JP2006053789A - 多軸数値制御装置用のncポストプロセッサ装置 - Google Patents

多軸数値制御装置用のncポストプロセッサ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 NC加工機に対する工具角度や工具位置の急激な変化を抑制するNCデータを作成する。
【解決手段】 多軸制御NC加工機(50)に対応した工具先端位置ベクトルと工具主軸方向ベクトルからなるCLデータ(20)と、前記加工機の第1回転軸と第2回転軸および初期主軸方向、第1/2回転軸の軸偏差、送り速度からなる加工機構成(20)とを入力し(110)、前記CLデータを前記加工機を数値制御するNCデータに変換するNCポストプロセッサ装置30において、前記工具先端位置の各点における前記工具主軸方向ベクトルが前記第2回転軸と一致するか否か判断し、一致する場合は前記第2回転軸と一致しない周辺の点における角度を取り出して曲線補間して当該点における角度を作成する処理(123,124)を含んで構成したことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、多軸数値制御装置用のNCポストプロセッサ装置に係り、特に、加工機に対する工具角度の急激な変化を回避したNCデータを作成するNCポストプロセッサ装置に関する。
多軸制御NC加工機は、段取り換えなしで複雑な形状を切削できる特徴があるが、CAMシステムの支援なくしては運用が困難である。CAMシステムは、CADデータから最適な工具経路のCLデータを生成する。このCLデータは、加工経路方向に計算された工具先端位置ベクトルと、工具主軸方向ベクトルからなる。しかし、CLデータは、CAD座標系上の値であるから、工作機械の構造により座標系が異なる各工作機械に適合させて、適切なNCデータをNCポストプロセッサにより作成することになる。
従来、同時多軸制御NC加工機(以下、単にNC加工機と称する。)に対応したNCポストプロセッサ装置は、CAMシステムにより定義されたワーク(工作物)座標系において、CLデータ、NC加工機の加工機構成、送り速度を読み取り、NC加工機を動作させるために機械座標系における座標(機械座標という)と工具姿勢を表す角度とに変換する。
CLデータをNC加工機上の機械座標と角度に変換する処理は、非特許文献1に示すように、次のステップ1〜6で構成される。
ステップ1:CAMシステムで計算した工具先端位置ベクトルと工具主軸方向ベクトル(工具姿勢)、加工機構成、送り速度を読み取る。
ステップ2:工具主軸方向ベクトルと加工機構成とから、工作機械上でCLデータと同じ工具姿勢をとるように、機械座標の軸周りの工具の角度を作成する。
ステップ3:工具先端位置ベクトルと工具の角度とから機械座標を作成する。
ステップ4:機械座標の軌跡と工具先端位置ベクトルの軌跡を比較し、差を小さくする(リニアライゼーション)。
ステップ5:機械座標の軌跡と工具先端位置ベクトルの軌跡から、機械座標の送り速度(例えば、一定速度)を作成する。
ステップ6:加工機構成から数値制御装置の種類を取り出し、数値制御装置の指令フォーマットに従ってNCデータへ変換する。
ここで、非特許文献1は、ステップ2の工具の角度を作成するにあたって、工具と工作物の位置関係から4つのタイプに分類し、タイプ毎に三角関数や正負符号識別関数を用いて角度を算出する方法を開示している。また、計算機で利用する三角関数が一定の変域(例えば、±180°)しか持たないため、数値制御装置の指令用に360°(2π)を加算または減算して補正する方法を開示している。更に、回転軸がずれている場合の補正方法を開示している。また、特許文献1においても、5軸NC制御加工機の代表的な機械構成5種について三角関数を用いて角度を算出する方法を開示している。
一方、非特許文献1は、ステップ3の機械座標作成に関して、加工機の構造別に座標変換の順番を変えて対処する一般化座標変換という方法を提案している。この一般化座標変換は、4成分を持つ機械座標系の原点を、回転行列、回転軸補正行列、平行移動行列に分類した4×4の成分を持つ行列で順番に変換していくことにより、4成分を持つワーク座標系の座標に変換する関係式である。この関係式により、種々の加工機に対する機械座標系とワーク座標系の関係を記述できることが示されている。
例えば、ワーク座標系の工具先端位置ベクトルと機械座標の原点との関係は、数1の式で表すことが記載されている。数1において、Wはワーク座標系の工具先端位置ベクトル、Txyzは機械座標系での原点、Mi(iは1〜N)は各行列、Nは行列の数である。
Figure 2006053789
また、ワーク座標系の工具主軸方向ベクトルと機械座標系での初期主軸方向の関係は、数2の式で表すことが記載されている。数2において、Vはワーク座標系の工具主軸方向ベクトル、Tvは機械座標系での初期主軸方向を表す。
Figure 2006053789
数1および数2において、各行列Miには、以下のものがある。
・X軸回転行列:工具がX軸の右回りにA度回転する場合の回転行列
Figure 2006053789
・Y軸回転行列:工具がY軸の右回りにB度回転する場合の回転行列
Figure 2006053789
・Z軸回転行列:工具がZ軸の右回りにC度回転する場合の回転行列
Figure 2006053789
・X軸回転軸補正行列:回転軸Xがずれている場合に補正する移動行列、これは、数7の式に示すようにX軸回転行列Mを挟んで利用する。
Figure 2006053789
Figure 2006053789
・Y軸回転軸補正行列:回転軸Yがずれている場合に補正する移動行列、これは数9の式に示すようにY軸回転行列Mを挟んで利用する。
Figure 2006053789
Figure 2006053789
・Z軸回転軸補正行列:回転軸Zがずれている場合に補正する移動行列、これは数11の式に示すようにZ軸回転行列Mを挟んで利用する。
Figure 2006053789
Figure 2006053789
・機械座標行列:機械座標を移動成分にもつ移動行列(数2では、使用していない。)
Figure 2006053789
・機械座標原点:機械座標の原点(数2では、使用していない。)
Figure 2006053789
・機械座標系での初期主軸方向:一般には移動軸方向正負の6種(数1では使用してない)
Figure 2006053789
例えば、工具・工作物両旋回形の加工機で、A軸周りに回転後にB軸周りに回転し、各軸に軸ずれが有る場合、ワーク座標系の工具主軸方向ベクトルと機械座標系の初期主軸方向の関係は数15の式、ワーク座標系の工具先端位置ベクトルと機械座標原点の関係は数16の式で表す。
