JPWO2008010414A1 - 切削用振動体、振動切削ユニット、加工装置、成形金型、及び光学素子 - Google Patents

切削用振動体、振動切削ユニット、加工装置、成形金型、及び光学素子 Download PDF

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Abstract

第1締結部材27の引張り強度が第2締結部材25の引張り強度よりも大きくなっている。切削工具23の着脱を繰り返した場合、引張り強度のより小さい第2締結部材25の方が劣化するが、第2締結部材25を交換すれば足り、第1締結部材27の破損を防止でき振動体82の交換頻度を低減することができる。第1締結部材27の材料としては、ハイス鋼、超硬合金、SCM鋼(クロムモリブデン鋼)等を使用することができる。第2締結部材25の材料としては、超硬合金、SCM鋼等を使用することができる。

Description

本発明は、光学素子用の成形金型その他を形成する材料の切削加工に好適に用いられる切削用振動体、振動切削ユニット、及び加工装置、並びに、これを用いて作製される成形金型及び光学素子に関するものである。
ダイヤモンド等の切削工具先端を振動させることで、難切削材料である超硬やガラス等の材料を切削加工する技術があり、振動切削と呼ばれている。これは、振動によって切削工具刃先が高速で微小切り込みを行い、かつ、この時に生成する切り屑を振動によって刃先が掬い出す効果によって、切削工具に対しても被削材料に対しても応力の少ない切削加工を実現するものである(例えば特許文献1、2、3、4等参照)。この振動切削加工により、通常の延性モード切削で必要とされる臨界切り込み量が数倍に向上し、難切削材料を高効率で切削加工することができる。
かかる振動切削加工において、加工効率を向上するには振動周波数を高めれば上述した効果が増加し、さらに周波数にほぼ比例して工具の送り速度も高められるので、通常は20kHz以上の高速な振動が使われる。また、この周波数では人間の可聴域を超えているので、振動子やそれにより励振される振動体が不快な音を生じないという利点もある。
このような高速振動を切削工具刃先に発生させる方法として、ピエゾ素子や超磁歪素子等によって工具を保持する保持部材を励振し、この部材を撓み振動や軸方向振動等で共振させることにより、定在波として安定振動させることが実用化されている。このような方法において、切削工具は、その根元側で振動体である保持部材の先端に着脱可能に固定される。
以上のような保持部材としては、一般にクロムモリブデン鋼が用いられるが、振動切削においては切削工具と保持部材との間で摩擦が生じて発熱する場合があり、そのような場合、その熱により振動子が膨縮して工具刃先位置が変動してしまい、高精度な加工ができないという問題が発生する。そこで、保持部材として、例えば窒化珪素のような低線膨張係数で高硬度のセラミックス材料や、低線膨張係数の合金材料を用いることが考えられる。しかしながら、そのような材料を用いた保持部材に、切削工具を固定するために通常施されるねじ部を設けようとしたところ、保持部材にひび割れや破損を生じてねじ山を形成することができなかったり、また、ねじ部を形成できた場合であっても、切削工具を保持部材に充分強固に固定できなかったり、或いは切削工具の着脱や交換の繰り返しにより、保持部材に設けたねじ部の変形やねじ山の破壊を生じて、切削工具の保持部材への強固な固定ができなくなったり、保持部材自体の交換が必要になるという問題が生じる。
そこで、本発明は、切削工具の着脱を繰り返してもナット等の固定具が破損し難く、切削工具の強固な固定を容易に維持し得る切削用振動体及びこれを組み込んだ振動切削ユニットを提供することを目的とする。
また、本発明は、上記振動切削ユニットを用いて高精度で作製される成形金型及び光学素子を提供することを目的とする。
特開2000−52101号公報 特開2000−218401号公報 特開平9−309001号公報 特開2002−126901号公報
上記課題を解決するため、本発明に係る切削用振動体は、切削工具を支持する支持部分を有し、与えられた振動を切削工具に伝達するものであって、支持部分は、前記支持部材に固定されている第1締結部材と第2締結部材とによって切削工具を着脱可能に固定し、第1締結部材が、第2締結部材よりも大きな引張り強度を有する。
本発明に係る振動切削ユニットは、(a)上述の切削用振動体と、(b)切削用振動体に支持される切削工具とを備える。
本発明に係る加工装置は、(a)上述の振動切削ユニットと、(b)駆動することによって、振動切削ユニットを変位させる駆動装置とを備える。
本発明に係る成形金型は、上述の振動切削ユニットを用いて加工創製された、光学素子の光学面を成形するための転写光学面を有する。この場合、凹面その他の各種光学面を有する金型を、効率良く高精度で加工することができる。
本発明に係る光学素子は、上述の振動切削ユニットを用いて加工創製されたものである。この場合、凹面その他の各種光学面を有する高精度の光学素子を得ることができる。
第1実施形態の振動切削ユニットを説明するブロック図である。 (a)、(b)、(c)、(d)は、ツール部先端の平面図、端面図、及び側面図である。 (a)は、ツール部の先端部の状態を説明する部分拡大断面図であり、(b)は、切削工具の拡大側面図である。 第2実施形態の加工装置を説明するブロック図である。 図4に示す加工装置を用いたワークの加工を説明する拡大平面図である。 (a)、(b)は、第3実施形態に係る成形用金型の側方断面図である。 図6(a)、図6(b)の成形用金型によって形成されたレンズの側方断面図である。 図3(a)、図3(b)に示す振動切削ユニットを変形した第3実施形態の振動切削ユニットの部分拡大断面図である。
