JP2010250643A - 工作機械の表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】直進軸と回転軸とを備える工作機械において、工作機械の各駆動軸の動きを把握できる工作機械の表示装置を提供する。
【解決手段】直進軸(X,Y,Z軸)と回転軸(A,B軸)とを備える工作機械の表示装置において、工作機械に対するワーク座標系のNCデータを取得するNCデータ取得部101と、NCデータに基づいて、工作機械の直進軸に対する機械座標系の制御点データを算出する制御点データ算出部103と、制御点データの軌跡を2次元座標または3次元座標にて表示する表示部105とを備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、工作機械の表示装置に関するものである。
特許文献1には、表示装置に、ワーク座標系のNCデータを表示して、さらにそのNCデータの曲率半径の属性を表示することが記載されている。
確かに、直進軸(一般には並進軸とも言われる)のみから構成される工作機械においては、ワーク座標系のNCデータそのものの軌跡が、工作機械の各駆動軸の動きとして把握できる。そのため、直進軸のみから構成される工作機械においては、非常に有効的である。
ところで、複雑な加工を可能とする同時5軸加工が、近年さらに着目を浴びている。(例えば、特許文献2参照)。同時5軸加工とは、直進軸と回転軸とを有する工作機械において、直進軸と回転軸とを同時に位置制御をしながら行う加工である。
特開2003−330512号公報 特開2008−090734号公報
このような同時5軸加工においては、ワークを載置するテーブルが回転する場合を例に挙げると、ワークをテーブルのどこに載置するかによって、工作機械の各駆動軸の動作が異なってしまう。そのため、特許文献1の技術を同時5軸加工にそのまま適用したとしても、工作機械の各駆動軸の動作を十分に把握することができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、直進軸と回転軸とを備える工作機械において、工作機械の各駆動軸の動きを把握できる工作機械の表示装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、
直進軸と回転軸とを備える工作機械の表示装置において、
前記工作機械に対するワーク座標系のNCデータを取得するNCデータ取得手段と、
前記NCデータに基づいて、前記工作機械の前記直進軸に対する機械座標系の制御点データを算出する制御点データ算出手段と、
前記制御点データの軌跡を2次元座標または3次元座標にて表示する表示手段と、
を備えることである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、
前記表示手段は、さらに、前記NCデータの前記直進軸に関するデータの軌跡を2次元座標または3次元座標にて表示することである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、
前記制御点データの軌跡と前記NCデータの前記直進軸に関するデータの軌跡との対応位置を記憶する対応位置記憶手段をさらに備え、
前記表示手段は、前記制御点データの軌跡の表示および前記NCデータの前記直進軸に関するデータの軌跡の表示において、前記対応位置を表示可能であることである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1〜3の何れか一項において、
前記工作機械の前記回転軸は、ワークを載置する第一テーブルが旋回する第一テーブル旋回軸を含み、
前記表示手段は、前記第一テーブルへの前記ワークの載置位置が異なる複数の場合について、それぞれの前記制御点データの軌跡を表示することである。
請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項4において、
前記制御点データ算出手段は、前記NCデータの前記直進軸に関するデータに対して、前記第一テーブル旋回軸に関する回転座標変換を行うことにより前記制御点データを算出することである。
請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請求項1〜3の何れか一項において、
