JP2004066693A - ファイル - Google Patents

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Abstract

【課題】背紙を収容可能に構成する背表紙とし、当該背表紙の加工性及び外観の向上を図るファイルを提供する。
【解決手段】表表紙1と、裏表紙4と、裏表紙4の背表紙取付部4aに溶着する背表紙3とを有し、表表紙1を前記背表紙3を挿入可能な袋体状のものにして背表紙3の幅を調整可能にし、前記背表紙3を、一枚のシートを所定の折り目L4に沿って二つ折りにして外壁部31及び内壁部32からなる二重壁構造にするとともに、上方に形成した開口3yを利用して外壁部31と内壁部32の間に挿入し得る背紙8を、両壁部31、32の間に収容可能に構成した。
【選択図】図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、背紙を収容可能に構成した背表紙を有するファイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
紙葉類を差し替え可能に挟み込むファイルにおいて、挟み込む紙葉類の量に応じて背表紙の幅が可変であるファイルが考えられている。
【0003】
この種のファイルは、従来、表表紙、裏表紙、及び背表紙の全てを紙により構成していて、表表紙又は裏表紙の一方を袋体状に構成して背表紙を挿入可能にしているとともに、表表紙又は裏表紙の他方と背表紙とを一枚の紙により形成し、背表紙には多数の折り罫を設けて背表紙の幅を調節を容易に行えるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このように背表紙を一枚の紙により構成した場合、差し込んだ紙葉類の内容を表示する見出し等の背紙を背表紙に収容することができない。そのため、背表紙に見出しを付したい場合には、背表紙にペン等で直接記入するか、シール等を貼付する等しなければない。また、このようなものは簡単に書き換えや貼り直しを行うことができないため、いまひとつ不便なものである。また、ファイルの使用に伴って字が薄くなったりシールが剥がれたりする等の問題が生じる。そこで、背表紙を二枚の紙等を貼り合わせてポケット状に構成して当該ポケットにラベル等を収容する改良案も考えられるが、このような構成であれば、二枚の紙を貼り合わせる際に位置ずれが生じやすく、加工性に劣り、生産性も向上しないという不具合を招く。
【0005】
さらに、背表紙に前記折り罫を多数設けた場合、このようなファイルを書棚などに収納した場合に当該折り罫が外部に露出して外観を損なうものとなる。また、紙葉類の差し替えや挟み込む紙葉類の量の変化を頻繁に行う場合、背表紙を表表紙又は裏表紙から頻繁に出し入れすることになり、また一度折り曲げた折り罫の箇所を伸ばしたりあるいは再び折り曲げたりするようなことが起こり、背表紙の劣化を早め、見栄えがさらに悪くなるとともに耐久性も低下するという不具合が生じる。
【0006】
本発明は以上に述べた課題を解決すべく、背紙を収容可能に構成する背表紙とし、当該背表紙の加工性及び外観の向上を図るファイルを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明のファイルは、表表紙と、裏表紙と、表表紙又は裏表紙の少なくとも一方に接着する背表紙とを有し、表表紙又は裏表紙の他方を前記背表紙を挿入可能な袋体状のものにして背表紙の幅を調整可能にしているものであって、前記背表紙を、一枚のシートを所定の折り目に沿って二つ折りにして外壁部及び内壁部からなる二重壁構造にするとともに、一部に形成した開口を利用して外壁部と内壁部の間に挿入し得る背紙を、両壁部の間に収容可能に構成していることを特徴とする。
【0008】
このようなものであれば、背紙を背表紙に収容することができるとともに、収容するための空間を形成する作業が一枚のシートを二つ折りするだけでよいため、改良案と比べて位置ずれが生じにくく加工性を格段に向上することができる。加えて、一枚のシートから簡単に成形することができるため、効率よく生産することができ、コストの削減にも資する。
【0009】
また、前記折り目を、前記シートの巾方向に形成すれば、当該折り目が背紙の下端部を保持する役割を果たし、極めて簡素な構成によって背紙が背表紙の下方から抜け落ちることを確実に防ぐことができ、適切な収容状態を確保することができる。
