JP2006052844A - 静圧スライド - Google Patents

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Abstract

【課題】
軽量且つ高剛性であり、且つ信頼性に優れた静圧スライドを提供する。
【解決手段】
脆性材料から形成された本体21に対して、パイプ22の弾性変形によって、オリフィス部材23を静圧面21aのリセス21bに対して押しつけることで、圧縮応力のみを付与しながら取り付けているので、ねじ孔などを用いることなく、本体20の破損を回避でき、長期間にわたって安定して静圧スライドの機能を発揮できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、静圧スライドに関し、特に圧力伝達媒体を用いて移動可能に支持される静圧スライドに関する。
光学素子やその成形用型に対して、切削加工や研磨加工等を施すために加工機が知られている(特許文献1参照)。かかる加工機においては、作業台を高精度に移動させるために静圧スライドが設けられている。
特開2003−39294号公報
ここで、例えば光学素子の非球面に対応した複雑な曲面を精度良く創成するためには、以下の要件を従来の加工機以上に高く充足することが重要である。
[高精度化を実現するための要件]
(1)機械の制御精度を高くするために各軸の位置測定分解能を向上して、高速なサーボにより駆動する作業台(スライドテーブルや旋回テーブル)を高精度に制御することや、サーボモーターの駆動指令に対して高速に追従するために、密度の小さい材料を用いて駆動する静圧スライドを軽くすることが重要である。
(2)各軸が2段や3段に重なる積み木構造となるので、構造的に剛性が低下しやすく、各軸の剛性をできるだけ高めることが必要であり、そのために静圧スライドの圧力伝達媒体の支持剛性を上げることや、ヤング率の高い材料を用いることが重要となる。
(3)環境の温度変化に影響されないようにすることも非常に重要であり、静圧スライドを用いる場合には、静圧面での無駄な発熱を押さえるために圧力伝達媒体の支持剛性を上げることや、各部材に線膨張係数の小さな材料を選ぶことが重要である。
(4)環境変化が大きくなる前に加工を終了でき、かつ高効率に加工するために加工時間を短くすることが必要であり、高速に軸を駆動するためにサーボを高速にして位置測定の高分解能に追従することと、静圧面の剛性低下や振動が発生しないように、圧力伝達媒体の支持剛性を上げることが重要である。
ここで、静圧スライドを軽くするために、その素材として金属の代わりにセラミックを用いることができる。一方、圧力伝達媒体の支持剛性をあげるために、ガスの代わりに油を用いることができる。しかるに、静圧スライドが金属製であれば、その静圧面にタップをたててねじ孔を形成し、圧力伝達媒体を適量吐出させるためのオリフィス部材を、ねじ孔に直接ねじ込むことができる。これに対し、静圧スライドをセラミックから形成した場合、タップでねじ孔を形成することが困難である他、ねじ孔を形成できたとしても、そのねじ孔にオリフィス部材をねじ込むと、その脆性により破損する恐れがある。そこで、セラミック製の静圧スライドには、オリフィス部材を接着剤を用いて固定することが行われる。ところが、圧力伝達媒体として油を用いると、接着剤を溶解させたり変質させたりしてその接着力を低下させ、オリフィス部材の脱落を招く恐れがある。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、軽量且つ高剛性であり、且つ信頼性に優れた静圧スライドを提供することを目的とする。
請求項1に記載の静圧スライドは、一対の支持面間で圧力伝達媒体の静圧により移動可能に支持される静圧スライドにおいて、
前記支持面に対向する第1及び第2移動面と、該第1及び第2移動面にそれぞれ設けられた第1および第2凹部と、該第1および第2凹部より小さく且つ該第1および第2凹部のそれぞれの底部間を連通する開口と、を有すブロック本体と、
前記第1および第2凹部内に配置され前記開口より大きな張り出し部を有する第1及び第2張り出し部材と、
前記開口内に配置され、前記第1及び第2張り出し部材の少なくとも一方を結合機構により結合することで、前記第1及び第2張り出し部材が前記第1および第2凹部のそれぞれの底部を挟圧した状態で前記第1及び第2張り出し部材を連結して固定する連結部材と、
前記第1及び第2張り出し部材の少なくとも一方に設けられ、前記開口に供給された圧力伝達媒体を流出し、その流量を制限する流量制限部と、
を有することを特徴とする。
例えばセラミックなどの脆性材料は一般的には引っ張り応力に弱く圧縮応力に強いという傾向がある。これに対し本発明においては、前記連結部材により連結された前記第1及び第2張り出し部材により、前記第1および第2凹部のそれぞれの底部を挟圧することによって、前記流量制限部を前記ブロック本体に取り付けることができるため、前記ブロック本体が脆性材料から形成されていた場合でも、ねじ孔などを設ける必要がなく、螺合による破損等を回避でき、長期間にわたって安定して静圧スライドの機能を発揮できる。
