JP4692071B2 - 振動切削装置、成形金型、及び光学素子 - Google Patents

振動切削装置、成形金型、及び光学素子 Download PDF

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Description

本発明は、光学素子用の成形金型等を形成する材料の切削加工に好適に用いられる振動切削装置、並びに、これを用いて作製される成形金型及び光学素子に関するものである。
ダイヤモンド等の工具先端を振動させることで、難切削材料である超硬やガラス等の材料を切削加工する技術があり、振動切削と呼ばれている。これは、振動によって工具刃先が高速で微小切り込みを行い、かつ、この時に生成する切り屑を振動によって刃先が掬い出す効果によって、工具に対しても被削材料に対しても応力の少ない切削加工を実現するものである(例えば特許文献1、2,3等参照)。
これによって、通常の延性モード切削で必要とされる臨界切り込み量が数倍に向上し、難切削材料を高効率で切削加工することができる。
この振動切削加工において、加工効率を向上するには振動周波数を高めれば上述した効果が増加し、さらに周波数にほぼ比例して工具の送り速度も高められるので、通常は20kHz以上の高速な振動が使われる。また、この周波数では人間の可聴域を超えているので、振動子やそれにより励振される振動体が不快な音を生じないというメリットもある。
このような高速振動を工具刃先に発生させる方法として、ピエゾ素子や超磁歪素子等によって工具を保持する部材を励振し、この部材を撓み振動や軸方向振動等で共振させることにより、定在波として安定振動させることが実用化されている。このような方法において、工具を保持する部材、すなわち振動体は、共振の節にあたるところで装置筐体や加工機の工具台等に連結された部材に固定されている。
特開2000−52101号公報 特開2000−218401号公報 特開平9−309001号公報
しかしながら、上記のような振動切削では、通常、工具刃先のシャンクを支持する先端ホルダの先端形状が、適当な開き角を有し先端をカットしたクサビ形状となっており、シャンクの固定は確実であるが、深い凹面の加工が容易でないという問題がある。
つまり、クサビ状の先端ホルダの開き角を含むクサビ断面内に板状のシャンクを固定するので、シャンクを含む先端を平面視した場合、先細りの三角形状となるが、シャンクを含む先端を側面視した場合、先端ホルダの四角形の先端エッジにおいて中央付近から薄いシャンクが突起している状態となる。このため、先端エッジの上下両端が邪魔になって、微細なレンズ用の成形型のような深い凹面の加工ができず、比較的浅い凹面であっても工具刃先を適宜傾けるといった工夫が必要となる場合があり、加工精度の維持が容易でなかった。
そこで、本発明は、各種凹面の加工を容易にすることができ加工精度を高めることができる振動切削装置、並びに、これを用いて作製される成形金型及び光学素子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る振動切削装置は、(a)例えば尖端形状に形成された加工用チップを先端に支持する切削工具と、(b)切削工具を振動させるための振動源と、(c)テーパ状の先細形状を有する先端部に切削工具を保持するとともに、振動源からの振動を切削工具に伝達する振動体とを備える。
上記装置では、切削工具を保持する振動体の先端部がテーパ状の先細形状を有するので、被加工体の被加工面の形状の深さ等にかかわらず、加工用チップを被加工面に当て易く、加工用チップの被加工面に対する振動方向、移動方向、及び角度の自由度も高めることができる。
以上の装置において、加工用チップは、振動体の先端部の側面形状を延長した略円錐状の空間内に収まっている。これにより、加工用チップと振動体の先端部との形状的調和が達成され、加工用チップを確実に支持しつつ被加工面に無理なく適用することができる。