【0010】
さらに、前記背表紙の折り目の一部に切り込みを形成すれば、上記と同様に背紙を折り目によって保持することができるとともに、内壁部と外壁部の相対変位が一部において許容されるため、ファイルを閉じる操作に伴って内壁部と外壁部との巾方向の距離が相違し両壁部が干渉し合うことにより生じ得る折り目の撓みを効果的に減少させることができる。
【0011】
また、前記背表紙の左右何れか一方の側端部において外壁部及び内壁部を表表紙又は裏表紙に接着するとともに、他方の側端部から所定距離離間した位置において外壁部と内壁部とを接着したものであれば、背表紙の少なくとも両側端部が接着されるため、接着した部位の巾方向の範囲内で背紙を適切に収容することができ、背紙が背表紙の側方から抜けることを確実に防止することができる。
【0012】
また、前記背表紙の左右何れか一方の側端部において外壁部及び内壁部を表表紙又は裏表紙に接着するとともに、他方の側端部から所定距離離間した位置において外壁部又は内壁部に、背紙の一方の側端部を保持し得る切り起こし部を設け、当該他方の側端部側の外壁部と内壁部とを相互に拘束しないように構成しているものであれば、接着した部位と切り起こし部によって背紙を適切に収容することができ、背紙が背表紙の側方から抜出することを簡素な構造によって回避することが可能となる。加えて、背表紙の他方の側端部側の外壁部及び内壁部とを接着しないため、背表紙の両側端部を接着した場合に生じる不具合、すなわち、前記同様ファイルの閉止操作に伴って内壁部と外壁部との巾方向の距離が相違し両壁部が干渉し合って背表紙が撓むという不具合を有効に解消することができる。
【0013】
上記の構成において、背紙の安定した収容状態を実現するためには、前記切り起こし部を、高さ方向に所定距離離間した位置に対をなして形成すればよい。
【0014】
また、前記外壁部の巾寸法を、前記内壁部の巾寸法より若干大きく設定するとともに、前記シートを二つ折りにした状態において両壁部の側端部を略同一線上に揃えているものであれば、内壁部と比較して外壁部が巾方向にあそびを有するため、ファイルの閉止操作に伴って生じる外壁部と内壁部との不要な干渉を回避することができ、両壁部を同じ巾寸法に設定している場合にファイルの閉止操作に伴って生じ得る撓みを有効に解消することが可能となる。
【0015】
また、前記外壁部の高さ寸法を、前記内壁部の高さ寸法より若干大きく設定しているものであれば、背表紙の上方に形成した開口近傍に高さ方向に段差が生じるため、背紙の出し入れの操作を簡単に行うことができ、使い勝手に優れたものとなる。
【0016】
一方、前記折り目を、前記シートの高さ方向に形成するとともに、前記外壁部及び前記内壁部の下端部の少なくとも一部を接着しているものであっても、前記と同様に両壁部の間に背紙を収容することができる。この場合、接着した部位によって、背紙の下方への落下を防止することができる。
【0017】
さらに、背表紙が袋体状に構成した表表紙又は裏表紙から不意に外れないようにするためには、背表紙の側端部に、背表紙を挿入可能な袋体状に構成した表表紙又は裏表紙から引き出した所定位置において当該表紙の一部と係留する係留部を設ければよい。
【0018】
特に、簡素な構造によって上記の効果を得るものとしては、前記係留部が背表紙の側端部を折り曲げて形成したものが挙げられる。
【0019】
具体的には、前記シートを透明又は半透明の合成樹脂素材により構成しているものが好ましい。このようなものであれば、紙により形成した従来のものと比較して、背表紙の耐久性の向上を図ることができるようになると同時に、背表紙に折り罫を設ける必要がなくなり外観の向上を図ることもできるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0021】
本実施形態に係るファイルFは、図1及び図2に示すように、表表紙1と、表表紙1の一端に設けた細長い板状をなす押さえ板部2と、背表紙3と、裏表紙4と、裏表紙4の一端に設けた細長い板状をなす基板部5と、綴じ足6と、前記基板部5の長手方向に延びる形状をなし前記綴じ足6を挿通させて係止するように構成した綴じ足係止部7とを具備する。
【0022】