前記工作機械の前記回転軸は、ワークを載置する第一テーブルが旋回する第一テーブル旋回軸を含み、
前記制御点データ算出手段は、前記NCデータの前記直進軸に関するデータに対して、前記第一テーブル旋回軸に関する回転座標変換を行うことにより前記制御点データを算出することである。
請求項7に係る発明の構成上の特徴は、請求項5または6において、
前記工作機械の前記回転軸は、前記第一テーブルをさらに旋回させる第二テーブル旋回軸をさらに含み、
前記制御点データ算出手段は、前記NCデータの前記直進軸に関するデータに対して、前記第一テーブル旋回軸に関する回転座標変換を行った後に、前記第二テーブル旋回軸に関する回転座標変換を行うことにより、前記制御点データを算出することである。
請求項8に係る発明の構成上の特徴は、請求項1〜6の何れか一項において、
前記工作機械の前記回転軸は、工具を支持する支持体をチルト旋回させる工具チルト軸であり、
前記制御点データ算出手段は、
前記工具チルト軸を基準としたときの前記工具の先端の座標に対して、前記工具チルト軸に関する回転座標変換を行い、
前記工具チルト軸に関する回転座標変換により得られた値を、前記NCデータの前記直進軸に関するデータに加算することにより、前記制御点データを算出することである。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、NCデータから工作機械の動きを把握できる制御点データに変換している。そして、この制御点データの軌跡を、2次元座標または3次元座標にて表示している。このように、実際の工作機械の各直進軸の動きを、表示手段に軌跡として表示することができる。そして、ワークが載置されるテーブルが回転する場合であっても、制御点データが機械座標系のデータであるため、ワークの載置位置を考慮したデータとなっている。従って、確実に、ワークの載置位置を考慮した上で、工作機械の各直進軸がどのように動くのかを視覚的に把握することができる。例えば、ワークの載置位置によっては、NCデータそのものは直線状の箇所であっても、機械座標系の制御点データでは、コーナー部として認識される場合がある。このような場合にも、確実に工作機械がコーナー部として認識している箇所を把握できる。
ここで、工作機械が3つの直進軸を有する場合には、制御点データも3つの直進軸データを持つことになる。また、工作機械が2つの直進軸を有する場合には、制御点データも2つの直進軸データを持つことになる。そこで、表示手段が2次元座標にて表示するには、制御点データが2つの場合には、その2つの制御点データの軌跡を表示することになる。また、制御点データが3つの場合には、その中から選択した2つの直進軸データを、2次元座標にて表示することになる。一方、表示手段が3次元座標にて表示する場合には、制御点データが3つの直進軸データを有する場合に限られる。
請求項2に係る発明によれば、表示手段は、制御点データの軌跡に加えて、NCデータの直進軸に関するデータの軌跡を表示している。これにより、機械座標系の制御点データとワーク座標系のNCデータとを比較することができる。つまり、作業者が制御点データのみを見た場合に、工作機械がコーナー部と認識している箇所が、NCデータそのものに起因するものか、その他の影響により生じたものかなどを把握することができる。
請求項3に係る発明によれば、表示手段にて表示される制御点データとNCデータとにおいて、両者の対応位置を表示可能である。ここで、対応位置を表示可能とは、例えば、NCデータの所定位置を作業者が選択すると、当該所定位置に対応した制御点データの位置がどこであるか分かるように表示することである。その他に、作業者が選択することなく、各軌跡を複数の色にて表示したり、各軌跡を複数のシンボルマークにて表示したりすることで、NCデータのどの位置と制御点データのどの位置とが対応しているかを予め表示することも可能である。
これにより、表示手段にて、制御点データとNCデータとをより詳細に比較することができる。そして、NCデータでコーナー部となる位置が、制御点データではどのような形状として工作機械が認識しているかを把握することが正確にできる。
