JP2006053393A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 生産性を高め、利便性と印字品質を維持することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】 省エネモードと、電子写真プロセスの自動調整を行う調整モードを有し、コントローラ1、エンジン2、操作パネル3を備えた画像形成装置において、省エネモードへの移行時に、コントローラ1あるいはエンジン2が保持する次回調整までの許容値とその調整間隔設定値との比較判定を行い、条件成立時にエンジン2の各種調整を実施する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真プロセスを有するプリンタ、複写機などの画像形成装置に関し、特に省エネモードを有する画像形成装置に関する。
従来から画像形成装置においては、出力画像の印字品質を保つために電子写真プロセスの自動調整を行う機構が備わっている。その電子写真プロセスの調整は、主に電源投入時の装置の初期化動作時、あるいは省エネ復帰時、あるいは実際に印刷動作を開始する直前など、最適と思われるタイミングに行われている。
また電子写真プロセスの調整は、トナー各色の色ずれの補正や書き込み開始位置の調整などを含み、ユーザーやサービスマンが任意で調整できる設定モードも用意されている。以下に関連技術を示す。
特開2003−219127公報
上述したように、画像形成装置は画像品質を維持するためにプロセスの調整機構を備えており、電源投入時や決められた所定の条件が発生した場合にプロセスの調整を行っている。
しかしながらその調整の実施要否の判断は、実際に色ずれ検知やトナー濃度検知等のセンサ検知工程を経て、本格的な調整を開始している。また、決められた所定の条件として例えば単なる出力枚数を基準として調整をしていたために、印刷ジョブが大量な場合あるいは少量の印刷であっても、設定されている枚数に達すると調整機構が働いてしまっていた。
従って、極小数部の印刷出力でありすぐに出力が欲しい場合でも、規定のカウンタ値に達すると調整動作に入ってしまい、調整時間の間、印刷ジョブが中断されるので、ユーザーにとっての利便性を損ねていたと同時に、生産性と効率を著しく低下させる原因となっていた。また、この調整機能を無効にするモードを設けることで機能を解除することは可能であったが、印字品質を保つことが難しくなる問題があった。
以上のような現状をふまえつつ通常の使用状況を考慮すると、印刷中にプロセス調整、その他装置の機構調整などの調整機能自体が働くことは必ずしもユーザーにとって有益ではなく、プロセス調整などはユーザーが使用しないときに自動で行われた方が生産性、効率の面からよいことになる。
本発明は、生産性を高め、利便性と印字品質を維持することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、省エネモードと、電子写真プロセスの自動調整を行う調整モードを有し、コントローラ、エンジン、操作パネルを備えた画像形成装置において、前記省エネモードへの移行時に、コントローラあるいはエンジンが保持する次回調整までの許容値とその調整間隔設定値との比較判定を行う比較判定手段を備え、前記比較判定手段により比較判定の結果、条件が成立した時にエンジンの各種調整を実施することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1の画像形成装置において、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータが、印刷ジョブ数である画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1の画像形成装置において、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータが印刷ジョブ数であり、その設定値が操作パネル若しくは外部から設定可能であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1の画像形成装置において、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータが、ページ数である画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1の画像形成装置において、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータがページ数であり、その設定値が操作パネル若しくは外部から設定可能であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかの画像形成装置において、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータが、ページ数とジョブ数あるいはそれに準じたカウンタ値であり、その設定値が操作パネル若しくは外部から設定可能であることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかの画像形