JP2006039514A - 像加熱装置及びこの装置に用いられるヒータ - Google Patents

像加熱装置及びこの装置に用いられるヒータ Download PDF

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Abstract

【課題】発熱分布の異なる複数の発熱抵抗体を有するヒータを搭載していても安全素子の応答性が優れている像加熱装置を提供する。
【解決手段】記録材に形成された画像を加熱する像加熱装置において、基板30と、基板上に形成された第1と第2の発熱抵抗体31・32と、を有するヒータ23と、ヒータの熱に反応して作動し第1と第2の発熱抵抗体への通電を遮断する安全素子40と、を有し、第1の発熱抵抗体の大部分の領域は、基板の長手方向端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が小さくなっており、第2の発熱抵抗体の大部分の領域は、端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が大きくなっており、第1の発熱抵抗体への通電と第2の発熱抵抗体への通電は個別に制御可能であり、第1と第2の発熱抵抗体のうち第2の発熱抵抗体だけが、その長手方向の一部に前記安全素子に対応する高抵抗部を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、複写機やプリンタに搭載される加熱定着装置として用いれば好適な像加熱装置及びこの装置に用いられるヒータに関する。
複写機やプリンタに搭載される加熱定着装置として、可撓性スリーブと、可撓性スリーブの内面に接触するセラミックヒータと、可撓性スリーブを挟んでセラミックヒータとニップ部を形成する加圧ローラと、を有し、ニップ部でトナー像を担持する記録材を搬送しつつトナー像を記録材に加熱定着する構成のものが実用化されている。この加熱定着装置(フィルム加熱方式と称している)は、非常に低熱容量であるため、定着可能温度までのウォームアップが早くプリント待ち時間が短い、プリント指令を待つ待機状態での消費電力が少ない、等の利点がある。
可撓性スリーブの材質はポリイミドやステンレスである。また、セラミックヒータは、アルミナや窒化アルミ等の、耐熱性、熱伝導性、電気絶縁性、に優れた板状のセラミック製基板に、銀、パラジウムを主成分とした発熱抵抗体を印刷したものである。このセラミックヒータに接触するサーミスタの検知温度に基づき発熱抵抗体への通電が制御され、ヒータの温度を管理している。
このような加熱定着装置では、セラミックヒータの発熱を制御する回路が何らかの原因で正常に作動しなくなった場合を想定した安全対策が施されている。具体的には、電源と発熱抵抗体との間にサーモスイッチや温度ヒューズ等の安全素子(感熱素子)を電気的に繋ぎ、この安全素子をセラミックヒータに当接させている。発熱抵抗体が暴走した場合(セラミックヒータが異常発熱した場合)にはセラミックヒータからの熱により安全素子が作動し、電源から発熱抵抗体への電流路が開放されて発熱抵抗体への通電が遮断され、セラミックヒータの異常昇温が防止される。なお、小サイズの記録材に形成されたトナー像を加熱定着する場合、記録材搬送方向に対して直交する方向において、記録材が通過する領域ではセラミックヒータの熱が記録材に奪われるが、記録材が通過しない領域ではセラミックヒータの熱が記録材に奪われないために過昇温する場合がある(一般的に非通紙部昇温と呼ばれている)。安全素子は、この非通紙部昇温により誤作動しないように、通常、小サイズの記録材の通過領域内に配置されている。
ところで、サーモスイッチや温度ヒューズ等の安全素子はある程度熱容量を有する。したがって、セラミックヒータの安全素子当接領域では、安全素子に熱が奪われるので温度が低下しやすい。逆に、安全素子が当接していない領域では安全素子への伝熱がないので、安全素子が当接している領域と当接していない領域とで温度分布が不均一になってしまいやすい。
そこで、安全素子の存在による温度分布の不均一性を是正するための手法が特許文献1に開示されている。具体的には、安全素子が当接する領域の発熱抵抗体の抵抗値を隣接する領域の抵抗値よりも高くして安全素子が当接する領域の発熱量を隣接する領域よりも多くし、安全素子に奪われる熱を補うという手法である。
一方、一台の複写機やプリンタで使用できる記録材(記録紙)のサイズは通常複数ある。特に小サイズの記録材に形成されたトナー像を加熱定着する場合、上述した非通紙部昇温が発生する場合がある。過度の昇温は加熱定着装置の耐久性を下げる原因になり、また、小サイズ紙の定着工程に続いて大サイズ紙の定着を行なう場合、トナー像がホットオフセットしてしまう等の画像不良の原因にもなるので好ましくない。
そこで、記録材のサイズに応じてセラミックヒータの発熱分布を変えられる加熱定着装置が特許文献2に開示されている。この加熱定着装置に搭載されているセラミックヒータは、セラミック基板上に長手方向中央の抵抗値が両端より大きい第1の発熱抵抗体と、両端の抵抗値が中央より大きい第2の発熱抵抗体と、を有しており、且つこの二本の発熱抵抗体への通電が個別に制御可能になっている。この場合、長手方向中央が全てのサイズの記録材が通過する記録材の搬送基準である。第1の発熱抵抗体と第2の発熱抵抗体への通電比率を種々設定することによりセラミックヒータの発熱分布を種々設定することができる。
特開平9‐297478号公報 特開平10‐177319号公報
このような発熱分布の異なる複数の発熱抵抗体を有するセラミックヒータの安全対策にも上述した安全素子を用いることが考えられる。また、このヒータの場合も、上述したように非通紙部昇温による安全素子の誤作動を防ぐために、小サイズの記録材が通過する領域内、すなわち第1の発熱抵抗体の発熱量が多い領域に安全素子を配置することが考えられる。
このような加熱定着装置における発熱抵抗体の暴走パターンを想定すると、まず、二本の発熱抵抗体が両方共暴走した場合、当然、安全素子が素早く作動して異常昇温は防止できるであろう。次に、第1の発熱抵抗体だけが暴走した場合、安全素子は第1の発熱抵抗体の発熱量が多い領域に配置されているので、やはり安全素子が素早く作動して異常昇温は防止できるであろう。
しかしながら、第2の発熱抵抗体だけが暴走した場合、第1の発熱抵抗体の発熱量が多い領域であるけれども第2の発熱抵抗体の発熱量が少ない領域に安全素子は配置されているので、安全素子の応答性が悪くなることが考えられる。
本発明は上述の課題に鑑み成されたものであり、その目的は、ヒータが暴走した時に素早く通電を遮断できる像加熱装置及びこの装置に用いられるヒータを提供することにある。
本発明の他の目的は、発熱分布の異なる複数の発熱抵抗体を有するヒータを搭載していても安全素子の応答性が優れている像加熱装置を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、記録材の搬送基準付近の発熱量が少ない発熱抵抗体だけが暴走した場合でも安全素子が素早く作動する像加熱装置及びこの装置に用いられるヒータを提供することにある。
本発明の更なる目的は添付図面を参照しつつ以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
(1)上記目的を達成するための本発明に係る像加熱装置の代表的な構成は、
記録材に形成された画像を加熱する像加熱装置において、
基板と、前記基板上に形成された第1と第2の発熱抵抗体と、を有するヒータと、
前記ヒータの熱に反応して作動し前記第1と第2の発熱抵抗体への通電を遮断する安全素子と、
を有し、
前記第1の発熱抵抗体の大部分の領域は、前記基板の長手方向端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が小さくなっており、
前記第2の発熱抵抗体の大部分の領域は、端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が大きくなっており、
前記第1の発熱抵抗体への通電と前記第2の発熱抵抗体への通電は個別に制御可能であり、
前記第1と第2の発熱抵抗体のうち前記第2の発熱抵抗体だけが、その長手方向の一部に前記安全素子に対応する高抵抗部を有する
ことを特徴とする。
(2)また、上記目的を達成するための本発明に係るヒータの代表的な構成は、
記録材に形成された画像を加熱する像加熱装置に用いられるヒータにおいて、
基板と、前記基板上に形成された第1と第2の発熱抵抗体と、を有し、
前記第1の発熱抵抗体の大部分の領域は、前記基板の長手方向端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が小さくなっており、
前記第2の発熱抵抗体の大部分の領域は、端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が大きくなっており、
前記第1と第2の発熱抵抗体のうち前記第2の発熱抵抗体だけが、その長手方向の一部に安全素子に対応する高抵抗部を有する
ことを特徴とする。
(3)また、上記目的を達成するための本発明に係る像加熱装置の他の代表的な構成は、
記録材に形成された画像を加熱する像加熱装置において、
基板と、前記基板上に形成された第1と第2の発熱抵抗体と、を有するヒータと、
前記ヒータの熱に反応して作動し前記第1と第2の発熱抵抗体への通電を遮断する安全素子と、
を有し、
前記第1の発熱抵抗体の大部分の領域は、前記基板の長手方向端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が小さくなっており、
前記第2の発熱抵抗体の大部分の領域は、端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が大きくなっており、
前記第1の発熱抵抗体への通電と前記第2の発熱抵抗体への通電は個別に制御可能であり、
前記第1と第2の発熱抵抗体は共に、その長手方向の一部に前記安全素子に対応する高抵抗部を有し、前記第2の発熱抵抗体の高抵抗部のほうが前記第1の発熱抵抗体の高抵抗部より抵抗値増加割合が大きい
