JPH10280576A - 建築物外壁の断熱材と防火材の取付け構造 - Google Patents

建築物外壁の断熱材と防火材の取付け構造

Info

Publication number
JPH10280576A
JPH10280576A JP10539897A JP10539897A JPH10280576A JP H10280576 A JPH10280576 A JP H10280576A JP 10539897 A JP10539897 A JP 10539897A JP 10539897 A JP10539897 A JP 10539897A JP H10280576 A JPH10280576 A JP H10280576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
heat
screw
shaft
building
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10539897A
Other languages
English (en)
Inventor
Tashiro Kawabata
太四郎 川端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Home Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Home Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Home Co Ltd filed Critical Mitsui Home Co Ltd
Priority to JP10539897A priority Critical patent/JPH10280576A/ja
Publication of JPH10280576A publication Critical patent/JPH10280576A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防火材の取付け金具のよる屋内部の結露を生
じさせないようにすると共に、防火材の取付け構造を簡
単にし、かつ、断熱パネルが火災熱によって溶けてしま
っても外部の防火材が落下するのを防止する。 【解決手段】 建築物の柱体1等の外表面に取付けた面
材2の外表面に、発泡ポリスチレンもしくは発泡ポリウ
レタン等の樹脂発泡体等からなる断熱パネル3を張着す
ると共に、この断熱パネル3の外表面に任意の防火材4
を張設するもので、この防火材4は、断熱プラグ10と
固定具14とによって上記面材2に熱伝導を分断状に連
係・保持されるようにしてなり、上記断熱プラグ10は
先端部に先端ネジ11を突設した断熱軸12と該断熱軸
12の基部に設けた受座13とからなり、かつ、この先
端ネジ11と断熱軸12が上記断熱パネル3に貫入する
と共に、先端ネジ11が上記面材2に固着されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ツーバイフォー工
法やその他の一般工法等による住宅外壁部における断熱
外壁構造に関し、特に面材である外壁パネルに対し断熱
材と防火材を特殊治具によって取付けるようにした建築
物外壁の断熱材と防火材の取付け構造及びその取付け治
具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な住宅工法としては、ツー
バイフォー工法や、在来工法、軽量鉄骨工法、木質パネ
ル工法、スチールスタッド工法等が存在する。これ等の
住宅工法における建築物外壁の断熱材と防火材の取付け
構造は、図8の断面図に示すように、まず、柱等からな
る建築物の躯体1に合板等からなる面材2を木ビス7等
で固定し、その上から断熱パネル3を張着し、この断熱
パネル3の外表面にラス網5やモルタル6等からなる防
火材4を張着するもので、その取付け固定は座金9付き
のビス8を上記面材2まで貫通させて行なっていた。
【0003】また、上記図8に示す湿式タイプの防火材
の取付け構造に代えて、乾式タイプのものは、図9の断
面図に示すように、建築物の躯体1に合板等からなる面
材2を木ビス7等で固定し、その上から断熱パネル3を
張着し、この断熱パネル3の外表面に胴縁4aをビス8
によって上記面材2に固定させ、この胴縁4aに対し所
定の空間を介して外壁パネルである防火材4をビス8に
て取付けるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の断熱材の取付け構造においては、外壁体の全
体が断熱構造にはなり得ても、冬期において屋内外の温
度差が10数度から20度前後以上になると、上記取付
け金具であるビス8が屋外部と屋内部を連通状態となっ
