JP2006033747A - 基準周波数発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 障害時に現用系原子発振器から予備系原子発振器に切り替える際の不整合を簡易な構成で防止する基準周波数発生装置を提供する。
【解決手段】 原子の共鳴周波数に応じた周波数の発振出力を行う現用系原子発振器と、原子の共鳴周波数に応じた周波数を制御信号に基づいて制御して発振出力を行う予備系原子発振器と、前記現用系原子発振器の発振出力と該予備系原子発振器の発振出力との差を検出し、この差に応じた前記制御信号を予備系原子発振器に入力することで、前記予備系原子発振器の発振周波数を前記現用系原子発振器の発振周波数と同期させる制御信号入力部と、前記現用系原子発振器の正常時には該現用系原子発振器の出力を基準周波数信号として外部へ出力し、前記現用系原子発振器の障害時には前記予備系原子発振器の出力を基準周波数信号として外部へ出力する切替器とを備えた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、原子共鳴周波数に基づいて基準周波数を発生させる技術に関する。例えば、ディジタル/アナログ放送用基準周波数源等として用いられる放送機システム用基準周波数発生装置に関する。
近年市場では、ディジタル地上波放送の立上げ等により、低価格で高精度な放送機システム用基準周波数発生装置が要求されている。
図13に従来の放送機システム用基準周波数発生装置の構成例を示す。公共の放送に使用される放送機システムでは、周波数基準源としてルビジウム原子発振器を使用するよう規定されており、さらには高信頼度化のために冗長構成を採ることが一般的に行われている。例えば図13のごとく、現用系原子発振器90と予備系原子発振器80の出力を切替器51で切替えられる構成としている。以下に動作概要を説明する。
電圧制御発振器(Voltage Controlled Xtal Oscillator、以下VCXOとも称す)93の出力周波数は、周波数合成器92にてルビジウム原子の共鳴周波数帯(6.83469・・・GHz)に変換される。周波数合成器出力のマイクロ波(6.83469・・・GHz)は、原子共鳴器(Optical Microwave Unit、以下OMUと称す)91内のルビジウム原子に照射され、その周波数に応じて位相及びレベルが変化する共鳴度信号が発生する。周波数制御回路94はOMU91から出力される共鳴度信号を同期検波して、VCXO93の制御電圧を出力する。VCXO93は、この制御電圧の印加によって所定の出力周波数にフィードバック制御される。即ち、その出力は常にOMU91の原子共鳴周波数安定度に追従した高い周波数安定度で制御される。なお、予備系原子発振器80のOMU81、周波数合成器82、VCXO83、周波数制御回路84についても前記現用系原子発振器90のOMU91、周波数合成器92、VCXO83、周波数制御回路84とそれぞれ同様の構成となっている。
また、VCXO93,83の出力は、通常システム基準周波数として利用しやすい10MHz、またはそのN逓倍(20MHz,40MHz等)の周波数となっている。このVCXO93,83の出力は、切替器51に入力されており、ここでいずれかの入力が選択され基準周波数として出力される。切替器51では外部からの制御信号によるマニュアル切り替えと、VCXO93,83の出力周波数の異常を示すアラーム(ALM)1,2出力およびVCXO93,83の出力断検出によるオート切替機能を有している。通常は現用系であるVCXO93の出力を基準周波数出力として選択している。
運用時において、VCXO93の異常やALMが発生した際および外部制御信号でVCXO83出力を選択する入力が入ると、切替器51はVCXO83を基準周波数出力として選択する。
これにより、現用系原子発振装置90に障害が発生した場合でも予備系原子発振装置80に切り替えて運用を継続できる。
しかし、図13に示した従来の装置では、現用系原子発振装置90の出力周波数と予備系原子発振装置80の出力周波数とが完全には一致しておらず、切替時に問題を生じることがあった。
この出力周波数の差は、各々のOMU91,81の公差によるもので、そのバラツキの
偏差は一般的なルビジウム原子発振器(出荷時、定常状態)で0.5〜1.0E−10(出荷時、定常状態)くらいである。
このため従来の基準周波数発生装置では、切替器51におけるVCXO93とVCXO83の出力選択切替時において、出力の周波数ジャンプおよび位相の不連続な変化が発生し、この基準周波数に基づいてデータの送信等を行う後段の装置に不都合を生じさせてしまう。従来の地上波TV放送(アナログ方式)システムではこのような現象は問題とされることが少なかったが、近年立ち上げられている地上波ディジタル放送システムでは、このような周波数ジャンプや位相不連続性の回避を要求されている。