本発明の具体的な態様では、上記振動切削装置において、振動源が、振動体に与える振動を調節することによって、加工用チップを楕円振動させる。この場合、加工用チップが2次元的に振動するため、高い形状寸法精度を確保しつつ加工速度及び加工効率を高めることができる。なお、加工用チップは、通常、切込み深さ方向に延びる工具軸を含む面内方向で振動させることになるが、この際の振動方向等に関する被加工面の曲率の自由度が高まる。
本発明の別の態様では、振動体の先端部が、切込み深さ方向に延びる工具軸のまわりに略回転対称な形状を有する。この場合、工具軸のまわりの回転対称な空間内に振動体の先端部を収めることができ、被加工面の曲率や軸に対する傾斜角の設定の自由度を高めることができる。なお、振動体の先端部を先細りのテーパとした場合、そのテーパ角は、通常15°〜90°の範囲とすることが望ましい。テーパ角が15°以上では、先端部の強度を確保し易くなり、振動モードが変化することを防止して意図しない振動によって加工精度が低下することを防止できる。一方、テーパ角が90°以下では、被加工体の被加工面の深さにもよるが、先端部が被加工面と干渉し難くなる。
本発明の別の態様では、加工用チップの先端が、工具軸の延長上に配置される。この場合、加工点を工具軸の延長上に配置するので、加工用チップが工具軸の延長線上を中心として変位し工具軸上で振動の対称性が良好になる。よって、被加工面がより滑らかに切削され、加工精度を向上させることができる。また、被加工面に対する切削工具や振動体の先端部の配置を把握し易く、振動切削装置による加工性を高めることができる。
本発明の別の態様では、切削工具が、振動体の先端部に着脱可能にネジ止めされている。この場合、切削工具の簡易な交換が可能となる。
本発明の別の態様では、切削工具が、振動体の先端部の複数箇所において、ネジ止めされている。この場合、切削工具のより確実な固定が可能なる。なお、切削工具を振動体の先端部において複数の異なる方向から固定するならば、複数方向からの応力や振動に対して安定性を有する切削工具の固定が可能なる。
本発明の別の態様では、切削工具が、振動体の先端部に固定される一端側に第1ネジ部材を有し、振動体の先端部が、第1ネジ部材に螺合する第2ネジ部材を有する。この場合、切削工具自体を振動体の先端部に直接ネジ付けすることができ、切削工具の確実な固定と着脱自在性を簡易に両立することができる。
本発明の別の態様では、第1ネジ部材が、ボルト状の部材であり、第2ネジ部材にねじ込まれる雄ネジ部分と締付け用のヘッド状部分とを有する。この場合、切削工具を振動体の先端部に十分な締付け強度で取り付けることができる。
本発明に係る成形金型は、上記振動切削装置を用いて加工創製された光学面を有する。この場合、凹面の光学面を有する金型を簡易に高精度で加工することができる。
本発明に係る光学素子は、例えばプラスチック、ガラス等で形成され、上記成形金型によって成形される。この場合、高精度の金型によって高精度の光学素子を得ることができる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る振動切削装置を図面を用いて説明する。図1は、レンズ等の光学素子を成形するための成形金型の光学面を加工する振動切削装置の構造を説明するブロック図である。
図1に示すように、振動切削装置10は、被加工体であるワークWを切削加工するための振動切削ユニット20と、振動切削ユニット20をワークWに対して支持するNC制御機構30と、NC制御機構30の動作を制御するステージ駆動装置40と、振動切削ユニット20に所望の振動を与える振動子駆動装置50と、振動切削ユニット20に冷却用のガスを供給するガス供給装置60と、装置全体の動作を統括的に制御する主制御装置70とを備える。
振動切削ユニット20は、下部に延びるツール部21先端に切削工具23を埋め込んだ振動切削工具であり、この切削工具の振動によってワークWを切削する。振動切削ユニット20の詳細については後述する。