ことを特徴とする。
(4)また、上記目的を達成するための本発明に係るヒータの他の代表的な構成は、
記録材に形成された画像を加熱する像加熱装置に用いられるヒータにおいて、
基板と、前記基板上に形成された第1と第2の発熱抵抗体と、を有し、
前記第1の発熱抵抗体の大部分の領域は、前記基板の長手方向端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が小さくなっており、
前記第2の発熱抵抗体の大部分の領域は、端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が大きくなっており、
前記第1と第2の発熱抵抗体は共に、その長手方向の一部に安全素子に対応する高抵抗部を有し、前記第2の発熱抵抗体の高抵抗部のほうが前記第1の発熱抵抗体の高抵抗部より抵抗値増加割合が大きい
ことを特徴とする。
上記のような像加熱装置構成もしくはヒータ構成によれば、ヒータが暴走した時に素早く通電を遮断できる。安全素子の応答性が優れている像加熱装置を提供することができる。記録材の搬送基準付近の発熱量が少ない発熱抵抗体だけが暴走した場合でも安全素子が素早く作動する。
以下、本発明の第1の実施形態について説明する。
(1)画像形成装置例
図1は、本発明の像加熱装置を搭載した画像形成装置の概略構成を示す断面図である。1はスキャナユニットであり、画像情報に応じたレーザー光を出射する半導体レーザーや、半導体レーザーから出射したレーザー光を偏向するポリゴンミラー、ポリゴンミラーで偏向されたレーザー光を感光ドラム3に結像するレンズ、等を有している。1aはスキャナユニット1から出射したレーザー光を示している。10は主たる画像形成手段を内蔵したプロセスカートリッジであって、潜像保持部材である感光ドラム(電子写真感光体)3、半導電性のゴムからなるローラ帯電器4、トナー6を感光ドラム3上に供給する現像装置5、及び残留トナーを感光ドラム3上から除去するクリーナー8から構成される。このプロセスカートリッジ10内の感光ドラム3は、矢印の時計方向に回転しており、ローラ帯電器4によりその表面を一様に帯電される。その感光ドラム3の一様帯電面に対してスキャナユニット1から出射したレーザー光1aがミラー2を介して照射されることにより、感光ドラム3の表面上に静電潜像が形成されるようになっている。そして、この静電潜像は、現像装置5によりトナーが供給され、トナー像として可視像化される。
一方、給紙カセット11内の記録材は給紙ローラ13と分離ローラ対13aにより一枚ずつ分離されて給送される。給紙された記録材12はUターンシートパス13bで反転され、上下ガイド14に沿って一対のレジストローラ15に搬送される。レジストローラ15は記録材12が来るまで回転を停止しており、そのニップ部に記録材12の先端を突き当てさせて受け止めることにより、記録材12の斜行を補正する。
次いでレジストローラ15は、上記感光ドラム3上に形成された画像の先端と同期するように、記録材12を感光ドラム3と転写ローラ7との当接ニップ部である転写部へと搬送する。なお、このレジストローラ15の近くに給紙センサー(図示せず)が設置されており、通紙状態やジャム、記録材の長さを検知する。
上述のようにして転写部に搬送された記録材12は転写ローラ7からトナーと逆極性の電荷が裏側から与えられ、上記感光ドラム3上に形成されたトナー像が記録材12に転写される。
トナー像を転写された記録材12は搬送ガイド16及び搬送ローラ17により定着装置(像加熱装置)18に搬送される。定着装置18は記録材12上の未定着トナー像を熱及び圧力で記録材12上に定着させる。
画像定着後の記録材12は、画像面下向きモードの排出が指定されているときにはフラッパ19によりUターンシートパス19a側にガイドされて第1の排出トレイ20上に排出される。また、画像面上向きモードの排出が指定されているときにはフラッパ19により直進シートパス19b側にガイドされて第2の排出トレイ21上に排出される。
ここで、本実施例の画像形成装置においては、記録材12の搬送基準は全搬送路において紙の幅方向(搬送方向に対し直交する方向)中心の中央基準である。
(2)定着装置(像加熱装置)18
次に、定着装置18について図2に基づいて詳しく説明する。本実施例の定着装置18は加圧ローラ駆動式・テンションレスタイプのフィルム加熱方式の加熱装置である。また、記録材の搬送基準が中央基準の装置である。
詳細は後述するが、本実施例の定着装置が搭載しているヒータは、基板と、基板上に形成されたメイン及びサブの発熱抵抗体と、を有し、メインの発熱抵抗体の大部分の領域は、基板の長手方向端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が小さくなっており、サブの発熱抵抗体の大部分の領域は、端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が大きくなっている。また、メインの発熱抵抗体への通電とサブの発熱抵抗体への通電は個別に制御可能である。また、メイン及びサブの発熱抵抗体のうちサブの発熱抵抗体だけが、その長手方向の一部に安全素子に対応する高抵抗部を有する。この構成により、サブの発熱抵抗体だけが暴走した場合でも安全素子の応答性を確保するものである。
さらに、サブの発熱抵抗体の高抵抗部は、メインの発熱抵抗体の最も抵抗値が高い領域と基板長手方向において同じ位置に設けられている。この構成により、小サイズ紙の定着を行う時のようにメインの発熱抵抗体だけを発熱させる場合でも、安全素子設置領域の加熱不足を抑えるものである。
a)装置18の全体的概略構成
22は加熱体支持体としての耐熱性のステイホルダであり、横断面略半円形樋型の耐熱性部材である。このステイホルダ22の下面にホルダ長手に沿って設けた溝部に加熱体(以下、ヒータと記す)23を嵌入させて固定支持させてある。このヒータ23の構造は次のb)項で詳述する。
24は可撓性スリーブとしての耐熱性に優れたポリイミド等の円筒状の薄肉フィルム(以下、定着フィルムと記す)であり、上記のヒータ23を固定支持させたステイホルダ22に対してルーズに外嵌させてある。ヒータ23は定着フィルム24の内周面に接触している。25は弾性層を有する加圧ローラである。
ヒータ23と加圧ローラ25の間にはバネで圧力が掛けられており、定着フィルム24を挟んでステイホルダ22の下面のヒータ23と加圧部材としての弾性加圧ローラ25とによって加熱定着に必要な所定幅の定着ニップ部Nを形成させてある。
加圧ローラ25は、芯金26の外側にシリコンゴム等の弾性層27が形成され、さらにその外側には離型性に優れたPFAやPTFE等のチューブが離型層28として被せてある。加圧ローラ25の熱伝導率は0.5×10W/℃・cmである。
加圧ローラ25は駆動手段Mにより矢印の反時計方向に回転駆動される(加圧ローラ駆動式)。そしてこの加圧ローラ25の回転駆動による該ローラ25と定着フィルム24の外面との定着ニップ部Nにおける接触摩擦力で円筒状の定着フィルム24に回転力が作用し、該定着フィルム24がステイホルダ22の外回りを定着ニップ部Nにおいてフィルム内面がヒータ23の下向き面に密着して摺動しながら矢印の時計方向に回転する。
加圧ローラ25の回転駆動による定着フィルム24の回転がなされ、また後述するようにヒータ23に対する通電により該ヒータ23が昇温して所定の目標温度に温調された状態において、定着ニップ部Nの定着フィルム24と加圧ローラ25との間に未定着トナー画像taを担持した被加熱材としての記録材12が導入され、トナー画像担持面が定着フィルム24の外面に密着して定着フィルム24と一緒に定着ニップ部Nを通過することで、ヒータ23の熱が定着フィルム24を介して記録材12に付与され未定着トナー画像taが記録材12の面に加熱定着tbされる。定着ニップ部Nを通った記録材12は定着フィルム24の面から曲率分離されて排出搬送される。
ステイホルダ22はヒータ23の支持部材として機能するとともに、定着ニップ部Nへの加圧、円筒状定着フィルム24の回転搬送安定性を図る役目もする。
定着フィルム24はその内面が定着ニップ部Nにおいてヒータ23の下面に、また定着ニップ部Nの近傍においてステイホルダ22の外面に摺動しながら回転する。定着フィルム24を低トルクでかつスムーズに回転させるためにはヒータ23及びステイホルダ22と定着フィルム24の間の摩擦抵抗を小さく抑える必要がある。このためヒータ23及びステイホルダ22と、定着フィルム24と、の間に耐熱性グリース等の潤滑剤を少量介在させてある。これにより定着フィルム24はスムーズに回転することが可能となる。
可撓性スリーブとしての定着フィルム24は熱容量の小さい部材であり、クイックスタートを可能にするために100μm以下の厚みで耐熱性・熱可塑性を有するポリイミド・ポリアミドイミド・PEEK・PES・PPS・PFA・PTFE・FEP等のフィルムである。また、長寿命の定着装置を構成するために充分な強度を持ち、耐久性に優れたフィルムとして、20μm以上の厚みが必要である。よって定着フィルム24の厚みとしては20μm以上100μm以下が最適である。さらにオフセット防止や記録材の分離性を確保するために、定着フィルムの表層にはPFA・PTFE・FEP・シリコーン樹脂等の離型性の良好な耐熱樹脂を混合ないし単独で被覆したものであっても良い。
このようなフィルム加熱方式の定着装置を用いたプリンタ、複写機等の各種画像形成装置は、加熱効率の高さや立ち上がりの速さにより、待機中の予備加熱の不要化や、ウエイトタイムの短縮化など従来の熱ローラ等を用いて加熱定着させる方式に比べて多くの利点を有している。
b)ヒータ23
図3の(1)はヒータ表面側の平面模型図、(2)は表面保護層を取り除いた状態のヒータ表面側の平面模型図、(3)はヒータ裏面側の平面模型図である。図4は図3の(3)の(4)−(4)線部分の拡大横断面模型図である。図5はヒータ23に対する給電回路(AC回路)及び制御回路(DC回路)のブロック図である。図6はメインヒータとサブヒータ夫々の発熱分布、及び両者の合成の発熱分布を示した図である。