この要求に対応するようにしたものが図14の構成である。図13の従来構成との相違は切替器出力後段にクロックバッファとなるPLL(Phase Locked Loop)70を備えて
いる点である。これにより、切替器51でVCXO93とVCXO83の出力選択が行なわれた際に差が生じても、このPLL70のループ特性に応じて周波数が緩やかに変化し、位相も連続的に変化し、基準周波数出力を利用する後段のシステムへの影響を緩和できる。
また、特許文献1に記載の原子発振装置では、外部制御情報に応じて発振周波数が変化する第1(現用系)の原子発振器と第2(予備系)の原子発振器との出力差を検出して誤差信号を生成し、この誤差信号を周波数制御情報として第2の原子発振器に入力して該第2の原子発振器の出力と第1の原子発振器の出力とを通常時に予め同期させておき、障害発生時に第1の原子発振器の出力から第2の原子発振器の出力に切り替えた場合にも位相跳躍が生じない構成にしている。
特開平02−166834号公報
しかしながら、上述の図14に示した装置では、PLL70を構成する部品において、VCXO73は原子共鳴器で安定化されたVCXO93,83の特性を損なわないようにする為、安価なものは特性上不適当であり少なくともVCXO93,83と同等か、それ以上の特性のものが必要である。また本方式においても、VCXO93,VCXO83の出力周波数差は生じるため、その周波数差が極力小さいものとなるよう、従来よりもより厳しいOMU91,OMU81の原子共鳴周波数バラツキ、特性変化(電源,温度,経時変化等)を補う構成,製造手番が要求されるという問題点があった。従ってこの構成では、従来の基準周波数発生装置からのコストアップも問題になっている。
また、特許文献1の装置においても第1の原子発振器と第2の原子発振器の出力周波数差は生じるため、障害発生時に、第2の原子発振器の周波数制御情報を誤差信号から外部制御情報に切り替えても、出力周波数が同じになるように原子共鳴周波数バラツキ、特性変化(電源,温度,経時変化等)を補う構成,製造手番が要求されるという問題点があった。
そこで、本発明は、障害時に現用系原子発振器から予備系原子発振器に切り替える際の不整合を簡易な構成で防止する技術の提供を目的とする。
本発明は、従来の問題点を解決するため下記の構成を採用した。
即ち、本発明の基準周波数発生装置は、図1に示すように、
原子の共鳴周波数に応じた周波数の発振出力を行う現用系原子発振器10と、
原子の共鳴周波数に応じた周波数を制御信号に基づいて制御して発振出力を行う予備系原子発振器20と、
前記現用系原子発振器の発振出力と該予備系原子発振器の発振出力との差を検出し、この差に応じた前記制御信号を予備系原子発振器に入力することで、前記予備系原子発振器の発振周波数を前記現用系原子発振器の発振周波数と同期させる制御信号入力部30と、
前記現用系原子発振器10の正常時には該現用系原子発振器10の出力を基準周波数信号として外部へ出力し、前記現用系原子発振器10の障害時には前記予備系原子発振器20の出力を基準周波数信号として外部へ出力する切替器51と、を備えた。
これにより、現用系原子発振器10の発信出力と予備系原子発振器20の発振出力が常に同期しているので、現用系原子発振器10に障害が発生して予備系原子発振器20に切り替えた際の周波数(位相)の跳躍が防止される。
また、前記予備系原子発振器10が、
磁場発生用電流の制御により原子共鳴周波数の変化を可能とする原子共鳴器21と、
該原子共鳴周波数に応じた周波数で前記予備系原子発振器の発振出力を行う発振部23とを備え、
前記制御信号入力部30が、前記制御信号を原子共鳴器21に入力して前記磁場発生用電流を変化させることにより、前記発振出力の周波数を変えて前記現用系原子発振器10の発振出力と同期させても良い。
また、図2に示すように、前記予備系原子発振器20が、
前記発振出力を生成する発振部23と、
該発振出力の周波数を所定係数倍して前記原子の共鳴周波数帯の共鳴用信号に変換する周波数合成器22と、
前記共鳴用信号を前記原子に加えて共鳴させ、この共鳴度合いに応じて共鳴度信号を出力する原子共鳴器21とを備え、
前記制御情報入力部30が前記制御信号を前記周波数合成器22に入力し、前記周波数合成器22がこの制御信号に基づいて共鳴用信号の値を調整することにより、原子共鳴部21がこの調整された共鳴用信号に応じた共鳴度信号を出力し、前記発信部23がこの共鳴度信号に基づいて発振出力の周波数を変化させて前記現用系原子発振器10の発振出力と同期させても良い。
また、図3に示すように、前記予備系原子発振器20が、
前記発振出力を生成する発振部23と、
前記前記発振出力に基づく共鳴用信号を前記原子に加えて共鳴させ、この共鳴度合いに応じて共鳴度信号を出力する原子共鳴器21と、
前記共鳴度信号に基づいて前記発振部23への制御電圧を出力する周波数制御回路24とを備え、