綴じ足6は、図1に示すように基端部62から綴じ足本体61を延ばして形成している。また、図1に示すように、基板部5には、綴じ足6を挿通させ、また係止するように取付孔5aを1対設けていて、この取付孔5aから綴じ足本体61を表表紙1に向けて挿し通すようにしている。
【0023】
綴じ足係止部7は、図1及び図2に示すように、前記押さえ板部2に設けられていて、前記綴じ足6を図示しない係止つまみを用いて固定する機能を有する。また、前記押さえ板部2には、前記綴じ足6を挿通させるための綴じ足挿通孔2aを設けてあり、さらに前記綴じ足係止部7にはこの綴じ足挿通孔2aに重合させて図示しない綴じ足挿通孔を設けている。なお、この綴じ足係止部7は、紙葉類を差し替え可能に挟みこむように構成したこの種のファイルに用いられる綴じ具の綴じ足係止部として周知のものと同様の構成を有する。
【0024】
そして、本実施形態において、前記表表紙1、前記押さえ板部2、前記背表紙3、前記裏表紙4、及び前記基板部5は全て合成樹脂素材のシート(以下、「合成樹脂シート」と称す)により形成しているとともに、背表紙3に予め折り罫を設けることなくその有効幅を可変に構成している。
【0025】
具体的には、表表紙1は、図3に示す外面材11と図4に示す内面材12とにより袋体状に形成していて、図2に示すように、外面材11と内面材12との間の空間を前記背表紙3を挿入可能に構成した背表紙挿入口1aとしている。前記外面材11は、その上縁部、下縁部、及び背表紙と反対側の縁部に図3中の斜線部で示す折込取付部11aを設けていて、この折込取付部11aを折り線L1で内方に折り込んで図4の斜線部に示す内面材12の外面材取り付け部12aに重合させ、この内面材12に溶着するように構成している。本実施形態では、この外面材11は厚さ寸法0.4mmの合成樹脂シートにより形成している。一方、前記内面材12は、厚さ寸法0.8mmの合成樹脂シートにより形成し、前記外面材よりも厚さ寸法を大きくしているとともに、背表紙3側の端縁を折り線L3で折り込んで前記押さえ板部2を形成している。このように構成した表表紙の斜視図を図5に示す。
【0026】
一方、裏表紙4は、図6に示す厚さ寸法1.0mmの1枚の合成樹脂シートにより形成している。また、背表紙3側の端縁を折り線L6で折り込んで基板部5を形成している。そして、この裏表紙4の基板部5との境界付近に背表紙取付部4aを設け、この背表紙取付部4aに前記背表紙3を溶着している。なお、この裏表紙4の厚さ寸法1.0mmは、前記表表紙1の外面材11の厚さ寸法0.4mm及び内面材12の厚さ寸法0.8mmのいずれよりも大きく、これら外面材11及び内面材12の厚さ寸法の合計1.2mmよりは小さい。
【0027】
しかして本実施形態において、前記背表紙3は、図7に示す厚さ寸法0.2mmの1枚の透明の合成樹脂シートにより形成している。具体的には、当該シートの上下略中央位置に巾方向に形成した折り目L4に沿って二つに折りにして外壁部31及び内壁部32からなる二重壁構造にし、折り目L4の反対側の端縁に形成した開口3yを利用して外壁部31と内壁部32の間に挿入し得る背紙8を、両壁部31、32の間に収容可能に構成しているものである。そして、図8及び図9に示すように、折り目L4に沿って二つ折りにした状態で、一方の側端部に設けた取付部3aを前記裏表紙4の背表紙取付部4aに溶着し、他方の側端部を折り線L5で折り返して本発明の係留部たるストッパ3bを設けている(図7において、二点鎖線は同図正面からみて谷折り線、三点鎖線は同山折り線、斜線は溶着部位を表す。後述する図10、図12、図15も同様)。このストッパ部3bは前記表表紙1の外面材11の端縁を図3の折り線L2で折り返して設けた背表紙ストッパ11bと係合して、この背表紙3が外れないようにしている。また、折り線L5から所定距離だけ前記取付部3a側に変位した箇所の両壁部31、32を溶着して前記背紙8の位置決め機能を有する背紙位置決め部3cを設けている。なお、本実施形態では、この背表紙3の表表紙1への出し入れをスムーズに行うようにすべく、表面にエンボス加工を施している。
【0028】
このように構成したファイルFは、背表紙3を表表紙1に対して出し入れし、紙葉類Pの量に応じて紙葉類を最も適切に挟みこめるように位置を合わせて折り曲げることにより、背表紙3の有効幅を変更するようにしている。
【0029】
