JP5688905B2 - 基準周波数発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リファレンス信号に同期するように発振器を制御する基準周波数発生装置に関するものである。
例えば携帯電話の基地局やデジタル放送の送信局等では、信号を送信するタイミングや周波数の同期を行うために必要とされる高精度な基準周波数信号を、基準周波数発生装置を用いて供給することが行われている。非特許文献1はこの種の基準周波数発生装置を開示する。
非特許文献1が開示する基準周波数発生装置は、基準周波数信号を高精度に保つために、位相同期回路(Phase Locked Loop、PLL回路)を備えている。この位相同期回路では、基準周波数信号を分周した比較用信号と、GPS受信機等から得られる高確度なリファレンス信号と、の位相差を算出しており、その位相差に基づいて発振器を制御することで高精度な基準周波数信号を発生させている。
HP SmartClock Technology−Application Note 1279, Hewlett−Packard Company, Copyright 1998 5966−0431E, p. 5−15.
ところで、基準周波数発生装置が故障する等の何らかの原因で基準周波数信号の供給が途切れると、上記のようなサービスを提供できなくなってしまう。そのため、長時間にわたる運用が想定される送信所及び基地局においては、障害発生の影響を低減するために基準周波数発生装置を二重化し、現用系と予備系の2系統で運用することが従来から行われている。
しかし、上記のような二重化した基準周波数発生装置は、周波数安定度が良好な発振器を2つ備えた構成となるため、非常に高価になってしまう。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、長時間にわたって基準周波数の周波数安定度を維持可能で、かつ安価な基準周波数発生装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成の基準周波数発生装置が提供される。即ち、この基準周波数発生装置は、第1発振器と、第1発振器より周波数安定度が低い第2発振器と、判定部と、同期部と、切替部と、を備える。前記判定部は、前記第1発振器が正常な出力信号を出力している正常状態か、正常な出力信号を出力していない故障状態か、を判定する。前記同期部は、リファレンス信号に基づいて生成された制御電圧信号により前記第1発振器を制御して基準周波数信号を出力する第1同期部と、リファレンス信号に基づいて生成された制御電圧信号により前記第2発振器を制御して基準周波数信号を出力する第2同期部と、を切替可能である。前記切替部は、前記第1発振器が正常状態であると前記判定部が判定しているときは、前記第1同期部を構成するように前記同期部の設定を行い、前記第1発振器が故障状態であると前記判定部が判定しているときは、前記第2同期部を構成するように前記同期部の設定を行う。前記切替部が前記第2同期部を構成するように前記同期部の設定を行った場合は、前記第1発振器への前記制御電圧信号の供給を停止することで、当該第1発振器を機能させない。前記第2同期部により基準周波数信号を出力している間は、当該基準周波数信号の出力を停止することなく前記第1発振器が取外し可能である。前記第1発振器が故障状態であると前記判定部が判定し、前記第2同期部による基準周波数信号を出力し始めるときは、前記第1発振器が正常状態であると前記判定部が判定していたときにおいて前記第1同期部を流れていた信号に基づいて、前記第2発振器を制御するための制御信号を決定する。
これにより、第1発振器が正常な出力信号を出力しなくなったとしても、第2同期部を構成するように同期部の切替えが行われるので、当該第2同期部による基準周波数信号を継続して出力することができる。そのため、基準周波数信号が途切れることがなくなり、通信及び放送等の停波を防止することができる。また、第2発振器の周波数安定度を第1発振器に比べて低くすることで低コスト化が容易となるので、正常状態及び異常状態を含めた総合的な周波数安定度を一定程度確保しつつ、全体として安価な基準周波数発生装置を実現することができる。また、基準周波数信号の出力を停止することなく前記第1発振器が取外し可能であることにより、第1発振器が故障状態になっても、基準周波数信号の出力を維持したまま、当該第1発振器を取り外して修理又は交換を行って正常な状態に復帰させることができる。また、第1発振器が正常状態のときに第1同期部を流れていた信号に基づいて第2発振器の制御信号を決定することにより、第1同期部を第2同期部に切り替える前後で、基準周波数信号に位相ズレが生じることを防止できる。更に、第1同期部がロックしていた信号に第2同期部を素早くロックさせることができるので、基準周波数信号が安定的に出力される状態に素早く移行させることができる。
本発明の別の観点によれば、以下の構成の基準周波数発生装置が提供される。即ち、この基準周波数発生装置は、第1発振器と、第1発振器より周波数安定度が低い第2発振器と、判定部と、同期部と、切替部と、を備える。前記判定部は、前記第1発振器が正常な出力信号を出力している正常状態か、正常な出力信号を出力していない故障状態か、を判定する。前記同期部は、リファレンス信号に基づいて生成された制御電圧信号により前記第1発振器を制御して基準周波数信号を出力する第1同期部と、リファレンス信号に基づいて生成された制御電圧信号により前記第2発振器を制御して基準周波数信号を出力する第2同期部と、を切替可能である。前記切替部は、前記第1発振器が正常状態であると前記判定部が判定しているときは、前記第1同期部を構成するように前記同期部の設定を行い、前記第1発振器が故障状態であると前記判定部が判定しているときは、前記第2同期部を構成するように前記同期部の設定を行う。前記切替部が前記第2同期部を構成するように前記同期部の設定を行った場合は、前記第1発振器への前記制御電圧信号の供給を停止することで、当該第1発振器を機能させない。前記第2同期部により基準周波数信号を出力している間は、当該基準周波数信号の出力を停止することなく前記第1発振器が取外し可能である。前記第2発振器は、前記第1発振器が正常状態であると前記判定部が判定しているときは、出力信号を前記第1発振器の出力信号に同期させるとともに、その同期させた出力信号を基準周波数信号として出力する。