前記制御信号入力部30が前記制御信号を前記周波数制御回路24に入力し、前記周波数制御回路24がこの制御信号に基づいて前記制御電圧の値を調整することにより、前記発信部23がこの制御電圧に応じて発振出力の周波数を変化させて前記現用系原子発振器10の発振出力と同期させても良い。
また、図9に示すように、前記制御信号入力部30が、
前記現用系原子発振器10の障害を検知する検知回路316と、
該現用系原子発振器の正常時の発振出力に基づく制御信号を記憶するメモリ313と、
前記検知回路の検知結果に基づき、前記現用系原子発振器の正常時には該現用系原子発振器の発振出力と予備系原子発振器の発振出力との差に応じた前記制御信号を予備系原子発振器に入力させ、前記現用系原子発振器の障害発生時には前記メモリに記憶した制御信
号を予備系原子発振器に入力させるスイッチ315と、
を備えても良い。
また、図10に示すように、前記制御信号入力部30aが、
前記現用系原子発振器10の発振出力と該予備系原子発振器20の発振出力との差を検出する比較器311と、
この比較器311からの比較値をディジタル値に変換するAD変換回路312と、
このディジタル値に変換された比較値をディジタルLPF処理するマイコン317と、
このLPF処理値をアナログ値に変換し、制御信号として出力するDA変換回路314と、
現用系原子発振器10の発振出力の有無により障害を検知する検知回路316と、を備え、
前記マイコン317が、前記検知回路316の検知結果に基づき現用系原子発振器10の正常時の出力値を記憶し、前記現用系原子発振器10の障害発生時には、正常時に記憶した出力値で出力を行っても良い。
また、図12に示すように、現用系原子発振器10の発振出力の有無により障害を検知する検知回路316を更に備え、
前記予備系原子発振器20の周波数制御回路24bが、
前記原子共鳴器からの共鳴度信号をディジタル化するAD変換器246と、
前記共鳴度信号と前記制御信号とに基づいて前記発振部の制御電圧を出力するマイコン247と、を備え、
前記マイコン247が、前記検知回路316の検知結果に基づき現用系原子発振器10の正常時の制御信号を記憶し、前記現用系原子発振器10の障害発生時には、正常時に記憶した制御信号に基づいて出力を行っても良い。
本発明は、障害時に現用系原子発振器から予備系原子発振器に切り替える際の不整合を簡易な構成で防止する技術を提供できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。以下の実施の形態の構成は例示であり、本発明は実施の形態の構成に限定されない。
〈実施形態1〉
図1は、本発明に係る実施形態1の概略構成図である。図1に示すように、本実施形態の基準周波数発生装置は、原子の共鳴周波数に応じて発振周波数を制御する現用系原子発振器10や、原子の共鳴周波数に応じた発振周波数を制御信号に基づいて制御する予備系原子発振器20、前記現用系原子発振器10の発振出力と該予備系原子発振器20の発振出力との差に応じた前記制御信号を予備系原子発振器20に入力する制御信号入力部70、基準周波数として外部へ出力する信号を障害時に前記現用系原子発振器10の出力から予備系原子発振器の出力へ切り替える切替器51を備えている。
現用系原子発振器10は、原子共鳴器(OMU)11、周波数合成器12、電圧制御発振器(VCXO)13、周波数制御回路14を備えている。
VCXO13は、周波数制御回路14からの制御電圧に応じて発振出力の周波数を変更する。
周波数合成器12は、このVCXO13からの発振出力の周波数を所定係数倍してルビジウム原子の共鳴周波数帯(6.83469・・・GHz)の信号に変換する。
OMU11は、周波数合成器出力のマイクロ波(6.83469・・・GHz)をルビ
ジウム原子に照射し、その周波数に応じて位相及びレベルが変化する共鳴度信号を出力する。
周波数制御回路14は、OMU11から出力される共鳴度信号を同期検波して、VCXO13の制御電圧を出力する。また、周波数制御回路14は、障害検出部としての機能も有しており、共鳴度信号の周波数が所定の範囲から外れた場合や、信号断となった場合に、障害が発生したと判断して警告信号(ALM)を切替器51に出力する。
VCXO13は、この制御電圧の印加によって所定の出力周波数にフィードバック制御される。即ち、その出力は常にOMU11の原子共鳴周波数安定度に追従した高い周波数安定度で制御される。
なお、予備系原子発振器20のOMU21、周波数合成器22、VCXO23、周波数制御回路24についても前記現用系原子発振器10のOMU11、周波数合成器12、VCXO13、周波数制御回路14とそれぞれ同様の構成となっている。
また、制御信号入力部30は、位相比較器31とLPF(low-pass filter)32から
なっている。制御信号入力部30からの制御信号は、定電流回路210を介してOMU21に入力される。
図5は、OMU11,21の内部概略図である。