上記切削用振動体では、切削工具を着脱可能に固定するための一方の第1締結部材が、他方の第2締結部材よりも大きな引張り強度を有するので、第1締結部材をほとんど劣化・破損させることなく切削工具の着脱を繰り返すことができる。尚、第1締結部材は第2締結部材よりも好ましくは、1.2倍以上、より好ましくは2.5倍以上大きな引張り強度を有する。この際、相対的に小さな引張り強度の第2締結部材は、切削工具を強固に固定するために必要な力で締結することで、多少ねじ部の変形を伴うことになる。そして、切削工具の着脱等を繰り返していくと、やがて第2締結部材のねじ部の方は破損する可能性があるが、固定された締結部材である第1締結部材の方は、第2締結部材によって劣化や破損が生じることを防止できる。よって、切削用振動体に対して切削工具の着脱を繰り返してもナット等の第1締結部材や支持部分が破損しにくくなり、切削用振動体の耐久性や寿命を長くすることができる。
また、本発明の具体的な態様では、上記切削用振動体において、第1締結部材が、ナットであり、第2締結部材が、ナットに螺合するボルトである。この場合、ナットのねじ山のせん断を防止でき、ナットの寿命を長くすることができる。ナットに螺合するボルトについては、ねじ山のせん断が進行する可能性があるが、ボルトのみの交換によって対処することができる。
本発明の別の態様では、ボルトが、切削工具に設けた固定用の孔に通され、切削工具が、支持部分の支持面とボルトのヘッドの間に挟持されて固定される。この場合、支持部分と第2締結部材との引張り強度がともに小さくても、これらの間に切削工具を確実に固定することができる。
本発明の別の態様では、ナットが支持部分に固定されている。この場合、ナットと支持部分との間に高速振動に起因する摩擦発熱が生じにくい。なお、比較的寿命の長いナットが支持部分に固定されるので、切削用振動体としての寿命も長くすることができる。
本発明の別の態様では、ナットが支持部分にロウ付けにより固着されている。この場合、ナットを支持部分に安定して確実に固定することができる。
本発明の別の態様では、切削用振動体が、低線膨張材料で形成されている。この場合、切削工具の支持部分を含めた本体部分の膨張を大きく低減することができるので、切削工具先端の変位を低減して切削加工の精度を向上させることができる。なお、「低線膨張材料」とは、線膨張係数が−2×10−6以上2×10−6以下の材料を意味する(「低線膨張係数の材料」ともいう。)。低線膨張材料としては、インバー、スーパーインバー、ステンレスインバー等が用いられる。
本発明の別の態様では、第1締結部材が、高速度工具鋼、超硬合金、マルテンサイト系ステンレス、析出硬化系ステンレス、及びSCM鋼を含むグループの少なくとも1つの材料で形成されている。この場合、第2締結部材に対して引張り強度を大きくしやすく、ねじ山等の加工性を確保することができる。
本発明に係る第2締結部材としては、各種ステンレスやSCM鋼等の合金などを含めて、種々の金属材料を用いることができる。この場合、第1締結部材に対して引張り強度を小さくしやすく、ねじ山等の加工性を確保することができる。
本発明の別の態様では、第1締結部材の引張り強度が、900N/mm〜3000N/mmであり、第2締結部材の引張り強度が、700N/mm〜1900N/mmである。このような関係を満たすことにより、第1締結部材や支持部分の破損を防止しつつ、切削工具の切削用振動体への強固な固定をより確実に実現可能となる。
また、本発明の別の態様では、上記切削用振動体において、第1締結部材が、ボルトであり、第2締結部材が、ボルトに螺合するナットである。この場合、ボルトのねじ山のせん断を防止でき、ボルトの寿命を長くすることができる。ボルトに螺合するナットについては、ねじ山のせん断が進行する可能性があるが、ナットのみの交換によって対処することができる。
上記振動切削ユニットでは、一方の第1締結部材が、他方の第2締結部材よりも大きな引張り強度を有するので、第1締結部材をほとんど劣化・破損させることなく切削工具の着脱を繰り返すことができ、切削用振動体に対して切削工具の着脱を繰り返してもナット等の第1締結部材や支持部分が破損しにくくなり、切削用振動体の耐久性や寿命を長くすることができる。
上記振動切削ユニットの具体的な態様では、切削用振動体に振動を与えることによって、当該切削用振動体を介して切削工具を振動させる振動源をさらに備える。この場合、切削用振動体や切削工具と、そのための振動源とを一つのユニットにするので、かかる振動切削ユニットの組み込みや取り外しの利便性を高めつつ振動切削ユニットを高精度で動作させることができる。
上記加工装置では、以上で説明した振動切削ユニットを駆動装置によって変位させるので、高い耐久性を有する振動切削ユニットによって高精度の加工を実現できる。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る切削用振動体及び振動切削ユニットを図面を参照しつつ説明する。図1は、レンズ等の光学素子を成形するための成形金型の転写光学面を加工する際に使用される振動切削ユニットの構造を説明する断面図である。
図1に示すように、振動切削ユニット20は、切削工具23と、振動体82と、軸方向振動子83と、撓み振動子84と、カウンタバランス85と、筐体86とを備える。
ここで、切削工具23は、振動体82の先端側であるツール部21の先端部21aに埋め込むように固定されている。切削工具23は、後に詳述するが、先端23aがダイヤモンドチップの切刃になっており、共振状態とされた振動体82の開放端として振動体82とともに振動する。つまり、切削工具23は、振動体82の軸方向振動に伴ってZ方向に変位する振動を生じ、振動体82の撓み振動に伴ってY軸方向に変位する振動を生じる。結果的に、切削工具23の先端23aは、例えば誇張して図示したような楕円軌道EOを描いて高速変位する。