NC制御機構30は、台座31上にコラム33を設けた構造になっており、コラム33に取り付けられてZ方向に昇降するヘッド37を備える。このヘッド37には、振動切削ユニット20が取り付けられており、底部にツール部21を露出させている。ヘッド37は、振動切削ユニット20を支持してXY面内で所望の位置に所望の速度で移動させることができるとともに、振動切削ユニット20をその先端や工具軸のまわりに所望の角度だけ回転させることができる。振動切削ユニット20に対向して、台座31上には、ステージ35が設けられている。このステージ35は、ワークWを支持してXY面内で適当な位置に配置して固定することができとともに、ワークWをZ軸に平行な鉛直軸のまわりに所望の速度で回転させることができる。
ステージ駆動装置40は、高精度の数値制御が可能になっており、NC制御機構30に内蔵されたモータや位置センサ等を主制御装置70の制御下で駆動することによって、ヘッド37やステージ35を適宜動作させる。これにより、ワークWに対する振動切削ユニット20のツール部21先端の3次元的な位置や角度、さらにそれらの変化速度を自在に調整することができる。さらに、振動切削ユニット20のツール部21先端を低速で移動(送り動作)させつつ、ワークWを鉛直軸のまわりに高速で回転させることもでき、NC制御機構30を高精度の旋盤として活用することができる。
振動子駆動装置50は、振動切削ユニット20に内蔵された振動源に電力を供給するためのものであり、内蔵する発振回路やPLL回路によって、ツール部21先端を主制御装置70の制御下で所望の振動数及び振幅で振動させることができる。なお、詳細は後述するが、ツール部21先端は、軸に垂直な撓み振動や軸に沿った軸方向振動が可能になっており、2次元的な振動や3次元的な振動によってワークW表面にツール部21先端すなわち切削工具23を向けた加工が可能になっている。
ガス供給装置60は、振動切削ユニット20を冷却するためのものであり、加圧された乾燥空気を供給するガス状流体源61と、ガス状流体源61からの加圧乾燥空気を通過させることによってその温度を調節する温度調節部63と、温度調節部63を通過した加圧乾燥空気の流量調節を行う流量調節部65とを備える。ここで、ガス状流体源61は、例えば熱的工程やデシケータ等を利用した乾燥機に空気を送り込むことによって空気を乾燥させ、コンプレッサで乾燥空気を所望の気圧まで昇圧する。また、温度調節部63は、図示を省略するが、例えば冷媒を周囲に循環させた流路と、この流路の途中に設けた温度センサとを有し、冷媒の温度や供給量の調節によって、流路に通した加圧乾燥空気を所望の温度に調節することができる。さらに、流量調節部65は、例えばバルブやフローコントローラ(不図示)を有し、温度調節された加圧乾燥空気を振動切削ユニット20に供給する際の流量を調節することができるようになっている。
図2は、振動切削ユニット20の構造を説明する断面図である。振動切削ユニット20は、切削工具23と、振動体82と、軸方向振動子83と、撓み振動子84と、カウンタバランス85と、筐体86とを備える。
ここで、切削工具23は、振動体82の先端側であるツール部21の先端部21aに埋め込むように固定されている。切削工具23は、後に詳述するが、先端23aがダイヤモンドチップの切刃になっており、共振状態とされた振動体82の開放端として振動体82とともに振動する。つまり、切削工具23は、振動体82の軸方向振動に伴ってZ方向に変位する振動を生じ、振動体82の撓み振動に伴ってY軸方向或いはX軸方向に変位する振動を生じる。結果的に、切削工具23の先端は、例えば誇張して図示したような楕円軌道EOを描いて高速変位する。
振動体82は、線膨張係数が6×10−6以下の材料によって形成されており、具体的には、窒化珪素、サイアロン、超硬、インバー材、ステンレスインバー材等が好適に用いられる。振動体82は、先端のツール部21側で外径が細くなっており、根元側で外径が太くなっている。振動体82の側面の適当な箇所には、板状部分である第1固定フランジ87が形成されており、振動体82は、第1固定フランジ87を介して筐体86に例えばネジ93で固定されている。なお、振動体82は、軸方向振動子83によって振動し、Z方向に局所的に変位する定在波が形成されている共振状態となる。また、振動体82は、撓み振動子84によって振動し、Y軸方向或いはX軸方向に局所的に変位する定在波が形成されている共振状態となる。ここで、第1固定フランジ87の位置は、振動体82にとって、軸方向振動と撓み振動とに共通の節となっており、第1固定フランジ87を介して振動体82を固定することにより、軸方向振動や撓み振動が妨げられることを防止できる。