ていることから、このビス8が熱橋の役をなし、外壁体
の屋内部において結露を引き起す原因となっていた。ま
た、上記防火材4を上記ビス8によって面材2に保持さ
せなければ、住宅に万一火災が発生した場合に、面材2
と防火材4の中間に配置されえた断熱パネル3が火災熱
によって溶けてしまい、外部の防火材4が落下して防火
の役をしなくなるという問題を有していた。そして、以
上の各問題を解消するためには、外壁構造とその取付け
作業を複雑にせざるをえなかった。
【0005】そこで本発明は、上記従来の取付け金具の
よる屋内部の結露を生じさせないようにすると共に、防
火材の取付け構造を簡単にし、かつ、断熱パネルが火災
熱によって溶けてしまっても外部の防火材が落下するの
を防止できるようにした建築物外壁の断熱材と防火材の
取付け構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の建築物外壁の断熱材と防火材の取付け構造は、
建築物の躯体の外表面に取付けた面材の外表面に、発泡
ポリスチレンもしくは発泡ポリウレタン等の樹脂発泡体
等からなる断熱パネルを張着すると共に、この断熱パネ
ルの外表面に任意の防火材を張設する断熱材と防火材の
取付け構造において、この断熱パネルの外表面に張設さ
れる防火材は、断熱プラグと固定具とによって上記面材
に熱伝導を分断状にして連係・保持されるもので、上記
断熱プラグは先端部に先端ネジを突設した断熱軸と該断
熱軸の基部に設けた受座とからなり、この先端ネジと断
熱軸が上記断熱パネルに貫入し、先端ネジが上記面材に
固着されると共に、固定具が上記受座に防火材を連係し
て固定自在とされてなることを特徴として構成されてい
る。
【0007】また請求項2記載の本発明は、上記請求項
1記載の発明において、上記断熱プラグの断熱軸が耐熱
樹脂にて形成されると共に、断熱パネルの厚さと略同等
の長さにてなり、かつ、その先端部に一体的もしくは別
体的に設けた先端ネジが上記面材に螺入されると共に、
その基部に設けた受座にネジやビスやボルト等からなる
固定具が防火材を連係して固定され、熱伝導のよい固定
具が分離されて熱伝導を分断してなることを特徴として
構成されている。
【0008】また請求項3記載の本発明は、上記請求項
2記載の発明において、上記断熱プラグの断熱軸の基部
に設けた受座が平板状の鍔材にてなり、この鍔材にネジ
やビス等からなる固定具が防火材を連係して固定される
ことを特徴として構成されている。
【0009】また請求項4記載の本発明は、上記請求項
2記載の発明において、上記断熱プラグの断熱軸の基部
に設けた受座が該断熱軸内に形成された軸穴にてなり、
この軸穴にネジやビスやボルト等からなる固定具が防火
材を連係して固定されることを特徴として構成されてい
る。
【0010】また請求項5記載の本発明は、上記請求項
3記載の発明において、上記断熱軸の基部に設けた平板
状の鍔材にてなる受座にはリブ片が設けられてなること
を特徴として構成されている。
【0011】また請求項6記載の本発明は、上記請求項
4記載の発明において、上記断熱軸の軸内に設けた軸穴
にてなる受座には、ネジやビスやボルト等からなる固定
具がワッシャを介してラス網を固定し断熱パネルが溶け
て消滅した場合でも防火材を固定してなることを特徴と
して構成されている。
【0012】また請求項7記載の本発明は、建築物の外
壁材を保持するものであって、断熱プラグと固定具から
なり、該断熱プラグは先端部に先端ネジを突設した断熱
軸と該断熱軸の基部に設けた受座とからなり、この受座
に上記固定具が固定自在とされてなることを特徴として
築物外壁材の取付け治具を構成している。また請求項8
記載の本発明は、上記請求項7記載の発明において、上
記断熱プラグの断熱軸が耐熱樹脂にて形成され、この断
熱軸の先端部に先端ネジが一体的もしくは別体的に設け
られると共に、その基部に設けた受座にネジやビスやボ
ルト等からなる固定具が固定自在とされてなることを特
徴として構成されている。また請求項9記載の本発明
は、上記請求項8記載の発明において、上記断熱軸の受
座が平板状の鍔材にてなり、この鍔材にネジやビス等か
らなる固定具が固定されることを特徴として構成されて
いる。また請求項10記載の本発明は、上記請求項8記
載の発明において、上記断熱軸の受座が該断熱軸内に形
成された軸穴にてなり、この軸穴にネジやビスやボルト
等からなる固定具が固定されることを特徴として構成さ
れている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明における建築
物外壁の断熱材と防火材の取付け構造を概略的に示す断
面図、図2は本発明において使用される第1実施例の断
熱プラグを示す説明図で、(a)はその正面図、(b)
は右側面図、(c)は左側面図、(d)は使用状態断面
