JP2006042455A - スライド配索装置 - Google Patents

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Hiroki Goto
弘樹 後藤
Tomoyasu Terada
友康 寺田
Sunao Muraoka
直 村岡
Hiroyuki Wakamatsu
洋行 若松
Hirobumi Wada
博文 和田
Katsuya Yoshimura
克也 義村
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Yazaki Corp
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Toyota Auto Body Co Ltd
Yazaki Corp
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Abstract

【課題】車体とスライド体とに亘って配索する電線が破損することを防止でき、該電線の寿命を延ばすことができるスライド配索装置を提供する。
【解決手段】スライド配索装置1はレール部5とプロテクタ6とブラケット31と連結部材32を備えている。レール部5は床2に取り付けられる。プロテクタ6はレール部5に移動自在に支持されている。ブラケット31はシート3に取り付けられる。プロテクタ6とブラケット31とに亘って電線30が掛け渡されている。連結部材32の一端32aがプロテクタ6に取り付けられ他端32bがブラケット31に取り付けられている。連結部材32は電線30と間隔をあけて配されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、自動車の車体と、この車体に対しスライド自在に設けられた例えばシートなどのスライド体とに亘って電線を配索するスライド配索装置に関する。
移動体としての自動車は、例えば、車体としてのボディパネルに対してスライド自在なスライド体としてのスライドドアを備えていることがある。この種の自動車は、スライドドアに取り付けられる種々の電子機器に電力や信号を供給するために、前述したボディパネルとスライドドアとに亘って電線を配索する種々のスライド配索装置が用いられてきた。
この種のスライド配索装置は、例えば、前記ボディパネルに取り付けられたレール部と、前記レール部に該レール部の長手方向に沿って移動自在に設けられかつ前記スライドドアと連動して移動するスライダと、前記スライドドアに取り付けられたブラケットと、一端が前記スライダに取り付けられかつ他端が前記ブラケットに取り付けられた連結部材を備えている。前記スライダと前記ブラケットとに亘って、前述した電線が掛け渡されている。電線は、前述した連結部材に取り付けられている。こうして、従来のスライド配索装置は、ボディパネルとスライドドアとに亘って電線を配索している。
前述した従来のスライド配索装置は、例えば、スライドドアをレール部に対し移動しようとすると、このスライドドアの移動に追従して前述したスライダがレール部の長手方向に沿って移動する。このとき、スライダは、連結部材により引っ張られることとなる。このため、前述した従来のスライド配索装置は、スライドドアなどのスライド体を移動すると、連結部材及びこの連結部材に取り付けられた電線に引っ張り応力が作用することとなる。
このため、前述した従来のスライド配索装置は、スライドドアなどのスライド体を繰り返し移動すると、前述した電線が破損する虞があった。このように、前述した従来のスライド配索装置は、前述した電線の寿命が短くなる傾向であった。
したがって、本発明の目的は、車体とスライド体とに亘って配索する電線が破損することを防止でき、該電線の寿命を延ばすことができるスライド配索装置を提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のスライド配索装置は、電線を自動車の車体と前記車体にスライド自在に設けられたスライド体とに亘って配索するスライド配索装置において、前記車体に取り付けられたレール部と、前記レール部に該レール部の長手方向に沿って移動自在に設けられたスライダと、前記スライド体に取り付けられたブラケットと、を備え、前記電線は、前記スライダと前記ブラケットとに亘って、掛け渡されており、一端が前記スライダに取り付けられ、かつ他端が前記ブラケットに取り付けられているとともに、前記電線と間隔をあけて配された連結部材を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明のスライド配索装置は、請求項1に記載のスライド配索装置において、前記連結部材は、柔軟性を有する材料を含んだことを特徴としている。
