JP2006035577A - 卓上カードスタンド - Google Patents

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Abstract

【課題】環境に優しい素材を使用したカードスタンドを、使用者の誰でもがワンタッチの操作で、安定した自立状態に組み立てることができるようにする。
【解決手段】表示窓(1a)を備える長方形の正面部(1)と、背面部(2)と、第1衝立部(3)と、第2衝立部(4)とからなり、第1衝立部(3)と第2衝立部(4)は、折畳み状態では、支持片(4c)とそれに続く一対のスリット(4a、4b)に挟まれる部分の一部が支持片挿入孔(3c)を外側から内側に貫通して第1衝立部(3)に重なり、組立て状態では、支持片(4c)のみが支持片挿入孔(3c)を貫通し折れ曲がって第1衝立部(3)の内側に重なり、第2衝立部(4)の一対のスリット(4a、4b)の左右の先端部付近が第1衝立部(3)の折り目(3a、3b)によって折曲げられた先端部の内側に重なるよう形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、フォトカードや卓上カレンダーなどのカード類を机や飾り棚などの上に見やすい角度に立てて載せるための卓上カードスタンドに関するものである。
一般に、この種のカードスタンドは、流通機構等での保管、運搬を経て、使用者に提供されるが、カードを自立させるための衝立脚の組立ては、使用者の手によって行われるのが殆どであり、この作業は誰でも簡単に行えることが必須条件となっている。
また、最近になって環境問題に注目が集まり、不要となった場合の破棄処分が簡単に行えるものが良いとされ、紙や段ボールの素材を使用するものが増える傾向にある。
従来技術の中で、環境に配慮し、かつ製造が容易でコストが安いものとして、例えば「カード型卓上カレンダー用ホルダー」(特許文献1)や「卓上カレンダー」(特許文献2)などがある。
特許文献1の提案は、段ボールからなる一枚の構成体を折り曲げて組み立てることにより、カード収納部と衝立部とが形成され、ホルダーの構成体は、四辺形状の枠部の外側に、枠部を挟んで対向する一対の側面部と裏板部、及び一対の側面部と衝立板部を連続して設け、折り返した裏板部同士を、枠部に対面させて係止し、折り返した衝立板部同士を、カード収納部との間に略三角柱状の空間を形成するように係止して、自立させるものである。
特許文献2の提案は、カレンダーを後傾状態に支持するための支持体を、窓を備えた正面板と、その周辺に連続して、カレンダーの厚みに応じた幅の保形片を介して配置した保形板、上背面板、及び下背面板、とで構成し、組み立て状態では、保形板は、正面板と相対してカレンダーの後面を支持し、上背面板および下背面板は背部側に開き、上背面板と下背面板を相互に着脱可能に係止して後傾状態に自立させるものである。
特許文献1、及び特許文献2のいずれの場合でも、紙あるいは段ボールを素材とする一枚のシートによる構成であるため、不要品の廃棄処理が容易で環境に優しく、コストも安いので、これらの点についての問題はない。
しかし、特許文献1の場合は、保管や運搬に便利な展開状態や折畳み状態から、使用時の組立て状態への移行、及びその逆の作業については、誰でも素早く簡単に行えないという不便さがある。
しかも、保管、あるいは輸送中の折畳み状態では、衝立板部同士の係止、上背面板と下背面板の係止は行われていないで、ただ、枠部あるいは正面板の裏側に重ねられているだけであるので、流通機構などから受け取った使用者が、カードを自立させるための係止作業を行わなければならない。
特許文献2の場合は、組立て状態では、上背面板に設けられた横長の係止孔に、これに対応する下背面板の上辺側に張り出すようにして形成された係止片を係止させて上背面板と下背面板を係合させている。係止孔には、係止片の幅狭とした首部のみを半固定させることのできる段部が設けられており、係止孔に係止片を挿入してから首部を段部に嵌めて、互いに係止する。
また、係止孔が設けられている上背面板には、係止孔の両端に連続するようにして入れたスリットにより切り込み形成された押圧片があって、この押圧片が、係止孔に挿入された係止片に弾性的に当接してその係止状態を維持するようにしている。