図である。なお、本発明による断熱材の取付け構造は、
一般の全ての住宅工法に適用できるものである。
【0014】本発明による建築物外壁の断熱材と防火材
の取付け構造は、建築物の柱体等からなる建築物の躯体
1の外表面に面材2を取付け、次にこの面材2の外表面
に樹脂発泡体からなる断熱パネル3を張着すると共に、
この断熱パネル3の外表面に任意の防火材4を張設する
もので、この防火材4は、先端ネジ11と断熱軸12と
受座13からなる断熱プラグ10と固定具14とによっ
て上記面材2に熱伝導を分断状にして連係・保持される
ようにして構成されている。
【0015】上記建築物の躯体1は、木製の柱やスチー
ルスタッドや任意の壁等からなる。また、この躯体1で
ある柱に対し取付ける壁下地としての面材2(外壁パネ
ル)は、OBSと称される木材パネルや、その他の木質
パネル、セメント板、アスベスト板、ケイ酸カルシュー
ム板等の不燃板等が用いられる。この面材2を木ビス7
等の締結具によって上記柱に取付けるものである。
【0016】上記面材2の外表面に張設される断熱パネ
ル3は、一般にEPSと称される発泡ポリスチレンや、
あるいは発泡ポリウレタン等の樹脂発泡体、もしくはガ
ラスウール板等からなる。そして、図1に示すように、
各面材2の屋外側面には、任意の大きさに裁断した複数
枚の上記断熱パネル3、3が固着される。上記断熱パネ
ル3を構成する発泡性ポリスチレンは、型枠内で液状発
泡原料を発泡させて形成される多孔質、軽量な材料で、
断熱性、遮音性、防水性、耐腐蝕性及び加工性に優れて
いる。
【0017】また上記断熱パネル3は、外壁パネルであ
る面材2に対し一般的には接着剤で貼着するもので、そ
して各断熱パネル3は、その上下左右の辺を相互に隙間
なく突き合わせて面材2に固着される。なお、面材2の
外表面には内面材として防水紙や防火板を貼るようにし
て、外壁自体に防水性と防火性を持たせることもでき、
そしてこの防火板の表面に断熱パネル3を接着剤によっ
て固着するようにしてもよい。
【0018】また、防水紙を下貼りすることなく、内面
材として直接的に湿式防火材を塗布するようにし、この
湿式防火材が乾燥する前にその表面に断熱パネル3を接
着剤なしに固着するようにしてもよい。なお、上記湿式
防火材は、防水機能と防火機能を具備させたものであ
り、モルタル、プラスター、シックイ、石膏、ケイ酸カ
ルシューム等の材料が使用され、また湿式耐火被覆材に
よってもよい。
【0019】上記した断熱パネル3は、後述するように
断熱プラグ10と固定具14とによっても上記した面材
2に固定される。そして、この断熱パネル3の表面に防
火材4が塗布・張着するようにしてある。この防火材4
は、湿式タイプにおいては、一般的にはラス網5とモル
タル6とからなり、先端ネジ11と断熱軸12と受座1
3から断熱プラグ10と固定具14とのよって上記面材
2に固定される。
【0020】上記断熱パネル3の外表面に張設される防
火材4は、ラス網5やモルタル6の他に防火板や防火樹
脂モルタルや防水シート等を任意に選択し、かつ組み合
せて構成される。すなわち、上記モルタル塗りは、防水
モルタルや樹脂モルタルが使用され、あるいは湿式耐火
材を用いてもよい。このようにして、壁の外表面に防火
機能を持たせることもできる。また、一例として、第1
層目のモルタル塗りした表面に、グラスファイバーメッ
シュを断熱パネル3に固定し、その上に、さらに第二層
目のモルタル塗りが施し、これによってグラスファイバ
ーメッシュを両モルタル塗り内に埋設するように構成す
ることもできる。
【0021】上記した発泡ポリスチレンからなる断熱パ
ネル3は弾性を有し、そのため外圧を受けると変形して
表面のモルタルに割れが生じることがあり、このように
モルタル内にグラスファイバーメッシュを埋設して補強
を行うことで、割れが防止される。なお、上記グラスフ
ァイバーメッシュに代えて、モルタル内にラス網等を埋
設しても良い。モルタル塗りを施した面は、これを仕上
げ面としても良いし、さらにその上にスタッコ仕上げ、
タイル張り、ペンキ塗り等の仕上げを施すこともでき
る。以上のように本実施形態においては外壁パネル2の
屋外面に、順次断熱パネル3、モルタル塗り、グラスフ
ァイバーメッシュ、モルタル塗り等の防火材4が張設さ
れて外壁面が形成される。また一方、上記防火材4は、
乾式タイプにおいては、後述するように胴縁17を介在
させた板材等から構成することできる。
【0022】以下、図2を参照して外壁の取付け治具で
ある断熱プラグの第1実施例を説明する。まず、上記断
熱プラグ10の断熱軸12は、例えばメラミン樹脂等の
耐熱樹脂にて形成され、住宅火災時の高温熱にも十分に
耐えられるようにしてある。上記断熱プラグ10の断熱
軸12が耐熱樹脂にて形成されると共に、断熱パネル3
の厚さと略同等の長さにて形成され、かつ、その先端部