ワークを載置する第一テーブルが旋回する場合には、ワークの第一テーブルへの載置位置によって、制御点データが異なってしまう。そこで、請求項4に係る発明によれば、ワークの第一テーブルへの載置位置を複数とした場合に、表示手段がそれぞれの載置位置に対しての制御点データの軌跡を表示するとした。これにより、ワークを第一テーブルのどの位置に載置すると、工作機械の各直進軸が滑らかに動くかを把握することができる。その結果、最も適切と考えられる位置に、ワークを第一テーブルに載置して実際の加工を行うことで、より高精度な加工を実現できる。
請求項5および6に係る発明によれば、ワークを載置する第一テーブルが旋回する場合に、確実に制御点データを算出することができる。ここで、ワークを載置する第一テーブルは、載置台の法線軸回りに回転する回転テーブルの場合、または、ベッドに対してチルト旋回するチルトテーブルの場合がある。
請求項7に係る発明によれば、第一テーブルがさらに旋回する場合に、確実に制御点データを算出することができる。ここで、ベッドに対してチルトテーブルを設置し且つ、当該チルトテーブルに回転テーブルを設置し、当該回転テーブルにワークを載置する場合には、回転テーブルが第一テーブルに相当し、チルトテーブルが第二テーブルに相当する。また、ベッドに対して回転テーブルを設置し且つ、当該回転テーブルにチルトテーブルを設置し、当該チルトテーブルにワークを載置する場合には、チルトテーブルが第一テーブルに相当し、回転テーブルが第二テーブルに相当する。
請求項8に係る発明によれば、工具を支持する支持体がチルト旋回する場合に、確実に制御点データを算出することができる。
第一実施形態:工作機械の構成を示す概略図である。 ワークWの斜視図である。 ワークWに対して5軸加工を行う概略図である。(a)は、X−Z平面におけるワークWと工具との相対移動方向を示す図である。(b)は、X−Y平面におけるワークWと工具との相対移動方向を示す図である。 B軸回転中心にワークWの重心を載置した場合においてワークWを加工する場合の図である。(a)は、回転テーブルにワークWを載置する位置を示す図である。(b)は、白丸から黒丸へ加工位置を移動させる際に、ワークWと工具との相対移動を示す図である。 ワークWの重心がB軸回転中心からずれた位置に載置された場合においてワークWを加工する場合の図である。(a)は、回転テーブルにワークWを載置する位置を示す図である。(b)は、白丸から黒丸へ加工位置を移動させる際に、ワークWと工具との相対移動を示す図である。 (a)A軸方向からワークWを見た場合の図である。(b)は、ワークWをB軸方向から見た場合の形状を示す図である。 工作機械の表示装置のブロック図である。 式(1)におけるdx,dy,dzを説明する図である。 表示部に3次元表示した状態の図である。 表示部に2次元表示した状態の図である。 第二実施形態:工作機械の構成を示す概略図である。 式(3)におけるdx,dy,dzを説明する図である。 第三実施形態:工作機械の構成を示す概略図である。 式(4)におけるdx,dzを説明する図である。
以下、本発明の工作機械の表示装置を具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する。工作機械として、5軸マシニングセンタを例に挙げて説明する。つまり、当該工作機械は、相互に直交する3つの直進軸(X,Y,Z軸)と、2つの回転軸(A,B軸)を有する工作機械である。
<第一実施形態>
第一実施形態の工作機械の表示装置の対象である5軸マシニングセンタについて、図1を参照して説明する。本実施形態の5軸マシニングセンタは、ワークWがA軸およびB軸に回転する構成からなる。図1に示すように、本実施形態の5軸マシニングセンタは、ベッド(図示せず)と、チルトテーブル10と、回転テーブル20と、コラム30と、主軸基体40と、工具50とを備える。
チルトテーブル10(本発明の「第二テーブル」に相当する)は、コの字形状に形成されており、コの字の両端部を支持点としてベッドに対して約90°、A軸回転可能に支持されている。このチルトテーブル10のA軸回転は、A軸モータにより駆動される。
回転テーブル20(本発明の「第一テーブル」に相当する)は、チルトテーブル10の法線軸回り(B軸)に回転可能に、チルトテーブル10の上に支持されている。この回転テーブル20の上には、ワークWが載置される。