成装置において、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータがページ数を含む場合に、保持しているP/Jカウンタの中で最も頻度の高いあるいはそれに準じたP/Jカウンタに相当するページ数を、パラメータとして設定する機能を有することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7の画像形成装置において、前記P/Jカウンタによる自動設定を使用する機能を操作パネル若しくは外部から設定可能であることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかの画像形成装置において、システムが複数の多段階のレベルからなる省エネモードを有する場合に、その段階移行毎の判定時にコントローラあるいはエンジンが保持する次回調整までのパラメータとその設定値との比較を行い、条件成立時にそれぞれの省エネレベル毎に異なったエンジンの調整項目をあらかじめ設定し、実施可能であることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項9の画像形成装置において、複数の多段階のレベルからなる省エネモードへの移行時に実施される複数の調整項目を操作パネル若しくは外部から設定可能であることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項1乃至10のいずれかの画像形成装置において、少なくとも1つ以上の調整項目の実施状態を記憶する領域を有し、電源オフ/オンや省エネモード再移行による再実行を防ぐための機能を有することを特徴とする。
本発明は、省エネモードと、電子写真プロセスの自動調整を行う調整モードを有し、コントローラ、エンジン、操作パネルを備えた画像形成装置において、省エネモードへの移行時に、コントローラあるいはエンジンが保持する次回調整までの許容値とその調整間隔設定値との比較判定を行い、条件成立時にエンジンの各種調整を実施することで、生産性を高め、利便性と印字品質を維持することが可能な画像形成装置を提供することができる。
本発明はカラープロセスなどの印刷プロセスの調整をユーザーが使用していない時に実施すべく、省エネ状態に遷移する時点で調整を行い、また実施判定条件を適切に設定することで、生産性を高めるものである。そして、省エネ移行時にプロセス調整の実施判定を行うために、調整許容値と調整用カウンタ等の機構を設け、パネルや外部からも設定可能にする。また、内部の履歴カウンタを参照し、使用頻度の多いパラメータを自動選択する機能を設ける。
具体的には、省エネ移行時の調整許容値として枚数、ジョブ数等複数の選択肢を用意し、1つあるいは複数のパラメータの条件により調整が実施されるようにする。設定値は操作パネルや外部から設定可能であり、調整実施判断を省エネ移行時のタイミング等で実施し調整機構を働かせる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置としてのレーザープリンタのブロック図である。レーザープリンタは、コントローラ1、エンジン2、操作パネル3を備える。コントローラ1は、CPU11、メモリ12、ASIC13、外部記憶装置14を有する。またエンジン2は、CPU21、制御回路22を有する。
プリンタは、図示しないホストコンピュータから印刷指示とデータを受信する。コントローラ1はホストコンピュータから転送されるプリントデータを受信してメモリ12に画像データに展開し、ビデオデータに変換して内部インターフェイスを介してエンジン2へ転送し、エンジン側で用紙に画像を形成する。
実施例1ではカラーの色ずれ補正などプロセスの調整機構を、ユーザーが装置を使用していない時に動作させるべく、省エネ状態に遷移する時点で調整を行うかどうかを判定し、自動調整機能を働かせることで、生産性を高めつつ利便性、印字品質を保持可能な画像形成装置を提供する。
そのため従来の枚数カウント方式に加え、決められた枚数よりも早期の調整を許容するための許容値を設け、この許容値をユーザーやサービスマンが選択、設定できるようにする。
具体的には、許容値の設定が可能な手段と現在の調整までのカウンタを用意し、省エネ移行時に調整実施の判断モジュールで判定を行う(図2のS1〜S4参照)。現在の調整用カウンタ値と間隔の設定値の差分と許容値を比較し、許容値以内であった場合に早期調整を実施するようにする(図3参照)。更にユーザーが調整間隔と許容値を操作パネル3や外部から設定ができるようにする(図4参照)。
例として図4の調整メニュー20上では、調整間隔設定21と省エネ移行時の調整設定22を分離し、選択できるようにする。また、省エネ移行時調整メニュー22内にページ優先23、ジョブ優先24、オート等25の選択肢を設け、“ページ優先”であれば、ページ基準で調整実施判定を行い、“ジョブ優先”であれば、ジョブ数を基準として判定を行う。
その他の選択として“オート”ならば、システムが管理するP/Jカウンタの履歴を検索し、最もカウント数の多いP/Jカウンタあるいはそれに準じたカウンタのページ数を基準として判定を行うようにしても良い。