これにより、第1発振器が正常な出力信号を出力しなくなったとしても、第2同期部を構成するように同期部の切替えが行われるので、当該第2同期部による基準周波数信号を継続して出力することができる。そのため、基準周波数信号が途切れることがなくなり、通信及び放送等の停波を防止することができる。また、第2発振器の周波数安定度を第1発振器に比べて低くすることで低コスト化が容易となるので、正常状態及び異常状態を含めた総合的な周波数安定度を一定程度確保しつつ、全体として安価な基準周波数発生装置を実現することができる。また、基準周波数信号の出力を停止することなく前記第1発振器が取外し可能であることにより、第1発振器が故障状態になっても、基準周波数信号の出力を維持したまま、当該第1発振器を取り外して修理又は交換を行って正常な状態に復帰させることができる。また、第1発振器が正常状態のときに第2発振器の出力信号を第1発振器の出力信号に同期させるとともに、その同期させた出力信号を基準周波数信号として出力することで、第1発振器の出力信号を適宜処理して、安定した基準周波数信号を出力することができる。
前記の基準周波数発生装置においては、前記判定部は、前記第1発振器を制御するための制御信号、前記第1発振器の出力信号に基づく比較用信号とリファレンス信号との位相差、及び、前記第1発振器が自らの状態に基づいて出力する信号のうち少なくとも何れかに基づいて、前記第1発振器が正常状態か故障状態かを判定することが好ましい。
これにより、第1発振器が故障状態になったことを的確に判定して、同期部の切替えを行うことができる。
前記の基準周波数発生装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この基準周波数発生装置は、自走処理部と、自走演算部と、を備える。前記自走処理部は、リファレンス信号を取得できなくなると、自走用制御信号を生成して前記第1発振器又は前記第2発振器を制御する。前記自走演算部は、自走用制御信号を生成するための自走データを算出する。前記切替部は、前記第1発振器が正常状態であると前記判定部が判定しているときは、当該第1発振器に対応した自走データを算出できるように前記自走演算部の設定を行う。一方、前記第1発振器が故障状態であると前記判定部が判定しているときは、前記第2発振器に対応した自走データを算出できるように前記自走演算部の設定を行う。
これにより、第1発振器が正常状態であるときは、当該第1発振器に対応した自走データを用いて自走制御を行うことができる。一方、第1発振器が故障状態であるときは、第2発振器に対応した自走データを用いて自走制御を行うことができる。そのため、第1発振器が故障状態のときにリファレンス信号が取得できなくなっても、高精度な基準周波数信号を出力し続けることができる。
前記の基準周波数発生装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、この基準周波数発生装置は、入力される信号の位相差を検出する位相比較部と、前記位相比較部が検出した位相差及びその時間的変化を考慮して制御電圧信号を作成する制御部と、を備える。前記位相比較部及び前記制御部は、前記第1同期部が構成される場合において、リファレンス信号と、基準周波数信号を分周した比較用信号と、を比較して前記制御電圧信号を出力する。前記位相比較部及び前記制御部は、前記第2同期部が構成される場合においても、リファレンス信号と、基準周波数信号を分周した比較用信号と、を比較して前記制御電圧信号を出力する。
前記の基準周波数発生装置においては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、ルビジウム発振器又は恒温槽付き水晶発振器を前記第1発振器として用いる。また、水晶発振器又はLC発振器を前記第2発振器として用いる。
これにより、通常時は、周波数安定度の良好なルビジウム発振器等に基づいた基準周波数信号を出力できる。一方、その周波数安定度の良好な発振器が故障状態になったときは、水晶発振器に基づいた基準周波数信号を出力することで、基準周波数信号を維持して停波を防止することができる。また、周波数安定度の良好なルビジウム発振器等と安価な水晶発振器の組合せにより、正常状態及び異常状態を含めた総合的な周波数安定度を低コストで実現することができる。
本発明の一実施形態に係る基準周波数発生装置を概略的に示すブロック図。 切替スイッチ、制御切替スイッチ及び温度補正演算部に入力される信号を示すブロック図。 ルビジウム発振器が正常状態であり、かつ同期制御時であるときに基準周波数発生装置で構成される回路を概略的に示すブロック図。 発振器の周波数が一定量ズレているときの位相比較器及び周波数比較器の出力を示したグラフ。 ルビジウム発振器が故障状態であり、かつ同期制御時であるときに基準周波数発生装置で構成される回路を概略的に示すブロック図。 ルビジウム発振器が正常状態であり、かつ自走制御時であるときに、基準周波数発生装置で構成される回路を概略的に示すブロック図。 ルビジウム発振器が故障状態であり、かつ自走制御時であるときに、基準周波数発生装置で構成される回路を概略的に示すブロック図。 変形例に係る基準周波数発生装置を概略的に示すブロック図。
次に発明の実施の形態について説明する。初めに、図1及び図2を参照して、基準周波数発生装置の全体構成について説明する。図1は、本実施形態の基準周波数発生装置1を概略的に示したブロック図である。図2は、切替スイッチ51a〜51f、制御切替スイッチ61a〜61c及び温度補正演算部32に入力される信号を示すブロック図である。
本実施形態の基準周波数発生装置1は、携帯電話の基地局、地上デジタル放送の送信局及びWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信設備等に用いられるものであり、接続されるユーザ側の機器に基準周波数信号を提供するものである。
基準周波数発生装置1は、入力端子としてリファレンス信号入力端子(リファレンス信号入力部)71とホールドオーバー入力端子(ホールドオーバー入力部)74とを備えており、出力端子として、基準周波数信号出力端子(基準周波数信号出力部)72とタイミング信号出力端子(タイミング信号出力部)73とを備えている。
リファレンス信号入力端子71は、GPS受信機とGPSアンテナからなる図略のGPS受信部と接続されている。GPS受信機は、GPSアンテナがGPS衛星から受信した電波に含まれる測位用信号に基づいて、リファレンス信号としての1PPS信号(1秒周期信号)を生成している。そして、GPS受信機は、この1PPS信号を、リファレンス信号入力端子71を介して基準周波数発生装置1に出力するよう構成されている。