Figure 2006053789
Figure 2006053789
非特許文献1では、各行列を座標コードとし、一般化座標変換の関係をわかりやすい形式で開示している。また、非特許文献1には、ステップ4のリニアライゼーション、ステップ5の送り速度決定法についても一般的な方法が開示されている。
工作機械の形状創成理論−その基礎と応用−、稲崎一郎・岸浪建史・坂本重彦・杉村延広・竹内芳美・田中文基 共著、1997年7月、株式会社養賢堂発行(第147頁〜第164頁、図5.1〜図5.11) 特開平7−334223号(第3頁〜第5頁、図3〜図11)
しかし、従来の技術によれば、工具の角度を三角関数の演算で算出していることから、計算機実装上の制限により数値制御装置で利用するための連続した角度にならないという問題がある。例えば、計算機用言語としてC++やFORTRANなどを使用する場合、(1)一定の変域(例えば、±180°の域)を持つ工具の角度しか作成できないという制限があることから、あるいは、(2)0を含む微小な数値による割り算が生じて著しく大きい角度、あるいは0等の角度が作成されてしまうことから、角度変換に際して特異値が生成されるという問題がある。
このような角度の特異値が作成された場合、工具を先に回転させる第1回転角度と、続いて回転させる第2回転角度の軌跡を作成すると、鋸刃状、尖点あるいは不自然な凹凸となって表れる。したがって、その角度の特異値を含むNCデータをそのまま数値制御装置に伝送すると、サーボ機構の急激な負荷の変化あるいは機械座標の急激な変化が生じ、被切削材である工作物の不要な削り込み、あるいは加工表面粗さの悪化が生ずる。さらに、切削工具の寿命短縮又は破損、加工機駆動系への過剰な負担あるいは破損の原因となる。
本発明は、CAMシステムで生成されたCLデータを変換してNCデータを作成する際、NC加工機に対する工具角度や工具位置の急激な変化を抑制することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、多軸制御NC加工機に対応した工具先端位置ベクトルと工具主軸方向ベクトルからなるCLデータと、前記加工機の第1回転軸と第2回転軸および初期主軸方向、第1/2回転軸の軸偏差、送り速度からなる加工機構成とを入力し、前記CLデータを前記加工機を数値制御するNCデータに変換するNCポストプロセッサ装置において、前記工具先端位置の各点における前記工具主軸方向ベクトルが前記第2回転軸と一致するか否か判断し、一致する場合は前記第2回転軸と一致しない周辺の点における角度を取り出して曲線補間して当該点における角度を作成する処理を含んで構成したことを特徴とする。
このように構成することにより、NC加工機に対する工具角度の急激な変化を抑制することができるから、鋸刃状、尖点あるいは不自然な凹凸となる工具経路のNCデータの作成を回避することができる。
この場合において、曲線補間は、前記第2回転軸と一致しない周辺の点における角度に基づいて角度曲線を作成し、該作成した角度曲線と該角度曲線を両端で延長した角度曲線の少なくとも一方に基づいて、第2回転軸と工具主軸方向ベクトルが一致する点の角度を求めることができる。
また、前記工具先端位置の各点における前記工具主軸方向ベクトルについて求めた角度の間隔が2πラジアン以上の部位を検出し、該部位の角度の間隔を2πラジアン以下に補正する第1の補正と、角度が反転する部位を検出して反転を解消するように補正する第2の補正を設けることができる。これにより、計算機の制約から、一定の変域(例えば、±180°の域)を持つ工具の角度しか作成できない場合であっても、角度変換に際して特異値の角度が生成されるという問題を回避できる。
また、本発明のNCポストプロセッサ装置は、前記工具先端位置の点における前記工具主軸方向ベクトルの第1回転軸と第2回転軸の角度を取り出し、当該点における近似工具主軸方向ベクトルと前記工具先端位置の前の点における前記工具主軸方向ベクトルとの差ベクトルを求め、該差ベクトルと前記近似工具主軸方向ベクトルの第1回転軸方向の微分ベクトルまたは第2回転軸方向の微分ベクトルとの内積を求め、該求めた内積が0に近いか否か判定し、該判定が0に近い判定のときは、角度の更新量を予め定めた微小量に変更して当該点における前記工具主軸方向ベクトルの角度を作成する処理を含んで構成することができる。
これによれば、0を含む微小な数値による割り算、いわゆる0割を回避することができ、角度変換に際して特異値が生成されるという問題を回避できる。
また、本発明の0割を回避する処理は角度に限らず、機械座標の変換処理にも適用できる。すなわち、前記工具先端位置の任意の点における前記工具先端位置ベクトルを取り出し、当該点における前記工具先端位置ベクトルと前記工具先端位置の前の点における前記工具先端位置ベクトルとの差ベクトルを求め、該差ベクトルと前記工具先端位置ベクトルの第1回転軸方向の微分ベクトルまたは第2回転軸方向の微分ベクトルとの内積を求め、該求めた内積が0に近いか否か判定し、該判定が0に近い判定のときは、機械座標の更新量を予め定めた微小量に変更して当該点における前記工具先端位置の機械座標を作成する処理を含んで構成することができる。
このように、本発明によれば、機械座標系における回転角度の急激な変化や機械座標の急激な変化を無くすことができるので、切削工具寿命を延長させ、サーボ機構の急激な挙動変化を回避し、NCデータをモータ制御指令に変換する際の数値制御装置への負担を軽減し、加工面粗さを改善し、加工面精度が良い加工が可能になる。その結果、後工程における手仕上げ作業の加工工数を大幅に削減できる。
本発明によれば、CAMシステムで生成されたCLデータを変換してNCデータを作成する際、NC加工機に対する工具角度や工具位置の急激な変化を抑制することができる。
以下、本発明のNCポストプロセッサ装置を実施形態に基づいて説明する。図1に、本発明の一実施形態のNCポストプロセッサ装置を含んでなるNC加工システムの全体構成図を示す。
図において、CAMシステム10は、図示していない上位計算機で稼動するCADシステム等で定義した仕上り形状のCADデータを用い、多軸制御曲面加工機50のためのCLデータを作成して、CLデータファイル20に格納する。また、CAMシステム10は、加工機50の加工機構成に係るデータを、CLデータファイル20に格納する。
ここで、CLデータは、工具先端位置ベクトルと工具主軸方向ベクトルとからなり、CAMシステムが定義したワーク座標系で作成される。加工機構成に係るデータは、加工機50の第1回転軸、第2回転軸、初期主軸方向、第1回転軸および第2回転軸の軸ずれ量、送り速度をあらわす文字列で表現される。
