JP2006036911A - 粘着テープ - Google Patents

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和行 福山
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Abstract

【課題】 乾燥面および湿潤面に対しても良好に接着することができ、さらに剥離時の糊残りがない粘着テープを提供することを目的とする。
【解決手段】 アクリル系共重合体を粘着剤として用いた粘着テープであって、アクリル系共重合体の共重合成分が、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、アクリル酸と、2−メトキシメチルアクリレートとを含み、(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対し、アクリル酸が1〜10重量部、2−メトキシメチルアクリレートが5〜50重量部配合されている、粘着テープ。
【選択図】 なし

Description

本発明は、例えば、医療用貼付製品として好適に用いられる粘着テープに関し、特に、乾燥面および湿潤面に対しても、良好に接着され得る粘着テープに関する。
現在、皮膚に貼付される医療用の粘着テープとしては、粘着包帯、絆創膏、サージカルテープ、創傷または外科用包帯、スポーツ用テープ、外科用ドレープなど多種多様の用途で使用されている。また、センサー、電極、ストーマ装具などの医療用具の接着にも粘着テープが用いられている。
しかし、粘着テープを汗をかいた皮膚に用いた場合、貼付できないことがあった。また、皮膚に貼付できたとしても、長時間貼り続けると、皮膚表面からの発汗によって粘着テープが剥がれることがあった。
このような問題が生じないように、粘着テープでは、湿潤した皮膚に対する接着性や透湿性が要求されている。また、乾燥した皮膚に対しても用いられるため、濡れた皮膚と乾燥した皮膚との双方に高い接着力で貼付できることが要求されている。さらに、皮膚からの剥離の際に、皮膚に糊残りが発生しないことも要求されている。
粘着テープには、紙や布類、プラスチックフィルムなどにも貼り付けるものもある。このような用途でも、被着体が乾燥面または湿潤面である場合があり、乾燥面,湿潤面の双方に対して高い接着力が要求されている。
下記特許文献1には、濡れた皮膚に対しても良好に接着し得る接着基材が開示されている。この接着基材は、繊維状材料の粒子を含有した裏材料基材と、その上にコーティングされた不連続接着剤層により形成されている。この裏材料基材では、繊維状材料の粒子が吸水量を増大させている。よって、この接合基材は、濡れた皮膚に対する接着性が高いとされている。
他方、下記特許文献2には、特定の組成のビニル重合性モノマーを特定の保護コロイドを用いて乳化重合して得た水分散型粘着剤が開示されている。
この水分散型粘着剤は、乾燥面への接着性、剥離時の非汚染性といった粘着剤としての本来の性質を低下させることなく、湿潤面への接着性およびその後の再剥離性に優れるとされている。
特開2002−531171号公報 特開2002−371257号公報
しかしながら、特許文献1に記載の接合基材では、粘着剤そのものに接着性を持たせたものではなく、裏面基材に吸水性の高い粒子を含むことで湿潤面への接着力を向上したものであり、接合基材が限定的なものであった。また、用いる粘着剤によっては、粘着テープの乾燥面への接着性が十分でないことがあった。
他方、特許文献2に記載の水分散型粘着剤は、保護コロイドとしてポリビニルアルコール系樹脂を用いて乳化重合して得られるが、得られた粘着剤は、適度な流動性、十分な安
定性を有していないことがあった。さらに、透明性が要求される粘着テープには使用できなかった。
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、乾燥面および湿潤面に対しても良好に接着することができ、さらに剥離時の糊残りがない、多種多様な用途に使用できる粘着テープを提供することにある。
本発明に係る粘着テープは、アクリル系共重合体を粘着剤として用いており、アクリル系共重合体の共重合成分は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、アクリル酸と、2−メトキシメチルアクリレートとを含み、(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対し、アクリル酸が1〜10重量部、2−メトキシメチルアクリレートが5〜50重量部配合されていることを特徴とする。
本発明に係る粘着テープのある特定の局面では、アクリル系共重合体の共重合成分は、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートをさらに含むことを特徴とする。
本発明に係る粘着テープの別の特定の局面では、共重合体成分において、(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対し、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートが5〜50重量部配合されている。
