JP3136058U - 後施工アンカー - Google Patents

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僖彦 青木
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Abstract

【課題】構造物を既設鉄筋コンクリート建物に固定する金具である後施工アンカーは、従来、コンクリートに縦長の穴を穿孔し、金属製のボルトと接着剤とで固定していた。この方法は、後施工アンカーの穿孔位置がコンクリートの鉄筋の位置にあたると施工精度が確保できない、鉄筋を切断すると鉄筋コンクリートの強度が損なわれる、アンカー設置用穿孔が深いため押えコンクリート底面の防水層の破損を招く、穿孔が深いため施工時間が長くなる、などの問題点があった。この考案の目的は、上記の問題点を解決して、合理的な後施工アンカーを提供することにある。
【解決手段】後施工アンカーを、円盤状の平板の中心に穴をあけてナットまたはボルトを接合し円盤状の平板の端部に円筒状の胴部を接合し平板には数箇所の空気穴をあけた構造とする。この構造により、付着力を平板の胴の部分と縁の表面積を利用できるので穿孔の溝を浅くできる。
【選択図】図1a

Description

本考案は、屋上に設置する建造物・壁面に設置する広告板、アンテナなどの建造物をコンクリートなどの既設構造物に固定する金具として使用する後施工アンカーに関する。
コンクリート構造物の打設後強度が設計強度に達した後に設置する後施工アンカーは、従来、図2に示すように鉄筋22の入ったスラブコンクリート21、防水シート23、押えコンクリート24などより成るコンクリート構造物20に金属製のボルト101が入る縦長の穴25aを穿孔し、その穴25aを利用して接着剤26を挿入して、金属製のボルト101と接着剤26との付着力を利用して固定する方法が広く利用されている。後施工樹脂アンカーとして採用されているこの方法は、穿孔した既設コンクリート構造物20の穴25aの側面付着力を利用してコンクリート20と接着剤26、接着剤26とボルト101の付着力により引き抜き耐力を生じさせている。
上記に示すように、従来の後施工アンカーは、穿孔する穴25aの側面面積と接着剤26の付着力を利用する形状の特性上、穿孔する穴25aがコンクリート構造物20の表面から深くせざるを得ないことになる。このために以下に示すような施工上の問題点があり、使用上の制約となっている。
1)所定の位置に建造物を設置しようとして、たまたま、後施工アンカーの穿孔位置が既設コンクリート構造物20の鉄筋22の位置にあたった場合には、施工が困難となり(鉄筋22により位置がずれる)、施工精度が確保できない。
2)建造物の設置位置の精度を確保するために特殊工具により施工した場合、鉄筋22を切断し鉄筋コンクリートの強度が損なわれることもある。
3)後施工アンカー設置用の穿孔する穴25aの深さが大きいために、通常屋上の押えコンクリート24の底面に設置されている防水シート23の破損を招く(構造物にとっては重大な損傷)ことにより施工不能などを与える。
4)後施工アンカー設置用の穿孔する穴25aは深いため、あるいは穿孔する穴25aの直径が大きいため施工時間が長くなる。
この考案の目的は、上記の問題点を解決して、鉄筋の位置による制約が無く、防水層の破損を招くことが無く、後施工アンカー設置用の穿孔の深さを浅くできる合理的な後施工アンカーを提供することにある。
コンクリート既設構造物上に建造物を建てる際に固定する金具として使用する後施工アンカーにおいて、円盤状の平板の中心に穴をあけてナットを接合し円盤状の平板の端部に円筒状の胴部を接合し平板には数箇所の空気穴をあけた構造の金属製のナット型スパイクボンドアンカーであることとする(請求項1)。
コンクリート既設構造物上に建造物を建てる際に固定する金具として使用する後施工アンカーにおいて、円盤状の平板の中心に穴をあけてボルトを接合し円盤状の平板の端部に円筒状の胴部を接合し平板には数箇所の空気穴をあけた構造の金属製のボルト型スパイクボンドアンカーであることとする(請求項2)。
また、上記の後施工アンカーにおいて、円盤状の平板と円筒状の胴部との角度を直角とすることとする(請求項3)。
この考案の後施工アンカー(スパイクボンドアンカー)は、従来品に比べて下記のような効果がある。
1)引張強度を確保するための穿孔は鉄筋のかぶり厚(屋上のコンクリート構造物20表面から鉄筋までの厚さ)よりも浅い部分に設定できるので鉄筋に接触せず、穿孔する溝25精度が正確に保て、施工が簡易にできる。
2)スパイクボンドアンカーの引張強度を確保するための円盤の径は鉄筋コンクリートの劣化の程度により変えことができるので、接着面積が調整可能で引張強度が確保できる。
3)スパイクボンドアンカーの引張強度を確保するためのコンクリートなどの既設構造物とアンカーとの接着剤26は、樹脂系のもののほかにセメント系のものを準備して用途に応じて使用できるため、火災等の高温時にも対応ができ、引張強度が確保できる。