請求項2に記載の静圧スライドは、請求項1に記載の発明において、前記第1張り出し部材と前記連結部材間に前記結合機構が設けられ、前記第2張り出し部材は前記連結部材に一体的に固定されていることを特徴とする。
請求項3に記載の静圧スライドは、請求項1又は2に記載の発明において、前記第1および第2張り出し部材と前記連結部材間のそれぞれに、前記結合機構が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の静圧スライドは、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記流量制限部は前記第1および第2張り出し部材のそれぞれに設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の静圧スライドは、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記連結部材は中空のパイプであることを特徴とする。
請求項6に記載の静圧スライドは、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、複数組の第1および第2凹部、開口、第1及び第2張り出し部材、連結部材、結合機構および流量制限部を有すことを特徴とする。
請求項7に記載の静圧スライドは、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、さらに、前記ブロック本体は前記第1及び第2移動面の延在する方向と交差する方向に延在する第3移動面と、該第3移動面と対向する第4面とを有し、第3移動面に圧力伝達媒体を流出するよう、第3および第4凹部、開口、第3及び第4張り出し部材、連結部材、結合機構および流量制限部とを有すことを特徴とする。
請求項8に記載の静圧スライドは、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、前記ブロック本体の線膨張係数が−3×10-6以上3×10-6以下であることを特徴とする。
請求項9に記載の静圧スライドは、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、前記ブロック本体の線膨張係数が0.5×10-6以上3×10-6以下であることを特徴とする。
線膨張係数を−3×10-6以上3×10-6以下とすることで温度変化による位置変動を小さくでき高精度な静圧スライドが実現できる。なお、線膨張係数が負の値の材料(例えば石英)や非常に小さい材料は、結晶化ガラスのような一般に脆性の強い材料となる傾向があるので、破壊じん性値(Fracture Toughness)が高い材料の入手が容易となることも考慮して、線膨張係数を0.5×10-6以上3×10-6以下とすることが望ましい。
請求項10に記載の静圧スライドは、請求項1〜9のいずれかに記載の発明において、前記ブロック本体はセラミックを素材として形成されていることを特徴とする。
請求項11に記載の静圧スライドは、請求項10に記載の発明において、前記セラミックは窒化珪素又はサイアロンであることを特徴とする。
請求項12に記載の静圧スライドは、請求項1〜11のいずれかに記載の発明において、前記支持面を形成した部材の線膨張係数は、−3×10-6以上3×10-6以下であることを特徴とする。
請求項13に記載の静圧スライドは、請求項1〜12のいずれかに記載の発明において、前記支持面を形成した部材の線膨張係数は、0.5×10-6以上3×10-6以下であることを特徴とする。
請求項14に記載の静圧スライドは、請求項1〜13のいずれかに記載の発明において、前記圧力伝達媒体は液体であることを特徴とする。
請求項15に記載の静圧スライドは、請求項1〜14のいずれかに記載の発明において、前記第1及び第2張り出し部材がそれぞれ前記第1及び第2移動面より突出し、摺動面の機能を持つことを特徴とする。
[1] 静圧スライドは、支持面に対して圧力伝達媒体により移動可能に支持される静圧スライドにおいて、前記支持面に対向する一対の静圧面を開口によって連通した脆性材料から形成された本体と、流量を制御された圧力伝達媒体を前記支持面と前記静圧面との間に供給する流量制限部を備えた流量制限部材と、前記流量制限部材に連結され、前記開口を通って一方の前記静圧面から他方の前記静圧面まで延在し、他方の前記静圧面に取り付けられた弾性部材と、を有し、前記流量制限部材は、前記弾性部材の弾性変形によって、前記一方の静圧面に対して押しつけられていることを特徴とする。尚、本明細書中、脆性材料とは、破壊じんせい値が10MN/m3/2以下の材料(例えばセラミックなど)をいい、弾性部材とは、所定値以内の内部応力に応じて歪みを生じるが、内部応力がなくなると歪みもなくなる部材をいう。又、弾性部材は、必ずしも流量制限部材と別体の部材である必要はなく、流量制限部材の一部又は全部により構成されていても良い。
例えばセラミックなどの脆性材料は一般的には引っ張り応力に弱く圧縮応力に強いという傾向がある。そこで、本発明においては、脆性材料から形成された本体に対して、前記弾性部材の弾性変形によって、前記流量制限部材を前記一方の静圧面に対して押しつけることで、圧縮応力のみを付与しながら取り付けているので、ねじ孔などを用いることなく、前記本体の破損を回避でき、長期間にわたって安定して静圧スライドの機能を発揮できる。