30はヒータ基板である。このヒータ基板30はアルミナや窒化アルミ等の耐熱性・良熱伝導性・電気絶縁性のセラミック材であり、記録材搬送方向Dに交差(直交)する方向を長手とする横長の薄板部材である。
31と32はヒータ基板30の表面側に厚膜印刷によって、通電により発熱する発熱体として形成具備させた第1と第2の2本の発熱抵抗体(以下、メインヒータとサブヒータと記す)である。
このメインヒータ31とサブヒータ32はそれぞれヒータ基板長手方向に沿って形成され、かつ記録材搬送方向に配列されている。そしてメインヒータ31とサブヒータ32はそれぞれその長手方向の発熱分布が互いに異なっている。具体的には、後述する安全素子設置位置に対応する発熱抵抗体の一部の領域(図6の40aのエリア)以外の領域、即ち発熱抵抗体の大部分の領域に関して、メインヒータ31はその長手方向において中央から端部にかけて発熱量が減少する発熱分布の抵抗体パターンを有し、サブヒータ32はその長手方向において中央から端部にかけて発熱量が増加する発熱分布の抵抗体パターンを有している。換言すると、メインヒータ(第1の発熱抵抗体)の大部分の領域は、基板の長手方向両端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が小さくなっており、サブヒータ(第2の発熱抵抗体)の大部分の領域は、基板の長手方向両端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が大きくなっている。そして、安全素子設置位置に対応する発熱抵抗体の一部の領域以外の領域、即ち発熱抵抗体の大部分の領域では、メインヒータ31の発熱量(抵抗値)とサブヒータ32の発熱量(抵抗値)の合成発熱量(合成抵抗値)は発熱抵抗体長手方向に沿って略均一である。また、サブヒータ32に関して、安全素子設置位置に対応する領域の発熱量(抵抗値)は発熱抵抗体長手方向において最大ではなく、両端領域の発熱量(抵抗値)が最大である。また本実施例では、安全素子への伝熱を補う高発熱量領域(高抵抗部)はサブヒータ32のみに設けてあり(図3の中央基準線の位置にある絞り部分)、メインヒータ31にはこのような高発熱量領域は設けられていない。また、サブヒータの高抵抗部はメインヒータの最も発熱量(抵抗値)が高い領域と基板長手方向において同じ位置に設けられており、この位置は記録材の搬送基準(図3の中央基準線E)の位置でもある。
33はメインヒータ31の長手方向の一端部に形成した給電用電極部(以下、メイン接点と記す)、34はサブヒータ32の長手方向の一端部に形成した給電用電極部(以下、サブ接点と記す)、35はメインヒータ31とサブヒータ32の長手方向の他端部に形成した両者に共通の給電用電極部(以下、共通接点と記す)である。
上記のメイン接点33、サブ接点34、共通接点35は共にヒータ基板両端部側の表面に厚膜印刷によって導体パターンとして形成してある。
36は表面保護層であり、メインヒータ31と、サブヒータ32と、メイン接点33の一部、サブ接点34一部、共通接点35の一部を覆わせてヒータ基板30の表面に形成してある。この表面保護層36は厚膜印刷によってガラスコートパターンとして形成してある。この表面保護層36の表面に定着フィルム24の内面が密着して摺動する。
37はサーミスタ等の温度検知手段(温度検知素子)である。本例ではサーミスタであり、ヒータ基板30の裏面側において最小サイズ記録材の通紙領域幅内に対応する位置であり、且つメインヒータ31の最も抵抗値が高い領域(本実施例では搬送基準Eの位置)から外れた位置に接触させて配設してある。
38・39はサーミスタ37と電気的に導通させたリード電路(以下、サーミスタ接点と記す)である。このサーミスタ接点38・39はヒータ基板裏面に厚膜印刷によって導体パターンとして形成してある。
40はサーモスイッチやサーモヒューズ等の安全素子である。本実施例ではサーモスイッチを用いている。このサーモスイッチ40はヒータ基板30の裏面側において記録材搬送基準である中央基準線Eにほぼ対応する位置(=ヒータ23の発熱領域の長手方向中央部)に接触させて配設してある。またこの安全素子は、電気的に、電源とメイン及びサブヒータとの間に繋がれている。
図3の(1)において、Aは最大通紙領域幅である。メインヒータ31とサブヒータ32の長手方向の長さはこの最大通紙領域幅Aとほぼ対応している。Bは最小サイズ記録材の通紙領域幅である。C・Cは最小サイズ記録材通紙時の非通紙領域幅((A−B)/2)である。
図5はヒータ23に対する給電回路(AC回路)及び制御回路(DC回路)のブロック図である。100は制御部(エンジンコントローラ、CPU)である。101はAC電源である。102と103は第1と第2のトライアックである。そして、
a:AC電源101→サーモスイッチ40→第1のトライアック102→メイン接点33→メインヒータ31→共通接点35→AC電源101
b:AC電源101→サーモスイッチ40→第2のトライアック103→サブ接点34→サブヒータ32→共通接点35→AC電源101
の上記aとbの2系統の給電経路(ACライン)を構成させている。そして制御部100は第1と第2のトライアック102と103をコントロールしてメインヒータ31とサブヒータ32に対する電力供給を制御する。
また、制御部100にはサーミスタ37が検知するヒータ32の温度情報がサーミスタ接点38・39を介してデジタル信号としてフィードバックされる(DCライン)。
制御部100はサーミスタ37からフィードバックされるヒータ温度検知情報に基づいて第1と第2のトライアック102と103をコントロールしてヒータ温度が所定の目標温度に維持されるようにメインヒータ31とサブヒータ32に対する電力供給を制御する。また、通紙される記録材12のサイズ情報に応じて第1と第2のトライアック102と103をコントロールしてメインヒータ31とサブヒータ32に対する電力供給比率を制御する。
安全素子としてのサーモスイッチ40は、制御部100等の故障によりヒータ23への通電が無制御に連続的になされるような事態(熱暴走)を万一生じても、ヒータ23の過昇温に反応してヒータ23への通電を緊急遮断する役目をしている。
図6は、メインヒータ31の長手方向の発熱分布、サブヒータ32の長手方向の発熱分布、及びその両者の合成の発熱分布である。メインヒータ31とサブヒータ32はともに発熱分布を中央から両端部にかけて連続的に変化させている。メインヒータ31は中央部の発熱量を大きく、サブヒータ32は両端部の発熱量を大きくするパターン形状にしている。
大サイズ紙の定着を行う時は、メインヒータとサブヒータへの通電比率を略均一にする。また、小サイズ紙の定着を行う時は、メインヒータ31だけに通電する、或いはメインヒータ31の点灯を主にする事で、所定時間内の通紙枚数を大サイズ紙の定着の場合と同じ、或いは若干少なくするだけで非通紙部昇温を抑えることが出来、非通紙部昇温が原因の加圧ローラの形状変化を抑えることが出来る。これにより、加圧ローラ形状に依る紙シワや光沢ムラを防止する事が出来る。また、加熱定着装置の耐久性低下を抑えることも出来、次に大サイズ紙を定着する場合にトナー像がホットオフセットしてしまうのを抑えることも出来る。
本実施例においてはヒータ23の電気的安全素子としてサーモスイッチ40を用いている。このサーモスイッチ40はメインヒータの最も抵抗値が高い領域と長手方向において同じ位置、本実施例の場合は発熱抵抗体の長手方向中央であり、記録材の搬送基準Eでもある位置に設置している。接触型の安全素子を用いると、安全素子の熱容量により、加熱ムラや応答タイムラグが発生する。この弊害を防止する為、接触位置部分に対応するヒータ部分の発熱量を多くする必要がある。
そこで、安全素子接触位置に対応する領域の発熱抵抗体の抵抗値を高くして(高抵抗部を設けて)安全素子に奪われる熱を補っている。本実施例ではこの高抵抗部をメインヒータ(第1の発熱抵抗体)には設けず、サブヒータ(第2の発熱抵抗体)だけに設けている。このようにサブヒータだけに高抵抗部を設ければ、サブヒータだけが暴走した場合も安全素子へ伝わる熱量が多くなり、安全素子を素早く作動させることが出来る。また、メインヒータとサブヒータが両方共暴走した場合は、安全素子へ伝わる熱量は充分なので安全素子は素早く作動する。メインヒータだけが暴走した場合も、安全素子へ伝わる熱量は充分なので安全素子は素早く作動する。
ところで、上述したように、大サイズ紙(図6のAの幅)の定着を行う場合はメインヒータとサブヒータへの通電比率は略均一であり、小サイズ紙(図6のBの幅)の定着を行う場合は、メインヒータ31だけに通電する、或いはメインヒータ31への通電比率をサブヒータより高くしている。本実施例の場合、最大サイズの紙を定着する際はメインヒータとサブヒータへ100:100の通電比率で通電している。最小サイズの紙を定着する際は、メインヒータとサブヒータへ100:0の通電比率で通電している。
大サイズ紙の定着を行う場合、二本の抵抗体が共に発熱するのでサブヒータに設けた高抵抗部による発熱量増加により安全素子への伝熱を補うことが出来る。
一方、小サイズ紙の定着を行う場合、発熱するのは安全素子への伝熱を補うための高抵抗部がないメインヒータのみ、或いはメインヒータとサブヒータ共に発熱するがメインヒータを主に発熱させる。したがって、安全素子への伝熱を補うことが出来ないことが考えられる。
しかしながら、本実施例ではサーモスイッチ40がメインヒータの最も抵抗値が高い領域(最も発熱量が多い領域)、本実施例ではヒータ23の発熱領域の長手方向中央部に位置している。この位置におけるメインヒータ31の発熱量は安全素子への伝熱を補うための高抵抗部がなくても元々十分多く、発熱量に対する安全素子への伝熱量の割合は小さいため、安全素子への伝熱が生じても定着不良が生じる程は温度低下しない。したがって、メインヒータの発熱ピーク位置に安全素子を配置すれば、メインヒータに安全素子への伝熱を補うための高抵抗部を設けなくてもトナー像の加熱不足の発生をなくすことができる。逆に、発熱ピークが両端部にあるサブヒータ32はサーモスイッチ33への伝熱の影響を大きく受ける為、サーモスイッチ設置部分40aの発熱量を本来の発熱量32cよりも多い発熱量32b(=32c+32d)にしている。しかし、サブヒータ32についてサーモスイッチ設置部分40aの発熱量32bを多くし過ぎると、高温になる事に依る画像不良やホットオフセットが発生する。