図3は、第1固定フランジ87の形状を例示する。図3(a)に示す第1固定フランジ87は、完全な円板状の固定部材であり、外周部分が筐体86に固定されて筐体86を封止しており、通気のない構造となっている。図3(b)に示す第1固定フランジ87は、開口87aを有する固定部材であり、外周部分を筐体86に固定しても、筐体86内外の通気がある程度確保できるようになっている。図3(c)に示す第1固定フランジ87は、例えば等角度で3方向に延びる支持部材87bを有する固定部材であり、支持部材87b先端を筐体86に固定しても、筐体86内外の十分な通気が確保できるようになっている。
図2に戻って、軸方向振動子83は、ピエゾ素子(PZT)や超磁歪素子等で形成され振動体82の根元側端面に接続される振動源であり、図示を省略するコネクタ等を介して図1の振動子駆動装置50に接続されている。軸方向振動子83は、振動子駆動装置50からの駆動信号に基づいて動作し高周波で伸縮振動することによって振動体82に縦波を与える。なお、軸方向振動子83は、Z方向に関しては変位可能になっているが、XY方向に関しては変位しないようになっている。
撓み振動子84は、ピエゾ素子や超磁歪素子等で形成され振動体82の根元側側面に接続される振動源であり、図示を省略するコネクタ等を介して図1の振動子駆動装置50に接続されている。撓み振動子84は、振動子駆動装置50からの駆動信号に基づいて動作し、高周波で振動することによって振動体82に横波すなわち図示の例ではY方向の振動を与える。
カウンタバランス85は、軸方向振動子83を挟んで振動体82の反対側に接続される。カウンタバランス85の側面の適当な箇所には、第2固定フランジ88が形成されており、カウンタバランス85は、第2固定フランジ88を介して筐体86に固定されている。第2固定フランジ88の形状は、図3に示す第1固定フランジ87と同様のものとなっている。なお、カウンタバランス85は、軸方向振動子83によって振動し、Z方向に局所的に変位する定在波が形成されている共振状態となる。ここで、第2固定フランジ88の位置は、カウンタバランス85にとって、軸方向振動の節となっており、第2固定フランジ88を介して固定することにより、振動体82の軸方向振動が妨げられることを防止できる。
筐体86は、円筒状の内部空間を有する部材であり、第1及び第2固定フランジ87,88を介して振動体82やカウンタバランス85を支持固定する部分である。筐体86の一端には、開口を塞ぐように上述の第1固定フランジ87が取り付けられており、他端には、端面の開口に連結された給気パイプ92が設けられている。この給気パイプ92は、図1のガス供給装置60に連結されており、所望の流量及び温度に設定された加圧乾燥空気が供給される。つまり、給気パイプ92は、ガス供給装置60とともに、振動切削ユニット20を内部から冷却するためのものとなっている。
以上の振動切削ユニット20において、振動体82と、軸方向振動子83と、カウンタバランス85とは、互いにロウ付けによって固定されており、軸方向振動子83の効率的な振動が可能になっている。また、振動体82と、軸方向振動子83と、カウンタバランス85との軸心には、これらを貫通する貫通孔91が形成されており、給気パイプ92からの加圧乾燥空気が流通する。貫通孔91の先端は、二股以上に分岐した細孔91aとなっており、貫通孔91に導入された加圧乾燥空気をツール部21の先端部21a近傍に排出できるようになっている。
図4は、図2に示すツール部21先端の形状等を説明する斜視図である。また、図5(a)及び(b)は、それぞれツール部21先端の側方断面図及び平面断面図である。