本発明に係る粘着テープは、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、アクリル酸と、2−メトキシメチルアクリレートとを共重合成分として含み、(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対し、アクリル酸が1〜10重量部、2−メトキシメチルアクリレートが5〜50重量部配合されているアクリル系共重合体を粘着剤として用いているため、濡れた皮膚への良好な接着性を有し、かつ乾燥した皮膚への接着力及び凝集力のバランスに優れており、皮膚に貼付される医療用貼付製品に好適に用いることができる。さらに、被着体に貼り付けた後、剥離しても被着体に糊が残り難い。
本発明において、アクリル系共重合体の共重合成分が、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、アクリル酸と、2−メトキシメチルアクリレートに加え、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートをさらに含む場合には、粘着テープの湿潤面への接着力が高められる。
共重合体成分において、(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対し、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートが5〜50重量部配合されている場合には、粘着テープは、乾燥面および湿潤面に対してより一層良好に接着し、剥離時に糊残りも生じ難い。
以下、本発明の詳細を説明する。
本発明の粘着テープは、粘着剤としてアルキル系共重合体を用いている。
本発明に係るアクリル系共重合体の共重合成分は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、アクリル酸、及び2−メトキシメチルアクリレートを含む。アクリル酸は凝集成分として配合され、2−メトキシメチルアクリレートは吸水成分として配合される。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル、アクリル酸、及び2−メトキシメチルアクリレ
ートを含む共重合成分を共重合して得られたアクリル系共重合体を、粘着剤として粘着テープに用いた場合、粘着テープは乾燥面及び湿潤面に対し良好な接着力を有する。
本発明で使用される(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、特に限定されないが、アルキル基がブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシルなどの直鎖アルキル基や分岐アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙げられる。これらの(メタ)アクリル酸アルキルエステルの1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明において、(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対し、アクリル酸が1〜10重量部、2−メトキシメチルアクリレートが1〜50重量部配合されている場合には、粘着テープは濡れた皮膚への良好な接着性を有し、かつ乾燥した皮膚への接着力及び凝集力のバランスが飛躍的に向上する。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対し、アクリル酸が1重量部未満であると凝集性能が低下し、粘着テープを剥離紙や皮膚から剥離する際に糊残りが発生しやすくなることがある。アクリル酸が10重量部より多くなると、粘着剤の流動性が低下し、皮膚に貼り付けにくくなることがある。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対して、2−メトキシメチルアクリレートが1重量部未満であると濡れた面に接着した場合、十分な吸水速度が得られないため、初期の接着が不十分なことがある。2−メトキシメチルアクリレートが50重量部より多くなると共重合時に溶液粘度が上昇し、ゲル化するなどし、安定した粘着剤組成物が得られないことがある。
本発明に係るアクリル系共重合体の共重合成分は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、アクリル酸、及び2−メトキシメチルアクリレートに加え、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートを含んでもよい。ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートは、透湿性を付与し湿潤面に良好な接着力を与える成分として配合される。