振動体82は、線膨張係数の絶対値が2×10−6以下の材料によって一体的に形成された切削用振動体であり、具体的には、インバー材、スーパーインバー材、ステンレスインバー材等が好適に用いられる。振動体82は、先端側のツール部21で外径が細くなっており、根元側で外径が太くなっている。振動体82の側面の適当な箇所には、板状部分である第1固定フランジ87が形成されており、振動体82は、第1固定フランジ87を介して筐体86に例えばネジ93で固定されている。なお、振動体82は、軸方向振動子83によって振動し、Z方向に局所的に変位する定在波が形成されている共振状態となる。また、振動体82は、撓み振動子84によって振動し、Y軸方向に局所的に変位する定在波が形成されている共振状態となる。ここで、第1固定フランジ87の位置は、振動体82にとって、軸方向振動と撓み振動とに共通の節となっており、第1固定フランジ87を介して振動体82を固定することにより、軸方向振動や撓み振動が妨げられることを防止できる。
なお、第1固定フランジ87は、例えば円板状の固定部材とすることができ、この場合、外周部分が筐体86に固定されて筐体86を封止しており、通気のない構造となる。第1固定フランジ87は、複数の開口を有する固定部材や、例えば3方向に延びる細長い支持部材を有する固定部材とすることもでき、この場合、第1固定フランジ87を筐体86に固定しても、筐体86内外の十分な通気が確保できる。
軸方向振動子83は、ピエゾ素子(PZT)や超磁歪素子等で形成され振動体82の根元側端面に接続される振動源であり、図示を省略するコネクタ等を介して振動子駆動装置(後述)に接続されている。軸方向振動子83は、振動子駆動装置からの駆動信号に基づいて動作し高周波で伸縮振動することによって振動体82に縦波を与える。なお、軸方向振動子83は、Z方向に関しては変位可能になっているが、XY方向に関しては変位しないようになっている。
撓み振動子84は、ピエゾ素子や超磁歪素子等で形成され振動体82の根元側側面に接続される振動源であり、図示を省略するコネクタ等を介して振動子駆動装置(後述)に接続されている。撓み振動子84は、振動子駆動装置からの駆動信号に基づいて動作し、高周波で振動することによって振動体82に横波すなわち図示の例ではY方向の振動を与える。
カウンタバランス85は、軸方向振動子83を挟んで振動体82の反対側に接続される。カウンタバランス85の側面の適当な箇所には、第2固定フランジ88が形成されており、カウンタバランス85は、第2固定フランジ88を介して筐体86に固定されている。第2固定フランジ88は、例えば円板状の固定部材とすることができるが、複数の開口を有する固定部材や、例えば3方向に延びる細長い支持部材を有する固定部材とすることもでき、開口等を有する場合、第2固定フランジ88を筐体86に固定しても、筐体86内外の十分な通気が確保できるようになっている。なお、カウンタバランス85は、軸方向振動子83によって振動し、Z方向に局所的に変位する定在波が形成されている共振状態となる。ここで、第2固定フランジ88の位置は、カウンタバランス85にとって、軸方向振動の節となっており、第2固定フランジ88を介して固定することにより、振動体82の軸方向振動が妨げられることを防止できる。なお、カウンタバランス85も、振動体82と同一の材料で形成されている。
筐体86は、振動体82、カウンタバランス85等を収容するため例えば四角柱状の内部空間を有する部材であり、第1及び第2固定フランジ87,88を介して振動体82やカウンタバランス85を内部に支持・固定する。筐体86の一端には、開口の全体又は一部を塞ぐように上述の第1固定フランジ87が取り付けられており、他端には、端面の開口に連結された給気パイプ92が設けられている。この給気パイプ92は、ガス供給装置(後述)に連結されており、所望の流量及び温度に設定された加圧乾燥空気が筐体86内に供給される。
以上の振動切削ユニット20において、振動体82と、軸方向振動子83と、カウンタバランス85とは、互いにロウ付けによって接合・固定されており、軸方向振動子83の効率的な振動が可能になっている。また、振動体82と、軸方向振動子83と、カウンタバランス85との軸心には、これらの接合面を横切るようにこれらを貫通する貫通孔91が形成されており、給気パイプ92からの加圧乾燥空気が流通する。つまり、貫通孔91は、加圧乾燥空気を送り出す供給路であり、不図示のガス供給装置や給気パイプ92とともに、振動切削ユニット20を内部から冷却するための冷却手段を構成する。貫通孔91の先端部は、切削工具23を差し込んで固定するための保持孔に兼用されており、貫通孔91に導入された加圧乾燥空気を切削工具23の周辺に供給できるようになっている。また、貫通孔91の先端は、切削工具23を固定した場合にも隙間を残しており、切削工具23に隣接して形成された開口91aからは、加圧乾燥空気が高速で噴射され、切削工具23先端の加工点を効率良く冷却することができるだけでなく、加工点やその周囲に付着する切り屑を気流によって確実に除去することができる。
図2(a)は、図1に示すツール部21先端の平面図であり、図2(b)は、ツール部21先端の正面図であり、図2(c)は、ツール部21先端の側面図であり、図2(d)は、ツール部21先端の下面図である。
図からも明らかなように、ツール部21に設けた先端部21aは、平面視楔状の先細形状を有している。また、先端部21aの先端に保持された切削工具23は、先端が三角で根元側が六角形で全体が板状のシャンク23bと、シャンク23bの尖端すなわち先端23aに傾斜状態で固定された三角形の加工用チップ23cとを備える。このうち、シャンク23bは、超硬材料、セラミックス材料、ハイス鋼(高速度工具鋼)等によって形成されており、撓みにくくなっている。また、加工用チップ23cは、ダイヤモンド製のチップであり、シャンク23bの先端にロウ付け等によって固定されている。切削工具23自体は、先端部21aに埋め込むようにして固定されており、加工用チップ23cの先端23aは、工具軸AXの延長上に配置されている。