に設けた先端ネジ11が上記面材2に螺入されると共
に、その基部に設けた受座13にネジやボルト等からな
る固定具14が防火材4を介して締結される。
【0023】上記断熱プラグ10の断熱軸12の基部に
設けた受座13が平板状の方形状の鍔材にてなり、この
鍔材に上記固定具14が固定される。この受座13はビ
ス等が螺入できる程度の硬度を有する合成樹脂にて形成
され、その形状は角状のみならず、円形等でもよい。ま
た、この受座13の裏部にはリブ片15が断熱軸12を
囲むように一体的に設けられている。上記断熱軸12に
は、その中心部に開口穴122が設けられ、その先端部
の差込み部121に先端ネジ11を開口穴122から圧
入する。この構成によって、先端ネジ11と断熱軸12
が断熱的に一体連結されるものである。また、上記リブ
片15によって、受座13の保持力が増大すると共に、
その先端を刃状としてあることから、断熱パネル3への
差込みを簡略的になし得る。また、上記断熱軸12の中
心部に設けた開口穴122には、断熱パネル3への取付
け後に、断熱部材を充填すると、一層の断熱効果がえら
れる。
【0024】次に、図3に示す第2実施例の断熱プラグ
10は、断熱軸12の先端部に先端ネジ11を取付ける
もので、この先端ネジ11の基部111には凸状部を形
成してなり、かつ、断熱軸12の差込み部121を割り
溝付き状に形成して、先端ネジ11の基部111をこの
差込み部121に圧入状に差込むことにより強固な連結
をなしうるようにしてある。上記先端ネジ11の基部1
11は凸状部に限らず断面角形状や山形状等任意に選定
できる。
【0025】また、断熱軸12は、第1実施例と同様に
耐熱樹脂にて形成され、その基部に設けた軸穴が受座1
3を構成するものであり、この軸穴に上記固定具14で
ある木ネジが上記防火材4の一部を挟み付けて固定され
てなる。この木ビスは、マイナスやプラスのドライバー
等が自在に使用できるヘッド構造をしている。
【0026】次に、図4に示す第3実施例の断熱プラグ
10は、断熱軸12と先端ネジ11を耐熱樹脂で一体的
に形成してあり、かつ、その断熱軸12の基部に鍔状か
らなる受部13を一体的に設けてある。この受座13は
ビス等が螺入できる程度の硬度の合成樹脂にて形成さ
れ、その外部形状は任意に選定でき、かつ、その中心部
にネジ受け123を設けて、これにドライバー20を差
し込んで断熱プラグ10を簡略的に断熱パネル3に差し
込み・取付けるようにしてある。
【0027】次に、図5に示す第4実施例の断熱プラグ
10は、断熱軸12と先端ネジ11を耐熱樹脂で一体的
に形成し、かつ、その断熱軸12の基部である軸内部に
螺線ネジからなる受部13を一体的に設けてある。この
螺線ネジにてなる受座13には、ボルトからなる固定具
14をドライバー20により螺入自在としてある。
【0028】次に、図6に示す第5実施例の断熱プラグ
10は、断熱軸12と先端ネジ11を耐熱樹脂で一体的
に形成し、かつ、その断熱軸12の基部である軸内部に
軸穴からなる受部13を一体的に設けてある。この軸穴
にてなる受座13には、ネジからなる固定具14を十字
状のワッシャ16を介してドライバー20により螺入自
在としてある。上記ワッシャ16によってラス網5を断
熱パネル3の外表面に容易に取付け自在としてある。上
記のように、固定具14とワッシャ16とによってラス
網5を断熱パネル3の外表面に容易に取付けた後に、そ
の表面に前記したモルタル6を塗布することにより、防
火材4の取付けが完了する。
【0029】上記特殊な断熱プラグ10と固定具14と
を用いることにより、外壁部に外部からの火災過熱を受
けて断熱パネル3、3が溶解したとしても、外壁の防火
モルタル等からなる防火材4が上記特殊断熱プラグ10
によって面材2に支承された状態となって、家屋本体の
防火状態を維持することができる。
【0030】次に、図7は本発明における乾式タイプの
建築物外壁の断熱材と防火材の取付け構造を概略的に示
す断面図である。この乾式タイプにおいても、上記した
各実施例に示す断熱プラグ10が湿式タイプの外壁構造
と同様に用いられるものである。すなわち、図7におい
て、本発明による建築物外壁の断熱材と防火材の取付け
構造は、建築物の柱体等からなる建築物の躯体1の外表
面に面材2を取付け、次にこの面材2の外表面に樹脂発
泡体からなる断熱パネル3を張着すると共に、この断熱
パネル3の外表面に任意の防火材4を張設するもので、
この防火材4は、先端ネジ11と断熱軸12と受座13
からなる断熱プラグ10と固定具14とによって上記面
材2に熱伝導を分断状にして連係・保持されるようにし
て構成されている。
【0031】上記構成をより詳細に説明すると、上記断
熱プラグ10は、図4に示す第3実施例のものを利用し
てある。そして、上記断熱プラグ10の受座13に対し
