JP2007295027A - スペクトラム拡散クロックジェネレータ - Google Patents

スペクトラム拡散クロックジェネレータ Download PDF

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理市 西野
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Abstract

【課題】所望する正確なクロック周波数を有するスペクトラム拡散クロックを得るスペクトラム拡散クロックジェネレータを提供する。
【解決手段】第1V−I変換器13の出力電流に応じて発振する第1CCO14の出力をPLLクロックとして出力するPLL回路2と、第1V−I変換器の出力電流と第1CCOからのPLLクロックとに基づきスペクトラム拡散変調を制御するスペクトラム拡散変調制御回路7と、PLL回路のループ外に設けられ、第1V−I変換器への入力電圧を電流に変換する第2V−I変換器21と、第2V−I変換器の出力電流とスペクトラム拡散変調制御回路からの変調電流とを合成する合成器22、23と、合成器の出力電流に応じて発振するスペクトラム拡散クロックを出力する第2CCO24と、第2CCOからのスペクトラム拡散クロックを第1CCOからのPLLクロックに同期させる同期制御回路8を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、スペクトラム拡散クロックジェネレータ(SSCG:Spread Spectrum Clock Generator)に関する。
従来、クロック周波数をわずかに変動させて発振させることによって、EMI(電磁妨害:Electro Magnetic Interference)のピークを低く抑えるスペクトラム拡散クロックジェネレータが知られている。
例えば、特許文献1は、マイクロプロセッサまたは他のデジタル回路を比較的高い周波数でドライブするクロック信号を生成し、かつ比較的広い帯域幅に対して測定されるEMI成分のスペクトラム振幅を減少するスペクトラム拡散クロックジェネレータを開示している。
このスペクトラム拡散クロックジェネレータは、基準周波数信号を生成するための発振器と、この発振器とともに作動するスペクトラム拡散クロック生成器を備えている。スペクトラム拡散クロック生成器は、基本周波数および基本周波数の高調波において低減された振幅のEMIスペクトラム成分を有するスペクトラム拡散クロック出力信号を生成する。スペクトラム拡散クロック生成器は、クロックパルス列を生成するための、PLL(Phased Lock Loop)回路から成るクロックパルス生成器と、クロックパルス生成器によって生成されると考えられるEMIスペクトラム成分の振幅を拡大し且つ平らにするために、PLL回路のループ(以下、「PLLループ」という)の途中から取り出した信号に別途生成された変調信号を加算して電圧制御発振器(以下、「VCO:Voltage Controlled Oscillator」という)に供給することにより、所定の変調周波数で周波数変調するスペクトラム拡散変調を行い、スペクトラム拡散クロックとして出力するスペクトラム拡散変調器を備えている。
特開平7−235862号公報
しかしながら、上述した従来のスペクトラム拡散クロックジェネレータは、以下のような問題を有する。すなわち、スペクトラム拡散変調器は、PLLループの外に設けられているので、スペクトラム拡散クロックを出力するVCOの電圧−周波数特性が、半導体製造プロセスのばらつきや、動作温度、電圧等によって変動すると、スペクトラム拡散クロックが所望のクロック周波数からずれてしまうという問題がある。
また、クロックパルス生成器のPLLループ内においてスペクトラム拡散変調するために、VCOの入力電圧を可変させる方法が知られているが、この場合、PLL回路を安定して動作させるためには、PLLのループ帯域を変調周波数より低くする必要がある。このためには、PLL回路内のループフィルタを構成するローパスフィルタ(LPF)のカットオフ周波数をかなり低く設定する必要があるので、このローパスフィルタに使用されるコンデンサの容量値をかなり大きくする必要がある。その結果、コンデンサを半導体の内部に設ける場合は、セル面積が増大してコストアップに繋がるという問題がある。