本発明で使用されるポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートとしては、特に限定されないが、主鎖がポリエーテル構造のポリアルキレンであり、例えば、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール(モノ)アクリレート、ポリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート、ポリ(エチレングリコール−プロピレングリコール)モノアクリレート、ポリ(エチレングリコール−プロピレングリコール)モノメタクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノアクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレートヒドロキシプロピルメタクリレート、ポリトリメチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のホモポリマー、オキシエチレン−オキシプロピレン共重合体等が挙げられる。これらのポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートの1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本発明において、メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対して、アクリル酸が1〜10重量部、2−メトキシメチルアクリレートが1〜50重量部、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート5〜50重量部である場合には、粘着剤は透過性に優れ、粘着テープは濡れた皮膚への良好な接着性を有する。
上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対し、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートが5重量部未満であると濡れた面に接着した場合、十分な吸水速度が得られず、初期の接着が不十分なことがあり、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートが50重量部より多くなると粘着剤の凝集力が低下し、剥離時に糊
残りが生じることがあるため好ましくない。
本発明において、共重合して得られるアクリル系共重合体の架橋方法は、特に限定されるものではないが、例えば、紫外線照射法、電子線照射等の放射線照射による物理的架橋、ポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物、有機過酸化物、有機金属塩、金属アルコラート、金属キレート化合物、多官能性化合物などの化学的架橋方法が挙げられる。
上記架橋方法の中で、反応性や取り扱いの点から、ポリイソシアネート化合物、エポキシ化合物を用いた化学的架橋方法が好適に用いられる。この場合、塗工、乾燥までは溶液の増粘現象を起こさず、極めて作業性に優れる。
エポキシ化合物を用いた化学的架橋方法を用いる場合、架橋剤の配合量は、特に限定されないが、共重合成分100重量部に対して、架橋剤を0.01〜3重量部とするとよい。架橋剤が0.01重量部より少ない場合には、架橋密度が低下し、粘着テープを剥離紙や皮膚から剥離する際に糊残りが発生しやすくなり、架橋剤が3重量部より多くなると、ゲル分率が高くなり架橋密度が高くなるため、流動性が低下して十分な粘着性が得られなくなることがある。アクリル系共重合体のゲル分率は、適度な架橋密度である目安となり、20〜60重量%が好ましく、より好ましくは30〜60重量%である。
本発明に係る粘着テープが皮膚などに貼付される医療用貼付製品などの場合、沈痛消炎剤、ビタミン剤、抗ヒスタミン剤、コルチコステロイド類などを必要に応じて、粘着剤に添加してもよい。これらは粘着剤と相溶可能な薬物が選ばれ、治療目的に応じて適宜添加される。
本発明に係る粘着剤には、粘着剤を可塑化する目的で、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸、アジピン酸ジイソプロピルなど周知の液状成分を添加してもよい。これらは粘着剤の凝集力が低下しない範囲で添加される。
本発明に係る粘着剤には、本発明の効果を損なわない範囲であれば、粘着付与剤、無機充填剤、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料などを添加してもよい。
本発明に係る粘着テープは基材を有しないものであってもよく、基材の少なくとも片面に上記粘着剤が塗工されているものであってもよい。基材を用いる場合、基材の材質は特に限定されない。例えば、パルプ、マニラ麻、綿布、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ビニロン繊維、スパン繊維、ウレタン繊維、さらにこれらの混合繊維からなる不織布や織布、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル系共重合体、ポリ塩化ビニル等の不透過単独フィルム、発泡体またはラミネート品やウレタン等の透湿性単独フィルム、発泡体またはラミネート品、さらにこれらを機械的に穿孔処理したものが挙げられる。