切削工具23すなわちシャンク23bの固定部分23eは、先端部21aにおいて工具軸AXを含むXZ面に沿って平坦に形成された溝21x内に挿入されている。この溝21xは、XZ平面に沿った側面が台形状で、YZ平面に沿った断面が矩形となっている。この溝21xに保持された固定部分23eは、固定ネジ25及びナット27によって、先端部21aに対して着脱可能にしっかりと固定されている。固定ネジ25は、皿ネジ状のボルト(第2締結部材)であり、固定孔21gの一端側からこれに通され、固定孔21gの他端側に固定されたナット27にねじ込まれる。ここで、固定ネジ25及びナット27は、協働して切削工具23をツール部21先端に固定するための締結手段として機能する。すなわち、固定ネジ25は第2締結部材であり、ナット27は第1締結部材である。固定ネジ25のヘッド上方には、固定ネジ25を通すための固定孔21gを充填するべく、ここに充填ネジ26がねじ込まれて固定されている。なお、固定孔21h,21gは、Y軸方向に延びており、固定ネジ25及びナット27による締付け方向は、工具軸AXに直交する。
図3(a)は、ツール部21の先端部21aの状態を説明する部分拡大断面図であり、図3(b)は、切削工具23の拡大側面図である。
ツール部21の先端部21aは、切削工具23を取り付けるための支持部分になっており、切削工具23を着脱可能に固定できるとともに、現在の切削工具23を同種又は異種の別の切削工具に交換することができるようになっている。切削工具23を着脱可能に取り付けるための固定ネジ25及びナット27のうちナット27は、先端部21aの下面に形成された凹部21rに埋め込むように配置されており、ナット27の上面は、凹部21rの底部(上面)にロウ付けによって固定されている。固定ネジ25の本体部分25sは、ナット27にねじ込んで締め付け可能になっている。ツール部21の組立に際しては、まず先端部21aの溝21xにシャンク23bの固定部分23eを挿入する。そして、先端部21aの上側に設けた固定孔21gを介して、シャンク23bの孔23fと下側に設けた固定孔21hとに固定ネジ25の本体部分25sを挿通させ、当該本体部分25sの先端を固定孔21h下端に固定されているナット27に螺合させる。ここで、固定孔21gの内径は、固定ネジ25のヘッド部25hを通すため固定孔21hの内径よりも大きくなっている。この際、切削工具23の固定部分23eが固定ネジ25のヘッド部25hと溝21xの内面とに挟まれて締付けられるので、切削工具23の分離が防止され切削工具23の先端部21aに対するしっかりした固定が確保されるだけでなく、固定部分23eの下面と溝21xの下面とが密着して低損失で振動エネルギを伝達することができる。次に、先端部21aの上側に設けた固定孔21gに充填ネジ26をねじ込んで固定する。こうしてねじ込まれた充填ネジ26の下端面と、固定ネジ25のヘッド部25h上端面との間には、僅かな隙間が形成されており、固定ネジ25と充填ネジ26との接触が回避されている。充填ネジ26は、先端部21aの溝21x周辺すなわち工具取付け部のY方向に関する重量を工具軸AXに関して対称にバランスさせて配置する効果があり、先端部21aに不要な振動が発生することを防ぎ安定した基本振動を実現する。
なお、充填ネジ26の下端面と固定ネジ25の上端面との間に隙間を設けない構成も可能である。この場合、固定ネジ25が面当たりによって上方から締付けられ、固定ネジ25の緩みが防止されるので、切削工具23の固定がより確実なものとなり、切削工具23の不要な振動や緩みを低減することができる。さらに、充填ネジ26によって固定ネジ25を締め付ける場合、固定ネジ25に加わる応力が低減し、固定ネジ25等の破損をより効果的に防止することができる。
切削工具23を振動体82の先端部21aに固定するための固定ネジ25及びナット27は、互いに引張り強度が異なることが望ましい。これにより、固定ネジ25及びナット27のうち引張り強度が大きな一方の締結部材の締め付け強度や繰り返し使用耐久性を高くすることができるので、他方の締結部材の交換によって振動切削ユニット20としての寿命を長くすることができる。また、ナット27側がロウ付けによって固定されており、ナット27によって発生する振動を直接的に防止でき、固定ネジ25をナット27に対して十分に締め付けることができるので、振動体82すなわち切削工具23を高速振動させても、溝21xの下面と固定部分23eの下面との間等で無視できない摩擦発熱が生じることを防止できる。
本実施形態では、特にナット27の引張り強度が固定ネジ25の引張り強度よりも大きくなっている。これは、ナット27が先端部21aに設けた固定孔21h下端すなわち凹部21r底面に固定されているので、ナット27が破損すると先端部21aを含んだ振動体82の交換が必要になることを考慮したものである。つまり、切削工具23の着脱を繰り返した場合、引張り強度のより小さい固定ネジ25の方が劣化するが、固定ネジ25を交換すれば足り、ナット27の破損を防止でき振動体82の交換頻度を低減することができる。
ナット27の材料としては、ハイス鋼、超硬合金、マルテンサイト系ステンレス、析出硬化系ステンレス、SCM鋼(クロムモリブデン鋼)等を使用することができる。ハイス鋼、超硬合金、マルテンサイト系ステンレス、析出硬化系ステンレス、SCM鋼等は、固定ネジ25に対して引張り強度を大きくしやすい材料である。ナット27の具体的な引張り強度は、以上のような鋼材を用いることによって例えば900N/mm〜3000N/mm程度の範囲とする。なお、ハイス鋼の引張り強度は、2650N/mmであり、超硬合金の引張り強度は、1960N/mmであり、SCM435の引張り強度は、930N/mmである。なお、ナット27をハイス鋼で形成した場合、引張り強度が大きくなって切削工具23を強く締め付けやすい。また、ナット27を超硬合金で形成した場合、ハイス鋼やSCM鋼に比較してナット27が重くなるので、充填ネジ26によるバランスが大切になる。