また、GPS受信機(GPS受信部)は、GPS電波の受信不良等の何らかの原因でリファレンス信号を出力できなくなった場合は、その旨の信号(ホールドオーバー信号)を出力するように構成されている。このホールドオーバー信号は、ホールドオーバー入力端子74から基準周波数発生装置1に入力される。
基準周波数発生装置1は、GPS受信部が出力するリファレンス信号に同期させるような制御を同期回路90により行って、高精度の10MHzの基準周波数信号を基準周波数信号出力端子72から出力している。なお、タイミング信号出力端子73からは、基準周波数信号を分周した1PPSのタイミング信号が出力されている。
基準周波数発生装置1は、図1に示すように、信号を生成するための発振器として、ルビジウム発振器(第1発振器)11と水晶発振器(第2発振器)21とを備えている。そして、ルビジウム発振器11が正常な信号を出力できているときは、基準周波数発生装置1は、ルビジウム発振器11の出力信号に基づいて水晶発振器21が生成する出力信号を、基準周波数信号出力端子72から基準周波数信号として出力する。一方、ルビジウム発振器11が正常な信号を出力できないときは基準周波数信号の生成モードが切り替わって、基準周波数発生装置1は、水晶発振器21が(単独で)生成する出力信号を、基準周波数信号出力端子72から基準周波数信号として出力する。
なお、以下の説明では、ルビジウム発振器11が正常な出力信号を出力できている状態を正常状態と称する。また、ルビジウム発振器11に不具合が生じ、正常な出力信号を出力できていない状態を故障状態と称する。基準周波数発生装置1は、ルビジウム発振器11が正常状態か故障状態かを判断するための判定部42を備え、この判定部42は図2に示すように切替スイッチ51a〜51fに接続されている。判定部42は、判定結果に応じて切替スイッチ51a〜51fに信号を出力することで、切替スイッチ51a〜51fの状態を切り替えて、上記した基準周波数信号の生成モードの切替えを行う。
また、基準周波数発生装置1は、図1に示すように、リファレンス信号を取得できなくなったときに自走制御を行う自走制御部30を備えている。
なお、以下の説明では、基準周波数発生装置1がGPS受信部から正常なリファレンス信号を取得できており、上記の同期制御が行われている間を同期制御時と称する。また、基準周波数発生装置1がGPS受信部から正常なリファレンス信号を取得できず、自走制御部30による自走制御が行われている間を自走制御時と称する。基準周波数発生装置1は、同期制御時か自走制御時かに応じて内部の回路を切り替えるための制御切替スイッチ61a〜61cを備えている。制御切替スイッチ61a〜61cは図2に示すようにホールドオーバー入力端子74に接続されており、ホールドオーバー信号に応じて状態が切り替わるように構成されている。
次に、図3を参照して、ルビジウム発振器11が正常状態であり、かつ同期制御時であるのときの基準周波数発生装置1の構成について説明する。図3は、ルビジウム発振器11が正常状態であり、かつ同期制御時であるときに基準周波数発生装置1で構成される回路を概略的に示すブロック図である。なお、図3から図7までのブロック図において、実質的に機能していない回路及びブロックは2点鎖線で描かれている。
ルビジウム発振器11が正常状態であるときは、切替スイッチ51a〜51fが図1に実線で示す状態にそれぞれ切り替えられている。そして、同期制御時であるときは、制御切替スイッチ61a〜61cが図1に実線で示す状態にそれぞれ切り替えられている。これによって、図3に示すように、リファレンス信号と同期を取るための回路として第1PLL回路(第1同期部)10が構成される。この第1PLL回路10は、ルビジウム発振器11と、位相雑音改善部18と、分周器(分周部)12と、位相比較器(位相比較部)13と、制御器(制御部)14と、調整用アンプ15と、を備える。なお、図3において、この第1PLL回路10を構成する矢印及びブロックを太線で示している。
ルビジウム発振器11は、内蔵する水晶発振器から逓倍及び合成された周波数が、ルビジウム原子の安定な共鳴周波数に常に一致するように、内蔵された水晶発振器の周波数を制御する発振器である。ルビジウム発振器11は、高価であるが極めて良好な周波数安定度で発振することが一般的に知られている。また、ルビジウム発振器11は、外部から印加される電圧のレベルによって出力する周波数を変更可能に構成されている。
このルビジウム発振器11の出力信号は、位相雑音改善部18を通過することによって位相雑音(ジッタ)が軽減された後、基準周波数信号として、基準周波数信号出力端子72から外部のユーザ側のシステムへ出力される。また、位相雑音改善部18を通過した信号は、分周器12に入力される。
分周器12は、この基準周波数信号を分周して高い周波数から低い周波数に変換し、得られた位相比較用信号を位相比較器13へ出力するように構成されている。例えば、基準周波数信号が10MHzである場合、分周器12は、この10MHzの信号を分周比1/10000000で分周して、1Hzの位相比較用信号を生成する。そして、この比較用信号は、タイミング信号としてタイミング信号出力端子73から外部のユーザ側のシステムへと出力されるとともに、位相比較器13に入力される。
位相比較器13は、リファレンス信号入力端子71から入力されるリファレンス信号と、分周器12で分周された前記位相比較用信号と、の位相差を検出し、その位相差に基づく信号(位相差信号)を出力する。位相比較器13が出力した位相差信号は、制御器14に入力される。
制御器14はローパスフィルタ等によって構成されており、前記位相差信号の電圧レベルを時間的に平均化して制御電圧信号に変換する。この制御電圧信号は、調整用アンプ15によってゲイン等が考慮された適宜の補正が行われ、その後、ルビジウム発振器11に入力される。ルビジウム発振器11は、この制御器14から入力された制御電圧信号に基づく周波数の出力信号を出力する。
以上のようにして第1PLL回路10のループが形成され、リファレンス信号としての1PPS信号に位相比較用信号が同期するようにルビジウム発振器11が制御される。従って、GPS受信機が1PPS信号を生成して基準周波数発生装置1に供給し、当該1PPS信号に対して第1PLL回路10がロックしている限り、基準周波数発生装置1から出力される基準周波数信号の周波数は一定に保たれる。