図からも明らかなように、ツール部21に設けた先端部21aは、テーパ状の先細形状を有しており、切込み深さ方向に延びる工具軸AXのまわりに回転対称な截頭円錐形状を有する。また、先端部21aの先端に保持された切削工具23は、先端が三角で全体が板状のシャンク23bと、シャンク23bの尖端に固定された加工用チップ23cとを備える。このうち、シャンク23bは、超硬材料、ハイス鋼等によって形成されており、軽量でありながら撓みにくくなっている。また、加工用チップ23cは、ダイヤモンド製のチップであり、シャンク23bの先端にロウ付け等によって固定されている。切削工具23自体は、先端部21aの端面21dに埋め込むようにして固定されており、加工用チップ23cの尖端は、工具軸AXの延長上に配置されている。また、加工用チップ23cやこれを支持するシャンク23bは、先端部21aの側面形状を延長した円錐状の空間内に収まっている。ここで、先端部21aのテーパ角θ1 ,θ2は、15°〜90°の範囲となっており、好ましくは30°〜90°の範囲とする。テーパ角θ1,θ2が15°以上の場合、先端部21aの曲げ強度等が確保され、特に30°以上で十分な強度が確保される。また、テーパ角θ1,θ2が15°以上の場合、先端部21a近傍で振動モードが変化する傾向を抑制でき、切削工具23による切削加工精度が、特に30°以上で意図しない振動を回避して効果的に向上する傾向が生じる。一方、先端部21aのテーパ角θ1,θ2が90°以下の場合、先端部21aがワークWの被加工面SAと干渉し難くなるので、加工形状の任意性が高まる。なお、テーパ角θ1,θ2は、必ずしも等しくする必要はない。θ1≠θ2の場合、先端部21aの工具軸AXに垂直な断面形状は、楕円となる。
切削工具23すなわちシャンク23bの一端に形成された基部23eは、先端部21aの端面21dから工具軸AX方向に穿設された矩形断面の穴21f内に嵌合する状態で挿入されており、ツール部21と同一の材料で形成された2つの固定ネジ25,26によって、先端部21aに対して着脱可能にしっかりと固定されている。具体的には、先端部21aの円錐状側面に設けた一対の開口21g,21jに固定ネジ25,26をそれぞれねじ込んで固定する。一方の固定ネジ25を受け入れる開口21gは、例えばY軸方向に延びており、他方の固定ネジ26を受け入れる開口21jは、例えばX軸方向に形成されており、両者の締付け方向は直交する。一方の固定ネジ25は、雄ネジ部25bとヘッド部25cとを含んでいる。雄ネジ部25bを開口21gに差し込んだ状態でヘッド部25cを適当な工具でネジ回すことにより、雄ネジ部25bが、基部23eに形成された孔を貫通して、開口21gの奥に形成された雌ネジ21hと螺合する。この際、ヘッド部25cによって基部23eが先端部21a内に締付けられて基部23eが主面側から固定されるので、切削工具23の分離が防止され切削工具23の固定が確保される。他方の固定ネジ26は、イモネジであり、雌ネジである開口21jに適当な工具でネジ込むことにより、基部23eがその側面側から押圧され固定されるので、切削工具23の固定がより確実なものとなり、切削工具23の振動等を低減することができる。
ツール部21の先端部21aは、図2でも説明したように、例えばYZ面内で高速振動する。また、ツール部21の先端部21aは、図1のNC制御機構30によって、例えばYZ面内で所定の軌跡を描いて徐々に移動する。つまり、ツール部21の送り動作が行われる。また、被加工体であるワークWは、図1のNC制御機構30によって、Z軸に平行な回転軸RAのまわりに一定速度で回転する。これにより、ワークWに対し回転軸RAのまわりに回転対称な例えば被加工面SA(例えば、凹の球面、非球面等の曲面のほか、位相素子面等の段差面)を形成することができる。この際、ヘッド37を利用して、ツール部21の切削工具23の尖端をY軸方向に平行な旋回軸PXのまわりに回転させることで、切削工具23の尖端がワークWに形成すべき被加工面SAに対して略垂直になるようにする(図6参照)。 これにより、被加工面SAの加工精度を高め、被加工面SAをより滑らかなものとすることができる。