固定ネジ25の材料としては、各種ステンレスやSCM鋼等の合金などを含めて、種々の金属を使用することができる。ステンレス、SCM鋼等は、加工性に優れ、ナット27に対して引張り強度を小さくしやすい材料である。固定ネジ25の具体的な引張り強度は、以上のような鋼材を用いることによって例えば700N/mm〜1900N/mm程度の範囲とする。固定ネジ25は、再利用可能であるが、切削工具23を振動体82に対して所定回数以上付け替えた段階で交換する。
図2(a)、図2(b)、図2(c)、図2(d)に戻って、切削工具23の固定部分23eが挿入される溝21xの内寸は、Y軸方向の幅に関して、切削工具23の固定部分23eの外寸より僅かに大きくなっている。また、この溝21xの底面中央には、貫通孔91から送り出される加圧乾燥空気をツール部21の先端部21aに吐出させるための開口91aが形成されている。これにより、切削工具23の上側側面を、先端部21aに嵌め込まれて支持された固定部分23e側から直接的に無駄なく冷却することができる。また、ワーク上の加工点に近い開口91aから切削工具23の先端に向けて加圧乾燥空気を射出させるので、ワークの温度上昇を抑え、加工精度を向上させることができる。また、ワークの加工点やその近傍に付着する切り屑を迅速に除去することができる。
本実施形態の振動切削ユニット20において、振動体82の材料は、既に述べたように、インバー材、スーパーインバー材、ステンレスインバー材等の低線膨張係数の材料で形成されている。
ここで、インバー材とは、FeとNiとを含む合金であって、36原子%のNiを含む鉄合金であるが、通常線膨張係数が室温で1×10−6以下である。ヤング率は、鋼材の約半分と低いが、これを振動体82の材料に用いることで、振動体82の熱膨縮が抑制され、先端に保持される切削工具23の刃先位置の温度ドリフトを抑制できる。また、スーパーインバー材とは、FeとNiとCoとを少なくとも含む合金であって、5原子%以上のNiと、5原子%以上のCoとをそれぞれ含む鉄合金であり、線膨張係数が室温で通常0.4×10−6程度と、前述のインバーよりもさらに熱膨縮しにくい材料である。ヤング率は、鋼材の約半分と低いが、これを振動体82の材料に用いることで、振動体82の熱膨縮が抑制され、先端に保持される切削工具23の刃先位置の温度ドリフトを抑制できる。また、ステンレスインバー材とは、50原子%以上となる主成分がFeであって、5原子%以上を含む付随的材料がCoと、Crと、Niとの少なくとも1つである合金材料全てを指す。したがって、ここではコバール材もこのステンレスインバー材に含まれる。ステンレスインバー材は、線膨張係数が室温で1.3×10−6以下である。ヤング率は、鋼材の約半分と低いが、これを振動体の材料に用いることで、振動体82の熱膨縮が抑制され、先端に保持される切削工具23の刃先位置の温度ドリフトを抑制できる。さらに、ステンレスインバー材は、インバー材よりも水分に対する耐性がずっと高く、加工冷却液等がかかっても錆びが発生しないという優れた特徴があるので、切削工具23を保持固定する構造材料として適している。
〔第2実施形態〕
以下、本発明の第2実施形態に係る加工装置を図面を用いて説明する。図4は、レンズ等の光学素子を成形するための成形金型の転写光学面を加工する振動切削型の加工装置の構造を概念的に説明するブロック図である。
図4に示すように、加工装置10は、被加工体であるワークWを切削加工するための振動切削ユニット20と、振動切削ユニット20をワークWに対して支持するNC駆動機構30と、NC駆動機構30の動作を制御する駆動制御装置40と、振動切削ユニット20に所望の振動を与える振動子駆動装置50と、振動切削ユニット20に冷却用のガスを供給するガス供給装置60と、装置全体の動作を統括的に制御する主制御装置70とを備える。
振動切削ユニット20は、Z軸方向に延びるツール部21先端に切削工具23を埋め込んだ振動切削工具であり、この切削工具23の高周波振動によってワークWを効率良く切削する。振動切削ユニット20は、第1実施形態で説明した構造を有する。
NC駆動機構30は、台座31上に第1ステージ32と第2ステージ33とを載置した構造の駆動装置である。ここで、第1ステージ32は、第1可動部35を支持しており、この第1可動部35は、チャック37を介してワークWを間接的に支持している。この第1ステージ32は、ワークWを、例えばZ軸方向に沿った所望の位置に所望の速度で移動させることができる。また、第1可動部35は、ワークWをZ軸に平行な水平回転軸RAのまわりに所望の速度で回転させることができる。一方、第2ステージ33は、第2可動部36を支持しており、この第2可動部36は、振動切削ユニット20を支持している。第2ステージ33は、第2可動部36及び振動切削ユニット20を支持して、これらを例えばX軸方向やY軸方向に沿った所望の位置に所望の速度で移動させることができる。また、第2可動部36は、振動切削ユニット20を、Y軸に平行な鉛直旋回軸PXのまわりに所望の角度量だけ所望の速度で回転させることができる。特に、第2可動部36に対する振動切削ユニット20の固定位置や角度等を適宜調節して、振動切削ユニット20の先端点を鉛直旋回軸PX上に配置することにより、振動切削ユニット20をその先端点のまわりに所望の角度だけ回転させることができる。
なお、以上のNC駆動機構30において、第1ステージ32と第1可動部35とは、ワークWを駆動する被加工体駆動部を構成し、第2ステージ33と第2可動部36とは、振動切削ユニット20を駆動する工具駆動部を構成する。