本発明の粘着テープには、粘着シート、粘着フィルムも含まれるものとする。
本発明に係る粘着テープにおいて、基材に粘着剤を積層する方法としては、特に限定されないが、例えば、粘着剤を直接基材の片面に塗工する方法、予め離型紙上に粘着剤を塗工し粘着剤層を形成した後、得られた粘着剤を基材に転写し積層する方法が挙げられるが、転写し積層する方法が好適に用いられる。
上記離型紙は、粘着テープ用に使用されている任意の離型紙が用いられ、例えば、クラフト紙、クルパック紙、上質紙等の紙や、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン等の合成樹脂フィルム及びその積層フィルムの表面に長鎖アルキル系離型剤、シリコーン系離型剤等の離型剤を塗布したものが用いられる。
本発明に係る粘着テープにおける粘着剤層の厚みは、製造工程、使用上問題ない範囲で任意に設定されるが、粘着剤層の厚みは0.01〜3mmが好ましい。粘着剤層の厚みが0.01mmより小さい場合には、十分な接着力を発揮しないことがあり、粘着剤層の厚みが3mmより大きい場合には、粘着テープを皮膚から剥離する際に糊残りが発生しやすくなる。
本発明に係る粘着テープでは、皮膚から剥がれない十分な接着力とするために、濡れた皮膚に対する初期接着力が少なくとも0.08N/cmであり、かつ乾燥した皮膚に対する初期接着力が少なくとも0.08N/cmであることが好ましい。湿潤面の接着力/乾燥面の接着力×100(%)で表わされる湿潤面接着率は、湿潤および乾燥面に対して同程度の接着力とするために、70%以上であることが好ましい。
以下、本発明に係る粘着テープを用いた具体的な実施例及び比較例を挙げることにより、本発明をより詳細に説明する。
(実施例1)
アクリル酸2エチルヘキシル70重量部と、アクリル酸5重量部と、2−メトキシメチルアクリレート(東亜合成社、商品名アクリックスC1)20重量部とを、不活性ガス雰囲気下、酢酸エチル中で共重合し、アクリル系共重合体を調製した。
(実施例2)
アクリル酸2エチルヘキシル53重量部と、アクリル酸2重量部と、2−メトキシメチルアクリレート(東亜合成社、商品名アクリックスC1)45重量部とを、不活性ガス雰囲気下、酢酸エチル中で共重合し、アクリル系共重合体を調製した。
(実施例3)
アクリル酸ブチル82重量部と、アルリル酸8重量部と、2−メトキシメチルアクリレート10重量部とを、不活性ガス雰囲気下、酢酸エチル中で共重合し、アクリル系共重合体を調製した。
(比較例1)
アクリル酸2エチルヘキシル92重量部と、アクリル酸0.5重量部と、2−メトキシメチルアクリレート3重量部とを、不活性ガス雰囲気下、酢酸エチル中で共重合し、アクリル系共重合体を調製した。
(比較例2)
アクリル酸2エチルヘキシル92重量部と、アクリル酸8重量部とを不活性ガス雰囲気下、酢酸エチル中で共重合し、アクリル系共重合体を調製した。
(評価)
実施例1〜3及び比較例1,2で調製したアクリル系共重合体を、酢酸エチルを用いて粘度調整をすることにより粘着剤を調製した。得られた粘着剤100重量部に対して、2官能エポキシ化合物を0.5重量部加え混合した。得られた混合物を、厚み50μmのポリエステル製セパレーター上に、乾燥後の厚みが60μmとなるように塗布し、ギアオーブンにて100℃,5分間乾燥した。乾燥後、厚み60μmのポレチレンフィルムにラミネートし粘着テープを得た。
得られた実施例1〜3及び比較例1,2の粘着テープについて、対BP板接着力、対皮膚接着力、及び粘着テープ剥離後の糊残りを以下の方法により評価した。
測定装置は荷重量付き引張試験機(ストログラフ)を用い、引張速度は300mm/分、引張角度は180℃とし、各3回測定した。測定条件は23℃,相対湿度65%RHとした。
<対BP板接着力の評価方法>
長手方向に20mm×150mmに切断した粘着テープと、#320サンドペーパーにて長さ方向に片道10回研磨した後、アルコールにて十分洗浄されたベークライト板(BP板)とを用意した。
乾燥面の接着力評価:アルコール処理後、アルコールを十分乾燥したベークライト板に粘着テープを貼り付けた。貼り付け後、重さ1kgのローラーにて1往復圧着し30秒後の接着力を測定した。
湿潤面の接着力評価:アルコール処理後、BP板をイオン交換水に10分以上浸漬した。浸漬後、イオン交換水中からBP板を引き上げ、濡れた面に粘着テープを貼り付けた。貼り付け後、重さ1kgのローラーにて1往復圧着し30秒後の接着力を測定した。
<対皮膚接着力の評価方法>
長手方向に20mm×150mmに切断した粘着テープを用意した。被着体は、ボランティアのヒト前腕前面上腕部とした。粘着テープ貼り付け前に、アルコールを湿らせたガーゼを用い、ヒト前腕前面上腕部の汗、皮脂を除去した。
乾燥面の接着力評価:アルコール処理後、アルコールを十分乾燥したベークライト板に粘着テープを貼り付けた。貼り付け後、重さ1kgのローラーにて1往復圧着し30秒後の接着力を測定した。
湿潤面の接着力評価:アルコール処理後、アルコールを十分乾燥した皮膚に対し、イオン交換水を浸したキムワイプを用い、皮膚を湿らせ、濡れた面にテープを貼り付けた。貼り付け後、重さ1kgのローラーにて1往復圧着し30秒後の接着力を測定した。
<粘着テープ剥離後の糊残りの評価方法>