以上の機能によって、ユーザーが装置を使用しない省エネ移行時に調整機構を働かせることが可能で、且つそのタイミングを選択できることで、印刷中にカラー調整機構が働き印刷ジョブが中断され待たされたりすることが無くなり、生産性を高めつつ印字品質を保持することが可能な画像形成装置を提供することができる。
実施例2は、実施例1における画像形成装置の機能に準じており、調整間隔と許容値、現在のカウンタ値を印刷ジョブに置き換えたものである。実施例1と同様に、決められたジョブ数よりも早期の調整を許容するための許容ジョブ値を設け、ユーザーやサービスマンが選択、設定できるようにする。具体的には許容ジョブ値の設定が可能な手段と現在の調整までのジョブカウンタを用意し、省エネ移行時に調整実施の判断モジュールで判定を行う(図2参照)。
現在の調整用ジョブカウンタ値と調整間隔ジョブ値の差分と許容ジョブ値を比較し、許容ジョブ値以内であった場合に早期調整を実施するようにする(図3参照)。更にユーザーが調整間隔ジョブ値と許容ジョブ値を操作パネル3や外部から設定できるようにする(図4)。
以上の機能によって、ユーザーが装置を使用しない省エネ移行時に調整機構を働かせることが可能で且つそのタイミングを選択できることで、印刷中にカラー調整機構が働き印刷ジョブが中断され待たされたりすることが無くなり、生産性を高めつつ印字品質を保持することが可能な画像形成装置を提供することができる。
実施例3では、省エネモードが多段階であった場合は、複数のプロセス調整を各省エネモードに対応させて多段階に割り当てるようにする。省エネモードのレベル毎に調整項目用の記憶領域と設定手段を設けておき、各省エネモードに移行時にどの調整項目を実施するかを判定して実施する。
さらに、調整機能の実施レベルを設定できるようにすれば、判断モジュールにて必要な調整レベルを判断し実施することが可能となる。また、調整項目実施状態を監視するためのフラグを用意するか、許容値内だった場合に調整項目を実施し、終了した時点で調整用カウンタを初期化するようにすれば、調整後に電源オフした場合などに同じ条件で再調整が働くのを防止することができる。
以上の機能によって、省エネモードへの移行時などのユーザーが使用しない時にカラー調整を実施することが可能になり、印刷中にカラー調整機構が働き印刷ジョブが中断され待たされたりすることが無くなり、生産性を高めつつ印字品質を保持することが可能な画像形成装置を提供することができる。
上記各実施例では調整実施の判定基準を、調整間隔、許容値、カウンタによる条件判定で説明しているが、必ずしも枚数、ジョブ数のみが要因である必要はなく、それぞれの組み合わせ、あるいは他のカウンタ値などによる要因と組み合わせても同様の機能が実現できる。また、主たる制御は必ずしもコントローラ側に有る必要はなくエンジン単体としての機能としても良い。
本発明の画像形成装置においては、コントローラあるいはエンジンが保持する次回調整までの許容値とその調整間隔設定値との比較を行い、条件成立時にエンジンの各種調整を実施するので、次回印刷中に調整プロセスが働くことを防止して、印刷時間を短縮できる効果がある。
また、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータが、印刷ジョブ数であることで、抽象的なレベルで調整タイミングを設定できる効果がある。
また、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータが印刷ジョブ数であり、その設定値がパネルや外部から設定可能であることで、ユーザーやサービスマンが任意の調整タイミングを設定できる効果がある。
また、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータが、ページ数であることで、抽象的なレベルで調整タイミングを設定できる効果がある。
また、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータがページ数であり、その設定値がパネルや外部から設定可能であることで、ユーザーやサービスマンが任意の調整タイミングを設定できる効果がある。
また、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータがページ数とジョブ数あるいはそれに準じたカウンタ値であり、その設定可能な値がパネルや外部から設定可能であることで、より複雑なあるいは簡易的な調整タイミングを設定できる効果がある。
また、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータにページ数を含む場合に、保持しているP/Jカウンタの中で最も頻度の高いあるいはそれに準じたP/Jカウンタに相当するページ数を、パラメータとして設定する機能を有することで、より使用頻度の高い印刷ジョブを基準とした調整を実施することが可能になる効果がある。
また、P/Jカウンタによる自動設定を使用する機能をパネルや外部から設定可能であることで、ユーザーやサービスマンが任意の調整タイミングを設定できる効果がある。
また、システムが複数の多段階のレベルからなる省エネモードを有する場合に、その段階移行毎の判定時にコントローラあるいはエンジンが保持する次回調整までのパラメータとその設定値との比較を行い、条件成立時にそれぞれの省エネレベル毎に異なったエンジンの調整項目をあらかじめ設定し、実施することが可能なことで、複数の調整を段階に応じて実施することが可能になる効果がある。