固定具14にて複数個の胴縁17、17を取付け、これ
等の胴縁17に対して防火材4を固定具14によって取
付けるようにしてある。
【0032】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、建築物の躯
体の外表面に面材を取付け、この面材の外表面に樹脂発
泡体からなる断熱パネルを張着すると共に、この断熱パ
ネルの外表面に湿式もしくは乾式の任意の防火材を張設
するもので、この防火材は先端ネジと断熱軸と受座から
なる断熱プラグと固定具とによって上記面材に熱伝導を
分断状にして連係・保持されるようにして構成されてい
るため、防火材の取付け金具である断熱プラグが屋外部
と屋内部との熱伝達を遮断しているため、従来のような
取付け金具のよる屋内部の結露の発生を完全に防止する
ことができる。
【0033】しかも、上記防火材の取付けは、断熱プラ
グと固定具とによって面材に熱伝導を分断状に連係・保
持させるものであるから、防火材の取付けを簡単になし
え、かつ、住宅火災時に断熱パネルが火災熱によって溶
けてしまっても、上記断熱プラグと固定具が外部の防火
材を面材に対して確実に保持しているため、その落下を
確実に防止して防火構造を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における湿式タイプの建築物外壁の断熱
材と防火材の取付け構造を概略的に示す断面図である。
【図2】本発明において使用される第1実施例の断熱プ
ラグを示す説明図で、(a)はその正面図、(b)は右
側面図、(c)は左側面図、(d)は使用状態断面図で
ある。
【図3】本発明において使用される第2実施例の断熱プ
ラグを示す説明図である。
【図4】本発明において使用される第3実施例の断熱プ
ラグを示す説明図である。
【図5】本発明において使用される第4実施例の断熱プ
ラグを示す説明図である。
【図6】本発明において使用される第5実施例の断熱プ
ラグを示す説明図である。
【図7】本発明における乾式タイプの建築物外壁の断熱
材と防火材の取付け構造を概略的に示す断面図である。
【図8】従来の湿式タイプの防火材の取付け構造を示す
断面図である。
【図9】従来の乾式タイプの防火材の取付け構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 建築物の躯体 2 面材 3 断熱パネル 4 防火材 4a 胴縁 5 ラス網 6 モルタル 7 木ビス 8 ビス 9 座金 10 断熱プラグ 11 先端ネジ 111 基部 12 断熱軸 121 差込み部 122 開口穴 123 ネジ受け 13 受座 14 固定具 15 リブ片 16 ワッシャ 17 胴縁 20 ドライバー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の躯体の外表面に取付けた面材の
    外表面に、発泡ポリスチレンもしくは発泡ポリウレタン
    等の樹脂発泡体等からなる断熱パネルを張着すると共
    に、この断熱パネルの外表面に任意の防火材を張設する
    断熱材と防火材の取付け構造において、 この断熱パネルの外表面に張設される防火材は、断熱プ
    ラグと固定具とによって上記面材に熱伝導を分断状にし
    て連係・保持されるもので、 上記断熱プラグは先端部に先端ネジを突設した断熱軸と
    該断熱軸の基部に設けた受座とからなり、この先端ネジ
    と断熱軸が上記断熱パネルに貫入し、先端ネジが上記面
    材に固着されると共に、固定具が上記受座に防火材を連
    係して固定自在とされてなることを特徴とする建築物外
    壁の断熱材と防火材の取付け構造。
  2. 【請求項2】 上記断熱プラグの断熱軸が耐熱樹脂にて
    形成されると共に、断熱パネルの厚さと略同等の長さに
    てなり、かつ、その先端部に一体的もしくは別体的に設
    けた先端ネジが上記面材に螺入されると共に、その基部
    に設けた受座にネジやビスやボルト等からなる固定具が
    防火材を連係して固定され、熱伝導のよい固定具が分離
    されて熱伝導を分断してなることを特徴とする請求項1
    記載の建築物外壁の断熱材と防火材の取付け構造。
  3. 【請求項3】 上記断熱プラグの断熱軸の基部に設けた
    受座が平板状の鍔材にてなり、この鍔材にネジやビス等
    からなる固定具が防火材を連係して固定されることを特
    徴とする請求項2記載の建築物外壁の断熱材と防火材の
    取付け構造。
  4. 【請求項4】 上記断熱プラグの断熱軸の基部に設けた
    受座が該断熱軸内に形成された軸穴にてなり、この軸穴
    にネジやビスやボルト等からなる固定具が防火材を連係
    して固定されることを特徴とする請求項2記載の建築物