そこで、メインヒータ31とサブヒータ32とについてサーモスイッチ設置部分40aにおける発熱増加量(発熱量増加割合=抵抗値増加割合)を以下の様に定義する。
メインヒータ31の発熱量の増加分A A=0(本実施例では増加分無し)
サブヒータ32の発熱量の増加分B B=32d/32c
ここで、サブヒータ32の発熱量増加分(増加割合)Bの値が異なる6種類のヒータを夫々定着器にセットし、安全回路の動作状況、定着性、ホットオフセット、との関係を調べた。その結果を以下の表1に示す。なお、これらの評価のうち、安全回路動作の項目は、定着ニップ部に通紙せずにサブヒータのみを通電比率100%で発熱させ続け(サーミスタ37による温度管理は行っていない)、規定時間内にサーモスイッチが作動したか否かを測定したものである。定着性の項目は、サーミスタ37の検知温度がトナーの定着性を満足する目標温度を維持するようにメインヒータとサブヒータへの通電を制御しつつ、最大サイズ紙(図6のAの幅)を連続定着した場合と、最小サイズ紙(図6のBの幅)を連続定着した場合のものである。上述したように最大サイズ紙を定着する時のメインヒータとサブヒータへの通電比率は100:100であり、最小サイズ紙を定着する時のメインヒータとサブヒータへの通電比率は100:0である。そして、トナーが紙に充分に定着されているか否かを測定したものである。ホットオフセットの項目は、定着フィルム24へトナーがオフセットしているか否かを連続定着後に調べたものである。なお、ホットオフセットの項目で測定していない欄があるが、これはホットオフセットが生じるはずがない状況のため、あえて測定しなかった欄である。
表1の安全回路動作の項目に示すように、発熱量増加割合(抵抗値増加割合)Bの値が50%以上であれば、サブヒータ32のみが暴走した場合でもサーモスイッチの応答性が満足できるレベルにあることが分かる。
また定着性の項目に示すように、Bの値が25%以上90%以下であれば、紙のサイズに拘わらず良好な定着性を確保できることが分かる。なお、Bの値が0パーセントの場合で、且つ最小サイズ紙を定着する場合、メインヒータ31のみ発熱するので発熱分布は図6の「メインヒータ単独発熱」のようになるが、サーミスタ37がメインヒータ31の最も抵抗値が高い領域(図6の40aのエリアと略等しい)から外れた位置の温度を検知しているため、サーミスタの検知位置の温度が目標温度を維持するように通電を制御すると40aのエリアの発熱量は充分になる。ところが、Bの値が0パーセントの場合で、且つ最大サイズ紙を定着する場合、メインヒータ31とサブヒータ32が両方共に発熱するので発熱分布は図6の「合成発熱」のようになり、「メインヒータ単独発熱」の場合よりもサーミスタ37の検知位置の発熱量が高くなる。この場合、サーミスタの検知位置の温度が目標温度を維持するようにメイン及びサブヒータへの通電を制御すると、メイン及びサブヒータへの単位時間あたりの通電時間がメインヒータ単独発熱の場合より短くなるので、40aのエリアの単位時間あたりの発熱量は「メインヒータ単独発熱」の場合より少なくなる。このため、Bの値が0%の場合、定着性がNGになっている。ヒータ基板30の短手方向の幅の大きさには限りがあるので、サーモスイッチ40とサーミスタ37をヒータ基板長手方向の同じ位置に配置することは難しく、定着する紙のサイズによっては上述したような定着性NGが発生してしまうのである。逆にBの値が100%になると40aのエリアの発熱量が高くなりすぎ、定着性はOKだが光沢ムラのある画像不良が発生してしまった。
なお、ホットオフセットの項目であるが、Bの値が0〜100%の範囲内であればホットオフセットが発生するほどの影響は見られなかった。
したがって、これら3つの条件を満足するサブヒータ32の発熱増加分Bは50%以上90%以下が適当である。この結果から、本実施例において、メインヒータ31とサブヒータ32のサーモスイッチ設置部分40aにおける各々の発熱量増加分A、Bを以下の様に決定した。
A=0%、B=80%
以上の様な構成にする事で、長手中央部より端部にかけて発熱量が減少する第1の発熱抵抗体(メインヒータ31)と、長手中央部より端部にかけて発熱量が増加する第2の発熱抵抗体(サブヒータ32)を有するヒータにおいて、安全素子部の熱容量に依存する加熱ムラや応答タイムラグを防止する事が出来た。更に、CPU故障などに依る発熱暴走時のヒータ割れを防止する事が出来た。
以上のように、本実施例の定着装置が搭載しているヒータは、基板と、基板上に形成されたメイン及びサブの発熱抵抗体と、を有し、メインの発熱抵抗体の大部分の領域は、基板の長手方向端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が小さくなっており、サブの発熱抵抗体の大部分の領域は、端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が大きくなっている。また、メインの発熱抵抗体への通電とサブの発熱抵抗体への通電は個別に制御可能である。また、メイン及びサブの発熱抵抗体のうちサブの発熱抵抗体だけが、その長手方向の一部に安全素子に対応する高抵抗部を有する。この構成により、サブの発熱抵抗体だけが暴走した場合でも安全素子の応答性を確保できる。
さらに、サブの発熱抵抗体の高抵抗部は、メインの発熱抵抗体の最も抵抗値が高い領域と基板長手方向において同じ位置に設けられている。この構成により、小サイズ紙の定着を行う時のようにメインの発熱抵抗体だけを発熱させる場合でも、安全素子設置領域の加熱不足を抑えることができる。
なお、本実施例の発熱抵抗体のパターンは滑らかな曲線により抵抗体の記録材搬送方向の幅を変化させて抵抗値を変化させているが、他の発熱体パターン、他の発熱材料を用いても同様の効果が得られる。すなわち、階段状に抵抗体の幅を変化させたり、抵抗体の材料を長手方向に沿って徐々に変化させたりして抵抗値を変化させても構わない。
以下、本発明の第2の実施例について説明する。図7に示す本実施例のヒータは、セラミック基板の記録材搬送方向中央のラインFに対して発熱抵抗体の形状を線対称に形成したものである。図7を参照すると3本の発熱抵抗体が記載されているが、外側の2本の抵抗体(第1の発熱抵抗体)31は常に同時に発熱するものであり、実施例1と同様、実質的に2種類の発熱抵抗体(第1の発熱抵抗体31と第2の発熱抵抗体32)を有するヒータと見なすことが出来る。このヒータを搭載する定着装置も記録材の搬送基準は中央Eである。なお、本実施例では、安全素子40はサブヒータ32の発熱量(抵抗値)が最も低い領域(本実施例では搬送基準Eの位置)から若干外れた位置でセラミック基板に当接している。また図7に示すように、サーミスタはヒータ長手方向においてサブヒータの最も抵抗値が低い領域(本実施例の場合、搬送基準Eの位置)を境にして高抵抗部が設けられた位置と略対称な位置のヒータ温度を検知している。
本実施例を適用する画像形成装置構成で、前記実施例1と同様である本体構成、定着装置構成に関する説明は省略する。
図7は本実施例におけるヒータの発熱抵抗体パターンと、発熱分布を示している。本実施例のヒータは通紙方向に対し上下流対称な発熱抵抗体31・32・31の3本の発熱抵抗体を有する。Fはその上下流対称軸である。
外側2本の発熱抵抗体31をメインヒータ(第1の発熱抵抗体)と記す。中央の発熱抵抗体32をサブヒータ(第2の発熱抵抗体)と記す。メインヒータ31とサブヒータ32は長手中央部から両端部にかけて連続的にパターンを変化させている。外側2本のメインヒータ31は共に長手中央部の発熱量(単位長さあたりの抵抗値)が大きく、基板中心Fに対し線対称の形状である。基板中心Fに対し線対称の形状に発熱抵抗体を形成しているので、記録材搬送方向の発熱分布が基板中心Fを中央にして対象になるので、セラミック基板が熱応力に対し強くなるというメリットがある。中央のサブヒータ32は長手方向両端部の発熱量が大きく、メインヒータ31と同様に熱応力に対応する為、基板中心Fに対し線対称の形状にしている。そして、安全素子設置位置40aに対応する発熱抵抗体部分以外に関して、メインヒータ31の発熱量とサブヒータ32発熱量の合成発熱量(合成抵抗値)は発熱抵抗体長手方向において略均一である。ヒータの発熱量は長手方向において搬送基準Eに対して対称である。
実施例1同様、大サイズ紙の定着を行う時は、メインヒータとサブヒータへの通電比率を略均一にする。また、小サイズ紙の定着を行う時は、メインヒータ31だけに通電する、或いはメインヒータ31の点灯を主にする事で、所定時間内の通紙枚数を大サイズ紙の定着の場合と同じ、或いは若干少なくするだけで非通紙部昇温を抑えることが出来、非通紙部昇温が原因の加圧ローラの形状変化を抑えることが出来る。これにより、加圧ローラ形状に依る紙シワや光沢ムラを防止する事が出来る。また、加熱定着装置の耐久性低下を抑えることも出来、次に大サイズ紙を定着する場合にトナー像がホットオフセットしてしまうのを抑えることも出来る。
本実施例においては安全素子としてサーモスイッチ40を用いている。サーモスイッチ40はヒータ基板30の裏面側において記録材搬送基準である中央基準線Eにほぼ対応する位置(=ヒータ23の発熱領域の長手方向中央部、もしくはヒータ基板長手方向の略中央部位置)から長手方向の一端寄りに35mmずらした位置に設置している。この位置は最小サイズの記録材の通過領域内である。接触型の安全素子を用いると、安全素子の熱容量により、加熱ムラや応答タイムラグが発生する。この弊害を防止する為、メインヒータ31とサブヒータ32のサーモスイッチ接触位置部分40aに対応する発熱抵抗体部分の発熱量31a(=31c+31d)と32b(=32c+32d)を中央基準線Eに対して対称の位置にある発熱抵抗体部分の発熱量31c、32cより多くしている(高抵抗部を設けている)。サーモスイッチ接触位置部分40aに対応する発熱抵抗体部分の発熱量31aと32bを多くし過ぎると、高温になる事に依る画像不良やホットオフセットが発生する。そこで、サーモスイッチ接触位置部分40aに対応するメインヒータ31・31部分とサブヒータ32部分の発熱増加分を割合として以下の様に示す。