次に、位相雑音改善部18について説明する。この位相雑音改善部18はPLL回路を構成するものであって、分周器27と、位相比較器23と、制御器24と、調整用アンプ25と、水晶発振器21と、分周器22と、を備えている。なお、この位相雑音改善部18の各構成要素は、水晶発振器21を除いて上記の第1PLL回路10のものと実質的に同様であるため、ここでは繰り返して説明しない。
水晶発振器21は、制御器24の制御電圧信号によって出力周波数を変更可能に構成されている。この水晶発振器21として、例えば水晶振動子を共振器として使用したVCXO(Voltage Controlled Crystal Oscillator)を用いることができる。なお、この種の水晶発振器21はルビジウム発振器11と比べて周波数安定度は低くなるが、相当に低コストで購入することができる。
そして、ルビジウム発振器11を分周器27によって分周した信号と、水晶発振器21を分周器22によって分周した信号と、の位相差が位相比較器23によって検出される。制御器24は、この位相差に基づいて水晶発振器21を制御している。
このように、ルビジウム発振器11の出力信号が位相雑音改善部18のPLL回路を通過することで、当該ルビジウム発振器11の出力信号に含まれる位相雑音が軽減される。
なお、制御器24の制御電圧信号は、調整用アンプ25に出力されるだけでなく、制御電圧処理部29にも出力されている。制御電圧処理部29は、この制御電圧信号をメモリ28に記憶している。また、制御電圧処理部29は、このメモリ28の記憶内容に基づいて、過去の制御電圧信号のうち信頼性の高い制御電圧信号を平滑化することで、ルビジウム発振器11が故障したときに水晶発振器21を制御するのに適した制御電圧信号を算出可能に構成されている。なお、この信頼性の高さを判断する方法として、例えば制御電圧信号に最小二乗法を適用して、分散値が低く安定している時間帯を信頼性が高いとする方法を挙げることができる。
次に、図4を参照して、ルビジウム発振器11が正常状態であるか故障状態であるかを判定するために基準周波数発生装置1が行う処理について説明する。図4は、発振器の周波数が一定量ズレているときの位相比較器及び周波数比較器の出力を示したグラフである。
即ち、ルビジウム発振器11は他の発振器(例えば、水晶発振器21)と比較して複雑な構成となっており、また基準周波数発生装置1が過酷な環境で使用される場合もあるため、ルビジウム発振器11に不具合が生じて正常な出力信号が生成できなくなる場合が少なくない。ルビジウム発振器11が故障状態になると、制御電圧信号に基づいた周波数の信号が出力できなくなるので、基準周波数信号の周波数が目標値からズレてしまう。そのため、本実施形態の基準周波数発生装置1は、ルビジウム発振器11が故障状態になると、水晶発振器21を直接的に制御して基準周波数信号を出力させるように構成されている。
ルビジウム発振器11が正常状態であるか故障状態であるかの判定は、判定部42が、監視部41からの信号及びルビジウム発振器11からの信号に基づいて行っている。
具体的に説明すると、監視部41は、ルビジウム発振器11の出力信号の周波数を監視している。そして、この周波数に対して適宜の演算を行い、その演算結果を判定部42へ出力している。この演算としては、例えば、ルビジウム発振器11の出力信号を分周した信号と、リファレンス信号入力端子71から図略の信号線を介して入力されたリファレンス信号とを比較して、その位相差を算出する方法を挙げることができる。そして、得られた位相差が所定の範囲を外れると、判定部42は、ルビジウム発振器11が故障状態であると判定する。
また、ルビジウム発振器11は、自身が正常な信号を出力できているか否かをチェックし、その結果を、当該ルビジウム発振器11から判定部42へ自己診断信号として出力するように構成されている。前記判定部42は、上記の位相差の算出結果だけではなく、ルビジウム発振器11からの自己診断信号を考慮して前記判定を行うようになっている。
なお、上記した判定方法の他にも、位相比較器13の出力する位相差信号を判定部42に入力して、前記判定を行うこともできる。具体的には、発振器の周波数が一定量ズレている場合、位相差は図4(a)に示すような挙動を示す。また、判定部42には0を中心とした所定の範囲(例えば、−Aから+Aまで)が設定されており、一定時間以内に位相差がこの範囲に収束しないときに、判定部42は発振器が故障状態であると判断する。なお、上記の説明では0からのズレ量が位相差を示している例を示したが、制御器14の形式によっては0ではなく所定値からのズレ量が位相差を示すこともある。この場合、判定部42にはこの所定値を中心とした所定の範囲が設定される。
なお、この位相比較によって発振器の故障を判断することに代えて、周波数比較によって発振器の故障を判断することもできる。具体的には、発振器の周波数が一定量ズレている場合、周波数差は図4(b)に示すような挙動を示す。また、判定部42には0を中心とした所定の範囲(例えば、−Bから+Bまで)が設定されており、一定時間以内に周波数差がこの範囲に収束しないときに、判定部42は発振器が故障状態であると判断する。
また、故障検出用の発振器を更に備え、この故障検出用発振器の出力信号に基づいて、発振器が故障状態であるか否かを判断する構成にすることもできる。このように、発振器が故障状態であるか否かを判断する方法は複数考えられるが、これらの方法を組み合わせて利用して判断精度を向上させることもできる。
あるいは、制御器14が出力する制御電圧信号のレベル値(DAC値)が大きく変動した場合は、何らかの原因で大きな位相差が生じ、その修正のためにDAC値の変動が大きくなったと考えられる。そのため、判定部42が制御器14のDAC値を監視するとともに、当該DAC値が通常考えられる範囲を超えて大きく変動しているときは、ルビジウム発振器11が正常な出力信号を生成できていないと判断するように構成することができる。この場合、第1PLL回路10がロック外れにならない場合でも、ルビジウム発振器11が故障状態であることを検出することができる。勿論、DAC値が大きく変動する原因としては他の原因(例えば、リファレンス信号の確度低下等)も考えられるため、この判定方法は他の方法と併用することが好ましい。
判定部42は、ルビジウム発振器11が故障状態であると判定したときは、図1に示す報知部43、及び図2の切替スイッチ(切替部)51a〜51f並びに温度補正演算部32に故障検出信号を出力するように構成されている。