OMU内部にはルビジウム原子(Rb85+87)が封入された光吸収セル(Absorption Cell)211を収容したマイクロ波共振器(Cavity Oven)212がある。この共振器212は磁器シールド材で覆われ、周囲にはコイル213が巻かれている。そして光源部(Lamp Oven)214が、所定周波数の光束を一定の光量で光吸収セル211に照射し、
光検出部(Photo Detector)215が該光吸収セル211を介した光束を受光し、この光量に応じた共鳴度信号を出力する。これらの構成により、周波数合成器12,22から入力されたマイクロ波をルビジウム原子に照射した場合に、このマイクロ波が共振周波数と一致していれば、光吸収セル211での吸収が最大となり、光検出部215に到達する光量が最小となる。そして、周波数合成器12,22からのマイクロ波が共振周波数から乖離するに伴って光検出部の受光量が増加する。即ち、VCXO13,23の出力に基づく周波数合成器出力の変動が、共鳴度信号として出力される。
また、このコイル213には定電流回路210から電流(C−Field電流)が加えられており、C−Fieldという直流磁場が光吸収セル内のルビジウム原子に印加されている。ルビジウム原子の共鳴周波数はこのC−Field磁場、すなわち磁場を発生するC−filed電流により変化する。C−Field電流が大きく(=磁場が大きく)なるほど共鳴周波数は高い方向にシフトする。
図6は、このC−Field電流をマイクロ波共振器212に加える定電流回路210の具体例を示す。
増幅器(OPAMP)331の入力にはC−Field電流出力を高精度抵抗R1で変換した電圧と、LPF32からの出力電圧が加えられている。OPAMP331の出力電圧はC−Field電流を供給するTR1のベース端子に加える。これにより、OPAMP1の両入力電圧の値が一致するよう、TR1の出力電流はフィードバック制御される。
また、上記VCXO13の出力とVCXO23の出力は、制御信号入力部30の位相比較器31に入力される。
位相比較器31では、VCXO13の出力位相を基準とし、2入力間の差(周波数差・
位相差)に応じた電圧を発生する。すなわち、VCXO23とVCXO13の出力位相(=周波数)が一致しているときの値を基準値とすると、VCXO23の位相がVCXO13よりも進んでいる際は基準値よりも低い電圧を、VCXO23の位相がVCXO13よりも遅れている際は基準値よりも高い電圧を発生する。位相比較器31の出力電圧はLPF32を経由して、OMU21のマイクロ波共振器212にC−Filed電流を供給する定電流回路210に入力される。
この結果、VCXO23の位相が進んでいる際はC−Field電流が減少し、VCXO23の位相が遅れている際はC−Filed電流が増加する。すなわちOMU21の原子共鳴周波数は、OMU11の原子共鳴周波数に追従するよう制御される。これによってVCXO23の出力位相(=周波数)はVCXO13の出力位相(=周波数)に同期した状態となる。
そして、現用系原子発振器10の障害が発生した場合、周波数制御回路14がこれを検出して切替器51にALM1を出力し、切替器51がこのALM1に応じて外部への基準周波数出力をVCXO13の出力からVCXO23の出力に切り替える。
このように本実施形態によれば、通常時に現用系原子発振器10のVCXO出力と予備系原子発振器20のVCXO出力とを同期させておくため、切替器51においてVCXO13の出力からVCXO23の出力に切り替えても周波数ジャンプや位相の不連続変化を発生させずにこれを行なうことが出来る。
また、本実施形態は、従来の装置と比べてクロックバッファを排することができ、簡易な構成で上記切替を達成できる。
〈実施形態2〉
図7に本発明に係る実施形態2の構成図を示す。本実施形態は、前述の実施形態1と比べ、制御信号入力部30からの制御信号をOMU21に入力するのに代えて、該制御信号を周波数合成器22aに入力し、VCXO出力を逓倍して原子共鳴周波数帯のマイクロ波を得る際のオフセット値を調整してVCXO13出力とVCXO23出力とを同期させる点が異なっており、その他の構成は同じである。このため、同一の要素には同符号を付す等して再度の説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態の周波数合成器22aは、VCXO23の出力周波数を
逓倍する周波数逓倍器221や、設定データに基づいて出力波形を生成するDDS(Direct Digital Synthesizer)222、DDS222からの出力のうち所定帯域の周波数を通過させるBPF(Band pass filter)223、該周波数逓倍器221出力とBPF223出力とを加算する周波数ミキサ224、DDS222の設定データを制御するマイコン225、制御信号入力部30からの制御信号をA/D変換してDDS222に入力するA/D変換器226を備えている。また、本実施形態の原子共鳴器21は、定電流回路210により予め設定した一定のC−Field電流がマイクロ波共振器212のコイル213に加えられている点が、前述の実施形態と異なっている。