コラム30は、ベッド上に設けられ、ベッドに対してX軸方向およびZ軸方向に移動可能に設けられている。主軸基体40(本発明の「工具を支持する支持体」に相当する)は、コラム30に対してY軸方向(床面に垂直な方向)に移動可能に設けられている。さらに、主軸基体40は、中空のハウジングと、ハウジングの内部に収容されハウジングに対して主軸基体40の軸回りに回転可能な回転主軸とを備えている。つまり、回転主軸は、ハウジングに対して回転可能となる。工具50は、主軸基体40の回転主軸の先端に固定されている。つまり、工具50は、回転主軸の回転に伴って回転する。
つまり、この5軸マシニングセンタは、ワークWをベッドに対してA軸回転およびB軸回転可能とし、工具50をベッドに対してX,Y,Z軸に移動可能で且つ回転可能としている。ここで、本実施形態における回転テーブル旋回軸(B軸)は、本発明における「ワークを載置するテーブルが旋回する第一テーブル旋回軸」に相当し、チルトテーブル旋回軸(A軸)は、本発明における「第一テーブルをさらに旋回させる第二テーブル旋回軸」に相当する。
次に、加工対象であるワークWについて図2を参照して説明する。図2に示すように、ワークWは、ほぼ四角柱形状をなしている。ただし、ワークWを図2のZ軸方向から見た場合に、ワークWの四隅が円弧状に面取りされている。
このワークWを5軸マシニングセンタにて加工する際に、ワークWに対する工具50の移動方向を図3(a)(b)を参照して説明する。ここで、ワークWの加工位置は、X−Y断面上に移動するものとして説明する。図3(a)に示すように、X−Z平面において、ワークWの加工位置における工具50の傾きは、常に一定となるようにしている。また、図3(b)に示すように、X−Y平面においても、ワークWの加工位置における工具50の傾きは、常に一定となるようにしている。
上記のワークWを、上記した工具50の移動方法により加工する場合に、制御点データがどのような軌跡となるかについて、図4〜図6を参照して説明する。ここで制御点データとは、実際に工作機械の各駆動軸の位置に相当する座標であり、機械座標系の各駆動軸のデータである。特に、ここでは、X,Y,Z軸の制御点データに着目する。そして、この制御点データは、工具50の所定位置を考えることができるため、図4〜図6において、制御点を工具50の基部として図示している。
まず、図4および図5を参照して、ワークWを回転テーブル20のどの位置に載置するかによって、制御点データが変化することを説明する。図4(a)は、回転テーブル20の回転中心(B軸中心)とワークWの重心が一致するように、ワークWを回転テーブル20に載置した場合である。図4(a)において、白丸から黒丸まで加工する場合を考える。
この場合、図4(b)の(t1)において、白丸に工具50の先端位置が位置しているとする。その後、図4(b)の(t2)に示すように、ワークWがB軸回転しながら、工具50の先端位置が白丸と黒丸との中間位置に移動する。続いて、図4(b)の(t3)に示すように、ワークWがさらにB軸回転して、工具50の先端位置が黒丸に到達する。このときの制御点データの軌跡は、図4(b)の(t3)の実線矢印のようになる。
次に、図5(a)は、ワークWの重心が回転テーブル20の回転中心(B軸中心)からずれた位置に、ワークWを回転テーブル20に載置した場合である。図5(a)において、白丸から黒丸まで加工する場合を考える。
この場合、図5(b)の(t1)において、白丸に工具50の先端位置が位置しているとする。その後、図5(b)の(t2)に示すように、ワークWがB軸回転しながら、工具50の先端位置が白丸と黒丸との中間位置に移動する。続いて、図5(b)の(t3)に示すように、ワークWがさらにB軸回転して、工具50の先端位置が黒丸に到達する。このときの制御点データの軌跡は、図5(b)の(t3)の実線矢印のようになる。
図4の場合と図5の場合とを比較すると、図4における制御点データの軌跡の距離が、図5における制御点データの軌跡の距離に比べて、短いことが分かる。このように、ワークWを回転テーブル20のどの位置に載置するかによって、制御点データの軌跡が変化することが分かる。
また、図6を参照して、ワークWをA軸回転させながら、ワークWの外周面を加工する場合において、ワークWのA軸中心からの距離に応じて、制御点データの軌跡が変化することについて説明する。図6(a)において、(i)の加工位置はA軸から遠い位置に位置し、(ii)の加工位置はA軸に近い位置に位置する。この2カ所のNCデータの形状は、図6(b)に示すように、共通した形状からなる。ただし、(i)の制御点データの軌跡と(ii)の制御点データの軌跡は、異なる形状となる(図示せず)。このように、加工位置がA軸からの距離に応じて、制御点データの軌跡が変化することが分かる。