スペクトラム拡散変調する他の方法として、PLL回路のフィードバック経路に設けられた分周器におけるカウント数を可変することにより、スペクトラム拡散変調されたクロックを出力する方法も知られている。この場合、出力されるクロックの周波数を少しずつ可変させる必要があるので、分周器のカウント数を大きく設定する必要があり、高逓倍の分周器を採用せざるを得ない。この方法では、入力信号の周波数が低くなり、入力信号と分周器からのフィードバック信号とを比較する位相周波数検出器が動作する間隔が長くなる、つまり長いリフレッシュレートになるため、ローパスフィルタでの保持電圧が、コンデンサを構成するMOSトランジスタのゲート容量からのリーク電流などによる電圧変動の影響を受け、ジッタの増大や変調プロファイルに歪が生じるという問題が発生する。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、その課題は、所望する正確なクロック周波数を有するスペクトラム拡散クロックを得ることができるスペクトラム拡散クロックジェネレータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、クロック信号とフィードバック信号との位相および周波数を比較する位相周波数検出器、位相周波数検出器からの出力に応じた電圧を電流に変換する第1電圧−電流変換器及び第1電圧−電流変換器の出力電流に応じて発振し、発振出力を位相同期ループクロック及び前記フィードバック信号として出力する第1電流制御発振器を有する位相同期ループ回路と、前記第1電圧−電流変換器の出力電流と前記第1電流制御発振器から出力される位相同期ループクロックとに基づき、スペクトラム拡散変調を制御するスペクトラム拡散変調制御回路と、前記位相同期ループ回路のループ外に設けられ、前記位相周波数検出器からの出力に応じた電圧を電流に変換する第2電圧−電流変換器と、前記第2電圧−電流変換器の出力電流と前記スペクトラム拡散変調制御回路で生成されたスペクトラム拡散制御のための変調電流とを合成する合成器と、前記合成器の出力電流に応じて発振し、スペクトラム拡散クロックとして出力する第2電流制御発振器と、前記第2電流制御発振器から出力されるスペクトラム拡散クロックを前記第1電流制御発振器から出力される位相同期ループクロックに同期させる同期制御回路とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、同期制御回路でスペクトラム拡散クロックを位相同期ループクロックに同期させるように構成したので、所望する正確なクロック周波数を有するスペクトラム拡散クロックを得ることができる。
以下、本発明の実施の形態の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るスペクトラム拡散クロックジェネレータの回路構成を示す図である。このスペクトラム拡散クロックジェネレータは、前段分周器1、PLL回路2、第1出力分周器3、CCO回路4、第2出力分周器5、バイアス電流発生器6、スペクトラム拡散変調制御回路(SS変調制御回路)7および同期制御回路8から構成されている。
前段分周器1は、図示しない発振回路から送られてくる入力クロックを所定数だけ分周してPLL回路2に送る。
PLL回路2は、位相周波数検出器11、チャージポンプ12、第1V−I変換器13、第1CCO14、フィードバック分周器15およびローパスフィルタ(LPF)16から構成されている。
位相周波数検出器11は、前段分周器1から送られてくるクロック信号とフィードバック分周器15から送られてくるフィードバック信号との位相および周波数を比較し、その差に応じたパルスをチャージポンプ12に送る。チャージポンプ12は、位相周波数検出器11から送られてくるパルスに応じた電圧を発生する。このチャージポンプ12から出力される電圧は、第1V−I変換器13、ローパスフィルタ16およびCCO回路4の第2V−I変換器21(詳細は後述する)に送られる。
第1V−I変換器13は、チャージポンプ12から出力される電圧を電流に変換し、制御電流として第1CCO14に送る。第1CCO14は、第1V−I変換器13から送られてくる制御電流に応じた周波数で発振するPLLクロックを発生する。この第1CCO14で発生されたPLLクロックは、フィードバック分周器15に送られるとともに、第1出力分周器3、スペクトラム拡散変調制御回路7および同期制御回路8に送られる。
フィードバック分周器15は、第1CCO14から送られてくるPLLクロックを所定の分周比で分周し、位相周波数検出器11にフィードバック信号として送る。ローパスフィルタ16は、ループフィルタであり、チャージポンプ12の出力から交流成分を取り除く。
上記のように構成されるPLL回路2の動作は周知であるので、詳細な説明は省略するが、概略の動作は以下の通りである。すなわち、PLL回路2においては、前段分周器1から送られてくる入力クロックがフィードバック分周器15の分周比の分だけ逓倍され、PLLクロックとして第1CCO14から出力される。この第1CCO14から出力されるPLLクロックは、第1出力分周器3に送られ、この第1出力分周器3において所定の分周比で分周されて外部に出力される。
CCO回路4は、PLLループの外に設けられており、PLLクロックに相当する信号に対してスペクトラム拡散変調を行い、PLLクロックに同期したスペクトラム拡散クロック(SSクロック)を生成する。このCCO回路4は、第2V−I変換器21、第1合成器22、第2合成器23および第2CCO24から構成されている。