このように周波数合成器22aでは、VCXO23の出力を周波数逓倍器221によりN逓倍したマイクロ波(例:6.84GHz=VCXO23周波数20MHz×342)周波数と、DDS222で生成した原子共鳴周波数とN逓倍マイクロ波周波数との差分(例:5.31・・・MHz=6.84GHz−6.83469・・・GHz)周波数を周波数ミキサ224で合成し、ルビジウム原子の共鳴周波数帯のマイクロ波を出力する。尚、前述の実施形態では、DDS222の出力周波数設定が、所定の値となるようにマイコン225により設定されていたのに対し、本実施形態では、DDS222の出力周波数設
定が、制御信号入力部30からの制御信号に応じてマイコン225等から入力されるシリアルデータ(設定データ)によって行なわれる。ここでシリアルデータの値をΔφとすると、原子共鳴周波数Frにて安定化された際のVCXO23の周波数Foは下式で表される。
Fo=Fr/(N−Δφ/2^M) ・・・(式1)
上記式1において、Nは逓倍回路の逓倍次数、MはDDSの出力周波数設定分解能bit数である。これらの構成・機能は従来と同じものである。
本実施形態においては、制御信号入力部30からの制御信号が、A/D変換器226を介してマイコン225に入力され、マイコン225においてDDS222の出力周波数設定データの基準値に加算される。位相比較器31での位相差検出の結果、VCXO23の位相が進んでいる場合はDDS222の出力周波数設定データの値が小さく、逆にVCXO23の位相が遅れている場合はDDS222の出力周波数設定データの値が大きくなる方向で加算するようマイコンを設定する。
前記加算処理をされた周波数設定データΔφがDDS222に加えられる事により、VCXO23の出力位相(=周波数)はVCXO13の出力位相(=周波数)に同期した状態となる。
これにより実施形態1と同様に、通常時のVCXO13出力とVCXO23出力とが同期し、障害発生時に切替器51で出力を切り替えたとしても、周波数ジャンプや位相の不連続変化を発生が防止する事が出来る。
〈実施形態3〉
図8に本発明の実施形態3の構成図を示す。本実施形態は、前述の実施形態1と比べ、制御信号入力部30からの制御信号をOMU21に入力するのに代えて、該制御信号を周波数制御回路24aに入力し、制御信号のオフセット値を調整してVCXO13出力とVCXO23出力とを同期させる点が異なっており、その他の構成は同じである。このため、同一の要素には同符号を付す等して再度の説明を省略する。
本実施形態の周波数制御回路24aは、OMU21からの共鳴度信号を増幅する増幅器(AMP)241や、同期検波器242、積分器243、予備系原子発振器20の障害を検出してALM2を出力するALM検出回路244を有している。
該周波数制御回路において、OMU21より入力された共鳴度信号はAMP241にて適当なレベルに増幅され、同期検波器242およびALM検出回路244へ入力される。ALM検出回路244ではAMP241からの共鳴度信号の値或は共鳴度信号の有無により、予備系原子発振器20が原子共鳴周波数で安定化されているかの判別を行い、共鳴度信号の値が所定のレベルよりも低下した場合にALM信号を発生する。
同期検波器242では、共鳴度信号の同期検波が行われ、OMU21へ入力されたマイクロ波周波数が、OMU21の原子共鳴周波数より低い際は基準電圧値より低い電圧値を、OMU21の原子共鳴周波数より高い際は基準電圧値より高い電圧値を出力する。この同期検波器出力は積分器1を通して、VCXO23の制御電圧として印加される。これらの構成・機能は実施形態1の周波数制御回路24と同じものである。
この実施形態1の周波数制御回路構成においては、積分器1の一方の入力が固定の基準電圧を入力としていた。これに対し、本実施形態では、VCXO13とVCXO23の出力差に応じて変化する電圧が印加される。積分器1の制御電圧出力は、位相比較器31で
の位相差検出の結果、VCXO23の位相が進んでいる場合は本来の制御電圧値よりもマイナス方向に、逆にVCXO23の位相が遅れている場合は本来の制御電圧値よりもプラス方向にオフセットする。
前記制御電圧がVCXO23に印加されることにより、その出力位相(=周波数)はVCXO13の出力位相(=周波数)に同期した状態となる。
これにより前述の実施形態1,2と同様に、通常時のVCXO13出力とVCXO23出力とが同期し、障害発生時に切替器51で出力を切り替えたとしても、周波数ジャンプや位相の不連続変化を発生が防止する事が出来る。
〈実施形態4〉
図9は、本発明の実施形態4の要部説明図である。本実施形態は、前述の実施形態1〜3の構成において、現用系のVCXO13が故障により出力断になった際の動作を位相比較器31aにおいて保証する例である。なお、その他の構成は、前述の実施形態と同じであるため、同一の要素には同符号を付す等して再度の説明を省略する。
VCXO13の出力は、位相比較回路311に入力されると共に、入力検出回路316に入力される。