NCポストプロセッサ装置30は、CLデータ・加工機構成読取手段110と、角度変換手段120と、機械座標変換手段130と、NCデータ変換手段140と、NCデータ伝送手段150とから構成される。また、角度変換手段120は、本実施形態の特徴部の1つに係り、角度変換手順列作成手段121と、各変換行列・角度の初期設定手段122と、第2回転軸不一致時の最短角度作成手段123と、第2回転軸一致時の最短角度作成手段124、角度補正手段125とから構成される。また、機械座標変換手段130は、機械座標変換手順列作成手段131と、各変換行列の初期設定手段132と、最短機械座標作成手段133とからなる。 これらの角度変換手段120および機械座標変換手段130は、NCポストプロセッサ装置30を構成する計算機を稼動させるプログラムで実現することができる。
数値制御装置40は、多軸制御曲面加工機50を数値制御する。加工機50の工具位置を決定する座標系は、互いに直交するX,Y,Zの直交3軸と、工具主軸方向を制御する軸は、回転軸A,B,Cの内の2軸である。例えば、回転軸AはX軸、回転軸BはY軸、回転軸CはZ軸とするのが一般である。
次に、NCポストプロセッサ装置30の詳細構成を動作とともに説明する。
(CLデータ・加工機構成読取手段110)
CLデータ・加工機構成読取手段110は、CLデータファイル20から工具先端位置ベクトル(X,Y,Z)と工具主軸方向ベクトル(I,J,K)からなるCLデータと、第1回転軸、第2回転軸、初期主軸方向、軸ずれ量、送り速度からなる加工機構成のデータを読取るようになっている。
(角度変換手段120)
角度変換手段120は、加工機構成に基づいて工具主軸方向ベクトル(I,J,K)から第1回転軸の角度と第2回転軸の角度を求める。
(角度変換手順列作成手段121)
最初に、角度変換手順列作成手段121は、角度変換手順を文字列で作成する。図2に、第1回転軸をB軸、第2回転軸をA軸としたときの工作機械種類と角度変換、機械座標変換の一般化座標変換式および対応する変換文字列の対応関係を示す。例えば、角度変換手順列作成手段121は、第1回転軸をB軸、第2回転軸をA軸としたとき、(RAL)(M)(RAR)(RBL)(M)(RBR)(T)という文字列220を作成する。
(各変換行列・角度の初期設定手段122)
次に、各変換行列・角度の初期設定手段122は、各変換行列や角度を初期化する。図8に、この初期化処理のフローチャートを示す。ステップ810の回転行列初期化処理は、回転行列M,M,Mの角度A,B,Cをいずれも0に設定する。ステップ820の各軸中心ずれ行列初期化処理は、各軸中心ずれ行列RAL,RAR,RBL,RBR,RCL,RCRの初期化処理を、次のように設定する。まず、角度変換手順(例えば、文字列220)中から区切り文字“(”と“)”で囲まれた各軸中心のずれ行列およびずれ戻し行列を表す文字列(RAL,RAR,RBL,RBR,RCL,RCR)の有無を判別する。次いで、加工機構成の軸ずれ量から読み取った値((tAY,tAZ),(tBX,tBZ),(tCX,tCY))を数6、数8、数10に従い、4×4の行列で設定する。加工機構成を示す文字列中に、加工機構成の軸ずれ量が無い場合は、ずれ成分を0に設定する。
ステップ830の機械座標行列初期化処理は、機械座標成分M,M,Mをいずれも0と設定する。ステップ840の初期主軸方向設定処理は、角度変換手順を示す文字列中に区切り文字“(”と“)”で囲まれた初期主軸方向を示す文字列(+Xまたは−X,+Y,−Y,+Z,−Z)の有無を判別して、その文字列に対応するベクトルを設定する。図7に、ベクトル種および設定するベクトル成分の対応関係を示す。図7のベクトル種は、初期主軸方向を示す文字列と対応している。例えば、文字列“+X”の場合、ベクトル種がX軸と対応しているので、初期主軸方向Tとして(1,0,0,1)を設定する。同様に“−X”は−X軸、“+Y”はY軸、“−Y”は−Y軸、“+Z”はZ軸、“−Z”は−Z軸と対応し、それぞれ対応するベクトルの成分を設定する。
ステップ850の原点初期化処理は、数13の式に示すように原点として(0,0,0,1)を設定する。
(第2回転軸不一致時の最短角度作成手段123)
本発明の特徴に係る第2回転軸不一致時の最短角度作成手段123について詳細に説明する。最短角度作成手段123は、第2回転軸と工具主軸方向ベクトルが同一方向あるいは反対方向かを判別し、同一方向あるいは反対方向にならない場合の角度を作成する。ここで、第2回転軸と工具主軸方向ベクトルが同一方向あるいは反対方向にならないとは、第2回転軸と工具主軸方向ベクトルとが不一致の場合である。
図9に、第2回転軸不一致時の最短角度作成処理のフローチャートを示す。最初に、ステップ910のカウンタ初期設定処理でカウンタIを0にする。このカウンタIは、工具主軸方向ベクトルの順番を識別するためのカウンタである。次いで、ステップ912の初期角度設定において、角度初期値(A,B,C)を(0,0,0)に設定する。ステップ914において、目的とする角度を作成する位置であるI番目の工具主軸方向ベクトルV(目的工具主軸方向ベクトル)を取り出す。次に、ステップ916において、取り出した目的工具主軸方向ベクトルと第2回転軸方向ベクトルを比較し、目的工具主軸方向ベクトルと第2回転軸方向ベクトルの方向が一致するか否か判別する。ステップ916の判定で、同一方向あるいは反対方向でない場合、つまり一致しない場合は、ステップ918で(α、β)の取り出しを行う。ここで、αは第2回転軸の角度、βは第1回転軸の角度とする。また、同一方向あるいは反対方向、つまり一致する場合は、ステップ928にてカウンタIにより処理終了の判別を行う。ステップ918においては、角度変換手順を示す文字列中に区切り文字“(”と“)”で囲まれた回転を示す文字列(MまたはM,M)の第1番目の回転の角度をαに設定し、次の第2番目の回転を示す文字列(MまたはM,M)の角度をβに設定して(α、β)を取り出す。例えば、角度変換手順を示す文字列が“(M)(M)(T)”の場合、最初に“M”があるので、I番目の角度Bをαにし、次に“M”があるのでI番目の角度Aをβにする。このようにして、角度変換手順を示す文字列を検索して回転行列の種類に対応する角度を(α、β)として取り出す。
次いで、ステップ920において、ステップ918で取り出した角度(α、β)から目的工具主軸方向ベクトルに近い近似工具主軸方向ベクトルVを求める。また、求めた近似工具主軸方向ベクトルVの微分を計算して、角度αで偏微分したベクトルaと、角度βで偏微分したベクトルbを設定する。