請求項3に記載の本発明のスライド配索装置は、請求項1又は請求項2に記載のスライド配索装置において、前記連結部材の一端は、前記スライダの移動方向の中央部に取り付けられたことを特徴としている。
請求項4に記載の本発明のスライド配索装置は、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載のスライド配索装置において、前記ブラケットは、前記電線の外周を囲んで該電線を遊挿する囲い部を備えかつ前記電線を固定する電線取付部を備えたことを特徴としている。
請求項1に記載された本発明のスライド配索装置によれば、スライダとブラケットとの双方に取り付けられた連結部材が電線と間隔をあけている。このため、スライダをレール部の長手方向に沿って移動しても、電線に引っ張り応力などの各種の応力が作用しない。
請求項2に記載された本発明のスライド配索装置によれば、連結部材が柔軟性を有する材料からなるので、スライダをレール部の長手方向に沿って移動しても、連結部材が変形する。
請求項3に記載された本発明のスライド配索装置によれば、連結部材の一端がスライダの移動方向の中央部に取り付けられている。このため、スライダをレールの長手方向のうち一方に向かって移動する際に連結部材から引っ張られることで生じるモーメントと、他方に向かって移動する際に連結部材から引っ張られることで生じるモーメントとが略等しくなる。
請求項4に記載された本発明のスライド配索装置によれば、囲い部が電線の外周を囲むので、電線に異物などが衝突することを防止できる。また、囲い部が電線を遊挿するので、電線が囲い部内で自由に移動できる。
以上説明したように請求項1に記載の本発明は、スライダをレール部の長手方向に沿って移動しても、電線に引っ張り応力などの各種の応力が作用しない。このため、スライダの移動を繰り返しても、電線が破損することを防止でき、該電線の寿命を延ばすことができる。
請求項2に記載の本発明は、連結部材が柔軟性を有する材料からなりスライダをレール部の長手方向に沿って移動すると、連結部材が変形するので、連結部材がスライダ則ちスライド体の移動を妨げることを防止できる。
請求項3に記載の本発明は、スライダをレールの長手方向のうち一方に向かって移動する際に生じるモーメントと、他方に向かって移動する際に生じるモーメントとが略等しくなる。このため、スライダを前述した一方に向かって移動する際の抵抗などと他方に向かって移動する際の抵抗などとが略等しくなる。これにより、スライダを一方と他方との双方に略同等のフィーリングで移動できる。
請求項4に記載の本発明は、囲い部が電線の外周を囲むので、電線に異物などが衝突することを防止できる。これにより、電線が不意に破損することを防止できる。また、囲い部が電線を遊挿するので、電線が囲い部内で自由に移動できる。このため、スライダが移動する際に、電線の一部分に曲げ応力などが集中することを防止できる。したがって、スライダの移動を繰り返しても、電線が破損することを防止でき、該電線の寿命を延ばすことができる。
本発明の一実施形態にかかるスライド配索装置1を、図1ないし図11に基づいて説明する。スライド配索装置1(以下、単に配索装置と記す)は、図1に示すように、自動車の車体としての乗員室の床2と、この床2に矢印Kに沿ってスライド自在に設けられたスライド体としてのシート3とに亘って複数の電線30(図3などに示す)を配索する。
電線30は、それぞれ、導電性の芯線と、絶縁性の被覆部とを備えた所謂被覆電線である。電線30は、床2上では、複数束ねられてコルゲートチューブ4(図2に示す)内に通されている。コルゲートチューブ4は、合成樹脂としての例えばPP(ポリプロピレン)などからなり筒状に形成されている。また、コルゲートチューブ4は、蛇腹状に形成されている。コルゲートチューブ4は、内側に複数の電線30を通すことで、これらの電線30を保護している。また、電線30は、シート3側では、複数束ねられて外周にテープなどが巻かれている。電線30は、後述するプロテクタ6の電線収容部15と、後述するブラケット31の電線取付部37とに亘って掛け渡される。