次に、本実施形態における工作機械の表示装置について、図7を参照して説明する。図7に示すように、表示装置100は、NCデータ取得部101と、ワーク設置位置取得部102と、制御点データ算出部103と、対応位置記憶部104と、表示部105とを備える。
NCデータ取得部101(本発明の「NCデータ取得手段」に相当する)は、工作機械に対するワーク座標系のNCデータを、例えば数値制御装置などから取得する。このNCデータは、例えば、図6(b)に示した座標系によるデータである。ワーク設置位置取得部102は、機械上のワークWの設置場所、本実施形態においては回転テーブル20へのワークWの載置位置に関する情報を取得する。
制御点データ算出部103(本発明の「制御点データ算出手段」に相当する)は、NCデータとワークWの設置場所とに基づいて、工作機械のX,Y,Z軸に対する機械座標系の制御点データを算出する。この制御点データは、式(1)に従って算出することができる。つまり、式(1)に示すように、NCデータのX,Y,Z軸に関するデータに対して、まず、回転テーブル旋回軸(B軸)に関する回転座標変換を行った後に、さらにチルトテーブル旋回軸(A軸)に関する回転座標変換を行うことにより、制御点データを算出している。
Figure 2010250643
ここで、式(1)におけるdx,dy,dzについて図8を参照して説明する。図8(a)は、X−Z平面におけるワークWを示している。図8(a)に示すように、ワーク座標系のワーク原点からB軸までのX軸方向の距離を、dxと定義している。なお、ワーク原点とは、ワーク座標系におけるNCデータの基準となる位置である。また、図8(b)に示すように、ワーク座標系のワーク原点からA軸までのY軸方向の距離を、dyと定義している。また、ワーク原点からA軸までのZ軸方向の距離を、dzと定義している。
対応位置記憶部104(本発明の「対応位置記憶手段」に相当する)は、制御点データの軌跡と、NCデータのX,Y,Z軸に関するデータの軌跡との対応位置を記憶している。この対応位置記憶部104は、制御点データ算出部103にて制御点データを算出する際に同時に、NCデータとの対応付け情報を持ったまま記憶している。
表示部105(本発明の「表示手段」に相当する)は、制御点データおよびNCデータを表示する。この表示部105の一つの表示態様を、図9に示す。図9に示すように、表示部105は、画面の左上にNCデータのX,Y,Z軸に関するデータの軌跡を3次元座標にて表示する。さらに、表示部105は、画面の左下と右下に異なる制御点データの軌跡を3次元座標にて表示する。このようにNCデータの軌跡と制御点データの軌跡とを同時表示することで、両者を比較して、NCデータに対して制御点データがどのように変化しているかを容易に把握することができる。
ここで、表示部105の画面の左下と右下の制御点データは、例えば、回転テーブル20へのワークWの載置位置が異なる複数の場合における制御点データとしている。このように、ワークWを回転テーブル20のどの位置に載置すると、どのような制御点データの軌跡となるかを簡単に比較することができる。
さらに、表示部105は、制御点データの軌跡の表示およびNCデータの軌跡の表示において、対応位置記憶部104に記憶された対応位置を表示可能である。例えば、NCデータの所定の点と、それに対応する制御点データの点とを、同じ色に表示する。そして、多数の各データにおいて、異なる色を用いることで、NCデータのどの位置が、制御点データのどの位置に対応しているかを把握することができる。この他に、作業者がNCデータの任意の位置を選択した場合に、当該選択されたNCデータの点に対応する制御点データの位置を他の色と異なる色にて表示することもできる。
図9においては、NCデータの軌跡および制御点データの軌跡を3次元座標にて表示したが、この他に、図10に示すように、NCデータの軌跡および制御点データの軌跡を、2次元座標にて表示することもできる。
<第一実施形態の変形態様>