ここで、図3に、角度変換手順を示す文字列、角度(α、β)を与え、ワーク座標系の工具主軸方向ベクトルを求める一例のフローチャートを示す。最初に、ステップ310の手順文字列読取において、角度変換手順を示す文字列(例えば、図2の文字列220((RAL)(M)(RAR)(RBL)(M)(RBR)(T))を読み取る。次いで、角度変換は初期主軸方向に順番に行列を乗じることから、ステップ320の文字列順入替において、角度変換手順を示す文字列を並べ替える(例えば、図2の文字列222((T)(RBR)(M)(RBL)(RAR)(M)(RAL))。次に、ステップ330の文字列取出において、文字列を検索し、区切り文字(例えば、図2の“(”と“)”で囲まれる文字を取り出す。次に、ステップ340において文字列判定を行い、該当する文字列があればステップ341の文字列判別処理へ移行し、文字列が無ければ終了する。
ステップ341に移行した場合は、文字列について、ステップ341〜357の文字列判別処理を実行し、文字列が“RAL”、“M”、“RAR”、“RBL”、“M”、“RBR”、“RCL”、“M”、“RCR”、“MXYZ”であるかを判定する。そして、ステップ361〜370において、各判定で判定された文字列に対応する4×4行列設定を実行する。また、文字列が“+X”、“−X”、“+Y”、“−Y”、“+Z”、“−Z”、“Txyz”である場合は、ステップ371〜377で各文字列に対応するベクトル設定を実行する。
なお、ステップ341〜357の文字列判別処理において、該当する文字列が無い場合は、ステップ391のエラー処理に進んで、解釈できない文字列であることを警告して終了する。
ステップ361〜370にて設定された4×4行列は、ステップ381の行列演算において、現在の軸ベクトルに乗じて座標変換される。そして、座標変換後の値を軸ベクトルに設定して、ステップ382の次文字列設定を実行する。
一方、ステップ371〜377にて設定された各文字列に対応した軸ベクトル(例えば、(0,0,1,1))は、ステップ382にて次の文字列設定を実行する。すなわち、ステップ382にて、現在の文字列を消去し、ステップ330に戻って文字列取出を繰り返す。
ここで、ステップ371〜377の処理は、偏微分ベクトル設定のため、角度変換手順の場合は3つの軸ベクトルを設定し、機械座標変換手順の場合は4つの軸ベクトルを設定する。また、ステップ361〜370の処理は、図4〜図7に示す行列と行列の微分成分も計算し、3ないし4の軸ベクトルに順番に乗じて微分成分を作成する。数21の式は、ワーク座標系の工具主軸方向ベクトルの角度Aによる微分、角度Bによる微分、角度Cによる微分を示し、数17〜数20の各式は数21の式に表れる微分成分を示す。
・X軸回転行列の角度Aでの微分、角度Bでの微分、角度Cでの微分:
Figure 2006053789
・Y軸回転行列の角度Aでの微分、角度Bでの微分、角度Cでの微分:
Figure 2006053789
・Z軸回転行列の角度A成分微分、角度B成分微分、角度C成分微分:
Figure 2006053789
・X/Y/Z軸回転軸補正行列、機械座標系での初期主軸方向:すべての成分が0
Figure 2006053789
・機械座標行列、機械座標系での原点:角度変換手順を示す文字列では利用しない
Figure 2006053789
図9のステップ922の更新量作成においては、I番目の近似工具主軸方向ベクトルVから(I−1)番目の近似工具主軸方向ベクトルVI−1を引いて偏差である差ベクトルc=V―VI−1を求め、(I−1)番目からI番目の角度αの更新量δα=a・c/a・aおよび角度βの更新量δβ=b・c/b・bを求める。ここで、演算子“・”はベクトル間の内積を示す。
ステップ924の収束判定処理は、更新量(δα、δβ)が十分に小さいか否かを判別し、大きい場合はステップ926に進んで、α=α+δα、β=β+δβに角度を更新し、ステップ920に戻って近似工具主軸方向ベクトルVの作成から繰り返す。ステップ924の収束判定で、更新量(δα、δβ)が十分小さい場合は、角度(α、β)をカウンタIで示す工具主軸方向ベクトルVの角度とする。次いで、ステップ928で最後の工具主軸方向ベクトルか否かをカウンタIで判別し、最後の工具主軸方向ベクトルである場合は処理を終了する。最後でない場合は、ステップ930にてカウンタIを1つ進め、ステップ932にて角度(α、β)を次の角度初期値に変更して、ステップ914に戻って次の目的工具主軸方向ベクトルの取り出しから処理を繰り返す。
ここで、ステップ918〜926の処理は、2変数の場合のニュートンラプソン法として知られている収束計算法である。本実施形態では、角度変換に対して2変数のニュートンラプソン法を適用するために、一般化座標変換処理で角度αによる微分、角度βによる微分を作成し、各微分ベクトルで内積を作成して2本の連立一次方程式を作成している。
(0割りを避けるための処理)
ここで、本発明の特徴の1つである0割りを避けるための処理について、図10に示したフローチャートに基づいて説明する。まず、図9のステップ920、922の処理において0割りが発生すると角度の特異値が作成され、鋸刃状、尖点あるいは不自然な凹凸が表れることになる。そこで、このような0割りを避けるため、ステップ920の近似工具主軸方向ベクトルVを作成した後、ステップ1012において、I番目の近似工具主軸方向ベクトルVから(I−1)番目の近似工具主軸方向ベクトルVI−1を引いて差ベクトルc=V―VI−1を作成する。次いで、ステップ1014において、更新量δαを作成する際の0割りを避けるため、近似工具主軸方向ベクトルを角度αで偏微分したベクトルaと差ベクトルcの内積a・cが0に近いか否かの判定Aを実行する。この判定Aの結果、ベクトルの内積a・cが0に近い場合は、ステップ1016に進んで、0割りを避けるためにδα=0.01に設定する。
一方、判定Aの結果、ベクトルの内積a・cが0に近くない場合は、ステップ1018に進んで、δβを作成する際の0割りを避けるため、近似工具主軸方向ベクトルを角度βで偏微分したベクトルbと差ベクトルcの内積b・cが0に近いか否かの判定Bを実行する。また、ステップ1016でδα=0.01に設定した後、ステップ1018に進んで判定Bを実行する。この判定Bの結果、ベクトルの内積b・cが0に近い場合は、ステップ1020に進んで、0割りを避けるためにδβ=0.01に設定する。