図示例では、シート3は、図1中の一点鎖線で示す位置と、二点鎖線で示す位置とに亘って、前述した矢印Kに沿ってスライドする。矢印Kは、直線状をなしている。なお、矢印Kは、レール部5の長手方向をなしている。また、シート3には、図示しない着座センサや、シートベルトセンサなどの電子機器が取り付けられている。着座センサは、シート3に乗員が着座しているな否かを検出する。シートベルトセンサは、シート3に着座した乗員がシートベルトをしているか否かを検出する。前述した電線は、前述したセンサが検出した情報を車体などに取り付けられる各種のECU(Electronic Control Unit)に伝送する。
配索装置1は、図1及び図2に示すように、レール部5と、化粧部材としての一対のモール7と、固定機構8(図3に示す)と、スライダとしてのプロテクタ6と、ブラケット31と、連結部材32とを備えている。
レール部5は、図1ないし図3に示すように、ロアケース9と、アッパケース10と、レール11と、を備えている。ロアケース9は、板金からなり、長手方向が矢印Kと平行な平面形状が矩形状に形成されている。ロアケース9は、平板状の底板部9aと、この底板部9aの縁から立設した内縁壁9bとを備えている。底板部9aは、床2上に重ねられる。内縁壁9bは、底板部9aの乗員室の内側に位置する縁から立設している。また、底板部9aと、内縁壁9bの長手方向は、前述した矢印Kと平行である。
アッパケース10は、厚手の板金からなり、長手方向が矢印Kと平行な平面形状が矩形状に形成されている。アッパケース10は、平板状の天井部10aと、この天井部10aの縁から立設した外縁壁10bとを備えている。天井部10aは、底板部9aと間隔をあけて、該底板部9aと平行に配される。外縁壁10bは、天井部10aの乗員室の外側に位置する縁から立設している。また、天井部10aと、外縁壁10bの長手方向は、前述した矢印Kと平行である。
アッパケース10とロアケース9は、外縁壁10bがロアケース9の底板部9aの乗員室の外側の縁に重なり、天井部10aが底板部9aと間隔をあけた状態で、互いに固定される。そして、アッパケース10とロアケース9は、図2に示すボルト12などにより前述した床2に固定される。こうして、レール部5は、車体としての床2に取り付けられる。また、アッパケース10とロアケース9とが互いに固定されて床2に取り付けられると、アッパケース10の乗員室の内側に位置する内縁と、ロアケース9の内縁壁9bとが間隔をあける。
レール11は、板金からなり、平面形状が長手方向が矢印Kと平行な矩形状に形成されている。レール11は、平板状の底板部11aと、この底板部11aの幅方向(矢印Kに直交する方向)の両縁から立設した一対の鉤壁11bとを備えている。底板部11aは、ロアケース9の底板部9a上に重ねられ、このロアケース9の底板部9aに固定される。一対の鉤壁11bは、底板部11aの幅方向の両縁から互いに平行に直線状に立設した後、互いに近づく方向に底板部11aと平行に延びて、断面形状が鉤状に形成されている。
前述した構成のレール部5は、ロアケース9の底板部9aにレール11の底板部11aが重ねられて、ロアケース9にレール11が取り付けられる。そして、アッパケース10の外縁壁10bがロアケース9の外縁に重ねられ、アッパケース10の天井部10aがロアケース9の底板部9aと間隔をあけて平行に配されて、アッパケース10とロアケース9とが互いに固定されて、床2に取り付けられる。このとき、アッパケース10とロアケース9とレール11の長手方向は、互いに平行であるとともに、前述した矢印Kと平行である。
また、レール部5は、図2に示すように、ロアケース9とアッパケース10との間に前述したコルゲートチューブ4を収容している。レール部5のロアケース9は、コルゲートチューブ4の床2寄りの一端部を固定している。
一対のモール7は、それぞれ、合成樹脂からなり板状に形成されている。一対のモール7は、長手方向が前述した矢印Kと平行な格好で、前述したレール部5に重ねられる。一対のモール7は、床2の表面と平行でかつ矢印Kに対し直交する方向に沿って互いに間隔をあけて配され、互いの間に前述したプロテクタ6の電線収容部15を位置付ける。