[2] 静圧スライドは、[1]の静圧スライドにおいて、前記弾性部材はパイプであって、その両端に前記流量制限部材が取り付けられていることを特徴とするので、前記パイプ内を圧力伝達媒体の通路として用いることができる。
[3] 静圧スライドは、[1]又は[2]の静圧スライドにおいて、前記圧力伝達媒体は、前記開口を介して供給されることを特徴とするので、前記圧力伝達媒体が前記開口内を通過する間に、その壁面との間で熱交換を行い、前記本体の温度制御を行うことができるため、前記本体の熱膨縮が抑制され、前記本体またはそれに取り付けられた工具や主軸、あるいはレーザースケールなどの位置が温度変動せす、極めて安定した高精度な静圧スライドの位置決め制御が実現できる。
[4] 静圧スライドは、[1]〜[3]のいずれかの静圧スライドにおいて、前記本体はセラミックを素材として形成されていることを特徴とする。従来の静圧スライドの本体は鋳鉄製であり、その線膨張係数が10×10-6、比重7.8、ヤング率130GPa程度である。これに対し、セラミックは、ヤング率が300GPaと鋳鉄に比べて高く、前記本体のたわみや加工反力などによる変形が小さくでき、この上に取り付けた工具や主軸などの位置精度を安定させることが出来る。また、線膨張係数が従来の鋳鉄の数分の1程度なので、温度変化による位置変動も小さくできる。さらに、比重が従来の鋳鉄の約1/3と小さいので、前記本体がより軽量となり、高速かつ高精度な送り制御が実現できる。
尚、セラミック材料でも研削加工によりネジを切ることはできるが、加工が難しいので加工費が極めて高価であり、また強い力でネジを締結すると簡単にネジ山が破断して用をなさなくなる。これに対し、本発明では、前記流量制限部材を前記本体の静圧面に取り付ける際に、圧縮応力だけで強固に固定できるので、特にセラミックのような引っ張り力に弱い材料を用いて前記本体を形成する場合には、低コストで確実且つ最適に前記流量制限部材を取り付けることができる。
[5] 静圧スライドは、[4]の静圧スライドにおいて、前記セラミックは、窒化珪素又はサイアロンであることを特徴とする。セラミック材料の中でも特に、窒化珪素またはサイアロンは、破壊じん性が6.0と高いため割れにくく、かつヤング率が290GPa前後と高いため変形しにくく、さらに線膨張係数が室温付近で1.5×10-6と非常に小さいので、前記本体の温度膨縮が非常に少なく、前記本体上に取り付けた工具やワークの位置が温度変動しない高精度な静圧スライドを実現できる。また、その比重が3.3と軽いので、スライド駆動に際して慣性力などの制御負荷が小さく、それだけ高精度な送り制御が実現できる。
[6] 静圧スライドは、[1]〜[5]のいずれかの静圧スライドにおいて、前記支持面を形成した部材の線膨張係数は、−3×10-6以上3×10-6以下、望ましくは0.5×10-6以上3×10-6以下であることを特徴とする。従来の支持面を形成した部材は、前記本体と同じ鋳鉄製が一般的である。尚、ガスを圧力伝達媒体とする静圧スライドでは、支持面を形成した部材として、高精度用途にアルミナセラミックが使われることもある。ここで、前記本体の材料がセラミック等の低線膨張材料である場合は、これを支持する支持面を形成した部材の線膨張係数も低い材料を用いることで、静圧面間隔が温度変動することがなく、剛性や位置、送り姿勢等が一定で安定した静圧スライド移動を実現できる。前記支持面を有する部材は、通常積層構造を取り、部品同士をボルトにより強力に締結して一体化することで、大きな静圧力に対向する構造であるため、インバー、スーパーインバー、ステンレスインバー(商標名:新報国製鉄(株))等の金属材料は、ネジが直接切れることと、強力にネジを締め込んでも破断することがないので好適である。また、セラミック材料を使う場合には、窒化珪素やサイアロンが破壊じんせいが高く、線膨張係数が小さいので好ましい。尚、かなり良く室温が制御されているところでも、±0.5℃程度は温度が変動するので、従来の鋳鉄を、前記支持面を形成した部材の素材とすると、容易に数μm程度の支持面間隔の変動を招き、静圧隙間が変動して剛性が変化したり静圧スライドの位置が変動して、静圧スライド上に設置した工具やワークを安定して再現性良く保持したり移動させることが出来なくなる。従って、少なくとも前記支持面を形成した部材の線膨張係数は、鋳鉄の数分の1以下が高精度の位置決めには好ましく、おおよそ3×10-6以下とするのが好ましい。一方、あまり線膨張係数が小さい材料では、結晶化ガラスなどのような一般に脆性の強い材料となる傾向があるので、0.5×10-6以上の範囲で選択するのが、安全で確実に温度変化による静圧スライドの特性を安定化するのに良い。