報知部43は、故障検出信号が入力されると光や音等の適宜の方法でアラームを発して、ルビジウム発振器11に不具合が生じたことを基準周波数発生装置1の管理者等に知らせるように構成されている。なお、基準周波数発生装置1が報知部として故障検出出力端子(故障検出出力部)を備え、この故障検出出力端子を介して外部の装置に故障検出信号を出力することでルビジウム発振器11の故障を知らせる構成としても良い。
また、切替スイッチ51a〜51fは、判定部42が出力する故障検出信号に応じて切り替わるように構成されている。特に、切替スイッチ51c,51dが図1の鎖線の状態に切り替わることで、ルビジウム発振器11を用いずに水晶発振器21だけで基準周波数信号を生成するようになり(図5)、基準周波数信号の周波数安定度を維持したまま出力し続けることができる。
次に、図5を参照して、水晶発振器21に基づいて基準周波数信号を出力するときの基準周波数発生装置1の構成について説明する。図5は、ルビジウム発振器11が故障状態であり、かつ同期制御時であるときに基準周波数発生装置1で構成される回路を概略的に示すブロック図である。
判定部42がルビジウム発振器11の故障状態を検出すると、切替スイッチ51a〜51fが図1に鎖線で示す状態にそれぞれ切り替えられ、この結果、基準周波数発生装置1において第2PLL回路(第2同期部)20が構成される。なお、図5において、この第2PLL回路20を構成する矢印及びブロックを太線で示している。
この第2PLL回路20は、水晶発振器21と、分周器12と、位相比較器13と、制御器14と、調整用アンプ25と、を備える。図3と図5を比較すると明らかであるように、上記で列挙した第2PLL回路20の構成要素(水晶発振器21、分周器12、位相比較器13、制御器14、及び調整用アンプ25)は、第1PLL回路10と共通となっている。
第2PLL回路20においては、リファレンス信号入力端子71から入力されるリファレンス信号と、水晶発振器21の出力信号を分周器12で分周した比較用信号と、の位相差が位相比較器13によって検出される。そして、この位相差に基づいて制御器14が水晶発振器21を制御することで、基準周波数信号を発生させている。
なお、判定部42がルビジウム発振器11の故障状態を検出することにより第1PLL回路10から第2PLL回路20への切替えが行われると、その切替えの直後において、水晶発振器21は制御器14の制御電圧信号によって制御され始める。これと同時に、判定部42の故障検出信号によって図1の切替スイッチ51e及び切替スイッチ51fが切り替えられる。切替スイッチ51eが切り替えられることで、制御電圧処理部29が前述のように算出した制御電圧信号が制御器14に入力されるようになっている。また、切替スイッチ51fが切り替えられることで、故障状態のルビジウム発振器11に基づく制御電圧信号が制御電圧処理部29に出力されることを防止している。そのため、第1PLL回路10から第2PLL回路20へ切り替わる前後において、基準周波数信号に位相ズレが生じないようになっている。
次に、故障したルビジウム発振器11を交換する方法について説明する。ルビジウム発振器11は、いわゆる活線挿抜(ホットプラグ)に対応した構成となっており、第2PLL回路20が構成されている間において、基準周波数信号の出力に影響を与えることなくルビジウム発振器11を取り外すことができる。
そして、この取り外したルビジウム発振器11を修理又は交換して、基準周波数発生装置1に再び取り付けることができる。勿論、この場合も基準周波数信号に影響を与えることはない。
また、本実施形態の基準周波数発生装置1は、上記のような取外し及び取付けを検知して、挿抜検出信号を切替スイッチ51a〜51fに出力可能に構成されている。そのため、ルビジウム発振器11を基準周波数発生装置1から取り外すと、第2PLL回路20が即座に構成され、基準周波数信号が途絶えることがない。一方、ルビジウム発振器11を基準周波数発生装置1に取り付けたときは、第1PLL回路10はすぐには構成されずに、まずルビジウム発振器11の出力信号の周波数が監視部41によって監視される。そして、監視部41が周波数に対して行った演算結果に基づき、良好な周波数を出力していると判定部42が判定したときに第1PLL回路10が再び構成されて、周波数安定度の良好な基準周波数信号を出力できる。
また、ルビジウム発振器11が良好な周波数を出力しているか否かの判定には、上記で説明した周波数比較器を用いる方法や故障検出用の発振器を用いる方法を用いても良い。
また、ルビジウム発振器11を基準周波数発生装置1に取り付けたときに、水晶発振器21の出力をリファレンス信号として当該ルビジウム発振器11をロックさせるPLL回路を形成するような構成を備え、このPLL回路がロックしたときのルビジウム発振器11への制御電圧信号を初期値として、第1PLL回路10による基準周波数信号の出力を開始しても良い。
なお、ルビジウム発振器11のみを取外し可能な構成とすることに代えて、ルビジウム発振器11及び調整用アンプ15を一体化して、この一体化したものを取外し可能な構成にしても良い。
次に、基準周波数発生装置1の自走制御のための構成について説明する。
前述したように、基準周波数発生装置1が備えるルビジウム発振器11及び水晶発振器21は、入力される制御電圧に応じて異なる周波数を発生するように構成されている。このタイプの電圧制御発振器の制御電圧対発振周波数特性(以下、F−V特性と称する)は、温度変化及び時間経過に従って、ごく僅かではあるが変化する。以下では、温度変化に従うF−V特性の変化を周波数温度特性と称し、時間経過に従うF−V特性の変化を経時変化特性と称する。
本実施形態の基準周波数発生装置1は、リファレンス信号が取得できなくなった場合は、求めた経時変化特性及び周波数温度特性に基づいて、制御器14に代わってルビジウム発振器11又は水晶発振器21を制御するように構成されている。そして基準周波数発生装置1は、リファレンス信号が正常に取得できて同期回路90の同期が得られている間に、制御器14が出力する制御電圧値に基づいて各種のパラメータを学習により決定し、これを将来の自走制御において利用するように構成されている。ただし、ルビジウム発振器11は経時変化が極めて小さいため、本実施形態では、経時変化特性に基づく制御は水晶発振器21についてのみ行う構成となっている。
図1に示すように、自走制御部30は、温度センサ31と、温度補正演算部(自走演算部)32と、温度補正処理部33と、ローパスフィルタ35と、経時変化特性補正演算部(自走演算部)36と、処理部(自走処理部)38と、を備えている。
