JP2006045946A - パネル取付工法 - Google Patents
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Abstract
【課題】切り粉によるパネルの中膨れ状の膨出を防止することができるパネル取付工法を提供する。
【解決手段】コンクリート壁に下穴を穿孔してアンカーボルト等でパネルを取付施工するに際し、下穴穿孔時の断熱パネル2をコンクリート壁1にアンカーボルト3で留め付けるに際し、まず断熱パネル2の上側にドリル7で下穴(断熱パネル2を貫通する貫通孔4とコンクリート壁1のアンカー穴6とからなる。)を穿設する。そして、この断熱パネル上側の下穴にアンカー5を打ち、アンカーボルト3を螺じ込み、該断熱パネル2の上側をコンクリート壁1に取り付ける。次いで、断熱パネル2の下側に同様に下穴を穿孔し、アンカー5及びアンカーボルト3で取り付ける。
【選択図】図1
【解決手段】コンクリート壁に下穴を穿孔してアンカーボルト等でパネルを取付施工するに際し、下穴穿孔時の断熱パネル2をコンクリート壁1にアンカーボルト3で留め付けるに際し、まず断熱パネル2の上側にドリル7で下穴(断熱パネル2を貫通する貫通孔4とコンクリート壁1のアンカー穴6とからなる。)を穿設する。そして、この断熱パネル上側の下穴にアンカー5を打ち、アンカーボルト3を螺じ込み、該断熱パネル2の上側をコンクリート壁1に取り付ける。次いで、断熱パネル2の下側に同様に下穴を穿孔し、アンカー5及びアンカーボルト3で取り付ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、パネルの取付工法に係り、特にパネルを壁面に当接させ、該パネル及び壁面にドリルで下穴をあけ、該下穴に留具を打ち込んで該パネルを該壁面に取り付けるパネル取付工法に関する。
建物の外壁に断熱材を取り付け、この断熱材の外面に外装仕上げを施す外断熱工法が知られている。例えば、特開2000−154602号公報には、ブラスウールやポリスチレンフォーム等の断熱材を建物外面にアンカーボルトで留め付け、この断熱パネルに対し外装材仕上げをすることが記載されている。
上記の断熱材を建物のコンクリート壁面にアンカーボルトで留め付けるには、断熱材を壁面に当接し、該断熱材を通してドリルで穿孔する。これにより、断熱材に貫通孔が穿孔され、壁面にはアンカー穴が穿孔される。この貫通孔とアンカー穴とは同軸状となっている。その後、該貫通孔を通してアンカー穴にアンカーボルトを打ち込み、断熱材を壁面に固定する。
第4,5図は、断熱パネルをコンクリート壁1に取り付ける工程及び取付構造を示す縦断面図である。
断熱パネル2は、発泡スチレン等の硬質発泡樹脂ボードよりなる断熱材2aと、該断熱材2aの表面に設けられた前面板2bとからなる。この前面板は、セメント系ボード、金属板などよりなる。
この断熱パネル2の断熱材2a側をコンクリート壁1に当て、ドリル7のドリルビット8によって断熱パネル2の下部に貫通孔4及びアンカー穴6よりなる下穴を穿孔する。
この穿孔作業後に、アンカー5を打ち込み、アンカーボルト3を螺じ込むことにより、断熱パネル2の下部をコンクリート壁1に取り付ける。
次に、断熱パネル2の下部と同様にして、断熱パネル2の上部に下穴を穿孔し、アンカー5及びアンカーボルト3によってコンクリート壁1に取り付ける。
特開平2000−154602号公報
断熱パネル2の下部をアンカーボルト3で固定した後にドリル7によって断熱パネル2の上部にアンカー穴6を穿孔すると、第5図の通り、切り粉Pが断熱パネル2とコンクリート壁1との間のうち下側のアンカーボルト3の上側付近に溜り、断熱パネル2が中膨れする如く部分的に前方に膨出する。
本発明は、かかる切り粉によるパネルの中膨れ状の膨出を防止することができるパネル取付工法を提供することを目的とする。
本発明(請求項1)のパネル取付工法は、パネルを壁面に当接させ、該パネル及び壁面にドリルで下穴をあけ、該下穴に留具を打ち込んで該パネルを該壁面に取り付けるパネル取付工法において、先に該パネルの上部に下穴をあけ留具で該パネルの上部を壁面に取り付け、その後、該パネルの下部を壁面に取り付けることを特徴とするものである。
請求項2のパネル取付工法は、請求項1において、該パネルは少なくとも後面が硬質体よりなることを特徴とするものである。
請求項3のパネル取付工法は、請求項1又は2において、該留具はアンカーボルトであることを特徴とするものである。
本発明(請求項1)のパネル取付工法は、先にパネルの上部に下穴をあけ留具で該パネルの上部を壁面に取り付け、その後、該パネルの下部を壁面に取り付ける。このように、パネルの上部に下穴を穿孔する際に、パネルの下部は留具で壁面に取り付けられていないことから、パネルの上部に下穴を穿孔する際に生じた切り粉は、パネルと壁面との間の広い範囲に分散するようになる。このため、切り粉によるパネルの中膨れ状の部分的な膨出が防止される。
なお、パネルの後面が硬質である場合に、前記第5図の如き切り粉Pの堆積による中膨れ状膨出が発生し易い。従って、本発明のパネル取付工法は、パネルの少なくとも後面が硬質体よりなる場合に適用するのに好適である。