[7] 静圧スライドは、互いに交差する方向に延在する第1支持面と第2支持面に対して圧力伝達媒体により移動可能に支持される静圧スライドにおいて、前記第1支持面に対向する一対の第1静圧面を第1の開口によって連通し、且つ前記第2支持面に対向する一対の第2静圧面を第2の開口によって連通し、前記第1の開口と前記第2の開口とを連通した媒体供給路を形成した脆性材料から形成された本体と、流量を制御された圧力伝達媒体を前記前記第1支持面と前記第1静圧面との間に供給する流量制限部を備えた第1流量制限部材と、前記第1流量制限部材に連結され、前記第1の開口を通って一方の前記第1静圧面から他方の前記第1静圧面まで延在し、他方の前記第1静圧面に取り付けられた第1弾性部材と、流量を制御された圧力伝達媒体を前記前記第2支持面と前記第2静圧面との間に供給する流量制限部を備えた第2流量制限部材と、前記第2流量制限部材に連結され、前記第2の開口を通って一方の前記第2静圧面から他方の前記第2静圧面まで延在し、他方の前記第2静圧面に取り付けられた第2弾性部材と、を有し、前記第1流量制限部材は、前記第1弾性部材の弾性変形によって、前記一方の第1静圧面に対して押しつけられており、前記第2流量制限部材は、前記第2弾性部材の弾性変形によって、前記一方の第2静圧面に対して押しつけられており、前記第1弾性部材と、前記第2弾性部材とは干渉しないように配置されていることを特徴とする。
[7]の静圧スライドも、[1]の静圧スライドと同様な作用効果を奏するが、互いに交差する方向に延在する第1支持面と第2支持面に対して圧力伝達媒体により移動可能に支持されるため、前記第1の開口と前記第2の開口との形成位置によっては、前記第1の弾性部材と前記第2の弾性部材とが干渉してしまう恐れがある。そこで、例えば前記第1の開口と前記第2の開口とをずらして形成することで、前記第1弾性部材と前記第2弾性部材とを干渉しないように配置することができ、部品の簡素化や組付性の向上を図ることができる。又、前記第1の開口と前記第2の開口とを連通した媒体供給路を形成することによって、前記圧力媒体の供給を容易に行うことができる。
[8] 静圧スライドは、[7]の静圧スライドにおいて、前記第1弾性部材はパイプであって、その両端に前記第1流量制限部材が取り付けられており、及び/又は前記第2弾性部材はパイプであって、その両端に前記第2流量制限部材が取り付けられていることを特徴とする。
[9] 静圧スライドは、[7]又は[8]の静圧スライドにおいて、前記圧力伝達媒体は、前記第1の開口及び前記第2の開口を介して供給されることを特徴とする。
[10] 静圧スライドは、[7]〜[9]のいずれかの静圧スライドにおいて、前記本体はセラミックを素材として形成されていることを特徴とする。
[11] 静圧スライドは、[10]の静圧スライドにおいて、前記セラミックは、窒化珪素又はサイアロンであることを特徴とする。
[12] 静圧スライドは、[7]〜[11]のいずれかの静圧スライドにおいて、前記支持面を形成した部材の線膨張係数は、0.5×10-6以上3×10-6以下であることを特徴とする。
[13] 静圧スライドは、[1]〜[12]のいずれかの静圧スライドにおいて、前記圧力伝達媒体は、液体であることを特徴とするので、ガスを用いる場合に比べて支持剛性を高くできる。尚、液体の中でも、特に油が好ましいが、水であっても良い。
本発明によれば、軽量且つ高剛性であり、且つ信頼性に優れた静圧スライドを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかる静圧スライドを備えた5軸加工機10の斜視図である。かかる静圧スライドは加工機のみならず、高精度な測定を行う計測器等にも用いることができる。図1において、床F上に4本(3本のみ図示)の脚11aで支持されたアクティブエアマウント11は、振動の伝達を抑制する抑制手段であり、床の振動をベース12に伝達しない機能を有する。
アクテイブエアマウント11上に支持されたベース12には、支持面を有する部材である一対のスライドレール13が形成され、スライドレール13の対向する支持面13aの間には、Z軸方向に移動可能に静圧スライド20が設けられ、静圧スライド20上に回転可能に旋回テーブル14が設けられている。尚、静圧スライド20はスライドレール13に対し、旋回テーブル14は静圧スライド20に対し、それぞれ油を圧力伝達媒体として静圧で支持されている。
更に、ベース12上において、一対のサポートブロック15上に掛け渡されたレール15aには、X軸方向に移動可能にスライドテーブル16が設けられ、スライドテーブル16上のレール16aには、Y軸方向に移動可能にスライドテーブル17が設けられ、スライドテーブル17上に回転可能に旋回テーブル18が設けられている。尚、スライドテーブル16はレール15aに対し、スライドテーブル17はレール16aに対し、旋回テーブル18はスライドテーブル17に対し、それぞれ油を圧力伝達媒体として静圧で支持されている。
図2は、第1の実施の形態にかかる静圧スライド20の分解斜視図である。尚、図2に示す例では、説明を簡略化すべく旋回テーブルの支持構成は省略している。静圧スライド20は、本体21と、パイプ22と、流量制限部材であるオリフィス部材23とから構成されている。窒化珪素などのセラミックから形成される本体21は、両側に静圧面(第1及び第2移動面ともいう)21a、21aを形成している。各静圧面21aは、5つの矩形状のリセス(第1及び第2凹部ともいう)21bを有しており、各リセス21bには開口21cが形成されている。開口21cは、反対側の静圧面21aに形成された対応するリセス21bに連通している。更に、本体(ブロック本体ともいう)21には、各開口21cに連通しそれに対して交差する方向に延在する油供給孔21dが形成されている。油供給孔21dの始端には外部から油を供給するためのコネクタCが接続され、油供給孔21dの終端は蓋部材Pにより閉止されている。尚、油供給孔21dは必ずしも貫通している必要はない。