また、一対のモール7は、図3などに示すように、前述したレール部5に重ねられる平板状の本体部16と、この本体部16から立設しかつプロテクタ6の電線収容部15と接触する弾性変形自在な接触片17を一体に備えている。一対のモール7の接触片17は、プロテクタ6の電線収容部15と接触しない状態では、互いに接触して、アッパケース10の内縁とロアケース9の内縁壁9bとの間を覆って、この間に異物などが侵入することを防止する。一対のモール7は、接触片17が前述したアッパケース10の内縁とロアケース9の内縁壁9bとの間を覆うことで、アッパケース10とロアケース9との間に収容されたレール11を覆う。
一対のモール7のうち図1ないし図3中左側に位置する一方のモール7(以下符号7aで示す)は、固定機構8によりアッパケース10に取り付けられる。図1ないし図3中右側に位置する他方のモール7(以下符号7bで示す)は、両面テープ18(図3に示す)などによりロアケース9の内縁壁9bに取り付けられる。このように、モール7a,7bは、本体部16が矢印Jに沿ってレール部5に重ねられて、該レール部5に取り付けられる。なお、矢印Jは、モール7a,7bがレール部5に重ねられる方向をなしており、床2などの表面に対し直交し、かつ図示例では鉛直方向に沿っている。このため、矢印Jは、勿論、矢印Kに対し直交している。
固定機構8は、図2などに示す固定部材19と、一方のモール7aに一体に設けられた固定部20とを備えている。
固定部材19は、図3に示すように、レール部5のアッパケース10の表面に重ねられて、該アッパケース10に取り付けられる平板状の底板部21と、底板部21から立設した立設部22と、この立設部22の底板部21から離れた側の縁から底板部21則ち固定部材19の外方向に延びた延在部23とを備えている。
底板部21の平面形状は、矩形状に形成されている。底板部21の長手方向は、矢印Kと平行である。立設部22は、底板部21の幅方向(矢印Kに対し直交する方向)の両縁からアッパケース10の上方則ちモール7aに向かって立設している。延在部23は、各々の立設部22の前述した縁からアッパケース10則ちレール部5の表面に沿って、矢印Kに対し直交する方向でかつ固定部材19の外方向に延びている。
前述した構成の固定部材19は、底板部21の長手方向が矢印Kに沿い、かつ矢印Kに沿って互いに間隔をあけてアッパケース10則ちレール部5の表面に取り付けられる。また、固定部材19は、底板部21の長手方向が矢印Kに沿うことで、前述した矢印Jに対し直交する方向に直線状に延びている。
固定部20は、モール7aの本体部16から立設した一対の第2立設部26と、この第2立設部26のモール7aの本体部16から離れた側の縁から互いに近づく方向に延びた第2延在部27とを備えている。
一対の第2立設部26は、固定部材19の底板部21の幅方向(矢印Kに対し直交する方向)に沿って互いに間隔をあけて配されている。一対の第2立設部26は、互いに平行に配されている。一対の第2立設部26は、互いの間に固定部材19を位置付ける。第2立設部26は、モール7aの本体部16からアッパケース10則ちレール部5に向かって立設している。
第2延在部27は、第2立設部26の前述した縁からアッパケース10則ちレール部5の表面に沿って延びている。第2延在部27のモール7aの本体部16からの距離Da(図7及び図8に示す)は、前述した固定部材19の延在部23の矢印J方向の厚みより長い。
前述した構成の固定部20は、前述した第2立設部26と第2延在部27とに亘って、前述した矢印Kに沿って直線状に延びている。則ち、固定部20は、前述した矢印Jに対し直交する方向に直線状に延びている。
前述した構成の固定機構8は、モール7aをアッパケース10則ちレール部5に対し、矢印Jに対し直交する矢印Kに沿ってスライドすることで、アッパケース10の矢印Kの一方の端に位置する固定部材19から他方の端に位置する固定部材19に向かって順に、延在部23とレール部5との間に第2延在部27を位置付け、第2延在部27とモール7aの本体部16との間に延在部23を位置付ける。そして、モール7aをアッパケース10則ちレール部5に固定する。