第2V−I変換器21は、PLL回路2のチャージポンプ12から出力される電圧を電流に変換し、第2合成器23に送る。第1合成器22は、例えば加算器から構成されており、スペクトラム拡散変調制御回路7のアナログスイッチ68から出力される電流から、第1プログラマブル電流比率調整器66(詳細後述)から出力される電流を減算し、さらに、同期制御回路8の第3プログラマブル電流比率調整器43から出力される電流を加算して第2合成器23に送る。
第2合成器23は、例えば加算器から構成されており、第2V−I変換器21から出力される電流に第1合成器22から送られてくる電流を加算し、制御電流として第2CCO24に送る。第2CCO24は、第2合成器23から送られてくる制御電流に応じた周波数で発振するスペクトラム拡散クロックを生成する。このスペクトラム拡散クロックは、CCO回路4の出力として第2出力分周器5および同期制御回路8に送られる。
第2出力分周器5は、CCO回路4の第2CCO24から送られてくるスペクトラム拡散クロックを所定の分周比で分周して外部に出力する。バイアス電流発生器6は、バイアス電流を発生してスペクトラム拡散変調制御回路7および同期制御回路8に送る。
スペクトラム拡散変調制御回路7は、分周器31、アドレス発生器32、ROM33、第1電流分周器34、第1電流D/A変換器(以下、「第1電流DAC」という)35、第1プログラマブル電流比率調整器36、第2プログラマブル電流比率調整器37およびアナログスイッチ38から構成されている。
分周器31は、PLL回路2の第1CCOから出力されるPLLクロックを所定の分周比で分周し、PLLクロックの周波数を変調周波数の近傍まで下げる。この分周器31の出力は、アドレス発生器32に送られる。アドレス発生器32は、例えば所定の最大値でラウンドするアップカウンタから構成されており、分周器31から送られてくる信号をカウントアップし、そのカウント値をアドレスとしてROM33に送る。
ROM33は、スペクトラム拡散変調の変調周期および変調幅(変動させる周波数の幅)を規定する変調プロファイルを記憶している。このROM33は、アドレス発生器32から送られてくるアドレスに記憶されている変調プロファイルの値を読み出し、コードとして第1電流DAC35に送る。
第1電流分周器34は、PLL回路2内の第1V−I変換器13から出力される電流を所定の分周比で分周し、第1電流DAC35、第2プログラマブル電流比率調整器37および同期制御回路8に送る。第1電流DAC35は、第1電流分周器34から出力される電流を、ROM33から送られてくる変調プロファイルの値にしたがって変化する信号に変換し、第1プログラマブル電流比率調整器36に送る。
第1プログラマブル電流比率調整器36は、変調度を切り替えるために設けられており、第1電流DAC35から出力される電流を設定された比率で分周し、バイアス電流発生器6から出力されるバイアス電流を加えてCCO回路4内の第1合成器22に送る。
第2プログラマブル電流比率調整器37およびアナログスイッチ38は、ダウンスプレッドとセンタースプレッド(詳細は後述)を切り替えるために設けられている。ここで、ダウンスプレッドとは、スペクトラム拡散クロックの周波数を、PLLクロックの周波数より低い周波数の所定範囲で増減させる制御を言う。
また、センタースプレッドとは、スペクトラム拡散クロックの周波数を、PLLクロックの周波数を中心とした所定範囲で増減させる制御をいう。第2プログラマブル電流比率調整器37およびアナログスイッチ38は、具体的には、分周器31、アドレス発生器32、ROM33、第1電流分周器34、第1電流DAC35および第1プログラマブル電流比率調整器36から成る回路がダウンスプレッドを行うように構成されている場合に、センタースプレッドに修正するために使用される。
すなわち、第2プログラマブル電流比率調整器37は、第1電流DAC35から送られてくる電流を所定の比率で分周して、アナログスイッチ38に送る。アナログスイッチ38は、ダウンスプレッドが行われる場合はオフにされているが、センタースプレッドが行われる場合はオンにされ、第2プログラマブル電流比率調整器37からの電流を第1合成器22に送る。これにより、第1合成器22において、第1プログラマブル電流比率調整器36からの出力電流に第2プログラマブル電流比率調整器37からの出力電流が加算されて、スペクトラム拡散変調がセンタースプレッドに変更される。
同期制御回路8は、CCO回路4内の第2CCO24から出力されるスペクトラム拡散クロックの周波数を、PLL回路2内の第1CCO14から出力されるPLLクロックの周波数に補正し、PLLクロックの周波数とスペクトラム拡散クロックの周波数とを同期させる制御を行う。この同期制御回路8は、周波数コンパレータロジック41、第2電流D/A変換器(以下、第2電流DAC」という)42および第3プログラマブル電流比率調整器43から構成されている。