このように、切削工具23の尖端を旋回軸PXのまわりに回転させる場合、先端部21aのテーパ角角θ1,θ2は、先端部21aの強度等を維持できる範囲でなるべく小さくすることが望ましくなる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態の振動切削装置10によれば、ツール部21の先端部21aが工具軸AXのまわりに回転対称な截頭円錐形状を有しており、被加工体であるワークWの被加工面SAの深さや傾きにかかわらず、加工用チップを被加工面SAに当て易い。つまり、被加工面SAの深さや傾きの設定の自由度を高めることができ、結果的に、被加工面SAの形状の自由度を高めることができる。また、本実施形態の振動切削装置10によれば、加工用チップ23cやこれを支持するシャンク23bが先端部21aの側面形状を延長した円錐状の空間内に収まっており、加工用チップ23cの尖端が工具軸AX上に配置されている。これにより、加工用チップ23cとツール部21の先端部21aとの形状的調和が達成され、加工用チップ23cの尖端を目標位置に正確に保持しつつ被加工面SAに無理なく当てることができる。また、切削工具23の基部23eは、2つの固定ネジ25,26によって、工具軸AXに垂直で互いに直交する2方向から先端部21aに対して固定されている。つまり、切削工具23をツール部21の先端部21aにおいて複数の方向から固定することになるので、複数方向からの応力や振動に対して安定性を有する切削工具23の固定が可能なる。
図7は、比較のための参考図であり、図5(a)に対応する。この場合、ツール部921の先端部921aが先端をカットしたクサビ形状となっており、先端部921aを側面視した場合、先端部921aの四角形エッジにおいて、中央付近から薄い切削工具23が突起している状態となる。このため、ワークWに深い凹面を加工することができないという問題がある。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態に係る振動切削装置について説明する。第2実施形態の振動切削装置は、第1実施形態の振動切削装置を一部変更したものであり、特に説明しない部分は、第1実施形態の装置と共通しており、図面において共通する部分には同一の符号を付して重複説明を省略する。
図8は、第2実施形態における振動切削ユニットのツール部121の構造を説明する断面図であり、図8(a)及び(b)は、それぞれツール部121先端の側方断面図及び平面断面図である。
この場合、切削工具23の基部23eは、工具軸AXに直交する2方向から先端部21aに固定されているだけでなく、2つの固定ネジ25,126によって、工具軸AXに沿って異なる位置で固定されている。この場合、固定ネジ126は、先端部21aの円錐状側面に設けた開口121jにねじ込んで固定されており、開口21gに挿入される固定ネジ25に対して所謂「ねじれ」の関係で配置される。この場合、ツール部21の先端部21aに固定される切削工具23が、工具軸AXに垂直に回転させるモーメント等に対して抵抗性を持つことになるので、かかる方向に関する切削工具23の意図しない変位や振動を低減することができる。
なお、本実施形態では、固定ネジ126を固定ネジ25に対してねじれの関係で配置しているが、固定ネジ126を固定ネジ25に対して平行に配置して、切削工具23の基部23eを、工具軸AXに直交する互いに平行な2方向から先端部21aに固定することもできる。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態に係る振動切削装置について説明する。第3実施形態の振動切削装置は、第1実施形態の振動切削装置を一部変更したものであり、特に説明しない部分は、第1実施形態の装置と共通している。
図9は、第3実施形態における振動切削ユニットのツール部221の構造を説明する断面図であり、図9(a)は、ツール部221先端の側方部分断面図であり、図9(b)は、切削工具223の側面図である。
この場合、切削工具223の基部は、第1ネジ部材223eになっており、ツール部221の先端部221aの端面21dに穿孔された第2ネジ部材221fと螺合する。切削工具223のシャンク223bは、先端側で加工用チップ23cを支持し、基部側で第1ネジ部材223eによって先端部221aに締結される。第1ネジ部材223eは、ボルト状の部材であり、第2ネジ部材221fにねじ込まれる雄ネジ部分223mと、締付け用のヘッド状部分223nとを有する。