一方、判定Bの結果、ベクトルの内積b・cが0に近くない場合は、ステップ1022に進んで、判定Cを実行する。また、ステップ1020でδβ=0.01に設定した後、ステップ1022に進んで判定Cを実行する。この判定Cは、ベクトルの内積a・cが判定Aで用いた0に近い値より大きいか、または、ベクトルの内積b・cが判定Bで用いた0に近い値より大きいか否かを判定する。この判定Cの結果、いずれかのベクトルの内積が0に近い値より大きい場合は、ステップ1024に進んで、δα=a・c/a・a、δβ=b・c/b・bに変更する。一方、判定Cの結果、いずれのベクトルの内積も0に近い値より小さい場合、あるいはステップ1024でδαとδβが変更された場合、図9のステップ924に進んで収束判定を実行する。
このように、図10の判定Aや判定Bの処理により、ベクトルの内積a・cあるいはb・cが0に近い場合でも、δαやδβの値をデフォルトの値に設定するようにしていることから、ステップ1024のδα、δβの変更処理で、0割りや著しく大きなδαやδβを作成することを回避できる。また、δαやδβをデフォルトの値に設定し、初期値を変化させて収束計算を継続することができる。その結果、ステップ1012〜1024の処理を実行することにより、安定に角度(α、β)を求めることができる。
(第2回転軸一致時の最短角度作成手段124)
ここで、図1に戻って、本発明の他の特徴に係る第2回転軸一致時の最短角度作成手段124について説明する。この手段124は、第2回転軸と工具主軸方向ベクトルが同一方向あるいは反対方向かを判別し、同一方向あるいは反対方向になる場合の角度を作成する。つまり、5軸制御加工機の場合、工具主軸方向ベクトルは工具軸(回転軸)に相当するから、工具姿勢を規定する第2回転軸が工具主軸方向ベクトルに一致する場合は無意味である。
図11に、第2回転軸一致時の最短角度作成処理のフローチャートを示す。同図に示すように、ステップ1310において、カウンタIを0に初期設定する。このカウンタIは、工具主軸方向ベクトルの順番を識別するためのカウンタである。次いで、ステップ1312において、初期値角度(A,B,C)を(0,0,0)に設定して、ステップ1314に進む。ステップ1314においては、目的とする角度を作成する位置であるI番目の工具主軸方向ベクトルV(目的工具主軸方向ベクトル)を取り出す。次いで、ステップ1316において、目的工具主軸方向ベクトルと第2回転軸方向ベクトルを比較し、同一方向あるいは反対方向、つまり工具軸と第2回転軸が一致しているか否かの判別を行う。工具軸と第2回転軸が一致している場合は、ステップ1318に進んで曲線補間処理を行う。一致していない場合は、ステップ1332に進んで、カウンタIにより処理終了の判別を行う。
ここで、ステップ1318の曲線補間処理について、図12、図13を参照して説明する。まず、補間処理は、ステップ1316の第2回転軸一致判別で求めたI番目周辺の角度を補間した角度曲線を作成する。図12に示すように、目的工具主軸方向ベクトルと第2回転軸方向ベクトルが一致する位置を白丸印1120で示し、図1の手段123で求めた目的工具主軸方向ベクトルと第2回転軸方向ベクトルが不一致の角度がある位置を黒丸印1110で示す。最初に、目的工具主軸方向ベクトルと第2回転軸方向ベクトルが一致する位置近傍の工具主軸方向ベクトルの角度を取り出す。図12では、白丸印1120を挟んで5点づつ合計10点の角度列1130を取り出している。次に、その角度列1130を曲線補間して角度曲線1140を作成する。曲線補間の方法は、最小二乗法によるB−スプライン曲線作成法を用いているが、近傍の点数を制限して円弧補間や放物線補間、多項式補間、スプライン補間などを用いてもかまわない。次に、角度曲線1140から白丸印1120に近い点1150を取り出して初期位置とする。この初期位置1150から収束計算で白丸印1120の位置における角度(α、β)を定める。
図13は、目的工具主軸方向ベクトルと第2回転軸方向ベクトルが一致する工具主軸方向ベクトルが、角度曲線の外にある場合の角度曲線作成方法を説明する図である。目的工具主軸方向ベクトルと第2回転軸方向ベクトルが一致する工具主軸方向ベクトルが、CLデータの先頭または終了位置にある場合、角度曲線1210の外に白丸印1220、1230が現れる。この状態では、角度曲線が無いため角度(α、β)を作成できない。そのため、角度曲線1210の両端を接線方向に延長した角度曲線1240および1250を作成し、その延長線を角度曲線とする。このようにすることで、角度曲線の外に目的工具主軸方向ベクトルと第2回転軸方向ベクトルが同一方向あるいは反対方向の工具主軸方向ベクトルがある場合にも角度(α、β)を作成可能になる。
図11に戻って、ステップ1320の初期パラメータ設定処理は、曲線補間1318で作成した角度曲線とカウンタI−1番目の角度から角度曲線のパラメータtを求める。このパラメータtが繰り返し計算時の初期値となる。次いで、ステップ1322において、ステップ1320で設定した初期パラメータを角度曲線に代入して、角度(α、β)と、それらの角度をパラメータtで微分した値(αt、βt)を作成して角度曲線上の点作成を行う。次のステップ1324は、ステップ1322で求めた角度(α、β)から計算した近似工具主軸方向ベクトルを求めると共に、近似工具主軸方向ベクトルを角度α成分で偏微分したベクトルa、角度β成分で偏微分したベクトルbを計算する。ここで、角度(α、β)から近似工具主軸方向ベクトルを計算する処理は、図9のステップ920の近似工具主軸方向ベクトル作成処理と同様である。
次のステップ1326において、初期パラメータtの更新量δtを求める。すなわち、I番目の工具主軸方向ベクトルと近似工具主軸方向ベクトルの差でベクトルcを定め、角度曲線の微分ベクトルdを(a)αt+(b)βtで定める。これに基づいて、初期パラメータtの更新量δt=d・c/d・dを求める。ここで、演算子“・”はベクトル間の内積を示す。
次いで、ステップ1328において、更新量δtが十分に小さいか否かにより、収束判定を行う。この判定で、更新量δtが大きい場合は、ステップ1330に進み、パラメータをt=t+δtに更新して、ステップ1322に戻り、角度曲線上の点作成から繰り返す。一方、十分に小さい場合は、ステップ1332に進んで、カウンタIにより終了判別を行う。カウンタが最後でない場合は、ステップ1334にてカウンタIを1つ進めて、ステップ1314に戻って次の目的工具主軸方向ベクトルを取り出して処理を繰り返す。
なお、ステップ1320〜1330の処理は、2変数(α、β)をパラメータtの変数(α(t)、β(t))としたときの1変数のニュートンラプソン法として知られている収束計算法である。本実施形態では、角度変換に対して1変数のニュートンラプソン法を適用するために、角度曲線を作成した後、一般化座標変換処理で角度αによる微分、角度βによる微分を作成し、各微分ベクトルの合成微分で内積を作成して1本の連立一次方程式を作成している。