周波数コンパレータロジック41は、PLL回路2内の第1CCO14から送られてくるPLLクロックと、CCO回路4内の第2CCO24から送られてくるスペクトラム拡散クロックとを比較し、この比較結果をDAC制御信号として第2電流DAC42に送る。第2電流DAC42は、第1電流分周器34から出力される電流を、周波数コンパレータロジック41から送られてくるDAC制御信号に応じた信号に変換し、第3プログラマブル電流比率調整器43に送る。
第3プログラマブル電流比率調整器43は、変調度を切り替えるために設けられており、第2電流DAC42から出力される電流を設定された比率で分周し、バイアス電流発生器6から出力されるバイアス電流を加えてCCO回路4の第1合成器22に送る。
次に、上記のように構成されるスペクトラム拡散クロックジェネレータの動作を、スペクトラム拡散変調の動作を中心に説明する。
PLL回路2は、スペクトラム拡散変調の動作とは独立に動作し、第1出力分周器3を介して所望の正確なクロック周波数を有するPLLクロックを出力する。CCO回路4、スペクトラム拡散変調制御回路7および同期制御回路8は、このPLL回路2の動作と並行して動作する。
第1CCO14および第2CCO24は、図2に示すように、入力される制御電流に対して発振周波数が0を原点として直線的に変化する発振特性を有する。これによって、図4に示すように、第2CCO24の発振周波数を、PLL回路2内の第1CCO14の発振周波数の制御電流(図3)をベースとした電流ΔIでリニアに制御することができる。このため、半導体製造プロセス、温度、電圧などの状態に左右されずに精度の高い変調度の制御と、変調プロファイルの制御が可能となる。
第1CCO14および第2CCO24の発振周波数は、0を原点としていることからΔI/Iの成分がΔF/F(変調度)となり、変調度の調整はΔIの大きさ、つまりI成分の何割をΔIにするかによって決まる。
したがって、変調度の調整として、図5に示すような入出力特性を有するプログラマブル電流比率調整器を使用することによって、変調度の切り替えが可能になっている。図5に示す例では、設定Aは、入力電流に対して出力電流の変化が大きいので、変調度を大きくしたい場合に使用される。設定Cは、入力電流に対して出力電流の変化が小さいので、変調度を小さくしたい場合に使用され、設定Bは、その中間である。
また、第1プログラマブル電流比率調整器36および第3プログラマブル電流比率調整器43で採用されているCMOSカレントミラー回路は、電流が0の付近ではVgs−Vth電圧が小さくなり、電流誤差が増大する。そこで、バイアス電流発生器6は、第1プログラマブル電流比率調整器36および第3プログラマブル電流比率調整器43にオフセットバイアス電流を与え、カレントミラー動作点を適切な部分に移動させる。このオフセットバイアス電流は、第1合成器22で減算されることによりキャンセルされ、スペクトラム拡散変調制御への影響を排除できるように構成されている。
スペクトラム拡散変調制御回路7においては、分周器31は、PLL回路2内の第1CCO14からのPLLクロックを分周してアドレス発生器32に送る。アドレス発生器32は、分周器31の出力をカウントアップし、カウント値をアドレスとしてROM33に送る。
ROM33は、入力されたアドレスに対応する位置からデータを読み出し、コードとして第1電流DAC35に送る。このアドレス発生器32は、最大値までカウントしたら初期値(ゼロ)に戻る。これにより、図6に示すように、変調プロファイルが格納されたROM33から第1電流DAC35に対し、スペクトラム拡散変調周期(周波数)内で階段状に増加した後に減少するコードが送られる。
第1電流分周器34は、PLL回路2内の第1V−I変換器13から出力される電流を所定の比率で分周して、入力された電流の数%の電流ΔIに変換し、第1電流DAC35に送る。
第1電流DAC35は、第1電流分周器34から出力される電流を、図7に示すように、ROM33から送られてくるコードに応じて階段状に変化する変調電流に変換する。第1電流DAC35から出力される電流は、入力電流に依存するので、第1V−I変換器13から出力される電流をベースとした変調電流を出力することができる。この第1電流DAC35の出力は、第1プログラマブル電流比率調整器36に送られる。
第1プログラマブル電流比率調整器36は、第1電流DAC35から送られてくる電流を、あらかじめ設定されている変調度に応じて分周し、さらにバイアス電流発生器6から送られてくるオフセットバイアス電流を加えてVCO回路4内の第1合成器22の(−)端子に送る。
一方、同期制御回路8の周波数コンパレータロジック41には、PLL回路2の第1CCO14からの発振信号と、VCO回路4の第2CCO24からの発振信号とが入力される。