断面を図示する中空円筒状のパイプ(連結部材ともいう)22は、両端にねじ孔22aを形成しており、また長手方向に等間隔に油流入孔22bを形成している。オリフィス部材(張り出し部材ともいう)23は、頭部(張り出し部ともいい、パイプ22の両端にオリフィス部材23を取り付けたときは、一方のオリフィス部材23の頭部23aが第1の張り出し部を構成し、他方のオリフィス部材23の頭部23aが第2の張り出し部を構成する)23aと、それに同軸的に接合されたねじ軸部23bとを有している。頭部23aは、開口21cよりも大径であるが、リセス21b内に収まる寸法形状を有しており、更にねじ軸部23bの周囲の面に周溝23cを形成している。周溝23c内にはO−リングORが配置されている。ねじ軸部23bは中空であり、その内部空間は頭部23aの中央に形成された小径のオリフィス孔(流量制限部ともいう)23dに連通している。なお、ねじ孔22aとねじ軸部23bとで結合機構を構成する。
静圧スライド20を組み立てる場合、まずパイプ22の一端のねじ孔22aに一つのオリフィス部材23のねじ軸部23bを螺合させる(図2に示す状態)。この状態でパイプ22を、オリフィス部材23を取り付けてない方の端部から開口21c内へと挿入し、これと並行して別のオリフィス部材23を、開口21の対向端を介して挿入し、且つパイプ22の挿入端に螺合させる。オリフィス部材23を螺合させてゆくと、パイプ22が弾性変形し引っ張り応力が生じ、それによりオリフィス部材23の頭部23aは、リセス21bの底面に押しつけられる。このとき、O−リングORが、頭部23aとリセス21bとの間を密封するように作用する。図示していないが、全ての開口21cに、パイプ22とオリフィス部材23とが取り付けられる。パイプ22が弾性部材を構成する。
本実施の形態の静圧スライド20の動作について説明する。不図示の外部ポンプから、コネクタCを介して、静圧油(単に油ともいう)を5〜30気圧程度の圧力で供給する。かかる静圧油は、本体21の油供給孔21dを介して開口21cへと分配される。開口21cへと分配された静圧油は、開口21cよりも径が一回り小さいパイプ22の外周に沿って流れ、油流入孔22bを介してパイプ22内へと侵入し、オリフィス部材23のオリフィス孔23dを介して、流量を制限されつつリセス21b内へと吐出される。リセス21b内に吐出された静圧油は、静圧面21aと支持面13a(図1)との間の10μm程度の微少スキマに介在することで、両者を非接触に支持することができるが、オリフィス孔23dによって吐出量が制限されているので、高い支持剛性を確保できる。かかる状態で、不図示の駆動源からの駆動力により、静圧スライド20を高精度且つ振動を抑えた状態で移動することができる。
本実施の形態においては、オリフィス部材23とパイプ22とは共にステンレス製とし、オリフィス部材23は同じものをパイプ22の両端に取り付けているが、パイプ22にオリフィス部材23の頭部と同じ形状の円板を溶接しても良い。
その場合、開口21c当たり、簡単な機械加工部品3点とOリング2点のわずか5点の部品で済むため、低コストであって組立が容易な静圧スライドを提供できる。しかも脆性的である本体21には、取り付けに際して圧縮応力のみが付与されるので、ネジを切ったりネジ止めしたりする必要は全く無いことから、破損の恐れを回避できる。
尚、本実施の形態では、本体21を窒化珪素のセラミックで製作し、開口21c、油供給孔21d、リセス21bなどをセラミックの粉体を仮焼結した段階で加工し、本焼結して、静圧面21aを平面研削により仕上げているが、開口21c、油供給孔21d、リセス21bなどの加工は高い精度が不要のため、仮焼結段階で極めて容易に加工生成でき、他の部品の止めネジ用穴加工等と一緒に加工が出来るので、加工コストは従来とほとんど変わらないという利点もある。
本発明者らが、図2に示す静圧スライドにおいて、オリフィス部材23のオリフィス径を0.3mm×長さ5mmで放電加工により形成し、静圧面21a(寸法:片側50mm×250mm)と支持面13aの隙間を片側10μm取って図1のスライドレール13に取り付け、5気圧で静圧油を供給して静圧剛性を測定したところ、1000N/μm以上が得られた。これは、通常の金属材料で本体を作り、オリフィス部材をスライドに直接ねじ込み固定した場合と同等の性能であった。また、本体21の重量は、一般的な鋳鉄で製作した場合に比べ、約40%と非常に軽量化が図れた。
図3は、第2の実施の形態にかかる静圧スライド20’の上面図である。図2に示す例は、水平方向における静圧支持を行う静圧スライドであるのに対し、図3に示す例では、水平方向と垂直方向の静圧支持を実現できる。