(0割りを避けるための処理)
さらに、ステップ1320〜1330の処理で表れる0割りを避けるための処理の実施形態を、図14のフローチャートに示す。図示のように、図11のステップ1322で角度曲線上の点作成処理を実行し、次のステップ1324でステップ1322で近似工具主軸方向ベクトルを求めると共に、近似工具主軸方向ベクトルの微分ベクトルa、bを計算した後、ステップ1430の偏差作成処理にて、目的とする工具主軸方向ベクトルと近似工具主軸方向ベクトルの差ベクトルc、角度曲線のパラメータtによる微分ベクトルdを作成する。次に、ステップ1440の判定Aにより、δtを作成する場合の0割りを避けるため、ベクトルの内積d・dが0に近い場合は、ステップ1460で角度(α、β)を1つ前の角度(α、β)に設定して処理を終了する。一方、ベクトルの内積d・dが0とみなせないときは、ステップ1450で初期パラメータtの更新量δt=d・c/d・dを更新する。次いで、図11と同様に、ステップ1328に進んで、収束判定を実行する。このようにして、δtを作成する場合の0割りを避けることができることから、ステップ1430〜1460の処理を行うことで、安定に角度(α、β)を求めることができる。
(角度補正手段125)
図1に戻って、本発明の他の特徴である角度補正手段125について説明する。角度補正手段125は、各手段121〜124で作成した角度の間隔や方向を確認して必要な角度補正をする。この角度補正の第1の補正手順を図17を参照して説明する。同図は、αを角度とした第1回転軸1701、βを角度とした第2回転軸1702に、各手段121〜124で作成した角度を順番に繋いだ角度曲線1712を描画している。ここで、黒丸印1711は角度曲線の頂点であり、白丸印1721および1722は角度間隔が2πラジアンより大きい場合の角度曲線の頂点を示す。
まず、角度曲線の隣接する2点を順番に検索して、角度曲線の間隔を作成する。次に、角度曲線の間隔が2πラジアン以上になる位置を探す。図17では、白丸印1721と1722の間隔が2πラジアンより大きくなっている。次に、2πラジアンより大きい角度曲線の間隔を持つ点1722を補正する。この第1の補正は、点1722の角度β成分が、点1721の角度β成分に対し増分方向にあれば点1722のβ成分を2πラジアンだけ減算し、逆に点1762のように点1761に対し減少方向にあれば、点1762のβ成分を2πラジアンだけ加算する。点1722または点1762以降の角度群1732および1772に対しても同様の処理をおこなう。この処理で、点1721と点1722の間隔が2πラジアンの2倍以上になっている場合は、2πラジアンの加算または減算を当該間隔が2π以下になるまで繰り返す。この第1の補正により、角度間隔が2πラジアン以上の場合に2πラジアン以下の角度に補正することができる。
また、角度補正の第2の補正手順を図18を参照して説明する。図18において、黒丸印1811は角度曲線1812の頂点であり、白丸印1821は尖点となる頂点を示す。まず、角度曲線の隣接する3点を順番に検索し、1点目と2点目を結ぶベクトルのβ方向のベクトルA、2点目と3点目結ぶベクトルのβ方向のベクトルBを作成する。次に、隣接するAベクトルとBベクトル間の内積を求め、内積値が負となる位置を検索する。内積値が負となる場合は、尖点1821となる。そこで、尖点1821を持つ点より先の点群1831を補正する。この第2の補正は、点1822と1821のβ方向ベクトルを反転1832させ、点1821に加算した後、点1822と1821のα方向ベクトルを加算することにより行う。また、点1822以降の点群1831に関しても同様の処理を行い、点群1833を作成する。この第2の補正により、尖点となる角度曲線を平坦に近い分布に補正することができる。
以上のようにして、図1の手段121〜125からなる角度変換手段120により角度変換を行うようにしているから、本実施形態によれば、鋸刃状の角度分布や尖点のような特異点の発生を抑制できる。
(機械座標変換手段130)
図1の機械座標変換手段130は、角度変換手段120で作成した角度、CLデータの工具先端位置ベクトル、加工機構成を用いて、従来の手法により機械座標を作成する。
(機械座標変換手順列作成手段131)
まず、機械座標変換手順列作成手段131で機械座標変換手順を文字列で作成する。図2に、第1回転軸がB軸、第2回転軸がA軸としたときの工作機械種類と角度変換、機械座標変換の一般化座標変換式および対応する変換文字列の対応関係を示す。機械座標変換手順列作成手段131は、第1回転軸がB軸、第2回転軸がA軸としたときに、
・工作機械種類が工作物旋回形のとき、
(RAL)(M)(RAR)(RBL)(M)(RBR)(MXYZ)(TXYZ)の文字列230、
・工作機械種類が工具旋回形のとき、
(MXYZ)(RAL)(M)(RAR)(RBL)(M)(RBR)(TXYZ)の文字列240、
・工作機械種類が工具・工作物両旋回形のとき、
(RAL)(M)(RAR)(MXYZ)(RBL)(M)(RBR)(TXYZ)の文字列250、を作成する。
(各変換行列の初期設定手段132)
また、各変換行列の初期設定手段132は、各変換行列を初期化する。なお、回転角度に関連する行列は初期化しない。この初期化は、回転角度に関連する行列を初期化しないことを除き、各変換行列・角度の初期設定手段122と同様である。
(最短機械座標作成処理133)
さらに、最短機械座標作成処理133は、角度変換手段120で作成した角度、CLデータの工具先端位置ベクトルから機械座標変換手順文字列に従って機械座標を求める。
図15に、機械座標作成処理133のフローチャートを示す。最初に、ステップ1510にてカウンタIを0に初期設定する。このカウンタIは工具先端位置ベクトルの順番を識別するためのカウンタである。次いで、ステップ1512においてカウンタIに対応する機械座標を(0,0,0)に初期化して、これを機械座標の初期値とする。次いで、ステップ1514にて、カウンタIに対応する工具先端位置ベクトルを取り出す。ステップ1516は、機械座標初期値、角度変換手段120で求めた角度と機械座標変換手順を示す文字列を与え、近似工具先端位置ベクトル、近似工具先端位置ベクトルの微分を計算して、機械座標Mで偏微分したベクトルをa、Mで偏微分したベクトルをb、Mで偏微分したベクトルをcに設定する。