位相比較回路311の出力は出力部に設けられたアナログSW315のch1に入力されるとともにA/D変換回路312に入力される。このA/D変換回路312でディジタル化された位相比較出力値は、メモリ313に書き込まれ、随時その値は更新されてD/A変換回路314を介してアナログSW315のch2に入力される。
また、入力検出回路316は、VCXO13からの入力信号の有無を検出し、この検出結果に応じてアナログSW315にchの選択信号を入力する(SEL入力)。例えば、入力検出回路316は、VCXO13からの入力信号を正常に検出している際には、ch1を選択する信号をアナログSW315に入力する。すなわち位相比較回路311の出力を選択する。この場合、上述の実施形態で示したようにVCXO13の出力にVCXO23の出力が位相同期した状態で動作する。
そして、入力検出回路316がVCXO13の入力断を検出した際は、メモリ313におけるA/D変換回路312の出力値の更新を停止すると共に、アナログSWの出力選択としてch2を選択する選択信号を入力する。即ち、D/A変換回路314の出力を選択する。
D/A変換回路314からは、メモリに保持されたVCXO13の出力断検出前の位相比較回路の出力値が、アナログ値として出力される。これにより、位相比較器の出力電圧が、VCXO13の正常動作時の値で保持されるので、VCXO23の安定化周波数も同様に保持される。
以上の構成の位相比較器31としたことにより、現用系のVCXO13に故障が発生して制御信号入力部からの入力が得られなくなった場合でも、直前の値を用いて制御信号を出力し続けることができるので、前述の実施形態1〜3の効果に加え、VCXO13の出力断の場合にも周波数ジャンプや位相の不連続変化の発生を防止する事が出来る。
〈実施形態5〉
図10は、本発明の実施形態5の要部説明図である。本実施形態は、前述の実施形態1〜3における位相比較器後段のLPFとしてマイコン等によるディジタルフィルタを適用
した際の制御信号入力部30aの構成例である。本構成により、実施形態4と同様に現用系VCXO13が故障になった際の動作保証を行なう。
位相比較回路311の出力は、A/D変換回路312でディジタル値に変換された後、マイコン317にてディジタルLPF処理演算が行なわれる。この演算結果をD/A変換回路314でアナログ電圧値に変換し、これをOMU21、周波数合成器22a、又は周波数制御回路24aに加えることで実施例1〜3に記述した例と同等の効果が得られる。
入力検出回路316は、VCXO13出力の有無を検出し、この検出結果をマイコン317に入力する。例えば、入力検出回路316が、VCXO13出力を正常に検出している場合、マイコン317が、上述のとおり、ディジタルLPF処理を行い、D/A変換回路314を介して制御情報を出力する。なお、マイコン317は、この正常時の値を障害時に読出し可能となるように保持しておく。一方、入力検出回路316が、VCXO13の入力断を検出した場合、断検出信号をマイコン317に入力する。そしてマイコン317は、入力検出回路316からの断検出信号により、ディジタルLPF処理の演算処理を停止し、断検出信号前の値に基づき、D/A変換回路314を介して制御情報を出力する。
これにより、D/A変換回路314(制御信号入力部30a)の出力電圧は、VCXO13が正常動作時の値で保持されるので、前述の実施形態4と同様にVCXO23出力をVCXO13と同期できる。
以上の構成により、現用系原子発振器10に故障が発生してVCXO13の出力断となった場合にも、周波数ジャンプや位相の不連続変化の発生を防止する事が出来る。
〈実施形態6〉
図11は、本発明の実施形態6の要部説明図である。本実施形態は、実施形態2と同様の構成において周波数合成器の周波数設定データを入力検出回路の出力で制御する例である。
入力検出回路316は、VCXO13からの入力の有無を検出し、この検出結果をマイコン225に入力している。このVCXO13の入力が有る旨の入力がなされた場合、マイコン225は、実施形態2で示したとおりDDS222の設定データを制御する。また、マイコン225は、この正常時のデータの最新の値を障害時に読出し可能に保持しておく。そして入力検出回路316からVCXO13の入力断の入力がなされた場合、マイコン225は、DDS222の出力周波数設定データを断検出前の値で設定する。
従って、VCXO13の入力断により、制御信号入力部30からの入力が得られなくなった場合であっても、実施形態4,5のように制御信号入力部30にメモリ313やマイコン317を用いずに、周波数合成器22aのマイコン225を有効に利用した比較的簡易な構成で実施形態4,5と同等の効果が得られる。
〈実施形態7〉
図12は、本発明の実施形態7の要部説明図である。本実施形態は、ディジタル処理によりVCXO23の制御電圧を制御する例であり、前述の実施形態3と比較して、周波数制御回路の構成と、該周波数制御回路のオフセット値を入力検出回路316の出力で制御する構成が異なり、その他の構成は同じである。このため、同一の要素に同符号を付すなどして再度の説明を省略している。