本実施の形態の静圧スライド20’における本体21’において、上述した実施の形態と同様に、両側面である第1静圧面(第1及び第2移動面ともいう)21aに第1リセス(第1及び第2凹部ともいう)21bを有し、上下面である第2静圧面(第3及び第4移動面ともいう)21a’に第2リセス(第3及び第4凹部ともいう)21b’を2列に形成している。対向する第1リセス21b同士は、第1の開口21cにより連通され、対向する第2リセス21b’同士は、第2の開口21c’により連通されているが、図3に見て第1の開口21cと第2の開口21c’とは、本体21’の長手方向にずれて形成されている。
本体21’の長手方向端面から、第1の開口21cと第2の開口21c’とに交互に交差し、且つ反対側の端面に抜けるようにして油供給孔21d、21d’が形成されている。上述した実施の形態と同様に、油供給孔21dの一端にはコネクタCが取り付けられ、他端には蓋部材Pが取り付けられている。一方、油供給孔21d’の両端にはそれぞれ蓋部材Pが取り付けられている。尚、油供給孔21d、21d’同士は、第1の開口21cを介して連通している。従って、コネクタCから供給された作動油は、蓋部材Pが設けられた油供給孔21d、21d’の末端まで供給されることができる。
本実施の形態において、第1の開口21cには、図2に示すパイプ22を配置すれば良く、第2の開口21c’には、図2に示すパイプ22を短くしたもの(不図示)を配置すればよい。この際、第1の開口21cと、第2の開口21c’とは互いに干渉しない位置に設けられているので、それらに挿通されるパイプ22同士が干渉する恐れはない。かかるパイプ22の両端に、図2に示すオリフィス部材23を取り付けることで、上述の実施の形態と同様な効果を発揮することができる。本実施の形態によれば、本体21’の両側面の他、上下面を静圧で支持されるため、より支持剛性の高い静圧スライド20’を提供できる。
図4は、変形例である流量制限部材を本体に取り付けた状態で示す断面図である。例えば図3に示す実施の形態において、本体21’の上下面を連通する開口21c’は全長が短いので、挿入するパイプも短くなる。そこで、パイプを流量制限部材の一部とすれば、より部品点数を削減できる。
より具体的には、異なる形状の流量制限部材(第3及び第4張り出し部材ともいう)23’、23”を用いる。第1の流量制限部材23’は、内部に空間を有する円盤状の頭部23a’と、中空の長軸部23b’と、長軸部23b’の先端に内周に形成された雌ねじ部23d’とを有する。頭部(張り出し部ともいう)23a’の先端には、その内部空間を遮蔽するように円盤状の多孔体(流量制限部ともいう)PRが配置され、ボルトBにより固定されている。頭部23a’のリセス21b’に対向する面には、周溝23c’が形成され、そこにO−リングORが配置されている。更に、長軸部23b’は、その内部と連通する油流入路23e’を、油供給孔21dに対応する位置に形成している。
一方、第2の流量制限部材23”は、内部に空間を有する円盤状の頭部23a”と、中空の短軸部23b”と、短軸部23b”の先端に形成された雄ねじ部23d”とを有する。頭部(張り出し部ともいう)23a”の先端には、その内部空間を遮蔽するように円盤状の多孔体(流量制限部ともいう)PRが配置され、ボルトBにより固定されている。頭部23a”のリセス21b”に対向する面には、周溝23c”が形成され、そこにO−リングORが配置されている。なお、長軸部23b’と短軸部23b”とで連結部を構成し、雄ねじ部23d”と雌ねじ部23d’とで結合機構を構成する。
組み付けに際しては、第1の流量制限部材23’の長軸部23b’と、第2の流量制限部材23”の短軸部23b”とを開口21c’の両側から挿入し、雄ねじ部23d”を雌ねじ部23d’に螺合させる。(図4に示す状態)。すると、長軸部23b’と短軸部23b”が弾性変形し引っ張り応力が生じ、それにより流量制限部材23’、23”の頭部23a’、23a”は、リセス21b、21bの底面に押しつけられる。このとき、O−リングOR、ORが、頭部23a’、23a”とリセス21bとの間を密封するように作用する。尚、長軸部23b’と短軸部23b”が弾性部材を構成するが、以上の構成に関わらず、例えば第1の流量制限部材23’と第2の流量制限部材23”とを開口21c’内を延在するバネ(弾性体)で連結しても良い。又、多孔質体PRの代わりに、図2に示すオリフィス部材のごときオリフィス孔を設けても良い。
不図示の外部ポンプから、コネクタCを介して、静圧油を5〜30気圧程度の圧力で供給すると、かかる静圧油は、本体21’の油供給孔21dを介して開口21c’へと分配される。開口21c’へと分配された静圧油は、油流入路23e’を介して長軸部23b’及び短軸部23b”内へと侵入し、頭部23a’、23a”の内部空間へと吐出される。かかる空間から静圧油は、流量制限部である多孔体PR、PRの微少な無数の孔を介して、流量を制限された形で多孔体PRの表面で構成した静圧面23f’、23f”に均一な圧力で供給されることができる。