    外壁の断熱材と防火材の取付け構造。
  5. 【請求項5】 上記断熱軸の基部に設けた平板状の鍔材
    にてなる受座にはリブ片が設けられてなることを特徴と
    する請求項3記載の建築物外壁の断熱材と防火材の取付
    け構造。
  6. 【請求項6】 上記断熱軸の軸内に設けた軸穴にてなる
    受座には、ネジやビスやボルト等からなる固定具がワッ
    シャを介してラス網を固定し断熱パネルが溶けて消滅し
    た場合でも防火材を固定してなることを特徴とする請求
    項4記載の建築物外壁の断熱材と防火材の取付け構造。
  7. 【請求項7】 建築物の外壁材を保持するものであっ
    て、断熱プラグと固定具からなり、該断熱プラグは先端
    部に先端ネジを突設した断熱軸と該断熱軸の基部に設け
    た受座とからなり、この受座に上記固定具が固定自在と
    されてなることを特徴とする建築物外壁材の取付け治
    具。
  8. 【請求項8】 上記断熱プラグの断熱軸が耐熱樹脂にて
    形成され、この断熱軸の先端部に先端ネジが一体的もし
    くは別体的に設けられると共に、その基部に設けた受座
    にネジやビスやボルト等からなる固定具が固定自在とさ
    れてなることを特徴とする請求項7記載の建築物外壁材
    の取付け治具。
  9. 【請求項9】 上記断熱軸の受座が平板状の鍔材にてな
    り、この鍔材にネジやビス等からなる固定具が固定され
    ることを特徴とする請求項8記載の建築物外壁材の取付
    け治具。
  10. 【請求項10】 上記断熱軸の受座が該断熱軸内に形成
    された軸穴にてなり、この軸穴にネジやビスやボルト等
    からなる固定具が固定されることを特徴とする請求項8
    記載の建築物外壁材の取付け治具。
JP10539897A 1997-04-09 1997-04-09 建築物外壁の断熱材と防火材の取付け構造 Pending JPH10280576A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10539897A JPH10280576A (ja) 1997-04-09 1997-04-09 建築物外壁の断熱材と防火材の取付け構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10539897A JPH10280576A (ja) 1997-04-09 1997-04-09 建築物外壁の断熱材と防火材の取付け構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10280576A true JPH10280576A (ja) 1998-10-20

Family

ID=14406538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10539897A Pending JPH10280576A (ja) 1997-04-09 1997-04-09 建築物外壁の断熱材と防火材の取付け構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10280576A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004019179A (ja) * 2002-06-13 2004-01-22 Torii Toshi Kenchiku Sekkei:Kk けい酸カルシウム板を用いた外断熱工法
JP2004251031A (ja) * 2003-02-20 2004-09-09 Katsuyo Konuki 胴縁固定用ブラケット
JP2005315049A (ja) * 2004-03-30 2005-11-10 Daiwa House Ind Co Ltd 断熱材を介した外壁面材等の取付け部材の取付け構造及びスペーサー
CN100443679C (zh) * 2006-09-07 2008-12-17 武汉德丽宝建筑节能技术有限公司 现场浇注硬泡聚氨酯复合聚苯板外保温系统及其施工工艺
JP2009257083A (ja) * 2009-08-03 2009-11-05 Daiwa House Industry Co Ltd 断熱外壁パネル及び断熱外壁構造
JP2011231585A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Dow Chemical Company 断熱構造体及びこれに使用する締結具並びにその施工方法、断熱構造体の施工に使用するドリル
CN103410245A (zh) * 2013-08-07 2013-11-27 苏州市世好建材新技术工程有限公司 外保温墙