本実施形態の周波数制御回路24bでは、OMU21からの共鳴度信号入力をAMP2
45で増幅後、AD変換器246にてディジタル化し、マイコン247で同期検波及び積分処理を行う。マイコン247は、この共鳴度信号に基づく同期検波の処理により、OMU21へ入力されたマイクロ波周波数が、OMU21の原子共鳴周波数より低い際は基準電圧値より低い電圧値を、OMU21の原子共鳴周波数より高い際は基準電圧値より高い電圧値を求める。そして電圧値を積分処理し、VCXO23の制御電圧として出力する。また、この積分処理の際、マイコン247は、制御信号入力部30(LPF32)からの入力値に基づいてこの制御電圧をオフセットする。即ち、位相比較器31での位相差検出の結果、VCXO23の位相が進んでいる場合は本来の制御電圧値よりもマイナス方向に、逆にVCXO23の位相が遅れている場合は本来の制御電圧値よりもプラス方向にオフセットする。これにより実施形態3と同様にVCXO23出力をVCXO13出力と同期できる。また、マイコン247は、この正常に同期しているときの制御信号(周波数差)を保持し、所定周期毎に更新しておく。
一方、入力検出回路316は、VCXO13からの入力の有無を検出し、この検出結果をマイコン247に入力している。これによりVCXO13の入力が無い(入力断)を検出した旨の入力がなされた場合、マイコン247は、制御信号入力部30からの入力に基づいてオフセットするのを止め、正常時に保持しておいた最新の制御信号を読み出し、この制御信号に基づいて固定的にオフセットする。
従って、VCXO13の入力断により、制御信号入力部からの入力が得られなくなった場合であっても、実施形態4,5のように制御信号入力部30にメモリ313やマイコン317を用いずに、周波数制御回路24bのマイコン247を有効に利用した比較的簡易な構成で実施形態4,5と同等の効果が得られる。
以上の実施形態によれば、クロックバッファを構成するための高価なVCXOを追加する必要がなく、また製造時におけるOMUの原子共鳴周波数バラツキや、経時変化に対する耐性を緩和できるので、製造コストを抑制しつつ、近年のディジタル地上波放送システムにも対応可能な(出力周波数ジャンプ,位相の不連続性の無い)放送機システム用基準周波数発生装置を実現出来る。
〈その他の実施形態〉
本発明は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、以下に付記した構成であっても上述の実施形態と同様の効果が得られる。また、これらの構成要素は可能な限り組み合わせることができる。
(付記1)
原子の共鳴周波数に応じた周波数の発振出力を行う現用系原子発振器と、
原子の共鳴周波数に応じた周波数を制御信号に基づいて制御して発振出力を行う予備系原子発振器と、
前記現用系原子発振器の発振出力と該予備系原子発振器の発振出力との差を検出し、この差に応じた前記制御信号を予備系原子発振器に入力することで、前記予備系原子発振器の発振周波数を前記現用系原子発振器の発振周波数と同期させる制御信号入力部と、
前記現用系原子発振器の正常時には該現用系原子発振器の出力を基準周波数信号として外部へ出力し、前記現用系原子発振器の障害時には前記予備系原子発振器の出力を基準周波数信号として外部へ出力する切替器と、
を備えた基準周波数発生装置。
(付記2)
前記予備系原子発振器が、
磁場発生用電流の制御により原子共鳴周波数の変化を可能とする原子共鳴器と、
該原子共鳴周波数に応じた周波数で前記予備系原子発振器の発振出力を行う発振部とを備え、
前記制御信号入力部が、前記制御信号を原子共鳴器に入力して前記磁場発生用電流を変化させることにより、前記発振出力の周波数を変えて前記現用系原子発振器の発振出力と同期させる付記1に記載の基準周波数発生装置。
(付記3)
前記予備系原子発振器が、
前記発振出力を生成する発振部と、
該発振出力の周波数を所定係数倍して前記原子の共鳴周波数帯の共鳴用信号に変換する周波数合成器と、
前記共鳴用信号を前記原子に加えて共鳴させ、この共鳴度合いに応じて共鳴度信号を出力する原子共鳴器とを備え、
前記制御情報入力部が前記制御信号を前記周波数合成器に入力し、前記周波数合成器がこの制御信号に基づいて共鳴用信号の値を調整することにより、原子共鳴部がこの調整された共鳴用信号に応じた共鳴度信号を出力し、前記発信部がこの共鳴度信号に基づいて発振出力の周波数を変化させて前記現用系原子発振器の発振出力と同期させる付記1に記載の基準周波数発生装置。
(付記4)
前記予備系原子発振器が、
前記発振出力を生成する発振部と、
前記前記発振出力に基づく共鳴用信号を前記原子に加えて共鳴させ、この共鳴度合いに応じて共鳴度信号を出力する原子共鳴器と、
前記共鳴度信号に基づいて前記発振部への制御電圧を出力する周波数制御回路とを備え、