図7に示すフローチャートは、周波数コンパレータロジック41の動作アルゴリズムを示す。この周波数コンパレータロジック41においては、第1CCO14から送られてくる信号が第1カウンタでカウントアップされる(ステップS1)。同様に、第2CCO24から送られてくる信号が第2カウンタでカウントアップされる(ステップS2)。
そして、第1カウンタのカウント値が変調周期の整数倍になったかどうかが調べられ(ステップS3)、変調周期の整数倍になったことが判断されると、理想変調周期の整数倍の数値から、第2カウンタのカウント値が減算される(ステップS4)。理想変調周期は、センタースプレッドの場合は変調周期の整数倍であり、ダウンスプレッドの場合は「変調周期×(1−変調度÷2)」である。
このステップS4における減算の結果が正である場合は、第2CCO24の周波数が低いことが認識され、減算の結果により得られた誤差が大きいかどうかが調べられる(ステップS5)。
そして、誤差が大きくないことが判断されると、DAC制御信号FLAGが「+1」され(ステップS6)、誤差が大きいことが判断されると、DAC制御信号FLAGが「+α」(α>1)される(ステップS7)。
これにより、第2電流DAC42から出力される電流が増加し、第2CCO24への入力電流が増加するので、第2CCOから出力されるスペクトラム拡散クロックの周波数が高くなる。
なお、誤差が大きい場合は、DAC制御信号FLAGの増加幅が大きくなるので、スペクトラム拡散クロックの周波数は、短時間で高くなり、制御が早期に収束される。
一方、上記ステップS4における減算の結果が負である場合は、第2CCO24の周波数が高いことが認識され、これらの誤差が大きいかどうかが調べられる(ステップS8)。そして、誤差が大きくないことが判断されると、DAC制御信号FLAGが「−1」され(ステップS9)、誤差が大きいことが判断されると、DAC制御信号FLAGが「−α」される(ステップS10)。
これにより、第2電流DAC42から出力される電流が減少し、第2CCO24への入力電流が減少するので、第2CCOから出力されるスペクトラム拡散クロックの周波数が低くなる。なお、誤差が大きい場合は、DAC制御信号FLAGの減少幅が大きくなるので、スペクトラム拡散クロックの周波数は、短時間で低くなり、制御が早期に収束される。
このようにして算出されたDAC制御信号FLAGは、第2電流DAC42に送られる。これにより、第2電流DAC42は、DAC制御信号FLAGの値と第2電流DAC42の入力電流に従った電流を出力する。この第2電流DAC42から出力される電流は、第3プログラマブル電流比率調整器43で調整されて、第1合成器22を介して第2合成器23に送られる。
これにより、第2合成器23において第2V−I変換器21の出力電流と混合され、制御電流として第2CCO24に送られる。その結果、第2CCO24から出力される信号の周波数がアップまたはダウンされ、第1CCO14から出力される信号と同期する。
また、第1電流DAC35は、入力電流がゼロであっても微弱な電流を出力する。この微弱な電流は、第1プログラマブル電流比率調整器36を介して第1合成器22に送られる。同様に、第2電流DAC42は、入力電流がゼロであっても微弱な電流を出力する。この微弱な電流は、第3ログラマブル電流比率調整器43を介して第1合成器22に送られる。第1合成器22では、第3プログラマブル電流比率調整器43からの電流から、第1プログラマブル電流比率調整器36からの電流が減算されるので、オフセットバイアス電流をキャンセルすることができる。
以上説明したように、本発明の実施例1に係るスペクトラム拡散クロックジェネレータによれば、同期制御回路8を設けてスペクトラム拡散クロックをPLLクロックに同期させるように構成したので、スペクトラム拡散クロックを出力するVCO回路の電圧−周波数特性が半導体製造プロセスのばらつきや、動作温度、電圧等によって変動しても、所望する正確なクロック周波数を有するスペクトラム拡散クロックを得ることができる。
また、スペクトラム拡散変調を、PLLループの外に設けた回路で行うように構成したので、スペクトラム拡散変調をPLLループ内で行うことによって生じる上述した問題、つまり、PLLのループ帯域を低くしたり高逓倍にする必要がない。その結果、これらに起因する問題は発生しない。
本発明は、EMIを低減することに加え、正確なスペクトラム拡散クロックが要求される種々の機器に適用可能である。