WO2015176593A1 (zh) * 2014-05-23 2015-11-26 南京敬业达新型建筑材料有限公司 保温免拆模板及其制作方法
JP2019065691A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 旭化成建材株式会社 外断熱壁構造
KR101995447B1 (ko) * 2018-12-27 2019-07-02 극동크리트 주식회사 알루미늄 박판층과 유리섬유 망층을 이용하여 무기질 평탄층이 고도의 일체성을 가지는 건축용 조립식 복합 외장구조체

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004019179A (ja) * 2002-06-13 2004-01-22 Torii Toshi Kenchiku Sekkei:Kk けい酸カルシウム板を用いた外断熱工法
JP2004251031A (ja) * 2003-02-20 2004-09-09 Katsuyo Konuki 胴縁固定用ブラケット
JP2005315049A (ja) * 2004-03-30 2005-11-10 Daiwa House Ind Co Ltd 断熱材を介した外壁面材等の取付け部材の取付け構造及びスペーサー
JP4554320B2 (ja) * 2004-03-30 2010-09-29 大和ハウス工業株式会社 断熱材を介した外壁面材の取付け構造
CN100443679C (zh) * 2006-09-07 2008-12-17 武汉德丽宝建筑节能技术有限公司 现场浇注硬泡聚氨酯复合聚苯板外保温系统及其施工工艺
JP2009257083A (ja) * 2009-08-03 2009-11-05 Daiwa House Industry Co Ltd 断熱外壁パネル及び断熱外壁構造
JP2011231585A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Dow Chemical Company 断熱構造体及びこれに使用する締結具並びにその施工方法、断熱構造体の施工に使用するドリル
CN103410245A (zh) * 2013-08-07 2013-11-27 苏州市世好建材新技术工程有限公司 外保温墙
WO2015176593A1 (zh) * 2014-05-23 2015-11-26 南京敬业达新型建筑材料有限公司 保温免拆模板及其制作方法
JP2019065691A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 旭化成建材株式会社 外断熱壁構造
KR101995447B1 (ko) * 2018-12-27 2019-07-02 극동크리트 주식회사 알루미늄 박판층과 유리섬유 망층을 이용하여 무기질 평탄층이 고도의 일체성을 가지는 건축용 조립식 복합 외장구조체

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10280576A (ja) 建築物外壁の断熱材と防火材の取付け構造
RU2348773C2 (ru) Способ закрепления теплоизоляционных панелей и дюбель для этого
JP2002339473A (ja) 外側断熱ブラケット付パネル
JP4131000B2 (ja) 外断熱用パネル部材
CZ290305B6 (cs) Rozpěrka
KR200182691Y1 (ko) 조립식 단열패널
JPH0633670B2 (ja) 木造壁外断熱改修工法
JP3115417B2 (ja) 縦目地構造
JPH0633669B2 (ja) 木造壁外断熱改修工法
JP3403943B2 (ja) 外断熱外壁構造
JP3369613B2 (ja) 縦目地構造
JPH05311847A (ja) 建築用パネルの取付構造
JP4790431B2 (ja) 化粧壁材の取付構造
JP2023049966A (ja) 外壁
JP2000017813A (ja) Alc外壁の改修構造
JP2000120192A (ja) 断熱パネルの取り付け構造
JP2672947B2 (ja) 壁構造及びその形成方法
JPH1181534A (ja) 建築物の断熱材取付け構造及びその取付け方法
KR20210094342A (ko) 화스너 조립부품체 및 이를 이용한 단열 공법
JPH10131343A (ja) 建築物の外壁施工法
JPH07103663B2 (ja) 建築用パネル
JP2004270391A (ja) 建物の外装材の目地構造
JP2009019390A (ja) 外断熱材用タイルパネル及びその取り付け方法
JPH06146435A (ja) 縦目地構造
JPH038972A (ja) 壁の目地構造