このように、本実施形態では、表表紙1と、裏表紙4と、裏表紙4の背表紙取付部4aに溶着する背表紙3とを有し、表表紙1を前記背表紙3を挿入可能な袋体状のものにして背表紙3の幅を調整可能にし、前記背表紙3を、一枚のシートを所定の折り目L4に沿って二つ折りにして外壁部31及び内壁部32からなる二重壁構造にするとともに、上方に形成した開口3yを利用して外壁部31と内壁部32の間に挿入し得る背紙8を、両壁部31、32の間に収容可能に構成しているため、背紙8を背表紙3に容易に収容することができるとともに、収容するための空間を形成する作業が一枚のシートを二つ折りするだけでよいため、位置ずれが生じにくく加工性を向上することができる。加えて、一枚のシートから簡単に成形することができるため、効率良く生産することができる。
【0030】
また、前記折り目L4を、前記シートの巾方向に形成しているため、当該折り目L4が背紙8の下端部を保持する部位として機能し、極めて簡素な構成によって背紙8が背表紙3の下方から抜け落ちることを確実に防ぐことができ、適切な保持状態を確保することができる。
【0031】
また、背表紙3の一方の側端部において外壁部31及び内壁部32を裏表紙2の背表紙取付部4aに溶着するとともに、他方の側端部から所定距離離間した位置において外壁部31と内壁部32とを溶着しているので、溶着した部位の巾方向の範囲内で背紙8を収容することができ、背紙8が背表紙3の側方から抜けることを確実に防止し、適切な収容状態を確保することができる。
【0032】
加えて、背表紙3の側端部に、背表紙3を挿入可能な袋体状に構成した表表紙1から引き出した所定位置において当該表表紙1の背表紙ストッパ11bと係留するストッパ3aを形成しているため、背表紙3が表表紙1から不意に外れることを有効に防ぐことができる。
【0033】
特に、ストッパ3aが背表紙3の側端部を折り曲げて形成しているので、極めて簡素な構造によって上記の効果を得ることができる。
【0034】
また、前記シートを透明の合成樹脂素材により構成しているため、紙から形成した従来のものと比較して、背表紙3の耐久性の向上を図ることができるようになると同時に、背表紙3に折り罫を設ける必要がなくなり見栄えの向上を図ることもできるようになる。
【0035】
次に、本実施形態に係る背表紙3の変形例を図面を参照して説明する。なお、背表紙以外のの基本的な構成は上記実施形態に係るファイルFとほぼ同様であるため、相違箇所のみ説明を行う。
【0036】
背表紙3の変形例として、例えば、図10及び図11に示すように、前記背表紙3の折り目L4の一部に切り込みS1を形成したものが挙げられる。このようなものであれば、上記と同様に背紙8の下端部を折り目L4によって保持することができるとともに、内壁部32と外壁部31の相対変位が切り込みS1の部位において許容されるため、前記実施形態において、ファイルFを閉じる操作に伴って内壁部32と外壁部31との巾方向の距離が相違し両壁部32、31が干渉し合うことにより生じ得る折り目L4の撓みを効果的に減少させることができる(図9及び図11参照)。
【0037】
また、図12及び図13に示すように、前記背表紙2の内壁部32に、背紙8の一方の側端部を保持し得る切り起こし部33を高さ方向に所定距離離間した位置に対をなして設けているものであっても好適に使用することができる。具体的に、切り起こし部33は、概略コの字形状の切り込み33aと、当該切り込み33aの両端を結ぶ直線に沿って設けた折り込み可能な折り目33bと、切り込み部33a及び折り目3bに囲まれる背紙保持部33cとを一体的に形成したものである。この切り起こし部33は、折り目L4に沿って二つ折りにする前に、折り目33bに沿って背紙保持部33cを折り込んで形成する。そして、本変形例においては、切り起こし部33を形成した部位において外壁部31と内壁部32とを溶着せず、相互に拘束しない構成を有している。このようなものであれば、背紙保持部33cを利用して背紙8を保持することができるとともに、折り目33bが前記背紙8の位置決め機能を有するため、前記実施形態と比較して、背表紙3の一端側の両壁部31、32を溶着して前記背紙位置決め部3cを設ける手間を省くことができる。その結果、背表紙3の両側端部を溶着した場合に生じる不具合、すなわちファイルFを閉じる操作に伴って内壁部32と外壁部31との巾方向の距離が相違し両壁部32、31が干渉し合って撓むという不具合を有効に解消することが可能となる。さらに、切り起こし部33を、高さ方向に所定距離離間した位置に対をなして設けているため背紙8の安定した収容状態を確保することができる。