本発明の実施例1に係るスペクトラム拡散クロックジェネレータの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係るスペクトラム拡散クロックジェネレータで使用されるCCOの発振特性を示す図である。 本発明の実施例1に係るスペクトラム拡散クロックジェネレータで使用される第1CCOの発振特性を示す図である。 本発明の実施例1に係るスペクトラム拡散クロックジェネレータで使用される第2CCOの発振特性を示す図である。 本発明の実施例1に係るスペクトラム拡散クロックジェネレータで使用されるプログラマブル電流比率調整器の入出力特性を示す図である。 本発明の実施例1に係るスペクトラム拡散クロックジェネレータで使用される変調プロファイルと変調周期を説明するための図である。 本発明の実施例1に係るスペクトラム拡散クロックジェネレータで使用される第1電流DACの入出力特性を示す図である。 本発明の実施例1に係るスペクトラム拡散クロックジェネレータで周波数コンパレータロジックの動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 前段分周器
2 PLL回路
3 第1出力分周器
4 CCO回路
5 第2出力分周器
6 バイアス電流発生器
7 スペクトラム拡散変調制御回路
8 同期制御回路
11 位相周波数検出器
12 チャージポンプ
13 第1V−I変換器
14 第1CCO
15 フィードバック分周器
16 ローパスフィルタ
21 第2V−I変換器
22 第1合成器
23 第2合成器
24 第2CCO
31 分周器
32 アドレス発生器
33 ROM
34 第1電流分周器
35 第1電流DAC
36 第1プログラマブル電流比率調整器
37 第2プログラマブル電流比率調整器
38 アナログスイッチ
41 周波数コンパレータロジック
42 第2電流DAC
43 第3プログラマブル電流比率調整器

Claims (3)

  1. クロック信号とフィードバック信号との位相および周波数を比較する位相周波数検出器、位相周波数検出器からの出力に応じた電圧を電流に変換する第1電圧−電流変換器及び第1電圧−電流変換器の出力電流に応じて発振し、発振出力を位相同期ループクロック及び前記フィードバック信号として出力する第1電流制御発振器を有する位相同期ループ回路と、
    前記第1電圧−電流変換器の出力電流と前記第1電流制御発振器から出力される位相同期ループクロックとに基づき、スペクトラム拡散変調を制御するスペクトラム拡散変調制御回路と、
    前記位相同期ループ回路のループ外に設けられ、前記位相周波数検出器からの出力に応じた電圧を電流に変換する第2電圧−電流変換器と、
    前記第2電圧−電流変換器の出力電流と前記スペクトラム拡散変調制御回路で生成されたスペクトラム拡散制御のための変調電流とを合成する合成器と、
    前記合成器の出力電流に応じて発振し、スペクトラム拡散クロックとして出力する第2電流制御発振器と、
    前記第2電流制御発振器から出力されるスペクトラム拡散クロックを前記第1電流制御発振器から出力される位相同期ループクロックに同期させる同期制御回路と、
    を備えたことを特徴とするスペクトラム拡散クロックジェネレータ。
  2. 前記同期制御回路は、
    前記第2電流制御発振器から出力されるスペクトラム拡散クロックのクロック数と前記第1電流制御発振器から出力される位相同期ループクロックのクロック数とを比較する周波数コンパレータロジックと、
    前記周波数コンパレータロジックにおける比較結果に基づくデジタル信号をアナログ電流に変換し、このアナログ電流を前記合成器に送る信号デジタル/アナログ変換器と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載のスペクトラム拡散クロックジェネレータ。
  3. 前記合成器は、前記信号デジタル/アナログ変換器の出力電流と前記スペクトラム拡散変調制御回路で生成されたスペクトラム拡散制御のための変調電流との差を求めるように合成することを特徴とする請求項2記載のスペクトラム拡散クロックジェネレータ。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012252486A (ja) * 2011-06-02 2012-12-20 Fujitsu Semiconductor Ltd 電子機器
US8416461B2 (en) 2009-07-30 2013-04-09 Ricoh Company, Limited Spread spectrum clock generator, spread spectrum clock generating method, and circuit, image reading device and image forming apparatus using the spread spectrum clock generator
WO2015040654A1 (ja) * 2013-09-20 2015-03-26 富士通株式会社 情報処理システム、管理装置、情報処理方法及びプログラム

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