プロテクタ6は、絶縁性の合成樹脂からなり、図2及び図3に示すように、摺動部13と、チューブ固定部14と、電線収容部15とを備えている。摺動部13は、電線収容部15から立設している。摺動部13は、矢印Kに沿って、直線状に延びている。摺動部13は、前述したレール11内に収容されて、該レール11の長手方向則ち矢印Kに沿ってスライド自在にレール11に支持されている。則ち、摺動部13則ちプロテクタ6は、レール部5の長手方向則ち矢印Kに沿って移動自在に設けられている。チューブ固定部14は、コルゲートチューブ4のシート3寄りの他端部を固定している。
電線収容部15は、筒状に形成されており、一端が前述したチューブ固定部14に連なっている。また、電線収容部15は、摺動部13がレール11にスライド自在に支持されると、他端が前述したアッパケース10の内縁とロアケース9の内縁壁9bとの間を通って、レール部5よりシート3側に突出する。電線収容部15は、内側に電線を通して、該電線をレール部5からシート3に導く。
また、電線収容部15には、図7に示すように、連結部材取付部33が設けられている。連結部材取付部33は、電線収容部15を貫通した孔である。連結部材取付部33は、摺動部13の矢印K方向則ちプロテクタ6の移動方向(矢印K)の中央部と矢印Jに沿って並んでいる。このことを、本明細書では、連結部材取付部33が、摺動部13の矢印K方向則ちプロテクタ6の移動方向の中央部に設けられていると記す。則ち、連結部材取付部33は、プロテクタ6の移動方向の中央部に設けられている。
ブラケット31は、図4ないし図6に示すように、本体部34と、取り付けピン35とを備えている。本体部34は、絶縁性の合成樹脂からなり、平板状の取付部36と、電線取付部37と、連結部材取付部38とを備えている。取付部36には、ボルト通し孔39が設けられている。取付部36は、シート3の背面側に重ねられる。取付部36則ちブラケット31は、ボルト通し孔39内を通ってシートにねじ込まれるボルトにより、該シート3に固定される。
電線取付部37は、囲い部40と、図示しない電線固定部とを備えている。囲い部40は、一対の平行壁41と、蓋42とを備えている。平行壁41は、互いに間隔をあけて配され、取付部36から互いに平行に延在している。蓋42は、ヒンジ43により一方の平行壁41と連結されている。蓋42は、ヒンジ43を中心として回転することで、一対の平行壁41間を塞いだ状態と、一対の平行壁41間を開放した状態とに亘って、変位する。また、蓋42と、他方の平行壁41とには、互いに係止する係止部と、係止受け部とが設けられている。囲い部40の内側の空間は、図6に示すように、電線30の外径より遙かに大きい。電線固定部は、電線30を固定する。
連結部材取付部38は、本体部34の取付部36の床2側の縁から矢印Kに沿って突出した一対のフランジ44を備えている。一対のフランジ44には、互いに同軸でかつ内径の等しい孔45がそれぞれ貫通している。
取り付けピン35は、連結部材取付部38の孔45の内径と、外径の等しい円柱状に形成されている。取り付けピン35は、連結部材取付部38の孔45内に圧入されることで、連結部材取付部38に取り付けられる。
前述したブラケット31は、連結部材取付部38の一対のフランジ44間に連結部材32の後述する他端32bの輪46bを位置付けて、取り付けピン35が連結部材取付部38の一対のフランジ44の孔45内に圧入されることで、連結部材取付部38に連結部材32の他端32bを取り付ける。また、ブラケット31は、蓋42が一対の平行壁41間を開放した状態で、一対の平行壁41間則ち囲い部40内に電線30を位置付けて、蓋42で一対の平行壁41間を閉じて、電線取付部37に電線30を固定する。
こうして、ブラケット31は、囲い部40で電線30の外周を囲んで、該囲い部40内に電線30を遊挿する。なお、遊挿とは、電線30などの挿入されたものが空間的に余裕のある状態で、囲い部40内に挿入されていることを示している。