この押圧片は、上下方向に或る程度の長さを有し、係止片を差し入れる際には保形板側に湾曲させて係止片自体の挿入が簡単に行なえるようにしてあるが、押圧片を保形板側に重ね係止片を外方に向けた入れ子状態で、上背面板と下背面板とを重ね合わせできるようにするために、押圧片の両側の縦スリット部分を長くしてある。したがって、上背面板と下背面板を引き起こして係合状態とするには都合がよいが、縦スリットを長くしたために組立て時の押圧片の適正な姿勢が取り難くなることがある。とくに脚組立て直後に、上背面板と下背面板の係合状態とともに、押圧片の先端が正常な位置にあるか否かの確認が必要となるなど、素材が紙であるがために、組み立てて卓上に置く形にしたときの衝立脚の組み合わせに不安定さを感じる。
ところが、これらのカレンダーやホルダーは、宣伝広告用や、顧客へのサービス用として提供されることが多く、最近では、体裁の良さや、自立させるときの操作の易しさ、組立て後の安定感などの一寸した評判が、物品提供効果を大きく左右するという点が注目されつつある。
そこで、この問題を構造的に解決するためには、特許文献2の場合においても、前記縦スリットに必要な長さを2分した短い長さのスリットを、前記上背面板と下背面板に相当する部分に分散して設け、衝立脚の強度低下を抑制するか、前記上背面板と下背面板の結合部分を何らかの方法で強化する必要がある。
特開2000−318348号公報 特開2001−260567号公報
本発明の課題は、このような観点に基づき、環境に優しい紙などを素材として利用できる構成で、特に折畳み状態からワンタッチで組立てられるようにし、また組立て状態で安定した姿勢が常に得られるようにして、使用者に喜ばれるような、卓上カードスタンドを提供することである。
前記課題を解決するために、請求項1の発明は、一枚のシートを折畳むことによってカード類の収納スペースが形成される卓上カードスタンドであって、前記収納スペースに挿入されたカード類の表示面が見えるよう切除された表示窓(1a)を備える長方形の正面部(1)と、前記正面部(1)の長方形の一つの辺を外側に延長して形成し、折り返して前記収納スペースの後側の大半を覆うための背面部(2)と、前記長方形の一つの辺に隣接する一方の辺を外側に延長して下底が前記正面部(1)側になる姿勢の略台形に形成し、前記下底から所定の距離を隔てて前記一方の辺に平行に切除した支持片挿入孔(3c)と、前記支持片挿入孔(3c)の左右からそれぞれ前記一方の辺に平行に前記台形の斜辺に至る折り目(3a、3b)を設けた第1衝立部(3)と、前記長方形の一つの辺に隣接する他方の辺を外側に延長して下底が前記正面部(1)側になる姿勢の略台形に形成し、その台形の上底の端部の2箇所から前記一つの辺に平行に所定の長さで切除した一対のスリット(4a、4b)と、前記一対のスリット(4a、4b)に挟まれる部分を外側に延長して前記支持片挿入孔(3c)に挿入可能な支持片(4c)を設けた第2衝立部(4)と、を含み、前記第1衝立部(3)と前記第2衝立部(4)は、折畳み状態では、前記支持片(4c)とそれに続く前記一対のスリット(4a、4b)に挟まれる部分の一部が前記支持片挿入孔(3c)を外側から内側に貫通して前記第1衝立部(3)に重なり、組立て状態では、前記支持片(4c)のみが前記支持片挿入孔(3c)を貫通し折れ曲がって前記第1衝立部(3)の内側に重なり、前記第2衝立部(4)の前記一対のスリット(4a、4b)の左右の部分の先端部付近が前記第1衝立部(3)の折り目(3a、3b)によって折曲げられた先端部分の内側に重なるよう形成されている卓上カードスタンドである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の卓上カードスタンドにおいて、前記第1衝立部(3)は、前記支持片挿入孔(3c)の両端部からそれぞれ外側でかつ前記正面部(1)側の斜め方向に短い切れ目(3g、3h)を設け、前記第2衝立部(4)は、前記支持片(4c)の幅を前記一対のスリット(4a、4b)の間隔より広くして、前記支持片(4c)と前記一対のスリット(4a、4b)に挟まれた部分との間に幅の段差を設けた、ことを特徴とする卓上カードスタンドである。