メインヒータ31の発熱量の増加分A A=31d/31c
サブヒータ32の発熱量の増加分B B=32d/32c
メインヒータ31の発熱量増加分(増加割合)Aの値と、安全回路動作状況、定着性、ホットオフセット、との関係を以下の表2に示す。表2に示す評価ではサブヒータに高抵抗部は設けていない。各評価項目のうち、安全回路動作の項目は、定着ニップ部に通紙せずにメインヒータのみを通電比率100%で発熱させ続け(サーミスタ37による温度管理は行っていない)、規定時間内にサーモスイッチが作動したか否かを測定したものである。定着性の項目は、サーミスタ37の検知温度がトナーの定着性を満足する目標温度を維持するようにメインヒータとサブヒータへの通電を制御しつつ、最大サイズ紙(図7のAの幅)を連続定着した場合と、最小サイズ紙(図7のBの幅)を連続定着した場合のものである。上述したように最大サイズ紙を定着する時のメインヒータとサブヒータへの通電比率は100:100であり、最小サイズ紙を定着する時のメインヒータとサブヒータへの通電比率は100:0である。そして、トナーが紙に充分に定着されているか否かを測定したものである。ホットオフセットの項目は、定着フィルム24へトナーがオフセットしているか否かを連続定着後に調べたものである。なお、「測定せず」の欄は測定するまでもなくOK或いはNGである欄である。
表2の安全回路動作の項目に示すように、発熱量増加割合(抵抗値増加割合)Aの値が0%以上、即ち増加していなくても、サーモスイッチの応答性が満足できるレベルにあることが分かる。
しかしながら、定着性の項目に示すように、Aの値が25%を超えると定着性は満足しているが、トナー像を加熱し過ぎることによるトナー像の光沢ムラが発生した。
また、ホットオフセットの項目に示すように、Aの値が25%を超えると定着フィルム24へのオフセットが発生した。
したがって、メインヒータ31の発熱増加分Aは0%以上25%以下が適当である。
次に、サブヒータ32の発熱量増加分(増加割合)Bの値と安全回路動作状況、定着性、ホットオフセット、との関係を以下の表3に示す。表3に示す評価ではメインヒータに高抵抗部は設けていない。各評価項目のうち、安全回路動作の項目は、定着ニップ部に通紙せずにサブヒータのみを通電比率100%で発熱させ続け(サーミスタ37による温度管理は行っていない)、規定時間内にサーモスイッチが作動したか否かを測定したものである。定着性の項目は、サーミスタ37の検知温度がトナーの定着性を満足する目標温度を維持するようにメインヒータとサブヒータへの通電を制御しつつ、最大サイズ紙(図7のAの幅)を連続定着した場合と、最小サイズ紙(図7のBの幅)を連続定着した場合のものである。上述したように最大サイズ紙を定着する時のメインヒータとサブヒータへの通電比率は100:100であり、最小サイズ紙を定着する時のメインヒータとサブヒータへの通電比率は100:0である。そして、トナーが紙に充分に定着されているか否かを測定したものである。ホットオフセットの項目は、定着フィルム24へトナーがオフセットしているか否かを連続定着後に調べたものである。なお、「測定せず」の欄は測定するまでもなくOK或いはNGである欄である。
表3の安全回路動作の項目に示すように、発熱量増加割合(抵抗値増加割合)Bの値が0%及び25%では、サーモスイッチの応答性が悪かった。また、Bの値が120%の場合、高抵抗部が発熱し過ぎるために定着工程中にサーモスイッチが誤作動し、NGとなっている。
また、定着性の項目に示すように、Bの値が120%であると定着性は満足しているが、トナー像を加熱し過ぎることによるトナー像の光沢ムラが発生した。
ホットオフセットの項目は全て問題ないレベルであった。
したがって、サブヒータ32の発熱増加分Bは50%以上100%以下が適当である。
以上の結果から、本実施例におけるサーモスイッチ接触位置部分40aに対応するメインヒータ31部分とサブヒータ32部分の各々の発熱量増加分A、Bを以下の様に決定した。
A=5%、B=80%
本実施例のように、サーモスイッチ40をサブヒータ32の発熱量(抵抗値)が最も低い領域(本実施例では搬送基準Eの位置)から若干外れた位置(但し、最小サイズの記録材搬送領域B内)に設ける場合、メインヒータ31の発熱量増加割合(抵抗値増加割合)Aは0%以上25%以下、サブヒータ32の発熱量増加割合(抵抗値増加割合)Bは50%以上100%以下が好ましいが、サーモスイッチの位置がメインヒータの発熱ピーク位置ではないので、メインヒータ(第1の発熱抵抗体)にもサーモスイッチ40への伝熱を補うための高抵抗部を設けたほうが良い。つまり、0%<A≦25%、且つ50%≦B≦100%に設定するのがより好ましい。
以上の様な構成にする事で、長手中央部より端部にかけて発熱量が減少する発熱抵抗体(メインヒータ31)と、長手中央部より端部にかけて発熱量が増加する発熱抵抗体(サブヒータ32)を有する加熱体において、安全素子部をサブヒータの発熱量(抵抗値)が最も低い領域(本実施例では長手方向中央の位置)から若干外れた位置に設置した場合にも安全素子の熱容量に依存する加熱ムラや応答タイムラグを防止する事が出来た。
本検討では上記のように発熱増加分A=5%、B=80%としたが、表2、表3の結果よりA<Bが満足できる構成なら同様の効果がある。
更に、CPU故障などに依る発熱暴走時のヒータ割れを防止する事が出来た。
本検討ではヒータの発熱分布を図8のa)のようなものを使用したが、発熱分布を図8のb),c)のような傾向のヒータにおいても、サーモスイッチ接触位置部分40aに対応するメインヒータ31部分とサブヒータ32部分の各々の発熱量増加分A、BをA<Bの傾向に保つ事で、安全素子部をヒータ長手方向中央以外に設置した場合にも安全素子の熱容量に依存する加熱ムラや応答タイムラグを防止でき、更に、CPU故障などに依る発熱暴走時のヒータ割れを防止する事が出来る。
ここで、図8の(a)の120%とは、ヒータの発熱分布を、メインヒータについては長手端部の発熱量を100としたとき長手中央部の発熱量を120にし、サブヒータについては長手中央部の発熱量を100としたとき長手端部の発熱量を120にしたものである。(b)の160%とは、ヒータの発熱分布を、メインヒータについては長手端部の発熱量を100としたとき長手中央部の発熱量を160にし、サブヒータについては長手中央部の発熱量を100としたとき長手端部の発熱量を160にしたものである。(c)の200%とは、ヒータの発熱分布を、メインヒータについては長手端部の発熱量を100としたとき長手中央部の発熱量を200にし、サブヒータについては長手中央部の発熱量を100としたとき長手端部の発熱量を200にしたものである。
以上のように、本実施例の定着装置が搭載しているヒータは、基板と、基板上に形成されたメイン及びサブの発熱抵抗体と、を有し、メインの発熱抵抗体の大部分の領域は、基板の長手方向端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が小さくなっており、サブの発熱抵抗体の大部分の領域は、端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が大きくなっている。また、メインの発熱抵抗体への通電とサブの発熱抵抗体への通電は個別に制御可能である。また、メイン及びサブの発熱抵抗体は共に、その長手方向の一部に安全素子に対応する高抵抗部を有し、サブの発熱抵抗体の高抵抗部のほうがメインの発熱抵抗体の高抵抗部より抵抗値増加割合が大きい(A<B)。この構成により、サブの発熱抵抗体だけが暴走した場合でも安全素子の応答性を確保できる。特に、安全素子がサブの発熱抵抗体の発熱量(抵抗値)が最も低い領域から外れた位置にある場合に有効である。
なお、実施例1でも記載したように発熱抵抗体の形状は図7に記載したものに限られるものではない。。
本発明の第3の実施例について説明する。本実施例は実施例1の変形例である。本実施例では、記録材の搬送基準Gが発熱抵抗体の長手方向端部にある(端部基準)。
本実施例を適用する画像形成装置構成で、前記実施例1と同様である本体構成、定着装置構成に関する説明は省略する。ただし、本実施例においては、記録材12は端部基準で搬送される。
図9は本実施例におけるヒータの発熱抵抗体パターンと、発熱分布を示している。Gは記録材搬送基準である端部基準線である。端部基準の本ヒータ23は、アルミナ等の耐熱性の基板30上に厚膜印刷によって、メインヒータとしての第1の発熱抵抗体パターン31と、サブヒータとしての第2の発熱抵抗体パターン32を形成する。このメインヒータ31とサブヒータ32はそれぞれヒータ基板長手方向に沿って形成され、かつ記録材搬送方向に配列されている。メインヒータ31とサブヒータ32は記録材搬送基準である端部基準Gから逆端部にかけて発熱量を連続的に変化させている。メインヒータ31とサブヒータ32は搬送基準Gより35mmの位置に発熱分布の極大点と極小点があり(安全素子に対応する高抵抗部を設けていない場合)、メインヒータ31は発熱分布の極大点から両端部にかけて発熱量を減少させている。サブヒータ32は発熱分布の極小点から両端部にかけて発熱量を増加させている。安全素子設置位置40aに対応する発熱抵抗体部分以外に関して、メインヒータ31の発熱量とサブヒータ32の発熱量の合成発熱量は発熱抵抗体長手方向において略均一である。またサブヒータ32に関して、安全素子設置位置40aに対応する部分(高抵抗部)の発熱量は発熱抵抗体長手方向において最大ではない。また、本実施例では実施例1同様、安全素子への伝熱を補う高抵抗部はサブヒータ32のみに設けてあり(図9の32bの部分)、メインヒータ31にはこのような高抵抗部は設けられていない。また、長手方向におけるメインヒータ31の発熱ピーク位置と安全素子の位置は一致している。