4)スパイクボンドアンカーの穿孔が浅いことにより防水層の押えコンクリートの厚さの範囲内で施工できるので防水シートを破損しない。このため、後施工穿孔式アンカー用のコンクリートを打設することなく設置できる。
以下、本発明の実施例について、図1に基づき説明する。
既設のコンクリート構造物20の上に建造物を建てる際に固定する金具として使用する後施工アンカーである本考案の金属製のナット型スパイクボンドアンカー10aは、図1aのように円盤状の平板12の中心に穴をあけてナットを接合し(ナット部11a)、円盤状の平板の端部に円筒状の胴部13を接合し、平板には数箇所の空気穴14をあけた構造のものである。
この考案では、付着力をナット部11aとスパイクボンドアンカーの胴部13の表面積を利用できるため、胴部13の深さを押えコンクリート24の厚さ(あるいは鉄筋構造物のかぶり厚)よりも小さくできるので鉄筋に達しない。また、胴部13は周囲長を増やすことで面積を大きくできるので深さを減らしても同一の付着力を期待できる。この際に円筒の胴部13は、防食のためにステンレススチールもしくは溶融亜鉛めっき処理とするのが望ましい。ナット型スパイクボンドアンカー10aとコンクリート構造物20との間の接着剤26は、樹脂接着剤のほかセメント系接着剤とする。
既設のコンクリート構造物20の上に建造物を建てる際に固定する金具として使用する後施工アンカーである本考案の金属製のボルト型スパイクボンドアンカー10bは、図1bのように円盤状の平板12の中心に穴をあけてボルトを接合し(ボルト部11b)、円盤状の平板の端部に円筒状の胴部13を接合し、平板には数箇所の空気穴14をあけた構造のものである。
この考案は付着力をスパイクボンドアンカーの胴部13の表面積を利用できるため、胴部13の深さを押えコンクリート24の厚さ(あるいは鉄筋構造物のかぶり厚)よりも小さくできるので鉄筋に達しない。また、胴部13は周囲長を増やすことで面積を大きくできるので深さを減らしても同一の付着力を期待できる。
また、上記のスパイクボンドアンカー11aまたは11bの平板12と胴部13との角度を直角とすることにより、スパイクボンドアンカーの胴部13を入れるための既設コンクリート20に切る溝25の幅を少なくすることができる。
図1cにボルト型スパイクボンドアンカーの試作品の写真を添付する。この試作品は平板12の直径75mmで厚み2.3mm、胴部13の長さ20mmで厚み2.3mmの鉄製で、垂直荷重試験結果は、1444kgで破壊したが、従来の後施工アンカー(図1d)ボルト101の直径8mmで長さ74mmの鉄製と比べて遜色のない結果を得た。理論計算では本考案品の引き抜き耐力(コンクリートの破断面に依存)は1468kg(従来品はボルトとの接着力に依存)となり、理論値が実測(コンクリートの破断面に依存)に合うことが確かめられた。
この結果、既設コンクリート20に入る深さが従来品の74mm(ボルトとの接着力に依存)から本考案品の20mmに短縮でき、押えコンクリート24の厚さ50mm内に収めることができた。
後施工アンカーとして、a)陸屋根上に設置する設備用機械、鉄筋コンクリート造壁面に設置する広告板やアンテナ等、鉄筋コンクリート造壁面の鋼板補強、サイデングなど、b)下水道用鋼板補強における薄板貼り付け用・マンホールステップ用・各種支持金具用など、c)工場の生産ライン変更時の工作機用などと、広い分野で利用可能である。
ナット型スパイクボンドアンカー ボルト型スパイクボンドアンカー スパイクボンドアンカーの試作品での荷重試験の写真 従来の後施工アンカーの構造を示す図
符号の説明
10a:ナット型スパイクボンドアンカー
10b:ボルト型スパイクボンドアンカー
11a:ナット部
11b:ボルト部
12 :平板
13 :胴部
14 :穴
20 :コンクリート構造物
21 :スラブコンクリート
22 :鉄筋
23 :防水シート
24 :押えコンクリート
25 :溝
25a:穴
26 :接着剤
101:金属製のボルト

Claims (3)

  1. コンクリート既設構造物上に建造物を建てる際に固定する金具として使用する後施工アンカーにおいて、円盤状の平板の中心に穴をあけてナットを接合し円盤状の平板の端部に円筒状の胴部を接合し平板には数箇所の空気穴をあけた構造の金属製のナット型スパイクボンドアンカーであることを特徴とする後施工アンカー
  2. コンクリート既設構造物上に建造物を建てる際に固定する金具として使用する後施工アンカーにおいて、円盤状の平板の中心に穴をあけてボルトを接合し円盤状の平板の端部に円筒状の胴部を接合し平板には数箇所の空気穴をあけた構造の金属製のボルト型スパイクボンドアンカーであることを特徴とする後施工アンカー
  3. 請求項1または2の後施工アンカーにおいて、円盤状の平板と円筒状の胴部との角度を直角とすることを特徴とする後施工アンカー
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5979569B1 (ja) * 2015-12-22 2016-08-24 中山 実 浅孔アンカー

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