以上説明したように、本発明によれば、以下のような効果がある。
(1)正面部の長方形の一つの辺を延長して背面部を形成し、前記一つの辺に隣接する一方の辺を延長し下底を正面部側にして略台形の第1衝立部を形成し、一つの辺に隣接する他方の辺を延長し下底を正面部側にして略台形の第2衝立部を形成し、第1衝立部に、その台形の下底から所定の距離を隔てて前記一方の辺に平行に切除した支持片挿入孔と、その支持片挿入孔の左右からそれぞれ一方の辺に平行に台形の斜辺に至る折り目を設け、第2衝立部に、その台形の上底の端部の2箇所から前記一つの辺に平行に切除した一対のスリットと、一対のスリットに挟まれる部分を外側に延長した支持片挿入孔に挿入する支持片を設け、折畳み状態では、支持片とそれに続く一対のスリットに挟まれる部分の一部が支持片挿入孔を外側から内側に貫通して第1衝立部に重なり、組立て状態では、支持片のみが支持片挿入孔を貫通して第1衝立部の内側に重なり、第2衝立部の一対のスリットの左右の部分の先端部付近が第1衝立部の折り目によって折曲げられた先端部分の内側に重なるよう形成されているので、折畳み状態から脚組立て状態への移行がスムーズに、ワンタッチででき、しかも組立て状態では、正面部の背後に突き出た第1衝立部と第2衝立部の結合部の一部同士が重なっているので、組み立てた姿勢は容易には型崩れしない。
(2)さらに、第1衝立部は、支持片挿入孔の両端部から斜め方向の短い切れ目を設け、第2衝立部は、支持片の幅を一対のスリットの間隔より広くしてあるので、一旦支持片挿入孔に挿入された支持片は容易には抜けて外れることはない。
本発明は、環境に優しい紙などを素材として利用できる卓上カードスタンドを、折畳み状態からワンタッチで組立てられるようにするだけでなく、組み立て時の姿勢を安定に保てるようにするという目的を、正面部と、背面部と、二つの衝立部で構成し、第1衝立部に支持片挿入孔と、その支持片挿入孔の左右に延びる折り目を設け、第2衝立部に一対のスリットと、その一対のスリットに挟まれる部分を外側に延長して形成した支持片を設け、折畳み状態では、支持片と一対のスリットに挟まれる部分の一部が支持片挿入孔を外側から内側に貫通して第1衝立部に重なり、組立て状態では、支持片のみが支持片挿入孔を貫通して第1衝立部の内側に重なり、一対のスリットの外側の左右の先端部が第1衝立部の先端の折曲げられた部分に内側から重なるよう形成することによって実現する。
以下、図面等を参照して、本発明の実施例をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明による卓上カードスタンドの実施例1を展開した状態で示す平面図である。
図2は、図1の卓上カードスタンドを折畳み、正面部を垂直にして、裏側から見た状態を示す斜視図である。
図3は、図1の卓上カードスタンドを組立て、卓上などに載せる姿勢にして裏側から見た状態を示す斜視図である。
図1の展開図に示すように、正面部1は長方形で、挿入するカード類の表示面が見えるように表示窓1aが設けられている。
実施例1では、正面部1を横長の状態として、その長方形の下側の辺を延長し、収納するカード類の厚さに応じた幅の側面部2sを介して、その先に連続して、概ね長方形の背面部2が設けられている。
背面部2は、折畳み状態、および組立て状態では、側面部2sの左右の折り目2e、2fで山折りにされて、カード類収納スペース後側の大半を覆う。
折り目2eは、正面部1の長方形の一つの辺の位置に設けられている。
側面部2sの幅は、収納すべきカード類の厚さに応じて決められる。他の側面部3s、4sについても同様である。
背面部2には、カード類の出し入れの便利さを考慮して、裏面から指先が触れやすいように、切り欠いて凹ませた部分2aが設けられている。
第1衝立部3は、正面部1の長方形の対向する一方の辺(図1では右側の辺)を延長し、側面部3sを介して、概ね台形に形成されている。その台形の下底は、側面部3sに接している。
第1衝立部3は、組立て状態では、側面部3sの上下の折り目3e、3fで山折りにされて脚の主要な一部となる。折り目3eは、前記長方形の一方の辺の位置に設けられている。
また、第1衝立部3には、折り目3a、3bと、支持片挿入孔3cが設けられている。