連結部材32は、柔軟性を有する繊維が編まれることで形成された紐を備えている。このため、連結部材32は、柔軟性を有する材料を含んでいる。連結部材32は、両端32a,32bに輪46a,46bが形成されている。連結部材32の一端32aは、輪46a内にプロテクタ6の連結部材取付部38内を通るボルト47(図8ないし図11に示す)が通されて、該ボルト47が連結部材取付部38を通った後ナット49(図3に示す)にねじ込まれることで、プロテクタ6に取り付けられる。こうして、連結部材32の一端32aは、プロテクタ6の矢印K方向の中央部に取り付けられている。連結部材32の他端32bは、輪46b内にブラケット31の連結部材取付部38の孔45内に圧入される取り付けピン35が通されて、ブラケット31に取り付けられる。
また、連結部材32は、プロテクタ6の電線収容部15とブラケット31の電線取付部37とに亘って掛け渡される電線30と間隔をあけて配されている。則ち、連結部材32には、電線30が取り付けられていない。
前述したように、プロテクタ6とブラケット31とは、連結部材32により互いに連結されている。このため、プロテクタ6は、レール部5の長手方向則ち矢印Kに沿って移動自在に設けられ、かつ前述した連結部材32などによりシート3から引っ張られることで、シート3と連動して、前述した矢印Kに沿って移動可能に設けられている。また、プロテクタ6は、チューブ固定部14にコルゲートチューブ4の他端部を固定し、かつ電線収容部15内に電線30を収容することで、該電線30が取り付けられている。
例えば、矢印Kのうち図1中奥側に向かう矢印K1に沿って、シート3を移動する際には、プロテクタ6とブラケット31とが相対的に図8及び図10に示す位置に位置付けられる。矢印Kのうち図1中手前側に向かう矢印K2に沿って、シート3を移動する際には、プロテクタ6とブラケット31とが相対的に図9及び図11に示す位置に位置付けられる。なお、矢印K1は、本明細書に記した一方をなしており、矢印K2は、本明細書に記した他方をなしている。
また、前述した配索装置1のモール7aとアッパケース10則ちレール部5との間には、床2上に敷かれる図示しないマットの端部が圧入される。そして、マットの端部は、モール7aとアッパケース10とのうち少なくとも一方に固定される。
本実施形態によれば、プロテクタ6とブラケット31との双方に取り付けられた連結部材32が電線30と間隔をあけている。このため、プロテクタ6をレール部5の長手方向に沿って移動しても、電線30に引っ張り応力などの各種の応力が作用しない。このため、プロテクタ6の移動を繰り返しても、電線30が破損することを防止でき、該電線30の寿命を延ばすことができる。
また、連結部材32が柔軟性を有する材料からなるので、プロテクタ6をレール部5の長手方向に沿って移動しても、連結部材32が変形する。このため、連結部材32がプロテクタ6則ちシート3の移動を妨げることを防止できる。また、プロテクタ6とブラケット31との間から異音などが生じることを防止できる。
連結部材32の一端32aがプロテクタ6の矢印K方向の中央部に取り付けられている。このため、プロテクタ6を矢印K1に向かって移動する際に連結部材32から引っ張られることでプロテクタ6に加わるモーメントM1(図10に示す)と、矢印K2に向かって移動する際に連結部材32から引っ張られることでプロテクタ6に加わるモーメントM2(図11に示す)とが略等しくなる。このため、プロテクタ6を前述した矢印K1に向かって移動する際の抵抗などと、矢印K2に向かって移動する際の抵抗などとが略等しくなる。これにより、プロテクタ6を矢印K1と矢印K2との双方に略同等のフィーリングで移動できる。
囲い部40が電線30の外周を囲むので、電線30に異物などが衝突することを防止できる。これにより、電線30が不意に破損することを防止できる。
また、囲い部40が電線30を遊挿するので、電線30が囲い部40内で自由に移動できる。このため、プロテクタ6が移動する際などに電線30の一部分に曲げ応力などが集中することを防止できる。したがって、プロテクタ6の移動を繰り返しても、電線30が破損することを防止でき、該電線30の寿命を延ばすことができる。
前述した実施形態では、連結部材32は、柔軟性を有する繊維からなる紐を含んでいる。しかしながら、本発明では、連結部材32は、図12に示すように、長手方向の両端部に長孔48を備えた平板状に形成しても良い。図12に示す連結部材32は、種々の樹脂、柔軟性を有する繊維からなる不織布などの布などから構成されても良い。こうして、図12に示す連結部材32は、柔軟性を有する材料を含んでいるのが望ましい。