切削工具223を先端部221aに取り付ける際には、切削工具223の第1ネジ部材223eの雄ネジ部分223mを第2ネジ部材221fの開口にあてがって、適当な工具でヘッド状部分223nを回転させ締め付ける。これにより、切削工具223の先端部2221aへの固定が確保され切削工具223の分離が防止される。切削工具223を先端部221aから取り外す際には、適当な工具で切削工具223のヘッド状部分223nを回転させ締結を緩める。
本実施形態の振動切削装置によれば、ツール部221の先端部121aが工具軸AXのまわりに回転対称な截頭円錐形状を有しており、ワークWに高い自由度で被加工面SAを形成することができる。また、本実施形態の振動切削装置によれば、加工用チップ23cやこれを支持するシャンク223bが先端部221aの側面形状を延長した円錐状の空間内に収まっており、加工用チップ23cの尖端が工具軸AX上に配置されている。これにより、加工用チップ23cとツール部221の先端部221aとの形状的調和が達成され、加工用チップ23cの尖端を目標位置に正確に保持しつつ被加工面SAに無理なく当てることができる。また、切削工具223は、それ自身に設けた第1ネジ部材223eによって先端部221aに締結されるので、切削工具223の確実な固定と簡易な着脱とを両立することができ、切削工具223を先端部221aに十分な締付け強度で取り付けることができる。
〔第4実施形態〕
以下、第4実施形態に係る成形金型について説明する。図10は、第1〜第3実施形態の振動切削ユニット20〜220を用いて作製した成形金型を説明する図であり、図10(a)は、固定型すなわち第1金型2Aの側方断面図であり、図10(b)は、可動型すなわち第2金型2Bの側方断面図である。両金型2A,2Bの光学面3a,3bは、図1〜図6、及び図8、9に示す振動切削装置によって仕上げ加工されたものである。つまり、両金型2A,2Bの母材(材料は例えば超硬)をワークWとしてステージ35上に固定し、振動子駆動装置50等を動作させて振動切削ユニット20〜220に定在波を形成しつつ切削工具23を高速振動させる。これと並行してステージ駆動装置40を適宜動作させて、振動切削ユニット20〜220のツール部21先端をワークWに対して3次元的に任意に移動させる。これにより、金型2A,2Bの光学面3a,3bを、球面や非球面に限らず、段差面、位相構造面とすることができる。
図11は、図10(a)の金型2Aと、図10(b)の金型2Bとを用いてプレス成形したレンズLの断面図である。レンズLの材料は、プラスチックに限らず、ガラス等とすることができる。
以上、実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、振動切削ユニット20〜220において、振動体82や軸方向振動子83の全体的形状や寸法は、用途に応じて適宜変更することができる。さらに、カウンタバランス85から延びる第2固定フランジ88を省略することもできる。また、振動体82等の軸心に貫通孔91を設けて加圧乾燥空気を流通させているが、加圧乾燥空気の供給方法は、図2に例示する給気パイプ92に限らず様々な変形が可能であり、例えば筐体86の側面から振動体82の周囲に加圧乾燥空気を供給することもできる。また、振動切削ユニット20〜220があまり加熱されない場合、振動体82の寸法変化を気にしなくても良くなるので、加圧乾燥空気の供給は不要である。また、図1のガス供給装置60において、空気ではなく、オイルその他の潤滑要素等をミスト化して添加したガス状流体や、窒素ガス等の不活性ガス等を用いることができる。
また、上記実施形態では、切削工具23の先端部21aを尖った鋭角状にしているが、適当な曲率半径を有する円弧状とすることができる。
また、切削工具23の先端部21aは、正確に截頭円錐形状に限らず、これに近似される形状、例えばドーム状の先端を有するティップ形状等を含むものとすることができる。