折り目3a、3bは、第1衝立部3の台形の下底から所定の距離を隔てて下底に平行に設けられている。
支持片挿入孔3cは、折り目3a、3bの間にあって折り目と一直線になり、扁平な台形の細い孔として切除されている。
この支持片挿入孔3cの台形の左右の斜辺を下底側に延長にした場所に、それぞれ短く先の曲がった切れ込み線3g、3hが設けられている。
なお、支持片挿入孔3cの台形の下底の中央部をさらに半円状に切除して設けた切り欠き3dは、折畳み状態から組立て状態に、あるいは逆の操作をする場合に、この部分に指や爪を引っ掛けやすくするために設けたものである。
第2衝立部4は、正面部1の長方形の対向する他方の辺(図1では第1衝立部3に対向する辺で左側の辺)を延長し、側面部4sを介して、概ね台形に形成されている。その台形の下底は側面部4sに接している。
第2衝立部4は、組立て状態では、側面部4sの左右の折り目4f、4eで山折りにされて脚の他の主要な一部となる。
折り目4eは、前記長方形の一対の他方の辺の位置に設けられている。
第2衝立部4には、一対のスリット4a、4bと、スリット4a、4bに挟まれている部分を外側に延長して形成した支持片4cが設けられている。
スリット4a、4bは、第2衝立部4の台形の上底の中央を挟んで両側に対称な2箇所を起点とする切れ込みである。スリット4a、4bの切れ込み方向は、正面部1の前記一つの辺(折り目2e)に平行である。
スリット4a、4bの長さは等しく、衝立脚を折畳んだ状態で、切れ込みの先端が第1衝立部3の先端の位置より第2衝立部4の台形の下底寄りになるようにしてある。
支持片4cは、略台形で、その台形の下底が、スリット4a、4bに挟まれている部分に接している。
支持片4cの台形の下底の長さは、スリット4aと4bの間隔より長い。したがって、支持片4cの台形の下底の両端から括れてスリット4aと4bのそれぞれの起点に続いているので、この部分には顎状の段差がある。
この段差を設けたのは、支持片4cを第1衝立部3の支持片挿入孔3cに一旦挿入した後に、一寸した外力で抜け出ないようにするためである。
第1衝立部3と第2衝立部4は、衝立脚の折畳み状態では、図2に示すように、支持片4cとそれに続くスリット4a、4bに挟まれる部分の一部が、支持片挿入孔3cを外側から内側に貫通して第1衝立部3の内側に重なる。
衝立脚の組立て状態では、図3に示すように、支持片4cのみが支持片挿入孔3cを貫通し折れ曲がって第1衝立部3の内側に重なり、第2衝立部4のスリット4a、4bの左右の部分(外側の部分)の先端部付近が第1衝立部3の折り目3a、3bによって折曲げられた先端部分の内側に重なる。
図4及び図5は、実施例1のカードスタンドの図1の状態から図2の状態にする途中経過を示す斜視図である。
図4は、図1に示す展開されたシートを、各折り目2e、2f、3e、3f、4e、4fの位置で山折りとし、裏返しにして折り返した背面部2を、正面部1の裏面に対向させた状態を示している。
図5は、図4の状態から、第2衝立部4の支持片4cを、第1衝立部3の支持片挿入孔3cに挿入しようとしているところを示している。
図1の展開された状態から図2の折畳み状態に移行させる場合は、図4、図5の状態を経て、第2衝立部4の支持片4c全体を第1衝立部3の支持片挿入孔3c挿入した後、この付近を正面部1側に押せばよい。
図6は、図5の状態の支持片4cと支持片挿入孔3c、及びスリット4a、4bの外側の第2衝立部の部分との関係を示す部分拡大断面図である。
図6は、図5において、正面部1の長手方向の中心線、及びx−y軸を含む平面で切断して示したものである。
以上の操作により、スリット4a、4bの外側の部分は、第1衝立部3の内側にスライドして入り込み、第1衝立部3及び第2衝立部4が、同時に正面部1に平行となり、カードスタンドは図2に示すように折畳み状態となる。
図2の折畳み状態から図3に示す組立て状態に移行させる場合は、支持片挿入孔3c付近の第1衝立部3の部分に指または爪をかけて引き起こせば、スリット3cに挿入されていたスリット4a、4bに挟まれる部分が引き出され、カードスタンドの素材の弾性によって、スリット4a、4bの外側の部分もスライドし、第2衝立部4も同時に引き起こされ図3に示す状態となる。