本実施例においては安全素子としてサーモスイッチ40を用いている。サーモスイッチ40は搬送基準Gから35mmの位置、メインヒータ31とサブヒータ32の発熱分布の極大点と極小点と同じ位置に設置している。
大サイズ紙の定着を行う時は、メインヒータとサブヒータへの通電比率を略均一にする。また、小サイズ紙の定着を行う時は、メインヒータ31だけに通電する、或いはメインヒータ31の点灯を主にする事で、所定時間内の通紙枚数を大サイズ紙の定着の場合と同じ、或いは若干少なくするだけで非通紙部昇温を抑えることが出来、非通紙部昇温が原因の加圧ローラの形状変化を抑えることが出来る。これにより、加圧ローラ形状に依る紙シワや光沢ムラを防止する事が出来る。また、加熱定着装置の耐久性低下を抑えることも出来、次に大サイズ紙を定着する場合にトナー像がホットオフセットしてしまうのを抑えることも出来る。
本実施例で用いるサーモスイッチ40は接触型の安全素子を用いているので、安全素子の熱容量により、加熱ムラや応答タイムラグが発生する。この弊害を防止する為、接触位置部分に対応するヒータの発熱量を多くする必要がある。
本実施例ではサーモスイッチ40がメインヒータ31の発熱分布の極大点に位置している為、メインヒータ31は特に発熱量を多くしなくても加熱ムラや応答タイムラグが発生しない。逆に、サブヒータ32はサーモスイッチ40の影響を大きく受ける為、サーモスイッチ設置部分40aの発熱量32bを本来の発熱量32cより多くしている。しかし、サーモスイッチ設置部分40aの発熱量32bを多くし過ぎると、高温になる事に依る画像不良ホットオフセットが発生する。
そこで、メインヒータ31とサブヒータ32とについてサーモスイッチ設置部分40aにおける発熱増加量(抵抗値増加割合)を以下の様に定義する。
メインヒータ31の発熱量の増加分A A=0(本実施例では増加分無し)
サブヒータ32の発熱量の増加分B B=32d/32c
ここで、サブヒータ32の発熱量増加分(抵抗値増加割合)Bの値と、安全回路動作状況、定着性、ホットオフセット、との関係を以下の表4に示す。評価方法は実施例1と同じである。
表4の安全回路動作の項目に示すように、発熱量増加割合(抵抗値増加割合)Bの値が50%以上であれば、サブヒータ32のみが暴走した場合でもサーモスイッチの応答性が満足できるレベルにあることが分かる。
また定着性の項目に示すように、Bの値が25%以上90%以下であれば、紙のサイズに拘わらず良好な定着性を確保できることが分かる。なお、Bの値が0パーセントの場合で、且つ最小サイズ紙を定着する場合、メインヒータ31のみ発熱するので発熱分布は図9の「メインヒータ発熱量」のようになるが、サーミスタ37がメインヒータ31の最も抵抗値が高い領域(図9の40aのエリアと略等しい)から外れた位置の温度を検知しているため、サーミスタの検知位置の温度が目標温度を維持するように通電を制御すると40aのエリアの発熱量は充分になる。ところが、Bの値が0パーセントの場合で、且つ最大サイズ紙を定着する場合、メインヒータ31とサブヒータ32が両方共に発熱するのでメインヒータ単独発熱の場合よりもサーミスタ37の検知位置の発熱量が高くなる。この場合、サーミスタの検知位置の温度が目標温度を維持するようにメイン及びサブヒータへの通電を制御すると、メイン及びサブヒータへの単位時間あたりの通電時間がメインヒータ単独発熱の場合より短くなるので、40aのエリアの単位時間あたりの発熱量は「メインヒータ単独発熱」の場合より少なくなる。このため、Bの値が0%の場合、定着性がNGになっている。ヒータ基板30の短手方向の幅の大きさには限りがあるので、サーモスイッチ40とサーミスタ37をヒータ基板長手方向の同じ位置に配置することは難しく、定着する紙のサイズによっては上述したような定着性NGが発生してしまうのである。逆にBの値が100%になると40aのエリアの発熱量が高くなりすぎ、定着性はOKだが光沢ムラのある画像不良が発生してしまった。
なお、ホットオフセットの項目であるが、Bの値が0〜100%の範囲内であればホットオフセットが発生するほどの影響は見られなかった。
したがって、以上の条件を満足するサブヒータの発熱増加分Bは50%以上90%以下が適当である。この結果から、本実施例において、メインヒータ31とサブヒータ32のサーモスイッチ設置部分40aにおける各々の発熱量増加分A、Bを以下の様に決定した。
A=0%、B=80%
以上の様な構成にする事で、発熱分布の極大点から両端部にかけて発熱量が減少する発熱抵抗体(メインヒータ31)と、発熱分布の極小点から両端部にかけて発熱量が増加する発熱抵抗体(サブヒータ32)を有する加熱体において、安全素子部の熱容量に依存する加熱ムラや応答タイムラグを防止する事が出来た。更に、CPU故障などに依る発熱暴走時のヒータ割れを防止する事が出来た。
以上のように、本実施例の定着装置が搭載しているヒータは、基板と、基板上に形成されたメイン及びサブの発熱抵抗体と、を有し、メインの発熱抵抗体の大部分の領域は、基板の長手方向端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が小さくなっており、サブの発熱抵抗体の大部分の領域は、端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が大きくなっている。また、メインの発熱抵抗体への通電とサブの発熱抵抗体への通電は個別に制御可能である。また、メイン及びサブの発熱抵抗体のうちサブの発熱抵抗体だけが、その長手方向の一部に安全素子に対応する高抵抗部を有する。この構成により、サブの発熱抵抗体だけが暴走した場合でも安全素子の応答性を確保できる。
さらに、サブの発熱抵抗体の高抵抗部は、メインの発熱抵抗体の最も抵抗値が高い領域と基板長手方向において同じ位置に設けられている。この構成により、小サイズ紙の定着を行う時のようにメインの発熱抵抗体だけを発熱させる場合でも、安全素子設置領域の加熱不足を抑えることができる。
なお、本実施例の発熱抵抗体のパターンは滑らかな曲線により抵抗体の記録材搬送方向の幅を変化させて抵抗値を変化させているが、他の発熱体パターン、他の発熱材料を用いても同様の効果が得られる。すなわち、階段状に抵抗体の幅を変化させたり、抵抗体の材料を長手方向に沿って徐々に変化させたりして抵抗値を変化させても構わない。
以下、本発明の第4の実施例について説明する。本実施例は実施例2の変形例である。本実施例では、記録材の搬送基準Gが発熱抵抗体の長手方向端部にある(端部基準)。メインヒータ31の最も抵抗値が高い位置(高抵抗部を設けていない場合の発熱ピークの位置)及びサブヒータ32の最も抵抗値が低い位置は、基準Gと同じ位置である。また、実施例2同様、安全素子に対応する高抵抗部はメインヒータ(第1の発熱抵抗体)とサブヒータ(第2の発熱抵抗体)両方に設けられており、安全素子の位置(発熱抵抗体の高抵抗部の位置)はサブヒータの最も抵抗値が低い位置(本実施例では基準Gの位置)から外れた位置に設けられている。また、サーミスタによる温度検知位置は基準Gとエリア40aの間である。
本実施例を適用する画像形成装置構成で、前記実施例1と同様である本体構成、定着装置構成に関する説明は省略する。また本実施例は前記実施例3と同様に記録材12は端部基準で搬送される。
図10は本実施例におけるヒータの発熱抵抗体パターンと、発熱分布を示している。本実施例のヒータは通紙方向に対し上下流対称な発熱抵抗体31・32・31の3本の発熱抵抗体を有する。Fはその上下流対称軸である。
外側2本の発熱抵抗体31・31をメインヒータと記す。中の発熱抵抗体32をサブヒータと記す。メインヒータ31・31とサブヒータ32は長手中央部から両端部にかけて連続的にパターンを変化させている。外側2本のメインヒータ31・31は共に通紙基準G側の端部の発熱量(単位長さあたりの抵抗値)が大きく、逆の端部(図10の右側)にかけて発熱量は減少している。また、熱応力に対して強くする為に、メインヒータ31は通紙方向の基板中心Fに対し線対称の形状にしている。サブヒータ32は通紙基準G側から右側端部にかけて発熱量が大きくなり、メインヒータ31・31と同様に熱応力に対応する為、通紙方向の基板中心Fに対し線対称の形状にしている。そして、安全素子設置位置40aに対応する発熱抵抗体部分以外に関して、メインヒータ31・31の発熱量とサブヒータ32の発熱量の合成発熱量(合成抵抗値)は発熱抵抗体長手方向において高抵抗部を除き略均一である。
実施例2同様、大サイズ紙の定着を行う時は、メインヒータとサブヒータへの通電比率を略均一にする。また、小サイズ紙の定着を行う時は、メインヒータ31だけに通電する、或いはメインヒータ31の点灯を主にする事で、所定時間内の通紙枚数を大サイズ紙の定着の場合と同じ、或いは若干少なくするだけで非通紙部昇温を抑えることが出来、非通紙部昇温が原因の加圧ローラの形状変化を抑えることが出来る。これにより、加圧ローラ形状に依る紙シワや光沢ムラを防止する事が出来る。また、加熱定着装置の耐久性低下を抑えることも出来、次に大サイズ紙を定着する場合にトナー像がホットオフセットしてしまうのを抑えることも出来る。
本実施例においては安全素子としてサーモスイッチ40を用いている。サーモスイッチ40は搬送基準Gから35mmの位置に設置している。接触型の安全素子を用いると、安全素子の熱容量により、加熱ムラや応答タイムラグが発生する。この弊害を防止する為、メインヒータ31・31とサブヒータ32の安全素子接触位置部分40aに対応する部分の発熱量31a、32bを安全素子接触位置部分40aに隣接する部分の発熱量31c、32cより多くしている。発熱量31a、32bを多くし過ぎると、高温になる事に依る画像不良ホットオフセットが発生する。そこで、メインヒータ31とサブヒータ32とについてサーモスイッチ設置部分40aにおける発熱増加分を割合として以下の様に示す。
メインヒータ31の発熱量の増加分 A=31d/31c
サブヒータ32の発熱量の増加分 B=32d/32c
