ピンが回動可能に挿入せしめられる連結孔が、それぞれ設けられて、それら複数の風向部材にそれぞれ設けられた複数の連結ピンが、該連結部材に設けられた複数の連結孔内に各々回動可能に挿入せしめられることにより、該複数の風向部材が、該連結部材に連結されている請求項2に記載の車両用空気吹出口装置。
  4. 前記複数の連結孔のうちの少なくとも一つが、前記連結部材の往復移動方向に交差する方向に延びる長孔にて構成されて、該長孔からなる連結孔に挿入される前記連結ピンが、該連結孔内を、該長孔の延出方向に移動可能とされている請求項3に記載の車両用空気吹出口装置。
  5. 前記操作部材の操作に基づいて、前記連結部材に対して駆動力を作用せしめる駆動手段が更に設けられ、かかる駆動力にて、該連結部材が往復移動せしめられることによって、前記複数の風向部材の回動が行われるようになっている請求項2乃至請求項4のうちの何れか1項に記載の車両用空気吹出口装置。
  6. 前記駆動手段に対して、該駆動手段の駆動を任意に制御する制御信号を出力する制御手段が、更に設けられている請求項5に記載の車両用空気吹出口装置。
  7. 前記複数の風向部材が、前記回動手段により前記一方の側に回動せしめられたときに、前記第一の風向部材と前記第二の風向部材とが、それらの回動軸が列を為す方向に直角な方向に一致する位置よりも該一方の側に回動せしめられた回動位置において、互いに平行に位置せしめられるようになっている請求項1乃至請求項6のうちの何れか1項に記載の車両用空気吹出口装置。
  8. 前記複数の風向部材が、前記ハウジングの開口部内において、該開口部を鉛直方向に横切るように延び出して、水平方向に互いに所定距離を隔てて一列に位置せしめられた複数の回動軸回りに、それぞれ往復回動可能に配設されている請求項1乃至請求項7のうちの何れか1項に記載の車両用空気吹出口装置。
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