駆動制御装置40は、高精度の数値制御を可能にするものであり、NC駆動機構30に内蔵されたモータや位置センサ等を主制御装置70の制御下で駆動することによって、第1及び第2ステージ32,33や、第1及び第2可動部35,36を目的とする状態に適宜動作させる。例えば、第1及び第2ステージ32,33によって、振動切削ユニット20のツール部21先端に設けた切削工具23先端の加工点を低速でXZ面に平行な面内に設定した所定の軌跡に沿ってワークWに対して相対的に移動(送り動作)させつつ、第1可動部35によって、ワークWを水平回転軸RAのまわりに高速で回転させることができる。結果的に、駆動制御装置40の制御下で、NC駆動機構30を高精度の旋盤として活用することができる。この際、第2可動部36によって、切削工具23先端に対応する加工点を中心として、切削工具23先端を鉛直旋回軸PXのまわりに適宜回転させることができ、ワークWの被加工点に対して切削工具23先端を所望の姿勢(傾き)に設定することができる。
振動子駆動装置50は、振動切削ユニット20に内蔵された振動源に電力を供給するためのものであり、内蔵する発振回路やPLL回路によって、ツール部21先端を主制御装置70の制御下で所望の振動数及び振幅で振動させることができる。なお、詳細は後述するが、ツール部21先端は、軸(すなわち切り込み深さ方向に延びる工具軸AX)に垂直な撓み振動や軸に沿った軸方向振動が可能になっており、その2次元的な振動や3次元的な振動によってワークW表面にツール部21先端すなわち切削工具23を向けた微細で効率的な加工が可能になっている。
ガス供給装置60は、振動切削ユニット20を冷却するためのものであり、加圧された乾燥空気を供給するガス状流体源61と、ガス状流体源61からの加圧乾燥空気を通過させることによってその温度を調節する温度調整手段としての温度調節部63と、温度調節部63を通過した加圧乾燥空気の流量調節を行う流量調整手段としての流量調節部65とを備える。ここで、ガス状流体源61は、例えば熱的工程やデシケータ等を利用した乾燥機に空気を送り込むことによって空気を乾燥させ、コンプレッサで乾燥空気を所望の気圧まで昇圧させる。また、温度調節部63は、図示を省略するが、例えば冷媒を周囲に循環させた流路と、この流路の途中に設けた温度センサとを有し、冷媒の温度や供給量の調節によって、流路に通した加圧乾燥空気を所望の温度に調節することができる。さらに、流量調節部65は、例えばバルブやフローコントローラ(不図示)を有し、温度調節された加圧乾燥空気を振動切削ユニット20に供給する際の流量を調節することができるようになっている。
図5は、図4に示す加工装置10を用いたワークWの加工を説明する拡大平面図である。ツール部21の先端部21aは、既に説明したように例えばYZ面内で高速振動する。また、ツール部21の先端部21aは、図4のNC駆動機構30によって、被加工体であるワークWに対し、例えばXZ面内で所定の軌跡を描いて徐々に移動する。つまり、ツール部21の送り動作が行われる。また、被加工体であるワークWは、図4のNC駆動機構30によって、Z軸に平行な回転軸RAのまわりに一定速度で回転する(図4参照)。これにより、ワークWの旋削加工が可能になり、ワークWに対し回転軸RAのまわりに回転対称な例えば被加工面SA(例えば、凹凸の球面、非球面等の曲面のほか、位相素子面等の段差面)を形成することができる。この際、第2ステージ33を利用して、ツール部21の切削工具23の尖端をY軸方向に平行な旋回軸PXのまわりに回転させることで、切削工具23先端の振動面(楕円軌道EO)がワークWに形成すべき被加工面SAに対して略垂直になるようにする。これにより、工具の刃先の加工点を加工中略1点に維持できるので、加工点への効率良い振動伝達と刃先形状に依存しない高精度な振動切削が実現できるので、被加工面SAの加工精度を高め、被加工面SAをより滑らかなものとすることができる。また、ワークWの加工中、ツール部21先端の開口91aから切削工具23の先端に向けて加圧乾燥空気を高速で射出させるので、切削工具23や被加工面SAを効率良く冷却することができるだけでなく、切削工具23や被加工面SAの温度を加圧乾燥空気の温度と流量とによって一定範囲に収まるようにすることも可能である。この加圧乾燥空気は、ツール部21の軸心を貫通する貫通孔91を介して導入され、振動体82、軸方向振動子83、カウンタバランス85等の内部を流れるので、振動体82等の温度を加圧乾燥空気の温度と流量とによって調整することができる。このように、加圧乾燥空気の温度を調整することにより、振動体82の温度を安定させることができるので、結果的に、その先端に保持された切削工具23の刃先位置の温度ドリフトを低減することができ、高精度で再現性の高い切削加工面が得られる。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態に係る成形金型について説明する。図6(a)、図6(b)は、第1実施形態の振動切削ユニット20を用いて作製した成形金型(光学素子用成型金型)を説明する図であり、図6(a)は、固定型すなわち第1金型2Aの側方断面図であり、図6(b)は、可動型すなわち第2金型2Bの側方断面図である。両金型2A,2Bの転写光学面3a,3bは、図4等に示す加工装置10によって仕上げ加工されたものである。つまり、両金型2A,2Bの母材(材料は例えば超硬)をワークWとしてチャック37に固定し、振動子駆動装置50等を動作させて振動切削ユニット20に定在波を形成しつつ切削工具23を高速振動させる。これと並行して駆動制御装置40を適宜動作させて、振動切削ユニット20のツール部21先端をワークWに対して3次元的に任意に移動させる。これにより、金型2A,2Bの転写光学面3a,3bを、球面や非球面に限らず、段差面、位相構造面、回折構造面とすることができる。