温度センサ31は、ルビジウム発振器11及び水晶発振器21の周囲の温度を検出し、その検出結果を温度補正演算部32へ出力する。
温度補正演算部32は、ルビジウム発振器11及び水晶発振器21の両方の周波数温度特性が記憶されたテーブルを備えている。そして、温度補正演算部32は、温度センサ31から入力された温度に基づいて、周波数温度特性によるDAC値の変動量を求めるように構成されている。この温度補正値は、温度補正処理部33又は処理部38に入力される。
なお、判定部42と温度補正演算部32とは図2に示すように接続されており、ルビジウム発振器11が正常状態から故障状態に移行したときは、判定部42から温度補正演算部32に対して故障検出信号が出力される。この故障検出信号により、図略の温度補正テーブル切替部は、温度補正演算部32で使用される周波数温度特性のテーブルを、ルビジウム発振器11用のものから水晶発振器21用のものへ切り替えるように構成されている。
温度補正処理部33は、制御器14からDAC値が入力されると、周波数温度特性によるDAC値の変動量に基づいて、当該変動量を排除したDAC値を算出するように構成されている。算出されたDAC値は、ローパスフィルタ35又は経時変化特性補正演算部36に出力される。
前述したように、切替スイッチ51a,51bは、判定部42が出力する故障検出信号に応じて切り替えられる。従って、上記で得られたDAC値は、第1PLL回路10により基準周波数信号を出力している場合は、ローパスフィルタ35へ出力される(図3参照)。一方、第2PLL回路20に基づいて基準周波数信号を出力している場合は、DAC値は経時変化特性補正演算部36へ出力される(図5参照)。
即ち、ルビジウム発振器11は経時変化特性が小さいため、本実施形態の基準周波数発生装置1では、ルビジウム発振器11については、自走制御時においても経時変化特性の補正を行わない構成となっている。そのため、第1PLL回路10がリファレンス信号に同期している状態(図3)では、温度補正処理部33が出力するDAC値がローパスフィルタ35に入力されるように切替スイッチ51a,51bが切り替えられるので、処理部38には、周波数温度特性の影響を取り除いたDAC値が直接的に入力される。処理部38は、入力されたDAC値を適宜の記憶部に記憶する。
一方、水晶発振器21については自走状態となったときに経時変化特性を考慮した補正を行うことが好ましいため、第2PLL回路20がリファレンス信号に同期している状態(図5)では、DAC値が経時変化特性補正演算部36に入力されるように切替スイッチ51a,51bが切り替えられる。この結果、経時変化特性補正演算部36は、入力されたDAC値から、水晶発振器21の経時変化特性に基づいて経時変化特性補正項を算出し、これを適宜の記憶部に記憶する。また、経時変化特性補正演算部36は、経時変化特性の影響を排除する計算を行い、得られたDAC値を処理部38に出力する。処理部38は、入力されたDAC値(周波数温度特性及び経時変化特性の影響が取り除かれたDAC値)を適宜の記憶部に記憶する。
次に、リファレンス信号が取得できなくなった場合に自走制御部30が行う処理について、図6及び図7を参照して説明する。図6は、ルビジウム発振器11が正常状態であり、かつ装置が自走制御時であるときに、基準周波数発生装置1で構成される回路を概略的に示すブロック図である。図7は、ルビジウム発振器11が故障状態であり、かつ装置が自走制御時であるときに、基準周波数発生装置1で構成される回路を概略的に示すブロック図である。
基準周波数発生装置1の制御切替スイッチ61a〜61cは、ホールドオーバー入力端子74からホールドオーバー信号が入力されると図1の鎖線の状態に切り替えられ、これにより自走制御に移行する。
最初に、ルビジウム発振器11が正常状態であり、第1PLL回路10がリファレンス信号にロックしている場合(図3の場合)に、当該リファレンス信号の供給が失われた場合について説明する。この場合は図6に示すように、自走制御時においては、温度補正演算部32が求めた周波数温度特性によるDAC値の変動量が処理部38へ出力される(本実施形態ではルビジウム発振器11の経時変化特性は補正しない構成であるため、ルビジウム発振器11が正常状態であるときは経時変化特性補正演算部36は機能しない)。そして処理部38は、温度補正演算部32から得られた値を考慮した制御電圧信号を生成して、ルビジウム発振器11を制御する。
次に、ルビジウム発振器11が故障状態であり、第2PLL回路20がリファレンス信号にロックしている場合(図5の場合)に、当該リファレンス信号の供給が失われた場合について説明する。この場合は図7に示すように、自走制御時においては、温度補正演算部32が求めた周波数温度特性によるDAC値の変動量と、経時変化特性補正演算部36が求めた経時変化特性によるDAC値の変動量と、が処理部38へ出力される。そして処理部38は、温度補正演算部32及び経時変化特性補正演算部36から得られた値を考慮した制御電圧信号を生成して、水晶発振器21を制御する。
以上に説明したように、本実施形態の基準周波数発生装置1は、ルビジウム発振器11と、ルビジウム発振器11より周波数安定度が低い水晶発振器21と、判定部42と、同期回路90と、切替スイッチ51a〜51fと、を備える。判定部42は、ルビジウム発振器11が正常な出力信号を出力している正常状態か、正常な出力信号を出力していない故障状態か、を判定する。同期回路90は、ルビジウム発振器11を制御して基準周波数信号を出力する第1PLL回路10と、水晶発振器21を制御して基準周波数信号を出力する第2PLL回路20と、を切替可能である。切替スイッチ51c,51dは、ルビジウム発振器11が正常状態であると判定部42が判定しているときは、第1PLL回路10を構成するように同期回路90の設定を行い、ルビジウム発振器11が故障状態であると判定部42が判定しているときは、第2PLL回路20を構成するように同期回路90の設定を行う。
これにより、ルビジウム発振器11が正常な出力信号を出力しなくなったとしても、第2PLL回路20を構成するような切替えが切替スイッチ51c,51dによって自動的に行われるので、水晶発振器21が基準周波数信号を継続して出力することができる。そのため、基準周波数信号が途切れることがなく、安定性の高い基準周波数発生装置1が実現できる。また、水晶発振器21はルビジウム発振器11に比べて安価に入手することができるので、故障時の対応も可能な基準周波数発生装置1を全体として安価に実現することができる。