ここで、ワーク座標系の工具先端位置ベクトルを求める処理手順は、図3に示したワーク座標系の工具主軸方向ベクトルを求めるフローチャートと同様である。つまり、機械座標変換手順を示す文字列、角度(α、β)、機械座標(M,M,M)を与え、ワーク座標系の工具先端位置ベクトルを求める。まず、ステップ310で、機械座標変換手順を示す文字列(例えば、工具・工作物両旋回形の工作機械の場合、図2の文字列(RAL)(M)(RAR)(MXYZ)(RBL)(M)(RBR)(TXYZ)250)を読取る。そして、機械座標変換は機械座標原点に順番に行列を乗じることから、ステップ320にて機械座標変換手順を示す文字列を並べ替える(例えば、工具・工作物両旋回形の工作機械の場合、図2の文字列(TXYZ)(RBR)(M)(RBL)(MXYZ)(RAR)(M)(RAL)252)。次に、ステップ330で、文字列を検索し、区切り文字(例えば、図2の“(”と“)”で囲まれる文字を取り出す。次に、ステップ340にて文字列の有無を判定し、文字列があればステップ341に進んで文字列判別処理を実行し、文字列が無ければ終了する。
文字列がある場合は、ステップ341〜357で、その文字列が“RAL”、“M”、“RAR”、“RBL”、“M”、“RBR”、“RCL”、“M”、“RCR”、“MXYZ”であるかを判定し、ステップ361〜370にて各文字列に対応する4×4行列を設定する。その文字列が“+X”、“−X”、“+Y”、“−Y”、“+Z”、“−Z”、“Txyz”である場合、ステップ371〜377にて各文字列に対応するベクトルを設定する。
一方、ステップ341〜357の文字列判別に対応する文字が無い場合は、ステップ391のエラー処理で、解釈できない文字列であることを警告して終了する。
ステップ361〜370の4×4行列設定は、ステップ381の行列演算で現在の軸ベクトルに、ステップ361〜370で設定した4×4行列を乗じて座標変換し、座標変換後の値を軸ベクトルに設定し、ステップ382に進んで次文字列設定を実行する。
また、ステップ371〜377は、各文字列に対応した軸ベクトル(例えば、(0,0,0,1))を設定し、ステップ382に進んで次文字列設定を実行する。ステップ382は、現在の文字列を消去して、ステップ330に戻って次の文字列を取出して繰り返す。
ここで、ステップ371〜377の処理は、偏微分ベクトル設定のため、角度変換手順の場合は3つの軸ベクトル、機械座標変換手順の場合は4つの軸ベクトルを設定する。また、ステップ361〜370の処理は、図4〜図7に示す行列と行列の微分成分も計算し、3ないし4の軸ベクトルに順番に乗じることで微分成分を作成する。数23は、ワーク座標系の工具先端位置ベクトルの機械座標M成分による微分、M成分による微分、M成分による微分を示し、数22の式は数23の式に表れる微分成分を示す。
・機械座標行列:
Figure 2006053789
・X/Y/Z軸回転行列、X/Y/Z軸回転軸補正行列、機械座標系での原点:
すべての成分が0なので数20の式に従う。
・機械座標系での初期主軸方向:使用しない。
Figure 2006053789
ステップ1518の更新量作成は、目的工具先端位置ベクトルから近似工具先端位置ベクトルを引くことでベクトルdを定め、機械座標の更新量(δM,δM,δM)を(a・d/a・a, b・d/b・b, c・d/c・c)で求める。ここで演算子“・”はベクトル間の内積を示す。
ステップ1520は、更新量(δM,δM,δM)が十分小さいかを判別し、大きい場合はステップ1522に進んでパラメータを(M,M,M)=(M+δM,M+δM,M+δM)に更新し、ステップ1516に戻って近似工具先端位置ベクトル作成から繰り返す。十分小さい場合は、機械座標(M,M,M)をカウンタIで示す工具先端位置ベクトルの機械座標とした後、最後の工具先端位置ベクトルかをステップ1524の終了判別を行う。この判定が、最後の工具先端位置ベクトルである場合は終了し、最後でない場合は、ステップ1526にてカウンタIを1つ進め、ステップ1528で機械座標(M,M,M)を次の機械座標初期値にして、ステップ1524に戻ってI番目の目的工具先端位置ベクトル取出処理から繰り返す。
なお、ステップ1516〜1522の処理は、3変数(M,M,M)のニュートンラプソン法として知られている収束計算法である。本実施形態では機械座標変換に対して3変数のニュートンラプソン法を適用するために、一般化座標変換処理で機械座標Mによる微分、機械座標Mによる微分、機械座標Mによる微分を作成し、各微分ベクトルで内積を作成して3本の連立一次方程式を作成している。
(0割りを避けるための処理)
図16に、ステップ1516〜1522の処理で、0割りを避けるための処理の一例のフローチャートを示す。ステップ1516の近似工具先端位置ベクトル作成を実行後、ステップ1612で目的工具先端位置ベクトルと近似工具先端位置ベクトルの偏差である差ベクトルdを作成する。次いで、ステップ1614の判定Aを実行する。判定Aは、更新量δMを作成する場合の0割りを避けるため、ベクトルの内積a・aが0に近い場合、ステップ1618で更新量δMを0に設定する。また、判定Aでベクトルの内積a・aが十分大きいときは、ステップ1616でδM=a・d/a・aに設定する。
ステップ1620の判定Bは、δMを作成する場合の0割りを避けるための判定であり、、ベクトルの内積b・bが0に近い場合は、ステップ1624にて更新量δM=0に設定する。判定Bでベクトルの内積b・bが十分大きいときは、ステップ1622にてδM=b・d/b・bに設定する。
一方、ステップ1626の判定Cは、δMを作成する場合の0割りを避けるための判定であり、ベクトルの内積c・cが0に近い場合、ステップ1630で更新量δM=0に設定する。判定Cでベクトルの内積c・cが十分大きいときは、ステップ1628でδM=c・d/c・cに設定する。
このように、判定A、判定B、判定Cによりa・a、b・b、c・cが0に近い場合でも、δM、δM、δMを0に設定するので、ステップ1522で0割りや著しく大きなδM、δM、δMを設定することを回避できる。その結果、ステップ1612〜1630の処理により、安定に機械座標(M,M,M)を求めることができる。
(NCデータ変換手段140)
図1のNCデータ変換手段140は、手段110〜130で求めた角度や機械座標を数値制御装置40が解釈可能な文字列で構成されるNCデータに変換し、NCデータ伝送手段150でNC制御装置に送付する。
以上説明した本発明の実施形態によれば、CLデータから第2回転軸不一致時の最短角度を作成するとともに、第2回転軸に一致する工具主軸方向ベクトルを補間して角度を作成した後、角度間隔が2πラジアンより大きい角度分布や、尖点が生じる角度分布を補正した角度や機械座標を作成できるので、急激な角度変化の無いNCデータを作成できる。