図7は、図6(a)の金型2Aと、図6(b)の金型2Bとを用いてプレス成形したレンズLの断面図である。図示していないが、金型2A,2Bの転写光学面3a,3bが段差面、位相構造面、回折構造面等を有する場合、レンズLの成形光学面も、段差面、位相構造面、回折構造面等を有するものとなる。さらに、レンズLの材料は、プラスチックに限らず、ガラス等とすることができる。なお、レンズ等の光学素子を第2実施形態の加工装置10によって直接作製することもできる。
〔第4実施形態〕
図8は、本発明の第4実施形態に係る振動切削ユニットの構造を説明する断面図である。第4実施形態に係る振動切削ユニットは、図3(a)、図3(b)等に示す振動切削ユニットを変形したものである。
振動切削ユニットのツール部121は、先端部121aにおいて固定ネジ125及びナット127によって切削工具23を支持するが、この場合、固定ネジ125が第1締結部材として先端部121aに固定され、ナット127が第2締結部材として固定ネジ125に螺合することによって固定される。固定ネジ125及びナット127のうち固定ネジ125は、そのヘッド125hが先端部121aの下面に形成された凹部121rに埋め込むように配置されており、固定ネジ125は、固定孔21hの内周面や、ヘッド125hの上面及び側面に対向する凹部121rの底部(上面)や内周面に、ロウ付けによって固定されている。ナット127は、固定ネジ125の本体部分125sにねじ込み可能になっている。この際、切削工具23の固定部分23eがナット127と先端部121a上の平坦な支持面121xとに挟まれて締付けられるので、切削工具23の分離が防止され切削工具23の先端部121aに対するしっかりした固定が確保される。
この場合、特に固定ネジ125の引張り強度がナット127の引張り強度よりも大きくなっている。これは、固定ネジ125が先端部121aに設けた凹部121r底面に固定されているので、固定ネジ125が破損すると先端部121aの交換が必要になることを考慮したものである。
〔加工実施例1〕
以下、実施形態の振動切削ユニット20を用いた加工実施例について説明する。発熱や周囲温度の変化により、刃先位置が大きく変化することを防ぐため、振動体82にはステンレスインバー材を用いた。前述したように、インバー材は引張り強度が小さく、旧来の固定具によって切削工具23を繰り返し脱着した場合、固定具のネジ部がすぐに変形してしまい、切削工具23を強固に固定することができない。そこで、前述の実施形態のような固定ネジ25及びナット27によって切削工具23を固定した。具体的には、ナット27として、SCM430(引張り強度900N/mm)を用い、固定ネジ25として、SUS420J2(引張り強度780N/mm)を用いた。これにより、振動体82に切削工具23を強固に固定し、実際に振動切削加工を行った。
振動切削加工は、図4に示す加工装置10に相当する超精密旋盤を用いた。図4に示すとおり、台座31に相当する定盤上に、Z軸方向に駆動するZ軸ステージを含む第1ステージ32と、X軸方向に駆動するX軸ステージを含む第2ステージ33とが取り付けられている。第1ステージ32上には、ワークWを回転させるための主軸を含む第1可動部35が取り付けられ、第2ステージ33上には、切削工具23の姿勢を調整するための旋回軸を含む第2可動部36が取り付けられている。
ワークWの材料には、タンガロイ社製のマイクロアロイF(硬度HV=1850)を用いた。本実施例では、振動切削が正常に行われているかを簡便に判断するため、ワークWに形成すべき加工形状を平面とした。
切削に使用した切削工具23のダイヤモンド製の加工用チップ23cは、すくい面S1の開き角θが60°で先端が円弧形状で構成されているRバイトである。切れ刃のすくい面S1先端における円弧半径は0.8mmで、すくい面S1先端における逃げ度αは10°であり、すくい面S1が切り込み点において成す角度は−25°である。この時の加工用チップ23cによる切り込み量は、3μmである。本振動切削ユニット20を用いた振動切削は、軸方向、撓み方向のそれぞれに振動し、刃先軌跡は、円運動もしくは楕円運動に相当するものになっている。その結果、すくい面S1ですくい上げるように切削することができるため、通常の振動切削ではない加工に比べ延性モード切削であっても切込量を数倍大きくとることができる。
本実施例の振動切削によって得られた加工面について、WYKO社製の表面粗さ測定器HD3300を使用して光学面粗さを測定したところ、平均表面粗さRa3.6nmという結果が得られ、良好な光学鏡面が得られた。また、上述の加工面を微分干渉顕微鏡で観察したところ、当該加工面に切削工具23の微細な異常振動を示すびびり模様は見られなかった。
〔加工実施例2〕
加工実施例1の場合と同様に、振動体82にはステンレスインバー材を用いた。ナット27として、引張り強度が非常に大きいハイス鋼(引張り強度2600N/mm)を用い、固定ネジ25として、SCM435(引張り強度930N/mm)を用いた。これにより、振動体82に切削工具23を強固に固定し、実際に振動切削加工を行った。
振動切削加工は、加工実施例1の場合と同様に、図4に示す加工装置10に相当する超精密旋盤を用いた。
ワークWの材料には、タンガロイ社製のマイクロアロイF(硬度HV=1850)を用いた。ワークWに形成すべき加工形状を非球面光学面形状とした。加工目的の非球面光学面形状は、近似Rが0.9mm程度の凹面形状で、中心曲率半径が1.33mmであり、最大見込み角は、65°という小さく深い凹光学面である。ワークW上の光学面となる面に対しては、予め放電加工にて凹球面を形成し、さらに軸分解能が100nm程度の汎用的な高精度研削加工機を用いて近似球面形状から非球面形状へ粗取り研削加工を行った。この粗取り研削加工では、電着砥石を使用し、形状補正を繰り返しながら、形状精度1μm程度まで短時間で追い込み、下地の非球面形状に仕上げた。