【0038】
また、前記折り目L4をシートの上下中央位置より若干内壁部32側に変位した位置に巾方向に形成し、当該折り目L4に沿って二つ折りにして前記外壁部31の高さ寸法を、前記内壁部32の高さ寸法より若干大きく設定すれば、図14に図示するように、当該高さ寸法の差異によって形成される背表紙3の開口3yの段差3zを利用して背紙8の出し入れの操作を簡単に行うことができ、使い勝手に優れたものとなる。
【0039】
一方、図15及び図16に示す背表紙103を用いても構わない。具体的にこの背表紙103は、折り目L104をシートの左右中央位置より若干内壁部1032側に変位した位置に高さ方向に形成するとともに、当該折り目L104に沿って2つ折りにしてシートの両側端部を略同一線上に揃えた状態で、前記折り目L104から若干離間した位置に設けた取付部103aを前記裏表紙4の背表紙取付部4aに溶着し、L104の反対側の側端部を折り線L105で折り返してストッパ103bを設けているものである。また、前記実施形態と同様に、折り線L105から所定距離だけ前記取付部3a側に変位した箇所の両壁部31、32を溶着して前記背紙8の位置決め機能を有する背紙位置決め部103cを設けている。さらに、外壁部及び前記内壁部の下端部の一部を溶着して背表紙保持部103dを形成するとともに、上方に開口103yを設けている。本変形例においては、前記外壁部1031の巾寸法1031xが前記内壁部1032の巾寸法1032xより若干大きく形成される。その結果、内壁部1032と比較して外壁部1031が巾方向にあそびを有するため、ファイルFの閉止操作に伴う外壁部1031と内壁部1032との不要な干渉を回避することができ、両壁部を同じ巾寸法に設定している場合にファイルFの閉止操作に伴って生じ得る撓みを有効に解消することが可能となる。また、前記背表紙保持部103dによって、背紙8の下方への落下を防止することができる。
【0040】
その他、上記各変形例の各構成を適宜組み合わせたものであっても構わない。
【0041】
さらに、上述した実施形態とは逆に、裏表紙を袋体状に構成してもよい。
【0042】
また、背表紙は完全に透明なものでなく、半透明のものであってもよい。背表紙が半透明なものであっても背紙を挿入して外部から見出しを見ることができるように構成できるからである。また、背紙を挿入する形態にこだわらないのであれば、不透明なものであってもよい。
【0043】
さらに、袋体状に構成した表表紙及び裏表紙の一方の外面材及び外面材の厚さ寸法は任意に設定してよく、また、一枚の板状樹脂で形成する他方の厚さ寸法も任意に設定してよい。例えば、表表紙を厚さ寸法0.75mmの内面材と厚さ寸法0.38mmの外面材とを貼り合わせて形成するとともに、裏表紙を厚さ寸法0.75mmの板状樹脂により形成してもよい。この場合、前記表表紙の内面材の厚さ寸法は前記外面材の厚さ寸法よりも大きく、前記裏表紙の厚さ寸法と同じである。すなわち、表表紙の内面材の厚さ寸法と外面材の厚さ寸法との合計は前記裏表紙の厚さ寸法よりも大きく、上述したような厚さ寸法0.8mmの内面材と厚さ寸法0.4mmの外面材とを有する表表紙と厚さ寸法1.0mmの裏表紙とを具備する実施形態と略同様の効果を得ることができる。
【0044】
そして、背表紙を裏表紙又は表表紙に接着する際には、溶着する替わりに、接着材等を用いて接着するようにしてもよい。
【0045】
加えて、1枚の樹脂シートを袋体状をなすように折り込んで表表紙又は裏表紙を形成するようにしてもよい。
【0046】
その他、背表紙表面のエンボス加工を省略する等、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変形してよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、背紙を背表紙に収容することができるとともに、収容するための空間を形成する作業が一枚のシートを二つ折りするだけでよいため、位置ずれが生じにくく格段に加工性を向上することができる。加えて、一枚のシートから簡単に成形することができるため、効率よく生産することができ、コストの削減にも資する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るファイルの分解斜視図。