次に、第一実施形態の変形態様について説明する。上記の第一実施形態の工作機械は、チルトテーブル10の上に回転テーブル20を設けることとした。この他に、チルトテーブル10と回転テーブル20とを逆の関係にすることもできる。そこで、本変形態様における工作機械は、回転テーブル20をベッドにB軸回転可能に支持する構成とし、且つ、チルトテーブル10を回転テーブル20の上にA軸回転可能に支持する構成とする。
ここで、本変形態様において、回転テーブル20は、本発明における「第二テーブル」に相当し、チルトテーブル10は、本発明における「第一テーブル」に相当する。また、本変形態様におけるチルトテーブル旋回軸(A軸)は、本発明における「ワークを載置するテーブルが旋回する第一テーブル旋回軸」に相当し、回転テーブル旋回軸(B軸)は、本発明における「第一テーブルをさらに旋回させる第二テーブル旋回軸」に相当する。
この場合の制御点データ算出部103の算出式は、式(2)に従って算出することができる。つまり、式(2)に示すように、NCデータのX,Y,Z軸に関するデータに対して、まず、チルトテーブル旋回軸(A軸)に関する回転座標変換を行った後に、さらに回転テーブル旋回軸(B軸)に関する回転座標変換を行うことにより、制御点データを算出している。
Figure 2010250643
ここで、式(2)におけるdx,dy,dzは、第一実施形態のものと同一である。本変形態様は、第一実施形態と機械構成は若干異なるものの、他の構成は実質同様である。従って、本変形態様においても、第一実施形態と同様の効果を奏する。
<第二実施形態>
次に、第二実施形態について説明する。まず、第二実施形態の工作機械の表示装置の対象である5軸マシニングセンタについて、図11を参照して説明する。本実施形態の5軸マシニングセンタは、第一実施形態の5軸マシニングセンタに対して、工具50の回転軸が鉛直方向を向くように設置されている。つまり、回転テーブル20の回転軸が、C軸となる。その他は、共通するため、詳細な説明を省略する。
ここで、本実施形態において、回転テーブル20は、本発明における「第一テーブル」に相当し、チルトテーブル10は、本発明における「第二テーブル」に相当する。また、本変形態様における回転テーブル旋回軸(C軸)は、本発明における「ワークを載置するテーブルが旋回する第一テーブル旋回軸」に相当し、チルトテーブル旋回軸(A軸)は、本発明における「第一テーブルをさらに旋回させる第二テーブル旋回軸」に相当する。
この場合の制御点データ算出部103の算出式は、式(3)に従って算出される。つまり、式(3)に示すように、NCデータのX,Y,Z軸に関するデータに対して、まず、回転テーブル旋回軸(C軸)に関する回転座標変換を行った後に、さらにチルトテーブル旋回軸(A軸)に関する回転座標変換を行うことにより、制御点データを算出している。
Figure 2010250643
ここで、式(3)におけるdx,dy,dzについて図12を参照して説明する。図12(a)は、X−Y平面におけるワークWを示している。図12(a)に示すように、ワーク座標系のワーク原点からB軸までのX軸方向の距離を、dxと定義している。また、図12(b)に示すように、ワーク座標系のワーク原点からA軸までのY軸方向の距離を、dyと定義している。また、ワーク原点からA軸までのZ軸方向の距離を、dzと定義している。
本実施形態は、第一実施形態と機械構成は若干異なるものの、他の構成は実質同様である。従って、本実施形態においても、第一実施形態と同様の効果を奏する。
<第三実施形態>
第三実施形態の工作機械の表示装置について説明する。まず、第三実施形態の工作機械の表示装置の対象である5軸マシニングセンタについて、図13を参照して説明する。第一実施形態の5軸マシニングセンタは、ワークWがA軸回転(チルト旋回)するようにチルトテーブル10を設けたが、本実施形態の5軸マシニングセンタは、これに変えて、工具50を支持する主軸基体40(本発明の「支持体」に相当する)がA軸回転(チルト旋回)するようにした。つまり、本実施形態においては、ワークWがB軸回転のみし、工具50がA軸回転およびX,Y,Z軸移動を行う。
この場合の制御点データ算出部103の算出式は、式(4)に従って算出される。つまり、式(4)に示すように、NCデータのX,Y,Z軸に関するデータに対して、回転テーブル旋回軸(B軸)に関する回転座標変換を行った値に対して、A軸中心から工具50の先端位置までの距離に対して工具チルト軸(A軸)に関する回転座標変換を行った値を加算することにより、制御点データを算出している。