また、複数の多段階のレベルからなる省エネモードへの移行時に実施される複数の調整項目をパネルや外部から設定可能とすることで、ユーザーやサービスマンが任意の調整項目を設定できる効果がある。
また、少なくとも1つ以上の調整項目の実施状態を記憶し、電源オフ/オンや省エネモード再移行による再実行を防ぐための機能を有することで、誤って電源を切った場合に再度同様の調整を実施する必要が無くなる効果がある。
本発明の実施形態に係る画像形成装置としてのレーザープリンタのブロック図。 本発明のレーザープリンタの動作フロー図。 各パラメータ関係図。 パネルメニュー説明図。
符号の説明
1 コントローラ
2 エンジン
3 操作パネル

Claims (11)

  1. 省エネモードと、電子写真プロセスの自動調整を行う調整モードを有し、コントローラ、エンジン、操作パネルを備えた画像形成装置において、前記省エネモードへの移行時に、コントローラあるいはエンジンが保持する次回調整までの許容値とその調整間隔設定値との比較判定を行う比較判定手段を備え、前記比較判定手段により比較判定の結果、条件が成立した時にエンジンの各種調整を実施することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータが、印刷ジョブ数であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1の画像形成装置において、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータが印刷ジョブ数であり、その設定値が操作パネル若しくは外部から設定可能であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1の画像形成装置において、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータが、ページ数であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1の画像形成装置において、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータがページ数であり、その設定値が操作パネル若しくは外部から設定可能であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかの画像形成装置において、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータが、ページ数とジョブ数あるいはそれに準じたカウンタ値であり、その設定値が操作パネル若しくは外部から設定可能であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかの画像形成装置において、コントローラあるいはエンジンが保持し判定に用いる各パラメータがページ数を含む場合に、保持しているP/Jカウンタの中で最も頻度の高いあるいはそれに準じたP/Jカウンタに相当するページ数を、パラメータとして設定する機能を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7の画像形成装置において、前記P/Jカウンタによる自動設定を使用する機能を操作パネル若しくは外部から設定可能であることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかの画像形成装置において、システムが複数の多段階のレベルからなる省エネモードを有する場合に、その段階移行毎の判定時にコントローラあるいはエンジンが保持する次回調整までのパラメータとその設定値との比較を行い、条件成立時にそれぞれの省エネレベル毎に異なったエンジンの調整項目をあらかじめ設定し、実施可能であることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9の画像形成装置において、複数の多段階のレベルからなる省エネモードへの移行時に実施される複数の調整項目を操作パネル若しくは外部から設定可能であることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれかの画像形成装置において、少なくとも1つ以上の調整項目の実施状態を記憶する領域を有し、電源オフ/オンや省エネモード再移行による再実行を防ぐための機能を有することを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014030971A (ja) * 2012-08-03 2014-02-20 Brother Ind Ltd 印刷装置
JP2015189038A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 キヤノン株式会社 データ処理装置とその制御方法、及びプログラム

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