対BP板接着力および対皮膚接着力評価後、剥離部分の糊残りの有無を目視で官能評価した。
結果を表1に示す。
Figure 2006036911
実施例1〜3の粘着テープは、乾燥面、湿潤面いずれにおいても良好な接着力を有していた。さらに、粘着テープを剥離した後の糊残りも無かった。また、実施例1〜3の粘着テープでは、アクリル系共重合体の共重合成分が、(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対し、アクリル酸が1〜10重量部、2−メトキシメチルアクリレートが5〜50重量部の範囲となるように配合されているため、湿潤面に対する接着力が良好であった。
一方、比較例2では、アクリル系共重合体の共重合成分が2−メトキシメチルアクリレートを含まないため、湿潤面に対する接着力が十分ではなかった。
(実施例4)
アクリル酸2エチルヘキシル70重量部と、アクリル酸5重量部と、2−メトキシメチルアクリレート(東亜合成社、商品名アクリックスC1)20重量部と、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート(日本油脂、商品名ブレンマーAE−90)15重量部とを、不活性ガス雰囲気下、酢酸エチル中で共重合し、アクリル系共重合体を調製した。
(実施例5)
アクリル酸2エチルヘキシル53重量部と、アクリル酸2重量部と、2−メトキシメチルアクリレート(東亜合成社、商品名アクリックスC1)45重量部と、メトキシポリエチレングリコールモノアクリレート(日本油脂、商品名ブレンマーAME400)7重量部とを、不活性ガス雰囲気下、酢酸エチル中で共重合し、アクリル系共重合体を調製した。
(実施例6)
アクリル酸ブチル82重量部と、アクリル酸8重量部と、2−メトキシメチルアクリレート(東亜合成社、商品名アクリックスC1)10重量部と、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート(日本油脂、商品名ブレンマーAE−90)10重量部とを、不活性ガス雰囲気下、酢酸エチル中で共重合し、アクリル系共重合体を調製した。
(比較例3)
アクリル酸2エチルヘキシル92重量部と、アクリル酸0.5重量部と、2−メトキシメチルアクリレート(東亜合成社、商品名アクリックスC1)3重量部と、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート(日本油脂、商品名ブレンマーAE−90)10重量部とを、不活性ガス雰囲気下、酢酸エチル中で共重合し、アクリル系共重合体を調製した。
(比較例4)
アクリル酸2エチルヘキシル92重量部と、アクリル酸8重量部と、ポリプロピレングリコールモノメタクリレート(日本油脂、商品名ブレンマーAE−90)5重量部とを、不活性ガス雰囲気下、酢酸エチル中で共重合し、アクリル系共重合体を調製した。
得られた実施例4〜6及び比較例3,4の粘着テープについて、対BP板接着力、対皮膚接着力、及び粘着テープ剥離後の糊残りを実施例1〜3及び比較例1,2と同様の方法により評価した。
結果を表2に示す。
Figure 2006036911
実施例4〜6の粘着テープは、乾燥面、湿潤面いずれにおいても良好な接着力を有していた。さらに、粘着テープを剥離した後の糊残りも無かった。また、実施例4〜6の粘着テープでは、アクリル系共重合体の共重合成分が、(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対し、アクリル酸が1〜10重量部、2−メトキシメチルアクリレートが5〜50重量部の範囲となるように配合されているため、湿潤面に対する接着力が良好であった。
一方、比較例4では、粘着剤として用いたアクリル系共重合体の共重合成分が2−メトキシメチルアクリレートを含まないため、湿潤面に対する接着力が十分ではなかった。

Claims (3)

  1. アクリル系共重合体を粘着剤として用いた粘着テープであって、
    上記アクリル系共重合体の共重合成分が、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、アクリル酸と、2−メトキシメチルアクリレートとを含み、
    上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対し、
    上記アクリル酸が1〜10重量部、
    上記2−メトキシメチルアクリレートが5〜50重量部配合されていることを特徴とする、粘着テープ。
  2. 上記共重合成分が、
    ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の粘着テープ。
  3. 上記共重合体成分において、
    上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対し、
    上記ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートが5〜50重量部配合されている、請求項2に記載の粘着テープ。
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