Figure 2010250643
ここで、式(4)におけるdx,dzについて図14を参照して説明する。図14は、X−Z平面におけるワークWを示している。図14に示すように、ワーク座標系のワーク原点からB軸までのX軸方向の距離を、dxと定義している。また、ワーク座標系のワーク原点からB軸までのZ軸方向の距離を、dzと定義している。
本実施形態は、第一実施形態と機械構成は若干異なるものの、他の構成は実質同様である。従って、本実施形態においても、第一実施形態と同様の効果を奏する。
10:チルトテーブル、 20:回転テーブル、 30:コラム
40:主軸基体、 50:工具
100:表示装置
101:データ取得部、 102:ワーク設置位置取得部
103:制御点データ算出部、 104:対応位置記憶部、 105:表示部
W:ワーク

Claims (8)

  1. 直進軸と回転軸とを備える工作機械の表示装置において、
    前記工作機械に対するワーク座標系のNCデータを取得するNCデータ取得手段と、
    前記NCデータに基づいて、前記工作機械の前記直進軸に対する機械座標系の制御点データを算出する制御点データ算出手段と、
    前記制御点データの軌跡を2次元座標または3次元座標にて表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする工作機械の表示装置。
  2. 請求項1において、
    前記表示手段は、さらに、前記NCデータの前記直進軸に関するデータの軌跡を2次元座標または3次元座標にて表示することを特徴とする工作機械の表示装置。
  3. 請求項2において、
    前記制御点データの軌跡と前記NCデータの前記直進軸に関するデータの軌跡との対応位置を記憶する対応位置記憶手段をさらに備え、
    前記表示手段は、前記制御点データの軌跡の表示および前記NCデータの前記直進軸に関するデータの軌跡の表示において、前記対応位置を表示可能であることを特徴とする工作機械の表示装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項において、
    前記工作機械の前記回転軸は、ワークを載置する第一テーブルが旋回する第一テーブル旋回軸を含み、
    前記表示手段は、前記第一テーブルへの前記ワークの載置位置が異なる複数の場合について、それぞれの前記制御点データの軌跡を表示することを特徴とする工作機械の表示装置。
  5. 請求項4において、
    前記制御点データ算出手段は、前記NCデータの前記直進軸に関するデータに対して、前記第一テーブル旋回軸に関する回転座標変換を行うことにより前記制御点データを算出することを特徴とする工作機械の表示装置。
  6. 請求項1〜3の何れか一項において、
    前記工作機械の前記回転軸は、ワークを載置する第一テーブルが旋回する第一テーブル旋回軸を含み、
    前記制御点データ算出手段は、前記NCデータの前記直進軸に関するデータに対して、前記第一テーブル旋回軸に関する回転座標変換を行うことにより前記制御点データを算出することを特徴とする工作機械の表示装置。
  7. 請求項5または6において、
    前記工作機械の前記回転軸は、前記第一テーブルをさらに旋回させる第二テーブル旋回軸をさらに含み、
    前記制御点データ算出手段は、前記NCデータの前記直進軸に関するデータに対して、前記第一テーブル旋回軸に関する回転座標変換を行った後に、前記第二テーブル旋回軸に関する回転座標変換を行うことにより、前記制御点データを算出することを特徴とする工作機械の表示装置。
  8. 請求項1〜6の何れか一項において、
    前記工作機械の前記回転軸は、工具を支持する支持体をチルト旋回させる工具チルト軸であり、
    前記制御点データ算出手段は、
    前記工具チルト軸を基準としたときの前記工具の先端の座標に対して、前記工具チルト軸に関する回転座標変換を行い、
    前記工具チルト軸に関する回転座標変換により得られた値を、前記NCデータの前記直進軸に関するデータに加算することにより、前記制御点データを算出することを特徴とする工作機械の表示装置。
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