また、切削工具23の先端部21aは、完全に円錐側面を有する場合に限らず、一部に切欠や凹部を有していても、振動加工の妨げにならず、問題は生じない。
第1実施形態の振動切削装置を説明するブロック図である。 図1の振動切削装置に組み込まれる振動切削ユニットの構造を説明する縦断面図である。 (a)〜(c)は、図1の振動切削ユニットに用いられる第1固定フランジの形状を例示する端面図である。 図2に示すツール部先端の形状等を説明する斜視図である。 (a)、(b)は、ツール部先端の側方断面図及び平面断面図である。 ツール部先端の移動および旋回を説明する平面図である。 比較のための参考図である。 (a)、(b)は、第2実施形態の装置に組み込まれる振動切削ユニットの構造を説明する側方断面図及び平面断面図である。 (a)、(b)は、第3実施形態の装置に組み込まれる振動切削ユニットの構造を説明する側方部分断面図及び側面図である。 (a)、(b)は、第4実施形態に係る成形金型の側方断面図である。 図10の成形金型によって形成されたレンズの側方断面図である。
符号の説明
10…振動切削装置、 20…振動切削ユニット、 21…ツール部、 21a…先端部、 21f…穴、 21g,21j…開口、 21h…雌ネジ、 23…切削工具、 23c…加工用チップ、 23e…基部、 25,26…固定ネジ、 30…NC制御機構、 31…台座、 40…ステージ駆動装置、 60…ガス供給装置、 83…軸方向振動子、 85…カウンタバランス、 87…第1固定フランジ、 88…第2固定フランジ、 91…貫通孔、 AX…工具軸、 RA…回転軸

Claims (11)

  1. 加工用チップを先端に支持する切削工具と、
    前記切削工具を振動させるための振動源と、
    テーパ状の先細形状を有する先端部に前記切削工具を保持するとともに、前記振動源からの振動を前記切削工具に伝達する振動体と
    備え、
    前記加工用チップは、前記振動体の先端部の側面形状を延長した略円錐状の空間内に収まっていることを特徴とする振動切削装置。
  2. 前記振動源は、前記振動体に与える振動を調節することによって、前記加工用チップを楕円振動させることを特徴とする請求項1記載の振動切削装置。
  3. 前記振動体の先端部は、切込み深さ方向に延びる工具軸のまわりに略回転対称な形状を有することを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか一項記載の振動切削装置。
  4. 前記加工用チップの先端は、前記工具軸の延長上に配置されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項記載の振動切削装置。
  5. 前記切削工具は、前記振動体の先端部に着脱可能にネジ止めされていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項記載の振動切削装置。
  6. 前記切削工具は、前記振動体の先端部の複数箇所において、ネジ止めされていることを特徴とする請求項5記載の振動切削装置。
  7. 前記切削工具は、前記振動体の先端部において、複数の異なる方向からネジ止めされて固定されていることを特徴とする請求項6記載の振動切削装置。
  8. 前記切削工具は、前記振動体の先端部に固定される一端側に第1ネジ部材を有し、前記振動体の先端部は、前記第1ネジ部材に螺合する前記第2ネジ部材を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項のいずれか一項記載の振動切削装置。
  9. 前記第1ネジ部材は、ボルト状の部材であり、前記第2ネジ部材にねじ込まれる雄ネジ部分と締付け用のヘッド状部分とを有することを特徴とする請求項8記載の振動切削装置。
  10. 請求項1から請求項9記載のいずれか一項記載の振動切削装置を用いて、加工創製された光学面を有する成形金型。
  11. 請求項10記載の成形金型によって成形された光学素子。
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