前述した実施形態では、前述した矢印Jに対し直交するとともにレール部5の長手方向に沿う矢印Kに沿って、レール部5に対しモール7aをスライドすることで、モール7aをレール部5に固定している。しかしながら、本発明では、前述した矢印Jに対し直交しかつ矢印Kに対し交差する方向に沿って、レール部5に対しモール7aをスライドすることで、モール7aをレール部5に固定するようにしても良い。
また、前述した実施形態では、一方のモール7aを固定機構8でレール部5に固定している。しかしながら、本発明では、他方のモール7bを固定機構8でレール部5に固定しても良い。要するに、本発明では、複数のモール7a,7bのうち少なくとも一つを前述した固定機構8でレール部5に固定すれば良い。
さらに、前述した実施形態では、車体としての床2と床2に対してスライド自在なスライド体としてのシート3とに亘って電線30を配索している。しかしながら、本発明では、車体としてのボディパネルとこのボディパネルに対してスライド自在なドアとに亘って電線30を配索しても良く、車体としてのルーフパネルとこのルーフパネルに対してスライド自在なサンルーフとに亘って電線30を配索しても良い。要するに、本発明では、車体と車体に対してスライド自在なスライド体とに亘って電線30を配索すれば良い。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施形態にかかるスライド配索装置の構成を示す斜視図である。 図1に示されたスライド配索装置の一部を分解して示す斜視図である。 図1中のIII−III線に沿う断面図である。 図1に示されたスライド配索装置のブラケットと連結部材の斜視図である。 図4に示されたブラケットと連結部材の分解斜視図である。 図4に示されたブラケットの平面図である。 図1に示されたスライド配索装置のプロテクタの側面図である。 図1に示されたスライド配索装置のプロテクタを矢印K1に向かって移動する状態を斜視図である。 図1に示されたスライド配索装置のプロテクタを矢印K2に向かって移動する状態を斜視図である。 図8に示されたスライド配索装置のプロテクタとブラケットを示す側面図である。 図9に示されたスライド配索装置のプロテクタとブラケットを示す側面図である。 図5に示されたブラケットと連結部材の変形例を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 スライド配索装置
2 床(車体)
3 シート(スライド体)
5 レール部
6 プロテクタ(スライダ)
30 電線
31 ブラケット
32 連結部材
32a 一端
32b 他端
37 電線取付部
40 囲い部
K レール部の長手方向、プロテクタの移動方向
K1 一方
K2 他方

Claims (4)

  1. 電線を自動車の車体と前記車体にスライド自在に設けられたスライド体とに亘って配索するスライド配索装置において、
    前記車体に取り付けられたレール部と、
    前記レール部に該レール部の長手方向に沿って移動自在に設けられたスライダと、
    前記スライド体に取り付けられたブラケットと、を備え、
    前記電線は、前記スライダと前記ブラケットとに亘って、掛け渡されており、
    一端が前記スライダに取り付けられ、かつ他端が前記ブラケットに取り付けられているとともに、前記電線と間隔をあけて配された連結部材を備えたことを特徴とするスライド配索装置。
  2. 前記連結部材は、柔軟性を有する材料を含んだことを特徴とする請求項1記載のスライド配索装置。
  3. 前記連結部材の一端は、前記スライダの移動方向の中央部に取り付けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスライド配索装置。
  4. 前記ブラケットは、前記電線の外周を囲んで該電線を遊挿する囲い部を備えかつ前記電線を固定する電線取付部を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のうちいずれか一項に記載のスライド配索装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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