また、急激な角度変化が無い角度分布から機械座標を作成することができるので、折れの少ない機械座標軌跡を得ることができる。その結果、数値制御装置の負担が減少し、加工機におけるサーボ機構の負荷が安定し、被切削材への削り込みが少なく、加工表面粗さを改善し、切削工具の寿命を長くするとともに破損を少なくし、加工機駆動系の負担軽減や破損を少なくすることができる。
本発明の一実施形態のNCポストプロセッサ装置を含むNC加工システムの構成図である。 本発明の実施形態に係る工作機械種類と角度変換、機械座標変換の一般化座標変換式および対応する変換文字列の対応関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る角度変換処理、機械座標変換処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るA/B/C軸回転行列成分と微分成分を示す図である。 本発明の実施形態に係るA/B/C軸ずれ行列およびずれ戻し行列の成分と微分成分を示す図である。 本発明の実施形態に係る機械座標行列の成分と微分成分を示す図である。 本発明の実施形態に係る初期主軸方向ベクトルの成分と微分成分を示す図である。 本発明の実施形態の各変換行列の初期設定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の第2回転軸不一致時の最短角度作成処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の第2回転軸不一致時の最短角度作成処理における0割り回避処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の第2回転軸一致時の最短角度作成処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の角度曲線作成処理の説明図である。 本発明の実施形態の角度曲線の両端延長処理の説明図である。 本発明の実施形態の第2回転軸一致時の最短角度作成処理における0割り回避処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の機械座標作成処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の機械座標作成処理における0割り回避処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の第1の角度補正手順の説明図である。 本発明の実施形態の第2の角度補正手順の説明図である。
符号の説明
30 NCポストプロセッサ装置
110 CLデータ・加工機構成読取手段
120 角度変換手段
121 角度変換手順列作成手段
122 各変換行列・角度の初期設定手段
123 第2回転軸不一致時の最短角度作成手段
124 第2回転軸一致時の最短角度作成手段
125 角度補正手段
130 機械座標変換手段
131 機械座標変換手順列作成手段
132 各変換行列の初期設定手段
133 最短機械座標作成手段
140 NCデータ変換手段
150 NCデータ伝送手段

Claims (5)

  1. 多軸制御NC加工機に対応した工具先端位置ベクトルと工具主軸方向ベクトルからなるCLデータと、前記加工機の第1回転軸と第2回転軸および初期主軸方向、第1/2回転軸の軸偏差、送り速度からなる加工機構成とを入力し、前記CLデータを前記加工機を数値制御するNCデータに変換するNCポストプロセッサ装置において、前記工具先端位置の各点における前記工具主軸方向ベクトルが前記第2回転軸と一致するか否か判断し、一致する場合は前記第2回転軸と一致しない周辺の点における角度を取り出して曲線補間して当該点における角度を作成する処理を含むことを特徴とするNCポストプロセッサ装置。
  2. 前記曲線補間は、前記第2回転軸と一致しない周辺の点における角度に基づいて角度曲線を作成し、該作成した角度曲線と該角度曲線を両端で延長した角度曲線の少なくとも一方に基づいて、第2回転軸と工具主軸方向ベクトルが一致する点の角度を求めることを特徴とする請求項1に記載のNCポストプロセッサ装置。
  3. 前記工具先端位置の各点における前記工具主軸方向ベクトルについて求めた角度の間隔が2πラジアン以上の部位を検出し、該部位の角度の間隔を2πラジアン以下に補正する第1の補正と、角度が反転する部位を検出して反転を解消するように補正する第2の補正を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のNCポストプロセッサ装置。
  4. 多軸制御NC加工機に対応した工具先端位置ベクトルと工具主軸方向ベクトルからなるCLデータと、前記加工機の第1回転軸と第2回転軸および初期主軸方向、第1/2回転軸の軸偏差、送り速度からなる加工機構成とを入力し、前記CLデータを前記加工機を数値制御するNCデータに変換するNCポストプロセッサ装置において、前記工具先端位置の点における前記工具主軸方向ベクトルの第1回転軸と第2回転軸の角度を取り出し、当該点における近似工具主軸方向ベクトルと前記工具先端位置の前の点における前記工具主軸方向ベクトルとの差ベクトルを求め、該差ベクトルと前記近似工具主軸方向ベクトルの第1回転軸方向の微分ベクトルまたは第2回転軸方向の微分ベクトルとの内積を求め、該求めた内積が0に近いか否か判定し、該判定が0に近い判定のときは、角度の更新量を予め定めた微小量に変更して当該点における前記工具主軸方向ベクトルの角度を作成する処理を含むことを特徴とするNCポストプロセッサ装置。
  5. 多軸制御NC加工機に対応した工具先端位置ベクトルと工具主軸方向ベクトルからなるCLデータと、前記加工機の第1回転軸と第2回転軸および初期主軸方向、第1/2回転軸の軸偏差、送り速度からなる加工機構成とを入力し、前記CLデータを前記加工機を数値制御するNCデータに変換するNCポストプロセッサ装置において、前記工具先端位置の任意の点における前記工具先端位置ベクトルを取り出し、当該点における前記工具先端位置ベクトルと前記工具先端位置の前の点における前記工具先端位置ベクトルとの差ベクトルを求め、該差ベクトルと前記工具先端位置ベクトルの第1回転軸方向の微分ベクトルまたは第2回転軸方向の微分ベクトルとの内積を求め、該求めた内積が0に近いか否か判定し、該判定が0に近い判定のときは、機械座標の更新量を予め定めた微小量に変更して当該点における前記工具先端位置の機械座標を作成する処理を含むことを特徴とするNCポストプロセッサ装置。
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