図7は、この状態を図6に準じて示した断面図である。
引き起こされた第1衝立部3と第2衝立部4は、図7に示すように、第1衝立部3の先端部の折れ曲がった部分が、第2衝立部4のスリット4a、4bに挟まれた部分と、その外側の部分によって内外の両側から支持され、支持片4cは、スリット4a、4bの先端で、第1衝立部3の先端の折れ曲がり部の内側に押し付けられるので、相互に姿勢を規制しあって、確実にその状態を維持する。
実施例1のカードスタンドの自立できる姿勢は、図3に示すような正面部1を横長にした状態のほかに、この状態から左右のどちらかに90度回転させて縦長の状態で置いても良い。したがって、一つのカードスタンドで2〜3の姿勢の異なる展示方法を選択することができる。
図3の組立て状態から図2の折畳み状態にするには、正面部1を下にして置き、第1衝立部3と第2衝立部4の結合部付近を正面部1に向かって押すだけでよい。そうすれば、それぞれの衝立部が折畳まれて正面部1に平行になる。図8は、この状態の結合部付近を含む中央部を、図6、図7に準じて示した断面図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施例2をあげて、さらに詳しく説明する。
図9は、本発明による卓上カードスタンドの実施例2を展開した状態で示す平面図である。
図10は、図9の卓上カードスタンドを折畳み、正面部1を垂直にして、裏側から見た状態を示す斜視図である。
図11は、図9の卓上カードスタンドを組立て、卓上などに載せる姿勢にして、裏側から見た状態を示す斜視図である。
実施例2では、図9の展開図に示すように、表示窓11aを設けた長方形の正面部11が横長の状態で、正面部11の左側の辺(折り目12eと位置が一致する辺)を延長して、側面部12sを介し背面部12を形成している。
背面部12は、実施例1と同様に、折畳み状態および組立て状態では、折り目12e、12fで山折りにされ、正面部11に対向してカード類の収納スペースを形成する。
凹んだ部分12a、12bは、カード類の出し入れの際に、指先が触れやすくしたものである。
第1衝立部13は、正面部11の下側を延長して、側面部13sを介し、その外側に設けられている。
第1衝立部13は、組立て状態では、側面部13sの上下端部の折り目13e、13fの位置で山折りにされて脚の一つの主要部となる。
第1衝立部13には、図1の実施例1と同様に、折り目13a、13bと、支持片挿入孔13cが設けられている。
折り目13a、13bは、図1の折り目3a、3bに相当し、支持片挿入孔13cは、支持片挿入孔3cに相当するので、詳しい説明は省略する。
第2衝立部14は、正面部11の上側を延長して、側面部14sを介し、その外側に設けられている。
第2衝立部14は、組立て状態では、側面14sの上下端部の折り目14f、14eの位置で山折りにされて脚の他の主要部となる。
第2衝立部14には、一対のスリット14a、14bと、スリット14a、14bに挟まれている部分を外側に延長して形成した支持片14cが設けられている。
スリット14a、14bは、図1のスリット4a、4bに相当し、支持片14cは、図1の支持片4cに相当するので、詳しい説明は省略する。
図9の展開状態から図10の折畳み状態にする場合は、図1における図4、図5に準じる状態を経て、第2衝立部4の支持片4c全体を第1衝立部3の支持片挿入孔3cに挿入した後、この付近を正面部11側に押せばよい。
図10の折畳み状態から図11に示す組立て状態に移行させる場合は、支持片挿入孔13c付近の第1衝立部13の部分に指または爪をかけて引き起こせば、実施例1の場合と同様に、第2衝立部14も同時に引き起こされ図11に示す状態となる。
この状態の引き起こされた第1衝立部13と第2衝立部14は、図7に示した第1衝立部3と第2衝立部4の関係と同様であるので、相互に姿勢を規制しあって、確実にその状態を維持する。
図11の組立て状態から図10の折畳み状態にする場合も、正面部11を下にして置き、第1衝立部13と第2衝立部14の係合部付近を正面部11に向かって押すだけでよい。
そうすれば、それぞれの衝立部が折畳まれて正面部11に平行になる。この状態における係合部付近の断面は、図7と同様である。