前記制御信号入力部が前記制御信号を前記周波数制御回路に入力し、前記周波数制御回路がこの制御信号に基づいて前記制御電圧の値を調整することにより、前記発信部がこの制御電圧に応じて発振出力の周波数を変化させて前記現用系原子発振器の発振出力と同期させる付記1に記載の基準周波数発生装置。
(付記5)
前記制御信号入力部が、
前記現用系原子発振器の障害を検知する検知回路と、
該現用系原子発振器の正常時の発振出力に基づく制御信号を記憶するメモリと、
前記検知回路の検知結果に基づき、前記現用系原子発振器の正常時には該現用系原子発振器の発振出力と予備系原子発振器の発振出力との差に応じた前記制御信号を予備系原子発振器に入力させ、前記現用系原子発振器の障害発生時には前記メモリに記憶した制御信号を予備系原子発振器に入力させるスイッチと、
を備えた付記1から4の何れかに記載の基準周波数発生装置。
(付記6)
前記制御信号入力部が、
前記現用系原子発振器の発振出力と該予備系原子発振器の発振出力との差を検出する比較器と、
この比較器からの比較値をディジタル値に変換するAD変換回路と、
このディジタル値に変換された比較値をディジタルLPF処理するマイコンと、
このLPF処理値をアナログ値に変換し、制御信号として出力するDA変換回路と、
現用系原子発振器の発振出力の有無により障害を検知する検知回路と、を備え、
前記マイコンが、前記検知回路の検知結果に基づき現用系原子発振器の正常時の出力値を記憶し、前記現用系原子発振器の障害発生時には、正常時に記憶した出力値で出力を行う付記1から4の何れかに記載の基準周波数発生装置。
(付記7)
現用系原子発振器の発振出力の有無により障害を検知する検知回路を更に備え、
前記予備系原子発振器の周波数制御回路が、
前記原子共鳴器からの共鳴度信号をディジタル化するAD変換器と、
前記共鳴度信号と前記制御信号とに基づいて前記発振部の制御電圧を出力するマイコンと、を備え、
前記マイコンが、前記検知回路の検知結果に基づき現用系原子発振器の正常時の制御信号を記憶し、前記現用系原子発振器の障害発生時には、正常時に記憶した制御信号に基づいて出力を行う付記4に記載の基準周波数発生装置。
課題を解決する構成1の説明図 課題を解決する構成2の説明図 課題を解決する構成3の説明図 本発明に係る実施形態1の構成図 原子共鳴器の詳細構成図 定電流回路の具体例を示す図 実施形態2の構成図 実施形態3の構成図 実施形態4の構成図 実施形態5の構成図 実施形態6の構成図 実施形態7の構成図 従来の放送機システム用基準周波数発生装置を示す図 従来の放送機システム用基準周波数発生装置を示す図
符号の説明
10 現用系原子発振器
20 予備系原子発振器
21 原子共鳴部
22 周波数合成器
23 発振部
24 周波数制御回路
30 制御情報入力部

Claims (3)

  1. 原子の共鳴周波数に応じた周波数の発振出力を行う現用系原子発振器と、
    原子の共鳴周波数に応じた周波数を制御信号に基づいて制御して発振出力を行う予備系原子発振器と、
    前記現用系原子発振器の発振出力と該予備系原子発振器の発振出力との差を検出し、この差に応じた前記制御信号を予備系原子発振器に入力することで、前記予備系原子発振器の発振周波数を前記現用系原子発振器の発振周波数と同期させる制御信号入力部と、
    前記現用系原子発振器の正常時には該現用系原子発振器の出力を基準周波数信号として外部へ出力し、前記現用系原子発振器の障害時には前記予備系原子発振器の出力を基準周波数信号として外部へ出力する切替器と、
    を備えた基準周波数発生装置。
  2. 前記予備系原子発振器が、
    磁場発生用電流の制御により原子共鳴周波数の変化を可能とする原子共鳴器と、
    該原子共鳴周波数に応じた周波数で前記予備系原子発振器の発振出力を行う発振部とを備え、
    前記制御信号入力部が、前記制御信号を原子共鳴器に入力して前記磁場発生用電流を変化させることにより、前記発振出力の周波数を変えて前記現用系原子発振器の発振出力と同期させる請求項1に記載の基準周波数発生装置。
  3. 前記予備系原子発振器が、
    前記発振出力を生成する発振部と、
    該発振出力の周波数を所定係数倍して前記原子の共鳴周波数帯の共鳴用信号に変換する周波数合成器と、
    前記共鳴用信号を前記原子に加えて共鳴させ、この共鳴度合いに応じて共鳴度信号を出力する原子共鳴器とを備え、
    前記制御情報入力部が前記制御信号を前記周波数合成器に入力し、前記周波数合成器がこの制御信号に基づいて共鳴用信号の値を調整することにより、原子共鳴部がこの調整された共鳴用信号に応じた共鳴度信号を出力し、前記発信部がこの共鳴度信号に基づいて発振出力の周波数を変化させて前記現用系原子発振器の発振出力と同期させる請求項1に記載の基準周波数発生装置。
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