また、本実施形態の基準周波数発生装置1において、判定部42は、ルビジウム発振器11の比較用信号とリファレンス信号との位相差、及び、ルビジウム発振器11が自らの状態に基づいて出力する信号に基づいて、ルビジウム発振器11が正常状態か故障状態かを判定する。
これにより、ルビジウム発振器11が故障状態になったことを的確に判定して、同期回路90の切替えを行うことができる。
また、本実施形態の基準周波数発生装置1においては、ルビジウム発振器11が故障状態であると判定部42が判定し、第2PLL回路20による基準周波数信号を出力し始めるときは、ルビジウム発振器11が正常状態であると判定部42が判定していたときの制御器24の制御電圧信号に基づいて、水晶発振器21を制御するための制御信号を決定する。
これにより、第1PLL回路10と第2PLL回路20とを切り替える前後で、基準周波数信号に位相ズレが生じることを防止できる。更に、第2PLL回路20をリファレンス信号に素早くロックさせることができるので、基準周波数信号を安定性の高い状態に素早く移行させることができる。
また、本実施形態の基準周波数発生装置1においては、処理部38と、温度補正演算部32及び経時変化特性補正演算部36と、を備える。処理部38は、リファレンス信号を取得できなくなると、自走用制御信号を生成してルビジウム発振器11又は水晶発振器21を制御する。温度補正演算部32及び経時変化特性補正演算部36は、自走用制御信号を生成するための自走データを算出する。切替スイッチ51a,51b、及び温度テーブル切替部は、ルビジウム発振器11が正常状態であると判定部42が判定しているときは、ルビジウム発振器に対応した自走データを算出できるように温度補正演算部32を設定する。そして、切替スイッチ51a,51b、及び温度テーブル切替部は、ルビジウム発振器11が故障状態であると判定部42が判定しているときは、水晶発振器21に対応した自走データを算出できるように温度補正演算部32及び経時変化特性補正演算部36を設定する。
これにより、ルビジウム発振器11が正常状態であるときは、当該ルビジウム発振器11に対応した周波数温度特性を用いて自走制御を行うことができる。一方、ルビジウム発振器11が故障状態であるときは、水晶発振器21に対応した周波数温度特性及び経時変化特性を用いて自走制御を行うことができる。そのため、ルビジウム発振器11が故障状態のときにリファレンス信号が取得できなくなっても、高精度な基準周波数信号を出力し続けることができる。
また、本実施形態の基準周波数発生装置1において、水晶発振器21は、ルビジウム発振器11が正常状態であると判定部42が判定しているときは、出力信号をルビジウム発振器11の出力信号に同期させるとともに、その同期させた出力信号を基準周波数信号として出力するようになっている。
これにより、ルビジウム発振器11の出力信号に含まれる位相雑音を軽減して、安定した基準周波数信号を出力することができる。
また、本実施形態の基準周波数発生装置1において、第2PLL回路20により基準周波数信号を出力している間は、当該基準周波数信号の出力を停止することなくルビジウム発振器11を取外し可能である。
これにより、ルビジウム発振器11が故障状態になっても、基準周波数信号の出力を継続しながら当該ルビジウム発振器11を取り外して修理又は交換を行い、正常な状態に復帰させることができる。
また、本実施形態の基準周波数発生装置1においては、ルビジウム発振器11を第1発振器として用い、水晶発振器21を第2発振器として用いている。
これにより、安定性の高いルビジウム発振器11と安価な水晶発振器21との組合せにより、全体的な性能とコストの良好なバランスを実現することができる。
次に、図8を参照して、基準周波数発生装置1の変形例である基準周波数発生装置1aについて説明する。図8は、変形例に係る基準周波数発生装置1aを概略的に示すブロック図である。なお、本変形例の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
本変形例に係る基準周波数発生装置1aは、上記実施形態のルビジウム発振器11に代えて水晶発振器81を備えている。この水晶発振器81は、OCXO(Oven Controlled Crystal Oscillator、恒温槽付き水晶発振器)として構成されている。このOCXOも、水晶発振器21で用いられるVCXOと比較して高価であるが、周波数安定度が良好であることが知られている。また、OCXOは位相雑音が低いという特徴があるため、上記実施形態では備えられていた位相雑音改善部18が本変形例では省略されている。なお、ルビジウム発振器は、OCXOと比べて位相雑音が高いが、基準周波数発生装置1aに接続されるユーザ側の機器に位相雑音を改善する構成を備えていれば、OCXOに代えてルビジウム発振器を用いることができる。
また、基準周波数発生装置1aは、上記実施形態の切替スイッチ51a〜51fに加え、切替スイッチ51gを備えた構成となっている。そのため、本変形例の基準周波数発生装置1aにおいては、通常時では、周波数安定度の良好な水晶発振器81の出力信号が基準周波数信号として基準周波数信号出力端子72から直接的に出力される。そして、水晶発振器81が故障状態であると判定部42が判定したときは、切替スイッチ51gが切り替わることで、水晶発振器21の出力信号が基準周波数信号として基準周波数信号出力端子72から出力される。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態及び変形例は、GPS衛星からの信号に基づいてリファレンス信号を生成する構成であるが、GNSS(Global Navigation Satellite System)を利用する構成であれば、適宜変更することができる。例えば、GLONASS衛星やGALILEO衛星からの信号に基づいてリファレンス信号を生成する構成に変更することができる。更に、外部装置からのリファレンス信号を取得する構成としても良い。
切替スイッチ51a〜51gの配置及び個数は上記実施形態で示した構成に限定されず、様々な配置及び個数に変更することができる。
基準周波数発生装置1,1aの内部にGPS受信部を配置し、自機の内部で1PPS信号(リファレンス信号)を生成する構成に変更することができる。また、GPS受信部が、1PPSに代えて、PP2S等の1Hz以外の信号をリファレンス信号として基準周波数発生装置1に供給する構成に変更することができる。