【図2】同実施形態に係るファイルの斜視図。
【図3】同実施形態における表表紙の外面材の展開図。
【図4】同実施形態における表表紙の内面材の展開図。
【図5】同実施形態における表表紙の斜視図。
【図6】同実施形態における裏表紙の展開図。
【図7】同実施形態における背表紙の展開図。
【図8】同実施形態に係るファイルの裏表紙に背表紙を溶着した状態を示す斜視図。
【図9】同実施形態に係るファイルの一部を省略して示す全体斜視図。
【図10】本発明の変形例における背表紙の展開図。
【図11】同変形例に係るファイルの一部を省略して示す全体斜視図。
【図12】同変形例における背表紙の展開図。
【図13】同変形例に係るファイルの一部を省略して示す全体斜視図。
【図14】同変形例に係るファイルの一部を省略して示す全体斜視図。
【図15】同変形例における背表紙の展開図。
【図16】同変形例に係るファイルの一部を省略して示す全体斜視図。
【符号の説明】
1…表表紙
3、103…背表紙
31、103…外壁部
32、1032…内壁部
33…切り起こし部
3b、103b…ストッパ(係留部)
3y、103y…開口
4…裏表紙
8…背紙
F…ファイル
L4、L104…折り目
S1…切り込み

Claims (12)

  1. 表表紙と、裏表紙と、表表紙又は裏表紙の少なくとも一方に接着する背表紙とを有し、表表紙又は裏表紙の他方を前記背表紙を挿入可能な袋体状のものにして背表紙の幅を調整可能にしているものであって、
    前記背表紙を、一枚のシートを所定の折り目に沿って二つ折りにして外壁部及び内壁部からなる二重壁構造にするとともに、一部に形成した開口を利用して外壁部と内壁部の間に挿入し得る背紙を、両壁部の間に収容可能に構成していることを特徴とするファイル。
  2. 前記折り目を、前記シートの巾方向に形成していることを特徴とする請求項1記載のファイル。
  3. 前記折り目の一部に切り込みを形成していることを特徴とする請求項2記載のファイル。
  4. 前記背表紙の左右何れか一方の側端部において外壁部及び内壁部を表表紙又は裏表紙に接着するとともに、他方の側端部から所定距離離間した位置において外壁部と内壁部とを接着したものであることを特徴とする請求項1、2又は3記載のファイル。
  5. 前記背表紙の左右何れか一方の側端部において外壁部及び内壁部を表表紙又は裏表紙に接着するとともに、他方の側端部から所定距離離間した位置において外壁部又は内壁部に背紙の一方の側端部を保持し得る切り起こし部を設け、当該他方の側端部側の外壁部と内壁部とを相互に拘束しないように構成していることを特徴とする請求項1、2又は3記載のファイル。
  6. 前記切り起こし部を、高さ方向に所定距離離間した位置に対をなして形成していることを特徴とする請求項5記載のファイル。
  7. 前記外壁部の巾寸法を、前記内壁部の巾寸法より若干大きく設定するとともに、前記シートを二つ折りにした状態において両壁部の側端部を略同一線上に揃えていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載のファイル。
  8. 前記外壁部の高さ寸法を、前記内壁部の高さ寸法より若干大きく設定していることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のファイル。
  9. 前記折り目を、前記シートの高さ方向に形成するとともに、前記外壁部及び前記内壁部の下端部の少なくとも一部を接着していることを特徴とする請求項1、4、5、6、7又は8記載のファイル。
  10. 背表紙の側端部に、背表紙を挿入可能な袋体状に構成した表表紙又は裏表紙から引き出した所定位置において当該表紙の一部と係留する係留部を設けていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9記載のファイル。
  11. 前記係留部が背表紙の側端部を折り曲げて形成したものであることを特徴とする請求項10記載のファイル。
  12. 前記シートを透明又は半透明の合成樹脂素材により構成していることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11記載のファイル。
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