メインヒータ31の発熱量増加分(抵抗値増加割合)Aの値と、安全回路動作状況、定着性、ホットオフセット、との関係を以下の表5に示す。表5に示す評価ではサブヒータに高抵抗部は設けていない。各評価項目のうち、安全回路動作の項目は、定着ニップ部に通紙せずにメインヒータのみを通電比率100%で発熱させ続け(サーミスタ37による温度管理は行っていない)、規定時間内にサーモスイッチが作動したか否かを測定したものである。定着性の項目は、サーミスタ37の検知温度がトナーの定着性を満足する目標温度を維持するようにメインヒータとサブヒータへの通電を制御しつつ、最大サイズ紙(図10のAの幅)を連続定着した場合と、最小サイズ紙(図10のBの幅)を連続定着した場合のものである。上述したように最大サイズ紙を定着する時のメインヒータとサブヒータへの通電比率は100:100であり、最小サイズ紙を定着する時のメインヒータとサブヒータへの通電比率は100:0である。そして、トナーが紙に充分に定着されているか否かを測定したものである。ホットオフセットの項目は、定着フィルム24へトナーがオフセットしているか否かを連続定着後に調べたものである。なお、「測定せず」の欄は測定するまでもなくOK或いはNGである欄である。
表5の安全回路動作の項目に示すように、発熱量増加割合(抵抗値増加割合)Aの値が0%以上、即ち増加していなくても、サーモスイッチの応答性が満足できるレベルにあることが分かる。
しかしながら、定着性の項目に示すように、Aの値が25%を超えると定着性は満足しているが、トナー像を加熱し過ぎることによるトナー像の光沢ムラが発生した。
また、ホットオフセットの項目に示すように、Aの値が25%を超えると定着フィルム24へのオフセットが発生した。
したがって、メインヒータ31の発熱増加分Aは0%以上25%以下が適当である。
次に、サブヒータ32の発熱量増加分(抵抗値増加割合)Bの値と、安全回路動作状況、定着性、ホットオフセット、との関係を以下の表6に示す。表6に示す評価ではメインヒータに高抵抗部は設けていない。各評価項目のうち、安全回路動作の項目は、定着ニップ部に通紙せずにサブヒータのみを通電比率100%で発熱させ続け(サーミスタ37による温度管理は行っていない)、規定時間内にサーモスイッチが作動したか否かを測定したものである。定着性の項目は、サーミスタ37の検知温度がトナーの定着性を満足する目標温度を維持するようにメインヒータとサブヒータへの通電を制御しつつ、最大サイズ紙(図10のAの幅)を連続定着した場合と、最小サイズ紙(図10のBの幅)を連続定着した場合のものである。上述したように最大サイズ紙を定着する時のメインヒータとサブヒータへの通電比率は100:100であり、最小サイズ紙を定着する時のメインヒータとサブヒータへの通電比率は100:0である。そして、トナーが紙に充分に定着されているか否かを測定したものである。ホットオフセットの項目は、定着フィルム24へトナーがオフセットしているか否かを連続定着後に調べたものである。なお、「測定せず」の欄は測定するまでもなくOK或いはNGである欄である。
表6の安全回路動作の項目に示すように、発熱量増加割合(抵抗値増加割合)Bの値が0%及び25%では、サーモスイッチの応答性が悪かった。また、Bの値が120%の場合、高抵抗部が発熱し過ぎるために定着工程中にサーモスイッチが誤作動し、NGとなっている。
また、定着性の項目に示すように、Bの値が120%であると定着性は満足しているが、トナー像を加熱し過ぎることによるトナー像の光沢ムラが発生した。
ホットオフセットの項目は全て問題ないレベルであった。
したがって、サブヒータ32の発熱増加分Bは50%以上100%以下が適当である。
以上の結果から、本実施例におけるサーモスイッチ接触位置部分40aに対応するメインヒータ31・31部分とサブヒータ32部分の各々の発熱量増加分A、Bを以下の様に決定した。
A=5%、B=80%
本実施例のように、サーモスイッチ40をサブヒータ32の発熱量(抵抗値)が最も低い領域(本実施例では搬送基準Gの位置)から若干外れた位置(但し、最小サイズの記録材搬送領域B内)に設ける場合、メインヒータ31の発熱量増加割合(抵抗値増加割合)Aは0%以上25%以下、サブヒータ32の発熱量増加割合(抵抗値増加割合)Bは50%以上100%以下が好ましいが、サーモスイッチの位置がメインヒータの発熱ピーク位置ではないので、メインヒータ(第1の発熱抵抗体)にもサーモスイッチ40への伝熱を補うための高抵抗部を設けたほうが良い。つまり、0%<A≦25%、且つ50%≦B≦100%に設定するのがより好ましい。
以上の様な構成にする事で、記録材通紙基準に発熱抵抗体の発熱分布の極大点・極小点がある加熱体で、通紙基準より端部にかけて発熱量が減少する発熱抵抗体と、通紙基準より端部にかけて発熱量が増加する発熱抵抗体を有する加熱体において、安全素子部を発熱抵抗体の発熱分布の極大点・極小点以外に設置した場合にも熱容量に依存する加熱ムラや応答タイムラグを防止する事が出来た。
本検討ではA=5%、B=80%としたが、表5、6よりA<Bが満足できる構成なら同様の効果がある。
更に、CPU故障などに依る発熱暴走時のヒータ割れを防止する事が出来た。
本検討ではヒータの発熱分布を図11のa)のようなものを使用したが、発熱分布を図11のb),c)のような傾向のヒータにおいても、発熱増加A<Bの傾向を保つ事で、安全素子部を中央以外に設置した場合にも熱容量に依存する加熱ムラや応答タイムラグを防止、更に、CPU故障などに依る発熱暴走時のヒータ割れを防止する事が出来る。
ここで、図11の(a)の120%とは、ヒータの発熱分布を、メインヒータについては端部基準側(記録材搬送基準側)とは反対側の非端部基準側の発熱量を100としたとき端部基準側の発熱量を120にし、サブヒータについては端部基準側の発熱量を100としたとき非端部基準側の発熱量を120にしたものである。(b)の160%とは、ヒータの発熱分布を、メインヒータについては非端部基準側の発熱量を100としたとき端部基準側の発熱量を160にし、サブヒータについては端部基準側の発熱量を100としたとき非端部基準側の発熱量を160にしたものである。(c)の200%とは、ヒータの発熱分布を、メインヒータについては非端部基準側の発熱量を100としたとき端部基準側の発熱量を200にし、サブヒータについては端部基準側の発熱量を100としたとき非端部基準側の発熱量を200にしたものである。
以上のように、本実施例の定着装置が搭載しているヒータは、基板と、基板上に形成されたメイン及びサブの発熱抵抗体と、を有し、メインの発熱抵抗体の大部分の領域は、基板の長手方向端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が小さくなっており、サブの発熱抵抗体の大部分の領域は、端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が大きくなっている。また、メインの発熱抵抗体への通電とサブの発熱抵抗体への通電は個別に制御可能である。また、メイン及びサブの発熱抵抗体は共に、その長手方向の一部に安全素子に対応する高抵抗部を有し、サブの発熱抵抗体の高抵抗部のほうがメインの発熱抵抗体の高抵抗部より抵抗値増加割合が大きい(A<B)。この構成により、サブの発熱抵抗体だけが暴走した場合でも安全素子の応答性を確保できる。特に、安全素子がサブの発熱抵抗体の発熱量(抵抗値)が最も低い領域から外れた位置にある場合に有効である。
以上の事は長手方向で発熱分布が異なる構成において、他の発熱抵抗体パターン、他の発熱材料を用いても同様の効果が得られる。
図12の(a)〜(d)は端部基準のヒータの発熱抵抗体パターンの各種の例を示したものである。何れも、非通紙部昇温による紙しわや光沢ムラを発生させない為、ヒータ基板30上の第1の発熱抵抗体(メインヒータ)31と第2の発熱抵抗体(サブヒータ)32を、発熱抵抗体幅が通紙基準(端部基準)Gから端部にかけて発熱量が変化するように形成し、長手の発熱分布を変化さる。第1の発熱抵抗体31は通紙基準G側の発熱量を大きく、第2の発熱抵抗体32は通紙基準G側の発熱量を小さくしている。この様なヒータ23を用いる事で、小サイズ紙を通紙する際は第1の発熱抵抗体31を主に点灯させる事で非通紙部昇温を抑えている。
画像形成装置例の概略図 定着装置の横断面模型図 ヒータの構成説明図 ヒータの拡大横断面模型図 ヒータの給電制御系のブロック図 実施例1におけるヒータの発熱抵抗体のパターン形状と発熱分布の説明図 実施例2におけるヒータの発熱抵抗体のパターン形状と発熱分布の説明図 中央基準のヒータのメインヒータとサブヒータの発熱分布の各種の例を示す図 実施例3におけるヒータの発熱抵抗体のパターン形状と発熱分布の説明図 実施例4におけるヒータの発熱抵抗体のパターン形状と発熱分布の説明図 端部基準のヒータのメインヒータとサブヒータの発熱分布の各種の例を示す図 端部基準のヒータのメインヒータとサブヒータの発熱抵抗体パターンの各種の例を示す図
符号の説明
1・・レーザスキャナユニット、10・・プロセスカートリッジ、18・・定着装置、23・・ヒータ(加熱体)、30・・ヒータ基板、31・・第1の発熱抵抗体(メインヒータ)、32・・第2の発熱抵抗体(サブヒータ)、40・・安全素子(サーモスイッチ)、40a・・安全素子設置位置

Claims (38)

  1. 記録材に形成された画像を加熱する像加熱装置において、
    基板と、前記基板上に形成された第1と第2の発熱抵抗体と、を有するヒータと、
    前記ヒータの熱に反応して作動し前記第1と第2の発熱抵抗体への通電を遮断する安全素子と、
    を有し、
    前記第1の発熱抵抗体の大部分の領域は、前記基板の長手方向端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が小さくなっており、
    前記第2の発熱抵抗体の大部分の領域は、端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が大きくなっており、
    前記第1の発熱抵抗体への通電と前記第2の発熱抵抗体への通電は個別に制御可能であり、