上記実施形態では水晶発振器21としてVCXOを用いた例を示したが、これに代えて、例えばOCXO及びTCXO(Temperature Compensated Crystal Oscillator、温度補償型水晶発振器)等の水晶発振器を用いることができる。また、コイルとコンデンサとで構成されたLC発振器を用いることもできる。
基準周波数信号の周波数は10MHzとすることに限らず、ユーザが要求する信号周波数に応じて別の周波数のものを使用しても良い。
制御器14,24は、ルビジウム発振器11及び水晶発振器21に出力する制御電圧信号を適切に制御できる限り、P制御、I制御及びD制御のうち少なくとも1つを実行可能な制御器に変更することができる。
基準周波数発生装置1,1aが備える各部は、ハードウェアとして構成することに代えて、ソフトウェアにより構成することもできる。
1,1a 基準周波数発生装置
10 第1PLL回路(第1同期部)
11 ルビジウム発振器(第1発振器)
20 第2PLL回路(第2同期部)
21 水晶発振器(第2発振器)
42 判定部
51a〜51g 切替スイッチ(切替部)
61a〜61c 制御切替スイッチ
90 同期回路(同期部)

Claims (6)

  1. 第1発振器と、
    前記第1発振器より周波数安定度が低い第2発振器と、
    前記第1発振器が正常な出力信号を出力している正常状態か、正常な出力信号を出力していない故障状態か、を判定する判定部と、
    リファレンス信号に基づいて生成された制御電圧信号により前記第1発振器を制御して基準周波数信号を出力する第1同期部と、リファレンス信号に基づいて生成された制御電圧信号により前記第2発振器を制御して基準周波数信号を出力する第2同期部と、を切替可能である同期部と、
    前記第1発振器が正常状態であると前記判定部が判定しているときは、前記第1同期部を構成するように前記同期部の設定を行い、前記第1発振器が故障状態であると前記判定部が判定しているときは、前記第2同期部を構成するように前記同期部の設定を行う切替部と、
    を備え、
    前記切替部が前記第2同期部を構成するように前記同期部の設定を行った場合は、前記第1発振器への前記制御電圧信号の供給を停止することで、当該第1発振器を機能させず、
    前記第2同期部により基準周波数信号を出力している間は、当該基準周波数信号の出力を停止することなく前記第1発振器が取外し可能であり、
    前記同期部は、
    前記第1発振器が故障状態であると前記判定部が判定し、前記第2同期部による基準周波数信号を出力し始めるときは、前記第1発振器が正常状態であると前記判定部が判定していたときにおいて前記第1同期部を流れていた信号に基づいて、前記第2発振器を制御するための制御信号を決定することを特徴とする基準周波数発生装置。
  2. 第1発振器と、
    前記第1発振器より周波数安定度が低い第2発振器と、
    前記第1発振器が正常な出力信号を出力している正常状態か、正常な出力信号を出力していない故障状態か、を判定する判定部と、
    リファレンス信号に基づいて生成された制御電圧信号により前記第1発振器を制御して基準周波数信号を出力する第1同期部と、リファレンス信号に基づいて生成された制御電圧信号により前記第2発振器を制御して基準周波数信号を出力する第2同期部と、を切替可能である同期部と、
    前記第1発振器が正常状態であると前記判定部が判定しているときは、前記第1同期部を構成するように前記同期部の設定を行い、前記第1発振器が故障状態であると前記判定部が判定しているときは、前記第2同期部を構成するように前記同期部の設定を行う切替部と、
    を備え、
    前記切替部が前記第2同期部を構成するように前記同期部の設定を行った場合は、前記第1発振器への前記制御電圧信号の供給を停止することで、当該第1発振器を機能させず、
    前記第2同期部により基準周波数信号を出力している間は、当該基準周波数信号の出力を停止することなく前記第1発振器が取外し可能であり、
    前記第2発振器は、前記第1発振器が正常状態であると前記判定部が判定しているときは、出力信号を前記第1発振器の出力信号に同期させるとともに、その同期させた出力信号を基準周波数信号として出力することを特徴とする基準周波数発生装置。
  3. 請求項1又は2に記載の基準周波数発生装置であって、
    前記判定部は、前記第1発振器を制御するための制御信号、前記第1発振器の出力信号に基づく比較用信号とリファレンス信号との位相差、及び、前記第1発振器が自らの状態に基づいて出力する信号のうち少なくとも何れかに基づいて、前記第1発振器が正常状態か故障状態かを判定することを特徴とする基準周波数発生装置。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の基準周波数発生装置であって、
    リファレンス信号を取得できなくなると、自走用制御信号を生成して前記第1発振器又は前記第2発振器を制御する自走処理部と、
    自走用制御信号を生成するための自走データを算出する自走演算部と、
    を備え、
    前記切替部は、
    前記第1発振器が正常状態であると前記判定部が判定しているときは、当該第1発振器に対応した自走データを算出できるように前記自走演算部の設定を行い、前記第1発振器が故障状態であると前記判定部が判定しているときは、前記第2発振器に対応した自走データを算出できるように前記自走演算部の設定を行うことを特徴とする基準周波数発生装置。
  5. 請求項1からまでの何れか一項に記載の基準周波数発生装置であって、
    入力される信号の位相差を検出する位相比較部と、
    前記位相比較部が検出した位相差及びその時間的変化を考慮して制御電圧信号を作成する制御部と、
    を備え、
    前記位相比較部及び前記制御部は、
    前記第1同期部が構成される場合において、リファレンス信号と、基準周波数信号を分周した比較用信号と、を比較して前記制御電圧信号を出力するとともに、
    前記第2同期部が構成される場合においても、リファレンス信号と、基準周波数信号を分周した比較用信号と、を比較して前記制御電圧信号を出力することを特徴とする基準周波数発生装置。
  6. 請求項1からまでの何れか一項に記載の基準周波数発生装置であって、
    ルビジウム発振器又は恒温槽付き水晶発振器を前記第1発振器として用い、
    水晶発振器又はLC発振器を前記第2発振器として用いることを特徴とする基準周波数発生装置。
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