図5は、図2に示す静圧スライド20と、図3に示す静圧スライド20’とを二段重ねにして組み付けた例を示す斜視図である。スーパーインバー製のスライドレールSRの水平支持面(第1支持面)SRhと、静圧スライド20,20’の第1静圧面21aとの隙間(静圧隙間ともいう)及び、垂直支持面(第2支持面)SRvと、第2静圧面21a’との隙間を片側5μm取って取り付けた。静圧スライド20,20’の本体の材料は、サイアロンを用い、静圧面の大きさは、水平方向受け面が片側50mm×540mm(リセス7箇所)、垂直方向受け面が片側60mm×540mm(リセス8箇所)。圧力伝達媒体として水を用い、コネクタCより供給圧力5気圧で静圧スライド20、20’に圧送した。
かかる構成における静剛性は、水平方向2580N/μm以上、垂直方向2800N/μm以上と、極めて高い剛性を実現したが、このような大きな力を受けても静圧スライド20,20’は変形することなく、静圧隙間が5μmと極めて狭いにもかかわらす、250mmのストロークを全く機械接触すること無く滑らかに移動できた。また、静圧スライド20,20’の重量は、一般的な鋳鉄材料に比べて約40%程度であり、サイアロンを用いたことによる重量削減量は51kgに達した。
本実施例の静圧スライド20,20’にリニアモーター(不図示)を取り付けて、1nm単位の微小変位駆動を行ったところ、オーバーシュートは3nm以下の誤差範囲、定速度移動時の指令値と実際のスライドの位置の差(追従誤差)は、10mm/minにおいて12nm以下とで極めて再現性の高い高精度な送りが実現できた。
図6(a)、図6(b)及び図6(c)に、さらに流量制限部材であるオリフィス部材と、連結部材である連結軸の組み立て構造の変形例を示す。図6(a)は、連結部材片側端にのみ、流量制限部を有する張り出し部材であるオリフィス部材(流量制限部材)を設け、さらに中実の連結部材を用いた例である。オリフィス部材24は、張り出し部である頭部24aと、それと同軸的に接合された結合機構であるねじ軸部24bとを有している。頭部24aは、貫通孔(穴)である開口21c”よりも大径であるが、開口部であるリセス21b”内に収まる寸法形状を有しており、更にねじ軸部24bの周囲の面に周溝24cを形成している。周溝24c内にはO−リングORが配置されている。ねじ軸部24bは側面に開口24eを持ち、その内部空間は頭部24aの中央に形成された小径のオリフィス孔(流量制限部ともいう)24dに連通している。断面を図示する張り出し部25aとを持つ中実の連結部材である連結軸25は、張り出し部25aに周溝24cを持ち、その内部にO−リングORが配置されており、結合機構であるねじ軸部24bとねじ孔25bとの螺合結合により、オリフィス部材24と結合されている。
図6(a)において、不図示の外部ポンプから供給された静圧油は、本体21”の油供給孔21d”を介して開口21c”へと分配される。開口21c”へと分配された静圧油は、オリフィス部材24の油流入路24e内へと侵入し、オリフィス孔24dを介して吐出されることができる。
図6(b)と図6(c)は、中実連結部材を用いて両側端に流量制限部を有する張り出し部材である流量制限部材を設けた例であり、特に図6(b)は、片側の流量制限部材と中実連結部材を一体として部品数を減らした例であり、図6(a)と同様のオリフィス部材24と、側面の開口25eと、頭部25a’の中央に形成された小径のオリフィス孔25dを有する中実の連結軸25’からなり、結合機構であるねじ軸部24bとねじ孔25b’の螺合結合より、オリフィス部材24と結合されている。
図6(b)において、不図示の外部ポンプから供給された静圧油は、本体21”の油供給孔21d”を介して開口21c”へと分配される。開口21c”へと分配された静圧油は、オリフィス部材の油流入路24e及び連結軸25の油流入路25e内へと侵入し、オリフィス孔24d、25dを介して吐出されることができる。
図6(c)は、中実連結部材の両側に流量制限部材であるオリフィス部材24をネジ止めした例である。図6(a)、図6(b)と同様のオリフィス部材24が、両端にねじ孔25b”を持つ中実連結部材25”と、ねじ軸部24bとねじ孔25b”の螺合結合により結合されている。
不図示の外部ポンプから供給された静圧油は、本体21”の油供給孔21d”を介して開口21c”へと分配される。開口21c”へと分配された静圧油は、オリフィス部材の油流入路24e内へとそれぞれ侵入し、各オリフィス孔24dを介して吐出されることができる。この様に細部構成に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本実施の形態にかかる静圧スライドを備えた5軸加工機10の斜視図である。 第1の実施の形態にかかる静圧スライド20の分解斜視図である。 第2の実施の形態にかかる静圧スライド20’の上面図である。 変形例である流量制限部材を本体に取り付けた状態で示す断面図である。 図2に示す静圧スライド20と、図3に示す静圧スライド20’とを二段重ねにして組み付けた例を示す斜視図である。 図6(a)は、連結部材片側端にのみ流量制限部材を設け、さらに中実の連結部材を用いた流量制限部材と連結部材の組み立て構造の変形例を示す図であり、図6(b)は、中実連結部材を用いて両側端に流量制限部材を設け、片側の流量制限部材と中実連結部材とを一体化した変形例を示す図であり、図6(c)は、中実連結部材を用いて両側端に流量制限部材を設け、中空連結部材の両側端に流量制限部材をねじ止めとを一体化した変形例を示す図である。