    前記第1と第2の発熱抵抗体のうち前記第2の発熱抵抗体だけが、その長手方向の一部に前記安全素子に対応する高抵抗部を有する
    ことを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記高抵抗部は、前記第2の発熱抵抗体の短手方向の幅を長手方向の両隣の部分よりも絞った部分であることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. 前記安全素子は、電気的に、電源と前記第1と第2の発熱抵抗体との間に繋がれていることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  4. 前記第2の発熱抵抗体の高抵抗部は、前記第1の発熱抵抗体の最も抵抗値が高い領域と長手方向において同じ位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  5. 前記装置は更に、前記ヒータの温度を検知する温度検知素子と、前記温度検知素子の検知温度が目標温度を維持するように前記第1と第2の発熱抵抗体への通電を制御する制御部と、を有し、前記温度検知素子は長手方向において前記第1の発熱抵抗体の最も抵抗値が高い領域から外れた位置の前記ヒータの温度を検知していることを特徴とする請求項4に記載の像加熱装置。
  6. 前記第1の発熱抵抗体の最も抵抗値が高い領域は前記第1の発熱抵抗体の長手方向略中央であることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  7. 前記記録材の搬送基準は、前記第1の発熱抵抗体の最も抵抗値が高い領域内にある
    ことを特徴とする請求項6に記載の像加熱装置。
  8. 前記第1の発熱抵抗体の最も抵抗値が高い領域は前記第1の発熱抵抗体の長手方向中央から外れた位置であることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  9. 前記記録材の搬送基準は、前記第1の発熱抵抗体の一方の端部であることを特徴とする請求項8に記載の像加熱装置。
  10. 前記第1と第2の発熱抵抗体の合成抵抗値は長手方向に亘って略均一であることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  11. 前記第2の発熱抵抗体の高抵抗部の抵抗値増加割合は50〜90%であることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  12. 前記装置は更に、内周面に前記ヒータが接触する可撓性のスリーブと、前記可撓性のスリーブを挟んで前記ヒータとニップ部を形成する加圧ローラと、を有し、前記記録材は前記ニップ部で挟持搬送されつつ加熱されることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  13. 記録材に形成された画像を加熱する像加熱装置に用いられるヒータにおいて、
    基板と、前記基板上に形成された第1と第2の発熱抵抗体と、を有し、
    前記第1の発熱抵抗体の大部分の領域は、前記基板の長手方向端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が小さくなっており、
    前記第2の発熱抵抗体の大部分の領域は、端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が大きくなっており、
    前記第1と第2の発熱抵抗体のうち前記第2の発熱抵抗体だけが、その長手方向の一部に安全素子に対応する高抵抗部を有する
    ことを特徴とするヒータ。
  14. 前記高抵抗部は、前記第2の発熱抵抗体の短手方向の幅を長手方向の両隣の部分よりも絞った部分であることを特徴とする請求項13に記載のヒータ。
  15. 前記第2の発熱抵抗体の高抵抗部は、前記第1の発熱抵抗体の最も抵抗値が高い領域とthe長手方向において同じ位置に設けられていることを特徴とする請求項13に記載のヒータ。
  16. 前記第1の発熱抵抗体の最も抵抗値が高い領域は前記第1の発熱抵抗体の長手方向略中央であることを特徴とする請求項13に記載のヒータ。
  17. 前記第1の発熱抵抗体の最も抵抗値が高い領域は前記第1の発熱抵抗体の長手方向中央から外れた位置であることを特徴とする請求項13に記載のヒータ。
  18. 前記第1と第2の発熱抵抗体の合成抵抗値は長手方向に亘って略均一であることを特徴とする請求項13に記載のヒータ。
  19. 前記第2の発熱抵抗体の高抵抗部の抵抗値増加割合は50〜90%であることを特徴とする請求項13に記載のヒータ。
  20. 記録材に形成された画像を加熱する像加熱装置において、
    基板と、前記基板上に形成された第1と第2の発熱抵抗体と、を有するヒータと、
    前記ヒータの熱に反応して作動し前記第1と第2の発熱抵抗体への通電を遮断する安全素子と、
    を有し、
    前記第1の発熱抵抗体の大部分の領域は、前記基板の長手方向端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が小さくなっており、
    前記第2の発熱抵抗体の大部分の領域は、端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が大きくなっており、
    前記第1の発熱抵抗体への通電と前記第2の発熱抵抗体への通電は個別に制御可能であり、
    前記第1と第2の発熱抵抗体は共に、その長手方向の一部に前記安全素子に対応する高抵抗部を有し、前記第2の発熱抵抗体の高抵抗部のほうが前記第1の発熱抵抗体の高抵抗部より抵抗値増加割合が大きい
    ことを特徴とする像加熱装置。
  21. 前記高抵抗部は、前記第1と第2の発熱抵抗体の短手方向の幅を長手方向の両隣の部分よりも絞った部分であることを特徴とする請求項20に記載の像加熱装置。
  22. 前記安全素子は、電気的に、電源と前記第1と第2の発熱抵抗体との間に繋がれていることを特徴とする請求項20に記載の像加熱装置。
  23. 前記第1と第2の発熱抵抗体の高抵抗部は、長手方向において前記第2の発熱抵抗体の最も抵抗値が低い領域から外れた位置に設けられていることを特徴とする請求項20に記載の像加熱装置。
  24. 前記装置は更に、前記基板の温度を検知する温度検知素子と、前記温度検知素子の検知温度が目標温度を維持するように前記第1と第2の発熱抵抗体への通電を制御する制御部と、を有し、前記温度検知素子は長手方向において前記第2の発熱抵抗体の最も抵抗値が低い領域を境にして高抵抗部が設けられた位置と略対称な位置の前記ヒータの温度を検知していることを特徴とする請求項23に記載の像加熱装置。
  25. 前記第1の発熱抵抗体の最も抵抗値が高い領域は前記第1の発熱抵抗体の長手方向略中央であることを特徴とする請求項20に記載の像加熱装置。
  26. 前記記録材の搬送基準は、前記第1の発熱抵抗体の最も抵抗値が高い領域内にあることを特徴とする請求項25に記載の像加熱装置。
  27. 前記第1の発熱抵抗体の最も抵抗値が高い領域は前記第1の発熱抵抗体の長手方向中央から外れた位置であることを特徴とする請求項20に記載の像加熱装置。
  28. 前記記録材の搬送基準は、前記第1の発熱抵抗体の一方の端部であることを特徴とする請求項27に記載の像加熱装置。
  29. 前記第1と第2の発熱抵抗体の合成抵抗値は長手方向に亘って略均一であることを特徴とする請求項20に記載の像加熱装置。
  30. 前記第1の発熱抵抗体の高抵抗部の抵抗値増加割合は0〜25%であり、前記第2の発熱抵抗体の高抵抗部の抵抗値増加割合は50〜100%であることを特徴とする請求項20に記載の像加熱装置。
  31. 前記装置は更に、内周面に前記ヒータが接触する可撓性のスリーブと、前記可撓性のスリーブを挟んで前記ヒータとニップ部を形成する加圧ローラと、を有し、前記記録材は前記ニップ部で挟持搬送されつつ加熱されることを特徴とする請求項20に記載の像加熱装置。
  32. 記録材に形成された画像を加熱する像加熱装置に用いられるヒータにおいて、
    基板と、前記基板上に形成された第1と第2の発熱抵抗体と、を有し、
    前記第1の発熱抵抗体の大部分の領域は、前記基板の長手方向端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が小さくなっており、
    前記第2の発熱抵抗体の大部分の領域は、端部に向かうに連れて単位長さ当りの抵抗値が大きくなっており、
    前記第1と第2の発熱抵抗体は共に、その長手方向の一部に安全素子に対応する高抵抗部を有し、前記第2の発熱抵抗体の高抵抗部のほうが前記第1の発熱抵抗体の高抵抗部より抵抗値増加割合が大きい
    ことを特徴とするヒータ。
  33. 前記高抵抗部は、前記第1と第2の発熱抵抗体の短手方向の幅を長手方向の両隣の部分よりも絞った部分であることを特徴とする請求項32に記載のヒータ。
  34. 前記第1と第2の発熱抵抗体の高抵抗部は、長手方向において前記第2の発熱抵抗体の最も抵抗値が低い領域から外れた位置に設けられていることを特徴とする請求項32に記載のヒータ。
  35. 前記第1の発熱抵抗体の最も抵抗値が高い領域は前記第1の発熱抵抗体の長手方向略中央であることを特徴とする請求項32に記載のヒータ。
  36. 前記第1の発熱抵抗体の最も抵抗値が高い領域は前記第1の発熱抵抗体の長手方向中央から外れた位置であることを特徴とする請求項32に記載のヒータ。
  37. 前記第1と第2の発熱抵抗体の合成抵抗値は長手方向に亘って略均一であることを特徴とする請求項32に記載のヒータ。
  38. 前記第1の発熱抵抗体の高抵抗部の抵抗値増加割合は0〜25%であり、前記第2の発熱抵抗体の高抵抗部の抵抗値増加割合は50〜100%であることを特徴とする請求項32に記載のヒータ。
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