また、パネルをアンカーボルトによって強力に壁面に押し付けるように取付施工する場合ほど、中膨れ状膨出が生じ易いから、本発明は特に留具としてアンカーボルトを用いる場合に適用するのに好適である。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。第1図は本発明の実施の形態に係るパネル取付工法を説明する断面図、第2図は第1図のパネル取付工法を説明する斜視図、第3図はパネルの取付状況を示す縦断面図である。
この実施の形態では、断熱パネル2をコンクリート壁1にアンカーボルト3で留め付けるに際し、第1図(a)の如くまず断熱パネル2の上側にドリル7で下穴(断熱パネル2を貫通する貫通孔4とコンクリート壁1のアンカー穴6とからなる。)を穿設する。そして、この断熱パネル上側の下穴にアンカー5を打ち、アンカーボルト3を螺じ込み、該断熱パネル2の上側をコンクリート壁1に取り付ける。次いで、断熱パネル2の下側に同様に下穴を穿孔し、アンカー5及びアンカーボルト3で取り付ける。
このように、下穴を穿孔するに際しまず断熱パネル2の上側に下穴を穿孔するようにし、このときには断熱パネル2の下側はコンクリート壁1には取り付けられていない状態としている。
このため、断熱パネル2の上側に下穴を穿孔する際に生じた切り粉Pは、第2図の如く、断熱パネル2の裏側とコンクリート壁1との間の広い範囲に分散するようになる。(即ち、前記第5図の如く断熱パネル2の裏側の中段付近に局所的に溜ることがない。)このため、断熱パネル2を、中膨れ状の部分的な膨出を生じさせることなく、断熱パネル2の裏面全体をコンクリート壁1に密着状に当接させてコンクリート壁1に取り付けることができる。第3図の通り、取り付けられた断熱パネル2の前面は平坦なものとなる。なお、このようにして取り付けられた断熱パネルの前面にタイルや塗り材等の建築意匠材を張り付け、塗着等によって設けてもよい。
なお、この実施の形態では、断熱パネル2の上側に下穴を穿孔した後、断熱パネル2の下側に下穴を穿孔する前に上側の下穴にアンカーを打ってコンクリート壁1に取り付けるようにしているが、このようにすると、1人の作業者が断熱パネル2を片手で押えてドリル7で穿孔作業し、その後、1人の作業者がアンカー5を打ってアンカーボルト3を螺じ込むことができ、断熱パネル2の取付作業を1人で行うことができる。
但し、人手に余裕がある場合には、1人の作業者が断熱パネル2を押えておき、もう1人の作業者が各下穴をすべて穿孔し、その後各下穴にアンカー5を打ち、アンカーボルト3を螺じ込むようにしてもよい。
上記実施の形態では、第2図の通り、コンクリート壁1に下側から順次断熱パネル2を積み上げるようにして取付施工しているが、断熱パネル2をコンクリート壁1の上方側から順次に張り下げるようにしてもよい。この場合、下穴穿孔時の切り粉の一部は、取付作業中の断熱パネル2の裏側を通り抜けて下方に落下するようになるので、断熱パネル2の中膨れ状の膨出をより確実に防止することができる。
前記の通り、この断熱パネル2の裏面はフェノールフォーム、ポリウレタンフォーム、ポリイソシアヌレートフォーム、塩化ビニルフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォーム、ユリアフォーム、スタイロフォームなどの硬質発泡樹脂ボードよりなるが、これ以外の硬質断熱材が用いられてもよい。また、これらの硬質発泡樹脂ボードの表面に金属板が設けられていてもよい。この場合、アンカーが強固に固定されるとともに、その上にタイルや塗り材等の建築意匠材を施した場合に経年剥離が起きにくい。
また、本発明は、断熱パネル2の取付工法だけでなく、木板、セメント系板材、金属パネルなどの硬質の板状建材を壁面に取り付ける場合にも適用することができる。
上気実施の形態ではアンカーボルトで断熱パネル2をコンクリート壁1に取り付けているが、アンカーボルト以外の留具を用いてもよい。
1 コンクリート壁
2 断熱パネル
3 アンカーボルト
4 貫通孔
5 アンカー
6 アンカー穴
2 断熱パネル
3 アンカーボルト
4 貫通孔
5 アンカー
6 アンカー穴
Claims (3)
- パネルを壁面に当接させ、該パネル及び壁面にドリルで下穴をあけ、
該下穴に留具を打ち込んで該パネルを該壁面に取り付けるパネル取付工法において、
先に該パネルの上部に下穴をあけ留具で該パネルの上部を壁面に取り付け、
その後、該パネルの下部を壁面に取り付けることを特徴とするパネル取付工法。 - 請求項1において、該パネルは少なくとも後面が硬質体よりなることを特徴とするパネル取付工法。
- 請求項1又は2において、該留具はアンカーボルトであることを特徴とするパネル取付工法。
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JP2004229567A JP2006045946A (ja) | 2004-08-05 | 2004-08-05 | パネル取付工法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113789876A (zh) * | 2021-09-15 | 2021-12-14 | 山东创伟外墙保温材料集团有限公司 | 一种便于安装的复合保温条板 |
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2004
- 2004-08-05 JP JP2004229567A patent/JP2006045946A/ja active Pending
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