仕上げの切削に使用された切削工具23のダイヤモンド製の加工用チップ23cは、すくい面S1の開き角θが30°で先端が円弧形状で構成されているRバイトである。切れ刃のすくい面S1先端における円弧半径は0.8mmで、すくい面S1先端における逃げ度αは5°であり、すくい面S1が切り込み点において成す角度は−25°である。この時の加工用チップ23cによる切り込み量は、2μmである。ワークWを取り付けた第1可動部35の主軸回転数は340rpmで、送り速度は0.2mm/minで切削加工を行った、また、振動切削ユニット20を取り付けた第2ステージ33旋回軸を制御し、切削工具23の軸振動方向と加工形状である設計光学面の法線方向とが一致するようにして形状創成加工を実施した。
本実施例の振動切削によって得られた加工面について、顕微鏡観察したところ、振動切削の振動周期と思われる規則的な切削痕は同様に見られたが、従来振動装置で見られた傷は見られなかった。また、WYKO社製の表面粗さ測定器HD3300を使用して光学面粗さを測定したところ、平均表面粗さRa3.1nmという結果が得られ、良好な光学鏡面が得られた。加工面の形状誤差(形状精度)は、形状補正加工を1回行うことによって、0、05μmPVまで向上させることができた。また、別のワークW"に対して、先のワークWの切削加工に使用した切削工具23と、先のワークWで切削加工した形状を補正するように新たに作成したNCプログラムとを利用して光学面を切削加工したところ、先のワークWとほとんど同等の表面粗さと形状精度が得られ、優れた加工再現性が確認できた。
以上、実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、固定ネジ25やナット27の材料は、引張り強度に関する大小関係を満たす限り、ハイス鋼、超鋼合金、マルテンサイト系ステンレス、析出硬化系ステンレス、SCM鋼等に限らず、他の鋼材とすることができる。
また、以上の実施形態では、ナット27等を先端部21aにロウ付けによって固定しているが、ナット27を溶接等によって先端部21aに固定することもできる。
また、振動切削ユニット20において、先端部21aの形状や、切削工具23の取付方法は適宜変更することができる。
また、振動切削ユニット20において、振動体82や軸方向振動子83の全体的形状や寸法は、用途に応じて適宜変更することができる。また、振動切削ユニット20があまり加熱されない場合、振動体82の寸法変化を気にしなくても良くなるので、加圧乾燥空気の供給は不要である。また、図4のガス供給装置60において、空気ではなく、オイルその他の潤滑要素等をミスト化した溶媒や粒子として添加したガス状流体や、窒素ガス等の不活性ガス等を用いることができる。
また、以上の加工装置10では、主に旋削について説明したが、図1に示す切削用振動体や図4に示す加工装置10をルーリング加工用に改変することもできる。

Claims (15)

  1. 切削工具を支持する支持部分と、前記支持部分に固定されている第1締結部材と、 前記支持部分に、前記第1締結部材と共同で前記切削工具を着脱可能に固定する第2締結部材を有し、前記第1締結部材は前記第2締結部材よりも大きな引張り強度を有する、与えられた振動を前記切削工具に伝達する切削用振動体。
  2. 前記第1締結部材は、ナットであり、前記第2締結部材は、前記ナットに螺合するボルトである請求の範囲第1項記載の切削用振動体。
  3. 前記ボルトは、前記切削工具に設けた固定用の孔に通され、前記切削工具は、前記支持部分の支持面と前記ボルトのヘッドの間に挟持されて固定される請求の範囲第2項記載の切削用振動体。
  4. 前記ナットは、前記支持部分に固着されている請求の範囲第2項記載の切削用振動体。
  5. 前記ナットは、前記支持部分にロウ付けにより固着されている請求の範囲第4項記載の切削用振動体。
  6. 前記切削用振動体は、低線膨張材料で形成されている請求の範囲第1項から第5項のいずれか一項記載の切削用振動体。
  7. 前記第1締結部材は、高速度工具鋼、超硬合金、マルテンサイト系ステンレス、析出硬化系ステンレス、及びSCM鋼を含むグループの少なくとも1つの材料で形成されている請求の範囲第1項から第6項のいずれか一項記載の切削用振動体。
  8. 前記第1締結部材の引張り強度は、900N/mm〜3000N/mmであり、前記第2締結部材の引張り強度は、700N/mm〜1900N/mmである請求の範囲第1項から第7項のいずれか一項記載の切削用振動体。
  9. 前記第1締結部材は、前記第2締結部材よりも1.2倍以上の大きな引張り強度を有する請求の範囲第1項から第8項のいずれか一項記載の切削用振動体。
  10. 前記第1締結部材は、ボルトであり、前記第2締結部材は、前記ボルトに螺合するナットである請求の範囲第1項、第6項から第9項のいずれか一項記載の切削用振動体。
  11. 請求の範囲第1項から第10項のいずれか一項記載の切削用振動体と、
    前記切削用振動体に振動を与えることによって、当該切削用振動体を介して前記切削工具を振動させる振動源を備える振動切削ユニット。
  12. 前記切削用振動体に支持される前記切削工具とをさらに備える請求の範囲第11項記載の振動切削ユニット。
  13. 請求の範囲第11項または第12項に記載の振動切削ユニットと、
    駆動することによって、前記振動切削ユニットを変位させる駆動装置とを備える加工装置。
  14. 請求の範囲第11項または第12項に記載の振動切削ユニットを用いて加工創製された、光学素子の光学面を成形するための転写光学面を有する成形金型。
  15. 請求の範囲第11項または第12項に記載の振動切削ユニットを用いて加工創製される光学素子。
JP2008525827A 2006-07-21 2007-07-04 切削用振動体、振動切削ユニット、加工装置、成形金型、及び光学素子 Pending JPWO2008010414A1 (ja)

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