実施例2のカードスタンドの自立できる姿勢も、図11に示すような組立て状態の他に、正面部11の上下を逆さまにした状態で置いても良い。こうすれば、机などの載置面に対し、表示面11aの傾斜角度を変えることができる。したがって、一つのカードスタンドで姿勢の異なる二つ以上の展示方法を選択することができる。
(変形例)
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、正面部と背面部の間、正面部と第1衝立部の間、及び正面部と第2衝立部の間には、収納スペースに挿入するカード類の厚さに応じた幅の側面部が配置されているが、一枚のフォトカード専用のものなどでは、これらの側面部を無くして、背面部、第1衝立部、第2衝立部を、それぞれ正面部に直結しても良い。
その他、カードスタンド各部の形状寸法や、彩色、飾りつけの有無などに工夫を凝らして変形させても良く本発明の主旨に沿うものであれば、そのすべてが含まれる。
本発明による実施例1を展開した状態で示す平面図である。 図1の卓上カードスタンドの折畳み状態を裏側から見て示した斜視図である。 図1の卓上カードスタンドの組立て状態を裏側から見て示した斜視図である。 図1の状態から背面部を折畳んだときの状況を示す斜視図である。 図4の状態から図2の状態にする途中経過の状況を示す斜視図である。 図5の状態の一部を拡大して示す断面図である。 図3の状態の一部を拡大して示す断面図である。 図2の状態の一部を拡大して示す断面図である。 本発明による実施例2を展開した状態で示す平面図である。 図9の卓上カードスタンドの折畳み状態を裏側から見て示す斜視図である。 図9の卓上カードスタンドの組立て状態を裏側から見て示す斜視図である。
符号の説明
1、11 正面部
1a、11a 表示窓
2、12 背面部
3、13 第1衝立部
3a、3b、13a、13b 折り目
3c、13c 支持片挿入孔
4、14 第2衝立部
4a、4b、14a、14b スリット
4c、14c 支持片

Claims (2)

  1. 一枚のシートを折畳むことによってカード類の収納スペースが形成される卓上カードスタンドであって、
    前記収納スペースに挿入されたカード類の表示面が見えるよう切除された表示窓を備える長方形の正面部と、
    前記正面部の長方形の一つの辺を外側に延長して形成し、折り返して前記収納スペースの後側の大半を覆うための背面部と、
    前記長方形の一つの辺に隣接する一方の辺を外側に延長して下底が前記正面部側になる姿勢の略台形に形成し、前記下底から所定の距離を隔てて前記一方の辺に平行に切除した支持片挿入孔と、前記支持片挿入孔の左右からそれぞれ前記一方の辺に平行に前記台形の斜辺に至る折り目を設けた第1衝立部と、
    前記長方形の一つの辺に隣接する他方の辺を外側に延長して下底が前記正面部側になる姿勢の略台形に形成し、その台形の上底の端部の2箇所から前記一つの辺に平行に所定の長さで切除した一対のスリットと、前記一対のスリットに挟まれる部分を外側に延長して前記支持片挿入孔に挿入可能な支持片を設けた第2衝立部と、
    を含み、
    前記第1衝立部と前記第2衝立部は、折畳み状態では、前記支持片とそれに続く前記一対のスリットに挟まれる部分の一部が前記支持片挿入孔を外側から内側に貫通して前記第1衝立部に重なり、組立て状態では、前記支持片のみが前記支持片挿入孔を貫通し折れ曲がって前記第1衝立部の内側に重なり、前記第2衝立部の前記一対のスリットの左右の部分の先端部付近が前記第1衝立部の折り目によって折曲げられた先端部分の内側に重なるよう形成されている卓上カードスタンド。
  2. 請求項1に記載の卓上カードスタンドにおいて、
    前記第1衝立部は、前記支持片挿入孔の両端部からそれぞれ外側でかつ前記正面部側の斜め方向に短い切れ目を設け、
    前記第2衝立部は、前記支持片の幅を前記一対のスリットの間隔より広くして、前記支持片と前記一対のスリットに挟まれた部分との間に幅の段差を設けた、
    ことを特徴とする卓上カードスタンド。

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