JP2006045716A - 透湿防水性布帛及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】繊維の表面に多数の微細孔を有すると共に繊維の中心近傍に中空部を有し、該中空部により中空率が25〜65%である中空繊維を少なくとも一部に用いてなる繊維布帛と、該繊維布帛の少なくとも片面に積層されてなる樹脂層とを有して構成されることを特徴とする透湿防水性布帛。本発明では、特に上記中空繊維がポリアミド繊維であることが好ましい。
Description
式1:中空率=〔(中空部の体積)/(繊維全体の見かけ体積)〕×100(%)
本発明では、この中空率の測定にあたっては、一般の中空繊維と同様に繊維横断面の写真に基づいて行う。具体的には、中空繊維の横断面を電子顕微鏡(倍率:7500倍)で写真撮影し、この写真を紙へ複写する。そして、複写した紙において、繊維全体の輪郭をマーキングし、このマーキングされた部分を切断部として、このマーキングで閉じられた部分を切り出し秤量する(これをS1とする)。次に、切り取られた紙において、中空部の輪郭をマーキングし、このマーキングされた部分を切断部として、このマーキングで閉じられた部分を切り出し秤量する(これをS2とする)。そして、S1及びS2の値を下記式2に代入し中空率を算出する。
式2:中空率=(S2/S1)×100(%)
本発明では、この作業を5本の中空繊維に対して行い、その平均値を本発明における中空繊維の中空率とする。
CF=X・D11/2+Y・D21/2
ただし、CF:カバーファクター
X:布帛の経糸密度(本/2.54cm)
Y:布帛の緯糸密度(本/2.54cm)
D1:経糸の見かけ繊度(dtex)
D2:緯糸の見かけ繊度(dtex)
ここで、見かけ繊度とは、繊維断面外周から算出した見かけ繊度を指す。ただし、繊維断面形状が丸断面以外の場合は、電子顕微鏡で繊維断面を撮影し、得られた写真から繊維断面の平均巾を測定し、その値を直径とする丸断面繊維と見なして見かけ繊度を算出する。
(実施例)
(1)中空繊維の中空率
既述の方法に準じ測定した。
(2)目付け
樹脂層形成前の繊維布帛及び形成後の透湿防水性布帛の1m2当りの質量(目付け)をJIS L1096.8.4.2に準拠して測定した。
(3)溶出率
繊維布帛のアルカリ溶出率を下記式に準じ算出した。
溶出率(%)=〔(アルカリ溶出前の繊維布帛質量−アルカリ溶出後の繊維布帛質量)/アルカリ溶出前の繊維布帛質量〕×100
(4)透湿度
透湿防水性布帛の透湿度をJIS L1099.4.1.1A−1法(塩化カルシウム法)に準拠して測定した。
(5)耐水圧
透湿防水性布帛の耐水圧をJIS L1092.6.1A法(低水圧法)に準拠して測定した。
(6)引裂強力
透湿防水性布帛の経糸及び緯糸引裂強力をJIS L1096.8.15.5D法(ペンジュラム法)に準拠して測定した。
(処方1)
酸性染料(住化ケムテックス(株)製「Suminol Milling Black VLG(商品名)」) 6%omf
均染剤(丸菱油化工業(株)製「レベランNKD(商品名)」) 2%omf
酢酸(48%) 0.2cc/L
次に、ファイナルセット後の繊維布帛に、フッ素系撥水剤(旭硝子(株)製「アサヒガードAG4210」)を8%含む水分散液を用いてパディング(絞り率40%)し、乾燥後、150℃×2分の熱処理を行い、引き続き、鏡面ロールを有するカレンダー加工機を用いて、温度150℃、圧力200kPa、速度30m/分の条件でカレンダー加工を行った。
(処方2)
湿式コーティング用微多孔性ポリウレタン樹脂(セイコー化成(株)製「ラックスキンUJ8595」固形分25%) 100質量部
架橋剤(大日精化工業(株)製イソシアネート化合物「レザミンX」) 1質量部
溶媒(N−Nジメチルホルムアミド) 35質量部
(比較例1)
実施例1において、複合繊維からなる糸条の代わりに、通常のナイロン6繊維糸条を用い、かつ繊維布帛へのアルカリ処理を省略する以外は、実施例1と同様の方法で比較用の透湿防水性布帛を得た。
(参考例1)
実施例1において、複合繊維の鞘部に配した混合物を85質量%のナイロン6と15質量%の共重合PETとの混合物から、98質量%のナイロン6と2質量%の共重合PETとの混合物に変更する以外は、実施例1と同様の方法で行った。
(参考例2)
実施例1において、複合繊維中の鞘部に配した混合物を85質量%のナイロン6と15質量%の共重合PETとの混合物から、60質量%のナイロン6と40質量%の共重合PETとの混合物に変更する以外は、実施例1と同様の方法で行った。
Claims (3)
- 繊維の表面に多数の微細孔を有すると共に繊維の中心近傍に中空部を有し、該中空部による中空率が25〜65%である中空繊維を少なくとも一部に用いてなる繊維布帛と、該繊維布帛の少なくとも片面に積層されてなる樹脂層とを有して構成されることを特徴とする透湿防水性布帛。
- 前記中空繊維がポリアミド繊維であることを特徴とする請求項1記載の透湿防水性布帛。
- 熱可塑性ポリアミド(A)95〜70質量%とアルカリ易溶性ポリエステル(B)5〜30質量%との混合物が鞘部に配され、アルカリ易溶性ポリエステル(B)が芯部に配されてなり、芯/鞘質量比が30/70〜70/30である芯鞘複合繊維を含有する糸条を用いて繊維布帛となし、この繊維布帛にアルカリ処理を行って上記複合繊維中のアルカリ易溶性ポリエテル(B)を溶出させ、しかる後に繊維布帛の少なくとも片面に樹脂層を形成することを特徴とする透湿防水性布帛の製造方法。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007332486A (ja) * | 2006-06-14 | 2007-12-27 | Unitica Fibers Ltd | 微細孔中空ポリアミド繊維 |
CN108797144A (zh) * | 2018-08-21 | 2018-11-13 | 杭州柯力达家纺有限公司 | 一种抗渗水吸湿面料及其生产工艺 |
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- 2004-08-04 JP JP2004228086A patent/JP2006045716A/ja active Pending
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