符号の説明
20、20’、20” 静圧スライド
21、21’、21” 本体
21a、21a’ 静圧面
21b、21b’ リセス
21c、21c’、21c” 開口
21d、21d’、21d” 油供給孔
22 パイプ
22a 孔
22b 油流入孔
23 オリフィス部材
23’、23” 流量制限部材
24 オリフィス部材
25、25’、25” 連結軸
B ボルト
C コネクタ
OR O−リング
P 蓋部材
PR 多孔体
SR スライドレール

Claims (15)

  1. 一対の支持面間で圧力伝達媒体の静圧により移動可能に支持される静圧スライドにおいて、
    前記支持面に対向する第1及び第2移動面と、該第1及び第2移動面にそれぞれ設けられた第1および第2凹部と、該第1および第2凹部より小さく且つ該第1および第2凹部のそれぞれの底部間を連通する開口と、を有すブロック本体と、
    前記第1および第2凹部内に配置され前記開口より大きな張り出し部を有する第1及び第2張り出し部材と、
    前記開口内に配置され、前記第1及び第2張り出し部材の少なくとも一方を結合機構により結合することで、前記第1及び第2張り出し部材が前記第1および第2凹部のそれぞれの底部を挟圧した状態で前記第1及び第2張り出し部材を連結して固定する連結部材と、
    前記第1及び第2張り出し部材の少なくとも一方に設けられ、前記開口に供給された圧力伝達媒体を流出し、その流量を制限する流量制限部と、
    を有することを特徴とする静圧スライド。
  2. 前記第1張り出し部材と前記連結部材間に前記結合機構が設けられ、前記第2張り出し部材は前記連結部材に一体的に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の静圧スライド。
  3. 前記第1および第2張り出し部材と前記連結部材間のそれぞれに、前記結合機構が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の静圧スライド。
  4. 前記流量制限部は前記第1および第2張り出し部材のそれぞれに設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の静圧スライド。
  5. 前記連結部材は中空のパイプであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の静圧スライド。
  6. 複数組の第1および第2凹部、開口、第1及び第2張り出し部材、連結部材、結合機構および流量制限部を有すことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の静圧スライド。
  7. さらに、前記ブロック本体は前記第1及び第2移動面の延在する方向と交差する方向に延在する第3移動面と、該第3移動面と対向する第4面とを有し、第3移動面に圧力伝達媒体を流出するよう、第3および第4凹部、開口、第3及び第4張り出し部材、連結部材、結合機構および流量制限部とを有すことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の静圧スライド。
  8. 前記ブロック本体の線膨張係数が−3×10-6以上3×10-6以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の静圧スライド。
  9. 前記ブロック本体の線膨張係数が0.5×10-6以上3×10-6以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の静圧スライド。
  10. 前記ブロック本体はセラミックを素材として形成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の静圧スライド。
  11. 前記セラミックは窒化珪素又はサイアロンであることを特徴とする請求項10に記載の静圧スライド。
  12. 前記支持面を形成した部材の線膨張係数は、−3×10-6以上3×10-6以下であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の静圧スライド。
  13. 前記支持面を形成した部材の線膨張係数は、0.5×10-6以上3×10-6以下であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の静圧スライド。
  14. 前記圧力伝達媒体は液体であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の静圧スライド。
  15. 前記第1及び第2張り出し部材がそれぞれ前記第1及び第2移動面より突出し、摺動面の機能を持つことを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の静圧スライド。


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